JP2019130167A - 便蓋装置 - Google Patents

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真之 持田
征央 山田
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征央 山田
渡邉 隆司
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Abstract

【課題】便座の上面の傷の範囲の拡大を抑制できる便蓋装置を提供することを目的とする。【解決手段】便器の上に設置された本体と、前記本体に回動自在に軸支された便座と、前記本体に回動自在に軸支され、前記便座の上面を覆う便蓋と、前記便蓋の下面に設けられ、前記便座及び便蓋の開閉状態に関わらず、前記便座の上面と前記便蓋との接触による衝撃を吸収するように前記便蓋の前後方向に延びる帯状の便蓋クッションと、を備え、前記便蓋クッションは、前記便蓋の左右方向の中心線に対して右側方側に設けられる第1の便蓋クッションと、前記便蓋の左右方向の中心線に対して左方側に設けられる第2の便蓋クッションと、を有することを特徴とする便蓋装置が提供される。【選択図】図1

Description

本発明の態様は、一般的に、便蓋装置に関する。
従来、便蓋との接触による便座の上面の傷を抑制するために、便蓋の下面に便蓋クッションを有する便蓋装置が知られている。(特許文献1)
この便蓋装置において、便蓋クッションは、便蓋の前後方向に延びる帯状に形成されており、便蓋の開閉状態に関わらず、便蓋クッションが便座の上面に接触するようになっている。そのため、便座と便蓋とが同時に回動した場合でも便座の上面の傷を抑制できる。
特開2007−267918号公報
このような便蓋装置において、便蓋クッションは、便蓋の左右方向に対する中心線上にしかない。そのため、便座が左右方向いずれかに傾いた状態で便蓋と共に回動すると、便座の上面が便蓋クッションに接触せず、便座の上面の傷の範囲が拡大する恐れがある。
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、便座の上面の傷の範囲の拡大を抑制できる便蓋装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、便器の上に設置された本体と、前記本体に回動自在に軸支された便座と、前記本体に回動自在に軸支され、前記便座の上面を覆う便蓋と、前記便蓋の下面に設けられ、前記便座及び便蓋の開閉状態に関わらず、前記便座の上面と前記便蓋との接触による衝撃を吸収するように前記便蓋の前後方向に延びる帯状の便蓋クッションと、を備え、前記便蓋クッションは、前記便蓋の左右方向の中心線に対して右側方側に設けられる第1の便蓋クッションと、前記便蓋の左右方向の中心線に対して左方側に設けられる第2の便蓋クッションと、を有することを特徴とする便蓋装置である。
この便蓋装置によれば、便座が左右方向いずれかに傾いた状態で便蓋と共に回動した場合であっても、便座の上面が第1の便蓋クッションまたは第2の便蓋クッションのいずれかに接触し、便座の上面の傷の範囲が拡大することを抑制できる。
また、便座の上面と便蓋とが接触する場合、より便座の上面への衝撃を吸収できる。
従って、便蓋の下面に1つの便蓋クッションが設けられた場合と比較して、便蓋と便座との接触による便座の上面の傷の範囲の拡大を抑制できる。
第2の発明は、第1の発明において、前記第1の便蓋クッション及び前記第2の便蓋クッションは、前記便蓋の左右方向の中心線に対して線対称となるように設けられることを特徴とする便蓋装置である。
この便蓋装置によれば、便座の上面が接触した際に第1の便蓋クッション及び第2の便蓋クッションにかかる荷重を均一にでき、便蓋が便蓋クッションに接触した後に左右方向に傾くことを抑制することができる。そのため、便蓋と便座との接触による便座の上面の傷の範囲の拡大をより抑制できる。
第3の発明は、第2の発明において、前記第1の便蓋クッションは、前記第2の便蓋クッションと略平行であることを特徴とする便蓋装置である。
この便蓋装置によれば、便蓋クッションに接触する便座の上面の左右方向の位置が常に同じ位置になる。そのため、便蓋クッションの接触による便座の上面の傷の数を最小限に抑えることができ、便座の上面の傷の範囲を最小限にすることができる。
第4の発明は、第3の発明において、前記便座は、第1の支持部に軸支され、前記便蓋は、前記第1の支持部と異なる第2の支持部に軸支されることを特徴とする便蓋装置である。
この便蓋装置によれば、便蓋の回動状態に合わせて第1の便蓋クッション及び第2の便蓋クッションに接触する便座の上面の位置を変えることができる。そのため、同一箇所に荷重がかかることを抑制でき、第1の便蓋クッション及び第2の便蓋クッションの劣化を抑制できる。
第5の発明は、第4の発明において、前記第1の便蓋クッション及び第2の便蓋クッションの前端部の厚みは、前記第1の便蓋クッション及び第2の便蓋クッションの後端部よりも厚いことを特徴とする便蓋装置である。
この便蓋装置によれば、便蓋が閉じた状態において、第1の便蓋クッション及び第2の便蓋クッションと便座の上面との接触範囲を小さくすることができる。また、便蓋の上面に荷重がかかった場合、便蓋の荷重により下方にたわんだ箇所が便座の上面に接触しにくくなる。そのため、便蓋が閉じた状態において、便蓋の上面に大きな荷重がかかった場合でも、便座の上面が傷つくことを抑制することができる。
本発明の態様によれば、便座の上面の傷の範囲の拡大を抑制できる便蓋装置が提供される。
