JP2019137341A - 鞍乗型車両の燃料供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料フィルタの流出側接続管部から流出側ホースジョイントを外しとき、流出側ホースジョイントおよび燃料ホースの内部に塵埃が侵入するのを防止した鞍乗型車両の燃料供給装置を供する。【解決手段】鞍乗型車両の燃料供給装置において、燃料フィルタ(50)と燃料噴射弁(40)とを連結する下流側燃料ホース(67)の流出側ホースジョイント(65,66)が、燃料フィルタ(50)の流出側接続管部(54J)に着脱自在に接続され、有底筒形状をしたジョイント保護部材(80)が、底部(80b)を流出側接続管部(54J)により貫装されて同流出側接続管部(54J)に取り付けられ、ジョイント保護部材(80)の筒部(80c)が、流出側接続管部(54J)に接続された流出側ホースジョイント(65,66)の先端部分を囲繞して覆うことを特徴とする。【選択図】図9

Description

本発明は、内燃機関の燃料供給装置に関し、特に鞍乗型車両における燃料供給装置に関する。
鞍乗型車両において、燃料タンク内の燃料を燃料ポンプが汲み上げて内燃機関の燃料噴射弁に供給するに際して、途中に燃料フィルタを介装してろ過した燃料を燃料噴射弁に供給している。
近年、燃料のフレックス化によりアルコール燃料が使用されると、燃料内の不純物のろ過が重要となり、燃料フィルタの性能向上が要求されるようになり、それに伴い燃料フィルタが比較的大型化するとともに、メンテナンスの頻度も多くなる。
鞍乗型車両において、大型の燃料フィルタを配置するスペースを確保し、かつ燃料フィルタのメンテナンス性にも良好な配置を可能とした燃料供給装置の例(例えば、特許文献1参照)がある。
特開2016−43775号公報
特許文献1に開示された鞍乗型車両の燃料供給装置では、メインフレームとシートレールとの接続位置で車体フレームの上部寄りの高い位置にクロスメンバーが設けられ、このクロスメンバーの下方側に、燃料フィルタが配置されている。
燃料フィルタは、左右メインフレームの間でエアクリーナケースの前方のクロスメンバーの下方の空間に、配置スペースを有するとともに、燃料フィルタの前方はエンジンまでの間に燃料フィルタを着脱するためのメンテナンス用の空間が確保されている。
このように、燃料フィルタは、前方にメンテナンス用の空間があり、背後にはエアクリーナケースがあるので、走行風がメンテナンス用の空間からエアクリーナケースの前方の燃料フィルタが配置される空間に吹き込まれる。
したがって、走行風とともに塵埃も吹き込まれて、燃料フィルタのフィルタケースの外表面に塵埃が溜まり易い。
特に、埃っぽい場所では、車両を置いておくだけでも、燃料フィルタのフィルタケースの外表面に塵埃が溜まる。
燃料フィルタは、フィルタケースから流入側接続管部と流出側接続管部が突出しており、流入側接続管部に流入側ホースジョイントが着脱自在に接続され、流出側接続管部に流出側ホースジョイントが着脱自在に接続されているので、燃料フィルタを交換するときは、まず、流入側接続管部から流入側ホースジョイントを外すとともに、流出側ホースジョイントから流出側ホースジョイントを外した後に、燃料フィルタを取り外す。
燃料フィルタのフィルタケースとともに流入側ホースジョイントおよび流出側ホースジョイントが埃を被った状態にあると、燃料フィルタの交換時に、流出側接続管部から流出側ホースジョイントを外したときに、流出側ホースジョイントの先端開口部から内部に塵埃が侵入することを回避するために、事前に、洗浄等を行うためメンテナンスに手間と時間を要する。
特に、流出側ホースジョイントの内部や、さらに流出側ホースジョイントが設けられた燃料ホースの内部まで塵埃が侵入すると、燃料フィルタが交換されたとしても、侵入した塵埃はろ過されずに燃料噴射弁まで供給されることになり好ましくない。
本発明は、かかる点に鑑みなされたもので、その目的とする処は、燃料フィルタの交換時に、燃料フィルタの流出側接続管部から流出側ホースジョイントを外しても、流出側ホースジョイントおよび燃料ホースの内部に塵埃が侵入するのを防止した鞍乗型車両の燃料供給装置を供する点にある。
上記目的を達成するために、本発明に係る鞍乗型車両の燃料供給装置は、
車体フレームに搭載される内燃機関の吸気通路に燃料を噴射する燃料噴射弁と、
前記車体フレームに支持される燃料タンクと、
前記燃料タンク内の燃料を前記燃料噴射弁に供給する燃料ポンプと、
前記燃料ポンプから前記燃料噴射弁に燃料が供給される燃料供給路の途中に介装された燃料フィルタと、
を備えた鞍乗型車両の燃料供給装置において、
前記燃料ポンプと前記燃料フィルタとを連結する上流側燃料ホースの下流側端部に設けられた流入側ホースジョイントが、前記燃料フィルタのフィルタエレメントを収納するフィルタケースから突出した流入側接続管部に着脱自在に接続され、
前記燃料フィルタと前記燃料噴射弁とを連結する下流側燃料ホースの上流側端部に設けられた流出側ホースジョイントが、前記燃料フィルタの前記フィルタケースから突出した流出側接続管部に着脱自在に接続され、
有底筒形状をしたジョイント保護部材が、底部を前記流出側接続管部により貫装されて同流出側接続管部に取り付けられ、
前記ジョイント保護部材の筒部が、前記流出側接続管部に接続された前記流出側ホースジョイントの先端部分を囲繞して覆うことを特徴とする。
この構成によれば、有底筒形状をしたゴム部材からなるジョイント保護部材が、底部を流出側接続管部により貫装されて同流出側接続管部に取り付けられ、該ジョイント保護部材の筒部が、流出側接続管部に接続された流出側ホースジョイントの先端部分を囲繞して覆うので、フィルタケースが埃を被った状態であっても流出側ホースジョイントの先端部分には塵埃が付着することがないため、フィルタケースの流出側接続管部から流出側ホースジョイントを外したときに、塵埃が流出側ホースジョイントの先端開口に侵入することが可及的に防止される。
