JP7119465B2 - 中継装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、画像処理装置、中継装置及びプログラムに関する。
特許文献1には、複数の機能の動作が同時に実行される状況下においても、メモリの使用状況を正確に把握でき、新たな機能を実行する前にメモリ不足が発生するか否かを知ることができる複合機が記載されている。空きメモリサイズ、使用可能メモリサイズ、予想使用メモリサイズ、および不足メモリサイズが算出されると、使用可能メモリサイズと新生成データによる予想使用メモリサイズとが比較され、新生成データによってメモリフル状態になるか否かが判定される。メモリフル状態になると判定されると、新生成データの使用可能メモリへの記憶処理が制限される。そして、現在動作中のいずれの機能によって使用されているRAMの共有エリアの一部を開放可能か判断する処理が行われる。その後、RAMに記憶された各メモリサイズと、算出された各メモリサイズと、開放可能なメモリを開放するか否かの選択をユーザに促す旨が、LCDに表示される。
特許文献2には、画像処理装置が読み込んだデータをクラウドに格納するにあたって、クラウドへのデータの格納に失敗した場合、利用者毎の情報に基づいた対応内容を、利用者に送信するようにした中継装置が記載されている。中継装置の記憶手段は、クラウドサービスを利用する利用者の認証情報と、利用者毎にクラウドサービスへのデータの格納が失敗した場合の対応情報とを記憶する。受信手段は、利用者の認証情報、クラウドサービスへの格納対象となるデータ及びクラウドサービスへの格納要求を受信する。送信手段は、クラウドサービスへの格納要求に応じて、利用者の認証情報と、クラウドサービスへの格納対象となるデータとをクラウドサービスに送信する。第2の送信手段は、クラウドサービスへのデータの格納に失敗した場合には、対応情報を参照して、対応方法を利用者に送信する。
特開2007-151004号公報 特開2017-45099号公報
クラウドサービスが提供するストレージ(以下、クラウドストレージと称する)は、一般に利用できる容量が決まっており、その容量を超えてデータを格納することはできない。複合機等の画像処理装置から中継装置を介してクラウドストレージにデータを転送して格納する場合、格納しようとしたクラウドストレージの容量を超えていた場合、データの格納に失敗(エラー)してしまう。
本発明の目的は、複合機等の画像処理装置から中継装置を介してクラウドストレージにデータを転送して格納する際に、クラウドストレージの容量を確認しない場合に比べて、クラウドストレージの容量不足によるエラーの発生を防止することにある。
請求項1に記載の発明は、画像処理装置からユーザID、画像データ、前記画像データのデータ量、及びユーザが利用可能なクラウドストレージの問い合わせを受信する受信部と、受信した前記画像データを前記クラウドストレージに転送して格納するプロセッサと、
を備え、前記プロセッサは、プログラムを読み出して実行することで、前記問い合わせに応じて前記ユーザIDで特定されるユーザが利用可能なクラウドストレージのリストを前記画像処理装置に送信し、前記画像処理装置からの、前記リストの中で前記ユーザが指定したクラウドストレージに対して空き容量を問い合わせ、前記ユーザが指定したクラウドストレージに前記画像データを格納し得る空き容量がない場合に、前記ユーザが利用可能な他のクラウドストレージに空き容量を問い合わせ、前記画像データを格納し得る空き容量を有するクラウドストレージに前記画像データを転送して格納する、中継装置である。
請求項に記載の発明は、前記プロセッサは、前記ユーザが指定したクラウドストレージと異なるクラウドストレージに前記画像データを転送して格納した場合に、前記画像データを格納したクラウドストレージの情報を前記画像処理装置に通知する請求項1に記載の中継装置である。
請求項に記載の発明は、前記プロセッサは、前記ユーザが利用可能で前記画像データを格納し得る空き容量を有するクラウドストレージが複数存在する場合に、ルールに従っていずれかのクラウドストレージに前記画像データを転送して格納する請求項1に記載の中継装置である。
請求項に記載の発明は、前記ルールは、最初に検出されたクラウドストレージ、最も空き容量の小さいクラウドストレージ、最も空き容量の大きいクラウドストレージ、前記ユーザが選択したクラウドストレージのいずれかである請求項に記載の中継装置である。
請求項に記載の発明は、前記プロセッサは、前記ユーザが利用可能で前記画像データを格納し得る空き容量を有するクラウドストレージが存在しない場合に、前記画像データのデータ量を削減し得るパラメータの変更を前記画像処理装置に通知し、前記画像処理装置から送信された再処理後の画像データを格納し得る空き容量を有するクラウドストレージに転送して格納する請求項1に記載の中継装置である。
請求項に記載の発明は、前記プロセッサは、前記ユーザが利用可能で前記画像データを格納し得る空き容量を有するクラウドストレージが存在しない場合に、前記画像データのデータ量を削減し得るパラメータを変更して再処理し、再処理後の画像データを格納し得る空き容量を有するクラウドストレージに転送して格納する請求項1に記載の中継装置である。
請求項に記載の発明は、前記パラメータは、前記画像データの解像度、フォーマット、カラーの少なくともいずれかである請求項5,6のいずれかに記載の中継装置である。
請求項に記載の発明は、中継装置のプロセッサに、画像処理装置からユーザID、画像データ、前記画像データのデータ量、及びユーザが利用可能なクラウドストレージの問い合わせを受信するステップと、前記問い合わせに応じて前記ユーザが利用可能なクラウドストレージのリストを前記画像処理装置に送信するステップと、前記画像処理装置からの、前記リストの中で前記ユーザが指定したクラウドストレージに対して空き容量を問い合わせるステップと、前記ユーザが指定したクラウドストレージに前記画像データを格納し得る空き容量がない場合に、前記ユーザが利用可能な他のクラウドストレージに空き容量を問い合わせるステップと、前記画像データを格納し得る空き容量を有するクラウドストレージに前記画像データを転送して格納するステップと、を実行させるプログラムである。
請求項1~に記載の発明によれば、画像処理装置から中継装置を介してクラウドストレージにデータを転送して格納する際に、クラウドストレージの容量を確認しない場合に比べて、クラウドストレージの容量不足によるエラーの発生を防止し得る。
