JP2019124273A - 磁気軸受装置およびその磁気軸受装置用ラジアル磁気軸受の製造方法 - Google Patents

磁気軸受装置およびその磁気軸受装置用ラジアル磁気軸受の製造方法 Download PDF

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学 谷口
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康司 柴▲崎▼
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Abstract

【課題】鉄損・銅損の低減、騒音・振動の低減およびの薄板化にも対応可能なラジアル磁気軸受を装備した磁気軸受装置およびその磁気軸受装置用ラジアル磁気軸受の製造方法を提供。【解決手段】磁気軸受装置1は、複数枚の電磁鋼板5Aを積層して構成されたラジアル磁気軸受11を備えて構成され、ラジアル磁気軸受11を、複数枚の電磁鋼板5Aと、これらの電磁鋼板5Aを相互に接着して積層する接着部材とを備えて構成した。これにより、溶接やカシメ等による形状変化がなく、また、電磁鋼板を傷つけることもないので、鉄損・銅損発生による効率の低下を防止できる他、複数枚の電磁鋼板を接着部材により積層しているので、電磁鋼板の薄板化にも対応することができる。さらに、接着性が高いため振動の発生(ビビリ)および騒音の低減を図れると共に、ラジアル磁気軸受の高回転化にも対応できる。【選択図】図2

Description

本発明は磁気軸受装置およびその磁気軸受装置用ラジアル磁気軸受の製造方法に係り、さらに詳しくは、複数枚の電磁鋼板を積層して構成されたラジアル磁気軸受を装備した磁気軸受装置およびその磁気軸受装置用ラジアル磁気軸受の製造方法に関する。
従来より、複数枚の電磁鋼板を積層したものが回転機のモータ等に使用されている。
電磁鋼板は、電気機器の鉄心材料として使用される機能材料であり、鉄やコバルト、ニッケルなど磁力線を通しやすい物質、いわゆる強磁性体のうちコスト面で有利な鉄に、ケイ素(シリコン)を混合し、結晶方位の揃い方や磁区の幅をコントロールする等の手を加えることで、磁気的な性質をより高性能にするために改良したものである。
上述した回転機のモータ等を構成するモータコアは、電磁鋼板を何枚も積み重ねることで作られているが、その電磁鋼板をどのように繋ぎ合わせて積層するかについては、従来より以下に述べるような各種の工法が知られている。
すなわち、レーザ等による溶接工法、カシメ工法(ダボ積層)、ネジ固定、リベット締結等の工法による電磁鋼板の積層が行われている。
上述のように、複数枚の電磁鋼板を積層したものを、電動機や発電機などの回転電機にロータコアとして用いたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に開示されたロータの製造方法によれば、回転電機に用いられるロータが、電磁鋼板を複数枚積層して一体化されたロータコアを備えて構成されている。
そして、この特許文献1では、複数枚の電磁鋼板を積層してロータコアを形成する方法としてはカシメ工法が用いられている。
また、複数枚の圧延電磁鋼板製円環状板部材(電磁鋼板)を積層したものを、磁気軸受装置におけるラジアル磁気軸受のロータコアとして用いたものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
この特許文献2に開示された磁気軸受装置では、複数枚の圧延電磁鋼板製円環状板部材の積層を、互いの嵌合部同士を嵌合させて行っている。
上記特許文献2には磁気軸受装置が開示されているが、この磁気軸受装置は、従来の軸受で用いられている流体、転動体の代わりに、磁場を利用して、非接触で回転体を支持することで、滑らかな回転を実現しようとするものである。
すなわち、磁気軸受装置は、回転体を磁気浮上によって支持する軸受である。そのため、摩擦・摩耗がなく、潤滑油が不要であり、軸受の寿命は半永久的である。
また、潤滑油を必要としないため、従来の軸受では困難であった真空環境や超低温環境での運転が可能となり、メンテナンスの手間を大幅に低減できるなど、数多くの利点があり、利用範囲が拡大している。
磁気軸受装置の基本的な構成は、回転主軸と、この回転主軸に装着された2組のラジアル磁気軸受と1つのスラスト軸受とを備えて構成されている。
そして、特許文献2では、複数枚の圧延電磁鋼板製円環状板部材(電磁鋼板)を積層したものをラジアル磁気軸受のロータコアとして用いたものである。また、複数枚の圧延電磁鋼板製円環状板部材を積層してロータコアを形成する方法としては、上述のように、互いの嵌合部同士を嵌合させて行っている。
特開2016−82831号公報 特開2006−205357号公報
ところで、電磁鋼板を何枚も積層する工法として、前述のように、レーザ等による溶接工法、カシメ工法(ダボ積層)、ネジ固定、リベット締結等の工法等が知られているが、各工法とも、それぞれ問題点を抱えている。
すなわち、電磁鋼板にカシメを造ることや、溶接をした場合では、その部位で鉄損が生じて効率が下がるという欠点が生じている。
また、ボルト締めやリベット締結等による電磁鋼板の積層では、締結箇所で渦電流が発生し、その結果、エネルギーの損失が生じるという問題がある。
