JP3127062U - 電気掃除機用吸引ノズル - Google Patents

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Abstract

【課題】絨毯やカーペットに付着した塵埃、毛髪、ペットの毛等、或は木質床やタイル面等にこぼれた液体や紛粒体をも良好に吸引できること。使用後ノズル自体の洗浄も容易にできること。
【解決手段】電気掃除機の吸引導管の先端部に着脱自在に取り付けられる吸引ノズルである。ノズル本体10の吸引口13の前方側縁部に、柔軟性及び可撓性を有する合成ゴム製の棒状の掃き寄せ体25を多数植設した掃き寄せ部材20を着脱自在に取り付ける。掃き寄せ体25のそれぞれの横断面形状が吸引口13側に向かって凹部26を有している。掃き寄せ部材20を吸引口13の後方側縁部にも着脱自在に取り付けることができるように形成し、何れかの側縁部に又は両方の側縁部に掃き寄せ部材20を取り付けることもできる。掃き寄せ体25を直接ノズル本体10に植設することもできる。
【選択図】図1

Description

本考案は、各種タイプの電気掃除機の吸引導管の先端に取り付けて使用する吸引ノズルに関するものである。とりわけ絨毯やカーペット等の敷物、或はソファや車の座席等の毛羽立った表面に付着した塵埃や毛髪、ペットの毛等を吸引するため、また、木質床やタイル面等にこぼれた液体や紛粒体等をも適切に吸引するために特別に開発された吸引ノズルに関するものである。
従来の絨毯やカーペット等、或はソファや車の座席等の毛羽立った表面に付着した塵埃や毛髪、ペットの毛等を吸引するための電気掃除機用の吸引ノズルとしては、下記特許文献1又は2に記載されたものが挙げられる。
特許文献1に記載のものは、吸引ノズルの吸引口の前方一側縁部にブラシ群が設けられたものである。
特許文献2に記載のものは、吸引ノズルの吸引口の内部に回転ブラシが設けられたものである。
前者にあっては、ブラシ群により塵埃が掻き出されるとともに、この発明ではマイナスイオンを発生させることができるものである。
後者にあっては、その回転ブラシが絨毯等の起毛間にある塵埃等を掻き出して吸引できるものである。
これらの吸引ノズルにおいて使用されているブラシは、通常の極めて細い径のブリッスルが多数植毛されたものから形成されているものである。
特開2004−129780号公報 特開平11−56709号公報
上記従来の吸引ノズルにおいては、そこに設けられているブラシが通常の細径ブリッスルの集合から成るブラシであるために、毛足の長い絨毯やカーペット、或はソファや車のシート等に付着した塵埃、毛髪、ペットの毛等の掻き出し或は掃き寄せ効果がもう一つであり、より効果の高いノズルが要請されていた。
また、これらブラシや回転ブラシが設けられた吸引ノズルでは、木質床やタイル面等にこぼれた液体や紛粒体を吸引する場合には無理があった。
そこで、本考案においては、これら毛足の長い絨毯やカーペット、或はソファや車のシート等であっても、極めて良好に起毛間に付着した塵埃、毛髪、ペットの毛等を掻き出し或は掃き寄せ、且つ吸引できる電気掃除機用の吸引ノズルを提供することをその課題としている。
また、本考案におていは、木質床やタイル面等にこぼれた液体や紛粒体をも良好に吸引することができる吸引ノズルを提供することもその課題である。
更に、使用後、ノズル自体の洗浄も極めて容易に出来ることもその課題とする。
上記課題を解決するために、本考案の第1のものは、電気掃除機の吸引導管の先端部に着脱自在に取り付けられる吸引ノズルにおいて、吸引ノズルの吸引口を取り巻く周縁部の少なくとも一部の領域に柔軟性及び/又は可撓性を有する棒状の掃き寄せ体を多数植設し、これらの掃き寄せ体のそれぞれの横断面形状が吸引口側に向かって窪みを有していることを特徴とする電気掃除機用吸引ノズルである。
