JP2019125370A - 携帯電子機器保持具 - Google Patents

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Abstract

【課題】スマートフォンなどの携帯電子機器を片手で安定に保持することができる保持具を提供すること。【解決手段】シート状の保持部材の固定部を保持対象である携帯電子機器またはそのケースに固定することで、保持具を構成する。保持部材は外部から力を加えないとき保持対象の外形に沿っており、外部から力を加えて伸張したとき、保持対象との間にできる隙間に指または腕を通せば、携帯電子機器を片手で安定に保持することができる。保持部材の材料の弾性率が大きくて伸張しにくい場合は、保持部材に拡張部を配置することによって見かけの弾性率を低下させ、長手方向に伸張しやすい構造とする。すなわち、拡張部は、保持部材に、両側から交互に、幅方向に伸びる切り込みを入れるか、または幅方向に伸びる切り込みを千鳥状に配置する構造である。保持部材の平面形状は、長方形すなわちI字形状の他に、V字形形状、Y字形状、略三角形状、X字形状でも良い。【選択図】図4

Description

本発明は、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯電子機器を主たる保持対象として、それを片手で安定に保持することができ、構造が簡単であり、取付が簡単であり、常時設置してあっても邪魔にならない、携帯電子機器保持具に関するものである。
携帯電子機器を持って片手で使用するとき、押しボタンあるいはタッチパネルを操作するために親指を離さざるを得ないので携帯電子機器の保持状態が不安定になる。そのような状態を避けて片手で安定に保持するために各種の保持具、ホルダー、グリップ、ハンドストラップが提案されている。
たとえば特許文献1の携帯情報機器用保持具では、帯状の伸縮性織物の伸縮バンドの両端に、側面形状を略U字形や略L字形とする掛止フックの凹面部を対置し、該伸縮バンドと該掛止フックとを連結部材で固着した、携帯情報機器のケース背面に着脱自在に掛着する保持具の技術を提案している。
これは、片手で保持したとき伸縮バンドによって指が押さえつけられるので安定に保持できるという点は良い。しかし、掛止フックや連結部材が携帯情報機器のケースの表面から出っ張っており、収納するとき邪魔になる、もしくはそれを避けるために、いちいち全体を機器から外さないといけないなどの問題が有った。
また、たとえば特許文献2の携帯電子製品用のホルダーは、スライド材、アーム材、ベース材、ガイド材からなり、スライド材とアーム材の端部が係止されており、スライド材の別の端部はベース材との間にスライド材の端部が、移動が可能なスライド材収容空間を形成して、移動が可能になっており、端部をスライドさせるとスライド材とアーム材が山形に立ち上がることで、片手で安定に保持するために指を入れることができる隙間を形成する構造を提案している。
これは、部材の数が多く、構造が複雑になるという問題が有る。さらに、隙間の大きさが一定の範囲で自由に変わる構造なので、指を入れたとき特許文献1の伸縮バンドのように指などを押さえつけることがないので余分な隙間ができて安定に保持できないという問題が有った。
特開2012−142810号公報 特開2017−194888号公報
解決しようとする課題は、携帯電子機器または携帯電子機器を入れたケースを片手で安定に保持することができ、構造が簡単であり、保持対象となる携帯電子機器またはそのケースに容易に取り付けることができ、常時取り付けてあっても使用しないときは邪魔にならず、また、機器の操作性を向上できる保持具を提供することである。
請求項1に示したのは、
携帯電子機器を保持対象とし、
該携帯電子機器の筐体または該携帯電子機器を収納するケースと、保持部材で構成されており、
該保持部材は独立した部材であり、
該保持部材の複数の固定部を該筐体または該ケースに固定してあり、
該保持部材は、弾性を備えており、外部から力を加えないとき該筐体または該ケースの表面に沿っており、外部から力を加えたとき変形して、該筐体または該ケースとの間に指あるいは腕を入れる隙間を形成することを特徴とする携帯電子機器保持具である。
請求項2に示したのは、
該保持部材は、その一部に他の部分と比較して小さい弾性率を示す拡張部を配置してあることを特徴とする請求項1に記載の携帯電子機器保持具である。
請求項3に示したのは、
携帯電子機器を保持対象とし、
該携帯電子機器の筐体または該携帯電子機器を収納するケースの表面材に複数の切り抜き穴を開けることによって保持部材を形成し、
該保持部材は、弾性を備えており、外部から力を加えないとき該筐体または該ケースの表面材と同じ面内に有り、外部から力を加えたとき変形して、該筐体または該ケースとの間に指あるいは腕を入れる隙間を形成することを特徴とする携帯電子機器保持具である。
請求項4に示したのは、
該保持部材は、その一部に他の部分と比較して小さい弾性率を示す拡張部を配置してあることを特徴とする請求項3に記載の携帯電子機器保持具である。
請求項5、6に示したのは、
該拡張部は切り込み構造であることを特徴とする請求項2または請求項4のいずれかに記載した携帯電子機器保持具である。
請求項7、8に示したのは、
該拡張部の構造を形成する切り込みの端部の形状が略円形もしくはその一部であることを特徴とする請求項2または4に記載した携帯電子機器保持具である。
請求項9から12までに示したのは、
該保持部材は平面形状が複数の長方形を組み合わせた形状をなすことを特徴とする請求項1から4までに記載の電子機器保持具である。
請求項13、14に示したのは、
該保持部材の固定部を自己粘着性フィルムの非粘着面に接着してあり、
該自己粘着性フィルムの粘着面を保持対象に貼り付けて、該保持部材を固定したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の携帯電子機器保持具である。
以下の説明の中で数字にアルファベットの添え字のある符号において、1つの図面内の説明では、アルファベットの部分を省略して、アルファベットの部分が異なり、数字が同じである複数の符号を同時に意味することがある。例えば、保持部材21と書いた場合、保持部材21aと保持部材21bの両方を意味する。
また、符号の説明でa〜dと表記してあるのは、連続したa、b、c、dを省略したものである。
図面では保持部材の厚さ方向から見た図を平面図、保持部材の幅方向から見た図を側面図、長手方向から見た図を正面図としている。
以下の説明では携帯電子機器の筐体または携帯電子機器を収納するケースの両方を同時に指して単にケースと呼ぶ場合がある。
本発明においては、携帯電子機器の部品、回路、基板などからなる本体が筐体に覆われているか、あるいは、さらにそれを保護などの目的でケースに収納している状態を前提としており、筐体と保持部材の組み合わせで携帯電子機器保持具を構成している場合か、またはケースと保持部材の組みあわせで携帯電子機器保持具を構成していて、最終的には携帯電子機器を保持しているが直接的にはケースを保持している場合の両方が有る。
本発明の第1の様態では、携帯電子機器保持具は、例えば図1に示すように、保持対象である携帯電子機器の筐体またはそれを納めるケース2と、シート状で、弾性を有し、独立した部材である保持部材21とからなり、保持部材21の複数の固定部213を携帯電子機器の筐体またはそれを納めるケース2に固定して、両者を繋ぐことで構成されている。なお、弾性とは物体に力を加えているときに生じた変形が、力を除くと、もとに戻る性質を指す。
