JP2019119607A - シート矯正装置、印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】効率的にシートのコックリングを矯正する。【解決手段】シート矯正装置601は、シートPを挟み持って搬送する無端状の上ベルト611と下ベルト612で構成されるベルト対602を備え、上ベルト611、下ベルト612はテンションが与えられ、搬送方向Yの上流側から下流側にかけて、ベルト対602を湾曲させる複数のローラ603(603A、603B)が搬送方向に沿って並んで配置され、シートPを、ベルト対602を介してローラ603の周面に押し付けるローラ状の第1押し付け部材606と第2押し付け部材とを含む押し付け手段を備え、シートPの搬送方向Yで隣り合うローラ603、603の内の、上流側のローラ603に対向する第2押し付け部材607と下流側のローラ603に対向する第1押し付け部材606との間は離れている。【選択図】図2

Description

本発明はシート矯正装置、印刷装置に関する。
用紙などのシートに液体を付与した場合、液体が付与された部分が膨潤し、液体が付与されていない部分では膨潤が生じないことなどによってコックリング(波打ち)などと称される変形が生じる。
従来、例えば、連続紙を、所定の曲率の接触面を有する接触部材の接触面に接触させて搬送することによって、コックリングを抑制しながら液体の乾燥を促進する乾燥装置が知られている(特許文献1)。
また、2つの無端ベルトの間で用紙を挟み持って複数のローラに巻き付けることでカールを矯正するものも知られている(特許文献2)。
特開2016−107519号公報 特開2008−265987号公報
ところで、乾燥装置によって液体が付与されたシートを乾燥する場合、大きな加熱量で長い時間加熱することによってコックリングなどの変形を矯正することは可能であるが、乾燥時間が長くなるため生産効率が低下するという課題がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、効率的にシートのコックリングを矯正することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の請求項1に係るシート矯正装置は、
シートのコックリングを矯正するシート矯正装置であって、
前記シートの搬送方向に沿って配置された複数の曲面部材と、
前記曲面部材の曲面に対向し、前記シート又は前記シートを挟み持つ部材を前記曲面に押し付ける押し付け手段と、
前記シートに張力を付与する手段と、
前記曲面部材によって湾曲しているシートを加熱する加熱手段と、を備え、
前記押し付け手段は、相対的に、前記シートの搬送方向上流側に配置されている第1押し付け部材と、前記シートの搬送方向下流側に配置されている第2押し付け部材と、を含み、
前記シートの搬送方向で隣り合う前記曲面部材の内の、上流側の前記曲面部材に対向する前記第2押し付け部材と下流側の前記曲面部材に対向する前記第1押し付け部材との間は離れている
構成とした。
本発明によれば、効率的にシートのコックリングを矯正することができる。
本発明の第1実施形態に係る印刷装置の概略説明図である。 本発明の第1実施形態に係るシート矯正装置の側面説明図である。 同じくローラ部分の説明図である。 同実施形態の作用説明に供するローラ部分の斜視説明図である。 本発明の第2実施形態に係るシート矯正装置の側面説明図である。 同じく曲面部材部分の説明図である。 本発明の第3実施形態に係るシート矯正装置の曲面部材部分の説明図である。 本発明の第4実施形態に係るシート矯正装置の側面説明図である。 同シート矯正装置のシートが通過している状態での側面説明図である。 本発明の第5実施形態に係るシート矯正装置の側面説明図である。 同シート矯正装置のシートが通過している状態での側面説明図である。 本発明の第6実施形態に係るシート矯正装置のシートが通過している状態での側面説明図である。 本発明の第7実施形態に係るシート矯正装置の側面説明図である。 本発明の第8実施形態に係るシート矯正装置の側面説明図である。 ベルト対の異なる例の説明に供するベルト対の曲面部材部分における斜視説明図である。 押し付け部材のユニット化の説明に供する曲面部材近傍の説明図である。 押し付け部材の他の例の説明に供する曲面部材近傍の説明図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。まず、本発明の第1実施形態に係る印刷装置の概要について図1を参照して説明する。図1は同装置の概略説明図である。
印刷装置1は、搬入部100と、印刷部200と、乾燥部300と、本発明に係るシート矯正装置で構成したシート矯正部600と、搬出部400とを備えている。印刷装置1は、搬入部100から搬入されるシートPに対し、印刷部200で液体を付与して所要の印刷を行い、乾燥部300でシートPに付着した液体を乾燥させた後、シート矯正部600でシートPに生じたコックリングなどの波打ち変形を矯正して、シートPを搬出部400に排出する。
搬入部100は、複数枚のシートPが積載される搬入トレイ110と、搬入トレイ110からシートPを1枚ずつ分離して送り出す給送装置120と、シートPを印刷部200へ送り込むレジストローラ対130とを備えている。
給送装置120には、ローラやコロを用いた装置や、エア吸引を利用した装置など、あらゆる給送装置を用いることが可能である。給送装置120により搬入トレイ110から送り出されたシートPは、その先端がレジストローラ対130に到達した後、レジストローラ対130が所定のタイミングで駆動することにより、印刷部200へ送り出される。
