JP2019117831A - 基板処理方法、基板処理装置、及び、成膜装置 - Google Patents

基板処理方法、基板処理装置、及び、成膜装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2019117831A
JP2019117831A JP2017249861A JP2017249861A JP2019117831A JP 2019117831 A JP2019117831 A JP 2019117831A JP 2017249861 A JP2017249861 A JP 2017249861A JP 2017249861 A JP2017249861 A JP 2017249861A JP 2019117831 A JP2019117831 A JP 2019117831A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
cleaning
insulating resin
substrate
resin substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017249861A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6556822B2 (ja
Inventor
可子 阿部
Yoshiko Abe
可子 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Tokki Corp
Original Assignee
Canon Tokki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Tokki Corp filed Critical Canon Tokki Corp
Priority to JP2017249861A priority Critical patent/JP6556822B2/ja
Priority to KR1020180090507A priority patent/KR102392557B1/ko
Priority to CN201811070905.0A priority patent/CN109957751A/zh
Priority to CN201811529181.1A priority patent/CN109957752B/zh
Publication of JP2019117831A publication Critical patent/JP2019117831A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6556822B2 publication Critical patent/JP6556822B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C14/00Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material
    • C23C14/02Pretreatment of the material to be coated
    • C23C14/021Cleaning or etching treatments
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C14/00Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material
    • C23C14/22Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material characterised by the process of coating
    • C23C14/34Sputtering
    • C23C14/3464Sputtering using more than one target

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Cleaning Or Drying Semiconductors (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Physical Vapour Deposition (AREA)

Abstract

【課題】絶縁性樹脂基板の絶縁性を損なうことなく、高い洗浄効果を得ることができる技術を提供する。【解決手段】絶縁性樹脂基板の洗浄方法が、第1のガスの雰囲気下で絶縁性樹脂基板の表面を洗浄する第1の洗浄工程と、前記第1の洗浄工程の後に、第2のガスの雰囲気下で前記絶縁性樹脂基板の前記表面を洗浄する第2の洗浄工程と、を含む。ここで、前記第1のガスは、物理的な洗浄作用を発生させるガスであり、前記第2のガスは、化学的な洗浄作用を発生させるガスである。【選択図】図6

