JP2019128071A - 空気調和装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】冷媒を利用して発熱部品を冷却するヒートシンクにおける冷却効率の低下を抑制することが可能な空気調和装置を提供する。【解決手段】空気調和装置は、冷媒回路220と、制御部250と、ヒートシンク100とを備える。制御部250は、圧縮機211を駆動する。制御部250は発熱部品120を含む。ヒートシンク100は発熱部品120と熱的に結合される。冷媒回路220の一部がヒートシンク100と接触する。冷媒回路220の上記一部に供給される冷媒の温度がヒートシンク100の周囲の温度以上である場合に、流量調整装置223が開状態となることで冷媒がバイパス配管221の内部を流通するように構成されている。【選択図】図1
Description
本発明は、空気調和装置で使用する冷媒の一部または全部を利用して、空気調和装置における発熱部品を冷却することが可能な空気調和装置に関する。
従来、冷媒回路を備える空気調和装置に搭載される発熱部品を冷却するためのヒートシンクであって、当該ヒートシンクを構成する配管に冷媒回路の冷媒を流入させて当該発熱部品を冷却するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
上述した従来のヒートシンクでは、配管に供給された冷媒の温度がヒートシンクの周囲の温度より低い場合、当該ヒートシンクの表面に結露が生じ、ヒートシンクによる発熱部品の冷却効率が低下する恐れがある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の目的は、冷媒を利用して発熱部品を冷却するヒートシンクにおける冷却効率の低下を抑制することが可能な空気調和装置を提供することである。
本開示に従った空気調和装置は、冷媒回路と、制御部と、ヒートシンクとを備える。冷媒回路は、圧縮機と熱交換器と流量調整装置とが冷媒配管で接続され、当該冷媒配管の内部を冷媒が流通するものである。制御部は、圧縮機を駆動する。制御部は発熱部品を含む。ヒートシンクは発熱部品と熱的に結合される。冷媒回路の一部がヒートシンクと接触する。冷媒回路の上記一部に供給される冷媒の温度がヒートシンクの周囲の温度以上である場合に、流量調整装置が開状態となることで冷媒が冷媒配管の内部を流通するように構成されている。
上記によれば、冷媒によりヒートシンクが当該ヒートシンクの周囲の温度以下に冷却されることがないため、ヒートシンクの表面に結露が発生せず、ヒートシンクにおける冷却効率の低下を抑制することが可能な空気調和装置を提供できる。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付しその説明は繰返さない。
実施の形態1.
<空気調和装置の構成>
図1は、本発明の実施の形態1に係る空気調和装置を示す回路図である。図2は、図1に示した空気調和装置に設置されたヒートシンクの構成を示す模式図である。図3は、図2に示したヒートシンクから調整部材を取り外した状態を示す模式図である。図4は、調整部材の構成を示す模式図である。図5は、図1に示した空気調和装置の制御部に組込まれるインバータ装置の回路図である。図1〜図5を参照しながら、本発明の実施の形態1に係る空気調査装置を説明する。
<空気調和装置の構成>
図1は、本発明の実施の形態1に係る空気調和装置を示す回路図である。図2は、図1に示した空気調和装置に設置されたヒートシンクの構成を示す模式図である。図3は、図2に示したヒートシンクから調整部材を取り外した状態を示す模式図である。図4は、調整部材の構成を示す模式図である。図5は、図1に示した空気調和装置の制御部に組込まれるインバータ装置の回路図である。図1〜図5を参照しながら、本発明の実施の形態1に係る空気調査装置を説明する。
