JP2019126533A - バルーン型胃ろうカテーテル - Google Patents

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Abstract

【課題】バルーンに連通した流路から一方向弁を省略する。【解決手段】チューブ10の先端にバルーン15が設けられ、チューブ10の基端に本体20が接続されている。チューブ10には第1及び第2流路11,12が設けられている。本体20は、チューブ10の第1流路11に連通した第1孔21と、第1孔21に設けられた一方向弁23と、メスコネクタ46が設けられた、回転可能なコック40とを備える。コック40の回転方向位置を、バルーン15と外界との連通が遮断される第1位置と、バルーン15を第2流路12を介してメスコネクタ46に連通させる第2位置とに切り替えることができる。【選択図】図2

Description

本発明は、バルーン型胃ろうカテーテルに関する。
食事を口から摂れなくなった患者の腹に、胃に通じる胃ろうが造設されることがある(この施術はPEG(Percutaneous Endoscopic Gastrostomy)と呼ばれる)。胃ろうには、胃ろうカテーテルのチューブが挿入される。このチューブを介して、液状の栄養剤が患者の胃に投与される。
胃ろうカテーテルは長期間にわたって患者に留置される。胃ろうカテーテルは、そのチューブを患者から抜けないように固定するための体内ストッパ(固定具)の種類により、バルーン型とバンパー型とに大別される。バルーン型では、チューブの先端に膨張収縮が可能なバルーンが設けられている。バルーンに水(蒸留水)を注入して当該バルーンを胃内で膨らませることにより、チューブが固定される。
バルーン型胃ろうカテーテルは、バルーン内の水の逆流を防止してバルーンの膨張状態を維持するために、バルーンに連通した流路に一方向弁を備えている。一方向弁は、患者の体表面に配置される、胃ろうカテーテルの本体に設けられる(例えば特許文献1参照)。一方向弁としては、本体を小型化する観点から、ダックビル型の一方向弁が有利である。
特開2014−161670号公報
胃ろうカテーテルの交換のためにバルーン内の水を抜く場合には、一方向弁を開通させる必要がある。ところが、ダックビル型の一方向弁を開通させるためには専用の器具が必要である。これは、バルーンを収縮させるための操作を煩雑にする。
本発明は、バルーンに連通した流路に一方向弁が設けられていないバルーン型胃ろうカテーテルを提供することを目的とする。
本発明のバルーン型胃ろうカテーテルは、第1流路及び第2流路が設けられた可撓性を有するチューブと、前記チューブの先端に設けられ且つ前記第2流路に連通した、膨張及び収縮が可能なバルーンと、前記チューブの基端に接続された本体とを備える。前記本体は、前記本体を貫通し且つ前記チューブの前記第1流路に連通した第1孔と、前記第1孔に設けられた一方向弁と、メスコネクタが設けられた、回転可能なコックとを備える。前記コックの回転方向位置を、前記バルーンと外界との連通を前記コックが遮断する第1位置と、前記バルーンを前記第2流路を介して前記メスコネクタに連通させる第2位置とに切り替えることができる。
本発明によれば、コックの回転方向位置を第1位置と第2位置との間で切り替えることにより、バルーンと外界との連通を切り替えることができる。このため、本発明のカテーテルでは、バルーンに連通した流路に一方向弁を設ける必要がない。バルーンを収縮させるための操作は、専用の器具を用いることなく、簡単に行うことができる。
また、コックにメスコネクタが設けられているので、本体を小型化することができる。
図1Aは、本発明の一実施形態にかかるバルーン型胃ろうカテーテルの斜視図である。 図1Bは、図1Aの1B−1B線を含む上下方向面に沿った、バルーン型胃ろうカテーテルの矢視断面図である。 図2は、本発明の一実施形態にかかるバルーン型胃ろうカテーテルの分解斜視図である。 図3Aは、本発明の一実施形態にかかるバルーン型胃ろうカテーテルを構成する本体の前側上方から見た斜視図である。 図3Bは、本体の後ろ側上方から見た斜視図である。 図3Cは、本体の側面図である。 図3Dは、本体の上面図である。 図3Eは、本体の下面図である。 図4Aは、本発明の一実施形態にかかるバルーン型胃ろうカテーテルを構成するコックの斜視図である。図4Bは、コックの中心軸を含む面に沿った断面図である。 図5は、本発明の一実施形態にかかるバルーン型胃ろうカテーテルのコックにシリンジを接続した状態を示した断面図である。
上記の本発明のバルーン型胃ろうカテーテルにおいて、前記コックの回転方向位置を、前記メスコネクタを、前記第1孔の前記一方向弁よりも前記第1流路側の部分に連通させる第3位置に更に切り替えることができてもよい。かかる態様によれば、一方向弁の下面や第1孔の内周面など、栄養剤の流路を洗浄することができる。また、栄養剤の流路を洗浄するための液体(例えば水)をコックのメスコネクタから注入することができるので、洗浄用の液体を注入するための専用のコネクタをコック以外に設ける場合に比べて、本体を小型化することができる。
