JP2005049449A - 画像形成装置および画像形成方法 - Google Patents
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Abstract
【目的】この発明は、転写ベルトに付着するトナーおよび紙粉を除去し、転写ベルトのトナーおよび紙粉が感光体に付着することを軽減でき、良好な画像形成ができる。
【解決手段】転写ベルト244の外周面上に、主にトナーを除去するための第1のクリーニング部材245と、その下流側に、所定の圧力で転写ベルトに密着する弾性材246を備え、感光体22にトナーおよび紙粉等のごみが付着することを防止する。
【選択図】 図2
【解決手段】転写ベルト244の外周面上に、主にトナーを除去するための第1のクリーニング部材245と、その下流側に、所定の圧力で転写ベルトに密着する弾性材246を備え、感光体22にトナーおよび紙粉等のごみが付着することを防止する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば画像読取装置で得られる複写対象の画像信号に基づき、画像を形成する画像形成装置および画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、毎分50枚以上のプリントが可能な高速型多機能プリンタにおいて、例えば5000枚を超える大量の用紙に、連続的にプリントすることが要求されている。従って、トナー像が形成された感光体及び紙粉(繊維状のものを含む)が付着している用紙等と接触する転写ベルトの表面には、より多量のトナーおよび紙粉が付着する虞がある。このトナーおよび紙粉等が感光体に付着することで不良な画像が形成されないようにする技術として、例えば、転写ベルトおよび感光体に、主にトナー等を除去するためのクリーニング部材が備えられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、紙粉は、トナーより大きく、また繊維状の大きいもの等を含む。よって、クリーニング部材等でも紙粉が除去できない虞がある。この場合、紙粉が感光体に付着し、良好な画像が得られない問題がある。
【0004】
また、感光体にクリーニングブレードが備えられている場合、このクリーニングブレードと感光体表面の間に紙粉が挟まり、感光体表面のトナーが部分的に除去されない虞がある。この場合、紙粉およびトナーが感光体に付着した状態で次のトナー像が形成されるため、良好な画像が得られない問題がある。
【0005】
この発明の目的は、転写ベルトに付着するトナーおよび紙粉を搬送中に効率よく除去し、紙粉が感光体に付着して起こる上記問題を改善し、良好な画像形成ができる画像形成装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は、現像剤像を保持する現像剤担持体と、出力媒体を搬送するとともに、第1の位置で前記現像剤像を前記出力媒体に転写する転写搬送手段と、前記第1の位置から前記転写搬送手段の移動方向の下流側に設けられ、前記転写搬送手段に付着した現像剤像または現像剤を第2の位置で除去する第1の除去手段と、前記第2の位置から前記転写搬送手段の移動方向の下流側でかつ前記第1の位置の上流側に設けられ、前記出力媒体から発生する異物を除去する第2の除去手段とを有することを特徴とする画像形成装置を提供するものである。
【0007】
またこの発明は、出力媒体を搬送するとともに、第1の位置で現像剤担持体が保持する現像剤像を前記出力媒体に転写し、前記第1の位置から搬送方向の下流側で、前記現像剤像または現像剤を第2の位置で除去し、前記第2の位置から搬送方向の下流側かつ前記第1の位置の上流側で、前記出力媒体から発生する異物を除去することを特徴とする画像形成方法を提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて、この発明が適用される画像形成装置の実施の形態について説明する。
【0009】
図1に示されるように、画像形成装置1は、読取(複写)対象(原稿P)の画像を読み取って第1の画像信号を生成する画像読取部としてのスキャナ(画像読取装置)100、第2の画像信号に基づいて画像を形成する画像形成部としての画像形成部200、画像形成部200に出力媒体(用紙Q)を給送する用紙給送部300を備える。