実施形態に係る便蓋装置を例示する斜視図である。 図2(a)乃至図2(c)は、実施形態に係る便蓋装置の便蓋を例示する斜視図及び平面図及び拡大図である。 図3(a)〜図3(d)は、実施形態に係る便蓋装置のケーシングを例示する平面図である。 実施形態に係る便蓋装置の一部を例示する平面図である。 図5(a)及び図5(b)は、実施形態に係る便蓋装置を例示する平面図及び断面図である。 実施形態に係る便蓋装置の一部を例示する断面図である。 実施形態に係る便蓋装置の一部を例示する断面図である。 実施形態に係る便蓋装置を例示する斜視図である。 実施形態に係る便蓋装置の一部を例示する側面図である。 実施形態に係る便蓋装置の一部を例示する平面図である。 図11(a)及び図11(b)は、実施形態に係る便蓋装置の便蓋を例示する平面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、実施形態に係る便蓋装置を例示する斜視図である。
図1に示すように、実施形態に係る便蓋装置100は、便器(図示せず)に載置されるケーシング10と、使用者が着座する便座30と、便蓋50と、を有する。便座30及び便蓋50のそれぞれは、ケーシング10に対して回動可能に支持されている。言い換えれば、便座30及び便蓋50のそれぞれは、開閉自在に軸支されている。図1の状態は、便座30が閉られた状態(下げられた状態)であり、便蓋50が開いた状態(上げられた状態)である。便蓋50は、閉じた状態では、ケーシング10及び便座30の上面を上方から覆う(図5を参照)。
ケーシング10の内部には、便座30に座った使用者の人体局部(「おしり」など)の洗浄を実現する身体洗浄機能部などが内蔵されている。例えば、ケーシング10の内部には、洗浄ノズル70や、洗浄ノズル70の動作を制御する制御回路などが設けられる。洗浄ノズル70は、使用者が便座30に座っているときに、ケーシング10の内部から前方へ進出した状態で、使用者の局部に向けて洗浄水を吐出する。また、ケーシング10には、便座30に座った使用者の「おしり」などに向けて温風を吹き付けて乾燥させる「温風乾燥機能」や「脱臭ユニット」や「室内暖房ユニット」などの各種の機構が適宜設けられていてもよい。
なお、本願明細書において、「上方」、「下方」、「前方」、「後方」、「左側方」及び「右側方」のそれぞれは、開いた便蓋50に背を向けて便座30に座った使用者から見た方向である。
図2(a)乃至図2(c)は、実施形態に係る便蓋装置の便蓋を例示する斜視図及び平面図及び拡大図である。
図2(b)は、閉じた状態の便蓋50を左側方から見た様子を示す。
図2(c)は、図2(c)の拡大図である。
便蓋50は、例えばユリア樹脂で形成されている。便蓋50は、例えば左右対称であり、側方から見たときに屈曲した形状を有する。便蓋50の本体は、屈曲した一枚板状の屈曲板部51である。屈曲板部51の外周には、縁部57が設けられている。図2(b)に示すように、便蓋50(屈曲板部51)は、上面53と、上面53とは反対側の下面55と、を有する。便蓋50が閉じた状態において、上面53は上を向き、下面55は下方を向く。すなわち、下面55は、便蓋50が閉じた状態において、ケーシング10及び便座30の上面と対向する面である。縁部57は、屈曲板部51の外周において、上面53から下面55へ向かう方向に突出した形状である。
図2(b)に示すように、下面55は、第1下面55aと、第2下面55bと、を有する。便蓋50が閉じた状態において、第1下面55aは便蓋50の前方側に位置し、第2下面55bは、第1下面55aの後方側に位置する。屈曲板部51の屈曲形状に対応して、側方から見たときに、第2下面55bが延びる方向は、第1下面55aが延びる方向と交差する。例えば、便蓋50が閉じた状態において、第1下面55aは、略水平方向に延びる部分であり、第2下面55bは、前方に向かう下り傾斜を有する部分である。
同様に、上面53は、第1上面53aと、第2上面53bと、を有する。便蓋50が閉じた状態において、第1上面53aが前方側であり、その後方に第2上面53bが接続されている。便蓋50の上面53は、便蓋50の下面55と平行である。より具体的には、第1上面53aは第1下面55aと平行であり、第2上面53bは第2下面55bと平行である。
便蓋50は、左右方向において並ぶ一対のヒンジ部(第1のヒンジ部61及び第2のヒンジ部62)を有する。便蓋50が閉じた状態において、一対のヒンジ部は、便蓋50の後端に位置し、第2下面55bに設けられている。一対のヒンジ部は、上面53から下面55へ向かう方向に突出した形状である。第1のヒンジ部61は、便蓋50の左端付近に位置し、第2のヒンジ部62は、便蓋50の右端付近に位置する。一対のヒンジ部は、便蓋50の左右の端よりも内側であり、便蓋50の左右の端から離れている。
第1のヒンジ部61、第2のヒンジ部62は、それぞれ、左右方向に延びる穴61h、穴62hを有する。穴61h、62hは、後述する支持部と係合する。これにより、便蓋50は、第1のヒンジ部61及び第2のヒンジ部62において、回動可能に軸支される。
第1下面55aには、便座クッション(第1の便蓋クッション58、第2の便蓋クッション59)が設けられている。
第1の便蓋クッション58及び第2の便蓋クッション59は、例えば、熱可塑性エラストマーで形成される。
この第1の便蓋クッション58及び第2の便蓋クッション59は、便蓋50と別体により形成される。
なお、本実施形態では、第1の便蓋クッション58及び第2の便蓋クッション59は、便蓋50と別体で形成されているが、便蓋50と一体で形成されるものであってもよい。
第1の便蓋クッション58は、便蓋50の前後方向に延びる帯状である。
第1の便蓋クッション58と同様に、第2の便蓋クッション59は、便蓋50の前後方向に延びる帯状である。
第1の便蓋クッション58及び第2の便蓋クッション59の前後方向の長さは、略同一である。なお、第1の便蓋クッション58及び第2の便蓋クッション59の前後方向の長さは、略同一でなくてもよく、少なくとも便蓋50が開いた状態で、便座30の上面35と接触する長さ以上に形成されればよい。
第1の便蓋クッション58は、便蓋50の左右方向の中心線Cに対して右側方側に設けられている。