前記メスコネクタと前記第1孔とを連通させる流路の前記第1孔側の開口は、液体が前記開口から前記一方向弁に向かって噴射されるように構成されていてもよい。かかる態様によれば、汚れが長期にわたって付着しやすい一方向弁の下面を液体で洗浄することができる。このため、栄養剤の流路を清浄な状態に維持することができる。
前記メスコネクタと前記第1孔とを連通させる流路の前記第1孔側の開口は、前記開口から噴射された液体が前記第1孔の内周面上を旋回して流れるように構成されていてもよい。かかる態様によれば、洗い残しを少なく洗浄することができる。このため、栄養剤の流路を清浄な状態に維持することができる。
前記コックが前記第3位置にあるとき、前記バルーンと外界との連通が遮断されてもよい。かかる態様によれば、栄養剤の流路を洗浄するときに、バルーン内の水が外界に漏れ出て、バルーンが収縮してしまうという事態の発生を防止することができる。
前記コックが前記第1位置及び前記第2位置にあるとき、前記コックが、前記第1孔と前記メスコネクタとの連通を遮断してもよい。かかる態様によれば、カテーテルを患者に留置した通常の使用状態において、胃の内容物が第1孔に逆流しても、当該内容物がメスコネクタから外界に漏れ出ることはなく、また、バルーンを膨張又は収縮させる操作時に、バルーンを膨張させるための水が第1孔を通過し胃に流入することはない。
前記第1孔の中心軸に沿って見たとき、前記コックの回転軸は、前記中心軸から延びる直線に垂直であってもよい。かかる態様は、本体を小型化するのに有利である。
前記メスコネクタは、前記コックの回転軸と同軸のメステーパ面を備えていてもよい。前記メステーパ面は、その開口に向かって内径が大きくなるテーパ面であってもよい。かかる態様によれば、メスコネクタにシリンジの筒先を接続してシリンジを回転させることにより、コックを回転させることができる。このため、バルーンを膨張収縮させたり、栄養剤の流路を洗浄したりするために必要な一連の操作を、特別な器具を用いることなく、シリンジのみを用いて、効率よく行うことができる。
本発明のカテーテルは、前記コックの回転可能角度範囲を制限する回転可能角度制限機構を備えていてもよい。かかる態様によれば、回転可能角度範囲を規定する2つの限界位置に第2位置及び第3位置を設定することができる。これは、コックを第2位置及び第3位置に位置合わせすることを容易にする。
以下に、本発明を好適な実施形態を示しながら詳細に説明する。但し、本発明は以下の実施形態に限定されないことはいうまでもない。以下の説明において参照する各図は、説明の便宜上、本発明の実施形態を構成する主要部材を簡略化して示したものである。従って、本発明は以下の各図に示されていない任意の部材を備え得る。また、本発明の範囲内において、以下の各図に示された各部材を変更または省略し得る。
図1Aは、本発明の一実施形態にかかるバルーン型胃ろうカテーテル(以下、「カテーテル」という)1の斜視図である。図1Bは、図1Aの1B−1B線とチューブ10の中心軸とを含む面に沿った、カテーテル1の矢視断面図である。カテーテル1は、チューブ10を患者の腹に造設した胃ろうに挿入し、バルーン15を胃内で膨張させ、本体20を体表面に密着させることにより患者に留置されるバルーンボタン型の胃ろうカテーテルである。図1Aには、更に、ポート22に接続されるオスコネクタ60と、コック40に接続されるシリンジ70が示されている。オスコネクタ60の上端の孔62に接続される柔軟なチューブの図示は省略されている。液状の栄養剤(薬剤等が含有されることがある)は、オスコネクタ60を介して患者に投与される。バルーン15を膨張及び収縮させるための水(例えば蒸留水)は、シリンジ70を用いてバルーン15に流出入される。以下の説明の便宜のため、チューブ10の長手方向を「上下方向」といい、胃側(図1Aにおいて下側)を「下」側といい、その反対側(オスコネクタ60側)を「上」側という。上下方向に垂直な面に平行な方向を「水平方向」という。但し、「上下方向」及び「水平方向」は、カテーテル1の使用時の向きを意味するものではない。チューブ10の長手方向の両端のうち、下側端を「先端」、上側端を「基端」という。
図2は、カテーテル1の分解斜視図である。
チューブ10は、互いに独立した第1流路11と第2流路12が設けられたダブルルーメン型チューブである。第1流路11は、チューブ10の長手方向に沿って延び、チューブ10の両端で開口している(図1B参照)。第1流路11は、患者に投与される栄養剤のための流路である。第2流路12の一端(上端)は、第1流路11と同様に、チューブ10の基端にて開口している。第2流路12の他端(下端)は、バルーン15と連通するように、チューブ10の先端近傍の位置でチューブ10の外周面に開口している(図示せず)。第2流路12は、バルーン15を膨張及び収縮させるための水のための流路である。本実施形態では、第2流路12は、第1流路11の内壁面に沿って設けられている。