本考案の第2のものは、上記第1の考案において、掃き寄せ体が多数植設された掃き寄せ部材を吸引ノズルと別体に形成し、この掃き寄せ部材を吸引ノズルに着脱自在に取り付けたことを特徴とする電気掃除機用吸引ノズルである。
本考案の第3のものは、上記第2の考案において、掃き寄せ部材を吸引口を取り巻く周縁部の一部の領域に着脱自在に取り付け、且つこれと対向する他方の領域にも着脱自在に取り付けることができるように形成し、何れか一方又は両方の領域に掃き寄せ部材を取り付けたことを特徴とする電気掃除機用吸引ノズルである。
本考案の第4のものは、上記第1の考案において、掃き寄せ体を吸引ノズルの吸引口を取り巻く全周縁部に植設したことを特徴とする電気掃除機用吸引ノズルである。
本考案の第5のものは、電気掃除機の吸引導管の先端部に着脱自在に取り付けられる吸引ノズルであって、吸引ノズルの吸引口内に回転ブラシが配備されているものにおいて、当該回転ブラシのブラシ毛の代わりに、柔軟性及び/又は可撓性を有する棒状の掃き寄せ体を使用し、その掃き寄せ体を回転ブラシの回転体表面に多数植設し、これらの掃き寄せ体のそれぞれの横断面形状が回転体の回転方向に向かって窪みを有していることを特徴とする電気掃除機用吸引ノズルである。
本考案の第1のものにおいては、掃き寄せ体が柔軟な或は可撓性を有する棒状のものからなり、しかもこの掃き寄せ体の長手方向と直交する横断面の外形形状が、吸引口の側に向かって窪みを有していることから、絨毯やカーペット等、或はソファや車のシート等の起毛間に紛れ込んだ塵埃、毛髪、ペットの毛、或は、床やタイル等の上にこぼれた液体や紛粒体等をも極めて良好に掃き寄せ又は掻き出すことができ、そして吸引できることとなる。
以下の詳細な説明に記載するが、本考案における掃き寄せ体は、柔軟な合成ゴムから形成されるために、これを被清掃物の表面に当てて掃き寄せ等する際に静電気が生じ、これにより掃き寄せ体に塵埃が付着する効果も有する。
またその掃き寄せ体自体の構造から、即ち、横断面が吸引口側に向かい窪みを有することから、掃き寄せ体自体が通常のブラシ毛とは異なり、より太い外形と重みを有し且つ適度の可撓強度を有する(後述するようにV字型を有しているため)こととなるために、毛足の長い絨毯の起毛間を強い力で摺り抜け、起毛間に存在する塵埃や毛髪、及びペットの毛等を良好に引っ掛け又は掻き集めることができる。
更には、その掃き寄せ体はその横断面に窪みを有することから、木質床やタイル面等にこぼれた液体や紛粒体をも極めて良好に掃き寄せ、吸引することもできるのである。
本考案の第2のものにおいては、掃き寄せ体が多数植設された掃き寄せ部材が吸引ノズルに着脱自在に取り付けられているために、清掃後、この掃き寄せ部材をノズルから外して、掃き寄せ体の部分を水や洗浄液等により簡単に洗浄することが出来、そこに付着した塵埃等を容易に洗い流すことができ、その汚れた部分を極めて簡単に洗浄できる便利なものとなる。
また、この掃き寄せ部材を他の形態を有する掃き寄せ体が植設された掃き寄せ部材と交換することも簡単にできる。
尚、この掃き寄せ部材を吸引ノズルに着脱自在に取り付ける手段、方法は全く自由であって、掃き寄せ部材を吸引ノズルの一部に取り付けてもよいし、吸引ノズルの下面部全体に取り付ける形式のものであってもよい。
本考案の第3のものにおいては、掃き寄せ部材をノズルの吸引口の相対向する両領域に或は選択的に一方の領域に取り付けることができるため、使用者の好みに合わせて、使用者の使い易いように掃き寄せ部材をいずれか一方の側に或は両方の側に取り付けて使用することができる。
本考案の第4のものにおいては、掃き寄せ体を吸引口を取り巻く全周縁部に植設しているものであるが、これは、吸引ノズルの形状を考慮したものである。
