JP2019128504A - プロセスカートリッジ及び電子写真画像形成装置 - Google Patents

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藤野 裕一
Yuichi Fujino
裕一 藤野
直樹 福島
Naoki Fukushima
直樹 福島
純 戸田
Jun Toda
純 戸田
洋介 岸
Yosuke Kishi
洋介 岸
雅仁 加藤
Masahito Kato
雅仁 加藤
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Abstract

【課題】クリーニング部材と感光体ドラムの当接部に加わるトナーによる圧力を抑え、クリーニング性能の高いプロセスカートリッジを提供すること。【解決手段】スクイシートの重力方向上側には、現像剤回収容器内において除去、貯留された現像剤の粉圧により重力方向上から下に押す力が、スクイシートに伝わるのを緩和する機能を有する封止補助部材を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、プロセスカートリッジおよびこれを用いた画像形成装置に関する。
ここで、プロセスカートリッジとは、感光体ドラムと、この感光体ドラムに作用するプロセス手段とを一体的にカートリッジ化して、電子写真画像形成装置本体に対して取り外し可能に装着されるものである。例えば、感光体ドラムと、前記プロセス手段としての、現像手段、帯電手段、クリーニング手段の少なくとも一つを一体的にカートリッジ化したものが挙げられる。また、電子写真画像形成装置とは電子写真画像形成方式を用いて記録媒体に画像を形成するものである。
電子写真画像形成装置の例としては、例えば、電子写真複写機、電子写真プリンタ(LEDプリンタ、レーザビームプリンタ等)、ファクシミリ装置及びワードプロセッサ等が含まれる。
電子写真画像形成装置(以下、単に「画像形成装置」ともいう。)では、像担持体としての一般にドラム型とされる電子写真感光体、即ち、感光体ドラムを一様に帯電させる。次いで、帯電した感光体ドラムを選択的に露光することによって、感光体ドラム上に静電潜像(静電像)を形成する。次いで、感光体ドラム上に形成された静電潜像を、現像剤としてのトナーでトナー像として現像する。そして、感光体ドラム上に形成されたトナー像を、記録用紙、プラスチックシートなどの記録材に転写し、更に記録材上に転写されたトナー像に熱や圧力を加えることでトナー像を記録材に定着させることで画像記録を行う。
このような画像形成装置は、一般に、トナー補給や各種のプロセス手段のメンテナンスを必要とする。このトナー補給やメンテナンスを容易にするために、感光体ドラム、帯電手段、現像手段、クリーニング手段などを枠体内にまとめてカートリッジ化し、画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジとしたものが実用化されている。
このプロセスカートリッジ方式によれば、装置のメンテナンスをユーザ自身で行うことができるので、格段に操作性を向上させることができ、ユーザビリティーに優れた画像形成装置を提供することができる。そのため、このプロセスカートリッジ方式は画像形成装置において広く用いられている。
また上述したプロセスカートリッジには、クリーニング手段により感光体ドラム表面から回収された回収トナーを廃トナー室内に封止する必要性が生じる場合がある。この回収トナーを封止する手段としては特許文献1に記載されるようなスクイシートを用いる構成が知られる。
特開平9−90694号公報
しかしながら、クリーニング枠体内に蓄積した回収トナーによりスクイシートと感光ドラムの当接部との当接圧が高まり、回収トナーが感光ドラムとスクイシートの当接部を通過できないことでボタ落ちが発生することがあった。
本出願に係る発明の目的は、スクイシートにかかる回収トナーの圧力を抑え、トナーがボタ落ちするのを防ぐクリーニング装置を備えたプロセスカートリッジを提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明に係るクリーニング装置は、
転写後の電子写真感光体上の残留現像剤を電子写真感光体から除去するクリーニング部材と、
除去した現像剤を貯留する現像剤回収容器と、
