JP2019118955A - プレス成形方法及びプレス成形装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高絞り比、かつ複雑な形状の深絞り加工を、単動型のプレス成形装置で実現する。【解決手段】第1絞り加工では、駆動機構7によってスライドプレート6を下向きに移動させて、パンチ14及び内側ブランクホルダ15を上側ダイ8内に進入させ上側ダイ8と内側ブランクホルダ15とによって被加工材2に絞り加工を施す。第2絞り加工では、上側ダイ8と内側ブランクホルダ15との間に被加工材2が挟み込まれると、油圧クッション機構20によってパンチ14を上向きに移動させて上側ダイ8とパンチ14とによって被加工材2に絞り加工を施す。【選択図】図1

Description

本発明は、プレス成形方法及びプレス成形装置に関する。
特許文献1に開示されたプレス成形方法では、同軸に配置された2個のパンチをダイに対して順次押し込むことで、板材を深絞りして有底筒状の構造体に加工している。
国際公開第WO2014/109263号
特許文献1に開示されたプレス成形方法では、一段目高絞り比の絞り加工、つまり絞り深さが深い有底筒状の構造体の成形は、皺の発生により困難である。また、この方法を実行するには、汎用性の低い複動型のプレス成形装置を使用する必要がある。さらに、この方法は、例えば車両用のサスペンションタワーのような比較的複雑な形状の有底筒状構造体の成形には適用できない。
本発明は、高絞り比、かつ複雑な形状の深絞り加工を、単動型のプレス成形装置で実現可能とすることを課題としている。
本発明の第1の態様は、被加工材を第1のホルダによってダイに押し付けて、前記被加工材をダイに保持し、前記ダイに対して同軸に配置されたパンチと、このパンチの周囲に配置され、周囲に前記第1のホルダが配置され、かつ前記パンチに対して相対移動可能な第2のホルダとに向かって、前記ダイを第1の向きに移動させて、前記パンチ及び前記第2のホルダを前記ダイ内に進入させ、前記第1のホルダと前記ダイとによって保持された前記被加工材に対して、前記ダイと前記第2のホルダとによって第1の絞り加工を施し、前記ダイの前記第1の向きの移動によって前記ダイと前記第2のホルダとの間に前記被加工材が挟み込まれると、前記パンチを前記第1の向きと反対の第2の向きに移動させて、前記パンチを前記ダイ内にさらに進入させ、前記第2のホルダと前記ダイとによって保持された前記被加工材に対して、前記ダイと前記パンチとによって第2の絞り加工を施す、プレス成形方法を提供する。
第1の絞り加工に続けて第2の絞り加工を実行することで、高絞り比、かつ複雑な形状の深絞り加工を実現できる。また、第1の絞り加工はダイを第1の向きに移動させることにより実行され、第2の絞り加工はパンチを第2の向きに移動させることによって実行されるので、複動型ではなく、単動型のプレス成形装置によって、第1及び第2の絞り加工を実現できる。
本発明の第2の態様は、第1の向きと、この第1の向きと反対の第2の向きに移動可能なスライドプレートと、前記第1の向きに突出するように前記スライドプレートに保持されたダイと、前記ダイと対向するように配置された固定のベースプレートと、前記ベースプレートに保持され、前記第2の向きに弾性的に付勢されている第1のホルダと、前記ダイに対して同軸に、かつ前記第2の向きに突出するように前記ベースプレートに配置されたパンチと、前記パンチの周囲に配置され、周囲に前記第1のホルダが配置され、かつ前記パンチに対して相対移動可能なように前記第2の向きに弾性的に付勢されている第2のホルダと、前記スライドプレートを前記第1及び第2の向きに移動させる第1の駆動機構と、前記パンチを前記第1及び第2の向きに移動させる第2の駆動機構と、前記第1の駆動機構と前記第2の駆動機構とを制御するコントローラとを備え、前記コントローラは、前記第1の駆動機構によって前記スライドプレートを前記第1の向きに移動させて、前記パンチ及び前記第2のホルダを前記ダイ内に進入させ、前記第1のホルダと前記ダイとによって保持された被加工材に対して、前記ダイと前記第2のホルダとによって第1の絞り加工を施し、前記ダイの前記第1の向きの移動によって前記ダイと前記第2のホルダとの間に前記被加工材が挟み込まれると、前記第2の駆動機構によって前記パンチを前記第2の向きに移動させて、前記パンチを前記ダイ内にさらに進入させ、前記第2のホルダと前記ダイとによって保持された前記被加工材に対して、前記ダイと前記パンチとによって、第2の絞り加工を施す、プレス成形装置を提供する。
前記第2の駆動機構は、流体圧クッション機構であってもよい。
