JP2019141915A - ロボットアーム機構及び回転関節機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】回転関節機構の内部を通されるケーブルやチューブの破損を抑制するとともに回転運動に対する阻害を軽減する取り回しの実現。【解決手段】 ロボットアーム機構において、回転関節部J1を備えた支柱部2が基台1に立設されている。支柱部2は、支柱下部と支柱上部とを有する。支柱上部に固定された円筒状のモータ収容部211内にモータユニット212が固定され、モータユニットの出力軸213が基台に固定され、モータユニット自体がモータ収容部及び支柱上部を伴って軸回転する。支柱下部と支柱上部との間に可撓性のケーブル230が配線される。ケーブル230は、一端側が支柱下部の下部取付位置204に取り付けられ、他端側が支柱上部の上部取付位置205に取り付けられ、モータ収容部の外周を螺旋状に巻かれつつ下部取付位置から上部取付位置まで取り回され、支柱上部の順逆回転に伴って巻数と螺旋半径とが反比例関係で変化する。【選択図】 図5

Description

本発明の実施形態はロボットアーム機構及び回転関節機構に関する。
従来よりロボットアーム機構が産業用ロボットなど様々な分野で用いられている。発明者らはこのようなロボットアーム機構に適用できる直動伸縮機構を開発した(特許文献1)。直動伸縮機構のロボットアーム機構への採用は肘関節部を不要とし、容易に特異点を解消することができるので、高い安全性を達成しており、作業者の近傍に搬送し作業者の協働作業を実現できる非常に有益な構造である。
ロボットアーム機構に装備される回転関節機構は、固定部に対して可動部が回転自在に支持されてなり、固定部と可動部との間で電力及び信号を供給するためのケーブルが掛け渡されている。固定部に対する可動部の回転運動の繰り返しにより、ケーブルのねじれ、ケーブルの取付位置での局所的な屈曲及び折り返り等が繰り返され、ケーブルの断線等の破損が発生するおそれがあった。また回転運動に伴うケーブルの屈曲等により軽快な回転運動が阻害されるおそれもあった。
特許第5435679号公報
目的は、ロボットアーム機構及び回転関節機構におけるケーブルの破損を抑制するとともに回転運動に対する阻害を軽減するようケーブルを取り回すことにある。
本実施形態に係るロボットアーム機構は、旋回用の回転関節部を備えた支柱部が基台に立設され、支柱部上にはアーム部の起伏用の回転関節部を備えた起伏部が搭載され、アーム部の先端には姿勢変更用の複数の回転関節部が組み合わされてなる手首部が装備される。支柱部は、支柱下部と、支柱下部に回転自在に支持される支柱上部とを有する。支柱上部を回転する動力を発生するモータユニットが、支柱上部に固定された円筒状のモータ収容部内に固定され、モータユニットの出力軸が基台又は支柱下部の底部に固定される。出力軸の回転によりモータユニット自体がモータ収容部及び支柱上部を伴って軸回転する。支柱下部と支柱上部との間には可撓性のケーブルが配線される。ケーブルは、一端側が支柱下部の下部取付位置に取り付けられ、他端側が支柱下部に対して相対的に回転する支柱上部の上部取付位置に取り付けられる。ケーブルは、円筒状のモータ収容部の外周を螺旋状に巻かれつつ下側取付位置から上側取付位置まで取り回され、支柱上部の順逆回転に伴って巻数と螺旋半径とが反比例関係で変化する。
図1は、本実施形態に係る回転関節機構を備えるロボットアーム機構の外観を示す斜視図である。 図2は、図1のロボットアーム機構の内部構造を示す側面図である。 図3は、図1のロボットアーム機構の構成を図記号表現により示す図である。 図4は、図1の支柱部内の旋回用回転関節部を示す斜視図である。 図5は、図4の旋回用回転関節部の縦断面図である。 図6は、図5の旋回用回転関節部の可動範囲の両端位置におけるケーブルの変形を示す平面図である。 図7は、図5の旋回用回転関節部の可動範囲の両端位置におけるケーブルの変形を模式的に示す斜視図である。