さらに、溶接、ネジ固定等による電磁鋼板の積層では、電磁鋼板間に隙間が発生し、磁気軸受作動時に振動が発生するという問題も生じている。
また、最近では、回転機の高速化や磁気軸受の低損失化が追求されてきており、それに伴って、電磁鋼板の板厚が、例えば0.1〜0.2mmのような薄板化のニーズが増している。しかし、このような極薄の電磁鋼板では、金型等でカシメを設けることが困難となっている。
ところが、上記特許文献1に開示されたロータの製造方法では、ロータコアを積層する方法として、カシメ工法が用いられており、電磁鋼板にカシメを設けて繋いだ場合、上述のように、その部位で鉄損が生じて効率が下がるという欠点があった。
また、前述のように、電磁鋼板の薄板化のニーズが増していることに対して、板厚が0.1〜0.2mmのような極薄板では、金型でカシメを付けるのが困難であり、その結果、極薄板化のニーズに対応できないという課題がある。
ここで、図16、図17に基づいて、複数枚の電磁鋼板105をカシメ工法により一体的に積層したセンサ用ロータコア119の回転を、変位センサ118で検出した状態を説明する。
センサ用ロータコア119は、図16(B)に示すように、複数枚の電磁鋼板105をカシメ溝119aによって積層されており、積層されたセンサ用ロータコア119は、磁気軸受装置の回転主軸110に焼嵌め等により固着されている。
上記カシメ溝119aは、図16(A)に示すように、各電磁鋼板105の円周上の、例えば4箇所に設けられている。
このような状態で、図16(A)に示すように、回転主軸110およびセンサ用ロータコア119が矢印S方向に回転したとき、変位センサ118がそのセンサ用ロータコア119の回転変位を検出するようになっている。
その結果、センサ用ロータコア119が、4箇所のカシメ溝119aにより一体化されている複数枚の電磁鋼板105の回転を検出した場合、図17に示すように、カシメ溝119aによるエラー信号ESが検出される。
つまり、接触箇所の特性不均一、言い換えれば、絶縁性能が低下していることになり、鉄損である渦電流損失が生じていることが証明されている。
また、上記特許文献2に開示された磁気軸受装置では、ラジアル磁気軸受を構成するロータコアが、複数枚の圧延電磁鋼板製円環状板部材(電磁鋼板)を積層することで構成されているが、それぞれの環状板部材の積層を、互いの嵌合部同士を嵌合させて行っているが、上記特許文献1と同様に、その部位で鉄損が生じて効率が下がるという欠点があり、さらに、薄板化のニーズに対応できないという課題がある。
ここで、特許文献2に開示された磁気軸受装置では、そのラジアル磁気軸受用のロータコアが複数枚の圧延電磁鋼板製円環状板部材(電磁鋼板)を積層して構成されており、ラジアル磁気軸受用ステータが永久磁石で構成されているが、このラジアル磁気軸受用ステータを、複数枚の電磁鋼板を積層して構成されたステータコアで構成することも当然考えられる。
しかし、複数枚の電磁鋼板を積層する場合、前述のような各種工法によるしかなく、組込時にバラケが発生したり、積層箇所で特性が変わったりする等、積層するための各種工法にそれぞれ難点があるため、実用化に至っていない。
複数枚の電磁鋼板を積層する工法として、以上に説明したような各種の工法が知られているが、それぞれに特有の課題が生じている。
一方で、それらの課題を解決し、電磁鋼板の性能を最大限に引出した高性能なモータコアのニーズは世界的に増しており、このニーズに答えようとして各方面で開発が行われている。
例えば、前記カシメ工法(ダボ積層)等、各種の工法に換えて、接着積層工法により複数枚の電磁鋼板を積層する技術が開発されている。この接着積層工法は、1枚1枚の電磁鋼板に所定の接着剤を塗布して電磁鋼板を順次積み重ねる工法である。
この接着積層工法による電磁鋼板の積層では、加工がないので鉄損を最小限に抑制することができる他、1枚1枚の電磁鋼板が接着剤で固着されているので、電磁鋼板の薄板化にも対応でき、小型化を図ることもできる。
また、接着性が高いため振動が小さく、モータの高速回転にも耐えられる等の多くのメリットがあることから、利用範囲が広がっている。
そして、接着積層工法によって積層した電磁鋼板を、磁気軸受装置におけるラジアル磁気軸受用ステータおよびラジアル磁気軸受用ロータとして適用することの開発が望まれている。
〔発明の目的〕
本発明は、上記各課題を解決するために提案されたものであり、その目的は、鉄損・銅損および騒音・振動の低減を図れ、また、薄板化にも対応可能なラジアル磁気軸受を装備した磁気軸受装置およびその磁気軸受装置のラジアル磁気軸受の製造方法を提供する。
前記目的を達成するために、本発明の磁気軸受装置は、ラジアル磁気軸受を備えた磁気軸受装置であって、
前記ラジアル磁気軸受を、複数枚の電磁鋼板と、これらの電磁鋼板を相互に接着して積層する接着部材とを備えて構成したことを特徴とする。
また、本発明の磁気軸受装置用電磁鋼板の製造方法は、磁気軸受装置を構成すると共に複数枚の電磁鋼板を積層して形成されたラジアル磁気軸受の製造方法であって、
前記複数枚の電磁鋼板を前記ラジアル磁気軸受の外形形状に打ち抜く外形打抜き工程と、前記外形打抜き工程により打ち抜かれた前記複数枚の打抜き後の電磁鋼板のそれぞれの対向する面の一方に接着部材を塗布する接着部材塗布工程と、
