JP2019114444A - 組電池用スペーサー及び組電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の蓄電池用スペーサーは、電池セルにおいて発熱量が大きい部分を十分に冷却することが出来ず、冷却能力が十分でない問題があった。【解決手段】本発明にかかる蓄電池用スペーサーの一態様は、隣り合う位置に配置された電池セル10の間に挟み込まれる蓄電池用スペーサー20であって、電池セル10に接する面に電池セル10を冷却する通風路が形成される冷却面22を有し、通風路は、通風路を流れる冷却風による電池セ10ルに対する冷却能力が、セルの極柱が設けられる側の端部で高く、電池セルに内蔵される発電体に対応する中央部付近で低くなるように形成される。【選択図】図3

Description

本発明は組電池用スペーサー及び組電池に関し、例えば、複数の電池セルを束ねる際に電池セル間に挟み込まれる組電池用スペーサー及び電池セルと組電池用スペーサーにより構成される組電池に関する。
近年、自動車の動力電源として用いられる二次電池は高い出力電力を実現するために、複数の電池セルをスタックした組電池が用いられる。この組電池では、電池セルを複数個並べて束ねることで1つの電池スタックが構成される。このとき、組電池では、電池セルを束ねる際の拘束力の確保、冷却用の気流の通風路の確保、隣り合うセル間の絶縁状態の確保等の目的のために電池セルの間にスペーサーを挿入する。また、組電池では、電池セルの寿命を延ばすために電池セルを冷却する必要がある。そこで、特許文献1に組電池の冷却方法の一例が開示されている。
特許文献1に記載の蓄電装置は、第1方向に並んで配置される複数の電池であって、内部で発生したガスを排出させるための排ガス弁を第1側にそれぞれ備える複数の電池と、前記第1方向で対向する前記複数の電池間に形成され、前記電池を冷却するための冷媒が通る冷却経路とを備え、前記冷却経路は、第2方向で前記第1側とは逆側である第2側に、前記冷媒を取り入れる取入口を有すると共に、前記第2方向及び前記第1方向に対して直交する第3方向の少なくとも一方の側に、前記取り入れた冷媒を排出する排出口を有することを特徴とする。
特開2014−110190号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、電池セルにおいて発熱量が大きい部分を冷却できおらず、冷却能力が不十分である問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、電池セルに対する高い冷却能力を発揮するスペーサーを提供することを目的とするものである。
本発明にかかる蓄電池用スペーサーの一態様は、隣り合う位置に配置された電池セルの間に挟み込まれる蓄電池用スペーサーであって、前記電池セルに接する面に前記電池セルを冷却する通風路が形成される冷却面を有し、前記通風路は、前記通風路を流れる冷却風による前記電池セルに対する冷却能力が、前記セルの極柱が設けられる側の端部で高く、前記電池セルに内蔵される発電体に対応する中央部付近で低くなるように形成される。
本発明にかかる組電池の一態様は、複数の電池セルが蓄電池用スペーサーを挟んで並べられ、隣り合う位置の電池セルの一方の正極極柱と他方の負極極柱とが導電部材で連結される組電池であって、前記蓄電池用スペーサーが、前記電池セルに接する面に前記電池セルを冷却する通風路が形成される冷却面を有し、前記通風路は、前記通風路を流れる冷却風による前記電池セルに対する冷却能力が、前記セルの極柱が設けられる側の端部で高く、前記電池セルに内蔵される発電体に対応する中央部付近で低くなるように形成される。
本発明にかかる蓄電池用スペーサーの別の態様は、隣り合う位置に配置された電池セルの間に挟み込まれる蓄電池用スペーサーであって、前記電池セルに接する面に前記電池セルを冷却する通風路が形成される冷却面を有し、前記通風路は、前記電池セルの電流取り出し端子となる極柱付近の領域の単位面積当たりの風量が、前記極柱から離れた他の領域における単位面積当たりの風量よりも多くなるように形成される。
