JP2019130309A - 体表面被覆シート、ストーマ袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、体表面の外観を調節することができる体表面被覆シートを提供することを目的とする。【解決手段】本発明は、錯視を引き起こす模様が、体表面対向面と反対側の面に施されている、体表面を被覆するためのシートを提供する。前記模様は、前記シートにより被覆される体表面に設けられた構造物による膨らみ又は前記シートにより被覆される体表面の膨らみ若しくは凹みを目立たないようにする錯視を引き起こすものであってよい。前記錯視はクレーター錯視でありうる。【選択図】図2

Description

本発明は、体表面を被覆するためのシートに関し、特には、特定の模様が施されている、体表面を被覆するためのシートに関する。
また、本発明は、前記特定の模様が施されているストーマ袋に関する。
種々の体表面被覆シートが開発されている。体表面被覆シートは、例えば患部を周囲から見えなくなるようにするために又は患部を保護するために用いられている。
例えば、下記特許文献1には、入浴用患部カバーが開示されている。当該入浴用患部カバーは、少なくとも人工肛門のストーマ装具を覆うことが可能な大きさの被覆シートを含み、当該被覆シートの下面に皮膚への貼着が可能な粘着面が形成され、当該粘着面の中央部分には可撓性のある目隠しシートが一体に接合されている。当該目隠しシートによりストーマ装具を覆うことによって、当該ストーマ装具は外部から見えなくなると記載されている。
また、下記特許文献2には、人の皮膚に貼られる皮膚シールが開示されている。当該皮膚シールは、人の皮膚に付いている模様を隠すためのものであり、皮膚に転写されるインキ層を有する。特許文献2は、当該インキ層の周辺部において、グラデーションが形成されていることを記載する。当該グラデーションによって、当該皮膚シールを人の皮膚に貼った部分を第三者が見たときに、中央部の肌色と人の皮膚の肌色との間で視覚的に違和感を与えることが無くなると記載されている。
特開2007−319561号公報 特開2016−190825号公報
種々の用途に向けられた体表面被覆シートが開発されている。これら体表面被覆シートは、目立たないようにすることがしばしば求められる。例えばストーマ装具を体表面被覆シートによって被覆した場合、体表面被覆シートが膨らんで見える。例えば入浴時など、他者から見られる可能性がある場面において、このような膨らみを目立たないようにすることが求められる。
また、例えば手術などによって体表面に凹みが生じる場合がある。このような凹みが目立たないようにすることが求められる場合もある。
以上を踏まえ、本発明は、体表面の外観を調節することができる体表面被覆シートを提供することを目的とする。
また、本発明は、前記シートが用いられることによって、表面の膨らみなどの外観を目立たないようにするストーマ袋を提供することを目的とする。
本発明は、以下の体表面被覆シートを提供する。
すなわち、本発明は、錯視を引き起こす模様が、体表面対向面と反対側の面に施されている、体表面を被覆するためのシートを提供する。
また、本発明は、このシートが用いられているストーマ袋を提供する。
すなわち、本発明は、錯視を引き起こす模様が、体表面対向面と反対側の面に用いられているストーマ袋を提供する。
本発明により、体表面の外観を調節することができる体表面被覆シートが提供される。本発明の体表面被覆シートによって、例えば前記シートにより被覆される体表面に設けられた構造物による膨らみ又は前記シートにより被覆される体表面の膨らみ若しくは凹みを目立たないようにすることができる。
また、本発明により、表面の膨らみなどの外観を目立たないようにするストーマ袋が提供される。
クレーター錯視の例を示す図である。 本発明に従う体表面被覆シートを構成する2つの面のうち、体表面対向面と反対側の面に施された模様の例を示す図である。 図2の模様を複数の領域に区分けして示した図である。 本発明に従う体表面被覆シートに、剥離可能シートが積層されている状態を示す模式図である。 本発明に従う体表面被覆シート及び当該シートに積層された剥離可能シートの構成要素を分離して示した模式図である。 剥離可能シートのうち第一の部分を体表面被覆シートから剥離した状態を示す模式図である。 模様の例を示した図である。 模様の例を示した図である。 模様の例を示した図である。 模様の例を示した図である。 模様の例を示した図である。 模様の例を示した図である。 模様の例を示した図である。 模様の例を示した図である。 模様の例を示した図である。 模様の例を示した図である。 模様の例を示した図である。 模様の例を示した図である。 模様の例を示した図である。 ストーマ装具の例を示す断面図である。
以下、本発明を実施するための好適な実施形態について説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明の代表的な実施形態の一例を示したものであり、本発明の範囲は当該実施形態のみに限定されるものでない。
(1)本発明の基本概念
本発明の体表面を被覆するためのシート(以下、「体表面被覆シート」ともいう)は、錯視を引き起こす模様を、体表面対向面と反対側の面に有する。当該模様によって、体表面の外観を調節することができ、例えば体表面被覆シートが貼り付けられている部分を目立たなくすることができる。これにより、例えば体表面被覆シートにより被覆された部分に他者が注目する可能性を下げることができる。また、体表面被覆シートにより被覆された部分を他者に見られる可能性がある場面に対する心理的な抵抗感を減らすことができる。例えば、当該体表面被覆シートを他者に見られる可能性のある入浴施設に入ることに対する抵抗感を減らすことができる。
本発明の体表面被覆シートは、体表面対向面と当該体表面対向面と反対側の面とを少なくとも備えている。体表面対向面とは、体表面を被覆する際に、体表面に対向する面である。当該反対側の面は、体表面対向面と反対側を向く面であり、本発明の体表面被覆シートによって体表面を被覆した場合に、当該反対側の面が他者から視認可能となる。本発明において、当該反対側の面に、錯視を引き起こす模様が施されている。錯視の種類は、所望の外観に応じて適宜選択されてよい。
本発明の実施態様の一つに従い、前記模様は、前記シートにより被覆される体表面に設けられた構造物による膨らみを目立たないようにする錯視を引き起こすものであってよい。当該構造物として、例えばストーマ装具、胃ろう用器具、及び体表面に貼り付けて用いられる生体情報測定装置などを挙げることができる。当該構造物を体表面被覆シートにより被覆することによって、当該構造物が隠され、且つ、当該構造物を被覆したことによって生じた膨らみを目立たなくすることができる。
当該膨らみの高さは、例えば0.1cm〜5cm、好ましくは0.5〜4cm、より好ましくは1cm〜2cmでありうる。当該高さとは、前記構造物を体表面被覆シートにより被覆した場合における、体表面に対する当該シートの前記反対側の面の高さの最大値である。すなわち、このような高さを有する膨らみが、前記模様によって目立たなくされる。
本発明のシートは、特にはストーマ装具が取り付けられた体表面を被覆するために適している。ストーマ装具は、例えば面板及びストーマ袋から構成される。面板は、例えばストーマ周囲の皮膚に取り付けられる部材をいう。ストーマ袋は、ストーマからの排泄物を収容する袋である。本発明の体表面被覆シートは、例えば面板と丸められたストーマ袋とを覆うように、体表面に貼り付けられうる。
