JP2018031990A - スクリーンおよび表示装置 - Google Patents

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夏 織 中津川
Kaori Nakatsugawa
夏 織 中津川
重 牧 夫 倉
Makio Kurashige
重 牧 夫 倉
翔 吾 久保田
Shogo Kubota
翔 吾 久保田
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Abstract

【課題】スペックルを十分に低減することができるスクリーンおよび表示装置を提供する。
【解決手段】プロジェクタ20から光を照射されて画像を表示するスクリーン40であって、それぞれが不混和の複数の液体43、44と、複数の液体43、44のうち一液体に印加する電圧に応じて、一液体に接する面に対する一液体の接触角を変化させる電極41、42と、を備える。
【選択図】図1

Description

本開示は、スクリーンおよび表示装置に関する。
例えば、特許文献1及び特許文献2に開示されているように、コヒーレント光源を用いたプロジェクタが広く利用に供されている。コヒーレント光として、典型的には、レーザ光源から発振されるレーザ光が用いられる。プロジェクタからの画像光がコヒーレント光によって形成される場合、画像光が照射されるスクリーン上にスペックルが観察されるようになる。スペックルは、斑点模様として認識され、表示画質を劣化させる。
特許文献1では、スペックルを低減する目的から、スクリーン上の各位置に入射する画像光の入射角度が、経時的に変化するようになっている。この結果、スクリーン上で相関の無い散乱パターンが発生し、観察面上で重畳されることにより、スペックルを低減することができる。
国際公開第2012/033174号 特開2008−310260号公報
スペックルを低減するための別の方法として、拡散特性が経時的に変化するスクリーンも有効であると考えられる。ここで特許文献2は、マイクロカプセル型電気泳動方式の電子ペーパーによって構成されたスクリーンを提案している。特許文献2のスクリーンでは、ラスタースキャン方式により照射される画像光の照射位置に対応して、反射率が変化する。
さらに、画像光が照射されない部分の反射率を低く制御することにより、この反射率の低い領域において外光や照明光などの環境光の反射が抑制され、高コントラストな画像を表示できる可能性がある。
しかしながら、特許文献2に開示されたスクリーンでは、反射率が白色粒子と黒色粒子の表示割合により変化するのみで、スクリーンで発生するスペックルに対しては何ら効果がない。また、これまでにスクリーンを直接振動させる等の方式が提案されているが、実用面での制約が大きく、広く普及するにいたっていない。
本開示は、以上の点を考慮してなされたものであって、従来と異なる手法により、スペックルを十分に低減することができるスクリーンおよび表示装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本開示の一態様では、
プロジェクタから光を照射されて画像を表示するスクリーンであって、
それぞれが不混和の複数の液体と、
前記複数の液体のうち一液体に印加する電圧に応じて、前記一液体に接する面に対する前記一液体の接触角を変化させる電極と、を備えるスクリーンが提供される。
本開示の他の一態様では、
プロジェクタから光を照射されて画像を表示するスクリーンであって、
導電性または極性を有する第1液体と、
前記第1液体に接するように配置され、前記第1液体とは不混和の第2液体と、
前記第2液体に接するように配置される電気絶縁層と、
前記第1液体を介して前記第2液体に印加する電圧に応じて、前記電気絶縁層上での前記第2液体の接触角を変化させる電極と、を備えるスクリーンが提供される。
前記電極は、前記第1液体を介して前記第2液体に印加される交流電圧に応じて、前記電気絶縁層上での前記第2液体の表面積を周期的に変化させてもよい。
当該スクリーンの面内の二次元方向に配置され、それぞれが前記第1液体および前記第2液体を収納する複数の隔壁部を備えてもよい。
前記第1液体は、親水性液体であり、
前記第2液体は、疎水性液体であってもよい。
前記第1液体および前記第2液体は、比誘電率および光拡散特性の少なくとも一方が互いに異なってもよい。
前記第1液体および前記第2液体は単一色であってもよい。
前記第1液体および前記第2液体は、前記プロジェクタから照射される光に対して透明であってもよい。
前記第1液体および前記第2液体は、前記プロジェクタから照射される光を拡散させてもよい。
本開示の他の一態様では、
コヒーレント光を照射するプロジェクタと、
前記スクリーンと、を備える表示装置が提供される。
本開示によれば、従来と異なる手法により、スペックルを十分に低減することができる。
