JP2019129288A - リアクトルの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】リアクトルの樹脂モールド部の成形不良を抑制し得る技術を提供する。【解決手段】本明細書で開示するリアクトル2の製造方法では、2本の腕部7a、8aの表面を覆う内側モールド部10を成形する一次樹脂モールド成形工程と、内側モールド部10で覆われた腕部7a、8aを第1巻回部4及び第2巻回部5に挿通した後、コア6とコアパーツ7、8を覆う外側モールド部20を成形する二次モールド成形工程と、を含んでいる。外側モールド部20は、金型内に射出圧100MPa−150MPaで射出される溶融樹脂のメルトフローレート(315℃、荷重2000g)が13.5g/10分−15.0g/10分であると共に、金型内における樹脂の厚さTa−Tiは、1.6mm以上である。これにより、外側モールド部20におけるショートショットやバリの発生を抑制できる。【選択図】図3
Description
本明細書が開示する技術は、リアクトルの製造方法に関する。
特許文献1にリアクトルの製造方法が開示されている。この製造方法では、U字形状の一対のコア部材を覆う一次樹脂モールド(内側樹脂モールド部)を成形する一次成形工程と、一次樹脂モールドで覆われた一対のコア部材をコイルに挿通し環状に連結すると共にコイルを固定するためにこれらを覆う二次樹脂モールド(外側樹脂モールド部)を成形する二次成形工程とを含んでいる。
コア部材は、U字形状やコの字形状などの比較的単純な形状を有するため、一次成形工程で用いられる金型は簡素な構成になり易い。これに対して、コア部材に組み付けられるコイルやコイルを保持する部材などは、コア部材に比べて複雑な形状を有し、また体格もコア部材よりも大きい。そのため、二次成形工程で用いられる金型は、一次成形工程の金型よりもキャビティが単純な形状になり難く、しかも大型になり易い。
このように二次成形工程においては、大型で複雑なキャビティ形状を有する金型を用いる場合がある。そのため、外側樹脂モールド部を射出成形する際においては、キャビティの細部に溶融樹脂が充填される前に金型に熱を奪われて途中で樹脂が固化してしまうことがある。つまり、ショートショットが発生し得る。ショートショットは、一般的には、射出圧を高くしたり溶融樹脂の粘度を低くしたりすることにより解決し得るとされている。
しかし、射出圧を高めた場合には、キャビティの隙間の小さい部位がダメージを受け易くなるため、金型のメンテナンスの頻度も高くなり生産性が低下する虞がある。また溶融樹脂の粘度を低くした場合には、ショートショットと表裏一体の関係にあるバリが発生し易くなることから、これも生産性の低下を招く虞がある。本明細書は、リアクトルの樹脂モールド部の成形不良を抑制し得る技術を提供する。
本明細書が開示するリアクトルの製造方法は、2本の腕部の表面を覆う内側樹脂モールド部を射出成形する一次モールド成形工程と、内側樹脂モールド部で覆われた2本の腕部を一組のコイルに挿通した後、コア部材とコイルを覆う外側樹脂モールド部を射出成形する二次モールド成形工程と、を含んでいる。そして、外側樹脂モールド部は、金型内に射出圧100MPa以上150MPa以下で射出される樹脂(溶融樹脂)のメルトフローレート(315℃、荷重2000g)が13.5g/10分以上15.0g/10分以下であると共に、金型内における樹脂の厚さは、1.6mm以上である。
これにより、射出圧100MPa以上150MPa以下で射出される条件においては、外側樹脂モールド部の金型内における樹脂の厚さは、1.6mm以上であれば、比較的粘度が高い樹脂であっても、ショートショットを抑制することが可能になる。また、バリの発生も、メルトフローレート(315℃、荷重2000g)が13.5g/10分以上15.0g/10分以下よりも高い樹脂に比べて抑制することが可能になる。したがって、リアクトルの外側樹脂モールド部におけるショートショットやバリの発生が抑制されるため、樹脂モールド部の成形不良を抑制することができる。
本明細書が開示する技術の詳細、及び、さらなる改良は、発明の実施の形態で説明する。
図面を参照して実施例のリアクトルの製造方法を説明する。実施例の製造方法で製造されるリアクトル2は、例えば電気自動車の駆動系においてバッテリの電圧を昇圧する電圧コンバータに用いられる。電気自動車の走行用モータは数十キロワットを出力することが可能であり、バッテリから流れる電流は数十アンペアになる。リアクトル2には、そのような大電流が流れるため、内部抵抗の小さい平角線が巻き線として用いられる。
