JP2019141234A - 使い捨て吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】使い捨て吸収性物品の上下方向のずれを抑制するとともに、胴部開口を容易に拡げる。【解決手段】吸収性物品1の第1胴部弾性部材444は、胴周り領域406の上部である第1胴周り領域407に配置される。第2胴部弾性部材445は、胴周り領域406における第1胴周り領域407の下側の領域である第2胴周り領域408に配置される。第3胴部弾性部材446は、胴周り領域406における第2胴周り領域408の下側の領域である第3胴周り領域409に配置される。外装シート4を左右方向に伸張した状態において、第1胴周り領域407の第1単位伸張応力は、第2胴周り領域408の第2単位伸張応力よりも大きい。また、第1単位伸張応力は、第3胴周り領域409の第3単位伸張応力よりも小さい。これにより、吸収性物品1の上下方向のずれを抑制することができるとともに、胴部開口を容易に拡げることができる。【選択図】図5

Description

本発明は、パンツタイプの使い捨て吸収性物品に関する。
従来より、着用者からの排泄物を受ける吸収性物品の1つとして、上端に胴部開口を有するとともに下部に一対の脚部開口を有するパンツタイプの使い捨ておむつが利用されている。パンツタイプの使い捨ておむつでは、着用者の腹側および背側に位置する前方部および後方部に、胴部開口のエッジに沿う胴部弾性部材が設けられる。また、前方部および後方部の間に位置する股下部に、一対の脚部開口のエッジに沿う脚部弾性部材が設けられる。前方部および後方部には、さらに、上下方向において胴部弾性部材と脚部弾性部材との間に配置される中間弾性部材が設けられる。
特許文献1のパンツタイプの使い捨ておむつでは、着用者の腹側および背側に位置する前方部および後方部が、ウエスト開口の縁部近傍の第1伸縮域、第1伸縮域に隣接するとともに吸収性シャーシの前端部を横断する第2伸縮域、および、第2伸縮域に隣接するとともに吸収性シャーシの両側に位置する第3伸縮域に区分される。そして、第2伸縮域の伸張応力を第1伸縮域の伸張応力以上とすることにより、着用者が前屈した際に、第1伸縮域の伸張の影響により第2伸縮域および吸収性シャーシの前端部に折り癖が付くことが抑制される。
一方、特許文献2では、パンツタイプの使い捨ておむつにおいて、前方部と後方部とを左右両側で接合する際に形成される一対の帯状突出部の上端部が、着用者に食い込むことを抑制するために、胴部開口のエッジに沿う胴部弾性部材の収縮力に工夫が施されている。具体的には、胴部弾性部材が配置される胴周り領域のうち、上部に配置される胴部弾性部材による左右方向の収縮力が、下部に配置される胴部弾性部材による左右方向の収縮力よりも小さい。
特開2009−240694号公報 国際公開第2013/099510号
ところで、特許文献2では、上述のように、胴部開口のエッジに沿う胴周り領域(すなわち、胴部弾性部材が配置される領域)において、上側の領域の収縮力を下側の領域の収縮力よりも小さくしているため、使い捨ておむつが排泄物を吸収して重くなると、着用者の腰部から下側にずれる可能性がある。一方、使い捨ておむつのずれを防止するために、当該上側および下側の領域に配置された弾性部材の収縮力を全体的に増大させると、胴部開口の収縮力が過剰に大きくなり、使い捨ておむつの装着時に胴部開口を拡げにくくなる可能性がある。その結果、使い捨ておむつに脚部等を通しにくくなり、使い捨ておむつの装着性(すなわち、装着のしやすさ)が低下する可能性がある。
なお、特許文献1の第2伸縮域および第3伸縮域は、いわゆるボディーフィットギャザーが形成される領域であり、胴部開口のエッジに沿う胴周り領域ではない。すなわち、特許文献1には、使い捨ておむつの胴周り領域において、収縮力が異なる複数の領域を設けるという発想はない。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、使い捨て吸収性物品の上下方向のずれを抑制するとともに、使い捨て吸収性物品を装着する際等に小さな力により胴部開口を容易に拡げることを可能とすることを目的としている。
請求項1に記載の発明は、パンツタイプの使い捨て吸収性物品であって、上端に胴部開口を有し、下部に一対の脚部開口を有する外装シートと、前記外装シートの着用者側に取り付けられて着用者からの排泄物を吸収する吸収体とを備え、前記外装シートが、着用者の腹側に位置する前方部と、着用者の背側に位置し、両側端が前記前方部の両側端と接続される後方部と、前記前方部および前記後方部から連続する股下部と、前記胴部開口のエッジに沿う胴周り領域にて前記前方部および前記後方部に接合されるとともに収縮することにより胴部開口ギャザーを形成する胴部弾性部材と、前記一対の脚部開口のエッジに沿って前記股下部に接合されるとともに収縮することにより一対の脚部開口ギャザーを形成する脚部弾性部材と、前記胴部弾性部材と前記脚部弾性部材との上下方向における間の領域である中間弾性領域にて前記前方部および前記後方部に接合されるとともに収縮することにより中間ギャザーを形成する中間弾性部材とを備え、前記胴部弾性部材が、前記胴周り領域の上部である第1胴周り領域に、前記胴部開口の前記エッジに略平行に配置される第1胴部弾性部材と、前記胴周り領域における前記第1胴周り領域の下側の領域である第2胴周り領域に、前記第1胴部弾性部材に略平行に配置される第2胴部弾性部材と、前記胴周り領域における前記第2胴周り領域の下側の領域である第3胴周り領域に、前記第2胴部弾性部材に略平行に配置される第3胴部弾性部材とを備え、前記外装シートを左右方向に伸張した状態において、前記第1胴周り領域における前記上下方向の単位幅当たりの前記左右方向の収縮力である第1単位伸張応力が、前記第2胴周り領域における前記上下方向の単位幅当たりの前記左右方向の収縮力である第2単位伸張応力よりも大きく、前記第3胴周り領域における前記上下方向の単位幅当たりの前記左右方向の収縮力である第3単位伸張応力よりも小さい。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の使い捨て吸収性物品であって、前記外装シートを前記左右方向に伸張した状態において、前記第1胴部弾性部材の伸長率が、前記第3胴部弾性部材の伸長率よりも小さい。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の使い捨て吸収性物品であって、前記外装シートを前記左右方向に伸張した状態において、前記第1胴部弾性部材の伸長率が、前記第2胴部弾性部材の伸長率と同じである。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれか1つに記載の使い捨て吸収性物品であって、前記第2胴周り領域において前記第2胴部弾性部材を上下に繰り返し横切りつつ前記左右方向に延びる接着剤層をさらに備え、前記接着剤層により、前記第2胴部弾性部材と、前記第2胴周り領域において前記第2胴部弾性部材に直接的に接触するシート部材とが接合される。
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれか1つに記載の使い捨て吸収性物品であって、前記胴周り領域が、複数のシート部材が積層されることにより形成され、前記第1胴周り領域におけるシート部材の層数が、前記第2胴周り領域におけるシート部材の層数よりも少なく、前記第2胴周り領域におけるシート部材の層数が、前記第3胴周り領域におけるシート部材の層数よりも少ない。