本発明の第2の様態では、携帯電子機器保持具は、例えば図10に示すように、携帯電子機器の筐体またはケースを形成する表面材に、複数(ここでは並列する2つ)の切り抜き穴を開けることで長方形を組み合わせた形状(ここでは長方形状)を切り残して、それを保持部材として、携帯電子機器保持具を構成している。この様態では、保持部材をあらためて筐体またはケース固定して繋ぐ必要が無い。
第2の様態の場合は、保持部材の一部分である固定部は、後から筐体またはケースに固定されるのではなく、初めから筐体またはケースの材料と一体化しているとみなされる。
また、保持部材の材料は筐体またはケースと同じであるので、筐体またはケースは弾性を有する材料で製作されている必要が有る。
第1の様態によって携帯電子機器保持具の基本的な構造、作用を説明する。図1は、長方形の保持部材21aの外形を示す図である。保持部材21aは、携帯電子機器のケース2aの表面に、両端部である固定部213aを、接着、粘着や図示しないカシメなど適宜な手段によって、分離しないように固定されている。保持対象である携帯電子機器の筐体またはケースに保持部材を固定してあるとは、この状態を言う。
携帯電子機器は、図で向こう側に、ディスプレイ等が設置されている面がある。また、ケース2aの内側に納められていて、この図では見えない。
保持部材21aの両端部以外は筐体またはケース2aに固定されていない。保持部材21aは、外部からの力が加わっていない時は、図1(b)に示すように、本来の長さで真っ直ぐに伸びており、保持対象であるケース2aの表面に沿っている。
図1(c)に示すように、固定されている両端部の間の固定されていない部分である平坦部213aに、図で矢印で示すように、上向きの力を加えると、保持部材21aは弾性を持っているので長手方向に伸びる。その結果、保持部材21aとケース2aの間には隙間ができる。
保持部材21aに力を加えない場合の長さと弾性率の大きさを適当に選択すれば、この隙間は、指あるいは腕をいれることができる大きさになる。指あるいは腕を隙間に通すと、保持部材21aの弾性により元に戻ろうとする力によって、保持対象にしっかり押し付けられるので、保持対象を安定に保持することができる。
ここで、保持部材の材料自体の弾性率が大きい場合(すなわち、固くて伸びない場合)は、保持部材の長手方向の一部に、他の部分と比較して、同じ力でより変形する、すなわち弾性率の小さい部位である拡張部を配置する。図2は拡張部を備えた保持部材の外形図である。平面図である図2(a)に示すように、保持部材の長手方向の一部に、両側から交互に幅方向に切り込みを入れることで見かけの弾性率が小さくなった拡張部211bを形成することで、弾性率を補正できる。
ここでは、弾性率が小さいとは、このような拡張部を配置することによる見かけの弾性率も含んでいる。切り込みを入れて弾性率が小さい構造を形成する構造は、後で説明するように、ここに説明した以外にも有るが、切り込みを使っているものをまとめて切り込み構造と呼ぶ。
側面図である図2(c)によれば、保持部材21bの拡張部211bが変形している状態が見て取れる。
さらに、図8では、拡張部211bを備えた保持部材21bが、力が加えられた結果、長手方向ならびに厚み方向に変形している状態を立体的にみることができる。
図8で、矢印で示すように、図示していないケースに固定されている保持部材21bの両端の固定部213bには、図でむこう向きの力がかかっており、中央にある平坦部212bには図で手前向きの力がかかっている。その力により、拡張部211bが変形して、切り込み214bが口を開くことによって、長手方向ならびに厚み方向に変形していることが見て取れる。
この構造によれば、個々の部分の変形が小さい場合でも、それが多数集まって、拡張部は長手方向に大きく伸張できる。切り込みの構造は図2などに示したものに限定されない。例えば、幅方向に延びる切り込みを千鳥格子状に配置した構造でも良い。すなわち、切り込みの構造、切り込みを入れる場所、個数、分布などを適当に選択すれば、見かけの弾性率を広い範囲で調整できる。
図3ならびに図4は携帯電子機器保持具を使用して携帯電子機器を保持する状況の見取り図である。例として、保持部材21aまたは保持部材21bをスマートフォンなどの携帯電子機器のケース2のディスプレイなどの無い裏側(図で手前側)に固定して、携帯電子機器を片手で保持している状況を示している。図の向こう側に図示しない使用者の顔が有って、ディスプレイの画面を見ている状況である。
図3または図4で、第3指73と第4指74を、伸張した保持部材21aまたは保持部材21bと携帯電子機器のケース2の間の隙間を通しており、第2指72と第5指75は隙間の外側に置いている。保持部材21aまたは保持部材21bの変形により引っ張り応力と曲げ応力が発生していることによって第3指73と第4指74が携帯電子機器のケース2に押し付けられ、直接的には携帯電子機器のケース2を、最終的にはケース2に収納された携帯電子機器を片手で安定に保持している。
図から見て取れるように、第1指(親指)71を離して自由に動かすことができる。従って、図でケース2の向こう側にある携帯電子機器の表側にあるタッチパネルなどを広い範囲で容易に操作できる。
図3または図4では、ケース2にそれぞれ保持部材21aまたは保持部材21bを取り付けた例を示しているが、ケース2を携帯電子機器の筐体と見ることもできて、すなわち、携帯電子機器に直接に保持部材を取り付けた状態として見ても良い。
保持部材21aまたは保持部材21bと携帯電子機器のケース2の間の隙間から指を抜けば、弾性によって保持部材21aまたは保持部材21bは本来の長さに戻り、保持対象の表面に沿った状態になる。
シート状の保持部材は、シート状の材料から切り抜く方法に限らず、高分子材料を金型で成形するか、あるいは3次元プリンターなどで製作することで、ケースとは独立した部材として製作される。
なお、ここでは保持部材21をケース2に固定することで説明したが、ケースの代わりに携帯電子機器の筐体であっても同じである。
ここでは保持部材の形状は長方形(I字形状)で説明してきたが、形状はそれに限らない。後に説明するように、具体的な例としては、V字形状、Y字形状、略三角形状、X字形状やそれらの変形などであっても良い。
本発明によれば、携帯電子機器を片手で安定に保持することができ、落下させる危険が少ない。保持に親指を使わないので、動きに制約が無くなり、操作できる範囲が広がる。構造が簡単であり、対象となる携帯電子機器の筐体または携帯電子機器を収納するケースに容易に取り付けることができ、設置してあっても使わないときは保持部材の材料1枚の厚みになるので、携帯電子機器をポケットなどに収納する時も邪魔にならず、製造が簡単でコストが低い携帯電子機器保持具を実現できる。
長方形の保持部材の外形図である。 拡張部を備えた保持部材の外形図である。 弾性率が小さい保持部材を使った保持具で携帯電子機器を保持する状況の見取り図である。 拡張部を備えた保持部材を使った保持具で携帯電子機器を保持する状況の見取り図である。 切り込みの位置、数量、形状の例を示す図である。 保持部材の輪郭形状の例を示す図である。 拡張部の構造の別の例を説明する図である。 拡張部を有する保持部材が変形した状態の斜視図である。 長方形の保持部材を設置してあるケースの斜視図である。 切り抜き穴で保持部材を形成してあるケースの斜視図である。 拡張部を備えた保持部材を設置してあるケースの斜視図である。 Y字形状である保持部材の平面図である。 略三角形状である保持部材の平面図である。 Y字形状、略三角形状である保持部材をケースに取り付けた状況を示す平面図である。 X字形状である保持部材の平面図である。 ケースを切り抜いて作成する保持部材の平面図である。 切り込み端部を拡大した図である。 弾性の小さい材料を拡張部に備えた保持部材の平面図である。 自己粘着性フィルムを使った貼り付けの状態を示す見取図である。