請求項に記載の発明によれば、さらに、ユーザが指定したクラウドストレージと異なるクラウドストレージに画像データを転送して格納した場合に、画像データを格納したクラウドストレージの情報が通知され、ユーザが知り得る。
請求項3,4に記載の発明によれば、さらに、ユーザが利用可能で画像データを格納し得る空き容量を有するクラウドストレージが複数存在する場合に、ルールに従っていずれかのクラウドストレージに画像データが格納され得る。
請求項5~7に記載の発明によれば、さらに、ユーザが利用可能で画像データを格納し得る空き容量を有するクラウドストレージが存在しない場合でも、いずれかのクラウドストレージに画像データが格納され得る。
実施形態のシステム構成図である。 実施形態の画像処理装置及び中継装置の機能ブロック図である。 実施形態の中継装置の構成ブロック図である。 実施形態の処理フローチャート(その1)である。 実施形態の処理フローチャート(その2)である。 実施形態のルールテーブル説明図である。 他の実施形態の処理フローチャートである。 他の実施形態のパラメータテーブル説明図である。 変形例1の処理フローチャートである。 変形例2の処理フローチャートである。
以下、図面に基づき本発明の実施形態について説明する。
<実施形態1>
図1は、本実施形態におけるシステム構成図を示す。システムは、ユーザ端末10、画像処理装置12、中継装置14、クラウドストレージA16、及びクラウドストレージB18を備え、これらはデータ送受信可能に通信ネットワーク(クラウド)20に接続される。
なお、図では複数のクラウドストレージとしてクラウドストレージA16及びクラウドストレージB18を例示しているが、その数は任意であって3以上でもよい。
ユーザ端末10は、クラウドストレージへの画像データの格納を希望するユーザが操作する端末であり、スマートフォンやタブレット端末、あるいはPC等である。ユーザ端末10は、画像形成されるべき画像データをプリントジョブとして画像処理装置12に送信し得る。また、ユーザ端末10は、必要に応じ、クラウドストレージA16、クラウドストレージB18に直接アクセスし得る。
画像処理装置12は、例えば、スキャン機能、プリント機能、コピー機能及びファクシミリ機能等を備えたいわゆる複合機等である。画像処理装置12は、ユーザ端末10から送信された画像データを受信し、例えばプリント処理を実行する。また、画像処理装置12には、ユーザ操作によってADF(オートドキュメントフィーダ)等から文書等を読み込み、その画像データをクラウドストレージに格納するための格納要求が入力される。格納要求には、ユーザを特定する情報(ユーザID)、クラウドストレージの指定情報、及び画像データが含まれる。例えば、ユーザは、画像処理装置12の表示部に表示された操作画面を操作して、画像データを特定するとともにクラウドストレージの名称あるいはアドレス情報を入力して「格納」ボタンを操作する。画像処理装置12は、ユーザID、クラウドストレージの指定情報、画像データを含む格納要求を中継装置14に送信する。
画像処理装置12を利用する際には、ユーザが予め登録されている正規のユーザであることを確認する処理(ログイン処理)を行う。例えば、ユーザによってキーボードが操作され、ユーザIDとパスワードを受け付けて、予め登録されたものと照合してもよいし、ICカードリーダ等を用いてユーザが所持しているICカードを読み取り、ICカード内に記憶されている情報を照合してもよい。また、指紋等の生体認証を用いるようにしてもよい。格納要求に含まれるユーザIDは、ログイン時のユーザIDと同一でもよく、異なっていてもよい。
中継装置14は、サーバコンピュータで構成され、画像処理装置12から送信された格納要求を受信し、ユーザから指定されたクラウドストレージに画像データを格納する。例えば、ユーザが画像データの格納先としてクラウドストレージA16を指定した場合、中継装置14は、当該ユーザのクラウドストレージA16に対する認証情報を用いてクラウドストレージA16にアクセスし、画像データをクラウドストレージA16に転送して画像データの格納を指示する。ユーザのクラウドストレージに対する認証情報は、クラウドストレージ毎に予め中継装置14に記憶され得る。
クラウドストレージA16、あるいはクラウドストレージB18は、中継装置14から転送された画像データを格納する。クラウドストレージA16、あるいはクラウドストレージB18は、ユーザ端末10からのアクセスに応じて格納した画像データをユーザ端末10に送信し得る。クラウドストレージA16、あるいはクラウドストレージB18は、画像データをユーザ端末10に送信(ダウンロード)する際には、画像処理装置12の読み込みを行ったユーザと、ユーザ端末10のユーザが同一であることを確認した上で送信する。
通信ネットワーク20は、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等であり、有線ネットワークであっても無線ネットワークであってもよい。また、通信ネットワーク20は、専用回線でもよく、インターネット等の公衆回線でもよい。通信ネットワーク20は、複数のネットワークから構成されていてもよい。
中継装置14は、上記のように画像処理装置12からの画像データをユーザが指定したクラウドストレージに転送して格納するが、転送先のクラウドストレージの容量、つまりそのユーザに割り当てられた容量が十分でなく、画像データを格納することができない場合があり得、エラー(格納不可)となってしまう。
このような場合、ユーザは、再度、画像処理装置12を操作して画像を読み込ませ、格納先のクラウドストレージを再指定して格納指示する操作を繰り返す必要が生じる。エラーが生じた場合に、中継装置14からユーザ端末10にエラーを通知し、ユーザがユーザ端末10を操作して当該画像データを中継装置14からユーザ端末10に一旦ダウンロードし、その後に手動で別のクラウドストレージに格納することも考えられるが、同様にユーザの操作負担が増大する。
そこで、本実施形態では、画像処理装置12は、中継装置14を介して複数のクラウドストレージ、具体的には図1におけるクラウドストレージA16、クラウドストレージB18に対してそのユーザに割り当てられた空き容量の問い合わせを行う。そして、中継装置14からの空き容量の情報を受信し、画像データを格納するのに必要な空き容量を有するクラウドストレージを決定して、中継装置14を介して画像データを送信して格納する。