第2の便蓋クッション59は、便蓋50の左右方向の中心線Cに対して左側方側に設けられている。
また、第1の便蓋クッション58及び第2の便座クッション59のそれぞれは、中心線Cに対して線対称となるように設けられる。
より具体的には、第1の便蓋クッション58は、第2の便座クッション59と略平行であるように設けられる。
第1の便蓋クッション58及び第2の便蓋クッション59は、便蓋50の開閉状態に関わらず、便座30の上面35と接触でき、便座30との接触による衝撃を吸収する。詳細については後述する。
このように第1の便蓋クッション58及び第2の便座クッション59が設けられることで、例えば、便座30が左右方向いずれかに傾いた状態で便蓋50と共に回動した場合であっても、便座30の上面35が第1の便蓋クッション58または第2の便蓋クッション59のいずれかに接触し、便座30の上面35の傷の範囲が拡大することを抑制できる。
また、便座30の上面35と便蓋50とが接触する場合、より便座30の上面35への衝撃を吸収できる。
また、中心線Cに対して線対称となるように設けられるので、便座30の上面35が接触した際に第1の便蓋クッション58及び第2の便蓋クッション59にかかる荷重を均一にでき、便蓋50が便蓋クッションに接触した後に左右方向に傾くことを抑制することができる。
第1の便蓋クッション58の厚さ(高さ)は、便蓋50の厚さよりも薄い。このため、図2(b)のように、側方から見たときには、第1の便蓋クッション58は視認されない。
同様に、第2の便座クッション59の厚さ(高さ)は、便蓋50の厚さよりも薄く、側方から見たときには、第2の便蓋クッション59は視認されない。
第1の便蓋クッション58の厚さは、第1の便蓋クッション58の前方部58aと第1の便蓋クッション58の後方部58bで異なる。
より具体的には、図2(c)に示すように、第1の便蓋クッションの前端部58aの厚さT1は、第1の便蓋クッションの後端部58bの厚さT2よりも厚い。
第2の便蓋クッション59の厚さは、第1の便蓋クッション58と同様である。すなわち、便蓋クッション59の前端部59aの厚さは、便蓋クッション59の後端部59bの厚さよりも厚い。
これにより、第1の便蓋クッション58の前端部58a及び便蓋クッション59の前端部59aが便座30の上面35と接触する際は、第1の便蓋クッション58及び便蓋クッション59の他の箇所が接触しにくくなる。そのため、第1の便蓋クッション58及び便蓋クッション59と便座30の上面35との接触範囲を小さくすることができる。
図3(a)〜図3(d)は、実施形態に係る便蓋装置のケーシングを例示する平面図である。
図3(a)はケーシング10を後方から見た様子を示し、図3(b)はケーシング10を上方から見た様子を示し、図3(c)はケーシング10を右側方から見た様子を示し、図3(d)はケーシング10を左側方から見た様子を示す。ケーシング10は、例えばポリプロピレンなどの樹脂で形成されている。ケーシング10は、左側面11と、右側面13と、上面15と、便座配置面16と、後面17と、を有する。
上面15は、上方を向き、後方を向かない面である。この例では、上面15は、上方及び前方に向いた傾斜面である。便座配置面16は、上面15の前方に設けられ、閉じた状態の便座30の後方部分が配置される面である。すなわち、便座30が閉じた状態において、便座30の後方部分は、便座配置面16に沿って便座配置面16の直上に位置する。上面15と便座配置面16との間には、段差が形成されており、便座配置面16の位置が低くなっている。便座配置面16は、上方及び前方に向いた傾斜面である。ケーシング10の上面15とは、閉じた状態の便座30が配置されない範囲をいうものとする。すなわち、上面15は、便座配置面16、及び便座配置面16との間の段差よりも上方に位置する範囲である。
上面15と便座配置面16との間において、ケーシング10の右端及び左端には、第1の段差部19a及び第2の段差部19bが設けられている。第1の段差部19aは、上面15の左端が後退した部分であり、図3(d)に示すように、ケーシング10の左側方に露出している。第2の段差部19bは、上面15の右端が後退した部分であり、図3(c)に示すように、ケーシング10の右側方に露出している。
便座30の左後端32(図1参照)は、第1の段差部19aに配置され、ケーシング10に設けられた支持軸23a(図3(d)参照)に支持される。便座30の右後端31(図1参照)は、第2の段差部19bに配置され、ケーシング10に設けられた支持軸23b(図3(d)参照)に支持される。これにより、便座30は、回動可能に軸支される。
後面17は、後方を向く面である。後面17は、後方及び上方を向く傾斜面でもよい。この例では、後面17は、後方及び上方を向く第1後面17aと、第1後面17aから下方へ延びる第2後面17bと、を有する。
ケーシング10には、左右方向において並ぶ一対の溝(第1の溝21a及び第2の溝21b)が設けられている。第1の溝21a及び第2の溝21bは、上面15及び第1後面17aが下方に窪んだ部分である。第1の溝21a及び第2の溝21bは、左側面11と右側面13との間に設けられており、左側面11及び右側面13から離れている。言い換えれば、第1の溝21a及び第2の溝21bは、ケーシング10の左右端よりも内側に配置されている。すなわち、図3(c)に示すように、第1の溝21a及び第2の溝21bは、ケーシング10の右側方に露出せず、右側面13に覆われているため右側方から視認されない。また、図3(d)に示すように、第1の溝21a及び第2の溝21bは、ケーシング10の左側方に露出せず、左側面11に覆われているため左側方から視認されない。
便蓋50の第1のヒンジ部61は、第1の溝21aに配置される。便蓋50の第2のヒンジ部62は、第2の溝21bに配置される。
図4は、実施形態に係る便蓋装置の一部を例示する平面図である。
