JP2018185495A - 表示装置 - Google Patents

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Shogo Kubota
翔 吾 久保田
重 牧 夫 倉
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重 牧 夫 倉
夏 織 中津川
Kaori Nakatsugawa
夏 織 中津川
田 一 敏 石
Kazutoshi Ishida
田 一 敏 石
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Abstract

【課題】温度による色ずれが生じないようにした表示装置を提供する。
【解決手段】表示装置1は、スクリーン40と、光をスクリーンに投射する投射装置20と、外表面の少なくとも一部にスクリーンが配置される筐体1aと、投射装置のスクリーンへの投射を制御する投射制御部と、を備える。投射装置は、それぞれ異なる複数の波長域の光を射出する複数の光源と、光源から射出された光をスクリーン上で走査させる走査部材と、を有し、投射制御部は、少なくとも所定の温度のときに、少なくとも一つの光源によるスクリーン上の投射範囲を前記スクリーンの少なくとも一方向において調整する。
【選択図】図1

Description

本開示は、光が投射されるスクリーンを備えた表示装置に関する。
特許文献1には、複数の光拡散粒子を含有する光拡散層を一対の電極間に挟持したスクリーンが開示されている。一対の電極間に電圧を印加することで、光拡散層内の光拡散粒子が不規則に運動するため、このスクリーンにコヒーレント光を照射しても、スペックルが視認されにくくなる。
特開2013−223176号公報
スクリーンにカラー光を投射するプロジェクタは、その内部にRGBの各色の光を射出する複数の光源と、各光源から射出された光をスクリーンの投射面に沿って走査させる走査部材とを備えている。プロジェクタからの投射光によるスクリーン上の各色の投射範囲は、理想的には完全に重複するのが望ましい。
しかしながら、光源から射出される光のビーム径やビーム進行方向、および走査部材の走査範囲などは、プロジェクタの環境温度によって微妙に変化する。このため、温度によっては、スクリーン上の各色の投射範囲にずれが生じ、投射範囲のエッジ付近で、特定の色によるにじみが視認されるなどの色ずれが生じてしまう。
このような課題を解決するために、本開示は、温度による色ずれが生じないようにした表示装置を提供するものである。
上記の課題を解決するために、本開示の一態様では、スクリーンと、
光を前記スクリーンに投射する投射装置と、
外表面の少なくとも一部に前記スクリーンが配置される筐体と、
前記投射装置の前記スクリーンへの投射を制御する投射制御部と、を備え、
前記投射装置は、
それぞれ異なる複数の波長域の光を射出する複数の光源と、
前記光源から射出された光を前記スクリーン上で走査させる走査部材と、を有し、
前記投射制御部は、少なくとも所定の温度のときに、少なくとも一つの前記光源による前記スクリーン上の投射範囲を前記スクリーンの少なくとも一方向において調整する、表示装置が提供される。
前記投射制御部は、少なくとも前記所定の温度のときに、前記複数の光源による前記スクリーン上の投射範囲が一致するように、各光源ごとに前記スクリーン上の投射範囲を調整してもよい。
前記スクリーンは、第1方向と、前記第1方向に交差する第2方向とに延在しており、
前記投射制御部は、少なくとも前記所定の温度のときに、前記複数の光源のうち少なくとも一つの光源による前記スクリーン上の投射範囲を、前記スクリーンの前記第1方向および前記第2方向の少なくとも一方において調整してもよい。
前記投射制御部は、少なくとも前記所定の温度のときに、前記複数の光源が光を射出するタイミングを各光源ごとに制御してもよい。
前記所定の温度は、前記投射装置の内部または前記投射装置の周囲の温度であってもよい。
前記投射装置の内部または前記投射装置の周囲の前記温度を測定する温度測定器を備え、
前記投射制御部は、前記温度測定器にて測定された温度に応じて、前記複数の光源が光を射出するタイミングを各光源ごとに制御してもよい。
前記光源ごとに、前記温度と光の射出タイミングとの対応関係を記憶する記憶部を備え、
前記投射制御部は、前記温度測定器で測定された前記温度に対応する射出タイミングを前記光源ごとに前記記憶部から取得して、各光源から射出される光の射出タイミングを制御してもよい。
前記スクリーンの一部ずつを投射する複数の前記投射装置が設けられ、
前記投射制御部は、少なくとも前記所定の温度のときに、前記複数の投射装置のそれぞれについての少なくとも一つの前記光源による前記スクリーン上の投射範囲を前記スクリーンの少なくとも一方向において調整してもよい。
前記スクリーンは、複数の粒子または所定の液体を含む制御層と、前記制御層に電圧を印加して前記複数の粒子または前記所定の液体を駆動する電極と、を有するシート部材を備え、
前記複数の粒子または前記所定の液体は、所定箇所に配置された光源から照射された光を透過または反射させ、
前記電極は、前記電圧に応じて前記制御層の内部で前記複数の粒子の移動および回転の少なくとも一方を生じさせるか、または前記電圧に応じて前記制御層の内部で前記所定の液体を移動させてもよい。
前記筐体は棚であってもよい。
前記投射装置は、前記筐体に内蔵されていてもよい。
本開示によれば、温度による色ずれが生じないような表示装置を提供できる。
一実施形態による表示装置の斜視図。 3台のプロジェクタでスクリーンの投射を行う例を示す図。 スクリーンの断面構造の一例を示す図。 光進行方向変更部材を設けた例を示す平面図。 図4Aの矢印方向から見た平面図。 プロジェクタの内部構成の一例を示すブロック図。 第1の実施形態による表示装置の制御系のブロック図。 スペックル低減シートの断面構造を示す断面図。 粒子の拡大図。 一対の電極に印加される電圧波形を示す図。 図9とは異なる構造の粒子を用いたスペックル低減シートの断面図。 図9と図12とは異なる構造の粒子を用いたスペックル低減シートの断面図。 図9、図12および図13とは異なる構造の粒子を用いたスペックル低減シートの断面図。 図14から粒子を回転させた例を示す図。 第1電極と第2電極がストライプ状に形成されている例を示す図。 キャビティが単一の粒子を含むように構成されている例を示す図。 電気泳動方式のスペックル低減シートの一例を示す模式図。 図18Aとは異なる電気泳動方式のスペックル低減シートの一例を示す模式図。 マイクロカプセルを2つの電極間に多数配置した例を示す図。 各セル部ごとに粒子の移動を制御する例を示す図。 図19Aとは異なる構造で各セル部ごとに粒子の移動を制御する例を示す図。 隔壁構造の各セル部に気体と複数の粉粒体を充填する例を示す図。 エレクトロウェッティング方式を採用する例を示す図。 スペックル低減シートとハーフミラーの間に透過拡散層を設けた例を示す図。
図1は一実施形態による表示装置1の斜視図である。図1の表示装置1は、箱形の筐体1aを備えている。図1の表示装置1のより具体的な使用例としては、種々の商品34を並べる商品陳列棚や、飾り物等を載置する意匠棚などである。なお、図1の表示装置1は、棚以外の目的にも適用可能であり、筐体1aの外形形状も必ずしも箱形に限定されない。
