JP2019120538A - ブローアウト装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 人による作業や電力を要することなく、開放動作した後に再度使用可能なブローアウト装置を提供する。【解決手段】 開口部100aを塞ぐブローアウトパネル4と、ブローアウトパネル4の側面との間に空間を形成するガス抜き部21と、を備える。ブローアウトパネル4が第1の仮固定位置P1に位置した状態で建屋の内圧が所定値以上に上昇すると、第1の固定具51が外れてブローアウトパネル4が第2の仮固定位置P2側に移動し、ブローアウトパネル4がガス抜き部21を通過する際に空間によって開口部100aが開放されて、ブローアウトパネル4が第2の仮固定位置P2に位置し、その後、再び建屋の内圧が所定値以上に上昇すると、第2の固定具53が外れて開口部100aが開放される。【選択図】 図1

Description

この発明は、原子力発電施設の建屋の内圧が上昇した場合に、その圧力を外部に逃すためのブローアウト装置に関する。
例えば、原子炉格納容器の外側で主蒸気管の破断事故が発生すると、高温高圧の一次冷却材が建屋内に放出されて建屋の内圧が上昇し、原子炉格納容器に作用する外圧が上昇したり建屋自身の機能に支障をきたしたりするおそれがある。このような事故時等に、建屋内の圧力(蒸気)を外部に放出して内圧上昇を緩和するために、ブローアウト装置が設置されており、このブローアウト装置として、従来、クリップタイプとラプチャーディスクタイプのものが広く使用されている。
クリップタイプのブローアウト装置は、図5(a)に示すように、建屋の外壁101の開口部101aを塞ぐブローアウトパネル102が、クリップ103によって仮固定されている。そして、建屋の内圧が所定値以上に上昇すると、図5(b)に示すように、クリップ103による仮固定が解除されてブローアウトパネル102が外れ、開口部101aが開放されるものである。
ラプチャーディスクタイプのブローアウト装置は、図6(a)に示すように、建屋の外壁101の開口部101aを塞ぐブローアウトパネル104に、予め傷部(耐圧が弱い部位)104aが形成されている。そして、建屋の内圧が所定値以上に上昇すると、図6(b)に示すように、傷部104aからブローアウトパネル104が破断して、開口部101aが開放されるものである。
このようなブローアウト装置では、建屋の内圧が低下した後(開放動作後)に開口部101aを再び塞ぐ必要があるが、一度開口部101aが開放されると、ブローアウトパネル102、104などを取り替える必要があり、時間や費用を要するばかりでなく、作業員が被ばくするおそれがある。このため、開放動作した後に速やかに閉止復旧することができる、というブローアウト装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
このブローアウト装置は、建屋の開口部に、固定装置によって取り付けられた閉止パネルと、閉止パネルに一端が取り付けられたワイヤと、ワイヤの他端を巻き取るパネル復旧装置と、を備える。そして、建屋の内部圧力が所定値以上になると固定装置が破損し、閉止パネルが回転して開口部が開放され、その後、ワイヤをパネル復旧装置で巻き取ることで、閉止パネルを閉止位置に再設置することができるものである。
特開2009−121917号公報
ところで、本願発明者は、ブローアウト装置が一度開放動作した後であっても、ブローアウト装置として継続使用できることが望ましい場合が想定し得る、と考える。しかしながら、特許文献1に記載のブローアウト装置では、固定装置が破損することで、閉止パネルが回転して開口部が開放されるため、その後ワイヤをパネル復旧装置で巻き取って閉止パネルを閉止位置に再設置させても、ブローアウト装置として継続使用することはできない。つまり、固定装置が破損しているため、ブローアウト装置として再使用するには、固定装置の再設置が必要で、作業員による作業が必要となる。
また、電力を利用してパネル復旧装置を駆動させるものでは、停電の際にワイヤを巻き取ることができない。一方、手動でパネル復旧装置を駆動させるものでは、作業員による操作、作業が必要となる。