したがって、事前に、燃料フィルタ周辺を洗浄する必要がなく、メンテナンスが容易にできる。
前記構成において、
前記流出側接続管部は、前記ジョイント保護部材の底部が貫装される部位より先端側にフランジ部を有し、
前記流出側ホースジョイントには、接続した前記流出側接続管部の前記フランジ部より基端側に係止部材が係脱自在に係止する係止機構が備えられ、
前記ジョイント保護部材は、前記係止機構を覆うようにしてもよい。
この構成によれば、流出側ホースジョイントには、接続した流出側接続管部のフランジ部より基端側に係止部材が係脱自在に係止する係止機構が備えられ、同係止機構をジョイント保護部材は覆うので、係止機構にも塵埃が付着することはなく、流出側接続管部から流出側ホースジョイントを外したときに、塵埃が流出側ホースジョイントの先端開口に侵入することが可及的に防止される。
前記構成において、
前記ジョイント保護部材は、ゴム部材からなり、筒部における底部と反対側の開口端部が径を縮小した縮径環状部を有し、
前記縮径環状部は、同縮径環状部の内周縁が前記流出側接続管部に接続された前記流出側ホースジョイントの外周面に接するようにしてもよい。
この構成によれば、ジョイント保護部材は、筒部における底部と反対側の開口端部が径を縮小した縮径環状部を有し、縮径環状部は、同縮径環状部の内周縁が流出側接続管部に接続された流出側ホースジョイントの外周面に接するので、流出側ホースジョイントの先端部分は、ジョイント保護部材により気密に覆われるため、塵埃や雨水がジョイント保護部材内に侵入することがなく、よって流出側ホースジョイントの先端部分には塵埃が付着することがなく、流出側接続管部から流出側ホースジョイントを外したときに、塵埃が流出側ホースジョイントの先端開口に侵入することが防止される。
また、ジョイント保護部材は、ゴム部材からなるので、筒部を下端部からめくり返して係止機構の係止部材を操作して係止を解除することが簡単にでき、流出側接続管部から流出側ホースジョイントを容易に抜き取り外すことができる。
前記構成において、
前記ジョイント保護部材の底部における前記流出側接続管部により貫装される貫装口部が厚肉に形成されるようにしてもよい。
この構成によれば、ゴム部材からなるジョイント保護部材の底部における流出側接続管部により貫装される貫装口部が厚肉に形成されるので、ジョイント保護部材を底部の貫装口部に流出側接続管部を貫通させて装着(貫装)するときに、流出側接続管部のフランジ部が貫装口部を通り抜けるときに貫装口部がめくれてしまうことが防止でき、ジョイント保護部材の取付けを容易にする。
前記構成において、
前記流出側接続管部は、前記フィルタケースから下方に突出するようにしてもよい。
この構成によれば、流出側接続管部は、フィルタケースから下方に突出するので、流出側接続管部に貫装されるジョイント保護部材は、底部を上にして下方に筒部が延びて流出側ホースジョイントの先端部分を上方から覆うため、ジョイント保護部材の内部への塵埃および雨水の侵入は回避され、よって流出側ホースジョイントの先端部分に塵埃が付着することがなく、流出側接続管部から流出側ホースジョイントを外したときに、塵埃が流出側ホースジョイントの先端開口部に侵入することが防止される。
前記構成において、
前記フィルタケースは、円筒壁部の両開口がそれぞれ閉塞壁部で塞がれた形状をしており、
前記燃料フィルタは、前記フィルタケースが円筒壁部の筒中心軸を略上下方向に指向させた姿勢で配設され、
前記流出側接続管部は、下側の前記閉塞壁部から円筒壁部の筒中心軸に沿って下方に突出するようにしてもよい。
この構成によれば、フィルタケースは、円筒壁部の両開口がそれぞれ閉塞壁部で塞がれた形状をしており、燃料フィルタは、フィルタケースが円筒壁部の筒中心軸を略上下方向に指向させた姿勢で配設され、流出側接続管部は下側の閉塞壁部から筒中心軸に沿って下方に突出するので、流出側接続管部と流出側ホースジョイントの接続部分の上方はフィルタケースの下側の閉塞壁部で覆われるため、接続部分のジョイント保護部材の内部への塵埃および雨水の侵入はより確実に回避され、よって流出側ホースジョイントの先端部分に塵埃が付着することがなく、流出側接続管部から流出側ホースジョイントを外したときに、塵埃が流出側ホースジョイントの先端開口に侵入することが防止される。
前記構成において、
前記流入側接続管部は、上側の前記閉塞壁部から略水平方向に突出するようにしてもよい。
この構成によれば、流入側接続管部は、上側の閉塞壁部から略水平方向に突出するので、流入側接続管部に接続された流入側ホースジョイントは略水平方向に延出するため、燃料フィルタの上下幅を小さく抑え、配置スペースを最適位置に容易に確保することができる。
前記構成において、
前記フィルタケースは、円筒壁部と上側の前記閉塞壁部とが一体に形成された有底円筒状のケース本体に、下側の前記閉塞壁部が蓋部材として回転摩擦溶着されて構成されるようにしてもよい。
この構成によれば、フィルタケースは、円筒壁部と上側の閉塞壁部とが一体に形成された有底円筒状のケース本体に、下側の閉塞壁部が蓋部材として回転摩擦溶着されて構成されるので、フィルタケースの気密性が確保されるとともに、燃料フィルタの小型軽量化を図ることができる。
前記構成において、
前記燃料フィルタは、前記燃料噴射弁より下方に配設され、
前記下流側燃料ホースは、前記流出側ホースジョイントから上方の前記燃料噴射弁に向けて略直線的に延びて、前記燃料噴射弁に接続されるようにしてもよい。
この構成によれば、流出側接続管部に接続された流出側ホースジョイントから延出する下流側燃料ホースは、流出側ホースジョイントから上方の燃料噴射弁に向けて略直線的に延びて、燃料噴射弁に接続されるので、フィルタケースの下側の閉塞壁部から下方に突出する流出側接続管部に流出側ホースジョイントが接続され、燃料フィルタの下方位置にある流出側ホースジョイントから延出する下流側燃料ホースが上方の燃料噴射弁に向けて延びることになり、下流側燃料ホースを比較的長く構成することができる。
