JP2019138772A - センサ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】センサ装置のサイズを小さくする。【解決手段】光学系300は、第1部分302を含んでいる。光学系300の第1部分302は、光源210からの光を第1面102に沿う方向から第1面102に向かう方向に向かわせることが可能であり、第1面102からの光を光検出器220に向けて第1面102から離れる方向から第1面102に沿う方向に向かわせることが可能であり、第1面102からの光を撮像器230に向けて第1面102から離れる方向から第1面102に沿う方向に向かわせることが可能である。【選択図】図1

Description

本発明は、センサ装置に関する。
近年、例えば非特許文献1又は2に記載されているように、核磁気共鳴(NMR)において、NV(Nitrogen−Vacancy)中心を有するダイヤモンドが使用されている。NV中心を有するダイヤモンドは、磁場を検出可能な量子センサとして機能することができる。非特許文献1及び2には、ダイヤモンドセンサ(NV中心を有するダイヤモンド)を有するセンサ装置が記載されている。このセンサ装置は、光源及び光検出器を備えている。光源は、ダイヤモンドセンサに励起光を送る。光検出器は、ダイヤモンドセンサから発せられた光を検出する。
Kehayias, P. et al. Solution nuclear magnetic resonance spectroscopy on a nanostructured diamond chip. Nat. Commun. 8, 188 (2017). Zaiser, S. et al. Enhancing quantum sensing sensitivity by a quantum memory. Nat. Commun. 7, 12279 (2016).
本発明者は、ダイヤモンドセンサを有するセンサ装置のサイズを小さくすることを検討し、特に、センサ装置のサイズをセンサ装置の持ち運び可能になる程度まで小さくすることを検討した。
本発明の一の目的は、センサ装置のサイズを小さくすることにある。本発明のさらなる目的は、実施形態の以下の開示から明らかになるであろう。
本発明の一態様に係るセンサ装置は、ボード、光源、光検出器、ダイヤモンドセンサ及び光学系を備えている。ボードは、第1面を有している。光源、光検出器、ダイヤモンドセンサ及び光学系は、ボードの第1面上にある。光学系は、光源からの光をダイヤモンドセンサに送ることが可能であり、ダイヤモンドセンサからの光を光検出器に送ることが可能である。光学系は、第1部分を含んでいる。光学系の第1部分は、光源からの光を第1面に沿う方向から第1面に向かう方向に向かわせることが可能であり、第1面からの光を光検出器に向けて第1面から離れる方向から第1面に沿う方向に向かわせることが可能である。
本発明の他の態様に係るセンサ装置は、ボード、光源、光検出器、ダイヤモンドセンサ、ホルダ及び光学系を備えている。ボードは、第1面を有している。光源、光検出器、ダイヤモンドセンサ及び光学系は、ボードの第1面上にある。ホルダは、ダイヤモンドセンサを保持するためのものである。光学系は、光源からの光をダイヤモンドセンサに送ることが可能であり、ダイヤモンドセンサからの光を光検出器に送ることが可能である。ホルダは、第1面及び第2面を有している。第2面は、第1面の反対側にある。ダイヤモンドセンサは、第1面及び第2面を有している。第2面は、第1面の反対側にある。ホルダの第1面は、ダイヤモンドセンサの第1面のうちの少なくとも一部分を露出する第1開口を有している。ホルダの第2面は、ダイヤモンドセンサの第2面のうちの少なくとも一部分を露出する第2開口を有している。
本発明の上述した一態様によれば、センサ装置のサイズを小さくすることができる。
実施形態に係るセンサ装置の斜視図である。 実施例1に係るセンサ装置の斜視図である。 図2に示したセンサ装置を図2とは異なる方向から見た斜視図である。 図2に示したセンサ装置を図2とは異なる方向から見た斜視図である。 図2に示したセンサ装置を図2とは異なる方向から見た斜視図である。 図3に示したセンサ装置にカバーが取り付けられた状態を示す図である。 図2から図6に示したセンサ装置内の光路を説明するための図である。 図2から図5に示したセンサ装置に用いられているホルダの斜視図である。 図8に示したホルダの分解斜視図である。 図9に示した第1ホルダボードの第1部分を図9とは反対側から見た斜視図である。 図2から図5に示したセンサ装置に用いられているホルダ、移動機構及びピエゾステージの斜視図である。 ホルダをピエゾステージから取り外した状態を示す図である。 図11又は図12に示したホルダの分解斜視図である。 実施例2に係るセンサ装置の斜視図である。 図14に示したセンサ装置を図14とは異なる方向から見た斜視図である。 図14に示したセンサ装置にカバーが取り付けられた状態を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
図1は、実施形態に係るセンサ装置10の斜視図である。図1において、Y方向は、X方向に交わっており、Z方向は、X方向及びY方向の双方に交わっている。具体的には、X方向、Y方向及びZ方向は、互いに直交している。
図1を用いて、センサ装置10の概要を説明する。
センサ装置10は、ボード100、光源210、光検出器220、撮像器230、光学系300及びダイヤモンドセンサ400を備えている。ボード100は、第1面102を有している。光源210、光検出器220、撮像器230、光学系300及びダイヤモンドセンサ400は、ボード100の第1面102上にある。光学系300は、光源210からの光をダイヤモンドセンサ400に送ることが可能であり、ダイヤモンドセンサ400からの光を光検出器220及び撮像器230に送ることが可能である。
