JP2019115134A - 平面モータ - Google Patents

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稔博 秋山
Toshihiro Akiyama
稔博 秋山
西森 泰輔
Taisuke Nishimori
泰輔 西森
沙季 青木
Saki Aoki
沙季 青木
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Abstract

【課題】可動子への推力が向上された平面モータを提供する。【解決手段】平面モータ10は、可動子20と、主面31aに沿って配置される複数のパターンコイル33を有する固定子30と、制御回路40とを備える。制御回路40は、可動子20の前方に位置する複数の第一パターンコイル33a及び永久磁石21の間に吸引力を生じさせる。制御回路40は、可動子20の後方に位置する複数の第二パターンコイル33b及び永久磁石21の間に反発力を生じさせる。制御回路40は、永久磁石21の下方に位置する少なくとも1つの第三パターンコイル33c及び永久磁石21の間に反発力を生じさせる。【選択図】図1

Description

本発明は、可動子を平面に沿って二次元的に移動させる平面モータに関する。
可動子を平面に沿って二次元的に移動させる平面モータが知られている。このような平面モータとして、特許文献1には、可動部が軽量であり可動部の高速移動が可能な平面型モータが開示されている。
特開平11−027925号公報
平面モータにおいては、可動子への推力の向上が課題となる。
本発明は、可動子への推力が向上された平面モータを提供する。
本発明の一態様に係る平面モータは、磁石を有する可動子と、前記可動子と対向する主面、及び、前記主面に沿って配置される複数のコイルを有する固定子と、前記複数のコイルに供給される電流を制御することにより、前記可動子を前記主面に沿って移動させる制御回路とを備え、前記制御回路は、前記可動子を前方に向けて移動させる場合、前記複数のコイルのうち前記可動子の前方に位置する複数の第一コイルに電流を供給することにより、前記複数の第一コイル及び前記磁石の間に吸引力を生じさせ、前記複数のコイルのうち前記可動子の後方に位置する複数の第二コイルに電流を供給することにより、前記複数の第二コイル及び前記磁石の間に反発力を生じさせ、前記複数のコイルのうち前記磁石の下方に位置する少なくとも1つの第三コイルに電流を供給することにより、前記少なくとも1つの第三コイル及び前記磁石の間に反発力を生じさせる。
本発明によれば、可動子への推力が向上された平面モータが実現される。
図1は、実施の形態1に係る平面モータの概略構成を示す図である。 図2は、実施の形態1に係る平面モータが備える固定子の断面構造を示す図である。 図3は、回路基板の表面を示す平面図である。 図4は、回路基板の裏面を示す平面図である。 図5は、実施の形態1に係る平面モータの別の動作例を示す図である。 図6は、実施の形態2に係る平面モータの概略構成を示す図である。 図7は、実施の形態2に係る平面モータが備える固定子の断面構造を示す図である。 図8は、実施の形態2に係る平面モータの別の動作例を示す図である。
以下、実施の形態にについて、図面を参照しながら説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
なお、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略または簡略化される場合がある。
また、以下の実施の形態で説明に用いられる図面においては座標軸が示される場合がある。座標軸におけるZ軸方向は、例えば、鉛直方向であり、Z軸+側は、上側(上方)と表現され、Z軸−側は、下側(下方)と表現される。Z軸方向は、言い換えれば、固定子が有する主面に垂直な方向である。また、X軸方向及びY軸方向は、Z軸方向に垂直な平面(水平面)上において、互いに直交する方向である。X−Y平面は、固定子が有する主面に平行な平面である。例えば、以下の実施の形態において、「平面視」とは、Z軸方向から見ることを意味する。また、図面において、磁石のN極は、「N」と記載され、磁石のS極は、「S」と記載される。
(実施の形態1)
[構成]
以下、実施の形態1に係る平面モータの構成について図面を用いて説明する。図1は、実施の形態1に係る平面モータの概略構成を示す図である。