下流側燃料ホースを比較的長く構成することで、下流側燃料ホース内部でのアルコール燃料の燃料比率の切り替わり時間を確保することができ、燃料噴射弁の適正な制御を可能とすることができる。
また、下流側燃料ホースは、流出側ホースジョイントから上方の燃料噴射弁に向けて略直線的に延びるので、下流側燃料ホースを太径にしても配設スペースを大きく取られることなく容易に配設することができる。
前記構成において、
前記燃料フィルタは、車体フレームの左右に分岐した一対の分岐フレームのうち一方の前記分岐フレームの内側面に沿って配設されるようにしてもよい。
この構成によれば、燃料フィルタは、車体フレームの左右に分岐した一対の分岐フレームのうち一方の分岐フレームの内側面に沿って配設されるので、分岐フレームによって、燃料フィルタは飛び石等の外力から保護されるとともに、燃料フィルタの着脱時のアプローチが容易でメンテナンス性に優れている。
本発明は、有底筒形状をしたゴム部材からなるジョイント保護部材が、底部を流出側接続管部により貫装されて同流出側接続管部に取り付けられ、該ジョイント保護部材の筒部が、流出側接続管部に接続された流出側ホースジョイントの先端部分を囲繞して覆うので、フィルタケースが埃を被った状態であっても流出側ホースジョイントの先端部分には塵埃が付着することがないため、フィルタケースの流出側接続管部から流出側ホースジョイントを外したときに、塵埃が流出側ホースジョイントの先端開口部に侵入することが可及的に防止される。
したがって、事前に燃料フィルタ周辺を洗浄する必要がなく、メンテナンスが容易にできる。
本発明の一実施の形態に係る自動二輪車の左側面図である。 同自動二輪車の内燃機関およびその周辺の左側面図である。 同自動二輪車の内燃機関およびその周辺の車体フレームを省略した左側面図である。 同自動二輪車の要部を斜め前方から視た斜視図である。 車体フレームと内燃機関と燃料タンクを省略して自動二輪車の一部を前方から視た前面図である。 主に燃料供給装置を示した左側面図である。 燃料フィルタの一部内部構造を示す側面図である。 同燃料フィルタの分解斜視図である。 同燃料フィルタに流出側ホースジョイントが接続された状態を示す接続部を断面とした側面図である。 同燃料フィルタから流出側ホースジョイントが離脱された状態を示す接続部を断面とした側面図である。
以下、本発明に係る一実施の形態について図面に基づいて説明する。
図1は、本発明を適用した一実施の形態に係る鞍乗型車両である自動二輪車1の側面図である。
なお、本発明の特許請求の範囲および明細書の説明において、前後左右の向きは、本実施の形態に係る自動二輪車1の直進方向を前方とする通常の基準に従うものとし、図面において、FRは前方を,RRは後方を、LHは左方を,RHは右方を示すものとする。
自動二輪車1の車体フレーム2は、ヘッドパイプ3の上部から後方に延びるメインフレーム4と、ヘッドパイプ3の下部から斜め下後方に延びるダウンフレーム5と、メインフレーム4の後部から左右に分岐して下方に延びる左右一対のセンタフレーム6L,6Rと、ダウンフレーム5の下部から左右に分岐して後方に延びる左右一対のロアフレーム7L,7Rとを備え、センタフレーム6L,6Rの各下端とロアフレーム7L,7Rの各後端がそれぞれ連結されている。
また、メインフレーム4の後端部からシートレール8が後方に延び、センタフレーム6L,6Rの下部とシートレール8の後部とがリヤフレーム9L,9Rにより連結されている。
ヘッドパイプ3に操向可能に軸支されたステアリングシャフト10の下端からフロントフォーク11が斜め下前方に延び、フロントフォーク11の下部に前輪12が軸支されている。
ステアリングシャフト10の上部にはバーハンドル13が取り付けられている。
センタフレーム6L,6Rの下部にはそれぞれピボットプレート14,14が突設され、ピボットプレート14,14間に架設されたピボット軸15に前端を軸支されたスイングアーム16が後方に延出し、スイングアーム16の後部に後輪17が回転可能に軸支されている。
メインフレーム4の下方でセンタフレーム6L,6Rの前方に内燃機関20が配置され、内燃機関20のクランクケース21がダウンフレーム5,ロアフレーム7L,7Rおよびセンタフレーム6L,6Rに支持されて車体に搭載される。
内燃機関20の上方には、メインフレーム4に上方から跨ぐようにして燃料タンク31が支持されており、燃料タンク31の後方にはシートレール8に支持されてシート18が配設されている。
内燃機関20は、空冷1気筒の4ストロークサイクル内燃機関であり、クランクケース21の上にシリンダブロック22,シリンダヘッド23が順次重ねられて一体に締結されて、上方斜め前方に突設され、シリンダヘッド23の上にシリンダヘッドカバー24が被せられている。
図3および図5を参照して、シリンダヘッド23の後面には吸気ポートに連通してスロットルボディ25が設けられ、スロットルボディ25とその後方のエアクリーナ27とが、コネクティングチューブ26により接続されている。
スロットルボディ25の上部には、吸気通路内に燃料を噴射する燃料噴射弁40が取り付けられている。
また、シリンダヘッド23からは前方に延出した排気管28は、クランクケース21の前方を廻り込んで車体右側を後方に斜め上向きに延びてマフラー29に至っている(図1参照)。
燃料タンク31は、左右のタンク部の上部を中央のタンク部が連結した正面視で逆U字状をした構造をしており、メインフレーム4を上方から跨ぐようにしてメインフレーム4に支持される(図1参照)。
なお、燃料タンク31は、底壁が後下がりに形成されており、左右のタンク部は、後部の最下部が中央のタンク部により互いに連通している。