【0010】
画像形成部200は、露光装置21、感光体ドラム22、現像装置23、転写装置24、定着装置25および外部排出ローラ26を備える。
露光装置21は、画像処理部20が出力する第1の画像信号基づいて、光強度が変化されたレーザビームを出力する。
感光体ドラム22は、その外周面が予め所定の電位に帯電され、露光装置21が出力するレーザビームが照射される。
これにより、感光体ドラム22の所定の位置に、原稿Pの画像に対応した静電像すなわち静電潜像が形成される。
現像装置23は、感光体ドラム22に現像剤(例えばトナー)を提供し、図示しない静電潜像はトナー像に変換される。
転写装置24は、用紙Qを感光体に押し当てながら搬送し、トナー像を静電的に用紙Qに転写する。
定着装置25は、トナーが転写された用紙Qに、所定の熱と圧力を提供し、トナー像を定着させる。
外部排出ローラ26は、トナー像が定着した、すなわち、画像が形成された用紙Qを外部に排出する。
【0011】
用紙給送部300は、任意のサイズの用紙Q(複数枚の出力媒体)が収容されるシートカセット31a,31b,31cおよび31dから、用紙Qを一枚ずつ取り出し、感光体22に向けて搬送する。アライニングローラ32は、図示しないトナー像が転写される用紙Q上の位置と、原稿Pの画像の位置とが一致するよう、用紙Qを一旦停止させる。すわわち、用紙Qが転写装置24に搬送されるタイミングが整合される。
【0012】
画像形成装置1は、原稿Pの画像形成が指示されると、スキャナ100から原稿Pに基づく第1の画像信号を、画像処理部に出力する。画像処理部は、所定の画像処理を施し第2の画像信号を露光装置21に出力する。露光装置21からのレーザビームにより感光体22に形成された静電像は、現像装置23によりトナー像に変換される。トナー像は、転写装置24により、用紙給送部300からの用紙Qに転写し、定着装置25により定着する。画像が形成された用紙Qは、外部排出ローラ26により外部に排出される。
【0013】
図2は、図1に示した転写装置24の付近を示す概略図である。
【0014】
図2に示されるように、転写装置24は、転写ベルト241、帯電部242、駆動ローラ243、従動ローラ244、第1のクリーニング部材245、第2のクリーニング部材246およびケース(外壁ケーシング)247を備える。
転写ベルト241は、転写位置に位置する場合、感光体ドラム22に所定の圧力で接触し、用紙給送部300から供給される用紙Qを搬送する。
帯電部242は、高電圧が供給され、転写ベルト241に所定の電位を提供する。
駆動ローラ243は、矢印L方向に回転することで、転写ベルト241を矢印M方向に移動する。
従動ローラ244は、駆動ローラ243と共に、所定の張力で、転写ベルト241を保持し、転写ベルト241の移動に伴い回転する。
第1のクリ−ニング部材245は、転写ベルト241と感光体22が接触する第1の領域より転写ベルト241の移動方向の下流側である第2の領域に位置するクリーニングブラシ245aおよびクリーニングブレード245bを含む。
クリーニングブラシ245aは、接触する転写ベルト241の移動方向に逆らって、駆動ローラ243と同じ方向に回転し、転写ベルト241に付着するトナーを概ね除去できる。なお、クリーニングブラシ245aに付着したトナーは、所定の長さ食い込んでいるブレード245cにより弾き飛ばされ、除去されたトナーは、ケース247に設けられるトナー回収機構247aにより回収される。
クリーニングブレード245bは、クリーニングブラシ245aより転写ベルト241の移動方向の下流側に配置され、クリーニングブラシ245aで除去されなかったトナーをさらに除去する。
第2のクリーニング部材246は、ケース247の所定の位置に固定され、転写ベルト241が転写位置に位置する場合、第2の領域より転写ベルトの移動方向の下流側である第3の領域と、所定の圧力で接する。第2のクリーニング部材246は、弾性部材(例えば発泡ゴム材、スポンジゴム材、毛ブラシ、フェルト材等)からなり、図3に示すような所定の形状を有する。すなわち、弾性部材246は、従動ローラ244の軸方向に、少なくとも、用紙が通過する領域(通紙領域)を含む長さと、転写ベルト241が食い込んで接触できる程度の厚さD1を有する。