図1に示すように、本発明の実施の形態1に係るヒートシンク100が空気調和装置400に設置された状態を示す回路図である。空気調和装置400は、熱源ユニット200と負荷ユニット300とを有する。負荷ユニット300は複数設置されてもよい。図1では2つの負荷ユニット300が熱源ユニット200に接続されている。熱源ユニット200は、圧縮機211と、流路切替装置212と、熱源側熱交換器213と、を主に備える。さらに熱源ユニット200は、制御部250を備える。制御部250は、制御装置230と、発熱部品120とを主に含む。発熱部品120には温度センサ110が設置されている。
圧縮機211は、冷媒を圧縮して吐出させるものである。流路切替装置212は、例えば四方弁等で構成される。流路切替装置212は、空気調和装置400における冷房運転と暖房運転とで冷媒流路を切り替える。流路切替装置212において実線で示された流路が冷房時の状態を示し、破線で示された流路が暖房時の状態を示している。熱源側熱交換器213は、圧縮機211から吐出された冷媒と空気との間で熱交換を行うものである。熱源側熱交換器213は、冷房運転時には凝縮器として機能し、暖房運転時には蒸発器として機能する。
負荷ユニット300は、膨張弁としての負荷側絞り装置301と、負荷側熱交換器302とを有する。なお、図1では、1台の熱源ユニット200に対して2台の負荷ユニット300が接続されているが、3台以上又は1台の負荷ユニット300が1台の熱源ユニット200に接続されていてもよい。負荷側絞り装置301は、例えば電子式膨張弁又は毛細管等で構成される。負荷側絞り装置301は、熱源側熱交換器213から流入する冷媒を減圧して膨張させる。負荷側熱交換器302は、負荷側絞り装置301で減圧された冷媒と空気との間で熱交換を行うものである。負荷側熱交換器302は、冷房運転時には蒸発器として機能し、暖房運転時には凝縮器として機能する。
圧縮機211と、流路切替装置212と、熱源側熱交換器213と、負荷側絞り装置301と、負荷側熱交換器302とは、主冷媒配管215により接続されて主冷媒回路210を構成している。冷媒としては、例えば、水、フルオロカーボン、アンモニア又は二酸化炭素等が使用される。
熱源ユニット200は、制御部250の発熱部品120を、冷媒を用いて冷却するためのバイパス回路である冷媒回路220を備える。冷媒回路220は、予冷熱交換器222と、流量調整装置223と、ヒートシンク100とを主に有する。予冷熱交換器222は、熱源側熱交換器213と一体に構成されている。たとえば、熱源側熱交換器213の一部が予冷熱交換器222として用いられる。予冷熱交換器222は、主冷媒回路210から分岐して流入する冷媒を冷却する。流量調整装置223は、たとえば開度が可変な電子式膨張弁等で構成される。流量調整装置223は、予冷熱交換器222で冷却された冷媒を減圧して膨張させる。ヒートシンク100は、流量調整装置223で減圧された冷媒により、制御部250の発熱部品120を冷却する。なお、発熱部品120とは、制御部250を構成する複数の電子部品のうち発熱する電子部品をいう。
冷媒回路220において、予冷熱交換器222と、流量調整装置223と、ヒートシンク100とは、バイパス配管221により接続される。バイパス配管221は、圧縮機211と流路切替装置212との間の主冷媒配管215の一部である高圧配管401から分岐し、圧縮機211の吸入側の主冷媒配管215の一部である低圧配管402に接続される。異なる観点から言えば、バイパス配管221の一方端部は高圧配管401に接続され、バイパス配管221の他方端部は低圧配管402に接続される。なお、図1では、ヒートシンク100の入口側、すなわちヒートシンク100と予冷熱交換器222との間に流量調整装置223が設けられているが、流量調整装置223はヒートシンク100の出口側に設けられてもよい。つまり、流量調整装置223はヒートシンク100から見て予冷熱交換器222が位置する側と反対側においてヒートシンク100と接続されている。流量調整装置223がヒートシンク100の入口側に設けられる場合、予冷熱交換器222で冷却された冷媒は、流量調整装置223において減圧され、さらに温度が低下した状態でヒートシンク100に流入する。