図5および図6を参照して、メインフレーム4の上方の中央タンク部の底壁に開口が形成され、同開口を閉塞プレート32が塞いでいる。
閉塞プレート32のタンク内となる上面に基端部を固着されて上方に突設された支持ステー33が左方に屈曲した後に、左側タンク部内に廻り込んで、その先端に燃料ポンプ35が吊設されている。
円筒状をした燃料ポンプ35は、後下がりに傾斜しており、その後部の汲み上げ口は燃料タンク31の後部の最下部に臨んでいる。
燃料ポンプ35の前部から吐出接続管36が突出して、吐出接続管36に接続された吐出ホース37が閉塞プレート32を貫通する内外接続管38に燃料タンク31内で接続されている。
本自動二輪車1に搭載される内燃機関20は、燃料にガソリンだけでなくガソリンとアルコールの混合燃料等のアルコール燃料も利用可能な燃料供給装置Aを備えている。
アルコール燃料内の不純物のろ過のため、比較的大きな燃料フィルタ50が使用されている。
すなわち、燃料ポンプ35から燃料噴射弁40に燃料が供給される燃料供給路の途中に燃料フィルタ50が介装されている。
図7および図8を参照して、燃料フィルタ50の内部にフィルタエレメント51を収納するフィルタケース52は、有底円筒状のケース本体53と、ケース本体53の開口を閉塞する蓋部材54とからなる。
ケース本体53は、円筒壁部53cと同円筒壁部53cの一方の開口を閉塞した閉塞壁部53rとが一体に形成されて有底円筒状をなしており、閉塞壁部53rは、円筒壁部53cの筒中心軸Lcから半径方向に閉塞壁部53rの一部が内側に溝条を形成して膨出しており、その膨出部53rvから溝条の延長方向に流入側接続管部53Jが突出して形成されている。
ケース本体53の開口を塞ぐ蓋部材54は、円板部54aの外周端が屈曲して環状リブ54bが形成されており、同環状リブ54bの開口端面に環状溝54bvが形成されている。
蓋部材54の円板部54aの中央から流出側接続管部54Jが突出して形成されている。
蓋部材54にフィルタエレメント51を装着し、フィルタエレメント51を覆うようにケース本体53を被せ、ケース本体53の円筒壁部53cの開口端を蓋部材54の環状リブ54bの環状溝54bvに嵌合した後に、両者を回転摩擦溶着することで一体化して、燃料フィルタ50が構成される。
このようにして構成された燃料フィルタ50は、図6を参照して、ケース本体53の円筒壁部53cの筒中心軸Lcを略上下方向に指向させ、下側となった蓋部材54から流出側接続管部54Jが下方に突出する姿勢で支持され、前記スロットルボディ25の左側で、左側センタフレーム6Lの内側面に沿った位置に配置される(図4参照)。
なお、燃料フィルタ50は、別体の保持ケースなどに収納されて保持されないので、さらに大型化することはなく、配置スペースを容易に確保することができる。
図6に示されるように、シートレール8の左側部分の前部に突設されたブラケット8bにボルト45により上端部を固着されて支持プレート46が吊設されている。
支持プレート46の前端部には、前記燃料フィルタ50のフィルタケース52を左右両側から把持するアーム部材47L,47Rが前方に突出している(図5参照)。
左側のアーム部材47Lは、燃料フィルタ50の底面を下から支持している。
また、左側のアーム部材47Lの上に、支持プレート46の前端部から突出した押え部材48がフィルタケース52の上面を押えてフィルタケース52を固定している。
アーム部材47L,47Rに支持された燃料フィルタ50は、蓋部材54を下側にしてケース本体53の筒中心軸Lcを略上下方向に指向させた姿勢であり、蓋部材54から流出側接続管部54Jが筒中心軸Lcに沿って下方に突出している。
ケース本体53の上部の閉塞壁部53rからは流入側接続管部53Jが略水平方向に突出している。
燃料フィルタ50は、アーム部材47L,47Rに支持されて、スロットルボディ25の左側で、左側センタフレーム6Lの内側面に沿った位置に配置される(図4参照)。
燃料フィルタ50は、スロットルボディ25の上部に取り付けられる燃料噴射弁40よりは、下方に位置している(図3参照)。
燃料フィルタ50の上部の略水平方向に突出した流入側接続管部53Jには、上流側燃料ホース61の下流側端部に設けられた流入側ホースジョイント63が着脱自在に接続される。
図6に示されるように、燃料フィルタ50の流入側接続管部53Jに流入側ホースジョイント63により接続された上流側燃料ホース61は、上方に延び、燃料タンク31の中央のタンク部31Cの底壁の閉塞プレート32に向かい、閉塞プレート32を貫通する前記内外接続管38にホースジョイント62により接続される(図5参照)。
内外接続管38は、燃料タンク31の内部で、吐出ホース37により燃料ポンプ35の吐出接続管36に接続されているので、燃料ポンプ35の吐出燃料は、吐出ホース37,内外接続管38,上流側燃料ホース61を順次流動して燃料フィルタ50に流入する。
燃料フィルタ50の下側の蓋部材54から下方に突出した流出側接続管部54Jには、下流側燃料ホース67の上流側端部に設けられた流出側ホースジョイント65,66が着脱自在に接続される。
流出側ホースジョイント65の下流側に流出側ホースジョイント66が接続されており、下流側の流出側ホースジョイント66が下流側燃料ホース67の上流側端部に取り付けられ、上流側の流出側ホースジョイント65が燃料フィルタ50の流出側接続管部54Jに着脱自在に接続される。
図9に示されるように、流出側ホースジョイント65は、三方ジョイントであり、上流側ジョイント部65a,下流側ジョイント部65b,戻り側ジョイント部65cの三方に分岐している。
流出側ホースジョイント65の上流側ジョイント部65aに設けられたクィックジョイント65qが、燃料フィルタ50の流出側接続管部54Jに着脱自在に接続される。
流出側ホースジョイント65の上流側ジョイント部65aと直角に屈曲した下流側ジョイント部65bに、下流側の流出側ホースジョイント66が接続される。
