JP2019135517A - スクリーン、表示装置、スクリーンの使用方法、および、表示装置の使用方法 - Google Patents

スクリーン、表示装置、スクリーンの使用方法、および、表示装置の使用方法 Download PDF

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JP2019135517A JP2018018446A JP2018018446A JP2019135517A JP 2019135517 A JP2019135517 A JP 2019135517A JP 2018018446 A JP2018018446 A JP 2018018446A JP 2018018446 A JP2018018446 A JP 2018018446A JP 2019135517 A JP2019135517 A JP 2019135517A
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夏 織 中津川
Kaori Nakatsugawa
夏 織 中津川
翔 吾 久保田
Shogo Kubota
翔 吾 久保田
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重 牧 夫 倉
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Abstract

【課題】スペックルを低減する低減機能を調整することができるスクリーンを提供する。【解決手段】複数の粒子60または所定の液体を含む制御層55xと、制御層55xに電圧を印加するために用いられる電極41と、を有するシート部材40xを備えている。【選択図】図4

Description

本発明は、画像を表示するスクリーン、このスクリーンを備える表示装置、画像を表示するスクリーンの使用方法、および、このスクリーンを備える表示装置の使用方法に関する。
例えば、特許文献1および特許文献2に開示されているように、コヒーレント光源を用いたプロジェクタが広く利用に供されている。コヒーレント光として、典型的には、レーザ光源から発振されるレーザ光が用いられる。プロジェクタからの画像光がコヒーレント光によって形成される場合、画像光が照射されるスクリーン上にスペックルが観察されるようになる。スペックルは、斑点模様として認識され、表示画質を劣化させる。
特許文献1では、スペックルを低減する目的から、スクリーン上の各位置に入射する画像光の入射角度が、経時的に変化するようになっている。この結果、スクリーン上で相関の無い散乱パターンが発生し、観察面上で重畳されることにより、スペックルを低減することができる。
国際公開第2012/033174号 特開2008−310260号公報
スペックルを低減するための別の方法として、拡散特性が経時的に変化するスクリーンも有効であると考えられる。ここで特許文献2は、マイクロカプセル型電気泳動方式の電子ペーパーによって構成されたスクリーンを提案している。特許文献2のスクリーンでは、レーザ走査方式により照射される画像光の照射位置に対応して、反射率が変化する。
さらに、画像光が照射されない部分の反射率を低く制御することにより、この反射率の低い領域において外光や照明光などの環境光の反射が抑制され、高コントラストな画像を表示できる可能性がある。
しかしながら、特許文献1および特許文献2では、スクリーンで発生するスペックルを効果的に低減させることができるか否かについては、コヒーレント光が照射されていない場合には、判定することができない。また、スクリーン上に画像が表示されている間は、スクリーンで発生するスペックルを低減する低減機能を調整することができず、スクリーンで発生するスペックルを効果的に低減させることができない。
本開示は、以上の点を考慮してなされたものであって、従来とは異なる手法により、スペックルを十分に低減することができるとともに、スペックルを低減する低減機能を調整することができるスクリーンを提供することを目的とする。
本開示は、複数の粒子または所定の液体を含む制御層と、前記制御層に電圧を印加するために用いられる電極と、を有するシート部材を備え、
複数の前記粒子または前記液体は、画像光を透過または反射させ、
前記制御層は、画像を表示する表示部と、前記粒子または前記液体の動作状況を確認可能な計測部と、を有し、
前記粒子または前記液体のうち前記計測部に位置する前記粒子または前記液体の動作状況は、光学的に検出可能である、スクリーンである。
本開示によるスクリーンにおいて、前記制御層は、複数の前記粒子を含み、
複数の前記粒子は、各々が比誘電率の異なる第1部分および第2部分を含み、
前記計測部に位置する前記粒子の前記第1部分および前記第2部分は、互いに異なる光学的特徴を有していてもよい。
本開示によるスクリーンにおいて、前記計測部に位置する前記粒子の前記第1部分および前記第2部分のうち少なくとも一方が着色されていてもよい。
本開示によるスクリーンにおいて、前記計測部に位置する前記粒子の前記第1部分および前記第2部分は、互いに異なる色に着色されていてもよい。
本開示によるスクリーンにおいて、前記粒子のうち前記表示部に位置する前記粒子の前記第1部分および前記第2部分は、透明または単一の色に着色されていてもよい。
本開示によるスクリーンにおいて、前記制御層は、複数の前記粒子を含み、
複数の前記粒子は、互いに極性が相違している2種類の前記粒子から構成され、
前記計測部に位置する2種類の前記粒子は、互いに異なる光学的特徴を有していてもよい。
本開示によるスクリーンにおいて、前記計測部に位置する2種類の前記粒子のうち少なくとも1種類が着色されていてもよい。
本開示によるスクリーンにおいて、前記計測部に位置する2種類の前記粒子は、互いに異なる色に着色されていてもよい。
本開示によるスクリーンにおいて、前記制御層は、前記液体を含み、
前記計測部に位置する前記液体が着色されていてもよい。
本開示は、コヒーレント光を射出するプロジェクタと、
本開示によるスクリーンと、を備える表示装置である。
本開示による表示装置において、前記プロジェクタは、波長帯域がそれぞれ異なる複数の前記コヒーレント光を射出する複数のコヒーレント光源を有していてもよい。
本開示による表示装置において、前記スクリーンの前記電極に電圧を印加する電力源と、
前記計測部に位置する前記粒子または前記液体の動作状況を光学的に検出する検出装置と、
前記電力源から前記電極に印加される印加電圧を制御する制御装置と、を更に備え、
前記制御装置は、前記検出装置によって検出された前記計測部に位置する前記粒子または前記液体の動作状況に基づいて、前記電力源の印加電圧を制御してもよい。
本開示による表示装置において、前記制御装置は、前記粒子を繰り返し回転させるか、または前記制御層の内部で前記粒子若しくは前記液体を移動させるように前記電力源の印加電圧を制御してもよい。
本開示による表示装置において、前記制御装置は、前記粒子の回転角度若しくは回転速度、または前記粒子若しくは前記液体の移動速度を制御するように前記電力源の印加電圧を制御してもよい。
本開示は、本開示によるスクリーンの使用方法であって、
前記電極に電圧を印加する印加工程と、
前記電極に印加された印加電圧によって前記計測部に位置する前記粒子または前記液体が駆動されたか否かを検査する検査工程と、を備えるスクリーンの使用方法である。
本開示によるスクリーンの使用方法において、前記検査工程は、印加電圧によって繰り返し回転する前記粒子の回転角度若しくは回転速度、または前記粒子若しくは前記液体の移動速度が所定範囲内であるか否かを検査してもよい。
本開示は、本開示による表示装置の使用方法であって、
前記電極に電圧を印加する印加工程と、
前記検出装置が前記計測部に位置する前記粒子または前記液体の動作状況を光学的に検出する検出工程と、
前記制御装置が前記検出装置によって検出された前記計測部に位置する前記粒子または前記液体の動作状況に基づいて、前記電力源の印加電圧を制御する制御工程と、を備える表示装置の使用方法である。
本開示による表示装置の使用方法において、前記制御工程において、前記制御装置は、前記粒子を繰り返し回転させるか、または前記制御層の内部で前記粒子若しくは前記液体を移動させるように前記電力源の印加電圧を制御してもよい。
本開示による表示装置の使用方法において、前記制御工程において、前記制御装置は、前記粒子の回転角度若しくは回転速度、または前記粒子若しくは前記液体の移動速度を制御するように前記電力源の印加電圧を制御してもよい。
本開示による表示装置の使用方法において、前記印加工程、前記検出工程および前記制御工程は、前記スクリーンに前記コヒーレント光が照射されている間に行われてもよい。
本開示による表示装置の使用方法において、前記印加工程、前記検出工程および前記制御工程は、前記スクリーンに前記コヒーレント光が照射されていない間に行われ、
前記制御工程において、前記制御装置は、前記粒子の回転角度若しくは回転速度、または前記粒子若しくは前記液体の移動速度が所定範囲内となるように前記電力源の印加電圧を制御してもよい。
本開示によれば、スクリーンで発生するスペックルを十分に低減することができるとともに、スペックルを低減する低減機能を調整することができる。
表示装置の概略構成の一例を示す図。 レーザ走査方式を説明する図。 スクリーンの断面構造を示す断面図。 スクリーンの概略構成を示す正面図。 粒子の拡大図。 交流電圧波形を示す図。 図3とは異なる構造の粒子を用いたスクリーンの断面図。 図3および図7とは異なる構造の粒子を用いたスクリーンの断面図。 図3、図7および図8とは異なる構造の粒子を用いたスクリーンの断面図。 第1電極及び第2電極の両方がストライプ状に形成されている例を示す図。 (a)〜(c)は1つまたは複数のキャビティ内に粒子が含まれる例を示す図。 電気泳動方式のスクリーンの一例を示す模式図。 電気泳動方式のスクリーンの他の例を示す模式図。 微小収容体を2つの電極間に多数配置する例を示す図。 各セル部ごとに粒子の移動を制御する例を示す図。 微小カップ構造を示す図。 粉体移動方式を示す図。 エレクトロウェッティング方式を示す図。 表示装置の概略構成の他の例を示す図。 図9の粒子を90度回転させた透過型スクリーンの断面図。 スクリーンの一変形例の概略構成を示す正面図。 スクリーンの他の変形例の概略構成を示す正面図。 スクリーンの更に他の変形例の概略構成を示す正面図。 スクリーンの断面構造を示す断面図(図20のXXI-XXI線断面図)。