光学系300は、第1部分302を含んでいる。光学系300の第1部分302は、光源210からの光を第1面102に沿う方向(図内のXY平面に沿った方向)から第1面102に向かう方向(図内のZ方向)に向かわせることが可能であり、第1面102からの光を光検出器220に向けて第1面102から離れる方向(図内のZ方向)から第1面102に沿う方向(図内のXY平面に沿った方向)に向かわせることが可能であり、第1面102からの光を撮像器230に向けて第1面102から離れる方向(図内のZ方向)から第1面102に沿う方向(図内のXY平面に沿った方向)に向かわせることが可能である。
上述した構成によれば、センサ装置10のサイズを小さくすることができる。具体的には、上述した構成においては、光学系300の第1部分302によって立体的な光学系が実現される。したがって、この立体的な光学系をボード100の第1面102上の縦方向及び横方向の双方に展開させて、当該光学系を構成する部材を効率的に配置することができる。したがって、センサ装置10のサイズを小さくすることができる。
図1に示す例において、光学系300の第1部分302は、光源210からミラー312、ビームスプリッタ314及びビームスプリッタ334を経由して可動ミラー342までの光路、可動ミラー342からビームスプリッタ334、ビームスプリッタ314、干渉フィルタ324、ミラー322及び光コネクタ326を経由して光検出器220までの光路及び可動ミラー342からビームスプリッタ334、結像レンズ352及びミラー332を経由して撮像器230までの光路を含んでいる。
光学系300は、第2部分304を含んでいる。光学系300の第2部分304は、光学系300の第1部分302からの光をダイヤモンドセンサ400に向けて第1面102に沿う方向(図内のXY平面に沿った方向)から第1面102から離れる方向(図内のZ方向)に向かわせることが可能であり、ダイヤモンドセンサ400からの光を光学系300の第1部分302に向けて第1面102に向かう方向(図内のZ方向)から第1面102に沿う方向(図内のXY平面に沿った方向)に向かわせることが可能である。
上述した構成によれば、センサ装置10のサイズを小さくすることができる。具体的には、上述した構成においては、光学系300の第2部分304によって立体的な光学系が実現される。したがって、この立体的な光学系をボード100の第1面102上の縦方向及び横方向の双方に展開させて、当該光学系を構成する部材を効率的に配置することができる。したがって、センサ装置10のサイズを小さくすることができる。
図1に示す例において、光学系300の第2部分304は、可動ミラー342から転送レンズ354、ミラー344及びミラー346を経由してダイヤモンドセンサ400までの光路及びダイヤモンドセンサ400からミラー346、ミラー344及び転送レンズ354を経由して可動ミラー342までの光路を含んでいる。
図1を用いて、センサ装置10の詳細を説明する。
ボード100は、実質的に矩形の形状を有しており、第1面102、第2面104、第1辺106a、第2辺106b、第3辺106c及び第4辺106dを有している。第2面104は、第1面102の反対側にある。第1辺106aは、X方向に延伸している。第2辺106bは、第1辺106aの反対側にあって、X方向に延伸している。第3辺106cは、第1辺106aと第2辺106bの間にあって、Y方向に延伸している。第4辺106dは、第3辺106cの反対側にあって、Y方向に延伸している。
光源210は、ダイヤモンドセンサ400のNV中心の励起光を出射する。光源210は、電気を光に変換可能な素子、例えばレーザ、より具体的には、例えば、半導体レーザ又は固体レーザ(例えば、Nd:YAGレーザ)にすることができる。
光検出器220は、ダイヤモンドセンサ400からの蛍光(すなわち、NV中心からの光)を検出する。光検出器220は、光を電気に変換可能な素子、例えば、アバランシェフォトダイオード(APD)又は光電子増倍管(PMT)にすることができる。
ボード100の第1面102には、凹部102aが形成されている。光検出器220が図2以降の図に示すように箱状である場合、凹部102aには、光検出器220の底部を埋め込むことができる。
撮像器230は、ダイヤモンドセンサ400からの蛍光を撮像する。さらに、撮像器230は、図5を用いて後述する照明光学系370からの照明光及び励起光(光源210からの光)の反射光も撮像することができる。一例において、撮像器230は、CCD(Charge−Coupled Device)イメージセンサ又はCMOS(Complementary Metal−Oxide−Semiconductor)イメージセンサにすることができる。
ダイヤモンドセンサ400は、NV中心を有するダイヤモンドを含んでいる。ダイヤモンドセンサ400は、微弱な磁場を検出可能な量子センサとして機能する。
センサ装置10内の光路について説明する。
光源210からの光は、ミラー312、ビームスプリッタ314、ビームスプリッタ334、可動ミラー342、転送レンズ354、ミラー344、可動式結像レンズ356及びミラー346を順に経由してダイヤモンドセンサ400に送られる。詳細には、光源210からの光は、X方向に沿って第3辺106cに向けてミラー312に送られ、ミラー312によってY方向に沿って第2辺106bに向けてビームスプリッタ314に送られ、ビームスプリッタ314によってZ方向に沿って第1面102に向けて可動ミラー342に送られ、可動ミラー342によってY方向に沿って第2辺106bに向けてミラー344に送られ、ミラー344によってX方向に沿って第4辺106dに向けて可動式結像レンズ356を経由してミラー346に送られ、ミラー346によってZ方向に沿って第1面102の上方に向けてダイヤモンドセンサ400に送られる。
