JP2019132216A - 2段液封式真空ポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】第1段羽根車から排出された気体を第2段羽根車に移送するための連結管を不要とし、かつポンプ1台につきポートシリンダーの個数を1個にすることができるポートシリンダー型の2段液封式真空ポンプを提供する。【解決手段】第1段羽根車4および第2段羽根車5は、それぞれ、円筒状のボス部41と、複数の羽根42と、ボス部41に形成された複数の通気孔46と、ボス部41の中心部の中心部空間47とを備え、第1段羽根車4の中心部空間47と第2段羽根車5の中心部空間47とを対向させて形成した空間に、第1段羽根車4の通気孔46と第1段羽根車4の吸気ポートPsとを連通させる吸込通路52と、第1段羽根車4の排気ポートPdと第2段羽根車5の吸気ポートPsとを連通させる中間通路53と、第2段羽根車5の排気ポートPdと第2段羽根車5の通気孔46とを連通させる排気通路54とを備えたポートシリンダー50を設けた。【選択図】図1

Description

本発明は、モータの主軸(回転軸)の軸端部に2段のインペラ(羽根車)を取り付けた2段液封式真空ポンプに関するものである。
円形ケーシングと円形ケーシングの中心に対し偏心して取り付けられたインペラ(羽根車)とを備え、ケーシング内に水その他の液体を封入し、インペラの回転による遠心力によりケーシング内壁に沿って液膜を形成し、液膜と隣接する2枚の羽根とによって形成される羽根室の容積変化を利用してポンプ作用を行う液封式真空ポンプが知られている。
高真空の液封式真空ポンプを設計する場合、2段式もしくはエゼクタを使用するが、どちらも寸法、質量が大きくなる。特に2段式の場合、2枚の羽根車を固定した主軸(回転軸)を軸受で両端支持とするケースが多く、全長が長くなる。
小型、高真空のポンプを設計する場合、従来の主軸(回転軸)を両端支持するポンプ構造では大型となってしまうため、直動型モータの主軸(回転軸)の軸端部に羽根車を2段設ける構造とし、真空ポンプの小型、軽量化を図る場合がある。
この種の2段液封式真空ポンプには、吸排気ポート構造の違いにより、吸排気ポートが羽根車の軸方向端面側に設けられているポートプレート型と、吸排気ポートが羽根車の内周側に設けられているポートシリンダー型とがある。
特許文献1(実用新案登録第2508668号公報)には、上述した直動型モータの主軸の軸端部に羽根車を2段設けた真空ポンプであって、ケーシングと隣接する2枚の羽根と封液(液膜)で羽根室を形成し、吸排気ポートを羽根車の軸方向端面側に設け、羽根車の隣り合う2枚の羽根で形成される空間が軸方向に開口しているポートプレート型の2段液封式真空ポンプが記載されている。
一方、図7は、吸排気ポートを羽根車の内周側に設けたポートシリンダー型の2段液封式真空ポンプを示す断面図である。図7に示すように、ポートシリンダー型の2段液封式真空ポンプは、分割型のケーシング101内に、主軸102に固定された第1段羽根車103と第2段羽根車104とを備えている。第1段羽根車103および第2段羽根車104を収容したケーシング101の一端には吸気ケーシング105が接続され、他端には排気ケーシング106が接続されている。ケーシング101と吸気ケーシング105と排気ケーシング106は、ポンプケーシングを構成している。
図8は、第2段羽根車104の詳細を示す断面図である。図8に示すように、第2段羽根車104は、主軸102が挿通される孔hを有したボス部108と、ボス部108から半径方向外方に延びる複数の羽根109と、ボス部108の両端面から半径方向外方に延びる円板状の主板110および側板111とから構成されている。ボス部108の円筒部には、吸気ポートPsと排気ポートPdとが形成されている。吸排気ポートPs,Pdが形成されている円筒部の半径方向内側には、ポートシリンダー収容空間112が形成されている。なお、第1段羽根車103も第2段羽根車104と同様の構成であるため、図示を省略する。第1段羽根車103と第2段羽根車104とは、互いの主板110が対向するように主軸102に固定される(図7参照)。