本発明にかかる蓄電池用スペーサー及び組電池によれば、極柱部分に対して積極的に冷却用の気流を流すことができる。
本発明の蓄電池用スペーサーによれば、電池セルの発熱を抑えることができる。
実施の形態1にかかる組電池の構成を説明する図である。 実施の形態1にかかる電池セルの構造を簡単に説明する図と電池セルの部位毎の発熱量を説明するグラフである。 実施の形態1にかかる蓄電池用スペーサーの通風路を説明する図である。 片面だけに冷却面を有する蓄電池用スペーサーにより挟まれる電池セルと両面に冷却面を有する蓄電池用スペーサーにより挟まれる電池セルとの違いを説明する図である。 実施の形態2にかかる蓄電池用スペーサーの通風路を説明する図である。 実施の形態3にかかる蓄電池用スペーサーによる押圧領域と冷却領域とを説明する図である。 実施の形態3にかかる蓄電池用スペーサーの通風路を説明する図である。 実施の形態4にかかる蓄電池用スペーサーの通風路を説明する図である。
実施の形態1
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略、及び簡略化がなされている。各図面において、同一の要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。
図1に実施の形態1にかかる組電池の構成を説明する図を示す。図1に示すのは、組電池となる電池スタックの一部であり、電池スタックに含まれる複数の電池セル10のうちの2つと、複数の蓄電池用スペーサー20のうちの2つと、を示した。
図1に示すように、蓄電池用スペーサー20は、平坦面21、冷却面22を有する。そして、実施の形態1にかかる組電池では、電池セル10と蓄電池用スペーサー20とが束ねられた状態となったとき、電池セル10の一方の面には一方の面側に隣接する蓄電池用スペーサー20の冷却面22が接し、電池セル10の他方の面には他方の面側に隣接する蓄電池用スペーサー20の平坦面21が接する。なお、蓄電池用スペーサー20では、平坦面21を設けずに、両面を冷却面22とすることもできる。この場合、電池セル10の両面に対して冷却を行うことができるため、冷却能力を図1に示すものよりも高めることができる。しかし、以下の説明では、片面だけに冷却面22を設けた例について説明する。
続いて、電池セル10の構成の簡単な説明及び電池セル10の部位毎の発熱量について説明する。そこで、図2に実施の形態1にかかる電池セル10の構造を簡単に説明する図と電池セル10の部位毎の発熱量を説明するグラフを示す。図2では上図に電池セル19の構造を簡単に説明する図を示し、下図に電池セル10の部位毎の発熱量を説明するグラフを示した。
図2の上図に示すように、電池セル10は、極柱11、集電板12、接続構造13、発電体15を有する。また、図2の上図では、実施の形態1にかかる蓄電池用スペーサー20により冷却能力を高める領域のうち極柱11を除く領域を電流取り出し構造領域14として示した。発電体15は、例えば、正極箔、セパレータ、負極箔を重ねて巻いた捲回体のうち正極箔と負極箔に活物質が塗布された部分である。この捲回体の一端には活物質が塗布されていない正極箔が突出するように設けられこの突出した正極箔を集電板12で束ねる。また、この捲回体の他端には活物質が塗布されていない負極箔が突出するように設けられこの突出した負極箔を集電板12で束ねる。なお、図2下図のグラフにおける正極箔及び負極箔は、活物質が塗布されていない正極箔及び負極箔の部分を指す。
そして、正極側の集電板12は、接続構造13を介して極柱11に接続される。また、負極側の集電板12は、接続構造13を介して極柱11に接続される。ここで、接続構造13の例としては、Z端子がある。Z端子とは、集電板12と電池セル10において外部に露出するように設けられる極柱11とを接続するZ型の部品である。なお、接続構造13は、Z端子に限られるものではなく、電池セルの仕様及び構造により部品としてではなく単に極柱11と集電板12と電気的に接続する構造もあり、どのような部品或いは構造が用いられるかが限定されるものではない。しかし、以下の説明では接続構造13としてZ端子を用いる例について説明する。
