JP2019134336A - 通信システム、通信装置、通信装置の制御方法、プログラム - Google Patents

通信システム、通信装置、通信装置の制御方法、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】異常発生時の通信パケットを効率的に取得することが可能な技術を提供する。【解決手段】MFP(通信装置)は、現在のデータ通信時の通信条件とエラー履歴情報に含まれる過去の一のエラー発生時の通信条件との両通信条件を比較しSP14、少なくとも1つの所定項目に関する両通信条件の内容が互いに同一であると判定されることを条件として、現在のデータ通信に関する通信パケット群の取得処理を開始するS30。また、MFPは、エラー履歴情報に含まれる一のエラーのエラー種別と同じ種別のエラーが現在のデータ通信にて発生したことを条件として、通信パケット群の取得処理によって取得された通信パケット群を所定の格納部に格納する。【選択図】図3

Description

本発明は、MFP(マルチ・ファンクション・ペリフェラル(Multi-Functional Peripheral))などの通信装置およびそれに関連する技術に関する。
企業等に構築された通信ネットワークにおいて通信障害が発生した場合、当該通信障害の原因を早急に究明し当該通信障害を早急に解消することが求められる。
このような通信障害の原因を特定する技術として、ネットワークにおける通信パケット群を取得し、当該通信パケット群の内容を解析する技術(通信パケット解析技術)が存在する。近年、通信パケット群の取得機能を備えた通信装置(MFP等)も存在し、通信装置自体で通信パケット群を取得することも可能である。
しかしながら、このような技術において、全てのデータ通信に関する全ての通信パケットを一律に取得して格納すると、データ格納容量が増大する、との問題が生じる。
これに対して、特許文献1には次のような技術が記載されている。
特許文献1に記載の技術においては、MFPが、全てのデータ通信の実行時において常に通信パケットデータを取得しておき、取得された通信パケットデータを印刷ジョブ単位で一旦保存する。その後、エラーが発生していない印刷ジョブに関する通信パケットデータは、削除される。
これによれば、エラーが発生していない印刷ジョブに関する通信パケットデータは、最終的には削除されるので、データ格納容量の増大を抑制することが可能である。
特開2009−118190号公報
しかしながら、特許文献1では、通信パケットの取得自体は常に実行されており、通信パケット取得処理のための処理負荷がMFPにおいて常に発生しているなど、必ずしも効率的なパケット取得処理は行われていない。
そこで、本発明は、異常発生時の通信パケットを効率的に取得することが可能な技術を提供することを課題とする。
上記課題を解決すべく、請求項1の発明は、通信装置であって、前記通信装置と外部装置群との過去のデータ通信におけるエラー発生時の通信条件と前記過去のデータ通信におけるエラーの種別情報とを含むエラー履歴情報を取得する履歴情報取得手段と、前記通信装置と一の外部装置との間での新たなデータ通信において、当該新たなデータ通信時の通信条件である第1の通信条件と、前記エラー履歴情報に含まれる過去の一のエラー発生時の通信条件である第2の通信条件との両通信条件を比較する比較手段と、少なくとも1つの所定項目に関する前記両通信条件の内容が互いに同一であると判定されることを条件として、前記新たなデータ通信に関する通信パケット群の取得処理を開始するパケット取得手段と、前記エラー履歴情報に含まれる前記一のエラーのエラー種別と同じ種別のエラーが前記新たなデータ通信にて発生したことを条件として、前記取得処理によって取得された前記通信パケット群を所定の格納部に格納する格納制御手段と、を備えることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の発明に係る通信装置において、前記格納制御手段は、前記エラー履歴情報に含まれる前記一のエラーのエラー種別と同じ種別のエラーが前記新たなデータ通信にて発生しなかった場合、前記取得処理によって取得された前記通信パケット群を前記所定の格納部に格納せずに廃棄することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1の発明に係る通信装置において、前記パケット取得手段は、前記少なくとも1つの所定項目に関して前記第2の通信条件と同じ通信条件を有し且つエラーが発生した別の過去のデータ通信である同一条件異常通信に関する別の通信パケット群が未だ格納されていないことをも条件として、前記新たなデータ通信に関する前記通信パケット群の前記取得処理を開始することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3の発明に係る通信装置において、前記エラー履歴情報は、前記同一条件異常通信に関する前記別の通信パケット群が既に取得され格納されているか否かを示す格納実績情報をも含み、前記パケット取得手段は、前記エラー履歴情報に含まれる前記格納実績情報に基づいて、前記同一条件異常通信に関する前記別の通信パケット群が既に格納されているか否かを判定することを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1の発明に係る通信装置において、前記パケット取得手段は、前記少なくとも1つの所定項目に関して前記第2の通信条件と同じ通信条件を有し且つ前記一のエラー発生時のデータ通信と前記新たなデータ通信との間にエラーを伴って実行された少なくとも1つのデータ通信である少なくとも1つの同一条件異常通信に関する別の通信パケット群の格納回数が所定回数未満であることをも条件として、前記新たなデータ通信に関する前記通信パケット群の前記取得処理を開始することを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項5の発明に係る通信装置において、前記エラー履歴情報は、前記少なくとも1つの同一条件異常通信に関する前記通信パケット群が取得され格納された回数を示す格納実績情報をも含み、前記パケット取得手段は、前記エラー履歴情報に含まれる前記格納実績情報に基づいて、前記少なくとも1つの同一条件異常通信に関する前記別の通信パケット群の前記格納回数を判定することを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1の発明に係る通信装置において、前記パケット取得手段は、通信パケットの取得許可が前記通信装置に付与されていることをも条件として、前記新たなデータ通信に関する前記通信パケット群の前記取得処理を開始することを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項1の発明に係る通信装置において、前記格納制御手段は、前記取得処理によって取得された前記通信パケット群を、データ通信ごとに設けられるデータファイルに格納することを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項8の発明に係る通信装置において、前記エラー履歴情報において、前記少なくとも1つの所定項目に関して前記第1の通信条件と同じ通信条件を有する前記過去のデータ通信に関連付けて、前記データファイルのファイル名と前記データファイルの格納先装置名とを記録する履歴情報更新手段、をさらに備えることを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項1の発明に係る通信装置において、前記格納制御手段は、前記取得処理により取得された前記通信パケット群を前記所定の格納部に格納するにあたって、当該通信パケット群に含まれる各通信パケットの通信タイミングと前記通信装置における所定のアプリケーションソフトウエアの進捗段階との関係を記録したデータをも格納することを特徴とする。
請求項11の発明は、請求項1の発明に係る通信装置において、前記格納制御手段は、前記取得処理により取得された前記通信パケット群に関連付けて、前記新たなデータ通信の実行ジョブの情報をも格納することを特徴とする。
請求項12の発明は、請求項1の発明に係る通信装置において、前記パケット取得手段は、前記新たなデータ通信に関する前記通信パケット群の前記取得処理を開始した後、前記一のエラーのエラー種別と同じ種別のエラーの原因が解消されていると判定される場合、前記新たなデータ通信に関する前記通信パケット群の前記取得処理を中止することを特徴とする。
請求項13の発明は、請求項1の発明に係る通信装置において、前記パケット取得手段は、前記少なくとも1つの所定項目に関して前記両通信条件が互いに同一であると判定された場合であっても、前記一のエラーの原因が既に解消されていると判定されるときには、前記新たなデータ通信に関する前記通信パケット群の前記取得処理を開始しないことを特徴とする。
請求項14の発明は、請求項1の発明に係る通信装置において、前記パケット取得手段は、前記少なくとも1つの所定項目に関して前記両通信条件が互いに同一であると判定された場合であっても、前記一のエラーの解消策が既に得られていると判定されるときには、前記新たなデータ通信に関する前記通信パケット群の前記取得処理を開始しないことを特徴とする。
請求項15の発明は、請求項1の発明に係る通信装置において、前記少なくとも1つの所定項目は、通信先装置と通信プロトコルとポート番号とのいずれかを含むことを特徴とする。
請求項16の発明は、請求項1の発明に係る通信装置において、前記少なくとも1つの所定項目は、階層化された複数の項目を含み、前記複数の項目は、上位階層項目と当該上位階層項目よりも下位の下位階層項目とを含むことを特徴とする。
請求項17の発明は、請求項16の発明に係る通信装置において、前記上位階層項目は、通信プロトコルであり、前記下位階層項目は、前記通信プロトコルでの認証方式であることを特徴とする。
請求項18の発明は、請求項1の発明に係る通信装置において、前記パケット取得手段は、前記新たなデータ通信としてデータ送信が行われる場合、前記データ送信の開始前に前記通信パケット群の前記取得処理を開始することを特徴とする。
請求項19の発明は、請求項18の発明に係る通信装置において、前記パケット取得手段は、前記新たなデータ通信としてスキャン画像のデータ送信が行われる場合、前記スキャン画像の生成開始指示の直後ではなく、前記生成開始指示に応じて原稿の読取処理が開始された後且つ前記データ送信の開始直前に、前記通信パケット群の前記取得処理を開始することを特徴とする。
請求項20の発明は、請求項1の発明に係る通信装置において、前記パケット取得手段は、前記新たなデータ通信としてデータ受信が行われる場合、前記データ受信の開始後において前記第1の通信条件における前記少なくとも1つの所定項目の内容が確定した後に、前記少なくとも1つの所定項目に関する前記両通信条件の内容の同一性を判定することを特徴とする。
請求項21の発明は、請求項18または請求項19の発明に係る通信装置において、前記パケット取得手段は、前記新たなデータ通信としてデータ受信が行われる場合、前記少なくとも1つの所定項目に関する前記両通信条件の内容が互いに同一であるか否かにかかわらず、前記新たなデータ通信に関する前記通信パケット群の前記取得処理を開始し、前記データ受信の開始後において前記第1の通信条件における前記少なくとも1つの所定項目の内容が確定した後に、前記少なくとも1つの所定項目に関する前記両通信条件の内容の同一性を判定し、前記少なくとも1つの所定項目に関する前記両通信条件の内容が互いに同一ではないと判定される場合、前記通信パケット群の前記取得処理を終了し、前記少なくとも1つの所定項目に関する前記両通信条件の内容が互いに同一であると判定される場合、前記通信パケット群の前記取得処理を継続することを特徴とする。
請求項22の発明は、請求項1の発明に係る通信装置において、前記格納制御手段は、前記通信装置と前記通信装置の外部の一または複数の装置との間で授受される全ての通信パケットのうち、予め設定された所定の条件に合致する一部の通信パケットのみを、前記通信パケット群として前記所定の格納部に格納することを特徴とする。
請求項23の発明は、請求項1の発明に係る通信装置において、前記所定の格納部は、前記通信装置に設けられることを特徴とする。
請求項24の発明は、請求項1の発明に係る通信装置において、前記所定の格納部は、前記通信装置と通信可能な所定の外部の装置に設けられることを特徴とする。
請求項25の発明は、請求項1の発明に係る通信装置において、前記エラー履歴情報は、前記通信装置に格納されることを特徴とする。
請求項26の発明は、請求項1の発明に係る通信装置において、前記エラー履歴情報は、前記通信装置と通信可能な所定の外部の装置に格納されることを特徴とする。
請求項27の発明は、通信装置の制御方法であって、a)前記通信装置と外部装置群との過去のデータ通信におけるエラー発生時の通信条件と前記過去のデータ通信におけるエラーの種別情報とを含むエラー履歴情報を取得するステップと、b)前記通信装置と一の外部装置との間での新たなデータ通信において、当該新たなデータ通信時の通信条件である第1の通信条件と、前記エラー履歴情報に含まれる過去の一のエラー発生時の通信条件である第2の通信条件との両通信条件を比較するステップと、c)少なくとも1つの所定項目に関する前記両通信条件の内容が互いに同一であると判定されることを条件として、前記新たなデータ通信に関する通信パケット群の取得処理を開始するステップと、d)前記エラー履歴情報に含まれる前記一のエラーのエラー種別と同じ種別のエラーが前記新たなデータ通信にて発生したことを条件として、前記取得処理によって取得された前記通信パケット群を所定の格納部に格納するステップと、を備えることを特徴とする。
請求項28の発明は、請求項27の発明に係る制御方法を、前記通信装置に内蔵されたコンピュータに実行させるプログラムであることを特徴とする。
