JP2020103594A - 便座装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】便座の広範囲に接触跡が残ることを抑制するとともに、両開状態および両閉状態のいずれの状態でも便蓋と便座とが当接することを抑制できる便座装置を提供する。【解決手段】便座装置10は、便器2の上に設置される本体部20と、本体部に回転可能に軸支された便座30と、本体部に回転可能に軸支された便蓋40と、便蓋の裏面に突出して設けられた便蓋クッション部材50とを備えている。便蓋クッション部材は、便座と便蓋との両方を開いた両開状態で、便座の表面と接触する第1の接触部と、第1の接触部とは離間した位置に設けられ、便座および便蓋の両方を閉じた両閉状態で、便座の表面と接触する第2の接触部52と、両開状態および両閉状態のいずれの状態においても便座の表面と接触しない第1の非接触部とを有している。第1の非接触部は、第1の接触部および第2の接触部よりも突出量が小さく形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、一般的に、便座および便蓋が開閉可能な便座装置に関する。
一般的に便座装置は、便器の上に設置された本体部と、本体部に回転可能に軸支された便座と、本体部に回転可能に軸支された便蓋とを備えている。このような便座装置は、便蓋の裏面に、便蓋と便座が直接当接して便蓋および便座が傷付くことを抑制するために、エラストマ製の便蓋クッション部材が設けられている。そして、特許文献1には、略フラットな接触面を有する便蓋クッション部材が開示されている。
特開2011−172790号公報
ところで、特許文献1に記載された便蓋クッション部材は、便座と便蓋が強く押し付けられたときに、便座と面当たりするため、便座の広範囲に接触跡が残る虞がある。そこで、球面状の接触面を有する便蓋クッション部材を用いることで、便座と点当たりさせて、便座の狭い範囲にしか接触跡が残らないようにすることが考えられる。
しかしながら、便蓋クッション部材において便座と接触しやすい位置は、便座および便蓋の両方を閉じた両閉状態と、便座および便蓋の両方を開いた両開状態とで異なる。ここで、便座装置を薄型化するために、便蓋クッション部材を低く形成することが考えられる。この場合、球面状の接触面を有する便蓋クッション部では、便座と便蓋とを両閉状態としたときの接触面の頂点が便座と当接するように配置すると、両開状態としたときには接触面の頂点と便座とが当接しなくなる虞がある。その結果、便蓋と便座が便蓋クッション部材以外で当接(接触)する虞れがある。また、両開状態としたときに接触面の頂点が便座と当接するように配置すると、両閉状態としたときには接触面の頂点と当接しないため、便蓋と便座が便蓋クッション部材以外で当接(接触)する虞れがある。
本発明はかかる課題の認識に基づいてなされたものであり、便座の広範囲に接触跡が残ることを抑制するとともに、便蓋クッション部材を低く形成した場合であっても、両開状態および両閉状態のいずれの状態でも便蓋と便座とが直接当接することを抑制できる便座装置を提供することを目的としている。
第1の発明は、便器の上に設置される本体部と、前記本体部に回転可能に軸支された便座と、前記本体部に回転可能に軸支された便蓋と、前記便蓋の裏面に突出して設けられた便蓋クッション部材と、を備え、前記便蓋クッション部材は、前記便座と前記便蓋との両方を開いた両開状態で、前記便座の表面と接触する第1の接触部と、前記第1の接触部とは離間した位置に設けられ、前記便座および前記便蓋の両方を閉じた両閉状態で、前記便座の表面と接触する第2の接触部と、前記両開状態および前記両閉状態のいずれの状態においても前記便座の表面と接触しない第1の非接触部と、を有しており、前記第1の接触部および前記第2の接触部は、前記第1の非接触部よりも前記便蓋の裏面から突出していることを特徴とする便座装置である。
この便座装置によれば、突出量の小さい第1の非接触部により、便座と便蓋が強く押し付けられた場合であっても、便蓋クッション部材と便座とが当たる面積を小さくできるため、便座の広範囲に接触跡が残ることを抑制できる。また、突出量の大きい第1の接触部と第2の接触部とにより、便蓋クッション部材を低く形成した場合であっても両開状態および両閉状態のいずれの状態でも便蓋と便座が直接当接することを抑制できる。
