JP2019132164A - ウォーターポンプの固定構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】部品点数や組付工数の増加を抑制しつつ、ウォーターポンプをシリンダヘッドに対して正確に位置決めし、ウォーターポンプをシリンダヘッドに安定的に固定する。【解決手段】本発明に係るウォーターポンプ9の固定構造は、吸気バルブ及び排気バルブを駆動させる動弁機構7と、動弁機構7を支持するシリンダヘッド4と、シリンダヘッド4及び動弁機構7を覆うヘッドカバーと、動弁機構7によって駆動されるウォーターポンプ9と、を備え、シリンダヘッド4は、ヘッドカバーとの合わせ面4bを切り欠いた円弧形状の切欠面25aが形成された側壁25と、切欠面25aと対向する円弧形状の対向面26aが形成されており、側壁25と一体で設けられた対向壁26と、を備え、ウォーターポンプ9は、切欠面25aと対向面26aによって構成される円形状のウォーターポンプ支持孔48に嵌り込んだ状態で、シリンダヘッド4に固定されている。【選択図】図5

Description

本発明は、水冷式エンジンに用いられるウォーターポンプの固定構造に関する。
従来、水冷式エンジンにはウォーターポンプが設けられており、このウォーターポンプによって圧送される冷却水によってエンジンの各部(例えば、シリンダやシリンダヘッド)が冷却されている。
例えば、特許文献1には、カム軸の軸線方向に配置されるウォーターポンプと、前記カム軸を支持するシリンダヘッドと、前記シリンダヘッドに取り付けられるシリンダヘッドカバーと、前記シリンダヘッドの端部と前記シリンダヘッドカバーの端部との間に配置される取付部材と、を備えたエンジンが開示されている。前記取付部材は、円形状のリング部を含むガスケットと、前記リング部の孔に挿入されており、前記ウォーターポンプが取り付けられる筒状のカラー部材と、を有している。
特開2015−10551号公報
特許文献1では、シリンダヘッドとは別体で設けられた取付部材を介してウォーターポンプがシリンダヘッドに支持されている。そのため、エンジンの部品点数や組付工数が増加し、エンジンの製造コストが上昇する。加えて、取付部材は、ゴム製のガスケットと金属製のカラー部材を組み合わせて形成されている。そのため、エンジンの部品点数が一層増加している。
また、特許文献1では、シリンダヘッドとウォーターポンプの間にゴム製のガスケットのリング部が配置されている。そのため、ウォーターポンプのシリンダヘッドに対する位置がずれやすく、ウォーターポンプをシリンダヘッドに対して正確に位置決めするのは困難である。なお、位置決め部品(例えば、ノックピン)によってウォーターポンプをシリンダヘッドに対して位置決めすれば、ウォーターポンプのシリンダヘッドに対する位置決め精度をある程度向上させることはできる。しかしながら、位置決め部品を用いると、エンジンの部品点数や組付工数が更に増加し、エンジンの製造コストが更に上昇する。
更に、特許文献1では、取付部材がゴム製のガスケットを主体として構成されているため、取付部材の剛性が低い。そのため、取付部材を介してウォーターポンプをシリンダヘッドに安定的に固定することは困難であり、ウォーターポンプの振動が増大し、ウォーターポンプの耐久性が低下する恐れがある。
そこで、本発明は、部品点数や組付工数の増加を抑制しつつ、ウォーターポンプをシリンダヘッドに対して正確に位置決めし、ウォーターポンプをシリンダヘッドに安定的に固定することを目的とする。
本発明に係るウォーターポンプの固定構造は、吸気バルブ及び排気バルブを駆動させる動弁機構と、前記動弁機構を支持するシリンダヘッドと、前記シリンダヘッド及び前記動弁機構を覆うヘッドカバーと、前記動弁機構によって駆動されるウォーターポンプと、を備え、前記シリンダヘッドは、前記ヘッドカバーとの合わせ面を切り欠いた円弧形状の切欠面が形成された側壁と、前記切欠面と対向する円弧形状の対向面が形成されており、前記側壁と一体で設けられた対向壁と、を備え、前記ウォーターポンプは、前記切欠面と前記対向面によって構成される円形状のウォーターポンプ支持孔に嵌り込んだ状態で、前記シリンダヘッドに固定されていることを特徴とする。
本発明によれば、部品点数や組付工数の増加を抑制しつつ、ウォーターポンプをシリンダヘッドに対して正確に位置決めし、ウォーターポンプをシリンダヘッドに安定的に固定することができる。
本発明の一実施例に係るエンジンを示す左側面図である。 本発明の一実施例に係るシリンダヘッド及びその周辺部を示す右側面図である。 本発明の一実施例に係るシリンダヘッド及びその周辺部を示す、左前方から見た斜視図である。 本発明の一実施例に係るシリンダヘッド及びその周辺部を示す、前方やや上側から見た斜視図である。 図4のV−V断面図である。 本発明の一実施例に係るシリンダヘッド及びその周辺部を示す左側面図である。
