JP7334389B2 - 支持体の種別及び配置の最適化支援装置 - Google Patents

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Description

本発明は、支持体の種別及び配置の最適化支援装置に関する。
大地震などの地震動に対して建物の揺れを低減するための免震材料は、鉛コア入り積層ゴム免震材料などの多数の種類が存在する(特許文献1参照)。
また、建物の杭基礎としても同様に多数の種類が存在する。
そのため、建物設計における免震材料や杭基礎の選択や配置に関する行為は、建物の構造性能を大きく左右する重要な決定行為である。
特開昭52-49609号公報
しかし、免震材料や杭基礎の決定において、選択しうる膨大な免震材料や杭基礎の支持体の組合せの中から、制約条件を満足し、かつ、地震時に建物に発生する最大応答加速度や最大応答変位、免震材料のコストなどから優れたものの組合せを選び取る必要がある。
一方、地震時の建物の正確な応答予測が困難であることから、支持体の種別の選択や配置は、設計者の見識と経験に頼る部分が大きく、限られた設計時間の中で性能の優れた設計を実現することが困難である。
本発明は、設計者の見識と経験に頼らず、免震材料や杭基礎の支持体の種別の選択と配置とを効率的に行うことを可能にすることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の支持体の種別及び配置の最適化支援装置は、建物に関する情報である建物情報と、使用する支持体に関する支持体情報とを受け付ける受付部と、前記受付部により受け付けられた前記建物情報に対して、前記支持体情報に含まれる前記支持体の組合せを変えつつ応答解析を行う解析部と、前記建物が満たすべき所定の建物制約条件を満たした中で、前記解析部の解析結果のうち予め定められた指標の最もスコアの高い前記支持体の組合せを保存する保存部と、予め定められた支持体の配置位置への前記支持体の選択を受け付ける選択部と、前記選択部により選択された前記支持体の配置位置と、前記保存部に保存された最もスコアの高い支持体の組合せから抽出される前記支持体の設計に影響する値とにより、選択された当該支持体の検定に影響する値を算出すると共に、当該算出に使用された前記支持体の配置位置へ選択された当該支持体の組合せから抽出される前記支持体の性能に影響する要素と、前記保存部に保存された最もスコアの高い支持体の組合せから抽出される当該支持体の性能に影響する要素と、の差が最小となる前記支持体の配置に関する最適化問題を解くことで、適正な支持体の種別及び支持体の配置の最終採用解を算出する算出部と、前記算出部により算出された適正な支持体の種別及び支持体の配置の最終採用解に関する情報を出力する情報出力部と、を含む。
これにより、設計者の見識と経験に頼らず、免震材料や杭基礎の支持体の選択と配置とを効率的に行うことができる。
また、免震材料や杭基礎の支持体の種別の選択と配置を仮決定した後、応答解析をして所定の性能を満たすか判断する場合に比べ、事前に目標とする性能を確定することで、応答解析をした後に所定の性能を満たさない場合に必要となる設計フローの手戻りを防止することができる。
すなわち、免震材料や杭基礎の支持体の種別の選択と配置を仮決定した後、応答解析をして所定の性能を満たすか判断する場合は、所定の性能を満たさない場合に、再度免震材料や杭基礎の選択と配置を仮決定し、応答解析をして所定の性能を満たすかを判断する、という処理を所定の性能を満たす免震材料や杭基礎の選択と配置とが見つかるまで繰り返す必要があり、多くの時間や労力がかかっていた。
このため、本発明では、応答解析を事前に行い、目標とする性能を確定しておくことで、所定の性能を満たす免震材料や杭基礎の支持体の種別の選択と配置とが見つかるまで設計を繰り返す必要をなくすことが可能となる。
前記建物情報には、少なくとも建物の面積、階数が含まれる。
これにより、受け付けられた建物情報を元に支持体の配置を算出することが可能となる。
前記支持体の設計に影響する値は、少なくとも層せん断力係数、又は転倒モーメントが含まれる。
前記支持体は、免震材料であり、差が最小となる前記免震材料としての前記支持体の配置は、前記免震材料に生じる長期軸力と、短期軸力と、免震層全体の偏心率とを支持体制約条件とし、前記保存部に保存された前記免震材料としての前記支持体の性能に影響する要素のうち、特定の変位での免震層の層せん断力と、前記選択部により選択された前記免震材料としての前記支持体の配置に基づいて算出された特定の変位での免震層の層せん断力との差を変数とする目的関数として、前記最適化問題を解くことを特徴とする。
これにより、最適化問題を解くことで、差が最小となる支持体の配置を算出することが可能となる。
