JP2019129668A - モータおよびモータの製造方法 - Google Patents

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Tatsuya Yoshida
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Abstract

【課題】リード線を基板に接続する際の作業効率を向上できるモータ及びモータの製造方法を提供する。【解決手段】モータMTは、回転部1と、静止部3とを有する。回転部1は、一方向に延びる中心軸AXの回りに回転し、マグネット11を有する。静止部3は、マグネット11と径方向RDに対向するステータ31と、基板33と、リード線35とを有する。基板33は、ステータ31に固定され、径方向RDに拡がる。リード線35は、基板33に接続され、基板33からステータ31の外部に引き出される。基板33は、接続部333と、凹部331とを有する。接続部333には、リード線35の一端部35aが接続される。凹部331は、基板33の径方向RDの外縁33cから、径方向RD内側に向かって凹んでいる。凹部331は、リード線35のうちリード線35の一端部35aと異なる部分35bを保持可能である。【選択図】図4A

Description

本発明は、モータおよびモータの製造方法に関する。
従来のモータを備えた送風機の組立手順では、結束チューブで結束されたリード線を用意し、その一端を回路基板の接続用銅箔部分に半田付けする(例えば、特許文献1)。
特開2017−46476号公報
しかしながら、従来のモータでは、リード線を半田付けする際に、作業者自身はリード線を把持できないため、リード線を所望の位置で静止させておくことが困難な場合があり得る。従って、リード線を半田付けする際の作業効率が低下する可能性がある。つまり、リード線を基板に接続する際の作業効率が低下する可能性がある。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、リード線を基板に接続する際の作業効率を向上できるモータおよびモータの製造方法を提供することにある。
本発明の例示的なモータは、回転部と、静止部とを有する。回転部は、一方向に延びる中心軸の回りに回転し、マグネットを有する。静止部は、前記マグネットと径方向に対向するステータを有する。前記静止部は、基板と、リード線とを有する。基板は、前記ステータに固定され、径方向に拡がる。リード線は、前記基板に接続され、前記基板から前記ステータの外部に引き出される。前記基板は、接続部と、凹部とを有する。接続部には、前記リード線の一端部が接続される。凹部は、前記基板の径方向の外縁から、径方向内側に向かって凹んでいる。前記凹部は、前記リード線のうち前記リード線の前記一端部と異なる部分を保持可能である。
本発明の例示的なモータの製造方法において、前記モータは、マグネットを有する回転部と、前記マグネットと径方向に対向するステータを有する静止部とを有する。前記静止部は、基板と、リード線とを有する。前記基板は、前記基板の径方向の外縁から、径方向内側に向かって凹んでいる凹部を有する。前記製造方法は、前記リード線のうち前記リード線の一端部と異なる部分を前記凹部に保持する工程と、前記リード線の前記一端部を前記基板に半田によって接続する工程と、前記リード線の前記一端部と異なる前記部分を前記凹部から外す工程と、前記リード線を前記モータの外部に引き出す工程とを有する。
例示的な本発明によれば、リード線を基板に接続する際の作業効率を向上できるモータおよびモータの製造方法を提供できる。
図1は、本発明の実施形態に係るモータを示す断面図である。 図2は、本実施形態に係るモータの基板及びリード線を拡大して示す側面図である。 図3は、本実施形態に係るモータの基板を示す平面図である。 図4Aは、本実施形態に係るモータの基板の凹部に保持されたリード線を示す平面図である。 図4Bは、本実施形態に係るモータの基板の凹部に保持されたリード線を示す側面図である。 図5Aは、本実施形態に係るモータの基板の凹部を示す平面図である。 図5Bは、本実施形態に係るモータの基板の凹部を示す平面図である。 図6Aは、本実施形態に係るモータの製造方法の工程S1を示す平面図である。 図6Bは、本実施形態に係るモータの製造方法の工程S1を示す側面図である。 