Description

本発明は、基板処理方法、基板処理装置、及び、成膜装置に関する。
半導体デバイスの成膜装置においては、成膜処理に先立ち、イオンビームやプラズマによる基板表面の洗浄処理が行われることがある。このような洗浄処理では、その目的に応じて雰囲気ガスが選択される。たとえば特許文献1には、有機系材料膜の除去処理のためにアルゴンと酸素の混合ガス(Ar+O)を用いること、また、高いアッシングレートを得るためにアルゴンと酸素の比率を97%:3%に設定すると良いこと、が開示されている。特許文献2には、高分子デブリの洗浄処理のための雰囲気ガスとして、酸素と窒素の混合ガス(O+N)、水素とアルゴンの混合ガス(H+Ar)、アルゴンと窒素の混合ガス(Ar+N)、酸素とアルゴンの混合ガス(O+Ar)が開示されている。また特許文献3には、電極膜/ペロブスカイト層/電極膜からなる積層体のドライエッチング処理において、アルゴンと酸素と塩素の混合ガス(Ar+O+Cl)、アルゴンと酸素の混合ガス(Ar+O)を用いることが開示されている。
特開2006−278748号公報 特開2003−059902号公報 特開2006−019729号公報
アルゴンガスなどの希ガスの雰囲気下での洗浄処理は、物理的な洗浄作用(エッチング)による高い洗浄効果が得られるという利点がある。しかしながら、希ガスの雰囲気下での洗浄処理は、ポリイミドなどの絶縁性樹脂材料からなる基板には適さない。高エネルギのイオンの衝突により、基板表面の絶縁性が失われる場合があるからである。一方、酸素ガスなどの雰囲気下での洗浄処理は、基板の有機物と反応し化学的な洗浄を行うものであり、基板表面の絶縁性を損なわないという利点があるものの、洗浄効果が低いというデメリットがある。
本発明は、上記実情に鑑みなされたものであって、絶縁性樹脂基板の絶縁性を損なうことなく、高い洗浄効果を得ることができる技術を提供することを目的とする。
本発明の第一態様は、絶縁性樹脂基板の洗浄方法であって、第1のガスの雰囲気下で絶縁性樹脂基板の表面を洗浄する第1の洗浄工程と、前記第1の洗浄工程の後に、第2のガスの雰囲気下で前記絶縁性樹脂基板の前記表面を洗浄する第2の洗浄工程と、を含み、前記第1のガスは、物理的な洗浄作用を発生させるガスであり、前記第2のガスは、化学的な洗浄作用を発生させるガスであることを特徴とする絶縁性樹脂基板の洗浄方法を提供する。
この方法によれば、まず第1の洗浄工程を実施することで、物理的な洗浄作用による高い洗浄効果を得ることができる。ここで、第1の洗浄工程により絶縁性樹脂基板の表面の絶縁性が失われる場合があるが、第1の洗浄工程の後に第2の洗浄工程を実施することにより、その化学的な作用によって基板表面の絶縁性を回復させることができる。したがっ
て、絶縁性樹脂基板の絶縁性を損なわずに、高い洗浄効果を得ることが可能となる。
本発明の第二態様は、絶縁性樹脂基板の洗浄方法であって、第1のガスと第2のガスの少なくとも一方を含む雰囲気下で絶縁性樹脂基板の表面を洗浄する洗浄工程を含み、前記第1のガスは、物理的な洗浄作用を発生させるガスであり、前記第2のガスは、化学的な洗浄作用を発生させるガスであり、前記洗浄工程の開始時は前記第2のガスよりも前記第1のガスの比率が高く、前記洗浄工程の終了時は前記第1のガスよりも前記第2のガスの比率が高くなるように、前記雰囲気ガスにおける前記第1のガスと前記第2のガスの比率を変化させることを特徴とする絶縁性樹脂基板の洗浄方法を提供する。
この方法によれば、洗浄工程の開始時には物理的な洗浄作用による高い洗浄効果を得ることができる。このとき、絶縁性樹脂基板の表面の絶縁性が失われる場合があるが、洗浄工程の終了時には第2のガスによる化学的な作用によって基板表面の絶縁性を回復させることができる。したがって、絶縁性樹脂基板の絶縁性を損なわずに、高い洗浄効果を得ることが可能となる。
本発明の第三態様は、絶縁性樹脂基板の洗浄を行う基板処理装置であって、絶縁性樹脂基板が配置されるチャンバと、前記チャンバ内に第1のガスを導入するための第1のガス導入手段と、前記チャンバ内に第2のガスを導入するための第2のガス導入手段と、前記絶縁性樹脂基板の表面を洗浄する洗浄手段と、制御手段と、を有し、前記第1のガスは、物理的な洗浄作用を発生させるガスであり、前記第2のガスは、化学的な洗浄作用を発生させるガスであり、前記制御手段は、前記第1のガスの雰囲気下で前記絶縁性樹脂基板の表面を洗浄する第1の洗浄が行われた後、前記第2のガスの雰囲気下で前記絶縁性樹脂基板の前記表面を洗浄する第2の洗浄が行われるように、前記第1及び第2のガス導入手段を制御することを特徴とする基板処理装置を提供する。
この構成によれば、まず第1の洗浄を実施することで、物理的な洗浄作用による高い洗浄効果を得ることができる。ここで、第1の洗浄により絶縁性樹脂基板の表面の絶縁性が失われる場合があるが、第1の洗浄の後に第2の洗浄を実施することにより、その化学的な作用によって基板表面の絶縁性を回復させることができる。したがって、絶縁性樹脂基板の絶縁性を損なわずに、高い洗浄効果を得ることが可能となる。
本発明の第四態様は、絶縁性樹脂基板の洗浄を行う基板処理装置であって、絶縁性樹脂基板が配置されるチャンバと、前記チャンバ内に第1のガスを導入するための第1のガス導入手段と、前記チャンバ内に第2のガスを導入するための第2のガス導入手段と、前記絶縁性樹脂基板の表面を洗浄する洗浄手段と、制御手段と、を有し、前記第1のガスは、物理的な洗浄作用を発生させるガスであり、前記第2のガスは、化学的な洗浄作用を発生させるガスであり、前記制御手段は、前記第1のガスと前記第2のガスの少なくとも一方を含む雰囲気下で前記絶縁性樹脂基板の表面を洗浄する際に、洗浄の開始時は前記第2のガスよりも前記第1のガスの比率が高く、前記洗浄の終了時は前記第1のガスよりも前記第2のガスの比率が高くなるように、前記第1及び第2のガス導入手段を制御することを特徴とする基板処理装置を提供する。