そこでこの発明は、人による作業や電力を要することなく、開放動作した後に再度使用可能なブローアウト装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、原子力発電施設の建屋に形成された開口部内に配設されて、前記開口部を塞ぐ板状のブローアウトパネルと、前記開口部の屋内寄りの第1の仮固定位置に前記ブローアウトパネルを仮固定する第1の固定手段と、前記開口部の屋外寄りの第2の仮固定位置に前記ブローアウトパネルを仮固定する第2の固定手段と、前記第1の仮固定位置と前記第2の仮固定位置の間に設けられ、前記ブローアウトパネルの側面との間に空間を形成するガス抜き部と、を備え、前記ブローアウトパネルが前記第1の仮固定位置に位置した状態で前記建屋の内圧が所定値以上に上昇すると、前記第1の固定具が外れて前記ブローアウトパネルが前記第2の仮固定位置側に移動し、前記ブローアウトパネルが前記ガス抜き部を通過する際に前記空間によって前記開口部が開放されて、前記ブローアウトパネルが前記第2の仮固定位置に位置し、その後、再び前記建屋の内圧が所定値以上に上昇すると、前記第2の固定具が外れて前記開口部が開放される、ことを特徴とするブローアウト装置である。
この発明によれば、ブローアウトパネルが第1の仮固定位置で開口部を塞いだ状態で、事故などで建屋の内圧が所定値以上に上昇すると、第1の固定具が外れてブローアウトパネルが第2の仮固定位置側に移動する。そして、ガス抜き部を通過する際に、ブローアウトパネルの側面とガス抜き部との間の空間・隙間によって開口部が開放され、建屋内の気体(蒸気)が開口部・空間から屋外に排気される。また、建屋の内圧によって、ブローアウトパネルが第2の仮固定位置に位置して開口部を塞ぎ、第2の固定具で仮固定される。その後、再び建屋の内圧が所定値以上に上昇すると、第2の固定具が外れてブローアウトパネルが外れ、再び開口部が開放されるものである。
請求項2の発明は、請求項1に記載のブローアウト装置において、前記ブローアウトパネルを前記第1の仮固定位置から前記第2の仮固定位置に案内するガイドを備える、ことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または2に記載のブローアウト装置において、前記開口部に嵌め込まれるフレームを備え、前記フレームに前記ブローアウトパネルと前記第1の固定手段と前記第2の固定手段と前記ガス抜き部が配設されている、ことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1から3に記載のブローアウト装置において、板面が上下方向に延びて前記ブローアウトパネルが配設され、前記第1の仮固定位置から前記第2の仮固定位置に斜め下方に前記ブローアウトパネルが移動する、ことを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1から3に記載のブローアウト装置において、板面が横方向に延びて前記ブローアウトパネルが配設され、前記第1の仮固定位置から前記第2の仮固定位置に下方に前記ブローアウトパネルが移動する、ことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、建屋の内圧が所定値以上に上昇し、ブローアウトパネルがガス抜き部に移動して開口部が一度開放されても、ブローアウトパネルが第2の仮固定位置で開口部を塞ぎ、再び建屋の内圧が所定値以上に上昇すると、ブローアウトパネルが外れて再び開口部が開放される。このように、人による作業や電力を要することなく、開放動作した後にブローアウト装置として再度使用することができる。しかも、開口部が一度開放されても自動的にブローアウトパネルで開口部が塞がれるため、労力や費用を抑制できるばかりでなく、速やかにブローアウト装置として継続使用する(次のブローアウトに備える)ことが可能となる。
請求項2の発明によれば、ブローアウトパネルを第1の仮固定位置から第2の仮固定位置に案内するガイドを備えるため、開口部の開放および再閉塞をより確実かつ円滑に行うことが可能となる。
請求項3の発明によれば、開口部に嵌め込まれるフレームにブローアウトパネルと2つの固定手段とガス抜き部が配設されてユニット化されているため、フレームを開口部に嵌め込むことで、容易かつ迅速にブローアウト装置を設置することができる。また、開口部を加工等する必要がないため、既存・既設の開口部にも容易かつ迅速にブローアウト装置を設置することができる。
請求項4の発明によれば、板面が上下方向に延びてブローアウトパネルが配設されるため、例えば、ブローアウトパネルを建屋の外壁に沿って垂直に配設したい場合に有効である。また、第1の仮固定位置から第2の仮固定位置に斜め下方にブローアウトパネルが移動するため、ブローアウトパネルの自重によって開口部をより確実かつ円滑に再閉塞することが可能となる。