貯留した現像剤が現像剤回収容器と電子写真感光体との間から外部に漏洩するのを防止するために電子写真感光体と現像剤回収容器間の隙間を封止する封止部材と、
を備えた電子写真画像形成装置のクリーニング装置において、
前記封止部材の重力方向上側には、現像剤回収容器内において除去、貯留された現像剤の粉圧により重力方向上から下に押す力が、前記封止部材に伝わるのを緩和する機能を有する封止補助部材を有することを特徴とする。
本発明に係るクリーニング装置によれば、プロセスカートリッジにおいてスクイシートにかかる回収トナーの圧力を抑え、クリーニング性能を向上させることができる。
本発明を適用可能な第1の実施例に係る電子写真画像形成装置の画像形成装置本体及びプロセスカートリッジの断面図である。 本発明を適用可能な第1の実施例に係るプロセスカートリッジの断面図である。 本発明を適用可能な第1の実施例に係るプロセスカートリッジのクリーニング容器内部の断面図である。 従来例に係るプロセスカートリッジのクリーニング容器内部の断面の拡大図である。 (a)、(b)は本発明を適用可能な第1の実施例に係るプロセスカートリッジのクリーニング容器内部の断面の拡大図である。 (a)はスクイシートのひずみ測定時のセンサー貼り付けのイメージ図、(b)は第1の実施例に係る印刷開始後のスクイシートのひずみの変化である。 (a)は本発明を適用可能な第2の実施例に係るプロセスカートリッジのクリーニング容器内部の断面の拡大図、(b)は第2の実施例に係る印刷開始後のスクイシートのひずみの変化である。 本発明を適用可能な第2の実施例に係るプロセスカートリッジのクリーニング容器内部の断面の拡大図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1を用いて全体構成および画像形成プロセスについて説明する。
図1は、本発明の一実施の形態である電子写真画像形成装置の画像形成装置本体(以下、装置本体Aと記載する)及びプロセスカートリッジ(以下、カートリッジBと記載する)の断面図である。ここで、装置本体Aとは、電子写真画像形成装置からカートリッジBを除いた部分である。なお、感光体ドラムの回転軸線方向を長手方向とする。
<画像形成プロセス>
次に、画像形成プロセスの概略を説明する。図1に示すようにプリントスタート信号に基づいて、感光体ドラム1(以下、ドラム1と記載する)は矢印R方向に所定の周速度(プロセススピード)をもって回転駆動される。バイアス電圧が印加された帯電ローラ2は、ドラム1の外周面に接触し、ドラム1に従動し、ドラム1の外周面を一様均一に帯電する。露光装置3は、画像情報に応じたレーザ光Lを出力する。そのレーザ光Lはドラム1の外周面を走査露光する。これにより、ドラム1の外周面には画像情報に対応した静電潜像が形成される。
一方、図1に示すように、現像装置としての現像ユニット4において、トナー室5内のトナーTは、第1搬送部材6、第2搬送部材7の回転によって撹拌、搬送され、トナー供給室8に送り出される。トナーTは、マグネットローラ9(固定磁石)の磁力により、現像ローラ10の表面に担持される。トナーTは、現像ブレード11によって、摩擦帯電されつつ現像ローラ10周面上での層厚が規制される。そのトナーTは、静電潜像に応じてドラム1へ現像され、トナー像として可視像化される。
また、図1に示すように、レーザ光Lの出力タイミングとあわせて、シートトレイ12から送り出されるシート材Pが、ドラム1と転写ローラ13との間の転写位置へ搬送される。この転写位置において、トナー像はドラム1からシート材Pに順次転写されていく。
トナー像が転写されたシート材Pは、ドラム1から分離されて定着装置14に搬送される。そしてシート材Pは、定着装置14を通過する際に加圧・加熱定着処理が行われてトナー像はシート材Pに定着される。トナー像の定着処理を受けたシート材Pは、排出トレイ15に排出される。
一方、図1に示すように、転写後のドラム1は、クリーニング部材16により外周面上の残留トナーが除去されて、再び、画像形成プロセスに使用される。ドラム1から除去されたトナーは搬送部材であるスクリュー17によって、クリーニングユニット18の廃トナー室19に貯蔵される。
上記において、帯電ローラ2、現像ローラ10、転写ローラ7、クリーニング部材77がドラム1に作用するプロセス手段である。
<カートリッジ全体の構成>
次にカートリッジBの全体構成について図2を用いて説明する。