本発明の一実施形態に係るウォーターポンプの固定構造は、吸気バルブ及び排気バルブを駆動させる動弁機構と、前記動弁機構を支持するシリンダヘッドと、前記シリンダヘッド及び前記動弁機構を覆うヘッドカバーと、前記動弁機構によって駆動されるウォーターポンプと、を備え、前記シリンダヘッドは、前記ヘッドカバーとの合わせ面を切り欠いた円弧形状の切欠面が形成された側壁と、前記切欠面と対向する円弧形状の対向面が形成されており、前記側壁と一体で設けられた対向壁と、を備え、前記ウォーターポンプは、前記切欠面と前記対向面によって構成される円形状のウォーターポンプ支持孔に嵌り込んだ状態で、前記シリンダヘッドに固定されていることを特徴とする。
このような構成を採用することで、シリンダヘッドに一体で設けられた側壁と対向壁によってウォーターポンプを直接支持することができる。そのため、シリンダヘッドとは別体で設けられた取付部材を介してウォーターポンプがシリンダヘッドに支持される場合と比較して、部品点数や組付工数を削減し、製造コストを低下させることができる。
また、上記のように、シリンダヘッドに一体で設けられた側壁と対向壁によってウォーターポンプを直接支持することができるため、シリンダヘッドとウォーターポンプの間にゴム製のガスケットが配置される場合と比較して、ウォーターポンプのシリンダヘッドに対する位置がずれにくくなる。そのため、ウォーターポンプをシリンダヘッドに対して正確に位置決めすることができる。
更に、上記のように、シリンダヘッドに一体で設けられた側壁と対向壁によってウォーターポンプを直接支持することができるため、ゴム製のガスケットを主体として構成される取付部材を介してウォーターポンプがシリンダヘッドに支持される場合と比較して、ウォーターポンプを支持する部分の剛性を高めることができる。そのため、ウォーターポンプをシリンダヘッドに安定的に固定することができ、ウォーターポンプの振動を十分に抑制し、ウォーターポンプの耐久性を向上させることができる。
(エンジン1)
以下、図面に基づき、本発明の一実施例に係るエンジン1について説明する。エンジン1は、例えば、スクータ型の自動二輪車に搭載される水冷式エンジンである。各図に適宜付される矢印Fr、Rr、L、R、U、Loは、それぞれエンジン1の前方、後方、左方、右方、上方、下方を示している。
図1、図2を参照して、エンジン1は、クランクケース2と、クランクケース2の前方に配置されているシリンダ3と、シリンダ3の前方に配置されているシリンダヘッド4と、シリンダヘッド4の上部に取り付けられている吸気バルブ5と、シリンダヘッド4の下部に取り付けられている排気バルブ6と、シリンダヘッド4の前部に支持されている動弁機構7と、シリンダヘッド4及び動弁機構7を前方から覆うヘッドカバー8と、シリンダヘッド4及びヘッドカバー8の左方に配置されているウォーターポンプ9と、を主体として構成されている。以下、これらの構成要素及びその関連要素について、順番に説明する。
(クランクケース2)
図1を参照して、クランクケース2の前上部にはブラケット2aが設けられており、このブラケット2aを介してエンジン1が自動二輪車の車体フレーム(図示せず)に懸架されている。クランクケース2には、クランクシャフト11が回転可能に収容されている。クランクシャフト11が回転すると、この回転が無段階変速機、遠心クラッチ及び減速装置(いずれも図示せず)を介して自動二輪車の駆動輪(図示せず)に伝達され、駆動輪が回転する。無段階変速機は、変速機カバー12によって左方から覆われている。
(シリンダ3)
図2を参照して、シリンダ3は、略水平な姿勢(正確には、前方に向かって僅かに上側に傾斜する姿勢)で設けられている。シリンダ3には、ピストン14が往復運動可能に収容されている。ピストン14は、コネクティングロッド15を介してクランクシャフト11に接続されている。
(シリンダヘッド4)
図3〜図5を参照して、シリンダヘッド4は、前方に向かって開口された箱型を成している。シリンダヘッド4の外周部の四隅には、それぞれ、ボス4aが設けられている。シリンダヘッド4の前縁部(開口縁部)には、ヘッドカバー8との合わせ面4bが形成されている。
シリンダヘッド4は、底壁21と、底壁21の上端部から前方に向かって延びている上側壁22と、底壁21の下端部から前方に向かって延びている下側壁23と、底壁21の右端部から前方に向かって延びている右側壁24と、底壁21の左端部から前方に向かって延びている左側壁25と、左側壁25から前方に向かって突出している対向壁26と、左側壁25及び対向壁26から左方に向かって突出しているガイド壁27と、底壁21の左側部から前方に向かって延びている第1支持壁28と、底壁21の右側部から前方に向かって延びている第2支持壁29と、を備えている。なお、シリンダヘッド4の各壁21〜29は、すべて一体で設けられている。
シリンダヘッド4の底壁21の右上部、右下部、左上部、左下部には、それぞれ、円筒状の締結ボス31が前方に向かって突出している。各締結ボス31の前端面(先端面)には、締付座面31aが形成されている。図5を参照して、シリンダ3及びシリンダヘッド4は、各締結ボス31を貫通する締結ボルト32によってクランクケース2(図1参照)に締結されている。
