以下、本実施の形態の調理器について説明する。図1は、本実施の形態のボトルを装着した調理器の外観斜視図である。図2は、本実施の形態のボトルを取り外した調理器の外観斜視図である。なお、本実施の形態の調理器は、複数種類のボトルをセット可能な構造であるが、図1及び図2では減圧用ボトルを例示して説明している。また、以下の説明では、調理器としてミキサーを例示して説明するが、食材を調理可能な調理器であればよく、例えば、本開示の技術はフードプロセッサー、スライサー、電子レンジ、炊飯器、ホットプレート、IH調理器、トースター、酒燗器、電気ポットにも適用可能である。
図1に示すように、調理器1は、食材が投入された減圧用ボトル70内を減圧した後、加工部材74(図4参照)によって食材を所定粒度まで細かく加工するように構成されている。減圧用ボトル70の載置台は調理器本体10になっており、調理器本体10のケース内には加工用のモータ41(図4参照)や制御基板等が収容されている。調理器本体10のケース正面は前方に山型に突出しており、ケース正面の斜面に操作パネル11が設けられている。操作パネル11には、動作モードやエラー等の表示ランプやモード変更やマニュアル操作で使用される各種スイッチが設けられている。
調理器本体10の隣には半円筒状のサイドポール20が立設されており、サイドポール20のケース内には減圧用の真空ポンプ42(図4参照)、配管、配線等が収容されている。サイドポール20の正面にはイルミネーションバー21が設けられており、イルミネーションバー21によって減圧用ボトル70の減圧状態が段階的に表示される。サイドポール20の上部には、減圧用ボトル70のボトルキャップ72に連結するアーム30が上下方向に揺動可能に支持されている。アーム30の先端側にはボトルキャップ72の上面に気密に当接する上面視円形状の当接ヘッド31が形成されている。
調理器本体10に減圧用ボトル70がセットされると、ボトルベース73に設けられた加工部材74が調理器本体10のモータ41に連結される。詳細は図示しないが、加工部材74の回転軸に設けたカップリングとモータ41の出力軸に設けたカップリングが噛み合って機械的に連結される。減圧用ボトル70のボトルキャップ72にアーム30が接続されると、アーム30及びサイドポール20のケース内の吸気路を通じて減圧用ボトル70が真空ポンプ42に接続される。このように、調理器1には、モータ41、加工部材74、動力伝達機構によって加工機構が構成され、真空ポンプ42、吸気路によって減圧機構が構成されている。
図2に示すように、調理器1はアーム30を真上に持ち上げることで、調理器本体10に対して減圧用ボトル70を着脱可能にしている。半円筒状のサイドポール20の調理器本体10側の側面22には、アーム30の外形に沿って窪んだ凹部23が形成されている。このため、アーム30が真下に降ろされると、凹部23にアーム30全体が完全に収容されて、ボトル交換時にアーム30が邪魔になることがない。凹部23の下部24はアーム30を収容した状態で隙間を残すように円弧状に切り欠かれており、隙間に指を掛けてアーム30を凹部23から引き上げることが可能になっている。
アーム30の当接ヘッド31には環状パッド32が設けられており、アーム30が水平に倒されることで、環状パッド32がボトルキャップ72の上部に気密に当接される。環状パッド32の内側には吸気路の入口が開口しており、ボトルキャップ72の上面には減圧用ボトル70の排気路の出口が形成されている。環状パッド32によってボトルキャップ72の排気路とアーム30の吸気路が気密に連通して、減圧用ボトル70内からサイドポール20内の真空ポンプ42に空気が引き込まれる。アーム30の延在方向の途中には、アーム30を水平に倒したときにボトルキャップ72の周壁75から逃げるスリット33が形成されている。
調理器本体10の上面には、減圧用ボトル70のボトルベース73の底面開口を内側から位置決めする矩形環状の環状凸部12が突設されている。環状凸部12はボトルベース73の開口縁に沿って形成され、環状凸部12の四隅の円弧状部分を高くしてボトルベース73をガイドさせ易くしている。環状凸部12の一辺が切り欠かれており、この切り欠き部分には加熱用ボトル80(図5参照)に電力を供給するソケット13が設けられている。環状凸部12の内側にはカップリング用の開口14が形成されており、ボトルベース73が環状凸部12に位置決めされることで加工部材74にモータ41の出力軸が連結される。
この調理器1は、減圧用ボトル70の他に加熱用ボトル80、保存用ボトル90(図6参照)でも使用される。加熱用ボトル80の使用時にはサイドポール20の凹部23にアーム30が収容され、加熱用ボトル80を減圧せずに食材を加熱しながら加工される。保存用ボトル90の使用時にはサイドポール20の凹部23からアーム30が引き出され、保存用ボトル90内を減圧して加工済みの食材の鮮度が長く維持される。このように、調理器1のボトルを交換することによって様々な用途に使用することが可能になっている。なお、各ボトルの詳細については後述する。
