JP2019127003A - 画像箔転写シート、画像箔転写シートの製造方法、画像箔の転写方法 - Google Patents

画像箔転写シート、画像箔転写シートの製造方法、画像箔の転写方法 Download PDF

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Abstract

【課題】箔シートとインクジェットプリンター等の非接触型印刷機を用いて、複雑な図形や小さな文字など、プリンターで印刷可能な所望の画像の形状の画像箔を対象物に転写可能な画像箔転写シートと、その製造方法、該画像転写シートを用いた画像箔の転写方法を提供する。【解決手段】上層のアプリケーションシートASと、下層のセパレーターSPの上面に剥離可能に設けた糊層Nとの間に、上層の第一のクリア層C1と下層の第二のクリア層C2との間に箔を設けて成る画像層を部分的に有することを特徴とする、画像箔転写シート。又は、上層のアプリケーションシートの下面に剥離不能に設けた第一の糊層と、下層のセパレーターの上面に剥離可能に設けた第二の糊層との間に、上層の第一のクリア層と下層の第二のクリア層との間に箔を設けてなる画像層を部分的に有することを特徴とする、画像箔転写シート。【選択図】図1

Description

本発明は、転写対象物の表面に任意の画像の形状の金属箔を転写するための画像箔転写シートと、該画像箔転写シートの製造方法、または該画像箔転写シートを用いた転写対象物への画像箔の転写方法に関する。
画像を転写対象物に転写する転写印刷としては、水転写、熱転写、昇華転写、乾式転写等の技術が知られている。中でも、基材シート上に仮着した画像層の裏面に接着剤を塗布した上で、押圧によって画像層を転写対象物の表面に移行させて接着する乾式転写は、転写時に画像に縁が残らないため、転写対象物に直接印刷したように見え、カッティングプロッター等による後処理も不要といった特徴を有する。
本願発明者は、かかる乾式転写技術の簡便化に取り組み、非特許文献1に記載の製品「スマートペーパー(商品名)」を開発して製造販売してきた。これは、表面に離型可能処理を施したPET(ポリエチレンテレフタラート)製の基材シートであり、その表面にレーザープリンター等のトナー印刷によって鏡像の画像を印刷して画像層を形成し、該画像層上にアクリル系の糊を塗布して乾燥させた後、基材シートを転写対象物に密着させて押圧を加え、基材シートを剥離すると画像層のみが正像にて転写対象物に接着され転写が完了するものである。該スマートペーパーは、工程が極めて簡易であるだけでなく、溶剤等を使用しないため環境負荷の問題も生じない。また、転写に際して水を使用せず熱も加えないため、金属、ガラス、合成樹脂はもとより紙、木、皮革、繊維(布)、陶器まで適用可能な転写対象物の素材が幅広い。さらに、画像層を柔軟な基材シート上に仮着させた上で転写するため、直接プリンターを通せない立体物や曲面にも転写可能であるなど、乾式転写のコスト低減、適用範囲の拡大、作業の簡易化・効率化の効果を奏するものである。
「スマートペーパー」の説明(出願人ウェブサイトのページ)URL:https://ing-global.net/smartpaper/
また、本願発明者は、特許文献1に示す如く、スマートペーパーをさらに発展させ、上層の転写フィルムと下層の糊層との間に画像層を設け、該転写フィルムを、画像層に対しては離型性を有するとともに糊層に対しては易接着性を有するものとしたことを特徴とする画像転写シートを開発し、特許出願の上、製造販売している。該画像転写シートは、スマートペーパーのように、転写対象物に糊を塗布して糊層を形成したり、転写後に画像からはみ出した糊を除去したりする必要がないため、転写作業のコストや作業負担を低減でき、仕上りも均質化できるという有利な効果を奏する。また、該画像転写シートはUV印刷に対応可能であり、画像転写シートを製造する際に、糊付シートの糊層の上面に任意の画像を正像で、かつ、インクを印刷機の仕様上可能な範囲で所望の厚みで積層して画像層を形成できる。転写対象物に直接印刷したかのような仕上がりが得られ、特にUV印刷の特徴を活かして、パッケージ印刷等に好適な立体感の高い印刷が可能となる。そして、画像転写シートは、印刷機で直接印刷しにくい大きさや形状の平面や立体物に画像転写が可能であるから、印刷機の高度な設定や専用治具も不要となる。そのため、少量多品種製品やそのパッケージへの印刷、量産品のオリジナル化・カスタマイズ化、製品開発段階での試作品・サンプル品等への印刷等の大幅なコスト低減が可能となる。
特開2017−209931
一方、転写画像に高級感を与えたり、より多彩な表現を実現するために、金箔や銀箔などの金属箔を所望の画像として転写対象物に転写することへの要望が以前から存在したが、上述の先行技術では困難であった。一般的な内装用・装飾用の金属箔は、プラスティックフィルム等の基材の表面に金属を蒸着した「箔シート」と呼ばれるものであり、裏面に粘着剤層を設けたもののほか、粘着剤層を設けないものも普及している。これらは、カッティングシートのように必要な形状にカットして対象物に直接貼り付けることができるが、複雑な図形や小さな文字をカットすることは難しく、手間も掛かる。また、一般的な箔シートは、金属箔のみではなく基材ごと対象物に貼り付けるため、特に繊細な図形などの場合には、基材の厚みが仕上りの品質を低下させるという問題もあった。
他の箔押しの手段としては、受治具に固定した対象物に箔を載せて、その上から金属板の表面に画像を凸版として設けてなる版板を加熱して押し付けることで、凸版部分の箔を対象物の表面に融着させるホットスタンプと呼ばれる技術も知られている。しかし、版板の製作にコストがかかるため、対象物が少量の場合や多数の画像を箔押し加工する場合には、経済性に問題があった。また、対象物に応じた治具を用意しなければならず、対象物の形状によってはホットスタンプが適用しにくい場合もあった。もちろん、対象物が熱に弱い樹脂製である場合には、そもそも適用できなかった。
ここで、プリンターによって対象物にインクで印刷するように金属箔で所望の形状の画像層を形成し、画像転写シートを用いて対象物に転写することができれば転写画像の質感の向上や表現力の向上に極めて有効である。その点、スマートペーパー等の先行技術に係る画像転写シートは糊層に直接画像を印刷してシールのように対象物に貼り付け、画像のみを転写することができる。しかし、表面全体に糊層を設けているため、箔シートを貼り付けると全面が画像転写シートに接着されてしまい、所望の画像部分だけを転写することはできないという問題があった。
本発明は、かかる従来技術の問題を解決するべく考案されたものであり、普及している箔シートとインクジェットプリンター等の非接触型印刷機を用いて、複雑な図形や小さな文字など、プリンターで印刷可能な所望の画像の形状の金属箔(以下、「画像箔」という)を対象物に転写可能な画像箔転写シートと、その製造方法、該画像転写シートを用いた画像箔の転写方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載した画像箔転写シートは、上層のアプリケーションシートと、下層のセパレーターの上面に剥離可能に設けた糊層との間に、上層の第一のクリア層と下層の第二のクリア層との間に箔を設けて成る画像層を部分的に有することを特徴とする。なお、アプリケーションシートは、透明又は半透明の樹脂フィルムであり、クリア層に対しては離型性を有するとともに、糊剤に対しては易接着性を有するものとする。
請求項1に記載した該画像転写シートによる画像箔の転写は、まず、画像箔転写シートのセパレーターを剥離除去して糊層を露出させ、これを転写対象物の所定の表面に密着させて押圧することで画像箔転写シートを貼り付け、最後にアプリケーションシートを剥離する。この際、画像層のある部分では、アプリケーションシートがクリア層に対して離型性を有するため、画像層はアプリケーションシートから剥離し、糊層によって転写対象物の表面に接着された状態で残存する。一方、画像層のない部分では、アプリケーションシートが糊剤に対して接着性を有する一方、糊層はセパレーターから剥離可能であるため、糊層はアプリケーションシートとともにセパレーターから剥離除去される。
次に、請求項2に記載した画像箔転写シートは、上層のアプリケーションシートの下面に剥離不能に設けた第一の糊層と、下層のセパレーターの上面に剥離可能に設けた第二の糊層との間に、上層の第一のクリア層と下層の第二のクリア層との間に箔を設けてなる画像層を部分的に有することを特徴とする。
