JP2019124273A - 磁気軸受装置およびその磁気軸受装置用ラジアル磁気軸受の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
電磁鋼板は、電気機器の鉄心材料として使用される機能材料であり、鉄やコバルト、ニッケルなど磁力線を通しやすい物質、いわゆる強磁性体のうちコスト面で有利な鉄に、ケイ素(シリコン)を混合し、結晶方位の揃い方や磁区の幅をコントロールする等の手を加えることで、磁気的な性質をより高性能にするために改良したものである。
すなわち、レーザ等による溶接工法、カシメ工法(ダボ積層)、ネジ固定、リベット締結等の工法による電磁鋼板の積層が行われている。
この特許文献1に開示されたロータの製造方法によれば、回転電機に用いられるロータが、電磁鋼板を複数枚積層して一体化されたロータコアを備えて構成されている。
そして、この特許文献1では、複数枚の電磁鋼板を積層してロータコアを形成する方法としてはカシメ工法が用いられている。
この特許文献2に開示された磁気軸受装置では、複数枚の圧延電磁鋼板製円環状板部材の積層を、互いの嵌合部同士を嵌合させて行っている。
すなわち、磁気軸受装置は、回転体を磁気浮上によって支持する軸受である。そのため、摩擦・摩耗がなく、潤滑油が不要であり、軸受の寿命は半永久的である。
また、潤滑油を必要としないため、従来の軸受では困難であった真空環境や超低温環境での運転が可能となり、メンテナンスの手間を大幅に低減できるなど、数多くの利点があり、利用範囲が拡大している。
そして、特許文献2では、複数枚の圧延電磁鋼板製円環状板部材(電磁鋼板)を積層したものをラジアル磁気軸受のロータコアとして用いたものである。また、複数枚の圧延電磁鋼板製円環状板部材を積層してロータコアを形成する方法としては、上述のように、互いの嵌合部同士を嵌合させて行っている。
また、ボルト締めやリベット締結等による電磁鋼板の積層では、締結箇所で渦電流が発生し、その結果、エネルギーの損失が生じるという問題がある。
さらに、溶接、ネジ固定等による電磁鋼板の積層では、電磁鋼板間に隙間が発生し、磁気軸受作動時に振動が発生するという問題も生じている。
また、最近では、回転機の高速化や磁気軸受の低損失化が追求されてきており、それに伴って、電磁鋼板の板厚が、例えば0.1〜0.2mmのような薄板化のニーズが増している。しかし、このような極薄の電磁鋼板では、金型等でカシメを設けることが困難となっている。
また、前述のように、電磁鋼板の薄板化のニーズが増していることに対して、板厚が0.1〜0.2mmのような極薄板では、金型でカシメを付けるのが困難であり、その結果、極薄板化のニーズに対応できないという課題がある。
センサ用ロータコア119は、図16(B)に示すように、複数枚の電磁鋼板105をカシメ溝119aによって積層されており、積層されたセンサ用ロータコア119は、磁気軸受装置の回転主軸110に焼嵌め等により固着されている。
上記カシメ溝119aは、図16(A)に示すように、各電磁鋼板105の円周上の、例えば4箇所に設けられている。
その結果、センサ用ロータコア119が、4箇所のカシメ溝119aにより一体化されている複数枚の電磁鋼板105の回転を検出した場合、図17に示すように、カシメ溝119aによるエラー信号ESが検出される。
つまり、接触箇所の特性不均一、言い換えれば、絶縁性能が低下していることになり、鉄損である渦電流損失が生じていることが証明されている。
しかし、複数枚の電磁鋼板を積層する場合、前述のような各種工法によるしかなく、組込時にバラケが発生したり、積層箇所で特性が変わったりする等、積層するための各種工法にそれぞれ難点があるため、実用化に至っていない。
一方で、それらの課題を解決し、電磁鋼板の性能を最大限に引出した高性能なモータコアのニーズは世界的に増しており、このニーズに答えようとして各方面で開発が行われている。