この構成によれば、洗浄の開始時には物理的な洗浄作用による高い洗浄効果を得ることができる。このとき、絶縁性樹脂基板の表面の絶縁性が失われる場合があるが、洗浄の終了時には第2のガスによる化学的な作用によって基板表面の絶縁性を回復させることができる。したがって、絶縁性樹脂基板の絶縁性を損なわずに、高い洗浄効果を得ることが可能となる。
本発明によれば、絶縁性樹脂基板の絶縁性を損なうことなく、高い洗浄効果を得ることができる。
図1はインライン型の成膜装置の内部構成を模式的に示した上視図である。 図2は第1実施形態の成膜装置の動作を示すフローチャートである。 図3は第1実施形態の基板処理装置の構成を示す模式図である。 図4は基板処理装置の内部構成を基板の搬送方向にみた模式図である。 図5は第1実施形態における基板の搬送及びビーム照射の制御を示す図である。 図6は第1実施形態におけるガスの流量の制御を示す図である。 図7は第2実施形態における基板の搬送及びビーム照射の制御を示す図である。 図8は第2実施形態におけるガスの流量の制御を示す図である。 図9は第3実施形態の基板処理装置の構成を示す模式図である。 図10は第4実施形態の基板処理装置の構成を示す模式図である。 図11は第4実施形態におけるガスの流量の制御と電圧印加の制御を示す図である。 図12は第5実施形態の成膜装置及び基板処理装置の構成を示す模式図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の好適な実施形態及び実施例を説明する。ただし、以下の実施形態及び実施例は本発明の好ましい構成を例示的に示すものにすぎず、本発明の範囲をそれらの構成に限定されない。また、以下の説明における、装置のハードウェア構成及びソフトウェア構成、処理フロー、製造条件、寸法、材質、形状などは、特に特定的な記載がないかぎりは、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
<第1実施形態>
(成膜装置の全体構成)
図1は、本発明の第1実施形態に係る成膜装置1の全体的な内部構成を模式的に示した上視図である。成膜装置1は、成膜処理される基板2が収容されるストッカ室11と、基板2の加熱処理を行う加熱室12と、基板2の被処理面に前処理や成膜処理を行う処理室13と、を備える。処理室13は、前処理エリア13Aと成膜エリア13Bを含んでおり、前処理エリア13Aには、成膜処理に先立って基板2の被処理面の洗浄等の前処理を行うための基板処理装置14が設けられ、成膜エリア13Bには、基板2の被処理面に成膜処理を行う成膜処理部としてのスパッタ装置15が設けられている。本実施形態の成膜装置1は、基板2を搬送しつつ加熱〜前処理〜成膜といった一連の処理を施す、いわゆるインライン型の構成を有している。
図2は、成膜装置1の動作を示すフローチャートである。ストッカ室11には複数枚の基板2が収容されている。そのうち処理対象となる基板2が、ストッカ室11から加熱室12へ搬送され(ステップS101)、ヒータ121により加熱される(ステップS102)。本実施形態では、約十分ほどの加熱処理により、100℃から180℃程度まで基板2を加熱する。その後、基板2が加熱室12から処理室13の前処理エリア13Aへ搬送される(ステップS103)。前処理エリア13Aでは、基板処理装置14により基板2の被処理面に対して洗浄処理が施される(ステップS104)。次に、基板2が成膜エリア13Bへ搬送され(ステップS105)、スパッタ装置15により基板2の被処理面に対しスパッタリング処理が施される(ステップS106)。スパッタリング処理で用いられるターゲット151、152は同種の材料でもよいし異なる材料でもよい。以上で、
基板2に対する成膜処理が終了する。処理終了後の基板2はストッカ室11へと排出される。
本実施形態に係る成膜装置1は、例えば、前処理を伴う種々の電極形成に適用可能である。具体例としては、例えば、FC−BGA(Flip−Chip Ball Grid
Array)実装基板向けのメッキシード膜や、SAW(Surface Acoustic Wave)デバイス向けのメタル積層膜の成膜が挙げられる。また、LEDのボンディング部における導電性硬質膜、MLCC(Multi−Layered Ceramic Capacitor)の端子部膜の成膜なども挙げられる。その他、電子部品パッケージにおける電磁シールド膜やチップ抵抗器の端子部膜の成膜にも適用可能である。基板2のサイズは、50mm×50mm〜600mm×600mm程度の範囲のものが例示できる。基板2としては、ポリイミド系の樹脂からなる絶縁性樹脂基板が用いられる。また、異なる材料からなる基板に対して、ポリイミド系の樹脂コーティングされている基板を使用しても良い。
(基板処理装置)
図3及び図4は、本実施形態に係る基板処理装置14の構成を示す模式図である。図3は、基板処理装置14の内部構成を上方からみた模式図であり、図4は、基板処理装置14の内部構成を基板2の搬送方向にみた模式図である。
本実施形態の基板処理装置14は、絶縁性樹脂基板の表面(被処理面)の洗浄処理を行うための装置であって、概略、チャンバ41、基板支持部42、第1のガス導入部43、第2のガス導入部44、制御部45、及び、ビーム照射部46を有する。
チャンバ41は、処理室13を構成する気密容器である。不図示の排気ポンプによりチャンバ41内は減圧状態に維持される。基板支持部42は、基板2を垂直な状態で支持しつつ、チャンバ41の底面に敷設されたレール410上を移動可能な基板搬送手段である。第1のガス導入部43は、チャンバ41内に第1のガスを導入するための装置であり、第1のガスの供給源(不図示)とチャンバ41の間を接続するガス導入管430、MFC(マスフローコントローラ)などの流量制御装置431、開閉バルブ432などから構成される。また、第2のガス導入部44は、チャンバ41内に第2のガスを導入するための装置であり、第2のガスの供給源(不図示)とチャンバ41の間を接続するガス導入管440、流量制御装置441、開閉バルブ442などから構成される。ビーム照射部46は、基板2の表面に高エネルギのイオンビームを照射することによって、基板2の表面を洗浄する洗浄手段である。制御部45は、基板処理装置14の各部の動作を制御するための装置である。具体的には、制御部45は、基板支持部42の移動、第1のガス導入部43及び第2のガス導入部44の流量の制御、ビーム照射部46から照射するイオンビームの制御などを行う。