前記接着部材塗布工程により接着部材が塗布された前記複数枚の電磁鋼板を順次積層する電磁鋼板積層工程と、を備えていることを特徴とする。
本発明の磁気軸受装置およびその磁気軸受装置用ラジアル磁気軸受の製造方法によれば、ラジアル磁気軸受が、複数枚の電磁鋼板を接着部材により順次接着して製造されており、溶接やカシメ等による形状変化がなく、また、電磁鋼板を傷つけることもないので、鉄損・銅損発生による効率の低下を防止できる。
また、複数枚の電磁鋼板を接着部材により接着して積層しているので、電磁鋼板の薄板化にも対応することができる他、接着性が高いため振動の発生(ビビリ)および騒音の低減を図れると共に、ラジアル磁気軸受の高回転化にも対応できる。
さらに、複数枚の電磁鋼板は接着部材により絶縁されているため、渦電流によって生じる鉄損を最小限に抑制することができる。
また、複数枚の電磁鋼板が接着部材により接着して積層して一体化された構成となっているので、組込時の作業性向上や積層時の精度向上を図ることができる。
本発明に係る磁気軸受装置の第1実施形態を示す全体概略図である。 前記第1実施形態の磁気軸受装置の一部詳細を示す拡大図である。 前記第1実施形態の磁気軸受装置を構成する電磁石用ステータコアを示す平面図である。 図3におけるIV-IV線に沿った縦断面図である。 図3に示す電磁石用ステータコアにコイルを装着して構成された磁気軸受用ステータを示す平面図である。 図5におけるVI-VI線に沿った断面図である。 前記第1実施形態の磁気軸受を構成する電磁石用ロータコアを示す縦断面図である。 前記第1実施形態の磁気軸受を構成するセンサ用ロータコアを示す縦断面図である。 接着積層構造のセンサ用ロータコアとセンサとの関係を表し、図9(A)は平面図、図9(B)は図9(A)のB矢視図である。 図9のセンサにより検出された信号の状態を示す図である。 前記第1実施形態の電磁石用ステータコアおよび電磁石用ロータコア形成用のプレス金型の概略を表し、図11(A)はプレス金型の概略全体構成、図11(B)は電磁鋼板の積層状態を示す縦断面図である。 本発明に係る磁気軸受装置の第2実施形態の電磁石用ステータコアを示す平面図である。 図12に示す電磁石用ステータコアにコイルを装着して構成された磁気軸受用ステータを示す平面図である。 前記第2実施形態の電磁石用ステータコアを構成する分割ステータコアの一部を示す斜視図である。 前記第2実施形態の磁気軸受を構成する電磁石用ロータコアを示す縦断面図である。 従来のカシメ工法による積層構造のセンサ用ロータコアとセンサとの関係を表し、図16(A)は平面図、図16(B)は図16(A)のB矢視図である。 図16のセンサにより検出されたエラー信号の状態を示す図である。
以下に、図1〜図11を参照して、本発明に係る磁気軸受装置1の第1実施形態を説明する。
本発明は、複数枚の電磁鋼板5A,5Bを所定の外形形状に打抜き、かつ、その打抜き形成した電磁鋼板5A,5Bを、所定の機能を有する接着材により順次接着して積層する接着積層工法により一体化したものを、磁気軸受装置1におけるラジアル磁気軸受11として用いたものである。
まず、図1に基づいて基本的な磁気軸受装置1の全体構成の概略を説明する。
本実施形態の磁気軸受装置1は、電磁力によって回転主軸10を非接触で回転自在に支持するものであり、いわゆる5自由度制御形磁気軸受装置となっている。
図1に示すように、磁気軸受装置1は、回転主軸10と、この回転主軸10の両端部側に装着された2組のラジアル磁気軸受11,11と、回転主軸10の一端部に設けられた1個のスラスト磁気軸受16と、回転主軸10の両端部側に装着された機械式の補助ベアリングとしてのタッチダウンベアリング17,17と、を備えて構成されている。
上記タッチダウンベアリング17,17は、回転中、軸に急激な外乱力や質量変化が発生した場合や、制御系にサージノイズが混入した等の場合、磁気軸受装置1による非接触支持状態が保てない場合が発生した場合に対応できるように設けられている。
特に、高速回転中の軸は大きな運動エネルギーを有するため、電磁石に直接ぶつかった場合、軸、電磁石および変位センサ18などの破損に繋がる。
タッチダウンベアリング17,17は、まさに、この問題を回避するために設けられているものである。
また、回転主軸10において上記ラジアル磁気軸受11,11の近傍の両端部側には、回転主軸10のラジアル、アキシアルおよび傾きの5自由度運動を計測するために、それぞれ前記変位センサ18が配置されている。
この変位センサ18は、回転主軸10に嵌合されたセンサ用ロータコア19の外周を検出できるように、当該センサ用ロータコア19に対向配置されている。
そして、変位センサ18は、少なくとも、ラジアル磁気軸受11,11近傍にそれぞれ2個、スラスト磁気軸受16の軸端に1個の合計5個が配置されている。また、変位センサ18としては、例えば、光センサが用いられている。
次に、図2に基づいて、ラジアル磁気軸受11,11の詳細を説明する。