カートリッジBは、クリーニングユニット18と、現像ユニット4を有する。現像ユニット4は、図2に示すように、現像ブレード11、現像ローラ10、第1搬送部材6、第2搬送部材7からなる。また現像ローラ10、第1搬送部材6、第2搬送部材7は画像形成装置本体の(不図示の)駆動源1から(不図示の)ギヤを介して駆動を伝達され、回転可能に取り付けられている。そして、現像ローラ10の両端部に取り付けられた(不図示の)間隔保持部材22によって、現像ローラ10はドラム1から所定の間隔をもって保持される。
一方、クリーニングユニット18は、ドラム1と、帯電ローラ2と、クリーニング部材16と、スクリュー17と、スクイシート20と、を有する。クリーニングユニット18において、帯電ローラ2、クリーニング部材16、スクイシート20は、それぞれドラム1の外周面に接触して配置される。また、ドラム1への接触位置は、ドラム1の重力方向最上端部に対して、ドラム1の回転方向下流側に10°の位置でクリーニング部材、上流側10°の位置でスクイシート20が接触している。クリーニング部材16は、弾性材料としてのゴムで形成されたブレード状の弾性部材であるゴムブレード16aと、ゴムブレード16aを支持する支持部材16bと、を有する。クリーニング部材16は、ドラム1の回転方向に対してカウンター方向に、ドラム1に当接している。即ち、ゴムブレード16aは、その先端部がドラム1の回転方向の上流側を向くようにドラム1に当接している。当接位置におけるドラム1の外周面とゴムブレード16bとの成す角は21°であり、ドラム1の外周面に対して1.0mmの幅でゴムブレード16aが侵入するように配置されている。またドラム1は画像形成装置本体の(不図示の)駆動源2、スクリュー17は駆動源1から駆動ギアを介して駆動を伝達され、回転可能に取り付けられている。
<クリーニング部詳細>
次に、図3を用いてクリーニングが行われる部分の詳細について説明する。
図3は、カートリッジBのクリーニングに関わる構成を長手方向から見た断面を示した図である。
図3に示すように、感光体ドラム1の回転軸線とスクリュー17の回転軸線が平行になるように配置される。スクリュー17は、回転軸17aと、該回転軸17aの外側に設けられる螺旋羽根17bを備える。また、スクリュー17は、重力方向から見て感光体ドラム1の上に配置される。スクリュー17は感光体ドラムの回転方向Rに対して、逆方向のSの方向に回転している。
クリーニング部材16の上流側には、硬質のシール台23に貼り付られた可撓性スクイシートであるスクイシート20が感光体ドラム1に所定の圧力と角度で接するように配置されている。シート台4は廃トナー室19に固定されている。クリーニング部材16によってかき落とされた回収トナーTは、スクイシート20により廃トナー室19から漏れ出ることなく捕集される。
上記構成においてスクイシート20の感光体ドラム1の当接圧の上限値は、スクイシート20の上流側から感光体ドラム1に密着して侵入してくる転写後残留トナーはかき取ることなく通過させる限度内で決定され、一方当接圧の下限値はクリーニング部材16によって感光体ドラム1からかき落とされてスクイシート20の下流側からトナー回収容器外へと漏れ出ようとする回収トナーは漏らすことがない範囲内という条件で決定される。さらに、スクイシート20の当接圧の上限値にはもう1つの条件があり、スクイシート20のエッジや、エッジと感光体ドラム1間にはさまった紙粉や塵埃等が感光体ドラム1の表面に傷をつけないように、ある所定の値以下であることが必要である。
転写後のドラム1の表面に残存したトナーは、スクイシート20を通過して、クリーニング部材16によりドラム1から掻き取られる。クリーニング部材16により掻き取られたトナーは、スクイシート20、ドラム1、クリーニング部材16上に蓄積される。蓄積されたトナーの上面がスクリュー17に接触する高さに達した時、スクリュー17の回転動作に伴い螺旋羽根17bによって蓄積されたトナーが長手方向に搬送される。長手方向に搬送されたトナーは(不図示の)搬送部材によって廃トナー室19へ搬送される。
次に、本実施例の効果について、従来例と本実施の形態1を比較して説明する。
図4は、従来例に係るクリーニング容器内部の拡大図である。