ところで、近年では調理器の機能の充実だけでなく、調理器に対する保守サポートの重要性が高まっている。一般に調理器に不具合が起きた場合には、サービスエンジニアがユーザ先に訪問するか、ユーザから保守センターに調理器が発送されて、調理器に対する保守作業が行われている。しかしながら、調理器のトラブルも多様化しており、調理器の正確な不調原因を特定することは容易ではなく、サービスエンジニアの再訪問や調理器の修理に時間がかかる場合がある。さらに、ユーザに提供できる保守サポートに限界があり、保守サポートの利便性の向上が求められている。
そこで、本実施の形態では、調理器1で発生したエラーを収集する情報収集システムを構築して、エラーを解析することで調理器1の様々なトラブルに対処するようにしている。サービスエンジニアにエラーを確認させることで、調理器1の正確な不調原因を特定させて、調理器1に対して最適な対応をとることができる。また、エラーの発生回数等から部品の交換時期を予測してユーザに知らせることができる。さらに、このような保守サポートに限らず、エラーの発生傾向から調理器1の設計変更等の必要性を検討することが可能になっている。
以下、図3から図7を参照して、本実施の形態の情報収集システムについて説明する。図3は、本実施の形態の情報収集システムのシステム構成図である。図4は、本実施の形態の減圧用ボトルをセットした調理器の正面模式図である。図5は、本実施の形態の加熱用ボトルをセットした調理器の正面模式図である。図6は、本実施の形態の保存用ボトルをセットした調理器の正面模式図である。図7は、本実施の形態の操作パネルの正面図である。なお、図3から図7は一例に過ぎず、適宜変更が可能である。
図3Aに示すように、情報収集システムでは、各ユーザサイド100に設置された調理器1と保守センター110に設置されたサーバ106とがネットワーク105を介して接続されている。各調理器1でエラーが発生すると、調理器1のエラーがサーバ106に向けて送信されて、サーバ106の記憶部107(図8参照)に記憶される。保守センター110のサーバ106によって各ユーザサイド100で生じた調理器1のエラーが遠隔で監視され、保守センター110でユーザサイド100に設置された調理器1の不調を把握することが可能になっている。
また、図3Bに示すように、情報収集システムでは、各ユーザサイド100にサービスエンジニアが訪問して、サービスエンジニアが持参した携帯端末109と調理器1とが直結されてもよい。この場合、調理器1で発生したエラーが検出されて、調理器1に設けられた記憶部57(図8参照)に調理器1のエラーが記憶される。そして、調理器1に携帯端末109が接続されることで、調理器1の記憶部57から携帯端末109にエラーが吸い上げられる。これにより、サービスエンジニアがユーザサイド100でエラーを確認して調理器1の不調を把握することも可能になっている。
このように、本実施の形態の情報収集システムは、保守センター110のサーバ106でエラーを蓄積する構成、ユーザサイド100の調理器1でエラーを蓄積する構成の両方を含んでいる。いずれの構成であっても、エラーを解析することによって調理器1で生じたトラブルに適切に対処することが可能になっている。特に、サーバ106で調理器1のエラーを遠隔で監視することで、ユーザサイド100からの連絡を待つことなく、調理器1のトラブルに対して積極的に対処することができる。なお、外部装置としてサーバ106と携帯端末109を例示しているが、外部装置は調理器1と通信可能であればどのような装置でもよい。
図4に示すように、調理器1には、ボトルの種類を判別するために第1−第3の検出部43、44、45が設置されている。第1の検出部43は、例えばホール素子で構成されており、防水性を考慮して調理器本体10の上面付近でケースの内側に設置されている。第2の検出部44は、例えば機械式スイッチで構成されており、アーム30のスリット33に設置されている。第3の検出部45は、例えばホール素子で構成されており、アーム30をサイドポール20の凹部23(図2参照)に収容したときに、加熱用ボトル80のボトルキャップ82に対向する位置に設置されている(図5参照)。
第1−第3の検出部43、44、45の検出結果は判別回路(不図示)に出力され、これら検出結果の組み合わせによって判別回路でボトルの種類が判別される。このように、第1−第3の検出部43、44、45及び判別回路によって、ボトルの種類を判別する判別部が構成されている。調理器1では、ボトルの種類を判別することによって、ボトルの種類に応じて機能を制限することが可能になっている。ボトルの種類に応じて加熱処理や減圧処理が禁止されて、例えば、非加熱用の減圧用ボトル70に対して加熱調理が誤って実施されることが防止される。