本実施例は、(課題を解決するための手段)で様態1として説明したものに対応する。本発明の携帯電子機器保持具は、携帯電子機器の本体を内蔵する筐体または携帯電子機器を収納するケースと、それに固定された保持部材で構成されている。すなわち、筐体またはケース自体が電子機器保持具の一部を構成する。
本実施例では保持部材は製作法にかかわらずシート状であり、独立した部材である。保持部材の形状は長方形状(I字形状)である。
図1に長方形の保持部材の外形図を示す。保持部材は携帯電子機器保持具の主要部材である。平面図である図1(a)から見て取れるように、保持部材21aは、長方形のシート状で、長手方向(図で左右)に帯状に伸びており、弾性を有する材料で製作されている。
側面図である図1(b)に示すように、保持対象である携帯電子機器のケース2aの、ディスプレイなどが設置されている正面とは反対側(図で上側)である背面に、保持部材21aを固定する。すなわち、保持部材21aの両端を2つの固定部213aと定め、接着剤215aによってケース2aの表面にそれぞれを接着することで固定し、保持部材21aとケース2aを繋いでいる。保持部材の複数の場所を該筐体または該ケースに固定してあるというのはこの状態を指している。
2つの固定部213aは、保持部材21aに外部から力が加わっていないときの自然な長さになる位置に、接着剤215aによって接着され、それぞれ固定されている。側面図である図1(b)に示すように、接着剤215aによって固定された部分を除いた保持部材21aの他の部分は携帯電子機器のケース2aに固定されていない。図では接着剤215aの厚さは見易さのために誇張してある。
このように、保持部材21aが保持対象であるケース2aに繋がれることによって携帯電子機器保持具として成立する。
接着剤215aに限らず、保持部材を固定できる機能を持っていれば粘着剤、粘着テープ、粘着シート、自己粘着性フィルムなど適当な方法であればよい。
保持部材を粘着剤で固定してある場合は、不要になったときや位置を変えたいときは筐体又はケースから剥がすことができるという利点がある。
保持部材21aの寸法は、保持する携帯電子機器の大きさや用途によって変わるが、例えば保持する対象がスマートフォンであれば、指を1本または2本入れて使用する場合で長さ70〜90mm程度、幅は15〜25mm程度であれば良い。腕を入れて使用する場合は、長さ200〜250mm程度、幅は30〜50mm程度であれば良い。厚さは0.5〜2mm程度で、材料の弾性の大きさなどを勘案して最適な厚さを選択する。
保持部材の材料としては、シート状またはシート状に加工できるもので、ある程度の厚さが有り、必要な弾性を有し、手指で容易に撓ませることができる樹脂材料、例えば熱可塑性ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、低密度ポリエチレン樹脂、可撓性フッ素樹脂、シリコンゴムなどの樹脂など適宜な材料を用いることができる。
保持部材21aを作成する手段は、シート状の材料から切り出す方法、または金型を使って成形する方法、または3次元プリンターで作成する方法などから、適宜な手段を選べば良い。保持部材の材料は以降に説明する実施例2、3、4についても同じである。作成手段については実施例2についても同じである。
本実施例の携帯電子機器保持具の作用について説明する。図1(b)に示すように、保持部材21aは外部からの力が加わらないときは携帯電子機器のケース2aの表面に沿って伸びている。表面に沿っているとき、すなわち使わないときは厚さが薄いので収納などの邪魔にならない。
図1(c)に示すように、保持部材21aの中央に有る固定されていない平坦部213aに矢印で示すように図で上向きの力をかけると、引っ張りによって変形して、側面から見ると全体として固定部213aを山裾とする山形を形成する。これによって、保持部材21aと携帯電子機器などのケース2aの表面の間に隙間ができる。この隙間に使用者の指や腕を入れることができる。
図3は弾性率が小さい保持部材21aを使った携帯電子機器保持具で携帯電子機器を保持する状況の見取り図である。携帯電子機器を片手で保持する状態を示している。図で向こう側が、操作を行ったりするボタンや、表示画面を見るディスプレイが有る面である。保持部材21aと携帯電子機器のケース2の表面との間の隙間に差し入れた使用者の第3指73と第4指74を、保持部材21aが変形から回復しようとする力で押さえつけているので、第1指71を離しても携帯電子機器を片手で安定に保持できている。
携帯電子機器のケースで説明したが、筐体とした場合でも同じである。
保持する対象は、筐体に覆われた携帯電子機器、あるいはさらにケースに収納されている携帯電子機器であると説明したが、それ以外の携帯機器や持ち運べる物体に応用することが可能である。この点はこれ以降に説明する全ての実施例についても同じである。
独立した部材である保持部材を筐体やケースに固定するには、接着、粘着、ハトメなどを使って、後から固定するが、あるいは図9に示すように、固定されていない個所と向き合う部分を切り抜いた構造にすれば、プラスチックを材料とし金型を使って保持部材と筐体やケースを一体で成形する方法でも容易に製作できる。
本実施例は、(課題を解決するための手段)で様態2として説明したものに対応する。携帯電子機器の筐体または携帯電子機器を収納するケースの外形を造っている表面材に複数の切り抜き穴を開けることによって保持部材を形成し、それを使って携帯電子機器保持具を構成している事を特長としている。
具体的には、筐体またはケースの表面材に並列する2つの切り抜き穴を開けることによって、切り抜き穴の間に残った部分を、弾性を有する長方形の保持部材として形成している。その点で、実施例1で説明した、シート状の独立した保持部材を作成し、それを携帯電子機器の筐体または携帯電子機器を収納するケースの表面に、その両端部を固定した構造とは全く異なっている。
携帯電子機器の筐体や携帯電子機器を収納するケースの表面材に切り抜き穴があけられ、保持部材として使える厚さの面が有ること、および表面材の材質が必要な弾性を持っていることが前提である。切り抜き穴を開ける方法としては、ケースを製作した後に開ける方法と、ケースをプラスチックの射出成形などで製作する方法などがあるが、適宜な方法を選択すれば良い。
図10は、切り抜き穴によって長方形の保持部材を形成してある、携帯電子機器を収納するケースの斜視図である。図10に示した携帯電子機器5はスマートフォンなどであり、図で手前側の面にディスプレイ50などを備えている。ケース2iは上蓋(図で手前側)が無い箱型であり、携帯電子機器5の背面(図で向こう側)に向けて、図示した点線に沿って(図で上に)移動して、スマートフォンなど携帯電子機器5に嵌め込む方式の構造である。
