JP2019137116A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】耐久性を損なうことなく、転がり抵抗の低減が達成された空気入りタイヤ2の提供。【解決手段】このタイヤ2では、トレッド4のベース層30が、赤道面上に位置するセンター部36と、それぞれが当該センター部36よりも軸方向外側に位置する一対のサイド部38とを備えている。前記サイド部38は、前記センター部36と間隔をあけて配置されている。トレッド4のショルダー主溝18sは、軸方向において前記センター部36と前記サイド部38との間に位置している。前記ショルダー主溝18sから前記ベース層30までの離間距離SBは、6mm以上25mm以下である。【選択図】図2

Description

本発明は、空気入りタイヤに関する。
タイヤのトレッドには、排水性の観点から、例えば、周方向に延在する主溝が刻まれる。このトレッドは通常、ベース層と、このベース層を覆うキャップ層との2層で構成される。タイヤは、キャップ層において路面と接触する。このキャップ層には、耐摩耗性が考慮されたゴムが用いられる。一方、ベース層には、キャップ層をタイヤに接合する観点から、接着性が考慮されたゴムが用いられる。このような2層構造を有するトレッドは、例えば、特開2000−025413公報に開示されている。
環境への影響が考慮され、燃費性能の向上が車輛には求められている。タイヤにおいては、燃費性能の向上のために、転がり抵抗の低減が求められている。このような事情から、変形に伴う発熱が抑えられたゴム(以下、低発熱性のゴム)がタイヤのゴム部材として採用されている。低発熱性のゴムは、例えば、前述のベース層のようなゴム部材に用いられている。
特開2000−025413公報
前述の2層構造が採用されたトレッドにおいては、転がり抵抗の低減の観点から、トレッドに占めるベース層の割合を増やすことが検討されている。
ベース層の強度は通常、キャップ層の強度に比して低い。このため、ショルダー側に位置する主溝(以下、ショルダー主溝ともいう。)の半径方向内側に、ベース層が配置されている場合、このショルダー主溝では、その底部(以下、底部ともいう。)を起点とする損傷が生じることが懸念される。耐久性を維持するためにトレッドに占めるベース層の割合を減らせば、転がり抵抗を十分に低減させることができない。
本発明は、このような実状に鑑みてなされたものであり、耐久性を損なうことなく、転がり抵抗の低減が達成された空気入りタイヤを提供することを目的とする。
本発明に係る空気入りタイヤは、それぞれが赤道面の軸方向外側に位置し、周方向に延在する一対のショルダー主溝が刻まれたトレッドを備え、当該トレッドが、ベース層と、当該ベース層を覆うキャップ層とを有しており、
前記ベース層が、赤道面上に位置するセンター部と、それぞれが当該センター部よりも軸方向外側に位置する一対のサイド部とを備えており、前記サイド部が前記センター部と間隔をあけて配置されており、前記ショルダー主溝が軸方向において前記センター部と前記サイド部との間に位置しており、前記ショルダー主溝から前記ベース層までの離間距離が6mm以上25mm以下であることを特徴としている。
好ましくは、この空気入りタイヤでは、一方のショルダー主溝と他方のショルダー主溝との間に位置し、周方向に延在するクラウン主溝が、前記トレッドにさらに刻まれており、前記センター部の半径方向外側に位置する前記キャップ層の厚さと前記クラウン主溝の深さとの差が−3mm以上3mm以下である。
好ましくは、この空気入りタイヤでは、前記サイド部の半径方向外側に位置する前記キャップ層の厚さと前記ショルダー主溝の深さとの差は−4mm以上1mm以下である。
好ましくは、この空気入りタイヤでは、前記ベース層の損失正接は0.06以上0.15以下である。
好ましくは、この空気入りタイヤでは、前記ベース層の複素弾性率は3MPa以上7MPa以下である。
好ましくは、この空気入りタイヤでは、前記サイド部は前記センター部よりも厚い。
好ましくは、この空気入りタイヤでは、前記クラウン主溝は前記センター部の半径方向外側に位置している。
