JP2019142441A - 飛行体 - Google Patents

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Abstract

【課題】重心位置を任意に移動可能とすることで、より現実の飛行環境に近い状態を模擬する飛行体を提供する。【解決手段】飛行体10(ドローン10)は、プロペラ駆動部14を機体12に備え、プロペラ駆動部14の駆動下に空中を飛行する。ドローン10は、機体12の上部に設けられドローン10全体の総合重心位置TGを移動可能な重心移動装置16を有する。ドローン10は、総合重心位置TGを取得して、重心移動装置16の動作を制御することで、総合重心位置TGを目標位置に移動させる移動コントローラ48を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、空中を飛行する飛行体に関する。
特許文献1及び2には、複数のプロペラ駆動部を機体に備え、プロペラの回転により揚力を得て空中を飛行する飛行体が開示されている。また、これらの飛行体は、機体の下方に重量部が変位可能に連結されることで、風等の外乱を受けた場合に飛行中の姿勢を適宜制御して安定飛行するように構成されている。
特開2016−68692号公報 国際公開第2016/185572号
ところで、飛行体は、様々な環境の中で飛行を行うことから、その開発においては、現実に近い飛行環境を模擬した飛行試験を実施することが望まれる。しかしながら、様々な飛行環境を用意して飛行体の試験を行うと、開発コストが大幅に増加することになる。
また、最近の飛行体の開発では、飛行体に重量物を積載する、又は飛行体に人を搭乗させる等の試行がなされており、この場合、飛行中に重心位置が移動する際の、飛行体の飛行状態を検査することが重要となる。
本発明は、上記の実情を鑑みてなされたものであって、簡単な構成で重心位置を任意に移動可能とすることで、より現実の飛行環境に近い状態を模擬して、飛行試験等を良好に実施することができる飛行体を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、揚力発生装置を機体に備え、前記揚力発生装置の駆動下に空中を飛行可能な飛行体であって、前記機体の上部又は下部に設けられ前記飛行体全体の総合重心位置を移動可能な重心移動装置と、前記総合重心位置を取得して、前記重心移動装置の動作を制御することで、前記総合重心位置を目標位置に移動させる移動制御部と、を備えることを特徴とする。
この場合、前記移動制御部は、前記重心移動装置の動作制御により、初期状態で前記総合重心位置を前記飛行体の中心位置に配置させる構成であるとよい。
また、前記移動制御部は、平面視で、前記総合重心位置の移動範囲を、前記飛行体の最外郭以内に設定していることが好ましい。
さらに、前記揚力発生装置は、前記機体に複数設けられ、前記移動制御部は、平面視で、前記総合重心位置の移動範囲を、前記複数の揚力発生装置の中心を結んだ仮想線以内に設定していてもよい。
或いは、前記揚力発生装置は、前記機体に複数設けられ、前記移動制御部は、平面視で、前記総合重心位置の移動範囲を、前記複数の揚力発生装置における前記飛行体の中心位置に最も近い近接点を結んだ仮想線以内に設定していてもよい。
そして、前記移動制御部は、前記総合重心位置が前記飛行体の中心位置から離れるに従って遅くなるように該総合重心位置の移動速度を調整する構成とすることができる。
また、前記移動制御部は、前記総合重心位置が前記飛行体の中心位置に近づくに従って速くなるように該総合重心位置の移動速度を調整する構成とすることができる。
また或いは、前記揚力発生装置は、前記機体に複数設けられ、前記移動制御部は、平面視で、前記総合重心位置の移動限界を前記飛行体の最外郭に設定すると共に、前記複数の揚力発生装置の中心を結んだ第1仮想線と、前記複数の揚力発生装置における前記飛行体の中心位置に最も近い近接点を結んだ第2仮想線と、を設定し、且つ前記移動制御部は、前記移動限界と前記第1仮想線の間の第1領域における前記総合重心位置の移動速度を第1速度V1、前記第1仮想線と前記第2仮想線の間の第2領域における前記総合重心位置の移動速度を第2速度V2、及び前記第2仮想線の内側の第3領域における前記総合重心位置の移動速度を第3速度V3とした場合に、V1<V2<V3となるように前記移動速度を調整することができる。
上記構成に加えて、前記移動制御部は、前記移動速度の調整の実施又は非実施を切り替え可能であるとよい。
ここで、前記重心移動装置は、前記機体に設けられたレールに沿って錘を移動させるスライド機構であることが好ましい。
或いは、前記重心移動装置は、前記機体に設けられた複数のアームと、一のアームと他のアームの間を回動可能に連結する関節部とを備え、前記アームに固定された錘を移動させるロボットアームであってもよい。
本発明によれば、飛行体は、重心移動装置及び移動制御部を備えるという簡単な構成で、重心移動装置の重心移動に伴う飛行体の姿勢変化をユーザに確認させることができる。すなわち、移動制御部は、飛行体の飛行中に、飛行体全体の重心(総合重心位置)がどこにあるのかを認識し、重心移動装置の動作制御により総合重心位置を目標位置に移動させる。これにより現実の飛行環境で外乱を受けた際の重心の変化が容易に模擬される。従って、この飛行体を使用することで、様々な飛行試験を良好に実施することができる。