第1の実施形態による表示装置を示す図。 第1の実施形態による表示装置において、第1液体の接触角の拡大状態を示す図。 第1の実施形態による表示装置において、第1液体の接触角の縮小状態を示す図。 第1の実施形態の第1の変形例による表示装置を示す図。 第1の実施形態の第2の変形例による表示装置を示す図。 第1の実施形態の第3の変形例による表示装置を示す図。 第1の実施形態の第4の変形例による表示装置を示す図。 第2の実施形態による表示装置を示す図。
以下、図面を参照して本開示の実施形態について説明する。なお、本明細書に添付する図面においては、図面の理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれから変更して誇張してある。また、本実施形態で参照する図面において、同一部分または同様な機能を有する部分には同一の符号または類似の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。
(第1の実施形態)
図1に示すように、表示装置10は、プロジェクタ20と、スクリーン40と、電力源30と、制御装置35とを備える。
プロジェクタ20は、画像を形成する光、すなわち、画像光を、スクリーン40へ投射する。図示された例において、プロジェクタ20は、コヒーレント光を発振するコヒーレント光源21と、コヒーレント光源21の光路を調整する図示しない走査装置と、を有している。コヒーレント光源21は、典型例として、レーザ光を発振するレーザ光源から構成されている。コヒーレント光源21は、互いに異なる波長域の光を生成する複数のコヒーレント光源を有するようにしてもよい。
図示された例において、プロジェクタ20は、ラスタースキャン方式にて、スクリーン40上にコヒーレント光を投射する。プロジェクタ20は、スクリーン40上の全域を走査するよう、コヒーレント光を投射する。走査は、高速で実施される。プロジェクタ20は、形成すべき画像に応じ、コヒーレント光源21からのコヒーレント光の射出を停止する。すなわち、スクリーン40上の画像が形成されるべき位置のみにコヒーレント光を投射する。この結果、スクリーン40上に画像が形成される。プロジェクタ20の動作は、電力源30によるプロジェクタ20への印加電圧によって制御される。印加電圧は、制御装置35で制御される。
(スクリーン40)
次に、スクリーン40について説明する。図1に示す例において、スクリーン40は、コヒーレント光の入射側から順に、第1基板48と、第1電極41と、第1液体43および第2液体44と、電気絶縁層45と、第2電極42と、第2基板49とを有している。スクリーン40の各構成部41〜45、48、49は、光の入射方向に交差する方向に面状に広がっている。
図示された例において、スクリーン40は、透過型のスクリーンを構成している。プロジェクタ20は、第1基板48側からスクリーン40に画像光を照射する。画像光は、スクリーン40の各構成部41〜45、48、49を入射側から順に透過した後、第2基板49の出射側の端面である表示側面40aにおいてスクリーン40の外部に出射される。この結果、表示側面40aに対面する観察者は、画像を視認することが可能となる。なお、スクリーン40へのコヒーレント光の入射は、第2基板49側から行ってもよい。その場合、第1基板48の最表面が表示側面となる。
(第1液体43、第2液体44)
第1液体43と第2液体44とは、互いに不混和すなわち混ざり合わないものである。第1液体43は、導電性または極性を有する液体であり、親水性を有する。第2液体44は、第1液体43と接するように配置されている。第2液体44は、極性を有しない液体であり、疎水性を有する。第1液体43と第2液体44は、比誘電率および光拡散特性の少なくとも一方が互いに異なってもよい。
第1液体43および第2液体44は、単一色の透明の液体である。本実施形態では、色を表示する目的ではなく、スクリーンとして利用するため、第1液体43と第2液体44を単一色とすることで、第1液体43と第2液体44の境界が視認されなくなり、画像光のちらつきの発生を抑制できる。また、第1液体43と第2液体44が透明であることで、スクリーン40が画像光を透過表示できる。ここで、透明とは、プロジェクタ20から照射される光に対して透明であることを意味する。
図1に示すように、第1液体43と第2液体44とは、第1電極41と、電気絶縁層45と、スクリーン40の周縁部に設けられた周壁部410とで囲まれた領域内に封入されている。
第1液体43としては、例えば、水を好適に用いることができる。第1液体43は、アルコールや酸等であってもよい。第2液体44としては、第1液体43と混じり合わないもの、例えば、油を好適に用いることができる。油は、例えば、ヘプタン、ヘキサン、ノナン、デカン、オクタン、テトラデカン、オクタデカン、ヘキサデカン、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、安息香酸エチル等であってもよい。
(電気絶縁層45)