即ち、通常吸引ノズルは、前後方向に対して横方向に幅広のものであり、或は、その前後方向に沿った縦長のものが存在しているが、この吸引ノズルとして、その外形形状が円形のものも存在する。
横方向に幅広のものは、通常前後方向にノズルを移動させて清掃する。縦長のものは通常左右方向にノズルを移動して清掃する。そして、円形形状のものの場合は、特にその清掃方向は限定されない。
従って、円形の外形形状を有する吸引ノズルを考慮した場合には、掃き寄せ体は、その吸引口を取り巻く全周縁部に植設することにより、その清掃方向を限定せずに、何れの方向にも吸引ノズルを移動させて、絨毯等の表面を吸引することが出来るものとなるのである。この場合に窪みは中心部に位置する吸引口の方向を向いている。
本考案の第5のものにおいては、吸引ノズルの吸引口内に回転ブラシが設けられたタイプのものにおいて、その回転ブラシのブラシ毛の代わりに、上記と同様の形状を有する掃き寄せ体を植設することにより、上記第1の考案と同様、絨毯やカーペット等、或はソファや車のシート等の起毛間に紛れ込んだ塵埃、毛髪、ペットの毛等を極めて良好に掻き出すことができ、そして吸引できることとなる。
以下、添付図面と共に本考案の最良の実施形態について説明する。
図1は、本考案の一実施形態に係る吸引ノズルNを斜め上方から見た分解説明図である。
吸引ノズルNは、ノズル本体10と、ノズル本体10に着脱自在に取り付けられる掃き寄せ部材20とから構成される。
ノズル本体10は、硬質のプラスチック製成形体からなり、前方方向Fに対し左右方向(幅方向)Dに幅広の形状を有し、その中央上面には電気掃除機の吸引導管が接続する接続部11が形成されている。接続部11には、連通口12が設けられ、その連通口12は、ノズル本体10の下面に形成されている吸引口に連通している。このノズル本体の形状は、通常の電気掃除機のものとほぼ同一である。
そして、本考案においては、そのノズル本体10の前方側縁部の左右方向Dに掃き寄せ部材20を取り付けるための取付部14が設けられている。
この取付部14は、薄い板状体のものからなり、ノズル本体10の前方側縁部から延長する延長支持部15の先端縁部に設けられ、その取付部14の下面は、略水平状態となるように形成されている。
この板状体の取付部14の外周縁部に後に説明する柔軟な素材からなる掃き寄せ部材20が取り付けられることとなる。
掃き寄せ部材20は、略平板状の基礎部21とその基礎部21から下向きに多数植設された棒状の掃き寄せ体25、25、…とから成る。多数の植設された掃き寄せ体25は、例えて言えば、丁度ブラシの毛の如き態様を呈している。
基礎部21及びそれに植設された掃き寄せ体25は、同一の合成ゴム製のもので、一体的に形成され、柔軟性及び可撓性の両性質を有している。従って、この掃き寄せ部材20の掃き寄せ体25を絨毯等の起毛された上面をこするようにして移動させると、掃き寄せ体25は、撓んだ状態で絨毯等の起毛の間を摺り抜け、そこに存する塵埃、毛髪、ペットの毛等を良好に引っ掛け、掃き寄せることができるのである。
この実施形態の場合は、掃き寄せ部材20が吸引口の前方側縁部に設けられているために、掃き寄せ動作は、前方から後方の手前側に引き寄せるようにして移動させる。
掃き寄せ部材20の基礎部21は、略平板状のものからなるが、その上面の全外周縁部には、溝部27が形成されている。この溝部27は、後の図4において更に説明する。
この溝部27内にノズル本体10の取付部14の外周縁部が嵌り込むことによって、掃き寄せ部材20がノズル本体10に結合されるのである。
28は、基礎部21に形成された摘みであり、この摘み28を把持して取付部14から掃き寄せ部材20を強制的に取り外すことができる。
掃き寄せ体25の具体的な形状は、後に図3を用いて説明するが、その掃き寄せ体25は、略棒状の細長い形状を有し、その長手方向の横断面の形状が略V字形状を有し、その窪みが吸引口の側を向いているものである。このような形状を採用した結果、掃き寄せ体25には、その柔軟な素材から形成されているにもかかわらず可撓性も併せ持つこととなるのである。
