JP2019130975A - 飛翔機 - Google Patents

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Abstract

【課題】吸着機構が対象物の壁面に吸着した状態で、飛翔機本体に外力が作用した場合でも、吸着機構が壁面に吸着した状態を維持できるようにする。【解決手段】本実施形態に係る飛翔機10は、飛翔機本体12と、吸着機構16と、連結機構18と、ロック部20と、制御部24とを備える。飛翔機本体12は、プロペラ30を有する。吸着機構16は、対象物の壁面に吸着する。連結機構18は、飛翔機本体12を吸着機構16に姿勢変化可能に連結する。ロック部20は、吸着機構16に対する飛翔機本体12の姿勢変化を規制するロック状態を有する。制御部24は、吸着機構16が対象物の壁面に吸着した状態で飛翔機本体12への外力により飛翔機本体12の姿勢が対象物の壁面に対して変化する場合に、ロック部20のロック状態を解除する。【選択図】図1

Description

本願の開示する技術は、飛翔機に関する。
近年、対象物の壁面に沿って移動する飛翔機を用い、対象物に対する種々の作業を飛翔機に行わせることが検討されている。このような飛翔機は、対象物の壁面に沿って安定して移動できることが望まれる。そこで、吸着機構を備え、この吸着機構による吸着力によって壁面に吸着できる飛翔機が提案されている。また、このような吸着機構を備える飛翔機としては、例えば、プロペラを有する飛翔機本体に吸着機構が連結機構を介して回転可能に連結され、飛翔機本体に対する吸着機構の取付角度を調節できるものがある(例えば、特許文献1参照)。
特表2016−522113号公報 特開2017−124689号公報 特開2017−89211号公報 特開2017−124691号公報
吸着機構が対象物の壁面に吸着した状態で、飛翔機に対する吸着機構の取付角度が固定されていると、飛翔機本体に外力が作用した場合に、壁面から引き剥がす力が吸着機構に作用し、吸着機構が壁面から離れてしまう虞がある。
本願の開示する技術は、一つの側面として、吸着機構が対象物の壁面に吸着した状態で、飛翔機本体に外力が作用した場合でも、吸着機構が壁面に吸着した状態を維持できる飛翔機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本願の開示する技術によれば、飛翔機本体と、吸着機構と、連結機構と、ロック部と、制御部とを備える飛翔機が提供される。飛翔機本体は、プロペラを有する。吸着機構は、対象物の壁面に吸着する。連結機構は、飛翔機本体を吸着機構に姿勢変化可能に連結する。ロック部は、吸着機構に対する飛翔機本体の姿勢変化を規制するロック状態を有する。制御部は、吸着機構が対象物の壁面に吸着した状態で飛翔機本体への外力により飛翔機本体の姿勢が対象物の壁面に対して変化する場合に、ロック部のロック状態を解除する。
本願の開示する技術によれば、吸着機構が対象物の壁面に吸着した状態で、飛翔機本体に外力が作用した場合でも、吸着機構が壁面に吸着した状態を維持できる。
本実施形態に係る飛翔機の上面図である。 図1の飛翔機の左側面図である。 図1の飛翔機の使用方法の一例として飛翔機を橋脚の検査に使用する方法を示す斜視図である。 図1の制御部による制御の流れの一例を示すフローチャートである。
以下、本願の開示する技術の一実施形態を説明する。
図1、図2は、本実施形態に係る飛翔機10を示す図である。図1、図2に示される矢印FR、矢印UP、矢印RHは、飛翔機10の前後方向前側、上下方向上側、左右方向右側をそれぞれ示している。図1、図2に示されるように、飛翔機10は、飛翔機本体12と、検出装置14と、吸着機構16と、連結機構18と、ロック部20と、検出部22と、制御部24とを備える。
飛翔機本体12は、飛翔機10の本体部を構成しており、フレーム26と、複数の推進部28とを有する。フレーム26は、一例として、上面視で四角枠状に形成されている。複数の推進部28の個数は、一例として、4個である。この複数の推進部28は、フレーム26の四隅にそれぞれ配置されている。複数の推進部28は、互いに同一の構成である。各推進部28は、プロペラ30と、プロペラモータ32とを有する。
プロペラ30及びプロペラモータ32は、飛翔機本体12の上下方向を軸方向としてそれぞれ配置されている。プロペラモータ32は、フレーム26に固定されており、プロペラ30は、プロペラモータ32の出力軸に固定されている。プロペラモータ32は、飛翔機本体12の上方から下方へ向かう気流が発生する方向にプロペラ30を回転させる。複数のプロペラ30の回転により、飛翔機10は飛翔する。また、複数のプロペラ30の回転数が独立して調節されることにより、飛翔機10の姿勢や方向が変更される。
検出装置14(壁面検出装置)は、対象物の壁面の状態を検出するものであり、飛翔機本体12に搭載されている。具体的には、フレーム26の前枠部及び後枠部には、飛翔機本体12の前後方向に延びる取付フレーム34(図1参照)の前端部及び後端部が固定されている。検出装置14は、取付フレーム34の中央部に支持部材36及びスタビライザ38(図2参照)等を介して固定されている。
この検出装置14には、対象物の壁面の状態を検出するためのカメラや各種センサ等が適用される。検出装置14は、飛翔機本体12が水平状態にあるときに、飛翔機10の前方に位置する対象物の壁面と対向する向きに固定されている。なお、検出装置14は、ジンバル付きの雲台に搭載されても良い。
