JP2015228194A - クラウドサービス中継装置及びプログラム - Google Patents

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一誠 高橋
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勝彦 穐田
健朗 浜
Takero Hama
健朗 浜
俊和 川口
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俊和 川口
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Takeshi Maekawa
武士 前川
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Abstract

【課題】クラウドサービスの利便性を低下させることなく、クラウドサーバーの記憶容量不足を解消できるようにする。【解決手段】クラウドサービス中継装置8は、クラウドサーバーの記憶領域を保存先記憶領域として特定し、当該保存先記憶領域にデータを保存可能な残り容量の有無を検知する保存先特定部41と、保存先記憶領域にデータを保存可能な残り容量がないと判断された場合、データを保存可能な他の記憶領域を代替記憶領域として選択する代替領域選択部42と、代替記憶領域が選択された場合、データを代替記憶領域に保存すると共に、当該クラウドサービス中継装置8へのリンク情報を生成して保存先記憶領域に保存するデータ保存処理部43と、情報処理端末からリンク情報に基づくアクセスに基づきクラウドサーバーからデータを取得して情報処理端末に送信するサービス中継部44と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、クラウドサービス中継装置及びプログラムに関し、特にクラウドサーバーにデータを保存するための技術に関する。
近年、インターネットなどのクラウド上に設置されたクラウドサーバーにより、データ記憶サービス(ストレージサービス)を含む様々なクラウドサービスが提供されている。クラウドサービスは、インターネットに接続可能な環境下であれば、いつでもどこからでも利用可能であるため利便性が高い。そのようなクラウドサービスを例えば企業などが利用する場合、所属グループやプロジェクトグループなどのグループ毎にクラウドサーバーの記憶領域を割り当て、各記憶領域に記憶容量の上限値が設定される。
ところで、ビジネスにおいては、プロジェクトの進行状況などに応じて一時的に膨大なデータが発生することがある。そのようなデータをクラウドサーバーにアップロードして予め割り当てられた記憶領域に保存し、同一グループに属する複数ユーザーで共有しようとすると、その記憶領域に設定された記憶容量の上限値を超えてしまうことがある。この場合、ユーザーは、サービス提供業者との契約を一時的に変更してそのグループに割り当てられた記憶領域の記憶容量を増加させる必要があり、煩わしい作業が発生するという問題がある。
このような問題を解決する手法のひとつとして、クラウドサーバーにデータをアップロードする際にエラーが発生した場合、クラウドサーバーに設定されている共有アカウントを用いてクラウドサーバーの他のフォルダ(記憶領域)にデータをアップロードする技術が提案されている(例えば特許文献1)。この従来技術では、ユーザーがクラウドサーバーにアップロードする際にエラーが発生すると、そのユーザーの共有アカウントとして予め設定された代行ユーザーの一覧が表示され、その一覧の中から選択された代行ユーザーに対して代行依頼メールが送信される。その後、代行ユーザーが代行依頼メールに基づいてWebサーバーにアクセスし、代行アップロードを承諾することにより、代行ユーザーによるクラウドサーバーへのアップロードが開始されるようになる。
特開2013−51597号公報
しかしながら、特許文献1の従来技術では、エラー発生によりクラウドサーバーへアップロードすることができなかったデータは、代行ユーザーによるアップロードが開始されるまでに時間を要する。そのため、クラウドサーバーへのアップロードが必要なデータを直ちにクラウドサーバーへ保存することができない。
また複数のユーザーが一つの共有フォルダを使用している場合、ある一人のユーザーが代行ユーザーを選択してその代行ユーザーのフォルダにデータをアップロードしても、他のユーザーにとってはアップロードデータがどのフォルダに保存されたのかを確認することができない。そのため、本来なら複数のユーザーで共有すべきデータであっても、代行アップロードが行われたデータはそれら複数のユーザーで共有することができなくなる。
このように従来の記憶容量不足を解消する手法は、クラウドサーバーによって提供されるクラウドサービスの利便性を著しく低下させるものである。
本発明は、上記課題を解決することを目的としてなされたものであり、クラウドサーバーによって提供されるクラウドサービスの利便性を低下させることなく、記憶容量不足を解消できるようにしたクラウドサービス中継装置及びプログラムを提供するものである。
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、データ記憶サービスを含むクラウドサービスを提供するクラウドサーバーと、前記クラウドサーバーによって提供されるクラウドサービスを利用する情報処理端末との通信を中継するクラウドサービス中継装置であって、前記クラウドサーバーに設けられた複数の記憶領域のそれぞれにアクセスするためのアカウント情報と、前記複数の記憶領域のそれぞれにアクセス可能なユーザーを登録したユーザー情報とを記憶する記憶手段と、前記ユーザー情報に登録されたユーザーの指示に基づいて前記クラウドサーバーにデータをアップロードして保存するとき、前記複数の記憶領域のうちから、当該ユーザーがアクセス可能な記憶領域を保存先記憶領域として特定し、当該保存先記憶領域にアップロードデータを保存可能な残り容量があるか否かを検知する保存先特定手段と、前記保存先特定手段によって前記保存先記憶領域に前記アップロードデータを保存可能な残り容量が存在しないと判断された場合、前記複数の記憶領域のうちから前記アップロードデータを保存可能な他の記憶領域を代替記憶領域として選択する代替領域選択手段と、前記代替領域選択手段によって前記代替記憶領域が選択された場合、前記アップロードデータを前記クラウドサーバーに送信して前記代替記憶領域に保存すると共に、当該クラウドサービス中継装置にアクセスするためのアクセス情報と、前記代替記憶領域に保存した前記アップロードデータを識別するための識別情報とを含むリンク情報を生成し、当該リンク情報を前記保存先記憶領域に保存するデータ保存処理手段と、前記情報処理端末から前記リンク情報に基づくアクセスを検知したとき、前記情報処理端末から送信される前記識別情報に基づいて前記代替記憶領域と前記代替記憶領域に保存した前記アップロードデータとを特定し、前記クラウドサーバーから前記アップロードデータを取得して前記情報処理端末に送信するサービス中継手段と、を備えることを特徴とする構成である。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のクラウドサービス中継装置において、前記代替領域選択手段は、前記複数の記憶領域のうち、前記保存先記憶領域と同一のサービスが設定されている他の記憶領域を前記代替記憶領域として選択することを特徴とする構成である。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載のクラウドサービス中継装置において、前記保存先記憶領域にデータ更新毎のデータバックアップサービスが設定されている場合、前記代替領域選択手段は、前記複数の記憶領域のうちからデータバックアップサービスが設定されている他の記憶領域を前記代替記憶領域として選択することを特徴とする構成である。
請求項4に係る発明は、請求項3に記載のクラウドサービス中継装置において、前記サービス中継手段は、前記情報処理端末から前記代替記憶領域に保存した前記アップロードデータのバックアップ履歴が要求された場合、前記保存先記憶領域と前記代替記憶領域との双方からバックアップ履歴情報を取得して統合し、前記アップロードデータに関する統合した履歴情報を前記情報処理端末に送信することを特徴とする構成である。
請求項5に係る発明は、請求項3又は4に記載のクラウドサービス中継装置において、前記サービス中継手段は、前記情報処理端末から前記代替記憶領域に保存した前記アップロードデータの過去のデータが要求された場合、前記保存先記憶領域と前記代替記憶領域との双方からバックアップ履歴情報を取得し、当該過去のデータが前記保存先記憶領域と前記代替記憶領域とのいずれに保存されているかを特定し、特定した記憶領域から当該過去のデータを取得して前記情報処理端末に送信することを特徴とする構成である。
請求項6に係る発明は、請求項3乃至5のいずれかに記載のクラウドサービス中継装置において、前記複数の記憶領域のうちに、前記アップロードデータを保存可能であり、且つ、データバックアップサービスが設定された他の記憶領域が存在しない場合、データバックアップサービスを代替して行う代替サービス提供手段、を更に備えることを特徴とする構成である。
請求項7に係る発明は、請求項1乃至6のいずれかに記載のクラウドサービス中継装置において、前記データ保存処理手段は、前記代替記憶領域に保存した前記アップロードデータが更新されることに伴い、前記保存先記憶領域に保存した前記リンク情報に含まれる前記識別情報を更新することを特徴とする構成である。
請求項8に係る発明は、請求項1乃至7のいずれかに記載のクラウドサービス中継装置は、前記データ保存処理手段は、前記アップロードデータを前記代替記憶領域に保存するとき、前記アップロードデータを暗号化することを特徴とする構成である。
請求項9に係る発明は、請求項8に記載のクラウドサービス中継装置において、前記サービス中継手段は、前記代替記憶領域に保存された前記アップロードデータを取得して前記情報処理端末に送信するとき、暗号化された前記アップロードデータを復号化して送信することを特徴とする構成である。
請求項10に係る発明は、請求項1乃至9に記載のクラウドサービス中継装置において、前記データ保存処理手段は、前記識別情報を含む前記リンク情報を生成するとき、前記識別情報を暗号化することを特徴とする構成である。
請求項11に係る発明は、請求項1乃至10のいずれかに記載のクラウドサービス中継装置において、前記データ保存処理手段は、前記代替記憶領域に前記アップロードデータを保存するとき、前記アップロードデータにアクセスするためのパスワードを付加し、前記サービス中継手段は、前記情報処理端末から送信される前記識別情報に基づいて前記代替記憶領域に保存された前記アップロードデータにアクセスする際、前記情報処理端末に対して前記パスワードの入力を促すことを特徴とする構成である。