図4は、図1のように、便座30が閉じ、便蓋50が開いた状態で、ケーシング10の上面15を上方から見た様子を示す。
図4に示すように、便蓋装置100は、左右方向に並ぶ一対の支持部(第1の支持部71及び第2の支持部72)を有する。第1の支持部71及び第2の支持部72は、便蓋50をケーシング10に対して回動可能に支持する。
第1の支持部71の少なくとも一部は、ケーシング10の第1の溝21aに配置される。第1のヒンジ部61は、第1の溝21aにおいて、第1の支持部71と連結されている。また、第2の支持部72の少なくとも一部は、ケーシング10の第2の溝21bに配置されている。第2のヒンジ部62は、第2の溝21bにおいて、第2の支持部72と連結されている。
この例では、第1の支持部71及び第2の支持部72のそれぞれは、左右方向に延びる軸であり、ケーシング10内から突出している。第1の支持部71は、図2(a)に関して説明した、第1のヒンジ部61の穴61hに挿入され、第1のヒンジ部61と係合している。また、第2の支持部72は、第2のヒンジ部62の穴62hに挿入され、第2のヒンジ部62と係合している。これにより、第1の支持部71及び第2の支持部72の回転と共に、便蓋50が回動(開閉)する。
また、第1の支持部71には、ケーシング10内に収納された緩衝ユニット80が設けられている。緩衝ユニット80は、第1の支持部71と連結した軸や、軸の周りに充填された流体(油)などを内部に有し、ダンパとして機能する。流体の粘性力が、第1の支持部71を介して、便蓋50に伝達される。これにより、緩衝ユニット80は、便蓋50が閉まる際に粘性力により便蓋50の閉方向とは逆方向の制動力を便蓋50に作用させる。
第2の支持部72には、ケーシング10内に収納されたアシストユニット90が設けられている。アシストユニット90は、第2の支持部72と連結した軸や、軸と係合した弾性体(例えばコイルバネ)などを内部に有する。弾性体の弾性力が、第2の支持部72を介して、便蓋50に伝達される。これにより、アシストユニット90は、便蓋50が閉まる際に、弾性力により便蓋50に開方向の付勢力を作用させる。アシストユニット90は、便蓋50の開方向のみに便蓋50を付勢するものである。なお、緩衝ユニット80にも、便蓋50の開方向に便蓋50を付勢する弾性体を設けてもよい。
上述したとおり、第1の溝21a及び第2の溝21bは、ケーシング10の左右端よりも内側に配置されている。このため、ケーシング10の左側面11及び右側面13のそれぞれは、便座30の後端よりも後方において段差を有さない。より具体的には、左側面11は、閉じた状態の便座30の左後端32よりも後方において、段差を有さない。また、右側面13は、閉じた状態の便座30の右後端31よりも後方において段差を有さない。
これにより、ケーシング10の左側面11及び右側面13の衛生性を向上させることができる。例えば、ケーシングの左側面11及び右側面13に埃が溜まること抑制することができる。また、例えば、ケーシング10の左側面11及び右側面13の拭き掃除が容易となる。また、第1、2のヒンジ部61、62において便蓋50が支持されるため、ヒンジ部が1つの場合に比べて、左右方向におけるバランスを向上させることができる。例えば、使用者が便蓋50の右端又は左端を掴んで便蓋を回動させた際に便蓋50がねじれにくい。
なお、本願明細書において「段差を有さない」とは、厳密に段差がない場合だけでなく、例えば3mm、好ましくは1mmより大きい段差がない状態を含むものとする。例えば、図3(c)に示す右側面13のように、ケーシング10の側面は、複数の部材で形成されてもよい。このとき、複数の部材の面は、ケーシング10の側面において、面一となるように設けられている。2つの面が「面一」であるとは、2つの面の互いに突き合わされた端部において、一方の面に対して垂直な方向における、2つの面の間の距離が0mm以上3mm以下であることをいうものとする。すなわち、「面一である」とは、2つの面の間に全く段差及び隙間が無いことだけでなく、僅かな段差及び隙間が存在する場合を含んでもよい。
また、例えば、便蓋50に設けられた一対ヒンジ部のうち、一方のヒンジ部が固定された状態で、他方のヒンジ部に便蓋をねじる力が加えられた場合、ヒンジ部間の距離が長いと便蓋がねじれやすく、便蓋が破損する恐れがある。これに対して、実施形態においては、第1のヒンジ部61及び第2のヒンジ部62のそれぞれは、ケーシング10の左側面11(左端)と右側面13(右端)との間において、ケーシング10の左側面11及び右側面13から離れた位置に配置されている。これにより、第1のヒンジ部61及び第2のヒンジ部62が、ケーシング10の左側面11及び右側面13に設けられた場合に比べて、ヒンジ部間の距離を短くすることができる。これにより、ヒンジ部間における便蓋50のねじれによる破損を抑制することができる。
図5(a)及び図5(b)は、実施形態に係る便蓋装置を例示する平面図及び断面図である。
図5(a)は、便座30及び便蓋50が閉じた状態の便蓋装置100を、左側方から見た様子を示す。図5(b)は、図5(a)の断面図であり、便蓋装置100の左右方向における中心を通り、左右方向に垂直な断面を示す。
便座30は、例えばポリプロピレンなどの樹脂で形成されている。便座30は、閉じた便蓋50と対向する上面35を有する。また、便座30は、便蓋50と同様に、側方から見たときに屈曲した形状を有する。すなわち、便座30の上面35は、前方側の上面35aと、後方側の上面35bと、を有し、側方から見たときに上面35bが延びる方向は、上面35aが延びる方向と交差する。
図5(a)に示すように、便蓋50の下面55は、便座30の上面35及びケーシング10の上面15を上方から覆う。より具体的には、便蓋50の第1下面55aが、便座30の上面35aを上方から覆い、便蓋50の第2下面55bが、便座30の上面35b及びケーシング10の上面15を上方から覆う。
