JP2019142673A - インバータシステムおよびインバータ制御方法 - Google Patents
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また、運転前制御部は、検出部による蓄電池容量の検出値と予め設定した閾値とを比較して、蓄電池容量の調整の要否を判定する比較判定部を、更に備えていることを特徴とするものでも良い。
I*=k×(abs(M−m)×gH)/(V×t) (4)
式(4)のI*は放電方向が正となる電流指令値、kは電力損失を考慮した係数(k≦1)、Mは錘の重量、mはカゴ重量、gは重力加速度、Hは各階間のうち最長の階間距離とする。Vは蓄電池電圧、tは放電時間、abs(M−m)は(M−m)の絶対値とする。
(調整後の蓄電池容量)≦(満充電状態の蓄電池容量)−(回生電力量の推定値) (1)
また、運転前制御過程は、検出過程による蓄電池容量の検出値と予め設定した閾値とを比較して、蓄電池容量の調整の要否を判定する比較判定過程を、更に有していることを特徴とするものでも良い。
本実施形態のように蓄電池容量を調整できる構成であれば、たとえ電力消費用デバイスを備えていない構成であっても、回生運転が妨げられる事態(回生失効等)を抑制することが可能となる。例えば、カゴを行き先階まで移動させるためにモータを回生運転している間に、系統電源側が停電(カゴが隣り合う階間に位置で停電)しても、回生電力を蓄電池に吸収するように回生運転して、カゴを最寄りの階等に移動させることができる。
図1に示す本実施形態の実施例であるインバータシステム1は、複数の機能部(詳細を後述する)を有し、例えば図2(詳細を後述する)に示すようなロープ式のエレベータ2の巻上機30のモータ3を駆動制御するものであって、カゴ20のカゴ状態や後述の蓄電池4の蓄電池容量に応じて、モータ3を力行運転または回生運転する構成となっている。
なお、式(2)のW1は放電による電力量、Vは蓄電池電圧、Iは放電電流、tは放電時間とする。
なお、式(3)のW2はモータ3の運転(力行運転または回生運転)による電力量、Mは錘21の重量、mはカゴ重量、gは重力加速度、Hはカゴ20の移動長さ(昇降方向の高さ)とする。
なお、式(4)のI*は放電方向が正となる電流指令値、kは電力損失を考慮した係数、abs(M−m)は(M−m)の絶対値とする。係数kにおいては、モータ3の回生運転時に当該モータ3やインバータ部12に発生する損失を考慮した係数であり、k≦1を満たす値を設定する。具体的には、モータ3とインバータ部12の損失測定試験結果に基づいて設定することが挙げられる。
図2に示すロープ式のエレベータ2においては、カゴ20および釣り合い用の錘21が垂直方向に昇降可能な昇降路2aと、その昇降路2aの上方側に位置し巻上機30が設置される機械室2bと、を主として備えた構成となっている。
図2に示したようなエレベータ2に適用したインバータシステム1は、例えば図3に示すような過程S1〜S5を経てインバータ制御し、モータ3を力行運転または回生運転することが挙げられる。
エレベータ2のカゴ20において行き先階が設定されると、まず図3に示す検出過程S1により、運転前期間において、検出部15が蓄電池4の蓄電池容量およびカゴ状態を検出する。この検出過程S1の検出結果により、モータ3の運転が力行運転および回生運転の何れかになるかが決定される。
運転過程S4の途中で系統電源10側の停電が発生し、モータ3の運転が停止した場合、まず、当該系統電源10側をインバータシステム1から切り離し、蓄電池4の電力をインバータ部12やモータ3へ給電し、最寄り階へカゴ20を移動させるための運転を開始する。この際に発生する回生電力は、充放電過程S5により、充放電部13がインバータ部12および昇降圧チョッパ回路14を介して蓄電池4に蓄電する。そして、カゴ20が最寄り階へ到着した後、モータ3の運転が終了する。
10…系統電源
11…回生コンバータ部
12…インバータ部
13…充放電部
14…昇降圧チョッパ回路
15…検出部
16…運転前制御部
16a…推定部
16b…容量調整部
16c…比較判定部
20…カゴ
3…モータ