アーム30の当接ヘッド31内には、異物検出用の静電容量センサ47が設置されており、静電容量の変化から当接ヘッド31内の水、食材等の異物が検出される。静電容量センサ47で異常が検出されると真空ポンプ42の駆動が停止される。サイドポール20内の吸気路49の途中にはボトル内の圧力を検出する圧力センサ51が設置されており、圧力の変化から吸気路49内の水、食材等の異物が検出される。圧力センサ51で異常が検出されると真空ポンプ42の駆動が停止される。また、吸気路49の途中には大気開放弁52が設置されており、大気開放弁52の開放によって吸気路49が大気圧に戻される。
上記したように、調理器本体10のケース内には加工部材74を回転駆動させるモータ41が設置されており、モータ41には電流値を検出する電流検出器53(図8参照)が接続されている。電流検出器53によってモータ41の電流の過不足がモータ異常として検出されてモータ41の駆動が停止される。また、調理器本体10のケース内には、後述する加熱用ボトル80のヒータ87の電流値を検出する電流検出器54(図8参照)が接続されている。電流検出器54によってヒータ87の電流の過不足がヒータ異常として検出されてヒータ87の駆動が停止される。
また、調理器本体10には制御基板55が設けられており、制御基板55によって調理器1全体が統括制御されている。制御基板55には、各種エラーの判定回路が設けられる他、各種処理を実行するプロセッサやメモリ等が設けられている。メモリは、用途に応じてROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等の一つ又は複数の記憶媒体で構成される。また、メモリには、調理器1の制御プログラムの他、動作モードに応じた動作プログラム、各種パラメータ等が記憶されている。また、制御基板55には、有線又は無線用の通信モジュールが設けられている。
減圧用ボトル70は、トライタン(登録商標)製のボトル本体71の上部にボトルキャップ72が装着され、ボトル本体71の底部にボトルベース73が装着されている。ボトルキャップ72には排気路が形成されており、排気路の途中にはボトル内へ逆流を防止する逆止弁が設けられている。ボトルキャップ72の外縁には周壁75が形成されており、周壁75がアーム30のスリット33に入り込むことで第2の検出部44が押し込まれる。ボトルベース73には加工部材74が回転可能に支持されると共に、第1の検出部43の検出対象となるマグネット76が設けられている。
減圧用ボトル70の使用時には、調理器本体10上に減圧用ボトル70が設置されて、アーム30の当接ヘッド31がボトルキャップ72に当接される。これにより、ボトルベース73のマグネット76が調理器本体10の第1の検出部43に対向し、ボトルキャップ72の周壁75がアーム30のスリット33内に入り込む。第1の検出部43によってボトルベース73のマグネット76が検出されると共に、第2の検出部44によってボトルキャップ72の周壁75が検出される。第1、第2の検出部43、44がONになり、第3の検出部45がOFFになることで減圧用ボトル70が検出される。
動作が開始されると、真空ポンプ42によって減圧用ボトル70が減圧される。このとき、減圧用ボトル70の減圧状態はサイドポール20のイルミネーションバー21に表示されている。真空ポンプ42が停止して減圧用ボトル70の減圧が完了すると、モータ41が駆動して加工部材74が回転して減圧用ボトル70内の食材が加工される。このように、減圧状態で食材を加工することで、食材の酸化による栄養素の減少を抑えつつ、食材を均質な粒度まで加工することができ、加工後の食材の鮮度を長く維持することが可能になっている。
図5に示すように、加熱用ボトル80は、ガラス製のボトル本体81の上部にボトルキャップ82が装着され、ボトル本体81の底部にボトルベース83が装着されている。ボトルキャップ82の外周縁には第3の検出部45の検出対象となるマグネット85が設けられている。ボトルベース83には加工部材84が回転可能に支持されると共に、第1の検出部43の検出対象となるマグネット86が設けられている。また、加熱用ボトル80の底部は熱伝導性材料で形成されており、ボトルベース83の内側には加熱用ボトル80内で食材を加熱するヒータ87と、加熱用ボトル80内の温度を検出する温度センサ88が設けられている。
加熱用ボトル80の使用時には、アーム30がサイドポール20の凹部23(図2参照)に収容された状態で、調理器本体10上に加熱用ボトル80が設置される。これにより、ボトルベース83のマグネット86が調理器本体10の第1の検出部43に対向し、ボトルキャップ82の外周のマグネット85がアーム30の第3の検出部45に対向する。第1の検出部43によってボトルベース83のマグネット86が検出されると共に、第3の検出部45によってボトルキャップ82のマグネット85が検出される。第1、第3の検出部43、45がONになり、第2の検出部44がOFFになることで加熱用ボトル80が検出される。