本発明によれば、設計者の見識と経験に頼らず、免震材料や杭基礎の支持体の種別の選択と配置とを効率的に行うことができる、という効果が得られる。
実施形態に係る免震材料の種別及び配置の最適化支援装置の概略構成を示すブロック図である。 構造物と免震材料の配置とを説明するための説明図である。 免震材料リストの一例を示す図である。 免震材料の使用比率の一例を示す図である。 免震材料の組合せの一例を示す図である。 免震材料の配置位置の一例を示す図である。 種々の使用比率ごとの支持体の性能に影響する値を説明するための説明図である。 全検討における支持体の性能に影響する要素を示す説明図である。 全解析結果をプロットした結果を示す説明図である。 最適化問題の定式化の一例を示す図である。 本実施形態の免震材料の種別及び配置の最適化支援処理ルーチンの一例を示す図である。 本実施形態の図11に続く免震材料の種別及び配置の最適化支援処理ルーチンの一例を示す図である。
本発明の実施形態について詳細に説明する。
<本発明の実施形態に係る免震材料(支持体)の種別及び配置の最適化支援装置のシステム構成>
図1は、本発明の実施形態に係る免震材料の種別及び配置の最適化支援装置100の構成の一例を示すブロック図である。免震材料の種別及び配置の最適化支援装置100は、機能的には、図1に示されるように、データ入力部10、コンピュータ20、及び出力部30を含んだ構成で表すことができる。
データ入力部10は、後述する解析部が使用するデータを入力するものである。データ入力部10は、例えばキーボード、マウス、又は外部装置からの入力を受け付ける入出力装置等によって実現される。
本実施形態では、まず、建物に関する建物情報として、少なくとも建物の面積、階数と、使用する支持体情報として、少なくとも使用される免震材料の候補のリストである免震材料リスト、免震材料リストに含まれる免震材料の使用比率(免震材料の組合せ)の検討範囲を決定し、設計者がデータ入力部10を用いて入力する。
また、建物情報として、建物が満たすべき所定の建物制約条件、例えば、最大応答加速度や最大応答変位、層間変形角を設計者がデータ入力部10を用いて入力する。
ここで、図2(a)は、免震材料Xが配置された構造物Bの正面図であり、図2(b)は、免震材料の配置を説明するために、免震材料Xの配置を平面図で示しているものである。
なお、本実施形態では構造物Bとして4×9スパンの長方形の建物を想定しているが、これに限定されず、様々な建物、例えば、4×4スパンの正方形の建物や、長方形の建物を組み合わせたL字状の建物などであっても良い。
図3は、免震材料リストの一例を説明するための説明図である。
本実施形態では、図3に示す免震材料リストを、設計者がデータ入力部10を用いて入力する。
具体的には、使用される支持体として、高減衰ゴム系積層ゴム(HDRBのX4)のHDRB1X4(直径1300mm)、HDRB2X4(直径1400mm)、HDRB3X4(直径1500mm)、HDRB4X4(直径1600mm)、高減衰ゴム系積層ゴム(HDRBのX6)のHDRB1X6(直径1300mm)、HDRB2X6(直径1400mm)、HDRB3X6(直径1500mm)、HDRB4X6(直径1600mm)、天然ゴム系積層ゴム(NRB)のNRB1(直径800mm)、NRB2(直径850mm)、NRB3(直径900mm)、NRB4(直径1000mm)、NRB5(直径1100mm)、NRB6(直径1200mm)、NRB7(直径1300mm)、NRB8(直径1400mm)、すべり支承(低摩擦弾性すべり支承)のSB(L)1(直径1000mm)、SB(L)2(直径1100mm)、SB(L)3(直径1200mm)、減衰装置、の20種類が免震材料リストに記載されている。
ここで、高減衰ゴム系積層ゴムの「HDRB1のX4」と「HDRB1のX6」とは、使用されるゴムの材料が異なるものである。また、減衰装置は免震層に減衰作用(地震エネルギーの吸収作用)を与えるものであり、オイルダンパー、減衰こま、金属ダンパー等を含む。
また、建物とは、下部構造体と上部構造体との相互間の免震層に免震装置(免震材料)が介装されることにより、下部構造体に対して上部構造体を、異なる方向又は異なる量で水平方向に変位可能となるように構成された免震構造体である。免震装置(免震材料)は免震層に設置されている。また、免震構造体は、固有周期を長周期化することによる地震動入力の低減と、免震層に変形を集中させて地震エネルギーの効率的な吸収を両立するシステムである。よって、免震層を構成する免震装置(免震材料)の種別の選択と配置とを効率的に行うことである。
なお、免震材料リストとしては、上述した20種類に限定されず、他の種類の免震材料を選択しても良いし、又、20種類より多い免震材料から選択しても良いし、20種類より少ない免震材料から選択しても良い。