前記プレス成形装置は、ボルスタを備え、前記ベースプレートは前記ボルスタに配置され、前記流体圧クッション機構は、前記第1及び第2の向きに進退するロッドを備え、かつ前記ボルスタの前記ベースプレートに対して反対側に配置された油圧シリンダと、前記ロッドの先端に固定されたパッドと、基端がパッドに固定され、前記ボルスタに形成された貫通孔と前記ベースプレートに形成された貫通孔とに挿通され、先端が前記パンチに臨むクッションピンとを備えてもよい。
前記第1及び第2のホルダは、それぞれ流体圧シリンダによって付勢されてもよい。
前記ダイは前記スライドプレートに固定され、前記コントローラは、前記スライドプレートの前記第1の向きの移動によって前記ダイと前記第2のホルダとの間に前記被加工材が挟み込まれると、前記第1の駆動機構による前記スライドプレートの前記第1の向きの移動を停止させてもよい。
あるいは、前記ダイは前記スライドプレートに対して弾性手段によって相対変位可能に連結され、前記コントローラは、前記スライドプレートの前記第1の向きの移動によって前記ダイと前記第2のホルダとの間に前記被加工材が挟み込まれた後も、前記第1の駆動機構による前記スライドプレートの前記第1の向きの移動を継続させてもよい。
本発明の第3の態様は、第1の向きと、この第1の向きと反対の第2の向きに移動可能なスライドプレートと、前記第1の向きに突出するように前記スライドプレートに保持されたダイと、前記ダイと対向するように配置された固定のベースプレートと、前記ベースプレートに保持され、前記第2の向きに弾性的に付勢されている第1のホルダと、前記ダイに対して同軸に、かつ前記第2の向きに突出するように前記ベースプレートに配置されたパンチと、前記パンチの周囲に配置され、周囲に前記第1のホルダが配置され、かつ前記パンチに対して相対移動可能なように前記第2の向きに弾性的に付勢されている第2のホルダと、前記スライドプレートを前記第1及び第2の向きに移動させる駆動機構と、カム機構とを備え、前記駆動機構によって前記スライドプレートを前記第1の向きに移動させて、前記パンチ及び前記第2のホルダを前記ダイ内に進入させ、前記第1のホルダと前記ダイとによって保持された被加工材に対して、前記ダイと前記第2のホルダとによって第1の絞り加工を施し、前記ダイの前記第1の向きの移動によって前記ダイと前記第2のホルダとの間に前記被加工材が挟み込まれると、前記カム機構によって前記パンチを前記第2の向きに移動させて、前記パンチを前記ダイ内にさらに進入させ、前記第2のホルダと前記ダイとによって保持された前記被加工材に対して、前記ダイと前記パンチとによって、第2の絞り加工を施す、プレス成形装置を提供する。
本発明によれば、高絞り比、かつ複雑な形状の深絞り加工を、単動型のプレス成形装置で実現できる。
本発明の第1実施形態に係るプレス成形装置の模式図。 深絞り加工開始前の上側ダイ、内側及び外側ブランクホルダ、並びにパンチを示す模式的な断面図。 第1の絞り加工時の上側ダイ、内側及び外側ブランクホルダ、並びにパンチを示す模式的な断面図。 第2の絞り加工時の上側ダイ、内側及び外側ブランクホルダ、並びにパンチを示す模式的な断面図。 第2の絞り加工終了時の上側ダイ、内側及び外側ブランクホルダ、並びにパンチを示す模式的な断面図。 本発明の第2実施形態に係るプレス成形装置の模式図。 深絞り加工開始前の上側ダイ、内側及び外側ブランクホルダ、並びにパンチを示す模式的な断面図。 第1の絞り加工時の上側ダイ、内側及び外側ブランクホルダ、並びにパンチを示す模式的な断面図。 第2の絞り加工時の上側ダイ、内側及び外側ブランクホルダ、並びにパンチを示す模式的な断面図。 第2の絞り加工終了時の上側ダイ、内側及び外側ブランクホルダ、並びにパンチを示す模式的な断面図。 第2実施形態の変形例についての図4Cと同様の断面図。 第2実施形態の変形例についての図4Dと同様の断面図。 サスペンションタワーの製造工程の概念図。
(第1実施形態)
図1及び図2Aに示す本発明の第1実施形態に係る単動型のプレス成形装置1は、板状の被加工材2を深絞りによって、有底筒状構造体3(図2D参照)に加工する。後に詳述するように、この深絞りは、第1の絞り加工と第2の絞り加工とにより実行される。
プレス成形装置1は、ベッド4に固定されたボルスタ5と、ボルスタ5の上方に配置されたスライドプレート6とを備える。ボルスタ5には、厚み方向に貫通する複数の貫通孔5aが形成されている。
スライドプレート6は駆動機構(第1の駆動機構)7によって駆動されて、矢印A1で示す向き(第1の向き)の移動、すなわち降下と、矢印A2で示す向き(第2の向き)の移動、すなわち上昇とが可能である。本実施形態では、駆動機構7は、油圧式又は機械式(サーボ式)であり、スライドプレート6の昇降を停止させて、加圧状態を保持できる。
スライドプレート6の下面には、下向きに突出するように上側ダイ(ダイ)8が固定されている。