制御装置230は、圧縮機211の周波数、流路切替装置212の切り替え及び負荷側絞り装置301の開度等を制御する。また制御装置230は、温度センサ110により検出された発熱部品120の温度に基づいて流量調整装置223の開度を制御する。具体的には、制御装置230は、発熱部品120の温度が上限温度以上である場合に流量調整装置223を開き、発熱部品120の温度が下限温度以下である場合には流量調整装置223を閉じるように制御する。例えば、発熱部品120の構成要素の一例である電子部品の耐熱温度に応じて上限温度が設定される。また、発熱部品120に結露が生じる温度に応じて下限温度が設定される。なお、下限温度は、たとえば、発熱部品120の温度、冷媒温度、またはヒートシンク100の温度が周囲環境の温度以下になっている場合の発熱部品120の温度としてもよい。
図2に示すように、ヒートシンク100は、冷却ブロック10と、冷媒回路220の一部である配管12を固定する設置溝11と、冷媒が流れる配管12と、空冷用の放熱フィン13と、ヒートシンク内部の流速を制御する調整部材14を備える。冷却ブロック10にはたとえば押し出し加工によって、少なくとも一つ以上の配管を固定する設置溝11が形成される。なお、冷却ブロック10は熱伝熱性のよい材料、例えばアルミニウムや銅などの材料により構成される。
配管12は、設置溝11に熱的に結合されている。熱的に結合させる方法としては、設置溝11に配管12を押付け、当該配管12、冷却ブロック10または配管12と冷却ブロック10の両方を塑性変形させることにより冷却ブロック10と配管12との隙間を無くす、といった方法を用いることができる。このような方法により配管12と冷却ブロック10とを隙間なく接触させることで、配管12と冷却ブロック10との間の伝熱性を向上させている。なお、冷却ブロック10と配管12間の熱的結合方法として、設置溝11にろう材を塗布し、高温環境下でろう材を溶融させて、当該溶融したろう材により配管12と冷却ブロック10とを接続するろう付け加工を用いてもよい。なお、配管12の内部の冷媒として、水、フルオロカーボン、アンモニア又は二酸化炭素等が使用される。
放熱フィン13は、たとえば冷却ブロック10を押し出し加工によって形成する際に、同時に形成する。この場合、冷却ブロック10と放熱フィン13間の熱抵抗が軽減された一体押し出し成型のヒートシンク100となる。なお、製造上、隣接する放熱フィン13間のフィン間隔に対する、放熱フィン13のフィン高さの比率が高い場合、一体押し出し成型が困難な場合もある。このため、より放熱フィン13間の間隔を狭くして、狭ピッチで放熱フィン13を冷却ブロック10上に形成したい場合は、冷却ブロック10に放熱フィン13を後加工で取りつけるカシメ工法を用いることも考えられる。
調整部材14は、図2に示すように配管12の幅方向における両側に形成されている空冷用放熱フィン13の間であって、配管12上の領域に取り付けられている。なお、図2の調整部材14は、図3に示したような構造の冷却ブロック10と放熱フィン13との複合体に対して、放熱フィン13の間に後から挿入し、冷却風を遮る形態とされている。調整部材14の構成としては、たとえば図4に示すように、放熱フィン13を挟むツメ部を有する構成としてもよい。図4に示した調整部材14は、板状の形状を有し、長手方向の下方に配管12の表面に沿うように形成された曲面状の凹部が形成されている。また、調整部材14の相対的に長い2つの長辺には、放熱フィン13を挟むためのツメ部が形成されている。ツメ部は、調整部材14の長辺と間隔を隔てて延びる第1部分と、調整部材14の凹部が形成された短辺である底辺と反対側の短辺である上辺から延び上記第1部分と繋がる第2部分とを含む。当該間隔は放熱フィン13の厚みと実質的に同じである。