図1に示されるように、実施の形態1に係る平面モータ10は、可動子20と、固定子30と、制御回路40とを備える。平面モータ10は、固定子30が有する主面31aに沿って可動子20を2次元的に移動させるリニアモータ(電磁アクチュエータ)である。平面モータ10は、例えば、物流倉庫における荷物の搬送などに用いられる。
まず、可動子20について説明する。可動子20は、平面モータ10における移動対象物である。可動子20は、永久磁石21を有する。図1では、可動子20は模式的に図示されているが、可動子20は、具体的には、永久磁石21が取り付けられた構造体である。永久磁石21は、例えば、フェライト磁石であるが、アルニコ磁石、または、ネオジム磁石などであってもよく、永久磁石21を形成する磁性材料は特に限定されない。
図1の例では、永久磁石21は、S極及びN極の並び方向が主面31aに交差し、N極がS極よりも主面31a寄りに位置するように配置されている。しかしながら、永久磁石21は、S極がN極よりも主面31a寄りに位置するように配置されてもよい。
可動子20は、少なくとも1つの永久磁石21を有していればよく、可動子20が有する永久磁石21の個数は特に限定されない。なお、可動子20は、永久磁石21に代えて電磁石を有してもよい。この場合、電磁石は、例えば、乾電池または蓄電池によって駆動される。電磁石は、可動子20の移動に寄与していないパターンコイル33から給電されてもよい。このように、可動子20は、永久磁石21または電磁石を有していればよい。つまり、可動子20は、磁石を有していればよい。
次に、固定子30について説明する。固定子30は、可動子20を移動させるための構造体であり、建築物などに固定される。図2は、平面モータ10が備える固定子30の断面構造を示す図である。図2に示されるように、固定子30は、カバー部材31と、回路基板32とを有する。なお、上記図1では、複数のパターンコイル33の配置を明示するためにカバー部材31の正確な図示が省略されている。
カバー部材31は、回路基板32を覆う板状またはシート状の部材である。カバー部材31の平面視形状は、矩形であるが、円形等その他の形状であってもよい。カバー部材31の上面は、固定子30が有する主面31aとなる。主面31aは、可動子20と対向する。主面31aは、可動子20(永久磁石21)が固定子30に吸着してしまうことを抑制するために、透磁率が低い材料によって形成される。カバー部材31は、具体的には、樹脂材料などの非金属材料(絶縁性を有する材料)によって形成される。
回路基板32は、表面に薄膜状のパターンコイル33が複数形成される薄膜状(シート状)の基板である。回路基板32の平面視形状は、矩形であるが、円形等その他の形状であってもよい。回路基板32の基材は、例えば、ガラエポなどの樹脂材料によって形成される。回路基板32の厚みは、例えば、170μm〜200μm程度である。
回路基板32の表面には、複数のパターンコイル33が形成される。図3は、回路基板32の表面を示す平面図である。
図1及び図3に示されるように、回路基板32の表面には、複数のパターンコイル33がマトリクス状に配置される。複数のパターンコイル33のそれぞれは、巻回軸が主面31aに垂直な方向に沿う矩形巻回状の配線であるが、円形巻回状等、他の巻回状であってもよい。複数のパターンコイル33の巻回方向は、同一であるが、異なってもよい。
パターンコイル33の巻回中心付近に位置する一方の端部(内周側に位置する一方の端部)は、導電ビア構造35によって回路基板32の裏面に形成された配線36に電気的に接続される。図4は、回路基板32の裏面を示す平面図である。パターンコイル33の外周側に位置する他方の端部は、制御回路40に電気的に接続される。
パターンコイル33、導電ビア構造35、及び、配線36は、例えば、銅などの金属材料によって形成される。パターンコイル33及び配線36は、例えば、エッチングによってパターン形成される。
次に、制御回路40について説明する。制御回路40は、複数のパターンコイル33の駆動を制御する回路である。制御回路40は、具体的には、複数のパターンコイル33に供給される電流を制御することにより、可動子20を主面31aに沿って移動させる。図3に模式的に示されるように、制御回路40は、制御部41を有する。
