JPH08120973A - 免震建築の設計方法及びこれを用いて建てられた特殊建 物 - Google Patents

免震建築の設計方法及びこれを用いて建てられた特殊建 物

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JPH08120973A
JPH08120973A JP28146294A JP28146294A JPH08120973A JP H08120973 A JPH08120973 A JP H08120973A JP 28146294 A JP28146294 A JP 28146294A JP 28146294 A JP28146294 A JP 28146294A JP H08120973 A JPH08120973 A JP H08120973A
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damper
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Hideyuki Tada
英之 多田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 積層ゴムと弾塑性ダンパーを免震層として、
建物の下部に設けた免震建築を、建設条件に応じて容易
に設計できるようにし、在来型の耐震設計では種々の問
題があった特殊な建物を、容易に建てることを可能とす
る。 【構成】 地震のエネルギー入力量が、積層ゴムの弾性
歪エネルギーとダンパーの塑性歪エネルギーとの総和に
一致することから導かれる応答予測式等に基づき作成さ
れる数種類のグラフを参照し、積層ゴムに載荷される柱
軸力と地震入力の等価速度VEから、周期Tfとダンパー
の降伏せん断力αsの決定、積層ゴムの直径Dの決定を
行い、これより積層ゴムと弾塑性ダンパーの仕様を定め
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、積層ゴムと弾塑性ダ
ンパーを免震層として、建物の下部に設けることによ
り、地盤震(振)動から建物を絶縁し、巨大地震時にも
建物空間の安定性を保持できる免震建築を、建設条件に
応じて容易に設計できるようにした免震建築の設計方法
に関する。
【0002】特に、この発明は、在来型の耐震設計で
は、レンガ造りのように建築部材間の接合に十分な耐震
強度を与えにくい建物、内部空間に伝達される地震振動
によって機能が損なわれる建物、ホール等の巨大空間を
下部に設けるため耐震設計上の制約が大きくなる建物
を、夫々の問題を解決して建設することを可能とするも
のである。
【0003】
【従来の技術】本出願人は、図19に示すように建物1
の下部に積層ゴムアイソレータ2と弾塑性ダンパー3か
らなる免震層4を設けることにより、地震から建物を保
護する免震建築を提唱し、その改良を行って来た。
【0004】ここで、積層ゴム2は、図20に示すよう
に、円盤状の薄いゴムシート5と鋼板6をサンドイッチ
状に積層・接着した構造のもので、その形状・特性は、
ゴムシートの直径D、ゴム一層厚t、及び層数nにより
決定される。
【0005】積層ゴム2を圧縮すると、図21に示すよ
うにゴムシート5は半径方向(外側)へ変形しようとす
る。しかし、ゴムシート5は鋼板6に接着されているた
め、ゴムシートの変形は拘束される。この拘束効果とゴ
ム材料の特性(ポアソン比が約0.5)により、ゴムシ
ート5の中心部には三軸圧縮応力(静水圧)状態が形成
され、高い圧縮剛性を示す。この中心部によって、高い
耐荷能力が得られる。この状態で、積層ゴムが水平力を
受けた場合、鋼板はゴムシートのせん断変形に対し何ら
拘束しないため、せん断変形はゴム自体のせん断変形と
なり、柔らかな水平剛性を示す。これによって、建物荷
重を支持しながら、地震時には上部構造への地震力の伝
達を防ぐ。
【0006】また、弾塑性ダンパー3は、図22に一例
を示すように、建物と地盤側基礎との間に鉛や鋼材等を
自由変形可能な状態に取り付けたもので、これらの素材
の塑性変形、摩擦力等を利用して、地震エネルギーの大