以下、図面を参照しながら本実施形態に係る回転関節機構を説明する。本実施形態に係る回転関節機構は、単独の機構(関節)として使用することができる。以下の説明では、複数の関節部のうち一の回転関節部が本実施形態に係る回転関節機構で構成されたロボットアーム機構を例に説明する。ロボットアーム機構として、ここでは直動伸縮機構を備えた垂直多関節型のロボットアーム機構を説明するが、他のタイプのロボットアーム機構であってもよい。以下の説明において、略同一の機能及び構成を有する構成要素については、同一符号を付し、重複説明は必要な場合にのみ行う。
図1は、本実施形態に係る回転関節機構を備えるロボットアーム機構の外観を示す斜視図である。図2は、図1のロボットアーム機構の内部構造を示す側面図である。ロボットアーム機構は、基台1、支柱部(旋回部)2、起伏部4、アーム部5及び手首部6を備える。支柱部2、起伏部4、アーム部5及び手首部6は、基台1から順番に配設される。複数の関節部J1,J2,J3,J4,J5,J6は基台1から順番に配設される。基台1には円筒体をなす支柱部2が典型的には鉛直に設置される。支柱部2は旋回回転関節部としての第1関節部J1を収容する。第1関節部J1はねじり回転軸RA1を備える。回転軸RA1は鉛直方向に平行である。支柱部2は支柱下部2−1と支柱上部2−2とからなる。支柱下部2−1は、円筒形状の下部カバー31を備える。支柱上部2−2は、円筒形状の上部カバー32を備える。上部カバー32の内部には円筒形状の上部フレーム22が設けられる。支柱下部2−1の一端は基台1に接続される。支柱下部2−1の他端は、第1関節部J1の固定部に接続される。支柱上部2−2の一端は第1関節部J1の回転部に接続される。支柱上部2−2の他端には起伏部4が載置される。第1関節部J1の回転に伴って支柱上部2−2は支柱下部2−1に対して回転軸RA1を中心に軸回転し、それにより起伏部4はアーム部5とともに水平に旋回する。円筒体をなす支柱部2の内部中空には後述する直動伸縮機構としての第3関節部J3の第1、第2コマ列51、52が収納される。
支柱部2の上部には起伏回転関節部としての第2関節部J2を収容する起伏部4が設置される。第2関節部J2は曲げ回転関節である。第2関節部J2の回転軸RA2は回転軸RA1に垂直である。起伏部4は、第2関節部J2の固定部(支持部)としての一対のサイドフレーム23を有する。一対のサイドフレーム23は、支柱上部2−2に連結される。一対のサイドフレーム23は、鞍形形状のカバー33により覆われる。一対のサイドフレーム23にモータハウジングを兼用する第2関節部J2の回転部としての円筒体24が支持される。円筒体24の周面には、送り出し機構25が取り付けられる。送り出し機構25は、ドライブギア56、ガイドローラ57及びローラユニット58を保持する。円筒体24の軸回転に伴って送り出し機構25は回動し、送り出し機構25に支持されたアーム部5が上下に起伏する。送り出し機構25は円筒形状のカバー34により覆われる。鞍形カバー33と円筒カバー34との間の間隙は断面U字形状のU字蛇腹カバー14により覆われる。U字蛇腹カバー14は、第2関節部J2の起伏動に追従して伸縮する。
第3関節部J3は直動伸縮機構により提供される。直動伸縮機構は発明者らが新規に開発した構造を備えており、可動範囲の観点でいわゆる従来の直動関節とは明確に区別される。第3関節部J3のアーム部5は屈曲自在であるが、中心軸(伸縮中心軸RA3)に沿ってアーム部5の根元の送り出し機構25から前方に送り出されるときには屈曲が制限され、直線的剛性が確保される。アーム部5は後方に引き戻されるときには屈曲が回復される。アーム部5は第1コマ列51と第2コマ列52とを有する。第1コマ列51は屈曲自在に連結された複数の第1コマ53からなる。第1コマ53は略平板形に構成される。第1コマ53は端部箇所のヒンジ部で屈曲自在に連結される。第2コマ列52は複数の第2コマ54からなる。第2コマ54は横断面コ字形の溝状体又はロ字形の筒状体に構成される。第2コマ54は底板端部箇所のヒンジ部で屈曲自在に連結される。第2コマ列52の屈曲は、第2コマ54の側板の端面どうしが当接する位置で制限される。その位置では第2コマ列52は直線的に配列する。第1コマ列51の先頭の第1コマ53と、第2コマ列52の先頭の第2コマ54とは結合コマ55により接続される。例えば、結合コマ55は第1コマ53と第2コマ54とを合成した形状を有している。