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれか1つに記載の使い捨て吸収性物品であって、前記第1胴部弾性部材が、前記上下方向に配列されて前記胴部開口の前記エッジにそれぞれ略平行に延びる複数の第1弾性糸を備え、前記第2胴部弾性部材が、前記上下方向に配列されて前記複数の第1弾性糸にそれぞれ略平行に延びる複数の第2弾性糸を備え、前記複数の第1弾性糸の前記上下方向におけるピッチである第1ピッチが、前記複数の第2弾性糸の前記上下方向におけるピッチである第2ピッチよりも大きい。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の使い捨て吸収性物品であって、前記複数の第1弾性糸のうち最も下側の第1弾性糸と、前記複数の第2弾性糸のうち最も上側の第2弾性糸との間の前記上下方向の距離が、前記第2ピッチよりも大きい。
請求項8に記載の発明は、請求項1ないし7のいずれか1つに記載の使い捨て吸収性物品であって、前記外装シートが、前記胴部開口の前記エッジにて着用者側に折り返される折り返し部をさらに備え、前記第1胴部弾性部材および前記第2胴部弾性部材が、前記折り返し部に対向する部位と前記折り返し部との間に配置される。
請求項9に記載の発明は、請求項1ないし8のいずれか1つに記載の使い捨て吸収性物品であって、前記第2単位伸張応力が、前記第1単位伸張応力の58%以上かつ94%以下である。
請求項10に記載の発明は、請求項1ないし9のいずれか1つに記載の使い捨て吸収性物品であって、前記胴周り領域が、前記吸収体の上端よりも上側に位置する。
請求項11に記載の発明は、請求項1ないし10のいずれか1つに記載の使い捨て吸収性物品であって、前記胴周り領域の前記上下方向の幅が、50mm以下である。
請求項12に記載の発明は、請求項1ないし11のいずれか1つに記載の使い捨て吸収性物品であって、前記外装シートを前記左右方向に伸張した状態において、前記中間弾性領域における前記上下方向の単位幅当たりの前記左右方向の収縮力である中間単位伸張応力が、前記第2単位伸張応力よりも小さい。
本発明では、使い捨て吸収性物品の上下方向のずれを抑制するとともに、胴部開口を容易に拡げることができる。
一の実施の形態に係る吸収性物品の正面図である。 吸収性物品の背面図である。 展開した状態の吸収性物品の平面図である。 吸収性物品の断面図である。 吸収性物品の一部を示す断面図である。 吸収性物品の一部を示す平面図である。
図1および図2はそれぞれ、本発明の第1の実施の形態に係る使い捨て吸収性物品1の正面図および背面図(すなわち、着用者の腹側および背側に位置する部位の図)である。以下の説明では、使い捨て吸収性物品1を、単に「吸収性物品1」と呼ぶ。図1および図2に示すように、吸収性物品1は、上端(すなわち、図1および図2中の上側の端部)に胴部開口11を有し、下部に一対の脚部開口12を有するパンツタイプの使い捨ておむつである。吸収性物品1は、例えば、大人用Mサイズの使い捨ておむつである。吸収性物品1は、着用者からの排泄物を受ける。
図3は、吸収性物品1を展開した状態で着用者側から見た平面図である。吸収性物品1は、外装シート4と、吸収体20とを備える。図3に示す例では、吸収体20の平面視における形状は略矩形である。吸収体20の平面視における形状は、適宜変更されてよい。外装シート4には、胴部開口11および一対の脚部開口12(図1および図2参照)が設けられる。吸収体20は、外装シート4の内面(すなわち、着用者側の面)上に取り付けられる。吸収体20は、着用者からの排泄物を吸収する略シート状の部材である。
吸収性物品1では、図3中の上側の部位が着用者の前側(すなわち、腹側の肌)を覆い、図3中の下側の部位が着用者の後側(すなわち、背側の肌)を覆う。以下の説明では、吸収性物品1のうち、着用者の腹側および背側に位置する部位をそれぞれ、「前方部401」および「後方部403」と呼ぶ。また、吸収性物品1のうち、前方部401と後方部403との間の部位を「股下部402」と呼ぶ。股下部402は、前方部401および後方部403から連続する。股下部402は、着用者の股間部を覆う。吸収性物品1の前方部401、股下部402および後方部403は、外装シート4の前方部、股下部および後方部でもある。換言すれば、外装シート4は、前方部401、股下部402および後方部403を備える。吸収体20は、外装シート4の前方部401から股下部402を経由して後方部403へと至る。
吸収性物品1が製造される際には、外装シート4が、吸収体20と共に股下部402にて折り曲げられる。そして、股下部402を下側に向けた状態で、外装シート4の前方部401の左右方向の両端部の内面と、後方部403の左右方向の両端部の内面とが、加熱および押圧による熱圧着接合等により接続される。これにより、図1および図2に示すように、前方部401および後方部403の上端に胴部開口11が形成される。また、前方部401および後方部403の下側において、股下部402の左右に一対の脚部開口12が形成される。
図4は、吸収性物品1を図3中に示すIV−IVの位置(すなわち、股下部402)で切断した断面図である。図4では、図示の都合上、吸収性物品1の各構成を離して描いている。後述する図5においても同様である。図3および図4に示すように、吸収体20は、本体部2と、一対のサイドシート3とを備える。一対のサイドシート3は、本体部2の両側部上(すなわち、上下方向に垂直な左右方向の両側)に配置される。各サイドシート3は、本体部2の長手方向(すなわち、着用時における上下方向に平行な方向)のおよそ全長に亘る略シート状の部材である。
本体部2は、略シート状の部材であり、トップシート21と、バックシート23と、吸収コア22とを備える。トップシート21は、透液性のシート部材である。バックシート23は、不透液性または撥液性のシート部材である。吸収コア22は、トップシート21とバックシート23との間に配置される略シート状の部材である。トップシート21は、吸収コア22の着用者側の面を覆う。バックシート23は、吸収コア22の着用者とは反対側の面を覆う。
トップシート21は、着用者からの排泄物の水分を捕捉し、当該水分を吸収コア22へと移動させる。吸収コア22は、トップシート21を透過した水分(すなわち、着用者からの排泄物の水分)を吸収して固定する。バックシート23は、バックシート23に到達した排泄物の水分等が、本体部2の外部にしみ出すことを防止する。
図3では、図の理解を容易にするために、吸収体20の吸収コア22の輪郭を太破線にて描いている。図1および図2においても同様である。図3に示すように、吸収コア22の長手方向の両端部における幅は、吸収コア22の長手方向の中央部における幅よりも大きい。換言すれば、吸収コア22の平面視における形状は、いわゆる砂時計型である。図4に示すバックシート23は、ホットメルト接着剤等により外装シート4上に接合される。これにより、吸収体20が外装シート4に固定される。吸収コア22の平面視における形状は、適宜変更されてよい。
一対のサイドシート3はそれぞれ、接合部33と、側壁部34とを備える。接合部33は、サイドシート3のうち、長手方向の全長に亘って設けられた折り曲げ線39の一方側の帯状の部位である。接合部33は、本体部2の側方エッジ近傍において、長手方向のおよそ全長に亘って本体部2の上側(すなわち、着用者側)にホットメルト接着剤等を用いて接合される。側壁部34は、サイドシート3のうち、折り曲げ線39の他方側の帯状の部位である。側壁部34は、折り曲げ線39(すなわち、接合部33の左右方向の外側のエッジ)にて一対の接合部33から連続する部位である。側壁部34は、本体部2の両側部上において、本体部2の長手方向のおよそ全長に亘って伸びる。
