JP2019125070A - 経営分析装置、経営分析方法および経営分析プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の業種についての事業を行う企業の経営分析を、業種ごとに適切に行う。【解決手段】端末1は、複数の業種について事業を行う企業の財務データを取得する財務データ取得部110と、経営を評価するための基準となる指標値を業種ごとに有する業界基準データを取得する業界基準データ取得部120と、財務データに基づいて、複数の業種のうち一の業種に関する経営の指標値を算出し、算出した指標値と、一の業種に対応する業界基準データの指標値とに基づいて、複数の業種のうち一の業種に関する経営分析を行う経営分析部150と、経営分析部150による分析結果を出力する出力部160と、を備える。【選択図】図2
Description
本発明は、財務データに基づいて経営分析を行う経営分析装置、経営分析方法および経営分析プログラムに関する。
従来、この種の技術として特許文献1が知られている。特許文献1には、製造機械の稼働状況を示す稼働状況データ、製造部門別および営業担当別の売上データ、経理会計システムの経費データ等を入力し、製造部門別の売上額と諸経費と粗利益と、をリアルタイムに表示する技術が開示されている。
しかしながら、上記特許文献1の技術は、特定の業種の企業を対象としており、例えば、製造業や小売業などの複数の業種についての事業を行う企業の経営分析には適していない。
本発明は、上記の問題点に鑑み、複数の業種についての事業を行う企業の経営分析を適切に行うことが可能な経営分析装置、経営分析方法および経営分析プログラムを提供することを目的とする。
本発明の経営分析装置は、複数の業種について事業を行う企業の財務データを取得する財務データ取得部と、経営を評価するための基準となる指標値を業種ごとに有する業界基準データを取得する業界基準データ取得部と、財務データに基づいて、複数の業種のうち一の業種に関する経営の指標値を算出し、算出した指標値と、一の業種に対応する業界基準データの指標値とに基づいて、複数の業種のうち一の業種に関する経営分析を行う経営分析部と、経営分析部による分析結果を出力する出力部と、を備えることを特徴とする。
本発明の経営分析装置の制御方法は、複数の業種について事業を行う企業の財務データを取得するステップと、経営を評価するための基準となる指標値を業種ごとに有する業界基準データを取得するステップと、財務データに基づいて、複数の業種のうち一の業種に関する経営の指標値を算出し、算出した指標値と、一の業種に対応する業界基準データの指標値とに基づいて、複数の業種のうち一の業種に関する経営分析を行うステップと、経営分析の分析結果を出力するステップと、を実行することを特徴とする。
本発明の経営分析プログラムは、コンピューターに、複数の業種について事業を行う企業の財務データを取得するステップと、経営を評価するための基準となる指標値を業種ごとに有する業界基準データを取得するステップと、財務データに基づいて、複数の業種のうち一の業種に関する経営の指標値を算出し、算出した指標値と、一の業種に対応する業界基準データの指標値とに基づいて、複数の業種のうち一の業種に関する経営分析を行うステップと、経営分析の分析結果を出力するステップと、を実行させることを特徴とする。
これらの構成によれば、複数の業種について事業を行う企業について、一の業種に関する経営分析を、一の業種に関する経営の指標値と、一の業種に対応する業界基準データの指標値とに基づいて行うため、業種に適した経営分析を行うことができる。
上記の経営分析装置において、経営分析部は、財務データに基づき、複数の業種の経営に関する指標値を業種ごとに算出し、算出した指標値と、対応する業種の業界基準データの指標値とを業種ごとに比較することにより、複数の業種について事業を行う企業の経営分析を行うことを特徴とする。
この構成によれば、財務データに基づいて業種ごとに算出した指標値と、対応する業種の業界基準データの指標値とを業種ごとに比較することにより経営分析を行うため、信頼性の高い分析結果を得ることができる。
上記の経営分析装置において、企業は、複数の部門を有し、企業の部門ごとに、業種の設定を受け付ける受付部を備え、経営分析部は、部門ごとに設定された業種に基づいて、部門ごとに経営分析を行うことを特徴とする。
この構成によれば、複数の部門を有する企業であって、部門ごとに業種が異なる場合であっても、部門の業種に適した経営分析を行うことができる。
上記の経営分析装置において、出力部は、分析結果として、部門ごとに、算出した指標値と、対応する業種の業界基準データの指標値と、を対比可能な態様で出力することを特徴とする。
この構成によれば、財務データに基づいて部門ごとに算出した指標値と、対応する業種の業界基準データの指標値と、を対比可能な態様で出力するため、ユーザーは、両者を比較検討することができる。
上記の経営分析装置において、経営分析部は、部門ごとに、1以上の経営指標について、それぞれ算出した指標値と、対応する業種の業界基準データの指標値と、の差分値を算出し、その差分値に応じた評価値を、1以上の経営指標について合計することにより、部門ごとの評価値を算出し、出力部は、算出された部門ごとの評価値に応じた態様で、部門ごとの分析結果を出力することを特徴とする。
この構成によれば、部門ごとの評価値に応じた態様で、部門ごとの分析結果を出力するため、例えば、評価値が大きい順に、各部門の分析結果を出力する、などが可能となる。これにより、ユーザーは、複数の部門のうち、どの部門の経営状態がよいか、などを確認することができる。