本発明の空気入りタイヤでは、ベース層は半径方向においてショルダー主溝と重複することなく配置される。このタイヤは、ショルダー主溝の底部付近に十分な量のキャップ層を確保できる。このため、剛性が考慮された架橋ゴムをキャップ層に用いることで、このショルダー主溝の底部を起点とする損傷の発生が抑えられる。このタイヤではさらに、ショルダー主溝とベース層との間に位置するキャップ層の量が適切に維持される。ベース層の量を確保できるので、低発熱性の架橋ゴムをベース層に用いることで、このタイヤは転がり抵抗の低減を図ることができる。このタイヤは、耐久性を損なうことなく、転がり抵抗の低減を達成することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤの一部が示された断面図である。 図2は、トレッドの部分が示された断面図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて、本発明が詳細に説明される。
図1には、空気入りタイヤ2が示されている。詳細には、このタイヤ2の回転軸(図示されず)を含む平面に沿ったこのタイヤ2の断面がこの図1に示されている。図1において、上下方向がタイヤ2の半径方向であり、左右方向がタイヤ2の軸方向であり、紙面との垂直方向がタイヤ2の周方向である。図1において、一点鎖線CLはタイヤ2の赤道面を表わす。このタイヤ2は、トレッドパターンを除いて、赤道面に対して対称な形状を有している。
本発明では、タイヤ2の各部材の寸法及び角度は、特に言及がない限り、タイヤ2が正規リム(図示されず)に組み込まれ、正規内圧となるようにタイヤ2に空気が充填された状態(正規状態ともいう。)で測定される。測定時には、タイヤ2には荷重がかけられない。
本明細書において正規リムとは、タイヤ2が依拠する規格において定められたリムを意味する。JATMA規格における「標準リム」、TRA規格における「Design Rim」、及びETRTO規格における「Measuring Rim」は、正規リムである。
本明細書において正規内圧とは、タイヤ2が依拠する規格において定められた内圧を意味する。JATMA規格における「最高空気圧」、TRA規格における「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に掲載された「最大値」、及びETRTO規格における「INFLATION PRESSURE」は、正規内圧である。
本明細書において正規荷重とは、タイヤ2が依拠する規格において定められた荷重を意味する。JATMA規格における「最高負荷能力」、TRA規格における「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に掲載された「最大値」、及びETRTO規格における「LOAD CAPACITY」は、正規荷重である。
このタイヤ2は、トレッド4、一対のサイドウォール6、一対のビード8、カーカス10、ベルト12、インナーライナー14及び一対のクッション層16を備えている。このタイヤ2は、チューブレスタイプである。このタイヤ2は、トラック、バス等に装着される。このタイヤ2は、重荷重用である。
トレッド4は、架橋ゴムからなる。トレッド4には、周方向に延在する主溝18が刻まれている。排水性の観点から、主溝18の幅はタイヤ2の接地幅の1%以上に設定されるのが好ましい。トレッド4の剛性確保の観点から、この幅は7%以下に設定されるのが好ましい。
本発明において、接地幅は、タイヤ2が正規リムに組み込まれ、正規内圧となるようにタイヤ2に空気が充填された状態で、このタイヤ2に正規荷重を負荷してキャンバー角を0°に設定して、このタイヤ2を平面に接地させて得られる、接地面の軸方向最大幅で表される。
このタイヤ2では、主溝18の深さは、排水性の観点から、12.0mm以上が好ましい。トレッド4の剛性確保の観点から、この深さは、22.0mm以下が好ましい。
本発明においては主溝18の深さは、主溝18がないと仮定して得られる仮想トレッド4面から主溝18の底までの距離で表される。
図1から明らかなように、このタイヤ2のトレッド4には、4本の主溝18が刻まれている。これら主溝18は、軸方向に並列されている。これにより、このトレッド4には5本のリブ20が構成されている。図示されていないが、このタイヤ2では、それぞれのリブ20は周方向に間隔をあけて配置された多数のブロックで構成されている。