本実施形態の基板処理装置14は、第1のガスの雰囲気下で基板2の表面を洗浄する第1の洗浄を行った後、第2のガスの雰囲気下で基板2の表面を洗浄する第2の洗浄を行う点に特徴がある。ここで、第1のガスとしては、物理的な洗浄作用を発生させるガス、すなわち、第1のガスの雰囲気下で基板2にイオンビームを照射したときに基板2の表面に物理的な洗浄作用が働く(あるいは物理的な洗浄作用が支配的となる)ガス、が用いられる。例えば、アルゴン(Ar)、ネオン(Ne)などの希ガスを好ましく用いることができる。本実施形態では、良好なエッチング作用が得られるという利点からアルゴンガスを用いる。一方、第2のガスとしては、化学的な洗浄作用を発生させるガス、すなわち、第2のガスの雰囲気下で基板2にイオンビームを照射したときに基板2の表面に化学的な洗浄作用が働く(あるいは化学的な洗浄作用が支配的となる)ガス、が用いられる。例えば、酸素(O)、窒素(N)などを好ましく用いることができる。ただし、窒素ガスを
用いた場合は、生成されるシアン化物を除去するための除害設備が必要になるため、本実施形態では、除害設備が不要な酸素ガスを用いる。
(洗浄処理の制御)
図5と図6を参照して、本実施形態の洗浄処理の制御を説明する。図5は基板2の搬送及びビーム照射の制御を示しており、図6はチャンバ内に導入するガスの流量の制御を示している。図5と図6におけるt1,t2,…は時刻を表している。
まず、制御部45は、基板2をスタート位置(ホームポジション)に移動させ、第1のガス導入部43の流量制御装置431と第2のガス導入部44の流量制御装置441にそれぞれ流量指示信号を送り、第1のガスの流量F1と第2のガスの流量F2の流量比率をF1:F2=100%:0%に設定する(t1)。そして、制御部45は、第1のガスの雰囲気下で、基板2を図中右方向に一定速度で移動させながら、ビーム照射部46から照射されるイオンビームで基板2の表面を走査する(t2)。基板2がエンド位置まで到達したら(つまり、基板2の表面の走査が完了したら)、制御部45は、ビーム照射及び基板2の移動を停止する(t3)。また、第1のガスの導入も停止する。ここまでのt1〜t3のプロセスが第1の洗浄工程である。
その後、制御部45は、基板2を再びスタート位置に戻すとともに、流量制御装置431、441を制御して第1のガスと第2のガスの流量比率をF1:F2=0%:100%に設定する(t4)。そして、制御部45は、第2のガスの雰囲気下で、基板2を図中右方向に一定速度で移動させながら、イオンビームで基板2の表面を走査する(t5)。基板2がエンド位置まで到達したら、制御部45は、ビーム照射を停止する(t6)。このt4〜t6のプロセスが第2の洗浄工程である。
上記のような洗浄処理によれば、まず第1の洗浄工程を実施することで、第1のガスの雰囲気下で物理的な洗浄作用(エッチング作用)による高い洗浄効果を得ることができる。ここで、第1の洗浄工程により樹脂基板表面の絶縁性が失われる場合があるが、第1の洗浄工程の後に第2の洗浄工程を実施することにより、その化学的な作用によって基板表面の絶縁性を回復させることができる。したがって、樹脂基板の絶縁性を損なわずに、高い洗浄効果を得ることが可能となる。しかも、雰囲気ガスの種類を変えて2回のビーム走査を行うという簡単な制御で実現できる。なお、本実施形態では、第1の洗浄工程と第2の洗浄工程でそれぞれ1回ずつのビーム走査を実施したが、各洗浄工程のなかで複数回のビーム走査を行ってもよい。ビームの走査方向に関しても、本実施形態では、スタート位置から基板を移動させる走査方向のみを開示しているが、第1の洗浄工程が終了後、第2の洗浄工程では、スタート位置に戻る方向に基板を移動させてビームを走査させても良い。基板移動の構成だけでなく、基板を固定し、ビーム照射部46を移動させるかビームの照射方向を変化させることにより、ビームを走査させても良い。また、基板全体を洗浄してもよいが、必要な範囲のみにビームを照射することで基板表面の一部だけを洗浄することも可能である。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態の基板処理装置14は、洗浄処理の開始時は第2のガスよりも第1のガスの比率が高く、洗浄処理の終了時は第1のガスよりも第2のガスの比率が高くなるように、雰囲気ガスにおける第1のガスと第2のガスの比率を変化させる点に特徴がある。それ以外の構成は第1実施形態のものと同一でよいので、説明を省略する。
(洗浄処理の制御)
図7と図8を参照して、本実施形態の洗浄処理の制御を説明する。図7は基板2の搬送
及びビーム照射の制御を示しており、図8はチャンバ内に導入するガスの流量の制御を示している。図7と図8におけるt1,t2,…は時刻を表している。
まず、制御部45は、基板2をスタート位置(ホームポジション)に移動させ、第1のガスと第2のガスの流量比率をF1:F2=100%:0%に設定する(t1)。そして、制御部45は、基板2を図中右方向に一定速度で移動させながら、ビーム照射部46から照射されるイオンビームで基板2の表面を走査する(t2)。次に、制御部45は、第1のガスと第2のガスの流量比率をF1:F2=66.7%:33.3%に変更した後(t3)、基板2を図中左方向に一定速度で移動させながら、2回目のビーム走査を行う(t4)。その後、流量比率F1:F2=33.3%:66.7%の雰囲気下で3回目のビーム走査を行い(t5〜t6)、流量比率F1:F2=0%:100%の雰囲気下で4回目のビーム走査を行う(t7〜t8)。本実施形態では、図8に示すように、基板2の表面にビームを照射している期間(ビーム走査中)は流量比率を一定に維持する。表面処理の結果にムラを生じさせないためである。