以下、図面を参照して本実施の形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
本実施の形態によるスクリーンは、表示装置にて用いることができる。図1は表示装置10の概略構成の一例を示す図である。図1の表示装置10は、コヒーレント光を射出するプロジェクタ20と、プロジェクタ20からの画像光が照射されるスクリーン40と、を備えている。スクリーン40は、後述するように、入射光に対して及ぼす拡散波面を経時的に変化させることができ、これにより、スペックルを目立たなくすることができる。
この他、図1の表示装置10は、電力源30と、制御装置35と、をさらに備えている。電力源30は、スクリーン40に対して交流電圧を印加する。制御装置35は、電力源30からの印加電圧を調整して、スクリーン40の状態を制御する。また、制御装置35は、プロジェクタ20の動作も制御する。一例として、制御装置35は、汎用コンピューターで構成可能である。
プロジェクタ20は、画像を形成する光、すなわち画像光を、スクリーン40へ投射する。図示された例において、プロジェクタ20は、コヒーレント光を射出するコヒーレント光源21と、コヒーレント光源21の光路を調整する走査装置(図示せず)と、を有する。コヒーレント光源21は、典型例として、レーザ光を射出するレーザ光源から構成されている。プロジェクタ20は、波長帯域がそれぞれ異なる複数のコヒーレント光を射出する複数のコヒーレント光源21を有していてもよい。なお、光源はコヒーレント光を出射するものでなくてもよく、LED光等の非コヒーレント光を出射するものでもよい。
図示された例において、プロジェクタ20は、レーザ走査方式にて、スクリーン40上にコヒーレント光を投射する。図2に示すように、プロジェクタ20は、スクリーン40上の全域を走査するよう、コヒーレント光を投射する。走査は、高速で実施される。プロジェクタ20は、形成すべき画像に応じ、コヒーレント光源21からのコヒーレント光の射出を停止する。すなわち、スクリーン40上の画像が形成されるべき位置のみにコヒーレント光を投射する。この結果、スクリーン40上に画像が形成される。プロジェクタ20の動作は、制御装置35によって制御される。
次に、スクリーン40について説明する。図3はスクリーンの断面構造を示す断面図である。本実施の形態によるスクリーン40は、複数の粒子を有した粒子シート50と、電力源30に接続された電極41,42と、を有する。粒子シート50の一方の主面上に、第1電極41が面状に広がっており、粒子シート50の他方の主面上に、第2電極42が面状に広がっている。また、スクリーン40は、図1に示すように、第1電極41を覆ってスクリーン40の一方の最表面を形成する第1カバー層46と、第2電極42を覆ってスクリーン40の他方の最表面を形成する第2カバー層47と、を有する。
図1のスクリーン40は、反射型のスクリーンを構成している。プロジェクタ20は、第1カバー層46によって形成される表示側面40aに、画像光を照射する。画像光は、スクリーン40の第1カバー層46及び第1電極41を透過し、その後、粒子シート50において拡散反射する。この結果、スクリーン40の表示側面40aに対面して位置する観察者は、画像を観察することが可能となる。
画像光が透過する第1電極41及び第1カバー層46は、透明となっている。第1電極41及び第1カバー層46は、それぞれ、可視光領域における透過率が80%以上であることが好ましく、84%以上であることがより好ましい。なお、可視光透過率は、分光光度計((株)島津製作所製「UV−3100PC」、JISK0115準拠品)を用いて測定波長380nm〜780nmの範囲内で測定したときの、各波長における透過率の平均値として特定される。
第1電極41をなす導電材料として、ITO(Indium Tin Oxide;インジウム錫酸化物)、InZnO(Indium Zinc Oxide;インジウム亜鉛酸化物)、Agナノワイヤー、カーボンナノチューブ等を用いることができる。一方、第1カバー層46は、第1電極41及び粒子シート50を保護するための層である。この第1カバー層46は、透明樹脂、例えば優れた安定性を有するポリエチレンテレフタレート、あるいはポリカーボネートやシクロオレフィンポリマー等から、形成することができる。
第2電極42は、第1電極41と同様に構成することができる。また、第2カバー層47は、第1カバー層46と同様に構成することができる。ただし、第2電極42は、透明である必要がない。したがって、第2電極42は、例えば、アルミニウムや銅等の金属薄膜によって形成され得る。金属膜からなる第2電極42は、反射型のスクリーン40において、画像光を反射する反射層としても機能することができる。第2カバー層47は、第1カバー層46と同様に構成することができる。
次に、粒子シート50について説明する。図3に示すように、粒子シート50は、一対の基材51,52と、一対の基材51,52間に設けられた粒子層55と、を有する。第1基材51は、第1電極41を支持し、第2基材52は、第2電極42を支持する。粒子層55は、第1基材51及び第2基材52の間に封止されている。第1基材51及び第2基材52は、粒子層55を封止することができ且つ電極41,42及び粒子層55の支持体として機能し得る強度を有した材料、例えば、ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムから構成され得る。なお、図示された実施形態において、スクリーン40は、反射型のスクリーンとして構成され、画像光が、第1基材51を透過する。したがって、第1基材51は、透明となっており、第1電極41及び第1カバー層46と同様の可視光透過率を有することが好ましい。
次に、粒子層55について説明する。図3によく示されているように、粒子層55は、多数の粒子60と、粒子60を保持する保持部56と、保持部56を膨潤させている溶媒57と、を有する。保持部56は、粒子60を動作可能に保持している。図示された例において、保持部56は、多数のキャビティ56aを有しており、各キャビティ56a内に粒子60が収容されている。各キャビティ56aの内寸法は、当該キャビティ56a内の粒子60の外寸法よりも大きくなっている。したがって、粒子60は、キャビティ56a内で動作可能となっている。キャビティ56a内において、保持部56と粒子60との間は溶媒57で満たされている。溶媒57によって膨潤した保持部56によれば、粒子60の円滑な動作を安定して確保することができる。
また、図4に示すように、粒子層55は、画像を表示する表示部55aと、粒子60の動作状況を確認可能な計測部55bと、を有する。本実施の形態においては、計測部55bは、正面視において表示部55aの側方の一部分に設けられており、例えば図示しない枠体等によって、観察者からは視認できないように構成されている。また、粒子60のうち計測部55bに位置する粒子60bの動作状況は、光学的に検出可能になっている。なお、粒子60のうち表示部55aに位置する粒子60aと、粒子60のうち計測部55bに位置する粒子60bとに共通する構成、機能、動作などを説明する場合には、粒子60aおよび粒子60bを総称して粒子60とも称する。
以下、保持部56、溶媒57及び粒子60について、順に説明する。
まず、図3により、保持部56及び溶媒57について説明する。溶媒57は、粒子60の動作を円滑とするために用いられる。溶媒57は、保持部56が膨潤することによって、キャビティ56a内に保持されるようになる。溶媒57は、粒子60が電場に対応して動作することを阻害しないよう、低極性であることが好ましい。低極性の溶媒57として、粒子60の動作を円滑化させる種々の材料を用いることができる。溶媒57の一例として、ジメチルシリコーンオイル、イソパラフィン系溶媒、および直鎖パラフィン系溶媒、ドデカン、トリデカン等の直鎖アルカンを例示することができる。
次に、保持部56は、一例として、エラストマー材料からなるエラストマーシートを用いて構成され得る。エラストマーシートとしての保持部56は、前述の溶媒57を膨潤することが可能である。エラストマーシートの材料としては、シリコーン樹脂、(微架橋した)アクリル樹脂、(微架橋した)スチレン樹脂、およびポリオレフィン樹脂等を例示することができる。
図示された例において、保持部56内において、キャビティ56aは、スクリーン40の面方向に高密度で分布している。また、キャビティ56aは、スクリーン40の法線方向ndにも分布している。図示された例では、面状に広がったキャビティ56aの群が、スクリーン40の厚み方向に三層並んでいる。
次に、粒子60について説明する。粒子60は、プロジェクタ20から投射される画像光の進行方向を変化させる機能を有する。図示された例において、粒子60は、画像光を拡散させる、とりわけ拡散反射させる機能を有する。
粒子60は、比誘電率が異なる第1部分61及び第2部分62を含んでいる。したがって、この粒子60が電場内に置かれると、当該粒子60内に電子双極子モーメントが発生する。このとき、粒子60は、その双極子モーメントのベクトルが電場のベクトルと真逆を向く位置へ向けて動作するようになる。したがって、第1電極41及び第2電極42の間に電圧が印加され、第1電極41及び第2電極42の間に位置する粒子シート50に電場が発生すると、粒子60は、電場に対して安定した姿勢、すなわち電場に対して安定した位置および向きをとるよう、キャビティ56a内で動作する。このスクリーン40は、光拡散機能を有した粒子60の動作にともなって、その拡散波面を変化させる。