請求項5の発明によれば、板面が横方向に延びてブローアウトパネルが配設されるため、例えば、ブローアウトパネルを建屋の床板に沿って水平に配設したい場合に有効である。また、第1の仮固定位置から第2の仮固定位置に下方にブローアウトパネルが移動するため、ブローアウトパネルの自重によって開口部をより確実かつ円滑に再閉塞することが可能となる。
この発明の実施の形態1に係るブローアウト装置の概略構成を示す側面図(一部断面図)であり、(a)は、ブローアウトパネルが第1の仮固定位置で開口部を塞いだ状態を示し、(b)は、ブローアウトパネルがガス抜き部を通過して開口部が開放された状態を示し、(c)は、ブローアウトパネルが第2の仮固定位置で開口部を塞いだ状態を示す図である。 図1のブローアウト装置を示す正面図(a)と、そのA−A断面図(b)である。 図1のブローアウト装置のガイドレールとブローアウトパネルの配設状態を示す拡大側面図である。 この発明の実施の形態2に係るブローアウト装置の概略構成を示す側面図(一部断面図)であり、(a)は、ブローアウトパネルが第1の仮固定位置で開口部を塞いだ状態を示し、(b)は、ブローアウトパネルがガス抜き部を通過して開口部が開放された状態を示し、(c)は、ブローアウトパネルが第2の仮固定位置で開口部を塞いだ状態を示す図である。 従来のクリップタイプのブローアウト装置の概略構成を示す側面断面図であり、(a)は、ブローアウトパネルが閉じた状態を示し、(b)は、ブローアウトパネルが開いた状態を示す図である。 従来のラプチャーディスクタイプのブローアウト装置の概略構成を示す正面図であり、(a)は、ブローアウトパネルが閉じた状態を示し、(b)は、ブローアウトパネルが開いた状態を示す図である。
以下、この発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
(実施の形態1)
図1は、この実施の形態に係るブローアウト装置1の概略構成を示す側面図(一部断面図)であり、(a)は、ブローアウトパネル4が第1の仮固定位置P1で開口部100aを塞いだ状態を示し、(b)は、ブローアウトパネル4がガス抜き部21を通過して開口部100aが開放された状態を示し、(c)は、ブローアウトパネル4が第2の仮固定位置P2で開口部100aを塞いだ状態を示す図である。このブローアウト装置1は、原子力発電施設の建屋の内圧が上昇した場合に、その圧力つまり建屋内の気体(蒸気)を外部に逃すための装置であり、主として、フレーム2と、ガイドレール(ガイド)3と、ブローアウトパネル4と、固定具(第1の固定手段、第2の固定手段)51、53およびラッチ(第2の固定手段)52と、を備える。
ここで、この実施の形態では、建屋の外壁100にブローアウト装置1を設置する場合について説明し、外壁100には窓孔状(正面形状が略四角形)の開口部100aが形成されている。従って、ブローアウトパネル4は、その板面が上下方向に延びて配設される。
フレーム2は、開口部100aに嵌め込まれる枠体である。すなわち、図2に示すように、四角い窓枠状で開口部100aの内周面に沿って嵌合されるように形成され、その厚みも外壁100の厚みと同寸法に設定されている。そして、開口部100a内に嵌め込んで、内外面を外壁100の内外面と面一にして、ネジなどの固定具で外壁100に固定できるようになっている。また、ブローアウトパネル4の外周縁部が接触する部位にはパッキン(図示省略)が配設され、ブローアウトパネル4との気密性が確保されるようになっている。
さらに、フレーム2には、第1の仮固定位置P1と第2の仮固定位置P2の間に位置し、ブローアウトパネル4の側面との間に空間を形成するガス抜き部21が設けられている。すなわち、図1(a)に示すように、開口部100aの奥行き方向(外壁100の厚み方向)において屋内寄りで、ブローアウトパネル4の内面(屋内側の面)が外壁100の内面と面一になる位置を第1の仮固定位置P1とし、図1(c)に示すように、開口部100aの奥行き方向において屋外寄りで、ブローアウトパネル4の外面(屋外側の面)が外壁100の外面と面一になる位置を第2の仮固定位置P2とする。