図2は、図1における1組(右側)のラジアル磁気軸受11近傍の拡大図である。なお、図2におけるラジアル磁気軸受11近傍と、図1におけるラジアル磁気軸受11近傍とでは、それぞれの部材の構成、配置が、わずかに異なっているが、図1は、磁気軸受装置1の全体を説明するための概略図であり、実際の構造は図2に示すようになっている。
また、図2では、図1における右側のラジアル磁気軸受11とセンサ用ロータコア19を示してあるが、図1における左側のラジアル磁気軸受11とセンサ用ロータコア19の構造も、図2の構造と全く同じである。そのため、左側のラジアル磁気軸受11等についての説明は省略する。
図2に示すように、ラジアル磁気軸受11は、磁気軸受装置1を構成する前記回転主軸10に固着された電磁石用ロータ15と、固定部材であるハウジング(図略)等に固着されると共に、上記電磁石用ロータ15を非接触で回転自在に支持する電磁石用ステータ12とを備えて構成されている。
電磁石用ステータ12は、図3、図4に示すように、電磁石用ステータコア13と、この電磁石用ステータコア13の内周部に装着されたコイル14とで構成されている。
電磁石用ステータコア13は、リング状の外周本体部13Aと、このリング状の外周本体部13Aから内周に向けて突出した8箇所のステータ部13Bとからなる外径形状に形成されており、これら8箇所のステータ部13Bは均等配置されている。
そして、8箇所のステータ部13Bには、図5に示すように、それぞれ所定の機能を有する上記コイル14が装着されている(図5参照)。
8個のコイル14は、それぞれのN極とS極とが隣り合うように配列されており、隣り合うコイル14により磁気ループMlが構成されている。
上記のような構成で、各コイル14に電流を流すことで磁石となる電磁石用ステータコア13で、電磁石用ロータコア15を非接触状態で回転自在に支持することができるようになっている。
前記電磁石用ステータコア13は、図4、図6図に示すように、複数枚の前記電磁鋼板5Aを積層して構成されている。そして、本実施形態では、電磁鋼板5Aとして、0.1〜0.2mmの厚さの極薄の電磁鋼板が用いられている。
この電磁石用ステータコア13を構成する複数枚の前記電磁鋼板5Aの積層は、当該電磁石用ステータコア13の外径形状に打ち抜かれた1枚1枚の対向する面に接着部材を塗布して順次積み重ね、かつ押圧して一体化することで形成されるようになっている。
ここで、接着部材としては、耐熱性能に優れた特殊の接着剤adが用いられている。
接着剤adとしては、例えば、一例として、アクリル系接着部材adが使用されており、その積層コア耐熱温度(硬化した接着部材adの耐熱性)が、220℃/1.5H程度のものが用いられている。
図3、図5に示すように、電磁石用ステータコア13の外周の直交する4箇所には、それぞれ位置決め溝13Cが形成されている。また、図3等において下方の位置決め溝13Cの近傍位置には、補助の位置決め溝13CAが形成されている。
これらの位置決め溝13Cおよび補助の位置決め溝13CAは、複数枚の電磁鋼板5Aを積層する際に、所定の収容治具、例えば、後述する図11の収容室103Cに設けられている位置決め部材(図略)に係合するようになっており、これにより、複数枚の電磁鋼板5Aのそれぞれが正しい位置で正確に位置合わせされ一体化されるようになっている。
前記電磁石用ロータ15は、図7に示すように、前記電磁鋼板5Aと同様の仕様の電磁鋼板5Bを複数枚積層して一体化された電磁石用ロータコアで構成されている。
この電磁石用ロータコア15の積層は、当該電磁石用ロータ15の外径形状、つまり、丸リング状に打ち抜かれた1枚1枚の電磁鋼板5Bの対向面に接着剤adを塗布して順次積み重ね、かつ押圧して一体化することで形成されるようになっている。
電磁石用ロータコア15の外形寸法は図2、図7に示すようにΦ2に形成されており、これに対して、前記電磁石用ステータコア13のステータ部13Bの内径寸法は図1,3に示すようにΦ2より大きな寸法のΦ1に形成され、両者の間には所定寸法の隙間が形成されている。従って、電磁石用ロータコア15がステータ部13Bに干渉することなく回転可能となっている。
図2に示すように、回転主軸10の両端部側には、回転主軸10の最大径の外径寸法より小さな寸法の段差外径部10Aが形成されており、この段差外径部10Aに、電磁石用ロータコア15が、緩みのないように、例えば、焼嵌めにより取付け、固着されている。
このとき、電磁石用ロータコア15の回転主軸10における長手方向の中央寄りには、電磁石用ロータコア15の位置決めとなる位置決めカラー21が、段差外径部10Aに埋め込まれた状態で配置されており、長手方向の外側寄りには、電磁石用ロータコア15の押えとなる押えカラー22が、段差外径部10Aに挿入されている。
つまり、電磁石用ロータコア15は、その長さ方向両端部が位置決めカラー21と押えカラー22とに挟まれた状態で固着されている。
なお、電磁石用ロータコア15は、回転主軸10の段差外径部10Aに焼嵌めにより取付け、固着されているが、電磁石用ロータコア15を段差外径部10Aに固着する方法としては焼嵌めに限定されない。例えば、冷やし嵌めや圧入等によって取付け、固着してもよい。
前記センサ用ロータコア19は、図8に示すように、前記電磁鋼板5Aと同様の仕様の電磁鋼板5Cを複数枚積層して一体物として形成されている。