ここで、表示部55aに位置する粒子60aの第1部分61と、計測部55bに位置する粒子60bの第1部分61とは、略同一の比誘電率を有することが好ましい。また、同様に、粒子60aの第2部分62と、粒子60bの第2部分62とは、略同一の比誘電率を有することが好ましい。これにより、粒子60aと粒子60bとの動作状況を略同一にすることができる。このため、後述するように、粒子60bの動作状況を粒子60aの動作状況の目安として利用することができる。
比誘電率が異なる第1部分61及び第2部分62を含む粒子60は、公知技術を含む様々な方法で製造できる。例えば、有機物または無機物の球状粒子を粘着テープなどを用いて単層に配列させ、球状粒子と異なる正負に帯電する樹脂成分の層または無機物層を半球面に蒸着する方法(蒸着法、例えば特開昭56−67887)、回転ディスクを用いる方法(例えば、特開平6−226875号公報)、比誘電率が異なる2種類の液滴をスプレー法やインクジェット法を用いて空気中で接触させて1つの液滴にする方法(例えば、特開2003−140204号公報)、及びJP2004−197083Aで提案されているマイクロチャンネル製造方法を用いて製造することができる。
図5は粒子60の拡大図である。粒子60は、球形状であり、第1部分61及び第2部分62は、それぞれ、半球状となっている。そして、このような第1部分61と第2部分62との間には、界面60Aが形成されている。また、粒子60の第1部分61は、第1主部66a及び第1主部66a内に分散した第1拡散成分66bを有する。同様に、第2部分62は、第2主部67aと第2主部67a内に分散した第2拡散成分67bを有する。したがって、球状粒子60は、第1部分61の内部を進む光および第2部分62の内部を進む光に対して、拡散機能を発現することができる。ここで拡散成分66b,67bとは、粒子60内を進む光に対し、反射や屈折等によって、当該光の進路方向を変化させる作用を及ぼし得る成分のことである。このような拡散成分66b,67bの光拡散機能(光散乱機能)は、例えば、粒子60の主部66a,67aをなす材料とは異なる屈折率を有した材料から拡散成分66b,67bを構成することにより、あるいは、光に対して反射作用を及ぼし得る材料から拡散成分66b,67bを構成することにより、付与され得る。主部66a,67aをなす材料とは異なる屈折率を有する拡散成分66b,67bとして、樹脂ビーズ、ガラスビーズ、金属化合物、気体を含有した多孔質物質、さらには、単なる気泡が例示される。
図示された例において、粒子60のうち、粒子層55の表示部55aに位置する粒子60aは、透明または単一色に着色されている。すなわち、第1部分61および第2部分62は、透明であるか、または同一色となっている。第1部分61および第2部分62の色は、第1部分61および第2部分62に、顔料や染料等の色材を添加することにより、調整され得る。顔料や染料は、種々の公知の顔料や染料等を用いることができる。
表示部55aに位置する粒子60aに対して用いる単一色とは、スクリーン40で画像の表示を行っていない状態において、粒子60aが粒子シート50内で動作したとしても、スクリーン40の表示側面40aを観察する観察者が、通常の観察力でスクリーン40の色の変化を認識できない程度に一様な色を有していることを意味する。すなわち、粒子60aの第1部分61がスクリーン40の表示側面40aに向いている状態でのスクリーン40の表示側面40aと、粒子60aの第2部分62がスクリーン40の表示側面40aに向いている状態でのスクリーン40の表示側面40aが、当該スクリーン40で画像の表示を行っていない状態において、観察者の通常の注意力での観察において、同一の色として認識される場合、粒子60aが単一色であると言える。
一方、粒子60のうち、計測部55bに位置する粒子60bの第1部分61および第2部分62は、互いに異なる光学的特徴を有する。このような粒子60bの動作状況は、光学的に検出可能になっている。この場合、例えば、第1部分61と第2部分62とが、コヒーレント光源21から射出されたコヒーレント光に対する、互いに異なる反射率を有していてもよい。このように、粒子60bの第1部分61および第2部分62が互いに異なる光学的特徴を有することにより、粒子60bの動作状況を確認しやすくすることができる。なお、粒子60bの動作状況を確認する際、観察者が目視により粒子60bの動作状況を確認してもよく、または後述する検出装置55Aによって、粒子60bの動作状況を確認してもよい。
また、この場合、計測部55bに位置する粒子60bの第1部分61および第2部分62のうち、少なくとも一方が着色されていてもよい。この際、粒子60bの第1部分61および第2部分62が、互いに異なる色に着色されていてもよく、または粒子60bの第1部分61および第2部分62のうち、一方のみが着色されていてもよい。この場合においても、粒子60bの動作状況を確認しやすくすることができる。第1部分61および第2部分62の色は、第1部分61および第2部分62に、顔料や染料等の色材を添加することにより、調整され得る。
計測部55bに位置する粒子60bに対して用いる色は任意である。粒子60bは、スクリーン40で画像の表示を行っていない状態において、粒子60bが粒子シート50内で動作した場合に、計測部55bをスクリーン40の表示側面40a側から観察する観察者が、通常の観察力でスクリーン40の色の変化を認識できる程度の色を有していることが好ましい。すなわち、粒子60bの第1部分61がスクリーン40の表示側面40aに向いている状態でのスクリーン40の表示側面40aと、粒子60bの第2部分62がスクリーン40の表示側面40aに向いている状態でのスクリーン40の表示側面40aが、当該スクリーン40で画像の表示を行っていない状態において、観察者の通常の注意力での観察において、異なる色として認識されることが好ましい。これにより、観察者が目視により粒子60bの動作状況を確認する際に、粒子60bの動作状況を確認しやすくすることができる。
なお、上述した粒子層55、粒子シート50及びスクリーン40は、一例として次のようにして作製することができる。
粒子層55は、公知の製造方法により製造することができる。すなわち、まず、粒子60を重合性シリコーンゴムに分散させたインキを作製する。この際、表示部55aに対応する部分に使用するインキとして、粒子60aを重合性シリコーンゴムに分散させたインキを作製し、計測部55bに対応する部分に使用するインキとして、粒子60bを重合性シリコーンゴムに分散させたインキを作製する。また、正面視において表示部55aの側方の一部分であって、計測部55bが設けられていない部分に対応する部分に使用するインキとして、重合性シリコーンゴムに粒子60を分散させていないインキを準備する。もしくは正面視において表示部55aの側方の一部分であって、計測部55bが設けられていない部分に対応する部分の面積が十分小さければ、空洞になっていてもよい。次に、これらのインキをコーターなどで延伸し、更に、加熱等で重合させ、シート化する。以上の手順により、粒子60a、60bを保持した保持部56を有するシートが得られる。次に、保持部56を、シリコーンオイルなどの溶媒57に一定期間浸漬する。保持部56が膨潤することで、シリコーンゴムからなる保持部56と粒子60との間に、溶媒57で満たされた隙間が形成される。この結果、溶媒57及び粒子60を収容したキャビティ56aが、画成される。以上のようにして、粒子層55を製造することができる。
次に、JP2011−112792Aに開示された製造方法により、粒子層55を用いてスクリーン40を作製することができる。まず、一対の基材51,52によって粒子層55を覆い、ラミネート又は接着剤等を用いて粒子層55を封止する。これにより、粒子シート50が作製される。次に、粒子シート50上に第1電極41及び第2電極42を設け、更に、第1カバー層46及び第2カバー層47を積層することで、スクリーン40が得られる。
また、図4に示すように、本開示による表示装置10は、粒子60のうち計測部55bに位置する粒子60bの動作状況を光学的に検出する検出装置55Aを備えていてもよい。この検出装置55Aは、粒子60bの第1部分61および第2部分62の光学的特徴を検出可能に構成されており、粒子60bの第1部分61および第2部分62の光学的特徴に基づいて、粒子60bの動作状況を検出する。このようにして検出された粒子60bの動作状況は、粒子60aの動作状況の目安として利用される。そして、検出装置55Aは、検出した粒子60bの動作状況を制御装置35に信号として送信するように構成されている。一例として、検出装置55Aは、カメラ(イメージセンサ)、分光測色計、反射率測定装置等により構成可能である。この際、例えば、検出装置55Aは、粒子60bの第1部分61および第2部分62の画像をカメラで撮影し、その撮影画像を画像認識により分析して、粒子60bの動作状況を検出してもよい。なお、検出装置55Aは、粒子60bの第1部分61および第2部分62の光学的特徴ではなく、第1部分61と第2部分62との間の界面60Aを検出することにより、粒子60bの動作状況を検出してもよい。
また、粒子60bの動作状況が信号として送信された制御装置35は、検出装置55Aによって検出された粒子60bの光学的な動作状況に基づいて、電力源30の印加電圧を制御する。この場合、例えば制御装置35は、後述するように粒子60を繰り返し回転させるよう、電力源30の印加電圧を制御する。この際、制御装置35は、検出装置55Aによって検出された計測部55bに位置する粒子60bの動作状況に基づいて、粒子60bの回転角度を制御するように、電力源30の印加電圧を制御してもよい。例えば、予めスクリーン40にコヒーレント光源21からコヒーレント光を照射することにより、スペックルが好適に低減される粒子60bの回転角度や、粒子60bの回転角度に基づくスペックルの視認性を測定しておき、粒子60bの回転角度がスペックルを好適に低減できる回転角度に近づくように、制御装置35が電力源30からの印加電圧を制御してもよい。