第2の発明は、第1の発明において、前記第1の接触部および前記第2の接触部は、前記第1の非接触部よりも面積が小さく形成されていることを特徴とする便座装置である。
この便座装置によれば、便座と便蓋が強く押し付けられた場合であっても、便蓋クッション部材と便座とが当たる面積をより小さくできるため、便座の広範囲に接触跡が残ることを抑制できる。
第3の発明は、第1または第2の発明において、前記第1の接触部および前記第2の接触部は、それぞれ前記便蓋クッション部材における周縁部に設けられていることを特徴とする便座装置である。
この便座装置によれば、第1の接触部と第2の接触部とが便蓋クッション部材の外縁側である周縁部に設けられているので、第1、第2の接触部材よりも外側に他の部位が設けられることなく、便蓋クッション部材の面積を最小化できる。
第4の発明は、第1〜第3のいずれか1つの発明において、前記第1の接触部および前記第2の接触部は、フラット面で形成されていることを特徴とする便座装置である。
この便座装置によれば、便座や便蓋のガタツキにより接触位置が多少ずれても、確実に第1、第2の接触部と便座の表面とを接触させることができる。
第5の発明は、第1〜第4のいずれか1つの発明において、前記第1の接触部と前記第2の接触部との間には、前記第1の接触部および前記第2の接触部と同一の突出量となるように形成された第2の非接触部が設けられていることを特徴とする便座装置である。
この便座装置によれば、第1の接触部と第2の接触部とが局所的に突出していないので、デザイン性や清掃性を向上させることができる。
第6の発明は、第5の発明において、前記第1の非接触部は、前記第1の接触部、前記第2の接触部、および前記第2の非接触部から離れるに従って突出量が徐々に小さくなるように傾斜状に形成されていることを特徴とする便座装置である。
この便座装置によれば、第1、第2の接触部と第1の非接触部とに段差がないので、便蓋クッション部材の全体が滑らかとなり、デザイン性や清掃性を向上させることができる。
第7の発明は、第1〜第6のいずれか1つの発明において、前記便蓋と前記便蓋クッション部材とには、前記便蓋クッション部材を前記便蓋に組付けるときに誤組付けを抑制する誤組付抑制部が設けられていることを特徴とする便座装置である。
この便座装置によれば、便蓋クッション部材の向きを間違えることなく、便蓋クッション部材を便蓋に組付けることができるので、組付作業の作業性を向上することができる。
本発明の態様によれば、便座の広範囲に接触跡が残ることを抑制するとともに、便蓋クッション部材を低く形成した場合であっても、両開状態および両閉状態のいずれの状態でも便蓋と便座とが直接当接することを抑制できる便座装置が提供される。
本発明の実施形態によるトイレ装置を示す斜視図である。 図1中の便蓋と便蓋クッション部材とを正面からみた正面図である。 図1中の便座、便蓋、便蓋クッション部材を矢示A−A方向からみた断面図である。 便座と便蓋とを閉じた状態を示す平面図である。 便座、便蓋、便蓋クッション部材を図4中の矢示B−B方向からみた断面図である。 図2中の便蓋クッション部材を便蓋から取外した状態を示す正面図である。 便蓋クッション部材を単体で示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、本発明の実施形態によるトイレ装置である。
以下の実施形態の説明では、「上側」、「下側」、「前側」、「後側」、「右側」、および「左側」を用いるが、これらの方向は、図1に示すように、便座30に座った使用者から見た方向である。
図1に示すように、トイレ装置1は、洋式腰掛便器(以下説明の便宜上、単に「便器」と称する)2と、便器2の上側に設けられた便座装置10とを備える。便器2は、下方に向けて窪んだボウル部2aを有する。便器2は、ボウル部2aにおいて使用者の尿や便などの排泄物を受ける。
図2は、図1中の便蓋と便蓋クッション部材とを正面からみた正面図である。