図5を参照して、シリンダヘッド4の底壁21の左側部には、連通孔21aが形成されている。連通孔21aは、シリンダ3の内部空間とシリンダヘッド4の内部空間を連通させている。これにより、クランクケース2からシリンダ3を介してシリンダヘッド4まで連続するカムチェーン室34が形成されている。以下、カムチェーン室34のうちでシリンダヘッド4内に位置する部分のことを、「カムチェーン室34の前部」と称する。
シリンダヘッド4の底壁21の右端部には、プラグ孔21bが形成されている。プラグ孔21bには、点火プラグ35(図5では、一部の外形のみを破線で表示)が取り付けられている。点火プラグ35の先端部は、シリンダ3とシリンダヘッド4の間に形成された燃焼室36に挿入されている。図2を参照して、燃焼室36の上部には吸気口36aが形成されており、燃焼室36の下部には排気口36bが形成されている。
シリンダヘッド4の上側壁22には、燃焼室36と連通する吸気ポート22aが開口されている。吸気ポート22aには、吸気ユニット41(図1参照)が接続されている。吸気ユニット41は、吸気ポート22aに接続されているスロットルボディ43と、スロットルボディ43に接続されているエアクリーナ44と、を備えている。
図2を参照して、シリンダヘッド4の下側壁23には、燃焼室36と連通する排気ポート23aが開口されている。排気ポート23aには、排気ユニット(図示せず)が接続されている。排気ユニットは、排気ポート23aに接続されている排気管と、この排気管に接続されているマフラと、を備えている。
図3、図5、図6を参照して、シリンダヘッド4の左側壁25は、シリンダヘッド4全体の左端部(左右方向一方側の端部)に位置している。左側壁25は、カムチェーン室34の前部の左側(左右方向一方側)を覆っている。左側壁25には、合わせ面4bを後方に向かって切り欠いた切欠面25aが形成されている。切欠面25aは、左側面視(左右方向視)で半円形状(円弧形状の一例)を成している。左側壁25の左面(外面)の後部と上部と下端部には、それぞれ、円筒状の固定ボス25bが突出している。
シリンダヘッド4の対向壁26は、合わせ面4bから前方に向かって突出しており、左側面視で半円形状(円弧形状の一例)を成している。対向壁26の内面には、左側壁25の切欠面25aと対向する対向面26aが形成されている。対向面26aは、左側面視で半円形状(円弧形状の一例)を成している。対向面26aは、左側壁25の切欠面25aと共にウォーターポンプ支持孔48を構成している。ウォーターポンプ支持孔48は、左側面視で円形状を成している。
図3を参照して、シリンダヘッド4の対向壁26の左右方向の厚みT1は、合わせ面4bにおける左側壁25の左右方向の厚みT2と略同じである。例えば、厚みT1は、厚みT2に対して±10%の範囲内にある。図3、図6を参照して、対向壁26の径方向の幅Wは、厚みT2と同一であるか、又は、厚みT2よりも僅かに大きい。図5を参照して、合わせ面4bからの対向壁26の最大突出長さL1は、合わせ面4bから各締結ボス31の締付座面31aまでの長さL2以下である。
図3、図5、図6を参照して、シリンダヘッド4のガイド壁27は、ウォーターポンプ支持孔48の周囲において左側壁25の左面(外面)及び対向壁26の左面(外面)から突出している。ガイド壁27は、左側面視で円環形状を成している。ガイド壁27の内面は、ウォーターポンプ支持孔48と滑らかに連続している。ガイド壁27の内径は、左側(左右方向一方側)から右側(左右方向他方側)に向かって徐々に小さくなっている。ガイド壁27の外径は、対向壁26の外径よりも小さい。そのため、ガイド壁27の外周面と対向壁26の外周面の間には、段差49が形成されている。ガイド壁27の後部は、左側壁25の左面の後部に突出している固定ボス25bと一体化されている。
図3〜図5を参照して、シリンダヘッド4の第1支持壁28は、カムチェーン室34の前部を介して左側壁25と対向している。第1支持壁28の上下両端部は、それぞれ、底壁21の左上部と左下部に突出している締結ボス31と一体化されている。第1支持壁28の上下両側部には、それぞれ、第1挿入孔28aが設けられている。各第1挿入孔28aは、右側(左右方向他方側)から袋加工によって形成されており、左端部が閉止された有底状を成している。言い換えると、各第1挿入孔28aは、カムチェーン室34及びウォーターポンプ支持孔48とは反対側から形成されている。第1支持壁28の上下方向中央部には、第1嵌合孔28bが設けられている。第1嵌合孔28bは、第1支持壁28の左端部から右端部まで貫通しており、無底状を成している。
シリンダヘッド4の第2支持壁29は、左右方向に間隔を介して第1支持壁28と対向している。第2支持壁29の上下両側部には、それぞれ、第2挿入孔29aが設けられている。各第2挿入孔29aは、第2支持壁29の左端部から右端部まで貫通しており、無底状を成している。第2支持壁29の上下方向中央部には、第2嵌合孔29bが設けられている。第2嵌合孔29bは、右端部が閉止された有底状を成している。第2嵌合孔29bの直径は、第1支持壁28の第1嵌合孔28bの直径よりも小さい。
(吸気バルブ5)
図2を参照して、吸気バルブ5は、その軸方向に沿って往復運動することで、燃焼室36の吸気口36aを開閉する。吸気バルブ5は、吸気バルブスプリング(図示せず)によって、燃焼室36の吸気口36aを閉止する位置に付勢されている。
