JP2019136257A - 放水銃装置 - Google Patents
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Description
本発明は、防護区画の壁面に設けられた装置筐体と、装置筐体の前部に配置されて防護区画の二次元走査により火災を検出する火災検出器と、火災検出器により検出された火災の位置に向けて放水する放水銃とが設けられた放水銃装置に於いて、
火災検出器及び放水銃が設けられた装置筐体を覆って壁面に開閉自在に設けられた化粧カバーと、
化粧カバーを少なくとも開放駆動させるカバー駆動機構と、
通常時は化粧カバーを火災検出器及び放水銃が設けられた装置筐体を覆う閉鎖位置に保持し、火災時にはカバー駆動機構を動作して化粧カバーを火災検出器及び放水銃が設けられた装置筐体を露出させる開放位置に開放させる制御部と、
が設けられたことを特徴とする。
化粧カバーは、単一の面で構成されたカバー本体と、カバー本体の上下に配置された端面カバーとで構成される。
カバー本体は、軸線を高さ方向とした半円筒形又は蒲鉾形である。
カバー駆動機構は、壁面に対し化粧カバーをモータの駆動により開閉させるモータ駆動機構であり、
制御部は、火災時にモータ駆動機構により化粧カバーを開放させ、火災復旧時にモータ駆動機構により化粧カバーを閉鎖させる。
更に、化粧カバーの開放を検出して開放検出信号を出力する開放検出器が設けられ、
制御部は、モータ駆動機構により化粧カバーの開放中に開放検出器から開放検出信号が得られた場合に、モータ駆動機構による開放を停止させる。
カバー駆動機構は、
壁面に対し化粧カバーを開放方向に付勢する付勢機構と、
化粧カバーを閉鎖位置に係止し、外部からの制御信号により作動して化粧カバーの係止を解除する係止機構と、
を備え、制御部は、火災時に係止機構による化粧カバーの係止を解除して開放させる。
付勢機構を、一端が壁面に固定され、他端が化粧カバーの内側に固定されたガススプリング又は電動シリンダとし、
係止機構を、制御信号によるソレノイドの通電により係止を解除するラッチレリーズとする。
放水銃装置の放水区画の火災を検出する火災感知器が火災を検出したときに、制御部は化粧カバーを開放位置に動作させる。
更に、化粧カバーの開放を検出して開放検出信号を出力する開放検出器が設けられ、
制御部は、開放検出器から開放検出信号が得られた場合に、火災検出器及び放水銃の動作を開始させる。
火災検出器が火災を検出しているときは化粧カバーの閉鎖を行わない。
本発明は、防護区画の壁面に設けられた装置筐体と、装置筐体の前部に配置されて防護区画の二次元走査により火災を検出する火災検出器と、火災検出器により検出された火災の位置に向けて放水する放水銃とが設けられた放水銃装置に於いて、火災検出器及び放水銃が設けられた装置筐体を覆って壁面に上向きに開閉自在に設けられた化粧カバーと、化粧カバーを少なくとも開放駆動させるカバー駆動機構と、通常時は化粧カバーを火災検出器及び放水銃が設けられた装置筐体を覆う閉鎖位置に保持し、火災時にはカバー駆動機構を動作して化粧カバーを火災検出器及び放水銃が設けられた装置筐体を露出させる開放位置に開放させる制御部とが設けられたため、防護区画の壁面高所に設置された放水銃装置の壁面に露出している火災検出器及び放水銃が設けられている装置筐体が化粧カバーにより覆われており、化粧カバーによって消火栓装置が壁面の一部として溶け込むようになり、消火栓装置を防護区画の壁面に設置しても、防護区画となる施設のスペースの意匠性を損なうことがない。
また、化粧カバーは、単一の面で構成されたカバー本体と、カバー本体の上下に配置された端面カバーとで構成され、カバー本体は、軸線を高さ方向とした半円筒形又は蒲鉾形としたため、防護区画の壁面に設置された消火栓装置を覆って配置された化粧カバーは、利用者から見える構造線の数が半円筒形又は蒲鉾形のカバー本体の形状から最小となり、化粧カバーは壁面の一部と認識され、防護区画となる施設のスペースの意匠性を阻害することがない。