上記のような制御によれば、洗浄処理の開始時には、第1のガスが支配的な雰囲気下で洗浄処理が行われ、物理的な洗浄作用(エッチング作用)による高い洗浄効果を得ることができる。このとき、樹脂基板表面の絶縁性が失われる場合があるが、洗浄処理の終了時には第2のガスが支配的な雰囲気下で処理が行われるので、その化学的な作用によって基板表面の絶縁性を回復させることができる。したがって、樹脂基板の絶縁性を損なわずに、高い洗浄効果を得ることが可能となる。しかも、雰囲気ガスの流量比率を変えながらビーム走査を行うという簡単な制御で実現できる。
なお、本実施形態では、図8に示すように洗浄処理の開始時の第2のガスの流量F2を0、終了時の第1のガスの流量F1を0に設定し、各々のガスの流量をリニアに変化させたが、このような制御は一例である。例えば、洗浄処理の開始時において、第2のガスの流量をF2>0に設定してもよいし、洗浄処理の終了時において、第1のガスの流量をF1>0に設定してもよい。また、各々のガスの流量についても、非線形に変化させたり、段階的に変化させたりしてもよい。すなわち、洗浄処理の開始時の流量がF1>F2、終了時の流量がF1<F2となっていれば(言い換えると、洗浄処理の開始時には第1のガスの洗浄作用が支配的となり、洗浄処理の終了時には第2のガスの洗浄作用が支配的となりさえすれば)、各々のガスの流量をどのように制御しても構わない。
<第3実施形態>
図9は、第3実施形態に係る基板処理装置14の構成を示している。本実施形態の基板処理装置14は、基板2を挟んだ両側にビーム照射部46A,46Bを設けている。この構成によると、1回の走査で、基板2の両面を同時に洗浄することができる。あるいは、基板支持部に2枚の基板2を平行に支持させることで、2枚の基板2を同時に洗浄することができる。したがって、第1及び第2実施形態よりも高い生産性をもつ基板処理装置を提供することができる。なお、洗浄処理の具体的な制御については、第1及び第2実施形態のものと同じでよい。
<第4実施形態>
図10は、第4実施形態に係る基板処理装置14の構成を示している。第1〜第3実施形態は、イオンビームによる洗浄処理を行う構成であったのに対し、本実施形態は、逆スパッタ法によるプラズマ洗浄処理を行う構成である。
本実施形態の基板処理装置14は、概略、チャンバ41、基板支持部42、第1のガス導入部43、第2のガス導入部44、制御部45、電圧印加部材47、及び、高周波電源48を有する。前述の実施形態との違いは、ビーム照射部の代わりに、電圧印加部材47
及び高周波電源48が設けられている点である。それ以外の構成は基本的に前述の実施形態と同じでよいので、説明を割愛する。
(洗浄処理の制御)
図11を参照して、本実施形態の洗浄処理の制御を説明する。図11はチャンバ内に導入するガスの流量の制御と、電圧印加部材47の制御を示している。
まず、制御部45は、基板2を基板処理装置14内の所定の処理位置に移動させる(t1)。このとき、電圧印加部材47と基板支持部42の電極421とが密着し、両者の電気的な接続が図られる。続いて、制御部45は、第1のガス導入部43の流量制御装置431と第2のガス導入部44の流量制御装置441にそれぞれ流量指示信号を送り、第1のガスの流量F1と第2のガスの流量F2の流量比率をF1:F2=100%:0%に設定する(t2)。そして、制御部45は、電圧印加部材47を制御し、電極421を介して基板支持部42に対し所定の高周波電圧を印加する(t3)。この電圧印加により、基板2の表面近傍に第1のガスのプラズマPが形成される(図10参照)。プラズマP中のイオンの衝突により基板2の表面の洗浄処理が行われる。
その後、制御部45は、電圧印加を維持したまま、第1のガスと第2のガスの流量比率を徐々に変化させていき、最終的にF1:F2=0%:100%とする(t4)。したがって、最終的には第2のガスのプラズマPによる化学的な洗浄処理が行われることとなる。
上記のような制御によれば、洗浄処理の開始時には、第1のガスが支配的な雰囲気下で洗浄処理が行われ、物理的な洗浄作用(エッチング作用)による高い洗浄効果を得ることができる。このとき、樹脂基板表面の絶縁性が失われる場合があるが、洗浄処理の終了時には第2のガスが支配的な雰囲気下で処理が行われるので、その化学的な作用によって基板表面の絶縁性を回復させることができる。したがって、樹脂基板の絶縁性を損なわずに、高い洗浄効果を得ることが可能となる。しかも、電圧を印加した状態のまま、雰囲気ガスの流量比率を変えるという簡単な制御で実現できる。
なお、本実施形態では、洗浄処理の開始時の第2のガスの流量F2を0、終了時の第1のガスの流量F1を0に設定し、各々のガスの流量をリニアに変化させたが、このような制御は一例である。例えば、洗浄処理の開始時において、第2のガスの流量をF2>0に設定してもよいし、洗浄処理の終了時において、第1のガスの流量をF1>0に設定してもよい。また、各々のガスの流量についても、非線形に変化させたり、段階的に変化させたりしてもよい。また、第1実施形態のように、洗浄処理の前半はF1:F2=100%:0%、後半はF1:F2=0%:100%のように2段階に切り替えてもよい。すなわち、洗浄処理の開始時の流量がF1>F2、終了時の流量がF1<F2となっていれば(言い換えると、洗浄処理の開始時には第1のガスの洗浄作用が支配的となり、洗浄処理の終了時には第2のガスの洗浄作用が支配的となりさえすれば)、各々のガスの流量をどのように制御しても構わない。
<第5実施形態>