図7に示すように、第1段羽根車103のボス部108に形成されたポートシリンダー収容空間112には、第1段ポートシリンダー113が収容され、第2段羽根車104のボス部108に形成されたポートシリンダー収容空間112には、第2段ポートシリンダー114が収容されている。ポンプケーシングの外側には、第1段羽根車103から排出された気体を第2段羽根車104に移送するための連結管120が設置されている。第1段ポートシリンダー113には、吸気口(図示せず)から吸気ケーシング105内に吸い込まれた気体を第1段羽根車103の吸気ポートPsに流すための吸気通路113psと、第1段羽根車103の排気ポートPdから排出された気体を連結管120に流すための排気通路113pdとが形成されている。また、第2段ポートシリンダー114にも、連結管120によって移送された気体を第2段羽根車104の吸気ポートPsに流すための吸気通路114psと、第2段羽根車104の排気ポートPdから排出された気体を排気ケーシング106の排気口(図示せず)に流すための排気通路114pdとが形成されている。
実用新案登録第2508668号公報
特許文献1に記載されたようなポートプレート型の2段液封式真空ポンプにおいては、ケーシングと隣接する2枚の羽根と封液(液膜)とで羽根室を形成し、吸排気ポートを羽根車の軸方向端面側に設けているため、羽根車の隣り合う2枚の羽根で形成される空間は、軸方向に開口している。羽根室の軸方向の気密性を向上させるためには、羽根車とケーシングの軸方向隙間を極力狭くする必要がある。そのため、部品の機械加工精度を厳しく管理するとともに精細な隙間調整を行う必要があり、加工作業および組立作業が煩雑で手間が掛かるという問題点がある。
これに対して、図7および図8に示すようなポートシリンダー型の2段液封式真空ポンプにおいては、隣接する2枚の羽根と主板および側板と封液(液膜)とで羽根室を形成し、吸排気ポートを羽根車の内周側に設けている。そのため、羽根車における隣り合う2枚の羽根で形成される空間は、軸方向に開口することなく主板および側板で閉塞されている。したがって、主板と側板によって羽根室の軸方向の気密性を確保できるため、羽根車とケーシングの軸方向隙間を大きく設計でき、加工作業および組立作業が容易であるという利点がある。
しかしながら、主板およびボス部は回転部であるため、気体を流すための連通部を設けることが難しく、吸排気を側板側でしか行うことができないため、第1段羽根車から排出された気体を第2段羽根車に移送するための連結管をポンプケーシングの外側に設置する必要があるという問題点がある。
また、第1段羽根車のポートシリンダー収容空間と第2段羽根車のポートシリンダー収容空間とは、それぞれ逆方向に開口しているため、ポンプ1台につき2個のポートシリンダーを必要とするという問題点がある。
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので、第1段羽根車から排出された気体を第2段羽根車に移送するための連結管を不要とし、かつポンプ1台につきポートシリンダーの個数を1個にすることができるポートシリンダー型の2段液封式真空ポンプを提供することを目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明の一態様は、第1段ポンプ室内に設けた第1段羽根車と第2段ポンプ室内に設けた第2段羽根車とを主軸に固定した2段液封式真空ポンプにおいて、前記第1段羽根車および前記第2段羽根車は、それぞれ、前記主軸が挿通される孔を有した円筒状のボス部と、前記ボス部から半径方向外方に延びる複数の羽根と、前記ボス部において前記主軸が挿通される孔の周囲に形成され前記主軸と平行に延びる複数の貫通孔からなる通気孔と、前記ボス部の中心部に形成される空間であって前記孔および前記通気孔が開口する中心部空間とを備え、前記第1段羽根車の中心部空間と前記第2段羽根車の中心部空間とを対向させて形成した空間に、前記第1段羽根車の通気孔と前記第1段羽根車の吸気ポートとを連通させる吸込通路と、前記第1段羽根車の排気ポートと前記第2段羽根車の吸気ポートとを連通させる中間通路と、前記第2段羽根車の排気ポートと前記第2段羽根車の通気孔とを連通させる排気通路とを備えたポートシリンダーを設けたことを特徴とする2段液封式真空ポンプである。