【0015】
よって、弾性部材246は、しっかりと転写ベルト241の表面と密着でき、第1のクリ−ニング部材245で除去されなかった微量のトナー、および用紙Qに付着して搬送され、摩擦、振動、衝撃あるいは静電的要因等により転写ベルト241の表面に付着する異物(例えば紙粉)を概ね除去できる。
なお、接触する圧力の程度は、弾性部材246の弾性に応じて、転写ベルト241が食い込んでいる食い込み量D2により選択できる。本実施の形態では、スポンジゴムからなる弾性部材246の厚さD1は4mm、食い込み量D2は2mmである。
また、従動ローラ244は、弾性部材246と所定の圧力で密着するため、所定の剛性を有する材質、例えば鉄等で構成されることが好ましい。
さらに、弾性部材246は、従動ローラ244からの圧力(応力)が提供され場合であっても、安定性が確保される所定の位置に固定されることが好ましい。
【0016】
はじめに、画像形成装置1に、原稿Pの画像の画像形成が指示された際の動作を説明する。画像形成装置1は、感光体22を矢印N方向に、転写位置に位置される駆動ローラ243を矢印N方向とは逆向き、すなわちL方向に、同じ回転速度で回転させる。感光体22の表面にはトナー像が形成され、図2の紙面右側から搬送されてきた用紙Qは、転写ベルト241により搬送され、第1の領域でトナー像が転写する。
このとき、感光体22から用紙Qに、ほとんどのトナーが転写されるが、転写されず、感光体22の表面にトナーが残ることがある。例えば感光体22に形成されるトナー像の7〜9割が転写され、1〜3割が残ることが知られている。このため、第1の領域に用紙Qがないとき、トナーが感光体22から転写ベルト241の表面に転写される。
転写ベルト241に転写されたトナーは、第2の領域で第1のクリーニング部材245により概ね除去され、搬送機能を有する回収機構247aにより例えば回収ボックスに収容される。
【0017】
また、転写ベルト241の表面には、用紙Qから発生する紙粉が付着することがある。この紙粉は、静電的に転写ベルト241に付着している場合もあり、搬送されながらの第1のクリーニング部材245では、除去されにくい。さらに、紙粉は、トナーが付着した状態では除去されにくく、第1のクリーニング部材245では除去されない可能性が高い。
弾性部材246は、第1の領域のベルト移動方向の上流側である第3の領域で、所定の圧力が提供されながら移動する転写ベルト241に生じる摩擦力を利用し、付着する紙粉を除去する。除去された紙粉は、弾性部材246の上流側248に引っ掛かり、あるいはケース247に落下する。このため、感光体22に搬送される可能性は非常に低い。よって、転写ベルト241から感光体22に転移する紙粉は形成される画像に問題が生じない程度に減少し、不良な画像が形成される問題を改善できる。
【0018】
次に、画像形成装置1に、原稿Pの画像の画像形成の停止が指示されると、転写装置24は、破線で示す非転写位置(待機位置)に移動する。
駆動ローラ243は、例えば回転軸で固定され、従動ローラ244は、転送ベルト移動機構(図示せず)により、駆動ローラ243の回転軸を支点として下方に移動する。この転送ベルト移動機構は、例えば卵型のカム等を用いて、画像形成の指示に基づき、従動ローラ244を転写位置あるいは待機位置に移動できる構成を有する。
このとき、転写ベルト241は、弾性部材246から離され、弾性部材246は、従動ローラ244からの圧力から解放される。よって、弾性部材246は、圧力による変形(永久変形、くせ)が軽減され、より長い間、有効的に利用できる。
また、原稿Pの画像の画像形成が指示されると、従動ローラ244は、転送ベルト移動機構により転写位置に移動される。
なお、従動ローラ244は、待機位置に移動する際、弾性部材246の上流側248に堆積した紙粉等のごみを掻き落とす。よって、弾性部材246は、次回の画像形成において、効率よく紙粉を除去できる。
【0019】