図10に示すように、保持対象である携帯電子機器5の背面を覆うように作られているケース2iの底面22iに、並列する2つの切り抜き穴20iを開けると、その間にある部分を弾性を有する保持部材21iとして用いることができる。
図10に示す保持部材21iにおいては、図1で示した固定部213aと同じ部分は実体的には存在しない。しかし、仮想的に保持部材21iを長手方向に延長した位置に、ケース2iの底面22iに破線で示した部分を考えると、これは保持部材21iの固定部とみなせる部分である。なぜなら、この部分は、独立した保持部材の固定部を底面22iに重ねて、接着してあるのと同等である。
この保持部材21iは弾性を持っており、図で向こう側へ、力を加えれば変形するので、図で向こう側に底面22iとの間に隙間ができて指を入れることができ、携帯電子機器5を安定に保持できる。すなわち、実施例1に示した携帯電子機器やケースに固定した保持部材21aと同じに作用し、携帯電子機器保持具として使うことができる。
図10に示したケース2iは、既に説明したように底板22iを切り抜いても、保持部材21iを形成できるが、金型を使って切り抜き穴を初めから形成することもできる。
図9は長方形の保持部材を設置してあるケースの斜視図である。図9に示すケース2jは図10のケース2iと同じタイプである。図9に示すケース2jの形状も金型を使って、図10に示したケース2iと同じように、切り抜き穴20jの部分は穴として成形する方法で、保持部材とケースを一体で製作できる。
図9は、独立した保持部材21jをケース2jの底板22jの裏側(図で向こう側)に固定した場合と同じ図である。それはすなわち、実施例1で説明した、独立した保持部材も、保持部材の下側を切り抜いた形状であれば金型を使って、ケース21と一体化して製造できるということである。
図9、図10において、携帯電子機器に外付けするケースで説明したが、図から見て取れるように、ケースは携帯電子機器自体の筐体を半割りとして得られる部分と同等であるから、携帯電子機器自体の筐体にこの技術を適用しても同様な効果が得られる。この点は、他の実施例についても同じである。
スマートフォンなどの携帯型の電子機器を収納するケースで箱型で嵌め込む方式のもので説明したが、それに限らず全体を包んで携帯電子機器を収納する手帳型などのタイプでも適用できる。この点は、筐体またはケースに切り抜き穴を開けて保持部材を生成する他の実施例についても同じである。
この実施例では、並列する2つの切り抜き穴で説明したが、図16に示した、長方形以外の保持部材を形成するために別の形状や数の切り抜き穴を開けることでも良い。
その他の点は実施例1と同じであり、本実施例の保持部材21iは実施例1で説明した保持部材21aと同じ携帯電子機器の保持具としての作用を実現する。
本実施例は、保持部材の材料の弾性率が大きくて変形しにくい場合にそれを補正するために、他の部分と比較して小さい弾性率を示す拡張部を保持部材の一部に配置することを特長とするものである。保持部材の一部というのは、保持部材の中で固定部を除いた、他の部分を指している。
具体的には、図2に示すように、保持部材21bの長手方向の一部に、他の部分とは異なる構造で、見かけの弾性率をより小さくする拡張部211bを配置することである。
保持部材の材料については実施例1と同様であるが、本実施例では実施例1の場合より大きい弾性率を示す材料も使うことができる。保持部材21bを作成する方法は、実施例1または実施例2と同じである。
図2に本実施例の保持部材の外形図を示す。平面図である図2(a)に示したように、保持部材21bはシート状で、長手方向(図で左右)に帯状に伸びた長方形であり、2つに分かれた拡張部211bを備えている。
側面図である図2(b)に示すように、保持部材21bの両端部である固定部213bを、保持対象であるスマートフォンなどの携帯電子機器のケース2bの背面(図で上側)に、接着剤215bにより固定してある。背面とは、ディスプレイなどが配置されている側の反対の面である。
図2(a)から見て取れる通り、拡張部211bは、保持部材21bの、固定部213bの部分を除く、長手方向の一部において、向かい合う縁の両方から交互に幅方向に延びる切り込みを配置してあり、その結果蛇行形状になった構造である。なお、煩雑さを避けて、全ての切り込みには符号は付けていない。これは以下の切り込みを使った構造においても同じである。
この構造は、保持部材に引張りの力がかかると、多数の切り込みがそれぞれ小さな曲げ変形を起こして、口を開いたようになる。一つ一つの曲げ変形は小さいが、全体として大きな伸び変形となるので、材料自体の弾性率に比較して、見かけの弾性率は小さくなる。
本実施例の拡張部の切り込みを入れて形成する構造において、切り込みの場所、形状や数量はここに示したものに限る必要はなく、次に説明する、図5、図6に示したように様々な場所、形状や数量でも良い。
例えば、図5(a)は固定部を除いた保持部材21cの長さ方向の3箇所に拡張部211cを配置したものである。それぞれの拡張部211cに切り込み214cを施している例である。
図5(b)は、切り込み214d同士の間隔が中央部だけ広くなっている例を示したものである。
図5(c)は切り込み214eが直線状ではなく曲線状である例である。切り込みが曲線状であると、変形する距離が長くなるので弱い引っ張り力でも変形を大きくできる。切り込みは曲線状に限らず、折れ線状で有っても良い。
図5(d)は切り込み214fが幅方向に対して傾いており、傾きの方向が中央部を境にして左右で異なっている例である。中央の平坦部212fに図で手前向きの力をかけたとき、平坦部212fは左右にある固定部213fを結んだ中心線上からずれた位置(図で下)に移動する。この方法で、保持部材21fを変形したときの応力を携帯電子機器またはそのケースの表面に対して垂直でない方向に変えることで、使い勝手を変えることができる。
図5に示したものは、切り込みの長さ、方向、 曲がり、分布について図2に示したものを変形したものである。図2に示した切込みの変形は、これらに限らない。
図6は拡張部の幅が一定でなく長手方向に変化している例を示す図である。拡張部の輪郭形状は一定の幅ではなく自由な形状が選択できる。
また、拡張部の構造については、本実施例に示した構造とは異なる別のものであっても良い。その例として、千鳥格子状に配列された幅方向に延びる切り込みを配置したものについて説明する。図7は拡張部の構造について、別の例を説明する図である。
図7(a)は、図2で既に示した拡張部211bを形成する切り込みを使った構造を、比較のため再掲したものである。図7(b)、図7(c)はここで説明する別の構造の切り込み形状を示すものである。
それは、保持部材に千鳥格子状に配列された幅方向に延びる切り込み211mまたは切り込み211nを配置した構造である。これらの切り込み形状は、図7(a)に示した交互に切りこみを入れた蛇行形状とは別のものであり、一般的にエクスパンドメタルなどに使われる切り込み形状である。
図7(b)、図7(c)について、さらに詳しく説明する。図7(b)に示した保持部材21mは、縁から幅方向(図で上下)に伸びる切り込み214m1が入っている縦の列と、縁にかからない中央部だけに切り込み214m2が入っている列が、交互(図で左右)に並んでおり、切り込み214m1と切り込み214m2は図で上下方向に切込みの長さの半分だけ幅方向に位置がずれてたパターンを持っている。なお、切り込み214m1と切り込み214m2の符号は煩瑣を避けるため全ての切り込みには付けていない。
