JP2019115022A - ゲート駆動装置および電力変換装置 - Google Patents

ゲート駆動装置および電力変換装置 Download PDF

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Abstract

【課題】指令信号の立上り時点からゲート駆動信号の立上り時点までの伝送遅延時間と、指令信号の立下り時点からゲート駆動信号の立下り時点までの伝送遅延時間との誤差を抑制することが可能なゲート駆動装置および電力変換装置を提供する。【解決手段】この電力変換装置100(ゲート駆動部2)は、半導体素子31のゲートGに、ゲート駆動信号Vgを出力する駆動信号出力部21と、ゲート駆動信号Vgの電流変化率dig/dtを検出する電流検出部22と、補償回路部25とを備える。補償回路部25は、指令信号V1と、電流変化率dig/dtの立上りiguおよび立下りigdとに基づいて補償指令信号V2を生成するとともに、補償指令信号V2を駆動信号出力部21に入力するように構成されている。【選択図】図1

Description

この発明は、ゲート駆動信号を出力するゲート駆動装置および電力変換装置に関する。
従来、ゲート駆動信号を出力するゲート駆動装置および電力変換装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(以下、「IGBT」という)のゲートに供給するゲート電流(ゲート駆動信号)の電流値を制御する半導体装置(電力変換装置)が開示されている。この半導体装置には、IGBTがターンオンされる際に、外部制御装置から入力信号(オン信号)が入力され、オンされることにより、ゲート電流の電流値を増大させる第1のオン用スイッチが設けられている。また、この半導体装置には、IGBTがゲートオフされる際に、外部制御装置から入力信号(オフ信号)が入力され、オンすることにより、IGBTのゲート容量の電荷を放電させる第1のオフ用スイッチが設けられている。そして、この半導体装置には、ゲート電流の電流値をさらに増大させて、IGBTのターンオンに要する時間を短縮するための第2のオン用スイッチと、ゲート容量からの放電電流を増大させて、IGBTのターンオフに要する時間を短縮するための第2のオフ用スイッチが設けられている。
特開2005−45590号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のような従来の半導体装置(電力変換装置)では、外部制御装置(制御装置)から入力信号(以下、「指令信号」という)が出力された時点から、指令信号に基づくゲート電流(以下、「ゲート駆動信号」という)が半導体装置(ゲート駆動装置)から出力される時点までに、指令信号がゲート駆動装置内の部品を経由することに起因する伝送遅延時間が生じる。そして、指令信号の立上り時点からゲート駆動信号の立上り時点までの伝送遅延時間(以下、「立上りの伝送遅延時間」という)と、指令信号の立下り時点からゲート駆動信号の立下り時点までの伝送遅延時間(以下、「立下りの伝送遅延時間」という)とが異なる長さになる場合がある。この場合、指令信号のパルス幅とゲート駆動信号のパルス幅とに誤差が生じて、半導体素子が、所望の期間にスイッチングされずに、電力変換装置から所望の電圧が出力されない場合があると考えられる。したがって、上記特許文献1に記載の半導体装置(電力変換装置)では、立上りの伝送遅延時間と立下りの伝送遅延時間との誤差が生じるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、指令信号の立上り時点からゲート駆動信号の立上り時点までの伝送遅延時間と、指令信号の立下り時点からゲート駆動信号の立下り時点までの伝送遅延時間との誤差を抑制することが可能なゲート駆動装置および電力変換装置を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面によるゲート駆動装置は、半導体素子のゲート端子に、ゲート駆動信号を出力する駆動信号出力部と、ゲート端子に入力されるゲート駆動信号の電圧の立上りおよび立下り、または、電流の立上りおよび立下りを検出する検出部と、駆動信号出力部によりゲート駆動信号を出力させるための指令信号と、検出部により検出された電圧の立上りおよび立下り、または、電流の立上りおよび立下りである検出信号とに基づいて、指令信号を補償して補償指令信号を生成するとともに、補償指令信号を駆動信号出力部に入力する補償回路部とを備える。
この発明の第1の局面によるゲート駆動装置では、上記のように、ゲート駆動装置に、ゲート駆動信号の電圧の立上りおよび立下り、または、電流の立上りおよび立下りを検出する検出部を設けて、補償回路部を、指令信号と検出信号とに基づいて補償指令信号を生成するとともに、補償指令信号を駆動信号出力部に入力するように構成する。これにより、指令信号(立上りおよび立下り)と検出信号(ゲート駆動信号の立上りおよび立下り)とに基づくことにより、指令信号の立上り時点からゲート駆動信号の立上り時点までの伝送遅延時間と、指令信号の立下り時点からゲート駆動信号の立下り時点までの伝送遅延時間との誤差が補償された補償指令信号を、容易に生成することができる。この結果、生成した補償指示信号により、指令信号の立上り時点からゲート駆動信号の立上り時点までの伝送遅延時間と、指令信号の立下り時点からゲート駆動信号の立下り時点までの伝送遅延時間との誤差を抑制することができる。その結果、ゲート駆動信号のパルス幅と、指令信号のパルス幅との誤差を小さくすることができるので、電力変換装置から所望の電圧が出力されない状態になるのを抑制することができる。また、複数のアームを有し、アーム同士の短絡を抑制するためにパルス間にデッドタイムが設定されている電力変換装置に、本発明のゲート駆動装置を設ける場合には、ゲート駆動信号のパルス幅と、指令信号のパルス幅との誤差を小さくすることができるので、デッドタイム誤差を抑制することができる。また、補償回路部をハードウェアによる構成としてゲート駆動装置に設ければ、制御装置にゲート駆動信号の情報をフィードバックする必要がないので、電力変換装置の制御装置(ソフトウェア(プログラム))の構成(仕様)を変更することなく、立上りの伝送遅延時間と立下りの伝送遅延時間との誤差を容易に抑制することができる。