流出側ホースジョイント66はL字に屈曲しており、一方の略水平に指向したジョイント部が下流側ジョイント部65bに接続され、他方の略垂直上方に向いたジョイント部に下流側燃料ホース67が接続されている。(図3,図6参照)
したがって、下流側燃料ホース67は、燃料フィルタ50より下方の流出側ホースジョイント66から上方に略直線状に延び、上部で屈曲した下流側端部に設けられたホースジョイント68が、燃料フィルタ50より上方に位置する燃料噴射弁40に接続されるので、下流側燃料ホース67は、離れた距離を連結して比較的長く構成されている。(図3,図6参照)。
下流側燃料ホース67は、比較的長く構成されるとともに、上流側燃料ホース61等の燃料ホースに比べて太径のホースであり、よって、下流側燃料ホース67の内部を流れる燃料の容量を大きくしている。
したがって、アルコール燃料を新たに給油してガソリンとアルコールの燃料比率が変化した場合でも、下流側燃料ホース67の内部を流れる燃料の容量を大きくすることで、アルコール燃料の燃料比率の切り替わり時間を確保することができ、燃料噴射弁40の適正な制御を可能としている。
また、下流側燃料ホース67は、流出側ホースジョイント66から上方の燃料噴射弁に向けて略直線的に延びるので、下流側燃料ホース67を太径にしても配設スペースを大きく取られることなく容易に配設することができる。
図3および図6を参照して、流出側ホースジョイント65の上流側ジョイント部65aと鋭角に屈曲した戻り側ジョイント部65cには、燃料戻りホース69の上流側端部が接続され、戻り側ジョイント部65cに接続された燃料戻りホース69は、上方に延びて、燃料タンク31の中央のタンク部31Cの底壁の閉塞プレート32に向かい、閉塞プレート32を貫通する内外接続管39にホースジョイント70により接続される(図5参照)。
なお、内外接続管39は、燃料タンク31内でレギュレータに接続されている。
図6を参照して、燃料ポンプ35から吐出された燃料は、上流側燃料ホース61を流れて流入側接続管部53Jから燃料フィルタ50のフィルタケース52の内部に流入し、フィルタエレメント51にろ過されて下方に突出した流出側接続管部54Jにより下方に流出する。
流出側接続管部54Jを下方に流出したろ過された燃料は、流出側ホースジョイント65,66を経て上方に略直線的に延びる比較的太径の下流側燃料ホース67を上方に流れて燃料噴射弁40に供給される。
また、流出側接続管部54Jを下方に流出した燃料は、燃料圧力調整のために、燃料戻りホース69にも流れ、余剰燃料を燃料タンク31内に戻すようになっている。
本実施の形態の鞍乗型車両は、以上のような燃料供給装置Aを備えている。
そして、アルコール燃料も利用可能なように、比較的大きな燃料フィルタ50が、スロットルボディ25と左側センタフレーム6Lの間に、左側センタフレーム6Lの内側面に沿って配置される。
したがって、走行風とともに塵埃も吹き込まれて、燃料フィルタ50のフィルタケース52およびその周辺の燃料ホースやホースジョイントに塵埃が付着する。
燃料フィルタ50のメンテナンス時には、フィルタケース52の流入側接続管部53Jから上流側燃料ホース61の下流側端部に設けられた流入側ホースジョイント63を外し、流出側接続管部54Jから下流側燃料ホース67の上流側端部に設けられた流出側ホースジョイント65を外した後に、燃料フィルタ50を取り出すことになる。
流入側接続管部53Jから流入側ホースジョイント63を外したとき、流入側ホースジョイント63に付着していた塵埃が、流入側接続管部53Jに侵入する可能性がある。
また、流出側接続管部54Jからを外したとき、流出側ホースジョイント65の外周面に付着した塵埃およびフィルタケース52の下側の蓋部材54の下面に付着した塵埃が、流出側ホースジョイント65の内側の孔に侵入する可能性がある。
流入側接続管部53Jに塵埃が侵入する場合は、燃料フィルタ50のフィルタエレメント51の上流側であるので、フィルタエレメント51により取り除かれる。
しかし、流出側ホースジョイント65の内側の孔に侵入した塵埃は、フィルタエレメント51の下流側であるので、取り除かれることなく、下流側燃料ホース67を通って、燃料噴射弁40に達してしまうことになり好ましくない。
そこで、本発明に係る燃料供給装置Aにおいては、図9に示されるように、流出側接続管部54Jに有底筒形状をしたジョイント保護部材80を取り付け、流入側接続管部53Jに接続された前記流出側ホースジョイント65の先端部分(流出側ホースジョイント65の上流側ジョイント部65a)をジョイント保護部材80が囲繞して覆うようにしている。
流出側接続管部54Jには、略中央部位にフランジ部54Jfが形成されている。
ジョイント保護部材80は、弾性変形可能なゴム部材であり、円筒部80cの端部に底部80bを有する有底筒形状をし、底部80bの中央に流出側接続管部54Jに貫装される貫装口部80bmが他の底部80bよりも厚肉に形成されている。
また、ジョイント保護部材80は、円筒部80cにおける底部80bと反対側の開口端部が径を縮小した縮径環状部80crを有している。
このジョイント保護部材80は、流出側接続管部54Jにより底部80bの貫装口部80bmを貫装されて、流出側接続管部54Jのフランジ部54Jfより基端側に取り付けられる(図10参照)。
一方、流出側接続管部54Jに接続される流出側ホースジョイント65の上流側ジョイント部65aの端部には、係止機構であるクィックジョイント65qが設けられている。
クィックジョイント65qは、上流側ジョイント部65aの流出側接続管部54Jが嵌入される嵌入孔65ahに出没して流出側接続管部54Jに係脱自在に係止する係止部材65qcを有し、係止部材65qcには操作つまみ65qsが設けられている。