印刷部200は、シートPを外周面に担持して搬送する担持ドラム210と、担持ドラム210に担持されたシートPに向けて液体を吐出する液体を付与する手段である液体吐出部220とを備えている。また、印刷部200は、送り込まれたシートPを受け取って担持ドラム210へ渡す渡し胴201と、担持ドラム210によって搬送されたシートPを乾燥部300へ受け渡す受け渡し胴202を備えている。
搬入部100から印刷部200へ搬送されてきたシートPは、渡し胴201の表面に設けられたシートグリッパによって先端が把持され、渡し胴201の回転に伴って搬送される。渡し胴201により搬送されたシートPは、担持ドラム210との対向位置で担持ドラム210へ受け渡される。
担持ドラム210の表面にもシートグリッパが設けられており、シートPの先端がシートグリッパによって把持される。担持ドラム210の表面には、複数の吸引孔が分散して形成されており、各吸引孔には吸引装置211によって担持ドラム210の内側へ向かう吸い込み気流が発生する。
そして、渡し胴201から担持ドラム210へ受け渡されたシートPは、シートグリッパによって先端が把持されるとともに、吸い込み気流によって担持ドラム210の表面に吸着され、担持ドラム210の回転に伴って搬送される。
液体吐出部220は、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の4色の液体(インク)を吐出して画像を印刷するものであり、液体の色ごとに個別の液体を付与する手段である液体吐出ヘッド220C,220M,220Y,220Kを備えている。なお、必要に応じて、白色、金色、銀色などの特殊な液体を吐出する液体吐出ヘッド、表面コート液などの処理液を吐出する液体吐出ヘッドを設けることもできる。
液体吐出部220の液体吐出ヘッド220C,220M,220Y,220Kは、印刷情報に応じた駆動信号によりそれぞれ吐出動作が制御される。担持ドラム210に担持されたシートPが液体吐出部220との対向領域を通過するときに、液体吐出ヘッド220C,220M,220Y,220Kから各色の液体が吐出され、当該印刷情報に応じた画像が印刷される。
乾燥部300は、乾燥装置であり、印刷部200から搬送されてくるシートPを吸着して搬送する吸引搬送ベルト301と、吸引搬送ベルト301で搬送されるシートPに対して液体を乾燥させるための温風を吹き付ける温風吹付け手段302などとを備えている。吸引搬送ベルト301は、例えば駆動ローラ303と従動ローラ304との間に掛け回され、駆動ローラ303を駆動することで周回移動する。
印刷部200から搬送されてきたシートPは、吸引搬送ベルト301に受け取られた後、温風吹付け手段302を通過するように搬送され、シート矯正部600に受け渡され、シート矯正部600から搬出部400へ受け渡される。
温風吹付け手段302を通過するとき、シートP上の液体には乾燥処理が施される。これにより液体中の水分等の液分が蒸発し、シートP上に液体中に含まれる着色剤が定着する。
シート矯正部600を乾燥後のシートPが通過することで、シートPのコックリングなどの変形が矯正される。
搬出部400は、複数のシートPが積載される排出トレイ410を備えている。シート矯正部600から搬送されてくるシートPは、排出トレイ410上に順次積み重ねられて保持される。
なお、印刷装置1には、例えば、シートPに対して前処理を行う前処理部を印刷部200の上流側に配置したり、液体が付着したシートPに対して後処理を行う後処理部をシート矯正部600と搬出部400との間に配置したりすることもできる。
前処理部としては、例えば、液体と反応して滲みを抑制するための処理液をシートPに塗布する先塗り処理を行うものが挙げられる。また、後処理部としては、例えば、印刷部200で印刷されたシートを反転させて再び印刷部200へ送ってシートPの両面に印刷するためのシート反転搬送処理や、複数枚のシートを綴じる処理などを行うものが挙げられる。
なお、印刷装置1には、例えば、シート材Pに対して前処理を行う前処理部を印刷部200の上流側に配置したり、液体が付着したシート材Pに対して後処理を行う後処理部を乾燥部300と搬出部400との間に配置したりすることもできる。
前処理部としては、例えば、液体と反応して滲みを抑制するための処理液をシート材Pに塗布する先塗り処理を行うものが挙げられる。また、後処理部としては、例えば、印刷部200で印刷されたシートを反転させて再び印刷部200へ送ってシート材Pの両面に印刷するためのシート反転搬送処理や、複数枚のシートを綴じる処理などを行うものが挙げられる。
また、本願における「印刷装置」は、インクジェット記録装置に限らず、シートに向けて液体を吐出する液体吐出ヘッドを備え、吐出された液体によって文字、図形等の有意な画像が可視化されるものに限定されるものではなく、例えば、それ自体意味を持たないパターン等を形成するものも含まれる。
また、「印刷装置」は、液体が付着可能なものの給送、搬送、排紙に係わる手段、その他、前処理装置、後処理装置なども含むことができる。
また、「液体」は、ヘッドから吐出可能な粘度や表面張力を有するものであればよく、特に限定されないが、常温、常圧下において、または加熱、冷却により粘度が30mPa・s以下となるものであることが好ましい。より具体的には、水や有機溶媒等の溶媒、染料や顔料等の着色剤、重合性化合物、樹脂、界面活性剤等の機能性付与材料、DNA、アミノ酸やたんぱく質、カルシウム等の生体適合材料、天然色素等の可食材料、などを含む溶液、懸濁液、エマルジョンなどであり、これらは例えば、インクジェット用インク、表面処理液等の用途で用いることができる。
また、「印刷装置」は、液体吐出ヘッドとシート材とが相対的に移動する装置があるが、これに限定するものではない。具体例としては、液体吐出ヘッドを移動させるシリアル型装置、液体吐出ヘッドを移動させないライン型装置などが含まれる。