上記第1の局面によるゲート駆動装置において、好ましくは、補償回路部は、指令信号と検出信号とに基づいて補正値信号を出力する補正値信号出力部と、指令信号に基づく信号と補正値信号とに基づいて、補償指令信号を出力する補償指令信号出力部とを含む。このように構成すれば、たとえば、指令信号に基づく信号と、補正値信号とを比較することにより、容易に補償指令信号を出力することができる。
この場合、好ましくは、補正値信号出力部は、指令信号の立上り時点から検出信号の立上り時点までの第1の期間の長さと、指令信号の立下り時点から検出信号の立下り時点までの第2の期間の長さとを取得して、取得した第1の期間の長さと第2の期間の長さとに基づいて、第1の期間の長さと第2の期間の長さとの差分値を小さくするための補正値信号を出力するように構成されている。このように構成すれば、第1の期間の長さ(立上り伝送遅延時間)と、第2の期間の長さ(立下り伝送遅延時間)との差分値(誤差値)を小さくする補正値信号を出力することができるので、ゲート駆動信号のパルス幅の指令信号のパルス幅に対する誤差値を小さくすることができる。
上記第1の期間の長さと第2の期間の長さとの差分値に基づいて補正値信号を出力するゲート駆動装置において、好ましくは、補正値信号出力部は、半導体素子が駆動されている際に、新たに第1の期間の長さと第2の期間の長さとを取得して、取得した第1の期間の長さおよび第2の期間の長さと、前回出力した補正値信号とに基づいて、新たな補正値信号を順次出力するように構成されている。このように構成すれば、ゲート駆動装置(電力変換装置)の運転中に、補正値信号を順次更新することができる。この結果、ゲート駆動装置の運転中に、周辺環境(たとえば、周囲温度や装置温度)が変化した場合でも、変化に応じた補正値信号を生成することができる。その結果、ゲート駆動装置(電力変換装置)の運転中に周辺環境が変化した場合でも、立上り伝送遅延時間と立下り伝送遅延時間との誤差を抑制することができる。
上記補償指令信号出力部を含むゲート駆動装置において、好ましくは、指令信号の立上りおよび立下りを鈍らせて遅延させることにより、指令信号に基づく信号としての指令遅延信号を生成するフィルタ回路部をさらに備え、補償指令信号出力部は、指令遅延信号と補正値信号との比較結果を補償指令信号として出力する比較器を含む。このように構成すれば、フィルタ回路部および比較器を設けることにより、容易に、補正値信号に基づく補償指令信号を生成することができる。
上記第1の局面によるゲート駆動装置において、好ましくは、指令信号を生成する制御装置と駆動信号出力部との間に設けられた絶縁部をさらに備え、補償回路部は、絶縁部の入力側に設けられている。ここで、絶縁部の入力側で伝達される電圧の電圧値は、絶縁部の出力側で伝達される電圧の電圧値よりも小さい。これに対して、本発明では、上記のように、補償回路部を、絶縁部の入力側に設けることにより、補償回路部内で伝達される電圧の電圧値が比較的小さい分、補償回路部の耐圧を小さくすることができる。その結果、補償回路部の構成が大型化するのを抑制することができる。
上記第1の局面によるゲート駆動装置において、好ましくは、指令信号を生成する制御装置と駆動信号出力部との間に設けられた絶縁部をさらに備え、補償回路部は、絶縁部の出力側に設けられている。このように構成すれば、補償指令信号が駆動信号出力部に入力されるまでに経由する部品の数を、補償回路部が絶縁部の入力側に設けられる場合に比べて、少なくすることができる。その結果、補償回路部から出力された補償指令信号が、駆動信号出力部に入力されるまでに、他の部品から受ける影響を極力小さくすることができるので伝送遅延時間が増加するのを抑制することができる。
上記第1の局面によるゲート駆動装置において、好ましくは、検出部は、駆動信号出力部からゲート端子までの間のゲート線に設けられ、ゲート線から絶縁された状態で、検出信号を出力するように構成されている。このように構成すれば、ゲート線により伝達されるゲート駆動信号に、検出部による影響が抑制された状態で、検出部により出力された検出信号を取得することができる。この結果、ゲート駆動信号に影響を与えるのを抑制することができるので、半導体素子がスイッチングするタイミングが所望のタイミングからずれるのを抑制することができる。
この発明の第2の局面による電力変換装置は、半導体素子と、半導体素子のゲート端子に、ゲート駆動信号を出力する駆動信号出力部と、ゲート端子に入力されるゲート駆動信号の電圧の立上りおよび立下り、または、電流の立上りおよび立下りを検出する検出部と、駆動信号出力部によりゲート駆動信号を出力させるための指令信号と、検出部により検出された電圧の立上りおよび立下り、または、電流の立上りおよび立下りである検出信号とに基づいて補償指令信号を生成するとともに、補償指令信号を駆動信号出力部に入力する補償回路部とを備える。
この発明の第2の局面による電力変換装置では、上記のように構成することにより、指令信号の立上り時点からゲート駆動信号の立上り時点までの伝送遅延時間と、指令信号の立下り時点からゲート駆動信号の立下り時点までの伝送遅延時間との誤差を抑制することが可能な電力変換装置を提供することができる。
上記第2の局面による電力変換装置において、好ましくは、補償回路部は、半導体素子が駆動されている際に、補償指令信号を生成するとともに、補償指令信号を駆動信号出力部に入力するように構成されている。このように構成すれば、電力変換装置の運転中に周辺環境が変化した場合でも、立上りの伝送遅延時間と立下りの伝送遅延時間との誤差を抑制することができる。
本発明によれば、上記のように、指令信号の立上り時点からゲート駆動信号の立上り時点までの伝送遅延時間と、指令信号の立下り時点からゲート駆動信号の立下り時点までの伝送遅延時間との誤差を抑制することができる。
本発明の第1実施形態による電力変換装置(ゲート駆動部)の全体構成を示す回路図である。 本発明の第1実施形態によるゲート駆動部の動作を説明するための図である。 本発明の第1実施形態による補正値信号出力部の構成を示す回路図である。 本発明の第1実施形態による補正値信号出力部の動作を説明するための図である。 本発明の第2実施形態による電力変換装置(ゲート駆動部)の構成を示す回路図である。 本発明の第3実施形態による電力変換装置(ゲート駆動部)の構成を示す回路図である。 本発明の第3実施形態による補正値信号出力部の構成を示す回路図である。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
(電力変換装置の構成)
図1〜図4を参照して、第1実施形態による電力変換装置100の構成について説明する。
