JP2019139648A - 基礎設計装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】断面情報の登録を行う上で工数低減を図ることができる基礎設計装置を提供する。【解決手段】基礎設計装置において、基礎梁断面データベースには、基礎梁部24について、その断面形状を含む断面情報X1が複数種類記憶されている。また、フーチング断面データベースには、フーチング部22について、その断面形状を含む断面情報X2が複数種類記憶されている。基礎設計装置は、基礎梁断面データベースからいずれかの基礎梁部24の断面情報X1を抽出するとともに、フーチング断面データベースからいずれかのフーチング部22の断面情報X2を抽出する。そして、それら抽出した基礎梁部24及びフーチング部22の各断面情報X1,X2に基づき、布基礎21の断面設計を行う。【選択図】 図4

Description

本発明は、布基礎の設計を行う基礎設計装置に関する。
建物の基礎として、フーチング部と、そのフーチング部から上方に立ち上がる立ち上がり部とを有する布基礎が知られている。布基礎を設計する際には、一般にCADシステムを用いた基礎設計システムが利用される。かかるシステムとして、特許文献1には、布基礎の断面設計を行う断面設計システムが提案されている。この特許文献1のシステムでは、布基礎の基礎断面(断面形状)が各種、断面リストとしてあらかじめ登録(記憶)されており、その断面リストからいずれかの基礎断面が抽出されることで布基礎の断面設計が行われるようになっている。
特開2017−27438号公報
布基礎において、上下方向に延びる部分は基礎梁部となっており、水平方向に延びる部分はフーチング部となっている。基礎梁部は、立ち上がり部を含み当該布基礎の高さ方向(上下方向)全域に亘る部分となっている。
布基礎では、基礎梁部の断面形状とフーチング部の断面形状とが定まることで布基礎全体の断面形状が決定する。このため、上記特許文献1のシステムを用いて布基礎の断面設計を行う際には、断面リストに、基礎梁部の断面形状が異なる複数種類の基礎断面を登録しておくとともに、フーチング部の断面形状が異なる複数種類の基礎断面を登録しておく必要がある。
しかしながら、その場合、基礎梁部の断面形状とフーチング部の断面形状との組み合わせの数だけ基礎断面が発生し、基礎断面の数が膨大な数になるおそれがある。そのため、基礎断面を断面リストに登録する際、その登録に膨大な工数がかかってしまうおそれがある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、断面情報の登録を行う上で工数低減を図ることができる基礎設計装置を提供することを主たる目的とするものである。
上記課題を解決すべく、第1の発明の基礎設計装置は、フーチング部とそのフーチング部から上方に立ち上がる立ち上がり部とを有する布基礎の断面設計を行う基礎設計装置であって、前記立ち上がり部を含み前記布基礎の上下方向全域に亘って延びる基礎梁部について、その断面形状を含む断面情報を複数種類記憶している第1データベースと、前記フーチング部について、その断面形状を含む断面情報を複数種類記憶している第2データベースと、前記第1データベースからいずれかの前記基礎梁部の断面情報を抽出する第1抽出手段と、前記第2データベースからいずれかの前記フーチング部の断面情報を抽出する第2抽出手段と、前記各抽出手段により抽出した前記基礎梁部及び前記フーチング部の各断面情報に基づき、前記布基礎の断面設計を行う基礎断面設計手段と、を備えることを特徴とする。
上述したように、布基礎の基礎断面が断面リストとして登録される従来のシステム(上記特許文献1のシステム)においては、基礎梁部の断面形状とフーチング部の断面形状との組み合わせの数だけ基礎断面が発生するため、登録する基礎断面の数が膨大になるおそれがあった。その点本発明では、第1データベースに基礎梁部の断面情報が複数種類記憶(登録)され、第2データベースにフーチング部の断面情報が複数種類記憶(登録)されている。そして、これら各データベースから基礎梁部及びフーチング部の各断面情報がそれぞれ1つずつ抽出され、それら抽出された各断面情報に基づき布基礎の断面設計が行われるようになっている。この場合、基礎梁部の断面とフーチング部の断面とが別々にデータベースに記憶されているため、布基礎(全体)の断面が記憶されている従来のシステムと異なり、基礎梁部の断面とフーチング部の断面との組み合わせの数だけ基礎断面が発生するといったことが生じない。そのため、データベースに記憶(登録)する断面情報の数を減らすことが可能となり、その結果、断面情報の登録を行う上で工数低減を図ることが可能となる。