第1、第2コマ列51,52は送り出し機構25のローラユニット58を通過する際にローラ59により互いに押圧されて接合する。接合により第1、第2コマ列51,52は直線的剛性を発揮し、柱状のアーム部5を構成する。ローラユニット58の後方にはドライブギア56がガイドローラ57とともに配置される。ドライブギア56は図示しないモータユニットに接続される。第1コマ53の内側の面、つまり第2コマ54と接合する側の面の幅中央には連結方向に沿ってリニアギアが形成されている。複数の第1コマ53が直線状に整列されたときに隣合うリニアギアは直線状につながって、長いリニアギアを構成する。ドライブギア56はガイドローラ57に押圧された第1コマ53のリニアギアに噛み合わされる。直線状につながったリニアギアはドライブギア56とともにラックアンドピニオン機構を構成する。ドライブギア56が順回転するとき第1、第2コマ列51,52はローラユニット58から前方に送り出される。ドライブギア56が逆回転するとき第1、第2コマ列51,52はローラユニット58の後方に引き戻される。引き戻された第1、第2コマ列51,52はローラユニット58とドライブギア56との間で互いに分離される。分離された第1、第2コマ列51,52はそれぞれ屈曲可能な状態に復帰する。屈曲可能な状態に復帰した第1、第2コマ列51,52は、ともに同じ方向(内側)に屈曲し、支柱部2の内部に鉛直に収納される。このとき、第1コマ列51は第2コマ列52に略平行にほぼ揃った状態で収納される。
アーム部5の先端には手首部6が取り付けられる。手首部6は第4〜第6関節部J4〜J6を装備する。第4〜第6関節部J4〜J6はそれぞれ直交3軸の回転軸RA4〜RA6を備える。第4関節部J4は伸縮中心軸RA3と略一致する第4回転軸RA4を中心としたねじり回転関節であり、この第4関節部J4の回転によりエンドエフェクタは揺動回転される。第5関節部J5は第4回転軸RA4に対して垂直に配置される第5回転軸RA5を中心とした曲げ回転関節であり、この第5関節部J5の回転によりエンドエフェクタは前後に傾動回転される。第6関節部J6は第4回転軸RA4と第5回転軸RA5とに対して垂直に配置される第6回転軸RA6を中心としたねじり回転関節であり、この第6関節部J6の回転によりエンドエフェクタは軸回転される。
エンドエフェクタ(手先効果器)は、手首部6の第6関節部J6の回転部下部に設けられたアダプタ7に取り付けられる。エンドエフェクタはロボットが作業対象(ワーク)に直接働きかける機能を持つ部分であり、例えば把持部、真空吸着部、ナット締め具、溶接ガン、スプレーガンなどのタスクに応じて様々なツールが存在する。エンドエフェクタは、第1、第2、第3関節部J1,J2,J3により任意位置に移動され、第4、第5、第6関節部J4,J5,J6により任意姿勢に配置される。特に第3関節部J3のアーム部5の伸縮距離の長さは、基台1の近接位置から遠隔位置までの広範囲の対象にエンドエフェクタを到達させることを可能にする。第3関節部J3はそれを構成する直動伸縮機構により実現される直線的な伸縮動作とその伸縮距離の長さとが従前の直動関節と異なる特徴的な点である。
図3は回転関節機構の構成を図記号表現により示している。回転関節機構において、根元3軸を構成する第1関節部J1と第2関節部J2と第3関節部J3とにより3つの位置自由度が実現される。また、手首3軸を構成する第4関節部J4と第5関節部J5と第6関節部J6とにより3つの姿勢自由度が実現される。図3に示すように、第1関節部J1の回転軸RA1は鉛直方向に設けられる。第2関節部J2の回転軸RA2は水平方向に設けられる。第2関節部J2は第1関節部J1に対して回転軸RA1と回転軸RA1に直交する軸との2方向に関してオフセットされる。第2関節部J2の回転軸RA2は、第1関節部J1の回転軸RA1には交差しない。