図1に示すように、電力変換装置100は、制御部1と、ゲート駆動部2と、スイッチング素子部3とを備える。なお、制御部1は、特許請求の範囲の「制御装置」の一例である。また、ゲート駆動部2は、特許請求の範囲の「ゲート駆動装置」の一例である。
電力変換装置100は、制御部1により制御されるゲート駆動部2によりスイッチング素子部3が駆動されることによって、外部電源部(図示せず)から供給された電力(交流または直流)を、所望の電力(交流または直流)に変換するように構成されている。たとえば、電力変換装置100は、インバータ装置、コンバータ装置、または、チョッパ装置として構成されている。なお、図1では、ゲート駆動部2およびスイッチング素子部3を、それぞれ、1つずつ図示しているが、ゲート駆動部2およびスイッチング素子部3の数は、この例に限られず、電力変換装置100の構成に応じて複数設けられていてもよい。
制御部1は、たとえば、中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)からなり、制御プログラムに基づいて、指令信号V1(図2および図4参照)を出力するように構成されている。指令信号V1は、ゲート駆動部2によりゲート駆動信号Vgを出力させるための信号であり、図2に示すように、たとえば、矩形状のパルス信号である。
ゲート駆動部2は、制御部1から入力された指令信号V1に基づいて、ゲート駆動信号Vgを出力するように構成されている。
スイッチング素子部3は、半導体素子31と、ダイオード32とを含む。半導体素子31は、たとえば、電圧駆動型の半導体素子として構成されている。具体的には、半導体素子31は、炭化珪素(SiC)を含む電界効果型の半導体素子(SiC−MOSFET)からなるか、または、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)からなる。ダイオード32は、半導体素子31に逆並列に接続されており、たとえば、フリーホイールダイオード(FWD)である。
そして、半導体素子31は、ゲートGに後述するゲート駆動信号Vg(たとえば、正の電圧)が入力されることにより、ドレイン(コレクタ)とソース(エミッタ)との間が導通される(ターンオンする)ように構成されている。また、半導体素子31は、ゲートGにゲート駆動信号Vg(たとえば、負の電圧)が入力されることにより、ドレイン(コレクタ)とソース(エミッタ)との間が切断される(ターンオフする)ように構成されている。
(ゲート駆動部の構成)
図1に示すように、ゲート駆動部2は、駆動信号出力部21と、電流検出部22と、絶縁素子23と、フィルタ回路部24と、補償回路部25とを備える。駆動信号出力部21は、半導体素子31のゲートGに、ゲート駆動信号Vgを出力するように構成されている。また、電流検出部22は、ゲート線44の近傍に設けられ、ゲートGに入力されるゲート駆動信号Vgの電流igの電流変化率dig/dtを検出するように構成されている。なお、電流検出部22は、特許請求の範囲の「検出部」の一例である。また、本願明細書では、「立上り」とは、信号のレベルがローまたは0からハイに変化することを意味するものとし、「立下り」とは、信号のレベルがハイまたは0からローに変化することを意味するものとする。
詳細には、駆動信号出力部21は、オン用スイッチ41aと、オフ用スイッチ41bと、オン用ゲート抵抗42aと、オフ用ゲート抵抗42bと、コンデンサ43aおよび43bと、ゲート線44とを含む。オン用スイッチ41aは、後述する補償指令信号V2aに基づいて、正極電源部Pからの電圧(ハイのレベルのゲート駆動信号Vg)を、オン用ゲート抵抗42aおよびゲート線44を介して、半導体素子31のゲートGに入力するように構成されている。オフ用スイッチ41bは、補償指令信号V2aに基づいて、負極電源部Nからの電圧(ローのレベルのゲート駆動信号Vg)を、オフ用ゲート抵抗42bおよびゲート線44とを介して、半導体素子31のゲートGに入力するように構成されている。コンデンサ43aは、正極電源部Pと半導体素子31のソース(エミッタ)との間に配置されている。コンデンサ43bは、負極電源部Nと半導体素子31のソース(エミッタ)との間に配置されている。
電流検出部22は、ゲート線44に流れるゲート駆動信号Vgの電流igの電流値の変化率である電流変化率dig/dtを検出するように構成されている。ここで、第1実施形態では、電流検出部22は、ゲート線44から絶縁された状態で、電流変化率dig/dtを補償回路部25に出力するように構成されている。具体的には、電流検出部22は、ロゴスキーコイルとして構成されており、ロゴスキーコイルに誘起される誘導起電力により、ゲート線44から絶縁された状態で、電流変化率dig/dtを取得するように構成されている。なお、電流変化率dig/dtは、特許請求の範囲の「検出信号」の一例である。
絶縁素子23は、制御部1と駆動信号出力部21との間に設けられている。また、第1実施形態では、補償回路部25は、絶縁素子23の入力側(1次側)に設けられている。絶縁素子23は、入力側(1次側)と出力側(2次側)とを絶縁する機能を有する。たとえば、絶縁素子23は、フォトカプラ、絶縁アンプ等の絶縁回路、または、パルストランス等を含む。そして、絶縁素子23は、1次側の電圧値を、1次側の電圧値よりも大きい2次側の電圧値に増幅した状態で、駆動信号出力部21に出力するように構成されている。具体的には、絶縁素子23は、入力された補償指令信号V2を、補償指令信号V2aに増幅するように構成されている。なお、絶縁素子23は、特許請求の範囲の「絶縁部」の一例である。
フィルタ回路部24は、絶縁素子23の1次側に設けられている。また、フィルタ回路部24は、制御部1と補償回路部25との間に設けられている。第1実施形態では、図2に示すように、フィルタ回路部24は、指令信号V1の立上りV1uおよび立下りV1dを鈍らせて遅延させることにより、指令信号V1に基づく信号としての指令遅延信号V1aを生成するように構成されている。そして、フィルタ回路部24は、生成した指令遅延信号V1aを補償回路部25に入力するように構成されている。
たとえば、フィルタ回路部24は、受動素子(インダクタ、コンデンサ、または、抵抗器)を含む。そして、フィルタ回路部24は、立上りV1uを所定の時定数τ1で鈍らせるとともに、立下りV1dを所定の時定数τ2で鈍らせるように構成されている。なお、時定数τ1およびτ2は、補償指令信号V2の立上り時点t1からゲート駆動信号Vgの立上り時点t2までの遅延時間(t2−t1)と、補償指令信号V2の立下り時点t3からゲート駆動信号Vgの立下り時点t4までの遅延時間(t4−t3)との誤差(差異)よりも大きい値に設定されている。