図2は、画像処理装置12及び中継装置14の機能ブロック図を示す。
画像処理装置12は、機能ブロックとして、通信部120、入出力部121、ジョブ制御部122、画像処理部123、クラウド選択制御部124、及びルール記憶部125を備える。
通信部120は、入出力部121と接続され、ユーザ端末10、中継装置14、クラウドストレージA16、クラウドストレージB18と通信ネットワーク20を介して通信可能に接続される。通信部120は、通信ネットワーク20を介してユーザ端末10等の他の機器と通信するためのインターフェイスであり、例えば、イーサネット(Ethernet(登録商標))やUSB(Universal Serial Bus)等が用いられ得る。
入出力部121は、通信部120、ジョブ制御部122、及びクラウド選択制御部124と接続され、ユーザからの操作に応じて通信部120を介して中継装置14に対してユーザID、クラウドストレージの指定情報、画像データを含む格納要求を送信する。
ジョブ制御部122は、画像処理装置12で処理するジョブについて、処理の順番を制御する。例えば、画像データに対して所望の画像処理を行ってからクラウドストレージに送信する場合は、画像処理部123に処理を依頼し、その後、クラウド選択制御部124に処理を依頼する。
画像処理部123は、ジョブ制御部122と接続され、画像処理を行うプログラムによって各種画像処理を実行する。画像処理として、例えば、ノイズ除去、圧縮処理、フォーマット変換、色変換、文字認識処理等である。
クラウド選択制御部124は、入出力部121で格納要求を送信する際に、これに先だって中継装置14に対してクラウドストレージの空き容量の問い合わせを行う。そして、中継装置14からクラウドストレージの空き容量情報を受信すると、その情報を用いて画像データを格納すべきクラウドストレージを決定し、中継装置14を介して画像データを送信する。具体的には、クラウド選択制御部124は、画像データのデータ量と空き容量を大小比較し、(データ量)<(空き容量)を満たすクラウドストレージを決定する。
クラウド選択制御部124は、ユーザからクラウドストレージA16が指定された場合に、クラウドストレージA16に加え、その他のクラウドストレージB18に対しても容量の問い合わせを行い得る。そして、クラウドストレージA16の容量が不足しているものの、クラウドストレージB18の空き容量が画像データを格納し得るのであれば、ユーザが指定したクラウドストレージA16とは異なるクラウドストレージB18を格納先に決定して画像データを送信する。クラウド選択制御部124は、画像データを格納し得るクラウドストレージが複数存在する場合に、ルール記憶部125に記憶されたルールに従っていずれかのクラウドストレージを選択し決定する。
また、クラウド選択制御部124は、ユーザから指定されたクラウドストレージ以外のクラウドストレージを選択して画像データを格納した場合には、その旨の通知をユーザ端末10に送信する。ユーザは、どのクラウドストレージに格納されたのか不知の場合もあるからである。ユーザが指定したクラウドストレージに画像データを格納した場合にはその旨の通知をユーザ端末10に送信する必要はないが、必要に応じて通知してもよい。
ルール記憶部125は、クラウド選択制御部124でクラウドストレージを選択するためのルールを規定するルールテーブルを記憶する。
他方、中継装置14は、機能ブロックとして、通信部140、制御部141、及びユーザ情報記憶部142を備える。
通信部140は、通信部120は、通信ネットワーク20を介して画像処理装置12やクラウドストレージA16等の他の機器と通信するためのインターフェイスである。
制御部141は、クラウドアクセスAPI(Application Programming Interface)を有しており、クラウドストレージとの間で情報のやり取りを行う。クラウドアクセスAPIは、画像処理装置12からの問い合わせを受信すると、ユーザが利用可能なクラウドストレージに対してそのユーザの空き容量を問い合わせ、クラウドストレージからの返信を画像処理装置12に転送する。また、クラウドアクセスAPIは、画像処理装置12からの格納要求を受信すると、クラウドストレージに画像データファイルをアップロードする。クラウドアクセスAPIは、ユーザ情報記憶部142に接続されており、容量問い合わせ、及びクラウドストレージへの格納要求に応じてユーザ情報記憶部142に記憶されているユーザ認証情報を読み出してクラウドストレージにアクセスする。制御部141は、ユーザIDに対応付けて認識情報を記憶する認証テーブルを参照し、画像処理装置12から受け取った問い合わせ、及び格納要求に含まれるユーザIDに対応する認識情報を読み出してクラウドストレージにアクセスする。
ユーザ情報記憶部142は、ユーザが利用可能なクラウドストレージの情報、及び利用可能なクラウドストレージにアクセスするための認証テーブルを記憶する。認証テーブルは、ユーザ名やパスワード、あるいはアクセストークンを含む。例えば、あるユーザIDに対応付けて、
利用可能なクラウドストレージ:ストレージA
ログインユーザ名:aaa
パスワード:***
アクセストークン:abcdef
利用可能なクラウドストレージ:ストレージB
ログインユーザ名:aaa
パスワード:***
アクセストークン:uvwxy
・・・
等である。
図3は、中継装置14の構成ブロック図を示す。中継装置14は、サーバコンピュータとしての構成を備え、1又は複数のCPU(Central Processing Unit)14a、ROM(Read Only Memory)14b、RAM(Random Access Memory)14c、通信インターフェイス(I/F)14d、入出力I/F14e、及び記憶装置14fを備える。これらの構成ブロックは、バスに接続されており、バスを介してデータの送受信を行う。
CPU14aは、OS(Operating System)やアプリケーション等の各種プログラムを実行する。また、ROM14bは、CPU14aにより実行される制御プログラムを記憶する。RAM14cは、CPU14aの作業用メモリ等として用いられる。CPU14aは、ROM14bに記憶されている制御プログラムを読み出し、RAM14cを作業エリアとして制御プログラムを実行する。CPU14aにより制御プログラムが実行されると、中継装置14における各種機能、特に画像処理装置12からの問い合わせに応じたクラウドストレージへの空き容量の問い合わせ処理、クラウドストレージからの返信を受信して画像処理装置12へ転送する処理、画像処理装置12からの格納要求に応じた画像データの転送処理が実現される。
