JP2019122961A - 排水処理装置及び排水処理方法 - Google Patents

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【課題】硫酸塩含有排水において、アルミ系無機凝集剤の使用量を削減できると共に余剰スラッジの発生量を低減できる排水処理装置及び排水処理方法を提供する。【解決手段】混合槽2で硫酸塩含有排水とアルミ系無機凝集剤とを混合し、フロックを混合液中に生成させ、このフロックにより混合液中のフッ素を吸着させて液中から除去する。そして、固液分離槽4において、既にフッ素を吸着したフロックをフッ素と共に共沈させ、また、未だフッ素を吸着していないフロックも沈降させて固液分離し、これらの固液分離した固形分を混合槽2に供給する。これにより、未だフッ素を吸着していないフロック及び既にフッ素を吸着したが更にフッ素を吸着することができる状態のフロックにより混合液中のフッ素を吸着させて液中から除去する。【選択図】図1

Description

本発明は、排水処理装置及び排水処理方法に関する。
従来、フッ素を含有する排水からフッ素を除去する排水処理装置として、排水にアルミ系無機凝集剤を混合して水酸化アルミニウム(Al2(OH)3)のフロックを生成させ、当該フロックによってフッ素を吸着し共沈させる方法が知られている(非特許文献1参照)。
和田祐司、「フッ素含有排水の高度処理法」、科学と工業、2002年、第76巻、p.557−564
しかしながら、上記のアルミ系無機凝集剤を用いる方法では、排水から除去できるフッ素の量が、混合するアルミ系無機凝集剤の量に対応するため、フッ素を充分に除去しようとすると大量のアルミ系無機凝集剤を使用する必要がある。また、これにより大量の余剰スラッジが発生してしまう。
これに対し、排水からフッ素を除去する別の方法として、排水にカルシウム系の薬剤を添加してフッ化カルシウム(CaF2)を生成させる方法がある。しかしながら、この方法では、排水がフッ素の他に硫酸マグネシウム(Mg(SO)4)等の硫酸塩を含有する場合、添加されたカルシウム系の薬剤と硫酸塩とが反応して石膏(Ca(SO)4)を生成するため、フッ化カルシウムの生成に大量のカルシウム(Ca)を必要としてしまう。従って、このような硫酸塩含有排水においてはアルミ系無機凝集剤を用いる方法を適用せざるを得ない場合があり、この場合、上述したように、大量のアルミ系無機凝集剤を使用すると共に大量の余剰スラッジが発生するという問題があった。
本発明は、上記課題を解決するために為されたものであり、硫酸塩含有排水において、アルミ系無機凝集剤の使用量を削減できると共に余剰スラッジの発生量を低減できる排水処理装置及び排水処理方法を提供することを目的とする。
本発明に係る排水処理装置は、硫酸塩含有排水からフッ素を除去する排水処理装置において、硫酸塩含有排水とアルミ系無機凝集剤とを混合する混合部と、混合部で混合された混合液を固液分離する固液分離部と、固液分離部で固液分離して得た固形分を混合部に供給するための供給手段と、を備える。
また、本発明に係る排水処理方法は、硫酸塩含有排水からフッ素を除去する排水処理方法において、硫酸塩含有排水とアルミ系無機凝集剤とを混合部で混合し、混合部で混合された混合液を固液分離部で固液分離し、固液分離部で固液分離して得た固形分を混合部に供給する。
この排水処理装置及び排水処理方法によれば、混合部で硫酸塩含有排水とアルミ系無機凝集剤とが混合されると、フロックが混合液中に生成し、このフロックが混合液中のフッ素を吸着して液中から除去する。そして、固液分離部において、既にフッ素を吸着したフロックをフッ素と共に共沈させ、また、未だフッ素を吸着していないフロックも沈降させて固液分離し、これらの固液分離した固形分は混合部に供給される。その結果、未だフッ素を吸着していないフロック及び既にフッ素を吸着したが更にフッ素を吸着することができる状態のフロックが混合液中のフッ素を吸着して液中から除去する。これにより、フッ素の吸着・共沈のために使用されたアルミ系無機凝集剤を再びフッ素の吸着・共沈に活用できる。以上により、硫酸塩含有排水において、アルミ系無機凝集剤の使用量を削減できると共に、このアルミ系無機凝集剤の使用量を削減すること及び固液分離して得た固形分を混合部に供給することにより余剰スラッジの発生量を低減できる。
ここで、本発明に係る排水処理装置において、混合部は、pHを調整するpH調整手段を有していてもよい。この場合、pHを調整することで、硫酸塩含有排水とアルミ系無機凝集剤とが反応し、フロックを生成する最適な値とできるため、フロックを効率良く生成でき、アルミ系無機凝集剤の使用量に対して効率良くフッ素を吸着・共沈させて液中から除去できる。