請求項29の発明は、複数の通信装置を備える通信システムであって、前記複数の通信装置は、それぞれ、外部装置群との過去のデータ通信におけるエラー発生時の通信条件と前記過去のデータ通信におけるエラーの種別情報とを含むエラー履歴情報を取得する履歴情報取得手段と、一の外部装置との間での新たなデータ通信において、当該新たなデータ通信時の通信条件である第1の通信条件と、前記エラー履歴情報に含まれる過去の一のエラー発生時の通信条件である第2の通信条件との両通信条件を比較する比較手段と、少なくとも1つの所定項目に関する前記両通信条件の内容が互いに同一であると判定されることを条件として、前記新たなデータ通信に関する通信パケット群の取得処理を開始するパケット取得手段と、前記エラー履歴情報に含まれる前記一のエラーのエラー種別と同じ種別のエラーが前記新たなデータ通信にて発生したことを条件として、前記取得処理によって取得された前記通信パケット群を所定の格納部に格納する格納制御手段と、を備え、前記複数の通信装置のそれぞれは、前記複数の通信装置に共通する共通エラー履歴情報を前記エラー履歴情報として利用することを特徴とする。
請求項30の発明は、請求項29の発明に係る通信システムにおいて、前記エラー履歴情報は、前記複数の通信装置のそれぞれに設けられ、前記複数の通信装置のそれぞれは、自装置内の前記エラー履歴情報を更新した際に、他の各装置内の前記エラー履歴情報をも更新させることによって、前記共通エラー履歴情報を構築することを特徴とする。
請求項31の発明は、請求項29の発明に係る通信システムにおいて、前記複数の通信装置と通信することが可能なサーバ、をさらに備え、前記共通エラー履歴情報は、前記サーバに設けられ、前記複数の通信装置のそれぞれは、前記サーバに設けられた前記共通エラー履歴情報にアクセスして前記エラー履歴情報を取得することを特徴とする。
請求項32の発明は、請求項31の発明に係る通信システムにおいて、前記サーバと通信することが可能な上位サーバ、をさらに備え、前記サーバは、前記一のエラーの解消策が既に得られているか否かを前記上位サーバに問い合わせ、前記サーバは、前記一のエラーの解消策が既に得られている旨の問合せ結果を前記上位サーバから受信すると、前記サーバに格納された前記エラー履歴情報における実行制御情報を更新し、前記一のエラーの発生時と同じ通信条件を有する前記新たなデータ通信に関する前記通信パケット群の前記取得処理を前記複数の通信装置のそれぞれに実行させないことを特徴とする。
請求項1から請求項32に記載の発明によれば、全てのデータ通信に関して一律に通信パケット群が取得される場合に比べて、効率的に通信パケット群を取得することが可能である。
通信システムを示す図である。 MFPの機能ブロックを示す図である。 第1実施形態に係るMFPの動作を示すフローチャートである。 第1実施形態に係るMFPの動作を示すフローチャートである。 エラー履歴情報の一例を示す図である。 第2実施形態に係るMFPの動作を示すフローチャートである。 第2実施形態に係るMFPの動作を示すフローチャートである。 第2実施形態に係るエラー履歴情報の一例を示す図である。 変形例に係る通信システムを示す図である。 別の変形例に係る通信システムを示す図である。 更に別の変形例に係る通信システムを示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<1.第1実施形態>
<1−1.システム構成>
図1は、本発明の第1実施形態に係る通信システム1(1Aとも称する)を示す図である。図1に示すように、通信システム1は、MFP(マルチ・ファンクション・ペリフェラル(Multi-Functional Peripheral))10と複数の通信先装置(パーソナルコンピュータ50等)とを備える。ここでは、通信装置としてMFP10を例示する。
本システム1における各要素10,50等は、ネットワーク108を介して互いに通信可能に接続される。ネットワーク108は、LAN(Local Area Network)およびインターネットなどによって構成される。また、当該ネットワーク108に対する接続態様は、有線接続であってもよく、あるいは無線接続であってもよい。
この実施形態では、MFP10は、他の装置(50等)とのデータ通信(スキャン画像のネットワーク送信等)における通信パケット群を取得して保存する処理を実行する。
具体的には、後述するように、現在のデータ通信時の通信条件E1と、エラー履歴情報210(図5)に含まれる過去の一のエラー発生時の通信条件E2との両者(両通信条件)が比較される。そして、少なくとも1つの所定項目(「通信先装置」等)に関する両通信条件E1,E2の内容が互いに同一であると判定されることを条件として、現在のデータ通信に関する通信パケット群の取得が開始される。その後、当該現在のデータ通信にエラー(詳細には当該過去の一のエラーと同じ種別のエラー)が発生する場合、取得された通信パケット群が格納部5に格納される。これによれば、非常に効率的な通信パケット群の取得処理および格納処理が実現される。これらの動作については後に詳述する。
図2は、MFP10の機能ブロックを示す図である。
MFP10は、スキャン機能、コピー機能、ファクシミリ機能、ボックス格納機能およびウエブブラウザ機能などを備える装置(複合機とも称する)である。具体的には、MFP10は、図2の機能ブロック図に示すように、画像読取部2、印刷出力部3、通信部4、格納部5、操作部6およびコントローラ(制御部)9等を備えており、これらの各部を複合的に動作させることによって、各種の機能を実現する。なお、MFP10は、画像処理装置あるいは画像形成装置などとも称される。
画像読取部2は、MFP10の所定の位置に載置された原稿を光学的に読み取って(すなわちスキャンして)、当該原稿の画像データ(原稿画像あるいはスキャン画像とも称する)を生成する処理部である。
印刷出力部3は、印刷対象に関するデータ(印刷対象データ)に基づいて紙などの各種の媒体に画像を印刷出力する出力部である。
通信部4は、公衆回線等を介したファクシミリ通信を行うことが可能な処理部である。さらに、通信部4は、ネットワーク108を介したネットワーク通信を行うことも可能である。このネットワーク通信では、たとえば、TCP/IP(Transmission Control Protocol / Internet Protocol)等の各種のプロトコルが利用される。当該ネットワーク通信を利用することによって、MFP10は、所望の相手先(コンピュータ50および各種サーバ等)との間で各種のデータを授受することが可能である。通信部4は、各種データを送信する送信部4aと各種データを受信する受信部4bとを有する。
格納部5は、ハードディスクドライブ(HDD)および半導体メモリ等の記憶装置で構成される。格納部5には、エラー履歴情報210(後述)等が格納される。エラー履歴情報210には、MFP10と外部装置群(一または複数の装置(コンピュータ50等))とのネットワーク通信に関する過去のエラー発生時の通信条件(MFP10の通信設定等)、および当該過去のエラーの種別情報等が含まれる。また、格納部5には、通信エラー解析等のために取得された通信パケット等も格納される。
操作部6は、MFP10に対する操作入力を受け付ける操作入力部6aと、各種情報の表示出力を行う表示部6bとを備えている。
このMFP10においては、略板状の操作パネル部6c(図1参照)が設けられている。また、操作パネル部6cは、その正面側にタッチパネル25(図1参照)を有している。タッチパネル25は、操作入力部6aの一部としても機能するとともに、表示部6bの一部としても機能する。タッチパネル25は、液晶表示パネルに各種センサ等が埋め込まれて構成され、各種情報を表示するとともに操作ユーザからの各種の操作入力を受け付けることが可能である。
コントローラ9は、MFP10に内蔵され、MFP10を統括的に制御する制御装置である。コントローラ9は、CPU(Central Processing Unit)(マイクロプロセッサあるいはコンピュータプロセッサなどとも称される)および各種の半導体メモリ(RAMおよびROM)等を備えるコンピュータシステムとして構成される。コントローラ9は、CPUにおいて、ROM(例えば、EEPROM(登録商標))内に格納されている所定のソフトウエアプログラム(以下、単にプログラムとも称する)を実行することによって、各種の処理部を実現する。なお、当該プログラム(詳細にはプログラムモジュール群)は、USBメモリなどの可搬性の記録媒体に記録され、当該記録媒体から読み出されてMFP10にインストールされるようにしてもよい。あるいは、当該プログラムは、ネットワーク108等を経由してダウンロードされてMFP10にインストールされるようにしてもよい。
具体的には、図2に示すように、コントローラ9は、当該プログラムの実行により、通信制御部11と入力制御部12と表示制御部13と履歴情報取得部14と比較部15とパケット取得部16と格納制御部17と履歴情報更新部18とを含む各種の処理部を実現する。
通信制御部11は、他の装置(コンピュータ50等)との間の通信動作を通信部4等と協働して制御する処理部である。通信制御部11は、各種データの送信動作を制御する送信制御部と各種データの受信動作を制御する受信制御部とを有する。
入力制御部12は、操作入力部6a(タッチパネル25等)に対する操作入力動作を制御する制御部である。たとえば、入力制御部12は、タッチパネル25に表示された操作画面に対する操作入力を受け付ける動作を制御する。
表示制御部13は、表示部6b(タッチパネル25等)における表示動作を制御する処理部である。
履歴情報取得部14は、格納部5等に格納されているエラー履歴情報210(図5参照)を当該格納部5等から取得する処理部である。エラー履歴情報210は、MFP10と外部装置群(50等)とのネットワーク通信(データ通信)に関する過去のエラー発生時における情報(具体的には、通信条件(当該MFP10の通信設定等)に関する情報、および当該過去のエラー(通信エラー)の種別に関する情報(エラー種別情報))を含む情報である。
なお、この実施形態では、エラー履歴情報210がMFP10内の格納部5に格納されている。詳細には、MFP10に内蔵された記憶装置(HDD、あるいは半導体メモリ(SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ、RAM)等)にエラー履歴情報210が記録されている。しかしながら、これに限定されず、エラー履歴情報210は、MFP10に外付けされた記憶装置(USBメモリ等)に記録されてもよい。あるいは、エラー履歴情報210は、MFP10内の格納部5ではなく、MFP10と通信可能な外部装置(たとえばサーバ70(図9等参照)(後述))内の格納部等に格納されていてもよい。なお、エラー履歴情報210は、揮発性の記憶装置に記録されてもよいが、不揮発性の記憶装置に記録されることが好ましい。
比較部15は、エラー履歴情報210に含まれる過去の一のエラーが発生した時の通信条件E2と、現在のデータ通信時の通信条件E1との両通信条件を比較する処理部である。
パケット取得部16は、現在のデータ通信における通信パケット(詳細には通信パケット群)の取得動作を制御する処理部である。パケット取得部16は、上記両通信条件E1,E2において少なくとも1つの所定項目に関する内容が互いに同一である(少なくとも1つの所定項目に関する両通信条件E1,E2の内容が互いに同一である)と判定されることを条件として、当該現在のデータ通信に関する通信パケット群の取得動作を開始する。
格納制御部17は、取得されたパケットの格納動作を制御する処理部である。格納制御部17は、エラー履歴情報に含まれる一のエラーのエラー種別と同じ種別のエラーが現在のデータ通信にて発生したことを条件として、当該現在のデータ通信にて取得された通信パケット群を所定の格納部に格納する。
なお、この実施形態では、当該所定の格納部として、MFP10内の格納部5が主に例示される。詳細には、MFP10に内蔵された記憶装置(HDD、あるいは半導体メモリ(SSD,フラッシュメモリ、RAM)等)に、当該現在のデータ通信にて取得された通信パケット群が記録される。しかしながら、これに限定されず、当該現在のデータ通信にて取得された通信パケット群は、MFP10に外付けされた記憶装置(USBメモリ等)に記録されてもよい。あるいは、当該現在のデータ通信にて取得された通信パケット群は、MFP10内の格納部5ではなく、MFP10と通信可能な外部装置(たとえばサーバ70(図9等参照))内の格納部等に格納されていてもよい。なお、当該通信パケット群は、揮発性の記憶装置に記録されてもよいが、不揮発性の記憶装置に記録されることが好ましい。
履歴情報更新部18は、エラー履歴情報210(図5参照)にアクセスし、当該エラー履歴情報210の内容を更新する処理部である。
なお、ここでは、主にコントローラ9のCPUにてソフトウエアプログラムを実行することによって、上述の各種の動作が実行されているが、これに限定されず、MFP10(詳細には、コントローラ9の内部あるいは外部)にて設けられた専用ハードウエア等を用いて、上述の各種の動作が実行されるようにしてもよい。たとえば、通信制御部11、入力制御部12、表示制御部13、比較部15、パケット取得部16、格納制御部17および履歴情報更新部18(図2)等の全部または一部が、1または複数の専用ハードウエアを用いて実現されてもよい。
<1−2.エラー履歴情報>
次に、エラー履歴情報210について説明する。図5は、エラー履歴情報210の一例を示す図である。エラー履歴情報210には、過去の少なくとも1つのデータ通信(図5では複数のデータ通信)において発生したエラーに関する情報が記録される。エラー履歴情報210は、MFP10の格納部5内に格納される。
図5のエラー履歴情報210においては、複数のデータ通信で発生した複数のエラーのそれぞれに関して、複数の項目(「番号(No.)」、「登録日時(エラー発生日時)」、「送信先情報」、「プロトコル」、「エラー種別」、「ステータス」、「ファイル名」等)に関する内容が記録されている。また、各行のデータ(データレコードとも称する)は、それぞれ、一のエラーに関する情報(詳細には、当該一のエラーの複数の項目に関する情報)を有している。
各データレコードに関する上記の複数の項目には、過去のエラー発生時の通信条件(MFP10での通信設定等)(ここでは、「送信先情報」および「プロトコル」)が含まれる。「送信先情報」欄には、過去のエラー発生時の通信先装置の情報(IPアドレス、ホスト名、および/またはドメイン名等)が記録される。また、「プロトコル」欄には、過去のエラー発生時に利用されていたプロトコル(通信プロトコル)の種類に関する情報が記録される。プロトコルの種類としては、FTP(File Transfer Protocol)、SMB(Server Message Block )、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)、WebDAV(Web-based Distributed Authoring and Versioning)、LPD(Line Printer Daemon)、IPP(internet printing protocol)などが存在する。