入出力I/F14eは、キーボードやマウス等の入力装置、及びディスプレイ等の出力装置(表示装置)に接続される。
通信I/F14dは、通信ネットワーク20を介してユーザ端末10、画像処理装置12、クラウドストレージA16、クラウドストレージB18とデータを送受信する。通信I/F14dは、画像処理装置12から画像データを含む格納要求を受信するとともに、CPU14aで選択されたクラウドストレージに対して画像データを転送する。
記憶装置14fは、HDD(ハードディスクドライブ)やSSD(ソリッドステートドライブ)等の記憶領域を具備しており、画像データを一時記憶するとともに、ユーザが利用可能なクラウドストレージや、これらのクラウドストレージの認証情報を含むユーザ情報テーブルを記憶する。
なお、画像処理装置12も同様の構成を有しており、具体的には、1又は複数のCPU、ROM、RAM、通信I/F、入出力I/F、操作部、表示部、及び記憶装置を備える。CPUは、ROMに記憶されている制御プログラムを読み出し、RAMを作業エリアとして制御プログラムを実行する。CPUにより制御プログラムが実行されると、画像処理装置12における各種機能、特に中継装置14に対するクラウドストレージへの空き容量の問い合わせ処理、中継装置14からの返信を受信してクラウドストレージを決定する処理が実現される。
図4は、実施形態の処理フローチャートを示す。ユーザ端末10、画像処理装置12、中継装置14、クラウドストレージA16、クラウドストレージB18間のデータの流れを示すものである。
まず、ユーザが画像処理装置12を操作して文書等の画像をスキャナで読み込み、デジタルの画像データに変換していずれかのクラウドストレージ、例えばクラウドストレージA16を指定して画像データの格納を要求したとする。
画像処理装置12は、変換した画像データのデータ量を確認するとともに、ユーザからの格納要求を受け付けると、中継装置14に対してユーザの利用可能なクラウドストレージを問い合わせる。この問い合わせには、格納要求したユーザIDが含まれる。
中継装置14は、問い合わせを受信すると、記憶装置14fに記憶されたユーザ情報テーブルを参照して、ユーザIDで特定されるユーザが利用可能なクラウドストレージを抽出し、クラウドストレージリストとして画像処理装置12に返信する。ここでは、ユーザが利用可能なクラウドストレージがクラウドストレージA16及びクラウドストレージB18であるとする。ユーザが利用可能なクラウドストレージとは、ユーザ情報テーブルで管理されている、そのユーザの認証情報でアクセス可能なクラウドストレージである。
画像処理装置12は、ユーザが利用可能なクラウドストレージの情報を受信すると、まずは中継装置14に対してユーザから指定されたクラウドストレージの空き容量を問い合わせる。中継装置14は、この問い合わせに応じ、ユーザが指定したクラウドストレージA16に対して空き容量を問い合わせ、クラウドストレージA16からの空き容量についての返信を受信する。クラウドストレージA16への問い合わせには、ユーザIDの認証情報の送信が含まれる。クラウドストレージA16の空き容量は例えば50MBであるとする。中継装置14は、クラウドストレージA16からの返信を画像処理装置12に転送する。
画像処理装置12は、格納すべき画像データのデータ量と、クラウドストレージA16の空き容量を比較し、画像データを格納できるか否かを判定する。格納すべき画像データが100MBであるとすると、(画像データのデータ量100MB)>(クラウドストレージA16の空き容量50MB)であるため格納不可と判定し、画像処理装置12は、中継装置14に対してユーザが利用可能な他のクラウドストレージであるクラウドストレージB18の空き容量を問い合わせる。中継装置14は、この問い合わせに応じてクラウドストレージB18に対して空き容量を問い合わせ、クラウドストレージB18からの返信を受信する。クラウドストレージB18への問い合わせには、ユーザIDの認証情報の送信が含まれる。クラウドストレージB18の空き容量は、例えば150MBであるとする。中継装置14は、クラウドストレージB18からの返信を画像処理装置12に転送する。
画像処理装置12は、格納すべき画像データのデータ量と、クラウドストレージB18の空き容量を比較し、画像データを格納できるか否かを判定する。格納すべき画像データが150MBであるとすると、(画像データのデータ量100MB)<(クラウドストレージB18の空き容量150MB)であるため格納可能と判定し、クラウドストレージB18を格納先のクラウドストレージとして指定し、画像データを含めた格納要求を中継装置14に送信する。中継装置14は、指定されたクラウドストレージB18に画像データを転送して格納する。また、中継装置14は、クラウドストレージB18からの格納完了を示す格納OK通知を受信すると、その格納OK通知を画像処理装置12に転送する。この際、中継装置14は、格納先がユーザ指定の格納先であるクラウドストレージA16とは異なることから、最終格納先であるクラウドストレージB18の情報を画像処理装置12に通知する。
画像処理装置12は、中継装置14からの格納OK通知を受信すると、最終格納先であるクラウドストレージB18のURL等の情報をジョブログに記録する。具体的には、ジョブの順序を管理するジョブ制御部122が格納OK通知を受信したことを確認してジョブログを更新し、格納OK通知に含まれるクラウドストレージB18のアドレス情報(URL等)をユーザID及び画像データに関連付けてジョブログに記録する。ジョブ制御部122は、画像データの最終確認先であるクラウドストレージB18のアドレス情報のみならず、ユーザが指定した当初のクラウドストレージA16のアドレス情報と、画像データの最終確認先であるクラウドストレージB18のアドレス情報をともにジョブログに記録してもよい。例えば、(ユーザID、画像データID、当初格納先のアドレス情報、最終格納先のアドレス情報)を組としてジョブログに記録する等である。当初格納先と最終格納先が同一である場合、最終格納先のアドレス情報はヌル(null)データとしてもよい。