この接着積層工法による電磁鋼板の積層では、加工がないので鉄損を最小限に抑制することができる他、1枚1枚の電磁鋼板が接着剤で固着されているので、電磁鋼板の薄板化にも対応でき、小型化を図ることもできる。
また、接着性が高いため振動が小さく、モータの高速回転にも耐えられる等の多くのメリットがあることから、利用範囲が広がっている。
そして、接着積層工法によって積層した電磁鋼板を、磁気軸受装置におけるラジアル磁気軸受用ステータおよびラジアル磁気軸受用ロータとして適用することの開発が望まれている。
本発明は、上記各課題を解決するために提案されたものであり、その目的は、鉄損・銅損および騒音・振動の低減を図れ、また、薄板化にも対応可能なラジアル磁気軸受を装備した磁気軸受装置およびその磁気軸受装置のラジアル磁気軸受の製造方法を提供する。
前記ラジアル磁気軸受を、複数枚の電磁鋼板と、これらの電磁鋼板を相互に接着して積層する接着部材とを備えて構成したことを特徴とする。
前記複数枚の電磁鋼板を前記ラジアル磁気軸受の外形形状に打ち抜く外形打抜き工程と、前記外形打抜き工程により打ち抜かれた前記複数枚の打抜き後の電磁鋼板のそれぞれの対向する面の一方に接着部材を塗布する接着部材塗布工程と、
前記接着部材塗布工程により接着部材が塗布された前記複数枚の電磁鋼板を順次積層する電磁鋼板積層工程と、を備えていることを特徴とする。
また、複数枚の電磁鋼板を接着部材により接着して積層しているので、電磁鋼板の薄板化にも対応することができる他、接着性が高いため振動の発生(ビビリ)および騒音の低減を図れると共に、ラジアル磁気軸受の高回転化にも対応できる。
さらに、複数枚の電磁鋼板は接着部材により絶縁されているため、渦電流によって生じる鉄損を最小限に抑制することができる。
また、複数枚の電磁鋼板が接着部材により接着して積層して一体化された構成となっているので、組込時の作業性向上や積層時の精度向上を図ることができる。
本発明は、複数枚の電磁鋼板5A,5Bを所定の外形形状に打抜き、かつ、その打抜き形成した電磁鋼板5A,5Bを、所定の機能を有する接着材により順次接着して積層する接着積層工法により一体化したものを、磁気軸受装置1におけるラジアル磁気軸受11として用いたものである。
本実施形態の磁気軸受装置1は、電磁力によって回転主軸10を非接触で回転自在に支持するものであり、いわゆる5自由度制御形磁気軸受装置となっている。
特に、高速回転中の軸は大きな運動エネルギーを有するため、電磁石に直接ぶつかった場合、軸、電磁石および変位センサ18などの破損に繋がる。
タッチダウンベアリング17,17は、まさに、この問題を回避するために設けられているものである。
この変位センサ18は、回転主軸10に嵌合されたセンサ用ロータコア19の外周を検出できるように、当該センサ用ロータコア19に対向配置されている。
そして、変位センサ18は、少なくとも、ラジアル磁気軸受11,11近傍にそれぞれ2個、スラスト磁気軸受16の軸端に1個の合計5個が配置されている。また、変位センサ18としては、例えば、光センサが用いられている。
図2は、図1における1組(右側)のラジアル磁気軸受11近傍の拡大図である。なお、図2におけるラジアル磁気軸受11近傍と、図1におけるラジアル磁気軸受11近傍とでは、それぞれの部材の構成、配置が、わずかに異なっているが、図1は、磁気軸受装置1の全体を説明するための概略図であり、実際の構造は図2に示すようになっている。
電磁石用ステータコア13は、リング状の外周本体部13Aと、このリング状の外周本体部13Aから内周に向けて突出した8箇所のステータ部13Bとからなる外径形状に形成されており、これら8箇所のステータ部13Bは均等配置されている。
8個のコイル14は、それぞれのN極とS極とが隣り合うように配列されており、隣り合うコイル14により磁気ループMlが構成されている。