請求項2に記載した該画像箔転写シートによる画像箔の転写は、まず、画像箔転写シートのセパレーターを剥離除去して第二の糊層を露出させ、これを転写対象物の所定の表面に密着させて押圧することで画像箔転写シートを貼り付け、最後にアプリケーションシートを剥離する。この際、第一の糊層はアプリケーションシートから剥離不能であるため、画像層のある部分では、第一の糊層はアプリケーションシートとともに画像層から剥離するが、画像層は第二の糊層によって転写対象物の表面に接着された状態で残存する。一方、画像層のない部分では、第一の糊層と第二の糊層とが互いに接着し合って一体化するため、両糊層ともにアプリケーションシートとともに剥離除去される。
次に、請求項3に記載した画像箔転写シートは、請求項1又は請求項2のいずれかに記載した画像箔転写シートであって、前記第一のクリア層、第二のクリア層は、いずれもクリアインク又はプライマーであることを特徴とする。
クリアインクはグロスインクとも呼ばれ、色素を含有しない無色透明のインクである。一方、プライマーは、主にUVインクと印刷対象物との密着性の向上を目的とするやはり無色透明の塗布剤である。本発明における画像層は、金属箔のみが二層のクリア層に挟まれた構成となるが、顔料を含まないクリアインクやプライマーは、乾燥硬化時における塗膜の体積収縮による内部応力が小さいために接着力が大きく、金属に対しても高い易接着性を示す。特に、紫外線照射により硬化するUVインクは架橋構造を取るため、溶剤インクに比べて高い接着力を発揮する。そのため、クリア層自体が接着剤の役割を果たし、金属箔を挟んで一体化した強固な画像層を形成可能となる。
なお、UVプリンターによるクリアインク又はプライマーの印刷は、UV−LEDランプの照射の制御により塗膜表面が光沢調又はマット調になるよう設定可能な場合があるが、マット調に設定した場合、クリア層の表面の凹凸が極薄厚の箔に反映して美観を損なうため、光沢調に設定することが望ましい。
次に、請求項4に記載した画像箔転写シートの製造方法は、少なくとも、離型シートの表面にクリアインク又はプライマーで所望の画像を正像印刷して第二のクリア層を形成する第一印刷工程と、箔シートの箔面側を離型シートの表面に圧着後、箔シートを剥離して第二のクリア層にのみ箔を転写する箔転写工程と、転写された箔の表面にクリアインク又はプライマーで第一のクリア層を印刷して画像層を形成する第二印刷工程と、アプリケーションシートを離型シートの表面に圧着してアプリケーションシートに画像層を転写後、離型シートを剥離除去する画像層転写工程と、片面に糊層を剥離可能に設けたセパレーターの糊層側にアプリケーションシートの画像層を有する面を貼り付けることで画像箔転写シートを得るセパレーター貼付工程とからなることを特徴とする。
次に、請求項5に記載した画像箔転写シートの製造方法は、少なくとも、離型シートの表面にクリアインク又はプライマーで所望の画像を正像印刷して第二のクリア層を形成する第一印刷工程と、箔シートの箔面側を離型シートの表面に圧着後、箔シートを剥離して第二のクリア層にのみ箔を転写する箔転写工程と、転写された箔の表面にクリアインク又はプライマーで第一のクリア層を印刷して画像層を形成する第二印刷工程と、第一の糊層を片面に剥離不能に設けてなるアプリケーションシートの第一の糊層側を離型シートの表面に圧着してアプリケーションシートに画像層を転写後、離型シートを剥離除去する画像層転写工程と、片面に第二の糊層を剥離可能に設けたセパレーターの第二の糊層側にアプリケーションシートの画像層を有する面を貼り付けることで画像箔転写シートを得るセパレーター貼付工程とからなることを特徴とする。
離型シートとしては、表面に剥離層としてシリコン被膜を形成したシリコン処理紙、あるいはPET等を基材とするシリコン処理樹脂フィルムのほか、剥離層にシリコンを含まない非シリコン系離型紙・離型フィルムが適用可能である。ただ、紙の場合は表面に微細な凹凸があり、また、印刷する第一のクリア層の表面に印刷ムラによる凹凸を生じると極薄厚の箔に反映して美観を損ねるため、樹脂に対して高い濡れ性(レベリング性)と離型性を兼ね備える非シリコン系の離型フィルムがより好適である。一方、アプリケーションシートは、前述のとおりその片面に第一の糊層が強固に接着されてなるため、アプリケーションシートと第一の糊層とは剥離不能である。ちなみに、アプリケーションシートとしては、前述の本願発明者による発明である「スマートペーパー」がそのまま適用可能である。
次に、請求項6に記載した画像箔の転写方法は、少なくとも、離型シートの表面にクリアインク又はプライマーで所望の画像を正像印刷して第二のクリア層を形成する第一印刷工程と、箔シートの箔面側を離型シートの表面に圧着後、箔シートを剥離して第二のクリア層にのみ箔を転写する箔転写工程と、転写された箔の表面にクリアインク又はプライマーで第一のクリア層を印刷して画像層を形成する第二印刷工程と、アプリケーションシートを離型シートの表面に圧着してアプリケーションシートに画像層を転写後、離型シートを剥離除去する画像層転写工程と、片面に糊層を剥離可能に設けたセパレーターの糊層側にアプリケーションシートの画像層を有する面を貼り付けることで画像箔転写シートを得るセパレーター貼付工程と、画像箔転写シートからセパレーターを剥離除去した上で糊層を有する面を転写対象物の表面に圧着する圧着工程と、転写対象物に圧着した画像箔転写シートからアプリケーションシートを剥離除去する糊層除去工程とからなることを特徴とする。
最後に、請求項7に記載した画像箔の転写方法は、少なくとも、離型シートの表面にクリアインク又はプライマーで所望の画像を正像印刷して第二のクリア層を形成する第一印刷工程と、箔シートの箔面側を離型シートの表面に圧着後、箔シートを剥離して第二のクリア層にのみ箔を転写する箔転写工程と、転写された箔の表面にクリアインク又はプライマーで第一のクリア層を印刷して画像層を形成する第二印刷工程と、第一の糊層を片面に剥離不能に設けてなるアプリケーションシートの第一の糊層側を離型シートの表面に圧着してアプリケーションシートに画像層を転写後、離型シートを剥離除去する画像層転写工程と、片面に第二の糊層を剥離可能に設けたセパレーターの第二の糊層側にアプリケーションシートの画像層を有する面を貼り付けることで画像箔転写シートを得るセパレーター貼付工程と、画像箔転写シートからセパレーターを剥離除去した上で第二の糊層を有する面を転写対象物の表面に圧着する圧着工程と、転写対象物に圧着した画像箔転写シートからアプリケーションシートを剥離除去する糊層除去工程とからなることを特徴とする。
本発明に係る画像箔転写シートとその製造方法、画像箔の転写方法は、以下のような数々の優れた効果を奏する。
(1)クリアインクを使用可能なインクジェットプリンター等の非接触型印刷機により、印刷した画像の通りに箔を画像層として形成可能であるため、複雑な図形や小さな文字などの繊細な画像であっても正確に箔として対象物に転写できる。これにより、従来の手作業による「箔押し」や「箔付け」では困難だった表現が可能となる。また、箔の上にインクで画像を重ね描きした複合的な画像も一回で対象物に転写することも可能である。
(2)同じ画像箔転写シートを印刷の方法により連続的に大量製造できる。これにより、カッティングシートのように箔シートから1点づつ画像を切り出す方法に比べて作業効率が大幅に向上する。
(3)製版を必要とせず、画像データごとに少量多品種製造が可能である。そのため、少量多品種製品やそのパッケージへの転写、量産品のオリジナル化・カスタマイズ化、製品開発段階での試作品・サンプル品等への「箔押し」や「箔付け」が大幅に低コスト化できる。
(4)セパレーターを剥がした時点で、透明なアプリケーションシートの下に画像箔のみが保持されるため対象物の転写箇所が視認可能であり、位置決めが容易となり正確な転写作業が行える。
(5)転写には何らの器具や治具も必要とせず、画像箔転写シートを転写箇所に貼り付けて押圧し、アプリケーションシートを剥がすだけで完了するため、作業は極めて容易である。しかも、転写作業自体には熱を使用しないので、樹脂製等の熱に弱い対象物にも転写が可能である。
(6)アプリケーションシートを剥離するだけで画像箔以外の部分の糊層(粘着剤層)が剥離除去されるため、作業効率が向上し、仕上りも美しくなる。
(7)転写された画像箔の表面がクリアインクによって保護された状態となるため、擦過や経年劣化への耐久性が高く、箔画像の風合いにも深みが増す。
(8)完成した画像箔転写シートは、対象物への接着面がセパレーターによって保護された状態であるため、従来の印刷画像シールと同様に取扱いや保管が容易である。

(第一実施形態)