第2の発明の基礎設計装置は、第1の発明において、前記第2データベースには、前記フーチング部の断面情報として、フーチング幅の異なる複数種類の断面情報が記憶されていることを特徴とする。
布基礎では、フーチング部の底面に地盤から接地圧が作用する。この接地圧は、フーチング部の底面積、換言するとフーチング部の幅に基づき算出される。また、布基礎では、この接地圧を地盤の地耐力以下とすることが求められる。このため、上記特許文献1のシステムにおいては、接地圧確保のために、フーチング部の幅が異なる複数種類の基礎断面を登録(用意)する必要が生じ、その結果、基礎梁部の断面形状とフーチング部の幅との組み合わせの数だけ基礎断面が発生して基礎断面の数が膨大になるおそれがあった。
この点本発明によれば、第2データベースにフーチング幅の異なる複数種類の断面情報が記憶されており、同データベースから抽出されたフーチング部の断面情報と、第1データベースから抽出された基礎梁部の断面情報とに基づき布基礎の断面設計が行われる。この場合、布基礎の接地圧確保を図る断面設計を行う上で、登録する断面情報の数を減らすことが可能となり、その登録作業について工数低減を図ることが可能となる。
第3の発明の基礎設計装置は、第2の発明において、前記布基礎の上方には建物が設置され、その建物から前記布基礎に作用する荷重の情報と、前記第2抽出手段により抽出した前記フーチング部の断面情報に含まれるフーチング幅とに基づき、地盤から前記フーチング部の底面に作用する接地圧を算出する接地圧算出手段と、その算出された接地圧が前記地盤の地耐力以下であるか否かを判定する接地圧判定手段と、を備え、前記第2抽出手段は、前記算出された接地圧が地耐力よりも大きい場合には、前記抽出したフーチング部の断面情報よりもフーチング幅の大きい断面情報を前記第2データベースから再抽出し、前記基礎断面設計手段は、前記算出された接地圧が地耐力以下である場合に、前記第2抽出手段により抽出した前記フーチング部の断面情報に基づき、前記布基礎の断面設計を行うことを特徴とする。
本発明によれば、第2データベースより抽出されたフーチング部の断面情報に含まれるフーチング幅に基づき接地圧が算出され、その算出された接地圧が地耐力よりも大きい場合にはフーチング幅のより大きいフーチング部の断面情報が再抽出される。そして、算出された接地圧が地耐力以下になると、その際のフーチング部の断面情報に基づき布基礎の断面設計が行われる。この場合、接地圧が確保されるまでフーチング部の断面情報が繰り返し抽出され、接地圧が確保されると、その際のフーチング部の断面情報を基に布基礎の断面設計が行われる。これにより、建物に応じた(つまり邸別の)フーチング幅の設定が可能となり、その結果、例えばフーチング幅を過度に大きく設定しコスト増を招くといった不都合を回避することができる。
基礎設計装置の概略構成を示す図。 布基礎の断面構成を示す縦断面図。 (a)が基礎梁部の断面情報を示す図であり、(b)がフーチング部の断面情報を示す図である。 布基礎の断面設計の流れを説明する図。 布基礎の設計処理を示すフローチャート。 断面設計処理を示すフローチャート。 (a)が布基礎の配置を示す平面図、(b)が布基礎が複数の基礎領域に区分された状態を示す平面図。
以下に、本発明を具体化した一実施の形態について図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、布基礎の設計を行う基礎設計装置について具体化している。図1は、その基礎設計装置の概略構成を示す図である。
図1に示すように、基礎設計装置10は、パーソナルコンピュータにより構成され、建物や基礎の設計を行うためのCADプログラムを有している。基礎設計装置10は、制御部11と記憶部12と操作部13と表示部14とを備え、制御部11には、記憶部12、操作部13及び表示部14がそれぞれ接続されている。
