JP2019115506A - 電気掃除機の吸込口体 - Google Patents
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Description
この拭き掃除機は、集塵部および電動送風機を有する掃除機本体と、掃除機本体の上端部に着脱可能に取り付けられる接続パイプと、接続パイプの上端部に設けられたハンドルと、掃除機本体の下端部に設けられた関節部および可撓性ホースを介して前後左右に揺動可能に接続された吸込口体とを備える。
吸込ノズルは、取付部材を介して関節部に上下揺動可能に取り付けられている。
拭き掃除ヘッドは、関節部と連結した上面と、拭き掃除の際に拭き掃除用シートにて被覆される底面とを有し、拭き掃除用シートの端部4箇所を保持するシート保持構造部が上面4箇所に設けられている。
そのため、拭き掃除機の拭き掃除ヘッドに拭き掃除用シートを装着せずにダストの吸引清掃(例えば、スポット的な軽度の清掃)のみを行う際は、ゴム製のクッションプレートの滑り止め作用により拭き掃除ヘッドが床面上を滑ることができず、床面上で吸込口体を摺動させて吸引清掃することが困難であった。すなわち、拭き掃除を伴わないダストの吸引清掃のみを行い難いという不具合があった。
前記拭き掃除ヘッドは、被清掃面の拭き掃除において拭き掃除用シートにて被覆される底面を有し、
前記底面は、拭き掃除用シートが取り除かれた状態において被清掃面と摺接可能な滑らかな摺接面部を有する電気掃除機の吸込口体が提供される。
無論、拭き掃除ヘッドに拭き掃除用シートを装着した拭き掃除のみでも行うことができ、吸引清掃と拭き掃除を同時に行うこともできる。
図1は本発明の吸込口体を備えた電気掃除機の実施形態1を示す斜視図であり、図2は図1の電気掃除機を分解した状態を示す斜視図である。また、図3は実施形態1における吸込口体の(A)は底面図、(B)は側断面図である。
また、掃除機本体10の筐体の上端部10aは円筒状に形成されており、円筒状の上端部10aの根元付近に電源スイッチ12が設けられている。
接続パイプ30の下端部30aを掃除機本体10の上端部10aに差し込んだスティックモード(図1)では、ハンドル40側の電源スイッチ41をONまたはOFFすることにより電動送風機を駆動または停止させることができる。一方、接続パイプ30を掃除機本体10から取り外して上端部10aをハンドルとして用いるハンディモード(図2)では、掃除機本体10側の電源スイッチ12をONまたはOFFすることにより電動送風機を駆動または停止させることができる。
関節部23は、拭き掃除ヘッド22の上面側に左右軸心を中心に上下揺動可能に連結された左右一対の下取付片23aと、一対の下取付片23aの上端部に連設された前後一対の上取付片23bとを有し、掃除機本体10の下端部10bが一対の上取付片23bに前後軸心を中心に左右揺動可能に連結されている。
ノズル本体21aは、後壁部に接続孔部21a1を有しており、この接続孔部21a1に可撓性ホース24の下端部が気密に接続されている。なお、可撓性ホース24の上端部は、掃除機本体10の下端部に設けられて集塵部11と連通する接続口に気密に接続されている。
ヘッド本体22aは、長方形の上壁部22a1と、上壁部22a1の外周部に沿って設けられた垂下壁部22a2とを有し、下面側には中間プレート22bおよびクッションプレート22cを収納する凹部が設けられている。
さらに、ヘッド本体22aの上壁部22a1の下面における外周部付近には図示しない複数の位置決め凸部が設けられており、後述する中間プレート22bの複数の孔部22b11に各位置決め凸部が差し込まれることにより、ヘッド本体22aの凹部内で中間プレート22bが位置決めされる。
突起部22b3は、プレート本体22b1の下面に連設された大径部22b31と、大径部22b31の下端部に下方突出に連設された小径部22b32とをし、後述するクッションプレート22cの複数の孔部22c3に小径部22b32を差し込むことにより保持するようになっている。
このクッションプレート22cは、樹脂フィルムが貼り付けられた弾性シート体を打ち抜き型にて所定サイズに打ち抜いて作製されており、打ち抜き時に複数の前記孔部22c3が外周部付近に形成される。
図4(A)に示すように、矢印で示すように吸込ノズル21を掃除機本体10に向かう方向に上方に揺動させて、拭き掃除ヘッド22において拭き掃除方向に沿った方向の一方のヘッド外側面22a21を露出させる。そして、広げられた拭き掃除用シートSの上に拭き掃除ヘッド22の底面が接触するように吸込口体20を載置する。