図4は、免震材料の使用比率を説明するための説明図である。
具体的には、「NRB(天然ゴム系積層ゴム)の長期軸力分担比率」は、NRB(天然ゴム系積層ゴム)が分担する長期軸力の比率であり、「HDRBのX6(高減衰ゴム系積層ゴム,X6型)の長期軸力分担比率」は、HDRBのX6(高減衰ゴム系積層ゴム,X6型)が分担する長期軸力の比率であり、「HDRBのX4(高減衰ゴム系積層ゴム,X4型)の長期軸力分担比率」は、HDRBのX4(高減衰ゴム系積層ゴム,X4型)が分担する長期軸力の分担比率であり、「SB(L)(低摩擦弾性すべり支承)の長期軸力分担比率」は、SB(L)(低摩擦弾性すべり支承)が分担する長期軸力の分担比率である。
図4に示す比率aは、ゴム系の免震材料(HDRBとNRB)とすべり支承とのうち、ゴム系の免震材料(HDRBとNRB)が分担する長期軸力の分担比率である。
ここで、比率aは、0.5~1.0の範囲内で、0.1刻みで変動させる。すなわち、ゴム系の免震材料(HDRBとNRB)で「50%」から「100%」の範囲で「10%」ずつ変動させて免震材料の組合せを作成する。
また、図4に示す比率bは、比率aのうち、天然ゴム系積層ゴム(NRB)の長期軸力の分担比率である。
ここで、比率bは、0.0~1.0の範囲内で、0.2刻みで変動させる。すなわち、比率aのうち、天然ゴム系積層ゴムで比率aの「0」、「20%」、「40%」、「60%」、「80%」、「100%」の6パターンで免震材料の組合せを作成する。
また、図4に示す比率cは、「1.0-比率b」すなわち、比率aのうち高減衰ゴム系積層ゴム(HDRB)の長期軸力の分担比率のうち、HDRB1のX6の長期軸力の分担比率である。
ここで、比率cは、0.0~1.0の範囲内で、0.2刻みで変動させる。すなわち、「1.0-比率b」のうち、HDRB1のX6の「0%」、「20%」、「40%」、「60%」、「80%」、「100%」の6パターンで免震材料の組合せを作成する。
例えば、比率aを0.8とした場合は、1.0-比率aから、すべり支承の長期軸力分担比率が0.2となる。また、比率bを0.6とした場合は、1.0-比率bから、高減衰ゴム系積層ゴムの長期軸力分担比率が0.4となる。また、比率cを1.0とした場合は、1.0-比率cからHDRBのX4の長期軸力分担比率が0.0となる。これらの分担比率から使用比率を求めると、「NRB(天然ゴム系積層ゴム)の長期軸力分担比率」が0.48、「HDRBのX6(高減衰ゴム系積層ゴム,X6型)の長期軸力分担比率」が0.32、「HDRBのX4(高減衰ゴム系積層ゴム,X4型)の長期軸力分担比率」が0.0、SB(L)の長期軸力分担比率が0.2となる。
なお、比率a、比率b、比率cの変動させる範囲は、図4に示すものに限定されず、又、変動させる刻みについても、図4に示すものに限定されない。
「減衰装置基数」は、使用する減衰装置の数である。
ここで、減衰装置基数は「0」~「8」の範囲であり、「2」刻みで変動させる。すなわち、減衰装置を使用しない場合を「0」、減衰装置を2個使用する場合を「2」、減衰装置を4個使用する場合を「4」、減衰装置を6個使用する場合を「6」、減衰装置を8個使用する場合を「8」として免震材料の組合せを作成する。
また、図4に示す例では、免震材料の長期軸力に対する基準検定比が0.9となるように設定されている。
図5は、免震材料の組合せを説明するための説明図である。
ここで、データ入力部10で入力された免震材料の組合せ(免震材料の使用比率)は、後述する配置記憶部26にIDと関連づけられて記憶されることとなる。
具体的には、免震材料の組合せは、図4に示す免震材料の使用比率を異ならせることで定められている。
そのため、「NRBの長期軸力分担比率」が6パターン、「HDRBのX6の長期軸力分担比率」が6パターン、「HDRBのX4の長期軸力分担比率」が6パターン、「減衰装置基数」が5パターンであるため、1080パターンの免震材料の組合せが設定される。
図5に示すように、ID「1」の免震材料の組合せ(免震材料の使用比率)では、図4の比率aを「0.5」、図4の比率bを「0.0」、図4の比率cを「0.0」、減衰装置基数を「0」とした場合の例である。
すなわち、図4の比率aが「50%」であり、図4の比率bが「0」であり、図4の比率cが「0」であり、減衰装置基数が「0」であることを示している。
なお、軸力の残りの「50%」はすべり支承で受けることとなる。
図5に示すように、ID「3」の免震材料の組合せ(免震材料の使用比率)では、図4の比率aを「0.5」、図4の比率bを「1.0」、図4の比率cを「0.0」、減衰装置基数を「0」とした場合の例である。
すなわち、図4の比率aが「50%」であり、図4の比率bが「50%」の「1.0」、すなわち、「100%」であり、HDRBは使用せず、すべてNRBを使用し、図4の比率cが「0」、すなわち、HDRBは使用しないことから、X4もX6も使用せず、減衰装置は使用しないことを示している。