さらに、画像処理装置12は、ジョブログを参照し、画像データの最終格納先がユーザ指定の当初の格納先と異なるか否かを判定し、異なる場合には最終格納先のクラウドストレージB18の情報、具体的にはクラウドストレージ名及びそのアドレス情報をユーザ端末10に送信する。例えば、
「格納先は、クラウドストレージBです(アドレス:****)。」
等のメッセージを電子メールで送信する。
このように、画像処理装置12は、ユーザから指定されたクラウドストレージの空き容量が不足している場合に、ユーザからの指示を受けることなく当該ユーザが利用可能なクラウドストレージに対して空き容量を問い合わせ、画像データを格納するに必要な空き容量のあるクラウドストレージを検出して画像データを格納するので、容量不足によるエラー発生が未然に防止される。また、画像処理装置12は、ユーザが利用可能なクラウドストレージの情報を中継装置14に問い合わせて取得し、この情報を用いて空き容量を確認するので、ユーザは、利用可能なクラウドストレージを画像処理装置12から別途入力する手間が省かれる。
なお、図4の処理フローチャートでは、クラウドストレージA16、クラウドストレージB18のうち、クラウドストレージB18のみが画像データを格納するのに必要な空き容量を有するため、ルール記憶部125に記憶されているルールを適用する必要はないが、複数のクラウドストレージが画像データを格納するのに必要な空き容量を有する場合には、画像処理装置12は、当該ルールに従っていずれかのクラウドストレージを選択し決定する。次に、このような場合の処理について説明する。
図5は、本実施形態における他の処理フローチャートを示す。
まず、ユーザが画像処理装置12を操作して文書等の画像をスキャナで読み込み、デジタルの画像データに変換していずれかのクラウドストレージ、例えばクラウドストレージB18を指定して画像データの格納を要求したとする。
画像処理装置12は、変換した画像データのデータ量を確認するとともに、ユーザからの格納要求を受け付けると、中継装置14に対してユーザの利用可能なクラウドストレージのうち、画像データを格納し得る空き容量を有するクラウドストレージを問い合わせる。この問い合わせには、格納要求したユーザID及び画像データのデータ量が含まれる。
中継装置14は、画像処理装置12からの問い合わせを受信すると、記憶装置14fに記憶されたユーザ情報テーブルを参照して、ユーザIDで特定されるユーザが利用可能なクラウドストレージを抽出し、抽出したクラウドストレージに対して空き容量を問い合わせる。利用可能なクラウドストレージがクラウドストレージA16、クラウドストレージB18とすると、中継装置14はこれらのクラウドストレージに空き容量を問い合わせ、それぞれの空き容量として例えば150MB、200MBの返信を受信する。中継装置14は、格納すべき画像データのデータ量と、これらのクラウドストレージの空き容量を比較し、画像データを格納できるか否かを判定する。格納すべき画像データが100MBであるとすると、(画像データのデータ量)<(クラウドストレージA16)、及び(画像データのデータ量)<(クラウドストレージB18の空き容量)であるためいずれも格納可能と判定し、格納可能と判定されたクラウドストレージの空き容量を画像処理装置12に返信する。
画像処理装置12は、中継装置14から返信された、利用可能でかつ画像データを格納し得るクラウドストレージの空き容量を受信すると、ルール記憶部125に記憶されたルールテーブルを参照し、いずれかのクラウドストレージを選択して格納先に決定する。ルールテーブルのルールは任意であるが、例えば、「効率重視で空き容量が最小のクラウドストレージを選択する」というルールであるとする。画像処理装置12は、このルールに従い、
クラウドストレージA16:150MB
クラウドストレージB18:200MB
であることから、クラウドストレージA16を選択して格納先として決定し、クラウドストレージA16を格納先のクラウドストレージとして指定して画像データを含めた格納要求を中継装置14に送信する。中継装置14は、指定されたクラウドストレージA16に画像データを転送して格納する。また、中継装置14は、クラウドストレージA16からの格納完了を示す格納OK通知を受信すると、その格納OK通知を画像処理装置12に転送する。
画像処理装置12は、中継装置14からの格納OK通知を受信すると、最終格納先であるクラウドストレージA16のURL等の格納先情報をジョブログに記録する。ジョブ制御部122は、ユーザが指定した当初のクラウドストレージB18のアドレス情報と、画像データの最終確認先であるクラウドストレージA16のアドレス情報をともにジョブログに記録してもよい。
さらに、画像処理装置12は、ジョブログを参照し、画像データの最終格納先がユーザ指定の当初の格納先と異なるか否かを判定し、異なる場合には最終格納先のクラウドストレージA16の情報、具体的にはクラウドストレージ名及びそのアドレス情報をユーザ端末10に送信する。
図5の処理フローチャートにおいて、中継装置14は、画像処理装置12からの問い合わせに応じて、ユーザが利用可能であり、かつ、画像データを格納し得る空き容量を有するクラウドストレージの情報を画像処理装置12に返信しているが、例えば、
・中継装置14からクラウドストレージ間で通信障害が発生した場合
・画像データがクラウドストレージ側でサポートしていないファイルフォーマットの場合
・クラウドストレージがサービスを停止している場合
等の場合には、画像データを格納できないので、中継装置14は、当該クラウドストレージについては画像処理装置12に返信しなくてもよい(利用可能なクラウドストレージの一覧リストから除外する)。
図6は、ルール記憶部125に記憶されるルールテーブルの一例を示す。ルールとして、例えば、
・最初に検出したクラウドストレージ
・空き容量重視
・効率重視
・ユーザ選択
等が規定される。最初に検出したクラウドストレージとは、利用可能で画像データを格納し得るクラウドストレージのうち、最初に検出されたクラウドストレージを意味する。空き容量重視とは、利用可能で画像データを格納し得るクラウドストレージのうち、最も空き容量の大きいクラウドストレージを意味する。この場合、各クラウドストレージの容量を均等にする効果がある。効率重視とは、利用可能で画像データを格納し得るクラウドストレージのうち、最も空き容量の小さいクラウドストレージを意味する。ユーザ選択とは、利用可能で画像データを格納し得るクラウドストレージのうち、ユーザが選択したクラウドストレージを意味する。この場合、画像処理装置12は、利用可能で画像データを格納し得るクラウドストレージの一覧をユーザが選択可能に表示部に表示する。ユーザがクラウドストレージを選択した場合、画像処理装置12は、たとえ当初の指定格納先と異なっていても最終格納先をユーザ端末10に送信しなくてもよい。