図1の表示装置1の筐体1aの内部には、プロジェクタ(投射装置)20と、プロジェクタ20の電力源、電力制御部および制御装置35等を内蔵した駆動装置36と、が設けられている。筐体1aの外表面の少なくとも一部にはスクリーン40が配置されている。図1では、箱形の筐体1aの一側面にスクリーン40を配置する例を示しているが、スクリーン40の配置場所とサイズは、図1に示したものには限定されない。また、スクリーン40は、必ずしも平面形状である必要はなく、曲面形状や折れ面形状等の非平面形状でもよい。
駆動装置36は、複数の場所に分離して配置されていてもよい。例えば、駆動装置36内の一部の部材、例えば制御装置35をその他の部材とは別個の場所に設けてもよい。より具体的には、制御装置35をプロジェクタ20に内蔵させてもよい。制御装置35は、後述する投射制御部を有する。また、駆動装置36内の一部の構成部品は、筐体1aの外側に配置されていてもよい。
プロジェクタ20は、後述するように、コヒーレント光を射出する光源と、光源から射出されたコヒーレント光をスクリーン40上で走査させる走査部材とを有する。プロジェクタ20から出力されるコヒーレント光は、いわゆるフォーカスフリーであり、任意の場所に設けられたスクリーン40に対して鮮明な画像を投射することができる。プロジェクタ20の光出射口からスクリーン40までの光路長によって、スクリーン40上の投射サイズが変化する。
なお、光源は、必ずしもレーザ光等のコヒーレント光を射出するものである必要はなく、LED(Light Emitting Device)光などの非コヒーレント光を射出する光源でもよい。以下では、主にコヒーレント光を射出する光源を用いたプロジェクタ20について説明する。
プロジェクタ20に内蔵される走査部材としては、例えばMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)ミラーなどが用いられる。
図1は、1台のプロジェクタ20でスクリーン40の投射を行う例を示しているが、複数台のプロジェクタ20でスクリーン40の投射を行ってもよい。図2は3台のプロジェクタ20でスクリーン40の投射を行う例を示している。この場合、各プロジェクタ20は、スクリーン40内の部分的な投射領域の投射を行う。理想的には、各プロジェクタ20の投射範囲は、スクリーン40の水平方向に連続的に繋がっており、かつ鉛直方向の高さ位置も一致している。
スクリーン40は透過型であり、観察者は筐体1aの外側から図示の矢印の向きにスクリーン40を観察する。以下では、観察者がスクリーン40に正対する側を表示装置1の正面側とする。
図3はスクリーン40の断面構造の一例を示す図である。図3のスクリーン40は、観察者に近い側、すなわち表示装置1の正面側から順に、スペックル低減シート12と、レンチキュラ層13と、フレネルレンズ層14と、を有する。スクリーン40には、これらの層以外の層が含まれていてもよいし、図示された一部の層が含まれていなくてもよい。
スペックル低減シート12は、観察者がスクリーン40を見たときにスペックルを視認しにくくする処理を施したシートである。プロジェクタ20がコヒーレント光を射出する場合には、スペックルが目立ちやすくなるため、スペックル低減シート12を設けた方が望ましいが、プロジェクタ20がLED光などの非コヒーレント光を射出する場合には、スペックル低減シート12はなくてもよい。このように、スペックル低減シート12は、必須の構成部品ではない。スペックル低減シート12の具体的な構成には複数通りが考えられるため、後に詳述する。
フレネルレンズ層14は、プロジェクタ20から射出された光を平行化するために設けられている。フレネルレンズ層14を設けることで、スクリーン40の厚さを抑制しつつ、プロジェクタ20から射出された光を平行化できる。
レンチキュラ層13は、フレネルレンズ層14を通過した光を拡散させて、スクリーン40の視野角を拡大するために設けられている。
図1の表示装置1は、上述したように、例えば箱形の筐体1aであり、スクリーン40の配置場所を除いて、例えばアクリル板で形成されている。アクリル板は、例えば着色処理または不透明処理がなされており、筐体1aに内蔵された駆動装置36とプロジェクタ20が外側から視認されないようにしている。なお、筐体1aは、ポリカーボネートやエンジニアリング・プラスチック等の樹脂板、アルミニウムやステンレス、鋼材等の金属板、木材や段ボール等の紙材、ガラス板、石膏ボード、セラミック板などを用いて形成してもよい。
図1では、プロジェクタ20から射出された光を直接スクリーン40に入射しているが、スクリーン40の投射面積を大きくするには、プロジェクタ20からスクリーン40までの光路長を長くする必要がある。ところが、筐体1aのサイズに制限があって、筐体1aの奥行きを長くできない場合には、プロジェクタ20から射出された光を折り返して、光路長を長くすればよい。
図4Aはプロジェクタ20とスクリーン40との間に、例えば反射ミラー72からなる光進行方向変更部材73を設けた例を示す平面図である。図4Aの反射ミラー72は、プロジェクタ20から射出されたコヒーレント光の進行方向を変化させてスクリーン40に導く。図4Aのような反射ミラー72を設けることで、プロジェクタ20からスクリーン40までの光路長を長くしつつ、プロジェクタ20からスクリーン40までの直線距離を短縮でき、筐体1aの奥行きを短くできる。
図4Aにおいて、プロジェクタ20は、反射ミラー72と概略同一平面上に配置されていてもよいし、ミラーよりも上方、下方、右側または左側にプロジェクタ20を配置してもよい。
図4Bは図4Aの矢印方向から見た平面図である。図4Bでは、プロジェクタ20を筐体1aの底面側に配置し、プロジェクタ20から斜め上方にコヒーレント光を出力して、反射ミラー72に入射させる例を示している。この場合、反射ミラー72で反射されたコヒーレント光は、プロジェクタ20の上方を通過してスクリーン40に入射される。よって、プロジェクタ20は、反射ミラー72からスクリーン40に向かうコヒーレント光の光路を遮らなくなる。なお、プロジェクタ20を筐体1aの天面側に配置し、プロジェクタ20から斜め下方にコヒーレント光を出力して、反射ミラー72に入射してもよい。
プロジェクタ20と反射ミラー72の配置場所は、図4Aや図4Bに図示したものに限定されない。また、反射ミラー72は、図4Aや図4Bのように平面形状であってもよいし、曲面等の非平面形状であってもよい。さらに、スクリーン40は、筐体1aの一側面だけでなく、筐体1aの外表面の複数箇所に配置されていてもよい。このとき、各スクリーン40ごとに別個にプロジェクタ20を設けてもよいし、複数のスクリーン40に一台のプロジェクタ20で投射を行ってもよい。
図5はプロジェクタ20の内部構成の一例を示すブロック図である。図5のプロジェクタ20は、複数の光源2と、ダイクロイックミラー3と、走査部材4と、点灯制御部5とを有する。
複数の光源2は、それぞれ異なる波長域の光を射出する。一具体例では、複数の光源2は、赤(R)のコヒーレント光を射出する光源2と、緑(G)のコヒーレント光を射出する光源2と、青(B)のコヒーレント光を射出する光源2とを有する。
ダイクロイックミラー3は、各光源2からの光を合成するために設けられている。図5の例では、赤のコヒーレント光を射出する光源2の光軸上に、緑用の光源2と青用の光源2の位置に合わせて2つのダイクロイックミラー3を配置している。ダイクロイックミラー3で合成された合成光は、走査部材4に入射される。なお、各光源2と各ダイクロイックミラー3の配置は、図5に示されたものに限定されない。
走査部材4は、例えば2軸方向に回動自在の不図示の回転軸を有するMEMSミラーであり、このMEMSミラーにより、合成光を反射させて、スクリーン40上で光を走査させる。