このような第1の仮固定位置P1と第2の仮固定位置P2との間であって、フレーム2の水平に延びる上下の横板部22に、中央部の内面22aから窪んだポケット状のガス抜き部21が形成されている。そして、図1(b)に示すように、ブローアウトパネル4がガス抜き部21に位置した状態で、ブローアウトパネル4の側面とガス抜き部21との間に空間・隙間が形成され、この空間によって開口部100aが開放される、つまり、この空間から屋内のガスが屋外に排気されるようになっている。
ここで、フレーム2の横板部22にガス抜き部21を設けているが、フレーム2の垂直に延びる左右の縦板部にガス抜き部21を設けてもよいし、横板部22と縦板部の双方に設けてもよい。このようなフレーム2に、ガイドレール3とブローアウトパネル4と固定具51、53およびラッチ52などが配設されて、ユニット化されている。
ガイドレール3は、ブローアウトパネル4を第1の仮固定位置P1から第2の仮固定位置P2に案内するレールである。すなわち、図2に示すように、フレーム2の上下の横板部22のガス抜き部21を挟んだ両端部の内面22aに、断面が略四角いガイドレール3が開口部100aの奥行き方向に延びて配設されている。そして、このガイドレール3が後述するガイド溝41に嵌合することで、ブローアウトパネル4がガイドレール3に沿って開口部100a内を、第1の仮固定位置P1から第2の仮固定位置P2に移動するものである。
ここで、ブローアウトパネル4の移動をより円滑にするために、ガイドレール3またはガイド溝41にローラを設けてもよい。また、ブローアウトパネル4の厚みがある程度厚く、円滑に移動可能であれば、ガイドレール3を設けずに、フレーム2の内周面のみをガイドにしてもよい。
ブローアウトパネル4は、開口部100a内に移動自在に配設されて、開口部100aを塞ぐ板状のパネルである。すなわち、図2に示すように、フレーム2の内形と略同形状の略四角形の平板で、開口部100aつまりフレーム2に嵌合するように、かつ、その板面が垂直に延びるように配設されている。また、ブローアウトパネル4の上下端部には、ガイドレール3が嵌合する凹状のガイド溝41がそれぞれ2つ形成されている。そして、第1の仮固定位置P1側から第2の仮固定位置P2側に斜め下方に、ブローアウトパネル4が移動するようになっている。
すなわち、図3に示すように、フレーム2の横板部22の内面22aが奥行き方向(フレーム2の厚み方向)において、第1の仮固定位置P1側から第2の仮固定位置P2側に向って下方に傾斜して形成されている。これに伴って、ガイドレール3が第1の仮固定位置P1側から第2の仮固定位置P2側に向って下方に傾斜して配設されている。さらに、ブローアウトパネル4の上下端面4aが内側(屋内側)から外側(屋外側)に向って下方に傾斜して形成され、フレーム2の内面22aと隙間が生じないようになっている。このようなフレーム2やブローアウトパネル4などの傾斜角度は、ブローアウトパネル4がその自重と屋内からの圧力とによって、第1の仮固定位置P1側から第2の仮固定位置P2側に円滑に移動するように設定されている。
第1の固定具(第1の固定手段)51は、ブローアウトパネル4を第1の仮固定位置P1に仮固定するものである。具体的には、図2に示すように、ブローアウトパネル4が第1の仮固定位置P1に位置した状態で、フレーム2の上下の横板部22とブローアウトパネル4の上下端部とが、四角いブロック状の第1の固定具51で連結されることで、フレーム2を介してブローアウトパネル4が外壁100に仮固定されている。ここで、建屋の内圧が所定値以上に上昇すると、図1(b)に示すように、第1の固定具51が外れてブローアウトパネル4が移動できるように、第1の固定具51の連結強度・固定強度が設定されている。
ラッチ(第2の固定手段)52と第2の固定具(第2の固定手段)53は、ブローアウトパネル4を第2の仮固定位置P2に仮固定するものである。具体的には、図2に示すように、ラッチ52は、フレーム2の上下の横板部22の内面22aから進退自在に配設され、屋内側から屋外側に向って斜めに突出するように形成されている。これにより、屋内側からブローアウトパネル4が移動すると、ラッチ52が横板部22内に退動してブローアウトパネル4が通過し、その後、ラッチ52が横板部22内から進動、突出する。
また、第2の固定具53は、四角いブロック状で、フレーム2の上下の横板部22の外面に、フレーム2の内側に突出して取り付けられ、ラッチ52と第2の固定具53との間の距離は、ブローアウトパネル4の厚みと略同寸法に設定されている。これにより、ラッチ52を通過したブローアウトパネル4が、ラッチ52と第2の固定具53とで挟持されて第2の仮固定位置P2に仮固定される。ここで、ブローアウトパネル4がラッチ52と第2の固定具53とで仮固定された状態で、建屋の内圧が所定値以上に上昇すると、第2の固定具53が外れてブローアウトパネル4が外れるように、第2の固定具53の取付強度・固定強度が設定されている。
