JP2019137357A - 車両用音出力及び文字表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】車内に流される音に関連する文字をフロントガラスに表示し、この文字について安全運転の範囲内で簡単な確認を行うことができるようにする。【解決手段】車両用音出力及び文字表示装置10は、車内において出力すべき音が決定されると、音を車内に出力する出力部12と、音に対応する文字を、車両18の使用状態に応じてフロントガラス20に表示する表示部14と、を有する。【選択図】図4
Description
本発明は、車両用音出力及び文字表示装置に関する。
特許文献1には、車速等の車両情報をフロントガラスに投影する技術が開示されている。
車両走行時の車内において、曲を流し、この曲に合わせて歌うことがあり得る。この場合、歌詞の記憶が曖昧だと歌い辛いため、フロントガラスに歌詞が表示されると快適である。また、運転状態の車内において、外国語学習のためのヒアリングを行ったりすることがあり得る。ヒアリングの際には、フロントガラスに外国語の字幕が表示されると、学習上効率的である。
しかしながら、上記した従来例では、予め定められた車両情報しか表示できないため、運転中の車内において、フロントガラスに歌詞や外国語の字幕を表示することはできない。
本発明は、車内に流される音に関連する文字をフロントガラスに表示し、この文字について安全運転の範囲内で簡単な確認を行うことができるようにすることを目的とする。
第1の態様に係る車両用音出力及び文字表示装置は、車内において出力すべき音が決定されると、前記音を車内に出力する出力部と、前記音に対応する文字を、車両の使用状態に応じてフロントガラスに表示する表示部と、を有する。
この車両用音出力及び文字表示装置では、出力すべき音が決定されると、出力部によりその音が車内に出力される。また、表示部により、その音に対応する文字が、車両の使用状態に応じてフロントガラスに表示される。車両の使用状態とは、手動運転状態か、それ以外の状態かを意味する。つまり、音に対応する文字が、このような車両の使用状態に応じてフロントガラスに適切に表示される。これにより、例えば、車内に流れる音の歌詞を確認したり、外国語教材の音声を聞きながら字幕を確認したりすることができる。
第2の態様は、第1の態様に係る車両用音出力及び文字表示装置であって、手動運転状態において、前記表示部により前記文字が表示される位置は、予め定められた位置に制限される。
この車両用音出力及び文字表示装置では、手動運転状態において、表示部により文字が表示される位置が、予め定められた位置に制限される。予め定められた位置とは、運転者の視界が妨げられず、運転が妨げられない位置である。したがって、手動運転状態でも、フロントガラスに表示された文字を安全に確認できる。
第3の態様は、第1の態様又は第2の態様に係る車両用音出力及び文字表示装置において、前記表示部により前記文字が表示される位置を、運転席側とするか、助手席側とするか、運転席側及び助手席側の双方とするかを選択可能とされている。
この車両用音出力及び文字表示装置では、表示部により文字が表示される位置について、運転席側のみとしたり、助手席側のみとしたり、運転席側及び助手席側の双方としたりすることができる。この位置の選択は、自動的又は手動により行われる。
第4の態様は、第3の態様に係る車両用音出力及び文字表示装置において、前記音が持つ特性に基づいて、前記文字が表示される位置が選択される。
この車両用音出力及び文字表示装置では、音が持つ特性に基づいて、文字が表示される位置が選択される。音が持つ特性とは、例えば、カラオケにおける一人用の曲が持つ特性や、デュエット曲が持つ特性である。一人用の曲に対応する文字は、その歌詞である。デュエット曲に対応する文字は、第1パートの歌詞と第2パートの歌詞である。したがって、音が一人用の曲であれば、歌う乗員の着座位置に合わせて、文字を表示する位置を選択できる。また、音がデュエット曲であれば、第1パートの歌詞を運転席側及び助手席側の一方に表示し、第2パートの歌詞をその他方に表示することができる。
第5態様は、第1〜第4の態様の何れか一態様に係る車両用音出力及び文字表示装置において、前記音は器楽音及び声楽音の少なくとも一方であり、前記文字は前記音に対応する歌詞である。
ここで、「声楽音」とは人の歌声であるが、これだけでなく、例えば、コンピュータで人工的に作られた歌声等も含まれる。