まず、リアクトル2の構成について図1−図4を参照しながら説明する。図1に、リアクトル2の斜視図を示す。図2に、リアクトル2を構成するコイルアセンブリ9の斜視図を示す。図3に、図1のIII−III線でカットした断面図を示す。尚、この断面は、Y軸方向に並んで位置するコイル3の第1巻回部4と第2巻回部5との隙間上方において、X軸方向に延びて下方に立ち下がるIII−III線を含む平面(XZ平面)でカットしたものである。図4に、図3のIV−IV線でカットした断面図を示す。以下、説明の便宜上、各図に表示した座標系のZ軸の正方向を「上」又は「上方」と称し、Z軸の負方向を「下」又は「下方」と称する。
リアクトル2は、主に、コイル3、コア6、内側モールド部10、外側モールド部20により構成されている。コア6は、一対のU字型のコアパーツ7、8に分割されており、それらの腕部7a、8aを対向させて環状の鉄心が形成されている。コアパーツ7、8は、例えば、磁性粉末を固めて製造される圧粉磁心や電磁鋼板を積層したものである。本実施例では、コアパーツ7、8は、腕部7a、8aの先端と下方に位置する下部7b、8bを除いて、夫々の周囲表面が内側モールド部10に覆われている。
内側モールド部10は、一端側パーツ10aと他端側パーツ10bに分割される樹脂パーツであり、例えば、PPS(ポリフェニレンサルファイド)を材料にして作られている。本実施例では、一端側パーツ10aがコア6のコアパーツ7を覆い、他端側パーツ10bがコアパーツ8を覆う。一端側パーツ10aと他端側パーツ10bは、コアパーツ7、8の腕部7a、8aが対向状態を保持可能な不図示の結合構造を備えている。
一端側パーツ10aは、コアカバー11、フランジ13及びコイルボビン16、17により構成されており、これらは一体に成形されている。コアカバー11は、コア6のコアパーツ7の2本の腕部7aを接続する基端部分を覆っている。フランジ13は、コア6の基端部分と2本の腕部7aの基端との接続部付近に形成されている。フランジ13は、コア6の長手方向(X軸方向)に直交する面(YZ平面)に拡がる鍔状に張り出すようにコアカバー11に連続して形成されている。コイルボビン16は、一方の腕部7aの周囲を覆うようにコア6の長手方向(X軸方向)にフランジ13から延びるように角筒状に形成されている。同様に、コイルボビン17も、他方の腕部7aの周囲を覆うようにコア6の長手方向(X軸方向)にフランジ13から延びるように角筒状に形成されている。
他端側パーツ10bは、コアカバー12、フランジ14及びコイルボビン18、19により構成されており、これらは一体に成形されている。コアカバー12は、コア6のコアパーツ8の2本の腕部8aを接続する基端部分を覆っている。フランジ14は、コア6の基端部分と2本の腕部8aの基端との接続部付近に形成されている。フランジ14は、コア6の長手方向(X軸方向)に直交する面(YZ平面)に拡がる鍔状に張り出すようにコアカバー12に連続して形成されている。コイルボビン18は、一方の腕部8aの周囲を覆うようにコア6の長手方向(X軸方向)にフランジ14から延びるように角筒状に形成されている。同様に、コイルボビン19も、他方の腕部8aの周囲を覆うようにコア6の長手方向(X軸方向)にフランジ14から延びるように角筒状に形成されている。
本明細書では、このように構成される内側モールド部10に覆われたコア6にコイル3を巻回したものをコイルアセンブリ9と称している。尚、本実施例のリアクトル2の製造方法では、コアパーツ7、8の夫々の表面がこのように樹脂に覆われて内側モールド部10が成形される工程のことを、一次モールド成形工程という。
コイルアセンブリ9は、コイル3の下方に位置するコイル下部3cと、コアパーツ7、8の夫々の腕部7a、8aの下方に位置する下部7b、8bと、を除いて外側モールド部20に覆われている。