ダイヤモンドセンサ400からの光は、ミラー346、可動式結像レンズ356、ミラー344、転送レンズ354、可動ミラー342、ビームスプリッタ334、ビームスプリッタ314、干渉フィルタ324、ミラー322及び光コネクタ326を順に経由して光検出器220に送られる。詳細には、ダイヤモンドセンサ400からの光は、Z方向に沿って第1面102に向けてミラー346に送られ、ミラー346によってX方向に沿って第3辺106cに向けて可動式結像レンズ356を経由してミラー344に送られ、ミラー344によってY方向に沿って第1辺106aに向けて可動ミラー342に送られ、可動ミラー342によってZ方向に沿って第1面102の上方に向けてミラー322に送られ、ミラー322によってX方向に沿って第4辺106dに向けて光検出器220に送られる。
ダイヤモンドセンサ400からの光は、ミラー346、可動式結像レンズ356、ミラー344、転送レンズ354、可動ミラー342、ビームスプリッタ334、結像レンズ352及びミラー332を順に経由して撮像器230にも送られる。詳細には、ダイヤモンドセンサ400からの光は、Z方向に沿って第1面102に向けてミラー346に送られ、ミラー346によってX方向に沿って第3辺106cに向けて可動式結像レンズ356を経由してミラー344に送られ、ミラー344によってY方向に沿って第1辺106aに向けて可動ミラー342に送られ、可動ミラー342によってZ方向に沿って第1面102の上方に向けてビームスプリッタ334に送られ、ビームスプリッタ334によってY方向に沿って第1辺106aに向けてミラー332に送られ、ミラー332によってX方向に沿って第4辺106dに向けて撮像器230に送られる。
図1に示す例において、可動ミラー342は、2軸ミラー、詳細には、2軸MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)ミラーである。可動ミラー342を駆動させることで、試料を2次元的に走査することができる。可動ミラー342を用いることで、他のスキャナ、例えばガルバノスキャナ又はステージスキャナを用いるよりも、センサ装置10のサイズを小さくすることができる。
センサ装置10は、ユニット320を備えている。ユニット320は、ミラー322、干渉フィルタ324及び光コネクタ326を有している。
ミラー322は、ダイヤモンドセンサ400からの光を反射可能とし、かつダイヤモンドセンサ400からの光の波長帯域以外の光を透過可能にしてもよい。一例において、ミラー322は、誘電体ミラーにしてもよい。ミラー322の選択的反射によれば、センサ装置10を暗室に置かなくても、光検出器220は、ダイヤモンドセンサ400からの光を選択的に検出することができるようになる。
干渉フィルタ324は、ダイヤモンドセンサ400からの光を透過可能とし、かつダイヤモンドセンサ400からの光の波長帯域以外の光を反射可能にしてもよい。干渉フィルタ324の選択的透過によれば、センサ装置10を暗室に置かなくても、光検出器220は、ダイヤモンドセンサ400からの光を選択的に検出することができるようになる。
光コネクタ326は、例えば、ファイバチャネル(FC)コネクタである。光コネクタ326は、伝送路(例えば、光ファイバ)を介して、光検出器220に光学的に結合させることができる。光コネクタ326と光検出器220の間の伝送路によれば、センサ装置10を暗室に置かなくても、光検出器220は、ダイヤモンドセンサ400からの光を選択的に検出することができるようになる。
以上、本実施形態によれば、センサ装置10のサイズを小さくすることができる。
(実施例1)
図2は、実施例1に係るセンサ装置10の斜視図である。図3は、図2に示したセンサ装置10を図2とは異なる方向から見た斜視図である。図4は、図2に示したセンサ装置10を図2とは異なる方向から見た斜視図である。図5は、図2に示したセンサ装置10を図2とは異なる方向から見た斜視図である。図6は、図3に示したセンサ装置10にカバー110が取り付けられた状態を示す図である。本実施例に係るセンサ装置10は、以下の点を除いて、実施形態に係るセンサ装置10と同様である。
図2から図5を用いて、センサ装置10の概要を説明する。
センサ装置10は、光源210及びAOM(音響光学変調器)250を備えている。AOM250は、光源210からの光を変調するための変調器として機能しており、例えば、光源210からの光をオン又はオフに切り替えることができる。図2及び図3に示す例では、光源210からの光は、複数のAOM250を順に通過するようになっており、複数のAOM250は、2つのAOM250、すなわち、第1AOM252及び第2AOM254を含んでいる。一例において、AOM250は、二酸化テルル(TeO)単結晶を含んでいる。この例においては、光源210からの光を0次回折光と高次回折光に大きな偏向角度(0次回折光に対する高次回折光の角度)で分離することができ、複数のAOM250を通過した光について例えば10:1以上の消光比を得ることができる。
光源210からの光は、ミラー312、ビームスプリッタ314(図1)、ビームスプリッタ334(図1)、可動ミラー342、転送レンズ354、ミラー344、可動式結像レンズ356、ミラー346及び対物レンズ360を順に経由してダイヤモンドセンサ400(ホルダ402)に送られる。図2及び図4に示す例では、複数の対物レンズ360がレボルバー362に取り付けられている。レボルバー362は、ボード100の第1面102に沿って回転可能になっている。複数の対物レンズ360は、互いに異なる倍率を有している。レボルバー362を回転させることで、適当な倍率を選択することができる。図2から図5に示す例では、対物レンズ360は、試料(試料は、ホルダ402内に置かれる。)の下方に位置している。言い換えると、光源210から対物レンズ360を経由して送られた光は、試料に向けて試料の下方から照射される。
センサ装置10は、発振器440、アンプ442及びスイッチ444を備えている。発振器440は、Radio Frequency(RF)を発生する。発振器440からのRFは、アンプ442によって増幅され、スイッチ444を経由して、ダイヤモンドセンサ400のホルダ402のアンテナ430(図9)に送られる。このようにして、アンテナ430(図9)からダイヤモンドセンサ400に電磁波(マイクロ波)を照射することができる。