図5に、制御部250に組み込まれる発熱部品120の一例であるインバータ装置の電気的構成の一例を示す。当該インバータ装置は、たとえばヒートシンク100の冷却ブロック10の平面部分に接続されている。図5に示すように、インバータ装置は三相(R相、S相、T相)の入力電源Pin、整流回路、平滑コンデンサ5、インバータなどを備えている。整流回路としては複数の整流ダイオード1a〜1fで構成されたダイオードモジュール2が使用される。平滑コンデンサ5は正ラインLpと負ラインLnとを接続するように配置される。インバータとしては複数のパワー半導体素子、例えば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)と複数のダイオードなどが搭載されたIGBTモジュール3が使用される。正ラインLpと負ラインLnとの間には、U相をスイッチングするIGBT7a,7dからなる直列回路、V相をスイッチングするIGBT7b,7eからなる直列回路、W相をスイッチングするIGBT7c,7fからなる直列回路が互いに並列に接続されている。各IGBT7a〜7fには、ダイオード8a〜8fがそれぞれ逆並列接続されている。IGBT7a,7dの接合点となるU相はモータのU相端子Uに、IGBT7b,7eの接合点となるV相はモータのV相端子Vに、IGBT7c,7fの接合点となるW相はモータのW相端子Wにそれぞれ接続される。IGBT7d、7e、7fのエミッタと負ラインLnとの間には、U相端子U、V相端子V、W相端子Wに流れる電流を検知するためのシャント抵抗22がそれぞれ接続される。各IGBT7a〜7fのゲートおよびエミッタは、複数の駆動回路9a〜9fから駆動信号が個別に供給される。各駆動回路9a〜9fは、光絶縁用のフォトカプラを備える。各駆動回路9a〜9fは、マイクロプロセッサ等の外部制御回路からの制御信号を受信して、個々の駆動信号を出力し、各IGBT7a〜7fのゲートおよびエミッタに供給する。また、本実施の形態では、三相(R相、S相、T相)の入力電源Pinを三相(U相、V相、W相)の電力出力Poutへ変換するインバータ装置を例示するが、その他の各種コンバータや各種インバータにも本開示は適用可能である。
本実施の形態1に示すヒートシンク100において、冷媒が流入する配管12と、空冷用放熱フィン13とを形成することにより、配管12に冷媒が流入しない場合においても、空冷用放熱フィン13により、空気調和装置内の発熱を伴う電装部品などの発熱部品120を冷却することができる。さらに、調整部材14を設けることで、配管12が取り付けられた部位(すなわち放熱フィン13間の間隔が広い部分)への冷却風の流入を遮断、もしくは軽減することができる。このため、図3に示したような調整部材14が配置されていない場合に比べて、空冷用の放熱フィン13へ冷却風を効果的に誘導することができる。
ヒートシンク100の平面部分には、図5に示す制御装置に組み込まれるインバータ装置の発熱する素子が取り付けられる。その場合、ヒートシンク100の冷却面が結露していると、当該素子の電極間に水分が流入する可能性がある。この場合、電極とヒートシンク100との間、または電極間での絶縁性能が低下する。この結果、当該素子の電極とヒートシンク100の絶縁が保てず地絡が発生する、あるいは、当該素子の電極間の絶縁が保たれず、機器の故障が発生し、さらには、発煙、発火の可能性も考えられる。そこで、ヒートシンク100の配管12に冷媒を流入させない条件として、たとえば冷媒温度がヒートシンク周囲温度以下の場合を採用してもよい。この場合、ヒートシンク100入側での冷媒温度を測定する温度センサをバイパス配管221に設置し、当該温度センサにより測定した冷媒温度とヒートシンク100の周囲の温度とに基づき制御装置230が流量調整装置223を制御してもよい。このようにすれば、図5に示す流量調整装置223を閉じる事で、ヒートシンク100の結露を防止することができる。このため、本実施の形態では、上述した結露による不具合を防止できる。