バルーン15は、チューブ10の先端から所定距離の領域に、チューブ10の外周面に設けられている。バルーン15は、可撓性を有し、伸張収縮が可能な薄い膜で構成されている。図1A、図1B及び図2は、バルーン15が膨張した状態を示している。図示したように、バルーン15は、ドーナツ状に拡径するように膨張する。図示を省略するが、バルーン15は、収縮すると、チューブ10の外周面に密着するように縮径する。
チューブ10は、容易に屈曲可能なように可撓性を有する。チューブ10の材料は、可撓性に加えて生体適合性を有することが好ましく、制限されないが、例えばシリコーンゴムやポリウレタンエラストマーを用いることができ、特にシリコーンゴムが好ましい。バルーン15もチューブ10と同じ材料を用いて構成することができる。
図3Aは本体20の前側上方から見た斜視図、図3Bは本体20の後ろ側上方から見た斜視図、図3Cは本体20の側面図、図3Dは本体20の上面図、図3Eは本体20の下面図である。図3C及び図3Dでは、本体20の外観からは見えない主要な内部構造(第2孔30、第1連結流路38、及び第2連結流路39など)が破線で示されている。
本体20の平面視形状は、全体として略長方形である(図3D参照)。より詳細には、略長方形を構成する2つの短辺が円弧状に突出している。本体20に、本体20を上下方向に貫通する第1孔21が設けられている。第1孔21は、同軸に配置された大径部21aと小径部21bとを、上から下にこの順に有する(図3C、図1B参照)。大径部21aの内周面は円筒面であり、その内径は小径部21bの内径より大きい。
第1孔21の大径部21aに、上方から一方向弁23及びキャップ24が順に装着されて(図2参照)、ポート22(図1A及び図1B参照)が構成される。一方向弁23は、栄養剤がポート22から患者の胃に向かって流れるのを許可するが、これとは逆に、胃の内容物がポート22から外界に漏れ出るのを阻止する。一方向弁23は、このように一方向にのみ流体が流れることを許容し、逆流を防止する機能を有する弁であり、チェックバルブまたは逆止弁などとも呼ばれる。一方向弁23の構成は、このような機能を有する限り制限はない。本実施形態では、一方向弁23としてダックビル型の一方向弁を用いている。ダックビル型の一方向弁23は、本体20を小型化するのに有利である。一方向弁23は、第1孔21を塞ぐように、第1孔21に挿入される。キャップ24は、中央が開口した環状部材である。キャップ24は、一方向弁23を本体20に固定するために、第1孔21を取り囲む円形の溝に嵌入される。キャップ24が、オスコネクタ60のオスルアー61(図1A参照)が嵌入されるポート22の開口を規定する。なお、本発明では、キャップ24を省略することができる。この場合、ポート22の開口は、第1孔21の開口の端縁または一方向弁23によって規定される。
本体20の下面から、下方に向かって接続筒27が突出している。接続筒27は、中空の略円筒形状を有する。図3Cに示されているように、接続筒27は第1孔21と同軸に配置され、第1孔21に連通している。接続筒27の内周面は、上下方向において内径が一定である円筒面である。接続筒27の内径は、第1孔21の小径部21bの内径より大きい。このため、接続筒27と小径部21bとの間に、その内径差に起因する停止面26が設けられている。図3Eに示されているように、停止面26は、円環状の平面であり、水平方向に平行である。停止面26に、第1連結流路38(詳細は後述する)が開口している。
図1Bに示されているように、チューブ10の上端は接続筒27に挿入され固定される。チューブ10の上端面と停止面26とは面接触し、これらの面間に液密なシールが形成される。チューブ10の第1流路11は、第1孔21(ポート22)に連通される。チューブ10の第2流路12(図2参照)は、停止面26に開口した第1連結流路38(図3E参照)に連通される。
本体20には、ヒンジ28を介して蓋29が一体的に設けられている。蓋29は、ヒンジ28の周りに回動可能である。図1A〜図3Eは、開状態の蓋29を示している。図示を省略するが、閉状態では、蓋29は本体20の上面に重ね合わされる。ポート22は、蓋29で覆われる。蓋29が閉状態を維持するように、蓋29のヒンジ28とは反対側の端縁に係止凸部29aが設けられ、本体20には係止凸部29aが嵌入する係止凹部20aが設けられている。なお、蓋29を閉状態に維持するための構造は、係止凸部29a及び係止凹部20aに限定されず、任意に変更しうる。蓋29の外面(閉状態においてポート22とは反対側を向く面)は、滑らかな凸曲面である。蓋29を閉じたとき、蓋29の凸曲面は本体20の外面と連続して全体して滑らかな凸曲面を構成する。このため、蓋29が閉じられた本体20に患者は違和感を感じにくく、また、本体20が衣類に引っ掛かる可能性も低い。