請求項12に係る発明は、請求項1乃至11のいずれかに記載のクラウドサービス中継装置において、前記データ保存処理手段は、前記代替記憶領域に前記アップロードデータを保存するとき、前記アップロードデータに対して一般ユーザーが削除できないアクセス権限を付与することを特徴とする構成である。
請求項13に係る発明は、請求項1乃至12のいずれかに記載のクラウドサービス中継装置において、前記データ保存処理手段は、前記アップロードデータを前記クラウドサーバーに送信する際、自機の処理負荷が所定負荷よりも大きいときには前記アップロードデータを前記記憶手段に一時的に保存し、自機の処理負荷が前記所定負荷よりも小さくなった後に前記記憶手段から前記アップロードデータを読み出して前記クラウドサーバーへ送信することを特徴とする構成である。
請求項14に係る発明は、請求項1乃至13のいずれかに記載のクラウドサービス中継装置において、前記クラウドサービス中継装置はスキャン機能を有する画像処理装置によって構成され、データ保存処理手段は、前記スキャン機能によって取得された画像データを前記代替記憶領域へ保存することが可能であることを特徴とする構成である。
請求項15に係る発明は、請求項1乃至14のいずれかに記載のクラウドサービス中継装置において、前記クラウドサービス中継装置はプリント機能を有する画像処理装置によって構成され、前記サービス中継手段は、前記代替記憶領域に保存された前記アップロードデータを取得して前記プリント機能により印刷出力を行うことが可能であることを特徴とする構成である。
請求項16に係る発明は、データ記憶サービスを含むクラウドサービスを提供するクラウドサーバーと、前記クラウドサーバーによって提供されるクラウドサービスを利用する情報処理端末との通信を中継するコンピュータにおいて実行されるプログラムであって、前記コンピュータに、前記クラウドサーバーに設けられた複数の記憶領域のそれぞれにアクセスするためのアカウント情報と、前記複数の記憶領域のそれぞれにアクセス可能なユーザーを登録したユーザー情報とを所定の記憶手段に記憶するステップと、前記ユーザー情報に登録されたユーザーの指示に基づいて前記クラウドサーバーにデータをアップロードして保存するとき、前記複数の記憶領域のうちから、当該ユーザーがアクセス可能な記憶領域を保存先記憶領域として特定し、当該保存先記憶領域にアップロードデータを保存可能な残り容量があるか否かを検知するステップと、前記保存先記憶領域に前記アップロードデータを保存可能な残り容量が存在しないと判断された場合、前記複数の記憶領域のうちから前記アップロードデータを保存可能な他の記憶領域を代替記憶領域として選択するステップと、前記代替記憶領域が選択された場合、前記アップロードデータを前記クラウドサーバーに送信して前記代替記憶領域に保存すると共に、前記コンピュータにアクセスするためのアクセス情報と、前記代替記憶領域に保存した前記アップロードデータを識別するための識別情報とを含むリンク情報を生成し、当該リンク情報を前記保存先記憶領域に保存するステップと、前記情報処理端末から前記リンク情報に基づくアクセスを検知したとき、前記情報処理端末から送信される前記識別情報に基づいて前記代替記憶領域と前記代替記憶領域に保存した前記アップロードデータとを特定し、前記クラウドサーバーから前記アップロードデータを取得して前記情報処理端末に送信するステップと、を実行させることを特徴とする構成である。
本発明によれば、クラウドサーバーによって提供されるクラウドサービスの利便性を低下させることなく、クラウドサーバーの記憶容量不足を解消することができるようになる。
クラウドサービス提供システムの概念的な一構成例を示す図である。 クラウドサービス中継装置として機能する画像処理装置のハードウェア構成及び機能構成の一例を示す図である。 アカウント情報の一例を示す図である。 ユーザー情報の一例を示す図である。 データアップロード時に画像処理装置及びクラウドサーバーにおいて行われる処理プロセスを示す図である。 ジョブ履歴情報に記録される履歴情報の一例を示す図である。 クラウドサーバーの記憶装置に保存されるデータの例を示す図である。 リンク情報の一例を示す図である。 情報処理端末が代替記憶領域に保存された文書データを取得するまでの処理プロセスを示す図である。 バックアップ履歴情報の統合処理の概念を示す図である。 バックアップ履歴情報の例を示す図である。 画像処理装置によって行われる処理手順の一例を示すフローチャートである。 連携ジョブ実行処理の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。 アップロード処理の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。 サービス中継処理の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。 クラウドサービス中継装置の一変形例を示す図である。
以下、本発明に関する好ましい実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。尚、以下に説明する実施形態において互いに共通する部材には同一符号を付しており、それらについての重複する説明は省略する。
図1は、本発明の一実施形態であるクラウドサービス提供システム1の構成概念を示す図である。クラウドサービス提供システム1は、インターネットなどのクラウド2に設けられるクラウドサーバー3と、MFP(Multifunction Peripherals)などによって構成される画像処理装置6と、スマートフォンやタブレット端末、パーソナルコンピュータなどによって構成される情報処理端末7とを備えており、これら各装置が有線又は無線による通信を行うことが可能な構成である。
クラウドサーバー3は、インターネットを介してクラウドサービスを提供するサーバーである。クラウドサーバー3はハードディスクドライブ(HDD)などで構成される記憶装置4を備えており、その記憶装置4には第1記憶領域4a及び第2記憶領域4bを含む複数の記憶領域が予め設定されている。クラウドサーバー3は、それら複数の記憶領域のそれぞれにデータを記憶して保存するデータ記憶サービス(ストレージサービス)をクラウドサービスとして提供する。またクラウドサーバー3は、データ記憶サービスだけでなく、例えばデータバックアップサービスなどの付加サービスをクラウドサービスとして提供することも可能である。データバックアップサービスとは、各記憶領域に記憶されたデータが更新された場合、更新前のデータを残したまま、更新後のデータを追加記憶することにより、更新前のデータをバックアップデータとして保存するサービスであり、個々のデータのバックアップ履歴情報を保持してバックアップデータを管理するサービスである。尚、本実施形態では、1つのクラウドサーバー3によってクラウドサービスが提供される場合を例示しているが、クラウド2に設けられる複数のクラウドサーバー3によってクラウドサービスが提供されるものであっても構わない。
クラウドサーバー3は、第1記憶領域4a及び第2記憶領域4bを含む複数の記憶領域のそれぞれにアクセス権を付与したアカウントを設定している。そのため、インターネットを経由して画像処理装置6又は情報処理端末7からのアクセスを検知すると、クラウドサーバー3は、画像処理装置6又は情報処理端末7から送信されるアカウント名及びパスワードにより正規アクセスか否かの認証を行い、正規アクセスである場合にはアカウント名などに対応付けられた記憶領域へのアクセスを許可し、アカウント名などに対応付けられていない記憶領域へのアクセスを制限する。クラウドサーバー3により特定の記憶領域へのアクセスが許可されると、画像処理装置6又は情報処理端末7は、その特定の記憶領域に対してデータをアップロードしたり、その特定の記憶領域からデータをダウンロードしたりすることが可能となる。
画像処理装置6は、原稿を読み取って画像データを生成するスキャン機能、入力画像データに基づいて印刷出力を行うプリント機能、公衆電話回線を介してFAXデータの送受信を行うFAX機能などの画像処理機能を備えている。この画像処理装置6は、オフィスなどのローカルネットワーク5内に設置され、そのローカルネットワーク5を介してクラウド2に接続することにより、クラウド2に設置されたクラウドサーバー3と通信を行うことが可能である。したがって、画像処理装置6は、スキャン機能により原稿を読み取って生成したデータをクラウドサーバー3へアップロードしたり、クラウドサーバー3に記憶されているデータをダウンロードしてプリント機能による印刷出力を行ったりすることができる。
情報処理端末7は、例えば個々のユーザーが占有して使用する装置であり、無線によりオフィス内のローカルネットワーク5やインターネットなどに接続して通信する機能を有している。このような情報処理端末7は、ユーザーがオフィスから持ち出して外出先において使用することも可能である。そのため、ユーザーは、情報処理端末7を操作することにより、いつでもどこからでもクラウドサーバー3に直接アクセスしてクラウドサーバー3によって提供されるクラウドサービスを利用することが可能であり、記憶装置4に記憶されているデータを閲覧したり、編集したりすることができる。
本実施形態では、上記のようなクラウドサービス提供システム1において、クラウドサーバー3の記憶装置4に設けられる第1記憶領域4a及び第2記憶領域4bを含む複数の記憶領域のそれぞれに対し、少なくとも一人のユーザーが所属する所属グループやプロジェクトグループなどのグループが予め割り当てられると共に、それら複数の記憶領域に対して記憶容量の上限値が予め個別に設定される場合を例示する。例えば、第1記憶領域4aにはグループAに割り当てられ、記憶容量の上限値として10GBが設定されると共に、第2記憶領域4bにはグループBが割り当てられ、記憶容量の上限値として10GBが設定される。したがって、本実施形態では、各グループに所属するユーザーは、自身が所属するグループに割り当てられた記憶領域を、記憶容量の上限値以下の範囲内で、グループ内の他のユーザーと共有して利用することができる。ただし、クラウドサーバー3に設けられる各記憶領域は必ずしもグループ毎に割り当てられるものでなくても良く、ユーザー毎に割り当てられるものであっても構わない。