また、重心移動装置が機体の上部に設けられている場合には、開発予定の飛行体として人を搭乗させる搭乗型を再現することができる。つまり、実際に人が搭乗しなくても、人が搭乗した時(体重移動等による姿勢変化)と同等の飛行体の飛行状態を模擬することが可能となる。或いは、重心移動装置が機体の下部に設けられている場合には、開発予定の飛行体として重量物(荷物)を積載させる積載型を再現することができる。つまり、実際に重量物を積載しなくても、重量物を積載した時(荷物移動等による重心位置変化)と同等の飛行体の飛行状態を模擬することが可能となる。
本発明の第1実施形態に係る飛行体の全体構成を示す斜視図である。 飛行体の各構成を示すブロック図である。 総合重心位置の移動範囲及び速度制御の領域を示す概略平面図である。 移動コントローラの機能を示すブロック図である 重心移動時の移動コントローラの処理フローを示すフローチャートである。 図6Aは、第1変形例に係る機体及びスライド機構を示す概略平面図である。図6Bは、第2変形例に係る機体及びスライド機構を示す概略平面図である。 本発明の第2実施形態に係る飛行体の全体構成を示す斜視図である。
以下、本発明について好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
本発明の第1実施形態に係る飛行体10(以下、ドローン10ともいう)は、図1に示すように、機体12に揚力発生装置であるプロペラ駆動部14を複数備え、各プロペラ駆動部14を個別に回転駆動することで揚力を得て空中を飛行する。なお、ドローン10は、人が搭乗可能な搭乗型や重量物が積載可能な積載型に構成され得る。
このドローン10は、開発等において、機体12が外乱を受けた際の影響を確認する試験に適用することが可能である。すなわち、ドローン10は、重心移動装置16を機体12に備え、ドローン10全体の重心位置(以下、総合重心位置TGという)をユーザの任意に移動させる。これによりドローン10の試験において、ドローン10が外乱を受けた際の総合重心位置TGの変化が良好に再現され、その際のドローン10の挙動(姿勢や位置の変化、姿勢の復帰等)を確認することができる。なお、総合重心位置TGとは、機体12と、機体12の搭載体(重心移動装置16、錘54)と、を加えた重心の位置であり、ドローン10が他の搭載体を備える場合はその搭載体も加味されるものである。
具体的に、本実施形態に係るドローン10は、全体的に直方形状の機体12に形成される。以下、説明の便宜のため、ドローン10の長手方向一端側を前端といい、長手方向他端側を後端という。なお、ドローン10は、プロペラ駆動部14の駆動下に、3次元空間の様々な方向(上昇、下降、前方向、後方向、両側方向)に飛行可能なことは勿論である。
機体12は、本体部18と、本体部18の側面から延出する複数の延出フレーム20と、複数の延出フレーム20に設けられる上記のプロペラ駆動部14と、を有する。本実施形態において、延出フレーム20は、箱状の本体部18の4角からそれぞれ上下一対で突出しており、合計8つ設けられている。上下一対の延出フレーム20は、相互間に設けられた図示しない支持フレームによって固定支持されている。
プロペラ駆動部14は、1つの延出フレーム20に対し1つずつ設けられ、全体では合計8つ設けられている。なお、ドローン10に設けられるプロペラ駆動部14の数や配置は、特に限定されず、例えば、8つの延出フレーム20のうち上側の延出フレーム20のみに、プロペラ駆動部14が1つずつ(合計4つ)設けられた構成でもよい。
上下一対の延出フレーム20に設けられる上下のプロペラ駆動部14は、各延出フレーム20の非対向面から相互に離間する方向に突出している。このプロペラ駆動部14は、プロペラ22と、プロペラ22を回転させるモータ24と、モータ24を駆動制御するESC26(図2参照)と、を備える。
プロペラ22は、直線状に延在する細長い板状に形成され、その長手方向中心部がモータ24の軸部(不図示)に固定されている。複数のプロペラ22は、軸部の回転と一体に回転しプロペラ22の全長を直径とする回転面22a(図3参照)を形成する。各回転面22aは、互いに同じ方向(延出フレーム20の面方向に平行する上下方向)を臨んでいる。
モータ24は、ロータである軸部を延出フレーム20の延在方向と直交方向に突出させ、図示しないステータにより軸部を回転自在に保持している。モータ24の種類は、特に限定されず、例えば、ブラシ付きDCモータを適用することができる。
図2に示すように、ESC26は、本体部18内に設けられたドローン10の制御部42(フライトコントローラ46)に信号伝達可能に接続されている。ESC26は、フライトコントローラ46の速度指令に基づき、モータ24に供給する電力を制御して(例えば、ブラシ付きDCモータの場合は直流電圧から適宜の時間幅のパルスを生成して)、モータ24を回転駆動させる。