吸着機構16は、対象物の壁面に吸着するものであり、飛翔機本体12の前方に配置されている。この吸着機構16は、フレーム40と、左右一対の吸着装置42と、左右一対の走行装置44と、左右一対の受動輪46(図2参照)とを有する。フレーム40は、吸着機構16の上下方向及び左右方向に延びる枠状に形成されている。左右一対の吸着装置42は、フレーム40の前面の左右両側にそれぞれ配置されている。この左右一対の吸着装置42は、フレーム40の上下方向の中央部に位置する。
各吸着装置42は、ダクト48と、ファン50と、ファンモータ52とを有する。ダクト48は、吸着機構16の前後方向を軸方向とする筒状に形成されており、ファン50は、ダクト48の内側に収容されている。ファン50及びファンモータ52は、吸着機構16の前後方向を軸方向としてそれぞれ配置されている。ダクト48及びファンモータ52は、フレーム40に固定されており、ファン50は、ファンモータ52の出力軸に固定されている。ファンモータ52は、空気が前方からダクト48に吸引される方向にファン50を回転させる。ファン50が回転し、空気が前方からダクト48に吸引されることにより、吸着装置42に吸着力が発生する。
左右一対の走行装置44は、フレーム40の前面上部の左右両側にそれぞれ配置されている。この左右一対の走行装置44は、左右一対の吸着装置42の間に位置する。各走行装置44は、駆動輪54と、駆動モータ56とを有する。駆動輪54及び駆動モータ56は、吸着機構16の左右方向を軸方向としてそれぞれ配置されている。フレーム40には、前側に突出する支持部58が設けられており、駆動モータ56は、支持部58に支持されている。駆動輪54は、駆動モータ56の出力軸に固定されており、駆動モータ56は、駆動輪54を双方向に回転させる。
左右一対の受動輪46(図2参照)は、フレーム40の前面下部の左右両側にそれぞれ配置されている。この左右一対の受動輪46は、左右一対の走行装置44の下側に位置する。受動輪46は、駆動輪54と同様に、吸着機構16の左右方向を軸方向としてそれぞれ配置されている。フレーム40には、前側に突出する支持部60が設けられており、受動輪46は、支持部60に回転可能に支持されている。
駆動輪54及び受動輪46は、対象物の壁面上を走行するものである。駆動輪54の前端部及び受動輪46の前端部は、吸着機構16の前端部よりも吸着機構16の前方に突出している。吸着機構16が対象物の壁面に吸着した状態で駆動輪54が回転し、駆動輪54及び受動輪46が対象物の壁面上を走行することにより、飛翔機10が対象物の壁面に沿って移動する。
連結機構18は、飛翔機本体12を吸着機構16に姿勢変化可能に連結するものであり、アーム62と、複数の関節64、66、68とを有する。アーム62は、飛翔機本体12と吸着機構16とを連結しており、複数の関節64、66、68は、アーム62に設けられている。複数の関節64、66、68は、より具体的には、ヨー軸関節と、ピッチ軸関節と、ロール軸関節にそれぞれ相当する。以降、関節64、関節66、関節68を、ヨー軸関節64、ピッチ軸関節66、ロール軸関節68と称する。
ヨー軸関節64は、飛翔機本体12のヨー軸回りに回転可能に構成されており、ピッチ軸関節66は、飛翔機本体12のピッチ軸回りに回転可能に構成されている。また、ロール軸関節68は、飛翔機本体12のロール軸回りに回転可能に構成されている。飛翔機本体12のヨー軸は、飛翔機本体12の上下方向を軸方向としており、飛翔機本体12のピッチ軸は、飛翔機本体12の左右方向を軸方向としており、飛翔機本体12のロール軸は、飛翔機本体12の前後方向を軸方向としている。ヨー軸関節64、ピッチ軸関節66、及び、ロール軸関節68が回転することにより、吸着機構16に対する飛翔機本体12の姿勢が変化する。
ヨー軸関節64、ピッチ軸関節66、及び、ロール軸関節68は、吸着機構16から飛翔機本体12に向かうに従って、ヨー軸関節64、ピッチ軸関節66、及び、ロール軸関節68の順に配置されている。より具体的には、ヨー軸関節64は、アーム62における吸着機構16側の端部に設けられており、ピッチ軸関節66は、ヨー軸関節64の飛翔機本体12側にヨー軸関節64と隣接して設けられている。また、ロール軸関節68は、アーム62における飛翔機本体12側の端部に設けられている。
上述のアーム62は、より具体的には、ヨー軸関節64とピッチ軸関節66とを繋ぐ第一アーム70と、ピッチ軸関節66とロール軸関節68とを繋ぐ第二アーム72とを有する。このアーム62は、側面視で吸着装置42の中心軸と同軸上に配置されている(図2参照)。吸着装置42の中心軸は、吸着装置42に設けられたファン50の回転軸と一致する。
ロック部20は、吸着機構16に対する飛翔機本体12の姿勢変化を規制するものであり、複数のモータ74、76、78を有する。モータ74は、飛翔機本体12(吸着機構16)の上下方向を軸方向として配置されており、モータ76は、飛翔機本体12の左右方向を軸方向として配置されている。また、モータ78は、飛翔機本体12の前後方向を軸方向として配置されている。
モータ74の本体は、吸着機構16のフレーム40に固定されており、モータ74の出力軸には、第一アーム70の前端部が固定されている。また、モータ76の本体は、第一アーム70の後端部に固定されており、モータ76の出力軸には、第二アーム72の前端部が固定されている。また、モータ78の本体は、飛翔機本体12のフレーム26に固定されており、モータ78の出力軸には、第二アーム72の後端部が固定されている。