本体20には、水平方向に沿って延びた第2孔30が設けられている。図3Dに示されているように、第2孔30は、その長手方向の一端が開口し、他端が塞がれた非貫通孔(いわゆる盲孔)である。第2孔30の開口は、本体20の側面(平面視形状が略長方形である本体20の長辺に沿った側面)に設けられている。第2孔30は、第1孔21に対してヒンジ28とは反対側にわずかに離れた位置に設けられている。第2孔30の中心軸は、第1孔21の中心軸から延びる直線(第1孔21の半径)に対して垂直である。第2孔30は、径大部31及び円筒部32を備える。径大部31及び円筒部32の内周面は、いずれもその内径が第2孔30の長手方向において一定である円筒面である。径大部31は、第2孔30の開口端縁から延び、第2孔30において最大の内径を有する。径大部31と円筒部32との間に、内径が径大部31に向かって大きくなるように変化した2つのテーパ部33が設けられている。第2孔30の最深部に、停止突起34が設けられている。停止突起34は、第2孔30の長手方向に沿って見た形状が略三角形である突起である(図3C参照)。
本体20には、更に、第1連結流路38及び第2連結流路39が設けられている。第1及び第2連結流路38,39は、第2孔30より小径であり、真っ直ぐに延びている。第1連結流路38は、第2孔の円筒部32と停止面26とをつなぐ(図3C〜図3E参照)。第2連結流路39は、第2孔の円筒部32と第1孔21(特に大径部21a)とをつなぐ(図3B〜図3D参照)。第2連結流路39の、第1孔21の内周面での開口39aは、一方向弁23よりも下側(チューブ10側)に位置している(図1B参照)。図3Cに示されているように、水平方向に沿って見たとき、第2連結流路39は、孔30(円筒部32)側より第1孔21(開口39a)側が高くなるように、傾斜している。即ち、第2連結流路39の開口39aは、一方向弁23に向かって、斜め上方を向いている。また、図3Dに示されているように、第1孔21の中心軸に沿って見たとき、第2連結流路39の開口39aは、第1孔21の中心軸から外れた方向を向いている。即ち、第2連結流路39は、第1孔21(特に大径部21a)の内周面の接線に沿うように延びている。
本体20(ヒンジ28及び蓋29を含む)の材料は、本体20が患者の体表面に長期にわたって留置されることから、柔軟で生体適合性を有することが好ましく、制限されないが、例えばシリコーンゴムやポリウレタンエラストマーを用いることができ、特にシリコーンゴムが好ましい。
キャップ24の材料は、外力によって実質的に変形しない程度の機械的強度(剛性)を有する硬い材料(硬質材料)であることが好ましい。制限されないが、例えば、ポリカーボネート(PC)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS)、硬質ポリ塩化ビニル、ポリアセタール(POM)、ポリスチレン、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン(PP)等の樹脂材料を用いることができ、中でもポリカーボネート、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリプロピレンが好ましい。
図4Aはコック40の斜視図、図4Bはコック40の断面図である。図4Aに示されているように、コック40は、全体として略円柱形状を有する。コックの40の外周面には、基端部41及び円柱部42が設けられている。基端部41及び円柱部42の外周面は、いずれもその外径がコック40の長手方向において一定である円筒面である。基端部41は、円柱部42よりも大きな外径を有する。基端部41と円柱部42との間に、外径が基端部41に向かって大きくなるように変化した2つのテーパ部43が設けられている。コック40の先端に、停止突起44が設けられている。停止突起44は、コック40の長手方向に沿って見た形状が略三角形である突起である。
図4Bに示されているように、コック40には、基端部41側端からコック40の長手方向に沿って延びた孔45が設けられている。孔45は、コック40をその長手方向に貫通しておらず、基端部41側でのみ開口した非貫通孔(いわゆる盲孔)である。孔45の内周面には、孔45の開口端縁から所定の距離の領域(基端部41に対応する領域)にメステーパ面46が設けられている。メステーパ面46は、開口に向かって内径が大きくなるテーパ面(または円錐面)である。メステーパ面46は、コック40の中心軸(即ち、コック40の回転軸)と同軸である。メステーパ面46は、メスコネクタとして機能する。
円柱部42に、半径方向に延びた2つの横孔48,49が設けられている。横孔48,49は、孔45の内腔とコック40の外界とを半径方向に連通させる。