また、制御装置35は、検出装置55Aによって検出された計測部55bに位置する粒子60bの動作状況に基づいて、粒子60bの回転速度を制御するように、電力源30の印加電圧を制御してもよい。この場合においても、制御装置35は、例えば、予めスクリーン40にコヒーレント光源21からコヒーレント光を照射することにより、スペックルが好適に低減される粒子60bの回転速度や、粒子60bの回転速度に基づくスペックルの視認性を測定しておき、粒子60bの回転速度がスペックルを好適に低減できる回転速度に近づくように、制御装置35が電力源30からの印加電圧を制御してもよい。
次に、この表示装置10を用いて画像を表示する際の作用について説明する。
まず、制御装置35からの制御によって、プロジェクタ20のコヒーレント光源21がコヒーレント光を発振する。プロジェクタ20からの光は、図示しない走査装置によって光路を調整され、スクリーン40に照射される。図2に示すように、図示しない走査装置は、スクリーン40の表示側面40a上を光が走査するよう、当該光の光路を調整する。
ただし、コヒーレント光源21によるコヒーレント光の射出は、制御装置35によって制御される。制御装置35は、スクリーン40上に表示したい画像に対応して、コヒーレント光源21からのコヒーレント光の射出を停止する。プロジェクタ20に含まれる走査装置の動作は、人間の目で分解不可能な程度にまで高速となっている。したがって、観察者は、時間を隔てて照射されるスクリーン40上の各位置に照射された光を、同時に観察することになる。
スクリーン40上に投射された光は、第1カバー層46及び第1電極41を透過して、粒子シート50に到達する。この光は、粒子シート50の粒子60で拡散反射し、スクリーン40の観察者側となる種々の方向へ向けて射出する。したがって、スクリーン40の観察者側となる各位置において、スクリーン40上の各位置からの反射光を観察することができる。この結果、スクリーン40上のコヒーレント光を照射されている領域に対応した画像を観察することができる。
また、プロジェクタ20が、互いに異なる波長帯域のコヒーレント光を射出する複数のコヒーレント光源21を含むようにしてもよい。この場合、制御装置35は、各波長帯域の光に対応したコヒーレント光源21を、他のコヒーレント光源21から独立して制御する。この結果、スクリーン40上にカラー画像を表示することが可能となる。
ところで、コヒーレント光を用いてスクリーン上に画像を形成する場合、斑点模様のスペックルが観察されるようになる。スペックルの一原因は、レーザ光に代表されるコヒーレント光が、スクリーン上で拡散した後に、光センサ面上(人間の場合は網膜上)に干渉パターンを生じさせるためと考えられる。とりわけ、レーザ走査によってスクリーンにコヒーレント光を照射する場合、スクリーン上の各位置には一定の入射方向からコヒーレント光が入射する。したがって、レーザ走査を採用した場合、スクリーンの各点で発生するスペックル波面はスクリーンが搖動しない限り不動となり、スペックルパターンが画像とともに観察者に視認されると、表示画像の画質を著しく劣化させることになる。
一方、本実施形態における表示装置10のスクリーン40は、拡散波面を経時的に変化させるようになっている。スクリーン40での拡散波面が変化すれば、スクリーン40上でのスペックルパターンが経時的に変化するようになる。そして、拡散波面の経時的な変化を十分に高速にすると、スペックルパターンが重ねられて平均化され、観察者に観察されるようになる。これにより、スペックルを目立たなくさせることができる。
図示されたスクリーン40は、一対の電極41,42を有する。この一対の電極41,42は電力源30に電気的に接続している。電力源30は、一対の電極41,42に電圧を印加することができる。一対の電極41,42間に電圧が印加されると、一対の電極41,42間に位置する粒子シート50に電場が形成される。粒子シート50の粒子層55には、比誘電率の異なる複数の部分61,62を有した粒子60が、動作可能に保持されている。この粒子60は、そもそも帯電していることから、或いは、少なくとも粒子層55に電場が形成されると双極子モーメントが発生することから、形成された電場のベクトルに応じて、動作する。光の進行方向を変化させる機能、例えば反射機能や拡散機能を有した粒子60が動作すると、スクリーン40の拡散特性が経時的に変化することになる。
この結果、スペックルを目立たなくさせることができる。図5の符号「La」は、プロジェクタ20からスクリーン40へ照射された画像光であり、符号「Lb」は、スクリーン40で拡散された画像光である。
なお、粒子60の第1部分61及び第2部分62の間で比誘電率が異なるとは、スペックル低減機能を発現し得る程度に比誘電率が異なっていれば十分である。したがって、粒子60の第1部分61及び第2部分62の間で比誘電率が異なるか否かは、動作可能に保持された粒子60が、電場ベクトルの変化にともなって動作し得るか否かにより、判定することができる。
ここで、粒子60が保持部56に対して動作する原理は、粒子60の電荷または双極子モーメントが電場ベクトルに対して安定的な位置関係となるよう、粒子60の向き及び位置を変化させる、というものである。したがって、粒子層55に一定の電場が印加され続けると、粒子60の動作は一定期間後には停止する。その一方で、スペックルを目立たなくするには、粒子60の保持部56に対する動作が継続する必要がある。そこで、電力源30は、粒子層55に形成される電場が経時的に変化するよう、電圧を印加する。図示された例において、電力源30は、粒子シート50内に生成される電場のベクトルを反転させるよう、一対の電極41,42間に電圧を印加する。例えば、図6に示された例では、電力源30からスクリーン40の一対の電極41,42に、X〔V〕の電圧と−Y〔V〕の電圧とを繰り返す交流電圧が印加される。
なお、粒子60は、保持部56に形成されたキャビティ56a内に収容されている。キャビティ56aは、略球状の内形を有する。したがって、粒子60は、図5の紙面に直交する方向に延びる回転軸線raを中心として、回転振動することができる。ただし、粒子60を収容するキャビティ56aの大きさに依存して、粒子60は、繰り返し回転運動だけでなく、並進運動も行うようになる。さらに、キャビティ56aには、溶媒57が充填されている。溶媒57は、粒子60の保持部56に対する動作を円滑にする。
ところで、本実施の形態においては、粒子層55は、画像を表示する表示部55aと、粒子60bの動作状況を確認可能な計測部55bと、を有しており、粒子60bの動作状況は光学的に検出可能になっている。また、表示装置10は、計測部55bに位置する粒子60bの動作状況を光学的に検出する検出装置55Aと、電力源30から第1電極41および第2電極42に印加される印加電圧を制御する制御装置と、を備えている。そして、制御装置35は、検出装置55Aによって検出された粒子60bの光学的な動作状況に基づいて、電力源30の印加電圧を制御する。このため、スペックルが好適に低減されるように電力源30の印加電圧を制御することができる。この場合、例えば、まず、予めスクリーン40にコヒーレント光源21からコヒーレント光を照射することにより、スペックルが好適に低減される粒子60bの回転角度または回転速度や、粒子60bの回転角度または回転速度に基づくスペックルの視認性を測定しておく。そして、粒子60bの回転角度等がスペックルを好適に低減できる回転角度等に近づくように、制御装置35が電力源30からの印加電圧を制御する。これにより、スクリーン40上に画像が表示されている場合においても、計測部55bに位置する粒子60bの動作を制御することにより、スペックルを低減する低減機能を調整することができ、スクリーン40において効果的にスペックルを目立たなくさせることができる。
なお、この場合、粒子60bの第1部分61および第2部分62は、互いに異なる光学的特徴を有し、粒子60bの第1部分61および第2部分62のうち少なくとも一方が着色されているか、または粒子60bの第1部分61および第2部分62は、互いに異なる色に着色されている。これにより検出装置55Aによって粒子60bの動作状況を確認する際に、粒子60bの動作状況を確認しやすくなっている。
なお、上述した粒子60は、図3に示すような、ほぼ半球状の第1部分61と第2部分62を含む構造に限定されない。以下では、粒子60の第1変形例乃至第3変形例を順に説明する。
(粒子60の第1変形例)
図7は図3とは異なる構造の粒子60を用いたスクリーン40の断面図である。図7に示す第1変形例による粒子60は、互いに体積が異なる第1部分61と第2部分62とを有する。図7は、第1部分61の体積が第2部分62の体積よりも大きい例を示している。図7の場合、第2部分62は、球体または楕円球体に近い形状であり、第2部分62の表面、すなわち第1部分61と第2部分62との界面60Aは、第2部分62から見ると凸面になっている。なお、粒子60は、必ずしも理想的な球体とは限らないし、第2部分62も理想的な球体または楕円体から少し歪んだ形状となることもありうる。
粒子60のうち表示部55aに位置する粒子60aの第1部分61は、透明部材である。このような第1部分61の具体的な材料としては、例えばシリコーンオイルや透明な樹脂部材である。第1部分61は、理想的には、図7に示すように、観察者側に配置される。第1部分61に入射された光は、そのまま第1部分61を通過して、第2部分62に到達する。第2部分62は、第1部分61とは比誘電率が異なっており、また、光の散乱または反射機能を有する。さらに、第2部分62は、第1部分61とは異なる屈折率で構成されている。また、第2部分62の内部には、光を拡散させる拡散成分62cが含まれていてもよい。これら拡散成分62cは、粒子60内を進む光に対して、反射や屈折等によって、光の進路方向を変化させる作用を行う。なお、粒子60のうち計測部55bに位置する粒子60bにおいては、上述した本実施の形態と同様に、第1部分61および第2部分62のうち少なくとも一方が着色されていてもよく、第1部分61および第2部分62が、互いに異なる色に着色されていてもよい。これにより、観察者が目視により粒子60bの動作状況を確認する際、または検出装置55Aによって粒子60bの動作状況を確認する際に、粒子60bの動作状況を確認しやすくなっている。