第3関節部J3の移動軸RA3は回転軸RA2に対して垂直な向きに設けられる。第3関節部J2は第2関節部J2に対して回転軸RA1と回転軸RA1に直交する軸との2方向に関してオフセットされる。第3関節部J3の回転軸RA3は、第2関節部J2の回転軸RA2には交差しない。複数の関節部J1−J6の根元3軸のうちの一つの曲げ関節部を直動伸縮関節部J3に換装し、第1関節部J1に対して第2関節部J2を2方向にオフセットさせ、第2関節部J2に対して第3関節部J3を2方向にオフセットさせることにより、ロボットアーム機構は、特異点姿勢を構造上解消している。
図4は、図1の支柱部2内の旋回用回転関節部(第1関節部)J1を示す斜視図である。図5は、図4の旋回用回転関節部J1の縦断面図である。図6は、図5の旋回用回転関節部J1の可動範囲の両端位置におけるケーブルの変形を示す平面図である。図7は、図5の旋回用回転関節部J1の可動範囲の両端位置におけるケーブルの変形を模式的に示す図である。図5(a)、図6(a),図7(a)は、支柱上部2−2が後述の第1位置にあるときのケーブルバンドル230の取り回し状態を示している。図5(b)、図6(b),図7(b)は、支柱上部が後述の第2位置にあるときのケーブルバンドル230の取り回し状態を示している。
図4に示すように、第1関節部J1は、円筒形状又は円環形状の回転台座201を有する。回転台座201は、支柱部2の下部カバー31に固定される。下部カバー31は基台1に接続されるので、回転台座201は基台1に対して固定される。回転体202は、円筒形状又は円環形状をなす。回転体202には、支柱上部2−2の上部フレーム22が接続される。回転体202はその外径が回転台座201の内径よりも若干短く、回転台座201の内側に回転自在に嵌め込まれる。典型的には回転台座201と回転体202との間にはベアリングが介在される。回転体202は、円筒体211に接続される。円筒体211は、下向き、つまりその底部が基台1に対峙する向きに配置される。円筒体211の内部には、モータユニット212が収容される。モータユニット212は、モータとギアボックスとがモータハウジング内に一体的に接続されてなる。モータユニット212は、円筒体211に収容され、その前部において円筒体211の底部にネジにより接続される。モータユニット212の回転動力を出力する出力軸213は円筒体211の底部に設けられた開口を介して基台1にネジにより接続される。モータの出力軸213が基台1に固定されているため、モータユニット212のモータが回転すると、モータユニット212は円筒体211、回転体202及び支柱上部2−2とともに、基台1に対して軸回転する。
ロボットアーム機構は外部装置のケーブルを接続するコネクタ203を装備する。コネクタ203は下部カバー31の外周面、高さ中央付近に設けられる。ロボットアーム機構内部において、コネクタ203には、複数の関節部J1−J6にそれぞれ装備される複数のモータユニットをそれぞれ駆動制御する複数のモータドライバに電力及び信号を供給するための複数の可撓性のケーブル220が接続される。複数のケーブル220は、コネクタ203から支柱下部2−1、支柱上部2−2に取り回されモータユニット各々に配線される。第1関節部J1の回転に伴って、複数のケーブル220が互いに干渉しないよう、複数のケーブル220の支柱下部2−1から支柱上部2−2にかけた部分はバンドルされ、可撓性と一定の剛性とを両立した一本のケーブルバンドル230に構成される。なお、実際にはケーブルバンドル230は複数のケーブルがバンドルされて一本のケーブルを構成しているものであり、ここでは複数のケーブル220とケーブルバンドル230とを区別した言い回しに過ぎない。