なお、本発明は上記画像形成装置1に限られず、感光体と接触し、現像剤および紙粉が付着するベルトあるいはローラに、第1,2のクリーニング部材を備える画像形成装置であってもよい。例えば、転写ベルトに複数の感光体が接触するものであってもよい。
【0020】
【発明の効果】
上に説明した通り、弾性部材246は、第1のクリーニング部材245によりトナー等が概ね除去された転写ベルトの第3の領域に位置されるため、トナーで汚れることにより弾性が失われ、転写ベルト241との密着性が失われる問題を回避できる。
また、非転写状態のときは、従動ローラ244を待機位置に移すことにより、弾性部材246を圧力から解放でき、弾性部材246の機能性および耐久性を維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の画像形成装置の一例を説明する概略図。
【図2】図1に示した転写装置の付近を示す概略図。
【図3】図2に示した第2のクリーニング部材の付近を示す概略図。
【符号の説明】
1…画像形成装置、100…スキャナ、200…画像形成部、300…用紙給送部、400…ADF、241…転写ベルト、243…駆動ローラ、244…従動ローラ、245…第1のクリーニング部材、246…第2のクリーニング部材、247…ケース。
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば画像読取装置で得られる複写対象の画像信号に基づき、画像を形成する画像形成装置および画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、毎分50枚以上のプリントが可能な高速型多機能プリンタにおいて、例えば5000枚を超える大量の用紙に、連続的にプリントすることが要求されている。従って、トナー像が形成された感光体及び紙粉(繊維状のものを含む)が付着している用紙等と接触する転写ベルトの表面には、より多量のトナーおよび紙粉が付着する虞がある。このトナーおよび紙粉等が感光体に付着することで不良な画像が形成されないようにする技術として、例えば、転写ベルトおよび感光体に、主にトナー等を除去するためのクリーニング部材が備えられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、紙粉は、トナーより大きく、また繊維状の大きいもの等を含む。よって、クリーニング部材等でも紙粉が除去できない虞がある。この場合、紙粉が感光体に付着し、良好な画像が得られない問題がある。
【0004】
また、感光体にクリーニングブレードが備えられている場合、このクリーニングブレードと感光体表面の間に紙粉が挟まり、感光体表面のトナーが部分的に除去されない虞がある。この場合、紙粉およびトナーが感光体に付着した状態で次のトナー像が形成されるため、良好な画像が得られない問題がある。
【0005】
この発明の目的は、転写ベルトに付着するトナーおよび紙粉を搬送中に効率よく除去し、紙粉が感光体に付着して起こる上記問題を改善し、良好な画像形成ができる画像形成装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は、現像剤像を保持する現像剤担持体と、出力媒体を搬送するとともに、第1の位置で前記現像剤像を前記出力媒体に転写する転写搬送手段と、前記第1の位置から前記転写搬送手段の移動方向の下流側に設けられ、前記転写搬送手段に付着した現像剤像または現像剤を第2の位置で除去する第1の除去手段と、前記第2の位置から前記転写搬送手段の移動方向の下流側でかつ前記第1の位置の上流側に設けられ、前記出力媒体から発生する異物を除去する第2の除去手段とを有することを特徴とする画像形成装置を提供するものである。
【0007】
またこの発明は、出力媒体を搬送するとともに、第1の位置で現像剤担持体が保持する現像剤像を前記出力媒体に転写し、前記第1の位置から搬送方向の下流側で、前記現像剤像または現像剤を第2の位置で除去し、前記第2の位置から搬送方向の下流側かつ前記第1の位置の上流側で、前記出力媒体から発生する異物を除去することを特徴とする画像形成方法を提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて、この発明が適用される画像形成装置の実施の形態について説明する。
