JP2019113093A - ワンウェイクラッチ - Google Patents

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Abstract

【課題】空転トルクが小さいワンウェイクラッチを提供すること。
【解決手段】遊星ギアと、それを受容する凹部、外周部に遊星ギアの歯谷部との係合部を有する第1の回転部材と、内周面に遊星ギアと噛合う内歯車を有し、第1の回転部材と相対回転する第2の回転部材と、を有し、第1の回転部材が第2の回転部材に対して一方の側に回転すると、遊星ギアの歯谷部に係合部が係合し、遊星ギアが回転不能となり、第2の回転部材と第1の回転部材とが駆動連結し、第1の回転部材が第2の回転部材に対して他方の側に回転すると、前述の係合が解除され、遊星ギアの回転と第2の回転部材と第1の回転部材との相対回転が可能となり、第2の回転部材と第1の回転部材との駆動連結を切り離すワンウェイクラッチで、第1の回転部材が第2の回転部材に対して相対回転しているとき、遊星ギアの位置は、遊星ギアが内歯車と噛合うことによって規制される。
【選択図】図5

Description

本発明は、ワンウェイクラッチに関し、特に、内接歯車式のワンウェイクラッチに関する。
画像形成装置や画像読み取り装置等の給紙機構等に用いられるワンウェイクラッチとして、以下のような内接歯車式のワンウェイクラッチが知られている。それは内周部に内歯車を有する筒状のアウタ部材と、前記内歯車の内側空間に回転自在に設けられ、外周部に係止エッジ部を形成された複数の凹部を有するインナ部材と、を有している。さらに、前記複数の凹部の各々に転動可能に受容されて前記内歯車に噛合する遊星ギアも有している。そして、前記インナ部材が前記アウタ部材に対して一方の側に回転するときには、当該回転に伴って前記遊星ギアの歯谷部に前記係止エッジ部が係合することにより、当該遊星ギアが転動不能になって前記アウタ部材と前記インナ部材とを駆動連結する。また、前記インナ部材が前記アウタ部材に対して他方の側に回転するときには、当該回転に伴って前記遊星ギアの歯谷部と前記係止エッジ部との係合が解除されることにより、当該遊星ギアが転動可能になる。その結果、前記アウタ部材と前記インナ部材との相対回転を許し、前記アウタ部材と前記インナ部材との駆動連結を切り離すようになっている。(特許文献1)
特許第5336418号公報
発明が解決しようとする課題について、従来の内接歯車式のワンウェイクラッチの事例を用いて図5(a)で説明する。81はインナ部材、85はアウタ部材で内側に内歯車86が形成されている。87は遊星ギアであり、インナ部材81の凹部82に収まっている。
従来の内接歯車式のワンウェイクラッチは、インナ部材81がアウタ部材82に対して相対回転しているときに、インナ部材81やアウタ部材82から加わる力が遊星ギア87の重心からずれることがある。すると、重心のずれにより遊星ギア87に軸線方向に直交する方向の傾きが発生する。その傾きを規制するために遊星ギア87の軸端面89および90がインナ部材81の凹部端面83および84と同時に当接する。これにより、軸端面89および90と凹部端面83および84との間に高い圧力が発生してしまい、遊星ギア87が回転する際の摺動抵抗の原因となる。このことから、インナ部材81とアウタ部材82が相対回転する時のトルクである空転トルクが発生してしまっていた。
本発明の目的は、空転トルクが小さいワンウェイクラッチを提供することである。
上記目的を達成するために、本発明のワンウェイクラッチは、
遊星ギアと、
前記遊星ギアを回転可能に受容する凹部と、外周部に前記遊星ギアの歯谷部との係合部と、を有し、前記遊星ギアの回転に伴い、前記遊星ギアと相対回転する第1の回転部材と、
内周部に前記遊星ギアと噛合う内歯車を有し、前記内歯車の内側空間に前記第1の回転
部材を回転自在に収容可能とし、前記遊星ギアと同方向に回転し、前記第1の回転部材と相対回転する筒状の第2の回転部材と、
を有し、
前記第1の回転部材が前記第2の回転部材に対して一方の側に回転するときは、当該回転に伴い前記遊星ギアの歯谷部に前記係合部が係合することにより、当該遊星ギアが回転出来なくなり、前記第2の回転部材と前記第1の回転部材とを駆動連結し、
前記第1の回転部材が前記第2の回転部材に対して他方の側に回転するときは、当該回転に伴い前記遊星ギアの歯谷部と前記係合部との係合が解除されることにより、当該遊星ギアが回転可能になり、前記第2の回転部材と前記第1の回転部材との相対回転を許し、前記第2の回転部材と前記第1の回転部材との駆動連結を切り離すワンウェイクラッチであって、
前記第1の回転部材と前記第2の回転部材のどちらか一方がどちらか他方に対して相対回転しているとき、前記遊星ギアが前記内歯車と噛合うことによって、前記遊星ギアの位置が規制されることを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、空転トルクが小さいワンウェイクラッチを提供できる。
実施例1に係るワンウェイクラッチの斜視図 実施例1に係るワンウェイクラッチの分解斜視図 実施例1に係るワンウェイクラッチの断面図 実施例1に係る遊星ギアの図 ワンウェイクラッチの遊星ギアの傾きの規制を説明する断面図 実施例1に係るワンウェイクラッチの断面図 実施例2に係るワンウェイクラッチの断面図