このタイヤ2では、4本の主溝18のうち、軸方向外側に位置する主溝18がショルダー主溝18sと称される。左右のショルダー主溝18sの間には、赤道面が位置している。このタイヤ2は、それぞれが赤道面の軸方向外側に位置し、周方向に延在する一対のショルダー主溝18sが刻まれたトレッド4を備えている。なお、ショルダー主溝18sの軸方向外側部分は、ショルダーリブ20sである。このショルダーリブ20sを構成するブロックは、ショルダーブロックと称される。
このタイヤ2では、左右のショルダー主溝18sの間に位置する2本の主溝18は、クラウン主溝18cとも称される。このタイヤ2のトレッド4には、一方のショルダー主溝18sと他方のショルダー主溝18sとの間に位置し、周方向に延在するクラウン主溝18cが刻まれている。なお、ショルダー主溝18sとクラウン主溝18cとの間は、ミドルリブ20mであり、このミドルリブ20mを構成するブロックは、ミドルブロックと称される。一方のクラウン主溝18cと他方のクラウン主溝18cとの間は、クラウンリブ20cであり、このクラウンリブ20cを構成するブロックは、クラウンブロックと称される。
それぞれのサイドウォール6は、トレッド4の端から半径方向略内向きに延在している。サイドウォール6は、架橋ゴムからなる。
それぞれのビード8は、サイドウォール6よりも半径方向内側に位置している。このビード8は、コア22と、このコア22から半径方向外向きに延在するエイペックス24とを備えている。コア22は、巻き回したスチールワイヤーからなる。エイペックス24は、高高度な架橋ゴムからなる。
カーカス10は、一方のビード8と他方のビード8との間を架け渡している。カーカス10は、1枚のカーカスプライ26を備えている。このカーカスプライ26は、それぞれのコア22の周りにて軸方向内側から外側に向かって折り返されている。このカーカス10が2枚以上のカーカスプライ26で構成されてもよい。
図示されていないが、カーカスプライ26は並列された多数のカーカスコードとトッピングゴムとからなる。それぞれのカーカスコードは、赤道面に対して傾斜している。このタイヤ2では、カーカスコードが赤道面に対してなす角度は70°以上90°以下の範囲で設定される。このタイヤ2のカーカス10は、ラジアル構造を有している。このタイヤ2では、カーカスコードの材質はスチールである。有機繊維からなるコードが、カーカスコードとして用いられてもよい。
ベルト12は、トレッド4とカーカス10との間に位置している。ベルト12は、カーカス10の半径方向外側に位置している。このタイヤ2では、このベルト12にトレッド4が積層されている。
このタイヤ2では、ベルト12は4枚のベルトプライ28からなる。このタイヤ2では、ベルト12を構成するベルトプライ28の枚数に特に制限はない。このベルト12の構成は、タイヤ2の仕様が考慮され適宜決められる。
図示されていないが、それぞれのベルトプライ28は並列された多数のベルトコードとトッピングゴムとからなる。それぞれのベルトコードは、赤道面に対して傾斜している。このタイヤ2では、半径方向において最も内側に位置するベルトプライ28Aでは、ベルトコードが赤道面に対してなす角度は50°以上70°以下の範囲で設定される。このベルトプライ28Aの半径方向外側に位置するベルトプライ28B、ベルトプライ28C及びベルトプライ28Dでは、ベルトコードが赤道面に対してなす角度は15°以上35°以下の範囲で設定される。このタイヤ2では、4枚のベルトプライ28のうち、ベルトプライ28Aとベルトプライ28Cとの間に位置するベルトプライ28Bが最大の軸方向幅を有している。半径方向において最も外側に位置するベルトプライ28Dが、最小の軸方向幅を有している。このタイヤ2では、ベルトコードの材質はスチールである。有機繊維からなるコードが、ベルトコードとして用いられてもよい。
インナーライナー14は、カーカス10の内側に位置している。インナーライナー14は、タイヤ2の内面を構成する。このインナーライナー14は、空気遮蔽性に優れた架橋ゴムからなる。インナーライナー14は、タイヤ2の内圧を保持する。
それぞれのクッション層16は、ベルト12の端の部分において、このベルト12とカーカス10との間に位置している。クッション層16は、軟質な架橋ゴムからなる。
図2には、このタイヤ2のトレッド4の部分が示されている。図2において、上下方向がタイヤ2の半径方向であり、左右方向がタイヤ2の軸方向であり、紙面との垂直方向がタイヤ2の周方向である。