ここで、同方向に延出する上下一対の延出フレーム20に固定される上下のプロペラ駆動部14は、ドローン10が安定飛行する際に、フライトコントローラ46により相互に逆方向に回転が制御される。例えば、上側のプロペラ22を時計回りに回転させる場合には、下側のプロペラ22を反時計回りに回転させる。
図1に戻り、同方向に延出する上下の延出フレーム20は、プロペラ駆動部14の設置箇所からさらに突出する保護フレーム28を固定保持している。4つの保護フレーム28は、プロペラ22よりも外側に突出し、その突出端には上下方向に所定長さ(本体部18の厚みよりも長い寸法)を有するバー30が設けられている。4つのバー30の上下位置の各々には、各バー30の間を周回するようにワイヤ32が張られている。すなわち、4つのバー30及びワイヤ32は、ドローン10と外部との境界である最外郭を構成し、ドローン10の飛行中に、周囲の壁にプロペラ22や本体部18が衝突することを防止する。
一方、本体部18は、延出フレーム20が固定される箱状のハウジング34を有する。ハウジング34の内部には、図2に示すように、プロペラ駆動部14や重心移動装置16を動作させる電気系統の装置等が設けられている。具体的に、本体部18は、ドローン10の飛行状態を検出するセンサ群36、外部との間で情報通信を行う送受信モジュール38、電力供給用のバッテリ40、及びプロペラ駆動部14及び重心移動装置16の動作を制御する制御部42を備える。
センサ群36は、ドローン10の飛行状態を検出し、その検出情報を制御部42に出力する複数種類の検出器を含む。例えば、センサ群36の検出器としては、ジャイロセンサ(角加速度センサ、角速度センサ)、GPS装置、加速度センサ、速度センサ、距離センサ、高度センサ、カメラ等があげられる。すなわち、センサ群36が出力する検出情報には、ドローン10の姿勢(角加速度、又は角速度)、位置情報、加速度、速度、下方距離、高度等がある。
送受信モジュール38は、ドローン10の外部との間で無線通信回線を構築し、外部との間で情報の送受信を行う。例えば、送受信モジュール38は、検査装置44と情報通信して、検査装置44からドローン10の飛行指令や重心移動指令を受信する。そして、制御部42の制御下に、飛行中に総合重心位置TGの移動を行い、その際の飛行状態を測定(検出情報を取得)すると、測定結果の情報を検査装置44に送信する。
また、バッテリ40は、プロペラ駆動部14(ESC26)、重心移動装置16、センサ群36の各検出器、送受信モジュール38及び制御部42に接続されており、動作に必要な電力を適宜供給する。
制御部42は、プロセッサ、メモリ、入出力インターフェースを有するコンピュータとして構成されている。制御部42は、主にドローン10の飛行を制御するフライトコントローラ46と、主に重心移動装置16を制御する移動コントローラ48(移動制御部)と、を備える。さらに制御部42は、センサ群36の検出情報を抽出して測定結果を生成(すなわち、ドローン10の飛行状態を測定)する測定制御部50を備える。なお、フライトコントローラ46、移動コントローラ48及び測定制御部50は、ハウジング34内の制御基板に一体的に設けられるだけでなく、個別に設けられてもよい。
フライトコントローラ46は、外部から受信した飛行指令に基づき、複数(8つ)のプロペラ駆動部14の回転駆動を個別に制御して、ドローン10を飛行させる。また、フライトコントローラ46は、ドローン10の飛行中にセンサ群36の検出情報を取得し、検出情報に応じて飛行状態(姿勢や位置)を自律的に制御する。なお、フライトコントローラ46は、飛行内容をメモリに予め記憶しておくことで、外部の飛行指令によらず自動的に飛行を行う構成としてもよい。
また、移動コントローラ48は、外部から受信した重心移動指令に基づき、重心移動装置16の動作を制御する。なお、移動コントローラ48も、重心移動内容をメモリに予め記憶しておくことで、外部の重心移動指令によらず自動的に重心移動を行う構成としてもよい。
図1に戻り、重心移動装置16は、ドローン10の本体部18の上面に設置されている。本実施形態において、重心移動装置16は、本体部18の上面に固定されたスライド機構52(リニアステージ)と、スライド機構52によって変位する錘54と、で構成されている。
重心移動装置16は、本体部18の上方の所定高さ位置において2次元平面方向(上側の延出フレーム20に設けられたプロペラ22の回転面22aと平行な面方向)に沿ってスライダを移動して、ドローン10の総合重心位置TGを変位させる。なお、重心移動装置16の設置位置は、特に限定されず、例えば、本体部18の下面に取り付けられてもよい。
詳細には、スライド機構52は、本体部18に固定される一対(2本)の固定レール56と、一対の固定レール56上を移動可能な1本の可動レール58と、を有する。一対の固定レール56は、プロペラ22の回転面22aを臨む平面視で、ドローン10の両側方向(短手方向)に沿って固定される一方で、1本の可動レール58は、本体部18の前後方向(長手方向)に沿って延在している。すなわち、可動レール58は、固定レール56に対し直交方向に設けられている。