便蓋50が閉じた状態において、便蓋50の第1下面55aは、便座30の上面35aと平行である。また、便蓋50が閉じた状態において、便蓋50の第2下面55bは、便座30よりも後方側においてケーシング10の上面15と平行である。
これにより、便蓋50の下面55を便座30の上面35に均一に近づけること、および、便蓋50の下面55をケーシング10の上面15に均一に近づけることができる。そのため、閉じられた便蓋50がいずれの位置で撓んでも、便蓋50の下面55が、すぐに便座30の上面35又はケーシング10の上面15と当接し、便蓋50が下方から支持される。つまり、便座30の上面35及びケーシング10の上面15の全体によって、閉じられた便蓋50に掛かる荷重を支えやすく、撓みによる便蓋50の破損を抑制することができる。
図5(b)に示すように、便蓋50が閉じた状態において、便蓋50の第2下面55bは、便座30の上面35bと平行である。例えば、便座30の上面35bに対して垂直な方向に沿った、便座30の上面35bと便蓋50の第2下面55bとの間の距離L3は、5mm以上10mm以下である。距離L1、距離L2、距離L3は、互いに等しいことが望ましい。
また、便蓋50の第1下面55aが、便座30の上面35aに対して平行であり、便蓋50の第2下面55bが、ケーシング10の上面15に対して平行である場合、便蓋50の上面53と便蓋50の下面55とが非平行であると、便蓋50の厚さや重量が増し、便蓋50の開閉動作がしにくくなり使用者の使い勝手が悪くなったり、便蓋50が成形しにくくなったりする恐れがある。これに対して、図2に関して説明したように、実施形態においては、便蓋50の上面53と便蓋50の下面55とは、平行である。これにより、便蓋50を薄くすることができ、便蓋50の開閉動作のしにくさを抑制し、使用者の使い勝手が悪くなることを抑制することができる。また、便蓋50の成形性の低下を抑制することができる。
また、便蓋50の下面55が、便座30の上面35及びケーシング10の上面15のそれぞれと平行である場合、便座30の上面35とケーシング10の上面15との間に段差があると、便蓋50の下面55にも段差が形成されることとなる。この場合、便蓋50の形状が複雑となり、製造が困難になる恐れがある。また、便蓋50の上面53にも段差が形成され、清掃性が低下する恐れもある。これに対して、実施形態においては、図5(a)及び図5(b)に示すように、便座30の上面35(上面35b)は、ケーシング10の上面15と面一である。これにより、便座30の上面35とケーシング10の上面15との間の凹凸が小さいため、便蓋50の形状が複雑になることや、段差によって清掃性が低下することを抑制できる。
また、便蓋50は、便蓋50が閉じた状態において、ケーシング10の上面15の全体を覆っている。言い換えれば、便蓋50の下面55は、ケーシング10の上面15の全体と向き合う。これにより、ケーシング10の上に埃が溜まることを抑制できる。また、便座30とケーシング10との間に埃が溜まることも抑制できる。なお、図5(b)に示すように、左右方向に垂直な断面において、ケーシング10の上面15と第1後面17aとの間に湾曲した曲面r1が設けられている。上面15は、曲面r1を含まず、例えば直線状に延びる部分である。
また、図5(b)に示すように、便座30の内部には、便座ヒータ37が設けられている。便座ヒータ37は、例えば、便座30の開口の周りに沿って設けられた環状の金属部材を有する。便座ヒータ37の金属部材に通電が行われることで、便座ヒータ37は便座30の上面35を温める。便座ヒータ37としては、例えば、チュービングヒータや、シーズヒータ、ハロゲンヒータ、カーボンヒータなどを用いてもよい。金属部材は、例えば、アルミニウムや銅などで構成される。また、金属部材の形状は、シート状やワイヤ状、メッシュ状など、種々の形状を採用することができる。
便蓋50を閉じた状態において、便座ヒータ37による熱は、便座30の上面35と便蓋50の下面55との間の距離が長い部分から、外部へ逃げやすい。これに対して、便蓋50の第1下面55aが、便座30の上面35aと平行であることにより、便座30の上面35と便蓋50の下面との間の距離が長い部分が生じることを抑制できる。これにより、便座30の上面35と便蓋50の下面との間の距離が長い部分から、便座ヒータ37による暖気が外部へ逃げることを抑制できる。
図6は、実施形態に係る便蓋装置の一部を例示する断面図である。
図6は、図5(a)に示すA−A断面における、ケーシング10及び便蓋50の左端付近を示す。
ケーシング10の上面15と左側面11との間に曲面r2が設けられている。上面15及び左側面11のそれぞれは、曲面r2を含まず、前後方向に垂直な断面において直線状に延びる部分である。
便蓋50の左端部(縁部57)は、ケーシング10の左側面11よりも外側(左側)へ延びている。また、縁部57の下端57sは、上面15よりも下方まで延びている。縁部57の下端57sと上面15との間の、上下方向における距離L9は、例えば1mm以上5mm程度以下である。
便蓋50は、曲面r2の一部を覆う。すなわち、縁部57の一部は、左右方向において曲面r2の一部と重なる。一方、便蓋50は、ケーシング10の左側面11を覆わない。すなわち、縁部57は、左右方向において、左側面11と重ならない。縁部57の下端57sと左側面11との間の、上下方向における距離L4は、例えば6mm以上10mm以下程度である。
ケーシング10及び便蓋50の右端に関しても、上記と同様である。すなわち、ケーシング10の上面15及び右側面13の間には、曲面r3が設けられる(図3(b)参照)。上面15及び右側面13のそれぞれは、曲面r3を含まず、前後方向に垂直な断面において直線状に延びる部分である。便蓋50の右端部は、ケーシング10の右側面13よりも外側(右側)へ延びている。便蓋50が閉じた状態において、縁部57の一部は、左右方向において曲面r3の一部と重なる。一方、便蓋50が閉じた状態において、縁部57は、左右方向において右側面13と重ならない。
