JP2019141002A - 尻栓の緩み止め構造 - Google Patents

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【課題】 尻栓の操作感にしっとりした高級感を与え、鮎竿等の高級な釣竿に相応しい重厚なフィーリングを与える尻栓の緩み止め構造を提供する。【解決手段】 元竿1の竿尻端部に尻栓3をネジ止め固定している。元竿1の竿尻端部における内周面に雌ネジ部1Aを形成し、尻栓3の雄ネジ部3Aを介して螺着してある。元竿1側の雌ネジ部1Aと尻栓3側の雄ネジ部3Aとの間には、ゴム系塗料製の緩み止め被覆層2が形成されており、尻栓3の緩み防止を図っている。【選択図】図1

Description

本発明は、鮎竿や鞆の柄に使用されている尻栓の緩み止め構造に関する。
元竿1の竿元側端部1Bの内周面に雌ネジ部1aを形成すると共に,尻栓4の大径摘まみ部4Aの竿先側に雄ネジ部4aを形成して、尻栓4を螺着可能に構成してある(特許文献1:部品番号は文献内番号である)。
特開2008−142023号公報(段落番号〔0016〕)
上記元竿1の竿元側端部1Bの内周面に形成された雌ネジ部1aと,尻栓4の大径摘まみ部4Aの竿先側に形成された雄ネジ部4aとは、比較的緩やかな噛み合いをするものに形成してあった。
従って、尻栓を締め込んでいく操作時にガタツキが生じ、操作感が良くなかった。その為に、締め付け力を向上させる為にOリングを装着してあったが、そのOリングが尻栓のガタツキを受けて早期に傷む懸念もあった。
更には、元竿1の竿元側端部1Bの内周面に雌ネジ部1aを形成してあるので、強化繊維がネジ面に表出する虞があり、この強化繊維が直接尻栓の表面に接触し、尻栓表面のアルマイト加工を傷める虞もあった。
本発明の目的は、上記課題を考慮して、尻栓の操作感にしっとりとした感覚を与え、鮎竿等の高級高価な釣竿に相応しい重厚なフィーリングを与える尻栓の緩み止め構造を提供する点にある。
〔構成〕
請求項1に係る発明の特徴構成は、繊維強化樹脂製の元竿の竿尻端部にネジ止め構造を介して尻栓を取付け、前記ネジ止め構造におけるネジ部の歯面に緩み止め被覆層を形成してある点にあり、その作用効果は次の通りである。
〔作用〕
尻栓のネジ止め構造に緩み止め被覆層を形成することによって、尻栓を締め込んでいく操作過程においても、締め込み完了する時点において、ガタツキのない良好な操作感を得ることができる。
締め込んだ状態で尻栓がガタツクことがないので、Oリング等が早期に傷むことも回避できる。
また、緩み止め被覆層がネジ部の歯面を被覆するものであるので、元竿内の強化繊維が表出することを阻止でき、尻栓が傷むことを抑制でき、尻栓の表面を保護するアルマイト加工等の処理を必要としない。
〔効果〕
これによって、しっとりとした操作感により、鮎竿等の高級高価な釣竿に相応しい重厚なフィーリングを与えることが可能になった。
〔構成〕
請求項2に係る発明の特徴構成は、繊維強化樹脂製の元竿の竿尻端部の内周面に尻栓取付用の雌ネジ部を形成し、前記雌ネジ部の歯面に緩み止め被覆層を形成してある点にあり、その作用効果は次の通りである。
〔作用〕
尻栓を締め込む雌ネジ部に緩み止め被覆層を形成することによって、尻栓を締め込んでいく操作過程においても、締め込み完了する時点において、ガタツキのない良好な操作感を得ることができる。
また、締め込んだ状態で尻栓が、ガタツクことがないので、Oリング等が早期に傷むことを回避できる。
また、緩み止め被覆層が雌ネジ部の歯面を被覆するものであるので、元竿内の強化繊維が表出することを阻止でき、尻栓が傷むことを抑制でき、尻栓の表面を保護するアルマイト加工等の処理を必要としない。
〔効果〕
これによって、しっとりとした操作感により、鮎竿等の高級高価な釣竿に相応しい重厚なフィーリングを与えることが可能になった。
