JP2022095292A - 無人航空機および無人航空機の操縦方法 - Google Patents

無人航空機および無人航空機の操縦方法 Download PDF

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Abstract

Figure 2022095292000001
【課題】無人航空機を用いた構造物の点検作業について、その作業性や安全性を改善する。
【解決手段】水平回転翼を有するロータである複数基の水平ロータと、垂直回転翼を有するロータである垂直ロータと、を備え、前記垂直ロータの垂直回転翼は可変ピッチプロペラであることを特徴とする無人航空機、及び、水平回転翼を有するロータである複数基の水平ロータと、垂直回転翼を有するロータである垂直ロータと、を備え、前記垂直ロータの垂直回転翼が可変ピッチプロペラである無人航空機の操縦方法であって、前記垂直ロータのピッチ角をゼロ又は略ゼロにして空転させながら前記複数基の水平ロータによって機体を移動させる工程であるアイドリング工程を含むことを特徴とする無人航空機の操縦方法によりこれを解決する。
【選択図】図1

Description

本発明は無人航空機技術に関する。
下記特許文献には構造物の天井面や壁面を点検する無人航空機が開示されている。
特開2020-147231号公報 特開2019-130974号公報
近年、構造物の点検作業にマルチコプター(無人航空機)を利用することが検討されている。マルチコプターは複数基のロータで機体の姿勢や移動を制御しており、ロータが構造物等に接触してその回転が妨げられた場合にはただちに墜落する。例えばトンネルの構内など、周囲が壁面で囲まれている環境では、わずかな操縦ミスや外乱、センシングエラーが墜落事故を引き起こす原因となる。
マルチコプターのような回転翼航空機は、ロータで空気を掻きながら空中を浮遊するというその性質上、地上に置かれる移動体に比べてその位置を安定させることが難しい。例えば構造物の検査装置をマルチコプターに搭載し、これを構造物の表面に沿って移動させるためには、極めて高度な操縦技術や高精度なセンサ類・制御プログラムが必要となる。アーチ形のトンネルの天井面など、検査面が傾斜面や曲面からなる場合はさらに難易度が高くなる。
上記問題に鑑み、本発明が解決しようとする課題は、無人航空機による構造物の点検作業について、その作業性や安全性を改善することにある。
上記課題を解決するため、本発明の無人航空機は、水平回転翼を有するロータである複数基の水平ロータと、垂直回転翼を有するロータである垂直ロータと、を備え、前記垂直ロータの垂直回転翼は可変ピッチプロペラであることを特徴とする。このとき、前記垂直ロータはピッチ角を制御することで、機体を水平方向へ推進するプッシャー、及び機体を水平方向へ牽引するトラクターとして作用することが好ましい。
複数基の水平ロータとは別に垂直ロータを備え、これをプッシャー及びトラクターとして使用することにより、水平ロータを機体の水平維持と高度の維持に専念させ、機体を傾けることなくこれを進退させることが可能となる。また垂直ロータの垂直回転翼を可変ピッチプロペラとすることにより、垂直ロータの推力方向(推進/牽引)を瞬時に切り替えることが可能となり、外乱に対する機動性が高められる。
また、本発明の無人航空機は、前記水平ロータ及び前記垂直ロータの動作を制御する制御部をさらに備え、前記制御部は、前記複数基の水平ロータによって機体を傾けて移動させる第1操舵モードと、前記複数基の水平ロータによって機体の水平と高度を維持しつつ、水平方向への移動には前記垂直ロータを使用する第2操舵モードと、を切替可能であることが好ましい。これは手動で行われてもよいが、予め設定された条件に従って自動的に切替可能とすることで、無人航空機による作業を自動化することもできる。
また、本発明の無人航空機は、構造物の天井面または壁面である作業面に接触させる接触部をさらに備え、前記垂直ロータは、前記作業面に対して平行方向に推力を生じさせることが好ましい。なおこのとき、前記接触部は車輪であることが好ましい。無人航空機の接触部を構造物に突き当てると、その構造物によって無人航空機の移動が一部制限される。これには外乱による機体の揺動を抑える効果もある。つまり接触部を構造物に突き当てると機体の位置はより安定する。この状態で水平ロータを機体の水平維持と高度の維持に専念させ、垂直ロータで機体を進退させることにより、作業面と機体との相対位置を保ちながら機体を安定して移動させることができる。
また、本発明の無人航空機は、外部機器を保持するマウント部と、前記マウント部を支持する支柱部と、前記外部装置の周囲に分散配置され、前記作業面側に向けられた複数の測距手段である押圧検知手段と、をさらに備え、前記接触部は前記マウント部または前記外部機器に設けられ、前記支柱部は、該支柱部をその長さ方向に伸縮可能とするサスペンション機構を有することが好ましい。外部機器を保持するマウント部を伸縮可能な支柱部で支持し、また、作業面側に向けられた複数の測距手段である押圧検知手段を備えることにより、構造物から接触部が剥離・脱落すること、及び構造物に対して接触部が過度に強く押し当てられることを防ぎ、外部装置と構造物表面との位置関係を安定させることができる。このとき、本発明の無人航空機は、前記作業面側に向けられたドップラーセンサをさらに備えてもよい。これにより作業面に対する無人航空機の移動量や移動速度をより正確に特定することが可能となる。