<空気調和装置の動作>
図1に示した空気調査装置の動作の一例について図6を参照しながら以下説明する。
図1に示した空気調査装置の動作の一例について図6を参照しながら以下説明する。
圧縮機211から吐出された高圧のガス冷媒は、主冷媒回路210を流れ、負荷ユニット300において空気と熱交換することで冷房又は暖房を行う。このとき、図6に示すように、測定工程(S10)において発熱部品120の温度を測定する。そして、工程(S20)において、発熱部品120の温度が、上限温度以上に上昇したと判定されると、工程(S30)に進み、制御装置230は流量調整装置223を開くように制御する。この結果、圧縮機211から吐出された高圧のガス冷媒の一部がバイパス配管221に流入する。
バイパス配管221に流入した高圧ガス冷媒は、予冷熱交換器222で冷却されて液冷媒となる。その後、液冷媒は流量調整装置223で減圧され、ヒートシンク100に流入する。具体的には、ヒートシンク100の配管12に流入した液冷媒は、発熱部品120で発生した熱を吸収し、ガス冷媒となってヒートシンク100の出側のバイパス配管221へ流出する。ヒートシンク100から流出したガス冷媒は、バイパス配管221を通って圧縮機211の吸入側に位置する低圧配管402に流入し、圧縮機211に吸入される。
このようにヒートシンク100に対する冷媒の供給が続けられているとき、図6に示した工程が繰り返し実施されている。図6に示した工程(S20)において、発熱部品120の温度が上限温度以上であると判断された場合には、制御装置230は、冷媒回路220に冷媒を流入させた状態(流量調整装置223を開にした状態)を維持し、発熱部品120の冷却を行う。一方、工程(S20)においてNOと判断され、さらに工程(S40)において発熱部品120の温度が下限温度以下ではない(NO)と判断された場合、再び工程(S10)が実施される。一方、工程(S20)においてNOと判断され、さらに工程(S40)において発熱部品120の温度が下限温度以下である(YES)と判断された場合、工程(S50)に進み、制御装置230は流量調整装置223を閉じるように制御し、冷媒回路220への冷媒の流入を閉止する。
<作用効果>
本開示に従った空気調和装置は、冷媒回路220と、制御部250と、ヒートシンク100とを備える。冷媒回路220は、圧縮機211と熱交換器としての予冷熱交換器222と流量調整装置223とが冷媒配管としてのバイパス配管221で接続され、当該バイパス配管221の内部を冷媒が流通するものである。制御部250は、圧縮機211を駆動する。制御部250は発熱部品120を含む。ヒートシンク100は発熱部品120と熱的に結合される。冷媒回路220の一部がヒートシンク100と接触する。冷媒回路220の上記一部に供給される冷媒の温度がヒートシンク100の周囲の温度以上である場合に、流量調整装置223が開状態となることで冷媒がバイパス配管221の内部を流通するように構成されている。