続いて、このような構成の電池セル10の部位毎の発熱量について図2の下図を参照して説明する。図2の下図に示す様に、電池セル10では、正極極柱(正極側の極柱11)、正極Z端子(正極側の接続構造13)、正極集電端子(正極側の集電板12)、負極集電端子(負極側の集電板12)、負極Z端子(正極側の接続構造13)、負極極柱(負極側の極柱11)の合計発熱量が電池セル10全体の80%を占める。また、発電体15の発熱量が電池セル10全体の15%を占める。
つまり、電池セル10を冷却する場合、発電体15から電力を取り出す構造となる集電板12、及び、接続構造13が存在する電流取り出し構造領域14と、極柱11と、を冷却することで、効率よく電池セル10を冷却可能であることが分かる。なお、電流取り出し構造領域14は、図2に示す例では、電池セル10の両端に存在するが、電流取り出し構造領域14は、電池セル10の構造により、図2における上下方向に位置する面に分散されている場合もあり、図2における上側の面に集中している場合もある。
そこで、本発明にかかる蓄電池用スペーサー20では、冷却面22に形成する通風路を、通風路を流れる冷却風による電池セルに対する冷却能力が、電池セル10の極柱11及び電流取り出し構造領域14が設けられる側の端部で高く、電池セルに内蔵される発電体15に対応する中央部付近で低くなるように形成する。実施の形態1にかかる蓄電池用スペーサー20では、このように冷却能力の能力差を実現する一例として、この通風路を、電池セル10の電流取り出し構造領域14及び極柱11付近の単位面積当たりの風量が、電流取り出し構造領域14及び極柱11から離れた他の領域における単位面積当たりの風量よりも多くなるように形成する。この通風路について以下で詳細に説明する。
図3に実施の形態1にかかる蓄電池用スペーサー20の通風路を説明する図を示す。図3では、電池セル10との関係がわかるように、電池セル10に対応するように通風路を示した。図3に示すように、通風路は、冷却面22に形成されたリブ24によって形状が決定される。このリブ24は、電池セルに対して押圧力を与える機能も有する。実施の形態1にかかる冷却面22には、極柱11が設けられる面を第1の面、極柱11が設けられる面に対向する面を第2の面とした場合、第2の面側から第1の面側に気流が流れる通風路が、リブ24によって形成される。また、実施の形態1にかかる冷却面22に形成される通風路は、第2の面側で狭く、第1の面側に近づくほど幅が広くなるように形成され、第1面の端部では極柱11に風が当たる程度に広がる。このような通風路とすることで、実施の形態1にかかる蓄電池用スペーサー20では、電流取り出し構造領域14及び極柱11に対する冷却能力を他の領域よりも高める。
より具体的には、冷却面22に形成される通風路について、電池セルにおいて極柱11が存在する外側(図面の左右端側)に位置する通風路を第1の通風路、電池セルの中央付近(2つの極柱11の間の中央)付近に位置する通風路を第2の通風路とする。この第1の通風路、第2の通風路は、極柱11が形成される第1の面側と第1の面に対向する第2の面側との両方に開口部を有する。
そして、第1の通風路は、第1の面側のうち極柱付近に第1の開口部が設けられると共に、第2の面側に第2の開口部が設けられる。また、第2の通風路は、第1の面側のうち第1の開口部よりも極柱から離れた位置に第3の開口部が設けられると共に、第2の面側に第4の開口部が設けられる。なお、図3に示す例では、第2の通風路内に第3の開口部から通風路の途中まで延在するリブ24が設けられる。ここで、第1の開口部と第2の開口部との間に流れる冷却風の流量は、第3の開口部と第4の開口部との間に流れる冷却風の風量よりも多くなるように第1の通風路と第2の通風路が設定される。このような通風路の形状設計の一例としては、第1の開口部の面積をMs、第2の開口部の面積をNs、第3の開口部の面積をMc、第4の開口部の面積をNcとした場合、第1の開口部から第4の開口部は、1≦Ms/Ns<Mc/Nc、かつ、Nc≦Nsとなる関係を有するように第1の通風路と第2の通風路の形状を設定することが考えられる。