このような構成のブローアウト装置1によれば、平常時は図1(a)に示すように、ブローアウトパネル4が第1の仮固定位置P1で開口部100aを塞ぎ、建屋内の気体が外部に放出されない。そして、事故などで建屋の内圧が所定値以上に上昇すると、図1(b)に示すように、その内圧によって第1の固定具51が外れてブローアウトパネル4が第2の仮固定位置P2側に移動する。そして、ガス抜き部21を通過する際に、ブローアウトパネル4の側面とガス抜き部21との間の空間・隙間によって開口部100aが開放され、建屋内の気体(蒸気)が開口部100a・ガス抜き部21から屋外に排気される。これによって建屋の内圧が降下する。
さらに、建屋の内圧とブローアウトパネル4の自重とによって、図1(c)に示すように、ブローアウトパネル4が第2の仮固定位置P2に移動して開口部100aを塞ぎ、上記のようにラッチ52と第2の固定具53とで仮固定される。その後、再び建屋の内圧が所定値以上に上昇すると、第2の固定具53が外れてブローアウトパネル4が外れ、再び開口部100aが開放されるものである。
このように、このブローアウト装置1によれば、建屋の内圧が所定値以上に上昇し、ブローアウトパネル4がガス抜き部21に移動して開口部100aが一度開放されても、ブローアウトパネル4が第2の仮固定位置P2で開口部100aを塞ぎ、再び建屋の内圧が所定値以上に上昇すると、ブローアウトパネル4が外れて再び開口部100aが開放される。このように、人による作業や電力を要することなく、開放動作した後にブローアウト装置として再度使用することができる。しかも、開口部100aが一度開放されても自動的にブローアウトパネル4で開口部100aが塞がれるため、労力や費用を抑制できるばかりでなく、速やかにブローアウト装置として継続使用する(次のブローアウトに備える)ことが可能となる。
また、ブローアウトパネル4を第1の仮固定位置P1から第2の仮固定位置P2に案内するガイドレール3を備えるため、開口部100aの開放および再閉塞をより確実かつ円滑に行うことが可能となる。
一方、開口部100aに嵌め込まれるフレーム2に、ガス抜き部21とガイドレール3とブローアウトパネル4と固定具51、53およびラッチ52が配設されてユニット化されているため、フレーム2を開口部100aに嵌め込むことで、容易かつ迅速にブローアウト装置1を設置することができる。また、開口部100aを加工等する必要がないため、既存・既設の開口部100aにも容易かつ迅速にブローアウト装置1を設置することができる。
また、板面が上下方向に延びてブローアウトパネル4が配設されるため、例えば、ブローアウトパネル4を建屋の外壁100に沿って垂直に配設したい場合に有効である。しかも、第1の仮固定位置P1から第2の仮固定位置P2に斜め下方にブローアウトパネル4が移動するため、ブローアウトパネル4の自重によって開口部100aをより確実かつ円滑に開放および再閉塞することが可能となる。
(実施の形態2)
図4は、この実施の形態に係るブローアウト装置1の概略構成を示す側面図(一部断面図)であり、(a)は、ブローアウトパネル4が第1の仮固定位置P1で開口部100aを塞いだ状態を示し、(b)は、ブローアウトパネル4がガス抜き部21を通過して開口部100aが開放された状態を示し、(c)は、ブローアウトパネル4が第2の仮固定位置P2で開口部100aを塞いだ状態を示す図である。この実施の形態では、ブローアウトパネル4が、その板面が横方向に延びて配設されている点で実施の形態1と構成が異なり、実施の形態1と同等の構成については、同一符号を付することでその説明を省略する。ここで、建屋の水平な床板110にブローアウト装置1を設置する場合について説明し、床板110には窓孔状(正面形状が略四角形)の開口部110aが形成されている。
この実施の形態では、枠面が水平になるようにフレーム2が配設され、第1の仮固定位置P1が室内側である上方に位置し、第2の仮固定位置P2が室外側である下方に位置する。また、実施の形態1とは異なり、フレーム2の横板部22の内面22a、ガイドレール3およびブローアウトパネル4の上下端面4aは、傾斜しておらず、真っ直ぐ垂直に形成、配設されている。このため、ブローアウトパネル4は、その自重と屋内からの圧力とによって第1の仮固定位置P1から第2の仮固定位置P2に真下に移動する。