以下、添付の図面を参照して、本発明の経営分析装置、経営分析装置の制御方法および経営分析プログラムの一実施形態を説明する。図1は、端末1のハードウェア構成を示すブロック図である。端末1は、本発明の「経営分析装置」の一例である。また、端末1は、企業の経営分析を行うことを目的として、会計事務所や企業の経理部門等で用いられることを想定している。端末1としては、本実施形態ではPC(Personal Computer)を想定しているが、スマートフォン、各種タブレット端末等を採用してもよい。
なお、本実施形態において、経営分析の対象となる企業は、業種の異なる複数の部門を有することを前提とする。業種とは、事業の種類を指し、各国で定められた産業分類に従うものでもよいし、産業分類に従わないものでもよい。
端末1は、ハードウェア構成として、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、キーボード14、マウス15、ディスプレー16およびHDD(Hard Disc Drive)17を備える。
CPU11は、端末1内の各部と信号の入出力を行い、各種演算処理を行うプロセッサーである。なお、プロセッサーは、1または複数のCPUや、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェア回路、あるいはこれらが協働する構成であってもよい。ROM12は、不揮発性の記憶媒体であり、BIOS(Basic Input Output System)等のプログラムを記憶する。RAM13は、揮発性の記憶媒体であり、CPU11のワークエリアとして用いられる。
キーボード14およびマウス15は、各種操作を行う操作手段として用いられる。ディスプレー16は、各種画面を表示する表示手段として用いられる。
HDD17は、不揮発性の補助記憶装置であり、OS(Operating System)の他、財務会計アプリケーション21、経営分析アプリケーション22、財務データベース23、業種設定データベース24、経営指標データベース25、業界基準データベース26およびコメントデータベース27を記憶する。
財務会計アプリケーション21は、会計に関する情報入力、財務データの生成および決算書出力など、会計業務を支援するアプリケーションである。財務データとしては、例えば、損益計算書を構成する数値情報、賃借対照表を構成する数値情報およびキャッシュフローを構成する数値情報などが生成される。また、財務データは、企業が有する部門ごとに生成される。
経営分析アプリケーション22は、財務会計アプリケーション21を用いて生成された財務データに基づいて、経営分析を行うアプリケーションである。端末1は、経営分析アプリケーション22を用いて、企業が有する各部門の業種を設定する機能と、業種ごとに設定された経営分析を行うべき1以上の経営指標を表示および編集する機能と、経営分析資料を作成および表示する機能と、を実現する。なお、業種ごとに設定された経営分析を行うべき1以上の経営指標を、以下「業種別設定指標」と称する。
また、端末1は、経営分析アプリケーション22に基づいて、これらの機能を実現するための画面(図5ないし図10参照)を表示する。例えば、業種設定画面D1(図5参照)は、ユーザーが、各部門の業種を設定するための画面である。また、経営指標表示画面D2(図6,図7参照)は、各業種について、業種別設定指標と、業種別設定指標に含まれる各経営指標の「条件」および「評価値」と、を表示する画面である。これら「条件」および「評価値」は、部門ごとの分析結果(図9の部門対比資料71a,71b,71c参照)の注視度を算出するために用いられる情報である。また、経営指標編集画面D3(図8参照)は、ユーザーが、業種ごとに、業種別設定指標と、業種別設定指標に含まれる各経営指標の「条件」および「評価値」と、を編集するための画面である。また、経営分析資料画面D4(図9,図10参照)は、経営分析資料を表示する画面である。
経営分析資料とは、部門ごとに経営分析を行った分析結果を示す資料であり、業種別対比資料71(図9参照)およびコメント資料73(図10参照)を含む。業種別対比資料71は、部門ごとに、対応する業種の業種別設定指標に含まれる各経営指標について、部門指標値と、業界基準指標値、とを示す資料である。ここで、部門指標値とは、各部門の財務データに基づいて算出された各経営指標の指標値であり、本発明の「経営に関する指標値」の一例である。また、業界基準指標値とは、所定の機関において業種ごとに定められている各経営指標の標準指標値である。なお、業界基準指標値は、本発明の「業界基準データ」の一例である。一方、コメント資料73は、部門ごとの分析結果をコメントとして示す資料である。本実施形態では、ユーザーへのメッセージとして、部門ごとにコメントが表示される(図10の部門コメント73a,73b,73c参照)。
財務データベース23は、財務会計アプリケーション21を用いて生成された財務データを記憶する。業種設定データベース24は、業種設定画面D1にて設定された各部門の業種を記憶する。
経営指標データベース25は、各業種について、業種別設定指標と、業種別設定指標に含まれる各経営指標の「条件」および「評価値」と、を記憶する。端末1は、この経営指標データベース25に記憶された情報に基づいて経営指標表示画面D2を表示する。また、端末1は、経営指標編集画面D3にて業種別設定指標等の編集が行われた場合、その編集結果を経営指標データベース25に反映する。本実施形態の端末1は、予め経営指標データベース25に、各業種の業種別設定指標と、「条件」および「評価値」と、のデフォルト値を記憶しており、経営指標編集画面D3にて編集操作が行われた場合に、各設定値を書き換える構成となっている。
また、経営指標データベース25は、各経営指標に対応付けて、経営指標編集画面D3の条件選択領域67で選択可能な「条件」の候補を記憶する。「条件」とは、各経営指標において、業界基準指標値から部門指標値を差し引いた値が、どの「評価値」に該当するかを決定するための範囲または閾値を示すものである。例えば、経営指標「売上高総利益率」に対応付けて、「10%以上」、「5%以上」、「0%以上10%未満」、「0%以上5%未満」、「−10%以上0%未満」、「−5%以上0%未満」、「−10%以下」、「−5%以下」などが、「条件」の候補として記憶される。