外側モールド部20は、コアカバー21、22とコイルカバー23により構成される樹脂パーツであり、これらは一体に成形されている。外側モールド部20も、内側モールド部10と同様に、例えば、PPS(ポリフェニレンサルファイド)を材料として作られている。コアカバー21、22は、内側モールド部10のコアカバー11、12をそれぞれ覆う。また、コイルカバー23は、内側モールド部10のフランジ13、14と、コイルボビン16、17、18、19に巻回されたコイル3及びコアパーツ7、8の一部(コイル3のコイル下部3c、コアパーツ7の下部7b及びコアパーツ8の下部8b)を除いて覆う。外側モールド部20は、金型に入れられたコイルアセンブリ9をその一部を除いて覆うように射出成形される。本実施例のリアクトル2は、外側モールド部20を構成する樹脂の特性とその厚さに特徴がある。これについては後で詳しく説明する。
コイル3は、平角線をエッジワイズに矩形状に巻回したものであり、第1巻回部4と第2巻回部5により構成されている。これら一対の巻回部4、5は、電気的には直列に接続されており、巻回径方向に2つ並んで巻回されている。第1巻回部4は、内側モールド部10の一端側パーツ10aのコイルボビン16と他端側パーツ10bのコイルボビン18との双方に跨がるように巻回されている。また、第2巻回部5も同様に、一端側パーツ10aのコイルボビン17と他端側パーツ10bのコイルボビン19との双方に跨がるように巻回されている。本実施例では、コイル3は、その一端側のリード部3aと他端側のリード部3bが夫々上方に向けて立ち上がっており、コイルアセンブリ9を覆う外側モールド部20から外部に露出している。
このように構成されるコイルアセンブリ9は、予め巻回されている第1巻回部4及び第2巻回部5をフランジ13、14で挟み込むようにして、一端側パーツ10aのコイルボビン16、17と他端側パーツ10bのコイルボビン18、19とがコイル3の巻回軸方向の両側から挿通される。そして、コイルボビン16−19の先端などに設けられている不図示の結合構造により一端側パーツ10aと他端側パーツ10bが機械的に結合することによってコイルアセンブリ9は組み付けが完了する。組み付けが完了したコイルアセンブリ9は、金型内において、ほぼ全部を覆うように外側モールド部20が射出成形されてリアクトル2が完成する。尚、本実施例のリアクトル2の製造方法では、コイルアセンブリ9がこのように樹脂に覆われて外側モールド部20が成形される工程のことを、二次モールド成形工程という。
コイルアセンブリ9の周囲に外側モールド部20を形成するための金型50は、例えば、図5に示すように構成される。図5に、金型50及び当該金型50内に設置したコイルアセンブリ9をXZ平面でカットした断面図を示す。尚、この断面は、図3に示す断面図とほぼ同様に、図1に示すIII−III線を含む平面(XZ平面)で、金型50及びコイルアセンブリ9をカットしたものである。
図5に示すように、本実施例では、金型50は、上型51と下型52により構成されている。上型51により外側モールド部20の上側半分を成形し、また下型52により外側モールド部20の下側半分を成形し得るように上型51及び下型52の夫々のキャビティ55a、55b、55c、55d(以下、これらを55a−55dと総称する場合がある)が形成されている。本実施例では、外側モールド部20の溶融樹脂を入れるスプルー53が上型51の上方ほぼ中央に設けられている。このスプルー53には、溶融樹脂を金型50内に圧送する不図示の射出ノズルなどが接続されていると共に、ランナーを介してキャビティ55aに開口する複数のゲート54に連通している。
これらゲート54は、いずれも上型51の上方に開口している。そのため、ゲート54に比較的近い上型51のキャビティ55a、55bに比べると、下型52のキャビティ55c、55dは、ゲート54からの経路長が長くならざるを得ない。特に、上型51のキャビティ55aに対して正反対に位置する下型52のキャビティ55dは、ゲート54から経路長が最も長くなり得る。そのため、当該キャビティ55dに至るまでのキャビティ空間(隙間空間)が狭い場合や溶融樹脂の粘度が高い場合には、キャビティ55dに溶融樹脂が充填される以前に上型51や下型52によって溶融樹脂の熱が奪われ得る。すると、途中で樹脂が固化してしまいショートショットが発生し得る。
そこで、本実施例では、外側モールド部20を形成する樹脂として、315℃、2000g荷重下(ASTM D1238)のメルトフローレート(MFR;Melt flow rate)が13.5g/10分以上15.0g/10分以下(gはグラム)であるもの(例えば、PPS)を選択した(ASTMは、ASTMインターナショナルが定めているASTM規格のことである)。また、金型50内におけるキャビティ55a−55dの隙間間隔を1.6mm(ミリメートル)以上に設定した。