上側ダイ8には、本実施形態では、円形の断面形状を有する円柱状の第1の窪み8aが設けられている。第1の窪み8aの断面形状は加工する部品の形状によって決まり、本実施形態のような円形に限定されない。第1の窪み8aは上側ダイ8の下端面8bに開口しており、第1の窪み8aの周壁面8cと下端面8bとによって第1の肩部8dが形成されている。また、上側ダイ8には、第1の窪み8aの上方に、本実施形態では、円形の断面形状を有する円柱状の第2の窪み8eが設けられている。第2の窪み8eの断面形状は加工する部品の形状によって決まり、本実施形態のような円形に限定されない。本実施形態では、第2の窪み8eは下側が開口して上端が閉鎖されている。加工する部品の形状によっては、第2の窪み8eの上端が開口していてもよい。第2の窪み8eの周壁面8fの径は、第1の窪み8aの周壁面8cの径よりも小さい。第1の窪み8aと第2の窪み8eとの間には、上向きに先細りとなる周壁面8hによって画定されたテーパ部8gが設けられている。テーパ部8gの周壁面8hと第2の窪み8eの周壁面8fとによって、第2肩部8iが形成されている。
ボルスタ5には、上側ダイ8と対向するように、下側ダイユニット10が配置されている。
下側ダイユニット10は、ボルスタ5の上面に配置されたベースプレート11を備える。ベースプレート11には、厚み方向に貫通する貫通孔11aが設けられている。
下側ダイユニット10は、本実施形態では、断面四角形のリング状である外側ブランクホルダ(第1のホルダ)12を備える。外側ブランクホルダ12の断面形状は四角形に限定されない。外側ブランクホルダ12は、矢印Bで概念的に示すように、ベースプレート11に保持されたガスシリンダ(流体圧シリンダ)13のロッド13aによって、上向きに弾性的に付勢されている。
下側ダイユニット10は、外側ブランクホルダ12の内側に位置するようにベースプレート11上に配置されたパンチ14を備える。本実施形態では、パンチ14は円形の断面形状を有する円柱状である。パンチ14の断面形状は、加工される部品の断面形状により決まり、本実施形態のような円形に限定されない。パンチ14の周壁面14aの径は、前述した上側ダイ8の第2の窪み8eの周壁面8fの径よりも、被加工材2の厚みに対応した量だけ小さい。
下側ダイユニット10は、パンチ14の周囲に配置され、かつ外側ブランクホルダ12がその周囲に配置された、内側ブランクホルダ(第2のホルダ)15を備える。内側ブランクホルダ15は、矢印Cで概念的に示すように、ベースプレート11に保持されたガスシリンダ(流体圧シリンダ)16のロッド16aによって、上向きに弾性的に付勢されている。
内側ブランクホルダ15には、上下方向に延び、本実施形態では、円形の断面形状を有する貫通孔15aが形成されている。この貫通孔15a内にパンチ14が挿入されている。貫通孔15aの周壁面15bの径は、パンチ14の周壁面14aの径よりも僅かに大きく設定されている。そのため、内側ブランクホルダ15とパンチ14とは、周壁面15b,14aが摺動する状態で、上向き及び下向きに互いに相対移動可能である。
内側ブランクホルダ15は、本実施形態では、周壁面15dの断面形状が一定径の円形である本体15cを備える。本体15cの周壁面15dの径は、上側ダイ8の第1の窪み8aの周壁面8cの径よりも、被加工材2の厚みに対応した量だけ小さい。また、本実施形態では、内側ブランクホルダ15は、本体15cの上端に連続して設けられ、周壁面15fの断面形状が上向きに漸次径が減少する円形であるテーパ部15eを備える。
内側ブランクホルダ15の本体15cの周壁面15dの径は、外側ブランクホルダ12の内側の周壁面12aの径よりも小さく、これらの周壁面15d,12a間に隙間が形成されている。そのため、内側ブランクホルダ15と外側ブランクホルダ12は、上向き及び下向きに互いに相対移動可能である。
図1に示すプレス成形動作開始前の状態、つまり初期状態では、内側ブランクホルダ15の上端15gとパンチ14の上端面14bとが一致しており、外側パックアップホルダ12の上端面12bはパンチ14の上端面14bよりも僅かに上方に位置している。初期状態において、外側パックアップホルダ12の上端面12bがパンチ14の上端面14bと一致してもよい。
ボルスタ5の下方、つまりボルスタ5の下側ダイユニット10に対して反対側には、空圧クッション機構(流体圧力クッション機構)20が配置されている。
空圧クッション機構20は、エアシリンダ21を備える。エアシリンダ21はロッド21aが鉛直方向上向きに延びる姿勢、つまりロッド21aがシリンダチューブ21bに対して上向き及び下向きに進退する姿勢で配置されている。シリンダチューブ21bのピストン21cによって仕切られた空圧室21d,21eは、切換弁22を介して、空圧源23に流体的に接続されている。