点灯制御部5は、投射制御部からの制御信号に応じて、各光源2ごとに光の射出タイミングを制御する。後述するように、点灯制御部5が各光源2ごとに光の射出タイミングを制御することで、スクリーン40上の色ずれが抑制されることになる。
図6は本実施形態による表示装置1の制御系のブロック図である。図6の表示装置1の制御系は、温度センサ11と、投射制御部15を有する制御装置35とを備えている。
温度センサ11は、プロジェクタ20の内部またはプロジェクタ20の周囲の温度を測定する。なお、温度センサ11は必須の構成部品ではない。例えば、本実施形態による表示装置1を既知の環境温度下で使用する場合には、温度センサ11は不要である。
投射制御部15は、少なくとも所定の温度のときに、少なくとも一つの光源2によるスクリーン40上の投射範囲をスクリーン40の少なくとも一方向において調整する。所定の温度とは、本実施形態による表示装置1を使用する環境下でのプロジェクタ20の内部または周囲の温度である。所定の温度は、温度センサ11で測定した温度でもよいし、予め把握している温度でもよい。
より具体的には、投射制御部15は、少なくとも所定の温度のときに、複数の光源2によるスクリーン40上の投射範囲が一致するように、各光源2ごとにスクリーン40上の投射範囲を調整する。ここで、本実施形態による投射制御部15は、直接的に光源2の点灯を制御するわけではなく、投射範囲の調整のための制御信号を生成して、プロジェクタ20内の点灯制御部5に伝送する。この制御信号を受領した点灯制御部5は、対応する光源2の射出タイミングを制御する。これにより、結果的に、投射制御部15は、少なくとも所定の温度のときに、複数の光源2が光を射出するタイミングを各光源2ごとに制御する。
図5に示すように、スクリーン40が第1方向(例えば水平方向)xと、第1方向に交差する第2方向(例えば鉛直方向)yとに延在している場合、投射制御部15は、少なくとも所定の温度のときに、複数の光源2のうち少なくとも一つの光源2によるスクリーン40上の投射範囲を、スクリーン40の第1方向および第2方向の少なくとも一方において調整する。
投射制御部15は、温度センサ11にて測定された温度に応じて、複数の光源2が光を射出するタイミングを各光源2ごとに制御してもよい。一般に、温度が低くなるほど、あるいは温度が高くなるほど、各色の光のスクリーン40上の投射範囲のずれが大きくなるおそれがある。そこで、事前に、温度と各色の光の投射範囲のずれ量とを調べて、各温度における各光源2から射出される光の最適な射出タイミングを記憶部16に記憶しておいてもよい。この場合、投射制御部15は、温度センサ11で測定された温度に対応する各光源2の射出タイミングを記憶部16から取得して、各光源2から射出される光の射出タイミングを制御する。このような記憶部16を設けて、記憶部16から温度に応じた射出タイミングを取得して設定する制御は、ハードウェア構成にて実施することもできるし、ソフトウェア処理にて実施することもできる。ソフトウェア処理にて実施する場合、投射制御部15を例えば汎用の信号処理プロセッサで実現することもできる。
上述した投射制御部15を設けることで、各色の光の投射範囲のずれが大きくなりやすい低温下または高温下であっても、各色の光によるスクリーン40の投射範囲にずれが生じなくなる。よって、本実施形態による表示装置1を冷凍庫やサウナ施設などで使用しても、スクリーン40の表示品質を良好に維持できる。
図2に示すように、複数のプロジェクタ20にて一部ずつスクリーン40の投射を行う場合、各プロジェクタ20ごとに、上述した手法によって温度によるスクリーン40の色ずれを抑制するとともに、各プロジェクタ20の投射位置が左右および上下にずれないような制御を行う必要がある。同一のハードウェア仕様を有する複数のプロジェクタ20が筐体の底面に設置されていたとしても、各プロジェクタ20のスクリーン40上の投射範囲は、各プロジェクタ20の個体差により、スクリーン40の左右方向および上下方向の少なくとも一方向にずれてしまうおそれがある。
各プロジェクタ20のスクリーン40上の左右方向への投射範囲のずれは、各プロジェクタ20の配置場所を微調整することで低減可能であるが、スクリーン40の上下方向の投射範囲のずれを低減させるのは容易ではない。
そこで、投射制御部15は、表示装置1の実際の使用環境下で、各プロジェクタ20のスクリーン40上での投射位置を事前に調査して、各プロジェクタ20の投射位置のずれが低減されるように、各プロジェクタ20ごとに投射範囲を調整する。
プロジェクタ20から射出されるコヒーレント光は、走査デバイスの光走査により、例えば図5の矢印の方向に沿って、スクリーン40上を移動する。各プロジェクタ20ごとにスクリーン40の上下方向の投射位置にずれが生じる場合は、図5の矢印の移動範囲である投射範囲を上下方向に広めに設定しておき、各プロジェクタ20の投射範囲のずれ量に応じて、プロジェクタ20の点灯制御部5を制御すればよい。すなわち、スクリーン40上で実際にコヒーレント光が走査を開始するタイミングを各プロジェクタ20ごとに調整すればよい。色ごとの調整が必要な場合には、各プロジェクタ20内の各光源ごとに投射範囲を調整すればよい。
投射制御部15は、各プロジェクタ20ごとに点灯制御部5に制御信号を送信して、光源2からコヒーレント光を出射させるタイミングを制御することで、各プロジェクタ20ごとにスクリーン40上の投射位置を調整する。これにより、複数のプロジェクタ20を用いて、一つのスクリーン40上に一繋がりの画像を投射する場合であっても、各プロジェクタ20が担当する投射画像の境界位置で凹凸や隙間が生じなくなり、違和感のない自然な画像を投射可能となる。
(スペックル低減シート12)
次に、スクリーン40の一部を構成するスペックル低減シート12について説明する。図7はスペックル低減シート12の断面構造を示す断面図である。一実施形態によるスペックル低減シート12は、複数の粒子を有した粒子シート50と、電力源30と接続された第1電極41および第2電極42と、第1カバー層46および第2カバー層47とを有する。粒子シート50の一方の主面上に、第1電極41が面状に広がっており、粒子シート50の他方の主面上に、第2電極42が面状に広がっている。第1カバー層46は第1電極を覆っており、第2カバー層47は第2電極を覆っている。第1カバー層46および第2カバー層47は、例えば樹脂フィルム、樹脂板、ガラス板などで構成可能である。
図7のスペックル低減シート12は、透過型のスペックル低減シート12を構成している。プロジェクタ20は、図3に示すように、観察者とは反対側のフレネルレンズ層14に光を投射する。この光は、フレネルレンズ層14で平行化された後にレンチキュラ層13に入射されて拡散されて、スペックル低減シート12の第1電極に入射される。
プロジェクタ20からの投射光が透過するフレネルレンズ層14、レンチキュラ層13および第1電極は、可視光透過性を有する。フレネルレンズ層14、レンチキュラ層13および第1電極のそれぞれは、可視光領域における透過率が80%以上であることが好ましく、84%以上であることがより好ましい。なお、可視光透過率は、分光光度計((株)島津製作所製「UV−3100PC」、JISK0115準拠品)を用いて測定波長380nm〜780nmの範囲内で測定したときの、各波長における透過率の平均値として特定される。また、第2電極42は、第1電極41と同様の材料で構成することができる。