各側壁部34は、長手方向における両端部において、接合部33上に重ねられて接合部33に固定される。側壁部34と接合部33との固定は、例えば、熱圧着接合、超音波接合、または、ホットメルト接着剤等による接着により行われる。各側壁部34の長手方向の両端部を除く部位(すなわち、長手方向の中央部)は、接合部33とは非接合であり、接合部33から離間可能である。各側壁部34の自由端には、側壁部弾性部材35が接合されている。側壁部弾性部材35が収縮することにより、側壁部34の長手方向の中央部が起立し、立体ギャザーが形成される。これにより、一対の側壁部34の間において吸収体20により受けられた排泄物が、一対の側壁部34よりも外側に漏出することを抑制することができる。
トップシート21は、例えば、透液性の不織布(エアスルー不織布、ポイントボンド不織布、スパンボンド不織布またはスパンレース不織布等)により形成される。当該不織布は、例えば、表面を界面活性剤により親水処理された疎水性繊維(ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ナイロン等)により形成される。当該不織布は、セルロース、レーヨンまたはコットン等の親水性繊維により形成されてもよい。
吸収コア22は、例えば、粒状または繊維状の高吸収性材料、および、親水性繊維の集合体のうち、少なくとも一方を吸収材として含む。当該高吸収性材料としては、例えば、粒状の高吸収性ポリマー(SAP(Super Absorbent Polymer))、または、繊維状の高吸収性ファイバー(SAF(Super Absorbent Fiber))が利用される。当該親水性繊維の集合体は、例えば、粉砕されたパルプ繊維またはセルロース繊維により形成される。
図4に示す例では、吸収コア22は、上述の親水性繊維の集合体に粒状のSAPを混合したものを、ティッシュペーパーまたは透液性不織布等により包み込むことにより形成される。これにより、親水性繊維の集合体の型崩れ、および、SAPの脱落(特に、吸液後における脱落)を防止することができる。
バックシート23は、例えば、疎水性繊維により形成された不透液性または撥液性の不織布(スパンボンド不織布、メルトブロー不織布もしくはSMS(スパンボンド・メルトブロー・スパンボンド)不織布等)により形成される。あるいは、バックシート23は、不透液性または撥液性のプラスチックフィルムにより形成される。バックシート23は、当該不織布と当該プラスチックフィルムとの積層体であってもよい。バックシート23にプラスチックフィルムが利用される場合、吸収性物品1のムレを防止して着用者の快適性を向上するという観点からは、透湿性(すなわち、通気性)を有するプラスチックフィルムが利用されることが好ましい。
サイドシート3のシート本体は、疎水性繊維にて形成された不透液性または撥液性の不織布(例えば、スパンボンド不織布やメルトブロー不織布、SMS不織布)により形成される。側壁部弾性部材35としては、例えば、ポリウレタン糸、帯状のポリウレタンフィルム、または、糸状もしくは帯状の天然ゴム等が利用される。本実施の形態では、ポリウレタン糸が側壁部弾性部材35として利用される。
図5は、吸収性物品1の一部を図3中に示すV−Vの位置で切断した断面図である。図5では、吸収性物品1の前側を示す。吸収性物品1の後側の構造は、図5に示す前側の構造と略同様である。外装シート4は、外装シート本体40と、脚部弾性部材43(図1ないし図3参照)と、胴部弾性部材44と、中間弾性部材45とを備える。脚部弾性部材43、胴部弾性部材44および中間弾性部材45は、外装シート本体40に接合される。
外装シート本体40は、第1外装シート41と、第2外装シート42と、エンドシート5とを備える。第2外装シート42は、第1外装シート41の内面上(すなわち、着用者側)に積層され、ホットメルト接着剤による接着、または、熱エンボス加工による熱圧着接合等により第1外装シート41に接合される。エンドシート5は、第2外装シート42の内面に積層され、ホットメルト接着剤による接着、または、熱エンボス加工による熱圧着接合等により第2外装シート42に接合される。エンドシート5は、外装シート4の左右方向の略全長に亘って設けられる。
エンドシート5の下端部と第2外装シート42との間には、吸収体20の上端部が挟まれる。吸収体20の上端部は、ホットメルト接着剤等により第2外装シート42およびエンドシート5に固定される。図5に示す例では、エンドシート5の上端51は、第1外装シート41の上端(すなわち、胴部開口11のエッジ111)、および、第2外装シート42の上端421よりも下側に位置する。また、第2外装シート42の上端421は、第1外装シート41の上端よりも下側に位置する。
図5に示すように、第1外装シート41は、胴部開口11のエッジ111にて着用者側に折り返される折り返し部46を備える。折り返し部46の下端461は、第2外装シート42の上端421、および、エンドシート5の上端51よりも下側、かつ、吸収体20の上端25よりも上側に位置する。第2外装シート42の上端部およびエンドシート5の上端部は、第1外装シート41のうち、折り返し部46に対向する部位である対向部47と、折り返し部46との間に挟まれる。折り返し部46は、エンドシート5の上端部、および、第2外装シート42の上端部に、ホットメルト接着剤等により接合される。
外装シート本体40の第1外装シート41、第2外装シート42およびエンドシート5は、バックシート23と同様に、疎水性繊維により形成された不透液性または撥液性の不織布により形成される。あるいは、第1外装シート41、第2外装シート42およびエンドシート5は、当該不織布と不透液性もしくは撥液性のプラスチックフィルムとの積層体であってもよい。プラスチックフィルムとしては、透湿性を有するものが利用されることが好ましい。また、第1外装シート41、第2外装シート42およびエンドシート5として、トップシート21と同様に、透液性の不織布が利用されてもよい。図5に示す例では、第1外装シート41、第2外装シート42およびエンドシート5はそれぞれ、不織布シートである。
好ましくは、第1外装シート41および第2外装シート42は、熱可塑性樹脂(例えば、オレフィン樹脂、ポリエステル樹脂)と界面活性剤とを含む材料を溶融して形成されたスパンボンド不織布である。当該材料中の界面活性剤の配合割合は、0.5質量%以上であることが好ましく、1.0質量%以上であることがより好ましく、また、5.0質量%以下であることが好ましく、3.5質量%以下であることがより好ましい。オレフィン樹脂は、好ましくはポリエチレンまたはポリプロピレンである。ポリエステル樹脂は、好ましくは、PET(Polyethyleneterephthalate)、PBT(Polybutyleneterephtalate)、または、PTT(Polytrimethyleneterephtalate)である。当該スパンボンド不織布の繊度は、1.0dtex以上であることが好ましく、1.5dtex未満であることが好ましい。当該スパンボンド不織布の目付は、10g/m以上であることが好ましく、35g/m以下であることが好ましい。通気性および強度の観点では、当該スパンボンド不織布の目付は、15g/m以上であることがより好ましく、25g/m以下であることがより好ましい。