本発明によれば、硫酸塩含有排水において、アルミ系無機凝集剤の使用量を削減できると共に余剰スラッジの発生量を低減できる。
実施形態に係る排水処理装置を示す概略構成図である。 変形例に係る排水処理装置を示す概略構成図である。
以下、本発明に係る排水処理装置及び排水処理方法の一実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、実施形態に係る排水処理装置を示す概略構成図である。本実施形態に係る排水処理装置は、フッ素及び硫酸塩を含有する排水(以下、硫酸塩含有排水という)からフッ素を除去して所定のフッ素濃度以下とする装置であり、当該装置による処理水のフッ素濃度を、例えば放流先の水質基準で定められるフッ素濃度(一例として、15mg/l)を下回るようにするものである。なお、硫酸塩には、硫酸イオン及び硫酸化合物が含まれる。また、硫酸化合物としては、硫酸アンモニウム、硫酸ナトリウム及び硫酸マグネシウム等が該当する。
ここで、フッ化カルシウムの溶解度の理論値は16mg/l(25℃)でフッ素濃度としては7.8mg/lだが、硫酸塩を含む処理水のフッ素濃度としてフッ素濃度を15mg/l以下にする場合は、カルシウム系の薬剤とアルミ系無機凝集剤との併用処理が必要であり、アルミ系無機凝集剤単独で行う場合にはアルミ系無機凝集剤を大量に添加する必要があった。本発明は、アルミ系無機凝集剤を大量に添加することなくフッ素濃度を15mg/l以下にする場合に有効なものである。以下、詳説する。
図1に示すように、排水処理装置1は、主ラインL1と、主ラインL1に併設された副ラインL2と、を備えている。主ラインL1は、排水処理装置1の上流側から流入する硫酸塩含有排水からフッ素を除去し、所定のフッ素濃度以下となった処理水を下流側へ排出するためのラインであり、副ラインL2は、主ラインL1において得られた固形分の一部を主ラインL1における上流側に還流すると共に、残部を当該装置1の外部へ排出するためのラインである。この主ラインL1には、混合槽(混合部)2と、凝集槽(凝集部)3と、固液分離槽(固液分離部)4と、が上流から下流へ向かってこの順に設けられている。
混合槽2は、排水処理装置1の上流側から第1ラインL11を介して流入する硫酸塩含有排水と、無機凝集剤供給ラインL15を介して供給されるアルミ系無機凝集剤と、を混合して混合液とし、このとき生成するフロック(すなわち、凝集剤を用いて水酸化アルミニウムを含む粒子を集合させた集合体)にフッ素を吸着させるための槽である。ここで、アルミ系無機凝集剤としては、例えばポリ塩化アルミニウム(PAC)、硫酸アルミニウム(硫酸バンド)等を用いることができるが、これに限定されない。
混合槽2は、混合槽2内でのSS濃度(すなわち、混合液中における浮遊物質の重量濃度)を測定するSS濃度センサ5を槽内に有している。
また、混合槽2は、混合液のpHを測定するpHセンサ6を槽内に有し、このpHセンサ6によって測定したpHに基づきpHを調整するための薬剤を当該混合槽2に供給する薬剤供給ライン(pH調整手段)L16を有している。薬剤としては、酸性薬剤(例えば、塩酸、硫酸等)、又はアルカリ性薬剤(例えば、苛性ソーダ等)が好適に用いられる。pHセンサ6としては特に限定されず、公知のものを用いることができる。
凝集槽3は、第2ラインL12を介して混合槽2から流入する混合液に、高分子凝集剤供給ラインL17を介して供給される高分子凝集剤を混合して、混合液中のフロックが沈殿し易くなるように当該フロックをより大きく形成するための槽である。高分子凝集剤としては、例えばアニオン系高分子凝集剤等を用いることができる。
固液分離槽4は、第3ラインL13を介して凝集槽3から流入する混合液を固液分離するための槽である。固液分離槽4は、混合液を固形分と固形分以外の液とに固液分離する。すなわち、固形分とは、固液分離槽4において固液分離された混合液のうちの液以外の部分である。固形分には、フッ素を吸着していないフロック及びフッ素を吸着したフロックの両方が含まれている。固液分離槽4の底面は、例えば下方へ狭まる漏斗状をなしており、その頂点部分には固液分離槽4から固形分を排出するための排出口4aが設けられている。
副ラインL2は、固液分離槽4の排出口4aに接続されると共に、排出口4aとは反対側において、固形分還流ライン(供給手段)L21と余剰スラッジ排出ラインL22とに分岐している。この三つ又の分岐点には、固形分還流ラインL21又は余剰スラッジ排出ラインL22にそれぞれ流入する固形分の量を調整するため、例えば三方弁等の弁(不図示)が設けられている。
