JP2019125973A - 画像処理装置 - Google Patents
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Abstract
Description
テンションバーは、移動体の移動方向に沿って延出するバー本体と、バー本体の上面から上方へ突出するリブとを有しており、リブの上端面がフラットケーブルにおける湾曲部の内周面を支持するように構成されている。
テンションバーにフラットケーブルの張力が作用すると、テンションバーが移動体の移動方向と直交する変位方向に変位する。テンションバーがこのように変位すると、リブの上端面がフラットケーブルの湾曲部から外れ、フラットケーブルを適切に支持できなくなることがある。ここで、「リブの上端面がフラットケーブルの湾曲部から外れる」とは、「上記テンションバーの変位方向及び上記移動体の移動方向の両方と直交する方向から見て、リブの上端面の一部又は全部がフラットケーブルの湾曲部と重複しない」ことを意味する。
即ち、画像処理装置は、第1方向に沿って往復移動する移動体と、前記移動体を収容する筐体であって、前記移動体の下方に配置された底壁と、前記第1方向と直交する第2方向において前記移動体の一側に配置される側壁とを有する筐体と、前記移動体に固定された第1固定部と、前記筐体の前記底壁に固定された第2固定部と、前記第1固定部と前記第2固定部とを繋ぐ湾曲部とを有するフラットケーブルと、前記移動体と前記側壁との間に配置され、前記移動体に固定されるホルダと、前記第1方向に沿って長尺であり、前記ホルダにより前記第1方向にスライド可能に保持されたテンションバーであって、上面と、前記上面から上方へ突出し、前記フラットケーブルにおける前記湾曲部の内周面を支持する上端面を含む上側リブと、を有するテンションバーと、を備え、前記上側リブの前記上端面は、前記テンションバーが前記フラットケーブルの張力により前記側壁に最も近接する位置に変位したときに、前記第1方向及び前記第2方向の両方に直交する第3方向から見て、前記上側リブの前記第1方向における全長に亘って連続的に前記フラットケーブルの前記湾曲部と重複する。
図1に示す画像処理装置1は、本発明に係る画像処理装置1の一実施形態であり、画像読取機能、プリント機能およびコピー機能等の画像形成機能、ならびにファクシミリ送受信機能等を備えた複合機として構成されている。
以下の説明においては、図1に示すように、操作パネル22が設けられた側を画像処理装置1の前側と規定し、画像処理装置1を操作パネル22に向かってみたときに左手にくる側を画像処理装置1の左側と規定して、前後、左右、および上下の方向を表す。左右方向は第1方向の一例であり、前後方向は第1方向と直交する第2方向の一例であり、上下方向は第1方向及び第2方向の両方に直交する第3方向の一例である。
本体部2はシートに画像を形成する画像形成部を収容している。本体部2の下部にはシートを収容するシートカセット21が設けられている。本体部2の前側上部には、画像処理装置1に対する入力操作を行う操作部、および画像処理装置1の動作状態等を表示する表示部を備えた操作パネル22が設けられている。
画像読取部3は、フラットベッド型イメージスキャナとしての機能を有している。また、画像読取部3は、自動原稿搬送部4と協働することによりADF型イメージスキャナとして機能する。
図1、図2に示すように、画像読取部3は、筐体31と、筐体31の上部を覆うカバー部材32とを有している。カバー部材32にはプラテンガラス33が取り付けられている。プラテンガラス33の上面は、第1領域33aと第2領域33bとに区画されている。
筐体31の後側壁31Bと前側壁31Cとの間にはガイドレール31Fが形成されている。ガイドレール31Fは、底壁31Aから上方に突出しており、筐体31の左端部から右端部に亘って形成されている。
読取ヘッド5の後方には筐体31の後側壁31Bが配置されている。後側壁31Bは、第2方向において移動体の一側に配置される側壁の一例である。
駆動プーリ52は、筐体31内の左端部においてガイドレール31Fに近接して配置されている。従動プーリ53は、筐体31内の右端部においてガイドレール31Fに近接して配置されている。