コック40は、本体20の第2孔30に嵌入される。コック40の基端部41、テーパ部43、円柱部42は、第2孔30の径大部31、テーパ部33、円筒部32にそれぞれ嵌合する。一旦、テーパ部43とテーパ部31とが嵌合すると、コック40を第2孔30から引き抜くことは困難である。円柱部42の外周面と円筒部32の外周面とが面接触し、両者間に液密なシールが形成される。
コック40は、第2孔30内で、その中心軸回りに回転可能である。但し、コック40の停止突起44が第2孔30の停止突起34に衝突するので、コック40の第2孔30内での回転可能角度範囲は所定角度(本実施形態では約180度)に制限される。停止突起34,44は、コック40の回転可能角度範囲を制限する「回転可能角度制限機構」として機能する。
コック40がある回転方向位置にあるとき、コック40の第1横孔48は本体20の第1連結流路38と連通する。この結果、コック40の孔45は、第1横孔48、第1連結流路38、チューブ10の第2流路12を順に介して、バルーン15に連通される。コック40の第2横孔49は、第2孔30の円筒部32の内周面によって液密に封止される。また、本体20の第2連結流路39は、コック40の円柱部42の外周面によって液密に封止される。本実施形態では、コック40のこの回転方向位置を「第2位置」という。
コック40が別のある回転方向位置にあるとき、コック40の第2横孔49は本体20の第2連結流路39と連通する。この結果、コック40の孔45は、第2横孔49、第2連結流路39を順に介して、第1孔21に連通される。コック40の第1横孔48は、第2孔30の円筒部32の内周面によって液密に封止される。また、本体20の第1連結流路38は、コック40の円柱部42の外周面によって液密に封止される。本実施形態では、コック40のこの回転方向位置を「第3位置」という。
コック40が、上記の第2位置及び第3位置以外の位置にあるとき、コック40の第1及び第2横孔48,49は、第2孔30の円筒部32の内周面によって液密に封止され、且つ、本体20の第1及び第2連結流路38,39は、コック40の円柱部42の外周面によって液密に封止される。本実施形態では、コック40のこの回転方向位置を「第1位置」という。
コック40の孔45の内周面には、メスコネクタとして機能するテーパ面46が形成されている。したがって、コック40に設けられたメスコネクタは、コック40が第2位置にあるときにはバルーン15に連通され、コック40が第3位置にあるときには第1孔21に連通され、コック40が第1位置にあるときにはバルーン15及び第1孔21のいずれにも連通されずに封止される。また、バルーン15は、コック40が第2位置にあるときにはメスコネクタに連通され、コック40が第1位置及び第3位置にあるときには外界との連通が遮断される。更に、第1孔21は、コック40が第3位置にあるときにはメスコネクタに連通され、コック40が第1位置及び第2位置にあるときにはメスコネクタとは連通されない。このように、コック40は、メスコネクタ、バルーン15、及び第1孔21間の連通状態を切り替える「切替バルブ」として機能する。
コック40の材料は、外力によって実質的に変形しない程度の機械的強度(剛性)を有する硬い材料(硬質材料)であることが好ましい。制限されないが、例えば、ポリカーボネート(PC)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS)、硬質ポリ塩化ビニル、ポリアセタール(POM)、ポリスチレン、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン(PP)等の樹脂材料を用いることができ、中でもポリカーボネート、ポリプロピレンが好ましい。
本実施形態のカテーテル1の使用方法を説明する。
カテーテル1が患者に留置される、カテーテル1の通常の使用状態では、バルーン15は胃内で膨張され、且つ、コック40は第1位置に設定される。バルーン15と外界との連通が遮断されるので、バルーン15の膨張状態が維持される。第1孔21とメスコネクタとの連通が遮断されるので、チューブ10の第1流路11を通じて胃の内容物が第1孔21に逆流したとしても、当該内容物がコック40から外界に漏れ出ることはない。なお、この通常の使用状態では、ポート22は、その衛生状態を良好に維持するために、蓋29で覆われる。また、コック40の孔45の衛生状態を良好に維持するために、メステーパ面46に栓(図示せず)を嵌入させるなどして、孔45の開口を塞いでもよい。
バルーン15を収縮または膨張させる方法を説明する。最初に、コック40のメステーパ面46(図4B参照)に、シリンジ70の外筒71の先端の筒先72を挿入する(図1A参照)。シリンジ70内には、バルーン15を膨張させるための水(例えば蒸留水)が貯留されていてもよい。図5は、メステーパ面46に筒先72が挿入された状態を示した断面図である。筒先72の外周面には、筒先72の先端に向かって外径が小さくなるオステーパ面が設けられている。コック40のメステーパ面46は、筒先72のオステーパ面と、径及びテーパ角度が一致するように構成されている。例えば、メステーパ面46及びオステーパ面は、ISO594−1に準拠した6%テーパ面であってもよい。このため、コック40のメステーパ面46と筒先72のオステーパ面とは、面接触し、いわゆるテーパ嵌合(スリップ接続と呼ばれることもある)を形成して液密に接続される。