また、「液体吐出ヘッド」とは、吐出孔(ノズル)から液体を吐出・噴射する機能部品である。液体を吐出するエネルギー発生源として、圧電アクチュエータ(積層型圧電素子又は薄膜型圧電素子)、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いるサーマルアクチュエータ、振動板と対向電極からなる静電アクチュエータなどの吐出エネルギー発生手段を使用することができるが、使用する吐出エネルギー発生手段が限定されるものではない。
次に、本発明の第1実施形態におけるシート矯正部を構成している本発明に係るシート矯正装置について図2及び図3を参照して説明する。図2は同シート矯正装置の側面説明図、図3はローラ部分の説明図である。
シート矯正装置601は、シートPを挟んで搬送する無端状の上ベルト611と下ベルト612で構成されるシートに張力を付与する手段であるベルト対602を備えている。
上ベルト611は、搬送ローラ621A、ステアリングコントロールローラ622A、従動ローラ624A、625Aに掛け回され、テンションローラ623Aによってテンションが与えられている。
下ベルト612は、搬送ローラ621B、ステアリングコントロールローラ622B、従動ローラ624B、625Bに掛け回され、テンションローラ623Bによってテンションが与えられている。
これらの上ベルト611と下ベルト612は、搬送ローラ621A、621Bが回転駆動されることによって矢印方向に周回移動し、シートPを挟み持ってシートPを搬送方向(矢印Y方向、以下「搬送方向Y」という。)に搬送する。
ここで、テンションローラ623A、623Bは、ベルト対602の各ベルト611、612に対し、シートPを挟み持つベルト面が搬送方向Yの上流側と下流側とに引っ張られる方向に作用する張力を付与する手段となる。
そして、ベルト対602の上ベルト611と下ベルト612の各ベルト面が対向(対面)してシートPを挟み持つ領域で、ベルト対602の上ベルト611又は下ベルト612に接触し、搬送方向Yに沿って配置されている複数(ここでは、3個)の曲面部材であるローラ603(603A、603B)を備えている。ローラ603は、ベルト対602の一部を湾曲形状に変形(湾曲変形)させている。
ローラ603は、発熱手段としてのヒータ604を内蔵しており、ベルト対602を介してローラ603に押し付けられて湾曲変形しているシートPの領域を加熱する加熱手段を兼ねている加熱ローラである。
ここでは、上ベルト611と下ベルト612の各ベルト面が対向(対面)する領域内において、ローラ603Aとローラ603Bとを交互に配置している。
そして、ベルト対602の下ベルト612側をローラ603Aの周面603a(図3参照)に押し付けることで、ベルト対602は上方に凸形状となるように湾曲変形される。また、ベルト対602の上ベルト611側をローラ603Bの周面603aに押し付けることで、ベルト対602は方に凸形状となるように湾曲変形される。
ローラ603Aは、周面603a(図3参照)がベルト対602の下ベルト612側に押し付けられることで、ベルト対602を上方に凸形状になるように湾曲変形させる。ローラ603Bは、周面603aがベルト対602の上ベルト611側に押し付けられることで、ベルト対602を下方に凸形状になるように湾曲変形させる。
つまり、シートPの搬送方向において、シートPの一面側が凸形状になる方向に湾曲変形させるローラ603Aと、シートPの他面側が凸形状になる方向に湾曲変形させるローラ603Bとが交互に配置されている。なお、ローラ603Bを最上流側にしてローラ603Aとローラ603Bとを交互に配置することもできる。
そして、ローラ603の周面(曲面)に対向し、シートPを挟み持つ部材であるベルト対602を介してシートPをローラ603の周面に押し付ける押し付け手段を構成するローラ状の第1押し付け部材606と、同じくローラ状の第2押し付け部材607とが搬送方向Pに沿って配置されている。ここで、相対的に、第1押し付け部材606は搬送方向Pの上流側に配置され、第2押し付け部材607は搬送方向Pの下流側に配置されている。
第1押し付け部材606は、ベルト対602がローラ603の周面603aに接触を開始する押し付け開始位置(巻き付け開始位置)を決めている。第2押し付け部材607は、ベルト対602がローラ603の周面603aから離間する押し付け終了位置(巻き付け終了位置)を決めている。
ここで、搬送方向Yで隣り合う曲面部材(ローラ603)の内の、上流側のローラ603に対向する第2押し付け部材607と下流側のローラ603に対向する第1押し付け部材606部材との間は離れている。また、上流側のローラ603と下流側のローラ603は、上流側の第2押し付け部材607と下流側の第1押し付け部材606との間でベルト対602が湾曲しない状態になる間隔で配置されている。
これにより、ローラ603の周面に倣って一旦湾曲したベルト対602の応力を解放することができ、次段のローラ603に対する密着性を向上することができる。
なお、第1押し付け部材606及び第2押し付け部材607は、ローラ603の周面に対して進退可能(移動可能)に配置されている。これにより、シートPの厚み(種類)、液体付与量などに応じて、ベルト対602のローラ603の周面への巻き付け角θを変化させることができる。
次に、本実施形態の作用について図4も参照して説明する。図4はローラ部分の斜視説明図であり、ベルト対は透過状態で示している。
図4に示すように、シートPにコックリング(波打ち)Cが残った状態であるとき、シートPをローラ603の周面603aなどの湾曲面に張力をかけながら巻き付けると、巻き付いている間は、波打ちが消える。これは、液体が付与されて膨潤している部分と液体が付与されていない部分のシートPの長さを強制的に同じ長さにできるためである。