図3は、図1中の便座、便蓋、便蓋クッション部材を矢示A−A方向からみた断面図である。
図4は、便座と便蓋とを閉じた状態を示す平面図である。
図5は、便座、便蓋、便蓋クッション部材を図4中の矢示B−B方向からみた断面図である。
図6は、図2中の便蓋クッション部材を便蓋から取外した状態を示す正面図である。
図7は、右側の便蓋クッション部材を単体で示す斜視図である。
便座装置10は、便器2の上に設置される本体部20と、本体部20に回転可能に軸支された便座30と、本体部20に回転可能に軸支された便蓋40と、便蓋40の裏面41aに突出して設けられた便蓋クッション部材50とを備えている。便座装置10の本体部20は、便器2のボウル部2aよりも後方の上側に設置されている。本体部20は、後端側で便蓋40を開閉可能に軸支し、便蓋40よりも前側で便座30を開閉可能に軸支している。
本体部20は、内部が空洞のボックス状に形成され、便座30と便蓋40との開閉動作を制御する開閉ユニット、便座30の温度を制御する便座暖房ユニット、人体局部の洗浄を行う洗浄ユニット、臭気成分を低減する脱臭ユニット、およびリモコン等の操作部と通信可能な通信ユニット等(いずれも図示せず)が必要に応じて内蔵されている。本体部20の上端側には、前端側の左右両端に便座30を回転可能に取付けるための便座取付部21が設けられている。また、本体部20の上端側には、各便座取付部21の後側に便蓋40を回転可能に取付けるための便蓋取付部22がそれぞれ設けられている。
便座30は、外縁部30aが便器2の外形形状に沿って湾曲して形成されている。便座30の中央部には、便器2のボウル部2aに対応して開口部30bが形成されている。この開口部30bは、便座30の表面30cから裏面30dに向けて湾曲して形成されている。便座30を開いた状態で、便座30の下端側の左右両端には、本体部20の各便座取付部21に回動可能に取付けられる便座回動部31がそれぞれ設けられている。
また、便座30の裏面30dには、便座30を閉じたときに、便器2の上面2bに弾性的に当接する便座クッション部材32が複数個(例えば、4個)設けられている。便座30と便蓋40とを閉じたときには、便座30の表面30c(上面)は上方から便蓋40により覆われる。また、便座30と便蓋40とを開いたときには、便座30の表面30cは後方から便蓋40により覆われる。
便蓋40は、本体部20の便蓋取付部22に回転可能に軸支されている。図2に示すように、便蓋40は、便座30を覆う平板状の蓋部41と、蓋部41の下端側(本体部20側)の左右両端に設けられた便蓋回動部42とを備えている。便蓋回動部42は、本体部20の便蓋取付部22に対応する位置で、蓋部41から突出して設けられている。図1、図6に示すように、蓋部41の裏面41aの上端側には、左右方向に離間してクッション取付部43がそれぞれ設けられている。これらクッション取付部43には、便蓋クッション部材50がそれぞれ取付けられる。
図6に示すように、各クッション取付部43は、第1凹部43aと第2凹部43bとを有している。この場合、左右のクッション取付部43は、左右対称に形成され、第1凹部43aと第2凹部43bとは上下方向でずれた位置に形成されている。第1凹部43aは、蓋部41の内側(中央側)に位置してクッション取付部43の上端側から下端側に向けて延びている。一方、第2凹部43bは、第1凹部43aよりも左右方向の外側に位置して、クッション取付部43の下端側から上端側に向けて延びている。すなわち、左右のクッション取付部43の第1凹部43aと第2凹部43bとは、異なる態様で形成されており、各便蓋クッション部材50の誤組付けを抑制する本発明の誤組付抑制部となっている。
次に、便蓋40の裏面41aに突出して設けられた左右の便蓋クッション部材50について説明する。