電気絶縁層45は、例えば第1電極41および第2電極42間に電圧を印加していない状態では、第2液体44に接するように配置されている。また、電気絶縁層45は、第2液体44の反対側の面において第2電極42と接している。第1電極41および第2電極42間に電圧を印加していない状態では、電圧を印加している状態よりも、電気絶縁層45に対する第2液体44の接触角が小さくなっている。これにより、第2液体44は、電気絶縁層45上に広く濡れ広がり、電気絶縁層45上の第2液体44の表面積はより広くなっている。
電気絶縁層45は、例えば、ポリイミド系樹脂、SiO、SiN、アクリル系樹脂、ペリレン、フッ素系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリスチレン、シリコーン樹脂、石英、エポキシ樹脂、ポリエチレン、ポリテトラフルオロエチレン等の絶縁材料であってもよい。
(第1電極41、第2電極42)
第1電極41および第2電極42は、電力源3の両端のそれぞれに接続され、電力源3から電圧が印加される。第1電極41に接する第1液体43は、導電性または極性を有するため、第1電極41と第2電極42間に電圧を印加すると、第1液体43を介して第2液体44と電気絶縁層45との間にも電圧が印加されることになる。第2液体44と電気絶縁層45との間の電圧が変化すると、電気絶縁層45に対する第2液体44の表面エネルギが変化し、第2液体44の接触角が変化する。例えば、第2液体44と電気絶縁層45との間の電圧が大きくなるほど表面エネルギが増加し、接触角が大きくなる。電気絶縁層45に対する第2液体44の接触角が大きくなると、電気絶縁層45上での第2液体44の表面積は小さくなる。このように、第1電極41および第2電極42間に印加される電圧により、電気絶縁層45に対する第2液体44の接触角を変化させることができる。なお、第2液体44の接触角は、第1電極41および第2電極42間に電圧を印加していない状態で大きくて、電圧を印加した状態で小さくなるようにしてもよい。
本実施形態では、第1電極41および第2電極42には、電力源3から交流電圧が印加される。よって、第2液体44は、印加される交流電圧に応じて、電気絶縁層45上での表面積すなわち接触角が周期的に変化する。
このように、第1電極41および第2電極42は、エレクトロウェッティングにより、電気絶縁層45に対する第2液体44の接触角すなわち濡れ性を変化させる。これにより、スクリーン40の透過特性が周期的に変化し、スペックルを低減できる。
なお、第1電極41および第2電極42は、いずれも透明であり、画像光に対する透過性を有する。第1電極41および第2電極42は、それぞれ、可視光領域における透過率が80%以上であることが好ましく、84%以上であることがより好ましい。なお、可視光透過率は、分光光度計((株)島津製作所製「UV−3100PC」、JISK0115準拠品)を用いて測定波長380nm〜780nmの範囲内で測定したときの、各波長における透過率の平均値として特定される。後述する第2の実施形態のように画像光を反射させて表示する場合は、第2電極は必ずしも透明である必要はなく、アルミ電極などの透過性を有さない電極を用いることもできる。
第1電極41および第2電極42をなす導電材料として、ITO(Indium Tin Oxide;インジウム錫酸化物)、InZnO(Indium Zinc Oxide;インジウム亜鉛酸化物)、Agナノワイヤー、カーボンナノチューブ等を用いることができる。
第1基板48および第2基板49は、第1液体43および第2液体44を保護および封止する層である。第1基板48および第2基板49は、透明樹脂、例えば優れた安定性を有するポリエチレンテレフタレート、あるいはポリカーボネートやシクロオレフィンポリマー等から、形成することができる。
以上のようなスクリーン40は、例えば、以下のようにして製造できる。先ず、第1基板48上に、蒸着法などによって金属を成膜することで第1電極41を形成する。また、第2基板49上にも、蒸着法などによって第2電極42を形成する。第2電極42を形成した後、第2電極42上に、スクリーン印刷などによって熱硬化性の絶縁性樹脂を塗布し、これを加熱することで電気絶縁層45を形成する。電気絶縁層45を形成した後、電気絶縁層45の周縁部に、紫外線硬化性樹脂を用いて周壁部410を設ける。そして、周壁部410で囲まれた凹部内に第1液体43および第2液体44を充填したうえで、第1基板48で周壁部410を覆う。その後に、周壁部410を紫外線で硬化することで、第1基板48と第2基板49との間に第1液体43および第2液体44を封止する。
図2Aは、第2液体44の接触角θが大きい状態を模式的に示す図である。図2Bは、第2液体の接触角θが小さい状態を模式的に示す図である。第1の実施形態によれば、第1電極41および第2電極42を通じて第1液体43に交流電圧を印加することで、第2液体の接触角θは、図2Aのように大きくなる状態と、図2Bのように小さくなる状態とを周期的に繰り返す。この状態変化は、交流電圧の周波数が速くなっても、応答性よく行うことができる。これにより、プロジェクタ20の光源がコヒーレント光であっても、スクリーン40上のスペックルはほとんど視認されなくなる。