従来、図4(a)に示したように転写部位において発生した転写後残留トナーTは感光体ドラム1の表面に付着したまま感光体ドラム1とスクイシート20の接点に感光体ドラム1の周面の移動方向上流側(矢印R方向)から接近する。この時スクイシート20は、感光体ドラム1の周面の移動方向に対し図示のごとく先端側が下流側になるように順方向に当接されており、かつ、その感光体ドラム1への当接力も前記上流側より侵入してくる転写後残留トナーを通過させられる限度以下に小さく設定されているので、転写後残留トナーはスクイシート20によってはかき取られることなく接点を通過する。次に、転写後残留トナーはクリーニング部材16により感光体ドラム1の表面からかき落とされ、その転写後残留トナーは感光体ドラムと廃トナー容器間の隙間は前記スクイシートによって封止され、トナー漏れを起こすことなく廃トナー室19の内部に回収トナーとして貯蔵される。回収トナーは図4(b)に示した通り、廃トナー室19の重力方向下側から徐々に積み上がってき、スクリューの下面に到達するまで積み上がっていく。そして、回収トナーはスクリューにより廃トナー室の奥側へ搬送される。
ここで図4(c)に示すように、回収トナーの量が増えてきた場合、回収トナーの粉圧により、スクイシートを感光体ドラム1の方向に押しつける重力方向下側にかかる力Fが働くようになる。このような現象が進行すると、スクイシートの感光ドラムへの侵入角が立ち上がり、スクイシートと感光ドラムの当接ニップ(2つの部材が接触する面積)が増加し、スクイシートは感光体ドラム1の表面に当初の設定値より強い当接圧で当たることになる。この結果、転写後残留トナーTが感光ドラムとスクイシートの当接ニップを通過できなくなり、転写後残留トナーTがスクイシートと感光ドラムの当接ニップの感光ドラム回転方向上流側の位置(廃トナー容器の外側)に、廃トナー容器内に回収されていない状態で蓄積される。その後、廃トナー容器の外側に蓄積されたトナーは、駆動や外的な振動によってトナーのボタ落ちが発生することがあった。
続いて本実施の形態1を説明する。本実施の形態1によれば、スクイシートにかかる回収トナーの圧力を抑え、クリーニング性能を向上させることができる。
図5(a)は、第1の実施例に係るクリーニング容器内部の拡大図である。
本実施の形態1においては、スクイシートよりも感光体ドラムから遠い位置に圧力障壁を設けている。スクイシート20は、長さ7mm(内、自由長は5mm)、厚さ38μmのポリエチレンテレフタレート製であり、スクイシート20は感光体ドラム1に対して1mmの侵入量(感光体ドラム1を除くと弾性で感光体ドラム1の空間へ移動する量)を持って当接されている。
一方、圧力障壁24の形状は、スクイシートの固定端より出っ張った凸形状であり、廃トナー容器の壁面に対してクリーニング部材に向けた垂直方向の長さが4mm、壁面に対して水平方向の長さ(厚さ)が6mmの部材とした。また、圧力障壁24の材料は、重力方向上側の回収トナーの重量を支えることが出来れば、剛体でも弾性体でも、シートでも良いが、ここではスポンジ製の部材とした。圧力障壁24の位置は、圧力障壁の自由端がスクイシートよりも短く、スクイシートに接触しないように3mm離間して配置した。
圧力障壁の長さは、スクイシートと感光ドラムの当接ニップにかかる回収トナーの重さを支えられるような長さであれば、どの長さでも良い。しかしながら、長すぎた場合、スクイシートと感光ドラムの当接ニップと圧力障壁との間に回収トナーが侵入して、侵入した回収トナーがスクイシート当接圧を高めること想定されるため、当接ニップの重力方向上側を圧力障壁が覆わないような長さにすることが好ましい。
図5(b)は、第1の実施例において、回収トナーを貯蔵した場合のクリーニング容器内部の拡大図である。
廃トナー室19の内部に回収トナーTが貯蔵された場合でも、圧力障壁24の重力方向上側に廃トナーが積み上がっていくのみであり、回収トナーTがスクイシート20を重力方向下側(感光体ドラム1方向)へ押し付け、スクイシート20と感光体ドラム1との当接力が当初の設定圧より高くなることはない。
このようにして、スクイシート20の動きが妨げられることはなく撓むことができるため、回収トナーがボタ落ちすることはない。
図6(b)は廃トナー回収前後におけるスクイシートの変形を表したデータである。
図6(a)に示すように、スクイシートの変形を計測する為に、スクイシートのスクリュー17と対向する位置に、ひずみゲージ21(KYOWA製KFG−6−120−C1−11L3M3R)を接着剤で張り付けている。上記ひずみゲージ21の出力値の変化量で、スクイシートの変形量を測定している。図6(b)の横軸は時間、縦軸はひずみゲージ21の出力値であり、0秒の時点で印刷動作を開始している。図6から、印刷動作の開始10分後からスクイシートは変形を始め、印刷動作の開始から40分後にスクイシートの挙動が安定していることが分かる。