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。すなわち、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。
(実施例1)
図1、2を用いてワンウェイクラッチの構成を説明する。ワンウェイクラッチは、クラッチケースをなすアウタ部材10(第2の回転部材)を有する。アウタ部材10は、軸線方向の一方の端部を端壁11により閉じられた有底円筒体により構成され、内周面に一連の内歯車12を形成されている。
内歯車12の内側空間に相当するアウタ部材10の円筒状の内部空間には、略円柱状のインナ部材20(第1の回転部材)が回転自在に設けられており、インナ部材20を収容可能となっている。インナ部材20の軸線方向の一方の端部には、インナ部材20の中心軸線周りのボス(第2の係合部)21が形成されており、アウタ部材10の端壁11に形成された溝13に回転可能に係合されている。
インナ部材20の軸線方向の他方の端部には円形フランジ部(第3の係合部)22、23が形成されており、アウタ部材10の開口端部分の内周面14、15に回転可能に係合されている。インナ部材20の円形フランジ部22、23の他方の側には、突出形成された外部接続部24を有する。また、円形フランジ部22、23の外周面には円環状案内突
条(突出部)25が形成されており、円環状案内突条25はアウタ部材10の開口端部分の内周面14、15に形成された円環状凹溝16に摺動可能に嵌合している。これによりアウタ部材10に組み付けられたインナ部材20はアウタ部材10から容易には外れない。
この構成により、インナ部材20は、軸線方向の両端部をアウタ部材10より支持され、アウタ部材10の円筒状内部空間内を、当該円筒状内部空間の中心と同心に回転可能になっている。ここで、インナ部材20が、アウタ部材10の円筒状内部空間の中心と同心とは、当該円筒状内部空間の内周面に形成された内歯車12の中心とインナ部材20の回転中心とが同心であることを意味する。
インナ部材20には、2個の凹部26、28が形成されている。凹部26、28は、インナ部材20の外周部の一部を、ポケット状に切り欠いたものである。凹部26、28には、外周面に一連の外歯車31を形成された遊星ギア30、40が、自身の中心軸線周りに回転可能に、即ち、転動可能に、且つ所定量のみインナ部材20の周方向に変位可能に配置されている。遊星ギア30、40は、このように凹部26、28に受容され、遊星ギア30、40の外歯車31、41は、内歯車12に噛合している。
次に図3を用いてワンウェイクラッチの動作を説明する。
インナ部材20がアウタ部材10に対して一方の側に回転するクラッチ係合時のインナ部材20の回転方向を、図3で見て反時計回り方向とする。また、インナ部材20がアウタ部材10に対して他方の側に回転するクラッチ非係合(解放)時のインナ部材20の回転方向を、図3で見て時計回り方向とする。
インナ部材20の上述の反時計回り方向で見て、凹部26、28の回転方向遅れ側の縁部には、遊星ギア30、40の外歯車31、41による歯谷部30A、40Aに選択的に係合する係止エッジ部27、29が形成されている。
インナ部材20がアウタ部材10に対して一方の側、つまり、図3で見て反時計回り方向に回転する時には、当該回転に伴ってインナ部材20が遊星ギア30、40に対して反時計回り方向側に変位する。その結果、図3(a)の状態から図3(b)を経て図3(c)のように係止エッジ部(係合部)27または28が遊星ギア30の歯谷部30Aまたは遊星ギア40の歯谷部40Aに係合する。これにより、遊星ギア30または40が転動不能(回転出来ない状態)になり、遊星ギア30または40の外歯車31または外歯車41とアウタ部材10の内歯車12が噛合うとともに、アウタ部材10とインナ部材20とが駆動連結される。すなわち、インナ部材20の回転がアウタ部材10に伝達され、アウタ部材10とインナ部材20は、遊星ギア30または40とともに一体となって、反時計回り方向に回転する。
これに対し、インナ部材20がアウタ部材10に対して他方の側、つまり、図3で見て時計回り方向に回転する時には、当該回転に伴ってインナ部材20が遊星ギア30、40に対して時計回り方向側に変位する。その結果、係止エッジ部27または28が遊星ギア30または40の歯谷部30Aまたは40Aとの係合より離脱(係合解除)する。これにより、遊星ギア30、40ともに転動可能になり、アウタ部材10とインナ部材20とが相対回転できる状態になり、アウタ部材10とインナ部材20との駆動連結が切り離される。すなわち、インナ部材20の回転はアウタ部材10に伝達されず、インナ部材20が時計回り方向に回転すると、アウタ部材10は反時計回り方向に回転する。なお、このとき、アウタ部材10は遊星ギア30、40と同方向に回転する。
次に、図4を用いて遊星ギア30がインナ部材20の係止エッジ部27に係合する条件を説明する。インナ部材20やアウタ部材10から加わる力が遊星ギア30の重心からず
れることにより遊星ギア30に軸線方向に直交する方向の傾きが発生する。このとき、傾き角度θが大きいと、係止エッジ部27が遊星ギア30の歯谷部30Aに入りこまなくなり、係合しなくなってしまう。係合する条件は、歯谷部30Aの距離をw、外歯車31の歯幅tを用いて、