空圧クッション機構20は、ロッド21aの先端に固定されたクッションパッド(パッド)24を備える。クッションパッド24には、クッションピン25の基端が固定されている。クッションパッド24には、単一又は複数のクッションピン25を、位置を選択して固定できる。
下側ダイユニット10のベースプレート11は、上側ダイ8、より具体的には第1の窪み8a、第2の窪み8e、及びテーパ部8gの軸線α1と、パンチ14の軸線α2とが一致するように、ボルスタ5上に位置決めされて固定される。この固定時に、パンチ14の直下に位置するベースプレート11の貫通孔11aは、ボルスタ5の貫通孔5aに位置合わせされる。また、位置合わせされた貫通孔11a,5aには、空圧クッション機構20のクッションピン25が挿通される。貫通孔11a,5aに挿通されたクッションピン25の先端は、パンチ14の下端面14cに当接している。
駆動機構7の動作と、空圧クッション機構20の動作、より具体的には切換弁22の切換とは、コントローラ27によって制御される。
次に、以上の構成を有するプレス成形装置1の動作、つまりプレス成形装置1によって実行されるプレス成形方法を説明する。
まず、被加工材2が外側ブランクホルダ12の上端面12bに載置される。次に、駆動機構7で駆動されたスライドプレート6と、スライドプレート6に固定された上側ダイ8とが下向きに移動する。
図2Aは、降下した上側ダイ8の下端面8bが被加工材2に当接した状態を示す。この図2Aにおいて、符号H11は、上側ダイ8、より具体的には上側ダイ8の下端面8bの高さ位置を示す。また、符号H21は、内側ブランクホルダ15、より具体的には内側ブランクホルダ15の上端15gの高さ位置を示す。さらに、符号H31は、パンチ14、より具体的にはパンチ14の上端面14bの高さ位置を示す。図2Aの状態では、内側ブランクホルダ15の高さ位置H21と、パンチ15の高さ位置H31は同一である。
引き続き図2Aを参照すると、外側ブランクホルダ12は、ガスシリンダ13のロッド13aから加えられるクッション力Bによって上向きに弾性的に付勢されている。そのため、被加工材2は、外側ブランクホルダ12によって上側ダイ8の下端面8bに弾性的に押し付けられている。また、内側ブランクホルダ15は、ガスシリンダ16のロッド16aから加えられるクッション力Cによって上向きに弾性的に付勢されており、被加工材2にはクッション力Bに加え、クッション力Cが上向きに作用している。
図2Aに示す状態から、上側ダイ8が内側ブランクホルダ15とパンチ14に向かってさらに降下すると、内側ブランクホルダ15とパンチ14は、上側ダイ8に対して相対的に上昇し、上側ダイ8の第1の窪み8aへ進入する。内側ブランクホルダ15とパンチ14が上側ダイ8の第1の窪み8aに進入すると、内側ブランクホルダ15とパンチ14が上側ダイ8(より具体的には上側ダイ8の第1の肩部8d)と協働することで、被加工材2に対して第1の絞り加工が施される。図2Aにおいて符号P1は、第1の絞り加工中に上側ダイ8から被加工材2に加えられる加圧力を概念的に示している。第1の絞り加工により、被加工材2は上向きに凸の有底筒状構造体に下降される。この有底筒状構造体は、第1の窪み8aの径に対応した、比較的大きい径を有する。第1の絞り加工中、外側ブランクホルダ12は被加工材2の周縁部分を上側ダイ8の下端面8bに押し付けることで保持し、いわゆる皺押さえとして機能する。第1の絞り加工中、内側ブランクホルダ15とパンチ14の高さ位置H21,H31は維持される。
図2Bを参照すると、上側ダイ8が高さ位置H12、つまり上側ダイ8のテーパ部8gの周壁面8fと内側ブランクホルダ15のテーパ部15eの周壁面15fとの間に被加工材2が挟み込まれる高さ位置まで降下すると、駆動機構7はスライドプレート6の降下を停止させる。つまり、上側ダイ8は高さ位置H12で降下を停止して、高さ位置H12で保持される。
図2Cを参照すると、上側ダイ8が高さ位置H12で保持された状態で、空圧クッション機構20によってパンチ14が上昇する。具体的には、エアシリンダ21のロッド21aが上昇することで、クッションパッド24が上昇し、それに伴ってクッションピン25が上昇する。上昇するクッションピン25によってパンチ14の下端面14cが上向きに押される。その結果、パンチ14が上昇し、上側ダイ8の第2の窪み8eに進入する。パンチ14が上昇しても、内側ブランクホルダ15は上昇せず、第1絞り加工中と同じ高さ位置H21を維持する。