図1および図2に示すように、脚部弾性部材43は、一対の脚部開口12のエッジ121に沿って配置される。脚部弾性部材43は、例えば、ポリウレタン糸、帯状のポリウレタンフィルム、または、糸状もしくは帯状の天然ゴムである。図1および図2に示す例では、脚部弾性部材43は、それぞれがポリウレタン糸である複数の脚部弾性要素431を備える。複数の脚部弾性要素431は、互いに略平行に配置される。
脚部弾性部材43は、例えば、外装シート本体40の第1外装シート41と第2外装シート42との間に配置され、第1外装シート41および第2外装シート42にホットメルト接着剤等により接合される。各脚部弾性部材43の上端部は、外装シート4の前方部401および後方部403に位置する。また、各脚部弾性部材43の上端部以外の部位は、外装シート4の股下部402に位置する。吸収性物品1では、脚部弾性部材43が収縮することにより、一対の脚部開口12近傍において外装シート本体40が収縮し、着用者の脚周りに接する一対のレッグギャザー(すなわち、一対の脚部開口ギャザー)が形成される。
胴部弾性部材44は、胴部開口11のエッジ111に沿って、前方部401および後方部403に接合される。胴部弾性部材44は、前方部401および後方部403の左右方向の略全長に亘って設けられる。胴部弾性部材44は、例えば、ポリウレタン糸、帯状のポリウレタンフィルム、または、糸状もしくは帯状の天然ゴムである。図1および図2に示す例では、胴部弾性部材44は、それぞれがポリウレタン糸である複数の胴部弾性要素を備える。複数の胴部弾性要素は、左右方向に略平行に延びる。図5に示す例では、胴部弾性部材44は、第1外装シート41の折り返し部46と対向部47との間に配置され、外装シート本体40に接合される。吸収性物品1では、胴部弾性部材44が収縮することにより、胴部開口11近傍において外装シート本体40が収縮し、着用者の胴回りに接するウエストギャザー(すなわち、胴部開口ギャザー)が形成される。
中間弾性部材45は、脚部弾性部材43の上端部と胴部弾性部材44との上下方向における間の領域において、前方部401および後方部403に接合される。中間弾性部材45は、前方部401および後方部403の左右方向の略全長に亘って設けられる。中間弾性部材45は、例えば、ポリウレタン糸、帯状のポリウレタンフィルム、または、糸状もしくは帯状の天然ゴムである。図5に示す例では、中間弾性部材45は、それぞれがポリウレタン糸である複数の中間弾性要素451を備える。複数の中間弾性要素451は、左右方向に略平行に延びる。図5に示す例では、中間弾性部材45は10本の中間弾性要素451を備える。
10本の中間弾性要素451は、吸収体20の上端25よりも上側に位置しており、吸収体20とは重なっていない。また、中間弾性部材45は、折り返し部46の下端461よりも下側に位置しており、折り返し部46とは重なっていない。換言すれば、中間弾性部材45は、吸収体20と折り返し部46との間に位置する。10本の中間弾性要素451は、第1外装シート41と第2外装シート42との間に位置し、ホットメルト接着剤等により第1外装シート41および第2外装シート42に直接的に接合される。
各中間弾性部材45の繊度は、例えば100〜2500dtexである。本実施の形態では、各中間弾性要素451の繊度は470dtexである。各中間弾性要素451は、左右方向に約3.0倍に伸張された状態で(すなわち、約3.0倍の伸張率にて)第1外装シート41および第2外装シート42に接合される。吸収性物品1では、中間弾性部材45が収縮することにより外装シート本体40が収縮し、着用者の下腹部および臀部に接するボディフィットギャザー(すなわち、中間ギャザー)が形成される。なお、中間弾性部材45は、吸収体20と重なっていてもよい。
図5に示す例では、胴部弾性部材44は、8本の糸状の胴部弾性要素を備える。以下の説明では、胴部開口11のエッジ111に近い2本の弾性糸を「第1弾性糸441」と呼び、第1弾性糸441の下側に位置する4本の弾性糸を「第2弾性糸442」と呼び、第2弾性糸442の下側に位置する2本の弾性糸を「第3弾性糸443」と呼ぶ。また、2本の第1弾性糸441をまとめて「第1胴部弾性部材444」と呼び、4本の第2弾性糸442をまとめて「第2胴部弾性部材445」と呼び、2本の第3弾性糸443をまとめて「第3胴部弾性部材446」と呼ぶ。すなわち、胴部弾性部材44は、胴部開口11のエッジ111に略平行に配置される第1胴部弾性部材444と、第1胴部弾性部材444に略平行に配置される第2胴部弾性部材445と、第2胴部弾性部材445に略平行に配置される第3胴部弾性部材446とを備える。図5に示す例では、第1胴部弾性部材444、第2胴部弾性部材445および第3胴部弾性部材446は、第1外装シート41の折り返し部46と対向部47との間に配置される。
2本の第1弾性糸441は、上下方向に配列され、胴部開口11のエッジ111にそれぞれ略平行に延びる。2本の第1弾性糸441の間の上下方向の距離(以下、「第1ピッチ」と呼ぶ。)は、例えば、約7mmである。第1ピッチは、複数の第1弾性糸441の上下方向におけるピッチである。各第1弾性糸441の繊度は、例えば100〜2500dtexである。本実施の形態では、各第1弾性糸441の繊度は940dtexである。
2本の第1弾性糸441は、第2外装シート42の上端421よりも上側に位置する。換言すれば、2本の第1弾性糸441は、第2外装シート42の上端421と胴部開口11のエッジ111との間に位置する。2本の第1弾性糸441は、第1外装シート41の折り返し部46と対向部47との間に位置し、ホットメルト接着剤等により折り返し部46および対向部47に直接的に接合される。各第1弾性糸441は、左右方向に約2.5倍に伸張された状態で(すなわち、約2.5倍の伸張率にて)折り返し部46および対向部47に接合される。各第1弾性糸441は、例えば、コームガンにより第1弾性糸441に塗布されたホットメルト接着剤により、折り返し部46および対向部47に接着される。
4本の第2弾性糸442は、上下方向におよそ等ピッチにて配列され、複数の第1弾性糸441にそれぞれ略平行に延びる。上下に隣接する各2本の第2弾性糸442の間の上下方向の距離(以下、「第2ピッチ」と呼ぶ。)は、例えば、約3.5mmである。第2ピッチは、複数の第2弾性糸442の上下方向におけるピッチである。図5に示す例では、上述の第1ピッチは、第2ピッチよりも大きい。複数の第1弾性糸441のうち最も下側の第1弾性糸441と、複数の第2弾性糸442のうち最も上側の第2弾性糸442との間の上下方向の距離も、第2ピッチよりも大きい。なお、最も下側の第1弾性糸441と最も上側の第2弾性糸442との間には、弾性部材は配置されない。各第2弾性糸442の繊度は、例えば100〜2500dtexである。本実施の形態では、各第2弾性糸442の繊度は、第1弾性糸441と同様に940dtexである。
4本の第2弾性糸442は、第2外装シート42の上端421よりも下側、かつ、エンドシート5の上端51よりも上側に位置する。換言すれば、4本の第2弾性糸442は、第2外装シート42の上端421とエンドシート5の上端51との間に位置する。4本の第2弾性糸442は、第1外装シート41の折り返し部46と第2外装シート42との間に位置し、ホットメルト接着剤等により折り返し部46および第2外装シート42に直接的に接合される。各第2弾性糸442は、左右方向に約2.5倍に伸張された状態で(すなわち、約2.5倍の伸張率にて)折り返し部46および第2外装シート42に接合される。