本発明によれば、吸気ケーシングの吸気口から吸気された気体は、第1段羽根車のボス部に形成された通気孔を通った後にポートシリンダーの吸込通路を通り、第1段羽根車の吸気ポートから第1段羽根車内に吸い込まれる。第1段羽根車内に吸い込まれた気体は第1段羽根車で圧縮された後に、第1段羽根車の排気ポートから排出され、排出された気体はポートシリンダーの中間通路を通り、第2段羽根車の吸気ポートから第2段羽根車内に吸い込まれる。第2段羽根車内に吸い込まれた気体は第2段羽根車で圧縮された後に、第2段羽根車の排気ポートから排出され、排出された気体はポートシリンダーの排気通路を通った後に第2段羽根車のボス部に形成された通気孔を通り、排気ケーシングの排気口から排出される。
本発明の好ましい態様は、前記第1段羽根車および前記第2段羽根車は、それぞれ、前記ボス部の一方の端面側にボス部から半径方向外方に延びる円板状の主板を備えることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記第1段羽根車および前記第2段羽根車は、それぞれ、前記ボス部の他方の端面側にボス部から半径方向外方に延びる円板状の側板を備えることを特徴する。
本発明の好ましい態様は、前記ポートシリンダーは、中心部に前記主軸が挿通される孔を有して略円筒形状に形成され、前記ポートシリンダーの吸込通路は前記第1段羽根車の通気孔に対向し、前記ポートシリンダーの排気通路は前記第2段羽根車の通気孔に対向していることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記ポートシリンダーは、略円筒形状の外周部から半径方向外方に延びるフランジ部を有し、該フランジ部が前記第1段羽根車および前記第2段羽根車を収容するケーシングに固定されることを特徴とする。
本発明は、以下に列挙する効果を奏する。
(1)第1段羽根車のボス部および第2段羽根車のボス部にそれぞれ通気孔を設け、第1段羽根車の中心部空間と第2段羽根車の中心部空間とを対向させて形成した空間に、第1段羽根車から排出された気体を第2段羽根車に移送するための通路を備えたポートシリンダーを設けたため、第1段羽根車から排出された気体を第2段羽根車に移送するための連結管をポンプケーシングの外側に設置する必要がない。
(2)前記ポートシリンダーは、第1段羽根車への吸排気用の通路と、第2段羽根車への吸排気用の通路を備えているため、第1段羽根車と第2段羽根車に共通のポートシリンダーとすることができ、ポンプ1台につきポートシリンダーの個数を1個にすることができる。
(3)第1段羽根車および第2段羽根車は、それぞれ主板および側板を備えているため、主板と側板によって羽根室の軸方向の気密性を確保できるので、羽根車とケーシングの軸方向隙間を大きく設計でき、加工作業および組立作業が容易である。
図1は、本発明に係るポートシリンダー型の2段液封式真空ポンプの実施形態を示す模式的断面図である。 図2は、第1段羽根車の縦断面図である。 図3(a)は、第1段羽根車の側面図であり、図3(b)は、図2のA−A線断面図であり、図3(c)は、図2のB−B線断面図である。 図4は、ポートシリンダーの縦断面図である。 図5(a)は、ポートシリンダーの側面図であり、図5(b)は、図4のA−A線断面図であり、図5(c)は、図4のB−B線断面図である。 図6は、第1段ポンプ室および第1段ポンプ室内に配置された第1段羽根車の詳細を示す断面図である。 図7は、吸排気ポートを羽根車の内周側に設けたポートシリンダー型の2段液封式真空ポンプを示す断面図である。 図8は、第2段羽根車の詳細を示す断面図である。