しかしながら、湾曲面に張力をかけながら巻き付けただけでは、張力がなくなると波打ちが元に戻り矯正されない。
そこで、シートPを加熱手段で加熱してシートP内の水分を飛ばしながらしごくことで、液体が付与された部分と液体が付与されていない部分の長さを同じにでき、シートPのコックリングなどの波打ち変形を矯正することができる。
つまり、図3に示すように、シートPを2つの上ベルト611と下ベルト612との間に挟み持ち、この状態で、ベルト対602を加熱ローラであるローラ603の周面603aに押し付けることで、ベルト対602はシートPを挟持したまま湾曲状に変形される。
このとき、上ベルト611及び下ベルト612には、テンションローラ623A、623Bによって、加熱ローラであるローラ603の周面603aに押し付けられる方向(図3で矢印B方向)に力が加わるように張力が付与されている。
そして、上ベルト611と下ベルト612に挟まれたシートPには、上ベルト611及び下ベルト612とシートPとの間の摩擦力によって矢印B方向に張力がかかっている状態で、加熱ローラであるローラ603の周面603a(湾曲面)に押し付けられる。
これにより、シートPはローラ603によって加熱され、ローラ603の周面603aに倣うことによって、液体が付与された部分と液体が付与されていない部分の長さが同じになってシートPのコックリングなどの波打ち変形が矯正される。
このように、シートPを加熱した状態で、シートPに張力を付与しながら曲面部材(本実施形態ではローラ)に押し付けて湾曲変形させることで、効率的にシートの変形を矯正することができる。
そして、本実施形態では、図2に示すように、上ベルト611と下ベルト612が対向する領域(シートPを挟み持つ領域)に接触し、搬送方向Pに沿って、複数の曲面部材としての加熱ローラであるローラ603(603A、603B)を配置している。
つまり、前述したように、シートPを加熱手段で加熱してシートP内の水分を飛ばしながらしごくことで、液体が付与された部分と液体が付与されていない部分の長さを同じにでき、シートPのコックリングなどの波打ち変形を矯正することができる。
この場合、1つの曲面部材(ローラ)の周面に大きな巻き付け角度で巻き付けるよりも、複数の曲面部材(ローラ)に小さな巻き付け角で複数回巻き付ける方が、矯正効果が大きくなる。
例えば、φ80のローラにシートPを1回で90度の巻き付け角θで巻きつけた場合よりも、30度の巻き付け角θによる巻きつけを3回行った場合の方が、シートPの変形に対する矯正効果が大きくなる。
このように、複数の曲面部材を搬送方向に並べて配置することによって、より効率的にシートの変形の矯正を行うことができる。
さらに、本実施形態では、ベルト対602を上方に凸形状に湾曲変形させて、シートPの一面側が凸形状になる方向に湾曲変形させるローラ603Aと、ベルト対602を下方に凸形状に湾曲変形させて、シートPの他面側が凸形状になる方向に湾曲変形させるローラ603Bとを交互に配置している。
これによって、シートPは上下方向に交互に凸形状になるように両面がローラ603に押し付けられるので、カールの発生を抑制しながら、より確実にコックリングなどの波打ち変形が矯正される。
次に、本発明の第2実施形態に係るシート矯正装置について図5及び図6を参照して説明する。図5は同シート矯正装置の側面説明図、図6は同じく曲面部材部分の説明図である。
本実施形態では、ベルト対602がシートPを挟み持つ領域でベルト対602のベルト611又は612に接触する湾曲面633aを有する、断面が略半円形状の複数の湾曲面部材633(633A、633B)を配置している。湾曲面部材633は、発熱手段としてのヒータ部634を有しており、シートPを加熱する加熱手段を兼ねている。
本実施形態においても、ベルト対602の上ベルト611と下ベルト612の各ベルト面が対向(対面)してシートPを挟み持つ領域で、上ベルト611又は下ベルト612に接触する湾曲面部材633Aと湾曲面部材633Bとを交互に配置している。
そして、ベルト対602の下ベルト612側を湾曲面部材633Aの湾曲面633aに押し付けることで、ベルト対602は上方に凸形状になる方向に湾曲変形される。また、ベルト対602の上ベルト611側を湾曲面部材633Bの湾曲面633aに押し付けることで、ベルト対602は下方に凸形状となる方向に湾曲変形される。
つまり、シートPの搬送方向において、シートPの一面側が凸形状になるように湾曲変形させる湾曲面部材633Aと、シートPの他面側が凸形状になるように湾曲変形させる湾曲面部材633Bとが交互に配置されている。なお、湾曲面部材633Bを最上流側にして湾曲面部材633Aと湾曲面部材633Bとを交互に配置することもできる。
そして、本実施形態でも、押し付け手段を構成する第1押し付け部材606と、第2押し付け部材607とが搬送方向Pに沿って配置されている。
第1押し付け部材606は、ベルト対602が湾曲面部材633の湾曲面633aに接触を開始する押し付け開始位置(巻き付け開始位置)を決めている。第2押し付け部材607は、ベルト対602が湾曲面部材633の湾曲面633aから離間する押し付け終了位置(巻き付け終了位置)を決めている。
ここで、搬送方向Yで隣り合う湾曲面部材633、633の内の、上流側の湾曲面部材633に対向する第2押し付け部材607と下流側の湾曲面部材633に対向する第1押し付け部材606部材との間は離れている。また、上流側の湾曲面部材633と下流側の湾曲面部材633は、上流側の第2押し付け部材607と下流側の第1押し付け部材606との間でベルト対602が湾曲しない状態になる間隔で配置されている。
これにより、湾曲面部材633の湾曲面633aに倣うことで一旦湾曲したベルト対602の応力を解放することができ、次段の湾曲面部材633に対する密着性を向上することができ。