部分を吸収・消費し、免震層の最大変形量を一定限度内
に抑え、かつ振動(揺れ)を早期に収斂させる。さら
に、このダンパーの初期剛性により、小振動や台風に対
し建物を固定して居住性を確保する効果も得られる。
【0007】上記免震建築を採用した場合の効果を、図
23にイメージとして示す。建物を地盤に固定するとい
う従来の建築構造であると、同図上段に示すように、せ
ん断力、曲げ応力、ロッキング、スウェイが、地震入力
に応じて発生し、建物の破壊の原因となる。免震建築に
すると、同図下段に示すように、せん断力が免震層に集
中する結果、建物は保護され、曲げ応力、ロッキングも
無視できるようになる。スウェイ運動は、積層ゴムによ
る復元を伴う剛体併進運動となり、地盤に対する位置ず
れという現象はなくなる。
【0008】免震層により建物の固有周期を4秒以上と
した場合の場合には、せん断変形は、柱部材角の変位量
で在来型の1/400〜1/1000程度にできる。ま
た、曲げ変形は在来型の1/5〜1/8程度になり、ロ
ッキングは、アイソレ一タに引張力が発生しないため起
こらない。このロッキングなしという効果により、水平
断面の縦横比H/L=4〜8程度という薄型の建物が転
倒のおそれなく建設可能となる。
【0009】なお、免震建築の周期Tfは、弾塑性ダン
パーの剛性を無視し、上部構造を剛体と仮定し、積層ゴ
ムの水平剛性の合計Khと建物重量Wを用いて、次式か
ら算出される。
【数1】
【0010】上記積層ゴムと弾塑性ダンパーについて、
本出願人は実験・研究を重ねることにより、免震に適し
た形状、材質、使用条件として、次のようなものを見出
している。 [積層ゴム] ・1次形状係数S1は20〜30程度、2次形状係数S2
は5以上とする。 ・常時面圧σは100〜200kg/cm2、積層ゴムの設
計変位は、せん断変形率で250%程度以下の条件で使
用する。
【0011】ここで、1次形状係数S1とは、ゴム1層
の拘束面積を自由表面積(側面積)で除した値として定
義され、計算式はS1=D/4tとなる。主に積層ゴム
の圧縮剛性や曲げ剛性に関係する係数である。S1が大
きいほど、直径に対するゴム層の厚さは薄くなり、鉛直
剛性や曲げ剛性が大きくなる。
【0012】2次形状係数S2とは、積層ゴムの直径を
ゴム全層厚で除した値で、積層ゴムの安定性を表す指標
である。計算式は、S2=D/ntとなる。S2が大きく
なるほど、積層ゴムは偏平になる。主に載荷能力や水平
剛性に関係する係数である。一次形状係数S1を20〜
30程度とし、2次形状係数S2を5以上とすると、積
層ゴムの、水平変形時の変形の大部分をせん断変形が占
めるようになり、圧縮荷重の変動に対する水平剛性の変
化は無視できるようになる。これによって、積層ゴムの
水平剛性を、図24(左)に示すように、地震時におい
ても一定と看做せるため、設計・解析上非常に有効とな
る。
【0013】この関係はτ=Gγと表され、その勾配が
ゴム材料のせん断弾性率Gとなる。この様な関係から、
積層ゴムの水平剛性khは、次式で表せる。
【数2】
【0014】また、常時面圧σとは、建物が静止状態の
とき積層ゴムに作用する鉛直荷重を、積層ゴムの断面積
で除した値をいい、上述した100〜200kg/cm2
範囲は、上述したゴムシート中心部の3軸圧縮応力(静
水圧)状態を安定を保って形成するために必要な条件で
ある。なお、面圧が200kg/cm2に近くなる場合には
大変形時の安定性を考慮して、S1=30程度、S2=6
〜7程度にする事が望ましい。
【0015】建物が、直径70cmの積層ゴム(S2
5,kh=1.1ton/cm)で支持されているとした時の
免震建築の周期Tfと積層ゴムの面圧σの関係は、次表
で示される。
【表1】
【0016】せん断変形率とは、積層ゴムの水平変形量
を全ゴム厚で除した値を百分率で表した値である。使用
条件を250%程度以下としたのは、この変形量であれ
ば、積層ゴムのせん断変形は線形とみなせ、設計作業を
画一化できるからである。なお、破断変位は、400%
以上であり、1.5倍以上の余裕があることになる。
【0017】[弾塑性ダンパー]弾塑性ダンパーは、塑