(排気バルブ6)
図2を参照して、排気バルブ6は、その軸方向に沿って往復運動することで、燃焼室36の排気口36bを開閉する。排気バルブ6は、排気バルブスプリング(図示せず)によって、燃焼室36の排気口36bを閉止する位置に付勢されている。
(動弁機構7)
図3〜図5を参照して、動弁機構7は、SOHC(Single Over Head Camshaft)のロッカータイプである。動弁機構7は、カムシャフト50と、カムシャフト50の左側部に取り付けられている第1ベアリング51と、カムシャフト50の右端部に取り付けられている第2ベアリング52と、カムシャフト50の左右方向中央部に取り付けられているデコンプ装置53と、カムシャフト50の左端部に取り付けられているカムスプロケット54と、カムシャフト50の前上方に配置されている吸気ロッカーシャフト56と、カムシャフト50の前下方に配置されている排気ロッカーシャフト57と、吸気ロッカーシャフト56に取り付けられている吸気ロッカーアーム58と、排気ロッカーシャフト57に取り付けられている排気ロッカーアーム59と、を備えている。なお、カムスプロケット54は、図3では図示されていない。
動弁機構7のカムシャフト50は、左右方向に沿って延びている。つまり、カムシャフト50の軸方向は、左右方向である。カムシャフト50は、その外周面に第1ベアリング51及び第2ベアリング52が取り付けられた状態で、シリンダヘッド4に左側(左右方向一方側)から挿入されている。言い換えると、カムシャフト50は、シリンダヘッド4にウォーターポンプ支持孔48側から挿入されている。カムシャフト50は、シャフト本体61と、シャフト本体61の左端部の外周面に固定されている取付片62と、を備えている。シャフト本体61の右側部の外周面には、吸気カム61aと排気カム61bが設けられている。シャフト本体61の左端面には、スリット状の係合溝61cが形成されている。
動弁機構7の第1ベアリング51は、カムシャフト50の取付片62の外周面に取り付けられた状態で、シリンダヘッド4の第1支持壁28の第1嵌合孔28bに嵌め込まれている。これにより、第1ベアリング51を介してカムシャフト50が第1支持壁28に回転可能に支持されている。第1ベアリング51の外径は、シリンダヘッド4のウォーターポンプ支持孔48の直径よりも小さい。
動弁機構7の第2ベアリング52は、カムシャフト50のシャフト本体61の外周面に取り付けられた状態で、シリンダヘッド4の第2支持壁29の第2嵌合孔29bに嵌め込まれている。これにより、第2ベアリング52を介してカムシャフト50が第2支持壁29に回転可能に支持されている。第2ベアリング52の外径は、第1ベアリング51の外径及びシリンダヘッド4のウォーターポンプ支持孔48の直径よりも小さい。
動弁機構7のデコンプ装置53は、カムシャフト50のシャフト本体61の外周面に取り付けられている。デコンプ装置53は、エンジン1の始動時に排気バルブ6を僅かに開放させることで、燃焼室36を減圧させる。これにより、エンジン1の始動トルクが低減する。
動弁機構7のカムスプロケット54は、カムシャフト50の取付片62の左端部に一対の取付ボルト63を介して取り付けられている。図6を参照して、各取付ボルト63は、左側面視でシリンダヘッド4のウォーターポンプ支持孔48の内側に配置されている。図5を参照して、カムスプロケット54には、カムチェーン室34に収容されたカムチェーン64(図5において外形のみを破線で表示)の前端部が巻き掛けられている。カムチェーン64の後端部は、クランクシャフト11(図1参照)に設けられたカムドライブスプロケット(図示せず)に巻き掛けられている。これにより、カムチェーン64を介してクランクシャフト11とカムスプロケット54が接続されている。
図3、図4を参照して、動弁機構7の各ロッカーシャフト56、57は、左右方向に沿って延びている。つまり、各ロッカーシャフト56、57の軸方向は、左右方向である。各ロッカーシャフト56、57は、右側(左右方向他方側)からシリンダヘッド4に挿入されている。言い換えると、各ロッカーシャフト56、57は、カムチェーン室34及びウォーターポンプ支持孔48とは反対側からシリンダヘッド4に挿入されている。各ロッカーシャフト56、57の左端部は、シリンダヘッド4の第1支持壁28の各第1挿入孔28aに挿入されている。各ロッカーシャフト56、57の右端部は、シリンダヘッド4の第2支持壁29の各第2挿入孔29aに挿入されている。このように、各ロッカーシャフト56、57は、シリンダヘッド4の各支持壁28、29に支持されている。図6を参照して、各ロッカーシャフト56、57は、左側面視でシリンダヘッド4の対向壁26及びガイド壁27と重なっている。
図3、図4を参照して、動弁機構7の吸気ロッカーアーム58は、アーム本体58aと、アーム本体58aの下端部に取り付けられているローラー58bと、アーム本体58aの上端部に取り付けられているタペット58cと、を備えている。アーム本体58aの上下方向中央部は、吸気ロッカーシャフト56の外周面に取り付けられている。これにより、吸気ロッカーアーム58が吸気ロッカーシャフト56を中心に揺動可能となっている。ローラー58bは、カムシャフト50のシャフト本体61の吸気カム61aに接触している。タペット58cは、吸気バルブ5の前端部に接触している。