図9に示されるように、流出側接続管部54Jに流出側ホースジョイント65の上流側ジョイント部65aが接続されているときは、クィックジョイント65qの係止部材65qcが流出側接続管部54Jのフランジ部54Jfより基端側に係止して、流出側ホースジョイント65が流出側接続管部54Jから抜けないようにロックしている。
このとき、下方に突出した流出側接続管部54Jに取り付けられたジョイント保護部材80は、底部80bを上にして下方に円筒部80cが延びて、流出側ホースジョイント65の上流側ジョイント部65aの先端部分を囲繞して覆っている。
すなわち、ジョイント保護部材80は、上流側ジョイント部65aの先端部分のクィックジョイント65q(係止部材65qcおよび操作つまみ65qs)を囲繞して覆っている。
ジョイント保護部材80の円筒部80cの下端開口を縮径した縮径環状部80crは、同縮径環状部80crの内周縁が流出側接続管部54Jに接続された流出側ホースジョイント65の上流側ジョイント部65aの先端部分(クィックジョイント65q)の外周面に接している。
したがって、燃料フィルタ50およびその周辺に埃が溜り、フィルタケース52および流出側ホースジョイント65やジョイント保護部材80の外表面に塵埃が付着したとしても、流出側ホースジョイント65の上流側ジョイント部65aの先端部分(クィックジョイント65q)は、ジョイント保護部材80に覆われて塵埃や雨水から保護されていて塵埃が付着することがない。
流出側接続管部54Jから流出側ホースジョイント65を外すときは、ゴム製のジョイント保護部材80の円筒部80cを下端部からめくり返すようにして開き、クィックジョイント65qの操作つまみ65qsを露出して、同操作つまみ65qsを掴んで外側に引くと(図10参照)、流出側接続管部54Jに係止していた係止部材65qcが離脱してロックが解除されるので、流出側接続管部54Jから流出側ホースジョイント65を下方に抜き取り外すことができる。
なお、流出側ホースジョイント65以外の流出側ホースジョイント66および流入側ホースジョイント63およびホースジョイント62,68,70の先端部分にはクィックジョイントが設けられている。
流出側接続管部54Jから流出側ホースジョイント65を下方に抜き取ったとき、流出側ホースジョイント65の上流側ジョイント部65aの先端部分のクィックジョイント65qには、塵埃が付着していないので、上流側ジョイント部65aの嵌入孔65ahの周辺には塵埃がなく、上流側ジョイント部65aの嵌入孔65ahに塵埃が侵入することは防止される。
また、流出側接続管部54Jから流出側ホースジョイント65を下方に抜き取ったときに、流出側接続管部54Jに取り付けられたジョイント保護部材80が底部80bを上にして下方に円筒部80cが延びて、上流側ジョイント部65aの上を傘のように覆っているので、フィルタケース52の外周面に付着する塵埃、特に蓋部材54の下面に付着した塵埃が落下しても、上流側ジョイント部65aの嵌入孔65ahに侵入することは殆どない。
したがって、メンテナンスの際に、燃料フィルタ50の流出側接続管部54Jから流出側ホースジョイント65を外したときに、流出側ホースジョイント65の上流側ジョイント部65aの嵌入孔65ahに塵埃が侵入することは回避されるので、新たな燃料フィルタの流出側接続管部に流出側ホースジョイント65を接続してしても下流側燃料ホース67を通って燃料噴射弁40に塵埃が達することはなく、燃料噴射弁40を正常に機能させることができる。
以上、詳細に説明した本発明に係る鞍乗型車両の燃料供給装置Aの一実施の形態では、以下に記す効果を奏する。
図9に示されるように、有底筒形状をしたゴム部材からなるジョイント保護部材80が、底部80bを燃料フィルタ50の流出側接続管部54Jにより貫装されて同流出側接続管部54Jに取り付けられ、該ジョイント保護部材80の円筒部80cが、流出側接続管部54Jに接続された流出側ホースジョイント65の上流側ジョイント部65aの先端部分を囲繞して覆うので、フィルタケース52が埃を被った状態であっても流出側ホースジョイント65の上流側ジョイント部65aの先端部分には塵埃が付着することがないため、メンテナンス時に、フィルタケース52の流出側接続管部54Jから流出側ホースジョイント65を外したときに、塵埃が流出側ホースジョイント65の先端開口(嵌入孔65ah)に侵入することが可及的に防止される。
そのため、新たな燃料フィルタの流出側接続管部に流出側ホースジョイント65を接続してしても、流出側ホースジョイント65に連続する下流側燃料ホース67を通って燃料噴射弁40に塵埃が達することは回避され、燃料噴射弁40を正常に機能させることができる。
また、事前に、燃料フィルタ50およびその周辺を洗浄する必要がなく、メンテナンスが容易にできる。
図9に示されるように、流出側ホースジョイント65には、接続した流出側接続管部54Jのフランジ部54Jfより基端側に係止部材65qcが係脱自在に係止するクィックジョイント(係止機構)65qが備えられ、同クィックジョイント65qをジョイント保護部材80は覆うので、クィックジョイント65qにも塵埃が付着することはなく、流出側接続管部54Jから流出側ホースジョイント65を外したときに、塵埃が流出側ホースジョイント65の上流側ジョイント部65aの先端開口(嵌入孔65ah)に侵入することが可及的に防止される。
図9に示されるように、ジョイント保護部材80は、円筒部80cにおける底部80bと反対側の開口端部が径を縮小した縮径環状部80crを有し、縮径環状部80crは、同縮径環状部80crの内周縁が流出側接続管部54Jに接続された流出側ホースジョイント65の上流側ジョイント部65aの外周面に接するので、流出側ホースジョイント65の先端部分は、ジョイント保護部材80により気密に覆われるため、塵埃や雨水がジョイント保護部材80内に侵入することがなく、よって流出側ホースジョイント65の上流側ジョイント部65aの先端部分には塵埃が付着することがなく、流出側接続管部54Jから流出側ホースジョイント65を外したときに、塵埃が流出側ホースジョイント65の上流側ジョイント部65aの先端開口(嵌入孔65ah)に侵入することが防止される。