モータ74は、吸着機構16のフレーム40と第一アーム70とを連結することでヨー軸関節64として機能し、モータ76は、第一アーム70と第二アーム72とを連結することでピッチ軸関節66として機能する。また、モータ78は、第二アーム72と飛翔機本体12のフレーム26とを連結することでロール軸関節68として機能する。
すなわち、モータ74は、吸着機構16のフレーム40に固定された本体に対して、第一アーム70に固定された出力軸が回転することで、ヨー軸関節64として機能する。また、モータ76は、第一アーム70に固定された本体に対して、第二アーム72に固定された出力軸が回転することで、ピッチ軸関節66として機能する。さらに、モータ78は、飛翔機本体12のフレーム26に固定された本体に対して、第二アーム72に固定された出力軸が回転することで、ロール軸関節68として機能する。
以降、モータ74、モータ76、及び、モータ78を、ヨー軸関節モータ74、ピッチ軸関節モータ76、及び、ロール軸関節モータ78と称する。このヨー軸関節モータ74、ピッチ軸関節モータ76、及び、ロール軸関節モータ78には、例えば、通電時にロックし、非通電時にロックが解除するモータが好適であり、例えば、クラッチを有する減速機付きモータや、ステッピングモータ等が使用される。
ヨー軸関節モータ74、ピッチ軸関節モータ76、及び、ロール軸関節モータ78がロックした状態が、ロック部20のロック状態である。ロック部20がロック状態になると、ヨー軸関節64、ピッチ軸関節66、及び、ロール軸関節68の回転が規制され、吸着機構16に対する飛翔機本体12の姿勢変化が規制される。
一方、ヨー軸関節モータ74、ピッチ軸関節モータ76、及び、ロール軸関節モータ78のロックが解除された状態が、ロック部20のロック状態が解除された状態である。ロック部20のロック状態が解除されると、ヨー軸関節64、ピッチ軸関節66、及び、ロール軸関節68の回転が許容され、吸着機構16に対する飛翔機本体12の姿勢変化が許容される。
検出部22(姿勢変化検出部)は、吸着機構16が対象物の壁面に吸着した状態で飛翔機本体12の姿勢が対象物の壁面に対して変化することを検出するためのものである。この検出部22は、複数の測距センサ80と、左右一対の圧力センサ82とを有する。
複数の測距センサ80は、フレーム40の上下左右の四隅にそれぞれ配置されている。左右一対の圧力センサ82は、駆動輪54と対象物の壁面との接触点から吸着機構16の後側へ延びる延長線上に配置される。この左右一対の圧力センサ82は、より具体的には、上述の走行装置44の駆動モータ56を支持する支持部58に設けられている。なお、支持部58に圧力センサ82が設けられるのと同様に、上述の受動輪46を支持する支持部60にも、圧力センサ82が設けられても良い。
複数の測距センサ80は、対象物の壁面との距離に応じた信号をそれぞれ出力する。左右一対の圧力センサ82は、対象物の壁面から走行装置44を介して支持部58に作用する圧力に応じた信号を出力する。測距センサ80及び圧力センサ82から出力される信号は、検出部22の検出結果に相当する。
制御部24は、飛翔機10の動作を制御するものであり、例えば、記憶装置、演算装置、及び、入出力回路等を有する電気回路を備える。この制御部24は、飛翔機本体12に搭載されるか、又は、飛翔機本体12から離れた場所に配置される。
制御部24が飛翔機本体12に搭載される場合、制御部24は、各モータ、測距センサ80、及び、圧力センサ82と信号線等を介して電気的に接続される。一方、制御部24が飛翔機本体12から離れた場所に配置される場合、制御部24は、飛翔機本体12に搭載された中継基板等を介して各モータ、測距センサ80、及び、圧力センサ82と電気的に接続される。制御部24と中継基板とは、有線で接続されても良く、また、無線で接続されても良い。
この制御部24は、操縦者が操作する操作部84(リモートコントローラ)と有線又は無線で接続される。制御部24は、操縦者の操作に応じて操作部84から出力された信号に基づいて飛翔機10の空中での移動や対象物の壁面に沿った移動を制御する機能を有する。また、制御部24は、吸着機構16が壁面に吸着した状態で飛翔機本体12への外力により飛翔機本体12の姿勢が壁面に対して変化する場合には、検出部22から出力された信号に基づいて吸着機構16が壁面に吸着した状態を維持する制御を行う機能を有する。
以上の連結機構18、ロック部20、及び、制御部24は、後述のように、吸着機構16が対象物の壁面に吸着した状態で飛翔機本体12に外力が作用する場合には、この外力が吸着機構16に伝達しないように外力を逃す働きをする外力逃し装置90を形成する。
なお、飛翔機10には、バッテリ92が接続される。バッテリ92は、飛翔機本体12に搭載されるか、又は、飛翔機本体12から離れた場所に配置される。上述の各モータ、測距センサ80、圧力センサ82、及び、制御部24には、バッテリ92から電力が供給される。
次に、本実施形態に係る飛翔機10の使用方法と併せて飛翔機10の動作の一例を説明する。