このように、第1部分61と第2部分62は光学的特徴が異なっており、さらに、第2部分62の表面は凸面形状である。これにより、第1部分61から第2部分62に到達した光は、第2部分62の表面の凸面形状に応じた方向に散乱または反射される。よって、プロジェクタ20からの投射光が第2部分62で散乱または反射されてスクリーン40に映し出される。
第2部分62の表面が凸面形状で有るため、第1部分61を通過して第2部分62の表面に到達した光は、凸面の曲率に応じた方向に散乱または反射される。凸面に入射された光は、凹面に入射された光よりも光の拡散範囲が広くなる。よって、本実施形態のように、第1部分61よりも第2部分62の体積が小さくて、第2部分62の表面が凸面になる場合には、各粒子60に入射された光の拡散範囲を広げることができる。
第1および第2電極41,42に電圧を印加していない状態では、粒子層55内の各粒子60は、種々の方向を向いていることがありうる。この場合、第1および第2電極間に所定の初期電圧を印加することで、図7に示すように、各粒子60の第1部分61が観察者側を向くように整列させることが可能となる。あるいは、第1部分61と第2部分62の比重を調整することで、図7のような向きに各粒子60を整列させることも可能である。
図7の状態で、第1および第2電極41,42間に電圧が印加されると、第1および第2電極41,42間に電場が発生し、この電場により、粒子60内に電子双極子モーメントが発生する。このとき、粒子60は、その双極子モーメントのベクトルが電場のベクトルと真逆を向く位置へ向けて動作するようになる。したがって、第1電極41及び第2電極42の間に電圧が印加され、第1電極41及び第2電極42の間に位置する粒子シート50に電場が発生すると、粒子60は、電場に対して安定した姿勢、すなわち電場に対して安定した位置や向きをとるようキャビティ56a内で動作する。図7の状態では、粒子60内の第2部分62は、粒子層55の面方向に対向配置されているが、第1電極41および第2電極42間の電圧を変化させることで、粒子60の姿勢が変化し、これにより、粒子層55の面方向に対する第2部分62の表面方向が変化する。第2部分62は、第1部分61に入射された光を散乱または反射させる機能を有するため、第2部分62の表面方向が変化することで、第2部分62の表面に入射される光の入射角度が変化し、第2部分62での光の散乱または反射方向も変化する。これにより、スクリーン40の拡散特性を変化させることができる。
(粒子60の第2変形例)
図8は図3および図7とは異なる構造の粒子60を用いたスクリーン40の断面図である。図8に示す第2変形例による粒子60は、第1部分61と、第1部分61よりも体積が大きい第2部分62とを有する。第1部分61と第2部分62の材料は、第1の変形例と同様であり、粒子60のうち表示部55aに位置する粒子60aの第1部分61は透明部材であり、第2部分62は光の散乱または反射機能を有する。この場合においても、粒子60のうち計測部55bに位置する粒子60bにおいては、上述した第1変形例と同様に、第1部分61および第2部分62のうち少なくとも一方が着色されていてもよく、第1部分61および第2部分62が、互いに異なる色に着色されていてもよい。
第1部分61と第2部分62との界面60Aは、第1部分61から見ると凸面であり、第2部分62から見ると凹面である。第1部分61から第2部分62に入射された光は、収束する方向に進行する。これにより、本実施形態による粒子60を有するスクリーン40は、狭い範囲に光を拡散させることができる。したがって、スクリーン40の正面側の特定の位置にいる観察者に集中的に拡散光を集めることができ、この観察者から見ると、高コントラストでスクリーン40を視認できることになる。
(粒子60の第3変形例)
図9は図3、図7および図8とは異なる構造の粒子60を用いたスクリーン40の断面図である。図9に示す第3変形例による粒子60は、第1部分61、第3部分63および第2部分62がこの順に並んだ3層構造であり、第1部分61が観察者側に配置されている。第3部分63は、第1部分61に面接触しており、第1部分61からの入射光を制御する。第2部分62は、第3部分63の第1部分61に面接触する第1面63aとは反対側の第2面63bに面接触しており、第1部分61とは比誘電率が異なっている。このように、第3部分63は、第1部分61と第2部分62によって挟まれており、第3部分63は第1部分61と第2部分62に面接触している。
粒子60のうち表示部55aに位置する粒子60aの第1部分61と第2部分62は透明部材である。粒子60のうち表示部55aに位置する粒子60aの第3部分63は、第1部分61に入射された光を散乱または反射させる機能を有する。第3部分63は、第1部分61とは異なる屈折率で構成されている。また、第3部分63の内部には、光を拡散させる拡散成分63cが含まれていてもよい。これら拡散成分63cは、粒子60内を進む光に対して、反射や屈折等によって、光の進路方向を変化させる作用を行う。このような拡散成分63cの光拡散機能(光散乱機能)は、例えば、粒子60の主部63cをなす材料とは異なる屈折率を有した材料から拡散成分63cを構成することにより、あるいは、光に対して反射作用を及ぼし得る材料から拡散成分63cを構成することにより、付与され得る。第3部分63の母材とは異なる屈折率を有する拡散成分63cとして、樹脂ビーズ、ガラスビーズ、金属化合物、気体を含有した多孔質物質、さらには、単なる気泡が例示される。なお、この場合においても、粒子60のうち計測部55bに位置する粒子60bにおいては、上述した第1変形例と同様に、第1部分61および第2部分62のうち少なくとも一方が着色されていてもよく、第1部分61および第2部分62が、互いに異なる色に着色されていてもよい。
粒子60は、典型的には球形であり、その中心付近を通過する薄い層が第3部分63であり、第3部分63の両面(第1面63aと第2面63b)側に第1部分61と第2部分62が面接触している。なお、粒子60の形状は、理想的な球体であるとは限らない。よって、第1部分61、第3部分63および第2部分62の形状も、粒子60の形状に応じて変化する。
粒子60の第3部分63の第1面63aと第2面63bとの間の厚さは、第1部分61の第1面63aの法線方向における最大厚さよりも薄い。第3部分63の第1面63aと第2面63bとの間の厚さは、第3部分63の第2面63bの法線方向における最大厚さよりも薄い。第1面63aと第2面63bは、例えば円形または楕円形であり、第3部分63は、例えば円板、楕円板、円筒体、または楕円筒体の形状である。
第1および第2電極41,42に電圧を印加していない初期状態では、第3部分63の面方向は、粒子層55の面方向に略平行に配置されている。なお、初期状態で、第3部分63の面方向を粒子層55の面方向に略平行に配置するには、例えば、粒子60の第1部分61、第2部分62および第3部分63の比重を調整することで、実現可能である。あるいは、初期状態のときに第1および第2電極41,42に所定の初期電圧を印加して、粒子層55内の各粒子60の第3部分63の面方向が粒子層55の面方向に略平行になるようにしてもよい。
第1および第2電極41,42間に電圧が印加されると、第1および第2電極41,42間に電場が発生し、この電場により、粒子60内に電子双極子モーメントが発生する。
このとき、粒子60は、その双極子モーメントのベクトルが電場のベクトルと真逆を向く位置へ向けて動作するようになる。したがって、第1電極41及び第2電極42の間に電圧が印加され、第1電極41及び第2電極42の間に位置する粒子シート50に電場が発生すると、粒子60は、電場に対して安定した姿勢、すなわち電場に対して安定した位置や向きをとるよう、キャビティ56a内で動作する。第1電極41および第2電極42間の電圧を変化させることで、粒子60の姿勢が変化し、これにより、粒子層55の面方向に対する第3部分63の面方向の角度が変化する。第3部分63は、第1部分61に入射された光を散乱または反射させる機能を有するため、第3部分63の角度が変化することで、スクリーン40の拡散特性を変化させることができる。
上述した各スクリーンでは、第1電極41及び第2電極42が面状に形成され、粒子層55を挟むように配置される例を示したが、この例に限られない。第1電極41及び第2電極42の一以上がストライプ状に形成されるようにしてもよい。例えば、図10の例では、第1電極41及び第2電極42の両方がストライプ状に形成されている。すなわち、第1電極41は、線状に延びる複数の線状電極部41aを有し、複数の線状電極部41aは、その長手方向に直交する方向に配列されている。第2電極42も、第1電極41と同様に、線状に延びる複数の線状電極部42aを有し、複数の線状電極部42aは、その長手方向に直交する方向に配列されている。図10に示された例において、第1電極41をなす複数の線状電極部41aおよび第2電極42をなす複数の線状電極部42aは、ともに、粒子シート50の観察者とは反対側の面上に配置されている。そして、第1電極41をなす複数の線状電極部41aおよび第2電極42をなす複数の線状電極部42aは、同一の配列方向に沿って交互に配列されている。図10に示された第1電極41及び第2電極42によっても、電力源30から電圧を印加されることにより、粒子シート50の粒子層55に電場を形成することができる。
なお、図11(a)〜図11(c)に示されるように、粒子層55における各保持部56が有するキャビティ56aは単一の粒子60を含むように構成されていてもよい。図11(a)は、単一キャビティ56a内に単一の粒子60を含む保持部56を示す。図11(b)は、連結された2つキャビティ56a1、56a2内にそれぞれ単一の粒子60−1、60−2を含む保持部56を示している。粒子60−1、60−2は、対応するキャビティ56a1、56a2により可動範囲が規制されている。図11(c)は、連結された3つのキャビティ56a1、56a2、56a3内にそれぞれ単一の粒子60−1、60−2、60−3を含む保持部56を示している。粒子60−1、60−2、60−3は、対応するキャビティ56a1、56a2、56a3により可動範囲が規制されている。