業界基準データベース26は、複数の業種について、それぞれ複数の経営指標の業界基準指標値を記憶する。また、経営指標は、指標分類に従って分類されている。例えば、経営指標「売上高総利益率」および「売上高営業利益率」は、指標分類「収益性」に分類され、経営指標「従業者1人当たり売上高」および「店舗面積3.3m2当たり売上高」は、指標分類「生産性」に分類されている(図9の部門対比資料71a参照)。
コメントデータベース27は、分析結果を示す定型の文章データを複数記憶する。各文章データには、経営指標名が挿入される挿入位置が規定されている。端末1は、部門ごとに取得した財務データの分析結果に基づいて、部門ごとに、コメントに含めるべき文章データおよび経営指標名を決定し、部門コメント73a,73b,73cを生成する。
次に、図2を参照し、端末1の機能構成について説明する。端末1は、機能構成として、財務データ取得部110、業界基準データ取得部120、業種設定受付部130、経営指標編集受付部140、経営分析部150および出力部160を備える。これらの機能は、いずれもCPU11が、経営分析アプリケーション22のプログラムに基づいて演算処理を行うことにより実現される。なお、業種設定受付部130は、本発明の「受付部」の一例である。
財務データ取得部110は、経営分析の対象となる企業の財務データを、財務データベース23から取得する。財務データ取得部110は、企業が有する複数の部門について、部門ごとに財務データを取得する。部門ごとの財務データには、対応する部門の部門名を示す情報が含まれる。部門名は、各部門を特定する情報である。なお、財務データ取得部110により取得される財務データは、複数期分のデータ、1期分のデータ、半期分のデータなど、所定の期間のデータでもよく、ユーザーにより任意に指定された期間のデータでもよい。
業界基準データ取得部120は、業界基準データベース26から、経営を評価するための基準となる指標値を業種ごとに有する業界基準データを取得する。上述のとおり、業界基準データ取得部120は、業界基準データの指標値である業界基準指標値を取得する。
業種設定受付部130は、業種設定画面D1(図5参照)への情報入力に基づいて、企業の部門ごとに、業種の設定を受け付ける。業種設定受付部130は、受け付けた各部門の業種の設定を、業種設定データベース24に記憶する。
経営指標編集受付部140は、経営指標編集画面D3(図8参照)への情報入力に基づいて、業種別設定指標と、業種別設定指標に含まれる各経営指標の「条件」および「評価値」と、の編集を受け付ける。経営指標編集受付部140は、編集を受け付けた場合、その編集結果を、経営指標データベース25に記憶する。
経営分析部150は、財務データ取得部110により取得した財務データに基づき、業種設定受付部130により受け付けた各部門の業種の設定に従って、部門ごとに経営分析を行う。より具体的には、経営分析部150は、取得した部門ごとの財務データに基づいて、部門ごとに、業種別設定指標に含まれる各経営指標の部門指標値を算出し、算出した部門指標値と、対応する業種の業界基準指標値と、を業種ごとに比較することにより、複数の業種について事業を行う企業の経営分析を行う。さらに、経営分析部150は、経営指標データベース25を参照することにより、各部門において、業種別設定指標に含まれる経営指標ごとに、部門指標値と業界基準指標値との差分値に対応する「評価値」を特定する。そして、経営分析部150は、各部門において、業種別設定指標に含まれる1以上の経営指標について、特定した「評価値」の合計値を算出し、算出した合計値を、部門ごとの「評価値」とする。この部門ごとの「評価値」は、部門対比資料71a,71b,71c(図9参照)および部門コメント73a,73b,73c(図10参照)の表示順序に反映される。
出力部160は、経営分析部150による分析結果として、経営分析資料を出力する。本実施形態において、出力部160は、ディスプレー16に経営分析資料画面D4を表示することにより、経営分析資料を出力する。また、出力部160は、経営分析資料の一部として業種別対比資料71(図9参照)を出力する。出力部160は、業種別対比資料71として、部門ごとに、各部門の業種別設定指標に含まれる1以上の経営指標について、部門指標値と、業界基準指標値と、を対比可能な態様で出力する。
なお、「1以上の経営指標について、部門指標値と、業界基準指標値と、を対比可能な態様で出力する」とは、ユーザーが、各経営指標について、部門指標値と業界基準指標値を対比できるように、これら2種類の指標値をまとめて出力することを指す。「まとめて出力する」とは、例えば、出力部160の出力形態が画面出力の場合、各経営指標における2種類の指標値を一画面内に収めて表示することを意味する。また、印刷出力の場合は、1回の印刷指示操作で各経営指標における2種類の指標値を印刷することを意味する。この場合、各経営指標における2種類の指標値が1ページ内に収まるように印刷してもよく、経営指標ごとにまたは指標値ごとに別々のページに分けて印刷してもよい。さらに、ファイル出力の場合は、1つのファイル内に各経営指標における2種類の指標値を含めることを意味する。
また、出力部160は、部門ごとの「評価値」に応じた態様で、部門ごとの分析結果を出力する。例えば、本実施形態の出力部160は、部門ごとに算出された「評価値」が大きい順に、部門ごとの分析結果である部門対比資料71a,71b,71cおよび部門コメント73a,73b,73cを出力する。その他、「部門ごとの「評価値」に応じた態様で、部門ごとの分析結果を出力する」の例としては、部門ごとの分析結果に「評価値」に応じた装飾を施して出力する、「評価値」が大きいものから所定数または小さいものから所定数の部門の分析結果のみを出力する、などが考えられる。