このタイヤ2では、トレッド4はベース層30とキャップ層32とを有している。このトレッド4は、2層構造を有する。キャップ層32は、ベース層30よりも半径方向外側に位置している。このタイヤ2は、キャップ層32において路面と接触する。このキャップ層32の外面がトレッド面34をなす。キャップ層32は、良好な耐摩耗性を発揮できるよう剛性が考慮された架橋ゴムからなる。このタイヤ2のキャップ層32は、キャップ層のためのゴム組成物として一般的に用いられるゴム組成物を用いて形成される。
ベース層30は、キャップ層32で覆われている。ベース層30は、低発熱性の架橋ゴムからなる。このベース層30は、タイヤ2の転がり抵抗の低減に貢献する。
このベース層30は、センター部36と、一対のサイド部38とを備えている。このタイヤ2では、センター部36は、左右のサイド部38の間に位置している。
センター部36は、赤道面上に位置している。このセンター部36の一方の端とその他方の端との間に、赤道面が位置している。このセンター部36の一方の端とその他方の端との間に、前述のクラウン主溝18cが位置している。このクラウン主溝18cは、半径方向においてセンター部36と重複している。このクラウン主溝18cの底部におけるトレッド4は、ベース層30の一部をなすセンター部36とキャップ層32とで構成されている。
それぞれのサイド部38は、センター部36よりも軸方向外側に位置している。図2に示されているように、サイド部38はセンター部36と間隔をあけて配置されている。前述のショルダー主溝18sは、軸方向においてセンター部36とサイド部38との間に位置している。このタイヤ2では、ショルダー主溝18sは半径方向においてベース層30とは重複していない。このショルダー主溝18sの底部におけるトレッド4は、キャップ層32のみで構成されている。このショルダー主溝18sの底部には、ベース層30は設けられていない。
図2において、両矢印SBはショルダー主溝18sからベース層30までの離間距離を表している。この離間距離SBは、ショルダー主溝18sの法線に沿って計測される、ショルダー主溝18sからベース層30までの最短距離で表される。図2に示されたトレッド4では、ショルダー主溝18sからサイド部38までの最短距離SB1がこのショルダー主溝18sからセンター部36までの最短距離SB2よりも短いので、離間距離SBはショルダー主溝18sからサイド部38までの最短距離SB1により表わされる。
このタイヤ2では、離間距離SBは6mm以上25mm以下である。この離間距離SBが6mm以上に設定されることにより、ショルダー主溝18sとベース層30との間に十分な量のキャップ層32が確保される。キャップ層32は剛性が考慮された架橋ゴムからなるので、このタイヤ2では、このショルダー主溝18sの底部を起点とする損傷の発生が防止される。この観点から、この離間距離SBは8mm以上が好ましい。この離間距離SBが25mm以下に設定されることにより、ショルダー主溝18sとベース層30との間に位置するキャップ層32の量が適切に維持される。低発熱性の架橋ゴムからなるベース層30の量を確保できるので、このタイヤ2では、転がり抵抗の低減を図ることができる。この観点から、この離間距離SBは20mm以下が好ましい。
以上説明したように、このタイヤ2は、それぞれが赤道面の軸方向外側に位置し、周方向に延在する一対のショルダー主溝18sが刻まれたトレッド4を備え、このトレッド4が、ベース層30と、このベース層30を覆うキャップ層32とを有している。特に、このタイヤ2は、
ベース層30が、赤道面上に位置するセンター部36と、それぞれがこのセンター部36よりも軸方向外側に位置する一対のサイド部38とを備えており、このサイド部38がこのセンター部36と間隔をあけて配置されており、ショルダー主溝18sが軸方向においてセンター部36とサイド部38との間に位置しており、そして、このショルダー主溝18sからベース層30までの離間距離SBが6mm以上25mm以下であることを特徴としている。