図3には、図1の飛翔機10の使用方法の一例が示されている。図3に示されるように、本実施形態に係る飛翔機10の使用方法では、一例として、橋100に設けられた橋脚102の壁面に沿って飛翔機10を移動させながら、橋脚102の検査等の作業を飛翔機10に行わせる。橋脚102は、「対象物」の一例である。本実施形態では、一例として、図1、図2に示される制御部24及びバッテリ92が橋桁104の上に置かれており、この制御部24及びバッテリ92と飛翔機本体12とは、ケーブル94を介して接続されている。
飛翔機10は、操縦者による操作部84の操作に応じて飛翔する。また、飛翔機10が橋脚102の壁面に近づいた状態で、吸着装置42を作動させると、吸着装置42による吸着力が発生し、図3に示されるように、吸着機構16が橋脚102の壁面に吸着する。ここで、図1、図2に示される制御部24は、吸着機構16が橋脚102の壁面に吸着すると、図4のフローチャートで示されるステップS1〜ステップS7を実行する。
すなわち、ステップS1では、制御部24が、検出装置14が作動しているか否かを判断する。検出装置14は、操縦者による操作部84の操作に応じて作動する。検出装置14が作動するときには、図1、図2に示される複数のプロペラモータ32の回転数が制御され、飛翔機本体12が水平に保たれる。飛翔機本体12が水平に保たれることにより、検出装置14が橋脚102の壁面と対向する。
そして、検出装置14が作動すると、カメラや各種センサ等によって橋脚102の壁面の状態が検出される。検出装置14で検出された情報は、制御部24及びバッテリ92と共に橋桁104の上に置かれた情報処理装置にケーブル94又は無線で送信されるか、又は、検出装置14の記憶装置に記憶される。検出装置14が作動していない場合、制御部24は、検出装置14が作動するまでステップS1を繰り返し実行する。一方、検出装置14が作動している場合、制御部24は、ステップS2に移行する。
ステップS2では、制御部24が、図1、図2に示されるロック部20をロック状態にする。つまり、制御部24は、ロック部20のヨー軸関節モータ74、ピッチ軸関節モータ76、及び、ロール軸関節モータ78を通電させてロックする。このようにロック部20がロック状態になると、図1、図2に示される連結機構18のヨー軸関節64、ピッチ軸関節66、及び、ロール軸関節68の回転が規制され、吸着機構16に対する飛翔機本体12の姿勢変化が規制された状態になる。
これにより、吸着機構16が橋脚102の壁面に吸着した状態で吸着機構16に対する飛翔機本体12の姿勢が固定されるので、検出装置14が橋脚102の壁面と一定の距離と位置を保ったまま対向する。このように、制御部24は、吸着機構16が橋脚102の壁面に吸着した状態で検出装置14が作動しているときには、ロック部20をロック状態にする。そして、制御部24は、ロック部20を作動させると、ステップS3に移行する。
ステップS3では、制御部24が、図1、図2に示される検出部22の検出結果に基づいて飛翔機本体12に外力が作用しているか否か判断する。ここで、飛翔機本体12に風が当たるなどして外力が作用すると、この外力により飛翔機本体12の姿勢が橋脚102の壁面に対して変化しようとする。このとき、飛翔機本体12に作用した外力が、ロック状態にある連結機構18を伝わり、吸着機構16に壁面から引き剥がす力として作用する。例えば、飛翔機本体12の側面に横風が当たると、飛翔機本体12にヨー軸回りの回転力が加わり、風上側の吸着装置42が壁面から離れ始める。
そして、吸着機構16が壁面から剥がれ始めると、検出部22では、測距センサ80と壁面との間の距離、及び、壁面から圧力センサ82に作用する圧力が変化するため、この変化に応じた信号が測距センサ80及び圧力センサ82から出力される。
制御部24は、上述の信号が測距センサ80及び圧力センサ82から出力された際に、この信号の出力が、飛翔機本体12の姿勢が意図的に変化したことによるものであるか否かを判断する。この場合の飛翔機本体12の姿勢が意図的に変化することとは、操作部84の操作に応じて複数のプロペラモータ32が制御されたことによるものである。そして、制御部24は、上述の信号の出力が飛翔機本体12の意図的な姿勢変化によるものでない場合には、飛翔機本体12の姿勢変化が飛翔機本体12への外力によるものであると判断する。制御部24は、このように飛翔機本体12に外力が作用したと判断した場合には、ステップS4に移行する。
一方、制御部24は、上述の信号の出力が飛翔機本体12の意図的な姿勢変化によるものである場合には、飛翔機本体12の姿勢変化が飛翔機本体12への外力によるものではないと判断する。制御部24は、このように飛翔機本体12に外力が作用していないと判断した場合には、後述するステップS7に移行する。
ステップS4では、制御部24が、ロック部20のロック状態を解除する。つまり、制御部24は、ロック部20のヨー軸関節モータ74、ピッチ軸関節モータ76、及び、ロール軸関節モータ78を非通電としてロックを解除する。ロック部20のロック状態が解除されると、連結機構18のヨー軸関節64、ピッチ軸関節66、及び、ロール軸関節68の回転が許容され、吸着機構16に対する飛翔機本体12の姿勢変化が可能になる。
このように、飛翔機本体12への外力により飛翔機本体12の姿勢が橋脚102の壁面に対して変化する場合には、ロック部20のロック状態が解除される。このため、飛翔機本体12に外力が作用しても、ヨー軸関節64、ピッチ軸関節66、及び、ロール軸関節68が回転することにより、吸着機構16へ伝わる外力が逃されて、吸着機構16に壁面から引き剥がす力が作用することが抑制される。これにより、飛翔機本体12に外力が作用しても、吸着機構16が壁面に吸着した状態に維持される。続いて、制御部24は、ステップS5に移行する。