次に、図3ないし図8を参照し、端末1が、経営分析アプリケーション22を用いてディスプレー16に表示する画面について説明する。端末1は、経営分析アプリケーション22が起動されると、不図示のログイン画面を表示する。ログイン画面には、ユーザーIDとパスワードが入力される。端末1は、ログイン画面に入力されたユーザーIDとパスワードに基づいて、ユーザー認証を行う。その後、端末1は、図3に示すような画面構成で、図5ないし図8に示す各種画面を表示する。
図3に示すように、経営分析アプリケーション22により表示される各種画面は、上段のメニュー表示フレームF1と、下段のメインフレームF2と、を有する。図4に示すように、メニュー表示フレームF1は、業種設定ボタン31と、経営指標表示ボタン32と、経営指標編集ボタン33と、経営分析ボタン34と、を表示する。端末1は、業種設定ボタン31が選択されると、メインフレームF2に業種設定画面D1を表示する。また、端末1は、経営指標表示ボタン32が選択されると、メインフレームF2に経営指標表示画面D2(図6,図7参照)を表示する。また、端末1は、経営指標編集ボタン33が選択されると、メインフレームF2に経営指標編集画面D3(図8参照)を表示する。また、端末1は、経営分析ボタン34が選択されると、メインフレームF2に経営分析資料画面D4(図9,図10参照)を表示する。
図5は、業種設定画面D1の一例を示す図である。業種設定画面D1は、登録ボタン41と、第1のキャンセルボタン42と、業種設定領域43と、を表示する。業種設定領域43は、表形式であり、部門表示列43aと、業種設定列43bと、を有する。このうち、部門表示列43aは、財務データベース23に記憶されている各部門の財務データに含まれる1以上の部門名を表示する。また、業種設定列43bは、下向き三角マークが選択されることにより、選択候補として、業界基準データベース26に記憶されている複数の業種を表示する。業種設定列43bでは、部門表示列43aに表示された各部門名に対応付けて、それぞれ業種が選択される。なお、業種設定列43bでは、1つの部門に対して、1つの業種のみ選択可能となっている。また、業種設定列43bでは、複数の部門で、同じ業種を選択可能となっている。このように複数の部門で同じ業種が選択された場合、経営分析部150は、業種ごとに経営分析を行う。端末1は、登録ボタン41が選択されると、業種設定領域43の設定を、業種設定データベース24に記憶する。また、端末1は、第1のキャンセルボタン42が選択されると、業種設定領域43の設定をキャンセルする。
図6,図7は、経営指標表示画面D2の一例を示す図である。経営指標表示画面D2は、業種「製造業」に対応する第1の指標領域51と、第1の下ボタン52と、業種「小売業」に対応する第2の指標領域53と、第1の上ボタン54と、第2の下ボタン55と、を表示する。端末1は、経営指標表示画面D2に第1の指標領域51が表示されている状態(図6参照)において、第1の下ボタン52が選択されると、経営指標表示画面D2に第2の指標領域53を表示する(図7参照)。逆に、端末1は、経営指標表示画面D2に第2の指標領域53が表示されている状態において、第1の上ボタン54が選択されると、経営指標表示画面D2に第1の指標領域51を表示する。また、端末1は、経営指標表示画面D2に第2の指標領域53が表示されている状態において、第2の下ボタン55が選択されると、経営指標表示画面D2に業種「製造業」および「小売業」以外の業種に対応する不図示の指標領域を表示する。なお、経営指標表示画面D2は、第1の下ボタン52、第1の上ボタン54および第2の下ボタン55に代えて、スクロールバーを表示してもよい。
第1の指標領域51は、表形式となっており、業種と、指標分類と、経営指標と、「条件」と、「評価値」と、を対応付けて表示する。図6の第1の指標領域51は、業種「製造業」に対応するものであり、業種別設定指標には、「売上高総利益率」、「売上高営業利益率」、「従業者1人当たり売上高」および「従業者1人当たり粗付加価値額」の4つの経営指標が含まれる例を示している。また、図6の第1の指標領域51は、業界基準データベース26に記憶されている指標分類に従い、経営指標「売上高総利益率」および「売上高営業利益率」を、指標分類「収益性」に分類し、経営指標「従業者1人当たり売上高」および「従業者1人当たり粗付加価値額」を、指標分類「生産性」に分類して表示している。
また、図6の第1の指標領域51は、各経営指標について、「条件」と「評価値」の対応付けを示している。例えば、経営指標「売上高総利益率(%)」は、業界基準指標値から部門指標値を差し引いた値が、「10%以上」であれば「評価値」を「10」とし、「0%以上10%未満」であれば「評価値」を「5」とし、「−10%以上0%未満」であれば「評価値」を「1」とし、「−10%未満」であれば「評価値」を「0」とすることを示している。
一方、図7に示す第2の指標領域53は、第1の指標領域51と同様の表形式であり、業種と、指標分類と、経営指標と、「条件」と、「評価値」と、を対応付けて表示する。また、第2の指標領域53は、業種「小売業」に対応するものであり、業種別設定指標には、「売上高総利益率」、「売上高営業利益率」、「従業者1人当たり売上高」および「店舗面積3.3m2当たり売上高」の4つの経営指標が含まれる例を示している。第1の指標領域51と第2の指標領域53から分かるように、業種別設定指標に含める経営指標は、業種ごとに異なっていてもよい。また、同じ経営指標であっても、「条件」および「評価値」の少なくとも一方が業種ごとに異なっていてもよい。