各便蓋クッション部材50は、便蓋40の裏面41aに形成されたクッション取付部43にそれぞれ取付けられている。各便蓋クッション部材50は、左右対称に形成されている。これら便蓋クッション部材50は、例えばエラストマ等の樹脂材料により直方体形状のブロック体として形成され、便座30と便蓋40とを開いた両開状態および便座30と便蓋40とを閉じた両閉状態にあるときに、便座30と弾性的に接触するものである。そして、便蓋クッション部材50は、便座30に対して緩衝する緩衝部50aと、緩衝部50aからクッション取付部43に向けて延び、クッション取付部43に係合される係合部50bとを有している。以下、各便蓋クッション部材50は、左右対称の形状となっているので、以下右側の便蓋クッション部材50について説明し、左側の便蓋クッション部材50についてはその説明を省略する。
便蓋クッション部材50の緩衝部50aには、便座30と便蓋40との両方を開いた両開状態で、便座30の表面30cと接触する第1の接触部51と、第1の接触部51とは離間した位置に設けられ、便座30と便蓋40との両方を閉じた両閉状態で、便座30の表面30cと接触する第2の接触部52と、前記両開状態および前記両閉状態のいずれの状態においても便座30の表面30cと接触しない第1の非接触部53と、第1の接触部51と第2の接触部52との間に設けられた第2の非接触部54とを有している。
図2に示すように、第1の接触部51は、便蓋クッション部材50における周縁部50cに設けられている。具体的には、第1の接触部51は、便蓋クッション部材50の周縁部50cのうち、下端側で左右方向の内側(便蓋40の中央側)に設けられている。換言すると、第1の接触部51は、緩衝部50aの下端側の内側角部に設けられている。第1の接触部51は、第2の接触部52、および第2の非接触部54とともに、便蓋40の裏面41aからの突出量が最も大きい部分となっている。第1の接触部51は、便蓋40の裏面41aに略平行なフラット面(平坦面)となっており、第1の非接触部53の面積よりも小さい面積で形成されている。
図1、図3に示すように、便座30と便蓋40との両開状態では、便座30の外縁部30aが第2の接触部52と第1の接触部51との間に位置するようになっている。これにより、両開状態では、便座30の表面30cは第1の接触部51に接触するようになっている。これにより、第1の接触部51は、便座30の表面30cに大きな接触跡が残るのを抑制することができる。一方、図4、図5に示すように、便座30と便蓋40との両閉状態では、第1の接触部51が便座30の開口部30bに位置することにより、便座30の表面30cに接触しないようになっている。
第2の接触部52は、第1の接触部51とは異なる位置で、便蓋クッション部材50における周縁部50cに設けられている。具体的には、第2の接触部52は、便蓋クッション部材50の周縁部50cのうち、上端側で左右方向の外側に設けられている。すなわち、第2の接触部52は、第1の接触部51の対角線上に設けられている。第2の接触部52は、便蓋40の裏面41aからの突出量が第1の接触部51および第2の非接触部54と同様に形成されている。また、第2の接触部52は、便蓋40の裏面41aに略平行なフラット面(平坦面)となっており、第1の非接触部53の面積よりも小さい面積で形成されている。
図1、図3に示すように、便座30と便蓋40との両開状態では、第2の接触部52が便座30の外縁部30aよりも外側に位置するようになっている。これにより、両開状態では、第2の接触部52は便座30の表面30cに接触しないようになっている。一方、図4、図5に示すように、便座30と便蓋40との両閉状態では、第2の接触部52が便座30の開口部30bよりも外側に位置して、便座30の表面30cに接触するようになっている。第2の接触部52は、便座30の表面30cに大きな接触跡が残るのを抑制することができる。
第1の非接触部53は、上側非接触部位53aと下側非接触部位53bとを有している。上側非接触部位53aは、第1の接触部51と、第2の接触部52と、緩衝部50aの上端側で左右方向内側に位置する上角部55とを結んだ範囲となっている。上角部55は、第2の接触部52の左右方向反対側に位置する角部である。一方、下側非接触部位53bは、第1の接触部51と、第2の接触部52と、緩衝部50aの下端側で左右方向外側に位置する下角部56とを結んだ範囲となっている。下角部56は、第1の接触部51とは左右方向反対側に位置する角部である。すなわち、第1の非接触部53は、第2の非接触部54の上側に位置する上側非接触部位53aと、第2の非接触部54の下側に位置する下側非接触部位53bとを有している。