図6は、吸収性物品1を展開した状態で前方部401の上部を示す平面図である。吸収性物品1の後方部403の構造は、図6に示す前方部401の構造と略同様である。図6に示すように、第2胴部弾性部材445が配置される領域では、第2胴部弾性部材445に直接的に接触する第2外装シート42(図5参照)または折り返し部46に、接着剤層61が設けられる。図6では、図の理解を容易にするために、接着剤層61を実線にて描いている。接着剤層61が第2外装シート42に設けられる場合、接着剤層61は、第2外装シート42のうち、第2胴部弾性部材445に直接的に接触する着用者側の面に設けられる。接着剤層61が折り返し部46に設けられる場合、接着剤層61は、折り返し部46のうち、第2胴部弾性部材445に直接的に接触する非着用者側の面に設けられる。第2胴部弾性部材445は、接着剤層61により、第2胴部弾性部材445に直接的に接触するシート部材(すなわち、第2外装シート42および折り返し部46)と接合される。
図6に例示する接着剤層61は、スパイラル塗工により形成される。接着剤層61では、線状のホットメルト接着剤の軌跡が、第2胴部弾性部材445の複数の第2弾性糸442を上下に繰り返し横切りつつ、らせん状(すなわち、渦巻き状)に左右方向に延びる。接着剤層61は、スパイラル塗工以外の方法により形成されてもよい。接着剤層61では、好ましくは、線状のホットメルト接着剤の軌跡が、第2胴部弾性部材445が設けられる領域を全面的には被覆することなく、当該領域において上下方向に揺動することにより第2胴部弾性部材445を上下に繰り返し横切りつつ左右方向に延びる。
第2胴部弾性部材445が外装シート本体40に接合される際には、各第2弾性糸442に、コームガン等によりホットメルト接着剤が塗布される。したがって、第2胴部弾性部材445は、当該ホットメルト接着剤、および、上述の接着剤層61により、第2外装シート42および折り返し部46に接着される。なお、接着剤層61は、第1胴部弾性部材444および第3胴部弾性部材446とは重ならない。
図5に示すように、2本の第3弾性糸443は、上下方向に配列され、複数の第2弾性糸442にそれぞれ略平行に延びる。2本の第3弾性糸443の間の上下方向の距離(以下、「第3ピッチ」と呼ぶ。)は、例えば、約3.5mmである。第3ピッチは、複数の第3弾性糸443の上下方向におけるピッチである。各第3弾性糸443の繊度は、例えば100〜2500dtexである。本実施の形態では、各第3弾性糸443の繊度は、第1弾性糸441および第2弾性糸442と同様に940dtexである。第1弾性糸441、第2弾性糸442および第3弾性糸443の繊度は、中間弾性要素451の繊度よりも大きい。
2本の第3弾性糸443は、エンドシート5の上端51よりも下側、かつ、折り返し部46の下端461よりも上側に位置する。換言すれば、2本の第3弾性糸443は、エンドシート5の上端51と折り返し部46の下端461との間に位置する。2本の第3弾性糸443は、第1外装シート41の対向部47と第2外装シート42との間に位置し、ホットメルト接着剤等により対向部47および第2外装シート42に直接的に接合される。各第3弾性糸443は、左右方向に約3.0倍に伸張された状態で(すなわち、約3.0倍の伸張率にて)対向部47および第2外装シート42に接合される。各第3弾性糸443は、例えば、コームガンにより第3弾性糸443に塗布されたホットメルト接着剤により、対向部47および第2外装シート42に接着される。
上述のように、第1胴部弾性部材444の複数の第1弾性糸441、および、第2胴部弾性部材445の複数の第2弾性糸442は、約2.5倍の伸張率にて外装シート本体40に接合される。したがって、外装シート4を左右方向に伸張した状態(具体的には、胴部開口11の周囲のウエストギャザーの皺が消失する程度に伸張した状態)において、第1胴部弾性部材444の伸張率は、第3胴部弾性部材446の伸張率よりも小さい。また、外装シート4を左右方向に伸張した状態において、第2胴部弾性部材445の伸張率は、第1胴部弾性部材444の伸張率と略同じであり、第3胴部弾性部材446の伸張率よりも小さい。
第1胴部弾性部材444の各第1弾性糸441、第2胴部弾性部材445の各第2弾性糸442、および、第3胴部弾性部材446の各第3弾性糸443は、他の弾性部材(すなわち、脚部弾性部材43および中間弾性部材45)の弾性糸とは異なる色に着色される。具体的には、当該他の弾性部材の弾性糸は外装シート本体40と同系統の色(例えば、白色)であり、第1弾性糸441、第2弾性糸442および第3弾性糸443は、外装シート本体40とは異なる系統の色(例えば、青色)である。
以下の説明では、外装シート4において胴部弾性部材44が配置される領域を「胴周り領域406」と呼ぶ。また、胴部開口11のエッジ111に沿う帯状の領域である胴周り領域406のうち、第1胴部弾性部材444、第2胴部弾性部材445および第3胴部弾性部材446が配置される領域をそれぞれ、「第1胴周り領域407」、「第2胴周り領域408」および「第3胴周り領域409」と呼ぶ。
第1胴周り領域407は、胴周り領域406の上部に位置する帯状の領域である。第2胴周り領域408は、胴周り領域406において第1胴周り領域407の下側に位置する帯状の領域である。第3胴周り領域409は、胴周り領域406において第2胴周り領域408の下側に位置する帯状の領域である。第3胴周り領域409は胴周り領域406の下端部であり、第1胴周り領域407は胴周り領域406の上端部である。第2胴周り領域408は、第1胴周り領域407と第3胴周り領域409との間に位置し、第1胴周り領域407および第3胴周り領域409と上下に連続している。図5では、第1胴周り領域407、第2胴周り領域408および第3胴周り領域409の上下方向の位置を矢印にて示す。
具体的には、第1胴周り領域407は、上下方向において胴部開口11のエッジ111から、最も下側の第1弾性糸441と最も上側の第2弾性糸442との上下方向の略中央(例えば、第2外装シート42の上端421)に至る領域である。第2胴周り領域408は、最も下側の第1弾性糸441と最も上側の第2弾性糸442との上下方向の略中央(すなわち、第1胴周り領域407の下端)から、最も下側の第2弾性糸442と最も上側の第3弾性糸443との上下方向の略中央(例えば、エンドシート5の上端51)に至る領域である。第3胴周り領域409は、最も下側の第2弾性糸442と最も上側の第3弾性糸443との上下方向の略中央(すなわち、第2胴周り領域408の下端)から、最も下側の第3弾性糸443よりも第3ピッチの半分の距離だけ下側の位置に至る領域である。第3胴周り領域409の下端は、例えば、折り返し部46の下端461と上下方向の略同じ位置に位置する。胴周り領域406は、吸収体20の上端25よりも上側に位置する。胴周り領域406の上下方向の幅は、好ましくは50mm以下である。また、当該幅は、好ましくは30mm以上である。
胴周り領域406は、上述のように、第1外装シート41の折り返し部46および対向部47、第2外装シート42、並びに、エンドシート5である複数のシート部材が積層されることにより形成される。第1胴周り領域407は、第1外装シート41の折り返し部46および対向部47により形成される。第2胴周り領域408は、第1外装シート41の折り返し部46および対向部47、並びに、第2外装シート42により形成される。第3胴周り領域409は、第1外装シート41の折り返し部46および対向部47、第2外装シート42、並びに、エンドシート5により形成される。すなわち、第1胴周り領域407、第2胴周り領域408および第3胴周り領域409におけるシート部材の層数はそれぞれ、2、3および4である。したがって、第1胴周り領域407におけるシート部材の層数は、第2胴周り領域408におけるシート部材の層数よりも少ない。また、第2胴周り領域408におけるシート部材の層数は、第3胴周り領域409におけるシート部材の層数よりも少ない。