〔構成〕
請求項3に係る発明の特徴構成は、元竿の竿尻端部の外周面に尻栓取付用の雄ネジ部を形成し、前記雄ネジ部の歯面に緩み止め被覆層を形成してある点にあり、その作用効果は次の通りである。
〔作用効果〕
つまり、尻栓を締め込む雄ネジ部に緩み止め被覆層を形成することによって、尻栓を締め込んでいく操作過程においても、締め込み完了する時点において、ガタツキのない良好な操作感を得ることができる。
また、締め込んだ状態で尻栓が、ガタツクことがないので、Oリング等が早期に傷むことを回避できる。
また、緩み止め被覆層が雄ネジ部の歯面を被覆するものであるので、元竿内の強化繊維が表出することを阻止でき、尻栓が傷むことを抑制でき、尻栓の表面を保護するアルマイト加工等の処理を必要としない。
〔効果〕
これによって、しっとりとした操作感により、鮎竿等の高級高価な釣竿に相応しい重厚なフィーリングを与えることが可能になった。
〔構成〕
請求項4に係る発明の特徴構成は、前記緩み止め被覆層が前記歯面に塗布されたゴム系塗料である点にあり、その作用効果は次の通りである。
〔作用効果〕
つまり、ゴム系塗料でネジ面を被覆することによって、ゴム系塗料の弾力性によって、雌ネジ部と雄ネジ部とに適度な付勢力を与え、雌ネジ部と雄ネジ部とのガタツキを抑制できる。
しかも、ゴム系塗料は十分薄く塗布することができるので、塗布されたゴム系塗料は、雌ネジ部と雄ネジ部との小さな噛み合い間隙の間においても、両者の嵌合状態を阻害することなくその間隙相当位置に存在して、緩み止め機能を発揮する。
〔構成〕
請求項5に係る発明の特徴構成は、前記緩み止め被覆層と前記歯面との間に粗面化処理を施された粗面層が形成されている点にあり、その作用効果は次の通りである。
〔作用効果〕
つまり、粗面層の存在によって、緩み止め被覆層を塗布する際にも塗料の所謂ノリがよく、緩み止め被覆層を剥がれにくく安定したものにできる。
図1は、尻栓を元竿に装着した状態を示す縦断側面図である。 図2(a)は、芯金にグラス製プリプレグパターンを巻回して第1補助層を形成する前の状態を示す図、(b)は芯金にカーボン製プリプレグパターンを巻回して第2補助層を形成する前の状態を示す図である。 図3(c)は3つのメインパターンを巻回する前の状態を示す図、(d)はメインパターンを巻回してメイン層を形成した状態を示す図、(e)は第1補助層をリーマで研削する状態を示す図である。 図4(f)はダイアモンドカッターで第2補助層に雌ネジ部を形成する状態を示す縦断側面図、(g)は雌ネジ部に吹き付け塗装を施し緩み止め被覆層を形成する状態を示す縦断側面図である。 図5は、伸縮式竿の尻栓止付構造に緩み止め被覆層を形成した状態を示す縦断側面図である。 図6は、元竿の竿尻端部に雌ネジ部を形成した状態を示す縦断側面図である。 図7は、第2補助層に雌ネジ部を形成して、そのネジ面に緩み止め被覆層を形成した状態を示す縦断側面図である。 図8は、元竿の竿尻端部の雌ネジ部と尻栓の雄ネジ部とが嵌合した状態を示す縦断側面図である。 図9は、元竿の竿尻端部の小径ボス部に形成した雄ネジ部に緩み止め被覆層を形成した状態を示す縦断側面図である。
〔第1実施形態〕
鮎竿A等の元竿1に使用される尻栓取付構造について説明する。
図1に示すように、元竿1の竿尻端部に尻栓3をネジ込み固定している。元竿1の竿尻端部における内周面に雌ネジ部1Aを形成し、尻栓3の雄ネジ部3Aを介して螺着してある。元竿1側の雌ネジ部1Aと尻栓3側の雄ネジ部3Aとの間には、ゴム系塗料製の緩み止め被覆層2が形成されており、尻栓3の緩み防止を図っている。
尻栓3と元竿1の竿尻端部との間には、Oリング13が介在されている。
緩み止め被覆層2について説明する。図4(g)で示すように、緩み止め被覆層2は、前記したように、ゴム系塗料で出来ている。この塗料を吹き付け塗装方法により、略3mm/100厚さで元竿1側の雌ネジ部1Aの歯面に吹き付けて、緩み止め被覆層2を形成する。