なお、図2に示す例では、Ms>Ns、Mc>Ncという開口部面積の関係を有するため上記関係式となるが、通風路の風量は、1つの通風路の2つの開口部のうち面積が狭い側の風量により制限される。そのため、Msは、第1の開口部と第2の開口部のうち面積が大きい側の開口部の面積、Nsは、第1の開口部と第2の開口部のうち面積が小さい側の開口部の面積と考えることができる。また、Mcは、第3の開口部と第4の開口部のうち面積が大きい側の開口部の面積、Ncは、第3の開口部と第4の開口部のうち面積が小さい側の開口部の面積と考えることができる。
つまり、実施の形態1にかかる冷却面22では、極柱11に冷却風を導く第1の通風路は、第2の通風路よりも吸気口と排気口との差が小さく、かつ、第2の通風路は排気口の面積が吸気口の面積に対して大きい。吸気口と排気口の面積をこのような大きさの関係とすることで、電流取り出し構造領域14及び極柱11付近の単位面積当たりの風量は、電流取り出し構造領域14及び極柱11よりも遠い位置に流れる風量よりも大きくなる。
そして、図3に示す例では、電池セル10の第2の面の中央付近から送風され、第1の面全体から排気される。図3に示すような通風路をリブ24により形成することで、電流取り出し構造領域14及び極柱11の近傍に積極的に冷却風を流すことができる。また、図3に示す例では、発電体15が設けられる電池セル10の側面にも冷却風による冷却効果を発揮することができる。
上記説明より、実施の形態1にかかる蓄電池用スペーサー20を用いることで、電池セル10において発熱量が大きい電流取り出し構造領域14及び極柱11に対する冷却効率を高めることができる。また、電池セル10を組電池として構成した場合、複数の電池セル10の極柱11がバスバーにより接続される。蓄電池用スペーサー20により極柱11付近に冷却風をより多く排出することで、バスバーにも多く冷却風が当てられる。そのため、実施の形態1にかかる蓄電池用スペーサー20を用いることで、組電池内に設けられるバスバーの冷却効率も向上させることができる。
また、実施の形態1にかかる蓄電池用スペーサー20では、冷却面22に対向する面を平坦面21とする。このことに関する効果を説明するために、図4に片面だけに冷却面22を有する蓄電池用スペーサー20により挟まれる電池セルと両面に冷却面22を有する蓄電池用スペーサーにより挟まれる電池セルとの違いを説明する図を示す。図4は、電池セル10を蓄電池用スペーサー20で挟み込んだ状態で蓄電池セルを上面視したものである。そして、図4では、冷却面22においてリブによって形成される通風路の開口部を開口部23として示した。
図4に示すように、片面だけに冷却面22を有する蓄電池用スペーサー20で電池セル10を挟んだ場合、冷却面22に形成されるリブ24が電池セル20に押圧力を与える。一方、両面に冷却面22を有する蓄電池用スペーサーで電池セル10を挟んだ場合、電池セル10の両側からリブによる押圧力が加わる。そして、図4からも明らかであるが、両面を冷却面22とした方が電池セル10に対する冷却能力を高めることができる。
実施の形態2
実施の形態2では、図3に示した通風路の別の形態について説明する。そこで、図5に実施の形態2にかかる蓄電池用スペーサー20の通風路を説明する図を示す。図5に示すように、実施の形態2にかかる通風路は、図3に示した実施の形態1にかかる通風路と同様に、第2の面側で狭く、第1の面側で広く設定される。しかしながら、実施の形態2にかかる通風路では、冷却面を左右方向に分割する中央線に近い位置ほどリブの密度が高くなる。つまり、図5に示す、実施の形態2にかかる通風路は、冷却面を左右方向に分割する中央線では通風路が狭く、冷却面の左右端に近づくほど通風路の幅が広くなる。