動作が開始されると、ヒータ87によって加熱用ボトル80内が加熱される。このとき、ヒータ87のプラグが調理器本体10上のソケット13(図2参照)に差し込まれ、調理器本体10からヒータ87に通電される。また、加熱用ボトル80の加熱状態は、減圧状態と同様にサイドポール20のイルミネーションバー21に表示されている。ヒータ87によって加熱されながら、モータ41が駆動して加工部材84によって食材が加工される。温度センサ88によって加熱用ボトル80内の温度が検出され、加熱用ボトル80内の温度に基づいてヒータ87の加熱が制御されて、加熱用ボトル80内が所定温度に維持されている。
また、加熱用ボトル80は、加熱料理にのみ使用されるものではない。加熱用ボトル80は、加熱調理に使用可能な容器ではあるが、非加熱調理にも使用することができる。例えば、加熱用ボトル80は、後述するスープモードでスープ調理のような加熱調理に使用されてもよいし、後述するナッツモードでコーヒーミルとして非加熱状態で使用されてもよい。したがって、加熱用ボトル80のセット時に常にヒータ87が駆動するわけではない。ナッツモード等の加熱用の動作モードでありながら加熱されないモードでは、ヒータ87の駆動が無効に設定されている。
図6に示すように、保存用ボトル90は、樹脂製のボトル本体91の上部にボトルキャップ92が装着されている。また、保存用ボトル90の底部には底上げ用のアタッチメント93が着脱可能に取り付けられている。保存用ボトル90の使用時には、調理器本体10上にアタッチメント93を介して保存用ボトル90が設置されて、アーム30の当接ヘッド31がボトルキャップ92に当接される。保存用ボトル90には、マグネットも周壁も設けられていないため、保存用ボトル90がセットされた場合には、第1−第3の検出部43、44、45の全てがOFFになっている。保存用ボトル90では加工は行われず、減圧動作が実施される。
図7に示すように、操作パネル11には、動作モードランプ61a−61g、エラーランプ62a−62d、時間調整ランプ63、スピード調整ランプ64が設けられている。動作モードランプ61a−61gは図示左から豆乳モード、スープモード、ペーストモード、ナッツモード、スムージーモード、フローズンモード、マニュアルモードを示している。エラーランプ62a−62dは図示左から取り付けエラー、圧力エラー、食材いれ過ぎエラー、温度エラーを示している。時間調整ランプ63は時間調整モード、スピード調整ランプ64はスピード調整モードを示している。
また、操作パネル11には、セグメントディスプレイ65、ダイヤルスイッチ66、プッシュスイッチ67a−67cが設けられている。セグメントディスプレイ65には、真空調理の加工時間がカウントダウン表示される。ダイヤルスイッチ66は動作モードの切り替えの他、動作時間の調整、スピードの調整に使用される。プッシュスイッチ67a−67cは図示左からフラッシュスイッチ、スタートスイッチ、リリーススイッチを示している。フラッシュスイッチは押圧中だけ攪拌動作を実施し、スタートスイッチは押圧によって各種動作を開始し、リリーススイッチは真空リリースを実施する。
操作パネル11でダイヤルスイッチ66を回すことで、動作モードランプ61a−61gが順番に点灯されて動作モードが選択される。このとき、ボトルの種類に応じて、選択可能な動作モードが制限されている。例えば、減圧用ボトル70の場合には、ダイヤルスイッチ66を回すと動作モードランプ61e−61gの間だけで順番に点灯して、加熱用の動作モードが選択不能になっている。加熱用ボトル80の場合には、ダイヤルスイッチ66を回すと、動作モードランプ61a−61dの間だけで順番に点灯して、減圧用の動作モードが選択不能になっている。
本実施の形態では、減圧用ボトル70がセットされた場合に減圧用の動作モードが選択可能になって、加熱用ボトル80がセットされた場合に加熱用の動作モードが選択可能になっている。減圧用ボトル70のセット時には加熱用の動作モードが選択不能になるため、加熱用の動作モードに未対応の減圧用ボトル70が誤って加熱されることがない。また、加熱用ボトル80のセット時には減圧用の動作モードが選択不能になるため、減圧用の動作モードに未対応の加熱用ボトル80が誤って減圧されることがない。このように、ボトルの種類に適した調理動作が選択されるように動作モードが制限されている。
図8を参照して、本実施の形態の情報収集システムの制御ブロックについて説明する。図8は、本実施の形態の情報収集システムの制御ブロック図である。なお、図8に示す情報収集システムのブロック図は簡略化したものであり、調理器、サーバが通常備える構成については備えているものとする。また、ここでは外部装置としてサーバを例示して説明するが、外部装置が携帯端末の場合にも同様な制御ブロックである。また、ここでは説明の便宜上、図4及び図5の符号を使用して説明する。
図8に示すように、調理器1には、上記した圧力センサ51、静電容量センサ47、第1−第3の検出部43、44、45、電流検出器53、54、温度センサ88が設けられている。圧力センサ51は、真空ポンプ42から減圧用ボトル70までの圧力を検出する圧力検出器として機能し、静電容量センサ47は減圧用ボトル70からの加工済みの食材の吸引を検出する吸引検出器として機能している。圧力センサ51によって吸気路内の圧力の変化が測定され、静電容量センサ47によって食材や水の侵入による静電容量の変化が測定されている。