ルールテーブルは、予めシステム管理者が作成してルール記憶部125に記憶しておけばよく、適宜ルールを追加、削除、変更してもよい。ルールテーブルに規定された複数のルールに優先順位を設定しておき、優先順位に従ってクラウドストレージを選択してもよい。ユーザに応じ、あるいは格納すべき画像データの属性に応じ、優先順位を適応的に変化させてもよい。ある種類の画像データについては効率重視を最優先し、別の種類の画像データについてはユーザ選択を最優先とする等である。
<実施形態2>
実施形態1では、利用可能で画像データを格納し得るクラウドストレージが存在することを前提とした処理であるが、利用可能な全てのクラウドストレージの空き容量が不足している場合もあり得る。本実施形態では、このような場合の処理について説明する。
図7は、本実施形態における処理フローチャートを示す。
まず、ユーザが画像処理装置12を操作して文書等の画像をスキャナで読み込み、デジタルの画像データに変換していずれかのクラウドストレージ、例えばクラウドストレージB18を指定して画像データの格納を要求したとする。
画像処理装置12は、変換した画像データのデータ量を確認するとともに、ユーザからの格納要求を受け付けると、中継装置14に対してユーザの利用可能なクラウドストレージのうち、画像データのデータ量を格納し得る空き容量を有するクラウドストレージを問い合わせる。この問い合わせには、格納要求したユーザID及び画像データのデータ量が含まれる。
中継装置14は、画像処理装置12からの問い合わせを受信すると、記憶装置14fに記憶されたユーザ情報テーブルを参照して、ユーザIDで特定されるユーザが利用可能なクラウドストレージを抽出し、抽出したクラウドストレージに対して空き容量を問い合わせる。利用可能なクラウドストレージがクラウドストレージA16、クラウドストレージB18とすると、中継装置14はこれらのクラウドストレージに空き容量を問い合わせ、それぞれの空き容量として例えば80MB、20MBの返信を受信する。中継装置14は、格納すべき画像データのデータ量と、これらのクラウドストレージの空き容量を比較し、画像データを格納できるか否かを判定する。格納すべき画像データが100MBであるとすると、(画像データのデータ量)>(クラウドストレージA16の空き容量)、及び(画像データのデータ量)>(クラウドストレージB18の空き容量)であるためいずれも格納不可と判定する。この場合、中継装置14は、格納可能と判定されたクラウドストレージの空き容量を画像処理装置12に返信するのではなく、画像データを処理する際のパラメータを変更すべき旨の通知を画像処理装置12に返信する。なお、パラメータの変更通知とともに、利用可能で画像データを格納し得る空き容量を有するクラウドストレージが検出できない旨、及びクラウドストレージの空き容量も併せて返信してもよい。
画像処理装置12は、中継装置14からパラメータを変更すべき旨の通知を受信すると、この通知に応じて画像データを処理する際のパラメータを変更して再処理する。具体的には、画像処理部123は、パラメータを変更すべき旨の通知に従い、パラメータを変更して画像データを再処理し、画像データのデータ量を削減する。画像処理のパラメータは、データ量を削減し得るパラメータであって、例えば解像度であり、当初の解像度よりも小さな解像度となるように再処理する。中継装置14からクラウドストレージの空き容量が返信された場合、画像処理部123は、この空き容量に応じて解像度を調整し得る。すなわち、クラウドストレージの空き容量でも格納し得る程度のデータ量となるように解像度を調整する。例えば、当初のデータ量が100MBであり、クラウドストレージA16の空き容量が80MBであるので、画像処理部123は、画像データのデータ量が80MB以下となるように解像度を調整して再処理する。
画像処理装置12は、パラメータを変更して画像データを再処理した後、クラウドストレージA16を格納先として決定し、クラウドストレージA16を格納先のクラウドストレージとして指定し、再処理後の画像データを含めた格納要求を中継装置14に送信する。中継装置14は、指定されたクラウドストレージA16に再処理後の画像データを転送して格納する。また、中継装置14は、クラウドストレージA16からの格納完了を示す格納OK通知を受信すると、その格納OK通知を画像処理装置12に転送する。
画像処理装置12は、中継装置14からの格納OK通知を受信すると、最終格納先であるクラウドストレージA16のURL等の格納先情報をジョブログに記録する。ジョブ制御部122は、ユーザが指定した当初のクラウドストレージB18のアドレス情報と、画像データの最終確認先であるクラウドストレージA16のアドレス情報をともにジョブログに記録してもよい。
さらに、画像処理装置12は、ジョブログを参照し、画像データの最終格納先がユーザ指定の当初の格納先と異なるか否かを判定し、異なる場合には最終格納先のクラウドストレージA16の情報、具体的にはクラウドストレージ名及びそのアドレス情報をユーザ端末10に送信する。また、どのようなパラメータを変更したのかを送信してもよい。例えば、
「格納先は、クラウドストレージAです(アドレス:****)
解像度をXXXdpiからYYYdpiに変更して格納しています。」
等のメッセージを電子メールで送信する。
このように、ユーザが利用可能で、かつ画像データを格納し得るクラウドストレージが存在しない場合に、中継装置14からの通知を受けて画像処理装置12で画像データを再処理してデータ量を削減して中継装置14に送信し、中継装置14が再処理後の画像データをクラウドストレージに転送して格納するので、容量不足によるエラー発生が未然に防止される。
図8は、画像処理部123で実行される画像処理のパラメータテーブルの一例を示す。パラメータとしては、例えば、解像度、フォーマット、カラー/グレー/白黒、その他が規定される。設定値は、ユーザが適宜設定し得る値であり、ONは有効、OFFは無効であることを意味する。例えば、図8では、
解像度:ON
フォーマット:OFF
カラー/グレー/白黒:OFF
その他:OFF