駆動プーリ52が正転方向に回転すると、タイミングベルト54の連結部54aが左側から右側へ向かって移動する。これにより、キャリッジ50および読取ヘッド5も左側から右側へ向かって一体的に移動する。
このように、読取ヘッド5は、駆動プーリ52の正転方向および逆転方向の回転により、筐体31内を左右方向に往復移動可能となっている。
図4に示すように、テンションバー80は、左右方向に沿って長尺となる長尺部材であり、ホルダ70の保持部71により左右方向にスライド可能に保持されている。
テンションバー80は、左端部にヘッド部82を有している。
ヘッド部82は、左方へ凸となる円弧曲面を有しており、テンションバー80がキャリッジ50とともに左方へ移動した際にFFC60の湾曲部60cの内周面に当接するように構成されている。
キャリッジ50が可動範囲の右端にある状態では、FFC60における湾曲部60cの左端に位置する下方へ湾曲している部分は、左右方向においてヘッド部82から離間している。
第1固定部60aが左方へ移動すると、湾曲部60cは第1固定部60aにより左方に押し出されるが、第1固定部60aにより押し出される湾曲部60cが撓んで、湾曲部60cの上方に位置するプラテンガラス33の下面に接触することがある(図5(a)における2点鎖線を参照)。
しかし、画像読取部3においては、テンションバー80が前後方向に変位した場合でも、テンションバー80によりFFC60を適切に支持できるように、テンションバー80およびホルダ70を次のように構成している。
テンションバー80およびホルダ70の構成について説明する。
図6に示すように、テンションバー80は、前後方向において後側壁31Bに最も近い位置に配置される第1側面80bを有している。第1側面80bは、テンションバー80において最も後側に位置する側面である。また、テンションバー80は、前後方向においてキャリッジ50に最も近い位置に配置される第2側面80cを有している。第2側面80cは、テンションバー80において最も前側に位置する側面である。
テンションバー80の第1側面80bおよび第2側面80cが、それぞれ保持部71の第1保持面71aおよび第2保持面71bにより支持されることで、テンションバー80の前後方向への変位が規制されて位置決めがなされている。
このように、テンションバー80の第2側面80cを、第1保持面71aよりもキャリッジ50側に配置されるとともに大きな面積を有する第2保持面71bにより支持することで、テンションバー80のキャリッジ50に対する前後方向の位置決めを、より高精度に行うことが可能となっている。
テンションバー80の上面80aおよび上側リブ81のリブ側面81bは、それぞれホルダ突起部71cにより支持される。テンションバー80の上面80aがホルダ突起部71cにより支持されることで、テンションバー80の上方への変位が規制される。上側リブ81のリブ側面81bがホルダ突起部71cにより支持されることで、上側リブ81の後方への変位が規制される。
テンションバー80は、図9〜図11に示すテンションバー180のように構成することもできる。テンションバー180は、ヘッド部182にヘッド突起部182aを有する点で、ヘッド部82にヘッド突起部を有しないテンションバー80と異なっており、その他の構成はテンションバー80と同様である。
テンションバー180は、上面180aと、上面180aから上方へ突出する上側リブ181とを有している。上側リブ181は上端面181aおよびリブ側面181bを有している。テンションバー180は、後側壁31Bに最も近い位置に配置される第1側面180bを有している。
つまり、ヘッド突起部182aは、前後方向においてヘッド突起部182aと後側壁31Bとの間の距離d3が、テンションバー180の第1側面180bと後側壁31Bとの間の距離d1よりも短くなる位置に配置されている。また、ヘッド突起部182aと後側壁31Bとの間の距離d3は、後側壁31Bとリブ側面181bとの間の距離d2よりも短くなっている。
テンションバー80は、図12に示すテンションバー280のように構成することもできる。テンションバー280は、左端部に下側リブ283を有する点で、下側リブを有しないテンションバー80と異なっており、その他の構成はテンションバー80と同様である。
テンションバー280は、上面280aと、上面280aから上方へ突出する上側リブ281とを有している。リブ281は上端面281aを有している。