一対の固定レール56は、相互に所定間隔離れた位置で平行に延在し、且つドローン10の短手方向の最外郭(ワイヤ32)付近に達する長さに形成されている。一対の固定レール56の各々(又は一方)には、第1ボールネジ機構60が設けられている。第1ボールネジ機構60は、駆動モータ60aと、駆動モータ60aの回転に伴い回転するリードネジ60bと、可動レール58の下部を支持すると共にリードネジ60bの回転下に直線移動するテーブル(不図示)と、を有する。各第1ボールネジ機構60の駆動モータ60aは、本体部18内に設けられた移動コントローラ48の制御下に同時且つ同速度で回転駆動することで、可動レール58を短手方向に沿って直線移動させ、所望位置に配置させる。
一方、可動レール58は、プロペラ22よりも若干上方に配置され、ドローン10の長手方向の最外郭(ワイヤ32)付近まで延在している。可動レール58も、固定レール56と同様に、駆動モータ62a、リードネジ62b、テーブル62cによって構成される第2ボールネジ機構62が設けられている。そして、第2ボールネジ機構62のテーブル62cが上記の錘54を固定支持している。第2ボールネジ機構62の駆動モータ62aは、本体部18内に設けられた移動コントローラ48の制御下に回転駆動することで、錘54を長手方向に沿って直線移動させ、所望の位置に配置させる。
錘54は、ドローン10の総合重心位置TGを容易に変化させることが可能な適宜の重量及びサイズに設計されるとよい。錘54は、スライド機構52の駆動下に、機体12の上方の所定高さ位置を2次元平面方向に移動する。なお、錘54を移動させるスライド機構52は、上記の第1及び第2ボールネジ機構60、62に限定されず、種々の機構を採用し得る。例えば、スライド機構52は、リニアモータ、エアシリンダ、油圧シリンダ等を利用したものでもよい。
ドローン10は、重心移動装置16を制御して、初期状態(飛行開始初期時や安定飛行時)で、総合重心位置TGが直方形状のドローン10の中心位置ODに存在するように基準位置を設定している。移動コントローラ48は、重心移動において、例えば基準位置から重心移動指令に含まれる目標位置に総合重心位置TGが移動するように重心移動装置16の動作(第1及び第2ボールネジ機構60、62による錘54の移動)を行う。この際、重心移動装置16は、総合重心位置TGの移動限界を規定し、また制御部42(移動コントローラ48)は、総合重心位置TGの移動速度を適切に調整する機能を有する。
次に、図3を参照して、ドローン10の総合重心位置TGの移動範囲及び速度制御について詳述する。総合重心位置TGは、重心移動装置16の設置状態や移動コントローラ48の制御により、その移動限界Mlimが規定される。そして、移動限界Mlimの内側が総合重心位置TGの移動範囲64となる。この総合重心位置TGの移動範囲64は、プロペラ22の回転面22aを臨む平面視で、ドローン10の最外郭を結んだ範囲内に設定される。
つまり、本実施形態に係るドローン10では、平面視で、長方形状に周回するワイヤ32に概ね重なるラインが移動限界Mlimとなり、その内側が総合重心位置TGの移動範囲64となる。なお、ドローン10の最外郭は、ワイヤ32が設けられていない場合、機体12の側方に設けられたフレームにより規定可能であり、或いは平面視でプロペラ22が側方に露出されている場合には、プロペラ22の回転面22aの外接円を結ぶラインとなり得る。
また、移動コントローラ48は、速度を変化させる境界となる仮想枠線66(仮想線)を設定している。仮想枠線66は、1又は複数設定可能であり、本実施形態では第1仮想線66a及び第2仮想線66bを設定している。第1仮想線66aは、平面視で、ドローン10の中心位置ODから等距離離れている複数のプロペラ22の回転面22aの中心PO(つまりモータ24の軸部)を結ぶラインである。なお、ドローン10は、中心位置ODからの距離が異なるプロペラ22が存在する場合には、中心位置ODに最も近い複数のプロペラ22の中心POを結ぶラインを第1仮想線66aとする。
さらに、第2仮想線66bは、平面視で、ドローン10の中心位置ODから等距離離れている複数のプロペラ22の回転面22aにおいて最も近い近接点PNを結ぶラインに設定される。近接点PNは、プロペラ22の回転面22aにおいて中心位置ODに対し最小距離にある点と言い換えることができる。なお、ドローン10は、中心位置ODからの距離が異なるプロペラ22が存在する場合にも、中心位置ODに最も近い複数のプロペラ22の近接点PNを結ぶラインを第2仮想線66bとする。
上記の移動限界Mlim、第1及び第2仮想線66a、66bによって、総合重心位置TGの移動範囲64には、外側から内側に向かって順に3つの領域(第1〜第3領域67、68、69)が設定される。すなわち平面視で、第1領域67は、外側の移動限界Mlimと内側の第1仮想線66aの間であり、第2領域68は、第1仮想線66aと第2仮想線66bの間であり、第3領域69は、第2仮想線66bの内側である。