このタイヤ2では、ベース層30は半径方向においてショルダー主溝18sと重複することなく配置される。このタイヤ2は、ショルダー主溝18sの底部付近に十分な量のキャップ層32を確保できる。このため、剛性が考慮された架橋ゴムをキャップ層32に用いることで、ショルダー主溝18sの底部を起点とする損傷の発生が抑えられる。このタイヤ2ではさらに、ショルダー主溝18sとベース層30との間に位置するキャップ層32の量が適切に維持される。ベース層30の量を確保できるので、低発熱性の架橋ゴムをベース層30に用いることで、このタイヤ2は転がり抵抗の低減を図ることができる。このタイヤ2は、耐久性を損なうことなく、転がり抵抗の低減を達成することができる。
図2において、両矢印TBはセンター部36の半径方向外側に位置するキャップ層32の厚さである。この厚さTBは、このタイヤ2の赤道面上で計測される。両矢印DCは、クラウン主溝18cの深さである。
このタイヤ2では、厚さTBと深さDCとの差(TB−DC)は−3mm以上3mm以下が好ましい。この差(TB−DC)が−3mm以上に設定されることにより、キャップ層32の厚さが適切に維持される。トレッド4の摩耗による、ベース層30、具体的にはセンター部36の露出が抑えられるので、このタイヤ2では、良好な耐久性が維持される。この差(TB−DC)が3mm以下に設定されることにより、ベース層30、具体的にはセンター部36の量が適切に確保される。このタイヤ2は、転がり抵抗の低減を図ることができる。
図2において、両矢印TCはサイド部38の半径方向外側に位置するキャップ層32の厚さである。この厚さTCは、サイド部38の半径方向外側に位置するキャップ層32の最小厚さで表される。両矢印DSは、ショルダー主溝18sの深さである。
このタイヤ2では、厚さTCと深さDSとの差(TC−DS)は−4mm以上1mm以下が好ましい。この差(TC−DS)が−4mm以上に設定されることにより、キャップ層32の厚さが適切に維持される。トレッド4の摩耗による、ベース層30、具体的にはサイド部38の露出が抑えられるので、このタイヤ2では、良好な耐久性が維持される。この差(TC−DS)が1mm以下に設定されることにより、ベース層30、具体的にはサイド部38の量が適切に確保される。このタイヤ2は、転がり抵抗の低減を図ることができる。
前述したように、このタイヤ2では、センター部36及び一対のサイド部38で構成されるベース層30は、低発熱性の架橋ゴムからなる。このベース層30は、タイヤ2の転がり抵抗の低減に貢献する。特に、このタイヤ2では、転がり抵抗の低減を図ることができる観点から、このベース層30の損失正接(以下、tanδともいう。)は、0.15以下が好ましい。このベース層30の靭性が適切に維持され、ショルダー主溝18sの底部を起点とする損傷の発生が抑えられる観点から、この損失正接は、0.06以上が好ましい。
このタイヤ2では、ベース層30の複素弾性率Ebは3MPa以上が好ましく、7MPa以下が好ましい。複素弾性率Ebが3MPa以上に設定されることにより、ベース層30の剛性が適切に維持される。タイヤ2の走行状態において、ベース層30の変形が抑えられるので、このベース層30が転がり抵抗の低減に効果的に寄与する。この複素弾性率Ebが7MPa以下に設定されることにより、ベース層30の靭性が確保される。このタイヤ2では、ショルダー主溝18sの底部を起点とする損傷の発生が抑えられる。
本発明において、損失正接及び複素弾性率Eは「JIS K6394」の規定に準拠して、測定される。この測定では、板状の試験片(長さ=45mm、幅=4mm、厚み=2mm)が用いられる。この試験片は、タイヤ2から切り出されてもよいし、ベース層30又はキャップ層32のためのゴム組成物からシートを作製し、このシートから切り出されてもよい。この損失正接及び複素弾性率Eの測定条件は、以下の通りである。
粘弾性スペクトロメーター:岩本製作所の「VESF−3」
初期歪み:10%
動歪み:±1%
周波数:10Hz
変形モード:引張
測定温度:70℃
前述したように、このタイヤ2では、キャップ層32は良好な耐摩耗性を発揮できるよう剛性が考慮された架橋ゴムからなる。具体的には、このタイヤ2では、このキャップ層32の複素弾性率Ecは4MPaから9MPaの範囲で適宜設定される。
図2において、両矢印BBはセンター部36の厚さである。この厚さBBは、センター部36の最大厚さで表される。両矢印BCは、サイド部38の厚さである。この厚さBCは、サイド部38の最大厚さで表される。