そして本実施形態の画像処理装置6は、クラウドサービス中継装置8として機能し、クラウドサーバー3と、情報処理端末7との通信を中継することができるように構成される。例えば画像処理装置6は、グループAに所属するユーザーの指示操作に基づき、スキャン機能で生成したデータをクラウドサーバー3へアップロードし、当該ユーザーが利用可能な第1記憶領域4aにアップロードデータを保存するとき、第1記憶領域4aにアップロードデータを保存可能な残り容量(空き容量)が存在せず、別の第2記憶領域4bに十分な残り容量が存在すれば、その第2記憶領域4bを代替記憶領域として選択する。そして画像処理装置6は、代替記憶領域として選択した第2記憶領域4bに対してアップロードデータを保存する。この場合、グループAに所属するユーザーは、アップロードデータの保存された第2記憶領域4bに対するアクセス権を保持していない。そのため、画像処理装置6は、代替記憶領域にアップロードデータを保存した後、図1において破線矢印で示すように、グループAに所属するユーザーがクラウドサービスを利用する際に行われるクラウドサーバー3と情報処理端末7との通信を中継し、代替記憶領域に対するアクセス権を保持していないユーザーがクラウドサービスを利用できるように制御する。以下、このような画像処理装置6について詳しく説明する。
図2は、クラウドサービス中継装置8として機能する画像処理装置6のハードウェア構成及び機能構成の一例を示す図である。この画像処理装置6は、CPUとメモリから成る制御部10と、ユーザーが画像処理装置6を操作する際のユーザーインタフェースとなる操作パネル11と、画像処理装置6をローカルネットワーク5に接続して通信を行うための通信インタフェース14と、ハードディスクドライブ(HDD)などで構成される記憶部15と、プリンタ部16と、スキャナ部17と、FAX部18とを備える。操作パネル11は、ユーザーに対して各種情報を表示する表示部12と、ユーザーからの操作を受け付ける操作部13とを備えている。プリンタ部16は、入力する画像データに基づいて印刷出力を行うためのものである。スキャナ部17は、原稿を読み取って画像データを生成する。FAX部18は、FAXデータの送受信を行うものである。
記憶部15には、アカウント情報21と、ユーザー情報22と、ジョブ履歴情報23と、プログラム24とが記憶される。アカウント情報21は、クラウドサーバー3の記憶装置4に設けられた複数の記憶領域4a,4bのそれぞれにアクセスするための情報である。ユーザー情報22は、画像処理装置6を使用するユーザーであって、クラウドサーバー3にアクセスすることが可能なユーザーを登録した情報である。ジョブ履歴情報23は、画像処理装置6において実行したジョブの履歴を記録した情報である。プログラム24は、制御部10のCPUによって実行されるプログラムであり、画像処理装置6をクラウドサービス中継装置8として動作させるためのプログラムである。
図3は、アカウント情報21の一例を示す図である。アカウント情報21は、クラウド名21a、アカウント21b、アドレス21c、容量上限値21d及び付加サービス21eに関する情報を記録した情報である。クラウド名21aは、第1記憶領域4a及び第2記憶領域4bを含む複数の記憶領域のそれぞれに対応する名称を登録した情報である。本実施形態では、クラウドサーバー3に設けられた複数の記憶領域のそれぞれにアクセス可能なユーザーが異なるため、それら複数の記憶領域が異なるクラウド名で登録されている。図3では、グループAに所属するユーザーがアクセス可能な第1記憶領域4aがクラウドαとして登録されており、グループBに所属するユーザーがアクセス可能な第2記憶領域4bがクラウドβとして登録されている。アカウント21bは、各記憶領域に対してアクセスしてログインするための認証情報としてアカウント名とパスワードとを予め登録した情報である。アドレス21cは、クラウドサーバー3の各記憶領域にアクセスするためのアドレス情報である。容量上限値21dは、各記憶領域に予め予め設定された記憶容量の上限値に関する情報である。また付加サービス21eは、データ記憶サービス以外の付加サービスとして各記憶領域に設定されるクラウドサービスに関する情報である。例えば第1記憶領域4a及び第2記憶領域4bに対応する付加サービス21eには、付加サービスとして、データバックアップサービスが設定されていることを示す情報が記録されている。このようなアカウント情報21は、例えばプログラム24のインストール時に管理者などによって作成され、記憶部15に予め保存される。
図4は、ユーザー情報22の一例を示す図である。ユーザー情報22は、ユーザー名22a、ユーザーID22b、パスワード22c、所属グループ22d、追加パスワード22e及び非公開22fに関する情報を記録した情報である。ユーザー名22aは、各グループに所属するユーザー名を登録した情報である。ユーザーID22bは、各ユーザーを識別するための情報である。パスワード22eは、各ユーザーに対して個別に設定された認証情報である。所属グループ22dは、各ユーザーが所属するグループ名を登録した情報である。追加パスワード22eは、ユーザー個人のパスワード22cに対して追加設定されるパスワードであり、例えばグループ毎に同一のパスワードが設定された認証情報である。非公開22fは、各ユーザーがクラウドサーバー3にアップロードしたデータを他グループのユーザーに対して非公開とするか否かを予め設定した情報である。このようなユーザー情報22は、アカウント情報21と同様、例えばプログラム24のインストール時に管理者などによって作成され、記憶部15に予め保存される。
図2に戻り、制御部10は、CPUが記憶部15からプログラム24を読み出して実行することにより、ジョブ制御部31及びサーバー連携部32として機能する。ジョブ制御部31は、プリンタ部16、スキャナ部17及びFAX部18のそれぞれを動作させて画像処理装置6におけるジョブの実行を制御する。例えば、プリントジョブの場合、ジョブ制御部31は、印刷対象となる画像データをプリンタ部16へ出力して当該画像データに基づく印刷出力を行わせる。またスキャンジョブの場合、ジョブ制御部31は、スキャナ部17を駆動して原稿の読み取り動作を行わせ、それに伴って生成される画像データを取得して出力する。
サーバー連携部32は、クラウドサーバー3との連携した動作を行うための処理部であり、通信インタフェース14を介してクラウドサーバー3と通信を行いつつ、各種の処理を行うように構成される。このサーバー連携部32は、ジョブ制御部31とも連携可能であり、スキャンジョブの実行によって得られた画像データをクラウドサーバー3へアップロードしたり、プリントジョブの実行のためにクラウドサーバー3から印刷対象となるデータをダウンロードしたりすることができる。
例えばクラウドサーバー3と連携して行うスキャンジョブの1つに、「スキャンtoバインド」というジョブがある。このジョブは、原稿を読み取って得られたデータを、クラウドサーバー3に既に保存されている文書データに結合(バインド)して新たな文書データとしてクラウドサーバー3に保存するジョブである。ユーザーによって「スキャンtoバインド」のジョブが指定されると、ジョブ制御部31は、ユーザーによってスキャナ部17にセットされた原稿の読み取り動作を行い、それによって生成された画像データを取得する。またサーバー連携部32は、クラウドサーバー3からユーザーによって指定された文書データをダウンロードし、その文書データをジョブ制御部31へ出力する。ジョブ制御部31は、サーバー連携部32によってダウンロードされた文書データを取得すると、その文書データに対し、スキャン機能で生成されたデータを結合して1つの文書データを生成し、その結合文書データをサーバー連携部32へ出力する。そしてサーバー連携部32は、結合文書データをクラウドサーバー3へアップロードして保存することにより、「スキャンtoバインド」のジョブが終了する。このようにサーバー連携部32は、ジョブ制御部31と連携しながらジョブを実行することもできる。
またサーバー連携部32は、ジョブ制御部31と連携することなく、それ単独でも動作可能である。例えばサーバー連携部32は、ユーザーが操作する情報処理端末7とクラウドサーバー3との通信を中継してクラウドサーバー3によって提供されるクラウドサービスを情報処理端末7において利用できるようにする。
このようなサーバー連携部32は、保存先特定部41と、代替領域選択部42と、データ保存処理部43と、サービス中継部44と、代替サービス提供部45とを備えている。このうち、保存先特定部41、代替領域選択部42及びデータ保存処理部43は、クラウドサーバー3に対してデータをアップロードする際に機能する処理部である。またサービス中継部44及び代替サービス提供部45は、クラウドサーバー3によって提供されるクラウドサービスを中継する処理部である。
まずサーバー連携部32がクラウドサーバー3にデータをアップロードする際の処理について説明する。保存先特定部41は、クラウドサーバー3に対してデータをアップロードする際に、その保存先となる記憶領域を特定する処理部である。例えば、あるユーザーが画像処理装置6にログインしてクラウドサーバー3へデータをアップロードすることを指示した場合、保存先特定部41は、アカウント情報21及びユーザー情報22を参照し、クラウドサーバー3に設けられた複数の記憶領域のうちから、当該ユーザーがアクセス可能な記憶領域を保存先記憶領域として特定する。例えばユーザーAが画像処理装置6にログインした場合、保存先特定部41は、ユーザー情報22を参照することによりユーザーAがグループAに所属することを特定し、更にアカウント情報21を参照することによりユーザーAがアクセス可能な第1記憶領域4aを保存先記憶領域として特定する。
また保存先特定部41は、保存先記憶領域を特定すると、その保存先記憶領域にアップロードデータを保存可能な残り容量があるか否かを検知する機能を有している。例えば、保存先特定部41は、後述するデータ保存処理部43が保存先記憶領域に対してデータをアップロードする処理を開始した後、クラウドサーバー3から残り容量不足によるエラー通知を受けると、そのエラー通知によって保存先記憶領域にアップロードデータを保存可能な残り容量が存在しないことを検知する。保存先特定部41は、保存先記憶領域にアップロードデータを保存可能な残り容量が存在しないことを検知すると、代替領域選択部42を機能させる。
代替領域選択部42は、保存先特定部41によって保存先記憶領域の容量不足が検知された場合に機能し、複数の記憶領域のうちから保存先記憶領域とは異なる記憶領域であってアップロードデータを保存可能な1つの記憶領域を代替記憶領域として選択する。例えば、ユーザーAがアクセス可能な第1記憶領域4aの残り容量がアップロードデータのデータ量よりも少ないとき、ユーザーAがアクセス権を保持していない第2記憶領域4bにアップロードデータを保存可能な残り容量が存在すれば、代替領域選択部42は、第2記憶領域4bを代替記憶領域として選択する。