図7Aは、本実施形態に係るモータの製造方法の工程S2を示す平面図である。 図7Bは、本実施形態に係るモータの製造方法の工程S2を示す側面図である。 図8Aは、本実施形態に係るモータの製造方法の工程S3を示す平面図である。 図8Bは、本実施形態に係るモータの製造方法の工程S3を示す側面図である。 図9Aは、本実施形態に係るモータの製造方法の工程S4を示す平面図である。 図9Bは、本実施形態に係るモータの製造方法の工程S4を示す側面図である。 図10Aは、本実施形態に係るモータの製造方法の工程S5を示す平面図である。 図10Bは、本実施形態に係るモータの製造方法の工程S5を示す側面図である。 図11は、本発明の実施形態の第1変形例に係るモータの基板の凹部を示す平面図である。 図12は、本発明の実施形態の第2変形例に係るモータの基板の凹部を示す平面図である。 図13は、本発明の実施形態の第3変形例に係るモータの基板の凹部を示す平面図である。
以下、本発明の例示的な実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一または相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
本明細書では、便宜上、モータの中心軸AX(図1参照)の方向を上下方向として説明する場合がある。図中、理解の容易のため、三次元直交座標系のX軸、Y軸、及びZ軸を適宜記載している。Z軸の正方向は上方向を示し、Z軸の負方向は下方向を示す。ただし、上下方向、上方向、及び下方向は、説明の便宜上定めるものであり、鉛直方向に一致する必要はない。また、あくまで説明の便宜のために上下方向を定義したに過ぎず、本発明に係るモータの使用時及び組立時の向きを限定しない。さらに、図1に示すように、モータの中心軸AXと平行な方向を単に「軸方向AD」と記載し、モータの中心軸AXを中心とする径方向及び周方向を単に「径方向RD」及び「周方向CD」と記載する。また、「平面視」は、軸方向ADから対象物を見ることを示す。なお、本明細書において「平行な方向」は、略平行な方向も含む。
図1〜図9を参照して、本発明の実施形態に係るモータMTを説明する。まず、図1を参照して、モータMTを説明する。図1は、モータMTを示す斜視図である。図1に示すように、モータMTは、回転部1と、静止部3とを有する。
回転部1は、一方向に延びる中心軸AXの回りに回転する。具体的には、回転部1は、上下方向に延びる中心軸AXの回りに回転する。回転部1は、いわゆる、ロータである。回転部1はマグネット11を有する。マグネット11は、例えば、永久磁石である。例えば、回転部1は、略円環状の単数のマグネット11を有していてもよいし、周方向CDに配列された複数のマグネット11を有していてもよい。
更に具体的には、回転部1は、中心軸AXを中心として配置される。回転部1は、静止部3に対して径方向RD内側に配置される。つまり、モータMTは、インナーロータ型のモータである。また、回転部1は、ロータヨーク13と、回転軸15とをさらに有する。ロータヨーク13は、例えば、電磁鋼板が軸方向ADに積層した積層鋼板によって構成される。ロータヨーク13の径方向RD外面には、マグネット11が固定される。従って、本実施形態では、モータMTは、いわゆる、SPM(Surface Permanent Magnet)モータである。なお、マグネット11は、ロータヨーク13の内部に埋め込まれていてもよい。つまり、モータMTは、いわゆる、IPM(Interior Permanent Magnet)モータであってもよい。回転軸15は、中心軸AXを中心として配置される。回転軸15は略円柱状である。回転軸15はロータヨーク13に固定される。従って、回転軸15は、中心軸AX回りに、ロータヨーク13及びマグネット11とともに回転する。
静止部3は、マグネット11と径方向RDに対向するステータ31を有する。ステータ31は、中心軸AXを中心として配置される。具体的には、ステータ31は、ステータコア311と、複数のインシュレータ313と、複数のコイル315とを有する。
インシュレータ313はステータコア311に固定される。インシュレータ313は絶縁体によって構成される。コイル315は、インシュレータ313を介してステータコア311に固定される。インシュレータ313は、ステータコア311とコイル315とを電気的に絶縁する。ステータコア311は、例えば、電磁鋼板が軸方向ADに積層した積層鋼板によって構成される。