ケーブルバンドル230の両端を固定するために、支柱下部2−1に底部には取付部204(以下、下部取付位置204と称す)が装備される。同様に、支柱上部2−2の底部、例えば回転体202の表面に取付部205(以下、上部取付位置205と称す)が装備される。上部取付位置205は支柱上部2−2が可動限界位置(後述の第1位置)にあるとき、下部取付位置204に対して可動範囲の1/2ずれた位置に設けられる。ケーブルバンドル230は、その一端側が支柱下部2−1の下部取付位置204に取り付けられ、他端側が支柱下部2−1に対して相対的に回転する支柱上部2−2の上部取付位置205に取り付けられる。具体的には、ケーブルバンドル230の両端には外側に突出する金属製のフランジが装備される。ケーブルバンドル230の両端のフランジが取付部204,205にそれぞれ取り付けられ、ネジ留めされることにより、ケーブルバンドル230の両端はそれぞれ下部取付位置204と上部取付位置205とに固定される。これにより、支柱上部2−2の上部取付位置205よりも先のケーブルは、第1関節部J1の回転動作に伴う軸回転をしない。したがって、上部取付位置205よりも先のケーブルの配線を、第1関節部J1の回転動作を考慮せずに行うことができる。ケーブルバンドル230は、円筒体211の外周を螺旋状に巻かれながら、下部取付位置204から上部取付位置205まで取り回される。この第1の巻数は、例えば第1関節部J1の可動範囲を超過し可動範囲の2倍未満である。支柱上部2−2が第1位置から後述の第2位置に回転するとき、ケーブルバンドル230は第1の巻数より少ない第2の巻数まで巻き戻される。この第2の巻数は可動範囲未満である。ケーブルバンドル230は、円筒体211、つまり支柱上部2−2の順逆回転に伴って巻数と螺旋半径とが反比例関係で変化する。このように円筒体211の外周を螺旋状に巻かれたケーブルバンドル230の巻数と螺旋半径とを、第1関節部J1の回転動作に伴って変化させる構造を採用したことが本発明の重要なポイントの一つである。支柱上部2−2が後述の第1位置にあるとき、ケーブルバンドル230は第1の巻数で巻かれる。
ここでは説明を簡単にするため、第1関節部J1の可動範囲が360度になるよう、支柱下部2−1に対する支柱上部2−2の回転がストッパ機構又はソフトウェエア等で制限されている。第1関節部J1の回転角度が可動範囲の一端の360度のときの、支柱下部2−1に対する支柱上部2−2の位置を第1位置とする。第1位置は第1関節部J1の回転限界位置である。第1関節部J1の回転角度が可動範囲の他端の0度のときの、支柱下部2−1に対する支柱上部2−2の位置を第2位置とする。第2位置は第1関節部J1の回転原点である。
図5、図6、図7に示すように、第1関節部J1の可動範囲が1周(360度)の場合、上部取付位置205は支柱上部2−2が第1位置(360度)にあるとき、下部取付位置204に対して可動範囲360度の1/2ずれた位置、つまり180度ずれた位置に設けられる。
また、図5(a)、図6(a)、図7(a)に示すように、支柱上部2−2が第1位置にあるとき、ケーブルバンドル230は円筒体211の外周面に螺旋状に巻かれた状態で、下部取付位置204から上部取付位置205まで取り回される。このとき、ケーブルバンドル230の巻数は1.5周(540度)、螺旋半径がR1である。この螺旋半径R1は、円筒体211の円筒の半径に略等価である。ケーブルバンドル230は、円筒体211の外周に螺旋状に1.5周巻きつくために必要な長さ、少なくとも円筒体211の円周の1.5倍超の長さに構成される。
一方、図5(b)、図6(b)、図7(b)に示すように、支柱上部2−2が第2位置にあるとき、ケーブルバンドル230は、円筒体211の周囲、下部カバー31の内周に沿って螺旋状に0.5周巻かれた状態で、下部取付位置204から上部取付位置205まで取り回される。このとき、ケーブルバンドル230の巻数は0.5周(180度)、螺旋半径がR2である。この螺旋半径R2は、円筒体211の円筒の半径よりも長く、下部カバー31の内周の半径よりも短い。支柱上部2−2が第1位置から第2位置に回転する過程で、円筒体211に巻かれた状態のケーブルバンドル230の巻数が少しずつ戻され、それに反比例して螺旋半径が大きくなる。このケーブルバンドル230の螺旋半径の変動は、円筒体211の外周面と下部カバー31の内周面との間の距離をある程度確保することで許容でき、ケーブルバンドル230の巻数が戻され、螺旋半径が大きくなっても、その螺旋半径が下部カバー31の内周の半径よりも小さいのであれば、ケーブルバンドル230が螺旋状に巻かれた状態を阻害することはない。また、下部取付位置204と上部取付位置205との間の高さをある程度確保することで、ケーブルバンドル230を円筒体211に螺旋間隔を広げて、つまり緩やかに巻き付けることができ、それによりケーブルバンドル230同士が接触することを回避することができる。