またアップロードデータを保存可能な残り容量を有する複数の記憶領域が存在する場合、代替領域選択部42は、それら複数の記憶領域のうち、保存先記憶領域と同一のサービス(付加サービス)が設定されている他の記憶領域を代替記憶領域として選択する。例えば、図3に示したように保存先記憶領域である第1記憶領域4aにデータバックアップサービスが設定されていれば、保存先記憶領域と同一のサービスが設定されている第2記憶領域4bを代替記憶領域として選択する。これにより、代替記憶領域にデータを保存する場合でも、保存先記憶領域に設定されているサービスと同じサービスの提供を受けることができるようになる。
ただし、アップロードデータを保存可能な残り容量を有する他の記憶領域は、必ずしも保存先記憶領域と同一のサービスが設定されているとは限らない。そのため、代替記憶領域の候補として抽出された記憶領域に保存先記憶領域と同一のサービスが設定されておらず、他にアップロードデータを保存可能な残り容量を有する記憶領域が存在しない場合、代替領域選択部42は、代替記憶領域の候補として抽出された記憶領域を代替記憶領域として選択する。
データ保存処理部43は、通信インタフェース14を介してアップロードデータをクラウドサーバー3に送信して保存する処理を行う。保存先特定部41によって保存先記憶領域が特定されると、データ保存処理部43は、アカウント情報21に記憶されている保存先記憶領域に対応したアカウント名及びパスワードを読み出し、それらアカウント名及びパスワードを用いてクラウドサーバー3に自動ログインし、クラウドサーバー3へのアップロードデータの送信を開始して保存先記憶領域にアップロードデータを保存する。データ保存処理部43は、アップロードデータの送信を開始してから終了するまでの間に、クラウドサーバー3から残り容量不足によるエラー通知を受信すると、アップロードデータの送信処理を中断し、保存先特定部41にエラー通知を出力する。これにより、保存先特定部41が容量不足を検知すると、代替領域選択部42が機能し、代替記憶領域が選択される。このとき、代替領域選択部42は、アカウント情報21に記憶されている他の記憶領域のアカウント名及びパスワードを用いてクラウドサーバー3に自動ログインし、他の記憶領域の残り容量に関する情報を取得し、その取得した情報に基づいてアップロードデータを保存可能な代替記憶領域を選択する。
データ保存処理部43は、代替領域選択部42によって代替記憶領域が選択された場合、アカウント情報21に記憶されている代替記憶領域に対応したアカウント名及びパスワードを読み出し、それらアカウント名及びパスワードを用いてクラウドサーバー3に自動ログインし、クラウドサーバー3へのアップロードデータの送信を再び開始して代替記憶領域にアップロードデータを保存する。代替記憶領域の残り容量はアップロードデータを保存するのに十分な容量であることが予め代替領域選択部42によって確認されているため、代替記憶領域に対するデータ送信で再びエラーが発生することはない。そのため、データ保存処理部43は、代替記憶領域に対してアップロードデータを保存することができる。
データ保存処理部43は、代替領域選択部42によって選択された代替記憶領域にアップロードデータを保存した場合、当該画像処理装置6へアクセスするためのリンク情報D3(図8参照)を生成し、そのリンク情報D3を、保存先記憶領域へ保存する。尚、リンク情報D3の詳細については後述する。またデータ保存処理部43は、クラウドサーバー3へのデータアップロードに伴う履歴情報を生成する。この履歴情報には、ユーザーによって指定されたジョブの実行を開始してから終了するまでに行われる各種処理の処理内容や処理結果などが詳細に記述される。そしてデータ保存処理部43は、生成した履歴情報を、記憶部15のジョブ履歴情報23に記録して保存する。
ここで「スキャンtoバインド」のジョブを例に挙げて、画像処理装置6からクラウドサーバー3にアップロードデータを送信して保存する処理プロセスについて説明する。図5は、画像処理装置6及びクラウドサーバー3において行われる処理プロセスを示す図である。尚、図5では、グループAに所属するユーザーAが画像処理装置6にログインし、第1記憶領域4aに保存されている文書D1をバインド対象として指定したうえで「スキャンtoバインド」のジョブの実行を指示した場合を例示している。
図5に示すように、ユーザーAによってジョブの実行が指示されると、画像処理装置6は、ジョブ制御部31を機能させ、原稿を読み取るスキャン動作を行う(プロセスP1)。スキャン動作が終了して画像データが生成されると、画像処理装置6は、サーバー連携部32を機能させ、ユーザーAがアクセス可能な第1記憶領域4aに自動ログインし(プロセスP2)、第1記憶領域4aからバインド対象である文書データD1をダウンロードする(プロセスP3)。そしてジョブ制御部31は、ダウンロードされた文書データD1に対し、スキャン機能によって生成された画像データを結合し、新たな文書データD2を生成する(プロセスP4)。その後、サーバー連携部32の保存先特定部41が機能し、ユーザーAがアクセス可能な第1記憶領域4aが文書データD2の保存先記憶領域として特定される。そしてデータ保存処理部43は、新たな文書データD2を保存先記憶領域として特定された第1記憶領域4aにアップロードする処理を開始する(プロセスP5)。このとき、文書データD2が例えば10MBを超えている場合、ユーザーAがアクセス可能な第1記憶領域4aの残り容量が不足し、クラウドサーバー3においてエラーが発生し(プロセスP6)、クラウドサーバー3から画像処理装置6にエラー通知が送信される(プロセスP7)。このエラー通知により、画像処理装置6において代替領域選択部42が機能する。代替領域選択部42は、アカウント情報21に登録されている複数の記憶領域のうちから文書データD2を保存可能な記憶領域を検索し(プロセスP8)、文書データD2を保存可能な第2記憶領域4bを代替記憶領域として選択する(プロセスP9)。その後、データ保存処理部43は、文書データD2を代替記憶領域として選択された第2記憶領域4bにアップロードして保存する処理を開始する(プロセスP10)。
このとき、データ保存処理部43は、第1記憶領域4aへのアップロードを行う場合と異なり、第2記憶領域4bにアップロードする文書データD2を所定の暗号化鍵で暗号化したり、或いは、文書データD2に対してグループAに設定された追加パスワードを設定したりしてアップロードすることが好ましい。アップロードデータの暗号化や追加パスワードの設定により、代替記憶領域にアクセス可能な他のグループのユーザーがアップロードデータの内容を閲覧できない状態となるため、他のグループのユーザーに秘匿した状態でアップロードデータを代替記憶領域に保存しておくことができる。
またデータ保存処理部43は、代替記憶領域である第2記憶領域4bに文書データD2をアップロードするとき、文書データD2に対して一般ユーザーが削除できないアクセス権限を付与することが好ましい。これにより、第2記憶領域4bにアクセス可能なグループBのユーザーによって文書データD2が勝手に削除されてしまうことを防止することができる。
そしてクラウドサーバー3は、画像処理装置6から送信される文書データD2を受信すると、その文書データD2を第2記憶領域4bに保存する(プロセスP11)。またデータ保存処理部43は、文書データD2のアップロード処理が終了すると、リンク情報D3を生成し(プロセスP12)、リンク情報D3を第1記憶領域4aにアップロードして保存する処理を行う(プロセスP13)。これに伴い、クラウドサーバー3ではリンク情報D3が第1記憶領域4aに保存される(プロセスP14)。このとき、データ保存処理部43は、第1記憶領域4aに予め記憶されていたバインド対象の文書データD1のファイル変更しておくようにしても良い。そしてデータ保存処理部43は、上記一連のプロセスに基づく履歴情報を生成し、その履歴情報をジョブ履歴情報23に記録する(プロセスP15)。このような一連のプロセスが終了した後、画像処理装置6は、ユーザーAに対してジョブの実行完了を通知する。このとき、ユーザーAに対し、文書データD2を代替記憶領域である第2記憶領域4bに保存したことを通知する必要はない。
図6は、上記のような一連のプロセスによってジョブ履歴情報23に記録される履歴情報の一例を示す図である。ジョブ履歴情報23は、ジョブ番号23a、ジョブ内容23b、ユーザー名/アカウント名23c、ソースデバイス23d、デスティネイションデバイス23e、ステータス23f及び関連ジョブ23gに関する情報を記録した情報である。ジョブ番号23aは、画像処理装置6において行われる各プロセスに対してユニークに付与される番号である。ジョブ内容23bは、各プロセスで行われる処理内容を示す情報である。ユーザー名/アカウント名23cは、各プロセスを実行するときのユーザー名又はアカウント名を記録した情報である。ソースデバイス23dは、各プロセスにおいて処理対象となるデータの入力源を示す情報である。デスティネイションデバイス23eは、各プロセスにおいて処理対象となるデータの出力先を示す情報である。ステータス23fは、各プロセスにおける処理結果を示す情報である。更に関連ジョブ23gは、当該ジョブと関連するジョブのジョブ番号を記録した情報であり、例えば保存先記憶領域の容量不足によってアップロードデータを代替記憶領域に保存した場合にそれら一連のプロセスが関連ジョブとして記録される情報である。尚、図示を省略しているが、保存先記憶領域の容量不足によってアップロードデータを代替記憶領域に保存した場合には代替記憶領域に保存したアップロードデータのファイル名などを記録しておいても良い。画像処理装置6は、保存先記憶領域の容量不足によってアップロードデータを代替記憶領域に保存した場合に、図6に示すようなジョブ履歴情報23を記憶部15に保存しておくことにより、それ以降必要なときに代替記憶領域及び代替記憶領域に保存したアップロードデータを特定することができるようになる。
図7は、上記のような一連のプロセスによってクラウドサーバー3の記憶装置4に保存されるデータを示す図である。上述した一連のプロセスが行われることにより、図7に示すように、バインド対象となった元の文書データD1のファイル名が変更された文書データD4と、データ保存処理部43によって生成されたリンク情報D3とが第1記憶領域4aに保存された状態となる。また本来なら第1記憶領域4aに保存されるべきであった文書データD2は第2記憶領域4bに保存された状態となる。つまり、ユーザーAがアクセス可能な第1記憶領域4aには、文書データD2ではなく、データ保存処理部43によって自動生成されたリンク情報D3が記憶された状態となる。