センサ装置10は、磁気源500を備えている。磁気源500は、ホルダ510に保持されている。図4に示す例では、磁気源500は、ダイヤモンドセンサ400の上方にある。言い換えると、ダイヤモンドセンサ400は、磁気源500と対物レンズ360の間にある。この例においては、磁気源500をダイヤモンドセンサ400に近接させることができる。したがって、磁気源500からの磁場強度があまり大きくなくても、ダイヤモンドセンサ400を十分に大きな磁場に曝すことができる。言い換えると、磁気源500からの磁場強度をあまり大きくする必要がないため、磁気源500のサイズを大きくする必要がなくなる。したがって、センサ装置10のサイズを小さくすることができる。
ダイヤモンドセンサ400のNV中心は、光源210からの励起光、アンテナ430(図9)からの電磁波及び磁気源500からの磁場による照射下において光を発する。
ダイヤモンドセンサ400からの光は、対物レンズ360、ミラー346、可動式結像レンズ356、ミラー344、転送レンズ354、可動ミラー342、ビームスプリッタ334(図1)、ビームスプリッタ314(図1)、干渉フィルタ324、ミラー322及び光コネクタ326を順に経由して光検出器220に送られる。ダイヤモンドセンサ400からの光は、対物レンズ360、ミラー346、可動式結像レンズ356、ミラー344、転送レンズ354、可動ミラー342、ビームスプリッタ334(図1)、結像レンズ352及びミラー332を順に経由して撮像器230にも送られる。
光検出器220は、光を電気に変換可能な素子であり、特に、単一光子検出器にすることができる。図2から図4に示す例において、光検出器220は箱状であり、ボード100の第1面102の凹部102a(図1)に光検出器220の底部をはめ込むことができる。
センサ装置10は、照明光学系370を備えている。照明光学系370は、試料(試料は、ホルダ402内に置かれる。)を照らすための光学系である。一例において、照明光学系370は、ケーラー照明にすることができる。この例においては、均一性の高い光によって試料を照らすことができる。
図2から図4を用いて、ボード100の第1面102上におけるセンサ装置10のレイアウトを説明する。
光検出器220は、ボード100の第4辺106dに沿って配置されている。
複数のAOM250は、第4辺106dに沿って光検出器220と並んでおり、Y方向において光検出器220に対してボード100の第1辺106a側に位置している。複数のAOM250は、第1AOM252及び第2AOM254を含んでいる。第1AOM252及び第2AOM254は、X方向に沿って並んでいる。
光源210及び撮像器230は、X方向に沿って複数のAOM250と並んでおり、X方向に沿って複数のAOM250に対してボード100の第3辺106c側に位置している。
センサ装置10は、把手120及びフレーム122を備えている。フレーム122は、ボード100の第3辺106cから第4辺106dにかけてボード100の第1面102を跨いでいる。把手120は、フレーム122に取り付けられている。このようにして、把手120は、ボード100の第1面102上に位置している。
ホルダ510は、Z方向において光検出器220と並んでおり、光検出器220上に搭載されている。ホルダ510は、Y方向においてフレーム122に対してボード100の第2辺106b側に位置している。
発振器440は、Z方向において複数のAOM250と並んでおり、複数のAOM250を覆っている。発振器440は、Y方向においてフレーム122に対してボード100の第1辺106a側に位置している。
ミラー322は、X方向に沿って光検出器220と並んでおり、X方向において光検出器220に対してボード100の第3辺106c側に位置している。ミラー322は、Y方向においてフレーム122に対してボード100の第1辺106a側に位置している。
可動ミラー342は、Z方向においてミラー322と並んでおり、ミラー322の下方に位置している。
ミラー344は、Y方向において可動ミラー342と並んでおり、Y方向において可動ミラー342に対してボード100の第2辺106b側に位置している。ミラー344は、Y方向においてフレーム122に対してボード100の第2辺106b側に位置している。
ミラー346は、X方向においてミラー344と並んでおり、X方向において光検出器220とミラー344の間に位置している。
対物レンズ360は、Z方向においてミラー346と並んでおり、ミラー346の上方に位置している。
ダイヤモンドセンサ400は、Z方向において対物レンズ360と並んでおり、対物レンズ360の上方に位置している。
磁気源500は、Z方向においてダイヤモンドセンサ400と並んでおり、ダイヤモンドセンサ400の上方に位置している。
このようにして、ボード100の第1面102上の各部材は、横方向(図内のXY平面に沿った方向)及び縦方向(図内のZ方向)の双方に展開されている。したがって、ボード100の第1面102上の各部材を効率的に配置することができる。したがって、センサ装置10のサイズを小さくすることができる。
図5を用いて、ボード100の第2面104上におけるセンサ装置10のレイアウトを説明する。
ボード100の第2面104には、複数のインシュレータ130が取り付けられている。図5に示す例では、4つのインシュレータ130がボード100の第2面104に取り付けられている。4つのインシュレータ130は、第1辺106aと第3辺106cの間の角、第1辺106aと第4辺106dの間の角、第2辺106bと第3辺106cの間の角及び第2辺106bと第4辺106dの間の角にそれぞれ位置している。インシュレータ130は、ボード100の第2面104から突出している。インシュレータ130は、ボード100を支持するための支持材として機能するとともに、ボード100への衝撃(例えば、振動)を緩和するための緩衝材として機能している。