【0009】
図1に示されるように、画像形成装置1は、読取(複写)対象(原稿P)の画像を読み取って第1の画像信号を生成する画像読取部としてのスキャナ(画像読取装置)100、第2の画像信号に基づいて画像を形成する画像形成部としての画像形成部200、画像形成部200に出力媒体(用紙Q)を給送する用紙給送部300を備える。
【0010】
画像形成部200は、露光装置21、感光体ドラム22、現像装置23、転写装置24、定着装置25および外部排出ローラ26を備える。
露光装置21は、画像処理部20が出力する第1の画像信号基づいて、光強度が変化されたレーザビームを出力する。
感光体ドラム22は、その外周面が予め所定の電位に帯電され、露光装置21が出力するレーザビームが照射される。
これにより、感光体ドラム22の所定の位置に、原稿Pの画像に対応した静電像すなわち静電潜像が形成される。
現像装置23は、感光体ドラム22に現像剤(例えばトナー)を提供し、図示しない静電潜像はトナー像に変換される。
転写装置24は、用紙Qを感光体に押し当てながら搬送し、トナー像を静電的に用紙Qに転写する。
定着装置25は、トナーが転写された用紙Qに、所定の熱と圧力を提供し、トナー像を定着させる。
外部排出ローラ26は、トナー像が定着した、すなわち、画像が形成された用紙Qを外部に排出する。
【0011】
用紙給送部300は、任意のサイズの用紙Q(複数枚の出力媒体)が収容されるシートカセット31a,31b,31cおよび31dから、用紙Qを一枚ずつ取り出し、感光体22に向けて搬送する。アライニングローラ32は、図示しないトナー像が転写される用紙Q上の位置と、原稿Pの画像の位置とが一致するよう、用紙Qを一旦停止させる。すわわち、用紙Qが転写装置24に搬送されるタイミングが整合される。
【0012】
画像形成装置1は、原稿Pの画像形成が指示されると、スキャナ100から原稿Pに基づく第1の画像信号を、画像処理部に出力する。画像処理部は、所定の画像処理を施し第2の画像信号を露光装置21に出力する。露光装置21からのレーザビームにより感光体22に形成された静電像は、現像装置23によりトナー像に変換される。トナー像は、転写装置24により、用紙給送部300からの用紙Qに転写し、定着装置25により定着する。画像が形成された用紙Qは、外部排出ローラ26により外部に排出される。
【0013】
図2は、図1に示した転写装置24の付近を示す概略図である。
【0014】
図2に示されるように、転写装置24は、転写ベルト241、帯電部242、駆動ローラ243、従動ローラ244、第1のクリーニング部材245、第2のクリーニング部材246およびケース(外壁ケーシング)247を備える。
転写ベルト241は、転写位置に位置する場合、感光体ドラム22に所定の圧力で接触し、用紙給送部300から供給される用紙Qを搬送する。
帯電部242は、高電圧が供給され、転写ベルト241に所定の電位を提供する。
駆動ローラ243は、矢印L方向に回転することで、転写ベルト241を矢印M方向に移動する。
従動ローラ244は、駆動ローラ243と共に、所定の張力で、転写ベルト241を保持し、転写ベルト241の移動に伴い回転する。
第1のクリ−ニング部材245は、転写ベルト241と感光体22が接触する第1の領域より転写ベルト241の移動方向の下流側である第2の領域に位置するクリーニングブラシ245aおよびクリーニングブレード245bを含む。
クリーニングブラシ245aは、接触する転写ベルト241の移動方向に逆らって、駆動ローラ243と同じ方向に回転し、転写ベルト241に付着するトナーを概ね除去できる。なお、クリーニングブラシ245aに付着したトナーは、所定の長さ食い込んでいるブレード245cにより弾き飛ばされ、除去されたトナーは、ケース247に設けられるトナー回収機構247aにより回収される。
クリーニングブレード245bは、クリーニングブラシ245aより転写ベルト241の移動方向の下流側に配置され、クリーニングブラシ245aで除去されなかったトナーをさらに除去する。