また、本発明の無人航空機は、側方に向けられたソリッドステート方式のライダ(LiDAR:Light Detection and Ranging)である第1ライダ及び第2ライダと、上方または下方に向けられた測距手段である高度検知手段と、を備えることが好ましい。例えばトンネル内など、GPS(GNSS)信号が届きにくい場所では、これに代わる位置検知手段が必要である。また、鉄骨が多用された構造物内など、地磁気を利用しにくい環境では、これに代わるヘディング(機首方向)特定手段が必要である。第1ライダ及び第2ライダで周辺物との距離とその形状を特定し、必要であればこれを構内地図情報等と照らし合わせることにより、構内における無人航空機の位置および向きを特定することができる。また第1ライダ及び第2ライダは、一般的なレーザ測距センサや超音波測距センサとは異なり、周辺物との距離だけでなくその立体形状も比較的広い範囲で取得可能であるため、例えば構造物表面の設置物や局所的な凹凸等を認識し、これをフィルタアウトすることができる。そしてソリッドステート方式のライダを複数基搭載することにより、例えば機体の前後・左右の壁面に対する安全位置をより安定して維持することが可能となる。
また、機首方向を前方とした場合に、前記第1ライダは機体の右側を走査する向きに配置され、前記第2ライダは機体の左側を走査する向きに配置されることが好ましい。例えばトンネルのような連続した通路を飛行する場合、安全確保のためには前後よりも左右の壁面との距離が重要となる。第1ライダに機体の右側を、第2ライダに機体の左側を走査させることにより、このような構造物内における作業をより安全に、より効率的に行うことが可能となる。
また、前記高度検知手段は、上方に向けられた第1測距手段と、下方に向けられた第2測距手段と、を有することが好ましい。天井面のある構造物内で無人航空機を飛行させるときには、対地高度だけでなく、天井面との距離にも注意を払う必要がある。
また、本発明の無人航空機は、気圧高度センサをさらに備え、前記高度検知手段の検出値と前記気圧高度センサの検出値とから上下方向における現在位置を算出することが好ましい。例えば高度検知手段にレーザ測距センサを用いる場合、レーザ測距センサは塵埃の多い場所や水濡れのある場所では検知精度が低下する。気圧値から海抜高度を特定する気圧高度センサをこれに組み合わせることにより、高度検知手段(測距手段)のノイズの特定が容易となり、無人航空機の上下方向の位置をより安定させることができる。
また、本発明の無人航空機はオプティカルフローセンサをさらに備えることが好ましい。例えばトンネル内など、GPS(GNSS)信号が届きにくい場所では、これに代わる位置検知手段が必要である。オプティカルフローセンサを備えることにより、このような場所における機体の水平位置の変化を検知することができる。このとき、本発明の無人航空機は、前記オプティカルフローセンサの撮影対象を照らす照明手段をさらに備えることが好ましい。暗所におけるオプティカルフローセンサの検知精度を高めるためである。また、一般に、無人航空機に搭載されるオプティカルフローセンサは下方に向けられて地面や床面を撮影するが、例えば無人航空機の周囲に天井面や壁面が存在し、機体の下方に移動物・流動物がある環境においては、オプティカルフローセンサは上方に向けられてもよい。
また、上記課題を解決するため、本発明の無人航空機の操縦方法は、水平回転翼を有するロータである複数基の水平ロータと、垂直回転翼を有するロータである垂直ロータと、を備え、前記垂直ロータの垂直回転翼が可変ピッチプロペラである無人航空機を用いたものであり、前記垂直ロータのピッチ角をゼロ又は略ゼロにして空転させながら前記複数基の水平ロータによって機体を移動させる工程であるアイドリング工程を含むことを特徴とする。
垂直ロータを始動してからこれが十分な揚力(推力)が得られる回転数に達するまでには多少の時間が必要となる。垂直ロータを実際に使用する前に予めこれを空転させておくことで、垂直ロータの使用をスムーズに開始することができる。
このとき、前記アイドリング工程は、予め設定された条件に従って、飛行中に自動的に開始されてもよい。垂直ロータを使用し始めるタイミングが予め分かっている場合には、そのタイミングに至る少し前から垂直ロータの空転を開始することで、垂直ロータの消費電力を抑えることができる。
以上のように、本発明によれば、無人航空機を用いた構造物の点検作業について、その作業性や安全性を改善することができる。