また、前記第1実施形態と同様の対向ローラ606、607を湾曲面部材633に対向して移動可能に配置している。
本実施形態の構成においても、図6に示すように、上ベルト611と下ベルト612に挟まれたシートPには、上ベルト611及び下ベルト612とシートPとの間の摩擦力によって矢印B方向に張力がかかっている状態で、加熱手段を兼ねる湾曲面部材633の湾曲面633aに押し付けられる。
これにより、シートPは湾曲面部材633によって加熱され、湾曲面部材633の湾曲面633aに倣うことによって、液体が付与された部分と液体が付与されていない部分の長さが同じになってシートPのコックリングなどの波打ち変形が矯正される。
このように、本実施形態においても、シートが加熱された状態で、シートに張力を付与して曲面部材に押し付けて湾曲変形させることで、効率的にシートの変形を矯正することができる。さらに、複数の曲面部材を配置することによって、より効率的にシートの変形を矯正することができる。
次に、本発明の第3実施形態に係るシート矯正装置について図7を参照して説明する。図7は同シート矯正装置の曲面部材部分の説明図である。
本実施形態では、曲面部材643は、シートPの搬送方向に並べて配置された複数本の接触部材646に分割され、各接触部材646の頂点を仮想的に結ぶことで曲面が形成されている。
そして、複数本の接触部材646は、基台645上に保持されている。複数本の接触部材646の基台645からの高さは、搬送方向Yにおいて、中央部側の接触部材646の先端部646aが両側の接触部材646の先端部646aよりも突出している。
ここでは、5本の接触部材646を配置しているので、搬送方向Yの中央位置の接触部材646を起点として、上流側に行くに従って接触部材646の高さが低くなり、下流側に行くに従って接触部材646の高さが低くなるようにしている。
また、曲面部材643は、例えば基台645側に発熱手段644としてのヒータを備え、あるいは、接触部材646内にヒータを内蔵し、シートPを加熱する加熱手段を兼ねている。
本実施形態においても、図7に示すように、上ベルト611と下ベルト612に挟まれたシートPには、上ベルト611及び下ベルト612とシートPとの間の摩擦力によって矢印B方向に張力がかかっている状態で、加熱手段を兼ねる曲面部材643の全体として湾曲形状を形成している複数本の接触部材646に押し付けられる。
これによって、シートPは曲面部材643によって加熱され、複数本の接触部材646で構成される湾曲形状に倣うことによって、液体が付与された部分と液体が付与されていない部分の長さが同じになってシートPのコックリングなどの波打ち変形が矯正される。
そして、この曲面部材643を、前記第1、第2実施形態と同様に、搬送方向に沿って、複数並べて配置することで、より矯正効果を高めることができる。
なお、接触部材646に先端部646aには例えば回転部材を回転可能に設けることでき、これにより、各接触部材646のベルト対602との間の摩擦抵抗を減らし、ベルト対602を湾曲させた状態で滑らかに移動することができる。
次に、本発明の第4実施形態に係るシート矯正装置について図8及び図9を参照して説明する。図8は同シート矯正装置の側面説明図、図9は同シート矯正装置のシートが通過している状態での側面説明図である。
本実施形態では、前記第1実施形態と同様に、シートPを湾曲変形させる複数のローラ603(603A、603B)が搬送方向に並んで交互に配置されている。なお、ローラ603は前記第1実施形態と同様に加熱ローラであって加熱手段を兼ねている。
そして、シートPを搬送しながら、各ローラ603の周面に倣ってシートPを湾曲変形させるときにシートPに張力を付与する張力付与手段662を配置している。張力付与手段662は、シートPを曲面部材であるローラ603の曲面に押し付ける押し付け手段を兼ねている。
張力付与手段662は、各ローラ603に周面(曲面)に対向し、シートPをローラ603の曲面に押し付ける搬送方向上流側の第1押し付け部材を兼ねる張力付与ローラ666と、同じく搬送方向下流側の第2押し付け部材を兼ねる張力付与ローラ667を有している。張力付与ローラ666、667は、ローラ603の周面603aに対して進退可能に配置されている。
本実施形態では、ローラ603が回転駆動されてシートPを搬送方向Yに搬送する搬送ローラを兼ねている。
また、張力付与手段662は、張力付与ローラ666をローラ603の周面603aに押し付ける第1付勢手段としてのバネ668と、張力付与ローラ667をローラ603の周面603aに押し付ける第2付勢手段としてのバネ669とを有している。
ここで、搬送方向下流側の張力付与ローラ667(第2押し付け部材)に対するバネ669(第2付勢手段)の付勢力は、搬送方向上流側の張力付与ローラ666(第1押し付け部材)に対するバネ668(第1付勢手段)の付勢力よりも大きくしている。
これにより、搬送方向下流側の第2押し付け部材である張力付与ローラ667は、搬送方向上流側の第1押し付け部材である張力付与ローラ666よりも、ローラ603にシートPを押し付けるときの押し付け力が大きくなる。
このように構成したので、図9に示すように、搬送方向下流側の張力付与ローラ667が搬送方向上流側の張力付与ローラ666よりも、ローラ603にシートPを強く押し付けることになり、シートPの搬送力に差が生じて、シートPには矢印方向に張力が付与される。そして、シートPは張力が付与された状態でローラ603の周面603aに押し付けられる。
これにより、前記各実施形態と同様に、効率的にシートの変形を矯正することができる。そして、ベルト対を使用しないので構成が簡単になる。
次に、本発明の第5実施形態に係るシート矯正装置について図10及び図11を参照して説明する。図10は同シート矯正装置の側面説明図、図11は同シート矯正装置のシートが通過している状態での側面説明図である。