本発明の他の実施態様に従い、前記模様は、前記シートにより被覆される体表面の膨らみを目立たないようにする錯視を引き起こすものである。体表面の膨らみとして、例えば体表面の隆起、特には黒子、いぼ、かさぶた、こぶ、手術跡、創傷、及び創傷痕などを挙げることができる。これらの膨らみがある部分を本発明の体表面被覆シートによって被覆することで、これらの膨らみが隠される及び/又は保護されるとともに、これらの膨らみを体表面被覆シートによって被覆したことに起因する膨らみが目立たなくなる。
当該膨らみは、例えば0.1cm〜3cm、好ましくは0.3cm〜2cm、より好ましくは0.5cm〜1cmの高さを有しうる。当該高さとは、例えば体表面の隆起を体表面被覆シートにより被覆した場合における、体表面に対する当該シートの前記反対側の面の高さの最大値である。すなわち、このような高さを有する膨らみが、前記模様によって目立たなくされる。
本発明の他の実施態様に従い、前記模様は、前記シートにより被覆される体表面の凹みを目立たないようにする錯視を引き起こすものである。体表面の凹みとして、例えば手術跡又は創傷痕の凹みを挙げることができる。これらの凹みがある部分を本発明の体表面被覆シートによって被覆することで、当該凹みが目立たなくなる。
当該凹みは、例えば0.1cm〜5cm、好ましくは0.5〜4cm、より好ましくは1cm〜3cmの深さを有しうる。当該深さとは、体表面に対する当該凹みの最深部の深さである。すなわち、このような深さを有する凹みが、前記模様によって目立たなくされる。
本発明の体表面被覆シートに施される前記錯視は、好ましくはクレーター錯視である。クレーター錯視は、物体表面の凹凸を当該物体表面の色の濃淡(特には陰影情報)に基づきヒトは知覚するという知覚特性を利用した錯視である。クレーター錯視の例を図1に示す。図1(a)に示される画像では、表面に凹みがあるように見える。また、図1(b)に示される画像では、表面が膨らんでいるように見える。このように、クレーター錯視を引き起こす模様は、物体表面の凹凸の知覚に影響を及ぼすことができる。そのため、クレーター錯視は本発明の体表面被覆シートに付される模様として好ましい。クレーター錯視を引き起こす模様は、特にはストーマ装具を体表面被覆シートによって被覆した場合に生じる膨らみを目立たなくするために適している。
クレーター錯視を引き起こす模様は、知覚が調節されるべき凹凸の大きさ及び形状に応じて、当業者により適宜選択されてよい。例えば、光が膨らみ又は凹みに照射された場合に生じるシート上の模様(特には明度の変化による模様)を打ち消すように、シートの各領域の明度が設定されてよい。
例えば直立しているヒトの腹部にある膨らみに対して、天井の照明又は太陽から光が照射された場合、当該膨らみの上部は、膨らみ以外の部分と比べてより明るく見える。そこで、当該膨らみの上部に対応するシート領域の色が、他のシート領域と比べてより暗くされうる。また、膨らみに対して、天井の照明又は太陽から光が照射された場合、当該膨らみの下部は、膨らみ以外の部分と比べてより暗く見える。そこで、当該膨らみの下部に対応するシート領域の色が、他のシート領域と比べてより明るくされうる。シートの各領域の明度をこのように調節することで、膨らみが目立たなくされる。
また、例えば直立しているヒトの腹部にある凹みに対して、天井の照明又は太陽から光が照射された場合、当該凹みの上部は、凹み以外の部分と比べてより暗く見える。そこで、当該凹みの上部に対応するシート領域の色が、他のシート領域と比べてより明るくされうる。また、凹みに対して、天井の照明又は太陽から光が照射された場合、当該凹みの下部は、凹み以外の部分と比べてより明るく見える。そこで、当該凹みの下部に対応するシート領域の色が、他のシート領域と比べてより暗くされうる。シートの各領域の明度をこのように調節することで、凹みが目立たなくされる。
本発明の体表面被覆シートは、体表面を被覆する為に用いられるものであればよく、種々の用途の体表面被覆シートが包含される。体表面被覆シートは、例えばストーマ装具などの構造物を被覆するためのシート、特には入浴時に当該構造物を被覆するために用いられるシートであってよい。体表面被覆シートは、例えば絆創膏、湿布、テープ、包帯などであってもよい。
また、体表面被覆シートは、体表面の構造物又は体表面上の膨らみを隠すためでなく、体表面の外観調節のためにのみ用いられてもよく、特には体表面の凹凸の知覚の調節のためにのみ用いられてもよい。
本発明の体表面被覆シートの材料は当業者により適宜選択されうる。体表面被覆シートの材料は、好ましくは伸縮可能でありうる。これにより、例えば被覆されるべき器具又は部位をより適切に被覆することができる。また、貼り付け作業がより簡便に行われうる。
体表面被覆シートの基材の材料として、例えばポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリカーボネート、及びポリウレタンを挙げることができる。体表面被覆シートの基材の材料は、素材のしなやかさの理由から好ましくはポリ塩化ビニルである。ポリ塩化ビニルの基材として、例えばCL34054(バンドー化学株式会社、厚み60μm)を挙げることができる。体表面被覆シートの基材の厚みは、例えば10〜100μm、特には30〜90μm、より特には40〜80μm、さらにより特には50〜70μmでありうる。
好ましくは、体表面への貼り付けを容易にするために、体表面対向面には粘着性を有する領域が設けられていてよい。また、当該体表面対向面には、好ましくは剥離可能シートが積層されうる。剥離可能シートによって、体表面対向面が汚れること及び/又は体表面対向面が意図しない領域へ貼りつくことを防ぐことができる。
粘着性をもたらすための材料は、体表面被覆シートの用途によって当業者により適宜選択されてよい。当該粘着性は、例えば粘着剤を体表面対向面に積層することによりもたらされうる。当該粘着剤として、例えばアクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、及びシリコーン系粘着剤を挙げることができる。本発明において、皮膚への低刺激の理由からアクリル系粘着剤が粘着剤として好ましい。これら粘着剤は、例えばエマルジョンの粘着剤であってもよく、又は、有機溶剤系の粘着剤であってもよい。粘着剤の施与量は、例えば10〜50g/m、特には15〜45g/m、より特には20〜40g/m、さらにより特には25〜35g/m、さらにより特には約30g/mでありうる。
本発明の体表面被覆シートにおいて、前記反対側の面(錯視模様が施されている面)の色は、被覆されるべき領域の色及び/又は被覆されるべき対象の肌の色に応じて適宜選択されてよい。好ましくは、当該色は肌色である。これにより、体表面被覆シートはより目立たなくなる。
本発明の体表面被覆シートの形状及び大きさは、被覆されるべき体表面の形状及び大きさによって適宜設定されてよい。本発明の体表面被覆シートの形状は、例えば円形、楕円形、又は矩形であってよい。矩形には、例えば正方形、長方形、角が丸くされた正方形、及び角が丸くされた長方形が包含される。
本発明の体表面被覆シートは、少なくとも一つの辺が例えば5〜35cm、特には6〜30cm、より特には7〜25cmである矩形でありうる。例えば体表面被覆シートが長方形である場合、長辺が例えば5〜35cm、特には6〜30cm、より特には7〜25cmであり、且つ、短辺が例えば3〜30cm、特には4〜25cm、より特には5〜22cmでありうる。