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて詳細に説明する。第一実施形態は、請求項1に記載した糊層を一層のみ有する画像箔転写シートと、その製造方法、並びに該画像箔転写シートを用いた画像箔の転写方法に係るものである。
図1は、本発明の第一実施形態に係る画像箔転写シート1の一例を示す断面図である。画像箔転写シート1は、下層のセパレーターSPの上面に設けた糊層Nと、上層のアプリケーションシートとの間に挟まれる形で画像層Iを有している。画像層Iは、上層の第一のクリア層C1と下層の第二のクリア層C2との間に箔Fを有している。セパレーターSPと第一の糊層N1とは剥離可能である。一方、第一のクリア層C1と第二のクリア層C2は、それ自体の接着力により箔Fの上下面に固着しており、一体的に画像層Iを形成している。
図2から図12は、画像箔転写シート1の製造工程を段階的に示した断面図である。図2は、画像箔を形成するために用いる箔シートFSの断面図である。箔シートFSは、基材フィルムBFの下面に、金属を蒸着して箔Fの層を設けている。箔とする金属としては、純金、純銀、銅、錫、アルミ等が一般的だが、銀を燻すことによって色調を変化させた赤銀箔、青銀箔や、真鍮に黄色の着色をして金に似せた洋金なども使用できる。また、金属箔の製造工程にエンボス工程を追加することで箔に干渉縞を生じさせて三次元模様を浮かび上がらせるホログラム箔を使用すれば、画像箔をさらに表情豊かなものとできる。
図3は、離型シートRの表面に非接触型印刷機Pによりクリアインク又はプライマーで
所望の画像を正像印刷して第二のクリア層C2を形成する第一印刷工程を示す断面図である。図4及び図5は、箔転写工程を示す断面図である。図4は、箔シートFSの箔Fを有する側を第二のクリア層C2を設けた離型シートRの表面に圧着した状態を示す断面図である。図5は、箔シートを剥離することで第二のクリア層C2にのみ箔が転写された状態を示す断面図である。箔シートFSが離型シートRに圧着されると、第二のクリア層C2に接触した箇所ではクリアインクの接着力によって箔Fが接着される。しかし、離型シートRに接触した箇所では箔Fの接着は起こらず、箔シートFSを剥離すると所望の画像の形状に箔Fが転写されるのである。
離型シートRとしては、前述のとおりたとえば非シリコン系の離型フィルムが好適である。ただし、離型性が軽すぎると、箔シートを剥離する際に第二のクリア層C2が剥がれやすくなり、逆に離型性が重すぎると、後の画像転写工程においてアプリケーションシートAS側にうまく画像層が写し取られないおそれがあるため、適切な離型性を有するものを選択する。一方、箔シートを圧着する際には、指や手動ローラー等による圧着でも良いが、ローラーの内部にヒーターを組み込んだホットローラーを用い、加熱しながら圧着することがより効果的である。本願発明者の試行によれば、加熱温度は40℃〜200℃が望ましく、130℃程度が好適である。一般的に融点が40℃前後であるプライマーの場合、それ以下の温度では箔に対する接着力が不十分となる場合があり、200℃を超えると箔自体を変性させてしまうおそれがある。
図6は、第二印刷工程を示す断面図である。非接触型印刷機Pにより、第一印刷工程と同じ画像データによってクリアインク又はプライマーで画像を印刷することにより、転写された箔Fの上面にのみ第一のクリア層C1を形成することができる。これにより、離型シートRの上面に、上層の第一のクリア層C1と下層の第二のクリア層C2との間に箔Fを有する画像層Iが形成される。
図7〜9は、画像転写工程を示す断面図である。図7は、アプリケーションシートASの断面図である。図8は、アプリケーションシートASを離型シートRの上面に圧着した状態を示す断面図であり、図9は、その後離型シートRを剥離除去する状態を示す断面図である。
適度な離型性を有する離型シートRを用いることで、離型シートRは容易に剥離除去されて、画像層IのみがアプリケーションシートASの下面に転写される。
図10は、セパレーターSPの断面図であり、図11、12は、セパレーター貼付工程を示す断面図である。セパレーターSPは、その上面に糊層Nを剥離可能に設けている。図11は、セパレーターSPの糊層Nを設けた面にアプリケーションシートASの画像層Iを有する面を貼り付ける状態を示す断面図であり、図12は、画像箔転写シート1が完成した状態を示す断面図である。
図13〜15は圧着工程を示す断面図である。図13は、完成した画像箔転写シート1からセパレーターSPを剥離除去して糊層Nを露出させた状態を示す断面図である。また、図14及び図15は、画像箔転写シート1を転写対象物Oに圧着する圧着工程を示す断面図である。最後に、図16は、転写対象物Oに圧着した画像箔転写シート1からアプリケーションシートASを剥離除去することで画像箔の転写を完了させ、かつ糊層を除去する糊層除去工程を示す断面図である。
圧着工程により、画像層Iは糊層Nによって転写対象物Oの表面に接着され、糊層除去工程でアプリケーションシートASを剥離すると、画像層Iは糊層Nによって転写対象物Oに接着されたまま残存する。一方、アプリケーションシートASは糊料に対して易接着性を有するため、画像層Iのない部分では、糊層NがアプリケーションシートASに接着されたまま転写対象物Oの表面から引き剥がされて除去され、画像箔の転写が完了する。これにより、転写された画像層Iは、箔Fが転写対象物Oの表面に直接「箔押し」されたかのように視認でき、しかも、透明な第一のクリア層C1によって表面をコートされた状態となる。
(第二実施形態)
第二実施形態は、請求項2に記載した糊層を二層有する画像箔転写シートと、その製造方法、並びに該画像箔転写シートを用いた画像箔の転写方法に係るものである。
図17は、本発明の第二実施形態に係る画像箔転写シート2の一例を示す断面図である。画像箔転写シート2は、下層のセパレーターSPの上面に設けた第二の糊層N2と、上層のアプリケーションシートASの下面に設けた第一の糊層N1との間に挟まれる形で画像層Iを有している。なお、画像層Iの構成は第一実施形態と同じである。セパレーターSPと第二の糊層N2とは剥離可能であるが、アプリケーションシートASと第一の糊層N1とは強固に接着しており、剥離不能である。
図18から図22は、画像箔転写シート2の製造工程を段階的に示した断面図である。なお、画像層Iを形成するための第一印刷工程、箔転写工程、第二印刷工程は、第一実施形態と同じであるため(図2乃至図6)、図及び説明は省略する。
図18から図20は、画像転写工程を示す断面図である。図18は、第二実施形態に用いるアプリケーションシートASの断面図である。アプリケーションシートASは、その下面に第一の糊層N1を剥離不能に設けている。図19は、アプリケーションシートASの第一の糊層N1を設けた側を離型シートRの上面に圧着した状態を示す断面図であり、図20は、その後離型シートRを剥離除去する状態を示す断面図である。アプリケーションシートASの圧着により、画像層Iは第一の糊層N1によってアプリケーションシートASに接着されるが、画像層Iのない部分では離型シートRが第一の糊層N1に直接接触しても糊剤に対して離型性を有するため、接着されない。そのため、離型シートRを剥離除去すると、画像層IのみがアプリケーションシートASの下面に転写されるのである。
図21〜23は、セパレーター貼付工程を示す断面図である。図21は、セパレーターSPの断面図である。セパレーターSPは、その上面に第二の糊層N2を剥離可能に設けている。図22は、セパレーターSPの第二の糊層N2を設けた面にアプリケーションシートASの画像層Iを有する面を貼り付ける状態を示す断面図であり、図23は、画像箔転写シート2が完成した状態を示す断面図である。
図24〜26は圧着工程を示す断面図である。図24は、完成した画像箔転写シート2からセパレーターSPを剥離除去して第二の糊層N2を露出させた状態を示す断面図である。また、図25及び図26は、画像箔転写シート1を転写対象物Oに圧着する圧着工程を示す断面図である。最後に、図27は、転写対象物Oに圧着した画像箔転写シート2からアプリケーションシートASを剥離除去することで画像箔の転写を完了させ、かつ糊層を除去する糊層除去工程を示す断面図である。