固形分還流ラインL21は、第1ラインL11に接続され、固液分離槽4で固液分離して得た固形分の一部を、硫酸塩含有排水に合流させて混合槽2に供給するためのラインである。固形分還流ラインL21の構成は特に限定されず、あらゆる態様とすることができる。例えば、固形分還流ラインL21は、配管内を固形分が自重又はポンプ等による圧力で圧送される構成を含んでもよい。
余剰スラッジ排出ラインL22は、固液分離槽4で固液分離して得た固形分のうちの余剰スラッジ(すなわち、固形分のうち、固形分還流ラインL21を介して硫酸塩含有排水に合流され混合槽2に供給される量を超えた余剰分)を排水処理装置1の外部へ排出するためのラインである。
続いて、排水処理装置1の動作について説明する。
まず、硫酸塩含有排水が排水処理装置1の上流側から第1ラインL11を通じて混合槽2に流入すると共に、混合槽2にはアルミ系無機凝集剤が無機凝集剤供給ラインL15を介して供給される。そして、混合槽2において硫酸塩含有排水とアルミ系無機凝集剤とが混合されて混合液とされ、これにより、水酸化アルミニウムを含むフロックが混合液中に生成し、このフロックが混合液中のフッ素を吸着する。
ここで、SS濃度センサ5によって混合槽2内でのSS濃度が測定されることにより、アルミ系無機凝集剤の添加量をより適正に判断することができる。これにより、一例として、混合槽2内でのSS濃度が5000〜8000mg/lとなるようにアルミ系無機凝集剤を混合槽2に供給することによって、アルミ系無機凝集剤の添加量をフロックが生成する最適な値とできる。その結果、混合液中にフロックが効率良く生成し、混合液中のフッ素がより多く吸着される。
また、pHセンサ6によって混合液のpHが測定され、測定されたpHに基づいて、混合液のpHが中性又は弱酸性(例えばpHが5以上8以下、特に好ましくは6.5以上7.0以下)となるように、薬剤供給ラインL16を介して混合槽2に酸性薬剤又はアルカリ性薬剤が供給される。具体的には、測定されたpHが所定値より低く酸性寄りの場合、薬剤供給ラインL16から混合槽2にアルカリ性薬剤が供給される。一方、測定されたpHが所定値より高くアルカリ性寄りの場合、薬剤供給ラインL16から混合槽2に酸性薬剤が供給される。混合液のpHを上記範囲内の中性又は弱酸性とすることで、混合液中にフロックが効率良く生成し、その結果、混合液中のフッ素がより多く吸着される。
次いで、混合液が第2ラインL12を通じて凝集槽3に流入すると共に、凝集槽3には高分子凝集剤が高分子凝集剤供給ラインL17を介して供給される。そして、高分子凝集剤の混合により、混合液中のフロックがより大きく形成され(粗大フロック)、その結果、当該フロックが沈殿し易くなる。
次いで、混合液が第3ラインL13を介して固液分離槽4に流入すると共に、固形分と固形分以外の液とに固液分離される。このとき、固形分には、フッ素を吸着していないフロック及びフッ素を吸着したフロックの両方が含まれている。ここで、フッ素を吸着したフロックが固液分離されて沈殿することでフッ素が共沈される。沈殿した固形分は、排出口4aから副ラインL2へ排出される。
一方、固形分以外の液は、所定のフッ素濃度(一例として、15mg/l)以下までフッ素が除去された処理水として、固液分離槽4から第4ラインL14を通じて排水処理装置1の後段へ排出される。
副ラインL2に流入した固形分のうちの一部は、固形分還流ラインL21を通じて第1ラインL11に供給され、第1ラインL11を通じて混合槽2に供給される。一方、固形分のうちの残部は、余剰スラッジとして余剰スラッジ排出ラインL22を通じて排出される。
混合槽2に供給された固形分のうち、未だフッ素を吸着していないフロック及び既にフッ素を吸着したが更にフッ素を吸着することができる状態のフロックが、混合液中のフッ素を吸着する。そして、前述したのと同様に、このフロックが固液分離槽4において固液分離されて沈殿することで、混合液中のフッ素を共沈させて液中から除去し、この一連の動作が繰り返される。
以上、説明したように、本実施形態に係る排水処理装置1及び排水処理方法によれば、混合槽2で硫酸塩含有排水とアルミ系無機凝集剤とを混合することにより、フロックが混合液中に生成し、このフロックが混合液中のフッ素を吸着して液中から除去する。そして、固液分離槽4において、既にフッ素を吸着したフロックをフッ素と共に共沈させ、また、未だフッ素を吸着していないフロックも沈降させて固液分離し、これらの固液分離した固形分を混合槽2に供給する。その結果、未だフッ素を吸着していないフロック及び既にフッ素を吸着したが更にフッ素を吸着することができる状態のフロックが混合液中のフッ素を吸着して液中から除去する。これにより、フッ素の吸着・共沈のために使用されたアルミ系無機凝集剤を再びフッ素の吸着・共沈に活用できる。以上により、硫酸塩含有排水において、アルミ系無機凝集剤の使用量を削減できると共に、このアルミ系無機凝集剤の使用量を削減すること及び固液分離して得た固形分を混合槽2に供給することにより余剰スラッジの発生量を低減できる。