図2は、上記実施形態に係る本考案の吸引ノズルを逆さまにして下面側から見た分解斜視説明図である。
ノズル本体10の前方側縁部には板状体からなる取付部14が左右方向Dに形成され、この取付部14に掃き寄せ部材20の基礎部21の上面(図2では下面)が嵌め込まれる。
基礎部21の下面(図2では上面)に多数植設された掃き寄せ体25、25、…は、それらにそれぞれ設けられている窪みとしての凹部26が全てノズル本体10下面の吸引口13の側を向いて、整列されている。
このような掃き寄せ体25の配列と、それぞれの掃き寄せ体25の形状及び構造により極めて良好に絨毯等の起毛間の塵埃、毛髪、ペットの毛等が掻き出され又は掃き出されて吸引口13から吸引されるのである。
以上のようにこの実施形態においては、掃き寄せ体25がノズル本体10の吸引口13の前方側に設けられている。即ち、多数の掃き寄せ体25は、吸引口13を取り巻く周縁部の一部分の領域である前方側縁部に植設されているものである。後に説明するように、この掃き寄せ体は、前方側縁部ばかりでなく、それと対向する後方側縁部にも設けてもよく、更には、吸引口13を取り巻く全周縁部に植設してもよいことは勿論である。このように掃き寄せ体25の植設部位は、吸引ノズルの外形形状を考慮して適宜自由に選択して設定することができるものである。
図3は、掃き寄せ部材の一部を拡大して図示しており、その(A)が底面側から見た斜視説明図であり、その(B)が底面説明図である。
本考案に係る掃き寄せ部材20には、多数の掃き寄せ体25、25、…が整列して植設されている。
それぞれの掃き寄せ体25の凹部26の開口側は、吸引口方向K(図3(B)では下向き)に向いて整列している。
更に、吸引口側から一列目と二列目とは、相互にその植設位置が左右方向に少しずらして配列している。同様に二列目と三列目、三列目と四列目も相互に左右方向に少しずらしている。従って、一列目と三列目、二列目と四列目とが同一位置に整列されている。
このように、各列の掃き寄せ体を少しずらして配列したのは、絨毯等の起毛の間を好適に通過しうるようにしたためであり、起毛の間に挟まった塵埃、毛髪、ペットの毛等を極めて良好に掻き出し又は掃き寄せることができるようにしたためである。
図4は、図1の実施形態に係る吸引ノズルを結合した状態の中央縦断面説明図であり、掃き寄せ部材の基礎部とノズル本体の取付部との取り付け状態を示し、併せて絨毯等の表面を吸引する状態を図示している。
この図4から解る通り、掃き寄せ部材20の基礎部21の上面の周縁部全体には溝部27が形成され、この溝部27にノズル本体10の取付部14の全外周を嵌め入れることができる。
また、この図から解る通り、掃き寄せ部材20をノズル本体10の前方の側縁部に設けている場合には、掃き寄せ体25のそれぞれの凹部26は、吸引口13の側、即ち後方側を向いており、絨毯Jの表面を清掃する際は、吸引ノズルNを後方方向Hの方向に引き寄せるようにして吸引することとなる。
当然のこととして、掃き寄せ部材を吸引口の後方側の側縁部に設けることもできる。この場合には、掃き寄せ体の凹部を吸引口側(前方方向F)に向けて配置して植設し、絨毯Jを清掃する際は、前方方向Fの方向に向けて押して行くようにして吸引することになる。
更に、図4において、延長支持部15の根元部(ノズル本体10側)を回動自在に形成することも可能である。
延長支持部15の根元部を回動自在とした場合には、この取付部14を図中右回転させて、上方に跳ね上げ、掃き寄せ体25が作用しないように構成することも可能である。
これは、絨毯等の縁部が隣接する壁面又は壁面コーナー部を掃除する際に、掃き寄せ部材20を上方に跳ね上げて、壁面や壁面コーナー部の隅部を良好に吸引できるようにするためである。