圧着工程により、画像層Iは第二の糊層N2によって転写対象物Oの表面に接着される。また、第一の糊層N1と第二の糊層N2は圧着されることにより互いに強固に接着し合って一体化する。その後、アプリケーションシートASを剥離すると、画像層Iのある部分では、アプリケーションシートASと剥離不能に接着している第一の糊層N1が画像層Iの上面の第一のクリア層C1から引き剥がされて、画像層Iのみが転写対象物Oの表面に残る。一方、画像層Iのない部分では、第一の糊層N1と第二の糊層N2とが互いに強固に接着し合って一体化しているため、ともにアプリケーションシートASに貼り付いたまま転写対象物Oの表面から除去され、これにより、画像箔の転写が完了するのである。転写された画像層Iは、箔Fが転写対象物Oの表面に直接「箔押し」されたかのように視認でき、しかも、透明な第一のクリア層C1によって表面をコートされた状態となる。
なお、第一実施形態に係る画像箔転写シート1では、アプリケーションシートASが糊層を有さないため、画像転写工程において離型シートRを剥離除去する際に(図9)画像層IがアプリケーションシートASに付着せず、離型シートR上に残存してしまう場合がないとはいえない。そのため、アプリケーションシートASを離型シートR上に圧着する際には、手作業ではなくローラー又はラミネーターを用いて全体に均一に圧力が掛かるように押圧し、画像層IがアプリケーションシートASに付着して十分に一体化するようにすることが望ましい。
一方、第二実施形態に係る画像箔転写シート2では、アプリケーションシートASが第一の糊層N1を有するため、画像転写工程においてアプリケーションシートASを離型シートRに圧着した際に(図19)、画像層Iは第一の糊層N1によってアプリケーションシートASに接着されるため、離型シートRを剥離除去する際に(図20)離型シートR上に残存するおそれはない。そのため、アプリケーションシートASの離型シートRへの圧着をバレン等を用いた手作業で行っても、画像層Iは確実にアプリケーションシートAS側に転写されるため、作業効率が向上する。
(第三実施形態)
図28は、本発明の第三実施形態に係る画像箔転写シート3の断面図である。該画像箔転写シート3の画像層Iは、箔Fの上面にさらに部分的に画像Gが印刷され、その上に第一のクリア層C1を設けている。製造工程においては、箔転写工程の後に、やはり非接触型印刷機Pによって任意の画像を有色のインクで箔Fの表面に重ねて印刷し、その上に第二印刷工程によって第一のクリア層C1を設けるのである。かかる画像Gの追加を除き、画像箔転写シート3の構成及びその製造方法は、第一実施形態に係る画像箔転写シート1と同様である。図29は、画像箔転写シート3によって転写対象物Oに画像層Iが転写された状態を示す断面図である。
(第四実施形態)
図30は、本発明の第四実施形態に係る画像箔転写シート4の断面図である。画像層Iの形成の際に、箔Fの上面にさらに部分的に画像Gを有する構成は第三実施形態に係る画像箔転写シート3と同じであり、かかる画像Gの追加を除き、画像箔転写シート4の構成及びその製造方法は、第二実施形態に係る画像箔転写シート2と同様である。また、画像箔転写シート4によって転写対象物Oに画像層Iが転写された状態を示す断面図も図29と同じである。
図31〜33は、画像箔転写シート3を適用した転写の事例を示す写真である。写真から明らかなように、第三実施形態又は第四実施形態の画像箔転写シートを用いることにより、箔Fの上に任意の画像が描かれた状態で対象物に転写することが可能となり、金属箔の上面に自在に模様を重ねることで転写画像の表現力をさらに高めることができる。たとえば、図31の転写事例(その1)では、花の形の金属箔の上に花弁の輪郭等の図形を有色インクで重ね描きして表現力を高めた画像を転写している。また、図32の転写事例(その2)では、文字を金属箔とし、その文字の輪郭を有色のUVインクで縁取ることで、文字に立体感を与える効果を付与している。さらに、図33の転写事例(その3)のように、カードの表面全体に金属箔を転写した背景の上に城等の図形を重ねて印刷し、さらにUVインクならではの厚盛り印刷で装飾文様を付加した画像を一回の転写で実現している。
以上、本発明に係る画像転写方法の具体的な構成について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内において改良または改変が可能であり、それらは本発明の技術的範囲に属するものである。
本発明によれば、印刷データどおりの所望の画像を金属箔として物品の表面に容易かつ自在に転写可能であるため、従来は製版の費用や多大な手間・時間を要していた「箔押し」や「箔付け」を極めて低コストかつ効率的に実現できる。特に、少量多品種製品やそのパッケージへの転写、量産品のオリジナル化・カスタマイズ化、製品開発段階での試作品・サンプル品等への「箔押し」や「箔付け」への利用可能性が大きく、また、建築の内装や装飾にも利用可能である。
画像箔転写シートの断面図(第一実施形態) 箔シートの断面図 第一印刷工程を示す断面図 箔転写工程を示す断面図(箔シートの圧着) 箔転写工程を示す断面図(箔の転写) 第二印刷工程を示す断面図 アプリケーションシート(第一実施形態)の断面図 画像層転写工程を示す断面図(アプリケーションシートの圧着:第一実施形態) 画像層転写工程を示す断面図(離型シートの剥離除去:第一実施形態) セパレーターの断面図 セパレーター貼付工程を示す断面図(第一実施形態) 完成した画像箔転写シート(第一実施形態)の断面図 セパレーターの剥離除去(第一実施形態) 転写対象物への圧着工程を示す断面図(貼り付け:第一実施形態) 転写対象物への圧着工程を示す断面図(圧着:第一実施形態) 糊層除去工程を示す断面図(第一実施形態) 画像箔転写シートの断面図(第二実施形態) アプリケーションシート(第二実施形態)の断面図 画像層転写工程を示す断面図(アプリケーションシートの圧着:第二実施形態) 画像層転写工程を示す断面図(離型シートの剥離除去:第二実施形態) セパレーターの断面図 セパレーター貼付工程を示す断面図(第二実施形態) 完成した画像箔転写シート(第二実施形態)の断面図 セパレーターの剥離除去(第二実施形態) 転写対象物への圧着工程を示す断面図(貼り付け:第一実施形態) 転写対象物への圧着工程を示す断面図(圧着:第二実施形態) 糊層除去工程を示す断面図(第二実施形態) 画像箔転写シートの断面図(第三実施形態) 転写された画像層の断面図(第三実施形態、第四実施形態) 画像箔転写シートの断面図(第四実施形態) 第三実施形態に係る画像箔転写シートによる転写事例(その1) 第三実施形態に係る画像箔転写シートによる転写事例(その2) 第三実施形態に係る画像箔転写シートによる転写事例(その3)
1 画像箔転写フィルム(第一実施形態)
2 画像箔転写フィルム(第二実施形態)
3 画像箔転写フィルム(第三実施形態)
4 画像箔転写フィルム(第四実施形態)
FS 箔シート
BF 基材フィルム
F 箔
C1 第一のクリア層
C2 第二のクリア層
N 糊層(第一実施形態、第三実施形態)
N1 第一の糊層(第二実施形態、第四実施形態)
N2 第二の糊層(第二実施形態、第四実施形態)
I 画像層
G 画像
AS アプリケーションシート
SP セパレーター
R 離型シート
P 非接触型印刷機
O 転写対象物
本発明は、転写対象物の表面に任意の画像の形状の金属箔を転写するための画像箔転写シートと、該画像箔転写シートの製造方法、または該画像箔転写シートを用いた転写対象物への画像箔の転写方法に関する。
画像を転写対象物に転写する転写印刷としては、水転写、熱転写、昇華転写、乾式転写等の技術が知られている。中でも、基材シート上に仮着した画像層の裏面に接着剤を塗布した上で、押圧によって画像層を転写対象物の表面に移行させて接着する乾式転写は、転写時に画像に縁が残らないため、転写対象物に直接印刷したように見え、カッティングプロッター等による後処理も不要といった特徴を有する。
本願発明者は、かかる乾式転写技術の簡便化に取り組み、非特許文献1に記載の製品「スマートペーパー(商品名)」を開発して製造販売してきた。これは、表面に離型可能処理を施したPET(ポリエチレンテレフタラート)製の基材シートであり、その表面にレーザープリンター等のトナー印刷によって鏡像の画像を印刷して画像層を形成し、該画像層上にアクリル系の糊を塗布して乾燥させた後、基材シートを転写対象物に密着させて押圧を加え、基材シートを剥離すると画像層のみが正像にて転写対象物に接着され転写が完了するものである。該スマートペーパーは、工程が極めて簡易であるだけでなく、溶剤等を使用しないため環境負荷の問題も生じない。また、転写に際して水を使用せず熱も加えないため、金属、ガラス、合成樹脂はもとより紙、木、皮革、繊維(布)、陶器まで適用可能な転写対象物の素材が幅広い。さらに、画像層を柔軟な基材シート上に仮着させた上で転写するため、直接プリンターを通せない立体物や曲面にも転写可能であるなど、乾式転写のコスト低減、適用範囲の拡大、作業の簡易化・効率化の効果を奏するものである。