図12は、第5実施形態に係る成膜装置及び基板処理装置の全体的な内部構成を模式的に示した上視図である。この成膜装置1は、概略、チャンバ41、複数の基板2を支持する基板支持部42、第1のガス導入部43、第2のガス導入部44、制御部45、ビーム照射部46、及び、複数のターゲット151、152を有している。なお、前述の実施形態と同一ないし対応する構成部分については、理解の補助のため、同一の符号を付している。
本実施形態の基板支持部42は、時計回りに回転可能な円盤状のテーブルであり、その上面に12枚の基板2を垂直な状態(起立した状態)で支持することができる構造である。各基板2は、被処理面を外側に向けて配置される。本実施形態の成膜装置1は、基板支持部42を回転させつつ、加熱〜前処理〜成膜といった一連の処理を施す、いわゆるカルーセル型の構成を有している。この成膜装置1は、たとえば、一辺が約100mm程度の比較的小サイズの基板2の処理に適している。
(洗浄処理の制御)
まず、制御部45は、基板支持部42を一定の回転速度(たとえば20rpm)で時計回りに回転させる。回転が安定した段階で、制御部45は、ビーム照射部46からイオンビームを照射し、各基板2の表面を順に走査する。このビーム照射を約3分間行うことで(すなわち、各基板2は約60回ずつビーム走査される)、基板2の表面の洗浄処理が行われる。
本実施形態においても、前述の第1実施形態(図6)と同じように前半の洗浄処理を第1のガスの雰囲気下で行い、後半の洗浄処理を第2のガスの雰囲気下で行うか、第2実施形態(図8)と同じように洗浄処理の実施中に第1のガスと第2のガスの流量比率を変化させるとよい。これにより、前述の実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
<その他>
第1から第5実施形態を例示して本発明の好ましい具体例を説明したが、本発明の範囲はこれらの具体例に限定されることはなく、その技術思想の範囲内で適宜変形することができる。例えば、第1から第5実施形態で述べた構成や制御内容については、技術的な矛盾がない限り、互いに組み合わせてもよい。また、第1のガス、第2のガス、基板の材質などは、第1から第5実施形態で例示したもの以外を用いてもよい。また、上記実施形態ではインライン型とカルーセル型の装置構成を例示したが、基板処理装置や成膜装置の構成はこれらに限らず、どのようなものでも構わない。
1:成膜装置、2:基板、11:ストッカ室、12:加熱室、13:処理室、13A:前処理エリア、13B:成膜エリア、14:基板処理装置、15:スパッタ装置、41:チャンバ、42:基板支持部、43:第1のガス導入部、44:第2のガス導入部、45:制御部、46,46A,46B:ビーム照射部、47:電圧印加部材、48:高周波電源、121:ヒータ、151,152:ターゲット、410:レール、421:電極、430:第1のガス導入管、431:流量制御装置、432:開閉バルブ、440:第2のガス導入管、441:流量制御装置、442:開閉バルブ
本発明の第二態様は、絶縁性樹脂基板の洗浄方法であって、第1のガスと第2のガスの少なくとも一方を含む雰囲気下で絶縁性樹脂基板の表面を洗浄する洗浄工程を含み、前記第1のガスは、物理的な洗浄作用を発生させるガスであり、前記第2のガスは、化学的な洗浄作用を発生させ、かつ、前記絶縁性樹脂基板の絶縁性を回復させる作用を有するガスであり、前記洗浄工程は、前記第2のガスよりも前記第1のガスの比率が高い雰囲気下で、前記第1のガスと前記第2のガスの比率を維持しながら、前記絶縁性樹脂基板の前記表面をイオンビームで走査する第1工程と、前記第1工程より後に、前記第1のガスよりも前記第2のガスの比率が高い雰囲気下で、前記第1のガスと前記第2のガスの比率を維持しながら、前記絶縁性樹脂基板の前記表面をイオンビームで走査する第2工程と、を含むことを特徴とする絶縁性樹脂基板の洗浄方法を提供する。
この方法によれば、第1工程では物理的な洗浄作用による高い洗浄効果を得ることができる。このとき、絶縁性樹脂基板の表面の絶縁性が失われる場合があるが、第2工程では第2のガスによる化学的な作用によって基板表面の絶縁性を回復させることができる。したがって、絶縁性樹脂基板の絶縁性を損なわずに、高い洗浄効果を得ることが可能となる。
本発明の第四態様は、絶縁性樹脂基板の洗浄を行う基板処理装置であって、絶縁性樹脂基板が配置されるチャンバと、前記チャンバ内に第1のガスを導入するための第1のガス導入手段と、前記チャンバ内に第2のガスを導入するための第2のガス導入手段と、前記絶縁性樹脂基板の表面にイオンビームを照射することにより前記絶縁性樹脂基板の表面を洗浄する洗浄手段と、制御手段と、を有し、前記第1のガスは、物理的な洗浄作用を発生させるガスであり、前記第2のガスは、化学的な洗浄作用を発生させ、かつ、前記絶縁性樹脂基板の絶縁性を回復させる作用を有するガスであり、前記制御手段は、前記第1のガスと前記第2のガスの少なくとも一方を含む雰囲気下で前記絶縁性樹脂基板の表面を洗浄する際に、前記第2のガスよりも前記第1のガスの比率が高い雰囲気下で、前記第1のガスと前記第2のガスの比率を維持しながら、前記絶縁性樹脂基板の前記表面をイオンビームで走査する第1工程を行い、前記第1工程より後に、前記第1のガスよりも前記第2のガスの比率が高い雰囲気下で、前記第1のガスと前記第2のガスの比率を維持しながら、前記絶縁性樹脂基板の前記表面をイオンビームで走査する第2工程を行うように、前記第1及び第2のガス導入手段と前記洗浄手段とを制御することを特徴とする基板処理装置を提供する。
この構成によれば、第1工程では物理的な洗浄作用による高い洗浄効果を得ることができる。このとき、絶縁性樹脂基板の表面の絶縁性が失われる場合があるが、第2工程では第2のガスによる化学的な作用によって基板表面の絶縁性を回復させることができる。したがって、絶縁性樹脂基板の絶縁性を損なわずに、高い洗浄効果を得ることが可能となる。