また、当該複数の項目には、過去のエラー(通信エラー)の種別情報(「エラー種別」)等も含まれる。「エラー種別」としては、「接続エラー」(通信先装置の通信ポートが閉じている場合等に生じるエラー)、「名前解決エラー」、「認証エラー」、「コマンドエラー」、「その他の通信エラー」等が存在する。
また、当該複数の項目には、「ファイル名」および「ステータス」も含まれる。
「ファイル名」は、通信パケット記録用のデータファイルのファイル名(およびフォルダパス名))を示す欄である。当該データファイルには、過去のデータ通信の後に別のデータ通信(エラー発生通信)にて取得された通信パケット群の内容が記述される。詳細には、当該データファイルには、一のデータレコードに対応する一のエラーの発生後の別のデータ通信(同一条件異常通信(後述))にて取得された通信パケット群の内容が記述される。当該データファイルは、データ通信ごとに生成される。なお、当該データファイルがMFP10以外の装置に格納される場合には、当該データファイルの格納先装置名も併せて記録されればよい。当該データファイルの格納先装置名は、フォルダパス名に含まれてもよく、フォルダパス名とは別に記録されてもよい。
また、「ステータス」は、同一種類の複数のエラーに関して取得された複数の通信パケット群の重複保存の是非等を制御するためのフラグ欄である。換言すれば、項目「ステータス」の値(「保存済」/「有効」)は、更なるエラー情報の保存を行うか否かを制御するための情報等として利用される。具体的には、或る種別のエラーが発生した場合、当該エラーの項目「ステータス」には、まず(初期的には)値「有効」が記録される。その後、当該或る種別のエラーに関するエラーが発生した場合に当該エラーに関する通信パケット群の情報が格納(保存)されると、項目「ステータス」の項目値が「有効」から「保存済」に変更される。「保存済」への変更後においては、同種のエラーが更に発生しても、更なる格納動作は実行されない。このような制御によれば、同種のエラーに関しては、1回のエラーに関する通信パケット群のみが記録される。
この「ステータス」欄の値は、「同一条件異常通信」(次述)に関する通信パケット群が既に取得され格納(ファイル保存)されているか否かを示す格納実績情報(あるいは保存実績情報)である、とも表現される。値「保存済」は、当該通信パケット群が既に取得され且つ格納(ファイル保存)されていること(且つ、当該データレコードの通信条件が比較処理(ステップS13)に関して有効でないこと)を表す。また、値「有効」は、当該通信パケット群が未だファイル保存されていないこと(且つ、当該データレコードの通信条件が比較処理(ステップS13)に関して有効であること)を表す。なお、「同一条件異常通信」は、少なくとも1つの所定項目(たとえば「通信先装置」)に関する通信条件が過去のデータ通信における通信条件E2(エラー履歴情報210の何れかのデータレコードの通信条件E2)と同じ内容を有するデータ通信であって、当該過去のデータ通信と現在のデータ通信との間にエラー(異常)を伴って実行されたデータ通信(当該過去のデータとは別の過去のデータ通信)である。
たとえば、図5において、最上段のデータレコード(番号=1)には、登録日時「2017年8月30日10時05分」、送信先情報(IPアドレス)「192.168.10.123」、プロトコル「SMB」、エラー種別「接続エラー」、ステータス「保存済」、ファイル名「2017*****1.cap」が記録されている。このデータレコード(番号=1)では、送信先情報「192.168.10.123」等の通信条件を有する過去のデータ通信において、「接続エラー」が発生したことが示されている。また、当該データレコードに対応する同一条件異常通信に関する通信パケット群がデータファイル(ファイル名「2017*****1.cap」のデータファイル)に既に格納されていること(ステータス「保存済」)等も示されている。
また、次のデータレコード(上から2段目のデータレコード)には、登録日時「2017年8月30日10時22分」、送信先情報(IPアドレス)「192.168.10.150」、プロトコル「FTP」、エラー種別「その他の通信エラー」、ステータス「有効」が記録されており、ファイル名は未だ記録されていない。このデータレコード(番号=2)には、送信先情報「192.168.10.150」等の通信条件を有する過去のデータ通信において、「その他の通信エラー」が発生したことが示されている。また、当該データレコードに対応する同一条件異常通信に関する通信パケット群は未だ格納されていないこと(ステータス「有効」)等も示されている。
なお、他のデータレコードに関しても各種の情報が記録されている。
<1−3.動作>
上述のように、MFP10は、他の装置(50等)とのデータ通信に関する通信パケット群を取得して格納(保存)する処理等を実行する。
図3および図4は、第1実施形態に係るMFP10の動作を示すフローチャートである。以下では、これらの図等を参照しつつ、MFP10の動作について説明する。ここでは、スキャン画像のネットワーク送信(原稿の読取処理によってスキャン画像を生成し、生成した当該スキャン画像を通信ネットワークを介して他の装置へ送信する処理)がデータ通信として行われる場合について例示する。
ステップS11においては、ユーザによる設定処理等が行われる。たとえば、スキャン画像の送信先の設定処理等が実行される。ユーザは、所望の設定内容への更新操作(変更操作)を実行する。これによって、スキャン画像のデータ送信に関する通信条件が更新される。更新後の通信条件E1には、予め設定されている設定内容(デフォルトによる設定内容)とユーザによる更新操作によって変更された設定内容との双方が含まれ得る。
その後、ステップS12において、スタートボタン41がユーザによって押下され、スキャン画像のネットワーク送信指示(スキャン画像の生成開始指示(あるいは原稿の読取開始指示)であるとも表現される)が付与される。当該指示は、スキャンジョブ(画像生成処理および画像送信処理を含む)の開始指示、などとも表現される。
当該ネットワーク送信指示の付与に応答して(スキャン画像のネットワーク送信に先立って)、MFP10は通信条件の比較処理等を実行する(ステップS13,S14)。
具体的には、MFP10は、まず、当該MFP10の現在の通信条件E1と、エラー履歴情報210に含まれる過去の各エラーの発生時の(MFP10の)通信条件E2との両者を比較する(ステップS13)。詳細には、少なくとも1つの所定項目(同一性判定用の項目として予め定められた少なくとも1つの項目)に関する両通信条件E1,E2の同一性が判定される。ここでは、当該少なくとも1つの所定項目として、「通信先情報」が採用される(予め指定されている)ものとし、ステップS11等で設定された送信先(現在の通信先設定の送信先(外部装置群のうちの一の外部装置))とエラー履歴情報210における複数のデータレコードの送信先のそれぞれとが順次に比較される。
ただし、ステップS13の比較処理では、エラー履歴情報210における複数のデータレコードのうち、エラー履歴情報210の「ステータス」欄が「有効」であるデータレコードのみが比較処理の対象として選択される。エラー履歴情報210の「ステータス」欄が「保存済」であるデータレコードは、比較処理の対象から除外される。
その後、当該比較処理(ステップS13)の処理結果に応じた分岐処理(ステップS14)が実行される。
現在の通信先がエラー履歴情報210内の何れのデータレコードの「通信先(情報)」とも異なる場合には、ステップS14からステップS15に進む。ステップS15では、パケット取得を伴わずに通常の通信処理(スキャン画像のネットワーク送信(データ送信))が実行される。
そして、当該ネットワーク送信が終了(正常終了と異常終了(エラー発生を伴う終了)とのいずれをも含む)すると、エラー発生の有無が判定される(ステップS16)。当該ネットワーク送信にてエラー(通信エラー)が発生した場合には、当該エラーに関する情報がエラー履歴情報210に追加記録される(ステップS17)。一方、当該ネットワーク送信にてエラー(通信エラー)が発生していない場合には、エラー履歴情報210は変更されない。なお、いずれの場合も、その後、再びステップS11に戻る。
一方、現在の通信先がエラー履歴情報210内の何れかのデータレコードの「通信先(情報)」に一致する場合(換言すれば、両通信条件E1,E2が同一である旨が判定される場合)、ステップS14からステップS30に進む。
ステップS30(図4も参照)では、パケット取得を伴う通信処理(スキャン画像のネットワーク送信)が実行される(次述)。
具体的には、先ず、ステップS31(図4)において、MFP10と外部装置群(MFP10の外部の一または複数の装置)との間で授受される通信パケット群の取得が開始されると同時に、スキャン画像に関する通信処理(スキャン画像のネットワーク送信)が開始される(ステップS32)。このように、データ送信(スキャン画像のデータ送信)の開始前(より詳細には、スキャン画像の生成開始指示の直後(スタートボタン41の押下直後))にパケット群の取得が開始される。
その後、当該通信処理(スキャン画像のデータ送信)が終了する(ステップS33)と、MFP10は通信パケット群の取得処理を終了する(ステップS34)。ステップS31からステップS34までの期間にて取得される通信パケット群には、当該スキャン画像のデータ送信に関する複数の通信パケットが含まれる。
さらに、ステップS35において、エラー発生の有無が判定される。
当該ネットワーク送信(ステップS32〜S33)にてエラー(通信エラー)が発生していないと判定される場合には、処理はステップS36に進む。ステップS36では、MFP10は、ステップS31の開始時点から取得されてきた通信パケット群を格納部5には記録せずに廃棄(削除)する。
一方、当該ネットワーク送信にてエラー(通信エラー)が発生したと判定される場合には、ステップS35からステップS37に進む。ステップS37では、現在のネットワーク通信(データ通信)で発生したエラーと、ステップS13で抽出された過去のデータ通信(同じ通信条件を有する過去の一のデータ通信)で発生していたエラーとの両エラーの種別が互いに同一であるか否かが判定される。
当該両エラーの種別が互いに異なる場合、現在のエラーの種別と同じ種別のエラーは未だ発生していない(換言すれば、当該種別のエラーは初めて発生したもの)と判定され、ステップS41に進む。そして、初めて発生した種別のエラーのエラー情報が新たなデータレコードとしてエラー履歴情報210に記録される(ステップS41)。この際、当該新たなデータレコードの「ステータス」欄には、たとえば「有効」が記録される。また、ステップS41においては、当該ネットワーク送信(ステップS31〜S34)にて取得された通信パケット群は、格納部5には記録されず、廃棄される。通信パケット群の取得処理は、今回のデータ通信に関しては実行されず、少なくとも一部の所定項目に関する通信条件が同一である次回以降のデータ通信において同種のエラーが発生したときに実行される。
これに対して、当該両エラーが互いに同一の種別を有する場合、ステップS37からステップS38に進む。ステップS38では、上記ネットワーク送信(ステップS31〜S34)(現在のデータ通信)にて取得された通信パケット群が所定の格納部(ここでは格納部5の所定フォルダ)に格納(記録)される。各通信パケット群は、ファイル化されて(外部参照可能な状態で)格納される。より詳細には、当該通信パケット群は、データ通信ごとに設けられるデータファイル(通信パケット記録用のデータファイル)に記録され、当該データファイルが格納部5に格納される。
さらに、エラー履歴情報210も更新される(ステップS39)。
具体的には、エラー履歴情報210の「ファイル名」欄には、現在のデータ通信にて取得された通信パケット群が記録されたデータファイルのファイル名(および格納先装置名)が記録される。換言すれば、エラー履歴情報210において、少なくとも1つの所定項目に関して通信条件E1と同じ通信条件(E2)を有する過去のデータ通信と関連付けて、当該データファイルのファイル名(および格納先装置名)が記録される。
また、エラー履歴情報210の「ステータス」欄には、たとえば「保存済」が記録される。
その後、ステップS11に戻る。
以後、データ送信が行われるごとに上述のような動作(図3および図4参照)が実行される。
なお、ステップS13においては、上述のように、エラー履歴情報210における当該複数のデータレコードのうち、その「ステータス」欄が「有効」であるデータレコードのみが比較処理の対象にされる。換言すれば、当該複数のデータレコードのうち、その「ステータス」欄が「保存済」であるデータレコードは、比較処理の対象から除外される。これによれば、同じ通信条件且つ同じエラー発生時の通信パケット群が再び保存されること(端的に言えば、実質的な重複保存)を回避することが可能である。また、比較処理の対象から除外されたデータレコードと同様の通信条件(詳細には、少なくとも1つの所定項目に関して通信条件E2と同じ通信条件)を現在のデータ通信が有していても、当該現在のデータ通信に関する通信パケット群の取得処理は開始されないので、非常に効率的な通信パケット群の取得処理を実現することが可能である。
<動作例>
以上のような動作によれば、(1)過去にエラーが発生した通信(過去のエラー発生通信)とは異なる通信条件でデータ通信が行われる場合には、通信パケット群の取得処理および格納処理は行われない(ステップS15)。詳細には、少なくとも1つの所定項目に関する両通信条件E1,E2の内容が互いに同一ではないと判定される場合、現在のデータ通信に関する通信パケット群の取得処理および格納処理は行われない。したがって、無用なパケット取得処理が行われないので、効率的な通信パケット群の取得処理が実現され得る。また、無用なパケット格納処理も行われないので、パケット格納容量を抑制することも可能である。また、この場合において当該通信でエラーが発生したときには、次回以降の通信に備えて、そのエラーの情報がエラー履歴情報210に格納される(ステップS17)。