本実施形態では、前記第2実施形態と同様に、シートPを湾曲変形させる複数の曲面部材である湾曲面部材633(633A、633B)が搬送方向に並んで交互に配置されている。湾曲面部材633には加熱手段としてのヒータ部634が設けられている。
そして、前記第4実施形態と同様に、各湾曲面部材633に対して、シートPを湾曲変形させるときにシートPに張力を付与する張力付与手段662を配置している。張力付与手段662は、シートPを湾曲面部材633の曲面に押し付ける押し付け手段を兼ねている。
本実施形態でも、張力付与手段662は、第1押し付け部材を兼ねる張力付与ローラ666と、第2押し付け部材を兼ねる張力付与ローラ667を含み、また、これらの張力付与ローラ666、667は、回転駆動されてシートPを搬送方向Yに搬送する搬送ローラを兼ねている。
このように構成したので、図11にも示すように、搬送方向下流側の張力付与ローラ667が搬送方向上流側の張力付与ローラ666よりも、ローラ603にシートPを強く押し付けることになり、シートPの搬送力に差が生じて、シートPは張力が付与された状態でローラ603の周面603aに押し付けられる。
これにより、前記各実施形態と同様に、効率的にシートの変形を矯正することができる。そして、ベルト対を使用しないので構成が簡単になる。
次に、本発明の第6実施形態に係るシート矯正装置について図12を参照して説明する。図12は同シート矯正装置のシートが通過している状態での側面説明図である。
本実施形態では、シートPを湾曲変形させる1つの曲面部材群673(673A,673B)は、それぞれシートPの同一面側に接触し、且つ、相対的に、シートPの搬送方向Y上流側に配置されている第1曲面部材である第1ローラ673A1、673B1と、シートPの搬送方向Y下流側に配置されている第2曲面部材である第2ローラ673A2、673B2とを含んで構成されている。
なお、ローラ673A1、673A2、673B1、673B2は、前記第1実施形態のローラ603と同様に、加熱ローラであって加熱手段を兼ねている。また、本実施形態では、曲面部材群673を構成するローラ(曲面部材)として、第1実施形態のローラ603と同様なローラ673A1、673A2、673B1、673B2を使用しているが、それぞれのローラに代えて、第2実施形態の湾曲面部材633を使用することもできる。
そして、張力付与手段662は、搬送方向上流側のローラ673A1、673B1に対向して配置した張力付与ローラ666及びバネ668と、搬送方向下流側のローラ673A2、673B2に対向して配置した張力付与ローラ667及びバネ669とで構成している。
本実施形態でも、張力付与手段662は、シートPを曲面部材673に押し付ける押し付け手段を兼ねており、また、張力付与ローラ666は第1押し付け部材を兼ね、張力付与ローラ667は第2押し付け部材を兼ねている。
なお、張力付与ローラ666、667による押し付け力は、前記第4、第5実施形態と同様に、張力付与ローラ667の押し付け力を張力付与ローラ666の押し付け力よりも大きくしている。
ここで、曲面部材群673はシートPの搬送方向Yに沿って複数並べられている。そして、搬送方向Pで隣り合う曲面部材群673の内の、上流側の曲面部材群673に属する第2曲面部材(第2ローラ673A2、673B2)に対向する第2押し付け部材である張力付与ローラ667と、下流側の曲面部材群673に属する第1曲面部材(第1ローラ673A1、673B1)に対向する第1押し付け部材である張力付与ローラ666との間は離れている。
これにより、曲面部材群673のローラ673の周面に倣って一旦湾曲したシートPの応力を解放することができ、次段のローラ673に対する密着性を向上することができる。
また、本実施形態では、第1、第2ローラ673A1、673A2、673B1、673B2が回転駆動されてシートPを搬送方向Yに搬送する搬送ローラを兼ねている。ただし、ローラ603に代えて第2実施形態の曲面部材を使用する場合には、張力付与ローラ666、667が回転駆動されてシートPを搬送方向Yに搬送する搬送ローラを兼ねるようにすればよい。
このように構成しても、前記実施形態と同様に、効率的にシートの変形を矯正することができる。
次に、本発明の第7実施形態に係るシート矯正装置について図13を参照して説明する。図13は同シート矯正装置の側面説明図である。
本実施形態では、シートPの搬送方向において、シートPの一面側が凸形状になるように湾曲変形させる2つのローラ603Aのローラ群683Aと、シートPの他面側が凸形状になるように湾曲変形させる2つのローラ603Bのローラ群683Bとが交互に配置されている。
なお、1つのローラ群683A、683Bは、それぞれ3つ以上のローラ603A、603Bの群とすることもできる。また、ローラ603Aのローラ群683Aとローラ603Bのローラ群683Bのいずれを最上流側にして交互に配置しても良い。
また、ローラ603A,603Bは、前記第1実施形態と同様に加熱ローラであって加熱手段を兼ねている。本実施形態では、曲面部材として第1実施形態のローラを使用しているが、第2実施形態の曲面部材を使用することもできる。
なお、本実施形態では、ローラ603A,603Bが回転駆動されてシートPを搬送方向Yに搬送する搬送ローラを兼ねている。ただし、ローラ603に代えて第2実施形態の曲面部材を使用する場合には、張力付与ローラ666、667が回転駆動されてシートPを搬送方向Yに搬送する搬送ローラを兼ねるようにすればよい。
このように構成したので、シートPの一面側が凸形状になるように湾曲変形させて2回の矯正を行い、次いで、シートPの他面側が凸形状になるように湾曲変形させて2回の矯正を行うことが繰り返される。
これによって、効率的にシートの変形を矯正することができる。