第1の検出部43は減圧用ボトル70及び加熱用ボトル80の設置状態を検出する容器検出器として機能している。第2の検出部44は減圧用ボトル70のボトルキャップ72の取り付け状態を検出する蓋検出器として機能し、第3の検出部45は加熱用ボトル80のボトルキャップ82の取り付け状態を検出する蓋検出器として機能している。第1の検出部43によって減圧用ボトル70及び加熱用ボトル80の設置ミスが検出され、第2、第3の検出部44、45によってボトルキャップ72、82の取り付けミスが検出されている。
電流検出器53はモータ41の電流値を検出するモータ電流検出器として機能し、電流検出器54はヒータ87の電流値を検出するヒータ電流検出器として機能している。温度センサ88は加熱用ボトル80内の温度を検出する温度検出器として機能している。電流検出器53によってモータ41の駆動時の電流値の変化が測定され、電流検出器54によってヒータ87の駆動時の電流値の変化が測定されている。温度センサ88によって加熱用ボトル80内の温度変化が測定されている。このように、調理器1の各部には調理器1の挙動や状態を検出する複数の検出器が設けられている。
調理器1の制御基板55には、各検出器の検出値から調理器1で発生した各種エラーを検出するエラー検出部56が設けられている。エラー検出部56には、各検出器にそれぞれ接続された圧力エラー判定回路56a、吸引エラー判定回路56b、設置エラー判定回路56c、取り付けエラー判定回路56d、56e、電流エラー判定回路56f、56g、温度エラー判定回路56hが設けられている。このように、エラー検出部56には検出器毎にエラー判定回路が設けられており、各エラー判定回路では各検出器から入力された検出値に応じてエラー判定処理が並列で実施されている。
圧力エラー判定回路56aでは、真空ポンプ42の駆動時に圧力センサ51の圧力値と下限閾値とが比較されて、圧力値が下限閾値未満になると圧力不足を示す第1の圧力エラーと判定される。また、圧力エラー判定回路56aでは、真空ポンプ42の駆動時に圧力センサ51の圧力値と上限閾値が比較されて、圧力センサ51の圧力値が上限閾値以上になると過剰な圧力を示す第2の圧力エラーと判定される。第1の圧力エラーから圧力不足による圧力異常が特定され、第2の圧力エラーから過剰な圧力による圧力異常が特定されて真空ポンプ42の駆動が停止される。
吸引エラー判定回路56bでは、静電容量センサ47の容量値の変化が監視されて、容量値が変化すると加工済みの食材の吸引を示す吸引エラーと判定される。静電容量センサ47の電極間に何もない状態から水、食材の欠けら、泡等が入り込むことで容量値が変化するため、静電容量センサ47の容量値の変化から加工済みの食材の吸引を検出することが可能になっている。吸引エラーから加工済みの食材の吸引による吸引異常が特定されて真空ポンプ42の駆動が停止される。なお、吸引エラー判定は、真空ポンプ42の駆動時に限らず、真空ポンプ42の停止時に実施されてもよい。
設置エラー判定回路56cでは、第1の検出部43の検出値が監視されて、第1の検出部43がOFFになると減圧用ボトル70及び加熱用ボトル80の設置ミスを示す設置エラーと判定される。第1の検出部43は減ボトルが正しい姿勢で調理器本体10上に設置されたときに、ボトルベースのマグネット76、86を検出するため、第1の検出部43のON/OFFによってボトルの不適切な設置姿勢を検出することが可能になっている。設置エラーから減圧用ボトル70及び加熱用ボトル80が正しく設置されていない設置ミスが特定されてモータ41の駆動が禁止される。
取り付けエラー判定回路56dでは、第2の検出部44の検出値が監視されて、第2の検出部44がOFFになると減圧用ボトル70のボトルキャップ72の取り付けミスを示す取り付けエラーと判定される。第2の検出部44は、ボトル本体71にボトルキャップ72が正しく取り付けられたときに、ボトルキャップ72の周壁75に押し込まれるため、第2の検出部44のON/OFFによってボトルキャップ72の取り付けミスを検出することが可能になっている。取り付けエラーからボトルキャップ72が正しく装着されていない取り付けミスが特定されてモータ41の駆動が禁止される。
取り付けエラー判定回路56eでは、第3の検出部45の検出値が監視されて、第3の検出部45がOFFになると加熱用ボトル80のボトルキャップ82の取り付けミスを示す取り付けエラーと判定される。第3の検出部45は、ボトル本体81にボトルキャップ82が正しく取り付けられたときに、ボトルキャップ82のマグネット85を検出するため、第3の検出部45のON/OFFによってボトルキャップ82の取り付けミスを検出することが可能になっている。取り付けエラーからボトルキャップ82が正しく装着されていない取り付けミスが特定されてモータ41の駆動が禁止される。