ここで、使用される塗料は、ウレタン樹脂やエポキシ樹脂の塗料、または、ウレタン樹脂等に比べて軟質性の高いゴム入りのゴム系塗料が使用される。ゴム系塗料としては、例えば市販品としては、例えば、ソフトフィール塗料ネオラバサン(武蔵塗料株式会社製)などが挙げられる。
緩み止め被覆層2は、図1で示すように、元竿1側の雌ネジ部1Aと尻栓3側の雄ネジ部3Aとの間に介在して、尻栓3の緩み止め等の機能を有する。そして、緩み止め機能以外に、尻栓3を回転させ乍ら締め込んでいく際に、締め込む手指に適度な抵抗感を与え、この抵抗感が寧ろ操作の重厚感に繋がって、高級高価な釣竿である鮎竿の価値を高めるものと期待される。
元竿1や緩み止め被覆層2等を、製作手順を追って説明する。
図2(a)に示すように、元竿1を巻き付け形成するだけの長さに相当する芯金4に対して、第1補助層6を形成するグラス製プリプレグパターン6Aを、元竿1側の雌ネジ部1A形成位置に、巻回する。
グラス製プリプレグパターン6Aは、強化繊維がグラス製であり、その厚みによって、1プライか又は複数プライ巻回して、所定厚の緩み止め被覆層2に相当する第1補助層6を形成している。
グラス製プリプレグパターン6Aを最内層として施すのは、図3(e)で示すように、グラス製プリプレグパターン6Aの部分にリーマ加工を施す為である。
元竿1側の雌ネジ部1Aの歯面に塗料を施すことは、尻栓3側の雄ネジ部3Aとの間隙が狭くなるので、ネジ歯同士の噛み合いがうまくいかなくなる虞があるが、その分、リーマ加工を施して、一旦、間隙を確保している。
このような間隙を確保する手段としては、芯金4の径を大きくする方法がある。がしかし、単に芯金径を大きくするだけでは、元竿の内周面に芯金に巻回され焼成された際の残渣等が付着しているので、その上から塗料を吹き付けても、塗料の付着が悪いという問題が残る。つまり、芯金4に一旦プリプレグを巻き付けて所定の製作工程を経た後、成型された竿素材を芯金4から抜き出した場合に、竿素材の内周面が塗料の付着が悪い面になっているところから、塗料の付着をよくする手立てを施す必要がある。
その手段が前記したリーマ加工であり、これによって、塗料を付着させる表面を粗面化することができ、塗料の付着を良好なものにできる。しかも、このリーマ加工によってネジ形成面の拡径化が可能になり、芯金4を大径化する必要はなくなった。
次に、図2(b)で示すように、グラス製プリプレグパターン6Aを巻回した上から、カーボン製プリプレグパターン7Aを巻回する。カーボン製プリプレグパターン7Aを複数プライ巻回して、グラス製プリプレグパターン6Aの巻回厚より10倍近い厚さに形成し、雌ねじ切削が可能な第2補助層7を形成する。
このように、元竿1の竿尻端部相当位置に第1、第2補助層6,7を巻回した後に、その上から複数枚のプリプレグ製メインパターンを巻回して元竿1を形成する。
つまり、図3(c)及び(d)に示すように、第1、第2補助層6,7を巻回した芯金4に対してメイン層5のプリプレグ製メインパターンを巻回して竿素材を構成する。メイン層5のプリプレグ製メインパターンは、3層構造になっており、外側のプリプレグ製メインパターン5Cを、円周方向に沿って引き揃え配置された強化繊維a群に対して熱硬化性樹脂を含浸させて形成する。中間のプリプレグ製メインパターン5Bを、竿の軸線方向に沿って引き揃え配置された強化繊維a群に対して熱硬化性樹脂を含浸させて形成する。内側のプリプレグ製メインパターン5Aとして、円周方向に引き揃え配置された強化繊維a群に対して熱硬化性樹脂を含浸させて形成する。強化繊維aとしては炭素繊維等が使用され、熱硬化性樹脂としてはエポキシやフェノール樹脂等が使用される。