性変形により地震エネルギーの大部分を吸収・消費する
もので、鉛直荷重を支持する必要はない。したがって、
図22に示すように建物である上部構造と地盤側の基礎
に、変形可能な状態で両端を固定される。この素材は、
鉛や鋼材を使用したものが適している。これらの素材は
耐久性に富み長期にわたって安定した性能が得られると
ともに、その履歴曲線を、図24(右)に示すような完
全弾塑性型にモデル化できるからである。すなわち、完
全弾塑性型モデルでは、降伏耐力と降伏変位が主な変数
となり、免震層の最大変位量は、ダンパーの降伏耐力に
依存するため、ダンパーの必要量は降伏耐力によって決
定される。なお、降伏後の剛性が0でないモデルは、バ
イリニア(Bi−Liner)型と呼ばれ、鋼材を使用
したものに適用される。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】上記研究成果により、
免震建築の有効な寸法形状・素材の範囲が明らかにされ
た。
【0019】しかし、実際の建物に即して仕様を決定し
ようとする場合、どのように設計すれば、予定した地震
の大きさと建物の規模に対して適切な免震作用を発揮で
きるかは、明らかにされているとは言えない。
【0020】そこで、本発明は、現在までに蓄積された
データを総合し、誰にでも適切な設計ができるように免
震設計方法をシステム化して提供することを目的とす
る。
【0021】この設計システムは、もう一つの目的とし
て、地震エネルギーを各階に分散させるという在来型の
耐震設計方法において問題が残されていた特殊な構造・
使用目的の建物を、それらの問題を解決しながら安全を
保証して建築可能とするものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明は、後述する手順
によって、建物の規模と免震対象とする地震の大きさか
ら、積層ゴムと、弾塑性ダンパーの仕様を決定する方法
である。具体的な設計手順を説明する前に、設計の前提
となる事項について説明しておく。
【0023】本設計方法において用いる免震部材は、性
能確認済みのもののみとする。これは、設計時に大地震
時の建物挙動を工学的定量性を以って、予想可能なもの
とするためである。性能確認済みの免震部材として、積
層ゴムは天然ゴム系積層ゴムを、弾塑性ダンパーは、鉛
又は鋼棒を利用した履歴型ダンパーを採用する。これら
は多数のデータが揃っているので、直ちに利用可能であ
る。
【0024】また、使用される標準型積層ゴムの形状
は、前述したように、1次形状係数S1を20〜30程
度、2次形状係数S2を5以上とする。この積層ゴム
は、常時面圧σは100〜200kg/cm2、せん断変形
率で250%程度以下の条件で使用されることが予定さ
れ、弾塑性ダンパーは、完全弾性型としてモデル化し、
必要な振動エネルギー吸収能力を持つものを選定するこ
とが予定される。
【0025】免震対象とする地震によるエネルギー入力
量は、エネルギーの等価速度VEで表され、以下の説明
例では、地盤種別毎に以下の様に設定するものとする。 第1種地盤:VE=120cm/sec 第2種地盤:VE=150cm/sec 第3種地盤:VE=200cm/sec
【0026】設計の過程で、図2〜図16に示す、次の
ような(イ)〜(ヘ) のグラフが参照される。各グラフに用
いられている記号は次のように定義される。 W:建物総重量(ton) Kh:積層ゴムの水平剛性の総計(ton/cm) Tf:免震建築の周期(=2π〔W/Khg1/2)(se
c) Qf:積層ゴムのせん断力の総計(ton) αf:積層ゴムのせん断力係数(=Qf/W) Qy:ダンパーの降伏耐力の総計(ton) αs:ダンパーの降伏せん断力係数(=Qy/W) α1:べースシヤ係数(=αs+αf) δmax:免震層最大変位(cm) g:重力加速度(=980cm/sec2) ただし、これらのグラフにおいて、積層ゴムは常に線形
とし、そのせん断力係数はG=4kg/cm2としている。
【0027】これらのグラフは、エネルギーの等価速度
Eで表される地震によるエネルギー入力量が、積層ゴ