テンションバー280は、左端部に下方へ向けて突出する下側リブ283を有している。下側リブ283は、テンションバー280の左端部が下方へ変位した際にFFC60の湾曲部60cの内周面を支持する。
テンションバー80は、図13に示すテンションバー380のように構成することもできる。テンションバー380は、左端部に斜め下方に屈曲した屈曲部382を有するとともに、屈曲部382の先端にヘッド部383を有している点で、屈曲部を有しないテンションバー80と異なっており、その他の構成はテンションバー80と同様である。
テンションバー380は、上面380aと、上面380aから上方へ突出する上側リブ381とを有している。上側リブ381は上端面381aを有している。
ヘッド部383は、テンションバー380の左端部が下方へ変位した際にFFC60の湾曲部60cの内周面を下方へ押圧する。
本実施形態においては、画像処理装置1は以下のように構成されている。
つまり、画像処理装置1は、読取ヘッド5が装着されるキャリッジ50と、筐体31と、FFC60と、ホルダ70と、テンションバー80とを備える。キャリッジ50は、左右方向に沿って往復移動する。筐体31は、キャリッジ50を収容する筐体であって、キャリッジ50の下方に配置された底壁31Aと、左右方向と直交する前後方向においてキャリッジ50の後側に配置される後側壁31Bとを有する。FFC60は、キャリッジ50に固定された第1固定部60aと、筐体31の底壁31Aに固定された第2固定部60bと、第1固定部60aと第2固定部60bとを繋ぐ湾曲部60cとを有する。ホルダ70は、キャリッジ50と後側壁31Bとの間に配置され、キャリッジ50に固定される。テンションバー80は、左右方向に沿って長尺であり、ホルダ70の保持部71により左右方向にスライド可能に保持されたテンションバーであって、上面80aと、上面80aから上方へ突出し、FFC60における湾曲部60cの内周面を支持する上端面81aを含む上側リブ81とを有する。
上側リブ81の上端面81aは、テンションバー80がFFC60の張力により後側壁31Bに最も近接する位置に変位したときに、左右方向及び前後方向の両方に直交する上下方向から見て、上側リブ81の左右方向における全長に亘って連続的にFFC60の湾曲部60cと重複する。
また、テンションバー280、380がFFC60の湾曲部60cからの張力により下方に押圧されて、下側リブ283およびヘッド部383が湾曲部60cの内周面に当接すると、FFC60の湾曲部60cが下方へ押し下げられる。これにより、FFC60の上方に位置するプラテンガラス33に対する湾曲部60cの当接圧力を減少させることができ、FFC60に座屈が発生することを抑制できる。
また、上記の実施形態においては、側壁の一例としての後側壁31Bは底壁31Aと一体成型されているが、後側壁31Bおよび底壁31Aは一体成型されるものには限らない。つまり、後側壁31Bと底壁31Aとは、別々に成型された後に、一方が他方に組みつけられる形態であってもよい。
さらに、後側壁31BとFFC60の湾曲部60cとの間には、別の部材が配置されていてもよい。
2 本体部
3 画像読取部
5 読取ヘッド
31 筐体
31A 底壁
31B 後側壁
33 プラテンガラス
33a 第1領域
50 キャリッジ
60 FFC(フレキシブルフラットケーブル)
60a 第1固定部
60b 第2固定部
60c 湾曲部
70 ホルダ
71 保持部
71a 第1保持面
71b 第2保持面
71c ホルダ突起部
80 テンションバー
80a 上面
80b 第1側面
80c 第2側面
81 上側リブ
81a 上端面
81b リブ側面
82 ヘッド部
180 テンションバー
182 ヘッド部
182a ヘッド突起部
280 テンションバー
283 下側リブ
380 テンションバー
383 ヘッド部
d1 後側壁と第1側面との間の距離
d2 後側壁とリブ側面との間の距離
d3 ヘッド突起部と後側壁との間の距離
Claims (6)
- 第1方向に沿って往復移動する移動体と、
前記移動体を収容する筐体であって、前記移動体の下方に配置された底壁と、前記第1方向と直交する第2方向において前記移動体の一側に配置される側壁とを有する筐体と、