第1の非接触部53の上側非接触部位53aと下側非接触部位53bとは、第1の接触部51および第2の接触部52よりも突出量が小さく形成されている。これにより、上側非接触部位53aと下側非接触部位53bとは、便座30と便蓋40との両開状態および両閉状態のいずれの状態においても便座30の表面30cと接触しない部分となっている。また、第1の非接触部53の上側非接触部位53aと下側非接触部位53bとは、第1の接触部51および第2の接触部52の面積よりも大きく形成されている。
第1の非接触部53は、第1の接触部51、第2の接触部52、および第2の非接触部54から離れるに従って突出量が徐々に小さくなるように傾斜状に形成されている。具体的には、第1の非接触部53の上側非接触部位53aは、第1の接触部51、第2の接触部52、および第2の非接触部54から上角部55に向けて便蓋40からの突出量が小さくなるような傾斜面となっている。一方、第1の非接触部53の下側非接触部位53bは、第1の接触部51、第2の接触部52、および第2の非接触部54から下角部56に向けて便蓋40からの突出量が小さくなるような傾斜面となっている。
第2の非接触部54は、第1の接触部51と第2の接触部52との間に位置して、第1の接触部51および第2の接触部52と同一の突出量となるように形成されている。すなわち、第1の接触部51、第2の接触部52、および第2の非接触部54は、同一平面上に形成され、便蓋40の裏面41aからの高さ寸法が第1の非接触部53よりも高くなっている。これにより、便蓋40の裏面41aに露出する第1の接触部51、第2の接触部52、第1の非接触部53、および第2の非接触部54は、段差状に形成されていないので、全体的に滑らかとなりデザイン性を向上することができる。また、第1,第2の接触部51,52が局所的に突出していないので、清掃性を向上することができる。
図6に示すように、便蓋クッション部材50の係合部50bには、便蓋40に設けられたクッション取付部43の第1凹部43aと第2凹部43bとに対応した位置に、それぞれ第1突部57と第2突部58とが設けられている。第1突部57は、第1凹部43aに対応した位置に設けられ、便蓋クッション部材50を便蓋40に組付けるときに、第1凹部43aに係合する。一方、第2突部58は、第2凹部43bに対応した位置に設けられ、便蓋クッション部材50を便蓋40に組付けるときに、第2凹部43bに係合する。
これにより、クッション取付部43には、左右方向の内側に第1の接触部51が位置し、左右方向の外側に第2の接触部52が位置するように取付けることができる。すなわち、便蓋40のクッション取付部43の第1,第2凹部43a,43bと、便蓋クッション部材50の第1,第2突部57,58とは、便蓋クッション部材50を便蓋40に組付けるときに、誤組付けを抑制する誤組み付け抑制部となっている。
本実施形態による便座装置10は、上述の如き構成を有するもので、次に便座30と便蓋40とが両開状態または両閉状態となっているときに、便蓋40に設けられた便蓋クッション部材50と便座30との接触状態について説明する。
図1、図3に示すように、便座30と便蓋40とが開いた両開状態では、便蓋40からの突出量が大きい第1の接触部51が便座30の表面30cと接触し、便蓋40からの突出量が小さい第1の非接触部53は便座30に接触しない。また、第2の接触部52および第2の非接触部54は、便座30の外縁部30aよりも外側に位置しているので、便座30には接触しない。これにより、便座30と便蓋40との両開状態では、便蓋クッション部材50の第1の接触部51と便座30の表面30cとが接触となっている。
一方、図4、図5に示すように、便座30と便蓋40とが閉じた両閉状態では、便蓋40からの突出量が大きい第2の接触部52が便座30の表面30cと接触し、便蓋40からの突出量が小さい第1の非接触部53は便座30に接触しない。また、第1の接触部51と第2の非接触部54とは、便座30の開口部30bよりも内側に位置しているので、便座30には接触しない。これにより、便座30と便蓋40との両閉状態では、便蓋クッション部材50の第2の接触部52と便座30の表面30cとが接触となっている。