ステップS5では、制御部24が、飛翔機本体12の姿勢を元に戻す制御を行う。つまり、制御部24は、飛翔機本体12の姿勢が元に戻るように、複数のプロペラモータ32を制御する。例えば、飛翔機本体12の右側面に横風が当たって飛翔機本体12がヨー軸を中心に右回りに回転した場合には、ロール軸回りに飛翔機本体12が右に傾くように複数のプロペラモータ32を制御し、飛翔機本体12の姿勢を元に戻す。
これにより、ロック部20のロック状態を解除したことに伴って吸着機構16に対する飛翔機本体12の姿勢が変化した場合には、飛翔機本体12の姿勢が元に戻されて、飛翔機本体12が再び水平になる。そして、飛翔機本体12が再び水平になることにより、検出装置14が橋脚102の壁面と再び対向する。
本実施形態では、吸着機構16が壁面に吸着された状態に維持されるため、吸着機構16が起点となることにより、飛翔機本体12の姿勢を容易に元に戻すことが可能である。そして、上述のように飛翔機本体12の姿勢を元に戻す制御を行った後に、制御部24は、ステップS6に移行する。
ステップS6では、ロック部20を再びロック状態にする。これにより、吸着機構16が橋脚102の壁面に吸着した状態で吸着機構16に対する飛翔機本体12の姿勢が固定されるので、検出装置14が橋脚102の壁面と一定の距離と位置を保ったまま対向する。続いて、制御部24は、ステップS7に移行する。
ステップS7では、制御部24が、検出装置14が停止されたか否かを判断する。操縦者による操作部84の操作により検出装置14が停止された場合には、一連の処理を終了する。一方、検出装置14が停止されていない場合、制御部24は、ステップS1に戻る。そして、制御部24は、ステップS7で一連の処理を終了するまで、ステップS1〜ステップS7を繰り返し実行する。
これにより、飛翔機本体12に外力が作用したときには、ロック部20のロック状態が解除されて、吸着機構16へ伝わる外力が逃されて、吸着機構16に壁面から引き剥がす力が作用することが抑制される。また、飛翔機本体12に外力が作用していないときには、ロック部20がロック状態となり、吸着機構16に対する飛翔機本体12の姿勢が固定されて飛翔機本体12が水平に保たれる。以上の要領で、制御部24は、吸着機構16が対象物の壁面に吸着されたときには、吸着機構16が対象物の壁面に吸着した状態が維持されるように制御する。
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
以上詳述したように、本実施形態に係る飛翔機10によれば、吸着機構16が対象物の壁面に吸着した状態で、飛翔機本体12に外力が作用していない平常時には、ロック部20がロックされる。したがって、吸着機構16が対象物の壁面に吸着した状態で吸着機構16に対する飛翔機本体12の姿勢が固定されるので、検出装置14を対象物の壁面に対して一定の距離と位置を保ったまま対向させることができる。これにより、検出装置14を用いて対象物の壁面の状態を適切に検出できる。
一方、吸着機構16が対象物の壁面に吸着した状態で、飛翔機本体12に外力が作用すると、飛翔機本体12に作用した外力が、ロック状態にある連結機構18を伝わり、吸着機構16に壁面から引き剥がす力として作用する。ところが、吸着機構16が対象物の壁面に吸着した状態で飛翔機本体12への外力により飛翔機本体12の姿勢が対象物の壁面に対して変化する場合には、ロック部20のロック状態が解除される。したがって、飛翔機本体12に外力が作用しても、連結機構18のヨー軸関節64、ピッチ軸関節66、及び、ロール軸関節68が回転することにより、吸着機構16へ伝わる外力が逃されるので、吸着機構16に壁面から引き剥がす力が作用することを抑制できる。これにより、吸着機構16が対象物の壁面に吸着した状態で、飛翔機本体12に外力が作用した場合でも、吸着機構16が壁面に吸着した状態を維持できる。
また、吸着機構16には、対象物の壁面との距離を検出する測距センサ80と、対象物の壁面からの圧力を検出する圧力センサ82とを有する検出部22が設けられている。したがって、上述のように吸着機構16が対象物の壁面に吸着した状態で飛翔機本体12への外力により飛翔機本体12の姿勢が対象物の壁面に対して変化する場合には、この飛翔機本体12の姿勢変化を検出部22により迅速に検出できる。また、制御部24は、検出部22の検出結果に基づいてロック部20のロック状態を解除するので、飛翔機本体12の姿勢が変化したときには、これに対応してロック部20のロック状態を的確に解除できる。これにより、吸着機構16へ伝わる外力を的確に逃すことができるので、吸着機構16に壁面から引き剥がす力が作用することをより一層効果的に抑制できる。
また、制御部24は、ロック部20のロック状態を解除したことに伴って吸着機構16に対する飛翔機本体12の姿勢が変化した場合には、飛翔機本体12の姿勢を元に戻す制御を行う。したがって、ロック部20のロック状態を解除したことに伴って吸着機構16に対する飛翔機本体12の姿勢が変化した場合には、飛翔機本体12の姿勢が元に戻されて、飛翔機本体12を再び水平にすることができる。そして、飛翔機本体12が再び水平になることにより、検出装置14が対象物の壁面と再び対向するので、検出装置14を用いた作業を再開できる。