また、本発明の体表面被覆シートは、直径が例えば5〜35cm、特には6〜30cm、より特には7〜25cmである円であってもよい。また、体表面被覆シートは、長径が例えば5〜35cm、特には6〜30cm、より特には7〜25cmである楕円であってもよい。
(2)体表面被覆シートの第一の例(膨らみを目立たないようにする錯視模様)
図2及び3を参照して、本発明の体表面被覆シートについて説明する。図2は、本発明に従う体表面被覆シート100を構成する2つの面のうち、体表面対向面と反対側の面に施された模様の例を示す図である。当該模様は、体表面に設けられた構造物を体表面被覆シートにより被覆することによって生じた膨らみ又は体表面の膨らみを目立たないようにする錯視を引き起こすものである。当該錯視は、クレーター錯視である。当該模様によって、前記膨らみが他者によって知覚されないようにすることができる。図3は、図2の模様を線で複数の領域に区分けして示したものである。
図2及び3に示されるとおり、前記体表面被覆シート100は、体表面対向面と反対側の面に、前記膨らみに対応するシート領域101を有する。ここで、「膨らみに対応するシート領域」とは、本発明のシートによって体表面を被覆した際に、例えば当該膨らみ(又は凸形状)が形成されている又は形成されると想定される領域であってよい。また、「膨らみに対応するシート領域」とは、目立たなくされるべき膨らみが生じている領域と言ってもよい。図3に示されるとおり、当該膨らみに対応するシート領域101は、中央部分103、中央部分103よりも低い明度を有する部分102、及び中央部分103よりも高い明度を有する部分104を含む。
中央部分103よりも低い明度を有する部分102は、前記膨らみに対応するシート領域101の縁(又は周囲長)のうち、例えば上側半分〜上側五分の一、上側半分〜上側四分の一、又は上側半分〜上側三分の一を占めていてよい。図3においては、中央部分103よりも低い明度を有する部分102は、前記膨らみに対応するシート領域101の縁(又は周囲長)のうち上側の約半分を占めている。中央部分103よりも低い明度を有する部分102によって、膨らみの上部に生じる明るい部分が知覚されにくくなり、その結果膨らみを目立たなくすることができる。
なお、本発明において、「上部」及び「上側」は、本発明のシートを被覆されたヒトに対して照射される光の光源の位置により近い部分を示すものであってよく、「下部」及び「下側」は、当該光源の位置からより遠い部分を示すものであってよい。光源の位置は、例えば天井にある照明の位置又は太陽の位置でありうる。
図2及び3に示されるとおり、中央部分103よりも低い明度を有する部分102は、好ましくは、前記膨らみに対応するシート領域101の端(すなわち、当該低い明度を有する部分102と周囲部分105との境界)から中央部分103に向かって明度が徐々に高くなるようなグラデーションを有する。当該グラデーションによって、膨らみがより目立たなくなる。
中央部分103よりも低い明度を有する部分102の幅W1(すなわち、当該低い明度を有する部分102と周囲部分105との境界から前記グラデーションが終了する位置までの距離の最小値)は、例えば膨らみの高さに応じて、当業者により適宜選択されてよい。当該幅は、例えば0.3cm〜5cm、好ましくは0.5cm〜3cm、より好ましくは0.5〜2cmでありうる。
当該グラデーションは、例えばシート表面の色の明度を徐々に変化させることによって形成されうる。当該明度の変化の仕方は、目立たなくされるべき膨らみに応じて当業者により適宜選択されてよい。例えば、当該シート表面の模様を肌色インクを用いて作成する場合、前記膨らみに対応するシート領域101の端において、肌色インクを塗布する量を最も高くし、中央部分103に向かうにつれて、肌色インクを塗布する量を徐々に低くすることで、当該前記グラデーションが形成されうる。肌色インクとして、例えばDIC6インク(DIC株式会社製)を用いることができる。
例えば、当該低い明度を有する部分102中の周囲部分105側の端における単位面積当たりの肌色インク塗布量(塗布質量又は塗布体積)を100%とした場合、当当該低い明度を有する部分102中の中央部分103側の端に向かうにつれて当該肌色インク塗布量を徐々に下げ、当該低い明度を有する部分102中の中央部分103側の端において当該肌色インク塗布量を例えば60〜95%、好ましくは65〜90%とすることによってグラデーションが形成されてよい。より好ましくは、当該低い明度を有する部分102中の中央部分103側の端における色が、中央部分103における色と同じになるように、グラデーションが形成されうる。中央部分103の色は、被覆されるべき体表面の色と同じ又は同様の色であることが好ましい。
中央部分103よりも高い明度を有する部分104は、当該膨らみに対応するシート領域101の縁(又は周囲長)のうち、例えば下側半分〜下側五分の一、下側半分〜下側四分の一、又は下側半分〜下側三分の一を占めていてよい。例えば図3においては、中央部分103よりも高い明度を有する部分104は、前記膨らみに対応するシート領域101の縁(又は周囲長)のうち下側の約半分を占めている。中央部分103よりも高い明度を有する部分104によって、膨らみの下部に生じる暗い部分が知覚されにくくなり、その結果膨らみを目立たなくすることができる。
図2及び3に示されるとおり、当該高い明度を有する部分104は、好ましくは、前記膨らみの端(すなわち、当該高い明度を有する部分104と周囲部分105との境界)から中央部分103に向かって明度が徐々に低くなる又は高くなるようなグラデーションを有する。当該グラデーションによって、膨らみがより目立たなくなる。
当該高い明度を有する部分104の幅W2(すなわち、当該高い明度を有する部分104と周囲部分105との境界から前記グラデーションが終了する位置までの距離の最小値)は、例えば膨らみの高さに応じて、当業者により適宜選択されてよい。当該幅は、例えば0.3cm〜5cm、好ましくは0.5cm〜3cm、より好ましくは0.5〜2cmでありうる。
当該グラデーションは、例えばシート表面の色の明度を徐々に変化させることによって形成されうる。当該明度の変化の仕方は、目立たなくされるべき膨らみに応じて当業者により適宜選択されてよい。例えば、当該シート表面の模様を肌色インクを用いて作成する場合、前記膨らみの端から中心に向かうにつれて、肌色インクの塗布する量を徐々に高める又は低めることで、当該前記グラデーションが形成されうる。
例えば、当該高い明度を有する部分104中の周囲部分105側の端における単位面積当たりの肌色インク塗布量(塗布質量又は塗布体積)を100%とした場合、当当該高い明度を有する部分104中の中央部分103側の端に向かうにつれて当該肌色インク塗布量を徐々に下げ、当該高い明度を有する部分104中の中央部分103側の端において当該肌色インク塗布量を例えば70〜95%、好ましくは80〜90%とすることによってグラデーションが形成されてよい。又は、当該高い明度を有する部分104中の中央部分103側の端における単位面積当たりの肌色インク塗布量(塗布質量又は塗布体積)を100%とした場合、当当該高い明度を有する部分104中の周囲部分105側の端に向かうにつれて当該肌色インク塗布量を徐々に下げ、当該高い明度を有する部分104中の周囲部分105側の端において当該肌色インク塗布量を例えば70〜95%、好ましくは80〜90%とすることによってグラデーションが形成されてよい。