電流エラー判定回路56fでは、モータ41の駆動時に電流検出器53で検出した電流値と下限閾値とが比較されて、モータ41の電流値が下限閾値未満になると電流不足を示す第1の電流エラー(第1のモータ電流エラー)と判定される。また、電流エラー判定回路56fでは、モータ41の駆動時に電流検出器53で検出した電流値と上限閾値とが比較されて、電流検出器53の電流値が上限閾値以上になると過電流を示す第2の電流エラー(第2のモータ電流エラー)と判定される。第1の電流エラーから電流不足によるモータ異常が特定され、第2の電流エラーから過電流によるモータ異常が特定されてモータ41の駆動が停止される。
電流エラー判定回路56gでは、ヒータ87の駆動時に電流検出器54で検出した電流値と下限閾値とが比較されて、ヒータ87の電流値が下限閾値未満になると電流不足を示す第1の電流エラー(第1のヒータ電流エラー)と判定される。また、電流エラー判定回路56gでは、ヒータ87の駆動時に電流検出器54で検出した電流値と上限閾値とが比較されて、電流検出器54の電流値が上限閾値以上になると過電流を示す第2の電流エラー(第2のヒータ電流エラー)と判定される。第1の電流エラーから電流不足によるヒータ異常が特定され、第2の電流エラーから過電流によるヒータ異常が特定されてヒータ87の駆動が停止される。
温度エラー判定回路56hでは、ヒータ87の駆動時に温度センサ88で検出したボトル内の温度の上昇速度と下限閾値とが比較されて、ボトル内の昇温速度が下限閾値未満になると加熱不足を示す第1の温度エラーと判定される。また、温度エラー判定回路56hでは、ヒータ87の駆動時に温度センサ88で検出したボトル内の昇温速度が上限閾値以上又は温度センサ88で検出したボトル内の温度が上限閾値以上になると過剰な加熱を示す第2の温度エラーと判定される。第1の温度エラーから加熱不足によるヒータ異常が特定され、第2の温度エラーから空焚き等の過剰な加熱によるヒータ異常が特定されてヒータ87の駆動が停止される。
各エラー判定回路でエラーと判定されると、記憶部57にエラーが記憶されると共に通信部58にエラーが出力される。通信部58は、例えば、送受信回路及びアンテナを含む通信モジュールであり、通信部58からサーバ106の通信部108に向けてエラー含む送信信号が送信される。なお、サーバ106の通信部108も調理器1と同様な通信モジュールで構成されている。サーバ106は通信部108で送信信号を受信して、送信信号に含まれるエラーを記憶部107に記憶する。このように、調理器1で発生したエラーは、調理器1内の記憶部57とサーバ106内の記憶部107に蓄積されている。記憶部107、57に記憶されたエラーの種類から調理器1の不調箇所を特定することができる。
また、制御基板55にはモータ41の累積駆動時間を計るタイマ59aと、真空ポンプ42の累積駆動時間を計るタイマ59bが設けられている。モータ41及び真空ポンプ42の累積駆動時間は、それぞれ記憶部107、57に記憶されて、これら累積駆動時間からモータ41及び真空ポンプ42の残り寿命が予測される。また、記憶部107、57では、エラー発生時点のモータ41及び真空ポンプ42の累積駆動時間が当該エラーに関連付けて記憶されている。これにより、モータ41及び真空ポンプ42の累積駆動時間とエラーの関係からモータ41及び真空ポンプ42の不調原因を特定することができる。
さらに、調理器1には、エラーと判定された場合に動作異常を警告する警告部60が設けられていてもよい。これにより、調理器1の動作異常をユーザに知らせて食材の調理を中止させることができる。なお、警告部60は、動作異常をユーザに対して警告可能な構成であればよく、例えば、ブザー警告、音声警告、発光警告、表示警告、又はこれらの組み合わせで警告してもよい。また、調理器1がユーザの携帯端末に無線接続されている場合には、調理器1から携帯端末に向けて動作異常の警告信号を送信して、ユーザに調理中止を促してもよい。
なお、情報収集システムでは、上記したような調理器の不調箇所やモータ及びポンプの残り寿命の大まかな予測が可能であるが、エラーの詳細な解析によってユーザに対してより利便性の高い保守サポートを提供することができる。以下、図9を参照して、本実施の形態の情報収集システムにおけるエラー解析について説明する。図9は、本実施の形態のエラー解析の一例を示す図である。なお、ここでは説明の便宜上、図3及び図8の符号を使用して説明する。
図9Aに示すように、記憶部107、57にエラーと累積駆動時間が関連付けて記憶されていると、調理器1の故障原因を詳細に分析することができる。例えば、モータ41の累積駆動時間にエラーの発生を関連付けることで、モータ41の故障前に多発していたエラーから故障原因を正確に特定することができる。一方でエラーの発生間隔が短くなってきたら、近いうちにモータ41に故障が生じる可能性が高いことを予測することも可能である。この場合、保守センター110からユーザサイド100にモータ41の交換の必要性を知らせて、調理器1が故障する前にユーザに調理器1の保守サポートを受けさせることができる。