これにより、両開状態と両閉状態のいずれの状態においても、便座30と便蓋40が強く押し付けられた場合に、便蓋クッション部材50と便座30とが当たる面積を小さくできるため、便座30の広範囲に接触跡が残ることを抑制できる。また、便蓋40からの突出量の大きい第1の接触部51と第2の接触部52とにより、便蓋クッション部材50を全体的に低く形成した場合であっても、両開状態および両閉状態のいずれの状態でも便蓋40と便座30とが直接当接することを抑制できる。
また、第1の接触部51および前記第2の接触部52は、第1の非接触部53よりも面積が小さく形成されている。これにより、便座30と便蓋40が強く押し付けられた場合であっても、便蓋クッション部材50と便座30とが当たる面積をより小さくできるため、便座30の広範囲に接触跡が残ることを抑制できる。
第1の接触部51および第2の接触部52は、それぞれ便蓋クッション部材50における周縁部50cに設けられている。この場合、第1,第2の接触部51,52よりも外側に非接触部を設けても、便座30との接触状態および接触跡の面積についての効果は変わらない。そこで、第1、第2の接触部51,52を便蓋クッション部材50の周縁部50cに設けることで、便蓋クッション部材50の便座30に対向する露出面の面積を最小化して、便蓋クッション部材50を可及的に小型化させることができる。
また、第1の接触部51と第2の接触部52とは、フラット面で形成されている。これにより、便座30や便蓋40のガタツキにより接触位置が多少ずれても、確実に第1、第2の接触部51、52と便座30の表面30cとを接触させることができる。すなわち、フラット面の範囲内で、便座30と便蓋40とのズレを許容させることができる。
また、第1の接触部51と第2の接触部52との間には、第1の接触部51および第2の接触部52と同一の突出量となるように形成された第2の非接触部54が設けられている。これにより、第1の接触部51と第2の接触部52とが局所的に突出していないので、デザイン性や清掃性を向上させることができる。
また、第1の非接触部53は、第1の接触部51、第2の接触部52、および第2の非接触部54から離れるに従って突出量が徐々に小さくなるように傾斜状に形成されている。これにより、第1、第2の接触部51,52と第1の非接触部53とに段差がないので、便蓋クッション部材50の全体が滑らかとなり、デザイン性や清掃性を向上させることができる。
また、便蓋40と便蓋クッション部材50とには、便蓋クッション部材50を便蓋40に組付けるときに、誤組付けを抑制する誤組付抑制部が設けられている。この誤組付抑制部は、便蓋40に設けられたクッション取付部43の第1凹部43aとこの第1凹部43aに対応する便蓋クッション部材50の第1突部57およびクッション取付部43の第2凹部43bとこの第2凹部43bに対応する便蓋クッション部材50の第2突部58を含んで構成されている。
これにより、便蓋クッション部材50をクッション取付部43に取付けたときには、必然的に便蓋40の下端側で左右方向の内側に第1の接触部51が位置し、便蓋40の上端側で左右方向の外側に第2の接触部52が位置することになる。従って、便蓋クッション部材50の向きを間違えることなく、便蓋クッション部材50を便蓋40に組付けることができるので、組付作業の作業性を向上することができる。
なお、上述した実施形態では、第2の非接触部54が第1の接触部51と第2の接触部52と同一平面となっている場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば第2の接触部は、第1の接触部51と第2の接触部52とよりも突出量が小さく形成されていてもよい。
また、上述した実施形態では、クッション取付部43の第1凹部43a、第2凹部43bと便蓋クッション部材50の第1突部57、第2突部58とにより誤組付抑制部を構成した場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えばクッション取付部43と便蓋クッション部材50とに便蓋クッション部材50の取付け向きを示す目印を設けてもよい。