特に、排水処理装置1及び排水処理方法は、流入水のフッ素濃度が高い場合に有効で、このような硫酸塩含有排水において一層顕著な効果を奏する。一般に高濃度のフッ素を含有する排水からフッ素を除去する別の方法として、フッ素を含有する排水にカルシウム系の薬剤を添加してフッ化カルシウム(CaF2)を生成させることが知られている。しかしながら、硫酸塩含有排水においては、カルシウム系の薬剤を添加するとカルシウム系の薬剤が硫酸塩と反応して石膏(Ca(SO)4)を生成してしまい、フッ化カルシウムの生成が阻害されるという問題がある。これに対し、本実施形態によれば、硫酸塩含有排水に対して石膏を生成させることなく効果的にフッ素を除去することができる。
また、本実施形態に係る排水処理装置1では、混合槽2が、pHを調整するために酸性薬剤又はアルカリ性薬剤を供給する薬剤供給ラインL16を有している。これにより、pHを調整することで、硫酸塩含有排水とアルミ系無機凝集剤とが反応し、フロックを生成する最適な値とできるため、フロックを効率良く生成でき、アルミ系無機凝集剤の使用量に対して効率良くフッ素を吸着・共沈させて液中から除去できる。
なお、本発明に係る排水処理装置1及び排水処理方法は、上記実施形態に限定されない。例えば、上記実施形態ではアルミ系無機凝集剤によりフッ素を含有する硫酸塩含有排水からフッ素を除去するが、例えばヒ素、ホウ素又はセレンを含有する硫酸塩含有排水から、アルミ系無機凝集剤によりそれぞれヒ素、ホウ素又はセレンを除去する構成としてもよい。これらの場合であっても、上記実施形態と同様の構成を有する排水処理装置及び同様の工程を有する排水処理方法によって同様の作用効果が得られる。
また、上記実施形態では、アルミ系無機凝集剤の添加量をより適正に判断できるように、SS濃度センサ5によって混合槽2内でのSS濃度を測定している。しかしながら、SS濃度センサ5に代えて、水酸化アルミニウム濃度を測定する水酸化アルミニウム濃度センサを混合槽2に設けてもよい。この場合、一例として、混合槽2内での水酸化アルミニウム濃度が3000〜5000mg/lとなるようにアルミ系無機凝集剤を混合槽2に供給することにより、アルミ系無機凝集剤の添加量をフロックが生成する最適な値とできる。その結果、混合液中にフロックが効率良く生成し、混合液中のフッ素がより多く吸着される。
また、上記実施形態において、無機凝集剤供給ラインL15は混合槽2へ直接接続されているが、混合槽2より上流である第1ラインL11へ接続されていてもよい。この場合であっても、第1ラインL11に供給されたアルミ系無機凝集剤は、第1ラインL11を通じて混合槽2に供給される。
また、固液分離槽4は、遠心分離機を有し、遠心分離によって固液分離を行うこととしてもよい。
また、固形分還流ラインL21としては、配管等の設備を用いず、人力によって固形分を混合槽2に供給する構成としてもよい。
また、上記実施形態において、固形分還流ラインL21は固形分を第1ラインL11に供給するが、混合槽2に直接供給してもよい。
また、図2に示されるように、混合槽2を無くし、第1ラインL11と第2ラインL12とを接続して第5ラインL18とすると共に、この第5ラインL18に無機凝集剤供給ラインL15を接続し、第5ラインL18と無機凝集剤供給ラインL15との接続点から凝集槽3までのラインを、硫酸塩含有排水(すなわち、フッ素及び硫酸塩を含有する排水)とアルミ系無機凝集剤とを混合する混合部としてもよい。なお、混合部には、当該混合部内での混合液のSS濃度を測定するSS濃度センサ5が設けられていてもよい。また、混合部には、当該混合部内での混合液のpHを測定するpHセンサ6が設けられていてもよく、更に、このpHセンサ6によって測定したpHに基づきpHを調整するための薬剤を当該混合部に供給する薬剤供給ラインL16が接続されていてもよい。
1…排水処理装置、2…混合槽(混合部)、4…固液分離槽(固液分離部)、L21…固形分還流ライン(供給手段)。

本発明は、排水処理装置及び排水処理方法に関する。