制御部11は、基礎の設計を行う基礎設計処理を行うものである。記憶部12には、基礎設計処理に必要な各種情報が記憶されており、制御部11は、その記憶部12に記憶されている各種情報を基に基礎設計処理を行う。操作部13は、基礎設計処理に必要な情報等、各種情報を入力するためのもので、キーボードやマウス等を有して構成されている。また、表示部14は、基礎設計処理に関する各種情報を表示するもので、ディスプレイを有して構成されている。
次に、基礎設計装置10により設計される布基礎の構成について図2を用いながら簡単に説明する。図2は、布基礎の断面構成を示す縦断面図である。
図2に示すように、布基礎21は、地盤に埋設されるフーチング部22と、そのフーチング部22から上方に立ち上がり地盤上に露出する立ち上がり部23とを有している。布基礎21において、フーチング部22は水平方向に延びており、立ち上がり部23は上下方向に延びている。
布基礎21のうち、立ち上がり部23を含んで布基礎21の高さ方向(上下方向)全域に亘って延びる部分は基礎梁部24となっている。基礎梁部24には、鉄筋が埋設されている。基礎梁部24には、鉄筋として、布基礎21の長手方向に延びる複数の横鉄筋26〜28と、上下方向に延びて各横鉄筋26〜28に連結されたあばら筋29とが設けられている。複数の横鉄筋26〜28には、上端筋26、下端筋27及び腹筋28が含まれている。また、あばら筋29は、布基礎21の長手方向に所定の間隔で複数配置されている。
フーチング部22には、基礎梁部24と同様、鉄筋が埋設されている。フーチング部22には、鉄筋として、布基礎21の長手方向に延びる一対のベース配力筋31と、フーチング部22の幅方向に延びて各ベース配力筋31に連結されたベース筋32とが設けられている。ベース筋32は、布基礎21の長手方向に所定の間隔で複数配置されている。
続いて、基礎設計装置10(制御部11)により行われる布基礎21の設計処理について説明する。
制御部11は、布基礎21の設計処理として、布基礎21の平面図(伏図)の設計を行う。記憶部12には、布基礎21の上方に設置される建物の設計データがあらかじめ記憶されている。制御部11は、その記憶部12に記憶されている建物の設計データに基づき布基礎21の平面図を設計する。
制御部11は、布基礎21の設計処理として、布基礎21の平面図の設計に加え、布基礎21の断面設計を行う。本基礎設計装置10では、この布基礎21の断面設計の仕方に特徴を有しており、以下では、その断面設計に関して説明する。
図1に示すように、記憶部12には、基礎梁断面データベース17とフーチング断面データベース18とが構築されている。基礎梁断面データベース17には、基礎梁部24の断面情報が複数種類記憶され、フーチング断面データベース18には、フーチング部22の断面情報が複数種類記憶されている。なお、基礎梁断面データベース17が第1データベースに相当し、フーチング断面データベース18が第2データベースに相当する。
基礎梁断面データベース17には、図3(a)に示すように、基礎梁部24の断面情報X1が断面図データとして記憶されている。基礎梁部24の断面情報X1には、基礎梁部24の断面形状に加え、基礎梁部24に設けられた鉄筋26〜29に関する鉄筋情報が含まれている。基礎梁部24の断面形状には、基礎梁部24の外形寸法(断面寸法)が含まれており、詳しくは基礎梁部24の幅Bや高さH等の寸法が含まれている。なお、基礎梁部24の高さHは布基礎21の高さに相当する。また、鉄筋情報には、鉄筋26〜29の径や本数、配置等に関する情報が含まれている。
基礎梁断面データベース17に記憶されている複数種類の断面情報X1には、基礎梁部24の断面形状(詳しくは高さ寸法Hや幅寸法B)が異なる複数の断面情報X1が含まれている他、鉄筋26〜29の径や配置等が異なる複数の断面情報X1が含まれている。
フーチング断面データベース18には、図3(b)に示すように、フーチング部22の断面情報X2が断面図データとして記憶されている。フーチング部22の断面情報X2には、フーチング部22の断面形状に加え、フーチング部22に設けられた鉄筋31,32に関する鉄筋情報が含まれている。フーチング部22の断面形状には、フーチング部22の外形寸法(断面寸法)が含まれており、詳しくはフーチング部22の幅Wや厚みT等の寸法が含まれている。また、鉄筋情報には、鉄筋31,32の径や本数、配置等に関する情報が含まれているとともに、フーチング幅方向におけるベース筋32の長さLの情報が含まれている。