ムの弾性歪エネルギーとダンパーの塑性歪エネルギーと
の総和に一致することから導かれる応答予測式等に基づ
き作成される。
【0028】この応答予測式について、さらに説明す
る。地震により建物に投入されるエネルギー入力は、地
震力(−my)の作用により建物が変形するときに、こ
の地震力によってなされた仕事(=力×変位)の総和の
ことである。このエネルギー入力量Eは、建物の1次固
有周期と建物総質量にしか依存しない安定した量である
ことが分かっている。従って、エネルギー入力量Eは、
等価速度VEを用いて次式のように表される。
【数3】 等価速度VEは、建物の周期に影響され変動するが、免
震建築の周期領域では、ほぼ一定と考えられている。
【0029】免震建築に於いては、上部構造は地震によ
る入力エネルギーの吸収には関与せず、積層ゴムとダン
パーのみがエネルギー吸収を行うことになる。図24に
示したように積層ゴムは線形の復元力特性、弾塑性ダン
パーは完全弾塑性型の復元力特性でモデル化できる。積
層ゴムの弾性歪エネルギーをWe、ダンパーの塑性歪エ
ネルギー(履歴曲線で囲まれる面積に相当)をWpとす
る時、エネルギーの釣り合いは次式で表せる。 We+Wp=E
【0030】WeとWpを免震層変位δmaxや免震建築の
周期Tfで表して、整理することでべースシヤ係数α
1が、δmax、Tf、及びVEの関数として求められる。な
お、この応答予測式は、「日本建築学会免震建築設計指
針(第2版)1993年」に詳しく説明されている。応
答予測式により導かれるグラフは次の(イ) (ロ) 〔図2〜
図7〕である。 (イ) べースシヤ係数α1と免震層最大変位δmaxの関係
を、免震建築の周期Tfごとに示すグラフ〔地盤種別
(等価速度VE)毎に作成される。〕 (ロ) 周期Tfと最大変位δmaxの関係を、ダンパーの降伏
せん断力係数αsごとに示すグラフ〔地盤種別(等価速
度VE)毎に作成される。〕
【0031】また、積層ゴムの形状によって決まる水平
剛性と免震建築の固有周期等から、次の(ハ) 〜(ヘ) のグ
ラフ〔図8〜図16〕が算出される。 (ハ) 積層ゴム直径Dと面圧σの関係を、免震建築の周期
f毎に描いたグラフ(各2次形状形数ごとに作成され
る。) (ニ) 柱軸力と積層ゴム直径Dの関係を、面圧σをパラメ
ータにして描いたグラフ (ホ) 積層ゴムの水平剛性と直径Dの関係を2次形状係数
2毎に示すグラフ (ヘ) 積層ゴムの鉛直剛性と直径Dとの関係を1次形状係
数S1毎に示すグラフ
【0032】図中のBは、ゴム材料の体積弾性率、κは
ゴム硬度による修正係数である。積層ゴムの剛性算出式
の詳細については、前記「日本建築学会免震建築設計指
針」に記載されている。
【0033】(イ) のグラフからは、べースシヤ係数が、
ある変位で極小値をとることが分かる。周期Tfが大き
い程、べースシヤ係数α1は小さくなる。免震建築の周
期Tfが4秒以上の時、地震時応答が入力波の影響を受
けにくく、応答値も十分小さくなることが分かってい
る。よって、周期4秒以上となるように設計すること
が、性能の高い免震建築実現の為には必要である。α1
が極小値をとる免震層変位は、免震建築の周期にかかわ
らず、20〜40cm程度である。
【0034】(ハ) のグラフは周期Tfと最大変位δmax
関係を示し、積層ゴムの直径D毎の、免震建築の周期を
達成するために必要な面圧のレべルを知ることができ
る。
【0035】柱軸力と積層ゴム直径Dの関係を、面圧σ
をパラメータにして描いた(ニ) のグラフからは、1つの
柱毎に積層ゴムの直径と面圧の関係を知ることができ
る。
【0036】(ホ) のグラフからは、2次形状係数S2
ついての積層ゴムの水平剛性と直径Dの関係がわかる。
水平剛性は直径や2次形状係数S2に比例して大きくな
る。G=4kg/cm2としているが、より柔らかいゴム材
料を用いることができれば、水平剛性をより小さくする
ことができる。
【0037】(ヘ) のグラフは、1次形状係数S1につい
ての積層ゴムの鉛直剛性と直径Dとの関係を示す。鉛直
剛性は、1次形状係数S1の増加に伴い増大している。