本開示に従った空気調和装置は、冷媒回路220と、制御部250と、ヒートシンク100とを備える。冷媒回路220は、圧縮機211と熱交換器としての予冷熱交換器222と流量調整装置223とが冷媒配管としてのバイパス配管221で接続され、当該バイパス配管221の内部を冷媒が流通するものである。制御部250は、圧縮機211を駆動する。制御部250は発熱部品120を含む。ヒートシンク100は発熱部品120と熱的に結合される。冷媒回路220の一部がヒートシンク100と接触する。冷媒回路220の上記一部に供給される冷媒の温度がヒートシンク100の周囲の温度以上である場合に、流量調整装置223が開状態となることで冷媒がバイパス配管221の内部を流通するように構成されている。
このようにすれば、ヒートシンク100と接触した冷媒回路220の一部に供給される冷媒によりヒートシンク100が当該ヒートシンク100の周囲の温度以下に冷却されることはない。このため、ヒートシンク100の表面に結露が発生せず、当該結露に起因するヒートシンク100の冷却効率の低下という問題の発生を抑制できる。さらに、ヒートシンク100を小型化しても、上記のように冷却効率の低下を抑制することで十分な冷却能力を確保できる。
上記空気調和装置は、冷媒回路220の上記一部に供給される冷媒の温度がヒートシンク100の周囲の温度未満である場合に、流量調整装置223が閉状態となることで冷媒がバイパス配管221の内部を流通しないように構成されている。
この場合、流量調整装置223を閉状態とすることで、ヒートシンク100に接続された冷媒回路220の一部への冷媒の供給を確実に停止できる。このため、ヒートシンク100が当該冷媒により周囲の温度以下に冷却されて結露が発生することを防止できる。
上記空気調和装置は、ヒートシンク100の周囲の温度を測定する温度センサ110をさらに備える。温度センサ110はヒートシンク100の周囲の温度として発熱部品120の温度を測定する。この場合、発熱部品120の温度に基づき、ヒートシンク100に接続された冷媒回路220の一部への冷媒の供給を制御できる。
上記空気調和装置において、ヒートシンク100は、表面を有する冷却ブロック10と、複数の放熱フィン13と、調整部材14とを含む。冷媒回路220の一部である配管12が冷却ブロック10の表面の一部に接続されている。複数の放熱フィン13は、冷却ブロック10の表面の一部以外の領域に形成される。複数の放熱フィン13のうちの隣接する2つの放熱フィン13の間の第1の距離L1は、冷却ブロック10の表面の一部に接続された冷媒回路220の一部の幅である第2の距離L2より小さい。調整部材14は、冷却ブロック10の表面の一部上において冷媒回路220の一部である配管12上の空間の少なくとも一部を塞ぐ。
この場合、調整部材14によって冷媒回路220の一部上の空間の流体損失が大きくなる。このため、ヒートシンク100に供給される冷却用の空気が、流体損失の小さい冷媒回路220の一部上の空間を主に通り、相対的に流体損失の大きい複数の放熱フィン13の間の空間を流れないといった状況の発生を抑制できる。つまり、冷媒回路220の一部上の空間と複数の放熱フィン13の間の空間との流体損失の不均衡を是正できる。そのため、複数の放熱フィン13の間の空間を流れる空気により放熱フィン13の熱を除去できるので、ヒートシンク100の冷却効率が向上する。
また、上記のようにヒートシンク100が複数の放熱フィン13を含む場合には、冷媒回路220の一部に冷媒が流通しない場合であっても複数の放熱フィン13の周囲の空気へ当該放熱フィン13から熱を放出することで、発熱部品120を冷却できる。
上記空気調和装置は、主冷媒回路210を備える。主冷媒回路210では、圧縮機211と、負荷側熱交換器302と、膨張弁としての負荷側絞り装置301と、熱源側熱交換器213とが主冷媒配管215で接続されている。主冷媒配管215の内部を冷媒が流通する。冷媒回路220は、圧縮機211の吸入側および吐出側において主冷媒回路210と接続されている。
この場合、ヒートシンク100が接続された冷媒回路220に対して、圧縮機211により主冷媒回路210から効率的に冷媒を供給できる。
実施の形態2.