「スマートペーパー」の説明(出願人ウェブサイトのページ)URL:https://ing-global.net/smartpaper/
また、本願発明者は、特許文献1に示す如く、スマートペーパーをさらに発展させ、上層の転写フィルムと下層の糊層との間に画像層を設け、該転写フィルムを、画像層に対しては離型性を有するとともに糊層に対しては易接着性を有するものとしたことを特徴とする画像転写シートを開発し、特許出願の上、製造販売している。該画像転写シートは、スマートペーパーのように、転写対象物に糊を塗布して糊層を形成したり、転写後に画像からはみ出した糊を除去したりする必要がないため、転写作業のコストや作業負担を低減でき、仕上りも均質化できるという有利な効果を奏する。また、該画像転写シートはUV印刷に対応可能であり、画像転写シートを製造する際に、糊付シートの糊層の上面に任意の画像を正像で、かつ、インクを印刷機の仕様上可能な範囲で所望の厚みで積層して画像層を形成できる。転写対象物に直接印刷したかのような仕上がりが得られ、特にUV印刷の特徴を活かして、パッケージ印刷等に好適な立体感の高い印刷が可能となる。そして、画像転写シートは、印刷機で直接印刷しにくい大きさや形状の平面や立体物に画像転写が可能であるから、印刷機の高度な設定や専用治具も不要となる。そのため、少量多品種製品やそのパッケージへの印刷、量産品のオリジナル化・カスタマイズ化、製品開発段階での試作品・サンプル品等への印刷等の大幅なコスト低減が可能となる。
特開2017−209931
一方、転写画像に高級感を与えたり、より多彩な表現を実現するために、金箔や銀箔などの金属箔を所望の画像として転写対象物に転写することへの要望が以前から存在したが、上述の先行技術では困難であった。一般的な内装用・装飾用の金属箔は、プラスティックフィルム等の基材の表面に金属を蒸着した「箔シート」と呼ばれるものであり、裏面に粘着剤層を設けたもののほか、粘着剤層を設けないものも普及している。これらは、カッティングシートのように必要な形状にカットして対象物に直接貼り付けることができるが、複雑な図形や小さな文字をカットすることは難しく、手間も掛かる。また、一般的な箔シートは、金属箔のみではなく基材ごと対象物に貼り付けるため、特に繊細な図形などの場合には、基材の厚みが仕上りの品質を低下させるという問題もあった。
他の箔押しの手段としては、受治具に固定した対象物に箔を載せて、その上から金属板の表面に画像を凸版として設けてなる版板を加熱して押し付けることで、凸版部分の箔を対象物の表面に融着させるホットスタンプと呼ばれる技術も知られている。しかし、版板の製作にコストがかかるため、対象物が少量の場合や多数の画像を箔押し加工する場合には、経済性に問題があった。また、対象物に応じた治具を用意しなければならず、対象物の形状によってはホットスタンプが適用しにくい場合もあった。もちろん、対象物が熱に弱い樹脂製である場合には、そもそも適用できなかった。
ここで、プリンターによって対象物にインクで印刷するように金属箔で所望の形状の画像層を形成し、画像転写シートを用いて対象物に転写することができれば転写画像の質感の向上や表現力の向上に極めて有効である。その点、スマートペーパー等の先行技術に係る画像転写シートは糊層に直接画像を印刷してシールのように対象物に貼り付け、画像のみを転写することができる。しかし、表面全体に糊層を設けているため、箔シートを貼り付けると全面が画像転写シートに接着されてしまい、所望の画像部分だけを転写することはできないという問題があった。
本発明は、かかる従来技術の問題を解決するべく考案されたものであり、普及している箔シートとインクジェットプリンター等の非接触型印刷機を用いて、複雑な図形や小さな文字など、プリンターで印刷可能な所望の画像の形状の金属箔(以下、「画像箔」という)を対象物に転写可能な画像箔転写シートと、その製造方法、該画像転写シートを用いた画像箔の転写方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載した画像箔転写シートは、上層のアプリケーションシートと、下層のセパレーターの上面に剥離可能に設けた糊層との間に、上層の第一のクリア層と下層の第二のクリア層との間に箔を設けて成る画像層を部分的に有し、前記画像層は前記糊層の上面に直接に接していることを特徴とする。なお、アプリケーションシートは、透明又は半透明の樹脂フィルムであり、クリア層に対しては離型性を有するとともに、糊剤に対しては易接着性を有するものとする。
請求項1に記載した該画像転写シートによる画像箔の転写は、まず、画像箔転写シートのセパレーターを剥離除去して糊層を露出させ、これを転写対象物の所定の表面に密着させて押圧することで画像箔転写シートを貼り付け、最後にアプリケーションシートを剥離する。この際、画像層のある部分では、アプリケーションシートがクリア層に対して離型性を有するため、画像層はアプリケーションシートから剥離し、糊層によって転写対象物の表面に接着された状態で残存する。一方、画像層のない部分では、アプリケーションシートが糊剤に対して接着性を有する一方、糊層はセパレーターから剥離可能であるため、糊層はアプリケーションシートとともにセパレーターから剥離除去される。
次に、請求項2に記載した画像箔転写シートは、上層のアプリケーションシートの下面に剥離不能に設けた第一の糊層と、下層のセパレーターの上面に剥離可能に設けた第二の糊層との間に、上層の第一のクリア層と下層の第二のクリア層との間に箔を設けてなる画像層を部分的に有し、前記画像層は前記第二の糊層の上面に直接に接していることを特徴とする。
請求項2に記載した該画像箔転写シートによる画像箔の転写は、まず、画像箔転写シートのセパレーターを剥離除去して第二の糊層を露出させ、これを転写対象物の所定の表面に密着させて押圧することで画像箔転写シートを貼り付け、最後にアプリケーションシートを剥離する。この際、第一の糊層はアプリケーションシートから剥離不能であるため、画像層のある部分では、第一の糊層はアプリケーションシートとともに画像層から剥離するが、画像層は第二の糊層によって転写対象物の表面に接着された状態で残存する。一方、画像層のない部分では、第一の糊層と第二の糊層とが互いに接着し合って一体化するため、両糊層ともにアプリケーションシートとともに剥離除去される。
次に、請求項3に記載した画像箔転写シートは、請求項1又は請求項2のいずれかに記載した画像箔転写シートであって、前記第一のクリア層、第二のクリア層は、いずれもクリアインク又はプライマーであることを特徴とする。
クリアインクはグロスインクとも呼ばれ、色素を含有しない無色透明のインクである。一方、プライマーは、主にUVインクと印刷対象物との密着性の向上を目的とするやはり無色透明の塗布剤である。本発明における画像層は、金属箔のみが二層のクリア層に挟まれた構成となるが、顔料を含まないクリアインクやプライマーは、乾燥硬化時における塗膜の体積収縮による内部応力が小さいために接着力が大きく、金属に対しても高い易接着性を示す。特に、紫外線照射により硬化するUVインクは架橋構造を取るため、溶剤インクに比べて高い接着力を発揮する。そのため、クリア層自体が接着剤の役割を果たし、金属箔を挟んで一体化した強固な画像層を形成可能となる。
なお、UVプリンターによるクリアインク又はプライマーの印刷は、UV−LEDランプの照射の制御により塗膜表面が光沢調又はマット調になるよう設定可能な場合があるが、マット調に設定した場合、クリア層の表面の凹凸が極薄厚の箔に反映して美観を損なうため、光沢調に設定することが望ましい。
次に、請求項4に記載した画像箔転写シートの製造方法は、少なくとも、離型シートの表面にクリアインク又はプライマーで所望の画像を正像印刷して第二のクリア層を形成する第一印刷工程と、箔シートの箔面側を離型シートの表面に圧着後、箔シートを剥離して第二のクリア層にのみ箔を転写する箔転写工程と、転写された箔の表面にクリアインク又はプライマーで第一のクリア層を印刷して画像層を形成する第二印刷工程と、アプリケーションシートを離型シートの表面に圧着してアプリケーションシートに画像層を転写後、離型シートを剥離除去する画像層転写工程と、片面に糊層を剥離可能に設けたセパレーターの糊層側にアプリケーションシートの画像層を有する面を貼り付けることで画像箔転写シートを得るセパレーター貼付工程とからなることを特徴とする。