実施形態にかかるマルチコプターの斜視図である。 マルチコプターの右側面図である。 マルチコプターの平面図である。 ロータアームの折り畳み構造を示す部分平面図である。 支柱部及びマウント部の正面図である。 支柱部及びマウント部の左側面図である。 マルチコプターを用いて水路トンネルの天井面を点検する様子を示す模式図である。 マルチコプターの機能構成を示すブロック図である。 水路トンネル内での各センサによるセンシングの様子を示す模式図である。 水路トンネルの点検作業を行う際のマルチコプター操縦方法を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。以下に説明する実施形態は、無人航空機であるマルチコプター10を用いて水路トンネルの天井面の点検を行う例である。以下の説明における「上」及び「下」とは、各図に描かれた座標軸のZ軸に平行な方向をいい、Z1側を上、Z2側を下とする。「前」及び「後ろ」とは、同座標軸のX軸に平行な方向をいい、X1側を前、X2側を後ろとする。「右」及び「左」とは、同座標軸のY軸に平行な方向をいい、Y1側を右、Y2側を左とする。「水平」とは、同座標軸におけるXY平面に平行な面、又はその面方向をいう。
[構成概要]
図1から図3は、本形態にかかるマルチコプター10の外観を示す図である。図1はマルチコプター10の斜視図、図2はマルチコプター10の右側面図、図3はマルチコプター10の平面図である。図7は、マルチコプター10を用いて水路トンネルの天井面である作業面90を点検する様子を示す模式図である。
本形態のマルチコプター10は、いわゆるヘキサコプタであり、水平回転翼を有するロータである6基の水平ロータ41を備えている。マルチコプター10の機体は、その中心部であるセンターフレーム11、センターフレーム11から平面視放射状に延びる6本の棒状部であるロータアーム12、及び、センターフレーム11の下に配置されたランディングギア(降着装置)であるスキッド13により構成されている。本形態のセンターフレーム11は、板面を上下に向け、上下に並べて配置された2枚のプレートが結合されてなり、その上面にはバッテリー18が、これらプレートの間には後述する制御部を構成する制御装置20等が配置されている。
6基の水平ロータ41は各ロータアーム12の先端にそれぞれ取り付けられている。水平ロータ41は、モータの出力軸に固定ピッチプロペラが装着されたロータであり、マルチコプター10は各水平ロータ41の回転数を調節することで機体のローリング、ピッチング、及びヨーイングを制御し、機体(ロータの回転面)を傾けたときの水平方向への分力を利用して機体を水平方向へ移動させる。
本形態のマルチコプター10はさらに、垂直回転翼を有するロータである垂直ロータ42を備えている。垂直ロータ42はスキッド13に固定されており、その回転中心線がマルチコプター10の前後方向と重なる向きに配置されている。本形態の垂直ロータ42は可変ピッチプロペラを有するロータである。垂直ロータ42は、そのピッチ角を切り替えることで、機体を水平方向へ推進するプッシャー、及び機体を水平方向へ牽引するトラクターとして作用する。本形態のマルチコプター10は、複数基の水平ロータ41とは別に垂直ロータ42を備え、これをプッシャー及びトラクターとして使用することにより、水平ロータ41を機体の水平維持と高度の維持のみに専念させ、垂直ロータ42により機体を傾けることなくこれを進退させることが可能とされている。また垂直ロータ42のプロペラが可変ピッチプロペラであることにより、垂直ロータ42の推力方向(推進/牽引)を瞬時に切り替えることができる。これにより外乱に対するマルチコプター10の機動性が高められている。
マルチコプター10は、その機体の上部に、水路トンネルの作業面90を検査する外部機器である検査装置53を支持している。検査装置53は、その保持部材であるマウント部50に載置されており、検査装置53の上面部分に対向する構造物の表面を検査する。マウント部50はセンターフレーム11の上面に鉛直に立てられた4本の柱部である支柱部60により支持されている。
マウント部50は、検査装置53の前後に配置された車輪である前輪51及び後輪52を有している。これら前輪51及び後輪52は本発明の接触部の一形態であり、水路トンネルの作業面90に押し当てられ、作業面90上を転動する。本形態の前輪51は駆動源を有する一対の車輪であり、その回転中心線がマルチコプター10の左右方向と重なる向きに配置されている。つまり前輪51は前後方向へ回転する向きに配置されている。本形態の後輪52は単輪の車輪である。後輪52はサーボにより左右へ操舵(ステアリング)可能な操舵輪である。これら前輪51及び後輪52は検査装置53よりも上方に張り出しており、これにより検査装置53が作業面90に直接接触することが防止され、作業面90と検査装置53との距離を一定に保つことができる。
また、前輪51及び後輪52を作業面90に押し当てると、作業面90によってマルチコプター10の移動が一部制限される。これには外乱による機体の揺動を抑える効果もある。つまり前輪51及び後輪52を作業面90に押し当てると機体の位置はより安定する。この状態で水平ロータ41を機体の水平維持と高度の維持のみに専念させ、垂直ロータ42の推力を用いて機体を作業面90に対して平行方向に移動させることにより、点検作業中の検査装置53の姿勢や、作業面90と検査装置53との相対位置を安定させることができる。なお機体の水平移動には前輪51及び後輪52を補助的に使用することもできる。