ステータコア311は、コアバック311aと、複数のティース311bとを有する。コアバック311aは、中心軸AXを中心とする略円環状である。複数のティース311bは、周方向CDに沿って等間隔で配置される。複数のティース311bの各々は、コアバック311aから、径方向RD外側に向けて延びている。複数のティース311bには、それぞれ、複数のインシュレータ313が固定される。そして、複数のコイル315は、それぞれ、複数のインシュレータ313を介して複数のティース311bに導線を巻き回すことによって構成される。
静止部3は、ケーシング5と、基板33と、少なくとも1本のリード線35とをさらに有する。本実施形態では、静止部3は、複数本のリード線35を有する。例えば、複数本のリード線35のうちの少なくとも1本のリード線35には、モータMTを駆動する駆動電流が流れる。例えば、複数本のリード線35のうちのいくつかのリード線35には、互いに位相の異なる駆動電流が流れる。また、リード線35には、回転部1の位置を検出する検出素子の駆動電流および検出結果を示す電流が流れてもよい。検出素子は、例えば、ホール現象を利用して磁界強度を検出するホール素子である。
基板33は略平板状である。基板33は、軸方向ADに対して略直交する。例えば、基板33は、配線の印刷されたプリント基板であり、各種電子部品を有する。配線及び電子部品は、基板33の第1面33a及び第2面33bのうちの一方又は双方に配置される。第1面33a及び第2面33bは、互いに軸方向ADに対向し、軸方向ADに対して略直交する。本実施形態では、第1面33aは軸方向AD上方を向いている。第2面33bは軸方向AD下方を向いている。
基板33はステータ31に固定される。具体的には、基板33は、インシュレータ313上に配置され、インシュレータ313に固定される。本実施形態では、基板33は、インシュレータ313の軸方向ADの上端に配置され、インシュレータ313の軸方向ADの上端に固定される。例えば、基板33は、スナップフィットによって、インシュレータ313に固定される。例えば、基板33は、インシュレータ313から軸方向ADに突出するピンによって、インシュレータ313に固定される。この場合は、ピンと基板33の孔とが嵌め合わされることで、基板33がインシュレータ313に固定される。例えば、基板33は、スナップフィット及びピンの双方によって、インシュレータ313に固定される。
リード線35は基板33に接続される。具体的には、リード線35は基板33に電気的に接続される。リード線35は、基板33からステータ31の外部に引き出される。本実施形態では、リード線35は、基板33からモータMTの外部に引き出される。具体的には、リード線35は、引出方向D1に向かって、基板33からモータMTの外部に引き出される。引出方向D1は、径方向RDに略平行であり、径方向RD外側を向いている。
静止部3は、リード線保持部材37をさらに有していてもよい。リード線保持部材37はリード線35を保持する。リード線保持部材37は、いわゆる、ブッシングである。リード線保持部材37は絶縁体によって構成される。本実施形態では、リード線35は、リード線保持部材37を介して、基板33からモータMTの外部に引き出される。
ケーシング5は、ステータ31と基板33とリード線35とリード線保持部材37とを保持する。本実施形態では、ケーシング5は、ステータ31の一部、基板33、リード線35の一部、及びリード線保持部材37の一部を覆ってインサート成形することによって、ステータ31の一部、基板33、リード線35の一部、及びリード線保持部材37の一部と一体化して形成される。ケーシング5は、例えば、熱硬化性の不飽和ポリエステル樹脂によって構成される。
次に、図2及び図3を参照して、基板33及びリード線35を説明する。図2は、基板33及びリード線35を拡大して示す側面図である。図3は、基板33を示す平面図である。図3では、基板33を下方から見ている。また、図3では、図面の簡略化のためリード線35を省略している。
図2及び図3に示すように、基板33は径方向RDに拡がる。基板33は、少なくとも1つの接続部333を有する。本実施形態では、基板33は複数の接続部333を有する。接続部333には、リード線35の一端部35aが接続される。具体的には、接続部333には、リード線35の一端部35aが電気的に接続される。