制御部41は、例えば、複数のパターンコイル33のそれぞれに対して、(a)電力を供給しない、(b)第一極性(例えば、正極性)の直流電圧を供給する、及び、(c)第一極性の逆の第二極性(例えば、負極性)の直流電圧を供給する、のいずれかを行う。第一極性の直流電圧が供給されたパターンコイル33は、例えば、主面31a側がS極の電磁石として機能し、第二極性の直流電圧が供給されたパターンコイル33は、例えば、主面31a側がN極の電磁石として機能する。
このように、制御回路40(より具体的には、制御部41)は、複数のパターンコイル33のそれぞれに直流電圧を供給し、当該直流電圧の極性を切り替えることができる。言い換えれば、制御回路40は、複数のパターンコイル33のそれぞれに電流を供給し、当該電流の極性を切り替えることができる。
制御部41は、具体的には、プロセッサ、マイクロコンピュータ、及び、回路の少なくとも1つ以上によって実現される。なお、制御回路40の一部または全部は、回路基板32に含まれてもよい。
[動作]
次に、平面モータ10の動作について上記図1を参照しながら説明する。上述のように、可動子20が有する永久磁石21は、S極及びN極の並び方向が主面31aに交差し、N極がS極よりも主面31a寄りに位置するように配置されている。
制御回路40は、可動子20を前方に向けて移動させる場合、複数のパターンコイル33のうち可動子20の前方に位置する複数の第一パターンコイル33a(具体的には、図1においてハッチングされている8個の第一パターンコイル33a)に電流を供給する。第一パターンコイルは、第一コイルの一例である。制御回路40は、例えば、複数の第一パターンコイル33aに第一極性の電流を供給する。そうすると、複数の第一パターンコイル33aは、可動子20側がS極となる電磁石として機能し、複数の第一パターンコイル33a及び永久磁石21の間には、吸引力が発生する。つまり、制御回路40は、複数の第一パターンコイル33aに電流を供給することにより、複数の第一パターンコイル33a及び永久磁石21の間に吸引力を生じさせる。この結果、可動子20に前方へ向かう推力が与えられる。
また、制御回路40は、複数の第一パターンコイル33aへの電力供給と並行して、複数のパターンコイル33のうち可動子20の後方に位置する複数の第二パターンコイル33b(具体的には、図1においてハッチングされている8個の第二パターンコイル33b)に電流を供給する。第二パターンコイル33bは、第二コイルの一例である。制御回路40は、例えば、複数の第二パターンコイル33bに第二極性の電流を供給する。そうすると、複数の第二パターンコイル33bは、可動子20側がN極となる電磁石として機能し、複数の第二パターンコイル33b及び永久磁石21の間には、反発力が発生する。つまり、制御回路40は、複数の第二パターンコイル33bに電流を供給することにより、複数の第二パターンコイル33b及び永久磁石21の間に反発力を生じさせる。この結果、可動子20に前方へ向かう推力が与えられる。
なお、永久磁石21との間に反発力が生じている複数の第一パターンコイル33aの可動子20側の磁極は、永久磁石21との間に吸引力が生じている複数の第二パターンコイル33bの可動子20側の磁極と極性が異なる。
さらに、制御回路40は、複数の第一パターンコイル33a、及び、複数の第二パターンコイル33bへの電力供給と並行して、少なくとも1つの第三パターンコイル33cへの電力供給を行う。第三パターンコイル33cは、第三コイルの一例であり、複数のパターンコイル33のうち永久磁石21の下方に位置するパターンコイル33である。永久磁石21の下方に位置するパターンコイル33とは、例えば、主面31aに垂直な方向から見た場合に、少なくとも一部が永久磁石21と重なるパターンコイルである。図1の例では、永久磁石21の下方に位置する4個のパターンコイル33のそれぞれが第三パターンコイル33cである。
制御回路40は、例えば、少なくとも1つの第三パターンコイル33cに第二極性の電流を供給する。そうすると、少なくとも1つの第三パターンコイル33cは、可動子20側がN極となる電磁石として機能し、少なくとも1つの第三パターンコイル33c及び永久磁石21の間には反発力が発生する。つまり、制御回路40は、少なくとも1つの第三パターンコイル33cに電流を供給することにより、少なくとも1つの第三パターンコイル33c及び永久磁石21の間に反発力を生じさせる。