表1は従来例と実施例1のボタ落ちによる画像上の黒ポチのレベルを比較したものである。
通常、高温高湿環境では現像ローラ10上のトナーの帯電性が低下する為、ドラム1上のトナーの電荷量が低下し、転写ローラへのトナーの転写効率が低下する。転写効率が低下することでクリーニングユニットへ回収されるトナー量は増加する。
検討条件は、雰囲気温湿度が温度30℃湿度80%の高温高湿度環境下で、印字率30%のハーフトーン画像を50000枚通紙した後に、ハーフトーン画像を通紙した時の黒ポチのレベルを記載している。
表1から、比較例で黒ポチが発生していたのに対して、実施例1の構成にすることでスクイシートからのボタ落ちによる黒ポチが改善された。
以上から、スクイシートにかかる回収トナーの圧力を抑えることで、クリーニング性能の高いプロセスカートリッジを提供することができる。
なお、本実施例に記載されている構成部品の機能、材質、形状、回転方向、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。またトナーを封止する装置であればよく、プロセスカートリッジに限定するものではない。
次に、本発明に係る実施の形態2について説明する。
図7は実施の形態2を示すクリーニング装置の縦断面図である。ここで符号は実施の形態1と共通する部品は同じ符号をつけてある。本実施の形態2において、圧力障壁は、感光体ドラム1の周面の移動方向に対し先端側が傾斜した角度で配置され、自由端におけるスクイシートとの距離の方が、固定端におけるスクイシートと距離よりも狭く配置されている。
スクイシート20は、長さ7mm(内、自由長は5mm)、厚さ38μmのポリエチレンテレフタレート製であるのに対し、圧力障壁24は、長さ9mm(内、自由長は75mm)、厚さ100μmのポリエチレンテレフタレート製とした。さらに、スクイシート20と圧力障壁24とで挟まれた空間には、厚さ5mmのモルトプレンが、圧力障壁24の重力方向下側の面に両面テープによって貼り付けられている。
実施例2では実施例1と異なり、スクイシートと感光ドラムの当接ニップの重力方向上側を圧力障壁が覆うような長さに設定した。実施例2のような構成の場合、モルトプレンによって、スクイシートと圧力障壁との間への回収トナーの侵入が防がれるので、こちらも回収トナーTがスクイシート20を感光体ドラム1方向へ押し付け、スクイシート20と感光体ドラム1との当接力が当初の設定圧より高くなることはないためである。
以上ような構成により、スクイシートにかかる回収トナーの圧力を抑えることで、クリーニング性能の高いプロセスカートリッジを提供することができた。
次に、本発明に係る実施の形態2について説明する。
図8は実施の形態2を示すクリーニング装置の縦断面図である。ここで符号は実施の形態1と共通する部品は同じ符号をつけてある。本実施の形態2において、圧力障壁24は廃トナー容器19の一部からなる。このような構成の場合、廃トナー容器19と圧力障壁24とを別部材で構成する必要がなく、別々の部品を接着する必要がなくなるため、より好ましい構成と考えられる。
また、廃トナー容器19の一部から伸びている圧力障壁24の固定端と自由端の有する角度が、トナーの安息角以上の角度を持っている。このような構成であることにより、回収トナーTの量が増えて、その重量により圧力障壁24に圧力がかかった場合でも、圧力障壁24が回収トナーTの重量を支えることができ、回収トナーがボタ落ちすることはない。
1 ドラム(感光体ドラム)、2 帯電ローラ、
3 露光装置(レーザスキャナユニット)、4 現像ユニット、
5 トナー室、6 第1搬送部材、7 第2搬送部材、8 トナー供給室、
9 マグネットローラ、10 現像ローラ、11 現像ブレード、
12 シートトレイ、13 転写ローラ、14 定着装置、15 排出トレイ、
16 クリーニング部材、16a ゴムブレード、16b 支持部材、
17 スクリュー、17a 回転軸、17b 螺旋羽根、
18 クリーニングユニット、19 廃トナー室、20 スクイシート、
22 間隔保持部材、23 シート台、24 圧力障壁、25 弾性体、
A 画像形成装置本体(装置本体)、B プロセスカートリッジ(カートリッジ)、