(補償回路部の構成)
第1実施形態では、補償回路部25は、駆動信号出力部21によりゲート駆動信号Vgを出力させるための指令信号V1(V1a)と、検出信号(電流変化率dig/dt)とに基づいて補償指令信号V2を生成するとともに、補償指令信号V2(V2a)を、駆動信号出力部21に入力するように構成されている。また、補償回路部25の機能は、たとえば、以下のハードウェアの構成(電気回路)から実現されている。
具体的には、補償回路部25は、比較器25aと、補正値信号出力部50とを含む。比較器25aは、指令信号V1に基づく信号である指令遅延信号V1aと補正値信号Vcompとに基づいて、補償指令信号V2を出力するように構成されている。すなわち、比較器25aは、指令遅延信号V1aと補正値信号Vcompとの比較結果を補償指令信号V2として出力するように構成されている。なお、比較器25aは、特許請求の範囲の「補償指令信号出力部」の一例である。
詳細には、図2に示すように、比較器25aは、指令遅延信号V1aが補正値信号Vcomp以上の場合は、ハイのレベルの補償指令信号V2を出力するように構成されている。また、比較器25aは、指令遅延信号V1aが補正値信号Vcomp未満の場合は、ローのレベルの補償指令信号V2を出力するように構成されている。これにより、補償回路部25は、指令信号V1の立上りと立下りとの遅延誤差が補償された補償指令信号V2を生成するように構成されている。
〈補正値信号出力部の構成〉
図3に示すように、第1実施形態では、補正値信号出力部50は、指令信号V1と電流変化率dig/dtとに基づいて補正値信号Vcompを出力するように構成されている。詳細には、図4に示すように、補正値信号出力部50は、指令信号V1の立上り時点t11から電流変化率dig/dtの立上り時点t12までの第1期間の長さT1(立上り伝送遅延時間)と、指令信号V1の立下り時点t13から電流変化率dig/dtの立下り時点t14までの第2期間の長さT2(立下り伝送遅延時間)とを取得して、取得した第1期間の長さT1と第2期間の長さT2とに基づいて、第1期間の長さT1と第2期間の長さT2との差分値を小さくするための補正値信号Vcompを出力するように構成されている。
詳細には、図3に示すように、補正値信号出力部50は、指令立上り検出部51aと、指令立下り検出部51bと、電流立上り検出部51cと、電流立下り検出部51dと、立上り用フリップフロップ回路52aと、立下り用フリップフロップ回路52bと、積分器53aおよび53bと、電圧保持回路54aおよび54bと、増幅回路55と、電圧保持回路56と、論理和回路57と、立下り検出部58とを含む。なお、電流立上り検出部51cおよび電流立下り検出部51dは、特許請求の範囲の「検出部」の一例である。
指令立上り検出部51aは、指令信号V1の立上りV1uを検出して、立上りV1uを立上り用フリップフロップ回路52aのセットSに入力するように構成されている。指令立下り検出部51bは、指令信号V1の立下りV1dを検出して、立下りV1dを立下り用フリップフロップ回路52bのセットSに入力するように構成されている。
電流立上り検出部51cは、電流変化率dig/dtの立上りiguを検出して、立上りiguを立上り用フリップフロップ回路52aのリセットR、積分器53a、および、電圧保持回路54aに入力するように構成されている。電流立下り検出部51dは、電流変化率dig/dtの立下りigdを検出して、立下りigdを立下り用フリップフロップ回路52bのリセットR、積分器53b、および、電圧保持回路54bに入力するように構成されている。
立上り用フリップフロップ回路52aは、出力値Q1を積分器53aおよび論理和回路57に入力するように構成されている。立下り用フリップフロップ回路52bは、出力値Q2を積分器53bおよび論理和回路57に入力するように構成されている。たとえば、立上り用フリップフロップ回路52aは、立上り伝送遅延時間である第1期間(長さT1)の間、出力値Q1をハイのレベルにし、その他の期間、出力値Q1をローレベルにする。立下り用フリップフロップ回路52bは、立下り伝送遅延時間である第2期間(長さT2)の間、出力値Q2をハイのレベルにし、その他の期間、出力値Q2をローレベルにする。
積分器53aは、たとえば、出力値Q1がハイ(H)のレベルの場合に、電圧値I1を徐々に上昇させるととともに、立上りiguが入力された時に、電圧値I1を電圧保持回路54aに入力するように構成されている。その後、積分器53aは、電圧値I1を略0にするように構成されている。積分器53bは、たとえば、出力値Q2がハイ(H)のレベルの場合に、電圧値I2を徐々に上昇させるととともに、立上りigdが入力された時に、電圧値I2を電圧保持回路54bに入力するように構成されている。その後、積分器53bは、電圧値I2を略0にするように構成されている。
電圧保持回路54aは、入力された電圧値I1に対応する電圧値に電圧値H1を保持するように構成されている。すなわち、電圧保持回路54aは、第1期間の長さT1に対応する電圧値H1を出力するように構成されている。電圧保持回路54bは、入力された電圧値I2に対応する電圧値に電圧値H2を保持するように構成されている。すなわち、電圧保持回路54bは、第1期間の長さT2に対応する電圧値H2を出力するように構成されている。
増幅回路55には、電圧値H2から電圧値H1が減算された値が入力される。そして、増幅回路55は、入力された値に所定のゲインKを乗算するように構成されている。そして、補正値信号出力部50では、乗算された値に、前回の補正値信号Vcompに対応する補正値信号前回値Z-1が加算された補正値信号Vcompを出力するように構成されている。すなわち、補正値信号Vcompは、電圧値H2、電圧値H1および補正値信号前回値Z-1と以下の式(1)の関係を有する。
Vcomp = Z-1+(H2−H1)×K ・・・ (1)
ここで、第1実施形態では、補正値信号出力部50は、半導体素子31が駆動されている際(電力変換装置100が運転中)に、新たに第1期間の長さT3と第2の期間の長さT4とを取得して、取得した第1期間の長さT3および第2期間の長さT4と、前回出力した補正値信号Vcompに基づく補正値信号前回値Z-1とに基づいて、新たな補正値信号Vcompを順次出力するように構成されている。なお、本願明細書では、「運転中」とは、半導体素子31を駆動させる(オンオフさせる)ことにより、電力変換装置100から負荷に電力を供給している状態を意味し、電力変換装置100の停止中に行うパラメータ同定とは区別して記載している。