しかも、吸着機構16は、上述の通り対象物の壁面に吸着された状態に維持されるため、飛翔機本体12の姿勢を元に戻す制御が行われる際には、吸着機構16が起点となることにより、飛翔機本体12の姿勢を容易に元に戻すことができる。
また、飛翔機10は、飛翔機本体12と吸着機構16とに分離されており、吸着機構16は、対象物の壁面に吸着している状態では自身の重量を支えるため、飛翔機本体12の慣性モーメントが小さくなる。これにより、飛翔機本体12の姿勢を元に戻す制御が行われる際には、姿勢制御の応答性が良くなるので、飛翔機本体12の姿勢を素早く元に戻すことができる。
また、制御部24は、飛翔機本体12の姿勢を元に戻す制御を行った後に、ロック部20をロック状態にする。これにより、吸着機構16が対象物の壁面に吸着した状態で吸着機構16に対する飛翔機本体12の姿勢が固定されるので、再び検出装置14を対象物の壁面と一定の距離と位置を保ったまま対向させることができる。
また、連結機構18は、飛翔機本体12と吸着機構16とを連結するアーム62と、アーム62に設けられた複数の関節として、ヨー軸関節64、ピッチ軸関節66、及び、ロール軸関節68を有する。したがって、飛翔機本体12に外力が作用したときには、アーム62が複数の関節で折れ曲がることにより、飛翔機本体12と吸着機構16との間の距離を変えるように飛翔機本体12の姿勢を変化させることができる。これにより、飛翔機本体12に作用した外力を吸着機構16に伝達しないように適切に逃すことができる。
また、ヨー軸関節64は、アーム62における吸着機構16側の端部に設けられている。したがって、吸着機構16からヨー軸関節64までのモーメント長を短くすることができる。これにより、例えば、横風などによる外力が飛翔機本体12に作用することにより、ヨー軸関節64に対して飛翔機本体12の左右方向への力が作用する場合でも、吸着機構16に対してヨー軸回りに作用するモーメントを低減できる。この結果、吸着機構16を壁面から離れにくくすることができる。
また、ピッチ軸関節66は、ヨー軸関節64の飛翔機本体12側にヨー軸関節64と隣接して設けられている。したがって、吸着機構16からピッチ軸関節66までのモーメント長を短くすることができる。これにより、例えば、上下風などによる外力が飛翔機本体12に作用することにより、ピッチ軸関節66に対して飛翔機本体12の上下方向への力が作用する場合でも、吸着機構16に対してピッチ軸回りに作用するモーメントを低減できる。この結果、吸着機構16を壁面から離れにくくすることができる。
また、連結機構18のアーム62は、側面視で吸着装置42の中心軸と同軸上に配置されている(図2参照)。したがって、吸着装置42の中心軸からアーム62までのピッチ軸回りのモーメント長を無くすことができる。これにより、例えば、飛翔機本体12に前後方向の慣性力が作用することにより、アーム62と吸着機構16との接続部に対して飛翔機本体12の前後方向への力が作用する場合でも、吸着機構16に対してピッチ軸回りに作用するモーメントを低減できる。この結果、吸着機構16を壁面から離れにくくすることができる。
また、連結機構18は、飛翔機本体12と吸着機構16とを連結するアーム62と、アーム62に設けられた複数の関節として、ヨー軸関節64、ピッチ軸関節66、及び、ロール軸関節68を有する。そして、ロック部20は、ヨー軸関節64、ピッチ軸関節66、及び、ロール軸関節68の回転を規制する。したがって、ロック部20の小型化を図りつつ、吸着機構16に対する飛翔機本体12の姿勢変化を的確に規制できる。
また、飛翔機10は、飛翔機本体12と吸着機構16とに分離されている。したがって、吸着機構16が対象物の壁面に吸着している状態では、吸着機構16が自身の重量を支えるため、飛翔機本体12も自身の重量を支えることができれば良い。これにより、飛翔機本体12を小型化できるので、飛翔機10も全体的に小型化できる。
また、飛翔機10は、飛翔機本体12の前方に吸着機構16を有しているので、吸着機構16が対象物の壁面に吸着している状態では、飛翔機本体12に搭載された検出装置14を対象物の壁面から適度に離すことができる。これにより、検出装置14を用いて対象物の壁面の状態を適切に検出できる。
また、検出装置14は、飛翔機本体12に搭載されているので、例えば吸着機構16の走行装置44が対象物の壁面上を走行する場合でも、検出装置14に伝達される走行振動を飛翔機本体12において吸収できる。これにより、検出装置14の振動を抑制できるので、検出装置14を用いて対象物の壁面の状態を適切に検出できる。
次に、本実施形態の変形例について説明する。
上記実施形態において、連結機構18は、ヨー軸関節64、ピッチ軸関節66、及び、ロール軸関節68を有する。しかしながら、連結機構18は、ヨー軸関節64、ピッチ軸関節66、及び、ロール軸関節68と同様に機能するボールジョイントを有していても良い。また、連結機構18は、ヨー軸関節64、ピッチ軸関節66、及び、ロール軸関節68を有する構成や、ボールジョイントを有する構成以外でも良い。
また、ヨー軸関節64、ピッチ軸関節66、及び、ロール軸関節68は、吸着機構16側から飛翔機本体12側に向かうに従って、ヨー軸関節64、ピッチ軸関節66、及び、ロール軸関節68の順に配置されている。しかしながら、ヨー軸関節64、ピッチ軸関節66、及び、ロール軸関節68は、上記以外の順に配置されていても良い。