図5は、本考案の他の実施形態を示す中央縦断面説明図であり、吸引ノズルの吸引口内に回転ブラシが配備されているタイプのものを図示している。
この実施形態においては、吸引ノズルNのノズル本体10の吸引口13内部に筒型形状の回転体30が配備され、この回転体30の表面に上記の掃き寄せ体25を多数植設したものである。
それぞれの掃き寄せ体25は、回転体30の表面に図3(B)に図示した状態に整列され、その凹部26は、回転体30の回転方向Rの方向に向いている。
回転体30は、従来のターボファン等の吸気駆動によるものであっても、モータ駆動によるものであっても何れのものでも良い。
このように構成することにより、回転体30の回転により、そこに多数植設された掃き寄せ体25も回転し、絨毯等の起毛間を掃き寄せ体25が摺り抜けることにより塵埃や毛髪、ペットの毛等が良好に掻き出され吸引されることとなるのである。
この実施形態では、掃き寄せ体25の長さは、上記第一の実施形態のものよりも短く形成しているが、太さや断面V字形状の構造及び材質等は全く同一のものを使用している。
以上、実施形態について説明したが、本考案においては以下の通り設計変更が可能である。
上記第一の実施形態においては、着脱可能な掃き寄せ部材に掃き寄せ体を多数植設したが、この掃き寄せ体をノズル本体の吸引口を取り巻く周縁部の一領域である前方側縁部又は後方側縁部に直接に植設することもできる。
また、この直接に植設する場合で、吸引口の前方側でなく、後方側の側縁部に掃き寄せ体を植設する際は、掃き寄せ体の凹部を吸引口の側に向け、即ち、ノズル本体の前方方向に向ける必要がある。塵埃等を良好に掻き出し又は掃き寄せて吸引するためである。この場合には、ノズル本体を前方方向に向けて押して行くようにして吸引する。
吸引ノズルとしては、上記実施形態においては、通常のタイプと同様横幅の広い(横長の)ものを採用したが、この吸引ノズルの形状も、縦長のものであってもよい。
即ち、電気掃除機の吸引導管と接続する接続部に対し、左右方向でなく、前後方向に延長する細長い(縦長の)形状のものとして実施することも可能である。
この場合には、吸引ノズルの右又は左、若しくはその両側に掃き寄せ部材を着脱式に或は直接設けるようにする。そして、吸引する際は、掃き寄せ部材に植設された掃き寄せ体の凹部の開口方向に向けて、即ち左又は右方向に移動して吸引するのである。
本考案においては、吸引ノズルの大きさや形状は、適宜必要に応じて設計することができ、掃き寄せ部材に植設する1本1本の掃き寄せ体の長さ等のサイズや形状も適宜必要に応じて設計することができる。
上記第一の実施形態における掃き寄せ体の長さは、約30mmから40mm程度、横断面のV字の一辺の長さも約2mmから3mm程度のものを採用している。
また掃き寄せ体の根元部をやや太く、先端に行くに従って細く形成することもできる。
掃き寄せ体の本数も自由に設定することができ、その配列の列の数等も全く自由に設計することができる。
掃き寄せ体は、上記実施形態では横断面V字形状としたが、その断面形状は、U字形状或はX字形状等、横断面形状において吸引口側に窪みを有する形状であれば、どのような形状を採用してもよい。
また、窪みは、上記の実施形態では棒状の掃き寄せ体の長さ方向の全体に設けたが、少なくとも先端部分に設けられていればよい。
掃き寄せ部材に関しては、それをノズル本体に着脱式に取り付ける構造も全く自由に設計することができる。
上記第一の実施形態においては、掃き寄せ部材の基礎部を掃き寄せ体と同一素材から形成し、その基礎部をノズル本体前方に位置する取付部に強制的に嵌め込んで取り付けていたが、基礎部を掃き寄せ体と別の素材から形成し、ノズル本体の下面部全体を被覆できるようなものであってもよい。