図8は、経営指標編集画面D3の一例を示す図である。経営指標編集画面D3は、追加ボタン61と、変更ボタン62と、削除ボタン63と、第2のキャンセルボタン64と、業種選択欄65と、経営指標選択欄66と、条件選択領域67と、を表示する。業種選択欄65は、下向き三角マークが選択されることにより、業種の選択候補を表示する。業種の選択候補としては、業界基準データベース26に記憶されている複数の業種が表示される。また、経営指標選択欄66は、下向き三角マークが選択されることにより、経営指標の選択候補を表示する。経営指標の選択候補としては、業界基準データベース26において、業種選択欄65で選択された業種に対応付けて記憶されている複数の経営指標が表示される。
条件選択領域67は、表形式であり、条件選択列67aと、評価値選択列67bと、を有する。条件選択列67aは、下向き三角マークが選択されることにより、「条件」の選択候補を表示する。「条件」の選択候補としては、経営指標データベース25において、経営指標選択欄66で選択された経営指標に対応付けて記憶されている複数の「条件」の候補が表示される。また、評価値選択列67bは、下向き三角マークが選択されることにより、「0」ないし「10」の数字候補を表示する。なお、評価値選択列67bは、数値を選択するのではなく、キーボード14等により直接入力可能としてもよい。端末1は、例えば、条件選択領域67において、条件「10%以上」と評価値「10」、条件「0%以上10%未満」と評価値「5」、条件「−10%以上0%未満」と評価値「1」、条件「−10%未満」と評価値「0」、がそれぞれ対応付けられて選択された場合、図6の経営指標「売上高総利益率」の「条件」および「評価値」の欄に示すように、これらの選択結果を登録する。
端末1は、業種選択欄65、経営指標選択欄66および条件選択領域67の選択後、追加ボタン61が選択されると、選択結果に基づく情報を、経営指標データベース25に追加記憶する。但し、同じ業種且つ同じ経営指標の「条件」および「評価値」が既に経営指標データベース25に記憶されている場合、端末1は、不図示のポップアップ画面を表示する。このポップアップ画面には、同じ業種且つ同じ経営指標の「条件」および「評価値」が既に記憶されている旨のメッセージと、変更を許可するか否かの選択をユーザーに促す選択ボタンと、が表示される。端末1は、ポップアップ画面において、変更を許可するボタンが選択されると、経営指標データベース25に記憶されている同じ業種且つ同じ経営指標の情報を更新し、変更を許可しないボタンが選択されると、ポップアップ画面を閉じる。
また、端末1は、業種選択欄65、経営指標選択欄66および条件選択領域67の選択後、変更ボタン62が選択されると、経営指標データベース25に記憶されている同じ業種且つ同じ経営指標の「条件」および「評価値」を変更する。但し、経営指標データベース25に、同じ業種且つ同じ経営指標の情報が記憶されていない場合、端末1は、不図示のポップアップ画面を表示する。このポップアップ画面には、同じ業種且つ同じ経営指標の「条件」および「評価値」が記憶されていない旨のメッセージと、追加記憶を許可するか否かの選択をユーザーに促す選択ボタンと、が表示される。端末1は、ポップアップ画面において、追加記憶を許可するボタンが選択されると、選択結果に基づく情報を、経営指標データベース25に追加記憶し、変更を許可しないボタンが選択されると、ポップアップ画面を閉じる。
また、端末1は、業種選択欄65および経営指標選択欄66の選択後、削除ボタン63が選択されると、経営指標データベース25に記憶されている同じ業種且つ同じ経営指標の情報を削除する。但し、経営指標データベース25に、同じ業種且つ同じ経営指標の情報が記憶されていない場合、端末1は、その旨のメッセージを表示する。また、端末1は、業種選択欄65および経営指標選択欄66の選択後、第2のキャンセルボタン64が選択されると、それらの選択をキャンセルする。
図9,図10は、経営分析資料画面D4の一例を示す図である。両図は、業種設定画面D1において、「部門A」の業種が「小売業」、「部門B」の業種が「製造業」、「部門C」の業種が「卸売業」に設定された場合の表示例を示す。また、経営分析部150により算出された部門ごとの「評価値」は、大きい順に、「部門A」、「部門B」、「部門C」であったものとする。この部門ごとの「評価値」は、各部門の分析結果の注視度を示しており、図9,図10の例では、「部門A」の注視度が高い、つまり3つの部門の中で経営状態が最も悪いことを示す。
経営分析資料画面D4は、業種別対比資料71と、第3の下ボタン72と、コメント資料73と、第2の上ボタン74と、を表示する。端末1は、経営分析資料画面D4に業種別対比資料71が表示されている状態(図9参照)において、第3の下ボタン72が選択されると、経営分析資料画面D4にコメント資料73を表示する(図10参照)。逆に、端末1は、経営分析資料画面D4にコメント資料73が表示されている状態において、第2の上ボタン74が選択されると、経営分析資料画面D4に業種別対比資料71を表示する。なお、経営分析資料画面D4は、第3の下ボタン72および第2の上ボタン74に代えて、スクロールバーを表示してもよい。また、業種別対比資料71と、コメント資料73を、縦方向ではなく、横方向に並べ、左右方向に画面を切り替えることにより表示可能としてもよい。
業種別対比資料71は、部門対比資料71a,71b,71cを含む。これら部門対比資料71a,71b,71cは、部門ごとに算出された「評価値」が大きい順に表示される。また、部門対比資料71a,71b,71cは、それぞれ表形式となっており、行方向に、指標分類と、経営指標と、部門指標値と、業界基準指標値と、を対応付けて表示する。部門対比資料71a,71b,71cに含まれる経営指標は、経営指標データベース25において、各部門の業種に対応付けて記憶されている業種別設定指標に基づくものである。また、指標分類および業界基準指標値は、業界基準データベース26から得られる情報である。また、部門指標値は、経営分析部150により、対応する部門の財務データに基づいて算出された各経営指標の値である。