接続部333は、スルーホールTHと、導電性部材LDとを有する。スルーホールTHは、基板33の第1面33aから第2面33bまで、軸方向ADに基板33を貫通する。なお、スルーホールTHが貫通孔である限りにおいては、スルーホールTHの形状は特に限定されない。
導電性部材LDは、スルーホールTHの周縁に沿って基板33上に配置される。本実施形態では、導電性部材LDは、スルーホールTHの周縁に沿って基板33の第2面33b上に配置される。導電性部材LDは、スルーホールTHの周縁の全周に沿って配置されていてもよいし、スルーホールTHの周縁の一部に沿って配置されていてもよい。導電性部材LDは、例えば、略環状である。なお、導電性部材LDが導電性を有する限りにおいては、導電性部材LDの形状は特に限定されない。導電性部材LDは、例えば、銅箔によって構成される。導電性部材LDは、例えば、ランドである。
そして、リード線35の一端部35aが、基板33の第1面33aからスルーホールTHを通り、第2面33bから突き出る。リード線35の一端部35aは、半田SLによって導電性部材LDに接続される。具体的には、リード線35の一端部35aは、半田SLによって導電性部材LDに電気的に接続される。
リード線35は、導線351と、被覆353とを有する。導線351の一端部35aは、リード線35の一端部35aである。導線351は、導線351の一端部35aと他端部とを除いて、被覆353によって覆われている。被覆353は、絶縁体によって構成される。導線351の一端部35aと他端部とは、被覆353から露出している。そして、導線351の一端部35aは、半田SLによって導電性部材LDと接続される。
次に、図3を参照して、基板33の詳細を説明する。図3に示すように、基板33は、中心軸AXよりも径方向RD外側に配置される。基板33は、少なくとも1つの凹部331をさらに有する。本実施形態では、基板33は、複数の凹部331を有する。複数の凹部331と、複数の接続部333とは、一対一に対応して配置される。
凹部331は、基板33の径方向RDの外縁33cから、径方向RD内側に向かって凹んでいる。本実施形態では、凹部331は、基板33の外縁33cから、径方向RD内側に向かって切り欠かれた切欠部である。凹部331は、基板33をステータ31に固定する際に位置決めするために基板33に形成される切欠部と異なる。具体的には、凹部331は、基板33をインシュレータ313に固定する際に位置決めするために基板33に形成される切欠部と異なる。基板33の外縁33cは、中心軸AXに対してモータMTの外部を向いている。一方、基板33の径方向RDの内縁33dは、中心軸AXの側に面している。従って、基板33の外縁33cは、基板33の周縁のうち内縁33dを除く部分である。
なお、本実施形態では、基板33は平面視において略台形状である。ただし、基板33が凹部331及び接続部333を有する限りにおいては、基板33の形状は特に限定されない。例えば、基板33は、平面視において、中心軸AXを囲んでいなくてもよいし、中心軸AXを囲んでいてもよい。基板33が中心軸AXを囲む場合は、基板33は、略環状である。
次に、図4A〜図5Bを参照して、基板33の凹部331を説明する。図4Aは、基板33の凹部331に保持されたリード線35を示す平面図である。図4Bは、基板33の凹部331に保持されたリード線35を示す側面図である。なお、図4A及び図4Bでは、モータMTに組み込まれる前の基板33及びリード線35を示している。また、リード線35の一端部35aが半田SLによって接続部333に接続される前の状態が示される。さらに、基板33の第2面33bが上方向を向くように、基板33が設置されている。
図4A及び図4Bに示すように、凹部331は、リード線35のうちリード線35の一端部35aと異なる部分35bを保持可能である。従って、リード線35の一端部35aを基板33に接続する作業の際に、リード線35を凹部331によって保持させることが可能である。つまり、凹部331によってリード線35を基板33に仮固定することが可能である。従って、作業者は、リード線35の一端部35aを基板33に接続する作業を行い易い。その結果、本実施形態によれば、リード線35を基板33に接続する際の作業効率を向上できる。また、リード線35を基板33に接続する際に、リード線35を保持する治具を使用しなくてもよいため、モータMTを製造する際の設備を簡素にすることができ、製造コストを低減できる。