第2のクリーニング部材246は、ケース247の所定の位置に固定され、転写ベルト241が転写位置に位置する場合、第2の領域より転写ベルトの移動方向の下流側である第3の領域と、所定の圧力で接する。第2のクリーニング部材246は、弾性部材(例えば発泡ゴム材、スポンジゴム材、毛ブラシ、フェルト材等)からなり、図3に示すような所定の形状を有する。すなわち、弾性部材246は、従動ローラ244の軸方向に、少なくとも、用紙が通過する領域(通紙領域)を含む長さと、転写ベルト241が食い込んで接触できる程度の厚さD1を有する。
【0015】
よって、弾性部材246は、しっかりと転写ベルト241の表面と密着でき、第1のクリ−ニング部材245で除去されなかった微量のトナー、および用紙Qに付着して搬送され、摩擦、振動、衝撃あるいは静電的要因等により転写ベルト241の表面に付着する異物(例えば紙粉)を概ね除去できる。
なお、接触する圧力の程度は、弾性部材246の弾性に応じて、転写ベルト241が食い込んでいる食い込み量D2により選択できる。本実施の形態では、スポンジゴムからなる弾性部材246の厚さD1は4mm、食い込み量D2は2mmである。
また、従動ローラ244は、弾性部材246と所定の圧力で密着するため、所定の剛性を有する材質、例えば鉄等で構成されることが好ましい。
さらに、弾性部材246は、従動ローラ244からの圧力(応力)が提供され場合であっても、安定性が確保される所定の位置に固定されることが好ましい。
【0016】
はじめに、画像形成装置1に、原稿Pの画像の画像形成が指示された際の動作を説明する。画像形成装置1は、感光体22を矢印N方向に、転写位置に位置される駆動ローラ243を矢印N方向とは逆向き、すなわちL方向に、同じ回転速度で回転させる。感光体22の表面にはトナー像が形成され、図2の紙面右側から搬送されてきた用紙Qは、転写ベルト241により搬送され、第1の領域でトナー像が転写する。
このとき、感光体22から用紙Qに、ほとんどのトナーが転写されるが、転写されず、感光体22の表面にトナーが残ることがある。例えば感光体22に形成されるトナー像の7〜9割が転写され、1〜3割が残ることが知られている。このため、第1の領域に用紙Qがないとき、トナーが感光体22から転写ベルト241の表面に転写される。
転写ベルト241に転写されたトナーは、第2の領域で第1のクリーニング部材245により概ね除去され、搬送機能を有する回収機構247aにより例えば回収ボックスに収容される。
【0017】
また、転写ベルト241の表面には、用紙Qから発生する紙粉が付着することがある。この紙粉は、静電的に転写ベルト241に付着している場合もあり、搬送されながらの第1のクリーニング部材245では、除去されにくい。さらに、紙粉は、トナーが付着した状態では除去されにくく、第1のクリーニング部材245では除去されない可能性が高い。
弾性部材246は、第1の領域のベルト移動方向の上流側である第3の領域で、所定の圧力が提供されながら移動する転写ベルト241に生じる摩擦力を利用し、付着する紙粉を除去する。除去された紙粉は、弾性部材246の上流側248に引っ掛かり、あるいはケース247に落下する。このため、感光体22に搬送される可能性は非常に低い。よって、転写ベルト241から感光体22に転移する紙粉は形成される画像に問題が生じない程度に減少し、不良な画像が形成される問題を改善できる。
【0018】
次に、画像形成装置1に、原稿Pの画像の画像形成の停止が指示されると、転写装置24は、破線で示す非転写位置(待機位置)に移動する。
駆動ローラ243は、例えば回転軸で固定され、従動ローラ244は、転送ベルト移動機構(図示せず)により、駆動ローラ243の回転軸を支点として下方に移動する。この転送ベルト移動機構は、例えば卵型のカム等を用いて、画像形成の指示に基づき、従動ローラ244を転写位置あるいは待機位置に移動できる構成を有する。
このとき、転写ベルト241は、弾性部材246から離され、弾性部材246は、従動ローラ244からの圧力から解放される。よって、弾性部材246は、圧力による変形(永久変形、くせ)が軽減され、より長い間、有効的に利用できる。
また、原稿Pの画像の画像形成が指示されると、従動ローラ244は、転送ベルト移動機構により転写位置に移動される。