照明光学系370、アンプ442及びスイッチ444は、ボード100の第2面104上に搭載されている。ボード100の第2面104が載置面に対向するようにセンサ装置10を載置面上に置く場合、インシュレータ130によって載置面と第2面104の間にスペースを設けることができる。照明光学系370、アンプ442及びスイッチ444は、載置面と第2面104の間のスペース内に位置させることができる。
ボード100の第2面104上には、発熱素子が搭載されていてもよい。発熱素子がボード100の第2面104上に搭載されていても、発熱素子から発せられる熱は上述したスペースを経由してセンサ装置10の外側へ逃げやすくなっている。図6に示す例では、発熱素子は、ダイヤモンドセンサ400への電磁波(マイクロ波)の照射を制御するための制御系、すなわち、アンプ442及びスイッチ444の少なくとも一方になり得る。
図6を用いて、センサ装置10について説明する。
センサ装置10は、カバー110を備えている。カバー110は、ボード100の第1面102(図2から図4)を覆うようにボード100に対して取り付け可能かつ取り外し可能になっている。カバー110は、第1カバー112及び第2カバー114を含んでいる。第1カバー112及び第2カバー114は、Y方向に並んでおり、互いに分離可能になっている。
センサ装置10は、把手120を備えている。把手120は、カバー110から突出している。図6に示す例では、把手120は、第1カバー112と第2カバー114の間から突出している。センサ装置10のユーザは、把手120を握ることで、センサ装置10を持ち運びすることができる。
図6に示す例では、光検出器220(図2及び図4)の2つの端子226がカバー110から露出している。
上述したように、本実施例によれば、ボード100の第1面102上の各部材を効率的に配置することができる。したがって、当該部材を覆う部材(すなわち、カバー110)のサイズを小さくすることができる。一例において、カバー110のサイズは、20cm(X方向)×20cm(Y方向)×10cm(Z方向)以下にすることができる。
図7は、図2から図6に示したセンサ装置10内の光路を説明するための図である。
光源210からの光は、ピンホール212、コリメートレンズ214、ビームスプリッタ314、ビームスプリッタ334、可動ミラー342、転送レンズ354、可動式結像レンズ356(チューブ358)、ミラー346及び対物レンズ360を順に経由してダイヤモンドセンサ400に送られる。
ダイヤモンドセンサ400からの光は、対物レンズ360、ミラー346、可動式結像レンズ356(チューブ358)、転送レンズ354、可動ミラー342、ビームスプリッタ334、ビームスプリッタ314、干渉フィルタ324、カップリングレンズ224及びピンホール222を順に経由して光検出器220に送られる。
ダイヤモンドセンサ400からの光は、対物レンズ360、ミラー346、可動式結像レンズ356(チューブ358)、転送レンズ354、可動ミラー342、ビームスプリッタ334及び結像レンズ352を順に経由して撮像器230に送られる。
図7に示す例において、センサ装置10は、共焦点光学系を構成している。具体的には、光検出器220のピンホール222は、対物レンズ360の焦点と光学的に共役な面内にある。したがって、対物レンズ360の焦点からずれた位置からの光は、ピンホール222を通過しないようにさせることができ、これによって、分解能及びコントラストを向上させることができる。
可動式結像レンズ356及びチューブ358は、チューブレンズを構成している。可動式結像レンズ356は、チューブ358内においてセンサ装置10の光路に沿って移動可能になっている。
対物レンズ360の焦点位置は、可動式結像レンズ356の位置によって調節することができる。このため、試料を対物レンズ360の焦点位置に合わせるための複雑な機構(例えば、ピエゾステージ)を設ける必要がない。したがって、センサ装置10のサイズを小さくすることができる。一例において、ユーザは、撮像器230によって得られた像を観察しながら、可動式結像レンズ356を移動させて対物レンズ360の焦点位置を調節することができる。
対物レンズ360の焦点位置は、可動式結像レンズ356を対物レンズ360に近づく方向に移動させることで、対物レンズ360に近づく方向に移動させることができる一方で、可動式結像レンズ356を対物レンズ360から遠ざかる方向に移動させることで、対物レンズ360から遠ざかる方向に移動させることができる。
可動式結像レンズ356の位置の変位Δ1は、対物レンズ360の焦点位置の変位Δ2を用いて以下の式(1)によって近似することができる。
Δ1=Δ2×(Fi/Fo) (1)
ただし、Fiは、可動式結像レンズ356の焦点距離を示し、Foは、対物レンズ360の焦点距離を示す。
可動式結像レンズ356の焦点距離Fiは対物レンズ360の焦点距離Foより大きい(Fi>Fo)ため、可動式結像レンズ356の位置の変位Δ1は、対物レンズ360の焦点位置の変位Δ2より大きくなる。したがって、可動式結像レンズ356を細かい精度で移動させなくても、対物レンズ360の焦点位置を細かい精度で調節することができる。つまり、可動式結像レンズ356を細かい精度で移動させるための機構(例えば、ピエゾアクチュエータ)を設ける必要がない。したがって、センサ装置10のサイズを小さくすることができる。
図8は、図2から図5に示したセンサ装置10に用いられているホルダ402の斜視図である。図9は、図8に示したホルダ402の分解斜視図である。図10は、図9に示した第1ホルダボード410の第1部分412を図9とは反対側から見た斜視図である。図10では、シーリング部材418bが溝418aから分離されている。
ホルダ402は、ダイヤモンドセンサ400を保持するためのものである。ホルダ402は、第1面402a及び第2面402bを有している。第2面402bは、第1面402aの反対側にある。ダイヤモンドセンサ400は、第1面400a及び第2面400bを有している。第2面400bは、第1面400aの反対側にある。ホルダ402の第1面402aは、第1開口416を有している。第1開口416は、ダイヤモンドセンサ400の第1面400aのうちの少なくとも一部分を露出している。ダイヤモンドセンサ400の第2面402bは、第2開口426を有している。第2開口426は、ダイヤモンドセンサ400の第2面400bのうちの少なくとも一部分を露出している。図4に示した例では、ホルダ402は、第1面400aが磁気源500(ホルダ510)に対向し、第2面400bが対物レンズ360に対向するように位置している。