移動コントローラ48は、この第1〜第3領域67、68、69において、総合重心位置TGの移動速度を調整して移動させる。具体的には第1領域67の移動速度を第1速度V1、第2領域68の移動速度を第2速度V2、第3領域69の移動速度を第3速度V3とした場合に、V1<V2<V3の関係が成り立つように重心移動装置16の動作を制御する。これにより、総合重心位置TGは、中心位置ODに近い第3領域69において移動速度が速く、中心位置ODから遠い第1領域67において移動速度が遅くなる。
一例として、第2速度V2は第1速度V1に対して1.5倍以上速く設定され、第3速度V3は第2速度V2に対して1.5倍以上速く設定されるとよい。なお、第1〜第3速度V1〜V3は、相対的な速度比として予め設定され、重心移動指令に含まれる速度に関わる情報に基づき速度を適宜配分する構成でもよい。
以上の総合重心位置TGの移動を実現するために、移動コントローラ48は、メモリに記憶されたプログラム(不図示)を読み出し及び実行することで、図4に示す機能ブロックを内部に構築する。すなわち、移動コントローラ48の内部には、速度調整切替部70、重心位置測定部72、重心移動速度設定部74及び駆動制御部76が形成される。
速度調整切替部70は、総合重心位置TGの移動において、移動速度を調整する制御を行うか否かを切り替える。例えば、重心移動指令78には、ユーザ(検査者)によって設定された移動速度を調整するか否かの調整情報78aが含まれており、速度調整切替部70は、この調整情報78aに基づき移動速度の調整の実施と非実施を切り替える。なおドローン10は、重心移動の速度調整を切り替えるための物理スイッチ(不図示)を備え、飛行前における物理スイッチのON/OFFに基づき、移動速度の調整の実施と非実施を切り替える構成でもよい。
重心位置測定部72は、重心移動の実施時に、ドローン10の総合重心位置TGの測定を行う。例えば、重心位置測定部72は、重心移動装置16(第1及び第2ボールネジ機構60、62)の図示しないエンコーダのフィードバック信号を取得し、テーブル62c(錘54)の現在位置に関わる情報(現在位置情報AL)を得る。そして、重心位置測定部72は、錘54の現在位置情報ALに基づき、総合重心位置TGを算出する。一例として、重心位置測定部72は、錘54の現在位置情報ALに対応するマップ情報72aを保有しており、現在位置情報ALとマップ情報72aから総合重心位置TGを抽出することがあげられる。また重心位置測定部72は、ジャイロセンサの角加速度等の検出情報を用いて、ドローン10の姿勢を演算し、総合重心位置TGを算出又は補正してもよい。
なお、移動コントローラ48は、重心移動を実施する前の初期状態で総合重心位置TGがドローン10の中心位置ODに存在しない場合に、重心移動装置16を動作させて総合重心位置TGを中心位置OD(基準位置)に配置してもよい。これにより、中心位置ODから総合重心位置TGを変位させた際のドローン10の挙動を良好に測定することができる。
重心移動速度設定部74は、予め設定された上述の第1及び第2仮想線66a、66bに基づき、第1〜第3領域67、68、69における総合重心位置TGの移動速度を設定する。例えば、重心移動速度設定部74は、重心移動指令78に総合重心位置TGの目標位置78bが含まれる場合に、現在位置(現在位置情報AL)からの移動経路(移動量及び移動方向)を算出し、その移動経路が通る第1〜第3領域67、68、69の第1〜第3速度V1〜V3を設定する。
また例えば、重心移動指令78に総合重心位置TGの目標位置78bに加えて、トータルの移動時間78cが含まれる場合には、現在位置からの移動経路を算出し、さらに移動時間78cに基づき第1〜第3領域67、68、69の第1〜第3速度V1〜V3を設定する。或いは、重心移動速度設定部74は、第1〜第3領域67、68、69の第1〜第3速度V1〜V3を速度の上限値とし、指令された移動速度が上限値を超えないように各領域の移動速度を制限する構成でもよい。
駆動制御部76は、重心移動速度設定部74が設定した移動経路と移動速度に基づき重心移動装置16の駆動内容を生成し、この駆動内容に基づきスライド機構52の駆動を制御する。例えば、駆動内容は、スライド機構52のテーブル62cの目標制御位置を所定時間毎に算出したものであり、駆動制御部76は、この目標制御位置に沿うように、第1及び第2ボールネジ機構60、62の各駆動モータ60a、62aの回転速度を算出して、回転指令RCを出力するとよい。
本実施形態に係るドローン10は、基本的には以上のように構成されるものであり、以下、図5中のフローチャートを参照して、ドローン10の飛行中に重心移動を行う際の処理フローについて例示する。
ドローン10は、使用時(飛行状態の検査時)に、検査装置44から飛行指令を受信して、制御部42のフライトコントローラ46により飛行指令に沿った飛行制御を行う。フライトコントローラ46は、複数のプロペラ駆動部14の各々の回転速度及び回転方向を制御することで、ドローン10を任意の方向及び速度で飛行させ、また任意の3次元空間位置で待機(ホバリング)させる。
そして、ドローン10は、検査装置44から重心移動指令78を受信すると、移動コントローラ48により重心移動処理フローを実施する。重心移動処理フローでは、まず移動コントローラ48の速度調整切替部70が、重心移動指令78に含まれる調整情報78aに基づき移動速度の調整の実施又は非実施を設定する(ステップS1)。