フーチング断面データベース18に記憶されている複数種類の断面情報X2には、フーチング部22の断面形状が異なる複数の断面情報X2が含まれており、詳しくはフーチング部22の幅W(フーチング幅W)が異なる複数の断面情報X2が含まれている。これらフーチング幅Wの異なる各断面情報X2には、フーチング幅Wに対応したベース筋32の長さLの情報が含まれている。フーチング幅Wとベース筋32の長さLとは1対1で対応付けられており、フーチング幅Wが大きくなるにつれてベース筋32の長さLが大きくなるようになっている。
上記のように、基礎梁断面データベース17及びフーチング断面データベース18にはそれぞれ、基礎梁部24及びフーチング部22の断面情報X1,X2が複数種類記憶(登録)されている。本実施形態では、断面情報X1,X2の登録が、操作部13の操作に基づき行われるようになっている。例えば、基礎梁部24(フーチング部22)の断面情報X1(X2)が操作部13の操作により基礎設計装置10に入力されると、その断面情報X1(X2)が制御部11により基礎梁断面データベース17(フーチング断面データベース18)に記憶(登録)されるようになっている。したがって、建物の仕様変更等に伴い、新たな断面情報X1,X2を登録する必要が生じた際には、その断面情報X1,X2を随時断面データベース17,18に登録できるようになっている。
制御部11は、基礎梁断面データベース17に記憶されている基礎梁部24の断面情報X1と、フーチング断面データベース18に記憶されているフーチング部22の断面情報X2とに基づき、布基礎21の断面設計を行う。この場合、制御部11は、基礎梁断面データベース17からいずれか一の基礎梁部24の断面情報X1を抽出するとともに、フーチング断面データベース18からいずれか一のフーチング部22の断面情報X2を抽出する。そして、制御部11は、それら抽出した基礎梁部24及びフーチング部22の各断面情報X1,X2(断面図データ)を基に、布基礎21の断面設計を行う。詳しくは、制御部11は、図4に示すように、基礎梁部24及びフーチング部22の各断面情報X1,X2(断面図データ)を組み合わせて布基礎21の断面図Yを作成する。
次に、制御部11により実行される布基礎21の設計処理について図5に示すフローチャートに基づき説明する。なお、本処理は、操作部13に対する処理開始操作に基づき開始される。
図5に示すように、まずステップS11では、記憶部12に記憶されている建物の設計データを読み出して取得する。本設計処理では、この建物(以下、建物Tという)を対象とし、当該建物Tの下方に設けられる布基礎21の設計を行うこととしている。なお、建物Tの設計データは必ずしも記憶部12から取得する必要はなく、基礎設計装置10の外部から取得してもよい。また、建物Tの設計データには、建物Tの仕様に関する仕様情報が含まれている。
ステップS12では、建物Tの設計データに基づき、布基礎21の平面図、つまり布基礎21の伏図(基礎伏図)を作成(設計)する。図7(a)には、その作成された基礎伏図が示されている。この場合、例えば建物Tの外形形状や柱の位置等に基づき、基礎伏図を作成する。
ステップS13では、建物Tの仕様情報に基づき、基礎梁断面データベース17から基礎梁部24の断面情報X1を抽出する(第1抽出手段に相当)。基礎梁断面データベース17には、基礎梁部24の各断面情報X1がそれぞれ建物の仕様情報と対応付けられて記憶されている。この場合、建物の仕様情報ごとに建物から布基礎21に作用する荷重(建物荷重)が異なるものとなっており、したがって、基礎梁断面データベース17には、基礎梁部24の各断面情報X1が建物荷重と対応付けられて記憶されているということもできる。そして、本抽出処理では、建物Tの仕様情報に対応する基礎梁部24の断面情報X1を基礎梁断面データベース17から抽出する。
ステップS14では、建物Tの仕様情報に基づき、フーチング断面データベース18からフーチング部22の断面情報X2を抽出する(第2抽出手段に相当)。フーチング断面データベース18には、例えばフーチング部22の各断面情報X2がそれぞれ建物の仕様情報と対応付けられて記憶されている。そして、本抽出処理では、建物Tの仕様情報に対応するフーチング部22の断面情報X2をフーチング断面データベース18から抽出する。