第1電極41と第2電極の導電材料として、ITO(Indium Tin Oxide;インジウム錫酸化物)、InZnO(Indium Zinc Oxide;インジウム亜鉛酸化物)、Agナノワイヤー、カーボンナノチューブ等を用いることができる。
次に、粒子シート50について説明する。図7に示すように、粒子シート50は、一対の基材層51,52と、一対の基材層51,52間に設けられた粒子層55と、を有する。第1基材層51は、第1電極41を支持し、第2基材層52は、第2電極42を支持する。粒子層55は、第1基材層51及び第2基材層52の間に封止されている。第1基材層51及び第2基材層52は、粒子層55を封止することができ、且つ電極41,42及び粒子層55の支持体として機能し得る強度を有した材料、例えば、ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルム、ポリエチレンナフタレート樹脂フィルム、環状オレフィンポリマーフィルム、ガラス等で構成可能である。また、第1基材層51及び第2基材層52は、第1電極41及び第2電極42と同様の可視光透過性を有する。
次に、粒子層55について説明する。図7によく示されているように、粒子層55は、多数の粒子60と、粒子60を保持する保持部56と、を有する。保持部56は、粒子60を動作可能に保持している。図示された例において、保持部56は、多数のキャビティ56aを有しており、各キャビティ56a内に粒子60が収容されている。各キャビティ56aの内寸法は、当該キャビティ56a内の粒子60の外寸法よりも大きくなっている。したがって、粒子60は、キャビティ56a内で動作可能となっている。保持部56は、溶媒57によって膨潤している。キャビティ56a内において、保持部56と粒子60との間は溶媒57で満たされている。溶媒57によって膨潤した保持部56によれば、粒子60の円滑な動作を安定して確保することができる。以下、保持部56、溶媒57及び粒子60について、順に説明する。
まず、保持部56及び溶媒57について説明する。溶媒57は、粒子60の動作を円滑とするために用いられる。溶媒57は、保持部56が膨潤することによって、キャビティ56a内に保持されるようになる。溶媒57は、粒子60が電場に対応して動作することを阻害しないよう、低極性であることが好ましい。低極性の溶媒57として、粒子60の動作を円滑化させる種々の材料を用いることができる。溶媒57の一例として、ジメチルシリコーンオイル、イソパラフィン系溶媒、および直鎖パラフィン系溶媒、ドデカン、トリデカン等の直鎖アルカンを例示することができる。
次に、保持部56は、一例として、エラストマー材料からなるエラストマーシートを用いて構成され得る。エラストマーシートとしての保持部56は、前述の溶媒57を膨潤することが可能である。エラストマーシートの材料としては、シリコーン樹脂、(微架橋した)アクリル樹脂、(微架橋した)スチレン樹脂、およびポリオレフィン樹脂等を例示することができる。
図示された例において、保持部56内において、キャビティ56aは、スペックル低減シート12の面方向に高密度で分布している。また、キャビティ56aは、スペックル低減シート12の法線方向ndにも分布している。図示された例では、面状に広がったキャビティ56aの群が、スペックル低減シート12の厚み方向に三層並んでいる。
次に、粒子60について説明する。粒子60は、プロジェクタ20から投射される画像光の進行方向を変化させる機能を有する。図示された例において、粒子60は、画像光を拡散させる機能を有する。
粒子60は、比誘電率が異なる第1部分61及び第2部分62を含んでいる。したがって、この粒子60が電場内に置かれると、当該粒子60内に電子双極子モーメントが発生する。このとき、粒子60は、その双極子モーメントのベクトルが電場のベクトルと真逆を向く位置へ向けて動作するようになる。したがって、第1電極41及び第2電極42の間に電圧が印加され、第1電極41及び第2電極42の間に位置する粒子シート50に電場が発生すると、粒子60は、電場に対して安定した姿勢、すなわち電場に対して安定した位置および向きをとるよう、キャビティ56a内で動作する。このスペックル低減シート12は、光拡散機能を有した粒子60の動作にともなって、その拡散波面を変化させる。
図8は粒子60の拡大図である。粒子60は、球形状であり、第1部分61及び第2部分62は、それぞれ、半球状となっている。粒子60の第1部分61は、第1主部66a及び第1主部66a内に分散した第1拡散成分66bを有する。同様に、第2部分62は、第2主部67aと第2主部67a内に分散した第2拡散成分67bを有する。したがって、球状粒子60は、第1部分61の内部を進む光および第2部分62の内部を進む光に対して、拡散機能を発現することができる。ここで拡散成分66b,67bとは、粒子60内を進む光に対し、反射や屈折等によって、当該光の進路方向を変化させる作用を及ぼし得る成分のことである。このような拡散成分66b,67bの光拡散機能(光散乱機能)は、例えば、粒子60の主部66a,67aをなす材料とは異なる屈折率を有した材料から拡散成分66b,67bを構成することにより、あるいは、光に対して反射作用を及ぼし得る材料から拡散成分66b,67bを構成することにより、付与され得る。主部66a,67aをなす材料とは異なる屈折率を有する拡散成分66b,67bとして、樹脂ビーズ、ガラスビーズ、金属化合物、気体を含有した多孔質物質、さらには、単なる気泡が例示される。
図示された例において、粒子60は、単一色となっている。すなわち、第1部分61および第2部分62は、同一色となっている。第1部分61及び第2部分62の色は、第1部分61及び第2部分62に、顔料や染料等の色材を添加することにより、調整され得る。顔料や染料は、種々の公知の顔料や染料等を用いることができる。
粒子層55は、公知の製造方法により製造することができる。すなわち、まず、粒子60を重合性シリコーンゴムに分散させたインキを作製する。次に、このインキをコーターなどで延伸し、更に、加熱等で重合させ、シート化する。以上の手順により、粒子60を保持した保持部56が得られる。次に、保持部56を、シリコーンオイルなどの溶媒57に一定期間浸漬する。保持部56が膨潤することで、シリコーンゴムからなる保持部56と粒子60との間に、溶媒57で満たされた隙間が形成される。この結果、溶媒57及び粒子60を収容したキャビティ56aが、画成される。以上のようにして、粒子層55を製造することができる。
次に、JP2011−112792Aに開示された製造方法により、粒子層55を用いてスペックル低減シート12を作製することができる。まず、一対の基材層51,52によって粒子層55を覆い、ラミネート又は接着剤等を用いて粒子層55を封止する。これにより、粒子シート50が作製される。次に、粒子シート50上に第1電極41及び第2電極42を設け、更に、第1カバー層46及び第2カバー層4747を積層することで、スペックル低減シート12が得られる。
次に、この表示装置1を用いて画像を表示する際の作用について説明する。
まず、制御装置35からの制御によって、プロジェクタ20の光源2がコヒーレント光を発振する。プロジェクタ20からの光は、図示しない走査装置によって光路を調整され、スペックル低減シート12に照射される。図2に示すように、図示しない走査装置は、スペックル低減シート12の一シート面上を光が走査するよう、当該光の光路を調整する。