たとえば、図5の「No.2」のエラー情報が未だエラー履歴情報210に登録されていない状態において、通信先を「192.168.10.150」とする通信が行われる場合、ステップS14にて条件非充足と判定され、通信パケット群の取得処理および格納処理は行われない(ステップS15)。また、この場合において通信エラーが発生すると、たとえば図5の「No.2」のエラー情報がエラー履歴情報210に記録される。この際、当該通信エラーに関するデータレコードの「ステータス」欄には、「有効」が記録される。
一方、(2)過去にエラーが発生した通信と同じ通信条件(詳細には、少なくとも1つの所定項目に関して同じ通信条件)で現在の通信が行われ且つ当該現在の通信においてエラーが発生しなかった場合には、(現在のデータ通信に関する通信パケット群の取得処理は行われる(ステップS31)ものの、)通信パケット群の格納処理は行われない(ステップS36)。詳細には、少なくとも1つの所定項目に関する両通信条件E1,E2の内容が互いに同一であると判定され且つ現在のデータ通信においてエラーが発生しなかった場合には、現在のデータ通信に関する通信パケット群の格納処理は行われない(当該通信パケット群は廃棄される)。これによれば、エラーが発生していない通信に関する通信パケット群は格納されないので、パケット格納容量を抑制することが可能である。なお、ステップS36においてはエラー履歴情報210への記録(書込処理)も行われない。
たとえば、図5の「No.2」のエラー情報がエラー履歴情報210に登録されている状態において、通信先を「192.168.10.150」とするデータ通信が行われる場合、ステップS14にて条件充足と判定され、ステップS30に進む。その後、現在のデータ通信に関する通信パケット群の取得処理が行われる(ステップS31)。ただし、当該データ通信にて通信エラーが発生しなかった場合(ステップS35でNo)には、取得されたパケットは格納部5には格納されずに廃棄される(ステップS36)。
また、(3)過去にエラーが発生した通信(過去のエラー発生通信)と同じ通信条件(詳細には、少なくとも1つの所定項目に関して同じ通信条件)で現在の通信が行われ且つ当該現在の通信において当該過去のエラー発生通信のエラー種別とは異なるエラー種別を有するエラーが(初めて)発生した場合には、次回以降の通信に備えて、そのエラーの情報がエラー履歴情報210に記録される(ステップS41)。ただし、(通信パケット群の取得処理は実行される(ステップS31,S34)ものの、)当該取得処理にて取得さされた通信パケット群の格納処理は行われず、取得された当該通信パケット群は廃棄される(ステップS41)。換言すれば、過去のエラー発生通信と同じ通信条件(詳細には、少なくとも1つの所定項目に関して同じ通信条件)を有する現在のデータ通信において、(エラー自体は発生したものの)当該過去のエラー発生通信のエラー種別と同種のエラーが発生しなかった場合には、現在のデータ通信にて取得された通信パケット群の格納処理は行われず、当該通信パケット群は廃棄される。ここにおいて、同種のエラーが初めて発生した(1回のみ発生した)場合には、当該エラーは偶発的に発生したものである可能性(暫時に解消する可能性)を有し、当該エラーに対応する通信パケット解析を要しないかもしれない。そのため、同種のエラーが初めて発生したデータ通信(同種のエラーが1回しか発生していないデータ通信)に関する通信パケット群は格納されないことによれば、パケット格納容量の増大を効率的に抑制することが可能である。
たとえば、図5の「No.2」のエラー情報がエラー履歴情報210に登録されている状態において、通信先を「192.168.10.150」とする新たなデータ通信(現在のデータ通信)が行われる場合、ステップS14にて条件充足と判定され、ステップS30に進む。そして、当該データ通信にて、当該過去のエラー発生通信のエラー種別「その他の通信エラー」とは異なるエラー種別(たとえば、「認証エラー」)を有するエラーが(初めて)発生した場合には、次回以降の通信に備えて、当該エラーの情報がエラー履歴情報210に記録される(ステップS41)。この際、当該エラーに関するデータレコードの「ステータス」欄には、「有効」が記録される。また、取得された通信パケット群の格納処理は行われず、当該通信パケット群は廃棄される。
これに対して、(4)過去にエラーが発生した通信(過去のエラー発生通信)と同じ通信条件で現在の通信が行われ且つ当該現在の通信において当該過去のエラー発生通信と同種のエラーが発生した場合には、通信パケット群の取得処理および格納処理が行われる(ステップS31〜S34,S38)。詳細には、少なくとも1つの所定項目に関する両通信条件E1,E2の内容が互いに同一であると判定され且つ現在のデータ通信において同種のエラー(当該過去のエラー発生通信のエラー種別と同じエラー種別を有する通信エラーが)が発生した場合には、現在のデータ通信に関する通信パケット群の取得処理および格納処理が行われる。これによれば、2回目の同種エラーが発生している通信(且つ同一または類似の通信条件を有する通信)に関する通信パケット群を確実に取得して所定の格納部に格納することが可能である。また、この際、エラー履歴情報210において、通信条件E2を有する過去のエラー発生通信のデータレコード(当該通信エラーに対応するデータレコード)が更新される(ステップS39)。
たとえば、図5の「No.2」のエラー情報がエラー履歴情報210に登録されている状態において、通信先を「192.168.10.150」とするデータ通信が行われる場合、ステップS14にて条件充足と判定され、ステップS30に進む。そして、現在のデータ通信にて通信エラーが発生し且つ当該通信エラーが「その他の通信エラー」である場合(「No.2」のエラー情報と同じ種別の通信エラーが発生したと判定される場合)、ステップS31〜S34で取得された通信パケット群が格納部5に格納される(ステップS38)。詳細には、当該データ通信時の通信パケット群を含むファイル(データファイル)が作成されて格納部5に格納される。また、当該通信エラーの情報がエラー履歴情報210に記録される(ステップS39)。特に、当該通信エラーに対応するデータレコードの「ファイル名」欄には、当該データ通信時の通信パケット群を含む当該データファイルのファイル名等が記録される。また、当該通信エラーに対応するデータレコードの「ステータス」欄には「保存済」が記録される。この「ステータス」欄の情報を利用することによれば、上述のように、実質的な重複保存が排除され得る。
<1−4.第1実施形態の効果>
上述の動作においては、現在のデータ通信(新たなデータ通信)時における通信条件E1と、エラー履歴情報210に含まれる過去の一のエラー発生時の通信条件E2との両者が比較される(ステップS13)。そして、当該両者E1,E2の少なくとも1つの所定項目に関する内容が互いに同一であることを条件として、現在のデータ通信に関する通信パケット群(より詳細には、現在のデータ通信を含む通信に関する通信パケット群)の取得処理が開始される(ステップS31)。換言すれば、複数のデータ送信の全てに関して通信パケット群の取得処理が実行されるのではなく、一部のデータ送信のみに関して通信パケット群の取得処理が実行される。
ここにおいて、少なくとも1つの所定項目に関する通信条件が互いに同一であると判定される場合(端的に言えば、過去のエラー発生時と同様の通信条件がなされている場合)には、過去のエラーと同じ原因のエラー(特に再現性を有するエラー)が発生する可能性が一定程度以上存在する。
したがって、複数のデータ通信のうち、少なくとも1つの所定項目に関する通信条件が通信条件E2と同一であると判定される一部のデータ送信のみに関して通信パケット群の取得処理が実行されること(ステップS13,S14,S31)によれば、異常発生通信(特に、過去と同じ原因のエラーが発生したデータ通信)に関する通信パケット群を効率的に取得することが可能である。より具体的には、全てのデータ通信に関して常に(一律に)通信パケット群の取得動作が実行される場合に比べて、効率的に通信パケット群を取得することが可能である。換言すれば、複数のデータ通信のうち、特定の通信条件(詳細には、少なくとも1つの所定項目の値(内容)が一致する通信条件)を有するデータ通信が実行される場合にのみ通信パケットの取得処理が実行されるので、効率的な通信パケット群の取得処理が実現される。ひいては、MFP10の負荷を抑制することが可能である。
特に、ステップS13においては、(過去の)「同一条件異常通信」に関する(過去の)通信パケット群が既に(取得され)格納されているか否かが、エラー履歴情報210に含まれる格納実績情報(「保存済」等)に基づいて判定される(図5も参照)。そして、「同一条件異常通信」(少なくとも1つの所定項目に関して第2の通信条件E2と同じ通信条件を有し且つエラーが発生した別の過去のデータ通信)に関する通信パケット群が未だ格納されていないこと(当該通信パケット群を含むデータファイルが未だ保存されていないこと)をも条件として(ステップS13,S14)、新たなデータ通信に関する通信パケット群の取得が開始される(ステップS31)。したがって、特定の通信条件(詳細には少なくとも1つの所定項目の値が一致する通信条件)を有するデータ通信(詳細には異常データ通信)が複数回行われる場合であっても、そのうちの1回のデータ通信に関する通信パケット群のみが取得されるので、非常に効率的な通信パケット群の取得処理が実現される。
さらに、ステップS14,S31の後、過去の一のエラーのエラー種別と同じ種別のエラーが現在のデータ通信にて発生したことを条件として(ステップS35,S37)、現在のデータ通信にて取得された通信パケット群が所定の格納部に格納される(ステップS38)。したがって、現在のデータ通信の通信パケット群をエラーの発生の有無にかかわらずに(あるいはエラー種別にかかわらずに)全て格納する技術に比べて、通信パケットの格納容量を抑制することが可能である。
<1−5.ステップS14における判定条件>
上記ステップS14においては、現データ通信の通信条件E1と過去のデータ通信の通信条件E2との両通信条件のうちの、少なくとも1つの所定項目に関する内容が互いに同一であるか否かが判定されている。
当該少なくとも1つの所定項目としては、上述のように、たとえば「送信先情報(送信先装置のIPアドレス等)」が例示される。すなわち、項目「送信先情報(送信先装置のIPアドレス等)」の内容の同一性に基づき、両通信条件E1,E2の同一性が判定されればよい。しかしながら、本発明はこれに限定されない。
たとえば、項目「プロトコル」の内容(設定内容)の同一性に基づき、両通信条件E1,E2の同一性が判定されてもよい。
あるいは、これら2つの項目「送信先情報」および「プロトコル」の双方の内容の同一性に基づき、両通信条件E1,E2の同一性が判定されてもよい。具体的には、通信条件E1における項目「送信先情報」の内容と通信条件E2における項目「送信先情報」の内容とが同一であり且つ通信条件E1における項目「プロトコル」の内容と通信条件E2における項目「プロトコル」の内容とが同一である場合に、両通信条件E1,E2が同一であると判定されてもよい。
また、図5に示される項目以外の項目の内容に基づいて、両通信条件E1,E2の同一性が判定されてもよい。
たとえば、項目「ポート番号」(ソフトウエアにおけるポート番号)の内容に基づいて、両通信条件E1,E2の同一性が判定されてもよい。これによれば、「ポート番号」ごとに通信パケット群(エラー発生時の通信パケット群)が保存され得る。したがって、(ポート番号の誤設定等に起因して)同じポート番号の設定で繰り返しエラーが発生する場合等において、当該ポート番号が設定されている通信データ(エラー発生時の通信パケット群)を効率的に取得(保存)することが可能である。
あるいは、プロトコルの設定内容と当該プロトコルの認証で利用される「ユーザ名」および「パスワード」の各項目の設定内容とに基づいて、両通信条件E1,E2の同一性が判定されてもよい。「ユーザ名」の設定内容の同一性が考慮されることによれば、「ユーザ名」ごとに通信パケット群(エラー発生時の通信パケット群)が取得され得る。したがって、(ユーザ名の誤入力等に起因して)同じユーザ名が設定された状態で繰り返しエラーが発生する場合等において、当該ユーザ名が設定されている通信データ(エラー発生時の通信パケット群)を効率的に取得(保存)することが可能である。「パスワード」に関しても同様である。
あるいは、プロトコルの設定内容と「当該プロトコルで利用される認証方式(プロトコルごとの認証方式)」の設定内容とに基づいて、両通信条件E1,E2の同一性が判定されてもよい。
より具体的には、SMTPプロトコルの認証方式が「ダイジェスト(MD5)認証」と「ベーシック認証」(「プレイン」とも称する)とのいずれであるかに関する設定内容にも基づいて、両通信条件E1,E2の同一性が判定されてもよい。なお、「ダイジェスト(MD5)認証」では、パスワード等が各認証方式で秘匿化(ハッシュ化等)されて送受信されるのに対して、「ベーシック認証」(「プレイン」)では、パスワード等は秘匿化されずに送受信される。
また、WEBDAVプロトコルの認証方式が「NTLM(Windows NT LAN Manager authentication )認証」と「ダイジェスト(MD5)認証」と「ベーシック認証」(「プレイン」とも称する)とのいずれであるかに関する設定内容にも基づいて、両通信条件E1,E2の同一性が判定されてもよい。
さらに、各認証方式のバージョン情報にも基づいて、両通信条件E1,E2の同一性が判定されてもよい。たとえば、SMBプロトコルの認証方式「NTLM認証」のバージョン情報にも基づいて、両通信条件E1,E2の同一性が判定されてもよい。
「各プロトコルで利用される認証方式(プロトコルごとの認証方式)」の設定内容にも基づいて、両通信条件E1,E2の同一性が判定されることによれば、認証方式ごとに通信パケット群(エラー発生時の通信パケット群)が取得され得る。したがって、(認証方式の誤設定等に起因して)同じ認証方式が設定された状態で繰り返しエラーが発生する場合等において、当該認証方式が設定されている通信データ(エラー発生時の通信パケット群)を効率的に取得(保存)することが可能である。
このように、或る上位階層項目(通信プロトコル)と当該上位階層項目よりも下位の下位階層項目(認証方式、ユーザ名、パスワード等)との全項目に関する同一性が判定されてもよい。換言すれば、階層化された複数の項目に関する同一性が判定されてもよい。