また、図2及び3に示されるとおり、周囲部分105において、シートの縁に向かうにつれて色が徐々に薄くなるグラデーションが設けられていてよい。このようなグラデーション模様によって、体表面被覆シートと体表面との境界がぼやかされ、体表面被覆シートがより目立たなくなる。当該グラデーションは、上記で述べたグラデーションの形成方法と同様の方法で形成されてよい。
より好ましくは、シートの縁に向かうにつれてシートの色が肌色から透明へと徐々に変化するグラデーションが設けられていてよい。このようなグラデーション模様によって、体表面被覆シートがさらにより目立たなくなる。例えば、透明の基材上に、肌色インクの塗布量を徐々に変えながら肌色インクを塗布することによって、上記グラデーションが形成されうる。より具体的にはシートの縁に向かうにつれて肌色インクの塗布量を徐々に減らし、シートの縁では肌色インクの塗布量が0となるように肌色インクを塗布することで、上記グラデーションが形成されうる。
前記膨らみに対応するシート領域101の形状及び大きさは、目立たなくされるべき膨らみの形状及び大きさによって適宜設定されてよい。前記膨らみに対応するシート領域の形状は、例えば円形、楕円形、又は矩形であってよい。矩形には、例えば正方形、長方形、角が丸くされた正方形、及び角が丸くされた長方形が包含される。
前記膨らみに対応するシート領域は、少なくとも一つの辺が例えば3〜30cm、特には4〜25cm、より特には5〜20cmである矩形でありうる。例えば中央領域8が長方形である場合、長辺が例えば3〜30cm、特には4〜25cm、より特には5〜20cmあり、且つ、短辺が例えば2〜20cm、特には3〜16cm、より特には4〜12cmでありうる。
また、前記膨らみに対応するシート領域101は、直径が例えば3〜30cm、特には4〜25cm、より特には5〜20cmである円であってもよい。また、当該前記膨らみに対応するシート領域は、長径が例えば3〜30cm、特には4〜25cm、より特には5〜20cmである楕円であってもよい。
(3)体表面被覆シートの第二の例(凹みを目立たないようにする錯視模様)
本発明の体表面被覆シートは、体表面の凹みを目立たないようにする錯視を引き起こす模様を施されているものであってもよい。当該模様は、例えば、図2において示した模様の上下を逆さまにした模様でありうる。当該模様について、以下に説明する。
前記凹みを目立たないようにする錯視を引き起こすために、例えば、当該凹みに対応するシート領域の下部に、凹みの中央部分よりも低い明度を有する部分が設けられていてよい。ここで、「凹みに対応するシート領域」とは、例えば本発明のシートによって体表面を被覆した際に当該凹みが形成されている領域であってよい。また、「凹みに対応するシート領域」とは、目立たなくされるべき凹みが生じている領域と言ってもよい。
当該低い明度を有する部分は、当該凹みに対応するシート領域の縁(又は周囲長)のうち、例えば下側半分〜下側五分の一、下側半分〜下側四分の一、又は下側半分〜下側三分の一を占めていてよい。当該低い明度を有する部分によって、凹みの下部に生じる明るい部分が知覚されにくくなり、その結果凹みを目立たなくすることができる。
当該低い明度を有する部分は、好ましくは、前記凹みの端から中心に向かうにつれて明度が徐々に高くなるようなグラデーションを有する。当該グラデーションによって、凹みがより目立たなくなる。
グラデーションは、例えばシート表面の色の明度を徐々に変化させることによって形成されうる。当該明度の変化の仕方は、目立たなくされるべき凹みに応じて当業者により適宜選択されてよい。例えば、当該シート表面の模様を肌色インクを用いて作成する場合、前記凹みの端からシートの中央に向かって単位面積当たりの肌色インク塗布量を徐々に低めることで、当該前記グラデーションが形成されうる。
また、前記凹みに対応するシート領域の上部に、凹みの中央部分よりも高い明度を有する部分が設けられうる。当該高い明度を有する部分によって、凹みがさらに目立たなくなる。
当該高い明度を有する部分は、当該凹みに対応するシート領域の縁(又は周囲長)のうち、例えば上側半分〜上側五分の一、上側半分〜上側四分の一、又は上側半分〜上側三分の一を占めていてよい。当該高い明度を有する部分によって、凹みの上部に生じる暗い部分が知覚されにくくなり、その結果凹みを目立たなくすることができる。
当該高い明度を有する部分は、好ましくは、前記凹みの端から中心に向かうにつれて明度が徐々に低くなる又は高くなるようなグラデーションを有する。当該グラデーションによって、凹みがより目立たなくなる。
グラデーションは、例えばシート表面の色の明度を徐々に変化させることによって形成されうる。当該明度の変化の仕方は、目立たなくされるべき凹みに応じて当業者により適宜選択されてよい。例えば、当該シート表面の模様を肌色インクを用いて作成する場合、前記凹みの端から中心に向かうにつれて、単位面積当たりの肌色インク塗布量を徐々に低める又は高めることで、当該前記グラデーションが形成されうる。
(4)体表面被覆シートの第三の例(シートの具体例)
本発明の体表面被覆シートの具体例を以下において、図4及び5を参照して説明する。図4は、当該体表面被覆シートに、剥離可能シートが積層されている状態を示す模式図である。図5は、当該体表面被覆シート及び剥離可能シートの構成要素を分離して示した模式図である。
図4及び5に示されるとおり、体表面被覆シート1の体表面対向面6に、剥離可能シート3が積層されている。錯視を引き起こす模様が、体表面対向面6と反対側の面7に施されている。当該錯視を引き起こす模様は、上記「(2)体表面被覆シートの第一の例」において説明した膨らみを目立たないようにする錯視模様であってよく、又は、上記「(3)体表面被覆シートの第二の例」において説明した凹みを目立たないようにする錯視模様であってもよい。
体表面被覆シート1は、例えば1枚のシートであってよく、すなわち2つの面を有する。当該2つの面は、体表面対向面6及び当該体表面対向面6と反対側の面7である。図5に示されるとおり、体表面対向面6は、体表面対向面6の中央領域8には粘着性が無く、且つ、前記中央領域の周辺領域9には粘着性が有るように構成されていてもよい。粘着性が無い中央領域8及び粘着性が有る周辺領域9を有することで、例えば被覆されるべき器具又は部位には体表面被覆シート1は粘着せずに、当該被覆されるべき器具又は部位の周囲の体表面と体表面被覆シート1とが粘着することができる。その結果、体表面被覆シート1を体表面から剥がす際に、当該被覆されるべき器具が破損すること若しくは当該被覆されるべき部位が傷つくことを防ぐことができる。
中央領域8は、図5においては、角が丸くされた長方形である。中央領域8の形状及び大きさは、被覆されるべき器具又は部位の形状及び大きさによって適宜設定されてよい。中央領域8の形状は、例えば円形、楕円形、又は矩形であってよい。矩形には、例えば正方形、長方形、角が丸くされた正方形、及び角が丸くされた長方形が包含される。
中央領域8は、少なくとも一つの辺が例えば3〜30cm、特には4〜25cm、より特には5〜20cmである矩形でありうる。例えば中央領域8が長方形である場合、長辺が例えば3〜30cm、特には4〜25cm、より特には5〜20cmあり、且つ、短辺が例えば2〜20cm、特には3〜16cm、より特には4〜12cmでありうる。
また、中央領域8は、直径が例えば3〜30cm、特には4〜25cm、より特には5〜20cmである円であってもよい。また、当該中央領域は、長径が例えば3〜30cm、特には4〜25cm、より特には5〜20cmである楕円であってもよい。