また、連結機構18は、ヨー軸関節64、ピッチ軸関節66、及び、ロール軸関節68を一つずつ有する。しかしながら、連結機構18は、ヨー軸関節64、ピッチ軸関節66、及び、ロール軸関節68のいずれかを複数有していても良い。つまり、連結機構18における関節の数は、4個以上でも良い。
また、ヨー軸関節64、ピッチ軸関節66、及び、ロール軸関節68は、ヨー軸関節モータ74、ピッチ軸関節モータ76、及び、ロール軸関節モータ78によってそれぞれ形成されている。しかしながら、ヨー軸関節64、ピッチ軸関節66、及び、ロール軸関節68は、モータ以外の構造物によってそれぞれ形成されていても良い。
また、ロック部20には、ヨー軸関節モータ74、ピッチ軸関節モータ76、及び、ロール軸関節モータ78が用いられているが、例えば電磁クラッチなどのロック状態及びロック解除状態を取り得る装置が用いられても良い。
また、ロック部20は、連結機構18に一体に設けられているが、連結機構18とは別に独立して設けられていても良い。
また、検出部22は、対象物の壁面との距離を測定する測距センサ80、及び、対象物の壁面からの圧力を検出する圧力センサ82の両方を有するが、測距センサ80及び圧力センサ82のどちらか一方は省かれても良い。また、検出部22は、吸着機構16に設けられているが、飛翔機本体12に設けられていても良い。
また、制御部24は、ロック部20のロック状態を解除したことに伴って吸着機構16に対する飛翔機本体12の姿勢が変化した場合には、飛翔機本体12の姿勢が元に戻るように、複数のプロペラモータ32を制御する。しかしながら、制御部24は、ロック部20のロック状態を解除したことに伴って吸着機構16に対する飛翔機本体12の姿勢が変化した場合には、飛翔機本体12の姿勢が元に戻るように、ヨー軸関節モータ74、ピッチ軸関節モータ76、及び、ロール軸関節モータ78を制御しても良い。
また、ロック部20は、飛翔機本体12が水平状態にあるときにロック状態になるが、例えば飛翔機本体12が対象物の壁面側に傾斜した状態にあるときにロック状態になっても良い。また、この場合に、制御部24は、飛翔機本体12の姿勢を元に戻す制御を行う際に、飛翔機本体12が対象物の壁面側に傾斜した状態に戻るような制御を行っても良い。
また、ロック部20により飛翔機本体12が水平状態以外の姿勢で固定される場合には、飛翔機本体12の姿勢が固定されているときに、検出装置14が対象物の壁面と対向するように検出装置14の向きが固定されても良い。
また、吸着機構16は、走行装置44を有するが、走行装置44は省かれても良い。
また、上記実施形態において、飛翔機10が移動する対象物は、橋以外に、例えば、建物、トンネル、ダム、屋根、梯子、電柱、煙突、大型旅客機、及び、その他の構造物の少なくともいずれかでも良い。
また、飛翔機10に行わせる作業は、検査以外に、例えば、撮影、観測、記録、点検、運搬、塗装、マーキング、及び、その他の作業の少なくともいずれかでも良い。
また、上記複数の変形例のうち組み合わせ可能な変形例は、適宜、組み合わされて実施されても良い。
以上、本願の開示する技術の一実施形態について説明したが、本願の開示する技術は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
なお、上述の本願の開示する技術の一実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
プロペラを有する飛翔機本体と、
対象物の壁面に吸着する吸着機構と、
前記飛翔機本体を前記吸着機構に姿勢変化可能に連結する連結機構と、
前記吸着機構に対する前記飛翔機本体の姿勢変化を規制するロック状態を有するロック部と、
前記吸着機構が前記対象物の壁面に吸着した状態で前記飛翔機本体への外力により前記飛翔機本体の姿勢が前記対象物の壁面に対して変化する場合に、前記ロック部のロック状態を解除する制御部と、
を備える飛翔機。
(付記2)
前記吸着機構が前記対象物の壁面に吸着した状態で前記飛翔機本体の姿勢が前記対象物の壁面に対して変化することを検出する検出部をさらに備え、
前記制御部は、前記吸着機構が前記対象物の壁面に吸着した状態で前記飛翔機本体の姿勢が前記対象物の壁面に対して変化することが前記検出部により検出され、かつ、前記飛翔機本体の姿勢変化が前記飛翔機本体への外力による場合には、前記ロック部のロック状態を解除する、
付記1に記載の飛翔機。
(付記3)
前記吸着機構には、前記対象物の壁面との距離、及び、前記対象物の壁面からの圧力の少なくとも一方を検出する検出部が設けられ、
前記制御部は、前記検出部の検出結果に基づいて前記ロック部のロック状態を解除する、
付記1又は付記2に記載の飛翔機。
(付記4)
前記制御部は、前記ロック部のロック状態を解除したことに伴って前記吸着機構に対する前記飛翔機本体の姿勢が変化した場合には、前記飛翔機本体の姿勢を元に戻す制御を行う、
付記1〜付記3のいずれか一項に記載の飛翔機。
(付記5)
前記飛翔機本体は、
複数の前記プロペラと、
前記複数のプロペラをそれぞれ回転させる複数のプロペラモータと、
を有し、
前記制御部は、前記ロック部のロック状態を解除したことに伴って前記吸着機構に対する前記飛翔機本体の姿勢が変化した場合には、前記飛翔機本体の姿勢が元に戻るように、前記複数のプロペラモータを制御する、
付記4に記載の飛翔機。
(付記6)
前記連結機構は、
前記飛翔機本体と前記吸着機構とを連結するアームと、
前記アームに設けられた関節と、
を有し、
前記ロック部は、前記関節として機能する関節モータを有し、