上記のような構成で、各コイル14に電流を流すことで磁石となる電磁石用ステータコア13で、電磁石用ロータコア15を非接触状態で回転自在に支持することができるようになっている。
ここで、接着部材としては、耐熱性能に優れた特殊の接着剤adが用いられている。
接着剤adとしては、例えば、一例として、アクリル系接着部材adが使用されており、その積層コア耐熱温度(硬化した接着部材adの耐熱性)が、220℃/1.5H程度のものが用いられている。
これらの位置決め溝13Cおよび補助の位置決め溝13CAは、複数枚の電磁鋼板5Aを積層する際に、所定の収容治具、例えば、後述する図11の収容室103Cに設けられている位置決め部材(図略)に係合するようになっており、これにより、複数枚の電磁鋼板5Aのそれぞれが正しい位置で正確に位置合わせされ一体化されるようになっている。
この電磁石用ロータコア15の積層は、当該電磁石用ロータ15の外径形状、つまり、丸リング状に打ち抜かれた1枚1枚の電磁鋼板5Bの対向面に接着剤adを塗布して順次積み重ね、かつ押圧して一体化することで形成されるようになっている。
このとき、電磁石用ロータコア15の回転主軸10における長手方向の中央寄りには、電磁石用ロータコア15の位置決めとなる位置決めカラー21が、段差外径部10Aに埋め込まれた状態で配置されており、長手方向の外側寄りには、電磁石用ロータコア15の押えとなる押えカラー22が、段差外径部10Aに挿入されている。
つまり、電磁石用ロータコア15は、その長さ方向両端部が位置決めカラー21と押えカラー22とに挟まれた状態で固着されている。
なお、電磁石用ロータコア15は、回転主軸10の段差外径部10Aに焼嵌めにより取付け、固着されているが、電磁石用ロータコア15を段差外径部10Aに固着する方法としては焼嵌めに限定されない。例えば、冷やし嵌めや圧入等によって取付け、固着してもよい。
このセンサ用ロータコア19の積層は、当該センサ用ロータコア19の外径形状、つまり、リング状に打ち抜かれた1枚1枚の電磁鋼板5Cの対向面に接着剤adを塗布して順次積み重ね、かつ押圧して一体化することで形成されるようになっている。
このセンサ用ロータコア19は、前記電磁石用ロータコア15の厚さより薄く形成されており、また、図1にも示すように、前記回転主軸10の段差外径部10Aに焼嵌めして固着されるようになっている。
なお、センサ用ロータコア19の段差外径部10Aへの固着方法としては、上記焼嵌めに限定されず、例えば、冷やし嵌めや圧入等によって取付け、固着してもよい。
そして、前記変位センサ18が、センサ用ロータコア19の厚さ方向中央部を検出できるように、センサ用ロータコア19の外周から所定距離離れた位置に配置されている。
センサ用ロータコア19は、図9(B)に示すように、複数枚の電磁鋼板5Cを接着工法によって積層して構成されており、前述のように、磁気軸受装置の回転主軸10に焼嵌め等により固着されている。
その結果、センサ用ロータコア19が、複数枚の電磁鋼板5Cの回転を検出した場合、電磁鋼板5Cが接着工法により積層されているので干渉する部位が何もない。そのため、図10に示すように、エラー信号が検出されない。
図11には、電磁石用ステータコア13を製造するための装置の一例としてのプレス金型100が示されている。
図11(A)に示すように、プレス金型100は、上型101と下型103とを備えて構成されている。上型101には、電磁鋼板105を電磁石用ステータコア13の外形に打ち抜く加工刃102が取付けられており、上型101の上下方向スライドに伴い加工刃102による打ち抜き加工が行われるようになっている。
下型103には、打抜かれた電磁鋼板105を収容する収容室103Cが設けられている。この収容室103Cには、電磁石用ステータコア13の前記位置決め溝13Cと係合し、かつガイドするガイド部材(図略)が設けられている。
