JP2019122322A - 土供給装置 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、このような従来技術の問題点を解決できるようにした土供給装置を提供することを目的とする。
第1に、育苗箱Nを載置して搬送する搬送コンベヤ3と、この搬送コンベヤ3の上方で前後ローラ4に巻掛けられていて育苗箱N内に土を落下供給する土送りベルト5Aを有する土送りベルト機構5と、この土送りベルト5Aの上方に配置されていて漏斗状ホッパ体6内の撹拌部材7を回転して前記土送りベルト5A上に土を繰り出すホッパ機構8とを有する土供給装置において、
前記土送りベルト5Aの土送り出し側に送り出し土を一時ストックしておいて搬入される育苗箱Nの前端部にストック土を落下する一時土保留機構11を設けていることを特徴とする。
第4に、前記ホッパ機構8は、前記ホッパ体6の土繰り出し側の側壁の下部に繰り出し土量を調整する調整ゲート18を設けており、この調整ゲート18に、土送りベルト5A上に繰り出し土を中央側より両側で多量にする切欠18cを形成するとともに、この切欠18cの開口幅を調整する土量補助調整部材19を設けていることを特徴とする。
0を設けていることを特徴とする。
第6に、前記ホッパ機構8の撹拌部材7は、ホッパ体6に枢支された回転軸7aに複数枚の円板7bを軸芯に対して傾斜して固定しており、回転軸7aの両軸端側に位置する円板7bにホッパ体6の周囲壁に近接する延長撹拌部材7cを設けていることを特徴とする。
即ち、請求項1に係る発明は、土送りベルト5Aの土送り出し側に送り出し土を一時ストックしておく一時土保留機構11を設けているので、搬入される育苗箱Nの前端部にストック土を落下することができ、育苗箱の前端部に供給する土量を増量できる。
請求項4に係る発明は、調整ゲート18に左右切欠18cを形成しかつこの切欠18cの開口幅を調整する土量補助調整部材19を設けているので、土送りベルト5A上に繰り出し土を中央側より両側で多量にすることができ、供給土量が過少になり易い育苗箱の左右両端部への土量を確保できる。
請求項6に係る発明は、撹拌部材7は回転軸7aの両軸端側に位置する円板7bにホッパ体6の周囲壁に近接する延長撹拌部材7cを設けているので、ホッパ体6の内部の隅々まで貯溜土を撹拌することができる。
図2において、育苗箱Nに床土を供給する床土供給システム2の全体を示しており、この床土供給システム2は、育苗箱Nを載置して搬送する前後方向(育苗箱Nの搬送方向)に長い搬送コンベヤ3と、育苗箱Nを数十枚上下方向にストックできると共に下端側から育苗箱Nを一枚ずつ前方に繰り出す育苗箱供給装置21と、搬送コンベヤ3に跨って配置されていて搬送される育苗箱Nに土を供給する土供給装置1と、育苗箱N内に供給した土を鎮圧する鎮圧ローラ機構22と、鎮圧後の育苗箱Nの表面を清掃しかつ土量を調整可能な回転ブラシ機構23とを備えている。
連結して、潅水機構、播種装置、覆土装置を直線配列して組み合わせて、育苗箱Nを連続供給しながら、床土供給、潅水、播種、覆土供給を行う播種一貫システムに組み込むことができる。
育苗箱Nは、縦横多数の凹部を形成したポット苗床を作るセルトレイを苗箱内に収納したもの、または苗箱が単体で使用される。
前記搬送コンベヤ3は、育苗箱供給装置21内の最下段の育苗箱Nがチェーン30及び箱レール34上に載置すると、その育苗箱Nを係合部材31が係合して取り出し、チェーン30上に載置したまま一定速度で土供給装置1内を搬送し、鎮圧ローラ機構22及び回転ブラシ機構23内を通過させる。
土供給装置1は、図1〜7に示すように、コンベヤフレーム26に左右一対の板金製の基台39を立設し、この各基台39上に側板40を立設してフレーム41を形成しており、前記左右基台39に土送りベルト機構5及び一時土保留機構11の一部を支持し、左右側板40でホッパ機構8のホッパ体6の側壁を構成している。
土送りベルト機構5は前ローラ4Fと後ローラ4Rとそれらに巻き掛けられたエンドレス状の土送りベルト5Aとを有する。前ローラ4Fのローラ軸43は基台39に回転自在に支持されていて、駆動機構10からの動力が伝達されており、後ローラ4Rのローラ軸44は基台39に前後位置調整自在に支持された支持部材45に回転自在に支持されていて、支持部材45を調整具46で前後位置調整することにより、土送りベルト5Aのテンションを調整可能になっている。
検出部材14はコンベヤフレーム26に枢支された軸14aに左右一対のL字状棒材1
4bを固着して形成されており、左右L字状棒材14bの上部はチェーン30より上方に突出しており、チェーン30で同伴移動される育苗箱Nの先端と係合して押し倒され、L字状棒材14bの揺動で軸14aが回動する。