すなわち、金型50内に載置されるコイルアセンブリ9と上型51及び下型52との間に形成される各隙間間隔Ca、Cb、Cc、Cd、Ce、Cf、Cg、Ch、Ci(以下、これらをCa−Ciと総称する場合がある)がいずれも1.6mm以上になるように金型50を構成した。これにより、金型50内のキャビティ55a、55b、55c、55dの隙間間隔が1.6mm以上になり、成形される外側モールド部20の各部の樹脂の厚さTa、Tb、Tc、Td、Te、Tf、Tg、Th、Ti(以下、これらをTa−Tiと総称する場合がある)は、いずれも1.6mm以上になる。
このため、金型50内に射出される溶融樹脂の射出圧を、例えば100MPa(メガパスカル)以上150MPa以下に設定し、また溶融樹脂の温度を、例えば、約150℃に設定する。これにより、湯口53からの経路長が最も長くなり得る下型52のキャビティ55dにおいても溶融樹脂を充分に充填させることが可能になる。
尚、金型50内のキャビティ55a−55dの隙間間隔を1.5mmに設定した場合においては、他の条件を上記の場合と同様に設定しても、下型52のキャビティ55dなどにおいてショートショットが発生することを、本願発明者らは実験により確認している。
また、金型50内のキャビティ55a−55dの隙間間隔を1.0mmに設定した場合においては、他の条件を上記の場合と同様に設定しても、下型52のキャビティ55dなどにおいてショートショットが発生することに加えて、上型51のキャビティ55aにおいてヘジテーション現象が発生することを、本願発明者らは実験により確認している。
さらにキャビティ55a−55dの隙間間隔を1.0mmに設定した場合においては、樹脂厚さが小さい(薄い)ことに起因して充填速度が速まることから、成形途中でガスが発生したり、機械的な強度が低下したりし得ることを、本願発明者らは実験により確認している。
また、外側モールド部20を形成する樹脂として、315℃、2000g荷重下(ASTM D1238)のメルトフローレートが13.5g/10分よりも小さい樹脂、つまり粘性が高い樹脂を用いた場合には、他の条件を上記の場合と同様に設定すると、溶融樹脂の粘性が高すぎるため、例えば、下型52のキャビティ55dなどにおいてショートショットが発生し得る。
さらに、外側モールド部20を形成する樹脂として、315℃、2000g荷重下(ASTM D1238)のメルトフローレートが15.0g/10分よりも大きい樹脂、つまり粘性が低い樹脂を用いた場合には、他の条件を上記の場合と同様に設定すると、溶融樹脂の粘性が低すぎるため、上型51や下型52のキャビティ55a−55dにおいてバリが発生し得る。
以上のとおり、本実施例のリアクトル2の製造方法では、2本の腕部7a、8aの表面を覆う内側モールド部10を成形する一次モールド成形工程と、内側モールド部10で覆われた2本の腕部7a、8aを第1巻回部4及び第2巻回部5に挿通した後、コア6とコアパーツ7、8を覆う外側モールド部20を成形する二次モールド成形工程と、を含んでいる。そして、外側モールド部20は、金型50内に射出圧100MPa以上150MPa以下で射出される溶融樹脂のメルトフローレート(315℃、荷重2000g)が13.5g/10分以上15.0g/10分以下であると共に、金型50内に載置されるコイルアセンブリ9と上型51及び下型52との間に形成される各隙間間隔Ca−Ciや、これらの各隙間間隔Ca−Ci内における各樹脂の厚さTa−Tiは、1.6mm以上である。
これにより、射出圧100MPa以上150MPa以下で射出される条件においては、金型50内における各隙間間隔Ca−Ciは、1.6mm以上であれば、比較的粘度が高い樹脂であっても、ショートショットを抑制することが可能になる。また、バリの発生も、メルトフローレート(315℃、荷重2000g)が13.5g/10分以上15.0g/10分以下よりも高い樹脂に比べて抑制することが可能になる。したがって、リアクトル2の外側モールド部20におけるショートショットやバリの発生が抑制されるため、外側モールド部20の成形不良を抑制することができる。