ホルダ402の第1開口416は、試料を置くための載置部として機能している。したがって、ホルダ402を位置合わせすることで、試料が位置合わせされる。つまり、試料を位置合わせするための機構(例えば、一般的なNMRで用いられる試験管)をホルダ402とは別に設ける必要がない。したがって、センサ装置10のサイズを小さくすることができる。固体の試料は、第1開口416に沿って置くことができる。液体の試料は、第1開口416内に溜めることができる。つまり、液体の試料は、ダイヤモンドセンサ400に直接塗布させることができる。
ホルダ402の第2開口426は、対物レンズ360(図2又は図4)からの光を通すためのホールとして機能している。対物レンズ360(図2又は図4)からの光は、ホルダ402の第2開口426を通過して、ダイヤモンドセンサ400に照射させることができる。
ホルダ402は、第1ホルダボード410及び第2ホルダボード420を有している。第1ホルダボード410は、第1面402a及び第3面402cを有している。第3面402cは、第1面402aの反対側にある。第2ホルダボード420は、第2面402b及び第4面402dを有している。第4面402dは、第2面402bの反対側にある。第1ホルダボード410及び第2ホルダボード420は、第3面402c及び第4面402dが互いに対向するように互いに接合されている。
第1ホルダボード410は、第1部分412及び第2部分414を有している。第1部分412は、第1開口416を有している。第2部分414は、第1部分412以外の部分である。第1部分412は、第2部分414に対して取り付け可能かつ取り外し可能になっている。第1ホルダボード410の第1部分412が第1ホルダボード410の第2部分414に取り付けられている場合、ダイヤモンドセンサ400は、第1ホルダボード410の第1部分412における第3面402cと第2ホルダボード420の第4面402dの間に位置する。第1部分412を第2部分414に取り付けることで、第1部分412と第2ホルダボード420の間にダイヤモンドセンサ400を保持することができる。
ホルダ402は、溝418a及びシーリング部材418bを有している。シーリング部材418bは、溝418aに対して取り付け可能かつ取り外し可能になっている。図10に示す例において、シーリング部材418bは、Oリングである。シーリング部材418bは、第1ホルダボード410の第1部分412が第1ホルダボード410の第2部分414に取り付けられている場合、第1ホルダボード410の第1部分412における第3面402cとダイヤモンドセンサ400の第1面400aの間に位置し、かつ第1開口416を囲む。シーリング部材418bによれば、第1開口416内に溜められた液体の試料の外側への広がりを抑えることができる。
第2ホルダボード420は、アンテナ430を有している。アンテナ430は、第2ホルダボード420の第4面402d上にある。アンテナ430は、ダイヤモンドセンサ400に電磁波(マイクロ波)を照射するために設けられている。アンテナ430は、第2開口426を囲む部分を有している。したがって、アンテナ430からの電磁波をダイヤモンドセンサ400に集中させることができる。
第2ホルダボード420は、端子432を有している。端子432は、アンテナ430の一端に接続している。アンテナ430は、端子432を介して、スイッチ444(図5)及びアンプ442(図5)に接続することができる。
図9に示す例においては、第1ホルダボード410及び第2ホルダボード420は、互いから分離可能になっている。したがって、ダイヤモンドセンサ400が第2ホルダボード420の第4面402d上に位置する、すなわち、第4面402d上のアンテナ430に近接するように、第1ホルダボード410及び第2ホルダボード420を互いに接合させることができる。
第1ホルダボード410及び第2ホルダボード420は、高耐化学性を有する材料により形成させることができる。この場合、様々な種類の試料をホルダ402に適用することができるとともに、様々な種類の薬品でホルダ402を洗浄することができる。
図11は、図2から図5に示したセンサ装置10に用いられているホルダ510、移動機構520及びピエゾステージ530の斜視図である。図12は、ホルダ510をピエゾステージ530から取り外した状態を示す図である。
移動機構520は、ピエゾステージ530を移動させるための機構であり、ベース522、クロスローラガイドステージ524及びスペーサ526を有している。クロスローラガイドステージ524は、ガイドレール524a及びキャリア524bを有している。クロスローラガイドステージ524のガイドレール524aは、ベース522に取り付けられている。キャリア524bは、ガイドレール524aに対して可動に取り付けられており、ガイドレール524aに沿ってY方向に移動可能になっている。スペーサ526は、キャリア524b上に搭載されている。キャリア524bがガイドレール524aに沿って移動することで、スペーサ526は、キャリア524bとともにY方向に移動可能になっている。
ピエゾステージ530は、移動機構520のスペーサ526上に搭載されている。ホルダ510は、ピエゾステージ530に保持されている。ホルダ510は、ピエゾステージ530によってX方向に移動可能になっている。
磁気源500は、ホルダ510、移動機構520及びピエゾステージ530によって、ダイヤモンドセンサ400(図2)に対して可動になっている。詳細には、磁気源500は、ダイヤモンドセンサ400(図2)の上方を通過するように可動になっている。特に図2に示した例において、磁気源500は、ボード100の第1面102に沿って、互いに交わる2方向(X方向及びY方向)に可動になっている。より詳細には、キャリア524b及びスペーサ526をガイドレール524aに沿ってY方向に移動させることで、磁気源500及びピエゾステージ530をY方向に移動させることができ、ピエゾステージ530によって磁気源500をX方向に移動させることができる。