なお、最初に打抜かれた電磁鋼板105の裏面には、積層された電磁石用ステータコア13を他収容室103C内から取出す際に、容易に取出せるように、接着部材adは塗布されていない状態である。
収容室103C内に所定枚数の電磁鋼板105が積層された後、つまり、電磁石用ステータコア13が完成した後、上型101をずらすなどして、その電磁石用ステータコア13を収容室103C内から取り出す。その状態が、図11(B)に示されている。
なお、電磁鋼板105の実際の厚さは、0.1〜0.2mmの極薄であるが、説明の都合上、図11(A)、図11(B)では、それらを必要以上に拡大して示してある。
前記複数枚の電磁鋼板5Aを電磁石用ステータコア13の外形形状に打ち抜くステータコア外形打抜き工程と、
前記ステータコア外形打抜き工程により打ち抜かれた前記複数枚の電磁鋼板5Aの対向する一面に接着部材を塗布する接着部材塗布工程と、
前記接着部材塗布工程により接着部材が塗布された前記複数枚の電磁鋼板5Aを順次積層する電磁鋼板積層工程と、
前記電磁鋼板積層工程により積層された前記複数枚の電磁鋼板5Aを積層方向に押圧する電磁鋼板押圧工程と、を備えている。
この電磁石用ロータコア15を製造する際も、前記図11に示すプレス金型100と同様の構造のプレス金型を用いて製造することができる。この場合、下型103の高さ、収容室103Cの形状、および加工刃102の形状等は電磁石用ロータコア15に対応するように設定されている。
なお、図11(B)に、複数枚の電磁鋼板5Bを積層して形成された電磁石用ロータコア15をカッコで囲んで示してある。
すなわち、前記複数枚の電磁鋼板5Bを電磁石用ロータコア15の外形形状に打ち抜くロータコア外形打抜き工程と、
前記ロータコア外形打抜き工程により打ち抜かれた前記複数枚の電磁鋼板5Bの対向する一面に接着部材を塗布する接着部材塗布工程と、
前記接着部材塗布工程により接着部材が塗布された前記複数枚の電磁鋼板5Bを順次積層する電磁鋼板積層工程と、
前記電磁鋼板積層工程により積層された前記複数枚の電磁鋼板5Bを積層方向に押圧する電磁鋼板押圧工程と、を備えている。
このセンサ用ロータコア19を製造する際も、例えば、前記図11に示すプレス金型100と同様の構造のプレス金型を用いて製造することができる。この場合、下型103の高さ、収容室103Cの形状、および加工刃102の形状等はセンサ用ロータコア に対応するように設定されている。
なお、図11(B)に、複数枚の電磁鋼板5Cを積層して形成されたセンサ用ロータコア19をカッコで囲んで示してある。
すなわち、前記複数枚の電磁鋼板5Cをセンサ用ロータコア19の外形形状に打ち抜くロータコア外形打抜き工程と、
前記ロータコア外形打抜き工程により打ち抜かれた前記複数枚の電磁鋼板5Cの対向する一面に接着部材を塗布する接着部材塗布工程と、
前記接着部材塗布工程により接着部材が塗布された前記複数枚の電磁鋼板5Cを順次積層する電磁鋼板積層工程と、
前記電磁鋼板積層工程により積層された前記複数枚の電磁鋼板5Cを押圧し一体化する電磁鋼板押圧工程と、を備えている。
(1)ラジアル磁気軸受11を構成する電磁石用ステータコア13および電磁石用ロータコア15が、それぞれ複数枚の電磁鋼板5A,5Bを、接着剤adにより接着して積層する接着積層工法により製造されているので、溶接やカシメ等による形状変化がなく、また、電磁鋼板5A,5Bを傷つけることもない。その結果、鉄損・銅損発生による効率の低下を防止できる。
本第2実施形態は、その磁気軸受装置1Aが前記第1実施形態の磁気軸受装置1に比べて大型の場合であり、電磁石用ステータコア33が分割型となっている。
なお、この第2実施形態の電磁石用ステータコア33の全体形状、および構成は第1実施形態の電磁石用ステータコア13と全く同じである。