Claims (17)

  1. 絶縁性樹脂基板の洗浄方法であって、
    第1のガスの雰囲気下で絶縁性樹脂基板の表面を洗浄する第1の洗浄工程と、
    前記第1の洗浄工程の後に、第2のガスの雰囲気下で前記絶縁性樹脂基板の前記表面を洗浄する第2の洗浄工程と、を含み、
    前記第1のガスは、物理的な洗浄作用を発生させるガスであり、
    前記第2のガスは、化学的な洗浄作用を発生させるガスである
    ことを特徴とする絶縁性樹脂基板の洗浄方法。
  2. 絶縁性樹脂基板の洗浄方法であって、
    第1のガスと第2のガスの少なくとも一方を含む雰囲気下で絶縁性樹脂基板の表面を洗浄する洗浄工程を含み、
    前記第1のガスは、物理的な洗浄作用を発生させるガスであり、
    前記第2のガスは、化学的な洗浄作用を発生させるガスであり、
    前記洗浄工程の開始時は前記第2のガスよりも前記第1のガスの比率が高く、前記洗浄工程の終了時は前記第1のガスよりも前記第2のガスの比率が高くなるように、前記雰囲気における前記第1のガスと前記第2のガスの比率を変化させる
    ことを特徴とする絶縁性樹脂基板の洗浄方法。
  3. 前記洗浄工程の開始時から終了時にかけて、前記第1のガスの比率を段階的又は連続的に下げ、前記第2のガスの比率を段階的又は連続的に上げる
    ことを特徴とする請求項2に記載の絶縁性樹脂基板の洗浄方法。
  4. 前記洗浄工程の開始時の前記第2のガスの比率は0であり、終了時の前記第1のガスの比率は0である
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の絶縁性樹脂基板の洗浄方法。
  5. 前記第1のガスは、希ガスである
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の絶縁性樹脂基板の洗浄方法。
  6. 前記第1のガスは、アルゴンガスである
    ことを特徴とする請求項5に記載の絶縁性樹脂基板の洗浄方法。
  7. 前記第2のガスは、酸素ガスである
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の絶縁性樹脂基板の洗浄方法。
  8. 絶縁性樹脂基板の洗浄を行う基板処理装置であって、
    絶縁性樹脂基板が配置されるチャンバと、
    前記チャンバ内に第1のガスを導入するための第1のガス導入手段と、
    前記チャンバ内に第2のガスを導入するための第2のガス導入手段と、
    前記絶縁性樹脂基板の表面を洗浄する洗浄手段と、
    制御手段と、を有し、
    前記第1のガスは、物理的な洗浄作用を発生させるガスであり、
    前記第2のガスは、化学的な洗浄作用を発生させるガスであり、
    前記制御手段は、前記第1のガスの雰囲気下で前記絶縁性樹脂基板の表面を洗浄する第1の洗浄が行われた後、前記第2のガスの雰囲気下で前記絶縁性樹脂基板の前記表面を洗浄する第2の洗浄が行われるように、前記第1及び第2のガス導入手段を制御する
    ことを特徴とする基板処理装置。
  9. 絶縁性樹脂基板の洗浄を行う基板処理装置であって、
    絶縁性樹脂基板が配置されるチャンバと、
    前記チャンバ内に第1のガスを導入するための第1のガス導入手段と、
    前記チャンバ内に第2のガスを導入するための第2のガス導入手段と、
    前記絶縁性樹脂基板の表面を洗浄する洗浄手段と、
    制御手段と、を有し、
    前記第1のガスは、物理的な洗浄作用を発生させるガスであり、
    前記第2のガスは、化学的な洗浄作用を発生させるガスであり、
    前記制御手段は、前記第1のガスと前記第2のガスの少なくとも一方を含む雰囲気下で前記絶縁性樹脂基板の表面を洗浄する際に、洗浄の開始時は前記第2のガスよりも前記第1のガスの比率が高く、前記洗浄の終了時は前記第1のガスよりも前記第2のガスの比率が高くなるように、前記第1及び第2のガス導入手段を制御する
    ことを特徴とする基板処理装置。
  10. 前記制御手段は、前記洗浄の開始時から終了時にかけて、前記第1のガスの比率が段階的又は連続的に下がり、前記第2のガスの比率が段階的又は連続的に上がるように、前記第1及び第2のガス導入手段を制御する
    ことを特徴とする請求項9に記載の基板処理装置。
  11. 前記制御手段は、前記洗浄の開始時の前記第2のガスの比率が0となり、終了時の前記第1のガスの比率が0となるように、前記第1及び第2のガス導入手段を制御する
    ことを特徴とする請求項9又は10に記載の基板処理装置。
  12. 前記第1のガスは、希ガスである
    ことを特徴とする請求項9〜11のいずれか1項に記載の基板処理装置。
  13. 前記第1のガスは、アルゴンガスである
    ことを特徴とする請求項12に記載の基板処理装置。
  14. 前記第2のガスは、酸素ガスである
    ことを特徴とする請求項9〜13のいずれか1項に記載の基板処理装置。
  15. 前記洗浄手段は、前記絶縁性樹脂基板の前記表面の周囲にプラズマを発生させる手段である
    ことを特徴とする請求項9〜14のいずれか1項に記載の基板処理装置。
  16. 前記洗浄手段は、前記絶縁性樹脂基板の前記表面にイオンビームを照射する手段であることを特徴とする請求項9〜14のいずれか1項に記載の基板処理装置。
  17. 請求項9〜14のいずれか1項に記載の基板処理装置と、
    前記基板処理装置によって洗浄された絶縁性樹脂基板の表面に成膜処理を行う成膜処理部と、
    を備えることを特徴とする成膜装置。
JP2017249861A 2017-12-26 2017-12-26 基板処理方法、基板処理装置、及び、成膜装置 Active JP6556822B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017249861A JP6556822B2 (ja) 2017-12-26 2017-12-26 基板処理方法、基板処理装置、及び、成膜装置
KR1020180090507A KR102392557B1 (ko) 2017-12-26 2018-08-02 기판 처리 방법, 기판 처리 장치 및 성막 장치
CN201811070905.0A CN109957751A (zh) 2017-12-26 2018-09-14 绝缘性树脂基板的清洗方法、基板处理装置及成膜装置
CN201811529181.1A CN109957752B (zh) 2017-12-26 2018-12-14 基板处理装置及其控制方法、成膜装置、电子零件的制造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017249861A JP6556822B2 (ja) 2017-12-26 2017-12-26 基板処理方法、基板処理装置、及び、成膜装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019117831A true JP2019117831A (ja) 2019-07-18
JP6556822B2 JP6556822B2 (ja) 2019-08-07