図9Bに示すように、調理器1で発生したエラーから設計変更を検討することもできる。例えば、複数のユーザサイド100で取り付けエラーが多発していた場合には、ボトルキャップやボトル本体の構造を見直すことで、取り付けエラーを減少させて調理器1の品質を改善することができる。また、例えば、複数のユーザサイド100で圧力エラーや吸引エラーが多発していた場合には、調理器1内の流路構造を見直すことで、圧力エラーや吸引エラーを減少させて調理器1の品質を改善することができる。このように、エラーから製品の今後の課題を見つけ出すことができる。
以上のように、本実施の形態の情報収集システムでは、調理器1内で発生したエラーが記憶部107、57に記憶され、調理器1にサーバ106及び携帯端末109がアクセスすることでサーバ106及び携帯端末109に調理器1のエラーが収集される。サーバ106及び携帯端末109でエラーを解析することで、調理器1で生じた様々なトラブルに迅速に対処することができ、ユーザに対してより利便性の高い保守サポートを提供することができる。
なお、上記した実施の形態では、調理器及び外部装置としてのサーバの両方に、エラー検出部で検出されたエラーを記憶する記憶部が設けられる構成にしたが、この構成に限定されない。記憶部は、調理器及び外部装置の少なくとも一方に設けられていればよく、調理器だけに設けられていてもよいし、外部装置だけに設けられていてもよい。
また、上記した実施の形態では、圧力エラー判定回路が圧力不足を示す第1の圧力エラーと過剰な圧力を示す第2の圧力エラーを検出する構成にしたが、この構成に限定されない。圧力エラー判定回路は、第1の圧力エラー及び第2の圧力エラーの少なくとも一方を検出する構成であればよく、第1の圧力エラーだけを検出してもよいし、第2の圧力エラーだけを検出してもよい。
また、上記した実施の形態では、モータの電流エラー判定回路が電流不足を示す第1の電流エラーと過電流を示す第2の電流エラーを検出する構成にしたが、この構成に限定されない。モータの電流エラー判定回路は、第1の電流エラー及び第2の電流エラーの少なくとも一方を検出する構成であればよく、第1の電流エラーだけを検出してもよいし、第2の電流エラーだけを検出してもよい。
また、上記した実施の形態では、ヒータの電流エラー判定回路が電流不足を示す第1の電流エラーと過電流を示す第2の電流エラーを検出する構成にしたが、この構成に限定されない。ヒータの電流エラー判定回路は、第1の電流エラー及び第2の電流エラーの少なくとも一方を検出する構成であればよく、第1の電流エラーだけを検出してもよいし、第2の電流エラーだけを検出してもよい。
また、上記した実施の形態では、温度エラー判定回路が加熱不足を示す第1の温度エラーと過剰な加熱を示す第2の温度エラーを検出する構成にしたが、この構成に限定されない。温度エラー判定回路は、第1の温度エラー及び第2の温度エラーの少なくとも一方を検出する構成であればよく、第1の温度エラーだけを検出してもよいし、第2の温度エラーだけを検出してもよい。
また、上記した実施の形態では、エラー検出部が圧力エラー、吸引エラー、設置エラー、取り付けエラー、モータの電流エラー、ヒータの電流エラー、温度エラーの全てを検出する構成にしたが、この構成に限定されない。エラー検出部は、圧力エラー、吸引エラー、設置エラー、取り付けエラー、モータの電流エラー、ヒータの電流エラー、温度エラーのうち一部のエラーだけを検出してもよい。
また、上記した実施の形態では、記憶部でモータとポンプの累積駆動時間を記憶する構成にしたが、この構成に限定されない。記憶部は、モータ及びポンプの累積駆動時間を記憶しなくてもよい。
また、上記した実施の形態では、判別部によってボトルの種類が判別される構成にしたが、この構成に限定されない。調理器に判別部が設けられていなくてもよく、調理器によってボトルの種類が判別されずに食材が加工されてもよい。
また、本実施の形態及び変形例を説明したが、他の実施の形態として、上記実施の形態及び変形例を全体的又は部分的に組み合わせたものでもよい。
また、本開示の技術は上記の実施の形態及び変形例に限定されるものではなく、技術的思想の趣旨を逸脱しない範囲において様々に変更、置換、変形されてもよい。さらに、技術の進歩又は派生する別技術によって、技術的思想を別の仕方で実現することができれば、その方法を用いて実施されてもよい。したがって、特許請求の範囲は、技術的思想の範囲内に含まれ得る全ての実施態様をカバーしている。
下記に、上記の実施の形態における特徴点を整理する。
上記実施の形態に記載の情報収集システムは、食材を調理する調理器に外部装置が通信可能な情報収集システムであって、調理器には、調理器内で発生したエラーを検出するエラー検出部が設けられ、調理器及び外部装置の少なくとも一方には、エラー検出部で検出されたエラーを記憶する記憶部が設けられている。