以下、本発明に係る2段液封式真空ポンプの実施形態を図1乃至図6を参照して説明する。図1乃至図6において、同一または相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図1は、本発明に係るポートシリンダー型の2段液封式真空ポンプの実施形態を示す模式的断面図である。図1に示すように、2段液封式真空ポンプは、第1段ポンプ室1と第2段ポンプ室2とを内部に形成するケーシング3を備えている。第1段ポンプ室1には第1段羽根車4が設けられ、第2段ポンプ室2には第2段羽根車5が設けられている。第1段羽根車4と第2段羽根車5とは、直動型モータ6の主軸(回転軸)7に固定されている。ケーシング3の中央部には、半径方向内方に延びる仕切壁3pが形成されており、この仕切壁3pによって第1段ポンプ室1と第2段ポンプ室2とを仕切っている。
ケーシング3の前端側の開口部は吸気ケーシング8によって閉塞されており、この吸気ケーシング8により密閉された空間としての第1段ポンプ室1を形成している。ケーシング3の後端側の開口部は排気ケーシング9によって閉塞されており、この排気ケーシング9により密閉された空間としての第2段ポンプ室2を形成している。ケーシング3と吸気ケーシング8と排気ケーシング9は、ポンプケーシングを構成している。吸気ケーシング8には吸気口8sが形成されており、吸気口8sから気体(たとえば、空気)を第1段ポンプ室1内に吸入するようになっている。また、排気ケーシング9には排気口9dが形成されており、第2段ポンプ室2から排出された気体を排気口9dから外部に排出するようになっている。主軸7が排気ケーシング9を貫通する部分には、軸封装置としてのメカニカルシール10が装着されている。排気ケーシング9の開口部はモータフランジ12によって閉塞されている。
図2および図3(a),(b),(c)は、第1段羽根車4の詳細を示す図である。図2は第1段羽根車4の縦断面図である。図3(a)は第1段羽根車4の側面図であり、図3(b)は図2のA−A線断面図であり、図3(c)は図2のB−B線断面図である。
図2および図3(a),(b),(c)に示すように、第1段羽根車4は、主軸7が挿通される孔hを有した円筒状のボス部41と、ボス部41から半径方向外方に延びる複数の羽根42と、ボス部41の両端面から半径方向外方に延びる円板状の主板43および側板44とから構成されている。ボス部41の円筒部には、吸気ポートPsと排気ポートPdとが形成されている。前記ボス部41には、前記主軸7が挿通される孔hの周囲に形成され主軸7と平行に延びる複数の貫通孔からなる通気孔46と、ボス部41の中心部に形成される空間であって前記孔hおよび前記通気孔46が開口する中心部空間47とを備えている。複数の貫通孔からなる通気孔46は、孔hの周囲に間隔をおいて形成されている。本実施形態では、通気孔46は略矩形状の孔からなるが、円形状の孔または他の形状の孔であってもよい。なお、第2段羽根車5も第1段羽根車4と同様の構成であるため、図示を省略する。
図1に示すように、第1段羽根車4と第2段羽根車5とは、互いの側板44が対向するように主軸7に固定される。したがって、第1段羽根車4の中心部空間47と第2段羽根車5の中心部空間47とが互いに対向し、第1段羽根車4と第2段羽根車5の中心部に2つの中心部空間47が合わさった大きな空間が形成され、この空間に第1段羽根車4と第2段羽根車5に共通の単一のポートシリンダー50が設置されている。ポートシリンダー50は、中心部に主軸7が挿通される孔55を有して概略円筒形状に形成され、ポートシリンダー50の軸方向中心部に半径方向外方に延びるフランジ部51が形成されている。フランジ部51がケーシング3の仕切壁3pに固定されることにより、ポートシリンダー50は第1段羽根車4および第2段羽根車5の中心部に装着されている。ポートシリンダー50には、第1段羽根車4の通気孔46と第1段羽根車4の吸気ポートPsとを連通させる吸込通路52と、第1段羽根車4の排気ポートPdと第2段羽根車5の吸気ポートPsとを連通させる中間通路53と、第2段羽根車5の排気ポートPdと第2段羽根車5の通気孔46とを連通させる排気通路54とが形成されている。