詳細には、電圧保持回路56は、補正値信号Vcompの電圧値を、補正値信号前回値Z-1として保持するように構成されている。そして、立下り検出部58は、出力値Q1と出力値Q2の論理和を出力する論理和回路57の立下りを検出して、立下りを検出した場合に、電圧保持回路56にトリガ信号を入力するように構成されている。すなわち、補正値信号出力部50(電圧保持回路56)は、ゲート駆動信号Vgの立上り時点(t12およびt16)およびゲート駆動信号Vgの立下り時点(t14およびt18)を迎える度に、補正値信号前回値Z-1を設定することにより、補正値信号Vcompを順次更新して、駆動信号出力部21に補正値信号Vcompを入力するように構成されている。
(電力変換装置の動作)
次に、第1実施形態による電力変換装置100の動作について説明する。具体的には、ゲート駆動部2が、制御部1からの指令信号V1に基づいてゲート駆動信号Vgを生成する動作、および、スイッチング素子部3がゲート駆動信号Vgに基づいてオンオフする動作について説明する。
まず、図2に示すように、指令信号V1が時点t11において立上った場合、指令遅延信号V1aが時点t11から時定数τ1で徐々に立上る。そして、指令遅延信号V1aが立上る途中の時点である時点t1において、指令遅延信号V1aが補正値信号Vcomp以上になったことに応じて、補償指令信号V2が立上る。
その後、指令信号V1が立上った時点t11から長さT1の第1期間遅延した時点t2(時点t12)において、ゲート駆動信号Vgが立上る。また、時点t2(時点t12)において、ゲート駆動信号Vgの電流igが生じ、電流変化率dig/dtが立上る。また、時点t2(時点t12)において、補正値信号Vcompが更新される。
そして、スイッチング素子部3の半導体素子31のゲートGに正のゲート駆動信号Vgが入力されることにより、半導体素子31がターンオンする。
その後、時点t13において、指令信号V1が立下るとともに、指令遅延信号V1aが時定数τ2で徐々に立下る。そして、指令遅延信号V1aが立下る途中の時点である時点t3において、指令遅延信号V1aが補正値信号Vcomp未満となり、補償指令信号V2が立下る。なお、指令信号V1のパルス幅(時点t11から時点t13までの期間)は、長さT11である。
その後、指令信号V1が立下った時点t13から長さT2の第2期間遅延した時点t4(時点t14)において、ゲート駆動信号Vgが立下る。また、時点t4(時点t14)において、ゲート駆動信号Vgの電流igが生じ、電流変化率dig/dtが立下る。また、時点t4(時点t14)において、補正値信号Vcompが更新される。
これにより、ゲート駆動信号Vgは、時点t12から時点t14の長さT12のパルス幅となる。ここで、補償指令信号V2を生成せずに、指令信号V1を駆動信号出力部21に入力した場合のゲート駆動信号Vgのパルス幅(補償しない場合のパルス幅)をT13とする。この場合、ゲート駆動信号Vgのパルス幅T12と指令信号V1のパルス幅T11との誤差|T12−T11|は、補償しない場合の誤差|T13−T11|よりも小さくなる。
そして、スイッチング素子部3の半導体素子31のゲートGに負のゲート駆動信号Vgが入力されることにより、半導体素子31がターンオフする。
その後、時点t5で補償指令信号V2が立上り、時点t6で補償指令信号V2が立下がる。そして、補正値信号Vcompが更新されながら、上記の動作が繰り返されることにより、T12がT11に集束する。
〈補正値信号出力部の動作〉
次に、第1実施形態による補正値信号出力部50の動作について説明する。
まず、図4に示すように、時点t11において、指令信号V1が立上る。この時、指令信号V1の立上りV1uが検出されたことに基づいて、立上り用フリップフロップ回路52aの出力値Q1のレベルがハイになるとともに、積分器53aの電圧値I1が徐々に上昇する。
そして、ゲート駆動信号Vg(図2参照)が立上り、電流変化率dig/dtの立上りiguが検出されたことに基づいて、出力値Q1のレベルがローになるとともに、電圧値I1に対応する電圧保持回路54aの電圧値H1が保持され、電圧値I1が略0となる。そして、電圧値H2と電圧値H1との差分値と、前回出力した補正値信号Vcompに対応する補正値信号前回値Z-1に基づいて、補正値信号Vcompが設定される。たとえば、補正値信号前回値Z-1は、初期値が0に設定されている。また、電圧値H2の初期値が0に設定されていることにより、補正値信号Vcompは負となる。
そして、時点t13において、指令信号V1が立下る。この時、指令信号V1の立下りV1dが検出されたことに基づいて、立下り用フリップフロップ回路52bの出力値Q2のレベルがハイになるとともに、積分器53bの電圧値I2が徐々に上昇する。
そして、ゲート駆動信号Vg(図2参照)が立下り、電流変化率dig/dtの立下りigdが検出されたことに基づいて、出力値Q2のレベルがローになるとともに、電圧値I2に対応する電圧保持回路54bの電圧値H2が保持され、電圧値I2が略0となる。そして、電圧値H2と電圧値H1との差分値と、前回出力した補正値信号Vcompに対応する補正値信号前回値Z-1に基づいて、補正値信号Vcompが更新される。この時、図4の例では、立上り伝送遅延時間(第1期間)が立下り伝送遅延時間(第2期間)よりも大きいと判断され、補正値信号Vcompは負側に大きくされる。
そして、時点t15、時点t16、時点t17、および、時点t18において、上記時点t11、時点t12、時点t13、および、時点t14と同様の動作が行われることにより、立上り伝送遅延時間(第1期間の長さ)が立下り伝送遅延時間(第2期間の長さ)が0になるように、補正値信号Vcompが順次更新される。
[第1実施形態の効果]