このように、便蓋50は、便蓋50が閉じた状態において、ケーシング10の左側面11及び右側面13を露出させる。これにより、便蓋50を閉じた状態のままでケーシング10の左側面11及び右側面13の掃除が行いやすい。また、便蓋50は、便蓋50が閉じた状態において、ケーシング10の上面15の右側端15g(図3(b)参照)から左側端15hまでを覆っているため、ケーシング10の上面15に埃が溜まることを抑制できる。
図7は、実施形態に係る便蓋装置の一部を例示する断面図である。
図7は、図5(a)に示すB−B断面における、便座30及び便蓋50の左端付近を示す。
便座30の上面35と左側面33との間に曲面r4が設けられている。上面35及び左側面33のそれぞれは、曲面r4を含まず、前後方向に垂直な断面において直線状に延びる部分である。
便蓋50の左端部(縁部57)は、便座30の左側面33よりも外側(左側)へ延びている。また、縁部57の下端57sは、上面35よりも下方まで延びている。縁部57の下端57sと上面15との間の、上下方向における距離L5は、例えば1mm以上5mm程度以下である。
便蓋50は、曲面r4の一部を覆う。すなわち、縁部57の一部は、左右方向において曲面r4の一部と重なる。一方、便蓋50は、便座30の左側面33を覆わない。すなわち、縁部57は、左右方向において、左側面33と重ならない。縁部57の下端57sと左側面33との間の、上下方向における距離L6は、例えば6mm以上10mm以下である。
便座30及び便蓋50の右端に関しても、上記と同様である。すなわち、便座30の上面35及び右側面34の間には、曲面r5が設けられる(図1参照)。上面35及び右側面34のそれぞれは、曲面r5を含まず、前後方向に垂直な断面において直線状に延びる部分である。便蓋50の右端部は、便座30の右側面34よりも外側(右側)へ延びている。便蓋50が閉じた状態において、縁部57の一部は、左右方向において曲面r5の一部と重なる。一方、便蓋50が閉じた状態において、縁部57は、左右方向において右側面34と重ならない。
このように、便蓋50は、便蓋50が閉じた状態において、便座30の左側面33及び右側面34を露出させる。例えば、側方から見たときに、便蓋50は、便座30よりも薄い。また、便蓋50は、便蓋50が閉じた状態において、便座30の上面35の右側端35g(図1参照)から左側端35hまでを覆う。
便座30の横幅がケーシング10よりも小さいと、便座30が上方からケーシング10を覆う範囲が狭くなる。そのため、例えば、便蓋50が開いた状態において、ケーシング10の便座配置面16の左右端部が露出し、露出した部分に埃が溜まりやすくなることがある。これに対して、実施形態おいては、便蓋50が閉じた状態において、便蓋50は、便座30の左側面33及び右側面34を覆わず、露出させている。これにより、便座30の横幅を大きくすることができる。したがって、便座30がケーシング10を上方から覆う範囲を広くすることができ、ケーシング10上に埃が溜まることを抑制することができる。また、便座30とケーシング10との間に埃が溜まることも抑制できる。
また、便蓋50が閉じた状態において、便座30の左側面33及び右側面34が露出していると、便座ヒータ37による熱が、露出した左側面33及び右側面34から外部に逃げやすくなる恐れがある。これに対して、便蓋50の第1下面55aが便座30の上面35aと平行であることにより、便蓋50の第1下面55aの全体を均一に便座30に近づけることができる。これにより、便座ヒータ37の熱が外部に逃げることを抑制することができる。また、便蓋50の第2下面55bが便座30の上面35bと平行であることにより、便蓋50の第2下面55bの全体を均一に便座30に近づけることができ、さらに熱が逃げることを抑制することができる。
図8は、実施形態に係る便蓋装置の一部を例示する斜視図である。
図8は、便蓋50が閉じた状態において、第1のヒンジ部61の周辺を後方から見た様子を示す。
第1の溝21aの下面25には、規制部25aと凹部25bとが設けられている。規制部25aは、凹部25bよりもケーシング10の外側に位置する。言い換えれば、規制部25aは、左右方向において左側面11と凹部25bとの間に位置する。また、第1のヒンジ部61は、便蓋50が閉じた状態において、ケーシング10の後方に露出した当接面61aを有する。
第1のヒンジ部61は、規制部25aの上方に配置されており、凹部25b内には配置されない。また、凹部25bは、ケーシング10の後面17側に露出しており、第1の溝21a内と連通している。これにより、凹部25bから第1の溝21a内の清掃を行うことができ、清掃性を向上させることができる。
また、凹部25bの底面は、後方に向かう下り傾斜を有する。これにより、第1の溝21a内に侵入した水を、凹部25bから外部へ排出することができる。
図9は、実施形態に係る便蓋装置の一部を例示する側面図である。
図9は、便蓋50が開いた状態において、第1のヒンジ部61の周辺を左側方から見た様子を示す。
便蓋50が開方向に回動すると、第1のヒンジ部61の当接面61aも回転する。回転した当接面61aは、第1の溝21aの規制部25aに当接する。このようにして、規制部25aは、便蓋50の開方向の可動範囲を規制する。
また、第1のヒンジ部61は、便蓋50が開いた状態において、上方を向く上面61bを有する。便蓋50が開いた状態(当接面61aが規制部25aに当接している状態)において、上面61bは、ケーシング10の上面15と面一である。これにより、第1のヒンジ部61の上面61bとケーシング10の上面15との間の凹凸が小さいため、清掃性を向上させることができる。例えば、ケーシング10の上面15の拭き掃除が容易となる。
図10は、実施形態に係る便蓋装置の一部を例示する平面図である。