従来、フッ素を含有する排水からフッ素を除去する排水処理装置として、排水にアルミ系無機凝集剤を混合して水酸化アルミニウム(Al2(OH)3)のフロックを生成させ、当該フロックによってフッ素を吸着し共沈させる方法が知られている(非特許文献1参照)。
和田祐司、「フッ素含有排水の高度処理法」、科学と工業、2002年、第76巻、p.557−564
しかしながら、上記のアルミ系無機凝集剤を用いる方法では、排水から除去できるフッ素の量が、混合するアルミ系無機凝集剤の量に対応するため、フッ素を充分に除去しようとすると大量のアルミ系無機凝集剤を使用する必要がある。また、これにより大量の余剰スラッジが発生してしまう。
これに対し、排水からフッ素を除去する別の方法として、排水にカルシウム系の薬剤を添加してフッ化カルシウム(CaF2)を生成させる方法がある。しかしながら、この方法では、排水がフッ素の他に硫酸マグネシウム(Mg(SO)4)等の硫酸塩を含有する場合、添加されたカルシウム系の薬剤と硫酸塩とが反応して石膏(Ca(SO)4)を生成するため、フッ化カルシウムの生成に大量のカルシウム(Ca)を必要としてしまう。従って、このような硫酸塩を含有するフッ素含有排水においてはアルミ系無機凝集剤を用いる方法を適用せざるを得ない場合があり、この場合、上述したように、大量のアルミ系無機凝集剤を使用すると共に大量の余剰スラッジが発生するという問題があった。
本発明は、上記課題を解決するために為されたものであり、硫酸塩を含有するフッ素含有排水において、アルミ系無機凝集剤の使用量を削減できると共に余剰スラッジの発生量を低減できる排水処理装置及び排水処理方法を提供することを目的とする。
本発明に係る排水処理装置は、硫酸塩を含有するフッ素含有排水からフッ素を除去する排水処理装置において、硫酸塩を含有するフッ素含有排水とアルミ系無機凝集剤とを混合する混合部と、混合部で混合された混合液を固液分離する固液分離部と、固液分離部で固液分離して得た固形分を混合部に供給するための供給手段と、を備える。
また、本発明に係る排水処理方法は、硫酸塩を含有するフッ素含有排水からフッ素を除去する排水処理方法において、硫酸塩を含有するフッ素含有排水とアルミ系無機凝集剤とを混合部で混合し、混合部で混合された混合液を固液分離部で固液分離し、固液分離部で固液分離して得た固形分を混合部に供給する。
この排水処理装置及び排水処理方法によれば、混合部で硫酸塩を含有するフッ素含有排水とアルミ系無機凝集剤とが混合されると、フロックが混合液中に生成し、このフロックが混合液中のフッ素を吸着して液中から除去する。そして、固液分離部において、既にフッ素を吸着したフロックをフッ素と共に共沈させ、また、未だフッ素を吸着していないフロックも沈降させて固液分離し、これらの固液分離した固形分は混合部に供給される。その結果、未だフッ素を吸着していないフロック及び既にフッ素を吸着したが更にフッ素を吸着することができる状態のフロックが混合液中のフッ素を吸着して液中から除去する。これにより、フッ素の吸着・共沈のために使用されたアルミ系無機凝集剤を再びフッ素の吸着・共沈に活用できる。以上により、硫酸塩を含有するフッ素含有排水において、アルミ系無機凝集剤の使用量を削減できると共に、このアルミ系無機凝集剤の使用量を削減すること及び固液分離して得た固形分を混合部に供給することにより余剰スラッジの発生量を低減できる。
ここで、本発明に係る排水処理装置において、混合部は、pHを調整するpH調整手段を有していてもよい。この場合、pHを調整することで、硫酸塩を含有するフッ素含有排水とアルミ系無機凝集剤とが反応し、フロックを生成する最適な値とできるため、フロックを効率良く生成でき、アルミ系無機凝集剤の使用量に対して効率良くフッ素を吸着・共沈させて液中から除去できる。
本発明によれば、硫酸塩を含有するフッ素含有排水において、アルミ系無機凝集剤の使用量を削減できると共に余剰スラッジの発生量を低減できる。
実施形態に係る排水処理装置を示す概略構成図である。 変形例に係る排水処理装置を示す概略構成図である。
以下、本発明に係る排水処理装置及び排水処理方法の一実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、実施形態に係る排水処理装置を示す概略構成図である。本実施形態に係る排水処理装置は、フッ素及び硫酸塩を含有する排水(以下、硫酸塩を含有するフッ素含有排水という)からフッ素を除去して所定のフッ素濃度以下とする装置であり、当該装置による処理水のフッ素濃度を、例えば放流先の水質基準で定められるフッ素濃度(一例として、15mg/l)を下回るようにするものである。なお、硫酸塩には、硫酸イオン及び硫酸化合物が含まれる。また、硫酸化合物としては、硫酸アンモニウム、硫酸ナトリウム及び硫酸マグネシウム等が該当する。