光源2によるコヒーレント光の射出は、制御装置35によって制御される。制御装置35は、スペックル低減シート12上に表示したい画像に対応して、光源2からのコヒーレント光の射出を停止する。プロジェクタ20に含まれる走査装置の動作は、人間の目で分解不可能な程度にまで高速となっている。したがって、観察者は、時間を隔てて照射されるスペックル低減シート12上の各位置に照射された光を、同時に観察することになる。
スペックル低減シート12上に投射された光は、第1カバー層46及び第1電極41を透過して、粒子シート50に到達する。この光は、粒子シート50の粒子60で拡散されて、スペックル低減シート12の観察者側となる種々の方向へ向けて射出する。したがって、スペックル低減シート12の観察者側となる各位置において、スペックル低減シート12上の各位置からの光を観察することができる。この結果、スペックル低減シート12上のコヒーレント光を照射されている領域に対応した画像を観察することができる。
また、光源2が、互いに異なる波長域のコヒーレント光を射出する複数の光源2を含むようにしてもよい。この場合、制御装置35は、各波長域の光に対応した光源2を、他の光源2から独立して制御する。この結果、スペックル低減シート12上にカラー画像を表示することが可能となる。
ところで、コヒーレント光を用いてスペックル低減シート12上に画像を形成する場合、斑点模様のスペックルが観察されるようになる。スペックルの一原因は、レーザー光に代表されるコヒーレント光が、スペックル低減シート12上で拡散した後に、光センサ面上(人間の場合は網膜上)に干渉パターンを生じさせるためと考えられる。とりわけ、ラスタースキャンによってスペックル低減シート12にコヒーレント光を照射する場合、スペックル低減シート12上の各位置には一定の入射方向からコヒーレント光が入射する。したがって、ラスタースキャンを採用した場合、スペックル低減シート12の各点で発生するスペックル波面はスペックル低減シート12が搖動しない限り不動となり、スペックルパターンが画像とともに観察者に視認されると、表示画像の画質を著しく劣化させることになる。
一方、本実施形態における表示装置1のスペックル低減シート12は、拡散波面を経時的に変化させるようになっている。スペックル低減シート12での拡散波面が変化すれば、スペックル低減シート12上でのスペックルパターンが経時的に変化するようになる。そして、拡散波面の経時的な変化を十分に高速にすると、スペックルパターンが重ねられて平均化され、観察者に観察されるようになる。これにより、スペックルを目立たなくさせることができる。
図示されたスペックル低減シート12は、一対の電極41,42を有する。この一対の電極41,42は電力源30に電気的に接続している。電力源30は、一対の電極41,42に電圧を印加することができる。一対の電極41,42間に電圧が印加されると、一対の電極41,42間に位置する粒子シート50に電場が形成される。粒子シート50の粒子層55には、比誘電率の異なる複数の部分61,62を有した粒子60が、動作可能に保持されている。この粒子60は、そもそも帯電していることから、或いは、少なくとも粒子層55に電場が形成されると双極子モーメントが発生することから、形成された電場のベクトルに応じて、動作する。光の進行方向を変化させる機能、例えば反射、屈折または拡散機能を有した粒子60が動作すると、スペックル低減シート12の拡散特性が経時的に変化することになる。この結果、スペックルを目立たなくさせることができる。図8の符号「La」は、プロジェクタ20からスペックル低減シート12へ照射された画像光であり、符号「Lb」は、スペックル低減シート12で拡散された画像光である。
なお、粒子60の第1部分61及び第2部分62の間で比誘電率が異なるとは、スペックル低減機能を発現し得る程度に比誘電率が異なっていれば十分である。したがって、粒子60の第1部分61及び第2部分62の間で比誘電率が異なるか否かは、動作可能に保持された粒子60が、電場ベクトルの変化にともなって動作し得るか否かにより、判定することができる。
ここで、粒子60が保持部56に対して動作する原理は、粒子60の電荷または双極子モーメントが電場ベクトルに対して安定的な位置関係となるよう、粒子60の向き及び位置を変化させる、というものである。したがって、粒子層55に一定の電場が印加され続けると、粒子60の動作は一定期間後には停止する。その一方で、スペックルを目立たなくするには、粒子60の保持部56に対する動作が継続する必要がある。そこで、電力源30は、粒子層55に形成される電場が経時的に変化するよう、電圧を印加する。図示された例において、電力源30は、粒子シート50内に生成される電場のベクトルを反転させるよう、一対の電極41,42間に電圧を印加する。例えば、図9に示された例では、電力源30からスペックル低減シート12の一対の電極41,42に、X〔V〕の電圧と−Y〔V〕の電圧とを繰り返す交流電圧が印加される。
なお、粒子60は、保持部56に形成されたキャビティ56a内に収容されている。キャビティ56aは、略球状の内形を有する。したがって、粒子60は、図8の紙面に直交する方向に延びる回転軸線raを中心として、回転振動することができる。ただし、粒子60を収容するキャビティ56aの大きさに依存して、粒子60は、繰り返し回転運動だけでなく、並進運動も行うようになる。さらに、キャビティ56aには、溶媒57が充填されている。溶媒57は、粒子60の保持部56に対する動作を円滑にする。
粒子60は、図2に示すような、ほぼ半球状の第1部分61と第2部分62を含む構造に限定されない。以下では、粒子60の第1変形例〜第3変形例を順に説明する。
(粒子60の第1変形例)
図10は図7とは異なる構造の粒子60を用いたスペックル低減シート12の断面図である。図10に示す第1変形例による粒子60は、互いに体積が異なる第1部分61と第2部分62とを有する。図10は、第1部分61の体積が第2部分62の体積よりも大きい例を示している。図10の場合、第2部分62は、球体または楕円球体に近い形状であり、第2部分62の表面、すなわち第1部分61との界面は、凸面になっている。なお、粒子60は、必ずしも理想的な球体とは限らないし、第2部分62も理想的な球体または楕円体から少し歪んだ形状となることもありうる。
第1部分61は、透明部材である。第1部分61の具体的な材料としては、例えばシリコーンオイルや透明な樹脂部材である。第1部分61は、理想的には、図10に示すように、観察者側に配置される。第1部分61に入射された光は、そのまま第1部分61を通過して、第2部分62に到達する。第2部分62は、第1部分61とは比誘電率が異なっており、また、光の散乱または屈折機能を有する。さらに、第2部分62は、第1部分61とは異なる屈折率で構成されている。また、第2部分62の内部には、光を拡散させる拡散成分62cが含まれていてもよい。これら拡散成分62cは、粒子60内を進む光に対して、反射や屈折等によって、光の進路方向を変化させる作用を行う。
このように、第1部分61と第2部分62は光学特性が異なっており、さらに、第2部分62の表面は凸面形状である。これにより、第1部分61から第2部分62に到達した光は、第2部分62の表面の凸面形状に応じた方向に散乱または屈折される。よって、プロジェクタ20からの投射光が第2部分62で散乱または屈折されてスペックル低減シート12に映し出される。
第2部分62の表面が凸面形状で有るため、第1部分61を通過して第2部分62の表面に到達した光は、凸面の曲率に応じた方向に散乱または屈折される。凸面に入射された光は、凹面に入射された光よりも光の拡散範囲が広くなる。よって、本実施形態のように、第1部分61よりも第2部分62の体積が小さくて、第2部分62の表面が凸面になる場合には、各粒子60に入射された光の拡散範囲を広げることができる。