あるいは、通信先(通信相手)との間で送信(あるいは受信)される画像データのファイルフォーマット(「PDF(Portable Document Format)形式」、「JPEG(Joint Photographic Experts Group)形式」等)の内容(設定内容)に基づいて、両通信条件E1,E2の同一性が判定されてもよい。たとえば、通信先装置(たとえばメールサーバ)において特定のファイル形式を受け付けない設定がなされている場合、ファイル形式に起因して通信エラーが発生し得る。このような状況において、画像データのファイルフォーマットの同一性が考慮されることによれば、ファイルフォーマットごとに通信パケット群(エラー発生時の通信パケット群)が取得され得る。したがって、特定のファイルフォーマットの画像に関する通信で繰り返しエラーが発生する場合等において、当該特定のファイルフォーマットの画像が送信(あるいは受信)される通信データ(エラー発生時の通信パケット群)を効率的に取得(保存)することが可能である。
また、上位階層項目(「送信先情報」(通信先装置))と当該上位階層項目の下位階層項目(ファイル形式)との双方に関する同一性が判定されてもよい。
また、上述の各種項目の全部(あるいは一部)を含む複数の所定項目(予め定められた複数の項目)の内容(項目値)が同一であることを条件に、両通信条件E1,E2が同一であると判定されてもよい。
<2.第2実施形態>
第2実施形態は、第1実施形態の変形例である。以下では、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
上記第1実施形態では、データ送信処理(詳細にはスキャン画像(画像データ)の送信処理)に本発明を適用する態様について説明した。
この第2実施形態では、データ受信処理(詳細にはプリントデータ(プリントジョブデータ)の受信処理)に本発明を適用する態様について説明する。
図6および図7は、第2実施形態に係るMFP10の動作を示すフローチャートである。図3および図4と比較すると判るように、第2実施形態の動作は、次の点において第1実施形態の動作と相違する。具体的には、第1実施形態では、データ通信の開始(ステップS15,S32)前にパケット取得の開始の是非が判定される(ステップS14)。これに対して、第2実施形態では、データ通信の開始(ステップS52)後にパケット取得の開始の是非が判定される(ステップS54)。
第2実施形態においては、まずステップS51の待機ループ(受信データ待機ループ)にて他の装置からの最初の通信パケットが受信された時点から、通信処理(データ受信処理)が開始される(ステップS52)。ステップS53〜S57では、ステップS13〜S17とそれぞれ同様の処理が実行される。また、ステップS30(S30bとも称する)(図7)においては、ステップS32(「通信開始」)が存在しない点で、図4のステップS30(S30aとも称する)と相違する。
第2実施形態では、ステップS54(図6)で条件充足が判定されるとステップS31(図7)でパケット取得が開始されるものの、ステップS54,S31よりも前にデータ受信処理(ステップS52)が開始されている。そのため、パケット取得処理において、パケット取得開始時点(ステップS31)よりも前の微小期間に受信された幾つかの通信パケット(最初の幾つかの通信パケット)が欠落する。しかしながら、当該最初の幾つかの通信パケット以後の通信パケット(特に、エラー発生時点前後の通信パケット群等)を(ステップS31以後にて)受信することが可能である。換言すれば、実際にエラーが発生する時点までには通信パケット群の取得処理が開始される可能性が高い。このようにして受信される通信パケット群を上記第1実施形態と同様にして取得(保存)することによって、パケット解析処理用の通信パケット群を取得(保存)することが可能である。
図8は、第2実施形態に係るエラー履歴情報210(212)の一例を示す図である。図5のエラー履歴情報210(211とも称する)と比較すると判るように、エラー履歴情報212の「プロトコル」欄には、プリントデータの送受信に固有のプロトコル(LPD、IPP等)も含まれ得る。
以下では、ステップS54での判定条件として、「プロトコル」(あるいはポート番号)に関する同一性が判定される態様について主に説明する。換言すれば、少なくとも所定項目として「(通信)プロトコル」が採用される(予め指定されている)態様について主に説明する。
具体的には、(1)過去にエラーが発生した通信とは異なる通信条件で通信が行われる場合(ステップS54で条件非充足と判定される場合)には、通信パケット群の取得処理および格納処理は行われない(ステップS55)。詳細には、少なくとも1つの所定項目に関する両通信条件E1,E2の内容が互いに同一ではないと判定される場合、現在のデータ通信に関する通信パケット群の取得処理および格納処理は行われない。したがって、無用なパケット取得処理が行われないので、効率的な通信パケット群の取得処理が実現され得る。また、無用なパケット格納処理が行われないので、パケット格納容量を抑制することも可能である。また、この場合において当該通信でエラーが発生したときには次回以降の通信に備えて、そのエラーの情報がエラー履歴情報212に格納される(ステップS57)。
たとえば、図8の「No.1」のエラー情報がエラー履歴情報212に未だ登録されていない状態において、445番ポートにてデータ受信が開始(ステップS52)された場合、SMBプロトコルによるデータ受信である旨が判定される。ここでは、各プロトコルによるデータは予め定められたポートで受信される(各プロトコルの待ち受けポートが固定されている)ものとする。具体的には、SMBプロトコルによるデータは「445番」ポートで受信開始され、FTPプロトコルによるデータは「21番」ポートで受信開始されるものとする。
図8の「No.1」のエラー情報がエラー履歴情報212に未だ登録されていない状態にてSMBプロトコルによるデータ受信が開始された旨が判定される場合には、ステップS54にて条件非充足と判定され、通信パケット群の取得処理および格納処理は行われない(ステップS55)。また、この場合において通信エラーが発生すると、たとえば図8の「No.1」のエラー情報がエラー履歴情報212に記録される(ステップS56,S57)。この際、当該通信エラーに関するデータレコードの「ステータス」欄には、「有効」が記録される。
一方、(2)過去にエラーが発生した通信(過去のエラー発生通信)と同じ通信条件(詳細には、少なくとも1つの所定項目に関して同じ通信条件)で現在の通信が行われ且つ当該現在の通信においてエラーが発生しなかった場合には、通信パケット群の格納処理は行われず(通信パケット群は廃棄される)且つエラー履歴情報212への書込処理も行われない(ステップS56)。これによれば、エラーが発生していない通信に関する通信パケット群は格納されないので、パケット格納容量を抑制することが可能である。
たとえば、図8の「No.1」のエラー情報がエラー履歴情報212に登録されている状態において、445番ポートにてデータ受信が開始(ステップS52)された場合、SMBプロトコルによるデータ受信である旨が判定されるとともに、ステップS54にて条件充足と判定されステップS30bに進む。その後、現在のデータ通信に関する通信パケット群の取得処理は行われる(ステップS31)。ただし、当該データ通信にて通信エラーが発生しなかった場合(ステップS35でNo)には、取得されたパケットは格納部5には格納されずに廃棄される(ステップS36)。
また、(3)過去にエラーが発生した通信(過去のエラー発生通信)と同じ通信条件(詳細には、少なくとも1つの所定項目に関して同じ通信条件)で現在の通信が行われ且つ当該現在の通信において当該過去のエラー発生通信のエラー種別とは異なるエラー種別を有するエラーが発生した場合には、次回以降の通信に備えて、そのエラーの情報がエラー履歴情報212に記録される(ステップS41)。ただし、(通信パケット群の取得処理は実行される(ステップS31,S34)ものの、)当該取得処理にて取得された通信パケット群の格納処理は行われず、当該通信パケット群は廃棄される(ステップS41)。ここにおいて、同種のエラーが初めて発生した(1回のみ発生した)場合には、当該エラーは偶発的に発生したものである可能性(暫時に解消する可能性)を有し、当該エラーに対応する通信パケット解析を要しないかもしれない。そのため、同種のエラーが初めて発生したデータ通信(同種のエラーが1回しか発生していないデータ通信)に関する通信パケット群が格納されないことによれば、パケット格納容量の増大を効率的に抑制することが可能である。
たとえば、図8の「No.1」のエラー情報がエラー履歴情報212に登録されている状態において、445番ポートにてデータ受信が開始(ステップS52)された場合、SMBプロトコルによるデータ受信である旨が判定される。この場合、ステップS54にて条件充足と判定され、ステップS30bに進む。そして、当該過去のエラー発生通信のエラー種別「接続エラー」とは異なるエラー種別(たとえば、「認証エラー」)を有するエラーが(初めて)発生した場合には、次回以降の通信に備えて、当該エラーの情報がエラー履歴情報210に記録される(ステップS41)。この際、当該通信エラーに関するデータレコードの「ステータス」欄には、「有効」が記録される。また、取得された通信パケット群の格納処理は行われず、当該通信パケット群は廃棄される。
これに対して、(4)過去にエラーが発生した通信(過去のエラー発生通信)と同じ通信条件で現在の通信が行われ且つ当該現在の通信において当該過去のエラー発生通信と同種のエラーが発生した場合には、通信パケット群の取得処理および格納処理が行われる(ステップS31,S33,S34,S38)。詳細には、少なくとも1つの所定項目に関する両通信条件E1,E2の内容が互いに同一であると判定され且つ現在のデータ通信において同種のエラー(当該過去のエラー発生通信のエラー種別と同じエラー種別を有するエラーが)が発生した場合には、現在のデータ通信に関する通信パケット群の取得処理および格納処理が行われる。これによれば、2回以上のエラーが発生している通信(且つ同一または類似の通信条件を有する通信)に関する通信パケット群を確実に取得して所定の格納部に格納することが可能である。
たとえば、図8の「No.1」のエラー情報がエラー履歴情報212に登録されている状態において、445番ポートにてデータ受信が開始(ステップS52)された場合、SMBプロトコルによるデータ受信である旨が判定される。この場合、ステップS54にて条件充足と判定され、ステップS30bに進む。そして、当該データ通信にて通信エラーが発生し且つ当該通信エラーが「接続エラー」である場合(「No.1」のエラー情報と同じ種別の通信エラーが発生したと判定される場合)、パケット取得開始時点(ステップS31)からパケット取得終了時点(S34)までの期間に取得された通信パケット群が格納部5に格納される(ステップS38)。詳細には、当該データ通信時の通信パケット群を含むファイル(データファイル)が作成されて格納部5に格納される。また、当該通信エラーの情報がエラー履歴情報212に記録される(ステップS39)。特に、当該通信エラーに関するデータレコードの「ファイル名」欄には、当該データ通信時の通信パケット群を含む当該データファイルのファイル名等が記録される。また、当該通信エラーに関するデータレコードの「ステータス」欄には「保存済」が記録される。この「ステータス」欄の情報を利用することによれば、上述のように、実質的な重複保存が排除され得る。
なお、ステップS54では、ステップS14と同様、各種の所定項目(通信先情報、認証方式等)に関する同一性に基づいて両通信条件E1,E2の同一性が判定されてもよい。また、ステップS54の判定処理(両通信条件E1,E2の相互間における少なくとも1つの所定項目に関する内容の同一性を判定する処理)は、ステップS54で同一性の判定対象となる「少なくとも1つの所定項目に関する通信条件(内容)」が確定した時点の後(好ましくは直後)に、実行されればよい。たとえば、エラー履歴情報210内の項目「各プロトコルで利用される認証方式(プロトコルごとの認証方式)」(不図示)の内容にも基づいて両通信条件E1,E2の同一性が判定される場合には、データ受信開始後において、各プロトコルでの通信が開始され両装置間での認証方式に関する情報の授受が行われ且つ当該認証方式の取り決めが確定(採用される認証方式(取り決め内容)が確定)した時点で、ステップS54の判定処理が実行されればよい。
以上のような動作が行われるようにしてもよい。これによれば、第1実施形態と同様の効果を得ることが可能である。
<3.変形例等>
以上、この発明の実施の形態について説明したが、この発明は上記説明した内容のものに限定されるものではない。
<保存回数>
たとえば、上記各実施形態等においては、(過去の)同一条件異常通信に関する別の通信パケット群が未だ格納されていないことをも条件として、現在のデータ通信に関する通信パケット群の取得が開始されている(ステップS13(S53),S14(S54),S31)が、これに限定されない。たとえば、少なくとも1つの同一条件異常通信に関する別の通信パケット群の格納回数(保存回数)が所定回数未満であることをも条件(ステップS13,S14等)として、新たなデータ通信に関する通信パケット群の取得が開始(ステップS31)されてもよい。
詳細には、たとえば、エラー履歴情報210内の「ステータス」欄において、「保存済」に代えて「(保存回数)N」が記録されてもよい。換言すれば、エラー履歴情報210は、同一条件異常通信に関する(別の)通信パケット群が取得され且つ格納(保存)された回数を示す格納実績情報を含むものであってもよい。そして、エラー履歴情報210に含まれる当該格納実績情報(保存回数情報)に基づいて、少なくとも1つの同一条件異常通信に関する通信パケット群の格納回数(保存回数)が判定されればよい。より詳細には、ステップS13の比較処理において、エラー履歴情報210における複数のデータレコードのうち、エラー履歴情報210の「ステータス」欄の値Nが所定値TH1(たとえば5回)未満であるデータレコードのみが比較処理の対象として選択されればよい。なお、エラー履歴情報210内の「ステータス」欄の情報は、通信パケット群の取得処理の実行の有無等を制御する情報(実行制御情報)などとも表現される。