図2Cでは、パンチ14は高さ位置H32まで上昇している。パンチ14が上昇して上側ダイ8の第2の窪み8eに進入すると、パンチ14が上側ダイ8(より具体的には上側ダイ8の第2の肩部8i)と協働することで、被加工材2に対して第2の絞り加工が施される。図2Cにおいて符号P2は、第2の絞り加工中にパンチ14から被加工材2に加えられる加圧力を概念的に示している。第2の絞り加工により、第1の絞り加工によって上向きに凸の有底筒状構造体に加工された被加工材2は、さらに細長い有底筒状構造体3に形成される。この有底筒状構造体3は、第2の窪み8eの径に対応した、比較的小さい径を有する。第2の絞り加工中、内側ブランクホルダ13は被加工材2の周縁部分を上側ダイ8のテーパ部8gの周壁面8hに押し付けることで保持し、いわゆる皺押さえとして機能する。
図2Dを参照すると、パンチ14が高さ位置H33、つまりパンチ14の上端面14bと上側ダイ8の第2の窪み8eの頂壁面8jとの間に被加工材2が挟み込まれる高さ位置まで上昇すると、空圧クッション機構20はパンチ14の上昇を停止させる。パンチ14が高さ位置H33まで上昇すると第2の絞り加工が完了する。
第2の絞り加工終了後、駆動機構7によって上側ダイ8は高さ位置H11まで上昇すると共に、空圧クッション機構20によりパンチ14は高さ位置H31を超えて図1で示す位置まで降下する。その後、被加工材2がプレス成形装置1から取り出される。
以上のように、第1の絞り加工に続けて第2の絞り加工を実行することで、高絞り比、かつ複雑な形状の深絞り加工を実現できる。また、第1の絞り加工は駆動機構7によって駆動される上側ダイ8を下向きに移動させることにより実行され、第2の絞り加工は空圧クッション機構20によってパンチ14を上向きに移動させることによって実行されるので、プレス成形装置1は、複動型ではなく、単動型であるにもかかわらず、第1及び第2の絞り加工からなる深絞り加工を実現できる。つまり、複動型プレス機を使用することなく、一般的な単動型プレス機を工夫してすることで、超深絞り成形を可能としている。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態に関する説明では、第1実施形態と相違する点について言及し、特に言及しない構造、機能、及び動作については第1実施形態と同様である。また、本実施形態に関する図面では、第1実施形態と同一又は同様の要素には、同一の符号を付している。
図3及び図4Aに示す第2実施形態に係る単動型のプレス成形装置1は、第1実施形態と同様、板状の被加工材2を深絞り(第1の絞り加工と第2の絞り加工)によって、有底筒状構造体3に加工する。本実施形態における駆動機構7は、機械式であり、スライドプレート6の昇降を停止させることはできない(プレス成形装置1はモータを制御できない、サーボ機能を有していない、一般的な機械式プレス機である)。言い換えれば、スライドプレート6は停止することなく昇降を繰り返す。
プレス成形装置1の上側ダイ8は、分割構造を有する。具体的には、本実施形態における上側ダイ8は、上側ダイ本体31、上側ダイベース32、及びばね(弾性手段)33を備える。
上側ダイ本体31は、第2の窪み8eが上端面8kを貫通するように設けられている点を除いて、第1実施形態における上側ダイ1と同一又は同様である。図3及び図4Aから図4Dにおいて、上側ダイ本体31が備えている第1実施形態における上側ダイ8と同様の要素には、第1実施形態の上側ダイ8に関するものと同一の符号を付している。
上側ダイベース32はスライドプレート6に固定されている。上側ダイベース32の下面32aには、本実施形態では、断面形状が円形の第3の窪み32bが形成されている。第3の窪み32bは、円形の断面形状を有する。第3の窪み32bの周壁面32cの径は、第2の窪み8eの周壁面8fの径と同一に設定されている。第3の窪み32bは、上側ダイ本体31の第1の窪み8a、第2の窪み8e、及びテーパ部8gと同じ軸線α1上に配置されるように設けられている。
上側ダイ本体31は、上側ダイベース32の下面から間隔を開けて下方に配置されている。上側ダイ本体31は上側ダイベース32に対してばね33によって連結されている。ばね33の伸縮により、上側ダイ本体31は上側ダイベース32に対して上向き及び下向きに相対移動可能である。ばね33の強さは、第1の絞り加工時に縮みは生じないが、第2の絞り加工時には縮むように設定されている。ばね33に代えてガスシリンダ等を使用してもよい。
次に、本実施形態のプレス成形装置1によって実行されるプレス成形方法を説明する。
まず、被加工材2が外側ブランクホルダ12の上端面12bに載置される。次に、駆動機構7で駆動されたスライドプレート6と、スライドプレート6に固定された上側ダイベース32とが下向きに移動する。また、上側ダイベース32と共に、上側ダイ本体31が下向きに移動する。