このセンサ用ロータコア19の積層は、当該センサ用ロータコア19の外径形状、つまり、リング状に打ち抜かれた1枚1枚の電磁鋼板5Cの対向面に接着剤adを塗布して順次積み重ね、かつ押圧して一体化することで形成されるようになっている。
このセンサ用ロータコア19は、前記電磁石用ロータコア15の厚さより薄く形成されており、また、図1にも示すように、前記回転主軸10の段差外径部10Aに焼嵌めして固着されるようになっている。
なお、センサ用ロータコア19の段差外径部10Aへの固着方法としては、上記焼嵌めに限定されず、例えば、冷やし嵌めや圧入等によって取付け、固着してもよい。
図2に示すように、センサ用ロータコア19の厚さ方向一端部は、前記押えカラー22で位置決めされた状態で設けられ、厚さ方向他端部は、センサ用ロータ押えカラー23で押えられた状態となっている。
そして、前記変位センサ18が、センサ用ロータコア19の厚さ方向中央部を検出できるように、センサ用ロータコア19の外周から所定距離離れた位置に配置されている。
ここで、図9、図10に基づいて、複数枚の電磁鋼板5Cを接着工法により一体的に積層したセンサ用ロータコア19の回転を、変位センサ18で検出した状態を説明する。
センサ用ロータコア19は、図9(B)に示すように、複数枚の電磁鋼板5Cを接着工法によって積層して構成されており、前述のように、磁気軸受装置の回転主軸10に焼嵌め等により固着されている。
このような状態で、図9(A)に示すように、回転主軸10およびセンサ用ロータコア19が矢印S方向に回転したとき、変位センサ18がそのセンサ用ロータコア19の回転変位を検出するようになっている。
その結果、センサ用ロータコア19が、複数枚の電磁鋼板5Cの回転を検出した場合、電磁鋼板5Cが接着工法により積層されているので干渉する部位が何もない。そのため、図10に示すように、エラー信号が検出されない。
次に、図11に基づいて、ラジアル磁気軸受11の電磁石用ステータ12を構成する電磁石用ステータコア13を製造する装置の一例を説明する。
図11には、電磁石用ステータコア13を製造するための装置の一例としてのプレス金型100が示されている。
図11(A)に示すように、プレス金型100は、上型101と下型103とを備えて構成されている。上型101には、電磁鋼板105を電磁石用ステータコア13の外形に打ち抜く加工刃102が取付けられており、上型101の上下方向スライドに伴い加工刃102による打ち抜き加工が行われるようになっている。
電磁鋼板105は、下型103の上面(載置面)に外部から連続的に送られてくるようになっており、所定位置に達したとき、つまり、上面に固定されているストッパ104に先端面が当接したとき、上型101が下降して加工刃102が所定位置にまで送られてきた電磁鋼板105を打抜くようになっている。
下型103には、打抜かれた電磁鋼板105を収容する収容室103Cが設けられている。この収容室103Cには、電磁石用ステータコア13の前記位置決め溝13Cと係合し、かつガイドするガイド部材(図略)が設けられている。
電磁鋼板105が打抜かれるとき、その電磁鋼板105の裏面には耐熱性能に優れた前記接着部材adが塗布されている。この接着部材adの塗布は、電磁鋼板105が所定位置、つまり、上記収容室103Cの上方の位置に載置されたとき、例えば、図示しない接着部材塗布スプレー装置からそのノズルを介して、電磁鋼板105の裏面に向けて噴射されるようになっている。
なお、最初に打抜かれた電磁鋼板105の裏面には、積層された電磁石用ステータコア13を他収容室103C内から取出す際に、容易に取出せるように、接着部材adは塗布されていない状態である。
下型103の収容室103C内に、打ち抜かれた所定枚数の電磁鋼板105が接着工法により積層形成された後、最上部の電磁鋼板105の上面を加工刃102で押圧し、接着による積層状態をより確実にする。
収容室103C内に所定枚数の電磁鋼板105が積層された後、つまり、電磁石用ステータコア13が完成した後、上型101をずらすなどして、その電磁石用ステータコア13を収容室103C内から取り出す。その状態が、図11(B)に示されている。
なお、電磁鋼板105の実際の厚さは、0.1〜0.2mmの極薄であるが、説明の都合上、図11(A)、図11(B)では、それらを必要以上に拡大して示してある。
次に、例えば、上記プレス金型100を用いて、前記電磁石用ステータコア13を製造する工程を説明する。
前記複数枚の電磁鋼板5Aを電磁石用ステータコア13の外形形状に打ち抜くステータコア外形打抜き工程と、
前記ステータコア外形打抜き工程により打ち抜かれた前記複数枚の電磁鋼板5Aの対向する一面に接着部材を塗布する接着部材塗布工程と、
前記接着部材塗布工程により接着部材が塗布された前記複数枚の電磁鋼板5Aを順次積層する電磁鋼板積層工程と、
前記電磁鋼板積層工程により積層された前記複数枚の電磁鋼板5Aを積層方向に押圧する電磁鋼板押圧工程と、を備えている。
次に、ラジアル磁気軸受11の電磁石用ロータを構成する電磁石用ロータコア15の製造方法を説明する。
この電磁石用ロータコア15を製造する際も、前記図11に示すプレス金型100と同様の構造のプレス金型を用いて製造することができる。この場合、下型103の高さ、収容室103Cの形状、および加工刃102の形状等は電磁石用ロータコア15に対応するように設定されている。