この分割ステータコア33−1は、当該分割ステータコア33−1の外形形状に打ち抜かれた複数枚の電磁鋼板5Dを、前記第1実施形態の電磁石用ステータコア13と同様に、それぞれの電磁鋼板5Dの対向する一面に接着剤adを塗布した後、順次積み重ねて積層する接着積層工法により形成されている。
また、各分割ステータコア33−1等のそれぞれのステータ部33Bには、前記第1実施形態の電磁石用ステータコア13と同様に所定のコイル34が装着されている。このコイル34は、第1実施形態のコイル14よりも大きな能力を有しており、磁気軸受用ステータ32全体が大きな負荷容量を許容できるようになっている。
そのため、電磁石用ロータ35も、上記電磁石用ステータコア33に対応する外径寸法、内径寸法に形成され、また、電磁石用ロータ35が焼嵌め固定される回転主軸30の段差外形部30Aの外径寸法も、前記第1実施形態の回転主軸10の段差外形部10Aの外形寸法よりも大きく形成されている。
なお、図12〜14に示すように、電磁石用ステータコア33の外周にも、前記第1実施形態の電磁石用ステータコア13と同様に、4箇所の位置決め溝33Cと1箇所の補助位置決め溝33CAとが形成されている。
ただし、4個の分割ステータコア33−1等のそれぞれを、前述のプレス装置100と同様の構造のプレス装置を使用して打抜き、接着積層して製作する。
その後、各分割ステータコア33−1等をそれぞれハウジング等の所定の位置に設置し、取付け孔23aにボルトを差し込んで各分割ステータコア33−1等をハウジング等に組み込む。
図15に示すように、電磁石用ロータコア35は、複数枚の電磁鋼板5Eを前述したような接着工法により積層して構成されている。そして、回転主軸30の段差外径部30Aに焼嵌めして取付けられている。
ここで、電磁石用ロータコア35の外形寸法はΦ4に形成されており、前記電磁石用ステータコア33のステータ部33Bの内径寸法はΦ3との間に、所定寸法の隙間ができるように設定されている。
しかし、センサ用ロータコアの形状、および構成は、第1実施形態のセンサ用ロータコア19と略同じなので、第2実施形態のセンサ用ロータコアの図面は省略する。
また、第2実施形態のセンサ用ロータコアの製造方法も、前記第1実施形態のセンサ用ロータコア19の製造方法と略同様である。そのため、詳細な説明は省略する。
(9)ラジアル磁気軸受32を構成する電磁石用ステータコア33が、4個の分割ステータコア33−1〜33−4で構成され、それらを個々に製造した後、組立てられるようになっているので、大型の電磁石用ステータコア33を必要とする場合でも、その製作が容易となる他、取り扱い等も容易となる。
1A 磁気軸受装置(第2実施形態)
5A〜5E 電磁鋼板
10 回転主軸
11 ラジアル磁気軸受
12 電磁石用ステータ
13 電磁石用ステータコア
14 コイル
15 電磁石用ロータコア
18 変位センサ
19 センサ用ロータコア
31 ラジアル磁気軸受(第2実施形態)
32 電磁石用ステータ(第2実施形態)
33 電磁石用ステータコア(第2実施形態)
33−1〜33−4 分割ステータコア(第2実施形態)
35 電磁石用ロータコア(第2実施形態)
Claims (10)
- ラジアル磁気軸受を備えた磁気軸受装置であって、
前記ラジアル磁気軸受を複数枚の電磁鋼板を接着積層して構成したことを特徴とする磁気軸受装置。 - 請求項1に記載の磁気軸受装置において、
前記複数枚の電磁鋼板の接着積層を、当該複数枚の電磁鋼板を相互に接着して積層する接着部材により行うことを特徴とする磁気軸受装置。 - 請求項1または2に記載の磁気軸受装置において、
前記ラジアル磁気軸受を、回転主軸に装着された電磁石用ロータコアと、固定部に固着され前記電磁石用ロータコアを非接触で回転自在に支持する電磁石用ステータとを備えて構成すると共に、前記電磁石用ステータを電磁石用ステータコアとその電磁石用ステータコアに装備されたコイルとで構成し、