周辺領域9は、中央領域8を完全に囲むように設けられていることが好ましい。これにより、例えば体表面被覆シート1を体表面に貼り付けたヒトが入浴した場合に、体表面被覆シート1と体表面との間に水が侵入することを防ぐことができる。その結果、被覆されるべき器具又は部位が、水に接触することを防ぐことができる。
周辺領域9の幅は、例えば体表面被覆シート1及び/又は中央領域8の大きさなどを考慮して、適宜設定されてよい。周辺領域9の幅は、例えば1〜10cm、特には2〜8cm、より特には3〜6cmでありうる。本発明において、周辺領域9の幅とは、周辺領域9の中央領域側の端と当該端と反対側の端との間の距離のうち最小の値をいう。
中央領域8は、粘着性を有さない領域でありうる。粘着性を有さない領域は、例えばのり殺し加工により又は粘着剤を積層しないことにより形成される。のり殺し加工とは、粘着剤の粘着性が働かないようにする処理である。のり殺し加工は、例えば糊殺し剤の施与又は糊殺し層の積層により行われてよい。
糊殺し剤として、例えばUVインクを挙げることができる。UVインクとしては、例えばUV VNLシリーズのインク、UV161シリーズのインク、及びUV VP Sシリーズのインク(いずれも株式会社T&K TOKA製)などを用いることができる。UVインクにより形成される層の厚みは、例えば1〜20μm、特には3〜17μm、より特には5〜15μm、さらにより特には7〜13μm、さらにより特には約10μmであってよい。
糊殺し層として、例えばPETフィルムを挙げることができる。PETフィルムの厚みは、例えば5〜50μm、特には10〜40μm、より特には15〜35μm、さらにより特には20〜30μm、さらにより特には約25μmでありうる。
剥離可能シート3は、体表面対向面6に積層されうる。剥離可能シート3は、体表面に体表面被覆シート1を貼り付ける前に体表面被覆シート1から剥離され、そして、体表面被覆シート1によって体表面が被覆される。剥離可能シート3によって、体表面被覆シート1の体表面対向面6が汚れることを防ぐことができ、及び、粘着性がある周辺領域9が意図しない部分に粘着することを防ぐことができる。剥離可能シート3は、体表面対向面6のうち周辺領域9の全体及び中央領域8の一部を覆うように設けられていてよい。中央領域8が汚れないようにするために、剥離可能シート3は、体表面対向面6の全体を覆うように設けられていることが好ましい。剥離可能シート3は、例えば図4及び5に示されるとおり、体表面被覆シート1よりも大きくてよい。これにより、すなわち剥離可能シート3が、体表面被覆シート1の端からはみ出していてよい。これにより、剥離可能シート3を体表面被覆シート1から剥がすことが容易になる。
剥離可能シート3は、中央領域8、及び、周辺領域9のうち中央領域8の周囲、を覆う第一の部分4と、周辺領域9のうち、第一の部分4により覆われる領域の周囲を覆う第二の部分5とを備えていてよい。剥離可能シート3が、第一の部分4及び第二の部分5に分かれていることの技術的意義を以下に説明する。
第一の部分4は、中央領域8、及び、周辺領域9のうち中央領域8の周囲、を覆うように構成されうる。これにより、第一の部分4を、体表面被覆シート1から剥離したときに、粘着性の無い中央領域8と、中央領域8の周囲(すなわち粘着性が有る周辺領域9の一部)と、が露出する。中央領域8及び粘着性がある周辺領域9の当該一部が露出した状態を図6に示す。当該露出した状態で体表面被覆シート1を体表面に接触させることで、被覆されるべき器具又は部位には、粘着性の無い中央領域8が接触するので、体表面被覆シート1と当該被覆されるべき器具又は部位との位置関係を容易に調整することができる。また、当該位置関係が調整された状態で、粘着性の有る周辺領域9の前記一部を体表面に粘着させることで、当該位置関係が固定される。これによって、体表面被覆シート1の適切な位置への貼り付けを簡便に行うことができる。
本発明の好ましい実施態様において、中央領域8の色と、周辺領域9のうち中央領域8の周囲の色とが異なっていてよい。これらの色が異なることで、粘着性の有る部分と粘着性の無い部分とを容易に区別することができる。その結果、より簡便に体表面被覆シート1を体表面に貼り付けることができる。
第二の部分5は、周辺領域9のうち、第一の部分4により覆われる領域の周囲を覆うように構成されていてよい。粘着性が有る周辺領域9の前記一部によって体表面被覆シート1を体表面へ固定した後に、第二の部分5を体表面被覆シート1から剥離することで、粘着性の有る周辺領域9の残りの部分が露出する。露出した当該残りの部分を体表面に貼り付けることで、体表面被覆シート1が体表面により確実に粘着する。
第二の部分5は、図4及び5に示されるとおり、2つの部分にさらに分かれていてよい。これにより、体表面被覆シート1からの剥離を容易に行うことができる。第二の部分5は、3つ又は4つの部分に分かれていてもよい。第二の部分5の分割の仕方は、当業者により適宜行われてよい。
剥離可能シート3の材料として、公知の剥離紙又は剥離シートが用いられてよい。
剥離紙としては、例えばシリコーン塗工剥離紙を挙げることができる。シリコーン塗工剥離紙は、紙の層とポリエチレン(PE)層とシリコーン層とがこの順に積層されたものでありうる。シリコーン塗工剥離紙は、例えば紙の表面にPE層を積層し、次に、当該当該PE層にシリコーン層を積層することで製造されうる。シリコーン塗工剥離紙の製造に用いられる紙の厚みは、例えば60〜100g/m2、65〜95g/m2、より特には70〜90g/m2、さらにより特には約80g/m2でありうる。
剥離シートとしては、例えば延伸ポリプロピレン(OPP)剥離シート及びポリエチレン(PE)剥離シートを挙げることができる。当該OPP剥離シートは、OPPフィルムの表面に剥離剤を塗工することにより製造される。当該PE剥離シートは、PEフィルムの表面に剥離剤を塗工することにより製造される。これら剥離シートの製造に用いられる剥離剤は、例えばシリコーン系の剥離剤でありうる。当該OPP剥離シートの厚みは、例えば30〜100μm、特には40〜80μm、より特には50〜70μm、さらにより特には約60μmでありうる。当該PE剥離シートの厚みは、例えば50〜150μm、特には70〜130μm、より特には90〜110μm、さらにより特には100μmでありうる。剥離可能シートが薄すぎる場合又は厚すぎる場合に、剥離可能シートを剥離しづらくなることがある。
次に、本発明の体表面被覆シートによる体表面の被覆手順の一例について、図4及び6を参照しながら説明する。
本発明の体表面被覆シート1は、体表面へ貼り付ける前は、図4に示されるように、剥離可能シート3が積層されていてよい。
まず、第一の部分4が、剥離可能シート3から剥離される。その結果、図6に示されるとおり、粘着性の無い中央領域8と、中央領域8の周囲(すなわち粘着性が有る周辺領域9の一部)と、が露出する。中央領域8とその周囲が露出した状態で、本発明の体表面被覆シート1は、被覆されるべき体表面に中央領域8が向かい合うように配置される。次に、粘着性の有る周辺領域9の前記一部が、体表面に貼り付けられて、体表面被覆シート1と体表面との位置関係が固定される。その後、第二の部分5が全て体表面被覆シート1から剥離される。そして、第二の部分5が体表面に貼り付けられる。
以上のように、本発明の体表面被覆シート1を体表面へ貼り付けることで、体表面を簡便に被覆することができる。そして、錯視模様が外部から視認可能となる。その結果、被覆された部分の外観が調節される。