また、カバー駆動機構は、壁面に対し化粧カバーをモータの駆動により開閉させるモータ駆動機構であり、制御部は、火災時にモータ駆動機構により化粧カバーを開放させ、火災復旧時にモータ駆動機構により化粧カバーを閉鎖させるようにしたため、火災時にはモータ駆動により化粧カバーが開放されて消火栓装置が防護区画に露出し、化粧カバーを設けても消火栓装置としての機能を損なうことがなく、火災時には、放水銃が装置筐体の前部に水平旋回して火災検出器により検出された火災の位置に向けて放水することができる。
更に、化粧カバーの開放を検出して開放検出信号を出力する開放検出器が設けられ、制御部は、モータ駆動機構により化粧カバーの開放中に開放検出器から開放検出信号が得られた場合に、モータ駆動機構による開放を停止させるようにしたため、火災時に制御部により化粧カバーの開方向にモータを駆動させ、モータ駆動中に化粧カバーが実際に開放位置に達したことを検出して停止することで、火災時に化粧カバーを簡単且つ確実に開放して停止させることができる。また、復旧時には、化粧カバーの閉方向にモータを駆動させる遠隔操作により、簡単に化粧カバーを閉鎖位置に戻すこともできる。
カバー駆動機構は、
また、壁面に対し化粧カバーを開放方向に付勢する付勢機構と、化粧カバーを閉鎖位置に係止し、外部からの制御信号により作動して化粧カバーの係止を解除する係止機構とを備え、制御部は、火災時に係止機構による化粧カバーの係止を解除して開放させるようにしたため、火災時には制御信号により化粧カバーの係止を解除することで、付勢機構により機械的に化粧カバーを開放することができ、カバー駆動機構の構成を簡単にすることができる。
また、付勢機構を、一端が壁面側に固定され、他端が化粧カバーの内側に固定されたガススプリング又は電動シリンダとし、係止機構を、制御信号によるソレノイドの通電により係止を解除するラッチレリーズとしたため、ガススプリン又は電動シリンダグやラッチレリーズといった既存の製品を利用して簡単且つ容易に機械的に動作するカバー駆動機構が実現できる。
また、放水銃装置の放水区画の火災を検出する火災感知器が火災を検出したときに、制御部は化粧カバーを開放位置に動作させるようにしたため、放水区画で火災が発生したときに化粧カバーを確実に開放して放水銃装置による放水ができる。
更に、化粧カバーの開放を検出して開放検出信号を出力する開放検出器が設けられ、制御部は、開放検出器から開放検出信号が得られた場合に、火災検出器及び放水銃の動作を開始させるようにしたため、化粧カバーが火災検出器及び放水銃が露出される開放位置に開いたことを検出して初めて火災検出器及び放水銃の動作が開始されることで、化粧カバーが完全に開放されない状態で例えば放水銃を水平旋回して開放途中にある化粧カバーに当たって破損したり、火災検出器を二次元走査するときの入射光が開放途中にある化粧カバーにより妨げられることを確実に防止できる。
また、火災検出器が火災を検出しているときは化粧カバーの閉鎖を行わないようにしたため、火災検出により開放された化粧カバーは、火災が検出されている限り閉鎖されることがなく、放水銃装置からの放水による消火抑制が確実に行われ、化粧カバーと放水銃装置が接触することによる破損も防ぐことができる。
図1は放水銃装置の第1実施形態を正面、側面、平面で示した説明図、図2は図1の化粧カバーを開閉するモータ駆動機構を示した正面図、図3は図1の放水銃装置で化粧カバーを開放した状態を正面、側面、平面で示した説明図である。
図1に示すように、本実施形態の放水銃装置10は、美術館や博物館といった大空間施設の展示室やロビー等の防護区画の壁面11の例えば数メートルといった高い位置に設置されている。
本実施形態の化粧カバー14は、軸線を高さ方向とした半円筒形のカバー本体14aと、カバー本体14の上下に配置された半円形の端面カバー14b,14cで構成されており、例えば板金加工により作られている。
図4は図1の放水銃装置を用いた消火設備の構成を示した説明図である。図4に示すように、図1乃至図3に示した放水銃装置10を用いた消火設備は、防護区画に設置された2台の火災感知器34、ユニット制御盤36、現場操作盤38、放水銃マスタ制御盤40、消火ポンプ設備42、送水管44及び一斉開放弁46で構成され、更に、火災報知設備の火災受信機48と連携している。
図5は図4の消火設備における放水銃制御を示したフローチャートであり、図4に示したユニット制御盤36による制御となる。