以下の説明では、外装シート4において中間弾性部材45が配置される帯状の領域を「中間弾性領域405」と呼ぶ。また、外装シート4を左右方向に伸張した状態(具体的には、中間弾性領域405のボディーフィットギャザーの皺が消失する程度に伸張した状態)において、中間弾性領域405における上下方向の単位幅当たりの左右方向の収縮力を、「中間単位伸張応力」と呼ぶ。中間弾性領域405は、上下方向において、最も上側の中間弾性要素451から最も下側の中間弾性要素451に至る領域である。中間弾性領域405も、胴周り領域406と同様に吸収体20の上端25よりも上側に位置する。中間単位伸張応力は、例えば、0.038N/mm〜0.060N/mmである。本実施の形態では、中間単位伸張応力は、0.049N/mmである。
また、以下の説明では、外装シート4を左右方向に伸張した状態(具体的には、胴周り領域406のウエストギャザーの皺が消失する程度に伸張した状態)において、第1胴周り領域407、第2胴周り領域408および第3胴周り領域409における上下方向の単位幅当たりの左右方向の収縮力をそれぞれ、「第1単位伸張応力」、「第2単位伸張応力」および「第3単位伸張応力」と呼ぶ。第1単位伸張応力は、例えば、0.15N/mm〜0.24N/mmである。第2単位伸張応力は、例えば、0.14N/mm〜0.22N/mmである。第3単位伸張応力は、例えば、0.20N/mm〜0.31N/mmである。本実施の形態では、第1単位伸張応力、第2単位伸張応力および第3単位伸張応力はそれぞれ、0.194N/mm、0.182N/mmおよび0.255N/mmである。
第1単位伸張応力は、第2単位伸張応力よりも大きく、かつ、第3単位伸張応力よりも小さい。第2単位伸張応力は、好ましくは、第1単位伸張応力の80%〜90%である。第1単位伸張応力と第2単位伸張応力との差は、上述の接着剤層61、第1ピッチと第2ピッチとの差、および、第1胴周り領域407および第2胴周り領域408におけるシート部材の層数の差等に起因する。また、中間単位伸張応力は、第2単位伸張応力よりも小さい。したがって、中間単位伸張応力は、第1単位伸張応力および第3単位伸張応力よりも小さい。中間単位伸張応力は、好ましくは、第2単位伸張応力の17%〜43%である。
第1単位伸張応力の測定は、例えば、株式会社エー・アンド・ディの「TENSILON(型番:RTG−1210)」を測定機器として用いて以下のように行う。まず、吸収性物品1の第1胴周り領域407を、上下方向に8mmの幅で全幅に亘って切り取る。さらに、全幅方向に測定部位200mmと掴み代を確保して適当な長さに切断する。掴み代にクラフトテープを貼り、試験片とする。続いて、試験片の両端(すなわち、各第1弾性糸441が延びる方向の両端)に設けた掴み代を測定機器の上下チャック部で把持し、移動量0mmを原点に設定する。なお、測定前に、上下チャック間距離は200mm、試験速度は500mm/minに設定しておく。試験片を上方に移動量305mmまで伸張させて、さらに原点まで戻すまでの荷重を測定する。測定した荷重の中から、試験片を上方に移動量250mmまで伸張した時の荷重を選定する。そして、当該荷重の複数回の測定の平均値である平均荷重を求める。当該平均荷重を試験片の上下方向の幅(この場合、8mm)で除算することにより、試験片の単位幅当たりの収縮力である第1単位伸張応力を求める。第2単位伸張応力、第3単位伸張応力および中間単位伸張応力の測定も同様の方法で行われる。なお、第2胴周り領域408、第3胴周り領域409および中間弾性領域405の試験片の上下方向の幅はそれぞれ、17mm、8mmおよび95mmである。
以上に説明したように、吸収性物品1は、外装シート4と、吸収体20とを備える。外装シート4は、上端に胴部開口11を有し、下部に一対の脚部開口12を有する。吸収体20は、外装シート4の着用者側に取り付けられて着用者からの排泄物を吸収する。外装シート4は、前方部401と、後方部403と、股下部402と、胴部弾性部材44と、脚部弾性部材43と、中間弾性部材45とを備える。前方部401は、着用者の腹側に位置する。後方部403は、着用者の背側に位置する。後方部403の両端部は、前方部401の両端部と接続される。股下部402は、前方部401および後方部403から連続する。
胴部弾性部材44は、胴部開口11のエッジ111に沿う胴周り領域406にて前方部401および後方部403に接合される。胴部弾性部材44が収縮することにより、胴部開口ギャザーが形成される。脚部弾性部材43は、一対の脚部開口12のエッジ121に沿って股下部402に接合される。脚部弾性部材43が収縮することにより、一対の脚部開口ギャザーが形成される。中間弾性部材45は、胴部弾性部材44と脚部弾性部材43との上下方向における間の領域である中間弾性領域405にて、前方部401および後方部403に接合される。中間弾性領域405が収縮することにより、中間ギャザーが形成される。
胴部弾性部材44は、第1胴部弾性部材444と、第2胴部弾性部材445と、第3胴部弾性部材446とを備える。第1胴部弾性部材444は、胴周り領域406の上部である第1胴周り領域407に、胴部開口11のエッジ111に略平行に配置される。第2胴部弾性部材445は、胴周り領域406における第1胴周り領域407の下側の領域である第2胴周り領域408に、第1胴部弾性部材444に略平行に配置される。第3胴部弾性部材446は、胴周り領域406における第2胴周り領域408の下側の領域である第3胴周り領域409に、第2胴部弾性部材445に略平行に配置される。
外装シート4を左右方向に伸張した状態において、第1胴周り領域407における上下方向の単位幅当たりの左右方向の収縮力である第1単位伸張応力は、第2胴周り領域408における上下方向の単位幅当たりの左右方向の収縮力である第2単位伸張応力よりも大きい。また、第1単位伸張応力は、第3胴周り領域409における上下方向の単位幅当たりの左右方向の収縮力である第3単位伸張応力よりも小さい。
このように、第1単位伸張応力および第2単位伸張応力を第3単位伸張応力よりも小さく設定することにより(すなわち、胴周り領域406の上部の単位伸張応力を下部の単位伸張応力よりも小さくすることにより)、着用者が吸収性物品1を装着しようとして胴周り領域406を把持して拡げる際に、胴周り領域406の上端である胴部開口11を容易に拡げることができる。
また、第2単位伸張応力を第1単位伸張応力よりも小さく設定することにより、着用者が胴周り領域406を把持して拡げる際に親指の略中央部が接する第2胴周り領域408(すなわち、胴周り領域406において最も力が加わる領域)を拡がりやすくすることができる。その結果、胴部開口11をさらに容易に拡げることができる。したがって、胴部開口11に着用者の脚部を容易に挿入することができ、吸収性物品1の装着性(すなわち、装着のしやすさ)を向上することができる。また、吸収性物品1を着用者の脚部に沿って上下方向に移動させる際に、胴部開口11のエッジ111が着用者の身体に引っかかることを抑制し、当該移動を円滑に行うことができる。
吸収性物品1では、第2単位伸張応力を比較的小さく設定する代わりに第3単位伸張応力を比較的大きく設定し、第1単位伸張応力を第2単位伸張応力と第3単位伸張応力との間に設定することにより、胴周り領域406全体としての収縮力を好適に維持することができる。その結果、胴周り領域406を着用者に好適に密着させ、着用時における吸収性物品1の上下方向のずれを防止または抑制することができる。