本形態のマルチコプター10はヘキサコプタであるが、水平ロータ41の数は6基には限られず、例えば水平ロータが4基のクアッドコプタ、8基のオクタコプタ、或いは3基のトライコプタなど、必要とされる揚力に応じて適宜変更可能である。また、本発明の接触部は前輪51及び後輪52には限られず、例えばボールキャスタや無限軌道、作業面90の表面粗さ次第では摺動抵抗の少ないソリなどであってもよい。また接触部はマウント部50でなく検査装置53に設けられてもよい。また、検査装置53の具体的な機能や目的、構成、使用方法等は特に限定されない。さらには、マウント部50が保持する外部機器は検査装置53にも限定されず、マウント部50で保持可能な外部機器であればどのような機器であってもよい。またマウント部50の形状や構造も本形態のような台座や枠体には限られず、その保持する外部機器の形状に応じて適宜変更可能である。マウント部50は例えば単に支柱部60と検査装置53とを結合するアダプタ部材であってもよい。
[折り畳み構造]
図4はロータアーム12の折り畳み構造を示す部分平面図である。以下、図1から図4を参照して、本形態のロータガード70の構造と、これを含むロータアーム12の折り畳み構造について説明する。
マルチコプター10の各水平ロータ41は、平面視時計回り又は反時計回りに隣接する水平ロータ41とその出力軸の向きが互いに上下反対となるように取り付けられている。これにより各水平ロータ41の回転面はその隣接する水平ロータ41の回転面と上下方向における位置がずれ、例えば機体を小型化するためロータアーム12を短くした場合でも、隣接する水平ロータ41同士の干渉が避けられる。図3に示すように、本形態の水平ロータ41も、これらを平面視したときに隣接する水平ロータ41の回転面が一部重なるように配置されている。
マルチコプター10は、各ロータアーム12に支持された複数のロータガード70を有している。ロータガード70は、水平ロータ41よりも側方に突き出し、水平ロータ41が周辺物に接近したときにこれに先がけてその周辺物に突き当たることで水平ロータ41が周辺物に接触することを阻止する保護具である。
本形態のロータガード70は、ロータアーム12に固定されるスライドポール71と、その先端から平面視時計回り方向および反時計回り方向に分岐する枝状部である水平枝状部72と、同先端から鉛直上方または鉛直下方に分岐する枝状部である垂直枝状部73とにより構成されている。スライドポール71、水平枝状部72、及び垂直枝状部73には同径の細い丸パイプ材が用いられている。スライドポール71は、クランプ機構であるロータガードクランプ79によりロータアーム12に圧締されており、ロータガードクランプ79を緩めることによりロータアーム12の長さ方向に沿ってその位置を変更することができる。
図1及び図2に示すように、スライドポール71は、水平ロータ41がその出力軸を上に向けて支持されているロータアーム12についてはロータアーム12の下側に配置され、水平ロータ41がその出力軸を下に向けて支持されているロータアーム12についてはロータアーム12の上側に配置されている。つまり、スライドポール71及び水平枝状部72は、その隣接するスライドポール71及び水平枝状部72と上下方向における位置がずれている。また、垂直枝状部73は、水平ロータ41がその出力軸を上に向けて支持されているロータアーム12のロータガード70では上方に延びており、水平ロータ41がその出力軸を下に向けて支持されているロータアーム12のロータガード70では下方に延びている。つまり垂直枝状部73は、その保護すべき水平ロータ41を覆う方向に延びている。
また、図4に示すように、本形態のマルチコプター10は、6本のロータアーム12を機体前方側の3本、機体後方側の3本に分けたときに、機体の前後に延びるロータアーム12である固定アーム12aの両隣のロータアーム12である可動アーム12bを、その隣接する固定アーム12a側に向かって水平に旋回させることができる。また、本形態の水平ロータ41が備えるプロペラはいわゆる折り畳み式プロペラ411である。
このように、本形態のマルチコプター10は、ロータガード70のスライドポール71を機体の中心側にスライドさせることでロータガード70を収納することができ、また、隣接するロータガード70の水平枝状部72の干渉を避けてロータアーム12をコンパクトに折り畳むことができる。これにより機体の保管時や運搬時のスペース効率を高めることができ、また保管や運搬の都度ロータガード70を取り外す手間も省かれる。なお、図4の例では2本の可動アーム12bの水平枝状部72同士が干渉するため、ロータアーム12を折り畳む際には、可動アーム12bのロータガード70は、スライドポール71を周方向に少し回して互いの水平枝状部72の位置をずらして固定している。
[傾斜面・曲面追従構造]
図5及び図6は支柱部60の構造を示す図である。図5は支柱部60及びマウント部50の正面図、図6は支柱部60及びマウント部50の左側面図である。以下、図5及び図6を参照して、マウント部50の傾斜面・曲面追従構造について説明する。