一方、コメント資料73は、部門コメント73a,73b,73cを含む。これら部門コメント73a,73b,73cは、業種別対比資料71と同様に、部門ごとの「評価値」が大きい順に表示される。また、部門コメント73a,73b,73cは、それぞれの部門の業種別設定指標に含まれる1以上の経営指標のうち、業界基準指標値または部門指標値に対する、業界基準指標値から部門指標値を差し引いた値の割合の絶対値が最も大きい経営指標についてのコメントを表示する。
また、部門コメント73a,73b,73cは、業界基準指標値から部門指標値を差し引いた値がプラスの値であるか否かに応じて、2種類の文章データのうちいずれかが選択される。例えば、業界基準指標値から部門指標値を差し引いた値がプラスの値であった場合は、第1の文書データ「業界基準と比較して、(挿入位置)が悪い状態にあります。この指標の改善が必要です。」が選択され、マイナスの値であった場合は、第2の文章データ「業界基準と比較して、(挿入位置)が良い状態にあります。このまま良い状態を継続してください。」が選択される。図10の部門コメント73aの例では、「売上高総利益率」という経営指標名が、第1の文章データの挿入位置に挿入されたコメントが表示されている。なお、部門コメント73a,73b,73cに表示するコメントは、必ずしも1つの経営指標に関するものだけでなく、複数の経営指標に関するものでもよい。
次に、図11のフローチャートを参照し、端末1による経営分析処理の流れを説明する。端末1は、ユーザーにより、メニュー表示フレームF1において経営分析ボタン34が選択されると(S01)、財務データベース23から財務データを取得する(S02)。また、端末1は、業種設定データベース24、経営指標データベース25および業界基準データベース26を参照し(S03)、部門ごと、且つ各部門に対応する業種の業種別設定指標に含まれる経営指標ごとに、「評価値」を特定する(S04)。より具体的には、端末1は、経営指標ごとに部門指標値を算出し、業界基準指標値から部門指標値を差し引いた値に基づいて「評価値」を特定する。また、端末1は、経営指標ごとの「評価値」を、部門ごとに合計し、部門ごとの「評価値」を算出する(S05)。端末1は、経営指標ごとに算出した部門指標値と、S05の算出結果と、基づいて、業種別対比資料71およびコメント資料73を含む経営分析資料を作成し(S06)、作成した経営分析資料をディスプレー16に出力する(S07)。
以上、説明したとおり、本実施形態の端末1は、複数の業種について事業を行う企業について、複数の業種の経営分析を、業種ごとに、対応する業種の業界基準指標値を用いて行うため、各業種に適した経営分析を行うことができる。また、端末1は、企業の部門ごとに業種を設定可能であるため、部門ごとに経営分析を行うことができる。
また、端末1は、部門ごとに、財務データに基づいて算出した部門指標値と、各部門に対応する業種の業界基準指標値と、を対比可能な態様で出力するため、ユーザーは、両者を比較検討することができる。また、端末1は、部門ごとに、1以上の経営指標について、業界基準指標値と部門指標値との差分値に応じた「評価値」を特定し、その合計値である部門ごとの「評価値」に応じた態様で、業種別対比資料71およびコメント資料73を出力するため、ユーザーは、複数の部門のうち、どの部門の経営状態に注視すべきか、などを把握することができる。
なお、上記の実施形態に限らず、以下の変形例を採用可能である。
[変形例1]
上記の実施形態では、ユーザーが操作を行う端末1を経営分析装置として例示したが、ユーザーが操作を行う端末1とは異なる装置により、図2の各機能を実現してもよい。図12は、変形例1に係る経営分析システムSYのシステム構成図である。経営分析システムSYは、経営分析装置として機能する経営分析サーバー100と、経営分析サーバー100とネットワークNWを介して接続される1つ以上の端末200と、を含む。本変形例において、ネットワークNWは、インターネット網である。
[変形例1]
上記の実施形態では、ユーザーが操作を行う端末1を経営分析装置として例示したが、ユーザーが操作を行う端末1とは異なる装置により、図2の各機能を実現してもよい。図12は、変形例1に係る経営分析システムSYのシステム構成図である。経営分析システムSYは、経営分析装置として機能する経営分析サーバー100と、経営分析サーバー100とネットワークNWを介して接続される1つ以上の端末200と、を含む。本変形例において、ネットワークNWは、インターネット網である。
各端末200は、Webページを表示するためのWebブラウザー201と、図1の財務会計アプリケーション21と同機能の財務会計アプリケーション202と、を備える。財務会計アプリケーション202を用いて生成された財務データは、ユーザーを識別するユーザーIDと共に、経営分析サーバー100にアップロードされる。また、各端末200には、図3ないし図10に示した画面が表示されると共に、各端末200では、これらの画面の操作が行われる。
一方、経営分析サーバー100は、Webページを生成するWebアプリケーション101と、ユーザーID別のデータを記憶するユーザー別データベース102と、業界基準データベース103と、コメントデータベース104と、を備える。ユーザー別データベース102は、ユーザーID別に、財務データベース23、業種設定データベース24および経営指標データベース25のデータを記憶する。また、業界基準データベース103およびコメントデータベース104は、上記の実施形態の業界基準データベース26およびコメントデータベース27と同じ情報を記憶する。Webアプリケーション101は、図1の経営分析アプリケーション22と略同様に機能し、図2の財務データ取得部110、業種設定受付部130、経営指標編集受付部140、経営分析部150および出力部160を実現する。