上述のように、第2単位伸張応力は、第1単位伸張応力の58%以上かつ94%以下である。これにより、吸収性物品1の胴部開口11をより一層容易に拡げることができるとともに、吸収性物品1の上下方向のずれを好適に防止または抑制することもできる。なお、第2単位伸張応力は、第1単位伸張応力の58%よりも小さくてもよく、94%よりも大きくてもよい。
上述のように、外装シート4を左右方向に伸張した状態において、第1胴部弾性部材444の伸張率は、第3胴部弾性部材446の伸張率よりも小さい。これにより、胴部開口11のエッジ111近傍に位置する第1胴部弾性部材444が強く収縮することを抑制することができる。その結果、胴部弾性部材44のエッジ111近傍の部位が、着用者の皮膚に食い込むことを抑制することができる。したがって、吸収性物品1の着用感を向上することができる。
吸収性物品1では、外装シート4を左右方向に伸張した状態において、第1胴部弾性部材444の伸張率は、第2胴部弾性部材445の伸張率と同じである。これにより、吸収性物品1の製造時に、第1胴部弾性部材444と第2胴部弾性部材445とを同様に取り扱うことができる。その結果、吸収性物品1の製造を簡素化することができる。
上述のように、吸収性物品1は、第2胴周り領域408において第2胴部弾性部材445を上下に繰り返し横切りつつ左右方向に延びる接着剤層61をさらに備える。第2胴部弾性部材445と、第2胴周り領域408において第2胴部弾性部材445に直接的に接触するシート部材(すなわち、折り返し部46および第2外装シート42)とは、接着剤層61により接合される。これにより、第2胴周り領域408を着用者に面状に接触させることができる。その結果、第2胴部弾性部材445が線状に着用者の皮膚に食い込むことを抑制することができる。また、接着剤層61は、第2胴周り領域408を全面的には被覆することなく、部分的に被覆しているため、接着剤層61による第2胴周り領域408の通気性低下を抑制することができる。その結果、吸収性物品1の着用感をより一層向上することができる。さらに、接着剤層61により第2胴部弾性部材445を折り返し部46および第2外装シート42に接合することにより、第2単位伸張応力を第1単位伸張応力よりも容易に小さくすることができる。
吸収性物品1では、胴周り領域406は、複数のシート部材が積層されることにより形成される。第1胴周り領域407におけるシート部材の層数は、第2胴周り領域408におけるシート部材の層数よりも少ない。第2胴周り領域408におけるシート部材の層数は、第3胴周り領域409におけるシート部材の層数よりも少ない。このように、胴周り領域406の上部を構成するシート部材の層数を少なくすることにより、胴部開口11のエッジ111近傍の部位の剛性を低減させることができる。その結果、胴部開口11のエッジ111近傍の部位が着用者の皮膚に食い込むことを抑制することができる。また、胴部開口11をより一層容易に拡げることができる。また、胴周り領域406の下部を構成するシート部材の層数を多くすることにより、胴周り領域406の下部の剛性を増大させることができる。その結果、吸収性物品1の装着時に胴周り領域406を把持して引き上げる際等に、胴周り領域406が破損することを抑制することができる。さらに、第2単位伸張応力を第1単位伸張応力よりも容易に小さくすることができる。
上述のように、第1胴部弾性部材444は、上下方向に配列されて胴部開口11のエッジ111にそれぞれ略平行に延びる複数の第1弾性糸441を備える。第2胴部弾性部材445は、上下方向に配列されて複数の第1弾性糸441にそれぞれ略平行に延びる複数の第2弾性糸442を備える。複数の第1弾性糸441の上下方向におけるピッチである第1ピッチは、複数の第2弾性糸442の上下方向におけるピッチである第2ピッチよりも大きい。これにより、第1単位伸張応力が過剰に大きくなることを抑制することができる。その結果、胴部開口11をより一層容易に拡げることができる。また、第2単位伸張応力を第1単位伸張応力よりも容易に小さくすることができる。
また、複数の第1弾性糸441のうち最も下側の第1弾性糸441と、複数の第2弾性糸442のうち最も上側の第2弾性糸442との間の上下方向の距離は、第2ピッチよりも大きい。これにより、第1胴周り領域407に対する第2胴部弾性部材445の影響を低減することができる。その結果、胴部開口11をさらに容易に拡げることができる。
吸収性物品1では、外装シート4が、胴部開口11のエッジ111にて着用者側に折り返される折り返し部46をさらに備える。第1胴部弾性部材444および第2胴部弾性部材445は、折り返し部46に対向する対向部47と折り返し部46との間に配置される。これにより、胴部開口11のエッジ111およびエッジ111近傍の部位が、着用者の皮膚に食い込むことを抑制することができる。
上述のように、胴周り領域406は、吸収体20の上端25よりも上側に位置する。したがって、胴部弾性部材44の収縮によって吸収体20に皺等が形成されることを抑制することができる。その結果、当該皺等により吸収体20による排泄物の吸収が阻害されることを防止または抑制することができる。
吸収性物品1では、胴周り領域406の上下方向の幅が50mm以下である。これにより、着用者の胴周りに密着する部位が、上下方向に過剰に大きくなることを抑制し、吸収性物品1の着用感をさらに向上することができる。なお、吸収性物品1の上下方向のずれ防止という観点からは、胴周り領域406の上下方向の幅は30mm以上であることが好ましい。なお、胴周り領域406の上下方向の幅は、30mmよりも小さくてもよく、50mmよりも大きくてもよい。
上述のように、外装シート4を左右方向に伸張した状態において、中間弾性領域405における上下方向の単位幅当たりの左右方向の収縮力である中間単位伸張応力は、第2単位伸張応力よりも小さい。これにより、中間弾性領域405が着用者に過剰に強く密着することを抑制し、吸収性物品1の着用感をさらに向上することができる。
上述の吸収性物品1では、様々な変更が可能である。
例えば、吸収性物品1では、第1胴周り領域407、第2胴周り領域408および第3胴周り領域409におけるシート部材の層数は、適宜変更されてよい。また、第1胴周り領域407、第2胴周り領域408および第3胴周り領域409におけるシート部材の層数の大小関係も、適宜変更されてよい。
第1胴部弾性部材444の第1ピッチ、第2胴部弾性部材445の第2ピッチ、および、第3胴部弾性部材446の第3ピッチは、適宜変更されてよい。第1ピッチ、第2ピッチおよび第3ピッチの大小関係も、適宜変更されてよい。最も下側の第1弾性糸441と最も上側の第2弾性糸442との間の距離は、第2ピッチ以下であってもよい。
外装シート4を左右方向に伸張した状態における第1胴部弾性部材444、第2胴部弾性部材445および第3胴部弾性部材446の伸張率は、適宜変更されてよい。また、第1胴部弾性部材444、第2胴部弾性部材445および第3胴部弾性部材446の伸張率の大小関係も、適宜変更されてよい。
第2胴部弾性部材445は、第1外装シート41の対向部47と第2外装シート42との間に配置されてもよい。この場合、第2胴部弾性部材445と、第2胴周り領域408において第2胴部弾性部材445に直接的に接触するシート部材(すなわち、対向部47および第2外装シート42)とが、接着剤層61により接合される。第3胴部弾性部材446は、エンドシート5と第2外装シート42との間、または、エンドシート5と折り返し部46との間に配置されてもよい。