次に、図7(c)に示した保持部材21nの切り込み214nは、図7(b)の切り込み214mのパターンを図で上下に2回繰り返して並べたパターンである。保持部材21nでは、縦方向に切り込みが増えたので、千鳥格子状に配列されているということが判る。図示していないが、図7(b)の切り込み214mのパターンを3回以上繰り返して上下に並べたパターンでも良い。
図7(d)は、図7(c)に示した保持部材21nが長手方向に伸び変形したとき、切れ目が菱形に変形し、千鳥格子状に配列された菱形の孔が現れた状態を示している。このような切り込み形状を使うと、保持部材21bを伸ばしたときひとつひとつの変形が少なく、見た目が良いという利点がある。
切り込みを入れて形成する拡張部の構造については図5、図6、図7を使って説明したものに限定されず、切り込みの場所、形状や数量、保持部材の輪郭形状について、保持する対象、あるいは使用する材料に合わせて、また使用者が使いやすいように、あるいはまた意匠の観点から、最適に変形し組み合わせて使うことができる。これらを切り込み構造と呼ぶ。
切り込みを使った拡張部を備えたケースを実際に使う状態について説明する。図11は、拡張部を備えた保持部材を設置してあるケースの斜視図である。ここでは例として、ケース2kは上蓋の無い箱型を示している。ケース2は図で下側から、点線に沿って移動して携帯電子機器5にはめ込んで使用するタイプである。
この図に示すように、拡張部211kを備えた保持部材21kを使った携帯電子機器保持具は、図4で示した状態を反対側から見るのと、切り抜き穴20kが有ることを除いて、同じである。
切り抜き穴20kは、図で向こう側に有る保持部材21kを見易くするため、また保持部材21kを固定しているのは端部にある固定部213kだけであり他の部分はケース2kに固定されていないことを明らかに示すために切り抜いたものであり、必ず必要なものではない。
その他の点は実施例1または実施例2と同様であり、拡張部を設置した保持具は、携帯電子機器保持具としての作用を実現する。
実施例2で説明した、切り抜くことで作成する保持部材に、ここで実施例1の独立した部材について説明したのと同様に拡張部を適用することができる。
本実施例では、保持部材の一部に、切りこみ構造を使った拡張部とは異なり、弾性率がより小さい材料を使った拡張部を設置する方法について説明する。図18は拡張部に弾性の小さい材料を備えた保持部材の平面図である。異なる材料を長手方向に並べて接着によって接続した保持部材である。
図18(a)に示した長方形状の保持部材21pは、図で左側から固定部213p、拡張部211p、平坦部212p、2番目の拡張部211p、2番目の固定部213pという、複数の独立した部材で構成されており、それぞれの間は図示しない接着剤で接着によって固定されている。図18(b)に示した側面図で、保持部材を構成する部材の端部が厚み方向に重なって接続されていることが見てとれる。
保持部材21pの2つ固定部213pは、接着剤215pにより携帯電子機器5の筐体またはケース2に接着によって固定されて、保持部材21pとケース2を繋いでいる。拡張部211pの材質は固定部215pや平坦部212pより弾性率が小さく、図18(b)で平坦部212pに図で上方向に力をかけると容易に伸張して、携帯電子機器5との間に隙間ができて、そこに指を入れることができ、携帯電子機器を片手で安定に保持できる。
保持部材の一部を弾性率が異なる材料に置き換えることは、全長が同一の弾性率を持った保持部材に比較して、例えば固定部と拡張部を同じような厚みとすることができる、弾性率が大きく伸び変形しない部分に各種のシールを張ることができる、あるいは次の実施例で説明するように保持部材の自由な形状を選択できるという利点が有る。
ここまでの全ての実施例では保持部材の平面形状は、図1などに示したように、一定の幅の長方形で説明したが、本実施例では保持部材の形状はそれ以外の長方形を組み合わせた形状であることが特長である。以下にY字形状、略三角形状、X字形状を例に取って説明する。
図12はY字形状である保持部材の平面図である。これは、3つの長方形を組み合わせた形状であり、3つの長方形の端部が平坦部212の位置で重なって、重なった部分が融合して一体化している形状である。全体として見るとY字形状になっている。
図12に示したY字形状の保持部材は、シート状の材料から切り抜いて製作した、独立した部材である。
図12(a)に示したY字形状の保持部材21rでは、例えば、Y字形状の図で上側の1つの端部Aから下側の端部Cまで見てゆくと、第1の固定部213r、第1の平坦部212rがある。その次に第2の平坦部212r3があるが、これは第1の平坦部と融合して1つになっている。次に、第2の固定部213r3が順に並んでいる。すなわち、端部Aから端部Cまでの部分は全体として両端部に固定部、中央部に平坦部を有する1つの保持部材を形成している。この保持部材は直線状ではなく、「く」の字状である。
Y字形状の図で上側の別の端部Bから下側の端部Cまで見てゆくと、こちらも同じように1つの保持部材を形成している。すなわち、Y字形状の保持部材21rは2つの保持部材の集合体とみなすことができる。
図12(a)に示した保持部材21rのように材質の弾性率が十分に小さければ、拡張部は不要であるが、図12(b)に示した材質の弾性率が十分に小さくない保持部材21sの場合は、拡張部211sを配置して弾性率を補正することができる。なお、拡張部211sを形成する切り込みの形状は図7(b)に示したものと同様の構造を示してあるが別の切り込みを使う構造でも良い。この点は、本実施例の他の形状の場合も同じである。
保持部材21rの複数(ここでは3つ)の端部を固定部213r、213r2、213r3とし、それぞれ図に破線で示した接着剤215r、215r3、215r3をもって、図示しない携携帯電子機器の筐体またはそのケースに接着し固定してある。保持部材21rとケースを繋げば携帯電子機器保持具を構成する。このとき保持部材21rの固定部213r以外の部分については携帯電子器またはそのケースに直接には固定されていない。
保持部材21rの製作の方法、材料については、実施例1で説明したのと同じである。
図14(a)はY字形状であり、拡張部を備える保持部材21sを、固定部213sをケース2sの背面に接着して固定し、取り付けた状態を示した平面図である。携帯電子機器の筐体あるいはそのケースに保持部材を固定するために張り付ける場合の位置や角度は図14(a)に示したものに限らず、使用者が使い易い位置や角度を選択することができる。携帯電子機器のケースではなく筐体に取り付けても同じである。ここでは、拡張部を備える保持部材21sを使って説明したが、拡張部を備えていない保持部材21rであっても同じである。
図12(a)で示した、3つの長方形を組み合わせた形状でできているY字形状をなす保持部材21rは、図1に示した長方形の保持部材21aの1方の端を幅方向の中央で長手方向に途中まで切り裂いて左右に開いた形状と同等であるとみなすことができ、(図示しない)側面方向から見ることを想定すれば、図2(c)に示したように保持部材21bを側面から見たものと同様になり、保持部材21rは図1で示した保持部材21aと同等に作用する。
すなわち、図14(a)で、2つの固定部213sの間に位置する平坦部212sに力をかけて、図で手前側に変形させて、その下側と、ケース2sの表面との間に隙間をつくることができて、できた隙間に指を入れることでスマートフォンなどの携帯電子機器を片手で安定に保持することができる。拡張部を備える保持部材21sを使って説明したが、拡張部を備えていない保持部材21rであっても同じである。