なお、図11(B)に、複数枚の電磁鋼板5Bを積層して形成された電磁石用ロータコア15をカッコで囲んで示してある。
電磁石用ステータコア13の製造工程は、次のような工程となっている。
すなわち、前記複数枚の電磁鋼板5Bを電磁石用ロータコア15の外形形状に打ち抜くロータコア外形打抜き工程と、
前記ロータコア外形打抜き工程により打ち抜かれた前記複数枚の電磁鋼板5Bの対向する一面に接着部材を塗布する接着部材塗布工程と、
前記接着部材塗布工程により接着部材が塗布された前記複数枚の電磁鋼板5Bを順次積層する電磁鋼板積層工程と、
前記電磁鋼板積層工程により積層された前記複数枚の電磁鋼板5Bを積層方向に押圧する電磁鋼板押圧工程と、を備えている。
次に、前記センサ用ロータコア19の製造方法を説明する。
このセンサ用ロータコア19を製造する際も、例えば、前記図11に示すプレス金型100と同様の構造のプレス金型を用いて製造することができる。この場合、下型103の高さ、収容室103Cの形状、および加工刃102の形状等はセンサ用ロータコア に対応するように設定されている。
なお、図11(B)に、複数枚の電磁鋼板5Cを積層して形成されたセンサ用ロータコア19をカッコで囲んで示してある。
センサ用ロータコア19の製造工程は、次のような工程となっている。
すなわち、前記複数枚の電磁鋼板5Cをセンサ用ロータコア19の外形形状に打ち抜くロータコア外形打抜き工程と、
前記ロータコア外形打抜き工程により打ち抜かれた前記複数枚の電磁鋼板5Cの対向する一面に接着部材を塗布する接着部材塗布工程と、
前記接着部材塗布工程により接着部材が塗布された前記複数枚の電磁鋼板5Cを順次積層する電磁鋼板積層工程と、
前記電磁鋼板積層工程により積層された前記複数枚の電磁鋼板5Cを押圧し一体化する電磁鋼板押圧工程と、を備えている。
以上のような構成の磁気軸受装置1によれば次のような効果が得られる。
(1)ラジアル磁気軸受11を構成する電磁石用ステータコア13および電磁石用ロータコア15が、それぞれ複数枚の電磁鋼板5A,5Bを、接着剤adにより接着して積層する接着積層工法により製造されているので、溶接やカシメ等による形状変化がなく、また、電磁鋼板5A,5Bを傷つけることもない。その結果、鉄損・銅損発生による効率の低下を防止できる。
(2)複数枚の電磁鋼板5A,5Bが、それぞれ接着剤adにより接着して積層されているので、電磁鋼板5A,5Bの薄手化にも対応することができる他、接着性が高いため振動の発生(ビビリ)および騒音の低減を図れると共に、ラジアル磁気軸受11の高速化にも対応できる。
(3)複数枚の電磁鋼板5A,5Bは、それぞれ接着剤adにより接着して積層された一体化構成となっているので、取り扱いやすくなり、その結果、組み立て工数が削減され、組込時の作業性向上や積層時の精度向上を図ることができる。
(4)接着剤adにより接着して積層した複数枚の電磁鋼板5B,5Cを、それぞれ電磁石用ロータコア15、センサ用ロータコア19に使用した場合、それぞれが一体構造となっているので、当該電磁石用ロータコア15、センサ用ロータコア19を回転主軸10の段差外形部10Aに取付け固定する際、一体嵌合(段差外形部10Aへの焼き嵌め)が容易となり、組み立て工数が削減される。
(5)接着剤adにより接着して積層した複数枚の電磁鋼板5Bを、電磁石用ロータコア15に使用した場合、カシメ等の凹凸形状が発生しないので、回転による応力集中がなく、高速回転が可能となる。
(6)接着剤adにより接着して積層した複数枚の電磁鋼板5Cを、センサ用ロータコア19として使用した場合、形状変化や材料応力不均一が発生しないので、センサ信号にエラー信号(主軸変移信号以外)の発生を抑えることができる。
(7)電磁石用ステータコア13の外周には、4箇所の位置決め溝13Cと、1箇所の補助の位置決め溝13CAが形成されており、複数枚の電磁鋼板5Aは、それぞれの位置決め溝13Cと補助の位置決め溝13CAとが揃ったときに積層可能となるので、各電磁鋼板5Aを設定された正しい位置で積層できる。
(8)上記(1)〜(7)の各効果の他、一般的な磁気軸受装置が有する特有の効果、すなわち、オイルフリー、長寿命(磨耗レス)、超高速回転、耐環境性能、および省エネルギー等の優れた効果を得ることができる。
次に、図12〜図15に基づいて、本発明に係る磁気軸受装置の第2実施形態を説明する。
本第2実施形態は、その磁気軸受装置1Aが前記第1実施形態の磁気軸受装置1に比べて大型の場合であり、電磁石用ステータコア33が分割型となっている。
磁気軸受装置1Aが大型化すると、その製作、取り扱い等が大変であることから、第2実施形態では、特に、ラジアル磁気軸受32を構成する電磁石用ステータコア33を4分割して構成し、それらを組立てたものである。
なお、この第2実施形態の電磁石用ステータコア33の全体形状、および構成は第1実施形態の電磁石用ステータコア13と全く同じである。
図12、図13に示すように、電磁石用ステータコア33は、その全体が径方向に均等に分割された4個の分割ステータコア33−1,23−2,23−3,23−4で構成されている。
そして、図14には、その1つの分割ステータコア33−1が示されている。