上記のように、複数のキャビティが連結していたとしても、複数の粒子の可動範囲が重なることなく配置される場合には、保持部56が有するキャビティは単一の粒子を含むように構成されているとみなすことができる。
また、キャビティの内径は、内包される粒子の外径よりも大きければ制限はない。例えば、キャビティの内径は、内包される粒子の外径の1.1倍以上1.3倍以下に設定されていてもよい。
上述した各スクリーン40は、粒子層55内の粒子60を電極に印加した交流電圧に応じて回転させることで、スペックルが視認されないようにしている。これに対して、粒子層55内の粒子60を電極に印加した交流電圧に応じて移動させることで、スペックルが視認されないようにしてもよい。
図12Aおよび図12Bは、電気泳動方式のスクリーン40の一例を示す模式図である。図12Aのスクリーン40は、対向する2つの電極41,42間に、溶媒の中を泳動する2種類の粒子60を封止した構造である。2種類の粒子60は、互いに極性が相違している。2つの電極41,42間には交流電圧が印加される。交流電圧の印加により、一方の粒子60は一方の電極の方向に移動し、他方の粒子60は他方の電極の方向に移動する。2つの電極41,42間に印加する交流電圧の正負が逆になると、2種類の粒子60はそれぞれ逆方向の電極に移動する。
電子ペーパーでは、2種類の粒子60を互いに異なる色に着色して、粒子60の移動に応じて表示色を可変させているが、透過型のスクリーン40として用いる場合は、2種類の粒子60はともに透明にしておくのが望ましい。交流電圧の電圧極性が切り替わるたびに、2種類の粒子60の移動方向が変化するため、これにより、スクリーン40の透過特性が変化し、スペックルが目立たなくなる。
また、図12Aの構造を反射型のスクリーン40として用いる場合は、2種類の粒子60をともに例えば白色にすればよい。これにより、スクリーン40に照射されたプロジェクタ20からの画像光は、粒子60にて反射されることになる。図12Aの反射型のスクリーン40であっても、2種類の粒子60は交流電圧の電圧極性が切り替わるたびに移動するため、粒子60での反射特性が変化し、やはりスペックルが目立たなくなる。なお、図12Aの構造を透過型のスクリーン40および反射型のスクリーン40のいずれに用いる場合においても、粒子60のうち計測部55bに位置する2種類の粒子60は、互いに異なる光学的特徴を有していてもよい。この場合、2種類の粒子60のうち少なくとも1種類が着色されていてもよく、2種類の粒子60が、互いに異なる色に着色されていてもよい。これにより、観察者が目視により粒子60bの動作状況を確認する際、または検出装置55Aによって粒子60bの動作状況を確認する際に、粒子60bの動作状況を確認しやすくすることができる。
図12Aのように極性の異なる2種類の粒子60を設ける代わりに、図12Bのように双極子からなる粒子60を設けてもよい。この場合、2つの電極41,42間に印加される交流電圧の電圧極性が変化するたびに、各粒子60は振動する。これにより、やはりスクリーン40の透過特性や反射特性が変化し、スペックルが目立たなくなる。また、この場合、粒子60のうち計測部55bに位置する粒子60bは、着色されていてもよい。これにより、観察者が目視により粒子60bの動作状況を確認する際、または検出装置55Aによって粒子60bの動作状況を確認する際に、粒子60bの動作状況を確認しやすくすることができる。なお、図示はしないが、比誘電率が異なる第1部分61及び第2部分62が同一の色に着色されていてもよい。この場合においても、各粒子60の振動を確認することができる。また、図12Aおよび図12Bに示す例においては、制御装置35は、粒子60の移動速度を制御するように電力源30の印加電圧を制御する。
図12Aと図12Bでは、2つの電極41,42間を粒子60が自由に移動するようにしているが、電極の面積が大きい場合等には、一部の粒子60が1箇所に留まってしまうおそれがある。このため、電極を細かい単位で分割したパターン電極にしてもよい。
図12Aや図12Bは、複数の粒子60が2つの電極41,42間で自由に移動できるようにしているが、図12Cに示すように、極性の異なる2種類の粒子60を収納する微小収容体64を設けて、この微小収容体64を2つの電極41,42間に多数配置してもよい。また、一方の電極をパターン電極とすることで、各電極ごとに微小収容体64内の粒子60の向きを可変させることができる。
図12A、図12Bおよび図12Cの一変形例として、図13Aや図13Bのように、スクリーン40のシート面に沿って複数のセル部53を設けて、各セル部53ごとに電極41を設けることで、各セル部53ごとに粒子60の移動を制御してもよい。図13Aのような隔壁構造は、対向する二つの基材51,52と、隔壁部54とによって、各セル部53を形成している。このような構造は、フォトリソグラフィや転写の技術を利用して、比較的容易に形成することができる。各セル部53の内部には、粒子60を収納してもよいし、図12Cのような微小収容体64を収納してもよい。
図13Bの隔壁構造は、一方の電極42上に配置される絶縁層58に賦型工程などで凹凸を形成し、凹部59内に粒子60と溶媒57とを充填して、その上を基材51で封止して、微小カップアレイを作製するものである。例えば、各微小カップごとに電極41を配置することで、各微小カップごとにその内部の粒子60の移動を制御することができる。
また、本実施形態によるスクリーン40は、複数の粒子60を液体状の媒体中で移動させる電気泳動方式を採用する代わりに、複数の粒子(粉粒体)を気体中で移動させる電子粉粒体方式を採用してもよい。例えば、図14に示すように、隔壁構造の各セル部53に気体77と複数の粉粒体70とを充填してもよい。ここで、粉粒体70とは、気体の力も液体の力も借りずに、みずから流動性を示す物質である。すなわち、粉粒体70は、粒子と液体の両特性を兼ね備えた中間的な状態であり、重力の影響を受けにくく、高流動性を示す特異な状態の物質である。図14の場合も、例えば各セル部53ごとに電極を設けることで、各セル部53ごとに複数の粉粒体70の移動方向を可変させることができ、スペックルが目立たなくなる。なお、この場合、粉粒体70のうち計測部55bに位置する粉粒体70は、着色されていてもよい。これにより、観察者が目視により粉粒体70の動作状況を確認する際、または検出装置55Aによって粉粒体70の動作状況を確認する際に、粉粒体70の動作状況を確認しやすくすることができる。
また、スクリーン40は、図15に示すように、エレクトロウェッティング方式を採用してもよい。図15の場合、隔壁構造の各セル部53に水68と油膜69が充填されており、油膜69は誘電体層80の上に配置されている。各セル部53に対応した電極41,42の印加電圧に応じて油膜69の接触角が変化し、油膜69の表面積を可変させることができる。これにより、スクリーン40の透過特性や反射特性が変化し、やはりスペックルが視認されにくくなる。なお、この場合、油膜69のうち計測部55bに位置する油膜69は、着色されていてもよい。これにより、油膜69の動作状況を確認しやすくすることができる。また、図15に示す例においては、制御装置35は、油膜69の移動速度を制御するように電力源30の印加電圧を制御する。
上述した各スクリーン40は、コヒーレント光を光源21として用いることを前提としているものの、光源21側でスペックルの対策を行わなくても、スクリーン40上でスペックルが目立たないという利点を有する。このため、上述した各スクリーン40は、様々な用途で使われることが想定される。
スクリーン40は、例えば上述した図3、図7乃至図9、および図12A乃至図15のいずれかの断面構造を有するシート部材40xを備える。すなわち、このシート部材40xは、複数の粒子60または所定の液体を含む制御層55xと、この制御層55xに電圧を印加して複数の粒子60または所定の液体を駆動する電極41,42と、を有する。ここで、制御層55xとは、図3、図7乃至図9、および図12A乃至図14の粒子層55または図15の水68および油膜69に対応している。所定の液体とは、図15の油膜69である。
なお、所望されるスクリーン40の大きさが、スクリーン40用のシート部材40xの大きさよりも大きい場合は、シート部材40xを複数個繋げて、任意の大きさのスクリーン40を作製してもよい。
次に、上述したスクリーン40の使用方法の一例について説明する。
まず、スクリーン40を準備する。次に、スクリーン40の第1電極41および第2電極42に対して電圧を印加する(印加工程)。この場合、例えば電力源30を利用してもよい。
次に、第1電極41および第2電極42に印加された印加電圧によって計測部55bに位置する粒子60bまたは油膜69(以下、粒子60b等とも記す)が駆動されたか否かを検査する(検査工程)。この際、例えば粒子60bの第1部分61および第2部分62は、互いに異なる光学的特徴を有しているため、粒子60b等が駆動されたか否かを容易に確認することができる。これにより、スクリーン40を製品として出荷する前に、スクリーン40において、粒子60が正常に稼働するか否かを検査することができる。
なお、検査工程においては、観察者が目視にて粒子60b等が駆動されたか否かを確認してもよく、例えば検出装置55Aによって、粒子60b等が駆動されたか否かを確認してもよい。検出装置55Aを用いて粒子60b等が駆動されたか否かを検査する場合、印加電圧によって繰り返し回転する粒子60bの回転角度若しくは回転速度、または粒子60b若しくは油膜69の移動速度(以下、粒子60b等の移動速度とも記す)が所定範囲内であるか否かを検査してもよい。ここで、所定範囲内とは、例えば、スペックルが好適に低減される粒子60bの回転角度若しくは回転速度、または粒子60b等の移動速度を意味している。これらの所定範囲は、予めスクリーン40にコヒーレント光源21からコヒーレント光を照射することにより、測定することができる。この場合、例えば、第1電極41および第2電極42に印加される印加電圧を変化させることにより、粒子60bの回転角度等が所定範囲内になり得るならば、スクリーン40の品質が良好であると判断できる。これにより、スクリーン40を製品として出荷する前に、スクリーン40の品質を検査することもできる。