となる。式(1)を満たすとき、係止エッジ部27は図4(c)の直線αのような位置関係で歯谷部30Aを受け入れるため、係合することができる。一方で、式(1)を満たさないとき、係止エッジ部27は図4(c)の直線βのような位置関係で歯谷部30Aを受け入れるため、係止エッジ部27が歯谷部30Aを形成する2つの外歯にともに当たってしまい、係合することができない。したがって、遊星ギア30は式(1)を満たすように規制されている必要がある。
次に、図5、6を用いて、従来例と本実施例のワンウェイクラッチにおける遊星ギアの傾きの規制の方法と、空転トルクの大きさについて説明する。
従来例においては、図5(a)に示すとおり、式(1)を満たすために、遊星ギア87の軸線方向に直交する方向の傾きをインナ部材81の凹部端面89および90によって規制している。ここで、図5(a)のように遊星ギア87の軸方向長さをl、軸の直径をd、凹部82の軸方向長さをcとおくと、傾き角度θが取りうる最大値θmaxは、

となる。式(2)の傾き角度θmaxが式(1)を満たすようにすることにより、遊星ギア
87が係止エッジ93に係合する。
しかし、従来例の場合、遊星ギア87の傾きを規制するために遊星ギア87の軸端面89および90がインナ部材81の凹部端面83および84と同時に当接するため、空転トルクが発生する。図5(b)のように、インナ部材81の凹部端面83,84から遊星ギア87に軸線方向に直交する方向にかかる力をRx1、Rx2、インナ部材81と遊星ギア87との間の摩擦係数をμ、アウタ部材85から遊星ギア87に軸線方向に直交する方向にかかる力をFとする。そして、t、cは上述の通り、それぞれ外歯車31の歯幅、凹部82の軸方向長さを指すので、Fがかかる場所の、凹部82の軸方向中心からのずれをΔxと記号をおくと、