次に、重心位置測定部72が、現在のドローン10の総合重心位置TGを測定する(ステップS2)。なお、移動コントローラ48は、総合重心位置TGの現在位置情報ALを定常的に監視して、起動停止時等でも総合重心位置TGを直ぐに認識する構成でもよい。
その後、移動コントローラ48は、総合重心位置TGの移動速度の調整を行うか否かを判定し(ステップS3)、移動速度を調整する場合にはステップS4に進み、移動速度を調整しない場合にはステップS4を飛ばす。
ステップS4において、重心移動速度設定部74は、重心移動指令78に含まれる目標位置78b、総合重心位置TGの現在位置情報AL、及び第1〜第3領域67、68、69の第1〜第3速度V1〜V3に基づき、総合重心位置TGの移動経路と移動速度を算出及び設定する。これにより、総合重心位置TGが通る領域に応じて適宜の移動速度が設定される。
そして、駆動制御部76は、総合重心位置TGの移動経路(又は移動速度を調整する場合には設定された移動速度)に基づき、重心移動装置16の駆動内容を生成し、スライド機構52を駆動制御する(ステップS5)。これにより、重心移動装置16は、錘54を変位させることで、総合重心位置TGを目標位置78bに移動させる。
最後に、移動コントローラ48は、重心移動指令78に含まれる重心移動が終了したか否かを判定する(ステップS6)。例えば、重心移動指令78に次の重心移動の実施が記述されている場合、又は次の重心移動指令78を受信している場合は、ステップS1に戻って同様の処理を繰り返す。また、次の重心移動の予定が特にない場合には、重心移動処理フローを終了する。そして、時間をおいて重心移動指令78を受信した場合には、再びステップS1から処理を開始する。
また、ドローン10の測定制御部50は、移動コントローラ48と連動し、総合重心位置TGの移動前、移動中及び移動後等においてセンサ群36から検出情報を取得及び記憶して測定結果を生成する。そして制御部42は、測定した測定結果を適宜のタイミングで検査装置44に送信する。これにより、検査装置44は、測定結果を取得してこの測定結果を適宜処理することができる。
第1実施形態に係るドローン10は、上述した構成によって以下の効果を奏する。
ドローン10は、重心移動装置16及び移動コントローラ48を備えるという簡単な構成で、重心移動装置16の重心移動に伴うドローン10の姿勢変化をユーザに確認させることができる。すなわち、移動コントローラ48は、ドローン10の飛行中に、ドローン10全体の重心がどこにあるのかを認識し、重心移動装置16の動作制御により総合重心位置TGを目標位置78bに移動させる。これにより現実の飛行環境で外乱を受けた際の重心の変化が容易に再現される。従って、ドローン10は、様々な飛行試験を良好に実施させることができる。
また、重心移動装置16が機体12の上部に設けられている場合には、開発予定のドローン10として人を搭乗させる搭乗型を再現することができる。つまり、実際に人が搭乗しなくても、人が搭乗した時(体重移動等による姿勢変化)と同等のドローン10の飛行状態を模擬することが可能となる。或いは、重心移動装置16が機体12の下部に設けられている場合には、開発予定のドローン10として重量物(荷物)を積載させる積載型を再現することができる。つまり、実際に重量物を積載しなくても、重量物を積載した時(荷物移動等による重心位置変化)と同等のドローン10の飛行状態を模擬することが可能となる。
さらに、ドローン10は、総合重心位置TGをドローン10の中心位置ODに配置することで、ドローン10の飛行中の姿勢を安定化することができる。そして、この中心位置ODから総合重心位置TGを移動させることで、安定姿勢から外乱を受けた際の重心移動を簡単且つ精度よく再現することができる。
ドローン10は、総合重心位置TGの移動範囲64をドローン10の最外郭以内に設定することで、広い範囲で総合重心位置TGが移動した場合の飛行状態を試験させることができる。
またさらに、ドローン10は、重心移動速度設定部74により内側から外側に向かって総合重心位置TGの移動速度を段階的に遅くなるように重心移動の動作を調整するので、総合重心位置TGの移動中でも飛行姿勢を安定化させることができる。これにより、安全性の高い飛行試験を実施することが可能となる。
しかも、ドローン10は、総合重心位置TGの移動速度の調整についての実施又は非実施を切り替え可能としている。これにより、例えば、飛行姿勢に配慮しつつ総合重心位置TGを移動させる場合等の飛行試験、及び総合重心位置TGが急激に移動する場合等の飛行試験を良好に切り替えて実施することができる。
また、重心移動装置16がスライド機構52であることで、ドローン10は、重心移動の実施時に、レーンに沿った方向に錘54をスムーズに変位して総合重心位置TGの移動を行うことができる。さらに、スライド機構52は、錘54をワイヤ32の内側に位置させることができ、ドローン10の衝突時等に重心移動装置16に直接衝撃が付与されることを抑制することができる。