以上のような構成によれば、可動子20は、前方に位置する複数の第一パターンコイル33a、及び、後方に位置する複数の第二パターンコイル33bから推力を得ることができる。つまり、可動子20への推力が向上された平面モータ10が実現される。
また、少なくとも1つの第三パターンコイル33c及び永久磁石21の間に反発力が生じることにより、可動子20が現在位置に吸着されてしまうことが抑制され、可動子20を主面31aに沿ってスムーズに移動させることができる。つまり、可動子20への推力が高められる。
なお、可動子20の移動に際して駆動される第一パターンコイル33a、第二パターンコイル33b、及び、第三パターンコイル33cの数は特に限定されない。図5は、平面モータ10の別の動作例を示す図である。
図5の例では、制御回路40は、可動子20を前方(具体的には、X軸+側)に向けて移動させる場合、可動子20の前方に位置する4個の第一パターンコイル33a及び永久磁石21の間に吸引力を生じさせ、可動子20の後方に位置する4個の第二パターンコイル33b及び永久磁石21の間に反発力を生じさせる。また、制御回路40は、永久磁石21の下方に位置する4個の第三パターンコイル33cの少なくとも1つ及び永久磁石21の間に反発力を生じさせる。このような動作によっても、可動子20への推力を向上することができる。つまり、可動子20への推力が高められる。
なお、制御回路40は、より具体的には、位置検出センサなどから可動子20の位置を示す位置情報を取得することにより、可動子20を移動させる際に複数のパターンコイル33のうちどのパターンコイル33を駆動するかを決定する。この場合の位置検出センサとしては、例えば、可動子20及び固定子30の側方に配置された赤外線センサが用いられる。赤外線センサは、具体的には、例えば、複数のパターンコイル33のマトリクス状の配置における行及び列に対応して配置された複数組の発光素子及び受光素子を備える。位置検出センサは、複数のパターンコイル33のマトリクス状の配置に対応してマトリクス状に配置された複数のホール素子によって構成されてもよい。この場合、複数のホール素子のそれぞれは、可動子20が有する永久磁石21が発する磁界を検知する。また、また、平面モータ10は、独立した位置検出センサを備えていなくてもよい。制御回路40は、可動子20の位置に応じて複数のパターンコイル33の一部に生じる電流または電圧の変化を位置情報として取得してもよい。
[効果等]
以上説明したように、平面モータ10は、永久磁石21を有する可動子20と、可動子20と対向する主面31a、及び、主面31aに沿って配置される複数のパターンコイル33を有する固定子30と、複数のパターンコイル33に供給される電流を制御することにより、可動子20を主面31aに沿って移動させる制御回路40とを備える。永久磁石21は、磁石の一例であり、パターンコイル33は、コイルの一例である。制御回路40は、可動子20を前方に向けて移動させる場合、複数のパターンコイル33のうち可動子20の前方に位置する複数の第一パターンコイル33aに電流を供給することにより、複数の第一パターンコイル33a及び永久磁石21の間に吸引力を生じさせる。また、制御回路40は、複数のパターンコイル33のうち可動子20の後方に位置する複数の第二パターンコイル33bに電流を供給することにより、複数の第二パターンコイル33b及び永久磁石21の間に反発力を生じさせる。また、制御回路40は、複数のパターンコイル33のうち永久磁石21の下方に位置する少なくとも1つの第三パターンコイル33cに電流を供給することにより、少なくとも1つの第三パターンコイル33c及び永久磁石21の間に反発力を生じさせる。第一パターンコイル33aは、第一コイルの一例であり、第二パターンコイル33bは、第二コイルの一例であり、第三パターンコイル33cは、第三コイルの一例である。
これにより、可動子20は、前方に位置する複数の第一パターンコイル33a、及び、後方に位置する複数の第二パターンコイル33bから推力を得ることができる。つまり、可動子20への推力が向上された平面モータ10が実現される。
また、少なくとも1つの第三パターンコイル33c及び永久磁石21の間に反発力が生じることにより、可動子20が現在位置に吸着されてしまうことが抑制され、可動子20を主面31aに沿ってスムーズに移動させることができる。つまり、可動子20への推力が高められる。