(第1の変形例)
図3は、第1の実施形態の第1の変形例による表示装置10を示す図である。図1の構成では、第1電極41と電気絶縁層45と周壁部410とで囲まれる領域内に第1液体43と第2液体44とを収納していた。これに対して、図3に示すように、第1の変形例では、面内の二次元方向に配置された複数の隔壁部46によって区分された複数のセルの内部に、第1液体43と第2液体44とが収納されている。
図3に示すように、第1電極41は、セルごとに分割された例えば帯状の個別電極である。一方、第2電極42は、全セルにおいて共通の1つの共通電極である。電力源30は、セルごとに個別に電極41、42間に接続されている。制御装置35は、セルごとに独立して電力源30を制御することが可能である。
第1の変形例のスクリーン40は、例えば、以下のようにして製造できる。先ず、図1のスクリーン40の製造方法と同様に、第1基板48上への第1電極41の形成と、第2基板49上への第2電極42および電気絶縁層45の形成とを行う。ただし、第1電極41の形成においては、第1電極41を個別電極に応じた形状にパターニング形成する。第1電極41の形成は、例えば、フォトリソグラフィによってパターニングされたレジスト膜をマスクとしたエッチングで行ってもよい。次に、フォトエッチング、ラミネート、インクジェット、ナノインプリント製法などによって、電気絶縁層45上に隔壁部46を積層形成する。隔壁部46を形成した後、隔壁部46で囲まれた凹部内に第2液体44と第1液体43とを充填する。その後、隔壁部46に、接着層を介して第1基板48を貼り合わせることで、第1液体43および第2液体44を各セル内に封入する。
第1の変形例の表示装置10によれば、セルごとに独立して第1液体43に電圧を印加できる。一対の第1電極41と第2電極42は、対応するセルに印加する電圧を変化させる。これにより、各セル内の第2液体44の表面積をより迅速に変化させることができ、第1電極41および第2電極42間の交流電圧に対する応答性をさらに向上でき、スペックルもより目立たなくなる。
(第2の変形例)
図4は、第1の実施形態の第2の変形例による表示装置10を示す図である。図1の構成では、対向する1つの第1電極41と第2電極42との間に交流電圧を印加していた。これに対して、第2の変形例では、第2電極42が、例えば帯状にパターニングされた複数のパターン電極42aで構成されている。電力源30の両端は、隣接するパターン電極42aにそれぞれ接続されている。これにより、第1液体43には、図4の矢印に示すように、隣接するパターン電極42a間の交流電圧が印加される。なお、図4の電極配置は、図1のように複数のセルに分かれていない場合と、図3のように複数のセルに分かれている場合とのいずれにも適用可能である。
第2の変形例の表示装置10によれば、図1の表示装置10と同様に、第1液体43に交流電圧を印加できるので、電気絶縁層45に対する第2液体44の接触角を迅速に変化させてスペックルを効果的に低減できる。また、第2の変形例によれば、第1電極41を省略することもできるので、スクリーン40の層構成を簡易化でき、製造コストを削減することも可能である。
(第3の変形例)
図5は、第1の実施形態の第3の変形例による表示装置10を示す図である。図5に示すように、第3の変形例では、複数のパターン電極41aで構成された第1電極41と、複数のパターン電極42aで構成された第2電極42が対向して配置されている。電力源30の両端は、パターン電極41aと、このパターン電極41aに正対するパターン電極42aに隣接するパターン電極42aとの間に接続されている。これにより、第1電極41と第2電極42との間には、図5の矢印に示すように、交差するように交流電圧が印加される。なお、図5の電極配置は、図1のように複数のセルに分かれていない場合と、図3のように複数のセルに分かれている場合とのいずれにも適用可能である。
第3の変形例の表示装置10によれば、図1の表示装置10と同様に、第1液体43に交流電圧を印加できるので、電気絶縁層45に対する第2液体44の接触角を迅速に変化させてスペックルを効果的に低減できる。
(第4の変形例)
図6は、第1の実施形態の第4の変形例による表示装置10を示す図である。これまでは、エレクトロウェッティングを利用してスペックルを低減する例について説明した。これに対して、第4の変形例では、エレクトロウェッティングに加えて電気泳動を利用してスペックルを低減する。
具体的には、図6に示すように、第4の変形例において、第1液体43および第2液体44は、複数の粒子400を含有している。各粒子400は、帯電性を有する。なお、図6は、プラスに帯電した粒子400を示している。各粒子400は、マイナスに帯電していてもよい。また、各粒子400のうち一部の粒子400をプラスに帯電させ、他の粒子400をマイナスに帯電させてもよい。また、各粒子400は、それぞれが、プラスに帯電した第1部分とマイナスに帯電した第2部分とを備えていてもよい。