コック40に筒先72を接続した状態で、シリンジ70(特にその外筒71)を回転させる。メステーパ面46とオステーパ面との間に摩擦力が発生するので、シリンジ70を回転させると、コック40はシリンジ70と一体的に回転する。コック40を第2位置に回転させる。バルーン15は、シリンジ70に連通される。この状態で、シリンジ70のプランジャ73(図1A参照)を操作して、バルーン15内の水をシリンジ70に吸引してバルーン15を収縮させ、または、シリンジ70内の水をバルーン15に注入してバルーン15を膨張させる。次いで、シリンジ70を回転させて、コック40を第1位置に戻す。その後、コック40から筒先72を引き抜く。バルーン15の膨張または収縮された状態が維持される。
なお、バルーン15を膨張収縮させる上記の操作では、コック40は第1位置、第2位置、第1位置の順に切り替えられるのみで、第3位置には切り替えられない。このため、この操作によってバルーン15を膨張させるための水が第1孔21を通過し胃に流入することはない。
カテーテル1を介して患者に栄養剤を投与する方法を説明する。最初に、蓋29を開いて、ポート22を露出させる。次いで、図1Aにおいて、オスコネクタ60の先端のオスルアー61をポート22に挿入する。この状態で、栄養剤を患者に向かって流す。栄養剤は、オスコネクタ60、一方向弁23、第1孔21、チューブ10の第1流路11を順に通って、胃に流入する。栄養剤の投与が終了すると、蓋29でポート22を覆う。一方向弁23が設けられているので、栄養剤や胃の内容物がポート22から外界に漏れ出ることはない。栄養剤を投与している間、コック40は上述した第1位置に維持される。このため、投与された第1孔21内の栄養剤が、コック40から外界に漏れ出ることはない。
栄養剤を投与した後、コック40にシリンジ70の筒先72を接続してもよい(図5参照)。シリンジ70には、例えば水(または白湯)が貯留されている。シリンジ70を回転させて、コック40を第3位置に切り替える。シリンジ70は、第1孔21に連通される。この状態で、プランジャ73を押す。シリンジ70内の水は、第2連結流路39(図1B参照)から第1孔21内に勢いよく噴射される。一方向弁23の下面(チューブ10側の面)、第1孔21の内周面、及びカテーテル10の第1流路11の内周面に付着した栄養剤は、水で洗い流されて患者の胃に送られる。次いで、シリンジ70を回転させて、コック40を第1位置に戻す。その後、コック40から筒先72を引き抜く。
第2連結流路39から第1孔21への水の噴射は、胃から逆流した内容物(以下、「胃内容物」という)が一方向弁23の下面や、第1孔21の内周面、第1流路11の内周面に付着した場合に、当該胃内容物を洗い流すのにも有効である。
なお、栄養剤の流路を洗浄する上記の操作では、コック40は第1位置、第3位置、第1位置の順に切り替えられるのみで、第2位置には切り替えられない。このため、この操作によってバルーン15内の水が誤ってメスコネクタへ流出してバルーン15が収縮してしまうことはない。
以上のように、本実施形態のカテーテル1は、バルーン15と外界との連通を遮断させる第1位置と、バルーン15をメスコネクタに連通させる第2位置とに回転方向位置を切り替えることができるコック40を備える。このため、本実施形態では、バルーン15に連通した流路に一方向弁を設ける必要がない。
上述したように、従来のカテーテルでは、バルーン内の水を抜くためには、バルーンに連通した流路に設けられた一方向弁(以下「バルーン用一方向弁」という)を開通させる必要があった。一方向弁がダックビル型である場合、当該一方向弁を開通させるために、専用の器具が必要である。これに対して、本実施形態では、専用の器具を用いることなく、バルーン15をメスコネクタに連通させることができる。バルーン15内の水を抜く操作は極めて簡単である。
更に、コック40は、メスコネクタを第1孔21に連通させる第3位置にも、その回転方向位置を切り替えることができる。コック40が第3位置にある状態で、メスコネクタから水を注入すると、水は、第1孔21内に噴射され、一方向弁23の下面や、第1孔21の内周面、第1流路11の内周面に付着した栄養剤や胃内容物を洗い流す。栄養剤や胃内容物がこれらの面に付着したままであると、細菌が繁殖するなど、不衛生状態に陥りやすい。本実施形態のカテーテル1は、栄養剤の流路を常に清浄な状態に維持することができる。