なお、従動ローラ244は、待機位置に移動する際、弾性部材246の上流側248に堆積した紙粉等のごみを掻き落とす。よって、弾性部材246は、次回の画像形成において、効率よく紙粉を除去できる。
【0019】
なお、本発明は上記画像形成装置1に限られず、感光体と接触し、現像剤および紙粉が付着するベルトあるいはローラに、第1,2のクリーニング部材を備える画像形成装置であってもよい。例えば、転写ベルトに複数の感光体が接触するものであってもよい。
【0020】
【発明の効果】
上に説明した通り、弾性部材246は、第1のクリーニング部材245によりトナー等が概ね除去された転写ベルトの第3の領域に位置されるため、トナーで汚れることにより弾性が失われ、転写ベルト241との密着性が失われる問題を回避できる。
また、非転写状態のときは、従動ローラ244を待機位置に移すことにより、弾性部材246を圧力から解放でき、弾性部材246の機能性および耐久性を維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の画像形成装置の一例を説明する概略図。
【図2】図1に示した転写装置の付近を示す概略図。
【図3】図2に示した第2のクリーニング部材の付近を示す概略図。
【符号の説明】
1…画像形成装置、100…スキャナ、200…画像形成部、300…用紙給送部、400…ADF、241…転写ベルト、243…駆動ローラ、244…従動ローラ、245…第1のクリーニング部材、246…第2のクリーニング部材、247…ケース。
Claims (4)
- 現像剤像を保持する現像剤担持体と、
出力媒体を搬送するとともに、第1の位置で前記現像剤像を前記出力媒体に転写する転写搬送手段と、
前記第1の位置から前記転写搬送手段の移動方向の下流側に設けられ、前記転写搬送手段に付着した現像剤像または現像剤を第2の位置で除去する第1の除去手段と、
前記第2の位置から前記転写搬送手段の移動方向の下流側でかつ前記第1の位置の上流側に設けられ、前記出力媒体から発生する異物を除去する第2の除去手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記第2の除去手段は、発泡ゴム材、スポンジゴム材、毛ブラシ、フェルト材等を含む弾性部材からなることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記第2の除去手段は、前記転写搬送手段が転写位置に位置するとき所定の圧力を受け、前記転写搬送手段が非転写位置に位置するとき前記所定の圧力から解放されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 出力媒体を搬送するとともに、第1の位置で現像剤担持体が保持する現像剤像を前記出力媒体に転写し、
前記第1の位置から搬送方向の下流側で、前記現像剤像または現像剤を第2の位置で除去し、
前記第2の位置から搬送方向の下流側かつ前記第1の位置の上流側で、前記出力媒体から発生する異物を除去することを特徴とする画像形成方法。
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---|---|---|---|
JP2003203834A JP2005049449A (ja) | 2003-07-30 | 2003-07-30 | 画像形成装置および画像形成方法 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013029857A (ja) * | 2008-08-28 | 2013-02-07 | Kyocera Document Solutions Inc | 画像形成装置および画像形成ユニット |
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-
2003
- 2003-07-30 JP JP2003203834A patent/JP2005049449A/ja not_active Abandoned
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