本実施例では、コイル3は、平角線をエッジワイズに矩形状に巻回した。しかし、平角線をエッジワイズに円形状に巻回してもよいし、また平角線をフラットワイズに矩形状や円形状に巻回してもよい。また、コイル3は、平角線を巻回する必要はなく、例えば、丸線を多層又は単層に矩形状や円形状に巻回してもよい。さらに、コイル3は、第1巻回部4と第2巻回部5に分割して構成したが、このように2つの巻回部に分ける必要はなく、1つの巻回部で構成してもよい。
また、本実施例では、コア6は、U字形状を有する2つのコアパーツ7、8により構成した。しかし、コア6は、コ字形状を有する2つのコアパーツにより環状の鉄心を構成したり、またU字形状やコ字形状を有するコアパーツとI字形状を有するコアパーツとにより環状の鉄心を構成したりしてもよい。
実施例技術に関する留意点を述べる。コイル3が一組のコイルの一例に相当する。コアパーツ7、8がコア部材の一例に相当する。内側モールド部10が内側樹脂モールド部の一例に相当する。外側モールド部20が外側樹脂モールド部の一例に相当する。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。また、本明細書又は図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書又は図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:リアクトル
3:コイル
4:第1巻回部
5:第2巻回部
6:コア
7、8:コアパーツ
7a、8a:腕部
9:コイルアセンブリ
10:内側モールド部
10a:一端側パーツ
10b:他端側パーツ
11、12:コアカバー
13、14:フランジ
16−19:コイルボビン
20:外側モールド部
21、22:コアカバー
23:コイルカバー
50:金型
51:上型
52:下型
53:スプルー
54:ゲート
55a−55d:キャビティ
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Claims (1)
- 巻回径方向に2つ並んで巻回された一組のコイルにU字形状のコア部材が有する2本の腕部が挿通されるリアクトルの製造方法であり、
前記2本の腕部の表面を覆う内側樹脂モールド部を射出成形する一次モールド成形工程と、
前記内側樹脂モールド部で覆われた前記2本の腕部を前記一組のコイルに挿通した後、前記コア部材と前記コイルを覆う外側樹脂モールド部を射出成形する二次モールド成形工程と、を含んでおり、
前記外側樹脂モールド部は、金型内に射出圧100MPa以上150MPa以下で射出される樹脂のメルトフローレート(315℃、荷重2000g)が13.5g/10分以上15.0g/10分以下であると共に、前記金型内における樹脂の厚さは、1.6mm以上であることを特徴とするリアクトルの製造方法。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2013001593A1 (ja) * | 2011-06-27 | 2013-01-03 | トヨタ自動車株式会社 | リアクトル、および、その製造方法 |
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- 2018-01-26 JP JP2018011678A patent/JP2019129288A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013001593A1 (ja) * | 2011-06-27 | 2013-01-03 | トヨタ自動車株式会社 | リアクトル、および、その製造方法 |
Non-Patent Citations (2)
Title |
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伊藤忠、曽根忠利、中川曠, 射出成形, vol. 改訂第10版, JPN6021030119, 10 August 1993 (1993-08-10), JP, pages 165 - 166, ISSN: 0004705559 * |
青葉堯, プラスチック射出成形チェックリスト, vol. 8版, JPN6021030118, 1 June 1989 (1989-06-01), JP, pages 76 - 80, ISSN: 0004705560 * |
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