本実施形態とは異なり、洗浄用の水を貯留したシリンジを接続するための専用のメスコネクタを、コック40とは別に本体20に設ければ、栄養剤の流路を当該水で洗浄することは可能である。しかしながら、この構成は、専用のメスコネクタを設けることによって、本体20が大型化してしまう。本実施形態では、コック40に設けられたメスコネクタを、バルーン15の膨張収縮と、栄養剤の流路の洗浄との両方のために使用する。この構成は、本体20を大型化させることなく、バルーン型のカテーテル1に、栄養剤の流路を洗浄するという機能を追加することを可能にする。
第2連結流路39の開口39aは、水が開口39aから一方向弁23に向かって噴射されるように、その水平方向面に対する傾斜角度(即ち、一方向弁23に対する傾き)や、上下方向位置(即ち、一方向弁23に対する距離)などが設定されている。一方向弁23の下面は、汚れが長期にわたって付着しやすく、このため不衛生状態に陥りやすい。水を一方向弁23の下面に向かって噴射することにより、特に汚れやすい一方向弁23の下面を清浄な状態に維持することができる。
また、開口39aから噴射された水が第1孔21(特に大径部21a)の内周面に沿って旋回して流れるように、第1孔21の中心軸に沿って見たときの第2連結流路39の開口39aの向きが設定されている。これにより、水をより広い範囲にわたって流すことができるので、栄養剤や胃内容物の洗い残しが少なくなり、栄養剤の流路を清浄な状態に維持することができる。
コック40にメスコネクタが設けられている。これは、メスコネクタをコック40とは別に設ける場合に比べて、本体20の小型化に有利である。
メスコネクタは、コック40の回転軸と同軸のメステーパ面46を備えている。このため、メスコネクタのメステーパ面46に、シリンジ70の筒先72に広く用いられるオステーパ面をテーパ嵌合させることができる。テーパ嵌合は、メスコネクタとオスコネクタ(筒先72)との接続及び分離が容易であり、接続状態ではメスコネクタ及びオスコネクタ間に液密なシールが形成され、更に両コネクタ間で回転力を伝達することもできる。このため、バルーン15に対して水を注入または吸引し、あるいは、第1孔21内に水を噴射するために使用するシリンジ70を、コック40を回転させるためにも使用することができる。バルーン15を膨張及び収縮させたり、栄養剤の流路を洗浄したりするために必要な一連の操作を、特別な器具を用いることなく、シリンジ70のみを用いて、効率よく行うことができる。
また、コック40のメスコネクタにシリンジ70の筒先72を挿入するだけで回転力を伝達することができるので、例えば、コック40と筒先72との間に、互いに係合し合う係合構造を設ける必要がない。このため、コック40を小型化することができる。また、コック40に設けた係合構造に患者の衣類が引っ掛かってコック40が意図せずに回転してしまうという誤動作が生じることもない。
コック40の回転軸は、第1孔21の中心軸に垂直な平面(即ち、水平方向面)に平行である。そして、第1孔21の中心軸に沿って見たとき、コック40の回転軸は、第1孔21の中心軸から延びる直線(即ち、第1孔21の半径方向に沿った直線)に垂直である。換言すれば、第1孔21の中心軸に沿って見たとき、コック40の回転軸は、第1孔21の外側に位置し、且つ、円形である第1孔21の接線に平行である。本体20に対するコック40のこのような配置は、本体20の水平方向寸法を小さくし、本体20の小型化に有利である。これに対して、従来のカテーテルでは、バルーン用一方向弁は、その中心軸が、栄養剤が流れる流路の中心軸から延びる直線(半径方向に沿った直線)に一致するように配置されるのが一般的であった(例えば、特許文献1参照)。このため、体表面に設置されるカテーテルの本体は、当該直線を長軸とする細長い形状を有する。体表面に設置された、このように細長くて大きな本体は、患者に違和感を感じさせてしまう。本実施形態では、コック40の長手方向に対して略垂直に第1及び第2連結流路38,39を設けたことにより、コック40を上記のように配置することが可能となった。本実施形態の本体20の平面視形状(第1孔21の中心軸に沿って見た形状、図3D参照)は、従来の本体に比べて、アスペクト比(長軸方向寸法/短軸方向寸法)が小さく、全体として正方形または円形により近い。患者は、このような本体20に違和感を感じにくい。
上記の実施形態は例示に過ぎない。本発明は、上記の実施形態に限定されず、適宜変更することができる。
上記の実施形態では、第2連結流路39の開口39aは、開口39aから噴射された水が、一方向弁23に向かい且つ大径部21aの内周面上を旋回して流れるように構成された。しかしながら、開口39aから噴射される水の向きはこれに限定されず、任意に変更しうる。また、2本以上の第2連結流路39を設けることにより、あるいは、第2連結流路39を分岐させることにより、水が噴射される開口39aを2つ以上設けてもよい。この場合、異なる方向から一方向弁23に向かって水を噴射したり、一方向弁23と第1孔21(または大径部21a)の内周面とを異なる開口39aから噴射された水で洗浄したりするなどが可能となり、栄養剤の流路の洗浄性が向上する。