なお、軸力の残りの「50%」はすべり支承で受けることとなる。
また、データ入力部10は、後述する算出部27が使用するデータを入力するものである。
本実施の形態では、予め定められた免震材料の配置位置に免震材料を選択し、選択した免震材料(以下、「免震材料の選択情報」という場合がある。)を入力する。
例えば、図6に示すように、構造物として、4×9スパンの上部建物を想定し、4×9の計36個(位置「1」~「36」)を予め免震材料の配置位置として定め、免震材料リスト(図3参照)から選択し免震材料(情報)を入力する。
ここで、配置の対称性からグルーピングを行い、長期軸力に対する検定比が、0.6以上、1.0以下、となるもののみ選択候補に残すフィルタリングを行った。また、外周に面しない位置はすべり支承が選択されないこととした。このため、本実施の形態では、総組み合わせは、7.96×10パターンとなり、当該パターン分のデータが入力される。
なお、設計者がデータ入力部10を使用して、免震材料の配置位置に免震材料を入力する場合の他、後述するコンピュータ20のCPUが免震材料リストから選択する場合も含むものである。
グルーピングは、例えば、図6に示すように、位置「2」「8」「29」「35」に配置される免震材料のグループ1(Gr1)、位置「3」「7」「30」「34」に配置される免震材料のグループ2(Gr2)、位置「4」「6」「31」「33」に配置される免震材料のグループ3(Gr3)、位置「5」「32」に配置される免震材料のグループ4(Gr4)、位置「1」「9」「28」「36」に配置される免震材料のグループ5(Gr5)、位置「10」「18」「19」「27」に配置される免震材料のグループ6(Gr6)、位置「11」「17」「20」「26」に配置される免震材料のグループ7(Gr7)、位置「12」「16」「21」「25」に配置される免震材料のグループ8(Gr8)、位置「13」「15」「22」「24」に配置される免震材料のグループ9(Gr9)、位置「14」「23」に配置される免震材料のグループ10(Gr10)、に分けるように行われる。
そのため、グループ1~6には、免震材料「HDRB1X4」~「HDRB4X4」、「HDRB1X6」~「HDRB4X6」、「NRB1」~「NRB8」の16種類から選択し、グループ7~10は、免震材料「HDRB1X4」~「HDRB4X4」、「HDRB1X6」~「HDRB4X6」、「NRB1」~「NRB8」、「SB(L)1」~「SB(L)3」の19種類から選択することとなる。
例えば、グループ1には免震材料「HDRB1X4」を、グループ2には免震材料「NRB1」を、グループ3には免震材料「NRB1」を、グループ4には免震材料「NRB1」を、グループ5には免震材料「NRB1」を、グループ6には免震材料「NRB1」を、グループ7には免震材料「HDRB2X6」を、グループ8には免震材料「HDRB2X6」を、グループ9には免震材料「SB(L)1」を、グループ10には免震材料「SB(L)1」を、選択して入力する。
なお、免震材料の配置位置をグルーピングして、グループ毎に免震材料を選択する場合に限定されず、位置「1」に免震材料「NRB1」を、位置「2」に免震材料「HDRB1X4」を、というように、免震材料の配置位置毎に免震材料を選択しても良い。
また、データ入力部10で入力された免震材料の選択情報は、図示しないが、後述する配置記憶部26にIDと関連づけられて記憶されることとなる。
コンピュータ20は、CPU(Central Processing Unit)、各処理ルーチンを実現するためのプログラム等を記憶したROM(Read Only Memory)、データを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)、記憶手段としてのメモリ、ネットワークインタフェース等を含んで構成されている。コンピュータ20は、機能的には、受付部21と、記憶部22と、解析部23と、保存部24と、選択部25と、配置記憶部26と、算出部27と、情報出力部28とを備えている。
受付部21は、データ入力部10により入力された建物情報と免震材料の選択情報とを受け付ける。
記憶部22には、受付部21によって受け付けられた建物情報と免震材料情報とが記憶される。例えば、図3に示すように、免震材料リストが記憶されるとともに、図5に示すように、免震材料の組合せ(免震材料の使用比率)も、IDと関連づけられて記憶される。
解析部23は、受付部21により受け付けられた建物情報に対して、免震材料の組合せ(免震材料の使用比率)を変えつつ応答解析を行うものである。
具体的には、図5に示す免震材料の組合せ毎に応答解析を行い、すべての免震材料の組合せ、本実施の形態では、1080パターン、について応答解析を行う。