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されず、発明の要旨に沿って種々の改変が可能である。例えば、総合重心位置TGの移動速度の調整は、第1〜第3領域67、68、69を設定して、内側の領域に対し外側の領域を段階的に遅くすることに限定されない。例えば、総合重心位置TGの移動速度は、内側の領域に対し外側の領域で速くなるように設定してもよい。
また、ドローン10は、移動速度を変化する領域を定めなくてもよい。例えば、総合重心位置TGがドローン10の中心位置ODから離れるに従って総合重心位置TGの移動速度を遅くなるように設定することもできる。つまり、移動コントローラ48は、総合重心位置TGの位置に応じて移動速度をリニア(線形的)に変化させる。この場合でも、総合重心位置TGを中心位置ODから離れた位置で移動させた際に、飛行姿勢を保ち易くすることができる。よって、一層安全性の高い飛行試験を実施することができる。
また、例えば、総合重心位置TGがドローン10の中心位置ODに近づくに従って総合重心位置TGの移動速度を速くなるように設定することもできる。つまり、移動コントローラ48は、総合重心位置TGの位置に応じて移動速度をリニア(線形的)に変化させる。この場合でも、総合重心位置TGを中心位置ODに近づく位置で移動させた際に、素早く飛行姿勢を保ち易くすることができる。よって、一層安全性の高い飛行試験を実施することができる。
さらに、重心移動装置16は、総合重心位置TGの重心移動において種々の移動を実施してよい。例えば、重心移動装置16は、ドローン10の中心位置ODから総合重心位置TGを3次元空間の所定方向に移動させる他に、総合重心位置TGを往復移動又は短周期で振動させる、本体部18の周辺を周回させる等の動作を行ってもよい。
図6Aに示す第1変形例のように、ドローン10の機体12Aは、4つのプロペラ駆動部14Aを有し、平面視で正方形状に形成されてもよい。この場合でも、重心移動装置16を設置することで、総合重心位置TGを良好に移動させることができる。要するに、重心移動装置16を設置するドローン10の平面形状は、特に限定されず、上記以外にも、略円形状又は他の多角形状に形成されてよい。なお図6A中に示すように、重心移動装置16(スライド機構52A)も、1本の固定レール56及び可動レール58とで構成されてよい。
さらに例えば、図6Bに示す第2変形例のように、重心移動装置16(スライド機構52B)は、平面視で機体12Aの最外郭の対角線に沿って錘54を移動させる構成でもよい。錘54の移動において、重心移動装置16は、ドローン10の最外郭に移動限界を規定しておくことで、可動レール58が最外郭を超えて変位した場合でも、総合重心位置TGが最外郭を超えないように移動を制限することが好ましい。
そして、平面視における総合重心位置TGの移動範囲64(移動限界Mlim)は、ドローン10の最外郭に限定されず、平面視で最外郭よりも内側に設定されてもよい。例えば図3を参照して、移動コントローラ48は、平面視で、総合重心位置TGの移動範囲64を、複数のプロペラ駆動部14の回転面22aの中心を結んだ仮想線(第1仮想線66a)以内に設定してもよい。このように総合重心位置TGの移動範囲64を設定することで、ドローン10の飛行を安定化しつつ、ある程度の範囲で総合重心位置TGが移動した場合の飛行状態を試験させることができる。
或いは図3を参照して、移動コントローラ48は、平面視で、総合重心位置TGの移動範囲64を、複数のプロペラ駆動部14におけるドローン10の中心位置ODに最も近い近接点PNを結んだ仮想線(第2仮想線66b)以内に設定してもよい。これにより、ドローン10は、飛行をより安定化しつつ、狭い範囲で総合重心位置TGが移動した場合の飛行状態を試験させることができる。
〔第2実施形態〕
第2実施形態に係るドローン10A(飛行体)は、図7に示すように、重心移動装置16としてロボットアーム80を備える点で、第1実施形態に係るドローン10と異なる。なお、重心移動装置16以外の構成は、上記のドローン10と基本的に同様の構成であり、以下、同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
具体的には、ロボットアーム80は、複数のアーム82(第1〜第3アーム82a〜82c)と、アーム82を支持する基台84と、を備えると共に、各アーム82の間及びアーム82と基台84の間を相互に回転可能に連結する複数の関節部86を備える。具体的に、関節部86は、基台84と第1アーム82aを連結する第1関節部86a、第1アーム82aと第2アーム82bを連結する第2関節部86b、及び第2アーム82bと第3アーム82cを連結する第3関節部86cを含む。
複数のアーム82のうち第3アーム82cは、基台84に対して最も離間可能に構成され、また錘54を保持するハンド部に構成されている。つまり第2実施形態において、錘54は、第1〜第3アーム82a〜82cの移動によって3次元位置が変位する。