前記電磁石用ステータコアおよび電磁石用ロータコアのそれぞれを、当該電磁石用ステータコアおよび電磁石用ロータコアの外形形状となった複数枚の電磁鋼板の対向する面のいずれか一方に塗布した接着部材により順次接着して積層した構成としたことを特徴とする磁気軸受装置。 - 請求項3に記載の磁気軸受装置において、
前記電磁石用ロータコアを、前記回転主軸に緩みのないように固着したことを特徴とする磁気軸受装置。 - 請求項4に記載の磁気軸受装置において、
前記電磁石用ロータコアの変位または回転を検出するセンサ用ロータコアを装備し、このセンサ用ロータコアを、複数枚の前記電磁鋼板を打抜いて円筒状に形成すると共にそれぞれの対向する面のいずれか一方に塗布した接着部材により順次接着して一体的に形成し、かつ前記回転主軸に緩みのないように固着したことを特徴とする磁気軸受装置。 - 請求項3ないし請求項5のいずれか一つに記載の磁気軸受装置において、
前記電磁石用ステータコアを、複数枚の前記電磁鋼板の積層方向と直交する方向に等分に分割して形成された複数の分割ステータコアを組合わせて構成したことを特徴とする磁気軸受装置。 - 複数枚の電磁鋼板を積層して形成されかつ磁気軸受装置を構成するラジアル磁気軸受の製造方法であって、
前記複数枚の電磁鋼板をそれぞれ前記ラジアル磁気軸受の外形形状に打ち抜く外形打抜き工程と、
前記外形打抜き工程により打ち抜かれた前記電磁鋼板の対向する面のいずれか一方の面に接着部材を塗布する接着部材塗布工程と、
前記接着部材塗布工程により接着部材が塗布された前記複数枚の打抜き後の電磁鋼板を順次積層する電磁鋼板積層工程と、を備えていることを特徴とするラジアル磁気軸受の製造方法。 - 請求項7に記載のラジアル磁気軸受の製造方法において、
前記ラジアル磁気軸受を構成する電磁石用ステータコアの製造方法であって、
前記複数枚の電磁鋼板を前記電磁石用ステータコアの外形形状に打ち抜くステータコア外形打抜き工程と、
前記ステータコア外形打抜き工程により打ち抜かれた前記複数枚の電磁鋼板の対向する面のいずれか一方の面に接着部材を塗布する接着部材塗布工程と、
前記接着部材塗布工程により接着部材が塗布された前記複数枚の電磁鋼板を順次積層する電磁鋼板積層工程と、
前記電磁鋼板積層工程により積層された前記電磁鋼板を積層方向に押圧する電磁鋼板押圧工程と、を備えていることを特徴とするラジアル磁気軸受用ステータコアの製造方法。 - 請求項7に記載のラジアル磁気軸受の製造方法において、
前記ラジアル磁気軸受を構成する電磁石用ロータコアの製造方法であって、
前記複数枚の電磁鋼板を前記電磁石用ロータコアの外形形状に打ち抜くロータコア外形打抜き工程と、
前記ロータコア外形打抜き工程により打ち抜かれた前記複数枚の電磁鋼板の対向する面のいずれか一方の面に接着部材を塗布する接着部材塗布工程と、
前記接着部材塗布工程により接着部材が塗布された前記複数枚の電磁鋼板を順次積層する電磁鋼板積層工程と、
前記電磁鋼板積層工程により積層された前記複数枚の電磁鋼板を積層方向に押圧する電磁鋼板押圧工程と、を備えていることを特徴とするラジアル磁気軸受用ロータコアの製造方法。 - 請求項1または2に記載の磁気軸受装置に適用されると共に、前記複数枚の電磁鋼板を積層して形成されたセンサ用ロータコアの製造方法であって、
前記複数枚の電磁鋼板を前記センサ用ロータコアの外形形状に打ち抜くロータコア外形打抜き工程と、
前記ロータコア外形打抜き工程により打ち抜かれた前記複数枚の電磁鋼板の一面に接着部材を塗布する接着部材塗布工程と、
前記接着部材塗布工程により接着部材が塗布された前記複数枚の電磁鋼板を順次積層する電磁鋼板積層工程と、
前記電磁鋼板積層工程により積層された前記複数枚の電磁鋼板を押圧し一体化する電磁鋼板押圧工程と、を備えていることを特徴とするセンサ用ロータコアの製造方法。
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