Family

ID=67023205

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017249861A Active JP6556822B2 (ja) 2017-12-26 2017-12-26 基板処理方法、基板処理装置、及び、成膜装置

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP6556822B2 (ja)
KR (1) KR102392557B1 (ja)
CN (1) CN109957751A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2021085213A1 (ja) * 2019-11-01 2021-05-06
JP7382809B2 (ja) 2019-12-02 2023-11-17 キヤノントッキ株式会社 成膜方法及び成膜装置

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102336559B1 (ko) * 2019-11-26 2021-12-08 세메스 주식회사 부품 표면 처리 방법 및 부품 처리 장치
JP7471074B2 (ja) * 2019-12-02 2024-04-19 キヤノントッキ株式会社 成膜方法及び成膜装置

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4378806B2 (ja) * 1999-09-28 2009-12-09 日本電気株式会社 Cvd装置およびその基板洗浄方法
TW527646B (en) 2001-07-24 2003-04-11 United Microelectronics Corp Method for pre-cleaning residual polymer
JP3820409B2 (ja) * 2003-12-02 2006-09-13 有限会社ボンドテック 接合方法及びこの方法により作成されるデバイス並びに接合装置
US7169637B2 (en) 2004-07-01 2007-01-30 Sharp Laboratories Of America, Inc. One mask Pt/PCMO/Pt stack etching process for RRAM applications
JP4484110B2 (ja) 2005-03-29 2010-06-16 国立大学法人名古屋大学 プラズマ処理方法、およびプラズマ処理装置
CN101971298A (zh) * 2007-11-02 2011-02-09 佳能安内华股份有限公司 表面处理设备和表面处理方法
JP5006415B2 (ja) * 2010-01-12 2012-08-22 キヤノンアネルバ株式会社 酸化膜除去のための基板洗浄処理方法
KR101386944B1 (ko) * 2010-07-01 2014-04-18 도쿄엘렉트론가부시키가이샤 반도체 장치의 제조 방법

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2021085213A1 (ja) * 2019-11-01 2021-05-06
WO2021085213A1 (ja) * 2019-11-01 2021-05-06 東京エレクトロン株式会社 基板洗浄装置および基板洗浄方法
JP7334259B2 (ja) 2019-11-01 2023-08-28 東京エレクトロン株式会社 基板洗浄装置および基板洗浄方法
JP7382809B2 (ja) 2019-12-02 2023-11-17 キヤノントッキ株式会社 成膜方法及び成膜装置

Also Published As

Publication number Publication date
KR102392557B1 (ko) 2022-04-28
JP6556822B2 (ja) 2019-08-07
KR20190078469A (ko) 2019-07-04
CN109957751A (zh) 2019-07-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102392557B1 (ko) 기판 처리 방법, 기판 처리 장치 및 성막 장치
JP6737899B2 (ja) プラズマ処理チャンバでのインシトゥチャンバ洗浄効率向上のためのプラズマ処理プロセス
KR101044391B1 (ko) 기판 접합 방법 및 이에 이용되는 입자 빔의 조사 방법
TWI497577B (zh) A substrate processing method and a substrate processing apparatus
KR20220025020A (ko) 할로겐 화학 물질들을 사용한 포토레지스트 현상
KR100887439B1 (ko) 전자 장치용 기판 및 그 처리 방법
US20060048893A1 (en) Atmospheric pressure plasma processing reactor
TW200913064A (en) Method for curing a dielectric film
JP2013539219A (ja) 薄膜トランジスタを堆積させるための方法およびシステム
CN101689489A (zh) 硅化物形成方法及系统
US20090258159A1 (en) Novel treatment for mask surface chemical reduction
KR20150048134A (ko) 플라즈마 처리 방법 및 플라즈마 처리 장치
JP2009016447A (ja) 半導体製造装置、半導体装置の製造方法及び記憶媒体
JP2008283086A (ja) 接合装置および接合方法
JP2021527952A (ja) 高アスペクト比構造の効率的な洗浄およびエッチング
KR20060046505A (ko) 플라즈마 처리 방법 및 후처리방법
JP2007007644A (ja) ディスプレイ製造におけるシャドウマスクの洗浄方法(変形)および装置
JP7471074B2 (ja) 成膜方法及び成膜装置
JP2023159831A (ja) エッチング装置
JPH08139004A (ja) プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法
JPH1092599A (ja) 表面処理装置及び表面処理方法
US20200255946A1 (en) Method for fabricating chamber parts
KR20220097974A (ko) 무선 주파수 (rf) 전력 램핑을 사용한 플라즈마 강화된 원자층 증착 (ald)
JP7382809B2 (ja) 成膜方法及び成膜装置
JP3834757B2 (ja) 多層薄膜連続形成用超高真空スパッタリング装置及び多層薄膜連続形成用超高真空スパッタリング方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180831

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20180913

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190110

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20190121

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190129

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190401

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190611

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190710

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6556822

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250