経営分析サーバー100は、Webアプリケーション101により、ログイン画面に入力されたログイン情報からユーザーを特定し、特定したユーザーの財務データをユーザー別データベース102から取得し、経営分析を行う。また、経営分析サーバー100は、Webアプリケーション101により、ユーザー操作を受け付ける。また、経営分析サーバー100は、Webアプリケーション101により、図3ないし図10に示した画面を、Webページとして、各端末200に出力する。
このように、変形例1によれば、各端末200に経営分析アプリケーション22をインストールしなくとも、上記の実施形態と同様の効果を得ることができる。なお、さらなる変形例として、端末200は、Webブラウザー201により経営分析サーバー100のWebページを操作するのではなく、経営分析サーバー100から図3ないし図10に示した画面の画面データを受信し、受信した画面データに対する操作信号を経営分析サーバー100に送信することにより、画面操作を行ってもよい。
[変形例2]
上記の実施形態および変形例1では、経営分析資料を、端末1,200に表示したが、出力の形態は、これに限らない。例えば、表計算ソフトウェアに対応するファイル形式で、これらの資料に基づくファイルを出力してもよい。これにより、ユーザーは、表計算ソフトウェア上で、経営分析資料の編集が可能となる。また、経営分析資料を、印刷物として出力してもよい。
上記の実施形態および変形例1では、経営分析資料を、端末1,200に表示したが、出力の形態は、これに限らない。例えば、表計算ソフトウェアに対応するファイル形式で、これらの資料に基づくファイルを出力してもよい。これにより、ユーザーは、表計算ソフトウェア上で、経営分析資料の編集が可能となる。また、経営分析資料を、印刷物として出力してもよい。
[変形例3]
上記の実施形態において、財務データベース23、業種設定データベース24、経営指標データベース25、業界基準データベース26およびコメントデータベース27のうち、少なくとも1つが、端末1内ではなく、端末1外にあってもよい。また、変形例1において、ユーザー別データベース102、業界基準データベース103およびコメントデータベース104のうち、少なくとも1つが、経営分析サーバー100外にあってもよい。
上記の実施形態において、財務データベース23、業種設定データベース24、経営指標データベース25、業界基準データベース26およびコメントデータベース27のうち、少なくとも1つが、端末1内ではなく、端末1外にあってもよい。また、変形例1において、ユーザー別データベース102、業界基準データベース103およびコメントデータベース104のうち、少なくとも1つが、経営分析サーバー100外にあってもよい。
[変形例4]
上記の実施形態において、経営分析部150は、各部門に対応する業種の業界基準指標値を用いて経営分析を行ったが、業界基準指標値以外の業種別統計データを用いて経営分析を行ってもよい。例えば、業種別統計データとして、業界全体の標準指標値を用いるのではなく、会社規模別、売上高別または地域別の標準指標値を用いてもよい。
上記の実施形態において、経営分析部150は、各部門に対応する業種の業界基準指標値を用いて経営分析を行ったが、業界基準指標値以外の業種別統計データを用いて経営分析を行ってもよい。例えば、業種別統計データとして、業界全体の標準指標値を用いるのではなく、会社規模別、売上高別または地域別の標準指標値を用いてもよい。
[変形例5]
上記の実施形態において、経営分析部150は、業種別に設定された1以上の経営指標について経営分析を行ったが、全ての業種で、同じ1以上の経営指標について経営分析を行ってもよい。
上記の実施形態において、経営分析部150は、業種別に設定された1以上の経営指標について経営分析を行ったが、全ての業種で、同じ1以上の経営指標について経営分析を行ってもよい。
[変形例6]
上記の実施形態において、経営分析部150は、業界基準指標値から部門指標値を差し引いた値に基づいて「評価値」を特定したが、業界基準指標値から部門指標値を差し引いた値の絶対値、つまり業界基準指標値と部門指標値との差分値、に基づいて「評価値」を特定してもよい。
上記の実施形態において、経営分析部150は、業界基準指標値から部門指標値を差し引いた値に基づいて「評価値」を特定したが、業界基準指標値から部門指標値を差し引いた値の絶対値、つまり業界基準指標値と部門指標値との差分値、に基づいて「評価値」を特定してもよい。
[変形例7]
上記の実施形態において、経営分析部150は、業界基準指標値と部門指標値との差分値に基づいて「評価値」を特定したが、業界基準指標値に対する部門指標値の割合に基づいて「評価値」を特定してもよい。
上記の実施形態において、経営分析部150は、業界基準指標値と部門指標値との差分値に基づいて「評価値」を特定したが、業界基準指標値に対する部門指標値の割合に基づいて「評価値」を特定してもよい。
[変形例8]
上記の実施形態において、経営分析部150は、業種設定データベース24に記憶された複数の部門の全てについて経営分析を行ったが、複数の部門のうち一の部門または一の業種のみを対象として経営分析を行ってもよい。また、経営分析部150は、複数の部門のうち特定の部門または特定の業種のみを対象として経営分析を行ってもよい。特定の部門または特定の業種は、予め決められていてもよいし、ユーザーが指定してもよい。