この分割ステータコア33−1は、当該分割ステータコア33−1の外形形状に打ち抜かれた複数枚の電磁鋼板5Dを、前記第1実施形態の電磁石用ステータコア13と同様に、それぞれの電磁鋼板5Dの対向する一面に接着剤adを塗布した後、順次積み重ねて積層する接着積層工法により形成されている。
分割ステータコア33−1のリング状の外周本体部33Aにおいて、円周方向両端部には、当該分割ステータコア33−1を、図示しないハウジング等に固定するための固定ボルト用の取付け孔23aがあけられている。
また、各分割ステータコア33−1等のそれぞれのステータ部33Bには、前記第1実施形態の電磁石用ステータコア13と同様に所定のコイル34が装着されている。このコイル34は、第1実施形態のコイル14よりも大きな能力を有しており、磁気軸受用ステータ32全体が大きな負荷容量を許容できるようになっている。
本第2実施形態の磁気軸受装置1Aで使用される電磁石用ステータコア33は、上述のように、4個の分割ステータコア33−1等で構成されており、前記第1実施形態の電磁石用ステータコア13よりも大きな寸法に設定されている。
そのため、電磁石用ロータ35も、上記電磁石用ステータコア33に対応する外径寸法、内径寸法に形成され、また、電磁石用ロータ35が焼嵌め固定される回転主軸30の段差外形部30Aの外径寸法も、前記第1実施形態の回転主軸10の段差外形部10Aの外形寸法よりも大きく形成されている。
なお、図12〜14に示すように、電磁石用ステータコア33の外周にも、前記第1実施形態の電磁石用ステータコア13と同様に、4箇所の位置決め溝33Cと1箇所の補助位置決め溝33CAとが形成されている。
また、第2実施形態の電磁石用ステータコア33を構成する4個の分割ステータコア33−1等の製造方法は、前記第1実施形態の電磁石用ステータコア13の製造方法と略同様である。そのため、詳細な手順の説明は省略する。
ただし、4個の分割ステータコア33−1等のそれぞれを、前述のプレス装置100と同様の構造のプレス装置を使用して打抜き、接着積層して製作する。
その後、各分割ステータコア33−1等をそれぞれハウジング等の所定の位置に設置し、取付け孔23aにボルトを差し込んで各分割ステータコア33−1等をハウジング等に組み込む。
図15には、第2実施形態のラジアル磁気軸受31を構成する電磁石用ロータコア35が示されている。
図15に示すように、電磁石用ロータコア35は、複数枚の電磁鋼板5Eを前述したような接着工法により積層して構成されている。そして、回転主軸30の段差外径部30Aに焼嵌めして取付けられている。
ここで、電磁石用ロータコア35の外形寸法はΦ4に形成されており、前記電磁石用ステータコア33のステータ部33Bの内径寸法はΦ3との間に、所定寸法の隙間ができるように設定されている。
第2実施形態の磁気軸受装置1Aでは、上述のように、回転主軸30が第1実施形態の回転主軸10の外径よりも大きく設定されているので、センサ用ロータコア(図略)も、その外径および内径が大きく形成されている。
しかし、センサ用ロータコアの形状、および構成は、第1実施形態のセンサ用ロータコア19と略同じなので、第2実施形態のセンサ用ロータコアの図面は省略する。
また、第2実施形態のセンサ用ロータコアの製造方法も、前記第1実施形態のセンサ用ロータコア19の製造方法と略同様である。そのため、詳細な説明は省略する。
以上のような構成の第2実施形態の磁気軸受装置1Aによれば、前記(1)〜(8)と略同様の効果の他、次のような効果が得られる。
(9)ラジアル磁気軸受32を構成する電磁石用ステータコア33が、4個の分割ステータコア33−1〜33−4で構成され、それらを個々に製造した後、組立てられるようになっているので、大型の電磁石用ステータコア33を必要とする場合でも、その製作が容易となる他、取り扱い等も容易となる。
以上、上記各実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記各実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細については、当業者が理解し得るさまざまな変更を加えることができる。また、本発明には、上記各実施形態の構成の一部又は全部を相互に適宜組み合わせたものも含まれる。
例えば、前記各実施形態では、ラジアル磁気軸受11を構成する電磁石用ステータ12およびラジアル磁気軸受31を構成する電磁石用ステータ32が、それぞれ8個のコイル14,34を備えて構成されているが、これに限らず、例えば、6個あるいは10個のコイルを装備した構成の電磁石用ステータとしてもよい。
また、前記各実施形態では、接着部材としてアクリル系接着剤adを使用したが、これに限らない。上記アクリル系接着剤adと同様に耐熱性能に優れた接着剤であれば、それを使用してもよい。
本発明は、磁気軸受装置にラジアル磁気軸受を装備する際に利用できる。
1 磁気軸受装置(第1実施形態)
1A 磁気軸受装置(第2実施形態)
5A〜5E 電磁鋼板
10 回転主軸
11 ラジアル磁気軸受
12 電磁石用ステータ
13 電磁石用ステータコア
14 コイル
15 電磁石用ロータコア
18 変位センサ
19 センサ用ロータコア