動弁機構7の排気ロッカーアーム59は、アーム本体59aと、アーム本体59aの上端部に取り付けられているローラー59bと、アーム本体59aの下端部に取り付けられているタペット59cと、を備えている。アーム本体59aの上下方向中央部は、排気ロッカーシャフト57の外周面に取り付けられている。これにより、排気ロッカーアーム59が排気ロッカーシャフト57を中心に揺動可能となっている。ローラー59bは、カムシャフト50のシャフト本体61の排気カム61bに接触している。タペット59cは、排気バルブ6の前端部に接触している。
(ヘッドカバー8)
図1を参照して、ヘッドカバー8は、後方に向かって開口された箱型を成している。ヘッドカバー8の外周部の四隅には、それぞれ、ボス8aが設けられている。各ボス8aは、ボルト65によってシリンダヘッド4の各ボス4aに締結されている。ヘッドカバー8の後縁部(開口縁部)には、シリンダヘッド4との合わせ面8bが形成されている。合わせ面8bは、ゴム製のガスケット66を介してシリンダヘッド4の合わせ面4bと重ね合わされている。ヘッドカバー8の左側部には、合わせ面8bを前方に向かって切り欠いた切欠溝8cが形成されている。切欠溝8cは、左側面視で半円形状(円弧形状の一例)を成している。切欠溝8cは、ガスケット66を介してシリンダヘッド4の対向壁26の外周面と係合している。
(ウォーターポンプ9)
図1を参照して、ウォーターポンプ9は、左側面視でシリンダヘッド4及びヘッドカバー8に跨って配置されており、左側面視でシリンダヘッド4の合わせ面4b及びヘッドカバー8の合わせ面8bの一部を覆っている。
図4、図5を参照して、ウォーターポンプ9は、ポンプケース70と、ポンプケース70に部分的に挿入されているポンプシャフト71と、ポンプシャフト71の右側部の外周面に取り付けられているベアリング72と、ポンプシャフト71の左側部の外周に配置されているシール73と、ポンプシャフト71の左端部に固定されているインペラ74と、を備えている。
ウォーターポンプ9のポンプケース70の内部には、ポンプ室75が形成されている。ポンプケース70は、ポンプ室75の左側(左右方向一方側)を覆う第1ケース部76と、ポンプ室75の右側(左右方向他方側)を覆う第2ケース部77と、を備えている。第1ケース部76と第2ケース部77は、3個のボルト78によって互いに固定されている。第1ケース部76と第2ケース部77は、3個の固定ボルト79によってシリンダヘッド4の左側壁25の各固定ボス25bに固定されている。
ポンプケース70の第1ケース部76の右端面には、円環状の第1リング溝76aが設けられている。第1リング溝76aには、第1Oリング81が取り付けられている。第1Oリング81は、第1ケース部76の右端面と第2ケース部77の左端面の間をシールすることで、ポンプ室75からの水漏れを抑制している。
ポンプケース70の第2ケース部77の外周部には、円環状の嵌合ボス77aが設けられている。嵌合ボス77aは、シリンダヘッド4のウォーターポンプ支持孔48に左側(左右方向一方側)から嵌り込んでいる。嵌合ボス77aの外周面には、円環状の第2リング溝77bが設けられている。第2リング溝77bには、第2Oリング82が取り付けられている。第2Oリング82は、嵌合ボス77aの外周面とウォーターポンプ支持孔48の間をシールすることで、シリンダヘッド4からのオイル漏れを抑制している。第2ケース部77の右端部には、開口部77cが設けられている。
ウォーターポンプ9のポンプシャフト71は、左右方向に沿って延びている。つまり、ポンプシャフト71の軸方向は、左右方向である。ポンプシャフト71は、動弁機構7のカムシャフト50と同軸上に配置されている。ポンプシャフト71の軸心は、シリンダヘッド4のウォーターポンプ支持孔48の中心と一致している。
ポンプシャフト71の左端部から右側部にわたる部分は、ポンプケース70に収容されている。ポンプシャフト71の右端部は、ポンプケース70の第2ケース部77の開口部77cを介して、ポンプケース70の外部に露出している。ポンプシャフト71の右端部には、平板状の係合片71aが設けられている。係合片71aは、カムシャフト50のシャフト本体61の係合溝61cに係合している。これにより、カムシャフト50とポンプシャフト71が直接連結されており、カムシャフト50に対するポンプシャフト71の相対的な回転が規制されている。
ウォーターポンプ9のベアリング72は、ポンプシャフト71の外周面に取り付けられた状態で、ポンプケース70の第2ケース部77の内周面に嵌り込んでいる。これにより、ベアリング72を介してポンプシャフト71がポンプケース70に回転可能に支持されている。
ウォーターポンプ9のシール73は、ポンプシャフト71の外周面とポンプケース70の第2ケース部77の内周面の間をシールすることで、ポンプ室75からの水漏れを抑制している。