(ホ)と(ヘ) のグラフより、鉛直剛性と水平剛性の比は、
1000〜2000倍程度に設定できることがわかる。
これは、一般認識として必要とされている200倍以上
という値を大きく上回るものである。このグラフ(ホ)と
(ヘ)より、この発明で設計された積層ゴムの支持性能を
確認できる。
【0038】本発明方法は、これらのグラフ(イ)〜(ホ)を
用い、上記標準型積層ゴムと弾塑性型ダンパーの諸値
を、以下の(1) から(10) 手順を踏むことにより決定す
る。(この概要は、図1のフローチャートに示され
る。)
【0039】(1) 建物平面計画 各標準型積層ゴムに載荷される柱軸力を算出し,地盤種
別(地震のエネルギー入力量Eの等価速度VE)を決定
する。 (2) 免震建築の性能決定 (1) で設定したVEに基づいて、設計条件に合致する免
震層変位δmaxとべースシヤ係数α1を得るために必要な
免震建築の周期Tfとダンパーの降伏せん断力係数α
sを、上記グラフ(イ),(ロ) から設定する。 (3) 積層ゴムの最小径の算出 積層ゴムの最小径は、免震層変位δmaxの2倍とする。 (4) 積層ゴムの面圧σの把握 グラフ(ハ) より、(2) で設定した免震建築の周期Tf
得るために必要な面圧を把握する。 (5) 積層ゴム直径の選択 平均的に(4) で得られた面圧になるように、グラフ(ニ)
を用いて、各柱軸力に対応する積層ゴムの直径Dを選択
する。積層ゴムの直径は、(3) で求めた最小径以上とす
る。積層ゴムの直径が100cmを越える様な場合には、
柱下に2体の積層ゴムを設置することも検討する。 (6) 水平剛性の算出 各積層ゴム直径に応じた水平剛性を算出し、グラフ(ホ)
より、免震層全体の水平剛性Khを求める。 (7) 免震建築の周期の比較 (6) で得られた水平剛性から算出した周期Tと(2) で設
定した免震建築の周期Tfを比較する。両者がほぼ一致
する場合は(8) へ、異なる場合は(5)へ戻り、直径の再
設定を行う。それでも設定した周期に対応しない場合
は、(1) 若しくは(2) へ戻り、全体計画の見直し、ある
いは設計条件を再考する。 (8) 積層ゴムの仕様の決定 直径やゴム厚の組み合わせに注意し、上記1次形状係数
及び2次形状係数の範囲を満たすようにする。 (9) ダンパーの仕様の決定 設定した降伏せん断力係数αsに建物全重量Wを乗じ
て、必要な降伏耐力を求め、これを満たす様にダンパー
の種類と個数を決定する。 (10) ねじれの検討 ダンパーの配置計画は、上部構造の重心と免震層の剛心
をできるだけ一致させるように行う。
【0040】なお、本発明方法は、具体例である図2〜
図16のグラフの使用に限定されないことはもちろんで
ある。すなわち、前記地盤種別は便宜上の分類であっ
て、入力エネルギーの等価速度VEは任意に区分できる
し、積層ゴムに異なるせん断力係数Gのもの、例えば3
kg/cm2、或いは2kg/cm2のものを用いることもでき
る。これらの場合は、これに対応して上記グラフ(イ)〜
(ヘ) が同様に作成され、使用されることになる。
【0041】
【作用】上記設計方法は、建物の規模と積層ゴムの配置
によって決まる積層ゴムに載荷される柱軸力と、予想さ
れる地震の規模等に応じて設定した地盤の種類(等価速
度VE)から、所定のグラフを用いて、設計条件(最大
変位δmaxとスペーシャ係数α1)に応じた建物の周期T
fとダンパーの降伏せん断力αsを決定し、面圧σとの関
係で積層ゴムの直径Dを仮に決定する。
【0042】さらに、これによって定まる、免震層全体
のせん断ばね係数が、周期Tfに合致するか否かを確認
することにより、直径DとダンパーのαSを最終決定す
る。
【0043】積層ゴムの直径Dと弾塑性ダンパーの降伏
せん断力αSが決まれば、一次形状係数S1と二次形状係
数S2が所定条件を満たすように積層ゴムの仕様を選択
し、弾塑性ダンパーの大きさと配置個数を決定すること
ができる。
【0044】このように本発明は、積層ゴムの大きさと
必要な弾塑性ダンパーの量を、設計条件に応じて、既知
のデータより合理的に決定できるから、免震設計をだれ
にでも画一的に行うことができるようになり、免震建築
の設計が容易になる。