以下のリード線35の説明において、「異なる部分35b」を「保持対象部分35b」と記載する場合がある。保持対象部分35bの位置は、リード線35のうち一端部35a及び他端部を除く位置であれば、特に限定されない。例えば、保持対象部分35bは、リード線35の一端部35aの先端から、リード線35に沿った所定距離LPだけ離れた位置に位置する。作業者は、作業のし易さを考慮して、所定距離LPを所望の長さに設定できる。つまり、作業者は、リード線35の所望の位置で、保持対象部分35bを凹部331に保持させることができる。
また、本実施形態によれば、図4Aに示すように、凹部331の径方向RDの長さL1は、リード線35の外径MD以上である。従って、本実施形態によれば、リード線35を基板33に接続する作業の際に、長さL1が外径MDよりも短い場合と比較して、リード線35が凹部331から抜けることを抑制できる。本実施形態では、リード線35は、断面視において略円形状である。
なお、凹部331の周方向CDの最小幅は、リード線35の直径MDよりも小さくてもよいし、直径MDと略同一であってもよいし、直径MDよりも大きくてもよい。
図5A及び図5Bは、基板33の凹部331を示す平面図である。図5A及び図5Bでは、モータMTに組み込まれた基板33(図1)の一部だけを下方から見ている。
図5Aに示すように、凹部331は、接続部333と径方向RDに対向する。そして、凹部331は、接続部333に向かって延びる。凹部331は、接続部333に対して間隔をあけて配置される。なお、凹部331が、スルーホールTHに到達しない限りにおいては、凹部331が接続部333に接触していてもよい。例えば、凹部331が導電性部材LDに接触していてもよい。
凹部331は、リード線35が基板33から引き出される方向D1と異なる方向D2に向かって凹んでいることが好ましい。従って、好ましい本実施形態によれば、リード線35を基板33に接続する作業を完了して、凹部331に保持されたリード線35を凹部331から外した後に、リード線35をモータMTの外部に向かって引き出し易い。
本実施形態では、方向D2は方向D1の反対方向である。方向D2は、径方向RDに略平行であり、径方向RD内側を向いている。「リード線35が基板33から引き出される方向D1」とは、図1を参照して説明した「引出方向D1」のことである。
凹部331は、径方向RD外側に向かって開いている開口331aを有する。そして、接続部333と開口331aとの最短距離L2は、接続部333と基板33の外縁33cとの最短距離L3より短いことが好ましい。従って、好ましい本実施形態によれば、最短距離L2が最短距離L3よりも長い場合と比較して、所定距離LP(図4B)の取り得る最短長さを小さくできる。その結果、リード線35を基板33に接続する作業においてリード線35を凹部331に保持させる際に、所定距離LPを広い範囲にわたって容易に調整できる。つまり、リード線35の撓みの程度を広い範囲で容易に調整できる。例えば、リード線35の外径MD及び材質に応じて、リード線35の撓みの程度を容易に調整できる。
凹部331の周方向CDの幅は、開口331aから径方向RD内側に向かって小さくなっていることが好ましい。従って、好ましい本実施形態によれば、リード線35の外径MDにバラツキがある場合であっても、リード線35を基板33に接続する作業の際に、凹部331は、リード線35の外径MDに応じてリード線35を保持することが可能である。具体的には、リード線35の外径MDに応じて、凹部331においてリード線35を保持する位置が異なる。従って、例えば、リード線35の外径MDが小さいときは、リード線35は、凹部331の径方向RD内側の奥まで挿入されて、凹部331に保持される。例えば、リード線35の外径MDが大きいときは、リード線35は、凹部331の径方向RD内側の奥まで挿入されずに、凹部331において開口331aの側で保持される。