このような動作によれば、通信条件E2と同じ通信条件(少なくとも1つの所定項目に関して同じ通信条件)を有する異常通信での通信パケット群の取得回数が所定回数までに制限されるので、効率的な通信パケット群の取得動作を実現することが可能である。また、このような取得動作が行われた通信パケット群のみが格納対象になり得るので、格納対象の通信パケット群が絞り込まれ、パケット格納容量を抑制することが可能である。
なお、上記各実施形態等では、エラー履歴情報210を表す一のデータテーブル内に格納実績情報が含まれているが、これに限定されず、当該一のデータテーブルとは別個に(たとえば別ファイルとして)格納実績情報が格納されていてもよい。
<複数のMFPでのエラー履歴情報の共有(クライアントサーバシステム)>
上記各実施形態では、或るMFP10にて取得されたエラー履歴情報210が当該MFP10によってのみ利用されているが、これに限定されない。
たとえば、サーバ70と複数のMFP10(10a,10b,10c,...)とを備える通信システム1(1B)(クライアントサーバシステム)(図9参照)において、共通のエラー履歴情報210(215)がサーバ70に格納され、当該エラー履歴情報215(共通エラー履歴情報とも称する)が当該複数のMFP10で共用されるようにしてもよい。すなわち、各MFP10は、当該複数のMFP10に共通のエラー履歴情報210(215)を利用してもよい。換言すれば、各MFP10は、サーバ70に設けられた共通のエラー履歴情報215にアクセスして各MFP10用のエラー履歴情報を取得するようにしてもよい。なお、図9においては、コンピュータ50等の図示を省略している。
具体的には、いずれかのMFP10(たとえば10a)にてエラーが検出された場合、当該エラーが検出されたMFP10(10a)が、当該サーバ70に当該エラーの情報(エラー情報)を送信し、サーバ70内のエラー履歴情報215に当該エラー情報を記録するようにしてもよい。
その後、各MFP10(10a,10b,10c,...)は、サーバ70内のエラー履歴情報215を参照して、上記各実施形態と同様の動作を実行すればよい。
そして、或る通信条件でのエラー通信の通信パケット群が複数のMFP10のうちのいずれかのMFP10(たとえば10b)にて取得されると、当該MFP10(10b)が、当該通信パケット群を含むデータファイルをサーバ70に送信し、当該データファイル(換言すれば、当該通信パケット群)がサーバ70内の格納部に格納されればよい。ただし、これに限定されず、当該通信パケット群は、サーバ70以外の装置の格納部(たとえば、MFP10b内の所定の格納部)に格納されてもよい。
このような動作によれば、複数のMFP10のうちの一のMFP10(たとえば、10a)でのデータ通信にてエラーが発生した後、当該データ通信と同様の通信条件を有するデータ通信に関する通信パケット群が、他のMFP10(10b,10c,...)を含む複数のMFP10(10a,10b,10c,...)で協働して取得される。したがって、エラー通信に関する通信パケット群が、複数のMFP10の協働によって効率的に取得され得る。換言すれば、複数のMFP10で同様に生じ得るエラーの原因を、複数のMFP10で協働して究明することが可能である。
また、或る通信条件でのエラー通信の通信パケット群がいずれかのMFP10にて取得され、当該通信パケット群が所定の格納部(サーバ70内の格納部等)にて格納された後には、エラー履歴情報210(215)内の対応データレコードの「ステータス」欄(図5参照)が「保存済」に変更され、他のMFP10による通信パケット群の更なる取得処理が実行されないようにしてもよい。換言すれば、同じ通信条件を有する異常データ通信の通信パケット群は、複数のMFP10のうちの任意の単一のMFP10のみで取得されればよい。これによれば、当該単一のMFP10以外の他のMPFでは更なる取得処理が実行されないので、効率的な通信パケット群の取得処理および格納処理が実現され得る。
なお、これに限定されず、エラー履歴情報210内の対応データレコードの「ステータス」欄に「保存回数N」が記録されるようにしてもよい。そして、複数のMFP10の全体で所定値TH2回(たとえば5回)の通信パケット群の格納処理(保存処理)が実行されると、以後においては、何れのMFP10による通信パケット群の更なる取得処理も実行されないようにしてもよい。これによれば、同じ通信条件を有する異常データ通信の通信パケット群の格納処理が複数のMFP10の全体でTH2回実行されると、その後は、何れのMPFにおいても更なる取得処理が実行されないので、効率的な通信パケット群の取得処理および格納処理が実現され得る。たとえば、仮に10台のMFP10が個別に(それぞれ)5回のパケット群格納処理を行う場合には合計50回(=5×10)のパケット格納処理が行われるのに対して、このような態様によれば10台のMFP10の全体で合計5回のパケット格納処理が行われるだけで済む。
<複数のMFPでのエラー履歴情報の共有(サーバレスシステム)>
あるいは、サーバを有しない通信システム1(1C)、具体的には、複数のMFP10(10a,10b,10c,...)を備えるサーバレスシステム(図10参照)において、複数のMFP10のそれぞれに格納されるエラー履歴情報210(210a,210b,210c,...)が互いに同期されるようにしてもよい。換言すれば、このような同期動作によって実質的に同一化されたエラー履歴情報210(共通エラー履歴情報210)が利用されてもよい。なお、図10においては、コンピュータ50等の図示を省略している。
具体的には、まず、各MFP10は、マルチキャスト等を利用して同一LAN内に存在する複数のMFP10(10a,10b,10c,...)を把握し、当該複数のMFP10を同一グループの装置として認定する。
その後、いずれかのMFP10(たとえば10a)にてエラーが検出された場合、当該エラーが検出されたMFP10(10a)は、自装置(10a)のエラー履歴情報210(210a)に当該エラー情報を記録するとともに、他のMFP10(10b,10c,...)に対して当該エラー情報を送信し当該他のMFP10内の各エラー履歴情報210(210b,210c,...)に当該エラー情報を格納させる。換言すれば、各MFP10は、自装置内のエラー履歴情報210を更新した際に、他の各装置内のエラー履歴情報をも更新させることによって、複数のMFP10に共通するエラー履歴情報(共通エラー履歴情報)を構築する。
そして、各MFP10(10a,10b,10c,...)は、自装置内のエラー履歴情報210(210a,210b,210c,...)(共通エラー履歴情報でもある)をそれぞれ参照して、上記各実施形態と同様の動作を実行すればよい。
このような動作によれば、図9に示す態様と同様、複数のMFP10のうちの一のMFP10(たとえば、10a)でのデータ通信にてエラーが発生した後、当該データ通信と同様の通信条件を有するデータ通信に関する通信パケット群が、他のMFP10(10b,10c,...)を含む複数のMFP10(10a,10b,10c,...)で協働して取得される。したがって、エラー通信に関する通信パケット群が、複数のMFP10の協働によって効率的に取得され得る。換言すれば、複数のMFP10で同様に生じ得るエラーの原因を、複数のMFP10で協働して究明することが可能である。
また、或る通信条件でのエラー通信の通信パケット群がいずれかのMFP10にて取得され、当該通信パケット群が所定の格納部(いずれかのMFP10の格納部5等)にて格納された後には、各エラー履歴情報210(210a,210b,210c,...)内の対応データレコードの「ステータス」欄(図5参照)が「保存済」に変更され、各MFP10による通信パケット群の更なる取得処理が実行されないようにしてもよい。これによれば、同じ通信条件を有する異常データ通信の通信パケット群は、複数のMFP10のうちの単一のMFP10のみで取得されれば済む。
なお、これに限定されず、各エラー履歴情報210(210a,210b,210c,...)内の対応データレコードの「ステータス」欄に「(保存回数)N」が記録されるようにしてもよい。そして、複数のMFP10の全体で値TH3回(たとえば5回)の通信パケット群の格納処理(保存処理)が実行されると、以後においては、何れのMFP10による通信パケット群の更なる取得処理も実行されないようにしてもよい。これによれば、同じ通信条件を有する異常データ通信の通信パケット群の格納処理が複数のMFP10の全体でTH3回実行されると、その後は何れのMPFにおいても更なる取得処理が実行されないので、効率的な通信パケット群の取得処理および格納処理が実現され得る。
<パケット取得許可>
上記各実施形態において、現在のデータ通信に関する通信パケット群の取得処理および当該通信パケット群の格納処理は、通信パケットの取得許可がMFP10に付与されていることをも条件として、開始されるようにしてもよい。通信パケットの取得許可は、管理者あるいはユーザなどによってMFP10に対して付与されればよい。たとえば、通信パケットの取得許可を付与するための操作画面(承認画面)が表示された状態で、管理者等が、当該操作画面内の案内に従ってMFP10によるパケット取得を許可する操作(許可付与操作)を行うようにすればよい。このような許可付与操作は、たとえば、図3の動作の前に予め実行されていてもよく、あるいは、或る通信条件を有するデータ通信のエラーが最初に発生した時点(ステップS17あるいはステップS41)で実行されてもよい。
<ソフトウエア動作ログ>
また、上記各実施形態等において、ステップS39(図4)等にて通信パケット群を格納するにあたって、当該通信パケット群に含まれる各通信パケットの通信タイミングとMFP10における所定のアプリケーションソフトウエア(通信アプリケーションソフトウエア等)の進捗段階との関係を記録したデータが格納されるようにしてもよい。
詳細には、当該アプリケーションソフトウエアの各実行段階(第i段階)を示す番号(たとえば、プログラムの行番号に対応する番号(シーケンスコード等))が、当該アプリケーションソフトウエアの進捗に応じて通信パケット記録用のデータファイル内に随時記録されればよい。詳細には、当該各実行段階(第i段階)を示す番号と当該各実行段階(進捗段階とも称する)において授受される通信パケットとが互いに対応付けられて、通信パケット記録用のデータファイル内に記録されればよい。これによれば、各通信パケットがアプリケーションソフトウエアの何れの実行段階(進捗段階)で発生しているかを、通信パケット群の解析者(MFP10のサービスマン等)が容易に理解することが可能である。
<ジョブ情報ログ>
また、上記各実施形態等において、ステップS39等にて現在のデータ通信に関する通信パケット群を格納するにあたって、当該現在のデータ通信の実行ジョブの情報が当該通信パケット群に関連付けて格納されるようにしてもよい。たとえば、エラー履歴情報210において、少なくとも1つの所定項目に関して現在のデータ通信と同一の通信条件を有するデータ通信のデータレコードに関連付けて、当該現在のデータ通信の実行ジョブの情報(たとえば、ジョブ種別およびジョブID等)もが記録されていてもよい。あるいは、当該現在のデータ通信の実行ジョブの情報は、エラー履歴情報210を示すデータテーブルとは別のデータテーブル等において、当該通信パケット群に関連付けて格納されてもよい。
「ジョブ種別」が記録されることによれば、当該現在のデータ通信で発生したエラーが複数のジョブ種別のうちの何れの種別のジョブ(プリントジョブ、スキャンジョブ等)の実行に関するものであるのかを容易に把握することが可能である。また、「ジョブID(ジョブ識別子)」が記録されることによれば、当該エラーが複数のジョブのうちの何れのジョブ(ジョブIDにより識別される)の実行に関するものであるのかを容易に把握することが可能である。
<通信パケット取得処理の中止(中断)>
また、上記各実施形態等においては、通信条件の同一性の確認に応じて現在のデータ通信にて開始された通信パケット群の取得処理(ステップS31)は、当該現在のデータ通信の成否にかかわらず、当該データ通信の終了(ステップS33)まで継続されているが、これに限定されない。
現在のデータ通信において通信パケット群の取得処理が開始された後、過去の一のエラーのエラー種別と同じ種別のエラーの原因が解消されていると判定される場合、当該現在のデータ通信に関する通信パケット群の取得処理が中止(中断)されてもよい。
たとえば、エラー種別「接続エラー」(図5参照)の通信エラーが発生していた過去のデータ通信の通信条件と同じ通信条件であることを条件として現在のデータ通信に関する通信パケット群取得処理が開始(ステップS31)された場合において、当該現在のデータ通信の接続が成功したときには、「接続エラー」の原因が解消していると判定される。たとえば、MFP10にて閉じていたポート(接続ポート)が開いたことによって接続エラー(ポートエラー)が解消することがある。あるいは、接続先装置(接続先サーバ等)の一時的な障害発生によって生じていた接続エラーが、当該接続先装置の障害回復によって解消すること等がある。
このとき、接続成功後においては、通信パケット群の取得処理(および解析処理)は不要であるとみなし、通信パケット群の取得処理は、(当該現在のデータ通信の完了(ステップS33)を待つことなく)直ちに中止されてもよい。また、中止されるまでに取得された通信パケット群は、廃棄されればよい(ステップS36)。
あるいは、エラー種別「認証エラー」(図5参照)の通信エラーが発生していた過去のデータ通信の通信条件と同じ通信条件であることを条件として現在のデータ通信に関する通信パケット群の取得処理が開始(ステップS31)された場合において、当該現在のデータ通信における認証処理が成功したときには、「認証エラー」の原因が解消していると判定される。たとえば、ユーザ認証におけるパスワードの誤入力(ユーザの誤入力)によって発生していた認証エラーが、正しいパスワードが入力されることによって解消されること等がある。
このとき、認証成功後においては、通信パケット群の取得処理は不要であるとみなし、通信パケット群の取得処理は、(当該現在のデータ通信の完了(ステップS33)を待つことなく)直ちに中止されてもよい。また、中止されるまでに取得された通信パケット群は、廃棄されればよい(ステップS36)。
その他の種別の通信エラーについても同様である。
<エラー原因解消後の例外動作(パケット取得非開始)>