複数の関節部86のうち第1関節部86aは、回転面22aを臨む平面視で、基台84の平面方向に沿って360°回転可能且つ基台84の平面から半円を描くように第1アーム82aを移動可能としている。第1〜第3関節部86a〜86cの各々には、図示しないサーボモータが設けられ、各サーボモータは、基台84の内部に設けられた移動コントローラ48によって回動が制御される。
ドローン10Aは、上記のように構成されたロボットアーム80でも、第1実施形態に係る重心移動装置16と同様に、総合重心位置TGを自由に移動させることができる。特に、ロボットアーム80は、3次元空間内においてより多様な移動経路を通るように総合重心位置TGを移動させることができる。
10、10A…飛行体(ドローン) 12…機体
14…プロペラ駆動部 16…重心移動装置
32…ワイヤ 42…制御部
46…フライトコントローラ 48…移動コントローラ
52…スライド機構 54…錘
56…固定レール 58…可動レール
64…移動範囲 66a…第1仮想線
66b…第2仮想線 67…第1領域
68…第2領域 69…第3領域
80…ロボットアーム 82…アーム
86…関節部 OD…中心位置
PN…近接点 PO…中心
TG…総合重心位置

Claims (11)

  1. 揚力発生装置を機体に備え、前記揚力発生装置の駆動下に空中を飛行可能な飛行体であって、
    前記機体の上部又は下部に設けられ前記飛行体全体の総合重心位置を移動可能な重心移動装置と、
    前記総合重心位置を取得して、前記重心移動装置の動作を制御することで、前記総合重心位置を目標位置に移動させる移動制御部と、を備える
    ことを特徴とする飛行体。
  2. 請求項1記載の飛行体において、
    前記移動制御部は、前記重心移動装置の動作制御により、初期状態で前記総合重心位置を前記飛行体の中心位置に配置させる
    ことを特徴とする飛行体。
  3. 請求項1又は2記載の飛行体において
    前記移動制御部は、平面視で、前記総合重心位置の移動範囲を、前記飛行体の最外郭以内に設定している
    ことを特徴とする飛行体。
  4. 請求項1又は2記載の飛行体において、
    前記揚力発生装置は、前記機体に複数設けられ、
    前記移動制御部は、平面視で、前記総合重心位置の移動範囲を、前記複数の揚力発生装置の中心を結んだ仮想線以内に設定している
    ことを特徴とする飛行体。
  5. 請求項1又は2記載の飛行体において、
    前記揚力発生装置は、前記機体に複数設けられ、
    前記移動制御部は、平面視で、前記総合重心位置の移動範囲を、前記複数の揚力発生装置における前記飛行体の中心位置に最も近い近接点を結んだ仮想線以内に設定している
    ことを特徴とする飛行体。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の飛行体において、
    前記移動制御部は、前記総合重心位置が前記飛行体の中心位置から離れるに従って遅くなるように該総合重心位置の移動速度を調整する
    ことを特徴とする飛行体。
  7. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の飛行体において、
    前記移動制御部は、前記総合重心位置が前記飛行体の中心位置に近づくに従って速くなるように該総合重心位置の移動速度を調整する
    ことを特徴とする飛行体。
  8. 請求項1又は2記載の飛行体において、
    前記揚力発生装置は、前記機体に複数設けられ、
    前記移動制御部は、平面視で、前記総合重心位置の移動限界を前記飛行体の最外郭に設定すると共に、前記複数の揚力発生装置の中心を結んだ第1仮想線と、前記複数の揚力発生装置における前記飛行体の中心位置に最も近い近接点を結んだ第2仮想線と、を設定し、
    且つ前記移動制御部は、前記移動限界と前記第1仮想線の間の第1領域における前記総合重心位置の移動速度を第1速度V1、前記第1仮想線と前記第2仮想線の間の第2領域における前記総合重心位置の移動速度を第2速度V2、及び前記第2仮想線の内側の第3領域における前記総合重心位置の移動速度を第3速度V3とした場合に、V1<V2<V3となるように前記移動速度を調整する
    ことを特徴とする飛行体。
  9. 請求項6〜8のいずれか1項に記載の飛行体において、
    前記移動制御部は、前記移動速度の調整の実施又は非実施を切り替え可能である
    ことを特徴とする飛行体。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の飛行体において、
    前記重心移動装置は、前記機体に設けられたレールに沿って錘を移動させるスライド機構である
    ことを特徴とする飛行体。
  11. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の飛行体において、
    前記重心移動装置は、前記機体に設けられた複数のアームと、一のアームと他のアームの間を回動可能に連結する関節部とを備え、前記アームに固定された錘を移動させるロボットアームである
    ことを特徴とする飛行体。
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