となっているが、これは、解像度の調整は許容するが、フォーマットやカラー/グレー/白黒、その他の調整は許容しないことを意味する。画像処理部123は、このパラメータテーブルを参照することで、どのパラメータを変更するかを決定して画像データを再処理する。圧縮率の高いフォーマットに変更することでデータ量は削減され、カラーからグレー、さらには白黒に変更することでデータ量は削減される。
削減すべきデータ量に応じてこれらのパラメータのうち、複数のパラメータを変更してもよい。例えば、最も空き容量の大きいクラウドストレージに格納すべく、解像度とフォーマットをともに変更する等である。
パラメータテーブルは、予めシステム管理者あるいはユーザが設定して画像処理部123のメモリに記憶させてもよく、中継装置14からパラメータを変更すべき旨の通知を受信したときに表示部に表示してユーザが設定し得るようにしてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。以下、変形例について説明する。
<変形例1>
実施形態では、画像処理装置12のルール記憶部125にルールテーブルを記憶し、画像処理装置12がルールテーブルを参照することにより、利用可能で画像データを格納し得るクラウドストレージの中からいずれかのクラウドストレージを選択して格納先として決定しているが、中継装置14の記憶部にルールテーブルを記憶し、中継装置14がルールテーブルを参照することにより、利用可能で画像データを格納し得るクラウドストレージの中からいずれかのクラウドストレージを選択して格納先として決定してもよい。
図9は、この場合の処理フローチャートを示す。
まず、ユーザが画像処理装置12を操作して文書等の画像をスキャナで読み込み、デジタルの画像データに変換していずれかのクラウドストレージ、例えばクラウドストレージB18を指定して画像データの格納を要求したとする。
画像処理装置12は、変換した画像データのデータ量を確認するとともに、ユーザからの格納要求を受け付けると、中継装置14に対してユーザの利用可能なクラウドストレージのうち、画像データのデータ量を格納し得る空き容量を有するクラウドストレージを問い合わせる。この問い合わせには、格納要求したユーザID、画像データ及び画像データのデータ量が含まれる。
中継装置14は、画像処理装置12からの問い合わせを受信すると、記憶装置14fに記憶されたユーザ情報テーブルを参照して、ユーザIDで特定されるユーザが利用可能なクラウドストレージを抽出し、抽出したクラウドストレージに対して空き容量を問い合わせる。利用可能なクラウドストレージがクラウドストレージA16、クラウドストレージB18とすると、中継装置14はこれらのクラウドストレージに空き容量を問い合わせ、それぞれの空き容量として例えば150MB、200MBの返信を受信する。中継装置14は、格納すべき画像データのデータ量と、これらのクラウドストレージの空き容量を比較し、画像データを格納できるか否かを判定する。格納すべき画像データが100MBであるとすると、(画像データのデータ量)<(クラウドストレージA16)、及び(画像データのデータ量)<(クラウドストレージB18の空き容量)であるためいずれも格納可能と判定する。次に、中継装置14は、記憶部に記憶されたルールテーブルを参照し、いずれかのクラウドストレージを選択して格納先に決定する。ルールテーブルのルールは任意であるが、例えば、「効率重視で空き容量が最小のクラウドストレージを選択する」というルールであるとする。中継装置14は、このルールに従い、
クラウドストレージA16:150MB
クラウドストレージB18:200MB
であることから、クラウドストレージA16を選択して格納先として決定し、クラウドストレージA16に画像データを転送して格納する。また、中継装置14は、クラウドストレージA16からの格納完了を示す格納OK通知を受信すると、その格納OK通知を画像処理装置12に転送する。
画像処理装置12は、中継装置14からの格納OK通知を受信すると、最終格納先であるクラウドストレージA16のURL等の格納先情報をジョブログに記録する。ジョブ制御部122は、ユーザが指定した当初のクラウドストレージB18のアドレス情報と、画像データの最終確認先であるクラウドストレージA16のアドレス情報をともにジョブログに記録してもよい。
さらに、画像処理装置12は、ジョブログを参照し、画像データの最終格納先がユーザ指定の当初の格納先と異なるか否かを判定し、異なる場合には最終格納先のクラウドストレージA16の情報、具体的にはクラウドストレージ名及びそのアドレス情報をユーザ端末10に送信する。
<変形例2>
実施形態2では、中継装置14からの通知に応じ、画像処理装置12で画像処理のパラメータを変更して画像データを再処理してデータ量を削減しているが、中継装置14が画像処理部123と同様の処理機能を備え、中継装置14がパラメータを変更して画像データを再処理してデータ量を削減した上でクラウドストレージに格納してもよい。
図10は、この場合の処理フローチャートを示す。
まず、ユーザが画像処理装置12を操作して文書等の画像をスキャナで読み込み、デジタルの画像データに変換していずれかのクラウドストレージ、例えばクラウドストレージB18を指定して画像データの格納を要求したとする。
画像処理装置12は、変換した画像データのデータ量を確認するとともに、ユーザからの格納要求を受け付けると、中継装置14に対してユーザの利用可能なクラウドストレージのうち、画像データのデータ量を格納し得る空き容量を有するクラウドストレージを問い合わせる。この問い合わせには、格納要求したユーザID、画像データ及び画像データのデータ量が含まれる。
中継装置14は、画像処理装置12からの問い合わせを受信すると、記憶装置14fに記憶されたユーザ情報テーブルを参照して、ユーザIDで特定されるユーザが利用可能なクラウドストレージを抽出し、抽出したクラウドストレージに対して空き容量を問い合わせる。利用可能なクラウドストレージがクラウドストレージA16、クラウドストレージB18とすると、中継装置14はこれらのクラウドストレージに空き容量を問い合わせ、それぞれの空き容量として例えば80MB、20MBの返信を受信する。中継装置14は、格納すべき画像データのデータ量と、これらのクラウドストレージの空き容量を比較し、画像データを格納できるか否かを判定する。格納すべき画像データが100MBであるとすると、(画像データのデータ量)>(クラウドストレージA16の空き容量)、及び(画像データのデータ量)>(クラウドストレージB18の空き容量)であるためいずれも格納不可と判定する。