このタイヤ2では、厚さBCは厚さBBよりも大きい。すなわち、サイド部38は、センター部36よりも厚い。このタイヤ2は厚いサイド部38を有しているので、特に、このタイヤ2が前輪に装着される場合において、耐久性を向上させながら、転がり抵抗の低減が達成される。この観点から、このタイヤ2では、サイド部38はセンター部36よりも厚いのが好ましい。
前述したように、このタイヤ2では、クラウン主溝18cは、半径方向においてセンター部36と重複している。言い換えれば、クラウン主溝18cはセンター部36の半径方向外側に位置している。このタイヤ2では、クラウン主溝18cの内側においては、ベース層30の一部であるセンター部36が途切れることなく、軸方向に連続して延在している。このタイヤ2では、このクラウン主溝18cの内側にこのセンター部36が設けられていないタイヤに比べて、低い転がり抵抗が達成される。この観点から、このタイヤ2では、クラウン主溝18cはセンター部36の半径方向外側に位置しているのが好ましい。
図2において、両矢印SB1はショルダー主溝18sからサイド部38までの離間距離である。両矢印SB2は、ショルダー主溝18sからセンター部36までの離間距離である。このタイヤ2では、離間距離SB2は離間距離SB1よりも長いのが好ましい。
以上の説明から明らかなように、本発明の空気入りタイヤ2では、耐久性を損なうことなく、転がり抵抗の低減が達成される。本発明は、特に、主溝18の深さが12mm以上に設定された、トラック・バス等に装着される、重荷重用の空気入りタイヤ2において、顕著な効果を奏する。
以下、実施例などにより、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は、かかる実施例のみに限定されるものではない。
[実施例1]
図1に示された基本構成を備え、下記の表1に示された仕様を備えたタイヤ(タイヤサイズ=11R22.5)を得た。このタイヤのトレッドには、4本の主溝が刻まれている。これら主溝の深さは、14.0mmであった。
ベース層の損失正接は0.10に設定された。ベース層の複素弾性率Ebは、5.0MPaに設定された。なお、キャップ層の損失正接は0.12であり、複素弾性率Ecは6.0MPaであった。
ショルダー主溝からベース層までの離間距離SBは10mmであった。センター部の半径方向外側に位置するキャップ層の厚さTBとクラウン主溝の深さDCとの差(TB−DC)は、0mmであった。サイド部の半径方向外側に位置するキャップ層の厚さTCとショルダー主溝の深さDSとの差(TC−DS)は、−2mmであった。
[比較例1−3]
比較例1−3では、トレッドの構成を変更するとともに、離間距離SB、差(TB−DC)及び差(TC−DS)を下記の表1に示された通りに設定した。なお、キャップ層のゴム組成物には実施例1と同じゴム組成物が用いられている。ベース層のゴム組成物には、実施例1と同じゴム組成物が用いられている。
比較例1では、ベース層は一対のサイド部で構成された。この比較例1では、サイド部の一部が半径方向においてショルダー主溝と重複するように配置された。この比較例1には、実施例1のセンター部に相当する部材は設けられていない。
比較例2では、センター部とサイド部とを一体とした単一の部材で、ベース層は構成された。したがって、ベース層の半径方向外側にショルダー主溝が配置された。
比較例3では、ベース層は一対のサイド部で構成された。この比較例3では、ショルダー主溝の半径方向内側にサイド部は設けられていない。またこの比較例3には、実施例1のセンター部に相当する部材は設けられていない。
[実施例2−3及び比較例4−5]
離間距離SBを下記の表1の通りとした他は実施例1と同様にして、実施例2−3及び比較例4−5のタイヤを得た。
[実施例4−5]
差(TB−DC)を下記の表1の通りとした他は実施例1と同様にして、実施例4−5のタイヤを得た。
[実施例6−7]
差(TC−DS)を下記の表1の通りとした他は実施例1と同様にして、実施例6−7のタイヤを得た。
[転がり抵抗(RRC)]
転がり抵抗試験機を用い、下記の条件にて、タイヤの転がり抵抗(単位N)を測定した。その結果が、下記の表1に、比較例1を100とした指数で示されている。数値が大きいほど転がり抵抗は小さく好ましい。
温度:20℃、
荷重:29.42kN
内圧:800kPa
リム:正規リム
速度:80km/h
アライメント(トー角:0°、キャンバー角:0°)
[耐久性]