また、画像光を透過表示するため、各粒子400は透明である。粒子400は、さらに、光拡散性を有していてもよい。粒子400は、例えば、ポリスチレンやアクリルなどの高分子材料で形成されていてもよい。
図6に示すように、第4の変形例によれば、粒子400に交流電圧を印加することで、第2液体44の接触角を変化させるだけでなく、第1液体43および第2液体44内において粒子400を泳動させることができる。これにより、第1液体43および第2液体44の透過特性を図1の表示装置10よりも更に大きく変化させることができるので、更に効果的にスペックルを低減できる。
(第2の実施形態)
図7は、第2の実施形態による表示装置10を示す図である。第1の実施形態では、画像光を透過表示する表示装置10の例について説明した。これに対して、第2の実施形態の表示装置10は、画像光を反射表示する。すなわち、第2の実施形態では、第1基板48および第1電極41を透過した画像光が、第1液体43および第2液体44で拡散反射される。これにより、第1基板48の外表面40aに対向する観察者は、画像を視認することが可能となる。
画像光を反射させる具体的な手法として、例えば、第1液体43および第2液体44の少なくとも一方の色を、顔料や染料によって白色等に調整してもよい。また、第1液体43および第2液体44の少なくとも一方に、光拡散性を有する粒子を含有させてもよい。粒子は、図6に示した粒子と同様であってもよい。
なお、図7に示すスクリーン40は、図1のスクリーン40と同様に、第1電極41と電気絶縁層45と周壁部410とで囲まれる1つの空間内に第1液体43と第2液体44とが収納されたものである。第2の実施形態は、図3乃至図6に示した第1実施形態の各変形例と組み合わせることも可能である。
第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、第1電極41および第2電極42を通じて第1液体43に交流電圧を印加することで、電気絶縁層45に対する第2液体44の接触角θを迅速に変化させることができる。これにより、スペックルが効果的に低減された視認性が良好な反射方式の投影画像を表示できる。
本開示の態様は、上述した個々の実施形態に限定されるものではなく、当業者が想到しうる種々の変形も含むものであり、本開示の効果も上述した内容に限定されない。すなわち、特許請求の範囲に規定された内容およびその均等物から導き出される本開示の概念的な思想と趣旨を逸脱しない範囲で種々の追加、変更および部分的削除が可能である。
20 プロジェクタ、40 スクリーン、41 第1電極、42 第2電極、43 第1液体、44 第2液体44

Claims (10)

  1. プロジェクタから光を照射されて画像を表示するスクリーンであって、
    それぞれが不混和の複数の液体と、
    前記複数の液体のうち一液体に印加する電圧に応じて、前記一液体に接する面に対する前記一液体の接触角を変化させる電極と、を備えるスクリーン。
  2. プロジェクタから光を照射されて画像を表示するスクリーンであって、
    導電性または極性を有する第1液体と、
    前記第1液体に接するように配置され、前記第1液体とは不混和の第2液体と、
    前記第2液体に接するように配置される電気絶縁層と、
    前記第1液体を介して前記第2液体に印加する電圧に応じて、前記電気絶縁層上での前記第2液体の接触角を変化させる電極と、を備えるスクリーン。
  3. 前記電極は、前記第1液体を介して前記第2液体に印加される交流電圧に応じて、前記電気絶縁層上での前記第2液体の表面積を周期的に変化させる、請求項2に記載のスクリーン。
  4. 当該スクリーンの面内の二次元方向に配置され、それぞれが前記第1液体および前記第2液体を収納する複数の隔壁部を備える請求項2または3に記載のスクリーン。
  5. 前記第1液体は、親水性液体であり、
    前記第2液体は、疎水性液体である請求項2乃至4のいずれか一項に記載のスクリーン。
  6. 前記第1液体および前記第2液体は、比誘電率および光拡散特性の少なくとも一方が互いに異なる請求項2乃至5のいずれか一項に記載のスクリーン。
  7. 前記第1液体および前記第2液体は単一色である請求項2乃至6のいずれか1項に記載のスクリーン。
  8. 前記第1液体および前記第2液体は、前記プロジェクタから照射される光に対して透明である請求項2乃至7のいずれか1項に記載のスクリーン。
  9. 前記第1液体および前記第2液体は、前記プロジェクタから照射される光を拡散させる請求項2乃至7のいずれか1項に記載のスクリーン。
  10. コヒーレント光を照射するプロジェクタと、
    請求項1乃至9のいずれか1項に記載のスクリーンと、を備える表示装置。
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