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第1実施形態では、上記のように、ゲート駆動部2に、ゲート駆動信号Vgの電流変化率dig/dtを検出する電流検出部22を設けて、補償回路部25を、指令信号V1と電流変化率dig/dtの立上りiguおよび立下りigdとに基づいて補償指令信号V2を生成するとともに、補償指令信号V2を駆動信号出力部21に入力するように構成する。これにより、指令信号V1(立上りV1uおよび立下りV1d)とゲート駆動信号Vgの立上りiguおよび立下りigdとに基づくことにより、指令信号V1の立上り時点t11からゲート駆動信号Vgの立上り時点t12までの伝送遅延時間(第1期間の長さT1)と、指令信号V1の立下り時点t13からゲート駆動信号Vgの立下り時点t14までの伝送遅延時間(第2期間の長さT2)との誤差が補償された補償指令信号V2を、容易に生成することができる。この結果、生成した補償指令信号V2により、第1期間の長さT1と、第2期間の長さT2との誤差を抑制することができる。その結果、ゲート駆動信号Vgのパルス幅T12と、指令信号V1のパルス幅T11との誤差を小さくすることができるので、電力変換装置100から所望の電圧が出力されない状態になるのを抑制することができる。また、電力変換装置100が、複数のアームを有し、アーム同士の短絡を抑制するためにパルス間にデッドタイムが設定されている場合には、ゲート駆動信号Vgのパルス幅T12と、指令信号V1のパルス幅T11との誤差を小さくすることができるので、デッドタイム誤差を抑制することができる。また、補償回路部25をハードウェアによる構成としてゲート駆動部2に設けることにより、電力変換装置100の制御部1(ソフトウェア(プログラム))の構成(仕様)を変更することなく、また、制御部1に、ゲート駆動信号Vgの情報をフィードバックすることなく、立上りの伝送遅延時間(第1期間の長さT1)と立下りの伝送遅延時間(第2期間の長さT2)との誤差を容易に抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、補償回路部25に、指令信号Vと電流変化率dig/dtとに基づいて補正値信号Vcompを出力する補正値信号出力部50と、指令信号V1に基づく信号である指令遅延信号V1aと補正値信号Vcompとに基づいて、補償指令信号V2を出力する比較器25aとを設ける。これにより、補正値信号Vcompを出力することにより、指令信号V1に基づく信号と、補正値信号Vcompとを比較することにより、容易に補償指令信号V2を出力することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、補正値信号出力部50を、指令信号V1の立上り時点t11から電流変化率dig/dtの立上り時点t12までの第1期間の長さT1と、指令信号V1の立下り時点t12から電流変化率dig/dtの立下り時点t12までの第2期間の長さT2とを取得して、取得した第1期間の長さT1と第2の期間の長さT2とに基づいて、第1期間の長さT1と第2期間の長さT2との差分値(電圧値H2−H1)を小さくするための補正値信号Vcompを出力するように構成する。これにより、第1期間の長さT1と、第2期間の長さT2との差分値(誤差値)を小さくする補正値信号Vcompを出力することができるので、ゲート駆動信号Vgのパルス幅T12の指令信号V1のパルス幅T11に対する誤差値|T12−T11|を小さくすることができる。
また、第1実施形態では、上記のように、補正値信号出力部50を、半導体素子31が駆動されている際に、新たに第1期間の長さT3と第2期間の長さT4とを取得して、取得した第1期間の長さT3および第2期間の長さT4と、前回出力した補正値信号(補正値信号前回値Z-1)とに基づいて、新たな補正値信号Vcompを順次出力するように構成する。これにより、ゲート駆動部2(電力変換装置100)の運転中に、補正値信号Vcompを順次更新することができる。この結果、ゲート駆動部2の運転中に、周辺環境(たとえば、周囲温度や装置温度)が変化した場合でも、変化に応じた補正値信号Vcompを生成することができる。その結果、ゲート駆動部2(電力変換装置100)の運転中に周辺環境が変化した場合でも、立上り伝送遅延時間と立下り伝送遅延時間との誤差を抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、ゲート駆動部2に、指令信号V1の立上りV1uおよび立下りV1dを鈍らせて遅延させることにより、指令信号V1に基づく信号としての指令遅延信号V1aを生成するフィルタ回路部24と、指令遅延信号V1aと補正値信号Vcompとの比較結果を補償指令信号V2として出力する比較器25aと設ける。これにより、容易に、補正値信号Vcompに基づく補償指令信号V2を生成することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、ゲート駆動部2に、指令信号V1を生成する制御部1と駆動信号出力部21との間に設けられた絶縁素子23を設ける。また、補償回路部25を、絶縁素子23の入力側に設ける。これにより、補償回路部25内で伝達される電圧の電圧値が比較的小さい分、補償回路部25の耐圧を小さくすることができる。その結果、補償回路部25の構成が大型化するのを抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、電流検出部22を、駆動信号出力部21からゲートGまでの間のゲート線44に設けるとともに、ゲート線44から絶縁された状態で、電流値変化率dig/dtを出力するように構成する。これにより、ゲート線4により伝達されるゲート駆動信号Vgに、電流検出部22による影響を与えるのが抑制された状態で、電流検出部22により出力された電流値変化率dig/dtを取得することができる。この結果、ゲート駆動信号Vgに影響を与えるのを抑制することができるので、半導体素子31がスイッチングするタイミングが所望のタイミングからずれるのを抑制することができる。
[第2実施形態]
次に、図5を参照して、第2実施形態の電力変換装置200の構成について説明する。第2実施形態による電力変換装置200では、絶縁素子23の1次側(入力側)に補償回路部25が設けられていた第1実施形態による電力変換装置100と異なり、絶縁素子223aの2次側(出力側)に補償回路部225が設けられている。なお、上記第1実施形態と同一の構成については、図中において同じ符号を付して図示し、その説明を省略する。
図5に示すように、第2実施形態では、電力変換装置200は、ゲート駆動部202を備える。そして、ゲート駆動部202は、絶縁素子223aおよび223bと、補償回路部225とを含む。また、補償回路部225は、比較器225aと、補正値信号出力部250とを含む。なお、ゲート駆動部202は、特許請求の範囲の「ゲート駆動装置」の一例である。また、絶縁素子223aおよび223bは、特許請求の範囲の「絶縁部」の一例である。