F 方向、H 領域、L レーザ光、P シート材(記録媒体)、R 回転方向、
S 回転方向、T トナー(現像剤)

Claims (9)

  1. 転写後の電子写真感光体上の残留現像剤を電子写真感光体から除去するクリーニング部材と、
    除去した現像剤を貯留する現像剤回収容器と、
    貯留した現像剤が現像剤回収容器と電子写真感光体との間から外部に漏洩するのを防止するために電子写真感光体と現像剤回収容器間の隙間を封止する封止部材と、
    を備えた電子写真画像形成装置のクリーニング装置において、
    前記封止部材の重力方向上側には、現像剤回収容器内において除去、貯留された現像剤の粉圧により重力方向上から下に押す力が、前記封止部材に伝わるのを緩和する機能を有する封止補助部材を有することを特徴とする電子写真画像形成装置のクリーニング装置。
  2. 転写後の電子写真感光体上の残留現像剤を電子写真感光体から除去するクリーニング部材と、
    除去した現像剤を貯留する現像剤回収容器と、
    貯留した現像剤が現像剤回収容器と電子写真感光体との間から外部に漏洩するのを防止するために電子写真感光体と現像剤回収容器間の隙間を封止する封止部材と、
    を備えた電子写真画像形成装置のクリーニング装置において、
    前記封止部材の重力方向上側には、現像剤回収容器内において除去、貯留された現像剤の粉圧により重力方向上から下に押す力が、前記封止部材に伝わるのを緩和する機能と
    電子写真感光体の表面の移動方向下流から逆流した現像剤の粉圧により重力方向上から下に押す力が、封止部材に伝わるのを緩和する機能とを有する封止補助部材
    を有することを特徴とする電子写真画像形成装置のクリーニング装置。
  3. 現像剤回収容器内において除去、貯留された現像剤の粉圧により重力方向上から下に押す力が、前記封止部材に伝わるのを緩和する機能と
    電子写真感光体の表面の移動方向下流から逆流した現像剤の粉圧により重力方向上から下に押す力が、前記封止部材に伝わるのを緩和する機能との
    2つの機能を有する前記封止補助部材は2つの部材に分かれていても良い
    ことを特徴する請求項2に記載の電子写真画像形成装置のクリーニング装置。
  4. 前記封止補助部材は弾性体であることを特徴する請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の電子写真画像形成装置のクリーニング装置。
  5. 現像剤回収容器内に除去した現像剤を現像剤回収容器外に搬送する現像剤搬送部材を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の電子写真画像形成装置のクリーニング装置。
  6. 転写後の電子写真感光体上の残留現像剤を電子写真感光体から除去するクリーニング部材と、
    除去した現像剤を貯留する現像剤回収容器と、
    貯留した現像剤が現像剤回収容器と電子写真感光体との間から外部に漏洩するのを防止するために電子写真感光体と現像剤回収容器間の隙間を封止する封止部材と、
    を備えた電子写真画像形成装置のクリーニング装置において、
    電子写真感光体から見て前記封止部材よりも遠い位置にあって、一端部が現像剤回収容器、または封止部材、または封止補助部材に固定されて配置される第一の封止補助部材と、
    電子写真感光体から見て前記逆流防止部材よりも遠い位置にあって、一端部が現像剤回収容器に固定され、もう一端部は自由端であって、該自由端は電子写真感光体の表面の移動方向下流側を向いて、電子写真感光体に近接して配置される第二の封止補助部材と、
    を有することを特徴とする電子写真画像形成装置のクリーニング装置。
  7. 前記第一の封止補助部材と前記第二の封止補助部材は1つの部材であることを特徴する請求項6に記載の電子写真画像形成装置のクリーニング装置。
  8. 前記封止補助部材は弾性体であることを特徴する請求項6又は請求項7に記載の電子写真画像形成装置のクリーニング装置。
  9. 現像剤回収容器内に除去した現像剤を現像剤回収容器外に搬送する現像剤搬送部材を設けたことを特徴とする請求項6乃至請求項8の何れか一項に記載の電子写真画像形成装置のクリーニング装置。
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