となる。したがって、遊星ギア87が傾くと式(3)で示した値だけインナ部材81に負
荷がかかるため、遊星ギア87の回転に伴い摺動抵抗が発生することとなるので、空転トルクが高くなってしまう。
一方で、本実施例においては、図5(c)に示すとおり、遊星ギア30の軸部の端面32,33は球面であるため、遊星ギア30が凹部82の軸方向長さcを直径とする円柱pの内側に収まっている。その結果、軸部の端面32,33がインナ部材20の凹部端面36,37と同時に当接することはない。その一方で、遊星ギア30の外歯車はアウタ部材10の内歯車と噛合うように構成されている。すなわち、遊星ギア30の位置がアウタ部材10によって規制されることになる。その結果、遊星ギア30の軸線方向に直交する方向の傾きはアウタ部材10によって規制されるため、遊星ギア30と、インナ部材20との接触面積が少なくなり、従来例での式(3)のような空転トルクは発生しない。ここで、図6(a)のように、遊星ギア30の外歯車31とアウタ部材10の内歯車12との間の軸線方向に直交する方向のバックラッシ量をjtとする。また、遊星ギア30が有する歯面の1点において、遊星ギア30の半径線が、歯面とアウタ部材10の内歯車の歯形との接線となす角度を圧力角αとする。また、図6(b)のように遊星ギア30の正規の位置からの最大落ち込み量をjrとおく。これは、遊星ギア30の中心から歯先までの距離と、遊星ギア30の中心からインナ部材20の凹部において遊星ギア30の歯先が接するインナ部材20の軸に最も近い位置との距離の差分を意味する。すると、アウタ部材10による規制における傾き角度θが取りうる最大値θmaxは、

となる。遊星ギア30の傾きがインナ部材20ではなくアウタ部材10で規制されるためには、式(2)と式(4)より、

であればよい。式(4)の傾き角度θmaxが式(1)を満たすようにすることにより、遊
星ギア30が係止エッジ27に係合する。なお、ここでは、遊星ギア30の規制についてのみ説明したが、遊星ギア40の規制も同様である。また、本実施例において、遊星ギアが複数備えられた構成について説明したが、遊星ギアが1つの場合であっても同様に規制をすることができる。
次に、従来例と本実施例の空転トルクの算出について説明する。従来例と本実施例のCADモデルを作成し、アウタ部材を所定の位置から傾けた状態で空回転させることにより、遊星ギアが傾く状態を作り出し、シミュレーションソフトであるNX mosionを用いて空転トルクを算出した。算出した空転トルクの結果を表1に示す。従来例の空転トルクが286mN・mmであるのに対して、本実施例の空転トルクが77mN・mmであるため、本件の構成では空転トルクを小さくできる。
(実施例2)
図7を用いて実施例2を説明する。本実施例では実施例1のワンウェイクラッチにおける遊星ギアの形状を変更したものである。遊星ギア70は、軸端面72、73が平面である。遊星ギア70は、軸方向長さをl’、軸の直径をd’、インナ部材60の凹部61の軸方向長さをc’とおくと、

を満たすように設計されている。式(6)は、遊星ギア70が、インナ部材60の凹部61に形成された凹部61の軸方向長さc´を直径とする円柱形状の空間内に収まっていることを意味する。
これにより、遊星ギア70の軸端面72、73はインナ部材60の凹部端面62,63と同時に接することはなく、実施例1と同様に、遊星ギア70の外歯車は、アウタ部材50の内歯車と噛合うことにより、遊星ギアの位置がアウタ部材によって規制される。その結果、遊星ギア70の軸線方向に直交する方向の傾きはインナ部材60ではなくアウタ部材50で規制されることとなる。そのため、本実施例でも空転トルクを小さくすることができる。
なお、本実施例では軸端面72,73を平面としたが、球面でもよい。
10、50、85‥‥アウタ部材、12、86‥‥内歯車、20、60、81‥‥インナ部材、26、28、61、82‥‥凹部、27、29、93‥‥係止エッジ部、30、40、70、87‥‥遊星ギア、30A、40A‥‥歯谷部

Claims (12)