供試タイヤをリム(リムサイズ=7.50×22.5)に組み込み空気を充填しタイヤの内圧を正規内圧に調整した。この供試タイヤを比較例1のタイヤとスクラッチ装着し、正規荷重を付与してドラム試験機において10万km走行させた。走行後、供試タイヤのショルダーブロックの損傷状況(損傷したショルダーブロックの数)を確認した。その結果が、下記の表1に、比較例1を100とした指数で示されている。数値が大きいほど損傷が抑えられ好ましい。
[耐摩耗性]
供試タイヤをリム(リムサイズ=7.50×22.5)に組み込み空気を充填しタイヤの内圧を正規内圧に調整した。この供試タイヤを比較例1のタイヤとスクラッチ装着し、正規荷重を付与してドラム試験機において10万km走行させた。走行後、供試タイヤのトレッドの摩耗量を計測した。その結果が、下記の表1に、比較例1を100とした指数で示されている。数値が大きいほど摩耗が抑えられ好ましい。
[総合性能]
各評価で得た指数の合計を求めた。この結果が、総合性能として、下記の表1に示されている。数値が大きいほど好ましい。
表1に示されているように、実施例は、比較例に比して評価が高い。特に実施例では、耐久性を損なうことなく、転がり抵抗の低減が達成されている。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
以上説明された空気入りタイヤのトレッドに関する技術は、種々のタイヤにも適用されうる。
2・・・タイヤ
4・・・トレッド
6・・・サイドウォール
8・・・ビード
10・・・カーカス
12・・・ベルト
14・・・インナーライナー
16・・・クッション層
18・・・主溝
18s・・・ショルダー主溝
18c・・・クラウン主溝
20・・・リブ
20s・・・ショルダーリブ
20m・・・ミドルリブ
20c・・・クラウンリブ
22・・・コア
24・・・エイペックス
26・・・カーカスプライ
28、28A、28B、28C、28D・・・ベルトプライ
30・・・ベース層
32・・・キャップ層
34・・・トレッド面
36・・・センター部
38・・・サイド部

Claims (7)

  1. それぞれが赤道面の軸方向外側に位置し、周方向に延在する一対のショルダー主溝が刻まれたトレッドを備え、当該トレッドが、ベース層と、当該ベース層を覆うキャップ層とを有する、空気入りタイヤであって、
    前記ベース層が、赤道面上に位置するセンター部と、それぞれが当該センター部よりも軸方向外側に位置する一対のサイド部とを備えており、
    前記サイド部が前記センター部と間隔をあけて配置されており、
    前記ショルダー主溝が軸方向において前記センター部と前記サイド部との間に位置しており、
    前記ショルダー主溝から前記ベース層までの離間距離が6mm以上25mm以下である、空気入りタイヤ。
  2. 一方のショルダー主溝と他方のショルダー主溝との間に位置し、周方向に延在するクラウン主溝が前記トレッドに刻まれており、
    前記センター部の半径方向外側に位置する前記キャップ層の厚さと前記クラウン主溝の深さとの差が−3mm以上3mm以下である、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記サイド部の半径方向外側に位置する前記キャップ層の厚さと前記ショルダー主溝の深さとの差が−4mm以上1mm以下である、請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記ベース層の損失正接が0.06以上0.15以下である、請求項1から3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記ベース層の複素弾性率が3MPa以上7MPa以下である、請求項1から4のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記サイド部が前記センター部よりも厚い、請求項1から5のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記クラウン主溝が前記センター部の半径方向外側に位置している、請求項1から6のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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