【0045】また、この発明の方法で設計することによ
り、従来の耐震設計方法では、問題があるとされていた
特殊建物を、後述するように、それらの問題を解決して
安全に建てることができるようになる。
【0046】
【実施例】本発明方法で設計される免震構造は、一般の
建物の全てに地震対策として適用できる他、道路脇の建
物、駅舎その他において地震以外の振動外乱を遮断し、
空間の安定性を追求するための構造としても利用でき、
万能型の免震構造と言える。次に、本発明の設計方法の
実施対象例として、従来の耐震設計方法では難点が大き
かった特殊な建物について説明する。
【0047】これは、従来の耐震設計方法では、 耐
震強度が与えにくい、 内部機能が損なわれる、 設
計上の制約が大きくなる等の問題があったが、本発明方
法で設計することによって、初めて、それらの問題を解
決できる特殊な建物である。
【0048】 従来の耐震設計法では耐震強度が与え
にくい建物としては、図17に示すような、レンガ造
り、石造り、コンクリートブロック造り、プレキャスト
コンクリートパネルの組立構造等の建物がある。これら
は、個々の部材間の接合が地震外乱に対して耐力不足と
なるため、何等かの耐震補強策が要求され、我が国では
規模の規制が更に強化されようとしているものである。
【0049】このような建物に対して、本発明方法で設
計を行うと、免震層によって地震入力を絶縁できるた
め、建物自体は静止状態の自重にのみ耐えるように設計
すればよくなり、高層化も容易に可能となる。
【0050】 また、従来の耐震設計法では、地震に
より建物の内部機能が損なわれてしまう建物としては、
学校、病院、庁舎、コンピュータセンター等がある。こ
れらの建物は、建物内の人の安全確保、災害時にも機能
が保持されること、内部器材を振動から高度に保護する
ことが要求されているものであるが、耐震設計方法では
地震入力を、各階に分散吸収させるという考えに立つた
め、大地震に対し、その機能を保証できなかった。これ
らの建物を、本発明方法で免震建築として設計すると、
建物自体を保護しながら小振動から大地震までの範囲
で、内部空間への振動伝達を極めて小さなものとし、そ
の機能を確保できる。
【0051】 従来の耐震設計方法では、設計上の制
約が大きくなる建物とは、空間の機能を最優先し、耐震
安全性の確保が建築計画上の要求と著しく対立するよう
な建物をいう。これは、例えば図18に示したような巨
大空間を地上階にとり上部にオフィス空間を設定した都
市型建築、銀行のバンキングホール、市庁舎、劇場等の
一階部分のホール、ホワイエ、更に一階部分にピロティ
ー、駐車場の上部に住居部分を持つマンション、鉄道道
路に近接又は跨いで建つ建物、ショッピングモールの上
に住居部分を持つ複合ビル等が挙げられる。
【0052】このような建物を、従来の耐震設計法で建
設すると、地震に耐えることを条件とする支持部材の構
成・配置で、下部空間の設計に甚だしい制約を受ける
が、本発明方法で設計すると、支持部材は建物の静止重
量を支えればよいので、その設計制約を著しく緩和若し
くは排除することが可能である。
【0053】また、高さに対して接地面積が小さく、か
つ水平断面の縦横比が大きいスレンダー(薄型)な形状
のため、ロッキングによって転倒しやすい建物の基礎
を、この発明の方法で設計すれば、地震による転倒のお
それなく容易に建てることができる。
【0054】
【発明の効果】この発明方法によれば、積層ゴムと弾塑
性ダンパーを組み合わせて構成され、本出願人が実物大
実験によって実用範囲を確認した免震建築を、実際の建
物に即し、要求性能に対し最適化して、容易に設計でき
るようになる。
【0055】この方法は、上記免震建築について実物大
実験等によって蓄積されたデータに基づき工学的定量性
をもって、その性能を決定するものであるため、大地震
に対しても高い信頼性が保証される。これは、現実の建
物に対し実物大実験なく、ただちに実施できるという点
で大きな利点となる。
【0056】また、この発明方法で免震層を設計するこ
とにより、在来型の手法で非地震地域に建設されて来た