なお、上記第6実施形態及び第7実施形態のローラの配置は、前記第1実施形態にも適用することができる。
次に、本発明の第8実施形態に係るシート矯正装置について図14を参照して説明する。図14は同シート矯正装置の側面説明図である。
本実施形態では、前記第6実施形態と同様に、シートPを湾曲変形させる1つの曲面部材693(693A,693B)は、複数(ここでは、2つであるが、3以上でもよい。)のローラ693A1、693A2又はローラ693B1、693B2で構成している。
ローラ693A1、693A2、693B1、693B2は、前記第1実施形態のローラ603と同様に、加熱ローラであって加熱手段を兼ねている。
また、ローラ693A1、693A2、693B1、693B2は、それぞれ回転駆動されてシートPを搬送する搬送ローラとしている。
また、曲面部材693に対向し、シートPを曲面部材693の内の上流側ローラ693A1、693B1の各周面に押し付ける第1押し付け部材606と、シートPを曲面部材693の内の下流側ローラ693A2、693B2の各周面に押し付ける第2押し付け部材607とを配置している。
第1押し付け部材606及び第2押し付け部材607は、いずれもバネ698で付勢している。
そして、本実施形態では、各曲面部材693における搬送方向上流側のローラ693A1、693B1の回転速度v1よりも、搬送方向下流側のローラ693A2、693B2の回転速度v2を速くしている(v2>v1)。
これにより、搬送方向上流側のローラ693A1、693B1と搬送方向下流側のローラ693A2、693B2との間で、シートPに対する搬送力に差が生じて、シートPに張力を付与することができる。
このように構成しても、前記実施形態と同様に、効率的にシートの変形を矯正することができる。また、第1押し付けローラ696、第2押し付けローラ697をローラの周面に付勢する付勢手段としての同じバネ668を使用することができる。
次に、ベルト対を使用する実施形態におけるベルト対の異なる例について図15を参照して説明する。図15は同ベルト対の曲面部材部分における斜視説明図である。
図15(a)に示すベルト対602を構成する上ベルト611、下ベルト612は、シートPの全面を被覆することができる全面ベルトである。図15(b)に示すベルト対602を構成する上ベルト611、下ベルト612は、メッシュベルトである。図15(c)に示すベルト対602を構成する上ベルト611、下ベルト612は、搬送方向と直交する方向において複数に分割された分割ベルトである。
ベルト対602を構成する上ベルト611、下ベルト612としては、図15(a)〜(c)のいずれのベルトでもよい。
ベルト対602を構成する上ベルト611、下ベルト612を、図15(b)のメッシュベルト、或いは、図15(c)の分割ベルトで構成した場合には、シートPに付着した液体を加熱することでシートP中の水分が蒸発するとき、蒸気がメッシュベルトのメッシュの隙間、分割ベルトのベルト間の隙間から逃げるため、図15(a)の全面ベルトに比べて、シートPの加熱効果が高くなる。
次に、押しつけ部材を配置する実施形態における押し付け部材のユニット化について図16を参照して説明する。図16は曲面部材近傍の説明図である。
曲面部材であるローラ603(或いは湾曲面部材633)に対向する第1押し付け部材606及び第2押し付け部材607は、例えば、ホルダ部材608に回転可能に保持して押しつけ部材ユニット609としている。
このように、第1押し付け部材と第2押し付け部材とをユニット化することで、第1押し付け部材606及び第2押し付け部材607をローラ603(或いは湾曲面部材633)に対して進退可能とするとき、進退機構の構成が簡単になる。
また、第1、第2押し付け部材として張力付与ローラを使用する実施形態の場合にも、同様に張力付与ローラ666、667、バネ668、669をユニット化することもできる。
次に、押し付け部材の他の例について図17を参照して説明する。図17は同説明に供する曲面部材近傍の説明図である。
ここでは、断面が半円形状の第1押し付け部材606、第2押し付け部材607を使用している。
このように、第1押し付け部材及び第2押し付け部材は、ローラ状に限るものではなく、また、第1押し付け部材及び第2押し付け部材のいずれか一方をローラ状とし、他方を半円形状の部材とすることもできる。
なお、上記各実施形態においては、シート矯正装置は、シートを水平方向(横方向)に搬送する例で説明しているが、縦方向に搬送する構成としたり、斜めに搬送する構成としたりすることもできる。
1 印刷装置
100 搬入部
200 印刷部
300 乾燥部
301 乾燥機構部
302 吸引搬送機構部
400 排出部
600 シート矯正部
P シート
601 シート矯正装置
602 ベルト対
603、603A、603B ローラ
604 ヒータ
606 第1押し付け部材
607 第2押し付け部材
611 上ベルト
612 下ベルト
621A、621B 搬送ローラ
623A、623B テンションローラ
633、633A、633B 湾曲面部材
634 ヒータ部
643 曲面部材
644 ヒータ部
662 張力付与手段
666 張力付与ローラ(第1押し付け部材)
667 張力付与ローラ(第2押し付け部材)
673A、673B 曲面部材
673A1、673A2,673B1,673B2 ローラ
683A、683B ローラ群
693A、693B 曲面部材
693A1、693A2,693B1,693B2 ローラ

Claims (15)

  1. シートのコックリングを矯正するシート矯正装置であって、
    前記シートの搬送方向に沿って配置された複数の曲面部材と、
    前記曲面部材の曲面に対向し、前記シート又は前記シートを挟み持つ部材を前記曲面に押し付ける押し付け手段と、
    前記シートに張力を付与する手段と、