このように、ケーブルバンドル230は、第1関節部J1が回転動作した場合であっても、その螺旋半径と巻数とを変化させるだけで、円筒体211を中心に螺旋状に巻かれた状態は維持される。したがって、第1関節部J1の回転動作に伴うケーブルバンドル230の折り返しの発生、ケーブルバンドル230の取付位置での取り回し方向の切り替わりを回避することができる。ここでのケーブルバンドル230の折り返しとは、ケーブルバンドル230の途中部分が鋭角、例えば45度程度の角度で折り曲げられることをいう。また、ケーブルバンドル230の下部取付位置204での取り回し方向の切り替わりとは、順方向に取り回していたケーブルバンドル230が、逆方向に取り回されることをいう。ケーブルバンドル230の折り返しとケーブルバンドルの切り替わりとは、その屈曲部分に負荷を生じさせ、ケーブル破損、負荷による第1関節部J1の回転運動の阻害に繋がる。
本実施形態に係り回転関節機構のケーブルバンドル230の取り回しによれば、第1関節部J1の回転動作に伴って、螺旋半径と巻数とを変化させるだけで、円筒体211を中心に螺旋状に巻かれた状態を維持できるため、ケーブルバンドル230の折り返し、切り替わりは発生しない。そのため、本実施形態に係る回転関節機構のケーブルの取り回し構造は、ケーブルの破損を抑制するとともに回転運動に対する阻害を軽減することができる。
なお、本実施形態では、複数のケーブル220が支柱下部2−1から支柱上部2−2にかけて配線されるとしたが、本発明のコンセプトは、支柱下部2−1と支柱上部2−2との間に配線される線条体の螺旋半径と巻数とを回転関節の回転動作とともに変化させることにあるため、実施形態は支柱下部2−1から支柱上部2−2にかけて掛け渡される線条体の種類、本数を限定しない。例えば支柱下部2−1から支柱上部2−2にかけて単一のケーブルが掛け渡される実施形態に対しても、本実施形態を適用することができる。同様に、アダプタ7に取り付けられたエンドエフェクタに接続される可撓性のチューブをロボットアーム機構の内部を通す構造にも、本実施形態を適用することができる。チューブは、アダプタ7に取り付けられるエンドエフェクタを動作させる媒体に応じて、例えばエアチューブ、液体チューブ等である。
また、本実施形態では、支柱上部2−2が第1位置にあるときの巻数(第1巻数)は、第1関節部J1の可動範囲を超過し可動範囲の2倍未満であるとしたが、2倍以上を否定するものではない。第1巻数が多いほど、ケーブルバンドル230の巻数が戻されることによる螺旋半径の増大を抑えられる。つまり、円筒体211の外周と下部カバー31の内周との間の間隙を小さくでき、これは支柱下部2−1の小型化に寄与する。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
J1…第1回転関節部、1…基台、2…支柱部、2−1…支柱下部、2−2…支柱上部、22…上部フレーム、31…下部カバー、201…回転台座、202…回転体、203…コネクタ、204…下部取付位置、205…上部取付位置、211…円筒体、212…モータユニット、213…出力軸、220…ケーブル、230…ケーブルバンドル。

Claims (7)

  1. 旋回用の回転関節部を備えた支柱部が基台に立設され、前記支柱部上にはアーム部の起伏用の回転関節部を備えた起伏部が搭載され、前記アーム部の先端には姿勢変更用の複数の回転関節部が組み合わされてなる手首部が装備されるロボットアーム機構において、