図8は、リンク情報D3の一例を示す図である。リンク情報D3は、情報処理端末7において実行可能な実行ファイルとして生成される。つまり、リンク情報D3には、図8に示すように、画像処理装置6にアクセスするためのアクセス情報51と、ユーザーAやジョブに関する付属情報52と、パスワードなどの認証情報53と、文書データD2のファイル名などを含むファイル情報54と、情報処理端末7に対する実行コマンド55,56とが含まれる。
アクセス情報51は、画像処理装置6にアクセスするためのIPアドレスなどのアドレスを含む情報である。また付属情報52は、例えばユーザーAのユーザー名、所属グループ、「スキャンtoバインド」のジョブ番号などを組み合わせて所定の暗号化鍵で暗号化したコード情報である。また認証情報53は、例えばグループAのアカウント名、「スキャンtoバインド」のジョブ番号などを組み合わせて所定の暗号化鍵で暗号化したコード情報である。またファイル情報54は、代替記憶領域に保存した文書データD2を識別するための識別情報(ファイル名やファイル種類など)を所定の暗号化鍵で暗号化したコード情報である。つまり、アクセス情報51を除き、付属情報52、認証情報53及びファイル情報54のそれぞれは所定の暗号化鍵で暗号化されており、復号化しない限りそれらの情報の内容を把握することができないようになっている。またリンク情報D3に含まれる実行コマンド55は、上述の付属情報52と認証情報53とを付加してアクセス情報51に定められたアドレスにアクセスすることを命令するコマンドである。また実行コマンド56は、上述のファイル情報54に定義されたファイルを書き込み可能な状態でファイルオープンすることを要求させるコマンドである。
情報処理端末7は、上記のようなリンク情報D3を読み出して実行すると、付属情報52と認証情報53とを付加して画像処理装置6にアクセスし、更に画像処理装置6に対してファイル情報54に定義されたファイルを書き込み可能な状態でファイルオープンすることを要求する。このような情報処理端末7による処理は、全てリンク情報D3に定義されている。そのため、ユーザーは、情報処理端末7を操作してクラウドサーバー3にログインし、自身がアクセス可能な記憶領域にリンク情報D3が保存されていれば、そのリンク情報D3の実行を指示することにより、情報処理端末7がそのリンク情報D3を保存した画像処理装置6に対して自動アクセスするようになる。そして画像処理装置6は、情報処理端末7とクラウドサーバー3との通信を中継する処理を行うようになる。
尚、上記においては、データ保存処理部43が保存先記憶領域に対するアップロード処理を開始した後、クラウドサーバー3からエラー通知を受信した場合に、保存先特定部41が、保存先記憶領域にアップロードデータを保存可能な残り容量が存在しないことを検知する態様について説明した。しかし、保存先記憶領域にアップロードデータを保存可能な残り容量が存在するか否かを検知する態様は、必ずしも上述したものに限られない。例えば保存先特定部41は、保存先記憶領域を特定したタイミングでクラウドサーバー3に自動ログインし、保存先記憶領域の残り容量に関する情報を取得し、その情報に基づいてアップロードデータを保存可能な残り容量があるか否かを検知するようにしても良い。このような態様によれば、データ保存処理部43がアップロード処理を開始する前に、保存先記憶領域の容量不足を検知することができ、代替記憶領域を予め選択しておくことができるので処理効率が向上する。
またデータ保存処理部43は、アップロードデータをクラウドサーバー3に送信してアップロードするとき、画像処理装置6の処理負荷が所定負荷よりも大きいときにはクラウドサーバー3への送信タイミングを遅らせるようにしても良い。例えば、画像処理装置6の処理負荷が所定負荷よりも大きいとき、データ保存処理部43は、アップロードデータを記憶部15に一時的に保存する。このとき、クラウドサーバー3へのアップロードを指示したユーザーに対してはジョブの実行が完了したことを通知する。この通知により、ユーザーはジョブの実行終了を認識することができるので、画像処理装置6から離れることができる。そして画像処理装置6の処理負荷が所定負荷よりも小さくなったことを検知した後、データ保存処理部43は、記憶部15に一時保存しておいたアップロードデータを読み出してクラウドサーバー3へ送信する。このように画像処理装置6の負荷が所定負荷よりも大きいときには、データ保存処理部43によるアップロード処理を一時的に保留しておくことにより、画像処理装置6の処理負荷が著しく大きくなってしまうことを抑制することができる。
次に図2に戻り、画像処理装置6が情報処理端末7とクラウドサーバー3との通信を中継する場合の処理について説明する。画像処理装置6が情報処理端末7とクラウドサーバー3との通信を中継するようになると、サーバー連携部32においてサービス中継部44及び代替サービス提供部45が機能する。
サービス中継部44は、情報処理端末7からリンク情報D3に基づくアクセスを検知した場合に機能する。このサービス中継部44は、情報処理端末7のアクセス時に送信される付属情報52及び認証情報53を所定の復号化鍵で復号化し、付属情報52及び認証情報53のそれぞれに含まれている情報を抽出する。これにより、例えばユーザーAのユーザー名、所属グループ、「スキャンtoバインド」のジョブ番号、グループAのアカウント名などの情報が抽出される。そしてサービス中継部44は、抽出した情報に基づいてジョブ履歴情報23を参照し、データ保存処理部43が代替記憶領域に保存したジョブを特定する。これにより、データ保存処理部43によって保存された代替記憶領域も特定されることになる。このとき、ジョブ履歴情報23に、抽出した情報に一致するジョブが登録されていなければ、サービス中継部44は、データ保存処理部43によって保存されたジョブを特定することができない。そのため、サービス中継部44が付属情報52及び認証情報53に含まれる情報に基づいてジョブを特定する処理は、情報処理端末7からのアクセスが正規アクセスであるか否かを認証するための処理に相当する。例えば、不正ユーザーがリンク情報D3に含まれる付属情報52や認証情報53などを書き換えてアクセスしてきた場合には、ジョブ履歴情報23に記録されている情報とは一致しないため、サービス中継部44は、そのような情報処理端末7とクラウドサーバー3との通信を中継しない。
情報処理端末7からのアクセスが正規アクセスであった場合、サービス中継部44は、ファイルオープンを要求する実行コマンド56に含まれるファイル情報54を所定の復号化鍵で復号化し、代替記憶領域に保存された文書データD2を識別するための識別情報(ファイル名やファイル種類など)を取り出す。サービス中継部44は、その識別情報に基づいてデータ保存処理部43が代替記憶領域に保存したアップロードデータを特定する。そしてサービス中継部44は、クラウドサーバー3の代替記憶領域に自動ログインし、特定したデータを代替記憶領域からダウンロードして取得する。そしてサービス中継部44は、必要に応じてダウンロードしたデータを復号化した後、そのダウンロードしたデータを情報処理端末7に送信する。これにより、情報処理端末7のユーザーは、特に意識することなく、画像処理装置6を経由してクラウドサーバー3の代替記憶領域に保存されている文書データD2を取得することができるようになる。つまり、サービス中継部44は、情報処理端末7において文書データD2を適切に利用することができるように、クラウドサーバー3によって提供されるクラウドサービスを中継するのである。
例えば、上述したようにユーザーAが画像処理装置6を操作してジョブを実行させることにより、代替記憶領域として選択された第2記憶領域4bに文書データD2が保存された場合、ユーザーAは、文書データD2が第2記憶領域4bに保存されたことを知らない。その後、ユーザーA或いはユーザーA以外のグループAに所属するユーザーが文書データD2を閲覧しようとしてクラウドサーバー3にログインし、第1記憶領域4aにアクセスした場合、第1記憶領域4aには文書データD2が保存されておらず、文書データD2の代わりにリンク情報D3が保存されていることに気付く。そのような場合、リンク情報D3を実行させることにより、情報処理端末7が自動的に画像処理装置6へとアクセスし、画像処理装置6から文書データD2を取得して閲覧することができるようになる。
図9は、情報処理端末7が代替記憶領域に保存された文書データD2を取得するまでの処理プロセスを示す図である。図9に示すように、例えばユーザーAが情報処理端末7を操作してクラウドサーバー3にログインし、ユーザーAがアクセス可能な第1記憶領域4aにアクセスする(プロセスP20)。このとき第1記憶領域4aに文書データD2が保存されていないため、ユーザーは、リンク情報D3を情報処理端末7に読み込み(プロセスP21)、リンク情報D3に含まれるコマンドを情報処理端末7で実行させる(プロセスP22)。これにより、情報処理端末7は、リンク情報D3に基づいて画像処理装置6にアクセスする(プロセスP23)。画像処理装置6は、情報処理端末7からのアクセスを検知すると、正規アクセスであるか否かの認証処理を行い、正規アクセスであれば、ジョブ履歴情報23に基づいて代替記憶領域である第2記憶領域4bとその第2記憶領域4bに保存されている文書データD2とを特定する(プロセスP24)。そして画像処理装置6は、クラウドサーバー3に自動ログインして第2記憶領域4bにアクセスし(プロセスP25)、第2記憶領域4bから文書データD2を取得する(プロセスP26)。このとき、文書データD2に追加パスワードが設定されている場合、サービス中継部44は、情報処理端末7に対して文書データD2にアクセスするための追加パスワードの入力を促す。そしてユーザーAが情報処理端末7を操作して追加パスワードを入力すると、その追加パスワードが画像処理装置6に送信され、サービス中継部44は、その追加パスワードを用いて文書データD2にアクセスし、第2記憶領域4bから文書データD2を取得する。したがって、文書データD2に追加パスワードが付加されていれば、文書データD2が不正取得されることを防止できる。そして画像処理装置6は、第2記憶領域4bから取得した文書データD2を必要に応じて復号化した後、その文書データD2を情報処理端末7へ送信する(プロセスP27)。