前記移動体に固定された第1固定部と、前記筐体の前記底壁に固定された第2固定部と、前記第1固定部と前記第2固定部とを繋ぐ湾曲部とを有するフラットケーブルと、
前記移動体と前記側壁との間に配置され、前記移動体に固定されるホルダと、
前記第1方向に沿って長尺であり、前記ホルダにより前記第1方向にスライド可能に保持されたテンションバーであって、上面と、前記上面から上方へ突出し、前記フラットケーブルにおける前記湾曲部の内周面を支持する上端面を含む上側リブと、を有するテンションバーと、を備え、
前記上側リブの前記上端面は、
前記テンションバーが前記フラットケーブルの張力により前記側壁に最も近接する位置に変位したときに、前記第1方向及び前記第2方向の両方に直交する第3方向から見て、前記上側リブの前記第1方向における全長に亘って連続的に前記フラットケーブルの前記湾曲部と重複することを特徴とする画像処理装置。 - 前記テンションバーは、前記第2方向において前記側壁に最も近い第1側面を有し、
前記テンションバーの前記第1側面は、前記第2方向において、前記側壁と前記上側リブとの間の距離よりも、前記側壁と前記テンションバーの前記第1側面との間の距離の方が短くなる位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記テンションバーは、前記第2方向において前記移動体に最も近い第2側面を有し、
前記ホルダは、前記テンションバーの前記第1側面と対面する第1保持面と、前記テンションバーを挟んで前記第1保持面とは反対側に配置され、前記第2側面と対面する第2保持面とを有し、
前記第2保持面の前記第3方向における寸法は、前記第1保持面の前記第3方向における寸法よりも大きい、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像処理装置。 - 前記上側リブは、前記テンションバーの前記上面と前記上側リブの前記上端面とを繋ぐリブ側面であって、前記筐体の前記側壁の側を向く前記リブ側面を有し、
前記ホルダは、前記テンションバーの前記上面と前記リブ側面との間で形成される空間に配置されたホルダ突起部を有することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の画像処理装置。 - 前記テンションバーは、
前記第1方向の先端側に配置され、前記フラットケーブルにおける前記湾曲部の内周面に当接するヘッド部を有し、
前記ヘッド部は、前記筐体の前記側壁の側へ向けて突出するヘッド突起部を有し、
前記ヘッド突起部は、
前記第2方向において、前記ヘッド突起部と前記側壁との間の距離が、前記テンションバーの前記第1側面と前記側壁との間の距離よりも短くなる位置に配置されていることを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の画像処理装置。 - 前記テンションバーは、
下方へ向けて突出し、前記フラットケーブルにおける前記湾曲部の内周面を支持する下側リブを有することを特徴とする請求項1〜請求項5の何れか一項に記載の画像処理装置。
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JP2004348074A (ja) * | 2003-05-26 | 2004-12-09 | Seiko Epson Corp | 画像読み取り装置 |
JP2014068146A (ja) * | 2012-09-25 | 2014-04-17 | Brother Ind Ltd | ケーブル配線構造、及び画像読取装置 |
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2018
- 2018-01-18 JP JP2018006598A patent/JP7031321B2/ja active Active
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JP2014068146A (ja) * | 2012-09-25 | 2014-04-17 | Brother Ind Ltd | ケーブル配線構造、及び画像読取装置 |
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