ウォーターポンプ9のインペラ74は、ポンプ室75に収容されている。インペラ74は、動弁機構7のカムシャフト50及びポンプシャフト71と同軸上に配置されている。
(各バルブ5,6及びウォーターポンプ9の駆動)
エンジン1の駆動に伴ってクランクシャフト11が回転すると、クランクシャフト11の回転がカムチェーン64を介してカムスプロケット54に伝達され、カムスプロケット54とカムシャフト50が一体に回転する。このようにカムシャフト50が回転すると、カムシャフト50のシャフト本体61の各カム61a、61bが各ロッカーアーム58、59のローラー58b、59bを押圧し、各ロッカーアーム58、59を揺動させる。このように各ロッカーアーム58、59が揺動すると、各ロッカーアーム58、59のタペット58c、59cが各バルブ5、6を押圧し、各バルブ5、6を往復運動させる。このように各バルブ5,6が往復運動すると、各バルブ5、6が燃焼室36の吸気口36a及び排気口36bを開閉させる。以上のように、動弁機構7が各バルブ5、6を直接駆動させる。
また、上記のようにカムシャフト50が回転すると、カムシャフト50に直接連結されたポンプシャフト71が回転する。このようにポンプシャフト71が回転すると、インペラ74がポンプシャフト71と一体に回転し、エンジン1の要冷却部(例えば、シリンダ3やシリンダヘッド4)に設けられたウォータージャケット(図示せず)へとポンプ室75内の水が圧送される。これにより、エンジン1の要冷却部が冷却される。以上のように、動弁機構7がウォーターポンプ9を直接駆動させる。
(効果)
本実施例に係るシリンダヘッド4は、ヘッドカバー8との合わせ面4bを切り欠いた半円形状の切欠面25aが形成された左側壁25と、切欠面25aと対向する半円形状の対向面26aが形成されており、左側壁25と一体で設けられた対向壁26と、を備えている。また、本実施例に係るウォーターポンプ9は、切欠面25aと対向面26aによって構成される円形状のウォーターポンプ支持孔48に嵌り込んだ状態で、シリンダヘッド4に固定されている。
このような構成を採用することで、シリンダヘッド4に一体で設けられた左側壁25と対向壁26によってウォーターポンプ9を直接支持することができる。そのため、シリンダヘッド4とは別体で設けられた取付部材を介してウォーターポンプ9がシリンダヘッド4に支持される場合と比較して、部品点数や組付工数を削減し、製造コストを低下させることができる。特に、ゴム製のガスケットと金属製のカラー部材を組み合わせて形成された取付部材を介してウォーターポンプ9がシリンダヘッド4に支持される場合と比較して、部品点数や組付工数を一層削減し、製造コストを一層低下させることができる。
また、上記のように、シリンダヘッド4に一体で設けられた左側壁25と対向壁26によってウォーターポンプ9を直接支持することができるため、シリンダヘッド4とウォーターポンプ9の間にゴム製のガスケットが配置される場合と比較して、ウォーターポンプ9のシリンダヘッド4に対する位置がずれにくくなる。そのため、ウォーターポンプ9をシリンダヘッド4に対して正確に位置決めすることができる。
更に、上記のように、シリンダヘッド4に一体で設けられた左側壁25と対向壁26によってウォーターポンプ9を直接支持することができるため、ゴム製のガスケットを主体として構成される取付部材を介してウォーターポンプ9がシリンダヘッド4に支持される場合と比較して、ウォーターポンプ9を支持する部分の剛性を高めることができる。そのため、ウォーターポンプ9をシリンダヘッド4に安定的に固定することができ、ウォーターポンプ9の振動を十分に抑制し、ウォーターポンプ9の耐久性を向上させることができる。また、ウォーターポンプ9の振動を十分に抑制することで、シリンダヘッド4からのオイル漏れやウォーターポンプ9からの水漏れを抑制することができると共に、打音の発生を抑制することができる。
また、各ロッカーシャフト56、57は、右側(ウォーターポンプ支持孔48とは反対側)からシリンダヘッド4に挿入されている。そのため、各ロッカーシャフト56、57や各ロッカーアーム58、59の脱着時に、ウォーターポンプ9から水を抜いてウォーターポンプ9をシリンダヘッド4から取り外す必要が無くなり、各ロッカーシャフト56、57や各ロッカーアーム58、59の整備性が向上する。
ところで、本実施例では、左側面視で各ロッカーシャフト56、57がシリンダヘッド4の対向壁26と重なっている(図6参照)。もし、各ロッカーシャフト56、57を左側(ウォーターポンプ支持孔48側)からシリンダヘッド4に挿入するのであれば、左側面視で各ロッカーシャフト56、57を対向壁26からずらす必要がある。しかしながら、そのために各ロッカーシャフト56、57の配置を前側にずらすと、動弁機構7が大型化し、各バルブ5、6の往復運動量や各ロッカーアーム58、59の揺動量が大きくなって、エンジン1の性能や燃費が低下する恐れがある。一方で、左側面視で各ロッカーシャフト56、57を対向壁26からずらすために、対向壁26の径を大きくすると、シリンダヘッド4が大型化してしまう。