前記中間軸50に嵌装した復帰付勢部材(コイルバネ)53はアーム及びターンバックル52を上向きに付勢していて、保留部材12の板材12bを作用位置Sになるように弾発している。
このとき、土送りベルト5Aと相まって送り出し土を受け止めて一時ストックしていた保留部材12が、上部から下部が略垂下姿勢になるので、送り出しストック土を一度に解放して育苗箱Nの前部に落下供給する。
前記連動部材16を構成する軸14aと中間軸50とは左右一対の支持板55に支持され、この支持板55がコンベヤフレーム26に前後位置調整可能に取り付けられており、検出部材14による育苗箱Nの検出タイミングを調整可能にしている。
保留部材12は解放位置Kから作用位置Sへの復帰と作用位置Sでのストック土の担持とを、復帰付勢部材53の復帰付勢力で行っており、床土の土質、水分量又はストックする土量等に応じて、必要な復帰付勢力を保留部材12に付与できるようにしている。
撹拌部材7は回転軸7aがホッパ体6の左右側板40に回転自在に枢支され、この回転軸7aに複数枚の円板7bを軸芯に対して傾斜して固定しており、左右の円板7bは回転軸7aに対する傾斜が左右で面対称になっており、両端の円板7bには、左右側板40から離れた部分に延長撹拌部材7cが設けられている。
前記撹拌部材7はホッパ体6の内下部の堆積している土を円板7bで撹拌できる。左右側板40近くの土も円板7bが傾斜していることにより1回転毎に撹拌できるが、その頻度は低いので、円板7bにおいて側板40から離れた部分に延長撹拌部材7cを設けることにより、左右側板40近くの土を頻度多くしてかつより確実に撹拌できるようにしている。
前記調整ゲート18は垂直部18aの下部から土繰り出し方向前下向きヘの字状に屈曲した調整部18bを形成しており、この調整部18bは左右両端に切欠18cが形成され、この各切欠18cを塞ぐように土量補助調整部材19が左右方向位置調整自在に取り付けられている。
土送りベルト5A上に繰り出される土量がベルト幅方向全域で均一であれば、土の流れ易さもあるが、育苗箱Nの左右両縁近くは中央部よりも少なくなり、左右切欠65bで両端部の土繰り出し量を多くすると、育苗箱Nでの床土量が均一化される。土質、土の流れ易さ等を考慮して、切欠65bの開口量を調整し、育苗箱Nの左右両縁近くへの床土の過少供給を防止する。
前記前側壁6Aは上部から下部へ内向きに傾斜しており、その傾斜した下部に傾斜延長方向に突出した規制部材20が設けられており、この規制部材20の下端は撹拌部材7の円板7bに近接しており、調整ゲート18との間に空間が形成され、規制部材20より上方の土はそれより下方の調整ゲート18との間の空間へ出る土には堆積圧を与えなくなり、撹拌部材7で撹拌された土は規制部材20の下方を通って調整ゲート18との間に空間へ出て、調整ゲート18によって繰り出し土量が調整されて送り出される。
図2、8、9において、鎮圧ローラ機構22及び回転ブラシ機構23はコンベヤフレーム26上に配置した断面門型形状の共通の枠フレーム70に支持されている。
鎮圧ローラ機構22は、鎮圧ローラ71を装着したローラ軸72の両端を軸受部材73で支持し、両軸受部材73に略門型の連結部材74の両端を連結し、この連結部材74を枠フレーム70の左右両側に上方突出状に設けた高さ調整部材75に引っ掛けて支持している。
前記鎮圧ローラ機構22は、育苗箱Nの搬送と同期してローラ周面が同一方向になるように鎮圧ローラ71を回転し、育苗箱Nに供給された床土を鎮圧ローラ71で押し固める。
回転ブラシ機構23は、回転ブラシ80を装着したブラシ軸81の両端を軸受部材82で支持し、両軸受部材82に略門型の連結部材83の両端を連結し、この連結部材83を枠フレーム70の左右両側に上方突出状に設けた高さ調整部材84に引っ掛けて支持している。
前記回転ブラシ機構23は育苗箱Nの搬送とブラシ周面が反対方向になるように回転ブラシ80を回転し、育苗箱N内に鎮圧された床土の表面をブラッシングし、床土の量を修正し、また、育苗箱N上に載っている不要な土を掃除する。
前記駆動軸28Aは搬送コンベヤ3用の駆動装置によって駆動されるものであるが、床土供給システム2を播種一貫システムに組み込む場合は播種装置用駆動装置から動力が伝達される。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、部材の形状、構成及び組み合わせ等を変更したりすることもできる。
一時土保留機構11は、保留部材12の板材12bを土送りベルト5Aの土送り出し側に向かって遠近直線移動するように構成してもよい。
また、一時土保留機構11は、検出部材14をリミットスイッチとし、連動部材16をリミットスイッチからの電気信号で作動して板材12bを移動させるソレノイドとしてもよい。