上記の実施形態において、経営分析部150は、業種設定データベース24に記憶された複数の部門の全てについて経営分析を行ったが、複数の部門のうち一の部門または一の業種のみを対象として経営分析を行ってもよい。また、経営分析部150は、複数の部門のうち特定の部門または特定の業種のみを対象として経営分析を行ってもよい。特定の部門または特定の業種は、予め決められていてもよいし、ユーザーが指定してもよい。
[変形例9]
上記の実施形態において、経営分析部150は、複数の部門で同じ業種が選択された場合、業種ごとに経営分析を行ったが、部門ごとに経営分析を行ってもよい。つまり、上記の実施形態では、「部門1」と「部門2」で同じ業種が選択された場合、「部門1」と「部門2」をまとめて経営分析を行ったが、それぞれ個別に経営分析を行ってもよい。
上記の実施形態において、経営分析部150は、複数の部門で同じ業種が選択された場合、業種ごとに経営分析を行ったが、部門ごとに経営分析を行ってもよい。つまり、上記の実施形態では、「部門1」と「部門2」で同じ業種が選択された場合、「部門1」と「部門2」をまとめて経営分析を行ったが、それぞれ個別に経営分析を行ってもよい。
[その他の変形例]
上記の実施形態に示した端末1の各処理を、CPU11が実行するためのプログラムである経営分析アプリケーション22、またそのプログラムを記録したコンピューター読み取り可能な記録媒体も、本発明の権利範囲に含まれる。また、変形例1に示した経営分析サーバー100のWebアプリケーション101、そのプログラムを記録したコンピューター読み取り可能な記録媒体も、本発明の権利範囲に含まれる。その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更が可能である。
上記の実施形態に示した端末1の各処理を、CPU11が実行するためのプログラムである経営分析アプリケーション22、またそのプログラムを記録したコンピューター読み取り可能な記録媒体も、本発明の権利範囲に含まれる。また、変形例1に示した経営分析サーバー100のWebアプリケーション101、そのプログラムを記録したコンピューター読み取り可能な記録媒体も、本発明の権利範囲に含まれる。その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更が可能である。
1…端末、110…財務データ取得部、120…業界基準データ取得部、130…業種設定受付部、140…経営指標編集受付部、150…経営分析部、160…出力部
Claims (7)
- 複数の業種について事業を行う企業の財務データを取得する財務データ取得部と、
経営を評価するための基準となる指標値を業種ごとに有する業界基準データを取得する業界基準データ取得部と、
前記財務データに基づいて、前記複数の業種のうち一の業種に関する経営の指標値を算出し、算出した指標値と、前記一の業種に対応する業界基準データの指標値とに基づいて、前記複数の業種のうち一の業種に関する経営分析を行う経営分析部と、
前記経営分析部による分析結果を出力する出力部と、を備えることを特徴とする経営分析装置。 - 前記経営分析部は、前記財務データに基づき、前記複数の業種の経営に関する指標値を業種ごとに算出し、算出した前記指標値と、対応する業種の前記業界基準データの指標値とを業種ごとに比較することにより、前記複数の業種について事業を行う企業の経営分析を行うことを特徴とする請求項1に記載の経営分析装置。
- 前記企業は、複数の部門を有し、
前記企業の部門ごとに、前記業種の設定を受け付ける受付部を備え、
前記経営分析部は、前記部門ごとに設定された前記業種に基づいて、前記部門ごとに経営分析を行うことを特徴とする請求項2に記載の経営分析装置。 - 前記出力部は、前記分析結果として、前記部門ごとに、算出した前記指標値と、対応する業種の前記業界基準データの指標値と、を対比可能な態様で出力することを特徴とする請求項3に記載の経営分析装置。
- 前記経営分析部は、前記部門ごとに、1以上の経営指標について、それぞれ算出した前記指標値と、対応する業種の前記業界基準データの指標値と、の差分値を算出し、その差分値に応じた評価値を、前記1以上の経営指標について合計することにより、部門ごとの評価値を算出し、
前記出力部は、算出された前記部門ごとの評価値に応じた態様で、前記部門ごとの前記分析結果を出力することを特徴とする請求項3または4に記載の経営分析装置。 - 複数の業種について事業を行う企業の財務データを取得するステップと、
経営を評価するための基準となる指標値を業種ごとに有する業界基準データを取得するステップと、
前記財務データに基づいて、前記複数の業種のうち一の業種に関する経営の指標値を算出し、算出した指標値と、前記一の業種に対応する業界基準データの指標値とに基づいて、前記複数の業種のうち一の業種に関する経営分析を行うステップと、
前記経営分析の分析結果を出力するステップと、を実行することを特徴とする経営分析装置の制御方法。 - コンピューターに、
複数の業種について事業を行う企業の財務データを取得するステップと、
経営を評価するための基準となる指標値を業種ごとに有する業界基準データを取得するステップと、
前記財務データに基づいて、前記複数の業種のうち一の業種に関する経営の指標値を算出し、算出した指標値と、前記一の業種に対応する業界基準データの指標値とに基づいて、前記複数の業種のうち一の業種に関する経営分析を行うステップと、
前記経営分析の分析結果を出力するステップと、を実行させるための経営分析プログラム。
Priority Applications (1)
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JP2018004013A JP2019125070A (ja) | 2018-01-15 | 2018-01-15 | 経営分析装置、経営分析方法および経営分析プログラム |
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