上でも述べたように、検査装置53を保持するマウント部50は複数の支柱部60により支持されている。支柱部60は、内筒61が外筒62内に差し込まれた二重筒構造の伸縮可能な支持部材である。支柱部60は、その基端部(下端部)がセンターフレーム11の上面に固定され、その先端部がマウント部50に接続されている。
本形態の支柱部60は、ボールジョイント63(球体軸受)と、サスペンション機構64とを有している。ボールジョイント63は、支柱部60の先端部分65を任意の方向へ屈折可能とする関節部である。本形態のサスペンション機構64のクッション機能は、外筒62内に収容された圧縮コイルばねにより実現されている。
本形態のマルチコプター10は、検査装置53を保持するマウント部50を伸縮可能な支柱部60で支持し、またボールジョイント63によってマウント部50の支持角度を変更可能とすることにより、機体を傾けることなく傾斜面や曲面に検査装置53の向きを合わせることを可能としている。特に本形態の関節部には、支柱部60の先端部分65を任意の方向へ屈折可能とするボールジョイント63が用いられており、これにより、検査装置53の向きを様々な形状の作業面90に対応させることができる。なお、ボールジョイント63は例えばユニバーサルジョイント等でも代用できるものと考えられる。なお、マウント部50を傾ける方向が前後または左右のどちらかであることが分かっているときには、支柱部60の先端部分65を所定の方向のみへ屈折可能とするヒンジ等で関節部を構成してもよい。
ここで、本形態のサスペンション機構64の復元力は、支柱部60を鉛直に立てたときに、検査装置53及びマウント部50(前輪51及び後輪52含む)の重量のみによって支柱部60が一部圧縮される程度に調節されている。マウント部50を作業面90に押し当ててその角度を作業面90の形状に合わせる場合、サスペンション機構64の復元力が高いと、作業面90に対してマウント部50を強く押し当て続けることとなり、一部の水平ロータ41の負荷が過大となる。本形態のマルチコプター10は、支柱部60が外力に対して容易に圧縮される程度にその復元力が調節されていることで、作業中の水平ロータ41の負荷やエネルギー効率が改善されている。つまり本形態のマルチコプター10によれば、航続時間(連続作業時間)をより長く確保することができる。なお、サスペンション機構64の復元力は、検査装置53及びマウント部50の重量のみによってはかろうじて圧縮されない程度に調節されてもよい。
より具体的には、本形態の検査装置53及びマウント部50の重量は5kg前後であり、4本の支柱部60のサスペンション機構64(圧縮コイルばね)の合成ばね定数は3N/mm前後、これらサスペンション機構64の復元力(弾性力)の合計値は、最大で220N前後である。また、支柱部60の最大伸縮長は60mm前後である。本形態のマルチコプター10のような無人航空機を用いて構造物の天井面や壁面をエネルギー効率良く点検するためには、サスペンション機構64の合成ばね定数は6N/mm以下とすることが望ましく、これらサスペンション機構64の復元力の合計値は、最大で220N以下であることが望ましい。また、サスペンション機構64に用いる圧縮コイルばねの許容たわみ量が少なくとも30mm以上あれば、ある程度は傾斜面や曲面に対応することができる。
なお、本形態ではマウント部50を4本の支柱部60で支持することによりマウント部50や検査装置53の向きや姿勢を安定させているが、支柱部60の本数は4本には限られず、例えば3本であってもよく、外部機器やマウント部の形状や重量バランスによっては2本にすることもできる。さらに、関節部に保持力・復元力をもたせることで1本の支柱部でマウント部を支持することも可能であると考えられる。
[センサ構成および制御機能]
図8はマルチコプター10の機能構成を示すブロック図である。図9は水路トンネル内での各センサによるセンシングの様子を示す模式図である。以下、主に図8及び図9を参照して、本形態のマルチコプター10のセンサ構成および制御機能について説明する。
図8に示すように、本形態のマルチコプター10の制御機能は、主に、制御部であるフライトコントローラ14、水平ロータ41、垂直ロータ42、及び、操縦者(オペレータ端末19)と通信を行う通信装置15により構成されている。
フライトコントローラ14はその中枢部である制御装置20を有している。制御装置20は、CPUと、RAMやROM・フラッシュメモリなどの記憶装置を有するマイクロコントローラである。制御装置20は単体のマイクロコントローラには限られず、いわゆるコンパニオンコンピュータとの組み合わせであってもよい。その他、これを例えばFPGA(field-programmable gate array)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)などで構成することも考えられる。