4…蓄電池
Claims (7)
- 系統電源からの交流電力を直流電力に変換する回生コンバータ部と、
直流母線を介して回生コンバータ部に接続されており、エレベータのカゴを移動させるモータを駆動制御して、当該モータを力行運転または回生運転するインバータ部と、
直流母線に接続されている昇降圧チョッパ回路を有し、当該昇降圧チョッパ回路に接続されている蓄電池を充放電する充放電部と、
開状態のエレベータドアが閉状態に切り替ってからモータを運転する前までの運転前期間に、蓄電池の蓄電池容量およびカゴ状態を検出する検出部と、
運転前期間に、検出部による検出結果に基づいて充放電部を制御して、蓄電池容量を調整する運転前制御部と、
を備え、
カゴ状態は、カゴ重量と、設定されている最寄りの行き先階と、当該行き先階までにおける各階間のうち最長の階間距離と、を含むことを特徴とするインバータシステム。 - 運転前制御部は、
階間距離が最長の階間を回生運転した場合における回生電力量の推定値を推定する推定部と、
調整後の蓄電池容量が下記の式(1)を満たすように、蓄電池の電力を放電する容量調整部と、
を備えていることを特徴とする請求項1記載のインバータシステム。
(調整後の蓄電池容量)≦(満充電状態の蓄電池容量)−(回生電力量の推定値) (1) - 運転前制御部は、検出部による蓄電池容量の検出値と予め設定した閾値とを比較して、蓄電池容量の調整の要否を判定する比較判定部を、更に備えていることを特徴とする請求項2記載のインバータシステム。
- エレベータは、モータに連動して回動する駆動綱車に巻き掛けられた昇降用ロープにより、カゴと釣り合い用の錘とを釣瓶式に懸吊した構成であり、
容量調整部において、昇降圧チョッパ回路の電流指令値は、下記の式(4)によって算出することを特徴とする請求項2または3に記載のインバータシステム。
I*=k×(abs(M−m)×gH)/(V×t) (4)
式(4)のI*は放電方向が正となる電流指令値、kは電力損失を考慮した係数(k≦1)、Mは錘の重量、mはカゴ重量、gは重力加速度、Hは各階間のうち最長の階間距離とする。Vは蓄電池電圧、tは放電時間、abs(M−m)は(M−m)の絶対値とする。 - 系統電源からの交流電力を回生コンバータ部により直流電力に変換する電源供給過程と、
直流母線を介して回生コンバータ部に接続されているインバータ部により、エレベータのカゴを移動させるモータを駆動制御して、当該モータを力行運転または回生運転する運転過程と、
直流母線に接続されている昇降圧チョッパ回路を有した充放電部により、当該昇降圧チョッパ回路に接続されている蓄電池を充放電する充放電過程と、
を有し、
開状態のエレベータドアが閉状態に切り替ってから運転過程によりモータを運転する前までの運転前期間において、
蓄電池の蓄電池容量およびカゴ状態を検出する検出過程と、
検出過程の検出結果に基づいて充放電部を制御して、蓄電池容量を調整する運転前制御過程と、
を有し、
カゴ状態は、カゴ重量と、設定されている最寄りの行き先階と、当該行き先階までにおける各階間のうち最長の階間距離と、を含むことを特徴とするインバータ制御方法。 - 運転前制御過程は、
階間距離が最長の階間を回生運転した場合における回生電力量の推定値を推定する推定過程と、
調整後の蓄電池容量が下記の式(1)を満たすように、蓄電池の電力を放電する容量調整過程と、
を有していることを特徴とする請求項5記載のインバータ制御方法。
(調整後の蓄電池容量)≦(満充電状態の蓄電池容量)−(回生電力量の推定値) (1) - 運転前制御過程は、検出過程による蓄電池容量の検出値と予め設定した閾値とを比較して、蓄電池容量の調整の要否を判定する比較判定過程を、更に有していることを特徴とする請求項6記載のインバータ制御方法。
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CN111692555A (zh) * | 2020-06-15 | 2020-09-22 | 广东电网有限责任公司 | 一种气球灯 |
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