上述した構成によれば、磁気源500は、移動機構520によって第1方向(図2、図11及び図12に示す例では、Y方向)に第1分解能で可動となり、ピエゾステージ530によって第1方向に交わる第2方向(図2、図11及び図12に示す例では、X方向)に第1分解能より小さい第2分解能で可動となる。第1分解能は、手動による位置決めによって実現可能な分解能であり、例えば、数mm以上数cm以下である。これに対して、第2分解能は、手動による位置決めでは実現不可能であり、精密な位置決めの可能な機構、例えばピエゾ機構(図11及び図12に示す例では、ピエゾステージ530)による位置決めによって実現可能な分解能であり、例えば、1nm以上10μm以下である。
上述した構成によれば、移動機構520によって磁気源500を移動させることで、ホルダ510(磁気源500)をホルダ402(ダイヤモンドセンサ400)の上方に素早く移動させることができ、かつホルダ510(磁気源500)をホルダ402(ダイヤモンドセンサ400)の上方から素早く移動させることができる。特に、ホルダ510(磁気源500)を素早く移動させることで、ダイヤモンドセンサ400上の試料の交換を容易にすることができる。
さらに、上述した構成によれば、ピエゾステージ530によって磁気源500をダイヤモンドセンサ400に対して移動させることで、ダイヤモンドセンサ400における磁場の大きさを精密に調節することができる。したがって、様々な大きさの磁場において試料を測定することができる。
図13は、図11又は図12に示したホルダ510の分解斜視図である。
磁気源500は、ホルダ510の凹部512に埋め込まれている。フレーム514には、凹部512の縁に沿ってフレーム514が取り付けられている。図2から図5に示したセンサ装置10では、ホルダ510は、フレーム514を挟んでボード100の第1面102に対向する。フレーム514は、凹部512からの磁気源500の落下を防ぐためのストッパとして機能する。
磁気源500は、鉄心502及び複数の永久磁石504を有している。鉄心502及び永久磁石504は、磁気回路を構成している。複数の永久磁石504は、鉄心502を囲んでおり、図13に示す例では、4つの永久磁石504が鉄心502を囲んでいる。各永久磁石504は、鉄心502に向けて磁化されている。したがって、各永久磁石504からの磁束を鉄心502に集中させることができる。
(実施例2)
図14は、実施例2に係るセンサ装置10の斜視図である。図15は、図14に示したセンサ装置10を図14とは異なる方向から見た斜視図である。図16は、図14に示したセンサ装置10にカバー110が取り付けられた状態を示す図である。本実施例に係るセンサ装置10は、以下の点を除いて、実施例1に係るセンサ装置10と同様である。
図14及び図15に示す例では、センサ装置10は、AOM(図2から図6に示したセンサ装置10におけるAOM250に相当するAOM)を備えていない。図14及び図15に示す例では、光源210からの光は、直接変調によって変調させることができる。
図14及び図15に示す例では、センサ装置10は、インシュレータ(図2から図6に示したセンサ装置10におけるインシュレータ130に相当するインシュレータ)を備えていない。したがって、ボード100の第2面104が載置面に対向するようにセンサ装置10を載置面上に置く場合、第2面104が載置面に接するようになる。この場合、センサ装置10のユーザは、ボード100の第2面104の下方に指を通してセンサ装置10を持ち上げることが難しくなるが、把手120を握ることでセンサ装置10を容易に持ち上げることができる。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
10 センサ装置
100 ボード
102 第1面
102a 凹部
104 第2面
106a 第1辺
106b 第2辺
106c 第3辺
106d 第4辺
110 カバー
112 第1カバー
114 第2カバー
120 把手
122 フレーム
130 インシュレータ
210 光源
212 ピンホール
214 コリメートレンズ
220 光検出器
222 ピンホール
224 カップリングレンズ
226 端子
230 撮像器
250 AOM
300 光学系
302 第1部分
304 第2部分
312 ミラー
314 ビームスプリッタ
320 ユニット
322 ミラー
324 干渉フィルタ
326 光コネクタ
332 ミラー
334 ビームスプリッタ
342 可動ミラー
344 ミラー
346 ミラー
352 結像レンズ
354 転送レンズ
356 可動式結像レンズ
358 チューブ
360 対物レンズ
362 レボルバー
370 照明光学系
400 ダイヤモンドセンサ
400a 第1面
400b 第2面
402 ホルダ
402a 第1面
402b 第2面
402c 第3面
402d 第4面
410 第1ホルダボード
412 第1部分
414 第2部分
416 第1開口
418a 溝
418b シーリング部材
420 第2ホルダボード
426 第2開口
430 アンテナ
432 端子
440 発振器
442 アンプ
444 スイッチ
500 磁気源
502 鉄心
504 永久磁石
510 ホルダ
512 凹部
514 フレーム
520 移動機構
522 ベース
524 クロスローラガイドステージ
524a ガイドレール
524b キャリア
526 スペーサ
530 ピエゾステージ

Claims (15)

  1. 以下を備えるセンサ装置:
    第1面を有するボード;
    前記ボードの前記第1面上の光源;
    前記ボードの前記第1面上の光検出器;
    前記ボードの前記第1面上のダイヤモンドセンサ;及び