<空気調和装置の構成>
図7は、本発明の実施の形態2に係る空気調和装置のヒートシンク100の構成を示す模式図である。図7に示すヒートシンク100は、基本的には図2に示したヒートシンクと同様の構成を備えるが、調整部材14に変えて放熱部材15を備える点が図2に示したヒートシンクと異なっている。異なる観点から言えば、図7に示したヒートシンクは、冷却ブロック10と、配管を固定する設置溝11と、冷媒が流れる配管12と、空冷用の放熱フィン13と、放熱フィン13と比べ放熱部材15が形成されることで放熱面積を拡大した空冷用の異形放熱フィンを備える。空冷用の異形放熱フィンは、図7に示すように、配管12上部の空間に、放熱に寄与する放熱部材15を配置することで、放熱フィンの表面積を拡大した形状となっている。放熱部材15は、異形放熱フィンのフィン本体部表面から斜めに突出する凸部である。放熱部材15は1つの異形放熱フィンにおいて複数形成されることが好ましい。
<空気調和装置の構成>
図7は、本発明の実施の形態2に係る空気調和装置のヒートシンク100の構成を示す模式図である。図7に示すヒートシンク100は、基本的には図2に示したヒートシンクと同様の構成を備えるが、調整部材14に変えて放熱部材15を備える点が図2に示したヒートシンクと異なっている。異なる観点から言えば、図7に示したヒートシンクは、冷却ブロック10と、配管を固定する設置溝11と、冷媒が流れる配管12と、空冷用の放熱フィン13と、放熱フィン13と比べ放熱部材15が形成されることで放熱面積を拡大した空冷用の異形放熱フィンを備える。空冷用の異形放熱フィンは、図7に示すように、配管12上部の空間に、放熱に寄与する放熱部材15を配置することで、放熱フィンの表面積を拡大した形状となっている。放熱部材15は、異形放熱フィンのフィン本体部表面から斜めに突出する凸部である。放熱部材15は1つの異形放熱フィンにおいて複数形成されることが好ましい。
<作用効果>
上記空気調和装置において、ヒートシンク100は、表面を有する冷却ブロック10と、複数の放熱フィン13と、放熱部材15とを含む。冷媒回路220の一部が冷却ブロック10の表面の一部に接続されている。複数の放熱フィン13は、冷却ブロック10の表面の一部以外の領域に形成される。複数の放熱フィン13のうちの隣接する2つの放熱フィン13の間の第1の距離はL1、冷却ブロック10の表面の一部に接続された冷媒回路220の一部の幅である第2の距離L2より小さい。放熱部材15は、冷却ブロック10の表面の一部上おいて冷媒回路220の一部上の空間に位置し、冷却ブロック10と熱的に接続されている。放熱部材15は、冷媒回路220の一部上の空間に面する放熱フィン13の表面上に接続されている。つまり、放熱部材15は放熱フィン13を介して冷却ブロック10と熱的に接続されている。
上記空気調和装置において、ヒートシンク100は、表面を有する冷却ブロック10と、複数の放熱フィン13と、放熱部材15とを含む。冷媒回路220の一部が冷却ブロック10の表面の一部に接続されている。複数の放熱フィン13は、冷却ブロック10の表面の一部以外の領域に形成される。複数の放熱フィン13のうちの隣接する2つの放熱フィン13の間の第1の距離はL1、冷却ブロック10の表面の一部に接続された冷媒回路220の一部の幅である第2の距離L2より小さい。放熱部材15は、冷却ブロック10の表面の一部上おいて冷媒回路220の一部上の空間に位置し、冷却ブロック10と熱的に接続されている。放熱部材15は、冷媒回路220の一部上の空間に面する放熱フィン13の表面上に接続されている。つまり、放熱部材15は放熱フィン13を介して冷却ブロック10と熱的に接続されている。
この場合、放熱部材15によってヒートシンク100の表面積が増加し、ヒートシンク100の冷却効率が向上する。さらに、放熱部材15により冷媒回路220の一部上の空間の流体損失が大きくなる。このため、ヒートシンク100に供給される冷却用の空気が、流体損失の小さい冷媒回路220の一部上の空間を主に通り、相対的に流体損失の大きい複数の放熱フィン13の間の空間を流れないといった状況の発生を抑制できる。このため、複数の放熱フィン13の間の空間を流れる空気により放熱フィン13の熱を除去できるので、この点からもヒートシンク100の冷却効率が向上する。