ここで、第2実施形態では、絶縁素子223aおよび223bは、指令信号V1を生成する制御部1と駆動信号出力部21との間に設けられている。そして、補償回路部225は、絶縁素子223aおよび223bの2次側(出力側)に設けられている。絶縁素子223aは、フィルタ回路部24と補償回路部225とを絶縁する機能を有する。また、絶縁素子223bは、制御部1と補償回路部225とを絶縁する機能を有する。
詳細には、絶縁素子223aには、フィルタ回路部24から出力された指令遅延信号V1aが入力される。また、絶縁素子223bには、制御部1から出力された指令信号V1が入力される。そして、絶縁素子223aは、指令遅延信号V1aを増幅して、増幅された指令遅延信号V1abを出力するように構成されている。また、絶縁素子223bは、指令信号V1を増幅して、増幅された指令信号V1bを出力するように構成されている。
補正値信号出力部250には、増幅された指令信号V1bと、電流検出部22からの電流変化率dig/dtとが入力される。そして、補正値信号出力部250は、指令信号V1bと電流変化率dig/dtとに基づいて、補正値信号Vcompを出力して、補正値信号Vcompを比較器225aに入力するように構成されている。なお、補正値信号Vcompを生成する方法は、第1実施形態による補正値信号Vcompを生成する方法と同様である。
そして、比較器225aは、指令遅延信号V1abと補正値信号Vcompとの比較結果を補償指令信号V2bとして出力するように構成されている。また、第2実施形態のその他の構成は、第1実施形態の構成と同様である。
[第2実施形態の効果]
第2実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第2実施形態では、上記のように、ゲート駆動部202に、指令信号V1を生成する制御部1と駆動信号出力部21との間に設けられた絶縁素子223aおよび223bを設ける。そして、補償回路部225を、絶縁素子223aおよび223bの出力側(2次側)に設ける。これにより、補償指令信号V2bが駆動信号出力部21に入力されるまでに経由する部品の数を、補償回路部25が絶縁素子23の入力側に設けられる第1実施形態に比べて、少なくすることができる。その結果、補償回路部225から出力された補償指令信号V2bが、駆動信号出力部21に入力されるまでに、他の部品から受ける影響を極力小さくすることができる。なお、第2実施形態のその他の効果は、第1実施形態の効果と同様である。
[第3実施形態]
次に、図6および図7を参照して、第3実施形態の電力変換装置300の構成について説明する。第3実施形態による電力変換装置300では、ゲート駆動信号Vgの電流変化率dig/dtを検出する電流検出部22が設けられていた第1実施形態による電力変換装置100と異なり、ゲート駆動信号Vgの電圧値を検出する電圧検出部322aが設けられている。なお、上記第1および第2実施形態と同一の構成については、図中において同じ符号を付して図示し、その説明を省略する。
図6に示すように、第3実施形態では、電力変換装置300は、ゲート駆動部302を備える。そして、ゲート駆動部302は、駆動信号出力部321と、電圧検出部322aと、絶縁素子322bと、補償回路部325とを含む。そして、補償回路部325は、補正値信号出力部350を含む。なお、ゲート駆動部302は、特許請求の範囲の「ゲート駆動装置」の一例である。また、電圧検出部322aは、特許請求の範囲の「検出部」の一例である。
電圧検出部322aは、駆動信号出力部321のゲート線344に接続され、ゲート駆動信号Vg(電圧Vga)を、絶縁素子322bを介して、補正値信号出力部350に伝達するように構成されている。絶縁素子322bは、ゲート線344と補償回路部325とを絶縁する機能を有する。そして、絶縁素子322bは、ゲート駆動信号Vgの振幅を小さくした電圧Vgaを、補正値信号出力部350に入力するように構成されている。
補正値信号出力部350は、電圧立上り検出部351cと、電圧立下り検出部351dとを含む。電圧立上り検出部351cは、電圧Vgaの立上りVguを検出して、立上りVguを立上り用フリップフロップ回路52aのリセットRに入力するように構成されている。電圧立下り検出部351dは、電圧Vgaの立下りVgdを検出して、立下りVgdを立下り用フリップフロップ回路52bのリセットRに入力するように構成されている。補正値信号出力部350のその他の構成は、第1実施形態による補正値信号出力部50の構成と同様である。また、第3実施形態のその他の構成は、第1実施形態の構成と同様である。
[第3実施形態の効果]
第3実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第3実施形態では、上記のように、ゲート駆動部302に、ゲート駆動信号Vgを検出する電圧検出部322aを設ける。そして、補償回路部305を、指令信号V1と、電圧検出部322a、電圧立上り検出部351cおよび電圧立下り検出部351dにより検出された電圧Vga(Vg)の立上りVguおよび立下りVgdとに基づいて補償指令信号V2aを生成するとともに、補償指令信号V2aを駆動信号出力部321に入力するように構成する。これにより、電流値変化率dig/dtを検出する場合と異なり、直接、ゲート駆動信号Vg(電圧)の立上りおよび立下りを取得することができる。その結果、指令信号V1のパルス幅T11と、直接取得したゲート駆動信号Vgのパルス幅T12(図2参照)との誤差を抑制することをより一層抑制することができる。なお、第3実施形態のその他の効果は、第1実施形態の効果と同様である。
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、半導体素子を、SiC−MOSFETまたはIGBTにより構成する例を示したが、本発明はこれに限られない。すなわち、半導体素子は、SiC−MOSFETまたはIGBT以外のスイッチング素子(半導体素子)を用いてもよい。
また、上記実施形態では、電流変化率dig/dtおよび電圧Vgaの立上りおよび立下りを検出する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、シャント抵抗等を用いて電流igを検出して、電流igの立上りおよび立下りを検出してもよい。