また、例えば、可動子20は、永久磁石21を有し、永久磁石21のS極及びN極の並び方向は、主面31aと交差する。
これにより、平面モータ10は、S極及びN極が主面31aに沿うように配置された永久磁石21を有する可動子20への推力を向上させることができる。
また、例えば、複数のパターンコイル33の巻回軸は、主面31aと交差する。永久磁石21との間に反発力が生じている複数の第一パターンコイル33aの可動子20側の磁極は、永久磁石21との間に吸引力が生じている複数の第二パターンコイル33bの可動子20側の磁極と極性が異なる。
これにより、平面モータ10は、S極及びN極が主面31aに沿うように配置された永久磁石21を有する可動子20への推力を向上させることができる。
また、例えば、固定子30は、回路基板32を備え、複数のパターンコイル33のそれぞれは、回路基板32上にパターン形成されたパターンコイルである。回路基板32は、基板の一例である。
これにより、固定子30の小型化及び薄型化が容易となる。
また、例えば、複数のパターンコイル33は、主面31aに沿ってマトリクス状に配置される。
これにより、平面モータ10は、マトリクス状に配置された複数のパターンコイル33によって可動子20を移動させることができる。
(実施の形態2)
[動作]
可動子20が有する永久磁石21は、永久磁石21のS極及びN極の並び方向が、主面31aに沿うように配置されてもよい。以下、このような実施の形態2に係る平面モータの動作について説明する。図6は、実施の形態2に係る平面モータの概略構成を示す図である。図7は、実施の形態2に係る平面モータが備える固定子の断面構造を示す図である。
図6及び図7に示されるように、実施の形態2に係る平面モータ10aにおいては、可動子20が有する永久磁石21のS極及びN極の並び方向は、主面31aに沿う。このような平面モータ10aの動作例について説明する。なお、以下では、前方側に永久磁石21のS極が位置し、後方側に永久磁石21のN極が位置するものとして説明が行われる。
制御回路40は、可動子20を前方に向けて移動させる場合、複数のパターンコイル33のうち可動子20の前方に位置する複数の第一パターンコイル33a(具体的には、図6においてハッチングされている8個の第一パターンコイル33a)に電流を供給する。制御回路40は、例えば、複数の第一パターンコイル33aに第二極性の電流を供給する。そうすると、複数の第一パターンコイル33aは、可動子20側がN極となる電磁石として機能し、永久磁石21のS極は、前方側に位置しているため、複数の第一パターンコイル33a及び永久磁石21の間には、吸引力が発生する。つまり、制御回路40は、複数の第一パターンコイル33aに電流を供給することにより、複数の第一パターンコイル33a及び永久磁石21の間に吸引力を生じさせる。この結果、可動子20に前方へ向かう推力が与えられる。
また、制御回路40は、複数の第一パターンコイル33aへの電力供給と並行して、複数のパターンコイル33のうち可動子20の後方に位置する複数の第二パターンコイル33b(具体的には、図6においてハッチングされている8個の第二パターンコイル33b)に第二電流を供給する。制御回路40は、例えば、複数の第二パターンコイル33bに第二極性の電流を供給する。そうすると、複数の第二パターンコイル33bは、可動子20側がN極となる電磁石として機能し、永久磁石21のN極は、後方側に位置しているため、複数の第二パターンコイル33b及び永久磁石21の間には、反発力が発生する。つまり、制御回路40は、複数の第二パターンコイル33bに電流を供給することにより、複数の第二パターンコイル33b及び永久磁石21の間に反発力を生じさせる。この結果、可動子20に前方へ向かう推力が与えられる。なお、永久磁石21との間に反発力が生じている複数の第一パターンコイル33aの可動子20側の磁極は、永久磁石21との間に吸引力が生じている複数の第二パターンコイル33bの可動子20側の磁極と同じ極性である。
さらに、制御回路40は、複数の第一パターンコイル33a、及び、複数の第二パターンコイル33bへの電力供給と並行して、少なくとも1つの第三パターンコイル33cへの電力供給を行う。第三パターンコイル33cは、複数のパターンコイル33のうち永久磁石21の下方に位置するパターンコイル33である。図6の例では、永久磁石21の下方に位置する4個のパターンコイル33のそれぞれが第三パターンコイル33cである。