第1および第2電極41,42に電圧を印加していない状態では、粒子層55内の各粒子60は、種々の方向を向いていることがありうる。この場合、第1および第2電極間に所定の初期電圧を印加することで、図10に示すように、各粒子60の第1部分61が観察者側を向くように整列させることが可能となる。あるいは、第1部分61と第2部分62の比重を調整することで、図10のような向きに各粒子60を整列させることも可能である。
図10の状態で、第1および第2電極41,42間に電圧が印加されると、第1および第2電極41,42間に電場が発生し、この電場により、粒子60内に電子双極子モーメントが発生する。このとき、粒子60は、その双極子モーメントのベクトルが電場のベクトルと真逆を向く位置へ向けて動作するようになる。したがって、第1電極41及び第2電極42の間に電圧が印加され、第1電極41及び第2電極42の間に位置する粒子シート50に電場が発生すると、粒子60は、電場に対して安定した姿勢、すなわち電場に対して安定した位置や向きをとるようキャビティ56a内で動作する。図10の状態では、粒子60内の第2部分62は、粒子層55の面方向に対向配置されているが、第1電極41および第2電極42間の電圧を変化させることで、粒子60の姿勢が変化し、これにより、粒子層55の面方向に対する第2部分62の表面方向が変化する。第2部分62は、第1部分61に入射された光を散乱または屈折させる機能を有するため、第2部分62の表面方向が変化することで、第2部分62の表面に入射される光の入射角度が変化し、第2部分62での光の散乱または屈折方向も変化する。これにより、スペックル低減シート12の拡散特性を変化させることができる。
(粒子60の第2変形例)
図11は図7および図10とは異なる構造の粒子60を用いたスペックル低減シート12の断面図である。図11に示す第2変形例による粒子60は、第1部分61と、第1部分61よりも体積が大きい第2部分62とを有する。第1部分61と第2部分62の材料は、第2の実施形態と同様であり、第1部分61は透明部材であり、第2部分62は光の散乱または屈折機能を有する。
第1部分61と第2部分62との界面は、第1部分61から見ると凸面であり、第2部分62から見ると凹面である。第1部分61から第2部分62に入射された光は、収束する方向に進行する。これにより、本実施形態による粒子60を有するスペックル低減シート12は、狭い範囲に光を拡散させることができる。したがって、スペックル低減シート12の正面側の特定の位置にいる観察者に集中的に拡散光を集めることができ、この観察者から見ると、高コントラストでスペックル低減シート12を視認できることになる。
(粒子60の第3変形例)
図12は図7、図10および図11とは異なる構造の粒子60を用いたスペックル低減シート12の断面図である。図12に示す第3変形例による粒子60は、第1部分61、第3部分63および第2部分62がこの順に並んだ3層構造であり、第1部分61が観察者側に配置されている。第3部分63は、第1部分61に面接触しており、第1部分61からの入射光を制御する。第2部分62は、第3部分63の第1部分61に面接触する第1面63aとは反対側の第2面63bに面接触しており、第1部分61とは比誘電率が異なっている。このように、第3部分63は、第1部分61と第2部分62によって挟まれており、第3部分63は第1部分61と第2部分62に面接触している。
第1部分61と第2部分62は透明部材である。第3部分63は、第1部分61に入射された光を散乱または反射させる機能を有する。第3部分63は、第1部分61とは異なる屈折率で構成されている。また、第3部分63の内部には、光を拡散させる拡散成分63cが含まれていてもよい。これら拡散成分63cは、粒子60内を進む光に対して、反射や屈折等によって、光の進路方向を変化させる作用を行う。このような拡散成分63cの光拡散機能(光散乱機能)は、例えば、粒子60の主部をなす材料とは異なる屈折率を有した材料から拡散成分63cを構成することにより、あるいは、光に対して反射作用を及ぼし得る材料から拡散成分63cを構成することにより、付与され得る。第3部分63の母材とは異なる屈折率を有する拡散成分63cとして、樹脂ビーズ、ガラスビーズ、金属化合物、気体を含有した多孔質物質、さらには、単なる気泡が例示される。
粒子60は、典型的には球形であり、その中心付近を通過する薄い層が第3部分63であり、第3部分63の両面(第1面63aと第2面63b)側に第1部分61と第2部分62が面接触している。なお、粒子60の形状は、理想的な球体であるとは限らない。よって、第1部分61、第3部分63および第2部分62の形状も、粒子60の形状に応じて変化する。
粒子60の第3部分63の第1面63aと第2面63bとの間の厚さは、第1部分61の第1面63aの法線方向における最大厚さよりも薄い。第3部分63の第1面63aと第2面63bとの間の厚さは、第3部分63の第2面63bの法線方向における最大厚さよりも薄い。第1面63aと第2面63bは、例えば円形または楕円形であり、第3部分63は、例えば円板、楕円板、円筒体、または楕円筒体の形状である。
第1および第2電極41,42に電圧を印加していない初期状態では、第3部分63の面方向は、粒子層55の面方向に略平行に配置されている。なお、初期状態で、第3部分63の面方向を粒子層55の面方向に略平行に配置するには、例えば、粒子60の第1部分61、第2部分62および第3部分63の比重を調整することで、実現可能である。あるいは、初期状態のときに第1および第2電極41,42に所定の初期電圧を印加して、粒子層55内の各粒子60の第3部分63の面方向が粒子層55の面方向に略平行になるようにしてもよい。
第1および第2電極41,42間に電圧が印加されると、第1および第2電極41,42間に電場が発生し、この電場により、粒子60内に電子双極子モーメントが発生する。このとき、粒子60は、その双極子モーメントのベクトルが電場のベクトルと真逆を向く位置へ向けて動作するようになる。したがって、第1電極41及び第2電極42の間に電圧が印加され、第1電極41及び第2電極42の間に位置する粒子シート50に電場が発生すると、粒子60は、電場に対して安定した姿勢、すなわち電場に対して安定した位置や向きをとるよう、キャビティ56a内で動作する。第1電極41および第2電極42間の電圧を変化させることで、粒子60の姿勢が変化し、これにより、粒子層55の面方向に対する第3部分63の面方向の角度が変化する。第3部分63は、第1部分61に入射された光を散乱または反射させる機能を有するため、第3部分63の角度が変化することで、スペックル低減シート12の拡散特性を変化させることができる。
図12に示す粒子を図13のように90度回転させて配置することで、透過型スペックル低減シート12として用いることもできる。図13のように粒子60を回転させるには、粒子層55の内部に、図12とは90度異なる方向に電場をかければよい。例えば、観察者とは反対側のみに第1電極41と第2電極42を交互にストライプ状に配置し、これら電極41,42にて粒子層55の面方向への電場、すなわち図12とは90度異なる方向の電場を形成する。より具体的には、本実施形態では、隣接する第1電極41および第2電極42間に交流電圧を印加することで、粒子層55の面方向に形成される電場を周期的に切り替える。これにより、対応する第1電極41および第2電極42間の近傍に位置する粒子60は、交流電圧の周波数に応じて回転する。