ここで、フッ化カルシウムの溶解度の理論値は16mg/l(25℃)でフッ素濃度としては7.8mg/lだが、硫酸塩を含む処理水のフッ素濃度としてフッ素濃度を15mg/l以下にする場合は、カルシウム系の薬剤とアルミ系無機凝集剤との併用処理が必要であり、アルミ系無機凝集剤単独で行う場合にはアルミ系無機凝集剤を大量に添加する必要があった。本発明は、アルミ系無機凝集剤を大量に添加することなくフッ素濃度を15mg/l以下にする場合に有効なものである。以下、詳説する。
図1に示すように、排水処理装置1は、主ラインL1と、主ラインL1に併設された副ラインL2と、を備えている。主ラインL1は、排水処理装置1の上流側から流入する硫酸塩を含有するフッ素含有排水からフッ素を除去し、所定のフッ素濃度以下となった処理水を下流側へ排出するためのラインであり、副ラインL2は、主ラインL1において得られた固形分の一部を主ラインL1における上流側に還流すると共に、残部を当該装置1の外部へ排出するためのラインである。この主ラインL1には、混合槽(混合部)2と、凝集槽(凝集部)3と、固液分離槽(固液分離部)4と、が上流から下流へ向かってこの順に設けられている。
混合槽2は、排水処理装置1の上流側から第1ラインL11を介して流入する硫酸塩を含有するフッ素含有排水と、無機凝集剤供給ラインL15を介して供給されるアルミ系無機凝集剤と、を混合して混合液とし、このとき生成するフロック(すなわち、凝集剤を用いて水酸化アルミニウムを含む粒子を集合させた集合体)にフッ素を吸着させるための槽である。ここで、アルミ系無機凝集剤としては、例えばポリ塩化アルミニウム(PAC)、硫酸アルミニウム(硫酸バンド)等を用いることができるが、これに限定されない。
混合槽2は、混合槽2内でのSS濃度(すなわち、混合液中における浮遊物質の重量濃度)を測定するSS濃度センサ5を槽内に有している。
また、混合槽2は、混合液のpHを測定するpHセンサ6を槽内に有し、このpHセンサ6によって測定したpHに基づきpHを調整するための薬剤を当該混合槽2に供給する薬剤供給ライン(pH調整手段)L16を有している。薬剤としては、酸性薬剤(例えば、塩酸、硫酸等)、又はアルカリ性薬剤(例えば、苛性ソーダ等)が好適に用いられる。pHセンサ6としては特に限定されず、公知のものを用いることができる。
凝集槽3は、第2ラインL12を介して混合槽2から流入する混合液に、高分子凝集剤供給ラインL17を介して供給される高分子凝集剤を混合して、混合液中のフロックが沈殿し易くなるように当該フロックをより大きく形成するための槽である。高分子凝集剤としては、例えばアニオン系高分子凝集剤等を用いることができる。
固液分離槽4は、第3ラインL13を介して凝集槽3から流入する混合液を固液分離するための槽である。固液分離槽4は、混合液を固形分と固形分以外の液とに固液分離する。すなわち、固形分とは、固液分離槽4において固液分離された混合液のうちの液以外の部分である。固形分には、フッ素を吸着していないフロック及びフッ素を吸着したフロックの両方が含まれている。固液分離槽4の底面は、例えば下方へ狭まる漏斗状をなしており、その頂点部分には固液分離槽4から固形分を排出するための排出口4aが設けられている。
副ラインL2は、固液分離槽4の排出口4aに接続されると共に、排出口4aとは反対側において、固形分還流ライン(供給手段)L21と余剰スラッジ排出ラインL22とに分岐している。この三つ又の分岐点には、固形分還流ラインL21又は余剰スラッジ排出ラインL22にそれぞれ流入する固形分の量を調整するため、例えば三方弁等の弁(不図示)が設けられている。
固形分還流ラインL21は、第1ラインL11に接続され、固液分離槽4で固液分離して得た固形分の一部を、硫酸塩を含有するフッ素含有排水に合流させて混合槽2に供給するためのラインである。固形分還流ラインL21の構成は特に限定されず、あらゆる態様とすることができる。例えば、固形分還流ラインL21は、配管内を固形分が自重又はポンプ等による圧力で圧送される構成を含んでもよい。
余剰スラッジ排出ラインL22は、固液分離槽4で固液分離して得た固形分のうちの余剰スラッジ(すなわち、固形分のうち、固形分還流ラインL21を介して硫酸塩を含有するフッ素含有排水に合流され混合槽2に供給される量を超えた余剰分)を排水処理装置1の外部へ排出するためのラインである。
続いて、排水処理装置1の動作について説明する。