より具体的には、実施の形態2にかかる蓄電池用スペーサー20では、中央部に位置する第2の通風路は、吸気側の第4の開口部の面積Ncが、極柱11付近に冷却風を導く第1の通風路の吸気側の第2の開口部の面器Nsよりも明らかに小さくなるように設定される。一方、図5に示す例では、第1の通風路の開口部の面積Msと第2の通風路の開口部の面積Mcはほぼ同じ大きさである。
このように通風路とすることで、電流取り出し構造領域14及び極柱11近傍に流れる冷却風の流量を、中央部付近に流れる冷却風の流量よりも大幅に増加させることができる。つまり、実施の形態2にかかる蓄電池用スペーサー20は、実施の形態1にかかる蓄電池用スペーサー20よりも電流取り出し構造領域14及び極柱11付近に流す冷却風の風量が大きく、より高い冷却能力を実現することができる。
実施の形態3
実施の形態3では、図3に示した通風路の別の形態について説明する。実施の形態3にかかる蓄電池用スペーサー20では、発電体15を押圧する押圧ブロックを有し、この押圧ブロックにより発電体15に対して均一な押圧力を与える。そこで、図6に実施の形態3にかかる蓄電池用スペーサーによる押圧領域と冷却領域とを説明する図を示す。図6は、電池セル10を蓄電池用スペーサー20で挟み込んだ状態で蓄電池セルを上面視したものである。
図6に示すように、実施の形態3にかかる蓄電池用スペーサー20では、電流取り出し構造領域14及び極柱11が設けられる電池セル10の両端を冷却する開口部23を有する。そこで、図6では、冷却することが好ましい領域を冷却領域として示した。また、冷却領域の部分以外は、電池セル10に対して押圧力を加える押圧領域とすることが好ましい。この押圧領域に対する加圧により電池セル10を拘束することができる。
ここで、冷却領域の冷却面22には、冷却風の通風路が形成される。そして、図2で説明した発熱量が大きな部分を冷却しようとした場合、電池セル10の第1の面(例えば、上面)であって極柱11が存在する位置の付近に通風路の開口部23が位置するようにする。このような位置に開口部23を持ってくることで、極柱11を重点的に冷却して、電池セル10の冷却効率を高めることができる。
また、図6に示すように、実施の形態3にかかる蓄電池用スペーサー20は、押圧ブロックにより、電池セル10の発電体15に対して均一な押圧力を加える。他の実施の形態では断面視した場合にリブが櫛歯状(例えば、図4に示す蓄電池用スペーサーにより電池セルを上面視した場合の蓄電池用スペーサー20の冷却面22の形状のような形状)となる。そのため、他の実施の形態のリブにより電池セル10にかかる押圧力は、リブによって押圧力がかかる部分では高く、リブが接しない通風路の部分では低くなる。このような圧力差が生じると、圧力が低い部分にガスの堆積或いはリチウムの析出が生じる。しかしながら、実施の形態3にかかる蓄電池用スペーサー20のように押圧ブロックにより電池セル10の発電体15に均一な押圧力をかけた場合、圧力の不均一は生じないためガスの堆積或いはリチウムの析出は生じない。
続いて、図7に実施の形態3にかかる蓄電池用スペーサー20の通風路を説明する図を示す。図7に示すように、実施の形態3にかかる冷却面22には、押圧ブロックが設けられる。この押圧ブロックは、例えば、図6で説明した押圧領域に対応する部分に対して押圧力を与えるものである。つまり、押圧ブロックは、電池セル10内に収納される発電体15に対応する位置を面で押圧する。
また、図7に示した実施の形態3にかかる蓄電池用スペーサー20では、通風路が、電池セル10の極柱11付近から電池セル10の電流取り出し構造領域14に対応する領域を通って電池セル10の第2の面(例えば、底面)にいたる煙突形状で押圧ブロックの左右に形成される。つまり、実施の形態3にかかる蓄電池用スペーサー20では、押圧ブロックの両隣の領域であって、電池セル10の極柱11と、発電体15に隣接した位置に存在する電流取り出し構造領域14と、に対して冷却風を流すように通風路を形成する。なお、図7に示す例では、通風路を煙突形状としたが、通風路は、側壁がなく筒状の通風路を形成しないオープン型の形状であっても構わない。