図7は、種々の使用比率ごとの支持体の性能に影響する値についてグラフ化したものである。グラフの縦軸は免震層の層せん断力(kN)、横軸は免震層の最大応答変位(mm)であり、「X6」が図4、図5の「比率a」、「NRB」が「比率b」、「X4」が「比率c」、「SB」が「すべり支承」が、それぞれ引き受ける免震層の層せん断力であり、「TOTAL」が合計である。
例えば、ID「1」の免震材料の組合せの解析結果をグラフ(a)、ID「2」の免震材料の組合せの解析結果を(b)、ID「3」の免震材料の組合せの解析結果を(c)、ID「4」の免震材料の組合せの解析結果を(d)、ID「4」の免震材料の組合せの解析結果を(e)、ID「4」の免震材料の組合せの解析結果を(f)に、それぞれ示す。
そして、すべての免震材料の組合せの「TOTAL」を描画したグラフを図8に示す。このうち、太線で表した免震材料の組合せが、後述するが、保存部24で保存される最もスコアの高い免震材料の組合せである。
なお、応答解析に、機械学習や深層学習などによる応答推定を組み合わせても良い。
図9は、すべての解析部23の解析結果をプロットした結果を示す説明図である。横軸は100%時等価周期(秒)、縦軸は一層での最大応答転倒モーメント(kN・m)を表している。
ここでは、図9において免震層の最大応答変位が55cm以下で、縦軸の一層での最大応答転倒モーメントが小さくなる解析結果のID、具体的には、図9において点線で囲まれた複数の解析結果が、保存部24で保存される最もスコアの高い免震材料の組合せの候補となる。
保存部24は、建物が満たすべき所定の建物制約条件を満たした中で、予め定められた指標により解析部23の解析結果をスコア化し、その解析結果のうち最もスコアの高い免震材料の組合せを保存するものである。
ここで、建物が満たすべき所定の建物制約条件は、最大応答加速度や最大応答変位、層間変形角が所定の範囲内に収まることであるが、これに限定されず、他の制約条件であっても良い。
また、予め定められた指標は、転倒モーメント、上部建物の層せん断力係数、コストなどがある。
なお、予め定められた指標は、上述のすべてのものを採用する場合に限定されず、一部のみ採用しても良いし、又、他のものを指標として採用しても良い。
また、スコアが最も高い免震材料の組合せを決定する方法としては、既知の方法を採用して行えば良いため、特に限定はしないが、例えば、設計者が、免震材料の組合せの解析結果の転倒モーメント、上部建物の層せん断力係数、コストについて予め定めポイント化しておき、最もスコアの高い支持体の組合せを決定するようにしている。
なお、ポイント化については、性能に重み付けをおいた場合と、コストに重み付けをおいた場合とで、最もスコアの高い免震材料の組合せが変わるように設定しておいても良い。
例えば、性能に重み付けをおいた場合は、転倒モーメントや、上部建物の層せん断力係数に優れた免震材料の組合せに高ポイントを付与することや、コストに重み付けをおいた場合は、コストの安い免震材料の組合せに高ポイントを付与すること、などが考えられる。
次に、本実施の形態では、ID「15」が、最もスコアが高い免震材料の組合せであることが決定されて、当該ID「15」の免震材料の組合せが保存部24に保存された場合について説明する。
なお、最もスコアの高い免震材料の組合せが保存される際には、当該免震材料の組合せに換えて、当該免震材料の組合せから免震材料の設計に影響する値、例えば、転倒モーメント、免震層の最大応答変位、及び免震材料の性能に影響する値、例えば、特定の変位での免震層の層せん断力を抽出し、当該抽出された転倒モーメント、免震層の最大応答変位、特定の変位での免震層の層せん断力を保存するようにしても良い。
選択部25は、データ入力部10により入力された又はCPUにより選択された、免震材料の配置位置への免震材料の選択情報を受け付ける。
なお、選択部25を備えず、受付部21が兼用するようにしても良い。
算出部27は、選択部25により選択された免震材料の配置位置と、保存部24に保存された最もスコアの高い免震材料の組合せから抽出される免震材料の設計に影響する値とにより、選択された免震材料の検定に影響する値を算出すると共に、当該算出に使用された免震材料の配置位置へ選択された当該免震材料の組合せから抽出される免震材料の性能に影響する要素と、保存部24に保存された最もスコアの高い免震材料の組合せから抽出される免震材料の性能に影響する要素と、の差が最小となる免震材料の配置に関する最適化問題を解くことで、適正な支持体の種別及び支持体の配置の最終採用解を算出する。