まず、硫酸塩を含有するフッ素含有排水が排水処理装置1の上流側から第1ラインL11を通じて混合槽2に流入すると共に、混合槽2にはアルミ系無機凝集剤が無機凝集剤供給ラインL15を介して供給される。そして、混合槽2において硫酸塩を含有するフッ素含有排水とアルミ系無機凝集剤とが混合されて混合液とされ、これにより、水酸化アルミニウムを含むフロックが混合液中に生成し、このフロックが混合液中のフッ素を吸着する。
ここで、SS濃度センサ5によって混合槽2内でのSS濃度が測定されることにより、アルミ系無機凝集剤の添加量をより適正に判断することができる。これにより、一例として、混合槽2内でのSS濃度が5000〜8000mg/lとなるようにアルミ系無機凝集剤を混合槽2に供給することによって、アルミ系無機凝集剤の添加量をフロックが生成する最適な値とできる。その結果、混合液中にフロックが効率良く生成し、混合液中のフッ素がより多く吸着される。
また、pHセンサ6によって混合液のpHが測定され、測定されたpHに基づいて、混合液のpHが中性又は弱酸性(例えばpHが5以上8以下、特に好ましくは6.5以上7.0以下)となるように、薬剤供給ラインL16を介して混合槽2に酸性薬剤又はアルカリ性薬剤が供給される。具体的には、測定されたpHが所定値より低く酸性寄りの場合、薬剤供給ラインL16から混合槽2にアルカリ性薬剤が供給される。一方、測定されたpHが所定値より高くアルカリ性寄りの場合、薬剤供給ラインL16から混合槽2に酸性薬剤が供給される。混合液のpHを上記範囲内の中性又は弱酸性とすることで、混合液中にフロックが効率良く生成し、その結果、混合液中のフッ素がより多く吸着される。
次いで、混合液が第2ラインL12を通じて凝集槽3に流入すると共に、凝集槽3には高分子凝集剤が高分子凝集剤供給ラインL17を介して供給される。そして、高分子凝集剤の混合により、混合液中のフロックがより大きく形成され(粗大フロック)、その結果、当該フロックが沈殿し易くなる。
次いで、混合液が第3ラインL13を介して固液分離槽4に流入すると共に、固形分と固形分以外の液とに固液分離される。このとき、固形分には、フッ素を吸着していないフロック及びフッ素を吸着したフロックの両方が含まれている。ここで、フッ素を吸着したフロックが固液分離されて沈殿することでフッ素が共沈される。沈殿した固形分は、排出口4aから副ラインL2へ排出される。
一方、固形分以外の液は、所定のフッ素濃度(一例として、15mg/l)以下までフッ素が除去された処理水として、固液分離槽4から第4ラインL14を通じて排水処理装置1の後段へ排出される。
副ラインL2に流入した固形分のうちの一部は、固形分還流ラインL21を通じて第1ラインL11に供給され、第1ラインL11を通じて混合槽2に供給される。一方、固形分のうちの残部は、余剰スラッジとして余剰スラッジ排出ラインL22を通じて排出される。
混合槽2に供給された固形分のうち、未だフッ素を吸着していないフロック及び既にフッ素を吸着したが更にフッ素を吸着することができる状態のフロックが、混合液中のフッ素を吸着する。そして、前述したのと同様に、このフロックが固液分離槽4において固液分離されて沈殿することで、混合液中のフッ素を共沈させて液中から除去し、この一連の動作が繰り返される。
以上、説明したように、本実施形態に係る排水処理装置1及び排水処理方法によれば、混合槽2で硫酸塩を含有するフッ素含有排水とアルミ系無機凝集剤とを混合することにより、フロックが混合液中に生成し、このフロックが混合液中のフッ素を吸着して液中から除去する。そして、固液分離槽4において、既にフッ素を吸着したフロックをフッ素と共に共沈させ、また、未だフッ素を吸着していないフロックも沈降させて固液分離し、これらの固液分離した固形分を混合槽2に供給する。その結果、未だフッ素を吸着していないフロック及び既にフッ素を吸着したが更にフッ素を吸着することができる状態のフロックが混合液中のフッ素を吸着して液中から除去する。これにより、フッ素の吸着・共沈のために使用されたアルミ系無機凝集剤を再びフッ素の吸着・共沈に活用できる。以上により、硫酸塩を含有するフッ素含有排水において、アルミ系無機凝集剤の使用量を削減できると共に、このアルミ系無機凝集剤の使用量を削減すること及び固液分離して得た固形分を混合槽2に供給することにより余剰スラッジの発生量を低減できる。
特に、排水処理装置1及び排水処理方法は、流入水のフッ素濃度が高い場合に有効で、このような硫酸塩を含有するフッ素含有排水において一層顕著な効果を奏する。一般に高濃度のフッ素を含有する排水からフッ素を除去する別の方法として、フッ素を含有する排水にカルシウム系の薬剤を添加してフッ化カルシウム(CaF2)を生成させることが知られている。しかしながら、硫酸塩を含有するフッ素含有排水においては、カルシウム系の薬剤を添加するとカルシウム系の薬剤が硫酸塩と反応して石膏(Ca(SO)4)を生成してしまい、フッ化カルシウムの生成が阻害されるという問題がある。これに対し、本実施形態によれば、硫酸塩を含有するフッ素含有排水に対して石膏を生成させることなく効果的にフッ素を除去することができる。