上述した各スペックル低減シート12では、第1電極41及び第2電極42が面状に形成され、粒子層55を挟むように配置される例を示したが、この例に限られない。第1電極41及び第2電極42の一以上がストライプ状に形成されるようにしてもよい。例えば、図14の例では、第1電極41及び第2電極42の両方がストライプ状に形成されている。すなわち、第1電極41は、線状に延びる複数の線状電極部41aを有し、複数の線状電極部41aは、その長手方向に直交する方向に配列されている。第2電極42も、第1電極41と同様に、線状に延びる複数の線状電極部42aを有し、複数の線状電極部42aは、その長手方向に直交する方向に配列されている。図14に示された例において、第1電極41をなす複数の線状電極部41aおよび第2電極42をなす複数の線状電極部42aは、ともに、粒子シート50の観察者とは反対側の面上に配置されている。そして、第1電極41をなす複数の線状電極部41aおよび第2電極42をなす複数の線状電極部42aは、同一の配列方向に沿って交互に配列されている。図14に示された第1電極41及び第2電極42によっても、電力源30から電圧を印加されることにより、粒子シート50の粒子層55に電場を形成することができる。
なお、図15(a)〜図15(c)に示されるように、粒子層55における各保持部56が有するキャビティ56aは単一の粒子60を含むように構成されていてもよい。図15(a)は、単一キャビティ56a内に単一の粒子60を含む保持部56を示す。図15(b)は、連結された2つキャビティ56a1、56a2内にそれぞれ単一の粒子60−1、60−2を含む保持部56を示している。粒子60−1、60−2は、対応するキャビティ56a1、56a2により可動範囲が規制されている。図15(c)は、連結された3つのキャビティ56a1、56a2、56a3内にそれぞれ単一の粒子60−1、60−2、60−3を含む保持部56を示している。粒子60−1、60−2、60−3は、対応するキャビティ56a1、56a2、56a3により可動範囲が規制されている。上記のように、複数のキャビティが連結していたとしても、複数の粒子の可動範囲が重なることなく配置される場合には、保持部56が有するキャビティは単一の粒子を含むように構成されているとみなすことができる。
また、キャビティの内径は、内包される粒子の外径よりも大きければ制限はない。例えば、キャビティの内径は、内包される粒子の外径の1.1倍以上1.3倍以下に設定されていてもよい。
上述した各スペックル低減シート12は、粒子層55内の粒子60を電極に印加した交流電圧に応じて回転させることで、スペックルが視認されないようにしている。これに対して、粒子層55内の粒子60を電極に印加した交流電圧に応じて移動させることで、スペックルが視認されないようにしてもよい。
図16Aおよび図16Bは、電気泳動方式のスペックル低減シート12の一例を示す模式図である。図16Aのスペックル低減シート12は、対向する2つの電極41,42間に、溶媒の中を泳動する2種類の粒子60を封止した構造である。2種類の粒子60は、互いに極性が相違している。2つの電極41,42間には交流電圧が印加される。交流電圧の印加により、一方の粒子60は一方の電極の方向に移動し、他方の粒子60は他方の電極の方向に移動する。2つの電極41,42間に印加する交流電圧の正負が逆になると、2種類の粒子60はそれぞれ逆方向の電極に移動する。
電子ペーパーでは、2種類の粒子60を互いに異なる色に着色して、粒子60の移動に応じて表示色を可変させているが、透過型のスペックル低減シート12として用いる場合は、2種類の粒子60はともに透明にしておくのが望ましい。交流電圧の電圧極性が切り替わるたびに、2種類の粒子60の移動方向が変化するため、これにより、スペックル低減シート12の透過特性が変化し、スペックルが目立たなくなる。
また、図16Aの構造を反射型のスペックル低減シート12として用いる場合は、2種類の粒子60をともに例えば白色にすればよい。これにより、スペックル低減シート12に照射されたプロジェクタ20からの画像光は、粒子60にて反射されることになる。図16Aの透過型のスペックル低減シート12であっても、2種類の粒子60は交流電圧の電圧極性が切り替わるたびに移動するため、粒子60での反射特性が変化し、やはりスペックルが目立たなくなる。
図16Aのように極性の異なる2種類の粒子60を設ける代わりに、図16Bのように双極子からなる粒子60を設けてもよい。この場合、2つの電極41,42間に印加される交流電圧の電圧極性が変化するたびに、各粒子60は振動する。これにより、やはりスペックル低減シート12の透過特性や反射特性が変化し、スペックルが目立たなくなる。
図16Aと図16Bでは、2つの電極41,42間を粒子60が自由に移動するようにしているが、電極の面積が大きい場合等には、一部の粒子60が1箇所に留まってしまうおそれがある。このため、電極を細かい単位で分割したパターン電極にしてもよい。
図16Aや図16Bは、複数の粒子60が2つの電極41,42間で自由に移動できるようにしているが、図16Cに示すように、極性の異なる2種類の粒子60を収納するマイクロカプセル64を設けて、このマイクロカプセル64を2つの電極41,42間に多数配置してもよい。また、一方の電極をパターン電極とすることで、各電極ごとにマイクロカプセル64内の粒子60の向きを可変させることができる。
図16A、図16Bおよび図16Cの一変形例として、図17Aや図17Bのように、スペックル低減シート12のシート面に沿って複数のセル部43を設けて、各セル部43ごとに電極41を設けることで、各セル部43ごとに粒子60の移動を制御してもよい。図17Aのような隔壁構造は、対向する二つの基板44,45と、隔壁部46とによって、各セル部43を形成している。このような構造は、フォトリソグラフィや転写の技術を利用して、比較的容易に形成することができる。各セル部43の内部には、粒子60を収納してもよいし、図16Cのようなマイクロカプセル64を収納してもよい。
図17Bの隔壁構造は、一方の電極42上に配置される絶縁層47に賦型工程などで凹凸を形成し、凹部48内に粒子60と溶媒49とを充填して、その上を基板44で封止して、マイクロカップアレイを作製するものである。例えば、各マイクロカップごとに電極41を配置することで、各マイクロカップごとにその内部の粒子60の移動を制御することができる。
また、本実施形態によるスペックル低減シート12は、複数の粒子60を液体状の媒体中で移動させる電気泳動方式を採用する代わりに、複数の粒子60を気体中で移動させる電子粉粒体方式を採用してもよい。例えば、図18に示すように、隔壁構造の各セル部43に気体53と複数の粉粒体54を充填してもよい。ここで、粉粒体54とは、気体の力も液体の力も借りずに、みずから流動性を示す物質である。すなわち、粉粒体54は、粒子と液体の両特性を兼ね備えた中間的な状態であり、重力の影響を受けにくく、高流動性を示す特異な状態の物質である。図18の場合も、例えば各セル部43ごとに電極を設けることで、各セルごとに複数の粒子60の移動方向を可変させることができ、スペックルが目立たなくなる。