    前記曲面部材によって湾曲しているシートを加熱する加熱手段と、を備え、
    前記押し付け手段は、相対的に、前記シートの搬送方向上流側に配置されている第1押し付け部材と、前記シートの搬送方向下流側に配置されている第2押し付け部材と、を含み、
    前記シートの搬送方向で隣り合う前記曲面部材の内の、上流側の前記曲面部材に対向する前記第2押し付け部材と下流側の前記曲面部材に対向する前記第1押し付け部材との間は離れている
    ことを特徴とするシート矯正装置。
  2. 前記搬送方向において、前記シートの一面側が凸形状になるように配置された前記曲面部材と、前記シートの他面側が凸形状になるように配置された前記曲面部材とが交互に配置されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のシート矯正装置。
  3. 前記搬送方向において、前記シートの一面側が凸形状になるように配置された前記曲面部材が連続して配置され、次に、前記シートの他面側が凸形状になるように配置された前記曲面部材が連続して配置されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のシート矯正装置。
  4. 前記複数の曲面部材は、隣り合う前記曲面部材の間で前記シートが湾曲しない状態になる間隔で配置されている
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のシート矯正装置。
  5. 前記張力を付与する手段は、
    前記シートを挟み持って搬送するベルト対と、
    前記ベルト対の前記シートを挟み持つベルト面が前記シートの搬送方向上流側と搬送方向下流側とに引っ張られる方向に作用する張力を、前記ベルト対の各ベルトに付与する部材と、を含む
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のシート矯正装置。
  6. 前記第1押し付け部材を前記曲面部材の曲面に押し付ける付勢力を与える第1付勢手段と、
    前記第2押し付け部材を前記曲面部材の曲面に押し付ける付勢力を与える第2付勢手段と、を有し、
    前記第1付勢手段、前記第2付勢手段、前記第1押し付け部材、前記第2押し付け部材が前記張力を付与する手段を構成しており、
    第2付勢手段の付勢力は、第1付勢手段の付勢力よりも大きい
    ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のシート矯正装置。
  7. シートのコックリングを矯正するシート矯正装置であって、
    それぞれシートの同一面側に接触し、且つ、相対的に、前記シートの搬送方向上流側に配置されている第1曲面部材と、前記シートの搬送方向下流側に配置されている第2曲面部材とを含んで構成されている曲面部材群と、
    前記第1曲面部材の曲面に対向し、前記シートを前記第1曲面部材の曲面に押し付ける第1押し付け部材と、
    前記第2曲面部材の曲面に対向し、前記シートを前記第2曲面部材の曲面に押し付ける第2押し付け部材と、
    前記シートに張力を付与する手段と、
    前記第1曲面部材と前記第2曲面部材とによって湾曲している前記シートを加熱する加熱手段と、を備え、
    前記曲面部材群が前記シートの搬送方向に沿って複数並べられており、
    前記シートの搬送方向で隣り合う前記曲面部材群の内の、上流側の前記曲面部材群に属する前記第2曲面部材に対向する前記第2押し付け部材と、下流側の前記曲面部材群に属する前記第1曲面部材に対向する前記第1押し付け部材との間は離れている
    ことを特徴とするシート矯正装置。
  8. 前記搬送方向において、前記シートの一面側が凸になるように配置された前記曲面部材群と、前記シートの他面側が凸になるように配置された前記曲面部材群とが交互に配置されている
    ことを特徴とする請求項7に記載のシート矯正装置。
  9. 前記曲面部材は、ローラである
    ことを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載のシート矯正装置。
  10. 前記曲面部材は、前記シートの搬送方向に並べて配置された複数本の接触部材に分割されており、
    前記シートの搬送方向における中央部に位置する前記接触部材の先端部が、両側に位置する前記接触部材の先端部よりも突出している
    ことを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載のシート矯正装置。
  11. 前記第1押し付け部材及び前記第2押し付け部材の少なくともいずれかは、前記曲面部材の前記曲面に対して進退可能に配置されている
    ことを特徴とする請求項1ないし10のいずれかに記載のシート矯正装置。
  12. 前記第1押し付け部材及び前記第2押し付け部材の少なくともいずれかは、ローラである
    ことを特徴とする請求項1ないし11のいずれかに記載のシート矯正装置。
  13. 前記シートに対して液体を付与する手段と、
    請求項1ないし12のいずれかに記載のシート矯正装置と、を備え、
    前記シート矯正装置は、前記液体を付与する手段の前記搬送方向下流側に配置されている
    ことを特徴とする印刷装置。
  14. 前記液体を付与する手段と前記シート矯正装置との間に、前記シートを乾燥する乾燥装置が配置されている
    ことを特徴とする請求項13に記載の印刷装置。
  15. 前記液体を付与する手段は、前記シートにインクを吐出して画像を形成する
    ことを特徴とする請求項13又は14に記載の印刷装置。
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