なお、ステップS13及びS14では、建物Tの仕様情報に基づき、各データベース17,18から基礎梁部24及びフーチング部22の断面情報X1,X2を抽出したが、これら断面情報X1,X2の抽出の仕方は必ずしもこれに限られない。例えば、表示部14に基礎梁部24の断面情報X1の一覧を表示し、その一覧からいずれかの断面情報X1が操作部13により選択操作されたことに基づき、当該断面情報X1を基礎梁断面データベース17から抽出するようにしてもよい。また、フーチング断面データベース18からフーチング部22の断面情報X2を抽出する際も、上記同様、操作部13による選択操作に基づき抽出するようにしてもよい。
ステップS15では、ステップS13,S14の処理により抽出された基礎梁部24及びフーチング部22の各断面情報X1,X2を、布基礎21全域における断面情報X1,X2として仮設定する。
ステップS16では、ステップS12で作成された布基礎21の伏図に基づいて、布基礎21を複数の領域(以下、基礎領域21aという)に区分する。図7(b)には、布基礎21が複数の基礎領域21aに区分された状態が示されている。なお、図7(b)では便宜上、立ち上がり部23の図示を省略しフーチング部22のみ示している。この場合、各基礎領域21aにおいてそれぞれ基礎梁部24及びフーチング部22の断面情報X1,X2が仮設定されていることになる。
ステップS17では、断面設計処理を行う。この処理では、上記区分された各基礎領域21aごとに、布基礎21の断面設計を行う。以下では、この断面設計処理について図6に示すフローチャートに基づき説明する。
図6に示すように、まずステップS21では、各基礎領域21aのうちいずれの基礎領域21aについて断面設計を行うかを決定する。つまり、ここでは、断面設計を行う対象となる基礎領域21aを決定する。以下では、この基礎領域21aを対象基礎領域21aという。図7(b)では、この対象基礎領域21aにドットハッチを付している。
ステップS22では、建物Tの設計データに基づき、建物Tから対象基礎領域21aに作用する鉛直荷重Fを算出する。この場合、例えば建物Tの設計データに基づき、対象基礎領域21a上に設置されている柱を特定し、その柱から対象基礎領域21aに作用する鉛直荷重Fを算出する。
ステップS23では、対象基礎領域21aの重量Gを算出する。この場合、対象基礎領域21aの長さLaと、対象基礎領域21aの断面積(縦断面の断面積)とに基づき、対象基礎領域21aの重量Gを算出する。具体的には、対象基礎領域21aの長さLa(図7(b)参照)と断面積とを乗算することで対象基礎領域21aの体積を求め、その体積に基づき対象基礎領域21aの重量Gを算出する。
対象基礎領域21aの長さLaは、布基礎21の伏図に基づき求められる。この場合、この長さLaは、例えば対象基礎領域21aの幅方向の中心を通る中心線(図7(b)の一点参照)の全長に相当する。また、対象基礎領域21aの断面積は、仮設定された基礎梁部24及びフーチング部22の各断面情報X1,X2に基づき求められる。
ステップS24では、対象基礎領域21aの底面積、つまり対象基礎領域21aのフーチング部22の底面積Sを算出する。この場合、対象基礎領域21aの長さLaとフーチング部22の幅Wとに基づき、詳しくはLaとWとを乗算することでフーチング部22の底面積Sを算出する。フーチング部22の幅Wは、仮設定されたフーチング部22の断面情報X2から取得する。
ステップS25では、建物Tから対象基礎領域21aに作用する鉛直荷重Fと、対象基礎領域21aの重量Gと、フーチング部22の底面積Sとに基づき、地盤から対象基礎領域21aのフーチング部22底面に作用する接地圧を算出する(接地圧算出手段に相当)。接地圧とは、地盤からフーチング部22の底面に作用する単位面積当たりの荷重のことである。この場合、接地圧は、鉛直荷重Fと対象基礎領域21aの重量Gとの和をフーチング部22の底面積Sで割ることにより算出される。
ステップS26では、上記算出された接地圧が地盤の地耐力以下であるか否かを判定する(接地圧判定手段に相当)。地盤の地耐力とは、設計対象である布基礎21が構築される地盤の地耐力のことである。この地耐力はあらかじめ記憶部12に記憶されている。接地圧が地耐力よりも大きい場合、つまり接地圧が確保されていない場合にはステップS30に進む。