31 ラジアル磁気軸受(第2実施形態)
32 電磁石用ステータ(第2実施形態)
33 電磁石用ステータコア(第2実施形態)
33−1〜33−4 分割ステータコア(第2実施形態)
35 電磁石用ロータコア(第2実施形態)

Claims (10)

  1. ラジアル磁気軸受を備えた磁気軸受装置であって、
    前記ラジアル磁気軸受を複数枚の電磁鋼板を接着積層して構成したことを特徴とする磁気軸受装置。
  2. 請求項1に記載の磁気軸受装置において、
    前記複数枚の電磁鋼板の接着積層を、当該複数枚の電磁鋼板を相互に接着して積層する接着部材により行うことを特徴とする磁気軸受装置。
  3. 請求項1または2に記載の磁気軸受装置において、
    前記ラジアル磁気軸受を、回転主軸に装着された電磁石用ロータコアと、固定部に固着され前記電磁石用ロータコアを非接触で回転自在に支持する電磁石用ステータとを備えて構成すると共に、前記電磁石用ステータを電磁石用ステータコアとその電磁石用ステータコアに装備されたコイルとで構成し、
    前記電磁石用ステータコアおよび電磁石用ロータコアのそれぞれを、当該電磁石用ステータコアおよび電磁石用ロータコアの外形形状となった複数枚の電磁鋼板の対向する面のいずれか一方に塗布した接着部材により順次接着して積層した構成としたことを特徴とする磁気軸受装置。
  4. 請求項3に記載の磁気軸受装置において、
    前記電磁石用ロータコアを、前記回転主軸に緩みのないように固着したことを特徴とする磁気軸受装置。
  5. 請求項4に記載の磁気軸受装置において、
    前記電磁石用ロータコアの変位または回転を検出するセンサ用ロータコアを装備し、このセンサ用ロータコアを、複数枚の前記電磁鋼板を打抜いて円筒状に形成すると共にそれぞれの対向する面のいずれか一方に塗布した接着部材により順次接着して一体的に形成し、かつ前記回転主軸に緩みのないように固着したことを特徴とする磁気軸受装置。
  6. 請求項3ないし請求項5のいずれか一つに記載の磁気軸受装置において、
    前記電磁石用ステータコアを、複数枚の前記電磁鋼板の積層方向と直交する方向に等分に分割して形成された複数の分割ステータコアを組合わせて構成したことを特徴とする磁気軸受装置。
  7. 複数枚の電磁鋼板を積層して形成されかつ磁気軸受装置を構成するラジアル磁気軸受の製造方法であって、
    前記複数枚の電磁鋼板をそれぞれ前記ラジアル磁気軸受の外形形状に打ち抜く外形打抜き工程と、
    前記外形打抜き工程により打ち抜かれた前記電磁鋼板の対向する面のいずれか一方の面に接着部材を塗布する接着部材塗布工程と、
    前記接着部材塗布工程により接着部材が塗布された前記複数枚の打抜き後の電磁鋼板を順次積層する電磁鋼板積層工程と、を備えていることを特徴とするラジアル磁気軸受の製造方法。
  8. 請求項7に記載のラジアル磁気軸受の製造方法において、
    前記ラジアル磁気軸受を構成する電磁石用ステータコアの製造方法であって、
    前記複数枚の電磁鋼板を前記電磁石用ステータコアの外形形状に打ち抜くステータコア外形打抜き工程と、
    前記ステータコア外形打抜き工程により打ち抜かれた前記複数枚の電磁鋼板の対向する面のいずれか一方の面に接着部材を塗布する接着部材塗布工程と、
    前記接着部材塗布工程により接着部材が塗布された前記複数枚の電磁鋼板を順次積層する電磁鋼板積層工程と、
    前記電磁鋼板積層工程により積層された前記電磁鋼板を積層方向に押圧する電磁鋼板押圧工程と、を備えていることを特徴とするラジアル磁気軸受用ステータコアの製造方法。
  9. 請求項7に記載のラジアル磁気軸受の製造方法において、
    前記ラジアル磁気軸受を構成する電磁石用ロータコアの製造方法であって、
    前記複数枚の電磁鋼板を前記電磁石用ロータコアの外形形状に打ち抜くロータコア外形打抜き工程と、
    前記ロータコア外形打抜き工程により打ち抜かれた前記複数枚の電磁鋼板の対向する面のいずれか一方の面に接着部材を塗布する接着部材塗布工程と、
    前記接着部材塗布工程により接着部材が塗布された前記複数枚の電磁鋼板を順次積層する電磁鋼板積層工程と、
    前記電磁鋼板積層工程により積層された前記複数枚の電磁鋼板を積層方向に押圧する電磁鋼板押圧工程と、を備えていることを特徴とするラジアル磁気軸受用ロータコアの製造方法。
  10. 請求項1または2に記載の磁気軸受装置に適用されると共に、前記複数枚の電磁鋼板を積層して形成されたセンサ用ロータコアの製造方法であって、
    前記複数枚の電磁鋼板を前記センサ用ロータコアの外形形状に打ち抜くロータコア外形打抜き工程と、
    前記ロータコア外形打抜き工程により打ち抜かれた前記複数枚の電磁鋼板の一面に接着部材を塗布する接着部材塗布工程と、
    前記接着部材塗布工程により接着部材が塗布された前記複数枚の電磁鋼板を順次積層する電磁鋼板積層工程と、
    前記電磁鋼板積層工程により積層された前記複数枚の電磁鋼板を押圧し一体化する電磁鋼板押圧工程と、を備えていることを特徴とするセンサ用ロータコアの製造方法。
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