  1. 遊星ギアと、
    前記遊星ギアを回転可能に受容する凹部と、外周部に前記遊星ギアの歯谷部との係合部と、を有し、前記遊星ギアの回転に伴い、前記遊星ギアと相対回転する第1の回転部材と、
    内周面に前記遊星ギアと噛合う内歯車を有し、前記内歯車の内側空間に前記第1の回転部材を回転自在に収容可能とし、前記遊星ギアと同方向に回転し、前記第1の回転部材と相対回転する筒状の第2の回転部材と、
    を有し、
    前記第1の回転部材が前記第2の回転部材に対して一方の側に回転するときは、当該回転に伴い前記遊星ギアの歯谷部に前記係合部が係合することにより、当該遊星ギアが回転出来なくなり、前記第2の回転部材と前記第1の回転部材とを駆動連結し、
    前記第1の回転部材が前記第2の回転部材に対して他方の側に回転するときは、当該回転に伴い前記遊星ギアの歯谷部と前記係合部との係合が解除されることにより、当該遊星ギアが回転可能になり、前記第2の回転部材と前記第1の回転部材との相対回転を許し、前記第2の回転部材と前記第1の回転部材との駆動連結を切り離すワンウェイクラッチであって、
    前記第1の回転部材と前記第2の回転部材のどちらか一方がどちらか他方に対して相対回転しているとき、前記遊星ギアが前記内歯車と噛合うことによって、前記遊星ギアの位置が規制されることを特徴とするワンウェイクラッチ。
  2. 前記第1の回転部材と前記第2の回転部材のどちらか一方がどちらか他方に対して相対回転しているとき、前記遊星ギアが前記内歯車と噛合うことによって、前記遊星ギアの軸線方向に直交する方向の傾きが規制されることを特徴とする請求項1に記載のワンウェイクラッチ。
  3. 前記遊星ギアが、軸線方向の両端部にそれぞれ軸部を備えることを特徴とする請求項2に記載のワンウェイクラッチ。
  4. 前記遊星ギアを複数備え、複数の前記遊星ギアが、前記第1の回転部材の複数の凹部に受容されていることを特徴とする請求項3に記載のワンウェイクラッチ。
  5. 前記軸部の端面は球面であることを特徴とする請求項3又は4に記載のワンウェイクラッチ。
  6. 前記遊星ギアは、前記凹部に形成された前記第1の回転部材の軸線方向における長さを直径とする円柱形状の空間内に収まる大きさであることを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載のワンウェイクラッチ。
  7. 前記遊星ギアの軸線方向の長さをl’、前記軸部の端面の直径をd’、前記凹部の前記第1の回転部材の軸線方向の長さをc’としたとき、
    前記遊星ギアは、以下の式を満たすことを特徴とする請求項6に記載のワンウェイクラッチ。

  8. 前記軸部の端面は平面もしくは球面であることを特徴とする請求項6又は7に記載のワンウェイクラッチ。
  9. 前記遊星ギアの軸線方向に直交する方向の傾き角度をθとし、前記遊星ギアの軸線方向の長さをl、前記軸部の端面の直径をd、前記遊星ギアの軸線方向に直交する方向のバックラッシ量をjt、前記遊星ギアの中心から歯先までの距離と、前記遊星ギアの中心から前記凹部において前記遊星ギアの歯先が接する前記第1の回転部材の軸に最も近い位置との距離の差分をjr、前記遊星ギアが有する歯面の1点において、前記遊星ギアの半径線が、前記歯面と前記内歯車の歯形との接線となす角度を圧力角α、前記凹部の前記第1の回転部材の軸線方向の長さをcとしたとき、前記傾き角度θの最大値θmaxは、以下の式
    を満たすことを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載のワンウェイクラッチ。
  10. 前記遊星ギアの歯谷部の距離をw、前記遊星ギアの外歯車の歯幅をtとしたとき、
    前記傾き角度θは以下の式を満たすことを特徴とする請求項9に記載のワンウェイクラッチ。
  11. 前記第1の回転部材は、軸線方向において一方の端部に、前記第2の回転部材と係合する第2の係合部を、軸線方向において他方の端部に、前記第2の回転部材と係合する第3の係合部を、さらに有することを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載のワンウェイクラッチ。
  12. 前記第1の回転部材は、軸線方向における一方の端部に円環状の突出部をさらに備え、前記第2の回転部材に形成された溝と嵌合することを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載のワンウェイクラッチ。
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