この車両用音出力及び文字表示装置では、出力すべき音が決定され車内に出力されると、表示部によりその音に対応する歌詞がフロントガラスに表示される。したがって、フロントガラスに表示される歌詞を確認しながら音を聴いたり、音に合わせて歌ったりすることができる。
この車両用音出力及び文字表示装置では、出力すべき音が決定され車内に出力されると、表示部によりその音に対応する歌詞がフロントガラスに表示される。したがって、フロントガラスに表示される歌詞を確認しながら音を聴いたり、音に合わせて歌ったりすることができる。
請求項1に記載の車両用音出力及び文字表示装置によれば、車内に流される音に関連する文字をフロントガラスに表示し、この文字について安全運転の範囲内で簡単な確認を行うことができる。
請求項2に記載の車両用音出力及び文字表示装置によれば、手動運転がより安全な運転となるように支援できる。
請求項3に記載の車両用音出力及び文字表示装置によれば、必要とされる側に必要な文字を表示したり、文字が表示される位置を乗員が任意に選択したりすることができる。
請求項4に記載の車両用音出力及び文字表示装置によれば、音が持つ特性に基づいて、文字を適切な位置に表示できる。
請求項5に記載の車両用音出力及び文字表示装置によれば、車内でカラオケを楽しむことができる。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づき説明する。図面において、矢印RHは車両右側を示し、矢印UPは車両上方を示している。
図1において、本実施形態に係る車両用音出力及び文字表示装置10は、出力部12と、表示部14とを有している。
図1において、出力部12は、車内において出力すべき音が決定されるとその音を車内に出力する、例えばスピーカである。図4から図6に示されるように、出力部12は、例えばインストルメントパネル16に設けられている。音とは、例えば器楽音及び声楽音の少なくとも一方、又は外国語教材の音声である。
表示部14は、音に対応する文字を、車両18の使用状態に応じてフロントガラス20に表示する装置である。文字とは、音が声楽音(歌)、歌詞に対応する器楽音(カラオケ用の曲)、声楽音と器楽音を組み合わせたもの(歌を含む曲)の場合はその歌詞である。ここで、「声楽音」とは人の歌声であるが、これだけでなく、例えば、コンピュータで人工的に作られた歌声等も含まれる。また、文字とは、音が外国語教材の音声である場合にはその音声に対応する字幕である。
表示部14の具体的構成は省略するが、フロントガラス20に文字を表示できるものであれば、どのような構成であってもよい。表示部14として、透明液晶ディスプレイをフロントガラス20の車内側に重ねて配置してもよい。表示部14が透明液晶ディスプレイである場合、文字を任意の位置に容易に表示可能である。また、表示部14として、フロントガラス20に文字を投影するプロジェクタを用いてもよい。このプロジェクタは1台に限られず、複数台設けられていてもよい。更に、表示部として、透明液晶ディスプレイとプロジェクタを組み合わせて用いてもよい。
本実施形態では、出力部12と表示部14は、制御装置22により制御されるようになっている。制御装置22は、決定された音を出力部12に送ることが可能とされている。また、制御装置22は、その音に対応する文字を表示部14に送ることが可能とされている。なお、制御装置22は、カーナビゲーション装置やカーオーディオ装置の一部であってもよく、またカーナビゲーション装置やカーオーディオ装置とは別の構成であってもよい。
図1において、音の決定は、スマートフォン24等の端末、制御装置22の操作部等により行うことができる。スマートフォン24は、制御装置22に無線接続又は有線接続することで利用可能となる。
音や文字のデータの保存場所は、制御装置22、スマートフォン24、外部サーバ26等の任意の場所である。外部サーバ26に保存されたデータは、制御装置22に直接送信されてもよいし、スマートフォン24を経由して制御装置22に送信されてもよい。
また、音のデータと文字のデータは同じ場所に保存されている必要はなく、各々別の場所に保存されていてもよい。具体的には、例えばスマートフォン24に保存された音を選択すると、スマートフォン24又は制御装置22内のソフトウェアがその音を解析し、その音に対応する文字のデータを外部サーバ26等の他の場所から自動的にダウンロードするようにしてもよい。