図4Aは、降下した上側ダイ本体31の下端面8bが被加工材2に当接した状態を示す。この図3Aにおいて、符号H41は上側ダイベース32、より具体的には上側ダイベース32の下端面32の高さ位置を示す。また、符号H51は、上側ダイ本体31、より具体的には上側ダイ本体31の下端面8bの高さ位置を示す。さらに、符号H61は、内側ブランクホルダ15、より具体的には内側ブランクホルダ15の上端15gの高さ位置を示す。さらにまた、符号H71は、パンチ14、より具体的にはパンチ14の上端面14bの高さ位置を示す。図4Aの状態では、内側ブランクホルダ15の高さ位置H61と、パンチ15の高さ位置H71は同一である。
図4Aに示す状態から、上側ダイベース32がさらに降下すると、それに伴って上側ダイ本体31が内側ブランクホルダ15とパンチ14に向かってさらに降下する。かかる上側ダイ本体31の降下により、内側ブランクホルダ15とパンチ14は、上側ダイ8の上側ダイ本体31に対して相対的に上昇し、上側ダイ本体31の第1の窪み8aへ進入する。内側ブランクホルダ15とパンチ14が上側ダイ本体31の第1の窪み8aに進入すると、内側ブランクホルダ15とパンチ14が上側ダイ本体31と協働することで、被加工材2に対して第1の絞り加工が施される。第1の絞り加工中、内側ブランクホルダ15とパンチ14の高さ位置H61,H71は維持される。
図4Bでは、上側ダイベース32が高さ位置H42まで降下し、それに伴って上側ダイ本体31が、テーパ部8gの周壁面8fと内側ブランクホルダ15のテーパ部15eの周壁面15fとの間に被加工材2が挟み込まれる高さ位置H52まで降下している。
図4Cを参照すると、上側ダイベース32が降下を継続しつつ、空圧クッション機構20によってパンチ14が上昇する。スライドプレート6の降下力を変換して利用する等の工夫でパンチ14を上昇させてもよい。上側ダイベース32が降下しても、ばね33が縮むことで、上側ダイ本体31は高さ位置H52で保持されている。つまり、上側ダイ本体31が高さ位置H52で保持された状態で、パンチ14が上昇する。上昇したパンチ14は、上側ダイ本体31の第2の窪み8eに進入する。パンチ14が上昇しても、内側ブランクホルダ15は上昇せず、第1絞り加工中と同じ高さ位置H61を維持する。
図4Cでは、上側ダイベース32は高さ位置H43まで降下しているが、上側ダイ8の上側ダイ本体31は高さ位置H52で保持されている。また、図4Cでは、パンチ14は高さ位置H72まで上昇している。パンチ14が上昇して上側ダイ本体32の第2の窪み8eに進入すると、パンチ14が上側ダイ本体31と協働することで、被加工材2に対して第2の絞り加工が施される。パンチ14は上昇を継続し、上側ダイ8の上側ダイ本体31の第2の窪み8eを貫通して、さらに上側ダイベース32に向かって移動する。
図4Dを参照すると、パンチ14が高さ位置H73、つまりパンチ14の上端面14bと上側ダイベース32の第3の窪み32bの頂壁面32dとの間に被加工材2が挟み込まれる高さ位置H73まで上昇すると、空圧クッション機構20はパンチ14の上昇を停止させる。パンチ14が高さ位置H73まで上昇すると第2の絞り加工が完了する。図4Dに示す状態では、上側ダイベース32は高さ位置H44まで降下しているが、上側ダイ本体31は高さ位置H52を維持している。
以上のように、本実施形態では、駆動機構7は上側ダイ8の昇降を停止できない機械式であるにも係わらず、第1実施形態と同様のプレス成形方法を実行できる。
図5A及び図5Bは、第2実施形態の変形例に係る単動型のプレス成形装置1を示す。以下の説明では、第2実施形態に関する図面である図3から図4Dも併せて参照される。
この変形例の第2実施形態との相違点は、以下の通りである。まず、パンチ14の昇降は、空圧クッション機構20によってではなく、カム機構40によりなされる。また、空圧クッション機構20をパンチ14の昇降に使用せず、コントローラ27は、駆動機構7(前述のように機械式である。)の作動と停止を制御するのみである。つまり、被加工材2の第1の絞り加工と第2の絞り加工に、コントローラ27の制御は介在しない。
カム機構40は、カム部材41と、上側カムフォロア部材42と、下側カムフォロア部材43とを備える。
カム部材41は、水平方向(図5A及び図5Bにおいて左右方向)に移動可能であるが、鉛直方向(図5A及び図5Bにおいて上下方向)には移動しない。カム部材41は、上向きの斜面である一対のカム斜面41a,41bを備える。
上側カムフォロア部材42は、上端側が上側ダイベース32に固定されている。上側カムフォロア部材42は、下向きの斜面である上側カムフォロア面42aを備える。上側カムフォロア面42aは、カム部材41のカム斜面41aと相対的に摺動可能に接している。