図10は、便蓋50が開いた状態において、第1のヒンジ部61の周辺を上方から見た様子を示す。
便蓋50が開いた状態において、距離L7は、第1のヒンジ部61の前方端61cと第1の溝21aの前方端27aとの間の距離である。また、便蓋50が開いた状態において、距離L8は、第1のヒンジ部61の側方端61d(左側端)と第1の溝21aの側方端27b(左側端)との間の距離である。図10に示すように、距離L7は、距離L8よりも長い。
このように、第1のヒンジ部61の前方端61cと第1の溝21aの前方端27aとの間の隙間が比較的広い。これにより、便蓋50が開いた状態で、第1のヒンジ部61の前方端61cと第1の溝21aの前方端27aとの間から、雑巾などを第1の溝21a内に入れることができる。そのため、第1の溝21a内の清掃が容易となる。
また、第1のヒンジ部61の側方端61dと第1の溝21aの側方端27bとの間の隙間から雑巾等を第1の溝21a内に入れる場合、第1の支持部71(軸)の先端側に力が加わり、第1の支持部71が破損することがある。これに対して、第1のヒンジ部61の前方端61cと第1の溝21aの前方端27aとの間の隙間から雑巾等を第1の溝21a内に入れることで、第1の支持部71が破損することを抑制することができる。
図8〜図10に関する説明は、第2の溝21b及び第2のヒンジ部62の形状にも適用できる。例えば、第1の溝21a及び第2の溝21bに関して、ケーシング10は左右対称である。また、例えば、第1のヒンジ部61及び第2のヒンジ部62に関して、便蓋50は左右対称である。すなわち、第2のヒンジ部62は、当接面62a、上面62b、前方端62c、側方端62d(右側端)を有する(図2(a)参照)。これらは、それぞれ、第1のヒンジ部61の当接面61a、上面61b、前方端61c、側方端61dと同様である。第2の溝21bは、規制部26a、凹部26b、前方端28a、側方端28b(右側端)を有する(図3(b)参照)。これらは、それぞれ、第1の溝21aの規制部25a、凹部25b、前方端27a、側方端27bと同様である。
図3(b)に示すように、左右の溝において、規制部25a、26aは、凹部25b、26bよりも外側に設けられている。言い換えれば、規制部25aと規制部26aとの間に、凹部25b、26bが設けられている。便蓋50が開いた状態において、外側に設けられた規制部25a、26aによって便蓋50を支持することで、便蓋50の左右のバランスを向上させることができる。例えば、便蓋50の左端及び右端の一方の位置が、他方の位置よりも前方又は後方にずれにくい。
図11(a)及び図11(b)は、実施形態に係る便蓋装置の便蓋を例示する平面図である。
図11(a)は、便座が閉じた状態を上方から見た様子を示す。
また、図11(b)は、便座が開いた状態を後方から見た状態を示す。
便座30は、第1の支持部71に軸支され、便蓋50は、第1の支持部71と異なる第2の支持部72に軸支される(図4参照)。
そのため、図11(a)に示すように、便蓋50が閉じた状態において、第1の便蓋クッションの前端部58aは、便座30の前方側の上面35aと、接触する。
同様に、便蓋50が閉じた状態において、第2の便蓋クッション59の前端部59aが便座30の前方側の上面35aと、接触する。
この際、第1の便蓋クッション58の前端部58a及び便蓋クッション59の前端部59aの厚みが他の箇所よりも厚いため、第1の便蓋クッション58及び便蓋クッション59の他の箇所が便座30の上面35aに接触しにくい。そのため、第1の便蓋クッション58及び便蓋クッション59と便座30の上面35との接触範囲を小さくすることができる。また、便蓋50の上面53に荷重がかかった場合、便蓋50のたわんだ箇所が便座30の上面35が接触しにくい。
また、図11(b)に示すように、便蓋50が開いた状態において、第1の便蓋クッションの後端部58bが便座30の前方側の上面35aと、接触する。
同様に、便蓋50が閉じた状態において、第2の便蓋クッション59の後端部59bが便座30の前方側の上面35aと、接触する。
このように、第1の便蓋クッション58及び第2の便座クッション59は、便蓋50の開閉状態に合わせて便座30の前方側の上面35aと、接触する箇所が便蓋50の前後方向(上下方向)において後方側(下方側)にずれるようになっている。
すなわち、便座30の前方側の上面35aは、第1の便蓋クッション58及び第2の便座クッション59の常に同じ位置に接触しない。
一方で、第1の便蓋クッション58及び第2の便座クッション59は、中心線Cに対して線対称であって、略平行に形成されているため、第1の便蓋クッション58及び第2の便座クッション59に接触する便座30の前方側の上面35aの左右方向の位置は常に同じになる。
つぎに、上述した本発明の実施形態による便蓋装置100における作用について説明する。
まず、本発明の実施形態による便蓋装置100によれば、便器の上に設置されたケーシング10(本体)と、ケーシング10に回動自在に軸支された便座30と、ケーシング10に回動自在に軸支され、便座30の上面35を覆う便蓋50と、便蓋50の下面55に設けられ、便座30及び便蓋50の開閉状態に関わらず、便座30の上面35と便蓋50との接触による衝撃を吸収するように便蓋50の前後方向に延びる帯状の便座クッション(第1の便蓋クッション58、第2の便座クッション59)とを備え、便座クッションは、便蓋50の左右方向の中心線Cに対して左側方側に設けられる第1の便蓋クッション58と、便蓋50の左右方向の中心線Cに対して右方側に設けられる第2の便蓋クッション59と、を有する。
この便蓋装置100によれば、便座30が左右方向いずれかに傾いた状態で便蓋50と共に回動した場合であっても、便座30の上面35が第1の便蓋クッション58または第2の便蓋クッション59のいずれかに接触し、便座30の上面35の傷の範囲が拡大することを抑制できる。