さらに、Y字形状の下部(縦の棒)をなす長方形を共用して、端部Aから端部C、端部Bから端部Cをつなぐ2つの保持部材が存在するのと同等であるので、図の左または右のどちら側からでも指を挿入して使うことができる。つまり左右の手のどちらを使っても携帯電子機器保持具を操作できるという利点が有る。
また、保持部材が長方形であり携帯電子機器の長手方向に対して平行に設置されている場合に較べて、図14(a)で斜めの破線で示したように、Y字形状の場合、長手方向の実質的な角度がスマートフォンなどの携帯電子機器の長手方向に対して傾いており、使用者にとってより使い易いことが判っている。
図12(b)に示した保持部材21sについては、Y字形状の1つの端部Aから端部Cまで見てゆくと、第1の固定部213s、第1の拡張部211s、第1の平坦部212sと第2の平坦部が融合して1つになっている平坦部、第2の拡張部211s3、第2の固定部213s3となり、拡張部を備えている点が異なるが、それ以外は、ここまでに保持部材21rについて述べたことは、保持部材21sでも同じである。
次に、保持部材の形状が三角形である場合について説明する。図13は略三角形状である保持部材の平面図である。図13に示した略三角形状の保持部材は、シート状の材料から切り抜いて製作したものである。外側の輪郭線は三角形をなしているが、中央部が抜けているので略三角形状と呼ぶ。
図から見て取れる通り、保持部材21の形状は3つの長方形を、正確に言えば長方形を変形し、具体的には湾曲させて、組み合わせた形状である。3つの長方形の2つの端部同士をそれぞれ重ねて1つに融合したものであり、全体として見ると中央部を抜き取った略三角形をなしている。図13(a)に示した保持部材21vでは、3つの長方形のそれぞれに固定部213vと平坦部212vが存在している。煩瑣をさけるため、符号は1つの長方形にだけ付けてある。
図13(a)は保持部材21vに拡張部が配置されていない例を示しており、図13(b)は、保持部材21wの弾性率が十分に小さくないことを補うため、保持部材21wに拡張部211wが配置されている例を示している。拡張部211wは切り込みを入れて形成する構造であり、その形状は図7(b)に示したものと同様の構造である。
保持部材21vにおいて、3つの長方形を組み合わせて、それらの端部同士が重なって融合した個所は3つあり、それは三角形の頂点である。三角形の頂点の部分は、保持部材を携帯電子機器の筐体あるいはケースに固定するための固定部213vになっている。
図に破線で示したのは、保持部材21vを図示しないケースなどに張り付けるために固定部213vの部分に配置した接着剤215vである。接着剤215vによって固定部213vを携帯電子機器の筐体またはそのケースに接着して固定する。保持部材21とケースを繋ぐことで携帯電子機器保持具が成立する。
このようにして保持部材21vを固定したとき、固定部213v以外の部分については携帯電子機器の筐体またはそのケースに直接には固定されていない。
保持部材21vの製作の方法、材料については、実施例1で説明したのと同じである。
図14(b)は略三角形状の保持部材21wを、携帯電子機器のケース2wの背面に、取り付けた状態を示した図である。携帯電子機器のケースではなく筐体に取り付けても同じである。携帯電子機器あるいはそのケースに保持部材を固定するために取り付ける場合の位置や角度は図14(b)に示したものに限らず、使用者が使い易い位置や角度を選択することができる。
図13(a)に示した略三角形状の保持部材21vの任意の1辺を見ると、実施例1で示した長方形状の保持部材と同等である。すなわち、2つの固定部213vの間に位置する平坦部212vに力をかけて図で手前側に変形させて、その下側と、図示しないケースの表面との間に隙間をつくることができて、できた隙間に指を入れることでスマートフォンなどの携帯電子機器を片手で安定に保持することができる。
すなわち保持部材21vは、実施例1において、図1で示した長方形状の保持部材21aと同等に作用する。
保持部材が長方形である場合に較べて、三角形状をなしている場合は、3つの内の2つの辺では保持部材の長手方向の角度がスマートフォンなどの携帯電子機器の長手方向に対して傾いており、またもう一つの辺では長手方向にたいして直角をなすように配置できるので、使用者が指を挿入する角度がいろいろ選べるので、左右の手を使い分けができるなど、より使い易いという利点がある。
図13(b)に示した保持部材21wについては、拡張部を備えている点を除けば、以上に述べたことは、全て保持部材21vと同じである。
なお、図14(b)では煩雑を避けるため3つの内1つの長方形にのみ固定部、拡張部、平坦部を示す符号を付けてある。
次に、保持部材の形状がX字形状である場合について説明する。図15はX字形状である保持部材の平面図である。図から見て取れる通り、保持部材21tの形状は4つの長方形を組み合わせた形状であり、その長方形の端部同士を重ねて1つに融合したものである。全体として見るとX字形状をなしている。
図15に示したX字形状の保持部材は、シート状の材料から切り抜いて製作している。
図15(a)に示したように、保持部材21tの材質の弾性率が十分に小さいものであれば、拡張部は不要であるが、図15(b)に示す保持部材21uの材質の弾性率が大きく変形しにくい場合は、拡張部211uを配置して弾性率を補正することができる。拡張部211uは切り込みを使った構造を持っており、それは図7(b)に示したものと同様である。ただし、それに限らず、他の切り込み構造であっても良い。
図15(a)に示した保持部材21tにおいては、例えば、X字形状の一部である1つの端部Aから隣の端部Cまで見てゆくと、第1の固定部213t、第1の平坦部212tがある。その次に第2の平坦部があるが、これは第1の平坦部と融合して1つになっている。次に、第2の固定部213tが順に並んでおり、これは全体として端部に固定部、中央部に平坦部を有する1つの保持部材を形成している。
図15(b)に示す拡張部を備える保持部材においては、上記に加えて各辺に拡張部211uが有る。
隣り合う2つの長方形の組み合わせは4つ有るので、X字形状の保持部材21uは見かけの上では4つの保持部材の集合体である。ただし、各保持部材は直線状ではなく、「く」の字状である。
図15(a)に示す保持部材21tにおいて、X字形状を形成するための4つの長方形の相互に接続していない方の端部A、B、C、Dを、携帯電子機器の筐体あるいはケースに固定するための固定部213tとする。破線で示したのは、固定部213tをケースに張り付けるために配置した接着剤215tである。
接着剤215tによって、固定部213tを保持対象である携帯電子機器の筐体またはそのケースに固定する。筐体に固定した場合も同じである。保持部材21tを筐体またはケースに繋ぐことで携帯電子機器保持具が成立する。このとき保持部材21tの固定部213t以外の部分については携帯電子器またはそのケースに直接には固定されていない。
図15(a)で示した4つの長方形が連結してX字形状をなす保持部材21tの端部Aから端部Cに至る部分は、実施例1で示した保持部材21aと、直線状ではない点が異なるが、同様に作用する。端部Bから端部D至る部分も同様である。