上記実施の形態に記載の調理器は、食材を調理すると共に外部装置と通信可能な調理器であって、調理器で発生したエラーを検出するエラー検出部と、エラー検出部で検出されたエラーを外部装置に送信する通信部とを備え、調理器及び外部装置の少なくとも一方には、エラー検出部で検出されたエラーを記憶する記憶部が設けられている。
これらの構成によれば、調理器内で発生したエラーが記憶部に記憶され、調理器に外部装置がアクセスすることで外部装置に調理器のエラーが収集される。外部装置でエラーを解析することで、調理器で生じた様々なトラブルに迅速に対処することができ、ユーザに対してより利便性の高い保守サポートを提供することができる。
上記実施の形態に記載の情報収集システムにおいて、調理器は容器に投入された食材を加工部材によって所定粒度まで加工しており、調理器には加工部材を回転させるモータが設けられ、記憶部がモータの累積駆動時間を記憶する。この構成によれば、モータの累積駆動時間からモータの残り寿命を予測することができる。
上記実施の形態に記載の情報収集システムにおいて、記憶部がエラー発生時点のモータの累積駆動時間を当該エラーに関連付けて記憶する。この構成によれば、モータの累積駆動時間とエラーの関係からモータの不調原因を特定することができる。
上記実施の形態に記載の情報収集システムにおいて、調理器には容器内を減圧するポンプが設けられ、記憶部がポンプの累積駆動時間を記憶する。この構成によれば、ポンプの累積駆動時間からポンプの残り寿命を予測することができる。
上記実施の形態に記載の情報収集システムにおいて、記憶部がエラー発生時点のポンプの累積駆動時間を当該エラーに関連付けて記憶する。この構成によれば、ポンプの累積駆動時間とエラーの関係からポンプの不調原因を特定することができる。
上記実施の形態に記載の情報収集システムにおいて、調理器にはポンプから容器までの圧力を検出する圧力検出器が設けられ、エラー検出部が、ポンプの駆動時に圧力検出器の検出値が下限閾値未満になる第1の圧力エラーと、ポンプの駆動時に圧力検出器の検出値が上限閾値以上になる第2の圧力エラーとの少なくとも一方を検出する。この構成によれば、第1の圧力エラーから圧力不足による圧力異常を特定し、第2の圧力エラーから過剰な圧力による圧力異常を特定することができる。
上記実施の形態に記載の情報収集システムにおいて、調理器には容器内からの加工済みの食材の吸引を検出する吸引検出器が設けられ、エラー検出部が、吸引検出器の検出値が加工済みの食材の吸引を示す吸引エラーを検出する。この構成によれば、吸引エラーから加工済みの食材の吸引による吸引異常を特定することができる。
上記実施の形態に記載の情報収集システムにおいて、調理器には容器の設置状態を検出する容器検出器が設けられ、エラー検出部が、容器検出器の検出値が容器の設置ミスを示す設置エラーを検出する。この構成によれば、設置エラーから調理器に容器が正しく設置されていない設置ミスを特定することができる。
上記実施の形態に記載の情報収集システムにおいて、調理器には容器の蓋の取り付け状態を検出する蓋検出器が設けられ、エラー検出部が、蓋検出器の検出値が蓋の取り付けミスを示す取り付けエラーを検出する。この構成によれば、取り付けエラーから容器に蓋が正しく装着されていない取り付けミスを特定することができる。
上記実施の形態に記載の情報収集システムにおいて、調理器にはモータの電流値を検出するモータ電流検出器が設けられ、エラー検出部が、モータの駆動時にモータの電流値が下限閾値未満になる第1のモータ電流エラーと、モータの駆動時にモータの電流値が上限閾値以上になる第2のモータ電流エラーとの少なくとも一方を検出する。この構成によれば、第1のモータ電流エラーから電流不足によるモータ異常を特定し、第2のモータ電流エラーから過電流によるモータ異常を特定することができる。
上記実施の形態に記載の情報収集システムにおいて、調理器には、容器内を加熱するヒータと、容器内の温度を検出する温度検出器とが設けられ、エラー検出部が、ヒータの駆動時に容器内の昇温速度が下限閾値未満になる第1の温度エラーと、ヒータの駆動時に容器内の昇温速度が上限閾値以上又は容器内の温度が上限閾値になる第2の温度エラーとの少なくとも一方を検出する。この構成によれば、第1の温度エラーから加熱不足によるヒータ異常を特定し、第2の温度エラーから空焚き等の過剰な加熱によるヒータ異常を特定することができる。
上記実施の形態に記載の情報収集システムにおいて、調理器には、容器内を加熱するヒータと、ヒータの電流値を検出するヒータ電流検出器とが設けられ、エラー検出部が、ヒータの駆動時にヒータの電流値が下限閾値未満になる第1のヒータ電流エラーと、ヒータの駆動時にヒータの電流値が上限閾値以上になる第2のヒータ電流エラーの少なくとも一方を検出する。この構成によれば、第1のヒータ電流エラーから電流不足によるヒータ異常を特定し、第2のヒータ電流エラーから過電流によるヒータ異常を特定することができる。