図5Bに示すように、凹部331の形状は、軸方向AD(図1)と開口331aとの双方に垂直な対称軸LN1に対して線対称であることが好ましい。従って、好ましい本実施形態によれば、リード線35を基板33に接続する作業の際に、凹部331の形状が線対称でない場合と比較して、リード線35が、基板33の第1面33a及び第2面33bに直交する方向に対して凹部331内で傾くことを抑制できる。その結果、作業者は、リード線35の一端部35aを基板33に接続する作業を更に行い易く、リード線35を基板33に接続する際の作業効率を更に向上できる。
具体的には、基板33は、凹部331を構成する第1縁部331bと第2縁部331cと第3縁部331dとを有する。第3縁部331dは、開口331aに対して、接続部333の側に位置する。対称軸LN1は、第3縁部331dを二等分する。第1縁部331bと第2縁部331cとは、周方向CDに対向し、リード線35を保持可能である。第1縁部331bは、第3縁部331dの周方向CDの一方端から径方向RD外側に延びる。第2縁部331cは、第3縁部331dの周方向CDの他方端から径方向RD外側に延びる。
次に、図6A〜図10Bを参照して、モータMTの製造方法を説明する。図6Aは、モータMTの製造方法の工程S1を示す平面図である。図6Bは、モータMTの製造方法の工程S1を示す側面図である。図7Aは、モータMTの製造方法の工程S2を示す平面図である。図7Bは、モータMTの製造方法の工程S2を示す側面図である。図8Aは、モータMTの製造方法の工程S3を示す平面図である。図8Bは、モータMTの製造方法の工程S3を示す側面図である。図9Aは、モータMTの製造方法の工程S4を示す平面図である。図9Bは、モータMTの製造方法の工程S4を示す側面図である。図10Aは、モータMTの製造方法の工程S5を示す平面図である。図10Bは、モータMTの製造方法の工程S5を示す側面図である。
図6A〜図9Bでは、モータMTに組み込まれる前の基板33が示される。そして、基板33の第2面33bが上方を向くように、基板33が設置されている。また、図10A及び図10Bでは、モータMTに組み込まれた後の基板33が示される。そして、基板33の第2面33bが上方を向くようにモータMTが設置されている。
図6A〜図10Bに示すように、モータMTの製造方法は、工程S1と、工程S2と、工程S3と、工程S4、工程S5とを有する。
図6A及び図6Bに示すように、工程S1において、リード線35の一端部35aが、基板33の第1面33aの側から第2面33bの側に向かってスルーホールTHを貫通する。その結果、リード線35の一端部35aが、第2面33b及び導電性部材LDから上方に突き出る。
図7A及び図7Bに示すように、工程S2において、リード線35のうちリード線35の一端部35aと異なる部分35bを凹部331に保持する。
図8A及び図8Bに示すように、工程S3において、リード線35の一端部35aを基板33に半田SLによって接続する。具体的には、リード線35の一端部35aを基板33の接続部333に半田SLによって接続する。更に具体的には、リード線35の一端部35aを基板33の導電性部材LDに半田SLによって接続する。
図9A及び図9Bに示すように、工程S4において、リード線35の一端部35aと異なる部分35bを凹部331から外す。
図10A及び図10Bに示すように、工程S5において、リード線35をモータMTの外部に引き出す。なお、基板33の第2面33bが下方を向くようにモータMTを設置してもよい。
以上、図6A〜図10Bを参照して説明したように、モータMTの製造方法では、工程S2において、リード線35を凹部331に保持して、リード線35を基板33に仮固定する。従って、工程S3において、作業者は、リード線35の一端部35aを半田SLによって基板33に接続する作業を行い易い。その結果、本実施形態によれば、リード線35を基板33に接続する際の作業効率を向上できる。
(第1変形例)
図11を参照して、本発明の実施形態の第1変形例を説明する。第1変形例に係るモータMTの凹部331Pが線対称でない点で、第1変形例は図1〜図10Bを参照して説明した本実施形態と主に異なる。以下、第1変形例が本実施形態と異なる点を主に説明する。
図11は、第1変形例に係るモータMTの基板33の凹部331Pを示す平面図である。図11では、モータMTに組み込まれた基板33(図1)の一部だけを下方から見ている。図11に示すように、基板33は凹部331Pを有する。凹部331Pの周方向CDの幅は、本実施形態と同様に、開口331aから径方向RD内側に向かって小さくなっている。ただし、凹部331Pの形状は、軸方向AD(図1)と開口331aとに垂直な線分LN2に対して非対称である。