本発明では、コック40が第3位置に回転することができないように構成することも可能である。この場合、コック40は、第1位置と第2位置のみに切り替えることができる。
本体20のおけるコック40の配置は、上記の実施形態に限定されず、任意に変更しうる。例えば、コック40の回転軸が第1孔21の半径方向に沿っていてもよい。
コック40の回転可能角度制限機構の構成は停止突起34,44に限定されない。例えば、回転可能角度制限機構は、コック40の外周面(例えば基端部41)と、第2孔30の内周面のこれに対応する箇所とに設けてもよい。
コック40の回転可能角度範囲は任意に設定できる。第1位置、第2位置、第3位置は、この範囲内の任意の位置に設けることができる。例えば、コック40の回転可能角度範囲を規定する2つの回転限界位置の一方を第2位置、他方を第3位置、その間を第1位置としてもよい。この構成によれば、第1及び第2連結流路38,39に対する第1及び第2横孔48,49の位置合わせが容易になる。また、第1位置(カテーテル1の通常使用時の位置)から栄養剤の流路を洗浄する第3位置へコック40を切り替える場合に、コック40は第2位置を通過しないので、バルーン15内の水が意図せずにメスコネクタから漏れ出るという誤操作を防止することができる。
なお、本発明では、コック40の回転可能角度制限機構(停止突起34,44)を省略して、コック40が自由に回転可能に構成されてもよい。
第1孔21に設けられる一方向弁23は、ダックビル型に限定されず、任意の一方向弁を用いうる。
本発明の利用分野は、制限されないが、胃ろうに留置されるバルーン型胃ろうカテーテルとして広範囲に利用することができる。特に、胃ろうに挿入されたチューブを、胃内のバルーンと、体表面上の本体とで固定するバルーンボタン型の胃ろうカテーテルとして利用することができる。
1 胃ろうカテーテル(カテーテル)
10 チューブ
11 第1流路
12 第2流路
15 バルーン
20 本体
21 第1孔
23 一方向弁
34 停止突起(回転可能角度制限機構)
38 第1連結流路
39 第2連結流路
39a 第2連結流路の第1孔側の開口
40 コック
44 停止突起(回転可能角度制限機構)
46 メステーパ面(メスコネクタ)

Claims (9)

  1. 第1流路及び第2流路が設けられた可撓性を有するチューブと、
    前記チューブの先端に設けられ且つ前記第2流路に連通した、膨張及び収縮が可能なバルーンと、
    前記チューブの基端に接続された本体とを備えたバルーン型胃ろうカテーテルであって、
    前記本体は、
    前記本体を貫通し且つ前記チューブの前記第1流路に連通した第1孔と、
    前記第1孔に設けられた一方向弁と、
    メスコネクタが設けられた、回転可能なコックとを備え、
    前記コックの回転方向位置を、前記バルーンと外界との連通を前記コックが遮断する第1位置と、前記バルーンを前記第2流路を介して前記メスコネクタに連通させる第2位置とに切り替えることができることを特徴とするバルーン型胃ろうカテーテル。
  2. 前記コックの回転方向位置を、前記メスコネクタを、前記第1孔の前記一方向弁よりも前記第1流路側の部分に連通させる第3位置に更に切り替えることができる請求項1に記載のバルーン型胃ろうカテーテル。
  3. 前記メスコネクタと前記第1孔とを連通させる流路の前記第1孔側の開口は、液体が前記開口から前記一方向弁に向かって噴射されるように構成されている請求項2に記載のバルーン型胃ろうカテーテル。
  4. 前記メスコネクタと前記第1孔とを連通させる流路の前記第1孔側の開口は、前記開口から噴射された液体が前記第1孔の内周面上を旋回して流れるように構成されている請求項2又は3に記載のバルーン型胃ろうカテーテル。
  5. 前記コックが前記第3位置にあるとき、前記バルーンと外界との連通が遮断される請求項2〜4のいずれか一項に記載のバルーン型胃ろうカテーテル。
  6. 前記コックが前記第1位置及び前記第2位置にあるとき、前記コックが、前記第1孔と前記メスコネクタとの連通を遮断する請求項1〜5のいずれか一項に記載のバルーン型胃ろうカテーテル。
  7. 前記第1孔の中心軸に沿って見たとき、前記コックの回転軸は、前記中心軸から延びる直線に垂直である請求項1〜6のいずれか一項に記載のバルーン型胃ろうカテーテル。
  8. 前記メスコネクタは、前記コックの回転軸と同軸のメステーパ面を備え、
    前記メステーパ面は、その開口に向かって内径が大きくなるテーパ面である請求項1〜7のいずれか一項に記載のバルーン型胃ろうカテーテル。
  9. 前記コックの回転可能角度範囲を制限する回転可能角度制限機構を備える請求項1〜8のいずれか一項に記載のバルーン型胃ろうカテーテル。
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