次に、上述したスクリーン40を備える表示装置10の使用方法の一例について説明する。
まず、表示装置10を準備する。この際、例えば上述したスクリーン40を準備し、スクリーン40の検出装置55A、電力源30および制御装置35を取り付ける。次に、プロジェクタ20のコヒーレント光源21により、スクリーン40にコヒーレント光を照射し、スクリーン40上に画像を表示させる。次いで、スクリーン40の第1電極41および第2電極42に対して電圧を印加する(印加工程)。この場合、制御装置35が電力源30を制御することにより、第1電極41および第2電極42に交流電圧を印加することができる。
次に、検出装置55Aが計測部55bに位置する粒子60b等の動作状況を光学的に検出する(検出工程)。この際、検出装置55Aによって検出された粒子60b等の動作状況は、信号として制御装置35に送信される。
粒子60b等の動作状況を受信した制御装置35は、検出装置55Aによって検出された粒子60b等の動作状況に基づいて、電力源30の印加電圧を制御する(制御工程)。この場合、制御装置35は、粒子60bを繰り返し回転させるか、または粒子60b等を移動させるように電力源30の印加電圧を制御する。
この場合、例えば、まず、予めスクリーン40にコヒーレント光源21からコヒーレント光を照射することにより、スペックルが好適に低減される粒子60bの回転角度等や、粒子60bの回転角度等に基づくスペックルの視認性を測定しておく。なお、このようにして測定された測定結果は、制御装置35内に保存される。
次に、制御装置35は、粒子60bの回転角度若しくは回転速度、または粒子60b等の移動速度を制御するように電力源30の印加電圧を制御する。この際、制御装置35は、粒子60bの回転角度等がスペックルを好適に低減できる回転角度等に近づくように、電力源30の印加電圧を制御する。これにより、スクリーン40上に画像が表示されている場合においても、スペックルを低減する低減機能を調整することができ、スクリーン40において効果的にスペックルを目立たなくさせることができる。
以上のように、本実施の形態のスクリーン40は、複数の粒子60または所定の油膜69を含む制御層55xと、制御層55xに電圧を印加して複数の粒子60または油膜69を駆動する電極41,42と、を有するシート部材40xを備え、複数の粒子60または油膜69は、所定箇所に配置された光源21から照射された光を透過または反射させ、制御層55xは、画像を表示する表示部55aと、粒子60bまたは油膜69の動作状況を確認可能な計測部55bと、を有し、粒子60b等の動作状況が光学的に検出可能になっている。このようなスクリーン40によれば、電極41,42に電圧が印加されると複数の粒子60または液体が駆動し、スクリーン40の拡散特性が経時的に変化する。したがって、スクリーン40に画像光が照射されている間、電極41,42に電圧を印加することにより、スペックルを低減することができる。また、計測部55bにおいて、粒子60b等の動作状況を確認することができる。このため、粒子60b等の動作状況を調整することにより、スペックルを低減する低減機能を調整することができ、スペックルを十分に低減することができる。
また、本実施の形態では、粒子60bの第1部分61および第2部分62は、互いに異なる光学的特徴を有し、粒子60bの第1部分61および第2部分62のうち少なくとも一方が着色されているか、または粒子60bの第1部分61および第2部分62は、互いに異なる色に着色されている。これにより、観察者が目視により粒子60bの動作状況を確認する際、または検出装置55Aによって粒子60bの動作状況を確認する際に、粒子60bの動作状況を確認しやすくすることができる。
また、本実施の形態では、表示装置10は、計測部55bに位置する粒子60b等の動作状況を光学的に検出する検出装置55Aと、電力源30から第1電極41および第2電極42に印加される印加電圧を制御する制御装置と、を備えている。そして、制御装置35は、検出装置55Aによって検出された粒子60b等の光学的な動作状況に基づいて、電力源30の印加電圧を制御する。このため、スペックルが低減されるように電力源30の印加電圧を制御することができる。これにより、スクリーン40においてスペックルを目立たなくさせることができる。
また、本実施の形態では、制御装置35は、検出装置55Aによって検出された計測部55bに位置する粒子60b等の動作状況に基づいて、粒子60bの回転角度若しくは回転速度、または粒子60b等の移動速度を制御するように、電力源30の印加電圧を制御する。この際、例えば、予めスクリーン40にコヒーレント光源21からコヒーレント光を照射することにより、スペックルが好適に低減される粒子60bの回転角度等を測定し、粒子60bの回転角度等が予め測定された回転角度等に近づくように、制御装置35が電力源30からの印加電圧を制御する。これにより、スペックルがより効果的に低減されるように電力源30の印加電圧を制御することができる。このため、スクリーン40において効果的にスペックルを目立たなくさせることができる。
また、本実施の形態では、第1電極41および第2電極42に印加された印加電圧によって計測部55bに位置する粒子60b等が駆動されたか否かを検査する際、例えば粒子60bの第1部分61および第2部分62は、互いに異なる光学的特徴を有しているため、粒子60b等が駆動されたか否かを容易に確認することができる。これにより、スクリーン40や表示装置40を製品として出荷する前に、粒子60が正常に稼働するか否かを容易に検査することができる。
また、本実施の形態では、検出装置55Aを用いて粒子60b等が駆動されたか否かを検査する場合、印加電圧によって繰り返し回転する粒子60bの回転角度若しくは回転速度等が所定範囲内であるか否かを検査することができる。この場合、例えば、第1電極41および第2電極42に印加される印加電圧を変化させることにより、粒子60bの回転角度等が所定範囲内になり得るならば、スクリーン40の品質が良好であると判断できる。これにより、スクリーン40を製品として出荷する前に、スクリーン40の品質を検査することもできる。
さらに、本実施の形態では、粒子60b等の動作状況を受信した制御装置35は、検出装置55Aによって検出された粒子60b等の動作状況に基づいて、電力源30の印加電圧を制御する。この際、制御装置35は、予め測定された測定値に基づいて、粒子60bの回転角度等がスペックルを好適に低減できる回転角度等に近づくように、電力源30の印加電圧を制御することができる。これにより、スクリーン40上に画像が表示されている場合においても、スペックルを低減する低減機能を調整することができ、スクリーン40において効果的にスペックルを目立たなくさせることができる。
なお、上述した実施の形態に対して様々な変更を加えることが可能である。以下、図面を参照しながら、変形の一例について説明する。以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した実施の形態と同様に構成され得る部分について、上述の実施の形態における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いるとともに、重複する説明を省略する。
上述した実施の形態において、スクリーン40が反射型スクリーンとして構成される例を示したが、この例に限られず、図16に示すように、スクリーン40が透過型スクリーンとして構成されるようにしてもよい。この場合、プロジェクタ20の光源21は、表示側面40aの反対側から、画像光を照射する。また、粒子層55に含まれる粒子60の各々は、コヒーレント光源21から発振されるコヒーレント光の波長帯域内の光の透過率が、当該コヒーレント光の波長帯域外の光の透過率より高くなるように構成される。これにより、外光や照明光などの環境光に含まれる波長のうち、コヒーレント光の波長帯域外の波長の光がスクリーン40を透過することが抑制され、スクリーン40の表示側面40aとは反対側の面に対面して位置する観察者1は、明るい環境の下でも高コントラストな画像を観察することが可能となる。透過型のスクリーン40では、第2電極42、第2カバー層47及び第2基材52は、第1電極41、第1カバー層46及び第1基材51と同様に透明に構成され、上述した第1電極41、第1カバー層46及び第1基材51と同様の可視光透過率を有することが好ましい。また、粒子60に入射した光の透過率が、粒子60に入射した光の反射率よりも高くなるよう、粒子60内に添加される拡散成分66b,67bの量が調整されていることが好ましい。
スクリーン40が透過型スクリーンとして構成される場合でも、図3、図7および図8で説明した粒子60が適用可能である。透過型のスクリーン40の場合、プロジェクタ20からの光が粒子60を通過する必要がある。このため、例えば、第2部分62の体積を第1部分61に対してより小さくすることで、第1部分61を通過して第2部分62に入射される光の割合を減らしてもよい。あるいは、第2部分62がある粒子60と第2部分62がない粒子60を混在させてもよい。透過型のスクリーン40の場合、粒子層55の全体での光の透過率が反射率よりも高くなるように、各粒子60の第1部分61と第2部分62との体積比を調整するのが望ましい。
また、図9に示す粒子についても、図17のように90度回転させて配置することで、透過型スクリーンとして用いることができる。図17のように粒子60を回転させるには、粒子層55の内部に、図9とは90度異なる方向に電場をかければよい。例えば、観察者とは反対側のみに第1電極41と第2電極42を交互にストライプ状に配置し、これら電極41,42にて粒子層55の面方向への電場、すなわち図9とは90度異なる方向の電場を形成する。より具体的には、本実施の形態では、隣接する第1電極41および第2電極42間に交流電圧を印加することで、粒子層55の面方向に形成される電場を周期的に切り替える。これにより、対応する第1電極41および第2電極42間の近傍に位置する粒子60は、交流電圧の周波数に応じて回転する。