第2胴周り領域408では、接着剤層61は必ずしも設けられる必要はなく、省略されてもよい。
脚部弾性部材43、胴部弾性部材44および中間弾性部材45は、ホットメルト接着剤による接着以外の方法(例えば、熱融着接合)により外装シート本体40に接合されてもよい。
吸収性物品1は、Mサイズ以外の大人用使い捨ておむつであってもよく、子供用使い捨ておむつであってもよい。また、上述の吸収性物品1の構造は、使い捨ておむつ以外のパンツタイプの使い捨て吸収性物品に利用されてもよい。
上記実施の形態および各変形例における構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わされてよい。
1 吸収性物品
4 外装シート
11 胴部開口
12 脚部開口
20 吸収体
25 (吸収体の)上端
43 脚部弾性部材
44 胴部弾性部材
45 中間弾性部材
46 折り返し部
47 対向部
61 接着剤層
111 (胴部開口の)エッジ
121 (脚部開口の)エッジ
401 前方部
402 股下部
403 後方部
405 中間弾性領域
406 胴周り領域
407 第1胴周り領域
408 第2胴周り領域
409 第3胴周り領域
441 第1弾性糸
442 第2弾性糸
443 第3弾性糸
444 第1胴部弾性部材
445 第2胴部弾性部材
446 第3胴部弾性部材

Claims (12)

  1. パンツタイプの使い捨て吸収性物品であって、
    上端に胴部開口を有し、下部に一対の脚部開口を有する外装シートと、
    前記外装シートの着用者側に取り付けられて着用者からの排泄物を吸収する吸収体と、
    を備え、
    前記外装シートが、
    着用者の腹側に位置する前方部と、
    着用者の背側に位置し、両側端が前記前方部の両側端と接続される後方部と、
    前記前方部および前記後方部から連続する股下部と、
    前記胴部開口のエッジに沿う胴周り領域にて前記前方部および前記後方部に接合されるとともに収縮することにより胴部開口ギャザーを形成する胴部弾性部材と、
    前記一対の脚部開口のエッジに沿って前記股下部に接合されるとともに収縮することにより一対の脚部開口ギャザーを形成する脚部弾性部材と、
    前記胴部弾性部材と前記脚部弾性部材との上下方向における間の領域である中間弾性領域にて前記前方部および前記後方部に接合されるとともに収縮することにより中間ギャザーを形成する中間弾性部材と、
    を備え、
    前記胴部弾性部材が、
    前記胴周り領域の上部である第1胴周り領域に、前記胴部開口の前記エッジに略平行に配置される第1胴部弾性部材と、
    前記胴周り領域における前記第1胴周り領域の下側の領域である第2胴周り領域に、前記第1胴部弾性部材に略平行に配置される第2胴部弾性部材と、
    前記胴周り領域における前記第2胴周り領域の下側の領域である第3胴周り領域に、前記第2胴部弾性部材に略平行に配置される第3胴部弾性部材と、
    を備え、
    前記外装シートを左右方向に伸張した状態において、前記第1胴周り領域における前記上下方向の単位幅当たりの前記左右方向の収縮力である第1単位伸張応力が、前記第2胴周り領域における前記上下方向の単位幅当たりの前記左右方向の収縮力である第2単位伸張応力よりも大きく、前記第3胴周り領域における前記上下方向の単位幅当たりの前記左右方向の収縮力である第3単位伸張応力よりも小さいことを特徴とする使い捨て吸収性物品。
  2. 請求項1に記載の使い捨て吸収性物品であって、
    前記外装シートを前記左右方向に伸張した状態において、前記第1胴部弾性部材の伸長率が、前記第3胴部弾性部材の伸長率よりも小さいことを特徴とする使い捨て吸収性物品。
  3. 請求項1または2に記載の使い捨て吸収性物品であって、
    前記外装シートを前記左右方向に伸張した状態において、前記第1胴部弾性部材の伸長率が、前記第2胴部弾性部材の伸長率と同じであることを特徴とする使い捨て吸収性物品。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1つに記載の使い捨て吸収性物品であって、
    前記第2胴周り領域において前記第2胴部弾性部材を上下に繰り返し横切りつつ前記左右方向に延びる接着剤層をさらに備え、
    前記接着剤層により、前記第2胴部弾性部材と、前記第2胴周り領域において前記第2胴部弾性部材に直接的に接触するシート部材とが接合されることを特徴とする使い捨て吸収性物品。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1つに記載の使い捨て吸収性物品であって、
    前記胴周り領域が、複数のシート部材が積層されることにより形成され、
    前記第1胴周り領域におけるシート部材の層数が、前記第2胴周り領域におけるシート部材の層数よりも少なく、前記第2胴周り領域におけるシート部材の層数が、前記第3胴周り領域におけるシート部材の層数よりも少ないことを特徴とする使い捨て吸収性物品。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1つに記載の使い捨て吸収性物品であって、
    前記第1胴部弾性部材が、前記上下方向に配列されて前記胴部開口の前記エッジにそれぞれ略平行に延びる複数の第1弾性糸を備え、
    前記第2胴部弾性部材が、前記上下方向に配列されて前記複数の第1弾性糸にそれぞれ略平行に延びる複数の第2弾性糸を備え、
    前記複数の第1弾性糸の前記上下方向におけるピッチである第1ピッチが、前記複数の第2弾性糸の前記上下方向におけるピッチである第2ピッチよりも大きいことを特徴とする使い捨て吸収性物品。
  7. 請求項6に記載の使い捨て吸収性物品であって、
    前記複数の第1弾性糸のうち最も下側の第1弾性糸と、前記複数の第2弾性糸のうち最も上側の第2弾性糸との間の前記上下方向の距離が、前記第2ピッチよりも大きいことを特徴とする使い捨て吸収性物品。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1つに記載の使い捨て吸収性物品であって、
    前記外装シートが、前記胴部開口の前記エッジにて着用者側に折り返される折り返し部をさらに備え、
    前記第1胴部弾性部材および前記第2胴部弾性部材が、前記折り返し部に対向する部位と前記折り返し部との間に配置されることを特徴とする使い捨て吸収性物品。
  9. 請求項1ないし8のいずれか1つに記載の使い捨て吸収性物品であって、
    前記第2単位伸張応力が、前記第1単位伸張応力の58%以上かつ94%以下であることを特徴とする使い捨て吸収性物品。
  10. 請求項1ないし9のいずれか1つに記載の使い捨て吸収性物品であって、
    前記胴周り領域が、前記吸収体の上端よりも上側に位置することを特徴とする使い捨て吸収性物品。
  11. 請求項1ないし10のいずれか1つに記載の使い捨て吸収性物品であって、
    前記胴周り領域の前記上下方向の幅が、50mm以下であることを特徴とする使い捨て吸収性物品。
  12. 請求項1ないし11のいずれか1つに記載の使い捨て吸収性物品であって、
    前記外装シートを前記左右方向に伸張した状態において、前記中間弾性領域における前記上下方向の単位幅当たりの前記左右方向の収縮力である中間単位伸張応力が、前記第2単位伸張応力よりも小さいことを特徴とする使い捨て吸収性物品。
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