また、スペックル低減シート12は、図19に示すように、エレクトロウェッティング方式を採用してもよい。図19の場合、隔壁構造の各セル部43に水68と油膜69が充填されており、油膜69は誘電体層70の上に配置されている。各セル部43に対応した電極41,42の印加電圧に応じて油膜69の接触角が変化し、油膜69の表面積を可変させることができる。これにより、スペックル低減シート12の透過特性や反射特性が変化し、やはりスペックルが視認されにくくなる。
上述した各スペックル低減シート12は、コヒーレント光を光源2として用いることを前提としているものの、光源2側でスペックルの対策を行わなくても、スペックル低減シート12上でスペックルが目立たないという利点を有する。このため、上述した各スペックル低減シート12は、様々な用途で使われることが想定される。以下では、上述した各スペックル低減シート12の代表的な使用形態を説明する。なお、以下で説明する各使用形態で用いられるスペックル低減シート12は、上述した図7〜図19のいずれかの断面構造を備えていてもよい。あるいは、図7〜図19以外の断面構造を備えていてもよい。ただし、以下の各使用形態で用いられるスペックル低減シート12は、スペックル低減シート12内の粒子60の回転と移動の少なくとも一方を生じさせて、スペックルを低減する機能を備えていることを前提としている。
図20はスペックル低減シート12の観察者側に、透過拡散層17を設けた例を示している。図20の透過拡散層17は、プロジェクタ20からの投射光を透過させる際に拡散させる機能を有する。この透過拡散層17は、スペックル低減シート12内に設けられてもよい。より具体的な一例として、スペックル低減シート12内の第2基材層52と第2電極42との間に透過拡散層17を設けてもよい。また、透過拡散層17を設ける代わりに、例えば第2基材層52に拡散微粒子を含有させて、第2基材層52に透過拡散層17としての機能を持たせてもよい。あるいは、粒子層55の保持部56や溶媒57に拡散微粒子を含有させて、粒子層55に拡散透過層としての機能を持たせてもよい。
このように、本実施形態では、少なくとも所定の温度のときに、少なくとも一つの光源2によるスクリーン40上の投射範囲をスクリーン40の少なくとも一方向において調整するため、各色の光によるスクリーン40上の投射範囲のずれを抑制でき、温度の影響による色ずれが生じなくなる。
また、温度センサ11を設けた場合には、温度に応じて各色の光の投射範囲のずれを調整でき、温度が変化しても、スクリーン40上の色ずれが生じなくなる。
本実施形態による投射範囲のずれ制御は、ソフトウェア処理で行えるため、プログラムの更新により、スクリーン40上の色ずれ抑制の最適化を行いやすくなる。また、当初は想定しなかった温度下で表示装置1を使用する場合でも、その温度に最適化されたプログラムに更新することで、ハードウェアを交換することなく、スクリーン40上の色ずれを抑制できる。
本開示の態様は、上述した個々の実施形態に限定されるものではなく、当業者が想到しうる種々の変形も含むものであり、本開示の効果も上述した内容に限定されない。すなわち、特許請求の範囲に規定された内容およびその均等物から導き出される本開示の概念的な思想と趣旨を逸脱しない範囲で種々の追加、変更および部分的削除が可能である。
1 表示装置、1a 筐体、2 光源、3 ダイクロイックミラー、4 走査部材、5 点灯制御部、12 スペックル低減シート、13 レンチキュラ層、14 フレネルレンズ層、15 投射制御部、16 記憶部、20 プロジェクタ、35 制御装置、36 駆動装置、40 スクリーン

Claims (11)

  1. スクリーンと、
    光を前記スクリーンに投射する投射装置と、
    外表面の少なくとも一部に前記スクリーンが配置される筐体と、
    前記投射装置の前記スクリーンへの投射を制御する投射制御部と、を備え、
    前記投射装置は、
    それぞれ異なる複数の波長域の光を射出する複数の光源と、
    前記光源から射出された光を前記スクリーン上で走査させる走査部材と、を有し、
    前記投射制御部は、少なくとも所定の温度のときに、少なくとも一つの前記光源による前記スクリーン上の投射範囲を前記スクリーンの少なくとも一方向において調整する、表示装置。
  2. 前記投射制御部は、少なくとも前記所定の温度のときに、前記複数の光源による前記スクリーン上の投射範囲が一致するように、各光源ごとに前記スクリーン上の投射範囲を調整する、請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記スクリーンは、第1方向と、前記第1方向に交差する第2方向とに延在しており、
    前記投射制御部は、少なくとも前記所定の温度のときに、前記複数の光源のうち少なくとも一つの光源による前記スクリーン上の投射範囲を、前記スクリーンの前記第1方向および前記第2方向の少なくとも一方において調整する、請求項1または2に記載の表示装置。
  4. 前記投射制御部は、少なくとも前記所定の温度のときに、前記複数の光源が光を射出するタイミングを各光源ごとに制御する、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の表示装置。
  5. 前記所定の温度は、前記投射装置の内部または前記投射装置の周囲の温度である、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の表示装置。
  6. 前記投射装置の内部または前記投射装置の周囲の前記温度を測定する温度測定器を備え、
    前記投射制御部は、前記温度測定器にて測定された温度に応じて、前記複数の光源が光を射出するタイミングを各光源ごとに制御する、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の表示装置。
  7. 前記光源ごとに、前記温度と光の射出タイミングとの対応関係を記憶する記憶部を備え、
    前記投射制御部は、前記温度測定器で測定された前記温度に対応する射出タイミングを前記光源ごとに前記記憶部から取得して、各光源から射出される光の射出タイミングを制御する、請求項6に記載の表示装置。
  8. 前記スクリーンの一部ずつを投射する複数の前記投射装置が設けられ、
    前記投射制御部は、少なくとも前記所定の温度のときに、前記複数の投射装置のそれぞれについての少なくとも一つの前記光源による前記スクリーン上の投射範囲を前記スクリーンの少なくとも一方向において調整する、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の表示装置。
  9. 前記スクリーンは、複数の粒子または所定の液体を含む制御層と、前記制御層に電圧を印加して前記複数の粒子または前記所定の液体を駆動する電極と、を有するシート部材を備え、
    前記複数の粒子または前記所定の液体は、所定箇所に配置された光源から照射された光を透過または反射させ、
    前記電極は、前記電圧に応じて前記制御層の内部で前記複数の粒子の移動および回転の少なくとも一方を生じさせるか、または前記電圧に応じて前記制御層の内部で前記所定の液体を移動させる、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の表示装置。
  10. 前記筐体は棚である、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の表示装置。
  11. 前記投射装置は、前記筐体に内蔵されている、請求項1乃至10のいずれか一項に記載の表示装置。
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