ここで、免震材料の検定に影響する値は、例えば、免震材料に生じる長期軸力の検定比と、短期軸力の検定比と、偏心率である。これらの値は、保存部24に保存されている解析部23で実施した応答解析の結果のうち、最もスコアが高い免震材料の組合せから得られる免震材料の設計に影響する値(転倒モーメント、免震層の最大応答変位)と、選択部25により選択された免震材料の配置位置とに基づいて算定される。
ここで、最適化問題を解く際に用いられる免震材料の性能に影響する要素は、例えば、特定の変位での層せん断力である。そして、後述するように、免震材料の性能に影響する要素の一例である層せん断力の差が最小となる免震材料の配置を、最適化問題を解くことで決定する。
なお、これ等の免震材料の性能に影響する要素は、特定の変位での層せん断力に限定されず、例えば、偏心率、長期軸力、短期軸力などであっても良く、又、これらの複数の組合せであっても良い。
差が最小となる免震材料の配置は、選択された免震材料の検定に影響する値を支持体制約条件とし、保存部24に保存された免震材料の性能に影響する要素のうち、特定の変位での層せん断力と、選択部25により選択された免震材料の配置に基づいて算出された特定の変位での層せん断力との差を変数とする目的関数として、最適化問題を解くことで算出される。
かかる最適化問題は、図10に示す式(二乗和平方根)で定式化される。
ここで、dは、「100%変形時における高減衰ゴム系積層ゴムのX6の層せん断力のID=15との比」と1との差であり、dは、「100%変形時における天然ゴム系積層ゴムの層せん断力のID=15との比」と1との差であり、dは、「100%変形時におけるすべり支承の層せん断力のID=15との比」と1との差である。
特定の変位は上記の例では100%であったが、いくつかの変位(5%,200%など)でも良く、又、その組み合わせでも良い。
また、最適化問題に、免震材料の種類数やコストなど別の指標を加えても良い。ここで、種類数は少ない方が建物の制作がし易いため望ましい。
支持体制約条件は、長期軸力と、短期軸力と、偏心率とであり、具体的には、長期軸力が、検定比上限値1.0、下限値0.6、短期軸力が、検定比上限値1.0、下限値は、免震材料の免震性能が過大にならない限り、0(ゼロ)に近い値であっても好適であり、例えば、0.1、免震層の最大応答変位550mm時に固定、偏心率が、5mm変形時、100mm変形時、400mm変形時に3%未満である。
すなわち、上述した解析部23で実際の設計で目標とする性能を確定して保存部24に保存し、算出部27で選択部25により選択された免震材料の組合せから目標とする性能に近い免震材料の組合せを探すこととなる。
かかる最適化は、例えば、離散的最適化手法を用いて解くが、手法については、他の手法であっても良いし、又、複数の手法を組み合わせても良い。
情報出力部28は、算出部27によって算出された適正な免震材料の種別及び免震材料の配置の最終採用解に関する情報を出力する。
ここで、出力される適正な免震材料の種別及び免震材料の配置の最終採用解に関する情報としては、グループ1には免震材料「NRB1」を、グループ2には免震材料「HDRB1X4」を、というような形式の免震材料の種別及び免震材料の配置に関する情報が出力される。
なお、かかる最終採用解に関する情報の出力としては、グループ毎の免震材料ではなく、位置「1」には免震材料「NRB1」を、位置「2」には免震材料「HDRB1X4」を、というように位置毎に配置する免震材料を出力するようにしても良い。
免震材料の種別及び配置の最適化支援装置のユーザである設計者は、出力された免震材料の種別及び免震材料の配置を参考にして、対象の構造物の免震材料の種別及び免震材料の配置を決定する。
なお、出力される免震材料の種別及び免震材料の配置に関する情報は、1パターンに限定されず、複数パターン出力されても良い。
このような複数パターン出力される場合であっても、設計者が、複数の出力された免震材料の種別及び免震材料の配置を参考にして、対象の構造物の免震材料の種別及び免震材料の配置を決定することとなる。
出力部30は、情報出力部28によって出力された、免震材料の種別及び免震材料の配置に関する情報を結果として出力する。例えば、出力部30は、ディスプレイによって実現される。
免震材料の種別及び免震材料の配置を設計する設計者は、出力部30によって出力された免震材料の種別及び免震材料の配置に関する情報を確認し、対象の構造物の免震材料の種別及び免震材料の配置を決定する際の参考にする。そして、設計者は、最終的な免震材料の種別及び免震材料の配置を決定すると、実際の建設工事が行われる。
<免震材料の種別及び配置の最適化支援装置の作用>
つぎに、免震材料の種別及び配置の最適化支援装置100の作用を説明する。免震材料の種別及び配置の最適化支援装置100は、免震材料の種別及び配置の最適化支援処理ルーチン1と免震材料の種別及び配置の最適化支援処理ルーチン2とを実行する。
<免震材料の種別及び配置の最適化支援処理ルーチン1>