次に、請求項5に記載した画像箔転写シートの製造方法は、少なくとも、離型シートの表面にクリアインク又はプライマーで所望の画像を正像印刷して第二のクリア層を形成する第一印刷工程と、箔シートの箔面側を離型シートの表面に圧着後、箔シートを剥離して第二のクリア層にのみ箔を転写する箔転写工程と、転写された箔の表面にクリアインク又はプライマーで第一のクリア層を印刷して画像層を形成する第二印刷工程と、第一の糊層を片面に剥離不能に設けてなるアプリケーションシートの第一の糊層側を離型シートの表面に圧着してアプリケーションシートに画像層を転写後、離型シートを剥離除去する画像層転写工程と、片面に第二の糊層を剥離可能に設けたセパレーターの第二の糊層側にアプリケーションシートの画像層を有する面を貼り付けることで画像箔転写シートを得るセパレーター貼付工程とからなることを特徴とする。
離型シートとしては、表面に剥離層としてシリコン被膜を形成したシリコン処理紙、あるいはPET等を基材とするシリコン処理樹脂フィルムのほか、剥離層にシリコンを含まない非シリコン系離型紙・離型フィルムが適用可能である。ただ、紙の場合は表面に微細な凹凸があり、また、印刷する第一のクリア層の表面に印刷ムラによる凹凸を生じると極薄厚の箔に反映して美観を損ねるため、樹脂に対して高い濡れ性(レベリング性)と離型性を兼ね備える非シリコン系の離型フィルムがより好適である。一方、アプリケーションシートは、前述のとおりその片面に第一の糊層が強固に接着されてなるため、アプリケーションシートと第一の糊層とは剥離不能である。ちなみに、アプリケーションシートとしては、前述の本願発明者による発明である「スマートペーパー」がそのまま適用可能である。
次に、請求項6に記載した画像箔の転写方法は、少なくとも、離型シートの表面にクリアインク又はプライマーで所望の画像を正像印刷して第二のクリア層を形成する第一印刷工程と、箔シートの箔面側を離型シートの表面に圧着後、箔シートを剥離して第二のクリア層にのみ箔を転写する箔転写工程と、転写された箔の表面にクリアインク又はプライマーで第一のクリア層を印刷して画像層を形成する第二印刷工程と、アプリケーションシートを離型シートの表面に圧着してアプリケーションシートに画像層を転写後、離型シートを剥離除去する画像層転写工程と、片面に糊層を剥離可能に設けたセパレーターの糊層側にアプリケーションシートの画像層を有する面を貼り付けることで画像箔転写シートを得るセパレーター貼付工程と、画像箔転写シートからセパレーターを剥離除去した上で糊層を有する面を転写対象物の表面に圧着する圧着工程と、転写対象物に圧着した画像箔転写シートからアプリケーションシートを剥離除去する糊層除去工程とからなることを特徴とする。
最後に、請求項7に記載した画像箔の転写方法は、少なくとも、離型シートの表面にクリアインク又はプライマーで所望の画像を正像印刷して第二のクリア層を形成する第一印刷工程と、箔シートの箔面側を離型シートの表面に圧着後、箔シートを剥離して第二のクリア層にのみ箔を転写する箔転写工程と、転写された箔の表面にクリアインク又はプライマーで第一のクリア層を印刷して画像層を形成する第二印刷工程と、第一の糊層を片面に剥離不能に設けてなるアプリケーションシートの第一の糊層側を離型シートの表面に圧着してアプリケーションシートに画像層を転写後、離型シートを剥離除去する画像層転写工程と、片面に第二の糊層を剥離可能に設けたセパレーターの第二の糊層側にアプリケーションシートの画像層を有する面を貼り付けることで画像箔転写シートを得るセパレーター貼付工程と、画像箔転写シートからセパレーターを剥離除去した上で第二の糊層を有する面を転写対象物の表面に圧着する圧着工程と、転写対象物に圧着した画像箔転写シートからアプリケーションシートを剥離除去する糊層除去工程とからなることを特徴とする。
本発明に係る画像箔転写シートとその製造方法、画像箔の転写方法は、以下のような数々の優れた効果を奏する。
(1)クリアインクを使用可能なインクジェットプリンター等の非接触型印刷機により、印刷した画像の通りに箔を画像層として形成可能であるため、複雑な図形や小さな文字などの繊細な画像であっても正確に箔として対象物に転写できる。これにより、従来の手作業による「箔押し」や「箔付け」では困難だった表現が可能となる。また、箔の上にインクで画像を重ね描きした複合的な画像も一回で対象物に転写することも可能である。
(2)同じ画像箔転写シートを印刷の方法により連続的に大量製造できる。これにより、カッティングシートのように箔シートから1点づつ画像を切り出す方法に比べて作業効率が大幅に向上する。
(3)製版を必要とせず、画像データごとに少量多品種製造が可能である。そのため、少量多品種製品やそのパッケージへの転写、量産品のオリジナル化・カスタマイズ化、製品開発段階での試作品・サンプル品等への「箔押し」や「箔付け」が大幅に低コスト化できる。
(4)セパレーターを剥がした時点で、透明なアプリケーションシートの下に画像箔のみが保持されるため対象物の転写箇所が視認可能であり、位置決めが容易となり正確な転写作業が行える。
(5)転写には何らの器具や治具も必要とせず、画像箔転写シートを転写箇所に貼り付けて押圧し、アプリケーションシートを剥がすだけで完了するため、作業は極めて容易である。しかも、転写作業自体には熱を使用しないので、樹脂製等の熱に弱い対象物にも転写が可能である。
(6)アプリケーションシートを剥離するだけで画像箔以外の部分の糊層(粘着剤層)が剥離除去されるため、作業効率が向上し、仕上りも美しくなる。
(7)転写された画像箔の表面がクリアインクによって保護された状態となるため、擦過や経年劣化への耐久性が高く、箔画像の風合いにも深みが増す。
(8)完成した画像箔転写シートは、対象物への接着面がセパレーターによって保護された状態であるため、従来の印刷画像シールと同様に取扱いや保管が容易である。
(第一実施形態)
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて詳細に説明する。第一実施形態は、請求項1に記載した糊層を一層のみ有する画像箔転写シートと、その製造方法、並びに該画像箔転写シートを用いた画像箔の転写方法に係るものである。
図1は、本発明の第一実施形態に係る画像箔転写シート1の一例を示す断面図である。画像箔転写シート1は、下層のセパレーターSPの上面に設けた糊層Nと、上層のアプリケーションシートとの間に挟まれる形で画像層Iを有している。画像層Iは、上層の第一のクリア層C1と下層の第二のクリア層C2との間に箔Fを有している。セパレーターSPと第一の糊層N1とは剥離可能である。一方、第一のクリア層C1と第二のクリア層C2は、それ自体の接着力により箔Fの上下面に固着しており、一体的に画像層Iを形成している。
図2から図12は、画像箔転写シート1の製造工程を段階的に示した断面図である。図2は、画像箔を形成するために用いる箔シートFSの断面図である。箔シートFSは、基材フィルムBFの下面に、金属を蒸着して箔Fの層を設けている。箔とする金属としては、純金、純銀、銅、錫、アルミ等が一般的だが、銀を燻すことによって色調を変化させた赤銀箔、青銀箔や、真鍮に黄色の着色をして金に似せた洋金なども使用できる。また、金属箔の製造工程にエンボス工程を追加することで箔に干渉縞を生じさせて三次元模様を浮かび上がらせるホログラム箔を使用すれば、画像箔をさらに表情豊かなものとできる。
図3は、離型シートRの表面に非接触型印刷機Pによりクリアインク又はプライマーで
所望の画像を正像印刷して第二のクリア層C2を形成する第一印刷工程を示す断面図である。図4及び図5は、箔転写工程を示す断面図である。図4は、箔シートFSの箔Fを有する側を第二のクリア層C2を設けた離型シートRの表面に圧着した状態を示す断面図である。図5は、箔シートを剥離することで第二のクリア層C2にのみ箔が転写された状態を示す断面図である。箔シートFSが離型シートRに圧着されると、第二のクリア層C2に接触した箇所ではクリアインクの接着力によって箔Fが接着される。しかし、離型シートRに接触した箇所では箔Fの接着は起こらず、箔シートFSを剥離すると所望の画像の形状に箔Fが転写されるのである。
離型シートRとしては、前述のとおりたとえば非シリコン系の離型フィルムが好適である。ただし、離型性が軽すぎると、箔シートを剥離する際に第二のクリア層C2が剥がれやすくなり、逆に離型性が重すぎると、後の画像転写工程においてアプリケーションシートAS側にうまく画像層が写し取られないおそれがあるため、適切な離型性を有するものを選択する。一方、箔シートを圧着する際には、指や手動ローラー等による圧着でも良いが、ローラーの内部にヒーターを組み込んだホットローラーを用い、加熱しながら圧着することがより効果的である。本願発明者の試行によれば、加熱温度は40℃〜200℃が望ましく、130℃程度が好適である。一般的に融点が40℃前後であるプライマーの場合、それ以下の温度では箔に対する接着力が不十分となる場合があり、200℃を超えると箔自体を変性させてしまうおそれがある。