フライトコントローラ14はさらに、IMU31(Inertial Measurement Unit:慣性計測装置)、下方に向けられたオプティカルフローセンサ32、気圧高度センサ33、上方に向けられた第1レーザ測距センサ34、下方に向けられた第2レーザ測距センサ35、右方向に向けられた第1ライダ36、左方向に向けられた第2ライダ37、上方に向けられたドップラーセンサ38を含む飛行制御センサ群30を有しており、これらは制御装置20に接続されている。
IMU31はマルチコプター10の機体の傾きを検知するセンサであり、主に3軸加速度センサ及び3軸角速度センサにより構成されている。
オプティカルフローセンサ32は、連続して撮影した二枚以上の画像の状態変化から撮影対象の物体やカメラ自体の動きを検知するセンサである。例えば本形態の水路トンネルのようにGPS(GNSS)信号が届きにくい場所では、これに代わる位置検知手段が必要となる。オプティカルフローセンサ32を備えることにより、このような場所でも機体の水平位置の変化を検知することができる。また、本形態のマルチコプター10は、下方(オプティカルフローセンサ32の撮影対象)を照らす4台のLEDライト321を備えている(図1又は図2参照)。これにより暗所におけるオプティカルフローセンサ32の検知精度が高められている。
また、無人航空機に搭載されるオプティカルフローセンサは、一般に、下方に向けられて機体直下の地面や床面を撮影するが、本形態のようにマルチコプター10の周囲に天井面や壁面が存在し、機体の下方に流動物(水)がある環境においては、オプティカルフローセンサ32は上方に向けられてもよい。
第1レーザ測距センサ34及び第2レーザ測距センサ35(以下、これらのレーザ測距センサを指して「レーザ測距センサ34,35」ともいう。)は、いわゆるレーザレンジファインダ(Laser Rangefinder)であり、レーザ光を用いた光学視差式の距離計である。本形態の水路トンネルのように、天井面のある構造物内でマルチコプター10を飛行させるときには、対地高度だけでなく、天井面との距離にも注意を払う必要がある。本形態のマルチコプター10は、その高度検知手段として、下方に向けられた第2レーザ測距センサ35(第1測距手段)に加え、上方に向けられた第1レーザ測距センサ34(第2測距手段)を有しており、これによりトンネル内での安全性が高められている。
また、図3に示すように、本形態のマルチコプター10は3台の第1レーザ測距センサ34を有しており、これら第1レーザ測距センサ34は検査装置53の周囲にほぼ等間隔に分散配置されている。本形態の第1レーザ測距センサ34は、水路トンネルの天井面との距離を測るだけでなく、図7に示すように、作業面90の点検中にマウント部50の押圧の程度を監視する押圧検知手段を兼ねている。本形態のマルチコプター10は、検査装置53を保持するマウント部50を伸縮可能な支柱部60で支持し、また、作業面90側に向けられた3台の第1レーザ測距センサ34で作業面90との距離を監視することにより、作業面90からマウント部50が剥離・脱落することや、作業面90に対してマウント部50が過度に強く押し当てられることが防止されている。つまり作業面90に対してマウント部50をほどよく押し当て続けることが可能とされている。
ドップラーセンサ38は、マイクロ波のドップラー効果を利用した反射式の移動物体検出器である。本形態のマルチコプター10は第1レーザ測距センサ34に加え、作業面90側に向けられたドップラーセンサ38をさらに備えていることにより、作業面90に対するマルチコプター10の移動量や移動速度をより正確に特定することができる。
気圧高度センサ33は、検出した気圧高度からマルチコプター10の海抜高度(標高)を算出する高度センサである。本形態のマルチコプター10は、レーザ測距センサ34,35の検出値と、気圧高度センサ33の検出値から上下方向における現在位置を算出する。レーザ測距センサ34,35は塵埃の多い場所や水濡れのある場所では検知精度が低下する。これらに気圧高度センサ33を組み合わせることにより、レーザ測距センサ34,35のノイズの特定が容易となり、マルチコプター10の上下方向の位置をより安定させることができる。
第1ライダ36及び第2ライダ37は、ソリッドステート方式のライダ(LiDAR:Light Detection and Ranging)である。オプティカルフローセンサ32に関連して上でも述べたように、本形態の水路トンネルのようにGPS信号が届きにくい場所ではこれに代わる位置検知手段が必要となる。また、鉄骨が多用された構造物内など、地磁気を利用しにくい環境では、これに代わるヘディング(機首方向)特定手段も必要である。第1ライダ36及び第2ライダ37で周辺物との距離とその形状を特定し、必要であればこれを構内地図情報等と照らし合わせることにより、構内におけるマルチコプター10の座標位置および機首方向を特定することができる。
また第1ライダ36及び第2ライダ37は、一般的なレーザ測距センサや超音波測距センサとは異なり、周辺物との距離だけでなくその立体形状を比較的広い範囲にわたって取得することができる。これにより例えば構造物表面の設置物や局所的な凹凸等を認識し、これをフィルタアウトすることもできる。そして本形態のマルチコプター10は、機首方向を前方として、第1ライダ36が機体の右側を走査する向きに配置され、第2ライダ37が機体の左側を走査する向きに配置されている。本形態の水路トンネルのような連続した通路を飛行する場合、安全確保のためには前後よりも左右の壁面との距離が重要となる。第1ライダ36に機体の右側を、第2ライダ37に機体の左側を走査させることにより、このような構造物内における安全性を高めることができる。