制御回路40は、具体的には、少なくとも1つの第三パターンコイル33cに電流を供給する。このとき、主面31aに垂直な方向から見た場合に永久磁石21のS極と重なる第三パターンコイル33cは、例えば、電流の供給により可動子20側がS極となる電磁石として機能する。主面31aに垂直な方向から見た場合に永久磁石21のN極と重なる第三パターンコイル33cは、例えば、電流の供給により可動子20側がN極となる電磁石として機能する。
なお、永久磁石21のS極及びN極の両方と重なる第三パターンコイル33cは、例えば、N極と重なる面積が大きい場合には可動子20側がN極となる電磁石として機能し、S極と重なる面積が大きい場合には可動子20側がS極となる電磁石として機能すればよい。永久磁石21のS極及びN極の両方と重なる第三パターンコイル33cには、電流の供給がオフされてもよい。
この結果、少なくとも1つの第三パターンコイル33c及び永久磁石21の間には反発力が発生する。つまり、制御回路40は、少なくとも1つの第三パターンコイル33cに電流を供給することにより、少なくとも1つの第三パターンコイル33c及び永久磁石21の間に反発力を生じさせる。
以上のような構成によれば、可動子20は、前方に位置する複数の第一パターンコイル33a、及び、後方に位置する複数の第二パターンコイル33bから推力を得ることができる。つまり、可動子20への推力が向上された平面モータ10aが実現される。
また、第三パターンコイル33c及び永久磁石21の間に反発力が生じることにより、可動子20が現在位置に吸着されてしまうことが抑制され、可動子20を主面31aに沿ってスムーズに移動させることができる。つまり、可動子20への推力が高められる。
なお、可動子20の移動に際して駆動される第一パターンコイル33a、第二パターンコイル33b、及び、第三パターンコイル33cの数は特に限定されない。図8は、平面モータ10aの別の動作例を示す図である。
図8の例では、制御回路40は、可動子20を前方(具体的には、X軸+側)に向けて移動させる場合、可動子20の前方に位置する4個の第一パターンコイル33a及び永久磁石21の間に吸引力を生じさせ、可動子20の後方に位置する4個の第二パターンコイル33b及び永久磁石21の間に反発力を生じさせる。また、制御回路40は、永久磁石21の下方に位置する4個の第三パターンコイル33cの少なくとも1つ及び永久磁石21の間に反発力を生じさせる。このような動作によっても、可動子20への推力を向上することができる。つまり、可動子20への推力が高められる。
[効果等]
以上説明したように、平面モータ10aにおいて、可動子20は、永久磁石21を有し、永久磁石21のS極及びN極の並び方向は、主面31aに沿う。
これにより、平面モータ10aは、S極及びN極が主面31aに沿うように配置された永久磁石21を有する可動子20への推力を向上させることができる。
また、例えば、複数のパターンコイル33の巻回軸は、主面31aに交差し、永久磁石21との間に反発力が生じている複数の第一パターンコイル33aの可動子20側の磁極は、永久磁石21との間に吸引力が生じている複数の第二パターンコイル33bの可動子20側の磁極と同じ極性である。
これにより、複数の第一パターンコイル33aの可動子20側の磁極、複数の第二パターンコイル33bの可動子20側の磁極を同じ極性にすることで可動子20を移動させることができるため、制御回路40の制御アルゴリズムを簡素化することができる。
(他の実施の形態)
以上、実施の形態に係る平面モータについて説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態では、固定子は薄膜状のパターンコイルを有していたが、固定子が備えるコイルは、パターンコイルに限定されない。固定子は、パターンコイルに代えて複数の巻線コイルを備えてもよい。また、上記実施の形態では、複数のパターンコイルは、マトリクス状に配置されたが、マトリクス状以外のレイアウトで配置されてもよい。例えば、パターンコイルが六角形に沿う巻回形状を有する場合には、複数のパターンコイルは、ハニカム状に配置されてもよい。