また、上記各実施形態等においては、或る過去の時点で通信エラーが発生した後においては、当該通信エラーが発生していた過去のデータ通信D2と同じ通信条件を有するデータ通信にて通信パケット群取得処理が行われる。当該同じ通信条件を有するデータ通信に関する通信パケット群取得処理は、当該同じ通信条件を有するデータ通信で再び通信エラーが発生するまで繰り返し実行される。しかしながら、本発明は、これに限定されない。
現時点において過去のデータ通信D2で発生した一のエラー原因(詳細には、当該一のエラーのエラー種別と同じ種別のエラーの原因)が既に解消されていると判定される場合には、当該現在のデータ通信(新たなデータ通信)D1が当該過去のデータ通信D2と同じ通信条件を有していても、当該新たなデータ通信D1においては通信パケット群の取得が開始されない(通信パケット群の取得処理は行われない)ようにしてもよい。換言すれば、少なくとも1つの所定項目に関して両通信条件E1,E2が互いに同一であると判定された場合であっても、当該一のエラーの原因が既に解消されていると判定されるときには、当該新たなデータ通信D1においては通信パケット群の取得処理が開始されないようにしてもよい。
たとえば、過去のデータ通信D2においてエラー種別「接続エラー」(図5参照)の通信エラーが発生した後、当該過去のデータ通信D2の通信条件と同じ通信条件を有する別の過去のデータ通信D3が行われている際に、「接続」が成功したときには、「接続エラー」(過去のデータ通信D2でのエラー種別のエラー)の原因が解消していると判定される。
このとき、「接続」成功後においては、通信パケット群の取得処理は不要であるとみなし、次回以降のデータ通信(詳細には、当該過去のデータ通信D2の通信条件と同じ通信条件を有する次回以降のデータ通信)(D1等)における通信パケット群の取得処理は行われないようにしてもよい。具体的には、「接続」が成功した上記データ通信D3(過去のデータ通信D2後の別の過去のデータ通信D3)において、エラー履歴情報210内の対応データレコードの「ステータス」欄に値「無効」が(接続成功直後等に)記録されればよい。その後、新たなデータ通信D1に関して図3等の動作が行われる際に、「ステータス」欄に値「無効」が記録されたデータレコードは、ステップS13(図3)およびS53(図6)にて比較処理の対象から除外されればよい。
同様に、過去のデータ通信D2においてエラー種別「認証エラー」(図5参照)の通信エラーが発生した後、当該過去のデータ通信D2の通信条件と同じ通信条件を有する別の過去のデータ通信D3が行われている際に、「認証」が成功したときには、「認証エラー」の原因が解消していると判定される。
このとき、「認証」成功後においては、通信パケット群の取得処理は不要であるとみなし、次回以降のデータ通信(詳細には、当該過去のデータ通信D2の通信条件と同じ通信条件を有する次回以降のデータ通信)(E1等)における通信パケット群の取得処理は行われないようにしてもよい。具体的には、「認証」が成功した上記データ通信D3(過去のデータ通信D2後の別の過去のデータ通信D3)において、エラー履歴情報210内の対応データレコードの「ステータス」欄に値「無効」が(認証成功直後等に)記録されればよい。その後、新たなデータ通信D1に関して図3等の動作が行われる際に、「ステータス」欄に値「無効」が記録されたデータレコードは、ステップS13(図3)およびS53(図6)において比較処理の対象から除外されればよい。
その他の種別の通信エラーについても同様である。
<エラー解消策取得後の例外動作(パケット取得非開始)>
また、上記各実施形態において、少なくとも1つの所定項目に関して両通信条件E1,E2の内容が互いに同一であると判定された場合であっても、通信条件E2を有する過去のデータ通信にて発生した一のエラーの解消策が既に得られていると判定されるときには、新たなデータ通信D1に関する通信パケット群の取得処理が実行されないようにしてもよい。
換言すれば、当該一のエラーの原因が実際には未だ解消されていない場合であっても、当該一のエラーの解消策が既に得られているときには、当該一のエラーが発生した過去のデータ通信D2と同じ通信条件を有するデータ通信(E1等)においては、通信パケット群の取得処理が実行されないようにしてもよい。当該一のエラーの解消策が既に得られており、通信パケット群の解析処理を要しない場合には、通信パケット群の取得処理が実行されないので、効率的である。
たとえば、或るバージョン(「バージョン1」)のファームウエア(MFP10にて実行されるファームウエア)の不具合により発生していた特定のエラー(たとえば、特定のプロトコル利用時の特定の接続エラー)の原因が究明され、当該原因への対応策を施した新たなファームウエア(「バージョン2」)が提供されることがある。このような場合には、仮に当該特定のエラーが発生してもファームウエアの更新によれば当該特定のエラーが解消され得る。すなわち、当該特定のエラーの解消策が既に得られていることがある。
このような状況では、当該特定のエラーの原因究明等のために通信パケット群を取得することを要しない。
そこで、特定のエラーが発生した過去のデータ通信と同じ通信条件を有する新たなデータ通信においても、通信パケット群の取得処理が実行されないようにしてもよい。以下では、このような態様について図11等を参照しながら説明する。
図11は、2つのサブシステム100a,100bを備える通信システム1(1D)を示す図である。
各サブシステム100a,100bは、それぞれ、図9のシステム1(1B)と同様の構成を有している。たとえば、サブシステム100aは或る会社に構築され、サブシステム100bは別の会社に構築される。
具体的には、サブシステム100aは、サーバ(社内サーバ等)70aと複数のMFP10(10a,10b,10c,...)を備えている。サーバ(社内サーバ等)70aには、エラー履歴情報210(215)、および異常発生通信時に取得された通信パケット群の情報等が格納される。
同様に、サブシステム100bは、サーバ(社内サーバ等)70bと複数のMFP10(10p,10q,10r,...)を備えている。サーバ(社内サーバ等)70bには、エラー履歴情報210(216)、および異常発生通信時に取得された通信パケット群の情報等が格納される。
また、通信システム1Dは、メンテナンスサーバ80(サーバ70の上位サーバ)をも備えている。メンテナンスサーバ80は、ネットワーク108(108x)を介して、各サブシステム100a,100b内の各サーバ70(70a,70b)と通信することが可能である。
メンテナンスサーバ80には、各サーバ70に格納されていた情報(エラー履歴情報210、および異常発生通信時に取得された通信パケット群の情報等)が各サーバ70から(定期的に或いは不定期に)送信されてきて格納される。
また、メンテナンスサーバ80には、各種エラーの情報が集約されている。より詳細には、各種エラーの解消策の有無等が記録されている。たとえば、或るエラーが、当該原因への対応策を施した新たなファームウエア(「バージョン2」)の導入によって解消されることなどが記録されている。
そして、たとえば、サブシステム100aのMFP10aにおいて上記各実施形態等と同様の動作が行われ、一のエラーが最初に検出された場合、当該一のエラーの情報がエラー履歴情報210に記録される。具体的には、エラー履歴情報210(215)の「ステータス」欄に「有効」が記録される。
ただし、この変形例では、このとき、当該一のエラーの解消策が既に得られているか否かを、サーバ70aがメンテナンスサーバ80にまず問い合わせる。より具体的には、当該一のエラー発生時の通信条件の情報を含むデータレコード(図5参照)とともに、当該一ののエラーが発生したMFP10aにインストールされているファームウエアのバージョン情報(たとえば「バージョン1」等)、および当該MFP10のモデル情報(型番情報等)もが、サーバ70からメンテナンスサーバ80に送信される。
そして、これらの情報によって特定される当該一のエラーの解消策が既に判明しているか否かがメンテナンスサーバ80によって判定され、その判定結果がサーバ70a(問合せ元装置)に返信される。たとえば、当該一のエラーが特定の種類のエラー(「特定のプロトコル利用時の特定の接続エラー」)であり、且つMFP10a(エラー発生装置の)には古いバージョンのファームウエア(「バージョン1」)がインストールされており新しいバージョン(改善後の)のファームウエア(「バージョン2」)が未だインストールされていないときには、当該一のエラーの解消策が既に判明している旨が判定される。
サーバ70aは、当該判定結果として当該一のエラーの解消策が既に判明している旨をメンテナンスサーバ80から受信した場合、エラー履歴情報215の変更処理を実行する。具体的には、サーバ70aは、当該一のエラーのデータレコードの「ステータス」欄を「無効」に変更する。そして、「ステータス」欄に値「無効」が記録されたデータレコードは、ステップS13(図3)およびS53(図6)において比較処理の対象から除外されればよい。このように、サーバ70aは、当該サーバ70aに格納されたエラー履歴情報215における実行制御情報(ステータス欄の情報)を更新し、複数のMFP10のそれぞれにおいて当該一のエラーの発生時と同じ通信条件を有する新たなデータ通信に関する通信パケット群の取得処理を実行させないように制御するようにしてもよい。なお、この場合、サーバ70は、エラー原因を有するMFP10(「バージョン2」のファームウエアが未だインストールされていないMFP)に対して、警告表示を行うべき旨の指令を送信し、当該MFP10に当該警告表示(ファームウエアを「バージョン2」にアップデートすべき旨を含む表示)を行わせることが好ましい。
このような動作によれば、一のエラーの解消策が既に得られているときには、当該一のエラーが発生した過去のデータ通信と同じ通信条件を有する新たなデータ通信においても、通信パケット群の取得処理は実行されない。すなわち、通信パケット群の解析処理を要しない場合には、通信パケット群の取得処理は実行されない。したがって、効率的な通信パケット群の取得処理を実現することが可能である。
なお、ここでは、サブシステム100aについて主に説明したが、サブシステム100bについても同様である。
また、ここでは、サーバ70aがメンテナンスサーバ80に問い合わせる態様が例示されているが、これに限定されない。たとえば、各MFP10(10a等)が(サーバ70を介さずに)メンテナンスサーバ80に問い合わせてもよい。この場合には、各MFP10が、メンテナンスサーバ80から受信した問合せ結果に基づき、エラー履歴情報210の内容を更新すればよい。
<データ送信時における通信パケット群の他の取得開始タイミング>
上記第1実施形態等では、新たなデータ通信としてスキャン画像のデータ送信が行われる場合、MFP10は、スキャン画像の生成開始指示の直後(スタートボタン41の押下直後)に通信パケット群の取得が直ちに開始されている(ステップS31)が、これに限定されない。たとえば、同様の場合において、MFP10は、スキャン画像の生成開始指示の直後(スタートボタンの押下直後)ではなく、当該生成開始指示に応じて原稿の読取処理が開始(スキャン画像の生成処理が開始)された後且つ当該データ送信の開始直前に、通信パケット群の取得が開始されるようにしてもよい。すなわち、スタートボタン41が押下されたとしても、スキャン画像に関するデータ送信の開始直前までは、通信パケットが取得されないようにしてもよい。これによれば、スキャン画像の送信処理以外の通信に関する通信パケットの取得を排除あるいは抑制しつつ、当該スキャン画像の送信処理に関する通信パケットを適切に取得することが可能である。なお、通信パケット群の取得は、当該スキャン画像の読取処理途中に開始されてもよく、当該スキャン画像の読取処理完了後に開始されてもよい。
<パケットフィルタリング処理>
また、上記各実施形態等においては、通信パケット群の取得処理および格納処理においては、原則として、MFP10とその外部装置群(MFP10の外部の一または複数の装置)との間で授受される複数の通信パケットの全てが取得され格納されている。しかしながら、これに限定されず、たとえば、パケットフィルタリング処理によって当該複数の通信パケットの全てのうちの一部のみが取得され格納されてもよい。より詳細には、当該複数の通信パケットのうち、予め設定された所定の条件(通信条件等)に合致する通信パケットのみが通信パケット群として取得され格納部に5等に格納されてもよい。
特に、当該予め設定された所定の条件は、ステップS13の判定処理で利用される「少なくとも1つの所定項目」に関する通信条件を含むことが好ましい。たとえば、ステップS13での比較処理における比較対象項目(少なくとも1つの所定項目)として「通信先装置」が含まれる場合には、現在のデータ通信においてMFP10とその外部の装置群との間で授受される複数の通信パケットの全てのうち、その通信先装置が通信条件E2での「通信先装置」に合致する通信パケットのみで構成される通信パケット群が取得され格納部5等に格納されてもよい。
<その他>
また、上記各実施形態等においては、データ送信時の動作(第1実施形態等)とデータ受信時の動作(第2実施形態等)とを別の態様にて説明しているが、これに限定されず、両動作が1つの通信装置(MFP10等)において実行されるようにしてもよい。この場合、データ送信時には第1実施形態等の動作が実行され、データ受信時には第2実施形態等の動作が実行されればよい。
また、上記第2実施形態等では、新たなデータ通信としてデータ受信が行われる場合、当該データ受信の開始後に比較処理(S53)が行われ、通信条件の同一性が確認された後に、当該通信パケット群の取得が開始されているが、これに限定されない。
たとえば、新たなデータ通信としてデータ受信が開始される場合には、少なくとも1つの所定項目に関する両通信条件E1,E2の内容が互いに同一であるか否かにかかわらず、当該新たなデータ通信を含む通信に関する通信パケット群の取得が直ちに開始されてもよい。より具体的には、ステップS52(図6)において、データ受信の開始と同時に通信パケット群の取得処理が開始されればよい。これによれば、データ通信開始部分での通信パケットの取りこぼしを抑制することが可能である。なお、新たなデータ通信としてデータ送信が行われる場合には、上記第1実施形態等と同様の動作が行われればよい。