3 搬送コンベヤ
4F 前ローラ
4R 後ローラ
5 ベルト機構
5A ベルト
6 ホッパ体
6A 前側壁
7 撹拌部材
7a 回転軸
7b 円板
7c 延長撹拌部材
8 ホッパ機構
10 駆動機構
11 一時土保留機構
12 保留部材
12b 板材
14 検出部材
16 連動部材
18 調整ゲート
18c 切欠
19 土量補助調整部材
20 規制部材
即ち、請求項1に係る発明は、土送りベルト5Aの土送り出し側に送り出し土を一時ストックしておく一時土保留機構11を設けているので、搬入される育苗箱Nの前端部にストック土を落下することができ、育苗箱の前端部に供給する土量を増量できる。一時土保留機構11は、作用位置Sで土送りベルト5Aと相まって送り出し土を保留する保留部材12と、搬入される育苗箱Nの前端部を検出する検出部材14と、この検出部材14の検出動作によって保留部材12を作用位置Sから解放位置Kへ揺動する連動部材16とを有するので、育苗箱Nの前端部を正確に検出して、その検出動作で保留部材12を解放して、育苗箱の前端部にストック土を供給できる。また、作用位置Sでの板材12bの上部を土送りベルト5Aの上面と略同じ高さに配置しているので、ストック土が過多になると送り出し土をオーバフローさせることができ、育苗箱の前端部に供給されるストック土の土量過多を防止できる。
Claims (6)
- 育苗箱(N)を載置して搬送する搬送コンベヤ(3)と、この搬送コンベヤ(3)の上方で前後ローラ(4)に巻掛けられていて育苗箱(N)内に土を落下供給する土送りベルト(5A)を有する土送りベルト機構(5)と、この土送りベルト(5A)の上方に配置されていて漏斗状ホッパ体(6)内の撹拌部材(7)を回転して前記土送りベルト(5A)上に土を繰り出すホッパ機構(8)とを備える土供給装置において、
前記土送りベルト(5A)の土送り出し側に送り出し土を一時ストックしておいて搬入される育苗箱(N)の前端部にストック土を落下する一時土保留機構(11)を設けていることを特徴とする土供給装置。 - 前記一時土保留機構(11)は、土送りベルト(5A)の土送り出し側の前方に揺動可能に配置されていて作用位置(S)で土送りベルト(5A)と相まって送り出し土を保留する保留部材(12)と、搬送コンベヤ(3)上に配置されていて搬入される育苗箱(N)の前端部を検出する検出部材(14)と、この検出部材(14)の検出動作によって保留部材(12)を作用位置(S)から解放位置(K)へ移動する連動部材(16)とを有することを特徴とする請求項1に記載の土供給装置。
- 前記一時土保留機構(11)の保留部材(12)は回動軸(12a)に板材(12b)の上部を固定して形成されており、作用位置(S)での板材(12b)の上部は送り出し土のオーバフローを許容するべく土送りベルト(5A)の上面と略同じ高さに配置されていることを特徴とする請求項2に記載の土供給装置。
- 前記ホッパ機構(8)は、前記ホッパ体(6)の土繰り出し側の側壁の下部に繰り出し土量を調整する調整ゲート(18)を設けており、この調整ゲート(18)に、土送りベルト(5A)上に繰り出し土を中央側より両側で多量にする切欠(18c)を形成するとともに、この切欠(18c)の開口幅を調整する土量補助調整部材(19)を設けていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の土供給装置。
- 前記ホッパ機構(8)は、前記ホッパ体(6)の土繰り出し側の側壁の下部に繰り出し土量を調整する調整ゲート(18)を設けるとともに、前記土繰り出し側の側壁の下部に調整ゲート(18)よりも内側でかつ撹拌部材(7)に近接して上方土の堆積圧を担持する規制部材(20)を設けていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の土供給装置。
- 前記ホッパ機構(8)の撹拌部材(7)は、ホッパ体(6)に枢支された回転軸(7a)に複数枚の円板(7b)を軸芯に対して傾斜して固定しており、回転軸(7a)の両軸端側に位置する円板(7b)にホッパ体(6)の周囲壁に近接する延長撹拌部材(7c)を設けていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の土供給装置。
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2018
- 2018-01-18 JP JP2018006137A patent/JP6564887B2/ja active Active
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