    前記光源からの光を前記ダイヤモンドセンサに送ることが可能であり、前記ダイヤモンドセンサからの光を前記光検出器に送ることが可能であり、前記ボードの前記第1面上の光学系、
    ここで、前記光学系は、第1部分を含み、
    前記光学系の前記第1部分は、前記光源からの光を前記第1面に沿う方向から前記第1面に向かう方向に向かわせることが可能であり、前記第1面からの光を前記光検出器に向けて前記第1面から離れる方向から前記第1面に沿う方向に向かわせることが可能である。
  2. 請求項1に記載のセンサ装置であって、
    ここで、前記光学系は、第2部分を含み、
    前記光学系の前記第2部分は、前記光学系の前記第1部分からの光を前記ダイヤモンドセンサに向けて前記第1面に沿う方向から前記第1面から離れる方向に向かわせることが可能であり、前記ダイヤモンドセンサからの光を前記光学系の前記第1部分に向けて前記第1面に向かう方向から前記第1面に沿う方向に向かわせることが可能である。
  3. 請求項1又は2に記載のセンサ装置であって、
    前記ボードの前記第1面上の撮像器をさらに備え、
    ここで、前記光学系の前記第1部分は、前記第1面からの光を前記撮像器に向けて前記第1面から離れる方向から前記第1面に沿う方向に向かわせることが可能である。
  4. 請求項1から3までのいずれか一項に記載のセンサ装置であって、
    ここで、前記ボードは、前記第1面の反対側の第2面を有し、
    前記センサ装置は、前記ボードの前記第2面から突出していて、前記ボードを支持するための支持材をさらに備える。
  5. 請求項4に記載のセンサ装置であって、
    発熱素子をさらに備え、
    ここで、前記発熱素子は、前記ボードの前記第2面上に搭載されている。
  6. 請求項1から5までのいずれか一項に記載のセンサ装置であって、
    前記ダイヤモンドセンサを保持するためのホルダをさらに備え、
    ここで、前記ホルダは、第1面と、前記第1面の反対側の第2面と、を有し、
    前記ダイヤモンドセンサは、第1面と、前記第1面の反対側の第2面と、を有し、
    前記ホルダの前記第1面は、前記ダイヤモンドセンサの前記第1面のうちの少なくとも一部分を露出する第1開口を有し、
    前記ホルダの前記第2面は、前記ダイヤモンドセンサの前記第2面のうちの少なくとも一部分を露出する第2開口を有する。
  7. 請求項6に記載のセンサ装置であって、
    ここで、前記ホルダは、前記第1面を有する第1ホルダボードと、前記第2面を有する第2ホルダボードと、を含み、
    前記第1ホルダボードは、前記ホルダの前記第1面の反対側の第3面を有し、
    前記第2ホルダボードは、前記ホルダの前記第2面の反対側の第4面を有し、
    前記第1ホルダボード及び前記第2ホルダボードは、前記第3面及び前記第4面が互いに対向するように互いに接合されている。
  8. 請求項7に記載のセンサ装置であって、
    ここで、前記第2ホルダボードは、前記第4面上にあって前記ダイヤモンドセンサに電磁波を照射するためのアンテナを有する。
  9. 請求項8に記載のセンサ装置であって、
    ここで、前記第1ホルダボードは、前記第1開口を有する第1部分と、前記第1部分以外の第2部分と、を含み、
    前記第1ホルダボードの前記第1部分は、前記第1ホルダボードの前記第2部分に対して、取り付け可能かつ取り外し可能であり、
    前記第1ホルダボードの前記第1部分が前記第1ホルダボードの前記第2部分に取り付けられている場合、前記ダイヤモンドセンサは、前記第1ホルダボードの前記第1部分における前記第3面と前記第2ホルダボードの前記第4面の間に位置する。
  10. 請求項9に記載のセンサ装置であって、
    ここで、前記ホルダは、シーリング部材を有し、
    前記シーリング部材は、前記第1ホルダボードの前記第1部分が前記第1ホルダボードの前記第2部分に取り付けられている場合、前記第1ホルダボードの前記第1部分における前記第3面と前記ダイヤモンドセンサの前記第1面の間に位置し、かつ前記第1開口を囲む。
  11. 請求項1から10までのいずれか一項に記載のセンサ装置であって、
    前記ダイヤモンドセンサに磁場を照射するための磁気源をさらに備え、
    ここで、前記磁気源は、前記ダイヤモンドセンサに対して可動である。
  12. 請求項11に記載のセンサ装置であって、
    ここで、前記磁気源は、前記ダイヤモンドセンサの上方を通過するように可動である。
  13. 請求項12に記載のセンサ装置であって、
    ここで、前記磁気源は、前記ボードの前記第1面に沿った第1方向に第1分解能で可動であり、前記ボードの前記第1面に沿って前記第1方向に交わる第2方向に前記第1分解能より小さい第2分解能で可動である。
  14. 請求項1から13までのいずれか一項に記載のセンサ装置であって、
    前記ボードの前記第1面上に位置する把手をさらに備える。
  15. 以下を備えるセンサ装置:
    第1面を有するボード;
    前記ボードの前記第1面上の光源;
    前記ボードの前記第1面上の光検出器;
    前記ボードの前記第1面上のダイヤモンドセンサ;
    前記ダイヤモンドセンサを保持するためのホルダ;及び
    前記光源からの光を前記ダイヤモンドセンサに送ることが可能であり、前記ダイヤモンドセンサからの光を前記光検出器に送ることが可能であり、前記ボードの前記第1面上の光学系、
    ここで、前記ホルダは、第1面と、前記第1面の反対側の第2面と、を有し、
    前記ダイヤモンドセンサは、第1面と、前記第1面の反対側の第2面と、を有し、
    前記ホルダの前記第1面は、前記ダイヤモンドセンサの前記第1面のうちの少なくとも一部分を露出する第1開口を有し、
    前記ホルダの前記第2面は、前記ダイヤモンドセンサの前記第2面のうちの少なくとも一部分を露出する第2開口を有する。
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