具体的には、線分LN2は、第3縁部331dを二等分する。そして、凹部331Pの形状は、線分LN2に対して非対称である。従って、周方向CDに対する第2縁部331cの傾斜は、周方向CDに対する第1縁部331bの傾斜よりも緩やかである。その結果、第1変形例によれば、リード線35の保持対象部分35b(図4)が、第2縁部331cによって第3縁部331dに向かって案内されて、保持対象部分35bを凹部331Pに容易に配置できる。
(第2変形例)
図12を参照して、本発明の実施形態の第2変形例を説明する。第2変形例に係るモータMTの凹部331Qの周方向CDの幅が段階的に変化する点で、第2変形例は図1〜図10Bを参照して説明した本実施形態と主に異なる。以下、第2変形例が本実施形態と異なる点を主に説明する。
図12は、第2変形例に係るモータMTの基板33の凹部331Qを示す平面図である。図12では、モータMTに組み込まれた基板33(図1)の一部だけを下方から見ている。図12に示すように、基板33は凹部331Qを有する。
凹部331Qの周方向CDの幅は、開口331aから径方向RD内側に向かって段階的に小さくなっている。従って、第2変形例によれば、リード線35の外径MD(図4)にバラツキがある場合であっても、リード線35を基板33に接続する作業の際に、凹部331Qは、リード線35の外径MDに応じてリード線35を保持することが可能である。具体的には、リード線35の外径MDに応じて、凹部331Qにおいてリード線35を保持する位置が段階的に異なる。従って、例えば、リード線35の外径MDが小さいときは、リード線35は、凹部331Qの径方向RD内側の奥まで挿入されて、凹部331Qに保持される。例えば、リード線35の外径MDが大きいときは、リード線35は、凹部331Qの径方向RD内側の奥まで挿入されずに、凹部331Qにおいて開口331aの側で保持される。
更に具体的には、第1縁部331bが、開口331aの周方向CDの一端から第3縁部331dに向かって階段状に構成されている。加えて、第2縁部331cが、開口331aの周方向CDの他端から第3縁部331dに向かって階段状に構成されている。そして、第3縁部331dの周方向CDの幅は、開口331aの周方向CDの幅よりも小さい。その結果、凹部331Qの周方向CDの幅が、開口331aから径方向RD内側に向かって段階的に小さくなる。
(第3変形例)
図13を参照して、本発明の実施形態の第3変形例を説明する。第3変形例に係るモータMTの凹部331Rの径方向RDの長さL1が短い点で、第3変形例は図1〜図10Bを参照して説明した本実施形態と主に異なる。以下、第3変形例が本実施形態と異なる点を主に説明する。
図13は、第3変形例に係るモータMTの基板33の凹部331Rを示す平面図である。図13では、モータMTに組み込まれた基板33(図1)の一部だけを下方から見ている。また、図13では、説明の便宜上、リード線35を図示している。
図13に示すように、基板33は凹部331Rを有する。凹部331Rの径方向RDの長さL1は、リード線35の外径MDよりも短い。従って、長さL1が外径MDよりも長い場合と比較して、凹部331Rを小さく形成できる。その結果、第3変形例によれば、長さL1が外径MDよりも長い場合と比較して、基板33における電子部品及び配線の配置が、凹部331Rによって制限されることを抑制できる。
また、凹部331Rの周方向CDの幅Wは、径方向RDにおいて略一定である。なお、図1〜図10Bを参照して説明した本実施形態において、凹部331の周方向CDの幅Wが、径方向RDにおいて略一定であってもよい。また、本実施形態、第1変形例、及び第3変形例において、凹部331、凹部331P、及び凹部331Qの径方向RDの長さL1が、リード線35の外径MDよりも短くてもよい。
以上、図面(図1〜図13)を参照しながら本発明の実施形態(変形例を含む。)について説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。また、上記の実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明の形成が可能である。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数、間隔等は、図面作成の都合上から実際とは異なる場合もある。また、上記の実施形態で示す各構成要素の材質、形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。さらに、本実施形態及び第1変形例〜第3変形例の特徴を適宜組み合わせてもよい。