以上のように構成された製作物は、図示していないが、所定のテープが巻き付けられ、芯金4とともに焼成され、テープが剥がされて、竿素材の原型ができる。この竿素材の原型に対して、所定の製作が行われる。
図3(e)に示すように、第2補助層7と第1補助層6との境界面に粗面化を施す為に、リーマ8を使用する。リーマは先端側の案内部8Aと前記案内部8Aより僅かに大径の切削部8Bとで構成され、切削部8Bの外径D5は、第2補助層7の内面径と略同一のものであり、塗装の厚みに相当する第1補助層6のグラス製プリプレグパターン6Aの厚み分が研削除去される。
このリーマ8の研削処理によって、前記したように、塗料を付着させる雌ネジ部1Aのネジ山及びネジ底までの表面を粗面化(活性化)することができ、塗料の付着を良好なものにできる。しかも、このリーマ加工によってネジ形成面の拡径化が可能になり、芯金4を大径化する必要はなくなった。
以上のように、リーマ加工により粗面化処理を受けた雌ネジ部1Aの表面を粗面層と称する。
次に、図4(f)に示すように、歯切り工具としてダイアモンドカッター9を使用して、雌ネジ部1Aを形成する。ダイアモンドカッター9の切削径dは、第2補助層7の内周面径Dより小さく、ダイアモンドカッター9が軸周りで回転しながら、自身が公転するか、竿素材側を軸芯周りで回転させて、歯切り加工を行って、元竿1側の雌ネジ部1Aを形成する。
なお、ダイアモンドカッター9は、切削径dの異なる2種類のものが用意されている。
歯切り加工が終わると、図4(g)及び図7に示すように、吹き付けノズル10によって、元竿1側の雌ネジ部1Aの歯面に、厚さtで前記したゴム系塗料が塗布される。例えば、厚さtとしては、3/100mm厚が採用される。
塗布の方法としては、図示するように、奥側から後端部開口に向けて移動させながら、雌ネジ部1Aに吹き付けノズル10で吹き付け塗装を行う。この場合に、吹き付けノズル10か竿素材を相対移動させ、吹き付けノズル10を軸芯周りで回転させながら行う。吹き付け方法は奥側に向かって行ってもよい。
吹き付けノズル10の吹き付け空間内への差し込み方向は、図面では元竿1の軸芯位置に沿っているが、それに傾斜する方向で行ってもよい。その場合には、塗装の厚みが奥側と開口側では変わってくるので、リーマの切削面を円筒状ではなく、円錐台状に形成することも必要である。
以上によって、雌ネジ部1Aの歯面に緩み止め被覆層2が形成される。
尻栓3の構成について説明する。図1に示すように、尻栓3は、大径の摘み部3Bとその摘み部3Bより小径の雄ネジ部3Aとを備え、雄ネジ部3Aの内部に水抜き空間3aを形成し、その水抜き空間3aの先端に元上等の竿受け3Cを装着して、構成してある。
尻栓3の材質はアルミ製である。但し、アルマイト加工処理は必要ではない。前記した雌ネジ部1Aにゴム系塗料が塗布されることによって、尻栓3が元竿1を構成する繊維強化樹脂内のササクレだった強化繊維との直接接触が回避されるからであると考えられている。
それでも、他の必要性が考えられるならば、アルマイト加工処理を行ってもよい。
次に、雌ネジ部1Aの詳細について説明する。図6から8に示すように、雌ネジ部1Aは、元竿1の竿尻端より竿先側に長さLだけ入り込んだ位置まで形成してある。雌ネジ部1Aの歯部形状は台形ネジ形状を呈しており、ピッチPで配列形成してある。
これに対して尻栓3の雄ネジ部3Aも同様に、台形ネジ形状を呈しており、ピッチPで配列形成してある。
ピッチPで台形ネジが形成されているので、ピッチPを、強化繊維を切断することがすくない間隔に設定することによって、ネジ切工程の際に、強化繊維を切断することが少ない。例えば、ピッチPとしては、1.5mm等が採用される。
図8に示すように、雌ネジ部1Aの内径D1と谷径D2との差、つまり、歯の高さは、具体的には内径D1の1/80位である。雄ネジ部3Aの外径D3と谷径D4との差、つまり、歯の高さは、具体的には外径D3の1/60位で、雌ネジ部1Aよりやや高くなっている。