図6は放水銃装置の第2実施形態を正面、側面、平面で示した説明図、図7は図6の放水銃装置で化粧カバーを開放した状態を正面、側面、平面で示した説明図である。
図6及び図7に示すように、本実施形態の放水銃装置10は、壁面11に対し化粧カバー70の上部内側の2箇所がヒンジ60により上下方向に回動自在に軸支されており、化粧カバー70のカバー開閉機構として、壁面11に対し化粧カバー70を開放方向に付勢する付勢機構としてガススプリング50を用いたことを特徴とする。
本実施形態の化粧カバー70は、図6及び図7に示すように、軸線を高さ方向とした蒲鉾形のカバー本体70aと、カバー本体70aの上下に配置されたコーナを湾曲面とした台形の端面カバー70b,70cで構成されており、例えば板金加工により作られている。
図8は図6及び図7の放水銃装置を用いた消火設備の構成を示した説明図である。図8に示すように、図6及び図7に示した放水銃装置10を用いた消火設備は、防護区画に設置された2台の火災感知器34、ユニット制御盤36、現場操作盤38、放水銃マスタ制御盤40、消火ポンプ設備42、送水管44及び一斉開放弁46で構成され、更に、火災報知設備の火災受信機48と連携している。
図9は図8の消火設備における放水銃制御を示したフローチャートであり、図8に示したユニット制御盤36による制御となる。
(化粧カバーの形状)
上記の実施形態では、構造線の数を最小とする化粧カバーの形状として、半円筒体や蒲鉾形のカバー本体を例にとっているが、これに限定されず、外から見える構造線の数が低減できるものであれば、適宜の形状の化粧カバーとすることができる。
上記の実施形態では、開放検出器を壁面に備えられたリミットスイッチ32としていたが、化粧カバー14の開放を検出できれば別の構成としても良い。例えば、第1の実施形態においてはポテンショメータ付のモータやモータの軸にリミットスイッチを設けて旋回角度を元に化粧カバー14の開放を検出しても良い。また、第2の実施形態においてはストローク端までガススプリング等の付勢機構が動作することで開放検出するようにしても良い。
上記の実施形態では、化粧カバーを開放位置に付勢させる付勢機構としてガススプリングを使用しているが、これに限定されず、化粧カバーの回動軸に設けられたコイルバネにより開放位置に付勢するようにしても良い。また、ガススプリングに代えて電動シリンダ管を採用することで、第1の実施形態と同様に化粧カバーを閉鎖状態に戻せるようにしても良い。
上記の実施形態では、化粧カバーは上方向に開く構成としているが、火災検出器の検出を妨げなければ適宜の方向に移動しても良い。例えば壁面内側に収納空間を設け左右又は下側から収納される構成としても良い。
上記の実施形態では、ラッチレリーズ52を放水銃ユニット15の下部壁面に配置しているが、放水銃ユニット15のうち、放水銃部20より下の部分に配置するようにしても良い。
上記の実施形態にあっては、通常時、放水銃ユニットは化粧カバーの閉鎖により隠されて外部から見えないことから、放水銃ユニットの色合いは、壁面と同じでも良いが、壁面の色合いとは全く異なる配色としても良い。例えば、白系の壁面に対し放水銃ユニットを赤系、青系、黄色系といった異なる配色とし、火災時に化粧カバーを開いて放水銃ユニットを外部に露出させた場合に、壁面とは異なる配色により放水銃ユニットを目立たせるようにしても良い。
また、本発明はその目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
11:壁面
14,70:化粧カバー
15:放水銃ユニット
16:装置筐体
18:火災検出器
20:放水銃部
22:旋回カバー
24:モータ
25:信号ケーブル
26:駆動軸
28:連結部
30,60:ヒンジ
32:リミットスイッチ
34:火災感知器
36:ユニット制御盤
38:現場操作盤
40:放水銃マスタ制御盤
42:消火ポンプ設備
44:送水管
46:一斉開放弁
48:火災受信機
50:ガススプリング
52:ラッチレリーズ
54:ラッチ穴
56:ラッチ爪
Claims (10)
- 防護区画の壁面に設けられた装置筐体と、前記装置筐体の前部に配置されて前記防護区画の二次元走査により火災を検出する火災検出器と、前記火災検出器により検出された火災の位置に向けて放水する放水銃とが設けられた放水銃装置に於いて、