図1に示すように、受付部21が、免震材料の種別及び配置の最適化支援装置100のデータ入力部10による建物情報と免震材料情報との入力を受け付けると、記憶部22へ記憶させる。そして、免震材料の種別及び配置の最適化支援装置100のコンピュータ20は、応答解析の実行の指示信号を受け付けると、図11に示す免震材料の種別及び配置の最適化支援処理ルーチン1を実行する。
本ルーチンは、目標とする免震材料の性能、例えば、免震材料の組合せが満たすべき層せん断力、を導き出すものである。
ステップS100において、解析部23は、記憶部22に記憶された建物情報と免震材料情報とを取得する。そして、次のステップS101に進む。
ステップS101において、解析部23は、上述したステップS100において取得した建物情報と免震材料情報とを元に、応答解析を実行する。そして、次のステップS102に進む。
ステップS102において、解析部23は、保存部24により、ステップS102において実行された応答解析の解析結果のうち、予め定められた指標の最もスコアの高い免震材料の組合せを保存させる。
<免震材料の種別及び配置の最適化支援処理ルーチン2>
免震材料の種別及び配置の最適化支援装置100は、保存部24に最もスコアの高い免震材料の組合せが保存され、且つ、選択部25が免震材料の配置位置への免震材料の選択情報を受け付けると、図12に示す免震材料の種別及び配置の最適化支援処理ルーチン2を実行する。
本ルーチンは、ルーチン1で導き出された目標とする免震材料の性能に近い免震材料の配置を導き出すものである。
ステップS200において、選択部25が免震材料の配置位置への免震材料の選択情報を受け付け、配置記憶部26に記憶させる。そして、次のステップS201に進む。
ステップS201において、算出部27は、選択部25が受け付けた免震材料の配置位置に基づく免震材料の設計に影響する値として、例えば、転倒モーメントが算出され、当該算出に使用された免震材料と、保存部24に保存された最もスコアの高い免震材料と差が最小となる免震材料の配置を算出する。かかる算出は、選択部25が受け付けた免震材料の配置位置への免震材料の選択のすべてについて終わるまで繰り返し行われる。なお、選択部25が受け付けた免震材料の配置位置への免震材料の選択のすべてについてかかる算出を行う場合に限定されず、例えば、所定時間で終了し、算出が終わった免震材料の選択の中から差が最小となる免震材料の配置を算出するようにしても良い。そして、次のステップS202に進む。
ステップS202において、情報出力部28は、ステップS201において算出された、適正な免震材料の種別及び免震材料の配置の最終採用解に関する情報を出力する。
その後、出力部30は、情報出力部28によって出力された最終採用解に関する情報を結果として出力する。設計者は、出力された免震材料の種別及び免震材料の配置を参考にして、対象の構造物の免震材料の種別及び免震材料の配置を決定する。
なお、図11の処理と図12の処理とは、図12の処理のステップS200に相当する免震材料の配置位置への免震材料の選択情報を予め設定しておくことで、処理を分けず、図11のステップS102から図12のステップS200へ進むようにしても良い。
以上詳細に説明したように、本実施形態では、設計者の見識と経験に頼らず、免震材料の選択と配置とを効率的に行うことを可能にすることができる。
また、本実施形態では、免震材料の選択と配置を仮決定した後、応答解析をして所定の性能を満たすか判断する場合に比べ、事前に目標とする性能を確定することで、応答解析をした後に所 定の性能を満たさない場合に必要となる設計フローの手戻りを防止することができる。
すなわち、免震材料の選択と配置を仮決定した後、応答解析をして所定の性能を満たすか判断する場合は、所定の性能を満たさない場合に、再度免震材料の選択と配置を仮決定し、応答解析をして所定の性能を満たすかを判断する、という処理を所定の性能を満たす免震材料の選択と配置とが見つかるまで繰り返す必要があり、多くの時間や労力がかかっていた。
このため、本発明では、応答解析を事前に行い、目標とする性能を確定しておくことで、所定の性能を満たす免震材料の選択と配置とが見つかるまで設計を繰り返す必要をなくすことが可能となる。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。
例えば、上記実施形態では、支持体としての免震材料の種別及び配置の最適化を支援する場合を例に説明したが、免震材料に限定されず、杭基礎の種別及び配置の最適化を支援する場合に用いても良い。
ここで、杭基礎とした場合は、上述した免震材料の設計に影響する値に相当する杭基礎の設計に影響する値は、例えば、層せん断力係数である。