図6は、第二印刷工程を示す断面図である。非接触型印刷機Pにより、第一印刷工程と同じ画像データによってクリアインク又はプライマーで画像を印刷することにより、転写された箔Fの上面にのみ第一のクリア層C1を形成することができる。これにより、離型シートRの上面に、上層の第一のクリア層C1と下層の第二のクリア層C2との間に箔Fを有する画像層Iが形成される。
図7〜9は、画像転写工程を示す断面図である。図7は、アプリケーションシートASの断面図である。図8は、アプリケーションシートASを離型シートRの上面に圧着した状態を示す断面図であり、図9は、その後離型シートRを剥離除去する状態を示す断面図である。
適度な離型性を有する離型シートRを用いることで、離型シートRは容易に剥離除去されて、画像層IのみがアプリケーションシートASの下面に転写される。
図10は、セパレーターSPの断面図であり、図11、12は、セパレーター貼付工程を示す断面図である。セパレーターSPは、その上面に糊層Nを剥離可能に設けている。図11は、セパレーターSPの糊層Nを設けた面にアプリケーションシートASの画像層Iを有する面を貼り付ける状態を示す断面図であり、図12は、画像箔転写シート1が完成した状態を示す断面図である。
図13〜15は圧着工程を示す断面図である。図13は、完成した画像箔転写シート1からセパレーターSPを剥離除去して糊層Nを露出させた状態を示す断面図である。また、図14及び図15は、画像箔転写シート1を転写対象物Oに圧着する圧着工程を示す断面図である。最後に、図16は、転写対象物Oに圧着した画像箔転写シート1からアプリケーションシートASを剥離除去することで画像箔の転写を完了させ、かつ糊層を除去する糊層除去工程を示す断面図である。
圧着工程により、画像層Iは糊層Nによって転写対象物Oの表面に接着され、糊層除去工程でアプリケーションシートASを剥離すると、画像層Iは糊層Nによって転写対象物Oに接着されたまま残存する。一方、アプリケーションシートASは糊料に対して易接着性を有するため、画像層Iのない部分では、糊層NがアプリケーションシートASに接着されたまま転写対象物Oの表面から引き剥がされて除去され、画像箔の転写が完了する。これにより、転写された画像層Iは、箔Fが転写対象物Oの表面に直接「箔押し」されたかのように視認でき、しかも、透明な第一のクリア層C1によって表面をコートされた状態となる。
(第二実施形態)
第二実施形態は、請求項2に記載した糊層を二層有する画像箔転写シートと、その製造方法、並びに該画像箔転写シートを用いた画像箔の転写方法に係るものである。
図17は、本発明の第二実施形態に係る画像箔転写シート2の一例を示す断面図である。画像箔転写シート2は、下層のセパレーターSPの上面に設けた第二の糊層N2と、上層のアプリケーションシートASの下面に設けた第一の糊層N1との間に挟まれる形で画像層Iを有している。なお、画像層Iの構成は第一実施形態と同じである。セパレーターSPと第二の糊層N2とは剥離可能であるが、アプリケーションシートASと第一の糊層N1とは強固に接着しており、剥離不能である。
図18から図22は、画像箔転写シート2の製造工程を段階的に示した断面図である。なお、画像層Iを形成するための第一印刷工程、箔転写工程、第二印刷工程は、第一実施形態と同じであるため(図2乃至図6)、図及び説明は省略する。
図18から図20は、画像転写工程を示す断面図である。図18は、第二実施形態に用いるアプリケーションシートASの断面図である。アプリケーションシートASは、その下面に第一の糊層N1を剥離不能に設けている。図19は、アプリケーションシートASの第一の糊層N1を設けた側を離型シートRの上面に圧着した状態を示す断面図であり、図20は、その後離型シートRを剥離除去する状態を示す断面図である。アプリケーションシートASの圧着により、画像層Iは第一の糊層N1によってアプリケーションシートASに接着されるが、画像層Iのない部分では離型シートRが第一の糊層N1に直接接触しても糊剤に対して離型性を有するため、接着されない。そのため、離型シートRを剥離除去すると、画像層IのみがアプリケーションシートASの下面に転写されるのである。
図21〜23は、セパレーター貼付工程を示す断面図である。図21は、セパレーターSPの断面図である。セパレーターSPは、その上面に第二の糊層N2を剥離可能に設けている。図22は、セパレーターSPの第二の糊層N2を設けた面にアプリケーションシートASの画像層Iを有する面を貼り付ける状態を示す断面図であり、図23は、画像箔転写シート2が完成した状態を示す断面図である。
図24〜26は圧着工程を示す断面図である。図24は、完成した画像箔転写シート2からセパレーターSPを剥離除去して第二の糊層N2を露出させた状態を示す断面図である。また、図25及び図26は、画像箔転写シート1を転写対象物Oに圧着する圧着工程を示す断面図である。最後に、図27は、転写対象物Oに圧着した画像箔転写シート2からアプリケーションシートASを剥離除去することで画像箔の転写を完了させ、かつ糊層を除去する糊層除去工程を示す断面図である。
圧着工程により、画像層Iは第二の糊層N2によって転写対象物Oの表面に接着される。また、第一の糊層N1と第二の糊層N2は圧着されることにより互いに強固に接着し合って一体化する。その後、アプリケーションシートASを剥離すると、画像層Iのある部分では、アプリケーションシートASと剥離不能に接着している第一の糊層N1が画像層Iの上面の第一のクリア層C1から引き剥がされて、画像層Iのみが転写対象物Oの表面に残る。一方、画像層Iのない部分では、第一の糊層N1と第二の糊層N2とが互いに強固に接着し合って一体化しているため、ともにアプリケーションシートASに貼り付いたまま転写対象物Oの表面から除去され、これにより、画像箔の転写が完了するのである。転写された画像層Iは、箔Fが転写対象物Oの表面に直接「箔押し」されたかのように視認でき、しかも、透明な第一のクリア層C1によって表面をコートされた状態となる。
なお、第一実施形態に係る画像箔転写シート1では、アプリケーションシートASが糊層を有さないため、画像転写工程において離型シートRを剥離除去する際に(図9)画像層IがアプリケーションシートASに付着せず、離型シートR上に残存してしまう場合がないとはいえない。そのため、アプリケーションシートASを離型シートR上に圧着する際には、手作業ではなくローラー又はラミネーターを用いて全体に均一に圧力が掛かるように押圧し、画像層IがアプリケーションシートASに付着して十分に一体化するようにすることが望ましい。
一方、第二実施形態に係る画像箔転写シート2では、アプリケーションシートASが第一の糊層N1を有するため、画像転写工程においてアプリケーションシートASを離型シートRに圧着した際に(図19)、画像層Iは第一の糊層N1によってアプリケーションシートASに接着されるため、離型シートRを剥離除去する際に(図20)離型シートR上に残存するおそれはない。そのため、アプリケーションシートASの離型シートRへの圧着をバレン等を用いた手作業で行っても、画像層Iは確実にアプリケーションシートAS側に転写されるため、作業効率が向上する。
(第三実施形態)
図28は、本発明の第三実施形態に係る画像箔転写シート3の断面図である。該画像箔転写シート3の画像層Iは、箔Fの上面にさらに部分的に画像Gが印刷され、その上に第一のクリア層C1を設けている。製造工程においては、箔転写工程の後に、やはり非接触型印刷機Pによって任意の画像を有色のインクで箔Fの表面に重ねて印刷し、その上に第二印刷工程によって第一のクリア層C1を設けるのである。かかる画像Gの追加を除き、画像箔転写シート3の構成及びその製造方法は、第一実施形態に係る画像箔転写シート1と同様である。図29は、画像箔転写シート3によって転写対象物Oに画像層Iが転写された状態を示す断面図である。
(第四実施形態)
図30は、本発明の第四実施形態に係る画像箔転写シート4の断面図である。画像層Iの形成の際に、箔Fの上面にさらに部分的に画像Gを有する構成は第三実施形態に係る画像箔転写シート3と同じであり、かかる画像Gの追加を除き、画像箔転写シート4の構成及びその製造方法は、第二実施形態に係る画像箔転写シート2と同様である。また、画像箔転写シート4によって転写対象物Oに画像層Iが転写された状態を示す断面図も図29と同じである。