図4および図5(a),(b),(c)は、ポートシリンダー50の詳細を示す図である。図4はポートシリンダー50の縦断面図である。図5(a)はポートシリンダー50の側面図であり、図5(b)は図4のA−A線断面図であり、図5(c)は図4のB−B線断面図である。
図4および図5(a),(b),(c)に示すように、ポートシリンダー50は、中心部に主軸7が挿通される孔55を有して概略円筒形状に形成され、ポートシリンダー50の軸方向中心部には半径方向外方に延びるフランジ部51が形成されている。上述したように、ポートシリンダー50には、第1段羽根車4の通気孔46と第1段羽根車4の吸気ポートPsとを連通させるための吸込通路52と、第1段羽根車4の排気ポートPdと第2段羽根車5の吸気ポートPsとを連通させるための中間通路53と、第2段羽根車5の排気ポートPdと第2段羽根車5の通気孔46とを連通させるための排気通路54とが形成されている。
図4および図5(a),(b),(c)に示すように、吸込通路52は、ポートシリンダー50の端面側にある扇形の開口52aと、ポートシリンダー50の外周側にある平面形状が矩形の開口52bとを連通させる略扇形断面の通路である。中間通路53は、ポートシリンダー50の外周側にある平面形状が矩形の開口53aと、ポートシリンダー50の外周側にある平面形状が矩形の開口53bとを連通させる略扇形断面の通路である。排気通路54は、ポートシリンダー50の外周側にある平面形状が矩形の開口54aと、ポートシリンダー50の端面側にある扇形の開口54bとを連通させる略扇形断面の通路である。
図1乃至図5に示すように、本発明は、第1段羽根車4のボス部41および第2段羽根車5のボス部41にそれぞれ通気孔46を設け、第1段羽根車4の中心部空間47と第2段羽根車5の中心部空間47とを対向させて形成した空間に吸込通路52と中間通路53と排気通路54とを備えたポートシリンダー50を設置することにより、以下のポンプ作用を行う。吸気ケーシング8の吸気口8sから吸気された気体は、第1段羽根車4のボス部41に形成された通気孔46を通った後にポートシリンダー50の吸込通路52を通り、第1段羽根車4の吸気ポートPsから第1段羽根車4内に吸い込まれる。第1段羽根車4内に吸い込まれた気体は第1段羽根車4で圧縮された後に、第1段羽根車4の排気ポートPdから排出され、排出された気体はポートシリンダー50の中間通路53を通り、第2段羽根車5の吸気ポートPsから第2段羽根車5内に吸い込まれる。第2段羽根車5内に吸い込まれた気体は第2段羽根車5で圧縮された後に、第2段羽根車5の排気ポートPdから排出され、排出された気体はポートシリンダー50の排気通路54を通った後に第2段羽根車5のボス部41に形成された通気孔46を通り、排気ケーシング9の排気口9dから排出される。
図6は、第1段ポンプ室1および第1段ポンプ室1内に配置された第1段羽根車4の詳細を示す断面図である。図6に示すように、ケーシング3は内部に円形の内部空間を有し、この内部空間が第1段ポンプ室1になっている。主軸7には第1段羽根車4が固定されており、第1段羽根車4はケーシング3の円形の内部空間(第1段ポンプ室1)に対して偏心している。上述したように、第1段羽根車4の中心部には、吸込通路52と中間通路53と排気通路54(図6では図示せず)とを備えたポートシリンダー50が設置されている。図6において、第1段羽根車4は矢印で示すように、反時計回りに回転する。ケーシング3の内部空間には、その約半分の容積を満たす量の液体(例えば、水)が供給される。第1段羽根車4が回転すると、複数の羽根42が第1段羽根車4の外周方向に液体を掻き出し、液体は、遠心力によってケーシング3の内面に沿って周回し、環状の液膜(封液)LFを形成する。第1段ポンプ室1では、液膜LFと隣接する2枚の羽根42とによって形成される各羽根室Rbの容積変化を利用して気体を圧縮しポンプ作用を行う。図6では、第1段ポンプ室1および第1段羽根車4を図示したが、第2段ポンプ室2および第2段羽根車5も同様の構成になっている。