即ち、ブーツ形式のように、ノズル本体の下面からノズル本体の下面全体に嵌め合わせることができるような形状の基礎部を採用し、その基礎部の前方側縁部下面に或は後方側縁部下面に掃き寄せ体を植設するのである。勿論、掃き寄せ体の後方又は前方の吸引口側には、貫通孔を設けておく必要があり、掃き寄せられた塵埃等はこの貫通孔からノズル本体の吸引口に吸引されるように構成すればよいのである。
本考案においては、掃き寄せ体として合成ゴム製のものを使用したが、これにより絨毯等を清掃する際に、掃き寄せ体が絨毯等の毛足の間を摺り抜けるわけであるが、絨毯の起毛よりも合成ゴム製の掃き寄せ体の方が摩擦係数が高いために、起毛間に挟まっている塵埃や毛髪、ペットの毛等が掃き寄せ体の方に付着することから集塵効果が高まるものと考えられる。
更には、掃き寄せ体が絨毯等の起毛とこすれることにより静電気も発生し、塵埃等がより効果的に掃き寄せ体に付着し、これを良好に吸引することにより極めて効率よく塵埃や毛髪、ペットの毛等が取り除かれるものとなるのである。
そして、木質床やタイル面等にこぼれた液体や紛粒体を吸引する際も、本考案に係る掃き寄せ体の構造により、つまりその窪みの存在により極めて良好にこれら液体や紛粒体等が掃き寄せられ、吸引され得るのである。
以上、本考案は極めて多大な効果を発揮するものである。
本考案の実施形態に係る吸引ノズルを斜め上方から見た分解説明図である。 本考案の実施形態に係る吸引ノズルを逆さまにして下面側から見た分解斜視説明図である。 本考案の実施形態に係る掃き寄せ部材の一部を拡大して図示しており、その(A)が底面側から見た斜視説明図であり、その(B)が底面説明図である。 図1の実施形態に係る吸引ノズルを結合した状態の中央縦断面説明図である。 本考案の他の実施形態に係る吸引ノズルの中央縦断面説明図である。
符号の説明
10 ノズル本体
11 接続部
12 連通口
13 吸引口
14 取付部
20 掃き寄せ部材
21 基礎部
25 掃き寄せ体
26 凹部
30 回転体

Claims (5)

  1. 電気掃除機の吸引導管の先端部に着脱自在に取り付けられる吸引ノズルにおいて、
    吸引ノズルの吸引口(13)を取り巻く周縁部の少なくとも一部の領域に柔軟性及び/又は可撓性を有する棒状の掃き寄せ体(25)を多数植設し、
    これらの掃き寄せ体(25, 25, …)のそれぞれの横断面形状が吸引口(13)側に向かって窪み(26)を有していることを特徴とする電気掃除機用吸引ノズル。
  2. 掃き寄せ体(25)が多数植設された掃き寄せ部材(20)を吸引ノズルと別体に形成し、この掃き寄せ部材(20)を吸引ノズルに着脱自在に取り付けたことを特徴とする請求項1に記載の電気掃除機用吸引ノズル。
  3. 掃き寄せ部材(20)を吸引口(13)を取り巻く周縁部の一部の領域に着脱自在に取り付け、且つこれと対向する他方の領域にも着脱自在に取り付けることができるように形成し、何れか一方又は両方の領域に掃き寄せ部材(20)を取り付けたことを特徴とする請求項2に記載の電気掃除機用吸引ノズル。
  4. 掃き寄せ体(25)を吸引ノズルの吸引口(13)を取り巻く全周縁部に植設したことを特徴とする請求項1に記載の電気掃除機用吸引ノズル。
  5. 電気掃除機の吸引導管の先端部に着脱自在に取り付けられる吸引ノズルであって、吸引ノズルの吸引口内に回転ブラシが配備されているものにおいて、
    当該回転ブラシのブラシ毛の代わりに、柔軟性及び/又は可撓性を有する棒状の掃き寄せ体(25)を使用し、その掃き寄せ体(25)を回転ブラシの回転体表面に多数植設し、
    これらの掃き寄せ体(25)のそれぞれの横断面形状が回転体の回転方向に向かって窪み(26)を有していることを特徴とする電気掃除機用吸引ノズル。
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