(5)体表面被覆シートの第四の例(複数のドットを有する錯視模様)
体表面被覆シート100を目立たなくするための、膨らみに対応するシート領域101に付される肌色について説明する。この肌色が均一に付されるよりも、わずかに色が異なった複数の肌色のドットが付されるほうが、より人の肌の状態に近くなる。この「わずかに色が異なった複数の肌色のドット」は、「肌色によるモザイク模様」と言い換えることができる。
したがって、膨らみに対応するシート領域101には、複数のドット群から構成されている模様が施されてもよい。このドット群は、複数のドットから構成されている。複数のドット群から構成されている模様の例を図7に示す。
図7に示されるとおり、この模様は複数のドット群D10から構成されている。さらに、ドット群D10は複数のドットD1から構成されている。なお、ドットD1及びドット群D10の形状は矩形に限られず、例えば三角形、五角形、六角形、八角形等の多角形や、円形や楕円形等であってよい。
複数のドットD1のそれぞれは、規則的に配置されていてもよいし、ランダムに配置されていてもよい。複数のドット群D10は、それぞれランダムに色属性値が設定されている。
この色属性値は、色相、明度、又は彩度のうち少なくともいずれか一つを含むことができる。色相は、色の相違を示す。明度は、色の明るさの度合いを示す。明度が高いほど、白色に近づき、明るい色になる。彩度は、色の鮮やかさの度合いを示す。彩度が高いほど、ビビッドで鮮やかな色になる。
この色属性値は、RGB値又はCMYK値で表すことができる。RGB値又はCMYK値は、色の色相、明度、彩度のそれぞれを表現できる。RGB値は、R値、G値、B値から成る。R値は赤色の度合いを示す。G値は緑色の度合いを示す。B値は青色の度合いを示す。CMYK値は、C値、M値、Y値、K値から成る。C値はシアン色の度合いを示す。M値はマゼンタ色の度合いを示す。Y値は黄色の度合いを示す。K値は黒色の度合いを示す。
白色をRGB値で表現すると、R値が255、G値が255、B値が255となる。赤色をRGB値で表現すると、R値が255、G値が0、B値が0となる。紫色をRGB値で表現すると、R値が128、G値が0、B値が128となる。黒色をRGB値で表現すると、R値が0、G値が0、B値が0となる。
白色をCMYK値で表現すると、C値が0、M値が0、Y値が0、K値が0となる。赤色をCMYK値で表現すると、C値が0、M値が100、Y値が100、K値が0となる。紫色をCMYK値で表現すると、C値が0、M値が100、Y値が0、K値が50となる。黒色をCMYK値で表現すると、C値が0、M値が0、Y値が0、K値が100となる。
複数のドット群から構成されている模様の例の全体図を図8に示す。図8に示されるとおり、人の肌の色に近い色によるモザイク模様とすることにより、この模様を付したシートが目立たないようにすることができる。
複数のドット群のそれぞれに対して、ランダムに色属性値を設定する方法について説明する。この方法は特に限定されないが、例えば、基準となる色属性値を設定し、その色属性値を変化させた複数の色属性値を、複数のドット群のそれぞれに対してランダムに設定してもよい。この場合、基準となる色属性値の例をRGB値で表現すると、R値が210、G値が174、B値が149とすることができる。基準となる色属性値の例をCMYK値で表現すると、C値が22、M値が36、Y値が40、K値が0とすることができる。
あるいは、実際に人の肌を撮影した画像から、色属性値を抽出してもよい。具体的に説明すると、まず、実際に人の肌を撮影した画像から、カラーマップを作成する。カラーマップとは、ある画像が構成する複数のドットのそれぞれと、ドットごとの色属性値が関連付けられた色情報の集合である。次に、模様が構成する複数のドット群のそれぞれに対して、ランダムに色属性値を設定する。そして、この模様のカラーマップを、実際に人の肌を撮影した画像のカラーマップに変換する。このことにより、人の肌の色に近い色によるモザイク模様とすることができる。
ドット群の大きさは適宜変更されてもよい。例えば一つのドット群が構成するドットの数を変更することにより、ドット群の大きさを変更できる。図8に示される例は、ドット群の一辺が構成するドットの数が10個である。
ドット群の大きさを図8より大きくした模様の例の全体図を図9に示す。図9に示される例は、ドット群の一辺が構成するドットの数が20個である。ドット群の大きさを図8より小さくした模様の例の全体図を図10に示す。図10に示される例は、ドット群の一辺が構成するドットの数が2個である。
ドット群の大きさが小さいほど肌に近い状態になり、この模様を付したシートが目立たないようになる。なお、ドット群の大きさや形状は均一でなくともよい。
(5−1)色平均化処理
このようにモザイク模様にすることで人の肌の状態に近くなり、この模様を付したシートの膨らみや凹みが目立たなくなる。その一方で、複数のドット群のそれぞれの色の濃淡が目立ってしまう。人の肌の色は濃淡が小さいため、この模様の色の濃淡も小さいことが望ましい。
そこで、この模様が、このドットのRGB値を平均化する色平均化処理が連続的又は部分的に行われている模様であってもよい。色平均化処理とは、模様が有する複数の色を、それらの色の平均の色に近づける処理である。さらに具体的に説明すると、複数のドットのそれぞれのRGB値が、全てのドットの平均RGB値と当該RGB値の差が小さくなるように変換される処理である。模様が構成する複数のドットに対してこの色平均化処理が連続的又は部分的に行われる。
色平均化処理が行われた模様の例の全体図を図11に示す。図11に示されるとおり、色平均化処理が連続的に行われることで複数のドット群のそれぞれの色の濃淡が目立たなくなっている。
色平均化処理の方法について説明する。模様が構成する複数のドットの中から選定された任意のドットをドットDとする。そして、このドットDの色平均化処理前のRGB値をh1、このドットDの色平均化処理後のRGB値をh2、この模様が構成する全てのドットの平均RGB値をH、h1とh2の差を調整する平均化パラメータをpとする。
このとき、h2が下式(1)を満たすように変換される処理が、色平均化処理である。模様が構成する複数のドットに対して、この平均化処理が連続的に行われる。
h2=(h1−H)/p+H ・・・(1)
前述したように、RGB値は、R値、G値、B値から成る。したがって、R値、G値、B値のそれぞれについて、色平均化処理がなされる。R値、G値、B値の全てについて、色平均化処理がなされることが望ましいが、例えばR値とG値について、色平均化処理がなされてもよい。さらには、例えばR値のみについて、色平均化処理がなされてもよい。
上式(1)において平均化パラメータpの値を調整することにより、模様を人の肌の状態に近づけることができる。平均化パラメータpの値が大きいほど、ドットDの色属性値は平均RGB値Hに近くなるように変換される。つまり、模様が有する色の濃淡が小さくなる。平均化パラメータpの値が小さいほど、ドットDの色属性値は平均RGB値Hから遠くなるように変換される。つまり、模様が有する色の濃淡が大きくなる。
平均化パラメータpが分母にあるため、平均化パラメータpの値は1以上6以下であることが望ましい。平均化パラメータpの値を7以上にすると、h1とh2の差が小さくなる。そのため、平均化パラメータpの調整の効果が感じにくくなる。したがって、平均化パラメータpの値は1以上6以下であることが望ましい。さらには、平均化パラメータpの値は1以上2以下であることが望ましい。
(5−2)ぼかし処理