また、通信パケット群の取得処理の開始後において、第1の通信条件E1における少なくとも1つの所定項目の内容が確定した後に、当該少なくとも1つの所定項目に関する両通信条件E1,E2の内容の同一性が判定され、その判定結果に応じた処理が行われればよい。具体的には、当該少なくとも1つの所定項目に関する両通信条件の内容が互いに同一であると判定される場合には、当該通信パケット群の取得が継続されればよい。一方、当該少なくとも1つの所定項目に関する両通信条件の内容が互いに同一ではないと判定される場合には、当該通信パケット群の取得が終了(中止)されればよい。このような動作によっても、効率的な通信パケット群の取得処理を実現することが可能である。
1,1B,1C,1D 通信システム
10,10a,10b,10c,10p,10q,10r MFP
50 パーソナルコンピュータ
70 サーバ
80 メンテナンスサーバ(上位サーバ)
210 エラー履歴情報

Claims (32)

  1. 通信装置であって、
    前記通信装置と外部装置群との過去のデータ通信におけるエラー発生時の通信条件と前記過去のデータ通信におけるエラーの種別情報とを含むエラー履歴情報を取得する履歴情報取得手段と、
    前記通信装置と一の外部装置との間での新たなデータ通信において、当該新たなデータ通信時の通信条件である第1の通信条件と、前記エラー履歴情報に含まれる過去の一のエラー発生時の通信条件である第2の通信条件との両通信条件を比較する比較手段と、
    少なくとも1つの所定項目に関する前記両通信条件の内容が互いに同一であると判定されることを条件として、前記新たなデータ通信に関する通信パケット群の取得処理を開始するパケット取得手段と、
    前記エラー履歴情報に含まれる前記一のエラーのエラー種別と同じ種別のエラーが前記新たなデータ通信にて発生したことを条件として、前記取得処理によって取得された前記通信パケット群を所定の格納部に格納する格納制御手段と、
    を備えることを特徴とする通信装置。
  2. 請求項1に記載の通信装置において、
    前記格納制御手段は、前記エラー履歴情報に含まれる前記一のエラーのエラー種別と同じ種別のエラーが前記新たなデータ通信にて発生しなかった場合、前記取得処理によって取得された前記通信パケット群を前記所定の格納部に格納せずに廃棄することを特徴とする通信装置。
  3. 請求項1に記載の通信装置において、
    前記パケット取得手段は、前記少なくとも1つの所定項目に関して前記第2の通信条件と同じ通信条件を有し且つエラーが発生した別の過去のデータ通信である同一条件異常通信に関する別の通信パケット群が未だ格納されていないことをも条件として、前記新たなデータ通信に関する前記通信パケット群の前記取得処理を開始することを特徴とする通信装置。
  4. 請求項3に記載の通信装置において、
    前記エラー履歴情報は、前記同一条件異常通信に関する前記別の通信パケット群が既に取得され格納されているか否かを示す格納実績情報をも含み、
    前記パケット取得手段は、前記エラー履歴情報に含まれる前記格納実績情報に基づいて、前記同一条件異常通信に関する前記別の通信パケット群が既に格納されているか否かを判定することを特徴とする通信装置。
  5. 請求項1に記載の通信装置において、
    前記パケット取得手段は、前記少なくとも1つの所定項目に関して前記第2の通信条件と同じ通信条件を有し且つ前記一のエラー発生時のデータ通信と前記新たなデータ通信との間にエラーを伴って実行された少なくとも1つのデータ通信である少なくとも1つの同一条件異常通信に関する別の通信パケット群の格納回数が所定回数未満であることをも条件として、前記新たなデータ通信に関する前記通信パケット群の前記取得処理を開始することを特徴とする通信装置。
  6. 請求項5に記載の通信装置において、
    前記エラー履歴情報は、前記少なくとも1つの同一条件異常通信に関する前記通信パケット群が取得され格納された回数を示す格納実績情報をも含み、
    前記パケット取得手段は、前記エラー履歴情報に含まれる前記格納実績情報に基づいて、前記少なくとも1つの同一条件異常通信に関する前記別の通信パケット群の前記格納回数を判定することを特徴とする通信装置。
  7. 請求項1に記載の通信装置において、
    前記パケット取得手段は、通信パケットの取得許可が前記通信装置に付与されていることをも条件として、前記新たなデータ通信に関する前記通信パケット群の前記取得処理を開始することを特徴とする通信装置。
  8. 請求項1に記載の通信装置において、
    前記格納制御手段は、前記取得処理によって取得された前記通信パケット群を、データ通信ごとに設けられるデータファイルに格納することを特徴とする通信装置。
  9. 請求項8に記載の通信装置において、
    前記エラー履歴情報において、前記少なくとも1つの所定項目に関して前記第1の通信条件と同じ通信条件を有する前記過去のデータ通信に関連付けて、前記データファイルのファイル名と前記データファイルの格納先装置名とを記録する履歴情報更新手段、
    をさらに備えることを特徴とする通信装置。
  10. 請求項1に記載の通信装置において、
    前記格納制御手段は、前記取得処理により取得された前記通信パケット群を前記所定の格納部に格納するにあたって、当該通信パケット群に含まれる各通信パケットの通信タイミングと前記通信装置における所定のアプリケーションソフトウエアの進捗段階との関係を記録したデータをも格納することを特徴とする通信装置。
  11. 請求項1に記載の通信装置において、
    前記格納制御手段は、前記取得処理により取得された前記通信パケット群に関連付けて、前記新たなデータ通信の実行ジョブの情報をも格納することを特徴とする通信装置。
  12. 請求項1に記載の通信装置において、
    前記パケット取得手段は、前記新たなデータ通信に関する前記通信パケット群の前記取得処理を開始した後、前記一のエラーのエラー種別と同じ種別のエラーの原因が解消されていると判定される場合、前記新たなデータ通信に関する前記通信パケット群の前記取得処理を中止することを特徴とする通信装置。
  13. 請求項1に記載の通信装置において、
    前記パケット取得手段は、前記少なくとも1つの所定項目に関して前記両通信条件が互いに同一であると判定された場合であっても、前記一のエラーの原因が既に解消されていると判定されるときには、前記新たなデータ通信に関する前記通信パケット群の前記取得処理を開始しないことを特徴とする通信装置。
  14. 請求項1に記載の通信装置において、
    前記パケット取得手段は、前記少なくとも1つの所定項目に関して前記両通信条件が互いに同一であると判定された場合であっても、前記一のエラーの解消策が既に得られていると判定されるときには、前記新たなデータ通信に関する前記通信パケット群の前記取得処理を開始しないことを特徴とする通信装置。
  15. 請求項1に記載の通信装置において、
    前記少なくとも1つの所定項目は、通信先装置と通信プロトコルとポート番号とのいずれかを含むことを特徴とする通信装置。
  16. 請求項1に記載の通信装置において、
    前記少なくとも1つの所定項目は、階層化された複数の項目を含み、
    前記複数の項目は、上位階層項目と当該上位階層項目よりも下位の下位階層項目とを含むことを特徴とする通信装置。
  17. 請求項16に記載の通信装置において、
    前記上位階層項目は、通信プロトコルであり、
    前記下位階層項目は、前記通信プロトコルでの認証方式であることを特徴とする通信装置。
  18. 請求項1に記載の通信装置において、
    前記パケット取得手段は、前記新たなデータ通信としてデータ送信が行われる場合、前記データ送信の開始前に前記通信パケット群の前記取得処理を開始することを特徴とする通信装置。
  19. 請求項18に記載の通信装置において、
    前記パケット取得手段は、前記新たなデータ通信としてスキャン画像のデータ送信が行われる場合、前記スキャン画像の生成開始指示の直後ではなく、前記生成開始指示に応じて原稿の読取処理が開始された後且つ前記データ送信の開始直前に、前記通信パケット群の前記取得処理を開始することを特徴とする通信装置。
  20. 請求項1に記載の通信装置において、
    前記パケット取得手段は、前記新たなデータ通信としてデータ受信が行われる場合、前記データ受信の開始後において前記第1の通信条件における前記少なくとも1つの所定項目の内容が確定した後に、前記少なくとも1つの所定項目に関する前記両通信条件の内容の同一性を判定することを特徴とする通信装置。
  21. 請求項18または請求項19に記載の通信装置において、
    前記パケット取得手段は、
    前記新たなデータ通信としてデータ受信が行われる場合、前記少なくとも1つの所定項目に関する前記両通信条件の内容が互いに同一であるか否かにかかわらず、前記新たなデータ通信に関する前記通信パケット群の前記取得処理を開始し、
    前記データ受信の開始後において前記第1の通信条件における前記少なくとも1つの所定項目の内容が確定した後に、前記少なくとも1つの所定項目に関する前記両通信条件の内容の同一性を判定し、
    前記少なくとも1つの所定項目に関する前記両通信条件の内容が互いに同一ではないと判定される場合、前記通信パケット群の前記取得処理を終了し、
    前記少なくとも1つの所定項目に関する前記両通信条件の内容が互いに同一であると判定される場合、前記通信パケット群の前記取得処理を継続することを特徴とする通信装置。
  22. 請求項1に記載の通信装置において、
    前記格納制御手段は、前記通信装置と前記通信装置の外部の一または複数の装置との間で授受される全ての通信パケットのうち、予め設定された所定の条件に合致する一部の通信パケットのみを、前記通信パケット群として前記所定の格納部に格納することを特徴とする通信装置。
  23. 請求項1に記載の通信装置において、
    前記所定の格納部は、前記通信装置に設けられることを特徴とする通信装置。
  24. 請求項1に記載の通信装置において、
    前記所定の格納部は、前記通信装置と通信可能な所定の外部の装置に設けられることを特徴とする通信装置。
  25. 請求項1に記載の通信装置において、
    前記エラー履歴情報は、前記通信装置に格納されることを特徴とする通信装置。
  26. 請求項1に記載の通信装置において、
    前記エラー履歴情報は、前記通信装置と通信可能な所定の外部の装置に格納されることを特徴とする通信装置。
  27. 通信装置の制御方法であって、
    a)前記通信装置と外部装置群との過去のデータ通信におけるエラー発生時の通信条件と前記過去のデータ通信におけるエラーの種別情報とを含むエラー履歴情報を取得するステップと、
    b)前記通信装置と一の外部装置との間での新たなデータ通信において、当該新たなデータ通信時の通信条件である第1の通信条件と、前記エラー履歴情報に含まれる過去の一のエラー発生時の通信条件である第2の通信条件との両通信条件を比較するステップと、
    c)少なくとも1つの所定項目に関する前記両通信条件の内容が互いに同一であると判定されることを条件として、前記新たなデータ通信に関する通信パケット群の取得処理を開始するステップと、
    d)前記エラー履歴情報に含まれる前記一のエラーのエラー種別と同じ種別のエラーが前記新たなデータ通信にて発生したことを条件として、前記取得処理によって取得された前記通信パケット群を所定の格納部に格納するステップと、
    を備えることを特徴とする制御方法。
  28. 請求項27に記載の制御方法を、前記通信装置に内蔵されたコンピュータに実行させるプログラム。
  29. 複数の通信装置を備える通信システムであって、
    前記複数の通信装置は、それぞれ、
    外部装置群との過去のデータ通信におけるエラー発生時の通信条件と前記過去のデータ通信におけるエラーの種別情報とを含むエラー履歴情報を取得する履歴情報取得手段と、
    一の外部装置との間での新たなデータ通信において、当該新たなデータ通信時の通信条件である第1の通信条件と、前記エラー履歴情報に含まれる過去の一のエラー発生時の通信条件である第2の通信条件との両通信条件を比較する比較手段と、
    少なくとも1つの所定項目に関する前記両通信条件の内容が互いに同一であると判定されることを条件として、前記新たなデータ通信に関する通信パケット群の取得処理を開始するパケット取得手段と、
    前記エラー履歴情報に含まれる前記一のエラーのエラー種別と同じ種別のエラーが前記新たなデータ通信にて発生したことを条件として、前記取得処理によって取得された前記通信パケット群を所定の格納部に格納する格納制御手段と、
    を備え、
    前記複数の通信装置のそれぞれは、前記複数の通信装置に共通する共通エラー履歴情報を前記エラー履歴情報として利用することを特徴とする通信システム。
  30. 請求項29に記載の通信システムにおいて、
    前記エラー履歴情報は、前記複数の通信装置のそれぞれに設けられ、
    前記複数の通信装置のそれぞれは、自装置内の前記エラー履歴情報を更新した際に、他の各装置内の前記エラー履歴情報をも更新させることによって、前記共通エラー履歴情報を構築することを特徴とする通信システム。
  31. 請求項29に記載の通信システムにおいて、
    前記複数の通信装置と通信することが可能なサーバ、
    をさらに備え、
    前記共通エラー履歴情報は、前記サーバに設けられ、
    前記複数の通信装置のそれぞれは、前記サーバに設けられた前記共通エラー履歴情報にアクセスして前記エラー履歴情報を取得することを特徴とする通信システム。
  32. 請求項31に記載の通信システムにおいて、
    前記サーバと通信することが可能な上位サーバ、
    をさらに備え、
    前記サーバは、前記一のエラーの解消策が既に得られているか否かを前記上位サーバに問い合わせ、
    前記サーバは、前記一のエラーの解消策が既に得られている旨の問合せ結果を前記上位サーバから受信すると、前記サーバに格納された前記エラー履歴情報における実行制御情報を更新し、前記一のエラーの発生時と同じ通信条件を有する前記新たなデータ通信に関する前記通信パケット群の前記取得処理を前記複数の通信装置のそれぞれに実行させないことを特徴とする通信システム。
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