    前記支柱部は、支柱下部と前記支柱下部に回転自在に支持される支柱上部とを有し、前記支柱上部を回転する動力を発生するモータユニットが、前記支柱上部に固定された円筒状のモータ収容部内で固定され、前記モータユニットの出力軸が前記基台又は前記支柱下部の底部に固定され、前記出力軸の回転により前記モータユニット自体が前記モータ収容部及び前記支柱上部を伴って軸回転する構造を有し、前記支柱下部と前記支柱上部との間に可撓性のケーブルが配線され、
    前記ケーブルは、一端側が前記支柱下部の下部取付位置に取り付けられ、他端側が前記支柱下部に対して相対的に回転する前記支柱上部の上部取付位置に取り付けられ、前記円筒状のモータ収容部の外周を螺旋状に巻かれつつ前記下部取付位置から前記上部取付位置まで取り回され、前記支柱上部の順逆回転に伴って巻数と螺旋半径とが反比例関係で変化することを特徴とするロボットアーム機構。
  2. 前記支柱上部は前記支柱下部に対して所定の可動範囲を離間された第1位置と第2位置との間で回転自在に支持され、
    前記支柱上部が前記第1位置にあるとき前記ケーブルは第1の巻数で巻かれ、前記支柱上部が前記第1位置から前記第2位置に回転するとき前記ケーブルは前記第1の巻数より少ない第2の巻数まで巻き戻されることを特徴とする請求項1記載のロボットアーム機構。
  3. 前記第1の巻数は前記可動範囲を超過し前記可動範囲の2倍未満に相当し、前記第2の巻数は前記可動範囲未満に相当することを特徴とする請求項2記載のロボットアーム機構。
  4. 前記上部取付位置は前記支柱上部が前記第1位置にあるとき前記下部取付位置に対して前記可動範囲の1/2ずれた位置に設けられることを特徴とする請求項2記載のロボットアーム機構。
  5. 相対回転する第1部と第2部とを有する回転関節機構において、
    前記第1部と前記第2部との間に可撓性のケーブルが配線され、
    前記ケーブルは、一端側が前記第1部の第1取付位置に取り付けられ、他端側が前記第2部の第2取付位置に取り付けられ、前記第1部と前記第2部との間を螺旋状に巻かれつつ前記第1取付位置から前記第2取付位置まで取り回され、前記第1部と前記第2部との間の相対回転に伴って巻数と螺旋半径とが反比例関係で変化することを特徴とする回転関節機構。
  6. 旋回用の回転関節部を備えた支柱部が基台に立設され、前記支柱部上にはアーム部の起伏用の回転関節部を備えた起伏部が搭載され、前記アーム部の先端には姿勢変更用の複数の回転関節部が組み合わされてなる手首部が装備されるロボットアーム機構において、
    前記支柱部は、支柱下部と前記支柱下部に回転自在に支持される支柱上部とを有し、前記支柱上部を回転する動力を発生するモータユニットが、前記支柱上部に固定された円筒状のモータ収容部内で固定され、前記モータユニットの出力軸が前記基台又は前記支柱下部の底部に固定され、前記出力軸の回転により前記モータユニット自体が前記モータ収容部及び前記支柱上部を伴って軸回転する構造を有し、前記支柱下部と前記支柱上部との間に可撓性のチューブが配管され、
    前記チューブは、一端側が前記支柱下部の下部取付位置に取り付けられ、他端側が前記支柱下部に対して相対的に回転する前記支柱上部の上部取付位置に取り付けられ、前記円筒状のモータ収容部の外周を螺旋状に巻かれつつ前記下部取付位置から前記上部取付位置まで取り回され、前記支柱上部の順逆回転に伴って巻数と螺旋半径とが反比例関係で変化することを特徴とするロボットアーム機構。
  7. 相対回転する第1部と第2部とを有する回転関節機構において、
    前記第1部と前記第2部との間に可撓性のチューブが配管され、
    前記チューブは、一端側が前記第1部の第1取付位置に取り付けられ、他端側が前記第2部の第2取付位置に取り付けられ、前記第1部と前記第2部との間を螺旋状に巻かれつつ前記第1取付位置から前記第2取付位置まで取り回され、前記第1部と前記第2部との間の相対回転に伴って巻数と螺旋半径とが反比例関係で変化することを特徴とする回転関節機構。
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