そこで、本実施例では、各ロッカーシャフト56、57を右側(ウォーターポンプ支持孔48とは反対側)からシリンダヘッド4に挿入している。これにより、シリンダヘッド4に対向壁26を設けつつ、動弁機構7やシリンダヘッド4の大型化を招くことなく、各ロッカーシャフト56、57をシリンダヘッド4に挿入することができる。
また、各ロッカーシャフト56、57は、右側(カムチェーン室34とは反対側)からシリンダヘッド4に挿入されている。そのため、各ロッカーシャフト56、57や各ロッカーアーム58、59の脱着時に、カムチェーン64をカムスプロケット54から取り外す必要が無くなり、各ロッカーシャフト56、57や各ロッカーアーム58、59の整備性が一層向上する。
また、シリンダヘッド4は、第1ベアリング51を介してカムシャフト50を回転可能に支持する第1支持壁28を備え、第1支持壁28の上下両側部には、それぞれ、各ロッカーシャフト56、57の左端部が挿入される有底状の第1挿入孔28aが形成されている。このように各第1挿入孔28aを有底状とすることで、各第1挿入孔28aを無底状の貫通孔とする場合と比較して、第1支持壁28の剛性が向上する。そのため、シリンダ3及びシリンダヘッド4をクランクケース2に締結する際に、第1支持壁28(特に、第1支持壁28のうちの第1嵌合孔28bの周りの部分)が変形するのを抑制することができる。
特に、第1支持壁28の第1嵌合孔28bは、第2支持壁29の第2嵌合孔29bよりも直径が大きいため、第1支持壁28は第2支持壁29と比べて剛性が低下しやすい。そこで、上記のように第1支持壁28の各第1挿入孔28aを有底状とすることで、第1支持壁28の剛性の低下を抑制し、第1支持壁28の変形を効果的に抑制することができる。
また、各第1挿入孔28aは、右側(対向壁26とは反対側)から袋加工によって形成されている。そのため、各第1挿入孔28aを加工するための工具が対向壁26と干渉するのを抑制することができ、各第1挿入孔28aの加工の作業性が向上する。
また、取付ボルト63は、左側面視でウォーターポンプ支持孔48の内側に配置されている。そのため、取付ボルト63を介してカムスプロケット54をカムシャフト50に取り付ける際に、取付ボルト63を締め付けるための工具を、ウォーターポンプ支持孔48を介してカムスプロケット54に係合させることができる。つまり、取付ボルト63を締め付けるためのツールラインが確保されている。そのため、カムスプロケット54の脱着の作業性が向上する。
また、ウォーターポンプ支持孔48の直径は、各ベアリング51、52の外径よりも大きい。そのため、カムシャフト50の外周面に各ベアリング51、52が取り付けられた状態で、カムシャフト50をシリンダヘッド4に左側(ウォーターポンプ支持孔48側)から挿入することができる。これにより、カムシャフト50の脱着の作業性が向上する。
また、本実施例では、シリンダヘッド4に一体で設けられた左側壁25と対向壁26によってウォーターポンプ9を直接支持しているため、ウォーターポンプ9を支持する部分の剛性が高い。そのため、ウォーターポンプ9を支持する部分の剛性を向上させるために対向壁26の左右方向の厚みT1(図3参照)を増やす必要が無く、対向壁26の左右方向の厚みT1が合わせ面4bにおける左側壁25の左右方向の厚みT2(図3参照)と略同じになっている。これにより、シリンダヘッド4を軽量化することができる。
また、上記のようにシリンダヘッド4の左側壁25と対向壁26が一体で設けられているため、対向壁26を左側壁25に固定するためのボルトの挿入孔を対向壁26に設ける必要が無い。そのため、対向壁26の厚みを一層小さくすることができ、シリンダヘッド4を更に軽量化することができる。
また、上記のようにウォーターポンプ9を支持する部分の剛性が高いため、ウォーターポンプ9を支持する部分の剛性を向上させるために対向壁26の径方向の幅W(図6参照)を増やす必要も無い。そのため、合わせ面4bからの対向壁26の最大突出長さL1(図5参照)を短くすることができる。
また、図5を参照して、合わせ面4bからの対向壁26の最大突出長さL1は、合わせ面4bから各締結ボス31の締付座面31aまでの長さL2以下である。そのため、各締結ボス31に締付座面31aを加工する際に、締付座面31aを加工するための工具が対向壁26と干渉しにくくなり、締付座面31aの加工の作業性が向上する。
また、シリンダヘッド4は、ウォーターポンプ支持孔48の周囲において左側壁25の左面及び対向壁26の左面から突出している円環形状のガイド壁27を更に備えている。そのため、左側壁25及び対向壁26の剛性を一層高めることができると共に、ウォーターポンプ9をウォーターポンプ支持孔48に容易に挿入することができる。
また、ウォーターポンプ9は、左側壁25の左面に突出している固定ボス25bに固定され、ガイド壁27と固定ボス25bは、一体化されている。そのため、簡易な構成を用いて、ガイド壁27と固定ボス25bの剛性を高めることができる。
(変形例)
本実施例では、切欠面25aと対向面26aの両方が、半円形状を成している。一方で、他の異なる実施例では、切欠面25aが半円形状よりも中心角の大きな円弧形状を成すと共に対向面26aが半円形状よりも中心角の小さな円弧形状を成していても良いし、これとは逆に、切欠面25aが半円形状よりも中心角の小さな円弧形状を成すと共に対向面26aが半円形状よりも中心角の大きな円弧形状を成していても良い。