このように色平均化処理をすることで、複数のドット群のそれぞれの色の濃淡が目立たなくなる。その一方で、隣接するドット間又は隣接するドット群間の境界が目立ったままである。人の肌の状態に近づけるためには、このドット間及び/又はドット群間の境界は目立たないことが望ましい。
そこで、この模様が、ドット間及び/又はドット群間の境界をぼかすぼかし処理が連続的又は部分的に行われている模様であってもよい。ぼかし処理とは、隣接するドット間又はドット群間の境界付近にあるドットについては、そのドットを含む特定の領域内における色平均化処理をし、その境界と境界付近の色をなじませることにより、境界をぼかす処理である。さらに具体的に説明すると、ぼかし処理は、複数のドットのそれぞれのRGB値が、そのドットを含む特定の領域内の平均RGB値と当該RGB値の差が小さくなるように変換される処理である。模様が構成する複数のドットに対してこのぼかし処理が連続的又は部分的に行われる。
ぼかし処理が連続的に行われた模様の例の全体図を図12に示す。図12に示される模様の一部を拡大したものを図13に示す。図12、13に示されるとおり、複数のドット群のそれぞれの境界が目立たなくなっている。
ぼかし処理の方法について説明する。模様が構成する複数のドットの中から選定された任意のドットをドットDとする。そして、このドットDのぼかし処理前のRGB値をh3、このドットDのぼかし処理後のRGB値をh4、このドットDを含む特定の領域内の全てのドットの平均RGB値をH、前記h3と前記h4の差を調整する平均化パラメータをpとする。
このとき、h4が下式(2)を満たすように変換される処理が、ぼかし処理である。模様が構成する複数のドットに対して、このぼかし処理が連続的又は部分的に行われる。
h4=(h3−H)/p+H ・・・(2)
前述したように、RGB値は、R値、G値、B値から成る。したがって、R値、G値、B値のそれぞれについて、ぼかし処理がなされる。R値、G値、B値の全てについて、ぼかし処理がなされることが望ましいが、例えばR値とG値について、ぼかし処理がなされてもよい。さらには、例えばR値のみについて、ぼかし処理がなされてもよい。
上式(2)において平均化パラメータpの値を調整することにより、模様を人の肌の状態に近づけることができる。平均化パラメータpの値が大きいほど、ドットDの色属性値は平均RGB値Hに近くなるように変換される。つまり、境界がより目立たなくなる。平均化パラメータpの値が小さいほど、ドットDの色属性値は平均RGB値Hから遠くなるように変換される。つまり、境界がより目立つようになる。
平均化パラメータpが分母にあるため、平均化パラメータpの値は1以上であることが望ましい。平均化パラメータpの値を2以上にすると、h3とh4の差が小さくなる。そのため、平均化パラメータpの調整の効果が感じにくくなる。したがって、平均化パラメータpの値は1以上2以下であることが望ましい。
このぼかし処理が行われる特定の領域の設定方法について説明する。この特定の領域の形状は特に限定されないが、例えば、この特定の領域が正方形であるとする。この正方形の一辺の長さは、ぼかし領域パラメータqを用いて「q×2+1」で定義できる。
例えばぼかし領域パラメータqの値を1とすると、この正方形の一辺の長さは1×2+1=3となる。つまり、この正方形の一辺の長さはドット3個分である。したがって、この正方形が構成するドットの数は、3×3=9個となる。ドットDと、ドットDの周囲にあるドット8個に対して、ぼかし処理が行われる。
例えばぼかし領域パラメータqの値を2とすると、この正方形の一辺の長さは2×2+1=5となる。つまり、この正方形の一辺の長さはドット5個分である。したがって、この正方形が構成するドットの数は、5×5=25個となる。ドットDと、ドットDの周囲にあるドット24個に対して、ぼかし処理が行われる。
なお、ぼかし処理が行われる特定の領域の形状は、正方形に限られない。この形状は、例えば円形や楕円形、又は長方形、三角形、五角形、六角形、八角形等の多角形であってよい。
(5−3)グラデーション処理
模様を付したシートの膨らみや凹みを目立たなくするために、この模様が、この模様の端から中心に向かうにつれて、それぞれのドットのRGB値が徐々に変化するようなグラデーション処理が連続的又は部分的に行われている模様であってもよい。グラデーション処理の効果については、「体表面被覆シートの第一の例」「体表面被覆シートの第二の例」において説明した通りである。
グラデーション処理が連続的に行われた模様の例の全体図を図14に示す。図14に示されるとおり、模様の端から中心に向かうにつれて、それぞれのドットのRGB値が徐々に変化している。
グラデーション処理の方法について説明する。模様が構成する複数のドットの中から選定された任意のドットをドットDとする。そして、このドットDのグラデーション処理前のRGB値をh5、ドットDのグラデーション処理後のRGB値をh6、この模様の中心からドットDまでの距離をd、明度パラメータをA、明度勾配パラメータをsとする。
このとき、h6が下式(3)を満たすように変換される処理が、グラデーション処理である。模様が構成する複数のドットに対して、このグラデーション処理が連続的又は部分的に行われる。
h6=h5×{1−A×exp(−d/s)} ・・・(3)
前述したように、RGB値は、R値、G値、B値から成る。したがって、R値、G値、B値のそれぞれについて、グラデーション処理がなされる。R値、G値、B値の全てについて、グラデーション処理がなされることが望ましいが、例えばR値とG値について、グラデーション処理がなされてもよい。さらには、例えばR値のみについて、グラデーション処理がなされてもよい。
明度パラメータAは、模様の中心の明度を示す。明度パラメータAの値は0以上1以下の値とすることができる。明度パラメータAが0である場合は、模様に対してグラデーション処理が行われない。明度パラメータAが1に近づくほど、模様の中心が暗くなる。つまり、模様の中心の色が黒に近づく。明度パラメータAが1である場合は、模様の中心の色が黒になる。
明度勾配パラメータsは、グラデーションの勾配の度合いを示す。明度勾配パラメータsの値は0より大きい値とすることができる。明度勾配パラメータsが大きいほど、グラデーションの勾配(RGB値の変化)がゆるやかになる。明度勾配パラメータsが小さいほど、グラデーションの勾配が急になる。つまり、明度勾配パラメータsが小さいほど、中心付近のみが暗い模様になる。
なお、前述した例では、模様の中心が暗いグラデーションであったが、その逆に、模様の中心が明るいグラデーションであってもよい。また、模様の最も暗い部分又は最も明るい部分は、模様の中心に限られない。
なお、模様の最も暗い部分又は最も明るい部分は、模様の中心に限られない。あるいは、例えば図2及び3に示されるように、点に向かうグラデーションではなく線に向かうグラデーションであってもよい。
なお、模様が構成する全てのドットに対して、グラデーション処理が行われなくてもよい。例えば、模様の半分の領域に対して、グラデーション処理が行われてもよい。
(5−4)パラメータの組み合わせ
前述した色平均化処理、ぼかし処理、グラデーション処理等は組み合わせることができる。ドット群の大きさ(ドット群を正方形としたときの一辺あたりのドットの数)、平均化パラメータp、ぼかし領域パラメータqを変化させたときの模様の例の全体図を図15〜19に示す。