その後、ユーザーAが文書データD2を編集し、編集後の文書データをクラウドサーバー3にアップロードする場合、情報処理端末7は、編集後の文書データを画像処理装置6へ送信する。この場合、画像処理装置6においてサーバー連携部32の保存先特定部41、代替領域選択部42及びデータ保存処理部43が再び機能し、上記と同様に、編集後の文書データをクラウドサーバー3にアップロードする処理が行われる。このとき、データ保存処理部43は、代替記憶領域に保存したデータを更新すると、保存先記憶領域に保存したリンク情報D3に含まれる識別情報なども同時に更新する。これにより、保存先記憶領域に保存されるリンク情報D3は、代替記憶領域において更新されたデータへのリンク情報に書き換えられる。そのため、ユーザーAは、保存先記憶領域にあるリンク情報D3を指定して実行することにより、常に最新のデータを取得することができるようになる。ただし、これに限らず、データ保存処理部43は、代替記憶領域に保存したデータを更新した場合に新たなリンク情報D3を生成して第1記憶領域4aに保存するようにしても良い。またデータ保存処理部43は、代替記憶領域に保存したデータを更新することに伴い、ジョブ履歴情報23に新たな履歴情報を追加記録する。
ところで、保存先記憶領域である第1記憶領域4aにデータバックアップサービスが付加サービスとして設定されており、代替記憶領域である第2記憶領域4bにもデータバックアップサービスが付加サービスとして設定されている場合であっても、クラウドサーバー3は、代替記憶領域である第2記憶領域4bに保存された文書データD2を新規なデータとして取り扱うため、第1記憶領域4aに保存されているバックアップ履歴情報と、第2記憶領域4bに保存されているバックアップ履歴情報とがそれぞれ別の履歴情報として管理されている。そのため、サービス中継部44は、情報処理端末7とクラウドサーバー3との通信を中継する処理を開始した後、情報処理端末7から代替記憶領域である第2記憶領域4bに保存したアップロードデータのバックアップ履歴情報の要求を受信した場合、保存先記憶領域である第1記憶領域4aと代替記憶領域である第2記憶領域4bとの双方からバックアップ履歴情報を取得して統合し、アップロードデータに関する統合した履歴情報を情報処理端末7に送信する。
図10及び図11は、バックアップ履歴情報の統合処理の概念を示す図である。まず図10に示すように、ユーザーAが情報処理端末7を操作することにより、情報処理端末7が画像処理装置6に対して文書データD2に関するバックアップ履歴情報の要求を送信する(プロセスP30)。画像処理装置6は、その要求を受信すると、文書データD2が第2記憶領域4bに保存されていることを特定すると共に、文書データD2の編集前のデータが第1記憶領域4aに保存されていることを特定する。そして画像処理装置6は、クラウドサーバー3に対し、第1記憶領域4aに保存されている文書データD2の編集前のデータに関するバックアップ履歴情報と、第2記憶領域4bに保存されている文書データD2に関するバックアップ履歴情報との双方を要求する(プロセスP31)。これにより、クラウドサーバー3は、第1記憶領域4aに保存されている文書データD2の編集前のデータに関するバックアップ履歴情報D5と、第2記憶領域4bに保存されている文書データD2に関するバックアップ履歴情報D6とを読み出して画像処理装置6へ送信する(プロセスP32)。図11(a)は、第1記憶領域4aに保存されている文書データD2の編集前のデータに関するバックアップ履歴情報D5の一例を示しており、図11(b)は、第2記憶領域4bに保存されている文書データD2に関するバックアップ履歴情報D6の一例を示している。画像処理装置6は、クラウドサーバー3からバックアップ履歴情報D5,D6を取得すると、履歴統合処理を行い(プロセスP33)、文書データD2に関するバックアップ履歴情報D7を生成する。図11(c)は、履歴統合処理によって生成されるバックアップ履歴情報D7の一例を示している。
ここで、データ保存処理部43によって代替記憶領域である第2記憶領域4bに文書データD2が保存されるとき、第1記憶領域4aに保存されていた元の文書データD1のファイル名が変更される。このファイル名の変更は、データ保存処理部43によって自動的に行われるものであり、ユーザーAが指定したファイル名の変更ではない。そのため、サービス中継部44は、バックアップ履歴情報D5,D6を統合するとき、データ保存処理部43によって行われた履歴部分を削除して統合処理を行い、図11(c)に示すようなバックアップ履歴情報D7を生成する。そしてサービス中継部44は、1つに統合したバックアップ履歴情報D7を情報処理端末7へ送信する(プロセスP34)。したがって、ユーザーAは、画像処理装置6によって提供された文書データD2の編集履歴などを確認したい場合でも、文書データD2が代替記憶領域に保存されていることを特に意識することなく、サービス中継部44によって1つに統合されたバックアップ履歴情報D7を参照して編集履歴などを簡単に確認することができる。
更に、サービス中継部44は、情報処理端末7から代替記憶領域である第2記憶領域4bに保存したアップロードデータの過去のデータが要求された場合、保存先記憶領域である第1記憶領域4aと代替記憶領域である第2記憶領域4bの双方からバックアップ履歴情報D5,D6を取得し、ユーザーによって指定された過去のデータが保存先記憶領域である第1記憶領域4aと代替記憶領域である第2記憶領域4bとのいずれに保存されているかを特定する。そしてサービス中継部44は、その特定した記憶領域から、ユーザーによって指定された過去のデータを取得し、情報処理端末7に送信する。このようなサービス中継部44の処理により、ユーザーは、画像処理装置6を介して所望のデータを取得することができるようになる。
次に代替サービス提供部45は、代替記憶領域にデータを保存することによってクラウドサーバー3によって提供されるクラウドサービス(付加サービス)を提供することができなくなった場合に、クラウドサーバー3に代わってクラウドサービスを提供する処理部である。例えば、代替領域選択部42がアップロードデータを保存可能な代替記憶領域を選択するとき、保存先記憶領域と同一のサービス(付加サービス)が設定されている他の記憶領域が存在せず、代替記憶領域として選択された記憶領域の付加サービスが保存先記憶領域とは異なるサービスである場合に、代替サービス提供部45が機能する。そして代替サービス提供部45は、代替記憶領域には設定されていないサービスであって、保存先記憶領域と同一のサービスをクラウドサーバー3に代わって提供する。
例えば保存先記憶領域である第1記憶領域4aにデータバックアップサービスが設定されており、代替記憶領域である第2記憶領域4bにデータバックアップサービスが設定されていない場合、代替サービス提供部45は、代替記憶領域である第2記憶領域4bに保存されたデータであって本来なら第1記憶領域4aに保存されるべきデータのデータバックアップサービスを提供する。具体的には、代替サービス提供部45は、代替記憶領域である第2記憶領域4bに保存されたデータがグループAのユーザーによって更新された場合、そのデータのバックアップ履歴情報を生成し、更新前のデータと共にバックアップ履歴情報を記憶部15に保存して管理する。そしてグループAのユーザーから第2記憶領域4bに保存されたデータのバックアップ履歴情報や更新前のデータの要求を受けた場合、代替サービス提供部45は、記憶部15に保存して管理しているバックアップ履歴情報や更新前のデータを読み出して提供する。このような代替サービス提供部45の処理により、代替記憶領域に保存先記憶領域と同じサービスが設定されていない場合でも、代替記憶領域に保存されたデータに対して保存先記憶領域と同じサービスを提供することができるようになる。
次に、上記のような画像処理装置6によって行われる具体的な処理手順について説明する。図12乃至図15は、画像処理装置6によって行われる処理手順の一例を示すフローチャートである。このフローチャートに基づく処理は、例えば画像処理装置6に電源が投入されているとき、制御部10によって繰り返し行われる処理である。
まず図12に示すように、制御部10はユーザーが画像処理装置6にログインしたか否かを判断する(ステップS10)。ユーザーが画像処理装置6にログインした状態になると(ステップS10でYES)、制御部10は、ログインユーザーによるジョブの実行指示があったか否かを判断する(ステップS11)。そしてジョブの実行指示を検知すると(ステップS11でYES)、そのジョブがクラウドサーバー3と連携するサーバー連携ジョブであるか否かを判断し(ステップS12)、サーバー連携ジョブであれば(ステップS12でYES)、制御部10は、連携ジョブ実行処理を行う(ステップS13)。この連携ジョブ実行処理では、画像処理装置6とクラウドサーバー3とを互いに連携させたジョブの実行制御が行われる。尚、この連携ジョブ実行処理の詳細については後述する。またサーバー連携ジョブでない場合(ステップS12でNO)、制御部10は、通常ジョブ実行処理を行う(ステップS14)。この通常ジョブ実行処理では、画像処理装置6を単独で動作させてユーザーによって指定されたジョブの実行制御が行われる。そして制御部10は、ユーザーによるログアウト指示を検知したか否かを判断し(ステップS15)、ログアウト指示を検知していない場合(ステップS15でNO)、ステップS11に戻って上述した処理を繰り返す。またログアウト指示を検知した場合(ステップS15でYES)、制御部10は、ユーザーをログアウトさせるログアウト処理を行い(ステップS16)、ステップS17へと進む。尚、ステップS10の判断で、ユーザーログイン状態でない場合、ステップS11〜S16の処理をスキップしてステップS17へと進む。
次に制御部10は、情報処理端末7からのアクセスを検知したか否かを判断する(ステップS17)。情報処理端末7からのアクセスを検知した場合(ステップS17でYES)、制御部10は、情報処理端末7から送信される識別情報を取得し(ステップS18)、正規アクセスであるか否かを認証する認証処理を行う(ステップS19)。認証処理の結果、正規アクセスであれば(ステップS20)、制御部10は、サービス中継処理を実行する(ステップS21)。このサービス中継処理では、上述したように情報処理端末7とクラウドサーバー3との通信を中継する処理が行われる。尚、このサービス中継処理の詳細については後述する。また正規アクセスでなかった場合(ステップS20)、制御部10は、不正アクセスがあったことを管理者などに通知する処理を行う(ステップS22)。尚、ステップS17の判断で、情報処理端末7からのアクセスを検知していない場合、ステップS18〜S22の処理をスキップする。