下側カムフォロア部材43は、上端側がパンチ14に固定されている。下側カムフォロア部材43は、下向きの斜面である下側カムフォロア面43aを備える。下側カムフォロア面43aは、カム部材41のカム斜面41bと相対的に摺動可能に接している。
駆動機構7による上側ダイベース32の降下に伴って、上側カムフォロア部材42が降下する。上側カムフォロア部材42が降下すると、上側カムフォロア部材42の上側カムフォロア面42aによって、カム部材41のカム斜面41aが図において左向きに押される。その結果、カム部材41が図において左向きに移動する。カム部材41の図において左向きの移動により、カム部材41のカム斜面41bによって下側カムフォロア部材43の下側カムフォロア面43が図において左向きに押される。その結果、下側カムフォロア部材43が上昇し、それに伴ってパンチ14が上昇する。このように、本変形例では、パンチ14が上側ダイ8と協働することによる、被加工材2に対する第2の絞り加工は、上側ダイベース32の降下動作を、カム機構によってパンチ14の上昇動作に変換することで実現される。
図6を参照すると、第1実施形態、第2実施形態、又は第2実施形態の変形例のプレス成形装置1を使用することで、被加工材の一例であるアルミニウム又はアルミニウム合金製のブランク100から、4工程でサスペンションタワーを製造できる。
第1工程では、第1又は第2実施形態のプレス成形装置1により、第1絞り加工で中間形状体101が得られ、この中間形状体101は第2絞り加工でより細長い中間形状体102に加工される。続く第2工程では、中間形状体102にトリミング加工が施して中間形状体103を得る。その後、中間形状体103を、パンチング等を含む第3工程と、トリミング加工である第4工程とに供することで、最終製品であるサスペンションタワー104が得られる。
1 プレス成形装置
2 被加工材
3 有底筒状構造体
4 ベッド
5 ボルスタ
5a 貫通孔
6 スライドプレート
7 駆動機構(第1の駆動機構)
8 上側ダイ(ダイ)
8a 第1の窪み
8c 周壁面
8b 下端面
8d 第1の肩部
8e 第2の窪み
8f 周壁面
8j 頂壁面
8g テーパ部
8h 周壁面
8i 第2の肩部
8k 上端面
10 下側ダイユニット
11 ベースプレート
11a 貫通孔
12 外側ブランクホルダ(第1のホルダ)
12a 周壁面
12b 上端面
13 ガスシリンダ(流体圧シリンダ)
13a ロッド
14 パンチ
14a 周壁面
14b 上端面
14c 下端面
15 内側ブランクホルダ(第2のホルダ)
15a 貫通孔
15b 周壁面
15c 本体
15d 周壁面
15e テーパ部
15f 周壁面
15g 上端
16 ガスシリンダ(流体圧シリンダ)
16a ロッド
20 空圧クッション機構
21 エアシリンダ
21a ロッド
21b シリンダチューブ
21c ピストン
21d,21e 空圧室
22 切換弁
23 空圧源
24 クッションパッド(パッド)
25 クッションピン
27 コントローラ
31 上側ダイ本体
32 上側ダイベース
32a 下端面
32b 第3の窪み
32c 周壁面
32d 頂壁面
33 ばね
40 カム機構
41 カム部材
41a,41b カム斜面
42 上側カムフォロア部材
42a 上側カムフォロア面
43 下側カムフォロア部材
43a 下側カムフォロア面
100 ブランク(被加工材)
101,102,103 中間形状体
104 サスペンションタワー

Claims (8)

  1. 被加工材を第1のホルダによってダイに押し付けて、前記被加工材をダイに保持し、
    前記ダイに対して同軸に配置されたパンチと、このパンチの周囲に配置され、周囲に前記第1のホルダが配置され、かつ前記パンチに対して相対移動可能な第2のホルダとに向かって、前記ダイを第1の向きに移動させて、前記パンチ及び前記第2のホルダを前記ダイ内に進入させ、前記第1のホルダと前記ダイとによって保持された前記被加工材に対して、前記ダイと前記第2のホルダとによって第1の絞り加工を施し、
    前記ダイの前記第1の向きの移動によって前記ダイと前記第2のホルダとの間に前記被加工材が挟み込まれると、前記パンチを前記第1の向きと反対の第2の向きに移動させて、前記パンチを前記ダイ内にさらに進入させ、前記第2のホルダと前記ダイとによって保持された前記被加工材に対して、前記ダイと前記パンチとによって第2の絞り加工を施す、
    プレス成形方法。
  2. 第1の向きと、この第1の向きと反対の第2の向きに移動可能なスライドプレートと、
    前記第1の向きに突出するように前記スライドプレートに保持されたダイと、
    前記ダイと対向するように配置された固定のベースプレートと、