文字が表示される位置は、制御装置22によって車両18の使用状態に応じて選択される。ここで、車両18の使用状態とは、手動運転状態か、それ以外の状態かを意味する。つまり、文字が表示される位置は、車両の使用状態が、手動運転状態か否かにより選択されるようになっている。
手動運転状態でない状態(非手動運転状態)とは、車両18が停止しかつ動き出さない状態、又は運転の不要な自動運転状態を意味する。「車両18が停止しかつ動き出さない状態」に該当する例として、次の2つが考えられる。第1の例は、車両18がオートマチックトランスミッションを有する場合において、シフトレバーがPレンジにあり、かつパーキングブレーキが作動している状態である。第2の例は、車両がマニュアルトランスミッションを有する場合において、シフトレバーがニュートラルにあり、かつパーキングブレーキが作動している状態である。
音の決定から文字の表示までの制御の流れは、図2のフローチャートに示されるとおりである。ステップS1では、車内に出力すべき音の決定が行われる。ステップS2では、決定された音の出力が行われる。ステップS3では、車両18の使用状態が手動運転状態であるか否かが判定される。車両18の使用状態が手動運転状態である場合には、ステップS4において、文字が表示される位置が予め定められた位置に制限される(図4から図6)。予め定められた位置とは、運転者の視界が妨げられず、運転が妨げられない位置であり、例えばフロントガラス20の下部である。車両18の使用状態が手動運転状態でない場合には、ステップS5において、文字が表示される位置は非制限となる。非制限の場合、文字が表示される位置を、例えばフロントガラス20の中央全体に設定することができる(図7)。そして、ステップS6において、実際にフロントガラス20に文字が表示される。
文字の表示位置が制限される場合(ステップS4)、図3のフローチャートに示されるように、表示部14により文字が表示される位置を、運転席側とするか、助手席側とするか、運転席側及び助手席側の双方とするかを選択可能としてもよい。ステップS11では、運転席側を選択するか否かが判定される。運転席側が選択された場合には、ステップS12において、運転席側の表示がONに設定される。運転席側が選択されない場合には、ステップS13において、運転席側の表示がOFFに設定される。次に、ステップS14では、助手席側を選択するか否かが判定される。助手席側が選択された場合には、ステップS15において、助手席側の表示がONに設定される。助手席側が選択されない場合には、ステップS16において、助手席側の表示がOFFに設定される。
文字が表示される位置の選択は、乗員の操作により行われてもよいし、音が持つ特性に応じて行われてもよい。音が持つ特性とは、例えば、カラオケにおける一人用の曲が持つ特性や、デュエット曲が持つ特性(デュエット情報)である。一人用の曲に対応する文字は、その歌詞である。デュエット曲に対応する文字は、第1パート(男性パート)の歌詞と第2パート(女性パート)の歌詞である。
車内に出力すべき音がカラオケにおける一人用の曲であり、乗員が一人の場合に、歌詞の表示位置をその乗員の着座側に設定するといった使用が考えられる。運転席と助手席の双方に乗員が存在した状態で一人用の曲が選択された場合には、歌詞の表示位置を任意に選択できるようにしてもよい。また、車内に出力すべき音がデュエット曲である場合に、カメラ等を用いて運転席乗員と助手席乗員の性別をそれぞれ判別し、第1パートの歌詞の表示位置を男性着座側に設定し、第2パートの歌詞の表示位置を女性着座側に設定するといった使用が考えられる。なお、乗員の操作により、第1パート(男性パート)の歌詞の表示位置と、第2パート(女性パート)の歌詞の表示位置を選択するようにしてもよい。
(作用)
本実施形態は、上記のように構成されており、以下その作用について説明する。図1、図4から図7において、本実施形態に係る車両用音出力及び文字表示装置10では、制御装置22において出力すべき音が決定されると、出力部12によりその音が車内に出力される。また、表示部14により、その音に対応する文字が、車両18の使用状態に応じてフロントガラス20に表示される。つまり、音に対応する文字が、このような車両18の使用状態に応じてフロントガラス20に適切に表示される。これにより、例えば、車内に流れる音の歌詞を確認したり、外国語教材の音声を聞きながら字幕を確認したりすることができる。このため、車内に流される音に関連する文字をフロントガラス20に表示し、この文字について安全運転の範囲内で簡単な確認を行うことができる。