図13は、連携ジョブ実行処理(図12のステップS13)の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。制御部10は、この処理を開始すると、まず原稿を読み取るタイミングであるか否かを判断し(ステップS30)、原稿を読み取るタイミングであれば(ステップS30でYES)、スキャナ部17を駆動してスキャンを実行する(ステップS31)。尚、原稿を読み取るタイミングでないときには(ステップS30でNO)、スキャンは実行されない。
次に制御部10は、クラウドサーバー3からのダウンロードを行うタイミングであるか否かを判断する(ステップS32)。その結果、ダウンロードを行うタイミングであれば(ステップS32でYES)、制御部10は、アカウント情報21を読み出し(ステップS33)、クラウドサーバー3へログインし(ステップS34)、クラウドサーバー3に保存されているデータのダウンロードを開始する(ステップS35)。その後、制御部10は、ダウンロードが完了するまで待機し(ステップS36)、ダウンロードが完了すると(ステップS36でYES)、クラウドサーバー3からログアウトする処理を行う(ステップS37)。尚、ダウンロードを行うタイミングでないときには(ステップS32でNO)、ステップS33〜37の処理はスキップする。
次に制御部10は、文書結合を行うタイミングであるか否かを判断する(ステップS38)。文書結合を行うタイミングである場合(ステップS38でYES)、制御部10は、バインド処理を実行し、複数の文書データを1つに結合する(ステップS39)。尚、文書結合を行うタイミングでないときには(ステップS38でNO)、バインド処理は実行されない。
次に制御部10は、クラウドサーバー3へアップロードを行うタイミングであるか否かを判断する(ステップS40)。その結果、アップロードを行うタイミングである場合(ステップS40でYES)、制御部10は、アップロード処理を実行する(ステップS41)。このアップロード処理(ステップS41)の詳細については後述する。尚、アップロードを行うタイミングでない場合(ステップS40でNO)、アップロード処理は実行されない。
次に制御部10は、印刷出力を行うタイミングであるか否かを判断し(ステップS42)、印刷出力のタイミングであれば(ステップS42でYES)、プリンタ部16を駆動してス印刷出力を実行する(ステップS43)。尚、印刷出力のタイミングでないときには(ステップS42でNO)、印刷出力は実行されない。その後、制御部10は、全てのジョブが完了したか否かを判断し(ステップS44)、全てのジョブが完了していなければステップS30に戻って上述した処理を繰り返す。また全てのジョブが完了した場合には(ステップS44でYES)、連携ジョブ実行処理が終了する。
図14は、アップロード処理(図13のステップS41)の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。制御部10は、この処理を開始すると、まずアップロードデータを取得する(ステップS50)。そして制御部10は、ジョブの実行を指示したユーザーの所属グループなどに基づき保存先記憶領域を特定する(ステップS51)。その後、制御部10は、アカウント情報21から保存先記憶領域のアカウントを読み出し(ステップS52)、クラウドサーバー3へログインし(ステップS53)、保存先記憶領域へのアップロードを開始する(ステップS53)。アップロード開始後、制御部10は、保存先記憶領域の容量不足によるエラーが発生したか否かを判断する(ステップS55)。
クラウドサーバー3へのアップロード中にエラーが発生した場合(ステップS55でYES)、制御部10は、アップロードデータのデータ容量を見積もり(ステップS56)、そのデータ容量以上の残り容量を有する他の記憶領域を検索する(ステップS57)。そして他の記憶領域を検出した場合(ステップS58でYES)、制御部10は、代替記憶領域を選択し(ステップS59)、アカウント情報21から代替記憶領域のアカウントを読み出し(ステップS60)、クラウドサーバー3へ再びログインして(ステップS61)、代替記憶領域へのアップロードを開始する(ステップS62)。その後、代替記憶領域へのアップロードが完了すると(ステップS63でYES)、制御部10は、リンク情報D3を生成し(ステップS64)、そのリンク情報D3を保存先記憶領域へアップロードする(ステップS65)。リンク情報D3のアップロードが終了すると、制御部10は、クラウドサーバー3からログアウトするログアウト処理を行い(ステップS66)、アップロード処理を終了する。
またステップS58において、代替記憶領域の候補となる他の記憶領域が検出されなかった場合(ステップS58でNO)、制御部10は、ユーザーに対するエラー通知を行った後(ステップS67)、クラウドサーバー3からログアウトするログアウト処理を行い(ステップS66)、アップロード処理を終了する。
図15は、サービス中継処理(図12のステップS21)の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。制御部10は、この処理を開始すると、情報処理端末7から受信した識別情報などに基づいて文書データを特定する(ステップS70)。そして制御部10は、ジョブ履歴情報23を参照して(ステップS71)、文書データが保存されている代替記憶領域を特定する(ステップS72)。制御部10は、その特定した代替記憶領域のアカウントをアカウント情報21から読み出し(ステップS73)、クラウドサーバー3へログインして(ステップS74)、代替記憶領域から文書データをダウンロードする(ステップS75)。そして制御部10は、クラウドサーバー3から取得した文書データを情報処理端末7へ出力する(ステップS76)。
その後、制御部10は、情報処理端末7から文書データに関する履歴情報の要求を受信したか否かを判断し(ステップS77)、履歴情報の要求を受信していれば(ステップS77でYES)、保存先記憶領域と代替記憶領域の双方からバックアップ履歴情報を取得する(ステップS78)。制御部10は、それら複数のバックアップ履歴情報を1つに統合する履歴統合処理を行い(ステップS79)、統合したバックアップ履歴情報を情報処理端末7へ出力する(ステップS80)。尚、制御部10は、履歴情報の要求を受信していない場合(ステップS77でNO)、ステップS78〜S80の処理を行わずにスキップする。
次に制御部10は、情報処理端末7から文書データの更新要求を受信したか否かを判断する(ステップS81)。その結果、更新要求を受信している場合(ステップS81でYES)、制御部10は、情報処理端末7から更新された文書データを取得し(ステップS82)、その文書データをクラウドサーバー3へアップロードする(ステップS83)。このとき、図14に示したアップロード処理と同様の処理が行われるようにしても良い。そして更新された文書データのアップロード処理が終了すると、制御部10は、保存先記憶領域に保存されているリンク情報D3を更新する(ステップS84)。尚、制御部10は、文書データの更新要求を受信していない場合(ステップS81でNO)、ステップS82〜S84の処理を行わずにスキップする。
そして制御部10は、情報処理端末7からログアウト要求を受信したか否かを判断する(ステップS85)。ログアウト要求を受信していない場合(ステップS85でNO)、制御部10は、更に別の文書データの要求を受信したか否かを判断する(ステップS86)。そして別の文書データの要求を受信していれば(ステップS86でYES)、ステップS70に戻り、上述した処理を繰り返す。また別の文書データの要求を受信していない場合(ステップS86でNO)、制御部10は、ステップS77以降の処理を繰り返す。更に、情報処理端末7からログアウト要求を受信した場合(ステップS85でYES)、制御部10は、クラウドサーバー3からログアウトするログアウト処理を行い(ステップS87)、サービス中継処理を終了する。
以上のように本実施形態の画像処理装置6は、クラウドサービス中継装置8として機能する装置であって、ユーザー情報22に登録されたユーザーの指示に基づいてクラウドサーバー3にデータをアップロードして保存するとき、複数の記憶領域4a,4bのうちから、当該ユーザーがアクセス可能な第1記憶領域4aを保存先記憶領域として特定し、当該保存先記憶領域にアップロードデータを保存可能な残り容量があるか否かを検知する保存先特定部41と、保存先特定部41によって保存先記憶領域にアップロードデータを保存可能な残り容量が存在しないと判断された場合、アップロードデータを保存可能な第2記憶領域4bを代替記憶領域として選択する代替領域選択部42と、代替領域選択部42によって代替記憶領域が選択された場合、アップロードデータをクラウドサーバー3に送信して代替記憶領域に保存すると共に、当該クラウドサービス中継装置8にアクセスするためのアクセス情報と、代替記憶領域に保存したアップロードデータを識別するための識別情報とを含むリンク情報D3を生成し、当該リンク情報D3を保存先記憶領域に保存するデータ保存処理部43と、情報処理端末7からリンク情報D3に基づくアクセスを検知したとき、情報処理端末7から送信される識別情報に基づいて代替記憶領域と代替記憶領域に保存したアップロードデータとを特定し、クラウドサーバーからアップロードデータを取得して情報処理端末7に送信するサービス中継部44と、を備えている。このような構成によれば、クラウドサーバー3において、あるユーザーが利用可能な記憶領域の残り容量が少ない場合であっても、クラウドサービスを提供するサービス提供業者との契約を変更することなく、必要なデータをリアルタイムでクラウドサーバー3にアップロードして保存しておくことができる。また保存先記憶領域には、クラウドサーバー3にアップロードされたデータにアクセスするためのリンク情報D3が保存されるので、保存先記憶領域にアクセス可能なユーザーは、そのリンク情報D3を用いてクラウドサーバー3にアップロードされたデータを必要なタイミングでリアルタイムに取得することができるようになる。それ故、本実施形態のクラウドサービス中継装置8は、クラウドサーバー3によって提供されるクラウドサービスの利便性を低下させることなく、クラウドサーバー3における記憶容量不足を解消することができるものである。
(変形例)
以上、本発明に関する一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態において説明した内容のものに限られるものではなく、種々の変形例が適用可能である。