    前記ベースプレートに保持され、前記第2の向きに弾性的に付勢されている第1のホルダと、
    前記ダイに対して同軸に、かつ前記第2の向きに突出するように前記ベースプレートに配置されたパンチと、
    前記パンチの周囲に配置され、周囲に前記第1のホルダが配置され、かつ前記パンチに対して相対移動可能なように前記第2の向きに弾性的に付勢されている第2のホルダと、
    前記スライドプレートを前記第1及び第2の向きに移動させる第1の駆動機構と、
    前記パンチを前記第1及び第2の向きに移動させる第2の駆動機構と、
    前記第1の駆動機構と前記第2の駆動機構とを制御するコントローラと
    を備え、
    前記コントローラは、
    前記第1の駆動機構によって前記スライドプレートを前記第1の向きに移動させて、前記パンチ及び前記第2のホルダを前記ダイ内に進入させ、前記第1のホルダと前記ダイとによって保持された被加工材に対して、前記ダイと前記第2のホルダとによって第1の絞り加工を施し、
    前記ダイの前記第1の向きの移動によって前記ダイと前記第2のホルダとの間に前記被加工材が挟み込まれると、前記第2の駆動機構によって前記パンチを前記第2の向きに移動させて、前記パンチを前記ダイ内にさらに進入させ、前記第2のホルダと前記ダイとによって保持された前記被加工材に対して、前記ダイと前記パンチとによって、第2の絞り加工を施す、プレス成形装置。
  3. 前記第2の駆動機構は、流体圧クッション機構である、請求項2に記載のプレス成形装置。
  4. ボルスタを備え、
    前記ベースプレートは前記ボルスタに配置され、
    前記流体圧クッション機構は、
    前記第1及び第2の向きに進退するロッドを備え、かつ前記ボルスタの前記ベースプレートに対して反対側に配置された流体圧シリンダと、
    前記ロッドの先端に固定されたパッドと、
    基端がパッドに固定され、前記ボルスタに形成された貫通孔と前記ベースプレートに形成された貫通孔とに挿通され、先端が前記パンチに臨むクッションピンと
    を備える、請求項3に記載のプレス成形装置。
  5. 前記第1及び第2のホルダは、それぞれ流体圧シリンダによって付勢される、請求項2から請求項4のいずれか1項に記載のプレス成形装置。
  6. 前記ダイは前記スライドプレートに固定され、
    前記コントローラは、前記スライドプレートの前記第1の向きの移動によって前記ダイと前記第2のホルダとの間に前記被加工材が挟み込まれると、前記第1の駆動機構による前記スライドプレートの前記第1の向きの移動を停止させる、請求項2から請求項5のいずれか1項に記載のプレス成形装置。
  7. 前記ダイは前記スライドプレートに対して弾性手段によって相対変位可能に連結され、
    前記コントローラは、前記スライドプレートの前記第1の向きの移動によって前記ダイと前記第2のホルダとの間に前記被加工材が挟み込まれた後も、前記第1の駆動機構による前記スライドプレートの前記第1の向きの移動を継続させる、請求項2から請求項6のいずれか1項に記載のプレス成形装置。
  8. 第1の向きと、この第1の向きと反対の第2の向きに移動可能なスライドプレートと、
    前記第1の向きに突出するように前記スライドプレートに保持されたダイと、
    前記ダイと対向するように配置された固定のベースプレートと、
    前記ベースプレートに保持され、前記第2の向きに弾性的に付勢されている第1のホルダと、
    前記ダイに対して同軸に、かつ前記第2の向きに突出するように前記ベースプレートに配置されたパンチと、
    前記パンチの周囲に配置され、周囲に前記第1のホルダが配置され、かつ前記パンチに対して相対移動可能なように前記第2の向きに弾性的に付勢されている第2のホルダと、
    前記スライドプレートを前記第1及び第2の向きに移動させる駆動機構と、
    カム機構と
    を備え、
    前記駆動機構によって前記スライドプレートを前記第1の向きに移動させて、前記パンチ及び前記第2のホルダを前記ダイ内に進入させ、前記第1のホルダと前記ダイとによって保持された被加工材に対して、前記ダイと前記第2のホルダとによって第1の絞り加工を施し、
    前記ダイの前記第1の向きの移動によって前記ダイと前記第2のホルダとの間に前記被加工材が挟み込まれると、前記カム機構によって前記パンチを前記第2の向きに移動させて、前記パンチを前記ダイ内にさらに進入させ、前記第2のホルダと前記ダイとによって保持された前記被加工材に対して、前記ダイと前記パンチとによって、第2の絞り加工を施す、プレス成形装置。
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