図1〜図13を参照して説明した本実施形態(変形例を含む。)では、接続部333は、スルーホールTHと、導電性部材LDとを有していた。ただし、接続部333は、スルーホールTHを有することなく、導電性部材LDを有していてもよい。
また、本実施形態(変形例を含む。)では、リード線35の一端部35aは、導線351の一端部35aであった。ただし、リード線35の一端部35aは、導線351の一端部35aに接続された端子であってもよい。端子は、導電性の金属によって構成される。
本発明は、例えば、モータ及びモータの製造方法に利用できる。
1 回転部
3 静止部
11 マグネット
31 ステータ
33 基板
35 リード線
331、331P、331Q、331R 凹部
333 接続部
MT モータ
AX 中心軸
AD 軸方向
RD 径方向
CD 周方向

Claims (9)

  1. 一方向に延びる中心軸の回りに回転し、マグネットを有する回転部と、
    前記マグネットと径方向に対向するステータを有する静止部と
    を有し、
    前記静止部は、
    前記ステータに固定され、径方向に拡がる基板と、
    前記基板に接続され、前記基板から前記ステータの外部に引き出されるリード線と
    を有し、
    前記基板は、
    前記リード線の一端部が接続される接続部と、
    前記基板の径方向の外縁から、径方向内側に向かって凹んでいる凹部と
    を有し、
    前記凹部は、前記リード線のうち前記リード線の前記一端部と異なる部分を保持可能である、モータ。
  2. 前記凹部は、前記リード線が前記基板から引き出される方向と異なる方向に向かって凹んでいる、請求項1に記載のモータ。
  3. 前記凹部は、径方向外側に向かって開いている開口を有し、
    前記接続部と前記開口との最短距離は、前記接続部と前記基板の前記外縁との最短距離より短い、請求項1又は請求項2に記載のモータ。
  4. 前記凹部は、径方向外側に向かって開いている開口を有し、
    前記凹部の周方向の幅は、前記開口から径方向内側に向かって小さくなっている、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のモータ。
  5. 前記凹部の周方向の幅は、前記開口から径方向内側に向かって段階的に小さくなっている、請求項4に記載のモータ。
  6. 前記凹部は、径方向外側に向かって開いている開口を有し、
    前記凹部の形状は、軸方向と前記開口との双方に垂直な対称軸に対して線対称である、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のモータ。
  7. 前記凹部の径方向の長さは、前記リード線の外径以上である、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のモータ。
  8. 前記凹部の径方向の長さは、前記リード線の外径よりも短い、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のモータ。
  9. モータの製造方法であって、
    前記モータは、マグネットを有する回転部と、前記マグネットと径方向に対向するステータを有する静止部とを有し、
    前記静止部は、基板と、リード線とを有し、
    前記基板は、前記基板の径方向の外縁から、径方向内側に向かって凹んでいる凹部を有し、
    前記製造方法は、
    前記リード線のうち前記リード線の一端部と異なる部分を前記凹部に保持する工程と、
    前記リード線の前記一端部を前記基板に半田によって接続する工程と、
    前記リード線の前記一端部と異なる前記部分を前記凹部から外す工程と、
    前記リード線を前記モータの外部に引き出す工程と
    を有する、モータの製造方法。
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