また、上記実施形態では、補正回路部を、ハードウェアとして構成する例を示したが、本発明はこれに限られない。すなわち、ゲート駆動部に別途制御部を設けて、この制御部か、または、電力変換装置の制御部に、上記実施形態の補正回路部と同様の処理を行うためのソフトウェアを設けてもよい。なお、上記実施形態のように、補正回路部をハードウェアとして構成する場合には、新たな制御部を設ける必要がなく、電力変換装置の制御部のソフトウェアの仕様を変更する必要がないため、より好ましい。
また、上記実施形態では、半導体素子が駆動されている際(電力変換装置の運転中)に、新たな補正値信号を出力する例を示したが、本発明はこれに限られない。すなわち、電力変換装置の停止中に、新たな補正値信号を出力(設定)するように構成してもよい。なお、上記実施形態のように、運転中に新たな補正値信号を出力(設定)することにより、装置の周辺環境の変化に対応することが可能となる。
また、上記実施形態では、フィルタ回路部を受動素子により構成する例を示したが、本発明はこれに限られない。すなわち、フィルタ回路部に能動素子が含まれていてもよい。なお、上記実施形態のように、フィルタ回路部を受動素子により構成することにより、フィルタ回路部の構成を簡素化することが可能になる。
また、上記第1実施形態では、電流検出部として、ロゴスキーコイルを用いる例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、電流検出部として、変流器を用いてもよい。
また、上記実施形態では、補正値信号の更新(設定)を、ゲート駆動信号の立下りおよび立下りの時点に行う例を示したが、本発明はこれに限られない。すなわち、補正値信号の更新(設定)を、ゲート駆動信号の立下りまたは立下りのいずれかの時点、または、ゲート駆動信号の立下りおよび立下りの時点以外の時点に行ってもよい。
1 制御部(制御装置)
2、202、302 ゲート駆動部(ゲート駆動装置)
21、321 駆動信号出力部
22 電流検出部(検出部)
23、223a、223b 絶縁素子(絶縁部)
24 フィルタ回路部
25、225、325 補償回路部
25a、225a 比較器(補償指令信号出力部)
31 半導体素子
50、250、350 補正値信号出力部
51a 指令立上り検出部(検出部)
51b 指令立下り検出部(検出部)
51c 電流立上り検出部(検出部)
51d 電流立下り検出部(検出部)
100、200、300 電力変換装置
322a 電圧検出部(検出部)
351c 電圧立上り検出部(検出部)
351d 電流立下り検出部(検出部)

Claims (10)

  1. 半導体素子のゲート端子に、ゲート駆動信号を出力する駆動信号出力部と、
    前記ゲート端子に入力される前記ゲート駆動信号の電圧の立上りおよび立下り、または、電流の立上りおよび立下りを検出する検出部と、
    前記駆動信号出力部により前記ゲート駆動信号を出力させるための指令信号と、前記検出部により検出された前記電圧の立上りおよび立下り、または、前記電流の立上りおよび立下りである検出信号とに基づいて補償指令信号を生成するとともに、前記補償指令信号を前記駆動信号出力部に入力する補償回路部とを備える、ゲート駆動装置。
  2. 前記補償回路部は、前記指令信号と前記検出信号とに基づいて補正値信号を出力する補正値信号出力部と、前記指令信号に基づく信号と前記補正値信号とに基づいて、前記補償指令信号を出力する補償指令信号出力部とを含む、請求項1に記載のゲート駆動装置。
  3. 前記補正値信号出力部は、前記指令信号の立上り時点から前記検出信号の立上り時点までの第1の期間の長さと、前記指令信号の立下り時点から前記検出信号の立下り時点までの第2の期間の長さとを取得して、取得した前記第1の期間の長さおよび前記第2の期間の長さに基づいて、前記第1の期間の長さと前記第2の期間の長さとの差分値を小さくするための前記補正値信号を出力するように構成されている、請求項2に記載のゲート駆動装置。
  4. 前記補正値信号出力部は、前記半導体素子が駆動されている際に、新たに前記第1の期間の長さと前記第2の期間の長さとを取得して、取得した前記第1の期間の長さおよび前記第2の期間の長さと、前回出力した前記補正値信号とに基づいて、新たな前記補正値信号を順次出力するように構成されている、請求項3に記載のゲート駆動装置。
  5. 前記指令信号の立上りおよび立下りを鈍らせて遅延させることにより、前記指令信号に基づく信号としての指令遅延信号を生成するフィルタ回路部をさらに備え、
    前記補償指令信号出力部は、前記指令遅延信号と前記補正値信号との比較結果を前記補償指令信号として出力する比較器を含む、請求項2〜4のいずれか1項に記載のゲート駆動装置。
  6. 前記指令信号を生成する制御装置と前記駆動信号出力部との間に設けられた絶縁部をさらに備え、
    前記補償回路部は、前記絶縁部の入力側に設けられている、請求項1〜5のいずれか1項に記載のゲート駆動装置。
  7. 前記指令信号を生成する制御装置と前記駆動信号出力部との間に設けられた絶縁部をさらに備え、
    前記補償回路部は、前記絶縁部の出力側に設けられている、請求項1〜5のいずれか1項に記載のゲート駆動装置。
  8. 前記検出部は、前記駆動信号出力部から前記ゲート端子までの間のゲート線に設けられ、前記ゲート線から絶縁された状態で、前記検出信号を出力するように構成されている、請求項1〜7のいずれか1項に記載のゲート駆動装置。
  9. 半導体素子と、
    前記半導体素子のゲート端子に、ゲート駆動信号を出力する駆動信号出力部と、
    前記ゲート端子に入力される前記ゲート駆動信号の電圧の立上りおよび立下り、または、電流の立上りおよび立下りを検出する検出部と、
    前記駆動信号出力部により前記ゲート駆動信号を出力させるための指令信号と、前記検出部により検出された前記電圧の立上りおよび立下り、または、前記電流の立上りおよび立下りである検出信号とに基づいて補償指令信号を生成するとともに、前記補償指令信号を前記駆動信号出力部に入力する補償回路部とを備える、電力変換装置。
  10. 前記補償回路部は、前記半導体素子が駆動されている際に、前記補償指令信号を生成するとともに、前記補償指令信号を前記駆動信号出力部に入力するように構成されている、請求項9に記載の電力変換装置。
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