そして、建屋の内圧が所定値以上に上昇すると、図4(b)に示すように、第1の固定具51が外れてブローアウトパネル4が落下し、開口部110aが開放されて建屋内の気体がガス抜き部21から下方に排気される。その後、図4(c)に示すように、ブローアウトパネル4が第2の仮固定位置P2に移動して、ラッチ52と第2の固定具53とで仮固定される。
このような実施の形態によれば、板面が横方向に延びてブローアウトパネル4が配設されるため、例えば、ブローアウトパネル4を建屋の床板110に沿って水平に配設し、建屋内の気体を下方に排気したい場合に有効である。また、第1の仮固定位置P1から第2の仮固定位置P2に真下に落下してブローアウトパネル4が移動するため、ブローアウトパネル4の自重によって開口部110aをより確実かつ円滑に開放および再閉塞することが可能となる。
以上、この発明の実施の形態について説明したが、具体的な構成は、上記の実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、上記の実施の形態では、フレーム2の横板部22の中央部にガス抜き部21が形成されているが、横板部22の全長にわたってガス抜き部21を形成してもよい。
また、フレーム2を介してガス抜き部21やガイドレール3、ブローアウトパネル4などを配設しているが、フレーム2を介さずにこれらを配設してもよい。例えば、開口部100aの内周面にガス抜き部21を形成してガイドレール3を配設し、開口部100a内にブローアウトパネル4を直接配設してもよい。
1 ブローアウト装置
2 フレーム
21 ガス抜き部
3 ガイドレール(ガイド)
4 ブローアウトパネル
41 ガイド溝
51 第1の固定具(第1の固定手段)
52 ラッチ(第2の固定手段)
53 第2の固定具(第2の固定手段)
100 建屋の外壁
100a 開口部
P1 第1の仮固定位置
P2 第2の仮固定位置

Claims (5)

  1. 原子力発電施設の建屋に形成された開口部内に配設されて、前記開口部を塞ぐ板状のブローアウトパネルと、
    前記開口部の屋内寄りの第1の仮固定位置に前記ブローアウトパネルを仮固定する第1の固定手段と、
    前記開口部の屋外寄りの第2の仮固定位置に前記ブローアウトパネルを仮固定する第2の固定手段と、
    前記第1の仮固定位置と前記第2の仮固定位置の間に設けられ、前記ブローアウトパネルの側面との間に空間を形成するガス抜き部と、
    を備え、前記ブローアウトパネルが前記第1の仮固定位置に位置した状態で前記建屋の内圧が所定値以上に上昇すると、前記第1の固定具が外れて前記ブローアウトパネルが前記第2の仮固定位置側に移動し、前記ブローアウトパネルが前記ガス抜き部を通過する際に前記空間によって前記開口部が開放されて、前記ブローアウトパネルが前記第2の仮固定位置に位置し、その後、再び前記建屋の内圧が所定値以上に上昇すると、前記第2の固定具が外れて前記開口部が開放される、
    ことを特徴とするブローアウト装置。
  2. 前記ブローアウトパネルを前記第1の仮固定位置から前記第2の仮固定位置に案内するガイドを備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載のブローアウト装置。
  3. 前記開口部に嵌め込まれるフレームを備え、
    前記フレームに前記ブローアウトパネルと前記第1の固定手段と前記第2の固定手段と前記ガス抜き部が配設されている、
    ことを特徴とする請求項1または2のいずれか1項に記載のブローアウト装置。
  4. 板面が上下方向に延びて前記ブローアウトパネルが配設され、前記第1の仮固定位置から前記第2の仮固定位置に斜め下方に前記ブローアウトパネルが移動する、
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のブローアウト装置。
  5. 板面が横方向に延びて前記ブローアウトパネルが配設され、前記第1の仮固定位置から前記第2の仮固定位置に下方に前記ブローアウトパネルが移動する、
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のブローアウト装置。
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