このように本形態のフライトコンローラ14は、これら飛行制御センサ群30により、機体の傾きや回転のほか、水路トンネルの構内における座標位置、周辺物との相対位置、機首方向、高度、移動速度を取得することができる。
制御装置20は、マルチコプター10の飛行時における姿勢や基本的な飛行動作を制御するプログラムである飛行制御プログラム21を有している。飛行制御プログラム21は、飛行制御センサ群30から取得した情報を基に個々の水平ロータ41の回転数や垂直ロータ42のピッチ角を調節し、機体の姿勢や位置の乱れを補正しながらマルチコプター10を飛行させる。
制御装置20はさらに、マルチコプター10を自律飛行させるプログラムである自律飛行プログラム22を有している。自律飛行プログラム22には、マルチコプター10の目的地や経由地の情報、飛行中の高度や速度、点検作業の具体的な動作などが指定されたデータである飛行計画23を登録することができる。自律飛行プログラム22は、オペレータ端末19からの指示や所定の時刻などを開始条件として、飛行計画23に従ってマルチコプター10を自律的に飛行させる。
このように本形態のマルチコプター10は高度な飛行制御機能を備えた無人航空機である。ただし、本発明の無人航空機はマルチコプター10の形態には限定されず、例えば飛行制御センサ群30から一部のセンサが省略された機体や、自律飛行機能を備えず手動操縦のみにより飛行可能な機体を用いることもできる。また、本形態のマルチコプター10のセンサ構成は、押圧検知手段としての第1レーザ測距センサ34の機能を除き、本形態のマルチコプター10のみに限らず、屋内を飛行する無人航空機であれば広く採用することができ、また本形態と同様の効果を得ることができる。
[モード切替機能]
本形態の飛行制御プログラム21又は自律飛行プログラム22は、水平ロータ41によって機体を傾けて移動させる第1操舵モードと、水平ロータ41によって機体の水平と高度を維持しつつ、水平方向への移動には垂直ロータ42を使用する第2操舵モードと、を切替可能である。これは手動で行われてもよいが、予め設定された条件に従って自動的に切替可能とすることで、マルチコプター10による作業を自動化することができる。なお、マルチコプター10から第1操舵モード自体をなくして、マルチコプター10を第2操舵モードでのみ飛行可能とすることもできる。
[点検作業の流れ]
図10は、マルチコプター10により水路トンネルの点検作業を行う際のマルチコプター10の操縦方法を示すフローチャートである。以下、図10を参照してその作業の流れを順に説明する。なお、以下に説明する作業手順は自律飛行プログラム22により全自動で行うことを想定しているが、任意のステップを手動で行ってもよい。
(S1:離陸工程)
水路トンネル内またはトンネル外のホーム位置からマルチコプター10を離陸させる。
(S2:出動工程)
第1操舵モードで点検作業を行う現場に向かう。
(S3:アイドリング工程)
点検作業を行う現場において、マルチコプター10が天井面(作業面90)から1.5mの距離まで近づいたら、第1操舵モードのまま、垂直ロータ42のピッチ角をゼロ又は略ゼロにして垂直ロータ42を空転させ始める。垂直ロータ42を始動してからこれが十分な回転数に達するまでには多少時間がかかる。垂直ロータ42を実際に使用する前に予めこれを空転させておくことで、次工程をスムーズに開始することができる。なお、垂直ロータ42の空転はマルチコプター10のアーム操作(Arming)と同時に、又は離陸工程(S1)の段階から始めてもよい。本形態では垂直ロータ42を使用し始めるタイミングが予め分かっているため、その少し前から垂直ロータ42のアイドリング(空転)を開始することで、垂直ロータ42の消費電力を抑えている。
(S4,S5:点検工程)
マルチコプター10のマウント部50(前輪51及び後輪52)が作業面90に接触したら、マルチコプター10を第1操舵モードから第2操舵モードに切り替え、作業面90の点検作業を行う。
(S6,S7:帰投工程)
作業面90の点検が完了し、マルチコプター10を作業面90から離脱させたら、マルチコプター10を再度第1操舵モードに切り替え、ホーム位置へ帰投する。
(S8:着陸工程)
ホーム位置へマルチコプター10を着陸させる。なお、マルチコプター10が帰投する場所はホーム位置(離陸位置)には限られず、他の場所であってもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることができる。