まず、掃除機本体10の電動送風機を駆動させることにより、吸込ノズル21の吸込口21xから被清掃面F上のダストを含む空気が吸引されて矢印Aのように可撓性ホース24内を通過して掃除機本体10の集塵部11内に流入する。その後、ダストは集塵部11内のフィルターにて捕捉され、ダストが除去された空気が掃除機本体10の筐体内を通過して排気口10cから外部に排出される。
無論、電動送風機を停止させ、吸引清掃を伴わない拭き掃除のみの清掃も行うことができる。
このように、実施形態1の吸込口体20において、拭き掃除ヘッド22の樹脂フィルム22c2からなる底面全面が、拭き掃除用シートSが取り除かれた状態において被清掃面Fとスムーズに摺接可能な平滑な摺接面部22Sとなっている。
図5は実施形態2における吸込口体の側断面図である。なお、図5において、図3(B)中の要素と同様の要素には同一の符号を付している。
実施形態2の吸込口体220は、拭き掃除ヘッド222のクッションプレート222cの断面形状が実施形態1とは異なる以外は、実施形態1の吸込口体20と同様である。以下、実施形態2における実施形態1とは異なる点を主に説明する。
したがって、プレート本体222c1の下面に貼り付けられた樹脂フィルム22c2も凹凸波形となる。
実施形態1では拭き掃除ヘッド22の底面全面が摺接面部22Sであったが、実施形態2の拭き掃除ヘッド220では底面の一部を摺接面部222Sとしたことで実施形態1よりも摺接面部222Sの面積が減少し、フローリング、畳、カーペット等の被清掃面Fに対してよりスムーズな摺動性を得ることができる。
図6は実施形態3における吸込口体の側断面図である。なお、図6において、図3(B)中の要素と同様の要素には同一の符号を付している。
実施形態3の吸込口体320は、実施形態2とは異なる方法で拭き掃除ヘッド322の底面の一部を摺接面部322Sとしている。
また、クッションプレート322cは、下面の前後に一対形成された左右方向に延びる凹部を有する弾性体からなるプレート本体322c1と、プレート本体322c1の一対の凹部に嵌め込まれた薄い帯形の樹脂プレート322c2とを有し、摺接面部322Sである樹脂プレート322c2の下面はプレート本体322c1の下面よりも下方へ突出している。なお、樹脂プレート322c2の材料として、実施形態2における樹脂フィルム22c2(図5)と同じ樹脂製の厚さ2〜5mm程度の樹脂プレートを用いることができる。
実施形態3の吸込口体320において、その他の構成は実施形態1および2と同様である。
図7は実施形態4における吸込口体の側断面図である。なお、図7において、図3(B)中の要素と同様の要素には同一の符号を付している。
実施形態4の吸込口体420は、拭き掃除ヘッド422の底面側の前端縁に起毛ブラシ422a2が設けられていること以外は、実施形態1と同様である。
この場合、拭き掃除ヘッド422のヘッド本体22aの前端縁に沿って左右方向に延びる下方開口状のブラシ保持凹部422a1が設けられると共に、ブラシ保持凹部422a1内に起毛ブラシ422a2の根元部が嵌め込まれて固定されている。
実施形態4の吸込口体420によれば、拭き掃除を伴わない吸引清掃のみにおいて、吸い残したダストを起毛ブラシ422a2にて捕獲し、起毛ブラシ422a2にある程度ダストが溜まると吸込ノズル21にてダストの塊を吸引除去することができる。
図8は実施形態5における吸込口体の斜視図である。なお、図8において、図1および図2中の要素と同様の要素には同一の符号を付している。
実施形態1〜4では関節部23および可撓性ホース24を介して掃除機本体10と吸込口体20、220、320、420とが連結一体化した電気掃除機を例示したが、実施形態5のように吸込口体520は掃除機本体に着脱可能に取り付けられるものであってもよい。
この接続管部25は、関節部23に左右揺動可能に取り付けられた中空ブロック部25aと、中空ブロック部25aの上壁を貫通する円筒部25bとを有し、円筒部25bに可撓性ホース24の上端部が気密に接続されている。
1.実施形態1(図3(B))ではクッションプレート22cのプレート本体22c1の下面全面を樹脂フィルム22c2にて構成した場合を例示したが、複数のドット状の樹脂フィルムをプレート本体22c1の下面に均一に分散配置してもよい。