杭基礎の種別としては、杭基礎の径の大きさや、コンクリート杭、鋼杭などの杭の種類、場所打ち杭による工法、既製杭による工法などの工法の種類、拡底径、鉄筋量、鋼管サイズ、鋼管長さ、杭基礎の杭頭と建物との間の接合構造として、剛接合や、半剛接合、ピン接合、などがあり、上記実施形態を変形して、杭基礎の種別及び配置の最適化を支援するようにしても良い。
また、上記ではプログラムがHDDなどの記憶部(図示省略)に予め記憶(インストール)されている態様を説明したが、プログラムは、CD-ROM、DVD-ROM及びマイクロSDカード等の記録媒体の何れかに記録されている形態で提供することも可能である。
また、本発明は、支持体の種別及び配置の最適化支援装置として説明しているが、支持体の種別及び配置の最適化支援方法とすることも可能である。
この場合には、建物に関する情報である建物情報と、使用する支持体に関する支持体情報とを入力するデータ入力ステップと、建物情報に対して、支持体情報に含まれる支持体の組合せを変えつつ応答解析を行う解析ステップと、建物が満たすべき所定の建物制約条件を満たした中で、解析ステップの解析結果のうち予め定められた指標の最もスコアの高い支持体の組合せを保存する保存ステップと、予め定められた支持体の配置位置への前記支持体の選択を受け付ける選択ステップと、選択ステップにより選択された支持体の配置位置と、保存ステップで保存された最もスコアの高い支持体の組合せから抽出される支持体の設計に影響する値とにより、選択された支持体の検定に影響する値を算出すると共に、当該算出に使用された支持体の配置位置へ選択された当該支持体の組合せから抽出される支持体の性能に影響する要素と、保存部ステップにより保存された最もスコアの高い支持体の組合せから抽出される支持体の性能に影響する要素と、の差が最小となる支持体の配置に関する最適化問題を解くことで、適正な支持体の種別及び支持体の配置の最終採用解を算出する算出ステップと、算出ステップにより算出された適正な支持体の種別及び支持体の配置の最終採用解に関する情報を出力する情報出力ステップと、を含む支持体の種別及び配置の最適化支援方法、としてとらえることが可能である。
10 データ入力部
20 コンピュータ
21 受付部
22 記憶部
23 解析部
24 保存部
25 選択部
26 配置記憶部
27 算出部
28 情報出力部
30 出力部
100 免震材料の種別及び配置の支援装置

Claims (4)

  1. 建物に関する情報である建物情報と、使用する支持体に関する支持体情報とを受け付ける受付部と、
    前記受付部により受け付けられた前記建物情報に対して、前記支持体情報に含まれる前記支持体の組合せを変えつつ応答解析を行う解析部と、
    前記建物が満たすべき所定の建物制約条件を満たした中で、前記解析部の解析結果のうち予め定められた指標の最もスコアの高い前記支持体の組合せを保存する保存部と、
    予め定められた支持体の配置位置への前記支持体の選択を受け付ける選択部と、
    前記選択部により選択された前記支持体の配置位置と、前記保存部に保存された最もスコアの高い支持体の組合せから抽出される前記支持体の設計に影響する値とにより、選択された当該支持体の検定に影響する値を算出すると共に、当該算出に使用された前記支持体の配置位置へ選択された当該支持体の組合せから抽出される前記支持体の性能に影響する要素と、前記保存部に保存された最もスコアの高い支持体の組合せから抽出される当該支持体の性能に影響する要素と、の差が最小となる前記支持体の配置に関する最適化問題を解くことで、適正な支持体の種別及び支持体の配置の最終採用解を算出する算出部と、
    前記算出部により算出された適正な支持体の種別及び支持体の配置の最終採用解に関する情報を出力する情報出力部と、
    を含む支持体の種別及び配置の最適化支援装置。
  2. 前記建物情報には、少なくとも建物の面積、階数が含まれる請求項1に記載の支持体の種別及び配置の最適化支援装置。
  3. 前記支持体の設計に影響する値は、少なくとも層せん断力係数、又は転倒モーメントが含まれる請求項1又は2に記載の支持体の種別及び配置の最適化支援装置。
  4. 前記支持体は、免震材料であり、
    差が最小となる前記免震材料としての前記支持体の配置は、前記免震材料に生じる長期軸力と、短期軸力と、免震層全体の偏心率とを支持体制約条件とし、前記保存部に保存された前記免震材料としての前記支持体の性能に影響する要素のうち、特定の変位での免震層の層せん断力と、前記選択部により選択された前記免震材料としての前記支持体の配置に基づいて算出された特定の変位での免震層の層せん断力との差を変数とする目的関数として、前記最適化問題を解くことを特徴とする請求項3に記載の支持体の種別及び配置の最適化支援装置。
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