ドット群の大きさを5、平均化パラメータpを3、ぼかし領域パラメータqを10としたときの模様の例の全体図を図15に示す。ドット群の大きさを10、平均化パラメータpを2、ぼかし領域パラメータqを20としたときの模様の例の全体図を図16に示す。ドット群の大きさを10、平均化パラメータpを5、ぼかし領域パラメータqを0としたときの模様の例の全体図を図17に示す。ドット群の大きさを15、平均化パラメータpを3、ぼかし領域パラメータqを10としたときの模様の例の全体図を図18に示す。ドット群の大きさを15、平均化パラメータpを4、ぼかし領域パラメータqを5としたときの模様の例の全体図を図19に示す。図15〜19に示される模様は人の肌の状態に近い。そのため、これらのパラメータの値を設定することが望ましい。
(6)体表面被覆シートの第五の例(ストーマ袋)
本発明の体表面被覆シートは、ストーマ装具の全体を被覆するだけでなく、このストーマ装具が備えており、排泄物を収容するストーマ袋に用いられることができる。
ストーマ装具の例を示す断面図を図20に示す。図20に示されているストーマ装具は、ストーマ袋200を備えており、体表面に取り付けられる。ストーマ袋200の形状は特に限定されない。ストーマ袋200の体表面対向面と反対側の面に、前記シートが用いられることができる。なお、本発明の体表面被覆シートを用いたストーマ袋の実施態様としては、ストーマ袋に面板が一体的に結合した所謂ワンピースタイプのストーマ装具でもよいし、ストーマ袋と面板とが分離可能に結合される所謂ツーピースタイプのストーマ装具でもよい。
このことにより、人の肌の色とストーマ袋200の色との境界が目立ちにくくなる。例えばストーマ袋200が排泄物を収容し膨らんでいる状態であっても、外観を目立たないようにすることができる。
なお、ストーマ袋200は、前記シートが積層されていてもよいし、ストーマ袋200の表面に錯視模様が施されていてもよい。
また、前記シートは、このストーマ袋200のほかに、例えばドレナージパウチ、排便用バッグ、蓄尿用バッグ、採尿用バッグ等に用いられることができる。
なお、本明細書中に記載した効果はあくまでも例示であって限定されるものではなく、また他の効果があってもよい。
なお、本技術は、以下のような構成をとることもできる。
[1]錯視を引き起こす模様が、体表面対向面と反対側の面に施されている、体表面を被覆するためのシート。
[2]前記模様が、前記シートにより被覆される体表面に設けられた構造物による膨らみ又は前記シートにより被覆される体表面の膨らみ若しくは凹みを目立たないようにする錯視を引き起こすものである、[1]に記載のシート。
[3]前記錯視がクレーター錯視である、[1]又は[2]に記載のシート。
[4]前記膨らみ又は前記凹みに対応するシート領域の上部又は下部に、他のシート領域と比べて低い明度を有する部分が設けられている、[2]又は[3]に記載のシート。
[5]前記低い明度を有する部分が、前記膨らみの端から中心に向かうにつれて明度が徐々に高くなるようなグラデーションを有する、[4]に記載のシート。
[6]前記低い明度を有する部分が、前記凹みの端から中心に向かうにつれて明度が徐々に高くなるようなグラデーションを有する、[4]に記載のシート。
[7]前記体表面対向面に粘着性を有する領域が設けられている、[1]〜[6]ののいずれか一つに記載のシート。
[8]前記反対側の面が肌色である、[1]〜[7]のいずれか一つに記載のシート。
[9]前記模様が、複数のドット群から構成されており、前記ドット群が、複数のドットから構成されており、
前記複数のドット群が、それぞれランダムに色属性値が設定されている、
[1]〜[8]のいずれか一つに記載のシート。
[10]前記模様が、複数のドットから構成されており、
前記複数のドットは、それぞれ色属性値が設定されており、前記複数のドットのRGB値を平均化する色平均化処理が行われている、
[1]〜[9]のいずれか一つに記載のシート。
[11]前記模様が、複数のドットから構成されており、
前記複数のドットは、それぞれ色属性値が設定されており、前記複数のドット間の境界をぼかすぼかし処理が行われている、
[1]〜[10]のいずれか一つに記載のシート。
[12]前記模様が、複数のドットから構成されており、
前記複数のドットは、それぞれ色属性値が設定されており、前記模様の端から中心に向かうにつれて、それぞれのドットのRGB値が徐々に変化するようなグラデーション処理が連続的に行われている、
[1]〜[11]のいずれか一つに記載のシート。
[13][1]〜[12]のいずれか一つに記載のシートが、体表面対向面と反対側の面に用いられているストーマ袋。
1 体表面被覆シート
2 本体部
3 剥離可能シート
4 第一の部分
5 第二の部分
100 体表面被覆シート
101 膨らみに対応するシート領域
102 中央部分103よりも低い明度を有する部分
103 中央部分
104 中央部分103よりも高い明度を有する部分
105 周囲部分
200 ストーマ袋

Claims (13)

  1. 錯視を引き起こす模様が、体表面対向面と反対側の面に施されている、体表面を被覆するためのシート。
  2. 前記模様が、前記シートにより被覆される体表面に設けられた構造物による膨らみ又は前記シートにより被覆される体表面の膨らみ若しくは凹みを目立たないようにする錯視を引き起こすものである、請求項1に記載のシート。
  3. 前記錯視がクレーター錯視である、請求項1又は2に記載のシート。
  4. 前記膨らみ又は前記凹みに対応するシート領域の上部又は下部に、他のシート領域と比べて低い明度を有する部分が設けられている、請求項2又は3に記載のシート。
  5. 前記低い明度を有する部分が、前記膨らみの端から中心に向かうにつれて明度が徐々に高くなるようなグラデーションを有する、請求項4に記載のシート。
  6. 前記低い明度を有する部分が、前記凹みの端から中心に向かうにつれて明度が徐々に高くなるようなグラデーションを有する、請求項4に記載のシート。
  7. 前記体表面対向面に粘着性を有する領域が設けられている、請求項1〜6のいずれか一項に記載のシート。
  8. 前記反対側の面が肌色である、請求項1〜7のいずれか一項に記載のシート。
  9. 前記模様が、複数のドット群から構成されており、前記ドット群が、複数のドットから構成されており、
    前記複数のドット群が、それぞれランダムに色属性値が設定されている、
    請求項1に記載のシート。
  10. 前記模様が、複数のドットから構成されており、
    前記複数のドットは、それぞれ色属性値が設定されており、前記複数のドットのRGB値を平均化する色平均化処理が行われている、
    請求項1又は9に記載のシート。
  11. 前記模様が、複数のドットから構成されており、
    前記複数のドットは、それぞれ色属性値が設定されており、前記複数のドット間の境界をぼかすぼかし処理が行われている、
    請求項1、9、又は10のいずれか一項に記載のシート。
  12. 前記模様が、複数のドットから構成されており、
    前記複数のドットは、それぞれ色属性値が設定されており、前記模様の端から中心に向かうにつれて、それぞれのドットのRGB値が徐々に変化するようなグラデーション処理が連続的に行われている、
    請求項1、9、10又は11のいずれか一項に記載のシート。
  13. 請求項1〜12のいずれか一項に記載のシートが、体表面対向面と反対側の面に用いられているストーマ袋。
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