ステップS30では、フーチング断面データベース18からフーチング部22の断面情報X2を再抽出する(第2抽出手段に相当)。この際、フーチング部22の断面情報X2として、仮設定されている断面情報X2よりもフーチング幅Wの大きい断面情報X2を抽出する。詳しくは、この際、フーチング断面データベース18に記憶されている各断面情報X2のうち、仮設定されている断面情報X2の次にフーチング幅Wの大きい断面情報X2を抽出する。そして、その抽出した断面情報X2を対象基礎領域21aにおける新たな断面情報X2として仮設定する。その後、ステップS23に戻り、ステップS23〜S26の処理を再度行う。
このように本処理では、接地圧が地耐力以下となるまで繰り返しステップS23〜S26の処理とステップS30の処理とが行われる。そして、ステップS26において接地圧が地耐力以下であると判定されると(つまり接地圧が確保されると)、ステップS27に進む。
ステップS27では、対象基礎領域21aにおいて仮設定されている基礎梁部24及びフーチング部22の各断面情報X1,X2を、当該対象基礎領域21aにおける断面情報X1,X2として決定する。
ステップS28では、上記決定された基礎梁部24及びフーチング部22の各断面情報X1,X2に基づき、対象基礎領域21aにおける布基礎21の断面設計を行う(基礎断面設計手段に相当)。これにより、図4に示すように、対象基礎領域21aにおける布基礎21の断面図Yが作成(設計)される。
ステップS29では、すべての基礎領域21aについて断面設計が終了したか否かを判定する。まだ断面設計が終了していない基礎領域21aがある場合にはステップS21に戻り、その基礎領域21aについてステップS21〜S30の処理を行う。一方、すべての基礎領域21aについて断面設計が終了した場合には本処理を終了する。
図5の説明に戻り、ステップS17(断面設計処理)の後のステップS18では、出力処理を行う。出力処理では、布基礎21の設計処理の結果を表示部14に出力する。この場合、布基礎21の平面図(伏図)を表示部14に表示するとともに、布基礎21の断面図を各基礎領域21aごとに表示部14に表示する。その後、本処理を終了する。
以上、詳述した本実施形態の構成によれば、以下の優れた効果が得られる。
基礎梁断面データベース17に基礎梁部24の断面情報X1を複数種類記憶(登録)し、フーチング断面データベース18にフーチング部22の断面情報X2を複数種類記憶(登録)した。そして、これら各断面データベース17,18から基礎梁部24及びフーチング部22の各断面情報X1,X2をそれぞれ1つずつ抽出し、それら抽出した各断面情報X1,X2に基づき布基礎21の断面設計を行うようにした。この場合、基礎梁部24の断面とフーチング部22の断面とが別々に記憶されているため、布基礎21(全体)の断面が断面リストとして記憶されている従来のシステム(特許文献1のシステム)と異なり、基礎梁部24の断面とフーチング部22の断面との組み合わせの数だけ基礎断面が発生するといったことがない。そのため、断面データベース17,18に記憶(登録)する断面情報の数を減らすことが可能となり、その結果、断面情報の登録を行う上で工数低減を図ることが可能となる。
布基礎21では、フーチング部22の底面に地盤から接地圧が作用する。この接地圧は、フーチング部22の底面積、換言するとフーチング幅Wに基づき算出される。また、布基礎21では、この接地圧を地盤の地耐力以下とすることが求められる。この点、上記の実施形態では、フーチング断面データベース18にフーチング幅Wの異なる複数種類の断面情報X2を記憶し、同断面データベース18から抽出したフーチング部22の断面情報X2と、基礎梁断面データベース17から抽出した基礎梁部24の断面情報X1とに基づき布基礎21の断面設計を行うようにした。この場合、布基礎21の接地圧確保を図る断面設計を行う上で、登録する断面情報の数を減らすことが可能となり、その登録作業について工数低減を図ることが可能となる。