すなわち、2つの固定部213tの間に位置する平坦部212tに力をかけて図の手前方向に変形させて、その下側と、図示しないケースの表面との間に隙間をつくることができて、できた隙間に指を入れることでスマートフォンなどの携帯電子機器を片手で安定に保持することができる。
X字形状の保持部材21tは、図の左または右のどちら側からでも指を挿入して、使うことができる。つまり左右の手のどちらを使っても携帯電子機器保持具を操作できるという利点が有る。
保持部材21tの製作の方法、材料については、実施例1で説明したのと同じである。
図15(b)に示した保持部材21uについては、拡張部を備えている点を除けば、以上に述べたことは、全て保持部材21tと同じである。
次に、図示していないV字形状の保持部材について説明する。V字形状は2つの長方形を組み合わせた形状であり、反対方向に傾いた2つ長方形の下端を重ねて1つに融合した形状である。これは、Y字形状の3つの長方形の端部が集合し1つに融合する位置が、下に移動してゆき、中央に有った縦棒がついに無くなった状態と同じ形状である。より簡単に言えば、2つの長方形の保持部材の両方の下側の端部が繋がった形状である。
V字形状をなす2つの長方形の上端2カ所と、下部に有る2つが融合した点の3点を固定部として携帯電子機器の筐体またはそのケースに固定し、両者を繋げば、保持具を構成する。
すなわち、斜辺をなす1つの保持部材の2つの固定部の間に位置する平坦部に力をかけて変形させて、その下側と、ケースの表面との間に隙間をつくることができて、できた隙間に指を入れることでスマートフォンなどの携帯電子機器を片手で安定に保持することができる。これは、図示していないが、Y型形状から、容易に類推できる。
V字形状をなす保持部材の製作の方法、材料については、実施例1で説明したのと同じである。
さらに、ここで説明したV字形状、Y字形状、略三角形状、X字形状以外でも保持部材の形状として使える。これらの字形において、字形を構成する各辺の長方形が、曲がり、長さ、幅の変化で変形したものも同じである。それらの場合、複数の固定部を筐体もしくはケースに固定してあり、固定部分の間で、指を隙間に入れることができるという条件に合えば良い。
ここまでは、独立した保持部材についての説明であったが、次に、切り抜き穴によって形成する、長方形ではない保持部材の場合について説明する。例として、保持部材の形状がY字形状、略三角形状ならびにX字形状の場合について説明する。
図16は、ケース2から不要な部分を切り抜いて製作する保持部材の平面図である。図16(a)はY字形状、図16(b)は略三角形状、図16(c)はX字形状である保持部材21をそれぞれケース2yの底面22y、ケース2zの底面22z、ケース2xの底面22xに形成した状態を示している。図16で、破線で示したのは、仮想的な固定部213である。これついては、既に実施例2で説明したので繰り返さない。
図16(a)ではY字形状に沿って配置した複数(ここでは3つ)のV字形状に類似した切り抜き穴20yの部分を切り抜くことでY字形状の保持部材20yを形成していることを示している。図16(b)では略三角形状の周囲に沿って3つの切り抜き穴20zと中央部分の切り抜き穴20zを切り抜くことで略三角形状の保持部材21zを形成していることを示している。
図16(c)ではX字形状の周囲に沿っている4つの切り抜き穴20xを切り抜くことでX字形状の保持部材21xを形成していることを示している。3つの図で、ケース2の面から切り抜いた部分について、他と区別して分かり易くするために背景を砂地状にしてある。
図16の各図で、保持部材21の平坦部212に力をかけて変形させて、ケース2の底面22との間、あるいはケース2の下に存在する図示しない筐体との間に隙間を開けて、その下に指を入れれば、ケース2(すなわち図示しない携帯電子機器)を片手で安定に保持できる。すなわち、実施例1などに示した独立した部材である保持部材が携帯電子機器やケースに固定されている場合と同じに、携帯電子機器保持具として作用する。
保持部材の形状がY字形状、略三角形状ならびにX字形状の場合について説明したが、独立した保持部材の場合と同じように、V字形状など、説明した形状以外でも長方形を組み合わせた形状であれば良い。これらの字形において、字形を構成する各辺が、曲がり、長さ、幅の変化で変形したものも同じである。
ここまでは、拡張部を備えていない保持部材か、切り込み構造による拡張部を備えた保持部材についての説明であったが、次に、異なる材質の拡張部を備えた、長方形ではない保持部材の場合について説明する。図18(c)に示したのは、3つの長方形の組み合わせであるY字形状であって拡張部を備えた保持部材である。拡張部は、保持部材の一部に切り込みを入れる構造ではなく、保持部材の一部を他に較べて弾性の小さな材料に置き換えた構造である。既に実施例4で行った図18(a)に示した長方形状の保持部材21pの説明と同様であるが、以下に繰り返す。
図18は弾性率が異なる材料を長方形状の長手方向に並べて接着によって接続した保持部材を示している。すなわち、図18は既に実施例3で説明した切り込み構造を、弾性率が小さい材料に置き換えたものである。
図18(c)に平面図で示したY字形状の保持部材21qは、図で左側から固定部213q、拡張部211q、平坦部212q、2番目の拡張部211q、2番目の固定部213qという、それぞれ独立した部材で構成されており、その間は図示しない接着剤で接着によって接続されている。図18(d)に示したのは、保持部材21qの側面図であり、保持部材を構成する部材の端部が厚み方向に重なって接続されていることが見てとれる。
保持部材21qの固定部213qは、接着剤215qにより携帯電子機器の筐体またはケースに接着されることで、固定され、保持部材21qと筐体またはケースは繋がっている。拡張部211qの材質は固定部215qや平坦部212qより弾性率が小さく、図18(d)で平坦部212qに図で上方向に力をかけると容易に伸張して、携帯電子機器5との間に隙間ができて、そこに指を入れることができ、携帯電子機器を片手で安定に保持できる。
以上は、Y字形状であって拡張部を備えた保持部材についての説明であるが、図示しないV字形状、Y字形状、略三角形状、X字形状についても同様に切込みを入れた構造の拡張部を弾性率の小さい材料で構成する拡張部に置き換えることができる。
さらに、長方形以外の形状であって、弾性率の小さい材料を使った拡張部を備えた保持部材について、携帯電子機器の筐体やそのケースに複数の個所を固定でき、拡張部が必要な変形し易さを持っていれば、任意の形状のものが携帯電子機器保持具の保持部材として使える。
以上で弾性率の小さい材料を使った拡張部を備えた保持部材についての説明を終わる。
各字形に展開する元になった長方形の形状、すなわち直線状で帯状に伸びるものについて説明したが、曲線状のもの、幅方向に輪郭が変化したものでも構わない。その例は既に説明した略三角形状である。略三角形状の保持部材は、直線状に伸びた長方形ではなく、曲線状に湾曲した3つの長方形の組み合わせからなるものである。別の例は、長方形の輪郭形状を変化させ自由な形状としたもので、例えば図6に示したような中膨れ形状や中細形状などである。
(背景技術)の欄の特許文献1に示した、全長をテープ状の弾力のある材料とし端部に固定装置を設置して携帯電子機器の保持具としたものと較べると、保持部材の形状を長方形状以外に、V字形状、Y字形状、略三角形状、X字形状など自由な形状を選択することができるということ、材料の厚さで構成できるので非常に薄くて、使用しないときは邪魔にならないこと、構造が簡単であることが特長である。