本実施例では、カムシャフト50のシャフト本体61と取付片62が別体で形成されている。一方で、他の異なる実施例では、カムシャフト50のシャフト本体61と取付片62が一体で形成されていても良い。
本実施例では、シリンダヘッド4の左側壁25に切欠面25aが形成されている。一方で、他の異なる実施例では、エンジン1のレイアウトに応じて、シリンダヘッド4の左側壁25以外の側壁22〜24に切欠面25aが形成されていても良い。
本実施例では、合わせ面4bからの対向壁26の最大突出長さL1が合わせ面4bから各締結ボス31の締付座面31aまでの長さL2以下である。一方で、他の異なる実施例では、合わせ面4bからの対向壁26の最大突出長さL1が合わせ面4bから各締結ボス31の締付座面31aまでの長さL2よりも長くても良い。
本実施例では、スクータ型の自動二輪車のエンジン1に本願発明が適用されている。一方で、他の実施例では、スクータ型の自動二輪車以外の自動二輪車のエンジンに本願発明が適用されても良いし、自動二輪車以外の車両や装置のエンジンに本願発明が適用されても良い。
4 シリンダヘッド
4b 合わせ面
5 吸気バルブ
6 排気バルブ
7 動弁機構
8 ヘッドカバー
9 ウォーターポンプ
25 左側壁
25a 切欠面
25b 固定ボス
26 対向壁
26a 対向面
27 ガイド壁
28 第1支持壁
28a 第1挿入孔
31a 締付座面
32 締結ボルト
48 ウォーターポンプ支持孔
50 カムシャフト
51 第1ベアリング
54 カムスプロケット
56 吸気ロッカーシャフト
57 排気ロッカーシャフト
58 吸気ロッカーアーム
59 排気ロッカーアーム
61a 吸気カム
61b 排気カム
63 取付ボルト

Claims (7)

  1. 吸気バルブ及び排気バルブを駆動させる動弁機構と、
    前記動弁機構を支持するシリンダヘッドと、
    前記シリンダヘッド及び前記動弁機構を覆うヘッドカバーと、
    前記動弁機構によって駆動されるウォーターポンプと、を備え、
    前記シリンダヘッドは、
    前記ヘッドカバーとの合わせ面を切り欠いた円弧形状の切欠面が形成された側壁と、
    前記切欠面と対向する円弧形状の対向面が形成されており、前記側壁と一体で設けられた対向壁と、を備え、
    前記ウォーターポンプは、前記切欠面と前記対向面によって構成される円形状のウォーターポンプ支持孔に嵌り込んだ状態で、前記シリンダヘッドに固定されていることを特徴とするウォーターポンプの固定構造。
  2. 前記動弁機構は、
    前記吸気バルブ又は前記排気バルブに接触しているロッカーアームと、
    前記ロッカーアームを揺動可能に支持するロッカーシャフトと、を備え、
    前記ロッカーシャフトは、前記ウォーターポンプ支持孔とは反対側から前記シリンダヘッドに挿入されていることを特徴とする請求項1に記載のウォーターポンプの固定構造。
  3. 前記動弁機構は、
    前記ロッカーアームに接触しているカムを有するカムシャフトと、
    前記カムシャフトに取り付けられているベアリングと、を更に備え、
    前記シリンダヘッドは、前記ベアリングを介して前記カムシャフトを回転可能に支持する支持壁を更に備え、
    前記支持壁には、前記ロッカーシャフトの端部が挿入される有底状の挿入孔が形成されていることを特徴とする請求項2に記載のウォーターポンプの固定構造。
  4. 前記動弁機構は、前記カムシャフトに取付ボルトを介して取り付けられているカムスプロケットを更に備え、
    前記取付ボルトは、側面視で前記ウォーターポンプ支持孔の内側に配置されており、
    前記ウォーターポンプ支持孔の直径は、前記ベアリングの外径よりも大きいことを特徴とする請求項3に記載のウォーターポンプの固定構造。
  5. 前記対向壁の厚みは、前記合わせ面における前記側壁の厚みと略同じであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のウォーターポンプの固定構造。
  6. 前記シリンダヘッドには、締結ボルトの締付座面が形成されており、
    前記合わせ面からの前記対向壁の最大突出長さは、前記合わせ面から前記締付座面までの長さ以下であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のウォーターポンプの固定構造。
  7. 前記シリンダヘッドは、前記ウォーターポンプ支持孔の周囲において前記側壁の外面及び前記対向壁の外面から突出している円環形状のガイド壁を更に備え、
    前記ウォーターポンプは、前記側壁の前記外面に突出している固定ボスに固定され、
    前記ガイド壁と前記固定ボスは、一体化されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のウォーターポンプの固定構造。
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