フーチング断面データベース18より抽出したフーチング部22の断面情報X2に含まれるフーチング幅Wに基づき接地圧を算出し、その算出した接地圧が地耐力よりも大きい場合にはフーチング幅Wのより大きいフーチング部22の断面情報X2を再抽出するようにした。そして、算出した接地圧が地耐力以下である場合には、その際のフーチング部22の断面情報に基づき布基礎21の断面設計を行うようにした。この場合、接地圧が確保されるまでフーチング部22の断面情報X2が繰り返し抽出され、接地圧が確保されると、その際のフーチング部22の断面情報X2を基に布基礎21の断面設計が行われる。これにより、建物に応じた(つまり邸別の)フーチング幅Wの設定が可能となり、その結果、例えばフーチング幅Wを過度に大きく設定しコスト増を招くといった不都合を回避することができる。
本発明は上記実施形態に限らず、例えば次のように実施されてもよい。
・上記実施形態では、基礎梁断面データベース17に、基礎梁部24の断面情報を断面図データとして記憶したが、基礎梁部24の断面情報を数値データ(例えば、幅Bや高さH等の外形寸法や鉄筋26〜29の径等)として記憶するようにしてもよい。また、フーチング断面データベース18についても、同様に、フーチング部22の断面情報を数値データ(例えば、幅Wや厚みT等の外形寸法や、ベース筋32の長さL等)として記憶するようにしてもよい。この場合、各断面データベース17,18に記憶されている基礎梁部24及びフーチング部22の数値データ(断面情報)を基に、布基礎21の断面設計が行われる。
・上記実施形態では、布基礎21を複数の基礎領域21aに区分し、それら各基礎領域21aごとに断面設計を行ったが、布基礎21を複数の基礎領域21aに区分せず布基礎21全体を対象として断面設計を行ってもよい。
・上記実施形態では、基礎梁部24の断面情報X1に、基礎梁部24の断面形状に加え鉄筋情報を含めたが、鉄筋情報は含めず断面形状だけ含めるようにしてもよい。また、これと同様に、フーチング部22の断面情報X2についても、鉄筋情報は含めず断面形状だけ含めるようにしてもよい。
10…基礎設計装置、11…制御部、17…第1データベースとしての基礎梁断面データベース、18…第2データベースとしてのフーチング断面データベース、21…布基礎、22…フーチング部、23…立ち上がり部、24…基礎梁部。

Claims (3)

  1. フーチング部とそのフーチング部から上方に立ち上がる立ち上がり部とを有する布基礎の断面設計を行う基礎設計装置であって、
    前記立ち上がり部を含み前記布基礎の上下方向全域に亘って延びる基礎梁部について、その断面形状を含む断面情報を複数種類記憶している第1データベースと、
    前記フーチング部について、その断面形状を含む断面情報を複数種類記憶している第2データベースと、
    前記第1データベースからいずれかの前記基礎梁部の断面情報を抽出する第1抽出手段と、
    前記第2データベースからいずれかの前記フーチング部の断面情報を抽出する第2抽出手段と、
    前記各抽出手段により抽出した前記基礎梁部及び前記フーチング部の各断面情報に基づき、前記布基礎の断面設計を行う基礎断面設計手段と、
    を備えることを特徴とする基礎設計装置。
  2. 前記第2データベースには、前記フーチング部の断面情報として、フーチング幅の異なる複数種類の断面情報が記憶されていることを特徴とする請求項1に記載の基礎設計装置。
  3. 前記布基礎の上方には建物が設置され、
    その建物から前記布基礎に作用する荷重の情報と、前記第2抽出手段により抽出した前記フーチング部の断面情報に含まれるフーチング幅とに基づき、地盤から前記フーチング部の底面に作用する接地圧を算出する接地圧算出手段と、
    その算出された接地圧が前記地盤の地耐力以下であるか否かを判定する接地圧判定手段と、
    を備え、
    前記第2抽出手段は、前記算出された接地圧が地耐力よりも大きい場合には、前記抽出したフーチング部の断面情報よりもフーチング幅の大きい断面情報を前記第2データベースから再抽出し、
    前記基礎断面設計手段は、前記算出された接地圧が地耐力以下である場合に、前記第2抽出手段により抽出した前記フーチング部の断面情報に基づき、前記布基礎の断面設計を行うことを特徴とする請求項2に記載の基礎設計装置。
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