ジョイント保護部材80は、ゴム部材からなるので、円筒部80cを下端部からめくり返してクィックジョイント65qの操作つまみ65qsを操作してロックを解除することが簡単にでき、流出側接続管部54Jから流出側ホースジョイント65を容易に抜き取り外すことができる。
図10を参照して、ゴム部材からなるジョイント保護部材80の底部80bにおける流出側接続管部54Jにより貫装される貫装口部80bmが厚肉に形成されるので、ジョイント保護部材80を底部の貫装口部80bmに流出側接続管部54Jを貫通させて装着(貫装)するときに、流出側接続管部54Jのフランジ部54Jfが貫装口部80bmを通り抜けるときに貫装口部80bmがめくれてしまうことが防止でき、ジョイント保護部材80の取付けを容易にする。
図9に示されるように、燃料フィルタ50の流出側接続管部54Jは、フィルタケース52から下方に突出するので、流出側接続管部54Jに貫装されるジョイント保護部材80は、底部80bを上にして下方に円筒部80cが延びて流出側ホースジョイント65の上流側ジョイント部65aの先端部分を上方から覆うため、ジョイント保護部材80の内部への塵埃および雨水の侵入は回避され、よって流出側ホースジョイント65の先端部分に塵埃が付着することがなく、流出側接続管部から流出側ホースジョイントを外したときに、塵埃が流出側ホースジョイント65の上流側ジョイント部65aの先端開口(嵌入孔65ah)に侵入することが防止される。
図6および図9に示されるように、燃料フィルタ50のフィルタケース52は、円筒壁部53cの両開口がそれぞれ閉塞壁部53r,54で塞がれた形状をしており、燃料フィルタ50は、フィルタケース52が円筒壁部53cの筒中心軸Lcを略上下方向に指向させた姿勢で配設され、流出側接続管部54Jは下側の閉塞壁部(蓋部材)54から筒中心軸Lcに沿って下方に突出するので、流出側接続管部54Jと流出側ホースジョイント65の接続部分の上方はフィルタケースの下側の閉塞壁部で覆われるため、接続部分のジョイント保護部材の内部への塵埃および雨水の侵入はより確実に回避され、よって流出側ホースジョイント65の上流側ジョイント部65aの先端部分に塵埃が付着することがなく、流出側接続管部54Jから流出側ホースジョイント65を外したときに、塵埃が流出側ホースジョイント65の上流側ジョイント部65aの先端開口(嵌入孔65ah)に侵入することが防止される。
図6および図9に示されるように、燃料フィルタ50の流入側接続管部53Jは、上側の閉塞壁部53rから略水平方向に突出するので、流入側接続管部53Jに接続された流入側ホースジョイント63は略水平方向に延出するため、燃料フィルタ50の上下幅を小さく抑え、配置スペースを最適位置に容易に確保することができる。
図7および図8を参照して、燃料フィルタ50のフィルタケース52は、円筒壁部53cと上側の閉塞壁部53rとが一体に形成された有底円筒状のケース本体53に、下側の蓋部材54が回転摩擦溶着されて構成されるので、フィルタケース52の気密性が確保されるとともに、燃料フィルタ50の小型軽量化を図ることができる。
図3および図6に示されるように、燃料フィルタ50の流出側接続管部54Jに接続された流出側ホースジョイント65,66から延出する下流側燃料ホース67は、流出側ホースジョイント66から上方の燃料噴射弁40に向けて略直線的に延びて、燃料噴射弁40に接続されるので、フィルタケース52の下側の蓋部材(閉塞壁部)54から下方に突出する流出側接続管部54Jに流出側ホースジョイント65,66が接続され、燃料フィルタ50の下方位置にある流出側ホースジョイント65,66から延出する下流側燃料ホース67が上方の燃料噴射弁40に向けて延びることになり、下流側燃料ホース67を比較的長く構成することができる。
下流側燃料ホース67を比較的長く構成することで、下流側燃料ホース67の内部でのアルコール燃料の燃料比率の切り替わり時間を確保することができ、燃料噴射弁の適正な制御を可能とすることができる。
また、下流側燃料ホース67は、流出側ホースジョイント65,66から上方の燃料噴射弁40に向けて略直線的に延びるので、下流側燃料ホース67を太径にしても配設スペースを大きく取られることなく容易に配設することができる。
図4に示されるように、燃料フィルタ50は、車体フレーム2の左右に分岐した一対のセンタフレーム6L,6Rのうち一方のセンタフレーム6Lの内側面に沿って配設されるので、センタフレーム6Lによって、燃料フィルタ50は飛び石等の外力から保護されるとともに、燃料フィルタ50の着脱時のアプローチが容易でメンテナンス性に優れている。
以上、本発明に係る一実施の形態に係る鞍乗型車両の燃料供給装置Aについて説明したが、本発明の態様は、上記実施の形態に限定されず、本発明の要旨の範囲で、多様な態様で実施されるものを含むものである。
1…自動二輪車、2…車体フレーム、3…ヘッドパイプ、4…メインフレーム、5…ダウンフレーム、6L,6R…センタフレーム、7L,7R…ロアフレーム、8…シートレール、9L,9R…リヤフレーム、10…ステアリングシャフト、11…フロントフォーク、12…前輪、13…バーハンドル、14…ピボットプレート、15…ピボット軸、16…スイングアーム、17…後輪、18…シート、
20…内燃機関、21…クランクケース、22…シリンダブロック、23…シリンダヘッド、24…シリンダヘッドカバー、25…スロットルボディ、26…コネクティングチューブ、27…エアクリーナ、28…排気管、29…マフラー、
A…燃料供給装置、31…燃料タンク、32…閉塞プレート、33…支持ステー、35…燃料ポンプ、36…吐出接続管、37…吐出ホース、38…内外接続管、39…内外接続管、