10:マルチコプター(無人航空機),11:センターフレーム,12:ロータアーム,12a:固定アーム,12b:可動アーム,13:スキッド,14:フライトコントローラ(制御部),15:通信装置,18:バッテリー,19:オペレータ端末,20:制御装置,21:飛行制御プログラム,22:自律飛行プログラム,23:飛行計画,30:飛行制御センサ群,31:IMU,32:オプティカルフローセンサ,321:LEDライト(照明手段),33:気圧高度センサ,34:第1レーザ測距センサ(第1測距手段,高度検知手段,押圧検知手段),35:第2レーザ測距センサ(第2測距手段,高度検知手段),36:第1ライダ,37:第2ライダ,38:ドップラーセンサ,41:水平ロータ,411:折り畳みプロペラ,42:垂直ロータ,50:マウント部,51:前輪(車輪,接触部),52:後輪(車輪,接触部),53:検査装置(外部機器),60:支柱部,61:内筒,62:外筒,63:ボールジョイント(球体軸受,関節部),64:サスペンション機構,65:(支柱部の)先端部分,70:ロータガード,71:スライドポール,72:水平枝状部,73:垂直枝状部,79:ロータガードクランプ,90:作業面

Claims (17)

  1. 水平回転翼を有するロータである複数基の水平ロータと、
    垂直回転翼を有するロータである垂直ロータと、を備え、
    前記垂直ロータの垂直回転翼は可変ピッチプロペラであることを特徴とする無人航空機。
  2. 前記垂直ロータはピッチ角を制御することで、機体を水平方向へ推進するプッシャー、及び機体を水平方向へ牽引するトラクターとして作用する請求項1に記載の無人航空機。
  3. 前記水平ロータ及び前記垂直ロータの動作を制御する制御部をさらに備え、
    前記制御部は、前記複数基の水平ロータによって機体を傾けて移動させる第1操舵モードと、前記複数基の水平ロータによって機体の水平と高度を維持しつつ、水平方向への移動には前記垂直ロータを使用する第2操舵モードと、を切替可能である請求項1又は請求項2に記載の無人航空機。
  4. 前記制御部は、予め設定された条件に従って、前記第1操舵モードと前記第2操舵モードとを自動的に切り替える請求項3に記載の無人航空機。
  5. 構造物の天井面または壁面である作業面に接触させる接触部をさらに備え、
    前記垂直ロータは、前記作業面に対して平行方向に推力を生じさせる請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の無人航空機。
  6. 外部機器を保持するマウント部と、
    前記マウント部を支持する支柱部と、
    前記外部装置の周囲に分散配置され、前記作業面側に向けられた複数の測距手段である押圧検知手段と、をさらに備え、
    前記接触部は前記マウント部または前記外部機器の一部であり、
    前記支柱部は、該支柱部をその長さ方向に伸縮可能とするサスペンション機構を有する請求項5に記載の無人航空機。
  7. 前記作業面側に向けられたドップラーセンサをさらに備える請求項6に記載の無人航空機。
  8. 前記接触部は車輪である請求項5から請求項7のいずれか一項に記載の無人航空機。
  9. 側方に向けられたソリッドステート方式のライダ(LiDAR:Light Detection and Ranging)である第1ライダ及び第2ライダと、
    上方または下方に向けられた測距手段である高度検知手段と、を備える請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の無人航空機。
  10. 機首方向を前方としたときに、前記第1ライダは機体の右側を走査する向きに配置され、前記第2ライダは機体の左側を走査する向きに配置される請求項9に記載の無人航空機。
  11. 前記高度検知手段は、上方に向けられた第1測距手段と、下方に向けられた第2測距手段と、を有する請求項9又は請求項10に記載の無人航空機。
  12. 気圧高度センサをさらに備え、
    前記高度検知手段の検出値と前記気圧高度センサの検出値とから上下方向における現在位置を算出する請求項9から請求項11のいずれか一項に記載の無人航空機。
  13. オプティカルフローセンサをさらに備える請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の無人航空機。
  14. 前記オプティカルフローセンサが上方に向けられている請求項13に記載の無人航空機。
  15. 前記オプティカルフローセンサの撮影対象を照らす照明手段をさらに備える請求項13又は請求項14に記載の無人航空機。
  16. 水平回転翼を有するロータである複数基の水平ロータと、
    垂直回転翼を有するロータである垂直ロータと、を備え、
    前記垂直ロータの垂直回転翼が可変ピッチプロペラである無人航空機の操縦方法であって、
    前記垂直ロータのピッチ角をゼロ又は略ゼロにして空転させながら前記複数基の水平ロータによって機体を移動させる工程であるアイドリング工程を含むことを特徴とする無人航空機の操縦方法。
  17. 前記アイドリング工程は、予め設定された条件に従って、飛行中に自動的に開始される請求項16に記載の無人航空機の操縦方法。

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