図16は、クラウドサービス中継装置8の一つの変形例を示す図である。上述した実施形態では、ローカルネットワーク5に設置された画像処理装置6がクラウドサービス中継装置8として機能する場合を例示した。しかし、これに限られるものではなく、例えば図16に示すようにクラウドサービス中継装置8は、クラウド2に設けられるサーバー装置9によって構成されるものであっても良い。この場合、クラウドサービス中継装置8は、画像処理装置6又は情報処理端末7がクラウドサーバー3へアクセスするためのインタフェース装置として機能し、画像処理装置6又は情報処理端末7とクラウドサーバー3との通信を中継する。そしてクラウドサービス中継装置8は、上記実施形態において説明した画像処理装置6と同様の処理を行うことにより、クラウドサーバー3によって提供されるクラウドサービスの利便性を低下させることなく、クラウドサーバー3における記憶容量不足を解消することができるようになる。
またクラウドサービス中継装置8をローカルネットワーク5に設ける場合であっても、画像処理装置6とは異なる装置がクラウドサービス中継装置8として機能する構成であっても良い。例えば、ローカルネットワーク5に設置する認証サーバーなどをクラウドサービス中継装置8として機能させるようにしても良い。
1 クラウドサービス提供システム
3 クラウドサーバー
6 画像処理装置
7 情報処理端末
8 クラウドサービス中継装置
15 記憶部(記憶手段)
21 アカウント情報
22 ユーザー情報
24 プログラム
41 保存先特定部(保存先特定手段)
42 代替領域選択部(代替領域選択手段)
43 データ保存処理部(データ保存処理手段)
44 サービス中継部(サービス中継手段)
45 代替サービス提供部(代替サービス提供手段)

Claims (16)

  1. データ記憶サービスを含むクラウドサービスを提供するクラウドサーバーと、前記クラウドサーバーによって提供されるクラウドサービスを利用する情報処理端末との通信を中継するクラウドサービス中継装置であって、
    前記クラウドサーバーに設けられた複数の記憶領域のそれぞれにアクセスするためのアカウント情報と、前記複数の記憶領域のそれぞれにアクセス可能なユーザーを登録したユーザー情報とを記憶する記憶手段と、
    前記ユーザー情報に登録されたユーザーの指示に基づいて前記クラウドサーバーにデータをアップロードして保存するとき、前記複数の記憶領域のうちから、当該ユーザーがアクセス可能な記憶領域を保存先記憶領域として特定し、当該保存先記憶領域にアップロードデータを保存可能な残り容量があるか否かを検知する保存先特定手段と、
    前記保存先特定手段によって前記保存先記憶領域に前記アップロードデータを保存可能な残り容量が存在しないと判断された場合、前記複数の記憶領域のうちから前記アップロードデータを保存可能な他の記憶領域を代替記憶領域として選択する代替領域選択手段と、
    前記代替領域選択手段によって前記代替記憶領域が選択された場合、前記アップロードデータを前記クラウドサーバーに送信して前記代替記憶領域に保存すると共に、当該クラウドサービス中継装置にアクセスするためのアクセス情報と、前記代替記憶領域に保存した前記アップロードデータを識別するための識別情報とを含むリンク情報を生成し、当該リンク情報を前記保存先記憶領域に保存するデータ保存処理手段と、
    前記情報処理端末から前記リンク情報に基づくアクセスを検知したとき、前記情報処理端末から送信される前記識別情報に基づいて前記代替記憶領域と前記代替記憶領域に保存した前記アップロードデータとを特定し、前記クラウドサーバーから前記アップロードデータを取得して前記情報処理端末に送信するサービス中継手段と、
    を備えることを特徴とするクラウドサービス中継装置。
  2. 前記代替領域選択手段は、前記複数の記憶領域のうち、前記保存先記憶領域と同一のサービスが設定されている他の記憶領域を前記代替記憶領域として選択することを特徴とする請求項1に記載のクラウドサービス中継装置。
  3. 前記保存先記憶領域にデータ更新毎のデータバックアップサービスが設定されている場合、前記代替領域選択手段は、前記複数の記憶領域のうちからデータバックアップサービスが設定されている他の記憶領域を前記代替記憶領域として選択することを特徴とする請求項2に記載のクラウドサービス中継装置。
  4. 前記サービス中継手段は、前記情報処理端末から前記代替記憶領域に保存した前記アップロードデータのバックアップ履歴が要求された場合、前記保存先記憶領域と前記代替記憶領域との双方からバックアップ履歴情報を取得して統合し、前記アップロードデータに関する統合した履歴情報を前記情報処理端末に送信することを特徴とする請求項3に記載のクラウドサービス中継装置。
  5. 前記サービス中継手段は、前記情報処理端末から前記代替記憶領域に保存した前記アップロードデータの過去のデータが要求された場合、前記保存先記憶領域と前記代替記憶領域との双方からバックアップ履歴情報を取得し、当該過去のデータが前記保存先記憶領域と前記代替記憶領域とのいずれに保存されているかを特定し、特定した記憶領域から当該過去のデータを取得して前記情報処理端末に送信することを特徴とする請求項3又は4に記載のクラウドサービス中継装置。
  6. 前記複数の記憶領域のうちに、前記アップロードデータを保存可能であり、且つ、データバックアップサービスが設定された他の記憶領域が存在しない場合、データバックアップサービスを代替して行う代替サービス提供手段、
    を更に備えることを特徴とする請求項3乃至5のいずれかに記載のクラウドサービス中継装置。
  7. 前記データ保存処理手段は、前記代替記憶領域に保存した前記アップロードデータが更新されることに伴い、前記保存先記憶領域に保存した前記リンク情報に含まれる前記識別情報を更新することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のクラウドサービス中継装置。
  8. 前記データ保存処理手段は、前記アップロードデータを前記代替記憶領域に保存するとき、前記アップロードデータを暗号化することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のクラウドサービス中継装置。
  9. 前記サービス中継手段は、前記代替記憶領域に保存された前記アップロードデータを取得して前記情報処理端末に送信するとき、暗号化された前記アップロードデータを復号化して送信することを特徴とする請求項8に記載のクラウドサービス中継装置。
  10. 前記データ保存処理手段は、前記識別情報を含む前記リンク情報を生成するとき、前記識別情報を暗号化することを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載のクラウドサービス中継装置。
  11. 前記データ保存処理手段は、前記代替記憶領域に前記アップロードデータを保存するとき、前記アップロードデータにアクセスするためのパスワードを付加し、
    前記サービス中継手段は、前記情報処理端末から送信される前記識別情報に基づいて前記代替記憶領域に保存された前記アップロードデータにアクセスする際、前記情報処理端末に対して前記パスワードの入力を促すことを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載のクラウドサービス中継装置。
  12. 前記データ保存処理手段は、前記代替記憶領域に前記アップロードデータを保存するとき、前記アップロードデータに対して一般ユーザーが削除できないアクセス権限を付与することを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載のクラウドサービス中継装置。
  13. 前記データ保存処理手段は、前記アップロードデータを前記クラウドサーバーに送信する際、自機の処理負荷が所定負荷よりも大きいときには前記アップロードデータを前記記憶手段に一時的に保存し、自機の処理負荷が前記所定負荷よりも小さくなった後に前記記憶手段から前記アップロードデータを読み出して前記クラウドサーバーへ送信することを特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載のクラウドサービス中継装置。
  14. 前記クラウドサービス中継装置はスキャン機能を有する画像処理装置によって構成され、
    データ保存処理手段は、前記スキャン機能によって取得された画像データを前記代替記憶領域へ保存することが可能であることを特徴とする請求項1乃至13のいずれかに記載のクラウドサービス中継装置。
  15. 前記クラウドサービス中継装置はプリント機能を有する画像処理装置によって構成され、
    前記サービス中継手段は、前記代替記憶領域に保存された前記アップロードデータを取得して前記プリント機能により印刷出力を行うことが可能であることを特徴とする請求項1乃至14のいずれかに記載のクラウドサービス中継装置。
  16. データ記憶サービスを含むクラウドサービスを提供するクラウドサーバーと、前記クラウドサーバーによって提供されるクラウドサービスを利用する情報処理端末との通信を中継するコンピュータにおいて実行されるプログラムであって、前記コンピュータに、
    前記クラウドサーバーに設けられた複数の記憶領域のそれぞれにアクセスするためのアカウント情報と、前記複数の記憶領域のそれぞれにアクセス可能なユーザーを登録したユーザー情報とを所定の記憶手段に記憶するステップと、
    前記ユーザー情報に登録されたユーザーの指示に基づいて前記クラウドサーバーにデータをアップロードして保存するとき、前記複数の記憶領域のうちから、当該ユーザーがアクセス可能な記憶領域を保存先記憶領域として特定し、当該保存先記憶領域にアップロードデータを保存可能な残り容量があるか否かを検知するステップと、
    前記保存先記憶領域に前記アップロードデータを保存可能な残り容量が存在しないと判断された場合、前記複数の記憶領域のうちから前記アップロードデータを保存可能な他の記憶領域を代替記憶領域として選択するステップと、
    前記代替記憶領域が選択された場合、前記アップロードデータを前記クラウドサーバーに送信して前記代替記憶領域に保存すると共に、前記コンピュータにアクセスするためのアクセス情報と、前記代替記憶領域に保存した前記アップロードデータを識別するための識別情報とを含むリンク情報を生成し、当該リンク情報を前記保存先記憶領域に保存するステップと、
    前記情報処理端末から前記リンク情報に基づくアクセスを検知したとき、前記情報処理端末から送信される前記識別情報に基づいて前記代替記憶領域と前記代替記憶領域に保存した前記アップロードデータとを特定し、前記クラウドサーバーから前記アップロードデータを取得して前記情報処理端末に送信するステップと、
    を実行させることを特徴とするプログラム。
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