通風路を図7に示した形状とすることで、発熱量の大きい電流取り出し構造領域14及び極柱11を効果的に冷却することができる。また、押圧ブロックは、面の加圧で電池セル10を押圧するため、発電体15に対して均一な圧力を加えることができる。
実施の形態4
実施の形態4では、図3に示した通風路の別の形態について説明する。そこで、図8に実施の形態4にかかる蓄電池用スペーサー20の通風路を説明する図を示す。図8に示す例では、実施の形態4にかかる蓄電池用スペーサー20は、電池セルに対して押圧力を与えるリブ24で仕切られた複数の通風路を有する。そして複数の通風路は、それぞれ、他端(送風口)が電池セル10の極柱11が形成される第1の面と直交する方向に延在する第2の面(例えば、側面)側に設けられる。そして、図8に示す例では、冷却風は、電池セル10の第1の面(例えば、上面)側から排気される。
また、図8に示す実施の形態4にかかる蓄電池用スペーサー20では、複数の通風路のうち、電流取り出し構造領域14及び極柱11付近に冷却風を導く通風路を第1の通風路、電池セルの中央部付近に冷却風を導く通風路を第2の通風路とすると、第1の通風路及び第2の通風路の開口部は以下の関係を有するように形成される。
第1の通風路は、第1の面(例えば、上面)側のうち極柱付近に第1の開口部が設けられると共に、第2の面(例えば、側面)側に第2の開口部が設けられる。第2の通風路は、上面側のうち第1の開口部よりも極柱11から離れた位置に第3の開口部が設けられると共に、側面側に第4の開口部が設けられる。そして、第1の開口部と第2の開口部との間に流れる冷却風の流量は、第3の開口部と第4の開口部との間に流れる冷却風の風量よりも多くなるように第1の通風路と第2の通風路が設定される。このような通風路の形状設計の一例としては、第1の開口部の面積をMs、第2の開口部の面積をNs、第3の開口部の面積をMc、第4の開口部の面積をNcとした場合、第1の開口部から第4の開口部は、1≦Ms/Ns<Mc/Nc、かつ、Nc≦Nsとなる関係を有するように第1の通風路と第2通風路との形状を設計することが考えられる。開口部の面積の関係をこのようにすることで、極柱11付近の風量を、電池セル10の中央部付近よりも増加させることができる。
上記説明より、通風路を図8に示すような形状とした場合、電流取り出し構造領域14が存在するセル側面に冷たい冷却風が当たるため、電流取り出し構造領域14に対する冷却能力を高めることができる。また、集電板の12は極柱11に近いほど電流密度が高いため、極柱に近い程発熱量が大きいという特徴がある。ここで、実施の形態4にかかる蓄電池用スペーサー20では、極柱11から離れた位置にある第4の開口部の面積Ncと、極柱11に近い位置にある第2の開口部の面積Nsとを比べると、第2の開口部の面積Nsの方が大きくなる。開口部をこのような関係とすることで、発熱量が大きい部分に対してより多くの冷却風を当てることができ、冷却能力を向上させることができる。
また、実施の形態4にかかる蓄電池用スペーサー20においても、実施の形態1にかかる蓄電池用スペーサー20と同様に電流取り出し構造領域14及び極柱11付近により多く当たるように通風路が形成されるため、電流取り出し構造領域14及び極柱11に対する冷却力を高めることができる。
つまり、実施の形態4にかかる蓄電池用スペーサー20では、電池セル10の側面から冷却風を送り込むことで、電流取り出し構造14が存在する電池セル10の端部に対する冷却能力を高めながら、極柱11付近により多く当てることにより極柱11に対する冷却力を高めることができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
10 電池セル
11 極柱
12 集電板
13 接続構造
14 電流取り出し構造領域
15 発電体
20 蓄電池用スペーサー
21 平坦面
22 冷却面
23 開口部
24 リブ

Claims (9)

  1. 隣り合う位置に配置された電池セルの間に挟み込まれる蓄電池用スペーサーであって、
    前記電池セルに接する面に前記電池セルを冷却する通風路が形成される冷却面を有し、