2.実施形態1(図3(B))の吸込口体20における樹脂フィルム22c2の代わりに厚さ1〜2mm程度の樹脂プレートを用いてもよい。
3.実施形態1(図3(B))の吸込口体20におけるクッションプレート22cを実施形態3のように厚くしてもよく、実施形態2および4(図5、図7)についても同様である。
4.実施形態5(図7)の吸込口体420における起毛ブラシ422a2は実施形態2および3(図5、図6)の吸込口体に設けてもよい。
本発明の電気掃除機の吸込口体は、吸込ノズルと、前記吸込ノズルの後部に設けられた拭き掃除ヘッドとを備え、
前記拭き掃除ヘッドは、被清掃面の拭き掃除において拭き掃除用シートにて被覆される底面を有し、
前記底面は、拭き掃除用シートが取り除かれた状態において被清掃面と摺接可能な滑らかな摺接面部を有する。
(1)前記拭き掃除ヘッドは、ヘッド本体と、前記ヘッド本体の下面に取り付けられるクッションプレートとを有し、
前記ヘッド本体に取り付けられた前記クッションプレートの下面の全面または一部にて前記摺接面部が形成されてもよい。
この構成によれば、拭き掃除を伴わない吸引清掃のみ行う際に、クッションプレートのクッション性によって被清掃面に傷を付けないようにすることができることができる。
また、クッションプレートの下面の全面にて摺接面部を形成する場合、下面全面を平滑面とすることができるため、フローリング、畳、カーペットといったあらゆる素材の被清掃面に対してスムーズな摺動性を得ることができる。
また、クッションプレートの下面の一部にて摺接面部を形成する場合、下面における摺接面部を滑らかな凸形状に形成し、かつ下面におけるその他の領域は被清掃面と摺接しにくいよう凹形状に形成することができる。例えば、クッションプレートの下面を側面側から視て正弦波形あるいは矩形波形に形成して凸部分を摺接面部とすることができる。そのため、特にフローリングや畳といった滑らかな被清掃面に対しては摺接面部の接触面積が減少することによってよりスムーズな摺動性を得ることができる。
前記樹脂フィルムまたは樹脂プレートにて前記摺接面部が形成されてもよい。
この構成によれば、市販の素材を用いて低コストにて容易にクッションプレートを作製することができる。
この構成によれば、拭き掃除を伴わない吸引清掃のみにおいて、吸い残したダストを起毛ブラシにて捕獲し、起毛ブラシにある程度ダストが溜まると吸込ノズルにてダストの塊を吸引除去することができる。
この構成によれば、キャニスター型、スティック型、ハンディ型等の電気掃除機の掃除機本体に延長パイプ等を介してまたは介さずに吸込口体の接続管部を接続することができるため、吸引清掃と拭き掃除の両方の機能を備えたキャニスター型、スティック型、ハンディ型等の電気掃除機を得ることができる。
21 吸込ノズル
22、222、322、422 拭き掃除ヘッド
22a ヘッド本体
22c、222c、322c クッションプレート
22c1、222c1、322c1 プレート本体
22c2 樹脂フィルム
22S、222S、322S 摺接面部
24 可撓性ホース
25 接続管部
322c2 樹脂プレート
422a2 起毛ブラシ
F 被清掃面
Claims (5)
- 吸込ノズルと、前記吸込ノズルの後部に設けられた拭き掃除ヘッドとを備え、
前記拭き掃除ヘッドは、被清掃面の拭き掃除において拭き掃除用シートにて被覆される底面を有し、
前記底面は、拭き掃除用シートが取り除かれた状態において被清掃面と摺接可能な滑らかな摺接面部を有することを特徴とする電気掃除機の吸込口体。 - 前記拭き掃除ヘッドは、ヘッド本体と、前記ヘッド本体の下面に取り付けられるクッションプレートとを有し、
前記ヘッド本体に取り付けられた前記クッションプレートの下面の全面または一部にて前記摺接面部が形成されている請求項1に記載の吸込口体。 - 前記クッションプレートは、弾性体からなるプレート本体と、前記プレート本体の下面に貼り付けられた樹脂フィルムまたは樹脂プレートとを有し、
前記樹脂フィルムまたは樹脂プレートにて前記摺接面部が形成されている請求項2に記載の吸込口体。 - 前記拭き掃除ヘッドの前記底面側の前端縁に起毛ブラシが設けられている請求項1〜3のいずれか1つに記載の吸込口体。
- 前記吸込ノズルに接続された一端部を有する可撓性ホースと、前記可撓性ホースの他端部に設けられた接続管部とをさらに備えた請求項1〜4のいずれか1つに記載の吸込口体。
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