また、上述した実施の形態において、計測部55bが、正面視において表示部55aの側方の一部分に設けられている例を示したが、この例に限られず、図17に示すように、計測部55bは、正面視において表示部55aの上端から下端にまで延びるように、表示部55aの側方に設けられていてもよい。この場合、計測部55bが設けられる領域を広くすることができるため、観察者が計測部55bに位置する粒子60bを見やすくすることができ、または検出装置55Aが粒子60bを検出しやすくすることができる。
また、図18に示すように、計測部55bは、正面視において表示部55aの上方に設けられていてもよい。これにより、電力源30からの距離に応じて電圧降下が生じた場合においても、電力源30からの距離が異なる位置において粒子60bの動作状況を確認することができるため、スペックル低減機能を効果的に発現させることができる。なお、計測部55bが設けられる位置は任意であり、図示はしないが、正面視において表示部55aの周囲を取り囲むように枠状に設けられていてもよく、正面視において表示部55aの4隅に設けられていてもよい。
また、図19および図20に示すように、表示部55aと計測部55bとの間に、スペーサ55cが設けられていてもよい。この場合、スクリーン40を製造する際に、例えば着色された粒子60bが、表示部55aに混入することを抑制することができる。
さらに、上述した実施の形態では、表示装置10の使用方法において、印加工程、検出工程および制御工程が、スクリーン40にコヒーレント光を照射されている間に行われる例を示したが、この例に限られず、印加工程、検出工程および制御工程は、スクリーン40にコヒーレント光が照射されていない間に行われてもよい。この場合、制御工程において、制御装置35は、粒子60bの回転角度若しくは回転速度、または粒子60b若しくは油膜69の移動速度が所定範囲内となるように電力源30の印加電圧を制御する。この場合、例えば、第1電極41および第2電極42に印加される印加電圧を変化させることにより、粒子60bの回転角度等が所定範囲内になり得るならば、表示装置10の品質が良好であると判断できる。このように、印加工程、検出工程および制御工程は、スクリーン40にコヒーレント光が照射されていない間に行うことで、表示装置10を製品として出荷する際の検査時に、コヒーレント光を照射することなく、表示装置10の品質を検査することができる。
本開示の態様は、上述した個々の実施の形態に限定されるものではなく、当業者が想到しうる種々の変形も含むものであり、本開示の効果も上述した内容に限定されない。すなわち、特許請求の範囲に規定された内容およびその均等物から導き出される本開示の概念的な思想と趣旨を逸脱しない範囲で種々の追加、変更および部分的削除が可能である。
なお、以上において上述した実施の形態に対するいくつかの変形例を説明してきたが、当然に、複数の変形例を適宜組み合わせて適用することも可能である。
10 表示装置
20 プロジェクタ
21 コヒーレント光源
30 電力源
35 制御装置
40 スクリーン
40x シート部材
41 第1電極
42 第2電極
55 粒子層
55A 検出装置
55a 表示部
55b 計測部
55x 制御層
60 粒子
60a 粒子
60b 粒子
61 第1部分
62 第2部分

Claims (21)

  1. 複数の粒子または所定の液体を含む制御層と、前記制御層に電圧を印加するために用いられる電極と、を有するシート部材を備え、
    複数の前記粒子または前記液体は、画像光を透過または反射させ、
    前記制御層は、画像を表示する表示部と、前記粒子または前記液体の動作状況を確認可能な計測部と、を有し、
    前記粒子または前記液体のうち前記計測部に位置する前記粒子または前記液体の動作状況は、光学的に検出可能である、スクリーン。
  2. 前記制御層は、複数の前記粒子を含み、
    複数の前記粒子は、各々が比誘電率の異なる第1部分および第2部分を含み、
    前記計測部に位置する前記粒子の前記第1部分および前記第2部分は、互いに異なる光学的特徴を有する、請求項1に記載のスクリーン。
  3. 前記計測部に位置する前記粒子の前記第1部分および前記第2部分のうち少なくとも一方が着色されている、請求項2に記載のスクリーン。
  4. 前記計測部に位置する前記粒子の前記第1部分および前記第2部分は、互いに異なる色に着色されている、請求項3に記載のスクリーン。
  5. 前記粒子のうち前記表示部に位置する前記粒子の前記第1部分および前記第2部分は、透明または単一の色に着色されている、請求項2乃至4のいずれか一項に記載のスクリーン。
  6. 前記制御層は、複数の前記粒子を含み、
    複数の前記粒子は、互いに極性が相違している2種類の前記粒子から構成され、
    前記計測部に位置する2種類の前記粒子は、互いに異なる光学的特徴を有する、請求項1に記載のスクリーン。
  7. 前記計測部に位置する2種類の前記粒子のうち少なくとも1種類が着色されている、請求項6に記載のスクリーン。
  8. 前記計測部に位置する2種類の前記粒子は、互いに異なる色に着色されている、請求項7に記載のスクリーン。
  9. 前記制御層は、前記液体を含み、
    前記計測部に位置する前記液体が着色されている、請求項1に記載のスクリーン。
  10. コヒーレント光を射出するプロジェクタと、
    請求項1乃至9のいずれか一項に記載のスクリーンと、を備える表示装置。
  11. 前記プロジェクタは、波長帯域がそれぞれ異なる複数の前記コヒーレント光を射出する複数のコヒーレント光源を有する、請求項10に記載の表示装置。
  12. 前記スクリーンの前記電極に電圧を印加する電力源と、
    前記計測部に位置する前記粒子または前記液体の動作状況を光学的に検出する検出装置と、
    前記電力源から前記電極に印加される印加電圧を制御する制御装置と、を更に備え、
    前記制御装置は、前記検出装置によって検出された前記計測部に位置する前記粒子または前記液体の動作状況に基づいて、前記電力源の印加電圧を制御する、請求項10または11に記載の表示装置。
  13. 前記制御装置は、前記粒子を繰り返し回転させるか、または前記制御層の内部で前記粒子若しくは前記液体を移動させるように前記電力源の印加電圧を制御する、請求項12に記載の表示装置。
  14. 前記制御装置は、前記粒子の回転角度若しくは回転速度、または前記粒子若しくは前記液体の移動速度を制御するように前記電力源の印加電圧を制御する請求項12または13に記載の表示装置。
  15. 請求項1乃至9のいずれか一項に記載のスクリーンの使用方法であって、
    前記電極に電圧を印加する印加工程と、
    前記電極に印加された印加電圧によって前記計測部に位置する前記粒子または前記液体が駆動されたか否かを検査する検査工程と、を備えるスクリーンの使用方法。
  16. 前記検査工程は、印加電圧によって繰り返し回転する前記粒子の回転角度若しくは回転速度、または前記粒子若しくは前記液体の移動速度が所定範囲内であるか否かを検査する、請求項15に記載のスクリーンの使用方法。
  17. 請求項12乃至14のいずれか一項に記載の表示装置の使用方法であって、
    前記電極に電圧を印加する印加工程と、
    前記検出装置が前記計測部に位置する前記粒子または前記液体の動作状況を光学的に検出する検出工程と、
    前記制御装置が前記検出装置によって検出された前記計測部に位置する前記粒子または前記液体の動作状況に基づいて、前記電力源の印加電圧を制御する制御工程と、を備える表示装置の使用方法。
  18. 前記制御工程において、前記制御装置は、前記粒子を繰り返し回転させるか、または前記制御層の内部で前記粒子若しくは前記液体を移動させるように前記電力源の印加電圧を制御する、請求項17に記載の表示装置の使用方法。
  19. 前記制御工程において、前記制御装置は、前記粒子の回転角度若しくは回転速度、または前記粒子若しくは前記液体の移動速度を制御するように前記電力源の印加電圧を制御する、請求項18に記載の表示装置の使用方法。
  20. 前記印加工程、前記検出工程および前記制御工程は、前記スクリーンに前記コヒーレント光が照射されている間に行われる、請求項17乃至19のいずれか一項に記載の表示装置の使用方法。
  21. 前記印加工程、前記検出工程および前記制御工程は、前記スクリーンに前記コヒーレント光が照射されていない間に行われ、
    前記制御工程において、前記制御装置は、前記粒子の回転角度若しくは回転速度、または前記粒子若しくは前記液体の移動速度が所定範囲内となるように前記電力源の印加電圧を制御する、請求項19に記載の表示装置の使用方法。
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JP2022529587A (ja) * 2019-08-21 2022-06-23 ジオプティカ・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング 可変透過の光学素子及びそのような光学素子を備えるスクリーン

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JP2022529587A (ja) * 2019-08-21 2022-06-23 ジオプティカ・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング 可変透過の光学素子及びそのような光学素子を備えるスクリーン
JP7266917B2 (ja) 2019-08-21 2023-05-01 ジオプティカ・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング 可変透過の光学素子及びそのような光学素子を備えるスクリーン

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