図31〜33は、画像箔転写シート3を適用した転写の事例を示す写真である。写真から明らかなように、第三実施形態又は第四実施形態の画像箔転写シートを用いることにより、箔Fの上に任意の画像が描かれた状態で対象物に転写することが可能となり、金属箔の上面に自在に模様を重ねることで転写画像の表現力をさらに高めることができる。たとえば、図31の転写事例(その1)では、花の形の金属箔の上に花弁の輪郭等の図形を有色インクで重ね描きして表現力を高めた画像を転写している。また、図32の転写事例(その2)では、文字を金属箔とし、その文字の輪郭を有色のUVインクで縁取ることで、文字に立体感を与える効果を付与している。さらに、図33の転写事例(その3)のように、カードの表面全体に金属箔を転写した背景の上に城等の図形を重ねて印刷し、さらにUVインクならではの厚盛り印刷で装飾文様を付加した画像を一回の転写で実現している。
以上、本発明に係る画像転写方法の具体的な構成について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内において改良または改変が可能であり、それらは本発明の技術的範囲に属するものである。
本発明によれば、印刷データどおりの所望の画像を金属箔として物品の表面に容易かつ自在に転写可能であるため、従来は製版の費用や多大な手間・時間を要していた「箔押し」や「箔付け」を極めて低コストかつ効率的に実現できる。特に、少量多品種製品やそのパッケージへの転写、量産品のオリジナル化・カスタマイズ化、製品開発段階での試作品・サンプル品等への「箔押し」や「箔付け」への利用可能性が大きく、また、建築の内装や装飾にも利用可能である。
画像箔転写シートの断面図(第一実施形態) 箔シートの断面図 第一印刷工程を示す断面図 箔転写工程を示す断面図(箔シートの圧着) 箔転写工程を示す断面図(箔の転写) 第二印刷工程を示す断面図 アプリケーションシート(第一実施形態)の断面図 画像層転写工程を示す断面図(アプリケーションシートの圧着:第一実施形態) 画像層転写工程を示す断面図(離型シートの剥離除去:第一実施形態) セパレーターの断面図 セパレーター貼付工程を示す断面図(第一実施形態) 完成した画像箔転写シート(第一実施形態)の断面図 セパレーターの剥離除去(第一実施形態) 転写対象物への圧着工程を示す断面図(貼り付け:第一実施形態) 転写対象物への圧着工程を示す断面図(圧着:第一実施形態) 糊層除去工程を示す断面図(第一実施形態) 画像箔転写シートの断面図(第二実施形態) アプリケーションシート(第二実施形態)の断面図 画像層転写工程を示す断面図(アプリケーションシートの圧着:第二実施形態) 画像層転写工程を示す断面図(離型シートの剥離除去:第二実施形態) セパレーターの断面図 セパレーター貼付工程を示す断面図(第二実施形態) 完成した画像箔転写シート(第二実施形態)の断面図 セパレーターの剥離除去(第二実施形態) 転写対象物への圧着工程を示す断面図(貼り付け:第一実施形態) 転写対象物への圧着工程を示す断面図(圧着:第二実施形態) 糊層除去工程を示す断面図(第二実施形態) 画像箔転写シートの断面図(第三実施形態) 転写された画像層の断面図(第三実施形態、第四実施形態) 画像箔転写シートの断面図(第四実施形態) 第三実施形態に係る画像箔転写シートによる転写事例(その1) 第三実施形態に係る画像箔転写シートによる転写事例(その2) 第三実施形態に係る画像箔転写シートによる転写事例(その3)
1 画像箔転写フィルム(第一実施形態)
2 画像箔転写フィルム(第二実施形態)
3 画像箔転写フィルム(第三実施形態)
4 画像箔転写フィルム(第四実施形態)
FS 箔シート
BF 基材フィルム
F 箔
C1 第一のクリア層
C2 第二のクリア層
N 糊層(第一実施形態、第三実施形態)
N1 第一の糊層(第二実施形態、第四実施形態)
N2 第二の糊層(第二実施形態、第四実施形態)
I 画像層
G 画像
AS アプリケーションシート
SP セパレーター
R 離型シート
P 非接触型印刷機
O 転写対象物

Claims (7)

  1. 上層のアプリケーションシートと、下層のセパレーターの上面に剥離可能に設けた糊層との間に、上層の第一のクリア層と下層の第二のクリア層との間に箔を設けて成る画像層を部分的に有することを特徴とする、画像箔転写シート。
  2. 上層のアプリケーションシートの下面に剥離不能に設けた第一の糊層と、下層のセパレーターの上面に剥離可能に設けた第二の糊層との間に、上層の第一のクリア層と下層の第二のクリア層との間に箔を設けてなる画像層を部分的に有することを特徴とする、画像箔転写シート。
  3. 前記第一のクリア層、第二のクリア層は、いずれもクリアインク又はプライマーであることを特徴とする、請求項1又は請求項2のいずれかに記載の画像箔転写シート。
  4. 少なくとも、離型シートの表面にクリアインク又はプライマーで所望の画像を正像印刷して第二のクリア層を形成する第一印刷工程と、箔シートの箔面側を離型シートの表面に圧着後、箔シートを剥離して第二のクリア層にのみ箔を転写する箔転写工程と、転写された箔の表面にクリアインク又はプライマーで第一のクリア層を印刷して画像層を形成する第二印刷工程と、アプリケーションシートを離型シートの表面に圧着してアプリケーションシートに画像層を転写後、離型シートを剥離除去する画像層転写工程と、片面に糊層を剥離可能に設けたセパレーターの糊層側にアプリケーションシートの画像層を有する面を貼り付けることで画像箔転写シートを得るセパレーター貼付工程とからなることを特徴とする、画像箔転写シートの製造方法。
  5. 少なくとも、離型シートの表面にクリアインク又はプライマーで所望の画像を正像印刷して第二のクリア層を形成する第一印刷工程と、箔シートの箔面側を離型シートの表面に圧着後、箔シートを剥離して第二のクリア層にのみ箔を転写する箔転写工程と、転写された箔の表面にクリアインク又はプライマーで第一のクリア層を印刷して画像層を形成する第二印刷工程と、第一の糊層を片面に剥離不能に設けてなるアプリケーションシートの第一の糊層側を離型シートの表面に圧着してアプリケーションシートに画像層を転写後、離型シートを剥離除去する画像層転写工程と、片面に第二の糊層を剥離可能に設けたセパレーターの第二の糊層側にアプリケーションシートの画像層を有する面を貼り付けることで画像箔転写シートを得るセパレーター貼付工程とからなることを特徴とする、画像箔転写シートの製造方法。
  6. 少なくとも、離型シートの表面にクリアインク又はプライマーで所望の画像を正像印刷して第二のクリア層を形成する第一印刷工程と、箔シートの箔面側を離型シートの表面に圧着後、箔シートを剥離して第二のクリア層にのみ箔を転写する箔転写工程と、転写された箔の表面にクリアインク又はプライマーで第一のクリア層を印刷して画像層を形成する第二印刷工程と、アプリケーションシートを離型シートの表面に圧着してアプリケーションシートに画像層を転写後、離型シートを剥離除去する画像層転写工程と、片面に糊層を剥離可能に設けたセパレーターの糊層側にアプリケーションシートの画像層を有する面を貼り付けることで画像箔転写シートを得るセパレーター貼付工程と、画像箔転写シートからセパレーターを剥離除去した上で糊層を有する面を転写対象物の表面に圧着する圧着工程と、転写対象物に圧着した画像箔転写シートからアプリケーションシートを剥離除去する糊層除去工程とからなることを特徴とする、画像箔の転写方法。
  7. 少なくとも、離型シートの表面にクリアインク又はプライマーで所望の画像を正像印刷して第二のクリア層を形成する第一印刷工程と、箔シートの箔面側を離型シートの表面に圧着後、箔シートを剥離して第二のクリア層にのみ箔を転写する箔転写工程と、転写された箔の表面にクリアインク又はプライマーで第一のクリア層を印刷して画像層を形成する第二印刷工程と、第一の糊層を片面に剥離不能に設けてなるアプリケーションシートの第一の糊層側を離型シートの表面に圧着してアプリケーションシートに画像層を転写後、離型シートを剥離除去する画像層転写工程と、片面に第二の糊層を剥離可能に設けたセパレーターの第二の糊層側にアプリケーションシートの画像層を有する面を貼り付けることで画像箔転写シートを得るセパレーター貼付工程と、画像箔転写シートからセパレーターを剥離除去した上で第二の糊層を有する面を転写対象物の表面に圧着する圧着工程と、転写対象物に圧着した画像箔転写シートからアプリケーションシートを剥離除去する糊層除去工程とからなることを特徴とする、画像箔の転写方法。
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