上記したように、特殊なネジ形状を呈しているので、従来、締め込み操作時のガタツキがあり、フィーリングが良くなかったのを、ゴム系塗料が塗布されることによって、雌ネジ部1Aと雄ネジ部3Aとの間隙部分を十分小さくすることができ、フィーリング良く、操作感に鮎竿に相応しい高級感を付与できた。
このように、雌ネジ部1Aと雄ネジ部3Aとの間に、ゴム系塗料製の緩み止め被覆層2が形成される。
〔第2実施形態〕
図9に示すように、元竿1の竿尻端に突設させたボス部1Dの外周面に雄ネジ部1Eを形成し、その雄ネジ部1Eに前記した吹き付け塗装を施す。つまり、元竿1の竿尻端に小径のボス部1Dを突設させ、そのボス部1Dの外周面に雄ネジ部1Eを形成する。雄ネジ部1Eの諸元は前記した雌ネジ部1Aと同一に設定する。一方、尻栓3の懐空間の内周面に雌ネジ部3Dを形成し、この雌ネジ部3Dの諸元を前記した雄ネジ部3Bの諸元と同じにする。
この雄ネジ部1Eの歯面にゴム系塗料を塗布して、緩み止め被覆層2を形成する。
〔第3実施形態〕
前記した尻栓取付構造を、伸縮式振出竿に適用する形態について説明する。
図5に示すように、元竿1の後端に、元上11の竿元側端部11Aを保持する保持具12を嵌着固定し、保持具12に尻栓3を螺着し、元上11を収縮保持する機構を構成する。
保持具12の内周面に雌ネジ部12Aを形成し、尻栓3の筒状部に雄ネジ部3Aを形成して、保持具側の雌ネジ部12Aの歯面に前記したゴム系塗料を塗布して緩み止め被覆層2を形成してある。
〔別実施形態〕
(1)緩み止め被覆層2は、図1に示す尻栓3の雄ネジ部3A又は図9に示す尻栓3の雌ネジ部3Dに施してもよい。
(2)緩み止め被覆層2を形成するゴム系塗料としては、ソフトフィール塗料ネオラバサン(武蔵塗料株式会社製)と同等の性能を発揮するものであればよい。
(3)本発明は、鮎竿の尻栓3だけでなく、玉の柄等の尻栓の止付け構造に適用してもよい。
本願発明は、高級感が要求される鮎竿等の尻栓止付け構造を提供することができる。
1 元竿
1A 雌ネジ部
1D ボス部
1E 雄ネジ部
2 緩み止め被覆層
3 尻栓
3A 雄ネジ部
3B 摘み部
3C 竿受け
3D 雌ネジ部
3a 水抜き空間
4 芯金
5 メイン層
5A 内側のプリプレグ製メインパターン
5B 中間のプリプレグ製メインパターン
5A 外側のプリプレグ製メインパターン
6 第1補助層
6A グラス製プリプレグパターン
7 第2補助層
7A カーボン製プリプレグパターン
8 リーマ
9 ダイアモンドカッター
10 吹き付けノズル
11 元上
11A 竿元側端部
12 保持具
12A 雌ネジ部
13 Oリング
A 鮎竿
D 第2補助層7の内周面径
1 雌ネジ部の内径
2 雌ネジ部の谷径
3 雄ネジ部の外径
4 雄ネジ部の谷径
P ネジ部のピッチ
d ダイアモンドカッター9の切削径
t ゴム系塗料の塗布厚さ

Claims (5)

  1. 繊維強化樹脂製の元竿の竿尻端部にネジ止め構造を介して尻栓を取付け、前記ネジ止め構造におけるネジ部の歯面に緩み止め被覆層を形成してある尻栓取付構造。
  2. 繊維強化樹脂製の元竿の竿尻端部の内周面に尻栓取付用の雌ネジ部雄ネジ部を形成し、前記雌ネジ部の歯面に緩み止め被覆層を形成してある尻栓取付構造。
  3. 元竿の竿尻端部の外周面に尻栓取付用の雄ネジ部を形成し、前記雄ネジ部の歯面に緩み止め被覆層を形成してある尻栓取付構造。
  4. 前記緩み止め被覆層が前記歯面に塗布されたゴム系塗料である請求項1〜3の内のいずれか一つに記載の尻栓取付構造。
  5. 前記緩み止め被覆層と前記歯面との間に粗面化処理を施された粗面層が形成されている請求項1〜4の内のいずれか一つに記載の尻栓取付構造。
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