本実施形態は、上記のように構成されており、以下その作用について説明する。図1、図4から図7において、本実施形態に係る車両用音出力及び文字表示装置10では、制御装置22において出力すべき音が決定されると、出力部12によりその音が車内に出力される。また、表示部14により、その音に対応する文字が、車両18の使用状態に応じてフロントガラス20に表示される。つまり、音に対応する文字が、このような車両18の使用状態に応じてフロントガラス20に適切に表示される。これにより、例えば、車内に流れる音の歌詞を確認したり、外国語教材の音声を聞きながら字幕を確認したりすることができる。このため、車内に流される音に関連する文字をフロントガラス20に表示し、この文字について安全運転の範囲内で簡単な確認を行うことができる。
本実施形態では、手動運転状態においては、表示部14により文字が表示される位置が、予め定められた位置、例えばフロントガラス20の下部に制限される。この際、表示部14により文字が表示される位置を、運転席側のみとしたり(図4)、助手席側のみとしたり(図5)、運転席側及び助手席側の双方(図6)としたりすることができる。この位置の選択は、自動的又は手動により行われる。したがって、手動運転状態でも、フロントガラス20に表示された文字を安全に確認できる。このため、手動運転がより安全な運転となるように支援できる。
車両の使用状態が停車状態や自動運転状態であり、手動運転状態でない場合には、図7に示されるように、文字が表示される位置を、フロントガラスの中央全体としてもよい。
また、音が持つ特性に基づいて、文字が表示される位置が選択されてもよい。したがって、音が一人用の曲であれば、歌う乗員の着座位置に合わせて、文字を表示する位置を選択できる。また、音がデュエット曲であれば、第1パートの歌詞を運転席側及び助手席側の一方に表示し、第2パートの歌詞をその他方に表示することができる。つまり、必要とされる側に必要な文字を表示したり、文字が表示される位置を乗員が任意に選択したりすることができる。また、音が持つ特性に基づいて、文字を適切な位置に表示できる。
音が声楽音(歌)、歌詞に対応する器楽音(カラオケ用の曲)、声楽音と器楽音を組み合わせたもの(歌を含む曲)の場合、出力すべき音が決定され車内に出力されると、表示部14によりその音に対応する歌詞がフロントガラス20に表示される。したがって、フロントガラス20に表示される歌詞を確認しながら音を聴いたり、音に合わせて歌ったりすることができる。このため、車内でカラオケを楽しむことができる。
[他の実施形態]
以上、本発明の実施形態の一例について説明したが、本発明の実施形態は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
以上、本発明の実施形態の一例について説明したが、本発明の実施形態は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
10 車両用音出力及び文字表示装置
12 出力部
14 表示部
18 車両
20 フロントガラス
12 出力部
14 表示部
18 車両
20 フロントガラス
Claims (5)
- 車内において出力すべき音が決定されると、前記音を車内に出力する出力部と、
前記音に対応する文字を、車両の使用状態に応じてフロントガラスに表示する表示部と、
を有する車両用音出力及び文字表示装置。 - 手動運転状態において、前記表示部により前記文字が表示される位置は、予め定められた位置に制限される請求項1に記載の車両用音出力及び文字表示装置。
- 前記表示部により前記文字が表示される位置を、運転席側とするか、助手席側とするか、運転席側及び助手席側の双方とするかを選択可能とされた請求項1又は請求項2に記載の車両用音出力及び文字表示装置。
- 前記音が持つ特性に基づいて、前記文字が表示される位置が選択される請求項3に記載の車両用音出力及び文字表示装置。
- 前記音は器楽音及び声楽音の少なくとも一方であり、前記文字は前記音の歌詞である請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の車両用音出力及び文字表示装置。
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