また、本実施形態に係る排水処理装置1では、混合槽2が、pHを調整するために酸性薬剤又はアルカリ性薬剤を供給する薬剤供給ラインL16を有している。これにより、pHを調整することで、硫酸塩を含有するフッ素含有排水とアルミ系無機凝集剤とが反応し、フロックを生成する最適な値とできるため、フロックを効率良く生成でき、アルミ系無機凝集剤の使用量に対して効率良くフッ素を吸着・共沈させて液中から除去できる。
なお、本発明に係る排水処理装置1及び排水処理方法は、上記実施形態に限定されない。例えば、上記実施形態ではアルミ系無機凝集剤によりフッ素を含有する硫酸塩を含有するフッ素含有排水からフッ素を除去するが、例えばヒ素、ホウ素又はセレンを含有する硫酸塩を含有するフッ素含有排水から、アルミ系無機凝集剤によりそれぞれヒ素、ホウ素又はセレンを除去する構成としてもよい。これらの場合であっても、上記実施形態と同様の構成を有する排水処理装置及び同様の工程を有する排水処理方法によって同様の作用効果が得られる。
また、上記実施形態では、アルミ系無機凝集剤の添加量をより適正に判断できるように、SS濃度センサ5によって混合槽2内でのSS濃度を測定している。しかしながら、SS濃度センサ5に代えて、水酸化アルミニウム濃度を測定する水酸化アルミニウム濃度センサを混合槽2に設けてもよい。この場合、一例として、混合槽2内での水酸化アルミニウム濃度が3000〜5000mg/lとなるようにアルミ系無機凝集剤を混合槽2に供給することにより、アルミ系無機凝集剤の添加量をフロックが生成する最適な値とできる。その結果、混合液中にフロックが効率良く生成し、混合液中のフッ素がより多く吸着される。
また、上記実施形態において、無機凝集剤供給ラインL15は混合槽2へ直接接続されているが、混合槽2より上流である第1ラインL11へ接続されていてもよい。この場合であっても、第1ラインL11に供給されたアルミ系無機凝集剤は、第1ラインL11を通じて混合槽2に供給される。
また、固液分離槽4は、遠心分離機を有し、遠心分離によって固液分離を行うこととしてもよい。
また、固形分還流ラインL21としては、配管等の設備を用いず、人力によって固形分を混合槽2に供給する構成としてもよい。
また、上記実施形態において、固形分還流ラインL21は固形分を第1ラインL11に供給するが、混合槽2に直接供給してもよい。
また、図2に示されるように、混合槽2を無くし、第1ラインL11と第2ラインL12とを接続して第5ラインL18とすると共に、この第5ラインL18に無機凝集剤供給ラインL15を接続し、第5ラインL18と無機凝集剤供給ラインL15との接続点から凝集槽3までのラインを、硫酸塩を含有するフッ素含有排水(すなわち、フッ素及び硫酸塩を含有する排水)とアルミ系無機凝集剤とを混合する混合部としてもよい。なお、混合部には、当該混合部内での混合液のSS濃度を測定するSS濃度センサ5が設けられていてもよい。また、混合部には、当該混合部内での混合液のpHを測定するpHセンサ6が設けられていてもよく、更に、このpHセンサ6によって測定したpHに基づきpHを調整するための薬剤を当該混合部に供給する薬剤供給ラインL16が接続されていてもよい。
1…排水処理装置、2…混合槽(混合部)、4…固液分離槽(固液分離部)、L21…固形分還流ライン(供給手段)。

Claims (3)

  1. 硫酸塩含有排水からフッ素を除去する排水処理装置において、
    前記硫酸塩含有排水とアルミ系無機凝集剤とを混合する混合部と、
    前記混合部で混合された混合液を固液分離する固液分離部と、
    前記固液分離部で固液分離して得た固形分を前記混合部に供給するための供給手段と、
    を備える排水処理装置。
  2. 前記混合部は、pHを調整するpH調整手段を有する請求項1に記載の排水処理装置。
  3. 硫酸塩含有排水からフッ素を除去する排水処理方法において、
    前記硫酸塩含有排水とアルミ系無機凝集剤とを混合部で混合し、
    前記混合部で混合された混合液を固液分離部で固液分離し、
    前記固液分離部で固液分離して得た固形分を前記混合部に供給する排水処理方法。

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