このように、これまでに述べた構造、作用と矛盾しない形状であれば保持部材の形状は、長方形または変形した長方形を組み合わせて各種の自由な字形とすることができる。さらに、特定の字形ではなく自由な形状であっても良い。
これまでの実施例で図示した切り込みの先端部の形状は全て直線状であったが、その場合、保持部材に力が加わって変形するとき、切り込み先端部に応力が集中して材料が破断し易くなるという問題が有った。本実施例はその問題の対策を行うものである。すなわち、切り込みの先端における応力集中を避けるために、切り込み先端部の形状を線から小さな円形とすることでこの問題の対策とするものである。
図17は、切り込み端部を拡大した図である。既に図7(a)、図7(b)に示した切込みの一部について、その先端部を拡大して示すものであり、図17(a)は図7(a)、図17(b)は図7(b)に対応している。図17(a)、図17(b)は、直線状の切り込みの先端部216xを略円形にする手法を示している。
図17(c)は図7(a)に、図17(d)は図7(b)に対応している。図17(c)、図17(d)は、切り込みは線状ではなく、幅を大きくする手法を示している。平面図上で、切り込み先端部216yにおいて、図で左右に分かれた切り込みの端部をほぼ半円形状に接続した形状とする手法を示している。
どちらの手法でも、拡張部を切り込みによって形成するときの先端の応力集中を回避できるので、全ての場合に適用できる。図では円形の直径を大きく誇張して描いてある。また、煩雑を避けるため、全ての切り込み、ならびに切り込みの端部には符号を付けていない。
本実施例は、保持部材を携帯電子機器またはそのケースに固定するために自己粘着性フィルムを使うことを特長としている。図19は自己粘着性フィルムを使った貼り付けの状態を示す図である。図2に示した拡張部を持った長方形状の保持部材21bを説明のために使っているが、それに限らず独立した部材である保持部材の場合全てに適用できる。
平面図である図19(a)に示すように、自己粘着性フィルム8は保持部材21bに対してオーバーサイズである。保持部材21bは自己粘着性フィルム8の非粘着面(図19(a)で手前側、図19(b)、(c)で上側)の上に位置し、固定部213bが接着剤215bによって自己粘着性フィルム8に接着されている。保持部材21bの固定部213b以外の部分は自己粘着性フィルム8に接着されていない。
自己粘着性フィルム8は粘着面(図19(a)で向こう側、図19(b)、(c)で下側)の保護フィルムを剥がすと、携帯電子機器の筐体またはそのカバーの平滑な表面に容易に粘着し、保持部材21bを固定することができる。粘着した自己粘着性フィルム8は、何度でも張り付けた後で剥がして、また貼り付けることができ、保持部材21bを他の位置へ移動、あるいは他の機器またはそのカバーへ移設して固定することができる。
自己粘着性フィルムは、端からめくるようにすると剥がしやすいが、張り付けてあるとき貼り付け面に垂直方向に引っ張っても容易にはがれないので、保持部材を携帯電子機器に固定するのに好適である。
スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯電子機器を片手で安定に保持することができる携帯電子機器保持具として利用できる。また、それに限らず一般的な電子機器またはその他のケースの保持具として、さらに幅広く各種の装置、器具を持ち上げたり、保持したりする持ち手として幅広く利用できる。
1 保持具
2a、2b、2i〜2k、2s、2w ケース
20i〜20k、20s、20w 切り抜き穴
21a〜21k、21m、21n、21p〜21z 保持部材
211b〜211h、211k、211m、211n、211p、211q、211s、211u、211w 拡張部
212b、212e〜212h、212j、212k、212m、212n、212p〜212z 平坦部
213a〜213j、213p〜213w 固定部
214b〜214h、214k、214m、214n 切込み
215a、215b、215p〜215w 接着剤
216x、216y 切り込み先端部
22i〜22k、22t、22u 底面
5 携帯電子機器
50 ディスプレイ
7 手
71 第1指
72 第2指
73 第3指
74 第4指
75 第5指
8 自己粘着性フィルム
A、B、C、D 端部

Claims (14)

  1. 携帯電子機器を保持対象とし、
    該携帯電子機器の筐体または該携帯電子機器を収納するケースと、保持部材で構成されており、
    該保持部材は独立した部材であり、
    該保持部材の複数の固定部を該筐体または該ケースの表面に固定してあり、
    該保持部材は、弾性を備えており、外部から力を加えないとき該筐体または該ケースの表面に沿っており、外部から力を加えたとき変形して、該筐体または該ケースの表面との間に指あるいは腕を入れる隙間を形成することを特徴とする携帯電子機器保持具。
  2. 該保持部材は、その一部に他の部分と比較して小さい弾性率を示す拡張部を配置してあることを特徴とする請求項1に記載の携帯電子機器保持具。
  3. 携帯電子機器を保持対象とし、
    該携帯電子機器の筐体または該携帯電子機器を収納するケースの表面材に複数の切り抜き穴を開けることによって保持部材を形成し、
    該保持部材は、弾性を備えており、外部から力を加えないとき該筐体または該ケースの表面と同じ面内に有り、外部から力を加えたとき変形して、該筐体または該ケースの表面との間に指あるいは腕を入れる隙間を形成することを特徴とする携帯電子機器保持具。
  4. 該保持部材は、その一部に他の部分と比較して小さい弾性率を示す拡張部を配置してあることを特徴とする請求項3に記載の携帯電子機器保持具。
  5. 該拡張部は切り込み構造であることを特徴とする請求項2に記載した携帯電子機器保持具。
  6. 該拡張部は切り込み構造であることを特徴とする請求項4に記載した携帯電子機器保持具。
  7. 該切り込み構造を形成する各切り込みの端部の形状が略円形もしくはその一部であることを特徴とする請求項5に記載した携帯電子機器保持具。
  8. 該切り込み構造を形成する切り込みの端部の形状が略円形もしくはその一部であることを特徴とする請求項6に記載した携帯電子機器保持具。
  9. 該保持部材は平面形状が複数の長方形を組み合わせた形状をなすことを特徴とする請求項1に記載の電子機器保持具。
  10. 該保持部材は平面形状が複数の長方形を組み合わせた形状をなすことを特徴とする請求項2に記載の電子機器保持具。
  11. 該保持部材は平面形状が複数の長方形を組み合わせた形状をなすことを特徴とする請求項3に記載の電子機器保持具。
  12. 該保持部材は平面形状が複数の長方形を組み合わせた形状をなすことを特徴とする請求項4に記載の電子機器保持具。
  13. 保持部材の固定部を自己粘着性フィルムの非粘着面に接着してあり、
    該自己粘着性フィルムの粘着面を該筐体または該ケースに貼り付けて、該保持部材を固定したことを特徴とする請求項1に記載の携帯電子機器保持具。
  14. 保持部材の固定部を自己粘着性フィルムの非粘着面に接着してあり、
    該自己粘着性フィルムの粘着面を該筐体または該ケースに貼り付けて、該保持部材を固定したことを特徴とする請求項2に記載の携帯電子機器保持具。
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