これまで本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術思想の範囲内において、種々の異なる形態で実施されてよいことは勿論である。
1 第1段ポンプ室
2 第2段ポンプ室
3 ケーシング
3p 仕切壁
4 第1段羽根車
5 第2段羽根車
6 モータ
7 主軸(回転軸)
8 吸気ケーシング
8s 吸気口
9 排気ケーシング
9d 排気口
10 メカニカルシール
12 モータフランジ
41 ボス部
42 羽根
43 主板
44 側板
46 通気孔
47 中心部空間
50 ポートシリンダー
51 フランジ部
52 吸込通路
53 中間通路
54 排気通路
55 孔
h 孔
Ps 吸気ポート
Pd 排気ポート
LF 液膜(封液)
Rb 羽根室
101 メカニカルシール
102 主軸
103 第1段羽根車
104 第2段羽根車
105 吸気ケーシング
106 排気ケーシング
108 ボス部
109 羽根
110 主板
111 側板
112 ポートシリンダー収容空間
113 第1段ポートシリンダー
113ps 吸気通路
113pd 排気通路
114 第2段ポートシリンダー
114ps 吸気通路
114pd 排気通路
120 連結管

Claims (5)

  1. 第1段ポンプ室内に設けた第1段羽根車と第2段ポンプ室内に設けた第2段羽根車とを主軸に固定した2段液封式真空ポンプにおいて、
    前記第1段羽根車および前記第2段羽根車は、それぞれ、前記主軸が挿通される孔を有した円筒状のボス部と、前記ボス部から半径方向外方に延びる複数の羽根と、前記ボス部において前記主軸が挿通される孔の周囲に形成され前記主軸と平行に延びる複数の貫通孔からなる通気孔と、前記ボス部の中心部に形成される空間であって前記孔および前記通気孔が開口する中心部空間とを備え、
    前記第1段羽根車の中心部空間と前記第2段羽根車の中心部空間とを対向させて形成した空間に、前記第1段羽根車の通気孔と前記第1段羽根車の吸気ポートとを連通させる吸込通路と、前記第1段羽根車の排気ポートと前記第2段羽根車の吸気ポートとを連通させる中間通路と、前記第2段羽根車の排気ポートと前記第2段羽根車の通気孔とを連通させる排気通路とを備えたポートシリンダーを設けたことを特徴とする2段液封式真空ポンプ。
  2. 前記第1段羽根車および前記第2段羽根車は、それぞれ、前記ボス部の一方の端面側にボス部から半径方向外方に延びる円板状の主板を備えることを特徴する請求項1記載の2段液封式真空ポンプ。
  3. 前記第1段羽根車および前記第2段羽根車は、それぞれ、前記ボス部の他方の端面側にボス部から半径方向外方に延びる円板状の側板を備えることを特徴する請求項2記載の2段液封式真空ポンプ。
  4. 前記ポートシリンダーは、中心部に前記主軸が挿通される孔を有して略円筒形状に形成され、前記ポートシリンダーの吸込通路は前記第1段羽根車の通気孔に対向し、前記ポートシリンダーの排気通路は前記第2段羽根車の通気孔に対向していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の2段液封式真空ポンプ。
  5. 前記ポートシリンダーは、略円筒形状の外周部から半径方向外方に延びるフランジ部を有し、該フランジ部が前記第1段羽根車および前記第2段羽根車を収容するケーシングに固定されることを特徴とする請求項4記載の2段液封式真空ポンプ。
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