建築物(前記レンガ造りの建物等)を、地震発生のおそ
れがある地域に、容易に導入できるようになる。これ
は、耐震上補強建て替えが必要になった既存建築物に、
これを行わず、この発明によって設計される免震層を基
礎部に組み入れることによって現状維持が図れることを
も意味する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法の実施手順を示すフローチャート
【図2】べースシヤ係数α1と免震層最大変位δmaxの関
係を、免震建築の周期Tfごとに示す第1種地盤(VE
120cm/sec)におけるグラフ(イ)
【図3】周期Tfと最大変位δmaxの関係を、ダンパーの
降伏せん断力係数αsごとに示す第1種地盤(VE=12
0cm/sec)におけるグラフ(ロ)
【図4】べースシヤ係数α1と免震層最大変位δmaxの関
係を、免震建築の周期Tfごとに示す第2種地盤(VE
150cm/sec)におけるグラフ(イ)
【図5】周期Tfと最大変位δmaxの関係を、ダンパーの
降伏せん断力係数αsごとに示す第2種地盤(VE=15
0cm/sec)におけるグラフ(ロ)
【図6】べースシヤ係数α1と免震層最大変位δmaxの関
係を、免震建築の周期Tfごとに示す第3種地盤(VE
200cm/sec)におけるグラフ(イ)
【図7】周期Tfと最大変位δmaxの関係を、ダンパーの
降伏せん断力係数αsごとに示す第3種地盤(VE=20
0cm/sec)におけるグラフ(ロ)
【図8】積層ゴム直径Dと面圧σの関係を、免震建築の
周期Tfごとに描いた2次形状係数S2=5の場合のグラ
フ(ハ)
【図9】積層ゴム直径Dと面圧σの関係を、免震建築の
周期Tfごとに描いた2次形状係数S2=6の場合のグラ
フ(ハ)
【図10】積層ゴム直径Dと面圧σの関係を、免震建築
の周期Tfごとに描いた2次形状係数S2=7の場合のグ
ラフ(ハ)
【図11図】柱軸力と積層ゴム直径Dの関係を、面圧σ
をパラメータにして描いた積層ゴム1体の場合のグラフ
(ニ)
【図12図】柱軸力と積層ゴム直径Dの関係を、面圧σ
をパラメータにして描いた積層ゴム2体の場合のグラフ
(ニ)
【図13図】積層ゴムの水平剛性と直径Dの関係を2次
形状係数S2ごとに示すグラフ(ホ)
【図14図】積層ゴムの鉛直剛性と直径Dとの関係を2
次形状係数S2=5とし、各1次形状係数S1毎に示した
グラフ(ヘ)
【図15図】積層ゴムの鉛直剛性と直径Dとの関係を、
2次形状係数S2=6として、各1次形状係数S1毎に示
したグラフ(ヘ)
【図16図】積層ゴムの鉛直剛性と直径Dとの関係を2
次形状係数S2=7として、各1次形状係数S1毎に示し
たグラフ(ヘ)
【図17図】レンガ造り、石造りの建物の例を示す図
【図18図】ホール、駐車場等の巨大空間を下部に持つ
建物の例を示す図
【図19図】本発明方法の設計対象とする免震建築の基
本構造を示す図
【図20図】積層ゴムの構造を説明する図
【図21図】積層ゴムの変形の機構を中間鋼板を持たな
いゴムブロックと比較して示す図
【図22図】弾塑性ダンパーの構造例を示す図
【図23図】免震建築の免震作用のイメージを在来構造
と比較して示す図
【図24図】免震層を構成する積層ゴムと弾塑性ダンパ
ーの復元力特性をモデル化して示す図
【符号の説明】
1 建物 2 積層ゴム 3 弾塑性ダンパー 4 免震層 5 ゴムシート 6 鋼板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1次形状係数S1が20〜30程度、2次
    形状係数S2が5以上の形状を持ち、常時面圧σが10
    0〜200kg/cm2、せん断変形率で250%程度以下
    の条件で使用される標準型積層ゴムと、弾塑性型ダンパ
    ーとを、建物下部に免震層として持つ免震建築を設計す
    るに際し、 エネルギーの等価速度VEで表される地震によるエネル
    ギー入力量が、積層ゴムの弾性歪エネルギーとダンパー
    の塑性歪エネルギーとの総和に一致することから導かれ
    る応答予測式等に基づき作成された次のグラフ(イ)〜
    (ホ)、 すなわち、 (イ) べースシヤ係数α1と免震層最大変位δmaxの関係