40…燃料噴射弁、45…ボルト、46…支持プレート、47L,47R…アーム部材、48…押え部材、
50…燃料フィルタ、51…フィルタエレメント、52…フィルタケース、53…ケース本体、53c…円筒壁部、53r…閉塞壁部、53rv…膨出部、53J…流入側接続管部、54…蓋部材、54a…円板部、54b…環状リブ、54J…流出側接続管部、54Jf…フランジ部、
61…上流側燃料ホース、62…ホースジョイント、63…流入側ホースジョイント、64…、65…流出側ホースジョイント、65a…上流側ジョイント部、65b…下流側ジョイント部、65c…戻り側ジョイント部、65q…クィックジョイント、65qc…係止部材、65qs…操作つまみ、66…流出側ホースジョイント、67…下流側燃料ホース、68…ホースジョイント、69…燃料戻りホース、70…ホースジョイント。

Claims (10)

  1. 車体フレーム(2)に搭載される内燃機関(20)の吸気通路に燃料を噴射する燃料噴射弁(40)と、
    前記車体フレーム(2)に支持される燃料タンク(31)と、
    前記燃料タンク(31)内の燃料を前記燃料噴射弁(40)に供給する燃料ポンプ(35)と、
    前記燃料ポンプ(35)から前記燃料噴射弁(40)に燃料が供給される燃料供給路の途中に介装された燃料フィルタ(50)と、
    を備えた鞍乗型車両の燃料供給装置において、
    前記燃料ポンプ(35)と前記燃料フィルタ(50)とを連結する上流側燃料ホース(61)の下流側端部に設けられた流入側ホースジョイント(63)が、前記燃料フィルタ(50)のフィルタエレメント(51)を収納するフィルタケース(52)から突出した流入側接続管部(53J)に着脱自在に接続され、
    前記燃料フィルタ(50)と前記燃料噴射弁(40)とを連結する下流側燃料ホース(67)の上流側端部に設けられた流出側ホースジョイント(65,66)が、前記燃料フィルタ(50)の前記フィルタケース(52)から突出した流出側接続管部(54J)に着脱自在に接続され、
    有底筒形状をしたジョイント保護部材(80)が、底部(80b)を前記流出側接続管部(54J)により貫装されて同流出側接続管部(54J)に取り付けられ、
    前記ジョイント保護部材(80)の筒部(80c)が、前記流出側接続管部(54J)に接続された前記流出側ホースジョイント(65,66)の先端部分を囲繞して覆うことを特徴とする鞍乗型車両の燃料供給装置。
  2. 前記流出側接続管部(54J)は、前記ジョイント保護部材(80)の底部(80b)が貫装される部位より先端側にフランジ部(54Jf)を有し、
    前記流出側ホースジョイント(65,66)には、接続した前記流出側接続管部(54J)の前記フランジ部(54Jf)より基端側に係止部材(65qc)が係脱自在に係止する係止機構(65q)が備えられ、
    前記ジョイント保護部材(80)は、前記係止機構(65q)を覆うことを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両の燃料供給装置。
  3. 前記ジョイント保護部材(80)は、ゴム部材からなり、筒部(80c)における底部(80b)と反対側の開口端部が径を縮小した縮径環状部(80cr)を有し、
    前記縮径環状部(80cr)は、同縮径環状部(80cr)の内周縁が前記流出側接続管部(54J)に接続された前記流出側ホースジョイント(65)の外周面に接することを特徴とする請求項2に記載の鞍乗型車両の燃料供給装置。
  4. 前記ジョイント保護部材(80)の底部(80b)における前記流出側接続管部(54J)により貫装される貫装口部(80bm)が厚肉に形成されることを特徴とする請求項3に記載の鞍乗型車両の燃料供給装置。
  5. 前記流出側接続管部(54J)は、前記フィルタケース(52)から下方に突出することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の鞍乗型車両の燃料供給装置。
  6. 前記フィルタケース(52)は、円筒壁部(53c)の両開口がそれぞれ閉塞壁部(53r,54)で塞がれた形状をしており、
    前記燃料フィルタ(50)は、前記フィルタケース(52)が前記円筒壁部(53c)の筒中心軸(Lc)を略上下方向に指向させた姿勢で配設され、
    前記流出側接続管部(54J)は、下側の前記閉塞壁部(54)から前記筒中心軸(Lc)に沿って下方に突出することを特徴とする請求項5に記載の鞍乗型車両の燃料供給装置。
  7. 前記流入側接続管部(53J)は、上側の前記閉塞壁部(53r)から略水平方向に突出することを特徴とする請求項6に記載の鞍乗型車両の燃料供給装置。
  8. 前記フィルタケース(52)は、円筒壁部(53c)と上側の前記閉塞壁部(53r)とが一体に形成された有底円筒状のケース本体(53)に、下側の前記閉塞壁部(54)が蓋部材(54)として回転摩擦溶着されて構成されることを特徴とする請求項6または請求項7に記載の鞍乗型車両の燃料供給装置。
  9. 前記燃料フィルタ(50)は、前記燃料噴射弁(40)より下方に配設され、
    前記下流側燃料ホース(67)は、前記流出側ホースジョイント(65,66)から上方の前記燃料噴射弁に向けて略直線的に延びて、前記燃料噴射弁(40)に接続されることを特徴とする請求項6ないし請求項8のいずれか1項に記載の鞍乗型車両の燃料供給装置。
  10. 前記燃料フィルタ(50)は、車体フレーム(2)の左右に分岐した一対の分岐フレーム(6L,6R)のうち一方の前記分岐フレーム(6L)の内側面に沿って配設されることを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載の鞍乗型車両の燃料供給装置。
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