また、上述した実施形態では、2個の便蓋クッション部材50を便蓋40に設けた場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば便蓋40の左右方向の中央部に便蓋クッション部材を1個設けてもよい。また、便蓋40に3個以上の便蓋クッション部材を設けてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、便座装置10が備える各要素の形状、寸法、材質、配置などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、前述した実施形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
1 トイレ装置、 2 便器、 2a ボウル部、 2b 上面、 10 便座装置、 20 本体部、 21 便座取付部、 22 便蓋取付部、 30 便座、 30a 外縁部、 30b 開口部、 30c 表面、 30d 裏面、 31 便座回動部、 32 便座クッション部材、 40 便蓋、 41 蓋部、 41a 裏面、 42 便蓋回動部、 43 クッション取付部、 43a 第1凹部、 43b 第2凹部、 50 便蓋クッション部材、 50a 緩衝部、 50b 係合部、 50c 周縁部、 51 第1の接触部、 52 第2の接触部、 53 第1の非接触部、 53a 上側非接触部位、 53b 下側非接触部位、 54 第2の非接触部、 55 上角部、 56 下角部、 57 第1突部、 58 第2突部

Claims (7)

  1. 便器の上に設置される本体部と、
    前記本体部に回転可能に軸支された便座と、
    前記本体部に回転可能に軸支された便蓋と、
    前記便蓋の裏面に突出して設けられた便蓋クッション部材と、を備え、
    前記便蓋クッション部材は、
    前記便座と前記便蓋との両方を開いた両開状態で、前記便座の表面と接触する第1の接触部と、
    前記第1の接触部とは離間した位置に設けられ、前記便座および前記便蓋の両方を閉じた両閉状態で、前記便座の表面と接触する第2の接触部と、
    前記両開状態および前記両閉状態のいずれの状態においても前記便座の表面と接触しない第1の非接触部と、
    を有しており、
    前記第1の接触部および前記第2の接触部は、前記第1の非接触部よりも前記便蓋の裏面から突出していることを特徴とする便座装置。
  2. 前記第1の接触部および前記第2の接触部は、前記第1の非接触部よりも面積が小さく形成されていることを特徴とする請求項1に記載の便座装置。
  3. 前記第1の接触部および前記第2の接触部は、それぞれ前記便蓋クッション部材における周縁部に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の便座装置。
  4. 前記第1の接触部および前記第2の接触部は、フラット面で形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の便座装置。
  5. 前記第1の接触部と前記第2の接触部との間には、前記第1の接触部および前記第2の接触部と同一の突出量となるように形成された第2の非接触部が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の便座装置。
  6. 前記第1の非接触部は、前記第1の接触部、前記第2の接触部、および前記第2の非接触部から離れるに従って突出量が徐々に小さくなるように傾斜状に形成されていることを特徴とする請求項5に記載の便座装置。
  7. 前記便蓋と前記便蓋クッション部材とには、前記便蓋クッション部材を前記便蓋に組付けるときに誤組付けを抑制する誤組付抑制部が設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の便座装置。
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