また、上記実施の形態の固定子の模式断面図に示される積層構造は一例である。平面モータは、本発明の特徴的な機能を実現できる他の積層構造を有する固定子を備えてもよい。平面モータは、例えば、上記実施の形態で説明された積層構造と同様の機能を実現できる範囲で、上記実施の形態の積層構造の層間に別の層が設けられた固定子を備えてもよい。
また、上記実施の形態では、固定子が有する積層構造の各層を構成する主たる材料について例示しているが、固定子が有する積層構造の各層には、上記実施の形態の積層構造と同様の機能を実現できる範囲で他の材料が含まれてもよい。例えば、カバー部材及び回路基板の間には磁性体層が設けられてもよい。磁性体層は、例えば、酸化鉄、酸化クロム、コバルト、または、フェライトなどの材料によって形成される。このような磁性体層によれば、可動子の移動に寄与する磁束の量を向上させることができる。つまり、パターンコイルが発する磁束を効率的に利用できる。
また、上記実施の形態において、制御部等の構成要素は、専用のハードウェアで構成されるか、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPUまたはプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態、または、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。例えば、本発明は、平面モータの制御方法として実現されてもよい。
10、10a 平面モータ
20 可動子
21 永久磁石(磁石)
30 固定子
31a 主面
32 回路基板(基板)
33 パターンコイル(コイル)
33a 第一パターンコイル(第一コイル)
33b 第二パターンコイル(第二コイル)
33c 第三パターンコイル(第三コイル)
40 制御回路

Claims (7)

  1. 磁石を有する可動子と、
    前記可動子と対向する主面、及び、前記主面に沿って配置される複数のコイルを有する固定子と、
    前記複数のコイルに供給される電流を制御することにより、前記可動子を前記主面に沿って移動させる制御回路とを備え、
    前記制御回路は、前記可動子を前方に向けて移動させる場合、
    前記複数のコイルのうち前記可動子の前方に位置する複数の第一コイルに電流を供給することにより、前記複数の第一コイル及び前記磁石の間に吸引力を生じさせ、
    前記複数のコイルのうち前記可動子の後方に位置する複数の第二コイルに電流を供給することにより、前記複数の第二コイル及び前記磁石の間に反発力を生じさせ、
    前記複数のコイルのうち前記磁石の下方に位置する少なくとも1つの第三コイルに電流を供給することにより、前記少なくとも1つの第三コイル及び前記磁石の間に反発力を生じさせる
    平面モータ。
  2. 前記可動子は、前記磁石として永久磁石を有し、
    当該永久磁石のS極及びN極の並び方向は、前記主面と交差する
    請求項1に記載の平面モータ。
  3. 前記複数のコイルの巻回軸は、前記主面と交差し、
    前記磁石との間に反発力が生じている前記複数の第一コイルの前記可動子側の磁極は、前記磁石との間に吸引力が生じている前記複数の第二コイルの前記可動子側の磁極と極性が異なる
    請求項2に記載の平面モータ。
  4. 前記可動子は、前記磁石として永久磁石を有し、
    当該永久磁石のS極及びN極の並び方向は、前記主面に沿う
    請求項1に記載の平面モータ。
  5. 前記複数のコイルの巻回軸は、前記主面と交差し、
    前記磁石との間に反発力が生じている前記複数の第一コイルの前記可動子側の磁極は、前記磁石との間に吸引力が生じている前記複数の第二コイルの前記可動子側の磁極と同じ極性である
    請求項4に記載の平面モータ。
  6. 前記固定子は、基板を備え、
    前記複数のコイルのそれぞれは、前記基板上にパターン形成されたパターンコイルである
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の平面モータ。
  7. 前記複数のコイルは、前記主面に沿ってマトリクス状に配置される
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の平面モータ。
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