さらに、本実施の形態2に示すヒートシンク100において、異形放熱フィンを設けることで、配管12上部への冷却風も冷却に使用することが可能となる。このため、ヒートシンク100のサイズを維持しつつ放熱面積を拡大することができ、結果的にヒートシンクの小型が可能となる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1a〜1f 整流ダイオード、2 ダイオードモジュール、3 IGBTモジュール、5 平滑コンデンサ、8a〜8f ダイオード、9a〜9f 駆動回路、10 冷却ブロック、11 設置溝、12 配管、13 放熱フィン、14 調整部材、15 放熱部材、22 シャント抵抗、100 ヒートシンク、110 温度センサ、120 発熱部品、200 熱源ユニット、210 主冷媒回路、211 圧縮機、212 路切替装置、213 熱源側熱交換器、215 主冷媒配管、220 冷媒回路、221 バイパス配管、222 予冷熱交換器、223 流量調整装置、230 制御装置、250 制御部、300 負荷ユニット、301 負荷側絞り装置、302 負荷側熱交換器、400 空気調和装置、401 高圧配管、402 低圧配管。
Claims (6)
- 圧縮機と熱交換器と流量調整装置とが冷媒配管で接続され、前記冷媒配管の内部を冷媒が流通する冷媒回路と、
前記圧縮機を駆動する制御部とを備え、
前記制御部は発熱部品を含み、さらに、
前記発熱部品と熱的に結合されたヒートシンクを備え、
前記冷媒回路の一部が前記ヒートシンクと接触し、
前記冷媒回路の前記一部に供給される前記冷媒の温度が前記ヒートシンクの周囲の温度以上である場合に、前記流量調整装置が開状態となることで前記冷媒が前記冷媒配管の内部を流通するように構成されている、空気調和装置。 - 前記冷媒回路の上記一部に供給される前記冷媒の温度が前記ヒートシンクの周囲の温度未満である場合に、前記流量調整装置が閉状態となることで前記冷媒が前記冷媒配管の内部を流通しないように構成されている、請求項1に記載の空気調和装置。
- 前記ヒートシンクの周囲の温度を測定する温度センサをさらに備え、
前記温度センサは前記ヒートシンクの周囲の温度として前記発熱部品の温度を測定する、請求項1または2に記載の空気調和装置。 - 前記ヒートシンクは、表面を有する冷却ブロックを含み、
前記冷媒回路の前記一部が前記冷却ブロックの前記表面の一部に接続され、さらに、
前記ヒートシンクは、前記冷却ブロックの前記表面の前記一部以外の領域に形成された複数の放熱フィンを含み、
前記複数の放熱フィンのうちの隣接する2つの放熱フィンの間の第1の距離は、前記冷却ブロックの前記表面の前記一部に接続された前記冷媒回路の一部の幅である第2の距離より小さく、さらに、
前記ヒートシンクは、前記冷却ブロックの前記表面の前記一部上において前記冷媒回路の一部上の空間の少なくとも一部を塞ぐ調整部材を含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の空気調和装置。 - 前記ヒートシンクは、表面を有する冷却ブロックを含み、
前記冷媒回路の前記一部が前記冷却ブロックの前記表面の一部に接続され、さらに、
前記ヒートシンクは、前記冷却ブロックの前記表面の前記一部以外の領域に形成された複数の放熱フィンを含み、
前記複数の放熱フィンのうちの隣接する2つの放熱フィンの間の第1の距離は、前記冷却ブロックの前記表面の前記一部に接続された前記冷媒回路の一部の幅である第2の距離より小さく、さらに、
前記ヒートシンクは、前記冷却ブロックの前記表面の前記一部上おいて前記冷媒回路の一部上の空間に位置し、前記冷却ブロックと熱的に接続された放熱部材を含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の空気調和装置。 - 前記圧縮機と、負荷側熱交換器と、膨張弁と、熱源側熱交換器とが主冷媒配管で接続され、前記主冷媒配管の内部を前記冷媒が流通する主冷媒回路を備え、
前記冷媒回路は、前記圧縮機の吸入側および吐出側において前記主冷媒回路と接続されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の空気調和装置。
Priority Applications (1)
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2021006116A1 (ja) | 2019-07-10 | 2021-01-14 | Agc株式会社 | ガラス基体およびその製造方法 |
CN112503734A (zh) * | 2020-12-01 | 2021-03-16 | 珠海格力电器股份有限公司 | 空调的温度控制方法、装置、空调、存储介质及处理器 |
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- 2018-01-23 JP JP2018008836A patent/JP2019128071A/ja active Pending
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