次に、中継装置14は、パラメータを変更して既に画像処理装置12から受信して一時記憶している画像データを再処理し、画像データのデータ量を削減する。画像処理のパラメータは、例えば解像度であり、当初の解像度よりも小さな解像度となるように再処理する。すなわち、クラウドストレージの空き容量でも格納し得る程度のデータ量となるように解像度を調整する。例えば、当初のデータ量が100MBであり、クラウドストレージA16の空き容量が80MBであるので、画像データのデータ量が80MB以下となるように解像度を調整して再処理する。
なお、画像データを再処理するに先立って、中継装置14は画像処理装置12に問い合わせて画像処理装置12に記憶されているパラメータテーブルを取得し、取得したパラメータテーブルを用いて画像データを再処理してもよい。
中継装置14は、パラメータを変更して画像データを再処理した後、クラウドストレージA16を格納先として決定し、クラウドストレージA16を格納先のクラウドストレージとして決定し、クラウドストレージA16に再処理後の画像データを転送して格納する。また、中継装置14は、クラウドストレージA16からの格納完了を示す格納OK通知を受信すると、その格納OK通知を画像処理装置12に転送する。また、中継装置14は、パラメータを変更して格納した旨を画像処理装置12に通知する。
画像処理装置12は、中継装置14からの格納OK通知及びパラメータ変更通知を受信すると、最終格納先であるクラウドストレージA16のURL等の格納先情報をジョブログに記録する。ジョブ制御部122は、ユーザが指定した当初のクラウドストレージB18のアドレス情報と、画像データの最終確認先であるクラウドストレージA16のアドレス情報をともにジョブログに記録してもよい。
さらに、画像処理装置12は、ジョブログを参照し、画像データの最終格納先がユーザ指定の当初の格納先と異なるか否かを判定し、異なる場合には最終格納先のクラウドストレージA16の情報、具体的にはクラウドストレージ名及びそのアドレス情報をユーザ端末10に送信する。また、どのようなパラメータを変更したのかを送信してもよい。例えば、
「格納先は、クラウドストレージAです(アドレス:****)
解像度をXXXdpiからYYYdpiに変更して格納しています。」
等のメッセージを電子メールで送信する。
10 ユーザ端末、12 画像処理装置、14 中継装置、16 クラウドストレージA、18 クラウドストレージB、20 通信ネットワーク。

Claims (8)

  1. 画像処理装置からユーザID、画像データ、前記画像データのデータ量、及びユーザが利用可能なクラウドストレージの問い合わせを受信する受信部と、
    受信した前記画像データを前記クラウドストレージに転送して格納するプロセッサと、
    を備え、前記プロセッサは、プログラムを読み出して実行することで、
    前記問い合わせに応じて前記ユーザIDで特定されるユーザが利用可能なクラウドストレージのリストを前記画像処理装置に送信し、
    前記画像処理装置からの、前記リストの中で前記ユーザが指定したクラウドストレージに対して空き容量を問い合わせ、
    前記ユーザが指定したクラウドストレージに前記画像データを格納し得る空き容量がない場合に、前記ユーザが利用可能な他のクラウドストレージに空き容量を問い合わせ、
    前記画像データを格納し得る空き容量を有するクラウドストレージに前記画像データを転送して格納する、
    中継装置。
  2. 前記プロセッサは、前記ユーザが指定したクラウドストレージと異なるクラウドストレージに前記画像データを転送して格納した場合に、前記画像データを格納したクラウドストレージの情報を前記画像処理装置に通知する
    請求項1に記載の中継装置。
  3. 前記プロセッサは、前記ユーザが利用可能で前記画像データを格納し得る空き容量を有するクラウドストレージが複数存在する場合に、ルールに従っていずれかのクラウドストレージに前記画像データを転送して格納する
    請求項1に記載の中継装置。
  4. 前記ルールは、最初に検出されたクラウドストレージ、最も空き容量の小さいクラウドストレージ、最も空き容量の大きいクラウドストレージ、前記ユーザが選択したクラウドストレージのいずれかである
    請求項3に記載の中継装置。
  5. 前記プロセッサは、前記ユーザが利用可能で前記画像データを格納し得る空き容量を有するクラウドストレージが存在しない場合に、前記画像データのデータ量を削減し得るパラメータの変更を前記画像処理装置に通知し、前記画像処理装置から送信された再処理後の画像データを格納し得る空き容量を有するクラウドストレージに転送して格納する
    請求項1に記載の中継装置。
  6. 前記プロセッサは、前記ユーザが利用可能で前記画像データを格納し得る空き容量を有するクラウドストレージが存在しない場合に、前記画像データのデータ量を削減し得るパラメータを変更して再処理し、再処理後の画像データを格納し得る空き容量を有するクラウドストレージに転送して格納する
    請求項1に記載の中継装置。
  7. 前記パラメータは、前記画像データの解像度、フォーマット、カラーの少なくともいずれかである
    請求項5,6のいずれかに記載の中継装置。
  8. 中継装置のプロセッサに、
    画像処理装置からユーザID、画像データ、前記画像データのデータ量、及びユーザが利用可能なクラウドストレージの問い合わせを受信するステップと、
    前記問い合わせに応じて前記ユーザが利用可能なクラウドストレージのリストを前記画像処理装置に送信するステップと、
    前記画像処理装置からの、前記リストの中で前記ユーザが指定したクラウドストレージに対して空き容量を問い合わせるステップと、
    前記ユーザが指定したクラウドストレージに前記画像データを格納し得る空き容量がない場合に、前記ユーザが利用可能な他のクラウドストレージに空き容量を問い合わせるステップと、
    前記画像データを格納し得る空き容量を有するクラウドストレージに前記画像データを転送して格納するステップと、
    を実行させるプログラム。
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