前記火災検出器及び前記放水銃が設けられた前記装置筐体を覆って前記壁面に開閉自在に設けられた化粧カバーと、
前記化粧カバーを少なくとも開放駆動させるカバー駆動機構と、
通常時は前記化粧カバーを前記火災検出器及び前記放水銃が設けられた前記装置筐体を覆う閉鎖位置に保持し、火災時には前記カバー駆動機構を動作して前記化粧カバーを前記火災検出器及び前記放水銃が設けられた前記装置筐体を露出させる開放位置に動作させる制御部と、
が設けられたことを特徴とする放水銃装置。
- 請求項1記載の放水銃装置に於いて、前記化粧カバーは、単一の面で構成されたカバー本体と、前記カバー本体の上下に配置された端面カバーとで構成されたことを特徴とする放水銃装置。
- 請求項2記載の放水銃装置に於いて、前記カバー本体は、軸線を高さ方向とした半円筒形又は蒲鉾形であることを特徴とする放水銃装置。
- 請求項1記載の放水銃装置に於いて、
前記カバー駆動機構は、前記壁面に対し前記化粧カバーをモータの駆動により開閉させるモータ駆動機構であり、
前記制御部は、火災時に前記モータ駆動機構により前記化粧カバーを開放させ、火災復旧時に前記モータ駆動機構により前記化粧カバーを閉鎖させることを特徴とする放水銃装置。
- 請求項4記載の放水銃装置に於いて、
更に、前記化粧カバーの開放を検出して開放検出信号を出力する開放検出器が設けられ、
前記制御部は、前記モータ駆動機構により前記化粧カバーの開放中に前記開放検出器から前記開放検出信号が得られた場合に、前記モータ駆動機構による開放を停止させることを特徴とする放水銃装置。
- 請求項1記載の放水銃装置に於いて、
前記カバー駆動機構は、
前記壁面に対し前記化粧カバーを開放方向に付勢する付勢機構と、
前記化粧カバーを閉鎖位置に係止し、外部からの制御信号により作動して前化粧カバーの係止を解除する係止機構と、
を備え、前記制御部は、火災時に前記係止機構による前記化粧カバーの係止を解除して開放させることを特徴とする放水銃装置。
- 請求項6記載の放水銃装置に於いて、
前記付勢機構を、一端が前記壁面側に固定され、他端が前記化粧カバーの内側に固定されたガススプリング又は電動シリンダとし、
前記係止機構を、前記制御信号によるソレノイドの通電により係止を解除するラッチレリーズとしたことを特徴とする放水銃装置。
- 請求項1記載の放水銃装置に於いて、
前記放水銃装置の放水区画の火災を検出する火災感知器が火災を検出したときに、前記前記制御部は前記化粧カバーを前記開放位置に動作させること特徴とする放水銃装置。
- 請求項1記載の放水銃装置に於いて、
更に、前記化粧カバーの開放を検出して開放検出信号を出力する開放検出器が設けられ、
前記制御部は、前記開放検出器から前記開放検出信号が得られた場合に、前記火災検出器及び前記放水銃の動作を開始させることを特徴とする放水銃装置。
- 請求項9記載の放水銃装置に於いて、
前記火災検出器が火災を検出しているときは前記化粧カバーの閉鎖を行わないことを特徴とする放水銃装置。
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Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH0838645A (ja) * | 1994-07-29 | 1996-02-13 | Hochiki Corp | 消火装置 |
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JP2006305173A (ja) * | 2005-04-28 | 2006-11-09 | Nohmi Bosai Ltd | 防災装置 |
US9643038B1 (en) * | 2015-12-02 | 2017-05-09 | Protector Safety Ind., Ltd. | Concealed fire sprinkling head having decorating fastened structure |
-
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