また、便座30の上面35と便蓋50とが接触する場合、より便座30の上面35への衝撃を吸収できる。
従って、便蓋50の下面55に1つの便蓋クッションが設けられた場合と比較して、便蓋50と便座30との接触による便座30の上面35の傷の範囲の拡大を抑制できる。
また、本発明の実施形態による便蓋装置100によれば、第1の便蓋クッション58及び第2の便蓋クッション59は、便蓋50の左右方向の中心線Cに対して線対称となるように設けられる。
この便蓋装置100によれば、便座30の上面35が接触した際に第1の便蓋クッション58及び第2の便蓋クッション59にかかる荷重を均一にでき、便蓋50が第1の便蓋クッション58及び第2の便蓋クッション59に接触した後に左右方向に傾くことを抑制することができる。そのため、便蓋50と便座30との接触による便座30の上面35の傷の範囲の拡大をより抑制できる。
また、本発明の実施形態による便蓋装置100によれば、第1の便蓋クッション58は、第2の便蓋クッション59と略平行である。
この便蓋装置100によれば、第1の便蓋クッション58及び第2の便蓋クッション59に接触する便座30の上面35の左右方向の位置が常に同じ位置になる。そのため、第1の便蓋クッション58及び第2の便蓋クッション59の接触による便座30の上面35の傷の数を最小限に抑えることができ、便座30の上面35の傷の範囲を最小限にすることができる。
また、本発明の実施形態による便蓋装置100によれば、便座30は、第1の支持部71に軸支され、便蓋50は、第1の支持部71と異なる第2の支持部72に軸支される。
この便蓋装置100によれば、便蓋50の回動状態に合わせて第1の便蓋クッション58及び第2の便蓋クッション59に接触する便座30の上面35の位置を変えることができる。そのため、同一箇所に荷重がかかることを抑制でき、第1の便蓋クッション58及び第2の便蓋クッション59の劣化を抑制できる。
また、本発明の実施形態による便蓋装置100によれば、第1の便蓋クッション58及び第2の便蓋クッション59の前端部58a、59aの厚みは、第1の便蓋クッション58及び第2の便蓋クッション59の後端部58b、59bよりも厚い。
この便蓋装置100によれば、便蓋50が閉じた状態において、第1の便蓋クッション58及び第2の便蓋クッション59と便座30の上面35との接触範囲を小さくすることができる。また、便蓋50の上面53に荷重がかかった場合、便蓋50の荷重により下方にたわんだ箇所が便30座の上面35に接触しにくくなる。そのため、便蓋50が閉じた状態において、便蓋50の上面55に大きな荷重がかかった場合でも、便座30の上面35が傷つくことを抑制することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、便蓋装置が備える各要素の形状、寸法、材質、配置、設置形態などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
10 ケーシング、 11 左側面、 13 右側面、 15 上面、 15g 右側端、 15h 左側端、 16 便座配置面、 17 後面、 17a 第1後面、 17b 第2後面、 19a 第1の段差部、 19b 第2の段差部、 21a 第1の溝、 21b 第2の溝、 25 下面、 25a 規制部、 25b 凹部、 26a 規制部、 26b 凹部、 27a 前方端、 27b 側方端、 28a 前方端、 28b 側方端、 30 便座、 31 右後端、 32 左後端、 33 左側面、 34 右側面、 35 上面、 35a 上面、 35b 上面、 35g 右側端、 35h 左側端、 37 便座ヒータ、 50 便蓋、 51 屈曲板部、 53 上面、 53a 第1上面、 53b 第2上面、 55 下面、 55a 第1下面、 55b 第2下面、 57 縁部、 57s 下端、 58 第1の便蓋クッション、 58a 前端部、 58b 後端部、 59 第2の便蓋クッション、 59a 前端部、 59b 後端部、 61 第1のヒンジ部、 61a 当接面、 61b 上面、 61c 前方端、 61d 側方端、 61h 穴、 62 第2のヒンジ部、 62a 当接面、 62b 上面、 62c 前方端、 62d 側方端、 62h 穴、 70 洗浄ノズル、 71 第1の支持部、 72 第2の支持部、 80 緩衝ユニット、 90 アシストユニット、 100 便蓋装置

Claims (5)

  1. 便器の上に設置された本体と、
    前記本体に回動自在に軸支された便座と、
    前記本体に回動自在に軸支され、前記便座の上面を覆う便蓋と、
    前記便蓋の下面に設けられ、前記便座及び便蓋の開閉状態に関わらず、前記便座の上面と前記便蓋との接触による衝撃を吸収するように前記便蓋の前後方向に延びる帯状の便蓋クッションと、を備え、
    前記便蓋クッションは、前記便蓋の左右方向の中心線に対して右側方側に設けられる第1の便蓋クッションと、前記便蓋の左右方向の中心線に対して左方側に設けられる第2の便蓋クッションと、を有することを特徴とする便蓋装置。
  2. 前記第1の便蓋クッション及び前記第2の便蓋クッションは、前記便蓋の左右方向の中心線に対して線対称となるように設けられることを特徴とする請求項1記載の便蓋装置。
  3. 前記第1の便蓋クッションは、前記第2の便蓋クッションと略平行であることを特徴とする請求項2記載の便蓋装置。
  4. 前記便座は、第1の支持部に軸支され、
    前記便蓋は、前記第1の支持部と異なる第2の支持部に軸支されることを特徴とする請求項3記載の便蓋装置。
  5. 前記第1の便蓋クッション及び第2の便蓋クッションの前端部の厚みは、前記第1の便蓋クッション及び第2の便蓋クッションの後端部よりも厚いことを特徴とする請求項4記載の便蓋装置。
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