前記制御部は、前記ロック部のロック状態を解除したことに伴って前記吸着機構に対する前記飛翔機本体の姿勢が変化した場合には、前記飛翔機本体の姿勢が元に戻るように、前記関節モータを制御する、
付記4に記載の飛翔機。
(付記7)
前記制御部は、前記飛翔機本体の姿勢を元に戻す制御を行った後に、前記ロック部をロック状態にする、
付記4〜付記6のいずれか一項に記載の飛翔機。
(付記8)
前記連結機構は、
前記飛翔機本体と前記吸着機構とを連結するアームと、
前記アームに設けられた関節と、
を有し、
前記ロック部は、前記関節の回転を規制する、
付記1〜付記7のいずれか一項に記載の飛翔機。
(付記9)
前記連結機構は、
前記飛翔機本体と前記吸着機構とを連結するアームと、
前記アームに設けられ、前記飛翔機本体のヨー軸回りに回転可能なヨー軸関節と、
前記アームに設けられ、前記飛翔機本体のピッチ軸回りに回転可能なピッチ軸関節と、
前記アームに設けられ、前記飛翔機本体のロール軸回りに回転可能なロール軸関節と、
を有する、
付記1〜付記8のいずれか一項に記載の飛翔機。
(付記10)
前記ヨー軸関節は、前記アームにおける吸着機構側の端部に設けられている、
付記9に記載の飛翔機。
(付記11)
前記ピッチ軸関節は、前記ヨー軸関節の前記飛翔機本体側に前記ヨー軸関節と隣接して設けられている、
付記10に記載の飛翔機。
(付記12)
前記吸着機構は、前記飛翔機本体の前方に配置され、
前記吸着機構には、ファンを有する吸着装置が設けられ、
前記アームは、側面視で前記吸着装置の中心軸と同軸上に配置されている、
付記9〜付記11のいずれか一項に記載の飛翔機。
(付記13)
前記吸着機構には、前記対象物の壁面上を走行する車輪が設けられている、
付記1〜付記12のいずれか一項に記載の飛翔機。
(付記14)
前記吸着機構には、前記車輪としての駆動輪を回転させる駆動モータが設けられている、
付記13に記載の飛翔機。
(付記15)
前記飛翔機本体には、前記対象物の壁面の状態を検出する検出装置が搭載されている、
付記1〜付記14のいずれか一項に記載の飛翔機。
(付記16)
前記制御部は、前記吸着機構が前記対象物の壁面に吸着した状態で前記検出装置が作動しているときには、前記ロック部をロック状態にする、
付記15に記載の飛翔機。
(付記17)
プロペラを有する飛翔機本体を、対象物の壁面に吸着する吸着機構に姿勢変化可能に連結する連結機構と、
前記吸着機構に対する前記飛翔機本体の姿勢変化を規制するロック部と、
前記吸着機構が前記対象物の壁面に吸着した状態で前記飛翔機本体への外力により前記飛翔機本体の姿勢が前記対象物の壁面に対して変化する場合に、前記ロック部のロック状態を解除する制御部と、
を備える飛翔機の外力逃し装置。
(付記18)
付記1〜付記16のいずれか一項に記載の飛翔機を用い、橋、建物、トンネル、ダム、屋根、梯子、電柱、煙突、大型旅客機、及び、その他の構造物の少なくともいずれかである対象物の垂直な壁面に沿って前記飛翔機を移動させながら、検査、撮影、観測、記録、点検、運搬、塗装、マーキング、及び、その他の作業の少なくともいずれかを前記飛翔機に行わせることを含む、
飛翔機の使用方法。
10 飛翔機
12 飛翔機本体
14 検出装置
16 吸着機構
18 連結機構
20 ロック部
22 検出部
24 制御部
30 プロペラ
32 プロペラモータ
42 吸着装置
44 走行装置
54 駆動輪
56 駆動モータ
62 アーム
64 ヨー軸関節
66 ピッチ軸関節
68 ロール軸関節
74 ヨー軸関節モータ
76 ピッチ軸関節モータ
78 ロール軸関節モータ
80 測距センサ
82 圧力センサ
84 操作部
90 外力逃し装置

Claims (5)

  1. プロペラを有する飛翔機本体と、
    対象物の壁面に吸着する吸着機構と、
    前記飛翔機本体を前記吸着機構に姿勢変化可能に連結する連結機構と、
    前記吸着機構に対する前記飛翔機本体の姿勢変化を規制するロック状態を有するロック部と、
    前記吸着機構が前記対象物の壁面に吸着した状態で前記飛翔機本体への外力により前記飛翔機本体の姿勢が前記対象物の壁面に対して変化する場合に、前記ロック部のロック状態を解除する制御部と、
    を備える飛翔機。
  2. 前記吸着機構には、前記対象物の壁面との距離、及び、前記対象物の壁面からの圧力の少なくとも一方を検出する検出部が設けられ、
    前記制御部は、前記検出部の検出結果に基づいて前記ロック部のロック状態を解除する、
    請求項1に記載の飛翔機。
  3. 前記制御部は、前記ロック部のロック状態を解除したことに伴って前記吸着機構に対する前記飛翔機本体の姿勢が変化した場合には、前記飛翔機本体の姿勢を元に戻す制御を行う、
    請求項1又は請求項2に記載の飛翔機。
  4. 前記制御部は、前記飛翔機本体の姿勢を元に戻す制御を行った後に、前記ロック部をロック状態にする、
    請求項3に記載の飛翔機。
  5. 前記連結機構は、
    前記飛翔機本体と前記吸着機構とを連結するアームと、
    前記アームに設けられた関節と、
    を有し、
    前記ロック部は、前記関節の回転を規制する、
    請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の飛翔機。
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