    を、免震建築の周期Tfごとに示したグラフ〔等価速度
    E(地盤種別)毎に作成される。〕 (ロ) 周期Tfと最大変位δmaxの関係を、ダンパーの降伏
    せん断力係数αsごとに示したグラフ〔等価速度VE(地
    盤種別)毎に作成される。〕 (ハ) 積層ゴム直径Dと面圧σの関係を、周期Tfごとに
    描いたグラフ(各2次形状形数ごとに作成される。) (ニ) 柱軸力と積層ゴム直径Dの関係を、面圧σをパラメ
    ータにして描いたグラフ (ホ) 積層ゴムの水平剛性と直径Dの関係を2次形状係数
    2毎に示したグラフに基づき、 上記標準型積層ゴムと弾塑性型ダンパーの諸値を、以下
    の(1) から(10) の手順を踏むことにより決定すること
    を特徴とする免震建築の設計方法。 「設計手順」 (1) 建物平面計画 各標準型積層ゴムに載荷される柱軸力を算出し,地盤種
    別(地震のエネルギー入力量Eの等価速度VE)を決定
    する。 (2) 免震建築の性能決定 (1) で設定したVEに基づいて、設計条件に合致する免
    震層変位δmaxとべースシヤ係数α1を得るために必要な
    免震建築の周期Tfとダンパーの降伏せん断力係数α
    sを、上記グラフ(イ),(ロ) から設定する。 (3) 積層ゴムの最小径の算出 積層ゴムの最小径は、免震層変位δmaxの2倍とする。 (4) 積層ゴムの面圧σの把握 グラフ(ハ) より、(2) で設定した免震建築の周期Tf
    得るために必要な面圧を把握する。 (5) 積層ゴム直径の選択 平均的に(4) で得られた面圧になるように、グラフ(ニ)
    を用いて、各柱軸力に対応する積層ゴムの直径Dを選択
    する。積層ゴムの直径は、(3) で求めた最小径以上とす
    る。積層ゴムの直径が100cmを越える様な場合には、
    柱下に2体の積層ゴムを設置することも検討する。 (6) 水平剛性の算出 各積層ゴム直径に応じた水平剛性を算出し、グラフ(ホ)
    より、免震層全体の水平剛性Khを求める。 (7) 免震建築の周期の比較 (6) で得られた水平剛性から算出した周期Tと(2) で設
    定した免震建築の周期Tfを比較する。両者がほぼ一致
    する場合は(8) へ、異なる場合は(5)へ戻り、直径の再
    設定を行う。それでも設定した周期に対応しない場合
    は、(1) 若しくは(2) へ戻り、全体計画の見直し、ある
    いは設計条件を再考する。 (8) 積層ゴムの仕様の決定 直径やゴム厚の組み合わせに注意し、上記1次形状係数
    及び2次形状係数の範囲を満たすようにする。 (9) ダンパーの仕様の決定 設定した降伏せん断力係数αsに建物全重量Wを乗じ
    て、必要な降伏耐力を求め、これを満たす様にダンパー
    の種類と個数を決定する。 (10) ねじれの検討 ダンパーの配置計画は、上部構造の重心と免震層の剛心
    をできるだけ一致させるように行う。
  2. 【請求項2】レンガ造り、プレキャストコンクリートパ
    ネルの組立構造のように、個々の部材間の接合が地震外
    乱に対して耐力不足となる建物の基礎を、請求項1に記
    載の方法で設計した免震層によって形成し、部材間に要
    求される接合強度を緩和したことを特徴とする特殊建
    物。
  3. 【請求項3】病院、コンピュータセンタ等の耐震構造設
    計のみでは地震時に伝達される振動によって内部空間の
    機能が損なわれる建物の基礎を、請求項1に記載の方法
    で設計した免震層によって形成し、地震時にも、内部空
    間の機能を保つようにしたことを特徴とする特殊建物。
  4. 【請求項4】下部に、ホール、駐車場等の巨大空間を持
    つ建物の基礎を、請求項1に記載の方法で設計した免震
    層によって形成し、この巨大空間を設計する際の耐震上
    の制約を緩和したことを特徴とする特殊建物。
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