    前記通風路は、前記通風路を流れる冷却風による前記電池セルに対する冷却能力が、前記セルの極柱が設けられる側の端部で高く、前記電池セルに内蔵される発電体に対応する中央部付近で低くなるように形成される蓄電池用スペーサー。
  2. 前記通風路は、前記電池セルに対して押圧力を与えるリブにより仕切られ、前記極柱が形成される第1の面側と前記第1の面に対向する第2の面側との両方に開口部を有する第1の通風路と、第2の通風路と、を有し、
    前記第1の通風路は、前記第1の面側のうち前記極柱付近に第1の開口部が設けられると共に、前記第2の面側に第2の開口部が設けられ、
    前記第2の通風路は、前記第1の面側のうち前記第1の開口部よりも前記極柱から離れた位置に第3の開口部が設けられると共に、第2の面側に第4の開口部が設けられ、
    前記第1の開口部と前記第2の開口部との間に流れる冷却風の流量は、前記第3の開口部と前記第4の開口部との間に流れる冷却風の風量よりも多くなるように前記第1の通風路と前記第2の通風路が設定される請求項1に記載の蓄電池用スペーサー。
  3. 前記リブは、前記冷却面を左右方向に分割する中央線に近いほど密度が高くなるように設けられ、前記第4の開口部は、前記第2の開口部よりも面積が小さい請求項2に記載の蓄電池用スペーサー。
  4. 前記冷却面に、
    前記電池セルに収納される発電体に対応する位置を面で押圧する前記押圧ブロックと、
    前記押圧ブロックの両隣の領域であって、前記電池セルの前記極柱と、前記発電体に隣接した位置に設けられ前記発電体から電気を取り出して前記極柱に電流を流す集電板が設けられる位置に対応する電流取り出し構造領域と、に対して前記冷却風を流す前記通風路と、
    が形成される請求項1に記載の蓄電池用スペーサー。
  5. 前記通風路は、前記電池セルに対して押圧力を与えるリブにより仕切られ、前記極柱が形成される第1の面側と前記第1の面に直交する第2の面側との両方に開口部を有する複数の通風路を有する請求項1に記載の蓄電池用スペーサー。
  6. 前記複数の通風路は、第1の通風路と、第2の通風路と、を含み、
    前記第1の通風路は、前記第1の面側のうち前記極柱付近に第1の開口部が設けられると共に、前記第2の面側に第2の開口部が設けられ、
    前記第2の通風路は、前記第1の面側のうち前記第1の開口部よりも前記極柱から離れた位置に第3の開口部が設けられると共に、第2の面側に第4の開口部が設けられ、
    前記第1の開口部と前記第2の開口部との間に流れる冷却風の流量は、前記第3の開口部と前記第4の開口部との間に流れる冷却風の風量よりも多くなるように前記第1の通風路と前記第2の通風路が設定される請求項5に記載の蓄電池用スペーサー。
  7. 前記冷却面が一方の面に形成され、前記冷却面に対向する他方の面に平坦な面が形成される請求項1乃至6のいずれか1項に記載される蓄電池用スペーサー。
  8. 複数の電池セルが蓄電池用スペーサーを挟んで並べられ、隣り合う位置の電池セルの一方の正極極柱と他方の負極極柱とが導電部材で連結される組電池であって、
    前記蓄電池用スペーサーが、前記電池セルに接する面に前記電池セルを冷却する通風路が形成される冷却面を有し、
    前記通風路は、前記通風路を流れる冷却風による前記電池セルに対する冷却能力が、前記セルの極柱が設けられる側の端部で高く、前記電池セルに内蔵される発電体に対応する中央部付近で低くなるように形成される組電池。
  9. 隣り合う位置に配置された電池セルの間に挟み込まれる蓄電池用スペーサーであって、
    前記電池セルに接する面に前記電池セルを冷却する通風路が形成される冷却面を有し、
    前記通風路は、前記電池セルの電流取り出し端子となる極柱付近の領域の単位面積当たりの風量が、前記極柱から離れた他の領域における単位面積当たりの風量よりも多くなるように形成される蓄電池用スペーサー。
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